
総合評価
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powered by ブクログ久しぶりに小説にのめり込めんだ。 描写一つ一つが美しく、想像力を掻き立てられた。 死に向き合う雫さんの気持ちの変化、切なさ、暖かさ。全部好きだった
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ若くして死を迎えることになった主人公が、ホスピスで死と向き合う物語。生きたい、と願う気持ちを受け入れる事も、死を受け入れる事の一部だと気付く。
0投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ“先生“のおやつが選ばれた時の先生の自らの過ちに気づく姿が印象的だった。女房が居てくれた幸せに気付けて良かった。毎回おやつの時間に選ばれるおやつエピソードが当たり前に感動しちゃいます。雫が海を見たり食べ物を味わったり五感を使って“今“を生きられていて良かったな、と思いました。最後は、雫が蒔いた種が色んな所に咲いているのが伝わってきて温かい気持ちになりました。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ温かくて切ない物語だった。死を受け入れるとはどういうことか、雫さんが考えながら残りの人生をゆっくりと過ごしていく姿が切なくもあり、雫さんの強さに胸を打たれた。今の自分にとって死は近く感じているものではないから、響き切らないところもあったような気がする。もう少し年齢を重ねてから、もしくは人生の岐路に立たされるようなことがあればその時に読み返してみたいと思った。
3投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこんなホスピスがあったら私も最後はここで過ごしたい。素敵な島の素敵な人間模様。素敵な時間の過ごし方。 自分の死を意識するようになったらもう一度読みたい。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書のメインテーマである死という話を受け止める時、読み手の死に対する価値観でこの本は大きく印象が変わってくるだろう。自分自身は死とは生と常に並行して存在するとても身近なものであり淡々と訪れる自然の摂理であり特別な物として捉えがちな現代の風潮に懐疑的と考えるので雫を巡るこの物語にはある種のメルヘンを強く感じた。タヒチ君と急に恋人みたくなるのは違和感を感じ、バナナの声が聞こえてきた時はちょっと笑ってしまった。でも.「誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します」は確かに、と頷いた。自分が今死を宣告されたならどの様な気持ちで余命を過ごすのかという想像は今を生きる上で有益な想像だった。
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ癌と向き合う人たちの姿に心打たれました。その中に出てくる美味しい料理に心がほっこりしました。雫さんとお父さんのエピソードに涙が止まりませんでした。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ優しいファンタジー、周りの人の気持ちも雫さんの気持ちも書きすぎないから余韻の中でいろいろな景色が流れていった
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ20代後半で癌を患った女性が余生を離島のホスピスで過ごす物語。頑張れって人に言うのは良くない風潮があるが、それでも頑張ってで励まされることもあるみたいな主人公の考えが好きだった。終わりが見えるからどうでもいいって投げやりになるのではなく、終わりがあるからこそ今を精一杯楽しむことは大事だね
18投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログじんわり身に染みる。 現実とファンタジーが交差してるような。 心情を感じてギュっとなったり怖さを感じてゾッとしたり…でもファンタジー感が和らいでくれた。 妹の章でホロっときたが中学生であんなしっかり向き合えるものなのかな…と冷静に戻ってしまった。 登場人物が皆あたたかくて全体的に暖かいストーリーなのに唐突に下ネタになって、それも人の名前を下ネタで呼んだりな箇所やだいぶ歳下の子に数日で恋をして承諾なくキスしたり…が冷めてしまった。 30代で死と向き合い性も恋も諦めて忘れるなんて残酷だけど直接的な言葉や行動は避けてやんわりとした描写で表現してほしかった。 子供には読ませられなくて残念。
0投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ生きることと死に際について考えさせられる作品であり生きているからこそ感謝をしていかなければならないことがたくさんあると気づかされる。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ何回この本を読んだか分からないけど、私は今日この本を改めて読みたいと思った。案の定何回読んでも涙が止まらない。そして今も涙が止まらない。 生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、ほかの誰かの光になる。そうやってお互いを照らしあっている。 振り返ると、なんて味わい深い人生だったのだろう。私もそう思える人生を生きたい。 怒りも、悲しみも、喜びも全て自分自身だから、それらを受け入れるようになりたい。 風が優しくて、光が眩しくて、そんな些細なことでも、それらを感じられるということは自分が生きているということ。どんな自分も認めてあげたい。 どんな日も、明日の自分の原動力にしたい。 しーちゃん、お疲れさま。ゆっくり休んでね。 あなたの存在が、私を強くしているよ。
6投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ自宅の本棚にいつのころかあり、読まずにいた。本棚を整理していて読み始めたら、久しぶりに読みながら涙が出た。雫から発される言葉が、最近亡くなったわたしの父の死や、身近な友人の病と重なったからだろうかと思う。雫とタヒチ君が海岸でした約束のシーンが、自分の中で映像化された。映像化できる小川さんがすごい。他の本も読みます。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ泣いた。いつからでも人は変えられる、変われる――そう思わせてくれる物語だった。 「死」という重いテーマを通して、「生きること」や「自分を愛すること」をそっと教えてくれる作品だと思う。 不器用ながらも、せいいっぱい生きようとする雫の姿に、心を打たれた。 死を見せてくれることで、今の自分の幸せが静かに浮かび上がってくる。読み終えたあとには、少しだけ自分に自信がついたような気がした。 もっと自分を抱きしめて、大切に扱いたい。 自分にかける言葉は、いたわりの言葉にしようと思った。ホスピスの支配人・マドンナはライオンの家を終の住処にしている人全てを丁寧に扱い、気持ちを察して受け止め、優しく声をかけている。マドンナがするように自分自身を取り扱いたい。 今の自分に「これでいい」とOK を出して 精一杯、歩んでいこうと思った。 それから小川糸さんの文章、私タイプだわ。 例えが分かりみが深くて。 この本に出会えてよかった!
16投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ死と向き合うのは辛いし怖い。 ただこんなホスピスがあったら幸せだろうな。 自分にとっての思い出のおやつってなんだろう。 また読み返したくなるような本でした。
8投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジャンルはほぼエンタメ(ヒューマンドラマ)ですが、ちょっとだけファンタジー要素が入ってました。 主人公(海野雫)が33歳でステージⅣの末期癌になってしまって医師から余命宣告されます。そして瀬戸内にあるレモン島に建っているホスピス「ライオン」という「終の住処」を見つけてそこで最期まで過ごすストーリーです。 まず、「ライオン」という名前が好きでした。ライオンは百獣の王と言われるあのライオンですが、読んでいく中で「ライオン」と名付けた理由がわかった気がします。百獣の王ライオンは向かうところ敵なしの強い動物っていうイメージですが、このホスピス「ライオン」は自分がどんな行動をしたってそのことに注意する人もいない・起こる人もいない・文句を言う人もいない、いわばもう残りの人生を自由に暮らせる施設ですね。 あと「おやつ」っていう言葉も好きです。毎週日曜日の午後3時のおやつの時間にマドンナが手紙を朗読して、入居者の好きなスイーツを食べるのですが、自分は昔、親に「おやつっていう言葉は子供っぽいからいい大人がおやつという言葉を使うのはよくない」って叱られたことがありますが、この本を読んで本当に子供っぽい言葉なのか、と疑問に思うし、そもそも(子供っぽいって何?)って思ったりします。おやつの意味を改めて知りました。 素晴らしい小説でした。途中の話で少し泣きました。 「死ぬ」っていう言葉をあまり使わずに「息を引き取る」っていう言葉を使っていて綺麗なイメージを受けました。印象に残る小説でした。さすが2020年本屋大賞2位の小説だなって思いました。
3投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ「なんちゃってホットサンド」の中で、小川糸さんが四国に行った話があり、「この人達やワインに出会わなければ、ライオンのおやつの田陽地(タヒチ)君は生まれなかった」とあったので気になって購入。 余命を告げられ、瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」に入った雫が最後の日々をしっかりと生き抜く物語。途中読むのがしんどいシーンもあったけど、マドンナや島の人たち、雫の家族の優しさのお陰で救われた。読後感はとても良かったのでまた他の作品も読みます。
3投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと大事にしていたい本の一冊。 私は本を一気読みしてしまうことが多いが、この本はゆっくり大事に読みたくなるような温かい話だった。 海野雫は33歳という若さにして癌を患い、余生を過ごすために瀬戸内海の島にあるホスピスへ移住する。 仕事や社会に疲れた先で、この「ライオンの家」のように、自由な生き方ができる場所が最期に残されていたらどんなに良いかと思われる。 やはり今作において1番心を動かされたのは毎日のおやつの時間だ。 入居者はおやつをリクエストすることができ、ランダムに選ばれたおやつを毎日食べることができる。 ここで重要なのが、どんなおやつでも再現してくれるところだ。余命わずかな中食べたいと思うものにはそれぞれ思い入れがある。 そのエピソードと共に毎日振る舞われるおやつには、その人の思い、強いては人生が詰まっている。 おやつのシーンで毎度そのおやつをリクエストした人の心情を考えては感動してしまう。 雫はやはりどんどん病態が悪化してしまうことを自覚しながらも、死に絶望するのではなく受容して大切に日々を過ごしていく。 そしてほぼ寝たきりとなった頃、まるで人生のボーナスステージというかのように、会いたかった人や故人に会えたり、食べられなくなったおやつを1口だけでも食べれるようになったりするのだ。おやつを食べて満足そうに亡くなる様は幸せそうだった。 都合が良いとも正直思うのだが、こんな風に死ねたらいいなと望む気持ちは隠さずに残しておきたい。 素敵なお話でした。
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ思っていたよりもずっと良かった。 誰もがライオンの家のようなホスピスで最期を迎えられたらいいのにな。 自分はどんな最期を迎えるのだろうと考えさせられた。 病気になって良かったとは決して言えないけれど、病気になったからこそ得たものがあるという事実。病気のお陰じゃなくて病気をきっかけに動いたり考えたり出来た彼女は、やっぱり「優しくて、強い子」だと思う。 あとストーリーとは関係ないのですが、文庫の紙質が好きでした…!
2投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ今元気でいることの大切さを日々感じ、生きたくても生きれない人の今日を大切にしていこうと思った。小さな幸せに気づける人になりたい。
1投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ中盤くらいからずーっと泣いてしまった。死なんて遠い話で意識したことないけど、この本を読んだら「どうせいつか死ぬのだから、その時のために穏やかに自由に生きよう」なんて思った。
1投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログポロポロと涙が止まらなかった。 死は怖くて苦しいものだと思っていたけれど、最期にこんなに穏やかで温かい環境があれば、こんなふうに死ねるのかもしれないと思った。 理想的で、本当に優しい物語。 登場する人たちもみんな温かくて、いいお話しでした。
24投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ主人公は癌を患い三十三歳で余命宣告された海野 雫。 瀬戸内の島にある「ライオンの家」というホスピスで残りの日々を過ごすことを決め入居した。 「ライオンの家」では毎週日曜日に入居者が “思い出のおやつ” をリクエストできる “おやつの時間” があるのだが “最後のおやつ” を雫は何にするか なかなか選べないでいた。 食べることができる というのは 生きているということだ。そしてまたその逆も…。 入居者たちの “思い出のおやつ”…。 きっと味覚というより記憶で食べている。 それを考えるとそこに それぞれの人生がつまっているようで 切なくなった。 人は皆 生まれたら最後は死ぬけれど、いつ どんなふうに死ぬかは選べない。そして人の死際というものは決して きれいで美しいものではないだろう。 でも そんな最期の時を「ライオンの家」のような所で 何もかも承知してくれている数人の人たちに看取られて最期まで “自分” として人生を終えることができたなら それは幸せなことなのかもしれない。 死ぬことに少し希望がもてるというか… 。なんだか今までにない種類の感動があった。
13投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログホスピスで人生の最後を迎える主人公、雫のお話です。 生きていれば必ず訪れる「死」に対する向き合い方を考えさせられました。 普段の社会生活で苦しくてしんどくて、それこそ「死んでしまいたい!」と思う時もありますが、この本に登場する終末期の患者達、彼らの生活と最後を支えるスタッフ達の姿や考え方を見ると、もう少しだけ人生を頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終末期医療の施設で、登場人物それぞれの人生を通して、いかに人生を生きるか、どう死を迎えるかを考えさせられた一冊。 人は孤独のようでいて、いろんな人に支えられている、見守れらているということを、施設のマドンナが教えてくれるようだった。 主人公は、家族である父(正確には叔父)に幸せに生きてほしいという思いから、素直ではない態度で孤独の道を歩む。最後には、みんなに愛されていたんだ、想い想われる関係だったというのが明かされ涙が止まらなかった。 家族を想う、人を想うということは、見返りを求めない感情によるものなのだろうと思った。 自分がリクエストしたいおやつは何だろう・・・と、今までの人生を思い起こす一冊にもなりました。
4投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこの本をじっくり読めるほどには、私はまだ自分も死に向かっているということを自覚できてないなと思った。 優しい物語だったけど、どんどん弱っていく雫を見るのが苦しかったな。
2投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ当たり前に過ごしている日々が当たり前ではないことに気付かされる素敵な本だった。いつのまにかポロポロ涙が出るのに幸せな気持ちになる本だった。タイトルのライオンがなぜライオンなのか、マドンナの考え方がとても素敵だと思った。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ瀬戸内海に浮かぶ島のホスピスの物語。主人公が死ぬ間際のお話で共感は難しいですが、ホスピスで過ごす人たちの話をゆっくりかみしめながら読めました。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ死ぬこと、生きることについて考えさせられた本。 いつか必ず私たちは死ぬけれどそれはいつかわからないから、命ある今を大事に、やさしく生きたいと思った。願はくば、死んでも魂だけ残ればいいなあなんて思った。 レモン島の情景描写だけで澄んだ空気を感じるような気がした。
13投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
30代になって余命を告げられた雫が、瀬戸内の島のホスピスで残りの人生を過ごす物語。 読んでいると不思議とふわふわしているような夢の中にいるような気持ちの良い感覚になった。雫が一気に病状が悪化してこの世とあの世を行き来しているような時に、お父さんがホスピスに娘を連れてやってきて、お父さんと妹に会えた今なら死んでもいいと思えたところは、今まで一人で強く生きてきた雫だからこそ返ってきた幸せなのだと思った。 私は3年前に愛犬が亡くなって、当時はものすごく辛かったのに今は思い出すことも無くなってしまった自分を悔やむとともに、光になって見守ってくれているという本の中の言葉からどこかで見てくれているんだと思って楽しかったあの頃を思い出して一気に泣きそうになった。 『誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します』という言葉は、必ず努力は報われるではないけど、自分のやってきたことは巡り巡って返ってくるから無駄なことはひとつも無いんだと肯定された気がした。 今を懸命に後悔しないように生きよう。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ終始優しい気持ちになれる本だった 続きが気になる!という本ではなく ゆったりした気持ちになりたいと思う時にふと読み進める本だなぁという感じ。 いのちについて、きちんと向き合って死を迎えられる人はほんの一握り。 ホスピスに入らないと穏やかに向き合うことができないのではと今思う。 だけど、この本を読んで今思うことは 1日1日を噛み締めて 大事な人に会える幸せを実感しないといけないなと 月並みだけど。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ人の死と取り巻く人々の現実が、こんなにほっこりと書かれた作品は無い気がしました。 ちょいちょい言い回しや表現が変わる部分があり、気づくと『なるほど』が、、 メインのストーリーは邪魔しないので、探すと面白いかも。 分かりやすいのはワンちゃんとある人の距離(ヒントになっているか微妙) 悲しいテーマに幸せが肉付けされた、温かい話しでした。
23投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ「ライオンのおやつ」というタイトルから子供の絵本みたいなストーリーを想像していたのでなかなか手に取ることができなかったが図書館でふと借りてみた一冊。 想像とは異なり、ホスピス「ライオンの家」(百獣の王ライオンは最強だから何にも怖がらないという意味でつけられた施設名)で人生の最後を過ごすことを決めた雫の話。33歳で余命宣言を受け12月に瀬戸内にあるこのライオンの家へやってくる。いろんなことを諦め達観したような雫だったがホスピスで「もっと生きたい」と感情を取り戻す。 誰にでも訪れるのが死 自分はどうやって自分の人生を終わらせるか、そのために今をどう生きるか、そんなことを考えさせる作品だった。
3投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ2025/10/4(土) 完読 NHKドラマからハマって読み始めた。 文章を読んでいるだけで雫さんの体調や心情の変化やマドンナの口調が想像できた。 ドラマ内ではもも太郎ちゃんや先生、雫さんの家族が深掘りされて描かれていただけに少し残念
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこんなにオシャレで素敵な温かいホスピスが本当にあったらいいなと思う。 けどこれはファンタジーの世界だとシビアな視点で読んでいたりもした。 時々出てくる内容とは不釣り合いな性的ワードや匂わせ描写にもかなり違和感があった。 こんなふうに温かい気持ちで人生を終わらせられたら幸せだろうと思うけれど 今現在、癌と戦っている読書家の友人にこの本を勧めたいかと言ったらNoだ。 気分良く読み終えた人のお目汚しになったらごめんなさい。
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログずっと気になっていて読んでみたかった本。 でも死にまつわるものだから気持ち的に揺さぶられすぎないか心配で躊躇してた。 すごく読みやすかった。 死にまつわるけれどとても前向きな物語。 皆さんがおっしゃってるようにこんな風な終わり方ができたら良い人生だったなぁって心から思って終われそう。 とても綺麗な描写も多くて読んでいる間、温かくて素敵な時間が過ごせた。 ほっこりしたい時にいいかも。 やっぱり性は生きる象徴なのかな。 ただ私は生きることをそんな風に大切でかけがえのないもののように捉えられないから、自分を少し責めたくなったけど。 読んでよかった。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一人で死ぬのが怖い気持ちが少しマシになった気がする。誰かが天国で待ってくれてて、その時に迎えにきてくれるのを期待してこれからは生きていこうかな。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ「死」について多くのことを考えさせられた 主人公に感情移入し、「こういう幸福もある」と感じつつ 「この幸福しか選べなかった」とも感じる 静かな文章がキラキラと輝く感覚があった
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ普段いろんなことに縛られながら生きていて、自分の心と向き合ってなかったなと痛感した。自分の心の声に耳を傾けられるようになる作品でした。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ここまで、評価と真逆をいくとは… 個人的にちょっと引いてしまうシーンや、言葉などが多々ありました 犬が股関節のところで寝て エッチな気分になっちゃうよー そうゆう仲じゃないのに 急にキスしたくなってむしゃぶりつく ルームメイトのアワトリス→クリトリスと呼ぶ などなど わたしはちょっと気持ちわるく、無理でした 話も想像の範疇を超えず…もう船降りたくらいからお父さん来るの確定ですし、人生のきつい部分をわざとサラッと書いているのでしょうが、ふらふらしてて私は苦手でした 普段、ドンッと重みがあるものが好みで読んでいるので余計に また、高学年の娘に贈れるかのチェックも兼ねて読みましたが、無理でした
1投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ小川糸さんの物語は、やっぱり「言葉が生きている」感じがして、読むたびに心があたたかくほっこりします。 『ライオンのおやつ』では、雫さんの最期の過ごし方に深く心を動かされました。もし自分も死ぬ直前にこんな穏やかな時間を迎えられるなら、死はもう怖くないのかもしれないと感じました。そのためには雫さんのように、人にやさしく寄り添える存在でありたい。死ぬまでにはまだ時間があって、今この瞬間、体が動き、行きたい場所へ行けて、食べたいものを食べられる“健康”に感謝して生きていこうと思います。そして、周りの人がいてくれるからこそ自分がいるのだということも忘れずに。 また、小川さんの小説に出てくる登場人物のニックネームも大好きです。 世間がピリピリ、セカセカしていても、この作品に触れると「大丈夫」と心が落ち着きます。私にとっては、そんな特別な物語でした。
7投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ余命宣告を受け、ホスピスで最後の人生を過ごす女性のお話です。 出てくる食べ物がどれも美味しそうで、幸せな気分になります。食べ物の描写を読むためだけに読み返すときがあるくらいです笑 もしこっちの道に進んでいたらとか、もっと人に優しくできていたらとか、生きてきた時間が増えるにつれ後悔や迷いが増えていくけれど、どんな道に進んでも、最後に味わい深かったと言える人生が一番いいのかもしれないですね。 色んな人生の形に思いを馳せられる一冊でした。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホスピスでの雫の生活があまりにも切なく、また穏やかで最後には感動して泣きそうになりました。傑作すぎて5回以上は読んでます。
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ死に対する考え方を変えてくれる優しいお話でした。 ちょうど1ヶ月前に一緒に暮らしていた祖父が膵臓癌で亡くなりました。このお話を読んで、気が強く誰よりも逞しかった祖父が亡くなる前に不安で不安でしょうがないとこぼしたこと、息を引き取る直前に涙を流したことなど、色々なことを思い出しました。 死を受け入れることは生きたい気持ちを認めること。生きていると悲しいこと、辛いことが毎日ありますがそれ以上に肉体があるからこそ感じられることがたくさんあること、この世界の美しさと生きていることの喜びを感じました。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025.9.9 マドンナの言葉から。 「生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。 そうやって、お互いにお互いを照らし合っているのですね」
3投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ心が温まった。病気にまつわる話だから絶対辛くなるだけだと思ったけど、入りからすごく穏やかで生きていることに感謝して、幸せを噛み締めることの大切さがわかった。健康でいられること、美味しいご飯を食べれること、好きな人と笑いあって未来の話が出来ること全てが当たり前じゃないことを思い知らされた。それと同時に、死ぬことを受け入れることは今を一生懸命生きることに繋がっていて、それに抗うことが生なのだと思った。
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ若くして余命宣告された主人公 死と向き合っていく感情の変化が、行き場のない苦しさ、悔しさ、怒りの描かれ方にゾッとした。 ライオンの家での生活を通して、主人公が自分自身と向き合って受け入れていく様は良かったなと思った ただなんとなく、ファンタジー要素みたいな部分を薄っぺらく感じてしまって個人的にはそこが微妙だった
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今、自分の目の前に、瀬戸内の青い海、青い空が広がっているような感覚で読んでいました。 瀬戸内には行ったことはありませんが、人生の最後は、雫と同じように、瀬戸内で過ごしたいと思わされました。 死を宣告された場合、私は生を諦めて無気力になってしまうイメージがありました。 ただ、この本の中で、死を受け入れることは、「今を大事に生きよう」とする雫が印象的でした。 それを踏まえて、自分が今、死を宣告されたら、今を大事に生きようと思えるのかな。逆に焦って焦って、逆に何をしたらいいのかわからなくなりそう。雫にももちろん、死を受け入れられない怒りや不安、恐怖があっただろうけど、雫はやっぱり強い子だったから今を生きようと思えたんじゃないか、とも思う。 私はまだ、死というものを身近に感じたことがありません。自分が"普通"に生きていることの有り難みも分かっているつもりでも、本当には分かっていないのかもしれない。分かろうとしても、結局はきっと、失ってから気づくのだと思います。 人生最後に食べたいおやつってなんだろう。友人や家族の意見も聞いてみたいな。
4投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ瀬戸内のホスピスを舞台にした物語。 健康に暮らしていると、死との向き合い方もどうしても漠然としたものにしかならない。 生死の狭間のギリギリのところまで追い込まれても、人を好きになる気持ちや、美味しいものに惹かれる気持ちや、大切な人や生き物を思う気持ちは、きっと人を前向きにする力があるだろうと思いました。 どのような形で人生を終えたいか、終えるのか、少しづつ考えていくことも必要かなと感じました。
59投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ今自分が当たり前に感じていることが、どれだけ 幸せでありがたいことか考えさせられる本だった。 いつ自分が人生の最後を迎えるのか分からないが、 大切な人には会える時にちゃんと会って話をしたいと思った。
3投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ2023/4/10 ライオンのおやつ読了。これは、まさしく理想の人生の終わり方ですね。本当に、こんなふうに終われたら、幸せだな〜
2投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ人生最期は時間の流れが遅く、心が穏やかさを保てる場所で過ごしたいなと心から思える作品であった。 この作品のように死者との対面が約束されてるのであれば、人生を終えるのも悪くないなと思う。 その時を迎えるまで今を精一杯生き抜いて、たくさん話したいなぁ。 読んで良かった!
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログすずめの戸締まり鑑賞後だし環さんのものがたり読了後だからだと思うんですけど父の思いを想像してとても泣けた。父と雫の描写が少ないから、それぞれの回想にそれぞれが出てくることで二人がとても素敵な時間を過ごしてきたこと、雫の人柄の理由がわかった
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ大号泣 過呼吸なるくらい大泣き! 死ぬって悪くないなぁ 自分が食べたい最期のおやつはなんやろなぁ、、、人参入りホットケーキか食パンの耳のカリカリかなぁ
3投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ漠然とした死への恐怖感はいつもある。 でも、まさに人生の始まりから終わりまではろうそくのようで、なるようにしかならない。 生かされているうちに、悔いのない人生になるよう意識して過ごそうと思わせてくれる作品でした。 私も誰かの光となりたい。 死ぬ時の感覚とかは誰にも分からないけど、この作品のようであれば少し恐怖感が和らいだ気もします。
3投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ33歳でステージ4の末期癌となり、瀬戸内のレモン島にあるライオンの家というホスピスにお世話になることになった海野雫。 ライオンの家では自分が呼ばれたい名前を入口に掲げ、そして毎週日曜のおやつの時間には入居者達が食べたいおやつを抽選の中から選ばれたものがふるまわれ、その当事者のおやつにまつわるエピソードとともに振る舞われる。 雫が末期癌と知った時、まずは怒りという感情に駆られていた。しかしそこから死を受け入れることで、ライオンの家にやってきたが、ここでの暮らしを通して、自分は死を受け入れなくてもいい、「死にたくない」「死ぬ準備ができた」を繰り返していくことで自分の死からの恐怖に解放されていくことを知った。 弱っていくにつれ、頭は食べたくても食が受け入れられない感じや、昏睡状態だけど耳では周りの話が聞こえてる描写、亡くなる前に既に他界している人達が現れてくる感じがとてもリアルだった。 また、食事の描写がとにかく美味しそうだった。 自分の命を大切にしようと思うとともに、亡くなった人達が近くで見守っていてくれてることを意識できて、心温まる本だった。 身近で大切な人を亡くした方にも、グルメな方にもおすすめの本。
1投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログさすがでした… 淡々と語られる美しい文章、目の前に情景が浮かんでくるような一文一文に夢中になって読みました。 ちょうど親父を癌で亡くしたので、悲しい気持ちもありましたが、それよりも少し前を向けるような作品でした。 うちの親父も、安らかに眠り、私を照らす光になっていて欲しい。
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ死に対してこんなふうに むきあうことになるのかな〜という ある意味先輩のエッセイを読んでるようなそんな感覚 今考えている死と いざ死ぬことが伝えられるときと 死ぬ間際と 感情はどれも違うと思う とくに死ぬ間際はみんなすぐ死んでしまうから データも記録もないし誰にもわからない感情で でもこの主人公みたいな歩みだといいなと思った 今はまだ死に直面していないから 周りの大切な人が死に直面したときは この本を思い出して一緒にいられたらいいな
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ美味しいものが食べられることの幸せを実感。 でもやっぱり実際に失ってみなければ、本当のところはわからないだろう。 はっきりとは描かれないタヒチ君への想いが良かった。恋愛要素の加減を絶妙に調整しつつ、それが生きることへの実感に強い印象を加えられていた。 ただ、深く感動する、心に刺さるということはなかった。
3投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログとても良かったです。 人が亡くなる話もいくつか読みましたが、こんなに温かい涙は初めて流しました。 人の幸せっていうのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う 感動的な場面も何箇所かありましたが、この言葉が一番印象的です。 小川糸さんの作品は初めてだったので、他の作品もぜひ読んでみます。
13投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生の最期を迎える時、自分自身や家族、過去と向き合いながら、こういう場所を終の住処に出来たらなと思いました。 最後に寄り添った人たちや家族を思うと涙がこぼれましたが、彼女自身が病魔に苦しみながらも穏やかに最後を迎えられて、読み終わった後は優しい気持ちになれました。
2投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログあらすじに惹かれて購入しました。 初めて買った小川糸さんの小説です! 入居者とおやつのエピソードが丁寧に描かれており、とても読みやすかったです。 いつか訪れる死を恐れず、毎日を大切にして生きていこうと思えました。
2投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ人の死について書かれているが、その中での「生」に焦点が当てられている。"生かされている"という表現、死ぬことは怖いけど、怖がってばかりいられない。 人が死ぬ間際の現実と夢の境が分からなくなること、穏やかに死を迎えること、読み終えたあとは自分もフワフワとした気持ち。 暖かな気持ちになる本だった。
9投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログホスピスでの生活を通して主人公がこれまでの人生と残りの人生について向き合う姿を見て、人生を生きていくことの勇気をもらった
1投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログこんなに少しコミカルで、人びとの優しさに包まれ、死への恐れを緩和させる小説はあっただろうか。文中も大切に取っておきたい名言が幾つもちりばめられていて、節目にまた再読したい。控えめに言って心暖まる最高の小説。
2投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ『人生には 何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあるんだということが、わかったのだ。』 命を見送る事と 見送られる事 その両方を 美しい景色と美しい心の人や犬 美しい言葉で優しく書かれた小説だと思いました 重いテーマではあるけれど けっして悲しく辛い話ではなく かと言って淡々と進むわけでもなく 死というものを少しずつ自分の中に落とし込まれ、それが自然のあるべき姿だと納得させられる感じでした。 私が人生の最後に食べたいおやつは何だろう 誰と食べた どんなおやつだろう
4投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ電子書籍で読んだ。 病の主人公が人生最後の時間をホスピス「ライオンの家」で過ごす。 ライオンの家には余命わずかな人々が暮らしている。おやつの日があって、住人のリクエストのおやつが振る舞われる。 俺の場合、夏だったらメロン味のかき氷、冬だったら回転焼と暖かいお茶がいい。 亡くなるって、そんなに怖いことではない、とこの本を読んで思った。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ雫は、最高の場所で最後を迎える事が出来て幸せだったんだなと思う。ライオンの家のスタッフ達も温かい人達ばかりで、心がほんわかして読んだ。 お父さんとの思い出やお互い思いやりの中で過ごしていた事を振り返ったり、ライオンでのおやつにその人の思いが詰まった食べ物を丁寧に頂いたり、人は1人で死んでいくけど、1人じゃないということを教えてもらった。 タヒチくん、とてもいい青年で、きっと雫とどこかで会える気がした。 もう一度読みたい本。。。
7投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ死んだ後はどうなるんだろう? 子供の頃、何もない日に漠然と持っていたこの疑問が、知らない間に忘れ去られていた気がして死というものを知らない間に遠ざけていたんだなと感じた。 死は誰にでも訪れるし、死がどんなものか誰一人証明できる者はいない。 永遠にわからないテーマだからこそ怖いし、自分はもちろん家族の死は想像もしたくない。 でもいつか必ずやってくる。 そうなった時にジタバタしない様に今を精一杯生きる。 でもそれがどんなに難しいことか。 言うは易し行うは難しで、気づいたら不確定な未来に憂いていたり過去を悔やんだり、今を置き去りにしてしまう。 今この瞬間を楽しんで今の状況を受け入れる。 そう生きていくために自分はどうしたいか。 もっと自分と向き合っていくことが大切と感じた。 この本は命や人生について考えさせられたし、 人間の強さや弱さ、無力さや優しさが描かれている。 正直に生きていくことが実はそんなに難しくないんだよ。ただ、そうする勇気が持てないだけ。 自分の死をイメージしてない時ほど周りの人の顔色を伺って生きすぎてるのかと思った。 明日何が起こるかわからないからこそ今日を迎えれることに幸せを感じて毎日この瞬間を精一杯自分の為に生きようと思った。
17投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ積読解消。 予備知識一切入れず。ドラマになっていたようで、本当に検索しなくてよかった。 たまたま続けて死をテーマにした作品を読んでいる。そういう時期なのかな。
0投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分と同じ歳の33歳の雫の、最後の1か月をつづった物語。病名こそ書かれていないが、子宮摘出の話や子供の頃に、自分の子供につける名前を考えていた、という記述を見るに、おそらくは子宮頸がんなのだろうと思った。 毎週日曜日、ゲストからのリクエストをランダムに適応しおやつを作り、それにまつわるエピソードを朗読するという部分が魅力的。そこで紡がれる特定の人物の過去だったり、想いだったりが心を震わせる。 マドンナを初めとした施設の人々、ゲストやボランティアとふれあいながらも、死に向かう最終調整をしているようだと感じた。終盤、意識が曖昧で現実と夢との区別がうまくつけられなくなっていたところには胸が締め付けられたけど、雫が安らかな最期を迎えられて、死後数日も自分の願いを叶えてもらえていてよかった。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく自分好みの文体とストーリーだった。 だが終盤で突然出てきた「妹」の存在がどうしても自分は受け入れられなくて感動のラストのはずなのにいまいち入り込めなかった。 死ぬ間際に初めて会った妹。 あんなにも愛おしく思えるものだろうか。 自分だったらきっとすごく複雑な気持ちになるような気がしてならない。 父を取られたと思って家を飛び出し、そこからずっと会っていなかったのに突然妹が会いたいと言っていると言われても自分には妹がいたんだ!とそこまで感動できるだろうか。 それとももう自分が死ぬ間際だったらそんなこと気にしなくなってしまうのだろうか。 どうしてもその辺りが気になってしまった。
2投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログずっと読みたかった本。 平和や命の儚さを考える時に読めて良かった。 どう生きるかはどう死ぬか どう死ぬかはどう生きるか 昔から死ぬことに対して 漠然とした恐怖や不安があった。 でもこの本を読んで そんなマイナスなイメージが 少し神秘的なものになった。 今をいかに大切に生きるか 今の何気ない生活が どんなに奇跡が重なったものなのか 一瞬一瞬が宝物のように感じた。 この身体に魂がいてくれる限り 思いっきり五感を感じたい。 子供達にも大人になったら読んでほしい本。 またいつか読み返したい本。
7投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ母を亡くして9年経ちます。 思い出すのは母が元気だった頃の楽しい思い出よりも、母が病気になってからのことの方が多かったように思います。でもそれって母からしたら悲しく寂しいことだよなと気づきました。圧倒的に楽しく幸せな暖かい時間の方が多かったのに。 「人は亡くなったら光になる」 母は必ずずっと私の側にいてくれると信じ、いつかまた母に会って色んな話をして大笑いできると信じ、私は自分のことも側にいてくれる人のことも大切にしながらこれからも生きていこうと思います。 今この本に出会えて、この本を読んで本当に良かった。
4投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ優しい人はただの強い人、人生から余分なものをフィルターで全て除去した後みたいに強い人。 その優しさに甘えるのではなく、”両側”を見てあげることが本当の優しさなんだと感じた。 気分屋だけど、オーロラみたいに刻々と色を変える落ち着きのない感情 と言い換えれば自分を肯定できるかな 感情を言葉にすることができるようになるまでは、
1投稿日: 2025.08.02
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病気の主人公が最期を迎えるためにホスピスに入るお話。結末がわかっているのに、一つ一つの出来事や感情が丁寧に紡がれていて、涙が止まらなかった。生きるって、ろうそくと同じ。つけるのも消すのも1人じゃできない。生きることは、誰かの光になること。死に対してこんなに具体的に前向きに書いているのが小川糸さんの本だなと思った。
2投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホスピスのお話で結構重いんだろうなぁなんて思いながら読み始めましたが、そんなことはなかったです。 作者の紡ぐ言葉一つ一つが丁寧で、とても素敵でした。途中から涙が止まりませんでした。 私自身、去年父を癌で亡くしたのもあって余計に色々な感情で読んでしまいました。 もっと早くこの小説に出会っていたかったです。 今はただ精一杯生きようと思いました。 最後のマドンナの 例のアレはどうでしたか? が、パッと思いつかなかったので何回も読み直してみようと思います。
2投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログありきたりな言い方になってしまうが「日々の当たり前」が幸せだということ、「今」生きているという事が奇跡なんだっていう事を再認識…読んでよかった。 あと、「六花」っていい名前だなぁ〜。
1投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ号泣。。途中2回程うるっと。後半大泣き。 が、読了後は清々しいというか噂どおり良い小説でした。 ⭐︎人の幸せっていうのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う。 ⭐︎人は生きている限り変わるチャンスがある。 ⭐︎人生というのは一本のろうそく。生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、誰かの光になる。 刺さる言葉がいくつもあった。 私には小説丸ごと刺さった。 朝食のお粥。週一のおやつ。。 体と心に隅々まで行き渡る質素だけど豪華な食。 それが体が求めてる食の本質だと思う。 人生の最期は、感謝いっぱい大往生できるよう毎日を大切にしたい!
4投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公・海野雫が、終末期を迎える患者の生活するホスピス「ライオンの家」で、残された人生を過ごすストーリー。 瀬戸内のレモン島のゆったりとした時間と自然の中で、自分の死や「生きること」と向き合う奥深さを感じた。また雫とタヒチくんと犬の六花が島内を巡るシーンはホッコリした♪ 中盤以降、雫の病状が悪化し、現実なのか夢なのか境界が分からず彷徨っている雰囲気が感じられた。亡くなるってそういうことなのかな、と想像しながら読んだけど、「亡くなること」は必ずしも怖いことばかりではないのかも…と考えさせられた。 ずっと手元に置いておきたい大事な1冊♪今生きている自分の人生を、これからも大切に歩みたいと考えさせられた。
15投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ「生きることは、誰かの光になること。」 ずっと涙が止まらなかった。 マドンナやお父さんやタヒチ君、みんなの優しさが素敵だった。 そして雫が精一杯生きようとする姿が良かった。 生きるって素晴らしいな。 自分も誰かの光になれるように、一日一日を大切に精一杯生きていこうと思った。 昨年にじいちゃんが亡くなった時のことを思い出してしまった。 じいちゃんも最期は大好きなお刺身ほんの一切れも食べれなくなってたな。 でもとても優しい笑顔だった。
3投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ小川糸さんの作品を初めて読んだ。 ホスピスの話で暗い作品かと思っていたが、優しさにあふれる物語で、誰一人悪役もいなく読了感はとても良かった。 雫がライオンの家に来てから亡くなるまで約1ヶ月の物語。たった1ヶ月しかたってないの❓️と読み終わってからビックリするほど、色々なことがあった。 死が近付いてきてる時の描写がいやにリアル。あの世とこの世を行ったり来たりってホントなのかな。 人生で孤独を感じていた雫は決して一人じゃなかった。想定外のことも分かり後半は大号泣でした。 私にも誰か見守ってくれている人がいるのかな。 色々なことに感謝しないといけないって思った。 小川糸さんの作品、また読んでみたい。
18投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半、主人公が死に近づいてきている時の自分と世界の境界線が曖昧になるような描写がとても良かった。 ああ、人は死ぬ時こんな感じなのだろうとすごく納得できた。 本来かなり重たい内容である「死」をここまで柔らかく、かつ軽くなり過ぎずに伝えられるこの本はすごいなあと思いました。 美しい世界観と、その隙間にある人間の生々しい部分が混ざり合っている小川糸さんの本がとても好きです。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ終末期ケアをテーマとしながらも、どこか心温まる物語です。 末期癌の30台女性が最期の時間を過ごす場所に選んだのは、瀬戸内のとある島のホスピスだった。徐々に病状が悪化して衰弱が進むなかでも、青々とした島の海とホスピスでの出会いが彼女の心を穏やかなものにしていく。 本作のようなシンプルに泣けるお話には滅法弱いので、カギとなるイベントの度に涙腺が弛みました。 文章次第で★5でした。 特に前半に多く散見されるのですが、違和感のある言葉選びに躓いて、ストーリーへの集中が削がれてしまったのが残念でした。 「ご体調の方はいかがでしょうか」、「島はまさしく八方美人で、どの角度からどう見ても、完璧なまでに美しかった」、「有休を使っての休暇」等々。 小説は自由ですし、意図的な表現なのだろうと思いますが、個人的には美しい文章の作品に強く惹かれます。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んで、死ぬ事への恐怖心や畏怖から心が遠ざかりました。 死ぬってことは旅立つことで、 誰かの光になることで、 きっと1人になることではない。 ずっと誰かを照らす存在になれる事なんだと感じました。 命は儚いことも教えてくれました。 またいつか読み返したい一冊です 生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。 っうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一人が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きてえるのを待つしかないんで時には、あなたの生みのご両親のように、大きな力が作用していきなり火がれてしまうことも、あるでしょう。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いに互いを照らしあっているのです。
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ死ぬってどんな感じ? 死ぬ前ってどんな気持ち? 納得いく死ってどんなもの? 死と向き合い、自分を受け入れることで、生きること(=食べること、想うこと、素直になること)の素晴らしさに気づける。そんなお話。 自分はどんな余生を送って、どんな思いで死に向かっていくのか、ほんの少しだけ楽しみになった。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログもともと小川糸さんの作品は好きで。 「ライオンのおやつ」。 なんだか可愛らしいタイトルだな。表紙もほんわかとした、海の風景。そんな軽い気持ちで手にした本。 数ページ読んで驚いた。 ステージⅳ。ホスピス。 そんなに重たい内容だったとは。 「まだ冒頭なんだから。我慢しなよ。」 自分に言い聞かせながら、泣かないように読み進めた。穏やかで優しい雰囲気が漂っているので、重いテーマとはいえ読みやすい。 感想を書き表すのは難しい。私がどうこう言うより、すべてはこの小説の中にあるように思う。 はじめに私が感じたように、「可愛らしい本だな」くらいに思いながら、手にとって読んでいただきたい。読後感はとても温かいので。 死を思うことは、生を思うこと。
16投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大切な人の「死」に触れるたびに、いつも同じような空気が訪れる 12年前に、癌により若くしてこの世を去らなければならなかった実の姉と重なり、また同じ空気が訪れた 姉もまた雫さんと同じ事を考えていたのかな、
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログホスピス、癌などの末期患者に延命治療をせずに痛みや苦しみを緩和することを目的とした医療施設。余命宣告を受けたらどんな心境になるか考えたこともなかったが死を考えさせる作品でした。悲しい境遇を持つ主人公ですが強くて優しさがあり死に対して心境の変化もありましたがもっと生きて欲しかった。
35投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログタイトルと著者でほのぼのを想像していたが、病気で亡くなる主人公の話で、この手の話は実は初めてだったため、とても衝撃的だった。周囲の人との優しい日々の中で徐々に弱っていく主人公の心の機微をとて細やかに描かれていて、よかった、良い本に出会えた。それほど悲壮な話になっていないのは、ひとえに小川先生の温かい筆致のおかげだろう。
1投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ生きていて「死」を意識する時って身近な人が亡くなったり自分が怪我や病気をした時に少しあるかなぁってくらいなのだけれど(個人的には)、実際に余命宣告をされると自分だったら精神的にどうなってしまうのかなぁとか考えました。 この本を読んで「死」を改めて意識した時、自分が生きていく中での考えや価値観が少しだけ変わったのかもと思いました。 泣いたのだけれど、それは哀しみの涙ではなくもっとなんかこうキラキラしてる感じの爽やかでスッキリとするようなそんな涙でした。小川糸さんの本を読んだ時に流す涙ってなんというかいつもこんな感じ。気持ち良い。 どうやって生きたって後悔はするだろうし思い通りにはいかないことだらけだけど、自分がどう生きたいかを意識するようになりました。 自分以外の誰かに対して可能な限り優しく接しようと思いました。 美味しいご飯やおやつをたくさん食べようと思いました。 自分だったらおやつのリクエスト何にするかなぁと考えてみたけど、今はまだ決めなくて良いかなぁと思います。 いざ死が迫った時に「あの時のあれが食べたいです」と即答できるような人生にしたいものですね。
0投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ読み進めてまもなく女性の死を意識させられました。あなたは余命とどう向き合いますか?私には時間が無いのと言われているようでした。きっといつか自暴自棄になる私がまた向き合う本だと思います。
0投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海野雫 ステージⅣの癌で、医師から余命宣告を受けた。人生最後の日々を瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」で過ごすことを決める。 マドンナ ホスピス「ライオンの家」の代表者。看護師とカウンセラーの資格を持つ。 雫の父 戸籍の上では叔父。雫が中学卒業まで同居していた。母の双子の弟。 狩野シマ かの姉妹の姉。ライオンの家の食事担当で主にご飯の主導権を握っている。 狩野舞 かの姉妹の妹。ライオンの家の食事担当で主におやつの主導権を握っている。 六花 随分前にライオンの家で亡くなった人が買ってきた犬。飼い主亡き後もみんなで面倒を見ている。 粟鳥洲友彦 サバイバー。ライオンの家入居者。雫の隣の部屋。 マスター ライオンの家入居者。元カフェオーナー。 田陽地 ライオンの家の近くで葡萄を育て、ワイン作りに励んでいる青年。母親をがんで亡くしている。 タケオ 台湾に住んでいた頃のおやつをリクエスト。 シスター 修道服姿のおばあさん。 カモメちゃん 音楽セラピーをしにライオンの家に来るボランティアスタッフ。元アイドル歌手。雫と同い年。 シンちゃん イラストレーター。似顔絵セラピーのボランティア。 先生 ライオンの家入居者。数々のヒットソングを世に送り出した人気作詞家。 もも太郎 百ちゃん。ライオンの家入居者。少女。 雫の母 珠美。遠い親戚の法事に車で向かう途中、増水した川の流れに巻き込まれた。 鈴木夏子 元ライオンの家の入居者。六花の元飼い主。 梢 雫の妹。 早苗 梢の母。
2投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ人生の最後をどう過ごすのか。瀬戸内のホスピスでの一カ月強の物語。主人公の雫を取り巻く人々の温かさ、日曜日の「おやつ」にまつわるエピソード、死を受け入れていくまでの葛藤と悟りに近い感情。その全てに心が震えた。通勤中の読書は非推奨です
14投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ最後は泣いてしまいます。数年前にドラマを観て感動と号泣で思い出深い作品です。あまりにもずしっとした深い内容に原作に手が出ず、縁あって貸していただき読む機会を得ることになりました。当時感銘を受けて、このような場が実際にあるのか検索したほどでした。 ドラマの俳優さんと瀬戸内海の景色を思い浮かべながら読みました。マドンナは確か、鈴木京香さんでした。 原作を読んでみて「ライオンの家にいると、病気になる前の自分を思い出すことができる」という文章が印象に残りました。
27投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ年を重ねてきて、生きる事と死ぬ事考える事が多くなっていました。 どちらを考えても、このご時世不安な事だらけ。 とても印象に残ったフレーズがあります。 死ぬまで生きる。 人の死の捉え方、その時の迎え方、すごく考えさせられました。 もっと早く出会いたかった1冊と思いましたが、今の私だからこそ響いた物語りなのかもしれません。 登場人物が皆素敵すぎて、悲しいお別れも全てがあたたかく前向きに受け止める事ができました。 グイグイ惹きこまれ一気読みでした。 小川糸さんは初めて読みましたが、他も色々読んでみようと思います!
24投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ言葉で表すのは難しいくらいに心に刺さった 生きることが素晴らしいと思っていたけど、死ぬことも悪くないんだなて 生きてるからこそ死は必ずくる どうやって最期を迎えるか そんなことを考える日がくるならまた読みたいと思えた作品だった
2投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログSNSで泣ける本と調べるとだいたいライオンのおやつという本がランクインされてて買ってみた。学校で読んでいたので一気読みしなかったせいか泣けはしなかった。内容はまあまあよかった。多分家で読んでたりしてたら泣いてた。私も最後の時レモン島で過ごしてみたいと思った
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブクログの誰かの紹介本 美しい文章で誰にでも優しく読める一冊 若すぎる死と向き合う悲しい話だが、号泣させたり感動させる類ではなく、受け入れる、という一点に綺麗にまとまっていく 生と死について考える時に誰かにオススメしたくなる本
0投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ電車の中で涙が溢れた。 これはまずいと残りは自宅で読み進めた。人生について考えることのできる深い小説。これからどのように生きていきたいか、どのように天国へ旅立ちたいかも考えるきっかけになった。素敵な本に出会えたことに感謝
0投稿日: 2025.06.08
