
総合評価
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powered by ブクログ何の検索にヒットしたのか忘れてしまったが、物騒な割にどこかユーモラスな表紙に釣られて読んでみた。 ぐへ。「シャイニング」の打撃シーンで読むのを断念し、ルークの腕が切られたシーンで「スター・ウォーズ」を見れなくなった、グロ耐性が低いメンタルには辛かった、というか読んでて痛いし、しつこい。こういうのはダメ。 カエルあんまり関係なかったし。 謎解きは叙述トリックとミスリードに見事に騙され、謎が解けるきっかけ(違和感)にも感心したけど、最後はなくてもよかった、というかない方が話として成立していたような気が。 日本ではまず有り得ないだろう暴動シーン(可能性としてではなく、彼我の戦力とか数的に)とか、刑事のコミックヒーローばりのタフネスさとか、それを上回る犯人の戦闘力とか、目的に比べた手段の手間とかリスクとか、あまりリアリティを求めてはいけないんだろうけどもやっぱり気になる。 賞を取ったのは納得。
2投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログ後半は止まらなくなり一気に読了しました。 グロテスクな描写も多いので、苦手な方はいらっしゃるかもしれませんが、テンポよく話が展開して読みやすかったです。
3投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログ凄惨な描写に多少困惑もしたが、さすがのどんでん返し。最後は一気読みでした。 中山七里作品はまだ数作しか読んでいないが、続編を含め他の作品も楽しみと思わせる一作でした。
15投稿日: 2023.03.04終盤の怒涛の展開が…
残虐な描写のところは嫌な気分になるけど、途中の連続殺人のある法則によって大衆がパニックになるアイデアは感心したし、終盤の怒涛の展開は驚かされたし、惹き込まれた。 作者の掌の上で弄ばれているような感じもした。
0投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とある市で連続殺人事件が起こる。 犯人はとある規則性により犯行をしているのかもしれないという所からどんどん面白くなる。 しかし正直警察署に市民が押し寄せる描写や、犯人と警官のシーンがいきなりリアリティからすごく離れてしまったのはちょっとガッカリした。
3投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログこの本に出会わなければ中山七里にどっぷりハマることもなかった グロいけど、でもそこも含めて好きになってしまう 上質のどんでん返し体験と数珠繋ぎの気持ちよさを味わうためにも必読な一冊
3投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログこれはーー、『ふたたび』を読まなくてはならなくなってしまったぁ が今の感想です。 終盤、何度もひっくりカエル! 過去の事件を思い出させるところは、んーって感じになりました。狂気は自分の奥底にもあるのかな。
26投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
期待せずに読見ました。 おもしろい!一気読みです。 強烈な場面、弱者の立場。 悲しい心境。てんこ盛りの中、素晴らしい構成です。 最後の展開は凄すぎて息も出来ませんでした。
3投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログいきなりグロいです。 何か、このグロさは桐野夏生氏的な感じがした。 「連続殺人鬼カエル男」 「能面検事」から「さよならドビュッシー」に行って、「カエル男」に来ました。 中山七里、幅広いですね。何か既視感があると思ったら、ドラマ化されたことがあるようで、そっちを覗いてたのか?薄い記憶です。 連続殺人なので当然、殺人事件が軸ですが、そこに虐待と、心身喪失状態の・・とか、障がい者の人権とか絡めてきます。虐待の描写は気分悪いですが、読む目が止まりません。 どうやら、中山さんは最後にひっくり返すのが得意なようで、これもやってくれてます。最後に良くない希望を残して物語が閉じます。
7投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログなんとなく読める展開でしたが、最後の大どんでん返しには驚かされました。 構成の緻密さはもちろん、物語の裏側に設定された刑法のあり方や更生とはなんなのかというテーマについてもしっかりと描写されており、最後まで飽きずに楽しく読むことが出来ました。 ただ、かなりショッキングな描写が多いので苦手な方は気をつけてください。
4投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ表紙かとてもユーモアあふれ可愛らしい反面、物語はとても残忍。残忍なの苦手なのに勘違いして手に取る人、いないかなと、ちよっと心配、、大きなお世話
3投稿日: 2022.12.28
powered by ブクロググロテスクな表現もあり、スッキリする話ではありませんでしたが、終盤何度も綺麗に騙されました。 展開や文章表現が相まって、中盤までは読むペースが進みませんでしたが、後半の怒涛の展開に驚かされ、惹き込まれました。 途中の暴動は、戦争問題を抱える現代にも当て嵌まると感じ、人間心理を上手く表現されておりました。 次巻への含みを持たせており、年末に読もうと思います。
2投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログ最後の最後まで驚いた本。自分の推理が甘いのが吉と出て最後まで楽しめた。でも、こんな事件実際に絶対起こしてはいけない。
2投稿日: 2022.12.21
powered by ブクログ他の中山作品でも登場していた古手川が今作の主人公でした。残虐な描写も多く、刑事の仕事は絶対に自分には出来ないなぁと思いました。上司の渡瀬も良い味を出しています。「誰の心の中にも怪物は潜んでいる」というメッセージが強烈に響いてきました。最後のドンデン返しも中山先生らしいです。
4投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログこの著者の本は、ラスト数十ページで、こう来るか!と毎回驚かされる。 そこから更に思いのよらない展開。 また一気見してしまった。 さよならドビュッシーでもピアノ演奏の物語かと思うくらい詳しく描写されてたが、今回もまたピアノの話が多かった。クラッシックに興味を持ってきた。
4投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログ罪を犯す人と犯さない人の違いは、罪を犯すというハードルが低いか高いか 狂人と常人の違いは、、 この物語曰く誰しも心の中に狂気を飼っているという。 両者の間には明確な線引きがあると思っていたけど 誰しも一線を越える可能性があるということに恐ろしさを感じた。 大袈裟かもしれないけど、いつも筆者の作品には人間の新しい見方を与えられる。
2投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログとにかく全てが気持ち悪い(褒め言葉です)と思いました。 回想のシーンではまるで男の子のように錯覚させられ、犯人は絶対この人!!!というような考えが無意識のうちに定着しそうになりました。最終的には予想と当たってはいましたが、黒幕の部分は見事に騙されました。 自分の手を汚さず人を殺したい黒幕がした行為は何よりも残酷で残虐でした………
1投稿日: 2022.12.07
powered by ブクログ題名が悍ましいので、読むのを躊躇っていたが、渡瀬・古手川刑事コンビという事で、読む事にした。 口にフックをかけられ、マンションの13階から、ぶら下げられた女性の全裸死体。 「カエル男」と名付けられた殺人鬼は、警察を嘲笑うかのように、第二・第三の殺人を続ける。 街中を恐怖に陥れる最中、第四の事件が。 新米刑事の古手川が、事件ををきっかけに知り合った母子と心を通わせ、傷つき、成長していく。 精神障害と刑法三十九条の問題を問う作品。 どんでん返しのそのまたどんでん返し。 流石という他ない。
42投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログ予想が当たった部分もあったけど、たしかに意外性のある結末に驚かされた。 ただ歪んだ関係がいろいろしんどい。
6投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ目を背けたくなるような殺人方法と凄惨な死亡状況は読み飛ばしながらもやられた感を覚えつつ読了。明確な描写が多くグロさに目を奪われるが本筋はそこではない。心神喪失者の責任能力を無しとする刑法39条の是非を問う社会派小説の体裁を整えつつ二転三転の極上のミステリー作品に仕上げた傑作。
6投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数冊(しか読んでないけど)読んだ中山七里のほんの中で、1番色んな意味でエグかったかも。 そしてどんでん返しもすごかった
5投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ吊るす・潰す・解剖する・焼く、遺体の状態とカエルを弄ぶような幼稚なメモを残す連続殺人犯、ついたあだ名がカエル男。背後には、虐待による人格崩壊、心神喪失者の責任能力は問われないという刑法39条、人権派弁護士、不安に陥る市民のパニック。 責任能力のある者とない者。責任と意思の有無、反転の連鎖、組み立てのうまさ。
3投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二人目の被害者の描写は少し流し読みで読むくらいには食らった。 他にも痛々しい描写が結構あり、僕には殺戮にいたる病は読めないんだろうなぁと思わされた。 贖罪の奏鳴曲で出てきた御子柴を改心させたピアノの少女が、今作のピアノの先生なのかと思いながら読んでいたので、真相にはショックを受けた。
3投稿日: 2022.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは正しく、「なんかとんでもない猟奇殺人があってその犯人がめちゃくちゃ意外な人で最後に全ての点が線で繋がってスッキリ!」のミステリー!面白かったです。 ほんのり後味の悪さもあって良かった。 やはり良かったのは殺しの描写。やっぱり、猟奇殺人が起こるならこれくらいはやってもらわないと!と。殺してからの死体損壊なので、生きながら苦しむ描写がないのは物足りない(犯人の思惑の都合上仕方ないのだが)と感じつつも、処理の仕方がバラエティに富んでいて楽しい。幼い子供が時折見せる純粋な残酷さになぞらえるように見せているのも、好みな感じでした。 また、サイコ感を前面に出しておきながら実際にはそれはフェイクで、実態は金銭目的、さらにその実態は復讐、という殺人動機の王道を行っているというところも、面白い。 殺人動機の王道をサイコ殺人で覆って真の目的を隠す、というやり方は、ともすればガッカリ落ちに繋がる可能性もあると思うのだけど、これは最終的にとても納得のいく作りだったのでとてもスッキリできました。やっぱり動機って大事だなぁと再認識。 他にも良かったのは、子供が苦しむ描写。抵抗のできない存在が辛い目に遭うのは正直読んでいてとても苦しくなるのだけど、その苦しさがまたね、複雑なことに、とても好きでもあるのです。 まずは真人の描写。あの持っていき方はズルい!読んでいる最中は全然犯人わかってなかったので、初めはさゆりさん死ぬんじゃね?とか思ってたw しかし、風車を貰った時に、なんかイヤーな予感。はい、最悪の(最高の)タイミングですね。真人への情が湧いて懐いてきたなぁという頃に。とても悲しくて、良かったです。 そしてナツオの描写。いやー父親に乱暴される描写はね、似たようなのを何度読んでもとにかく気持ち悪い。めちゃくちゃおぞましくて、なのにナツオの自尊心は「父親の歓心を満たしている」ということにあった、というのも物凄く悲しく、恐ろしい。そりゃ歪むわなぁ。犯人ではありつつも、真犯人に利用され心を再度破壊されることになってしまったナツオは、被害者でもあるんだよね。まあとにかく父親がめちゃくちゃ悪だわ。死んでますように...。 色々と考えさせられる部分もあり、残酷描写も楽しめ、もちろんミステリーとしても大変面白い作品でした。ただ、古手川さん頑丈すぎないか!?笑
3投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
渡瀬&古手川コンビ。市民による警察署襲撃が起きた時には、話がどちらに転ぶのか一瞬??になりました。襲撃シーンが無駄に長く感じたのは気のせいですかね。。その後の真犯人までは3段落ちでその展開は納得。1人目はないだろうという読みが当たり、2人目でやっぱりなぁとなり、3人目であっそうなる!という感想でした。ラストシーンで気持ちが救われた気がします。でも気持ちのいい終わり方ではありませんが...。「贖罪の奏鳴曲」に続き、中山七里作品を連続読みしました。刑法39条について考えさせられました。
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログ「切り裂きジャックの告白」を読んで作者に興味を持ったので、読んでみました。 文字を読んで、ここまで「痛い…」と思ったことはないかもしれません。 それほどに、遺体や暴力の描写が生々しく、エグく、とにかく痛い。眉間に皺を寄せずにいられません。 さて。 入居者の少ないマンションの非常階段でブルーシートにくるまれた女性の遺体が発見される。女性は全裸、口から鼻にかけてフックをかけた状態で吊り下げられていた。 遺体の側には、子供が書いたかのような文章 「きょうは、かえるをつかまえたよ。 はこのなかにいれていろいろあそんだんだけど、だんだんあきてきた。 おもいついた。みのむしのかっこうにしてみよう。 くちからはりをつけたかいたかいところにつるしてみよう。」 この殺人を皮切りに次々と無惨な遺体が発見され、「カエル男」による連続殺人として報じられるー。 「切り裂きー」同様、ミステリーとしては普通です。犯人も予想しやすいです。手は込んでいると思いますが。 私がこの方の作品を面白いなと思うのは何らかの制度に読者が今一度考えるきっかけを与える側面を持っていること。 今回は、刑法39条でした。 人権とは何か。加害者の関係者となったとき、被害者の関係者となったとき、当事者となった場合、それぞれの視点から見ると、やりきれない思いを抱えざるを得ない。 今の制度は正しいのか。受け止めることができるのか。何が正しいと答えを出すことができない、そういったことをもう一度考えるきっかけとなります。 そういった意味で、非常に面白いです。 「法律で、決まっているから」と言って考えることを止めてはいけないのかなと、思わせられます。 さて、結末が少しゾクリとする仕上がりでしたがこの終わり方は、嫌いじゃないです。 もちろん、フィクションだからですが。
2投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
残酷な描写が多いとの噂だったので読むには勇気がいりましたが、読み始めると没頭できる作品でした。 遺体発見の描写以上に最後の100ページほどが精神的に辛かったです。最後のどんでん返しは圧巻でした。 次巻も読むつもりですが、続けて読むのは精神的にキツそうなので一旦休憩してから読み始めたいと思います。
4投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ最初は惨虐な表現が多くて途中で何回か読むのを止めようと思いましたが、最後の逆転にはえっ⁉️というものがありました。 続きもあるので読もうかな?どうしようかな?と、いう感じです
1投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんでん返しのどんでん返しで頭パンクした。何食ってたらこんなにもどんでん返ししたくなるの?やべぇよ 善人や善意溢れる言葉を書くのが上手い。追い詰められた人間が見せる凶暴性の表現も上手かった 正直当真勝雄が犯人の流れになった時、「精神遅滞者を犯人にしてもいいのか?」って思ったけど。世間的に。まさか当人の保護司をしていた女性の担当精神科医をしていた男が犯人とはね、やばいね 音楽の描写がすごいから作者は音大出身かと思ったけど文学部なんだよな。知識量がすごかった
3投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
殺害方法は凄惨で詳細に表現されているので一見敬遠してしまいがちであるが、伏線回収もしっかりとされており、結末も二転三転する、この作者らしい展開。 事件に混乱した市民が暴徒と化したり、犯人との対決など暴力的な場面が連続して続くので後半は展開が気になりながらも若干食傷気味になった。 しかし全体的に間満足度の高い作品であった。口は悪いが心根が優しい渡瀬と若く直情的な古手川の良いコンビの活躍が今後の作品でも楽しみになる終わりであった。
2投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログいやいや 不気味だ カエル男などと軽いミステリーのように見せておいての、かなりエグい描写 殺害シーンの記述も、警察官の攻撃され方も、気持ちが悪くなるほどの嫌なリアリティにこだわった表記だからだ 骨の砕け方を仔細に表現されてしまう 目を背けたら続き読めないじゃないか 殺人はカエルをいたぶって殺して遊ぶように、吊るす、潰す、解剖する、燃やす だ 異常者による、アイウエオ順の名前で無差別殺人と考えられ警察も糸口を見つけられずにいると、メディアの煽りを受け、恐怖に我慢しきれなくなった市民が警察署に押し掛けて暴動に発展してしまう 犯罪者は、過去にも犯罪を犯した、精神障害者だったのだが、、 自閉症の男と精神分裂病の女 刑法39条問題にこだわった記述は多い 証拠などは残らないやり方で障害者の意識に刷り込んで殺害を実行させたのは、精神科医の教授だった 当然のように無罪になったカエル男が次のターゲットに向かう 自分でターゲットを見つけたんだそうだ と、 続編に続く
1投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不気味なタイトルと猟奇殺人という作品紹介から、なかなか手に取ろうと思わなかったのだけど、古手川·渡瀬コンビの初登場がどんなふうか気になって、ようやく読んだ。 先日読んだ「魔女は甦る」でも感じたけど、戦闘的なシーンの描写がすごく長いのが、私にはちょっと苦手で、若干飛ばし読みしてしまった。こういうシーンは筆が乗っちゃうのかな?読む人によっては、臨場感たっぷりでいいのかもしれない。 死体の描写や虐待のシーンも生々しくて、読みながら目を背けたくなった。 真相は全然わからなくて驚いたけど、中山七里作品ならこのあたりの人物があやしいのではと、ひねくれた読み方をしてしまった。ここまでひどい人だとは思わなかったけど。 ナツオの正体には騙されたな。 結局、前科者は再犯の可能性が高いという方向で終わってしまい、その点は若干のもやもやが残る。そういう考え方でいいんだろうか。もしかしたら、その反対側に御子柴弁護士の生き方があるんだろうか。(真っ当に生きてるとも言いきれないけれど) それにしても、古手川刑事は大ケガしすぎじゃなかろうか。気の毒に。けど死にそうになるたびに渡瀬警部が助けてくれるっていう、すごいヒーローぶり。
3投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログただのグロテスク系と思いきや、全く違った。常軌を逸した殺人犯は誰なのかと読み進める中、意外な身近な人物とリンクしたときには恐怖感を覚えた。ただ物語はそこで終わらず、二転三転のどんでん返しやラストの因果応報な結末には舌を巻いた。全体を通して犯罪者の責任能力を問う刑法第三十九条について考えさせられる作品であった。また作者の表現力が非常に巧みで実際にその場に居合わせているかのようなリアリティを感じた。
2投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ暴力や虐待の描写が生々しく目を逸らしたくなるところはあった。しかし、場面を想像しやすい文章と引き込まれる展開に、飽きることなく一気に読めた。
1投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログ楽しかったーー! この手の話大好き、、ハードでしんどいけどその分ラストがスカッとする‼️続編も楽しみに読みます
1投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とっても面白かった!久々に一気読みしました 初中山作品でした 「どんでん返し」を謳う作品が多いので心構えして読んだんですが、まんまと騙されました笑 怪我、死体の痛々しい描写が結構しっかり描かれるので苦手な方はご注意です あれだけズタボロだったので死ぬんだろうなと思っていましたがまさかの古手川生きてた! 渡瀬&古手川コンビにハマってしまったので続編を読むのが楽しみです
1投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログ全くハマらず最後まで読了できなかった… 刑事の男性を主軸として話が進んでいくので、専門用語も多く読むのが面倒でした。 特に中盤の市民のパニック状態について何度も色々な言い換えをしながらも言ってる内容は同じでなんだこれ?と思った。 説明する文章がやたらと多く、長々と説明する割に言ってる事は結局それかいという事が多かった。 表紙やタイトルからもっとポップなミステリーかと思っていたので内容が重くてしんどかった。 読むのに想像以上に体力が必要です。 ネタバレも読んだが、結局予想していた通りだったので最後まで頑張って読まなくて良かった。
5投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ良かった。読んでる自分のスピードよりも先を読みたくなって目が先にいってしまい、戻すことが何回もあった。 あまりにもグロくえげつない描写が多いけれども確実に引き込まれていく。猟奇殺人ミステリーなだけでなく、精神異常者犯罪の法律を考えさせられる。 古手川も渡瀬も魅力的で、犯人がやっとわかったと思ってからの2展開には驚いたし、最後の一文でゾッとした。 続編が出版されているがこの続きなのかしら、すぐに購入して読もう。
2投稿日: 2022.08.13
powered by ブクロググロさ☆4.5 護られなかった者たちへに続く二作目の中山七里作品。グロい…ハズ、なのにそれだけでは終わらない所は中山七里流だと思う。 群衆って怖いと思う。大人しいと言われる日本人でも、次は自分か?自分の家族か?と考えが至ったら、警察だって襲うのではないか。 〃野に放てと叫んだ者は、その獣と隣合わせに暮らす恐怖を味わう義務がある〃
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ中山七里さんの書く本は死への恐怖を肌で感じることができると思う。本当に怖かったけど、読む手が止まらないくらい展開が面白かった。メッセージ性もあり、読み終わってから放置にならず、“ただ読むだけ”にならないのが良かった。
1投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ単純に面白かった! 一つ一つの描画が丁寧なので、殺害現場も頭の中でリアルに想像できてしまった…。 後半の展開では、続きが気になり最後まで一気に読了。続編も楽しみです。
1投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログさすが中山七里。 この作品は、このミス大賞を受賞した『さよならドビュッシー』と一緒に応募され、同時に最終選考まで残ったという作品(応募時は『災厄の季節』というタイトルだったという)で、そのとおりの内容だった。 グロテスクな猟奇的殺人と思わせ、最後はアッと言わせるドンデン返しの繰り返し。テーマの 刑法第三十九条を逆手に取った最後の一行が最後のドンデン返し。
1投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「先に最後のページだけ読んでしまおうか…」 そう思った回数はNo. 1の小説でした。 最近推理小説を読み漁っていることもあり、犯人の目星、結末の目星がつくことも珍しくないけど、なかなか衝撃的なラストでおもしろかった。 まあ、1番驚いたのはラストよりも古手川刑事の不死身具合なのだけれども…。絶対この刑事は殉職するな…と思ってたけど生きてました。
2投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマを前に見たことがあって、ぞわぞわして普段あまりドラマを見たら原作を読むということはしないのだけど、原作はどんなかんじ?ドラマとどう違う?と思っていたし、(思っていた以上に残虐(((((((・・;))Twitterのフォロワーさんからもおすすめと言っていたので、気になって手にとった。 ドラマ以上に、グロテスク、残虐シーン、執拗に追い回すシーンなど多め。 漢字が少し難しい言い回しで、足止めを食らうかたちになったけど…。 印象に残った言葉、セリフ ページ 61-8 61-13 70-1~5 123-13~16 185 188 216~218-3 224-1 265-9~12 279-1~2 342-8~15 401-4
2投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログえーー!やられたー!伏線に取りこぼしがあるんじゃないかと思ってたら…そっかー(笑) 自分に順番が回ってくるかもしれない、テレビのこちら側ではいられない恐怖。疑心暗鬼からうまれる大衆心理。 古手川の緊張と緩和の繰り返しに息が詰まる。安堵したあとの戦慄。早く楽になりたい。読み飛ばして結末を見てしまいたい衝動に駆られる。 「カエル男」なんて可愛げなタイトルなのに、なんて怖い話なんだ…
1投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ難読漢字や難しい言い回しが多かったりグロの描写が細かすぎるなどオーバーライト感は否めず、また結末は想定内のどんでん返しではあったものの、シリーズで読みたくなる作品でした。 この怪我でよく気絶もせずに生きて戦えるな、というのがいちばんの印象。
0投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログ「護られなかった者たちへ」を読んだあと(素晴らしい作品でした)次は何を読もうかなと所持本を見ていた時に同じ作者である中山七里さんの作品だと気がついた「カエル男」 一気に大ファンになった どんでん返しも、グロくてエグい表現(褒め言葉)も、胸を締め付けられる表現もすごく好き 「カエル男ふたたび」「嗤う淑女シリーズ」他の作品も早く読みたい
2投稿日: 2022.07.01
powered by ブクロググロイグロイと聞いていたので覚悟して読んだけど、割と大丈夫だったのは誉田哲也さんのおかげだと思う。笑 カエル男は彼だろうなーって思いながら読んでたら、え?そうなの?ってなって、それからどんでん返し起こって、じゃなくてそっちだったの?でもなんか腑に落ちんなぁって思ってたら、またまた大どんでん返し!!! ラストまで読んでぞ〜っとしました。 続けて、ふたたびを読もうと思う。
2投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログ大好きな中山七里さん…ちょっとこれは…描写が強烈すぎて…目を覆いながら読まないとたまらない場面のなんと多いことか… といいつつ、どうなるの、誰?どうしたの????で、一気に読了。 少し熱が冷めると、刑法第三十九条のこと、医療少年院での治療の効果についてなど、被害者、加害者双方が納得して受け入れることができるようになるまでには、まだまだ様々な困難があるではないかと、暗澹たる気持ちになった。
2投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログどんでん返しを5回くらい食らった気分。綺麗に伏線回収&ぞっとする余韻を残して終了。やや中弛みする場面は見受けられたものの大変楽しく読めた。
4投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログ以前に中山七里さんの作品を読んだ時に、なんて没頭させてくれるのだろうと読んでいた記憶がある。 その時も、本作を読み終わった後も続編を購入してなかった事を大いに後悔していた。 そんなわけで今回は書店に、続編をゲットするべく意気揚々とむかったのだか… まさかの取寄せ。必ず手に入れようと大型書店に行ったのに… まぁ、私の場合これを手に入れようと書店に行くとまぁまぁの確率でおいてなお場合が多いのだが。 きっと、ちょっと気持ちを落ち着かせてから読めって事であろうと、目についた他の文庫本を購入して帰宅した。こうなったら、意地でも通販はぜずに外出して書店が目についたら必ず捜索してゲットしてやる。
3投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ御子柴シリーズが追いついて、岬シリーズが予約待ち。で、カエル男に手をつけました。 マスコミ命名「カエル男」による連続猟奇殺人事件。見るも語るも凄惨な殺人事件。登場人物達がそれぞれ抱える壮絶なトラウマ。なかなか捕まらない犯人に苛立ち恐れる一般市民は暴徒化する。日本の警察での暴動は現実的でないけれど、そこから始まる新人古手川刑事の死闘。不屈の闘志と肉体が傷んでいく。もう、読んでて痛い。 この作品は、警察サイドからのミステリーなので、他の作品と比べて王道をいく感じかしら。 刑法39条(心神喪失)と41条(責任年齢)を扱わせたら、ミステリー職人。 ラストの殺人継続への期待感(不謹慎だけども)が、また良きですね。
45投稿日: 2022.05.23
powered by ブクログ怖い怖い。 あの人があの人でと、他の中山七里作品を読むと作品間で登場人物が飛び交うので、それも楽しみの一つ。 この作品の登場人物はアクが強いため、他の作品でもいい味でてます。 その後どうなったのか、、、つづく、です。
1投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログカエル男ふたたびを読んでからのカエル男 いろいろ納得です(この読み方もありかも) 古手川刑事のデビューはここからのよう。彼の見方も変わり、次は渡瀬チーフを追いかける羽目になりそう。中山氏の思うつぼだわ〜
8投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログさあどんなどんでん返しが来るんだと期待していたけれど、伏線が丁寧なので衝撃は薄め。そもそも、想定される犯人の記述がいかにも誤認する様相を呈しているので、ミスリードだろうなと予想しやすい。しかも、その可能性を払拭できるだけの記述までご丁寧に用意されている。終盤の戦闘シーンはドラゴンボールを彷彿させるぐらい希釈された冗長なものだったので、ラストへの畳みかけとしては迂遠すぎた。
1投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログ中山七里はデビュー作で このミステリーがすごい大賞を さよならドビュッシーで獲得。 と同時にこちらの作品でも同時にノミネート。 この2冊が同時にデビュー作だと言うのだから 何という才能‼️ 大どんでん返しはこちらでも これでもかと続く。 快作でした‼️
2投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ『このミス』大賞ドラマシリーズ、2020年 『連続殺人鬼カエル男』の原作小説。 SNSで紹介されていたので、手に取った本。 残忍な連続殺人と、刑法第39条を題材に物語はちょっぴり古臭い刑事コンビを主軸に物語は始まる… テンポ良く話が進み、SNSや人間が心理的に追い詰められていく所なんかは、コロナが始まったばかりの頃に被って、興味深かった。 情報が溢れかえって、疑心暗鬼になって、人は考えることを放棄して、画面で多く目にする意見を、世の中の意見と思ってしまう。 ここまで伏線回収しながら、話を作り込めるところもすごかったし、最後までドラマチックだったのは この作品の味やなーという感じ。 いつでも弱者が虐げられてしまうのが、切ない。 あ、そっち?!!という驚きが 随所に散りばめられていて、読みやすくてミステリー!て感じでした。
2投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古手川刑事は不死身ですね。二転三転、どんでん返しに次ぐどんでん返しするストーリーは好物です。 ただ実在の地名を舞台にしていることが、逆にリアリティを無くしている気がしました。 ラストは因果応報っていうことなんですかね?
3投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いや、怖すぎ、、 最後100ページは一気に読めました。 どんでん返しを三重に用意してるあたりすごい、、 作者の人ももしかしたら復讐としてこの作品を書いたのかな?という妄想まで捗りました。 そしたら4重ですね。 ミステリーだけでなく39条への問題定義があったことも作品としての深みに繋がったと思います。 めちゃめちゃ面白かった。続編も読みます。
1投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログどんでん返しがあることは帯に書いてあったので予想はついたけど、それだけじゃなかった。刑法第39条という難しいテーマの上、殺人の残虐性に目に行きがちだけど、登場人物のドラマが良かった。いやぁ、読ませるねえ。警察襲撃のシーンの描写は鳥肌がたつほど。アクションシーンを文章で表現するのは難しいらしいけど、手に汗握った。続編も読んでみようと思う。
4投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ言葉を選ばず言うならば「連続殺人」といった単語に惹かれるミステリ好きには是非読んでほしい一冊 ちょっと古くさい感じの刑事コンビが連続殺人事件を相手に挑む話 推理しながら読んでいくと論理的に一つの結論には簡単に到達できる…が、読者がゴールだと思ったそこは著者からするとただの通過点であり、それを踏台にした驚くべき結末が待っていた。 しかも、最後の一行足りとも無駄がなく、作品として完成された美しさまであると感じた。 よくよく読み返すといくつかの伏線があることに気付くことができ、読者に対するフェアさはしっかり保たれている。 しかし、自分が無知であるが故なのだが、いちいち漢字や熟語が難しくスラスラとは読めない。 「漸く」や「蹲る」なんかはまだいいが、「擡げる」や「罅」などは出てくると一瞬止まってしまい、読むスピードが落ちた。 その上、「このシーン、まだ続くの?」と思うような冗長とした場面もあり、テンポが悪く感じた。 ただし、読みや意味を調べることで学びにはなった。ちなみに先のは「もたげる」と「ひび」と読むよう。ミステリーを読みながら、日本語に詳しくなった気がする(笑) 読みにくい漢字が多い上テンポも良くなく、読みやすいとは思えなかったため★3としたが、内容自体は★4〜5。 読んでいる内にいくつか出てくるモヤモヤが最後の章で全てつながっていく構成力は圧巻だし、更には強烈な結末もあり満足。 読後感は爽やか…というわけではないが、個人的にはすっきりといった感じ。 オススメです!
6投稿日: 2022.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の最後まで、展開が変わり、引き込まれて一気に読んでしまった。殺人方法はぐろくてひどくて、とても耐えられない。しかも1人目2人目は無関係。ただたまたまあそこに通ってて、アイウエオ順でなんて、本当にあったら怖すぎる。 暴動は酷いが、理性を無くす団体ってあーなるのかもしれないって恐怖があった。あんな時は警察が大変だな、、と。勝雄は次をやるのか?先生は復讐を果たせるのか?保険のために自分の子供をあそこまでやれるとは酷すぎて、彼女の生い立ちのひどさにも霹靂した。心身喪失や精神疾患で、無罪にされたら、被害者家族はやりきれない。その法律はもう少し検討してほしいとは思う。疾患があったら、なんでもありじゃ怖くて仕方ない。 続きを読みたいと思います。
1投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒポクラテス シリーズを先に読み、 こちらを読了。 グロテスクとエンタメと社会派が融合している感じ。 市民が怯えるのはわかるけど あそこまでの暴動になるのかはちょっと疑問。 そもそも本星は怪しさも動機も最初から わかりやすくはあって、 ただ他にも怪しい人が数人いるなと思って読んでいたけど、その全員が全員関わっていたのは なかなか面白かった。
5投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台を見ているような、独特の台詞回しが気になったが、普通の街がカエル男というウイルスに侵され、壊れていく様子がリアルで面白かった。 私刑で私刑。 死刑制度に反対していた人が、身内が殺されたら、死刑に賛成した事例を思い出した。 人の人生を弄ぶような行為は許されることではないが、やりきれない痛みや悲しみはどこにぶつければよかったのだろう。 たとえ復讐を果たしたとしても、消えないのを知っていたからこそ、ああいう結末を選んだのだと思う。
1投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログ猟奇的な連続殺人と刑事責任に問われない精神疾患を軸に展開されていくホラーサスペンス。 どんでん返しに次ぐどんでん返し。 ストーリー展開も早く、登場人物のキャラ設定も緻密で、非常に読みやすくて最後まで一気に読める。 これと『さよならドビュッシー』が同じく最終選考まで残ったのは当然だと思えるくらいの素晴らしい作品。
1投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。
0投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ連続殺人鬼カエル男。 タイトルに不釣り合いなゾッとする内容、 結末だった。どんでん返しが半端ない。 気軽な気持ちで読んだら後悔します。 このミステリーはすごいです。
1投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログ再読。 今読むと「さよなら〜」もこれも後の著者のライフワークとも言えるシリーズが最初からすごい完成度で作られていたことが実感できる。 ちょっとグロすぎたりするのがエグいが。
1投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログなんとも奇妙なタイトルが目を引くが,これ以降の中山七里作品の中にこの事件の関係者の名前が頻繁に出てくることから,一度読んでおくべき本と認識していた。 しかしなんとも残虐な描写のオンパレードで,ある種のスプラッターと言ってよいのではないか。これだけでも読んでいて気分の悪くなる人は多そうだ。私にとってもあまり気分の良いものではなかった。 埼玉県飯能市において凄惨な猟奇的連続殺人事件が起こり,警察が犯人の糸口もつかめない中,民衆は恐怖でパニックを起こしていく過程が描かれているが,どうもこれが嘘くさく感じる。そりゃフィクションなのだから嘘なのだが,それにしたってリアリティが希薄に感じた。著者の妄想の産物としか感じられない。犯人の執拗な攻撃で凄まじい傷を追っている時の感覚の描写も凄まじいものなのは確かだが,本当にそんな感じだろうかと冷めた気持ちで思っている自分がいる。フィクションをフィクションとしか認識できないような描写はあまりうまく言ってないと言ってよいのではないか。要はやりすぎなのである。著者の割と初期の作品なのでそのへんの匙加減がまだうまくできてなかったのかもしれない。 終盤の一転二転のどんでん返しはこの頃から健在ではある。 この作品のテーマの一つは間違いなく刑法39条だろう。感情論的には心神喪失していようが,犯した罪を償うのは当然だろうと思うのだが,「人権」という言葉が出てきてしまうととたんに極めて難しい問題になってしまう。誰か頭の良い人がうまいこと考えてくれないものだろうか。
2投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログ子供が書いたような稚拙な犯行声明文を残す連続殺人鬼「カエル男」によりパニックに陥った埼玉県飯能市において、県警の古手川刑事がカエル男の正体に迫っていく作品 。 身悶えしてしまうような表現、矢継ぎ早に描かれる格闘シーン、どんでん返しに次ぐどんでん返し。気味悪さとドキドキと驚愕に翻弄されながらもページを繰る手が止まらず、気が付けばホッとした気持ちで読み終えていた。 色んな意味でエグすぎて、未成年等、万人に勧められる作品ではないが、とても面白かった。 また、渡瀬・小手川刑事のコンビを始め、著者の他作品「贖罪の奏鳴曲」の登場人物も数名登場するので、御子柴礼司シリーズのファンとしては、作品間の繋がりも感じられる嬉しさもあった。 本書の続編の「~ふたたび」もエグいのだろうが、気になって仕方がない。
4投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログ面白かった点 ★最後のどんでん返しとラスト その後を匂わせるようなラストがゾッとして良かった。 自分には合わなかった点 ★テンポ 長く感じた。もう少しコンパクトにしてもいいのでは?というシーンがちらほらあった。 ★描写 ちょっとしつこい感じがした。これは好みの問題かもしれない。「こんなことは初めてだった」のような表現が多くて途中から少し飽きてしまった。 最終章のラストの方は一気読みしたけれど、1〜3章はとくに「まだ終わらないのか…?疲れた…」という印象。自分の読書する基礎体力の無さが問題かもしないので、時間をおいてまた読みたい。
1投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログどんでん返しありのさらにどんでん返し。 刑法第39条について考えさせられる。 精神異常者と健全者の両方の権利を守るのはやはり難しいのか…
2投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログちょっとグロいのでグロいのが 苦手な方には向かないですが 私は好きなので良かったです 刑法39条のことについて なるほどなと思いながら 読んでいました どんどん最後のほう読むにつれて 少しゾクっとしました そこまでのどんでん返しかと 言われればうーん。って感じ でしたがおもしろかったです
2投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ大どんでん返しのうたい文句やったけど、んー。 作者の取材不足をすごい感じた。 警察の捜査方法、襲撃されたときの対応、あり得なすぎて、めちゃくちゃで入ってこなかった。 しんどくて読みにくかった。 作者に対して、何やねんっていう気持ちが消えなかったし、それを越えるどんでん返しでもなかった。
2投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ最後の一行まで面白い!! 何度もどんでん返しがあり、その度に驚かされる。 エンタメだけにとどまっていない。 刑法39条の問題提起も一つのミソだった。 多様性が注目されている現在、考えさせられる一冊!
2投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ期待通り面白かった。ミステリー界隈では有名な作品。 ちょっとトンデモ設定かなーとも思うが、展開が多くて面白い。ちょっとグロいけど。
2投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログ題名のカエル男という子供じみたタイトルとは裏腹に描写としてはなかなかエグく、文字として書かれているだけでも容易にその時の情景を想像できるぐらいにはグロテスク。 刑法39条絡みなのも特徴 推理パートはさして驚くほどのものでもない気がするが三重構造にはビックリ 主人公のあまりのしぶとさと戦闘パートがかなり冗長に感じた
2投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログ渡瀬さん渋くてカッコいいです^_^ カエル男ふたたびを読むと因果応報とはまさにこの事って感じですね^_^
2投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログはじめの方はなかなか進展がなく、人が次々に亡くなっていくばかりで少し辛かったです。 特にこの前半、グロ表現の苦手な方は嫌かもしれない表現が多いです。 ただ後半は次々と真相が明かされ、次の展開、次の展開とワクワクと恐怖感とで一気に読んでしまいました。 裏切られまくりで作者さん本当にすごい!! 読み終わってからあそこはこうだったのか!あの会話はそういう意味か!ともう一度確認したくなりました。 ただ読み応えも大きいので、すぐに読み直したいとは思いませんでしたが、、、 ミステリー好きな方にはおすすめですし、中山さんの別作品ももっと読んでみたいと思いました。
3投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログ途中ちょっと斜め読みで進めてしまうか…と言うような部分はありますが、全体的には楽しめた。 描写が「うっ」となるところはあるものの、作品に独特の魅力があり、集中して読んでしまう。 カエル男は誰なのかについては早い段階から目星がついたものの、最後の最後まで楽しめた。
5投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ最後まで読んで良い題材だと思う。 ただ、警察・マスコミ・市民の反応がどこか幼稚なのと、もっとコンパクト、テンポよく端折れる所があったような。 無駄に長いように感じられた暴動と、逮捕劇、暗闇での逮捕劇。 ラストは嫌いでなかったので少し残念。
3投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ意外性があって良い作品なんだけど、それ以上に気持ち悪さが印象に残る。 中山さんってインパクトあるよね。 社会問題も絡めていて考えさせられる作品。
4投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
埼玉県警の新米刑事とベテラン刑事が連続猟奇殺人に立ち向かう。 残忍な犯行を追う展開は面白く最後にどんでん返しもあり、刑事モノ小説を読む楽しさがあるが、戦闘シーンがやたらと長い。 戦闘シーンが苦手な自分としては、ちょっと好みではないなと思った。 人気作家の代表作でテレビドラマ化もされている小説なので、読んでおいてもよいとは思う。
1投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
刑法三九条で罪に問われなかったとしても寛解までしかいかず、いつでも可逆的に当時に戻ってしまうのは怖いと感じてしまいました。
7投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログ中山七里さんの裏デビュー作 "さよならドビュッシー"と"カエル男"が「このミス」大賞で2作品同時に最終候補まで残ったとは、恐ろしい人です。 カエル男の内容はそれはそれは表現できない程の残虐シーン満載です。(七里さんはそういうの多いです) そこは好き嫌いはあると思いますが、また騙されたー!って、徐々に快感になりつつある私がいます。
8投稿日: 2022.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒポクラテスシリーズの古手川刑事の若いときの連続殺人事件 ヒポクラテスシリーズでも、古手川はこの事件のことを後悔している描写が描かれている。 最後まで騙され続けた。 タイトルでも先入観から騙され、残念な気持ちになってさらに騙され、そこから最後にもう一度騙され。。。。 私は思考停止していたのだろうか? 残虐な事件のネタだが、刑法39条への問題提起だと思う。 ただ市民が恐怖して警察署を囲んで暴徒とかすのはちょっと現実離れしすぎかなとも思う。
3投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログカエル男による連続猟奇殺人事件。ちょっと表現がおぞましいシーンが多かった。でもやっとつかまえたカエル男、そして真犯人は…。
2投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログカエル男の犯行はもちろんだが、それ以上に最初のナツオの件がエグかった。そしてそれはさらに上を行く。。私は彼、男の子だと思っていた。そして、カエル男事件と並行して起こってると思ってた。 町の人々が警察を襲うところは恐ろしく、そしてさらなる古手川刑事の受ける暴行が心底恐怖だった。身体的にもだし、ましてや相手が。。。 そしてラストの一行が!! 中山作品に多数出てくると噂の古手川刑事の成長を楽しみにするぐらいしか、安らぎを見いだせない1冊であった。
2投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログおお、おおぉ…。 「ナツオ」の描写がぼやかされていたから何かあるんだろうなと思いつつも、まさか二重に罠が仕掛けられているとは。 あとハリウッド映画もびっくりのアクションシーン。古手川さん3回くらい死んでない??大丈夫??? 寝る前にちょっとだけ、と思いながら止められず夜更かしして読んでしまった。 ミステリは止め時がわからない。
1投稿日: 2021.11.16
powered by ブクログふざけたタイトルだと思って油断してると、後々強烈なボディーブローをくらう羽目になる。 面白いと述べることが無分別に感じるほど陰惨。 生々しい暴力描写に挫折しかける一方、緻密な心理描写に感情は揺さぶられる。 二転三転する展開、予想外の真相と事件の構造に度肝を抜かれた。
4投稿日: 2021.11.09
powered by ブクログまさか三重構造だと思わなかった。読了まで3回驚かされたのは初めてだった。しかし、後味は何と悪いことか。現行法ではその罪を裁けず、司法の限界や矛盾を感じる。
7投稿日: 2021.10.30
powered by ブクログ最初はよくあるサスペンスもので、正直面白くないなと思っていたが、 最後のどんでん返しが見事で一気読みしてしまった。 最後の一文が特に強烈で、思わずえっという声と共に前の頁に戻って確かめてしまったほど
2投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。 精神障碍者は罪に問えるのか?精神障碍者に偏見を与える可能性もあるから、出版するのも勇気が必要だったと思う。
2投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログミステリー物が好きではないし、タイトルにも引かれないが、どこぞの書評で高評価だったので、手に取る。 通常の感覚をもった人の仕業とは思えない方法での殺人事件が続き、犯人からのメッセージから「カエル男」と命名され、捕まえるのに躍起になる警察。私の心が弱っている時期だったので、残虐描写はちとまいる。 なるほど、多少の荒業さを感じなくもないが、ラストの読者あっと思わす展開は、「えっ」「あっ」「うーむ」と思わされる。
4投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ一見普通の殺人事件かと思いきやラストの怒涛のどんでん返しの連続が良かった。常にハラハラの連続でこれはニアミス好きにはたまらないなと感じた。途中で読者側には犯人がわかる描写があり、そこから先に続く警部視点を読み進めるとやるせない思いになる。その後の乱闘の描写もハラハラが止まらずページをめくる手が止まらなかった。ただの私怨や快楽殺人で終わるのではなく、最後までしっかりとテーマ性を持たせているのが非常に良い。これは是非とも家に置いておきたい1冊だ。
2投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ猟奇的な殺人に怪奇的な犯行声明から始まる物語。 途中から2つの物語が並走し、犯人特定に繋がっていく。 かなりグロテスクな描写や、目を背けたくなる表現もあるが、 それ以上に攻防をしているシーンが冗長に感じられ、中弛みしてしまう。 最終の展開に次ぐ展開は素晴らしかった。 最終展開以外はしっかりと読んでいれば繋がってくる。 最後の最後まで綺麗に纏まっていてスッキリ。
8投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
熱血漢な主人公が暴行を受ける様は目を背けたくなるほど残酷だった。ストーリーは最初から最後まで巧みに練られていた。
1投稿日: 2021.10.02
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面白かった。すごく。面白かったんだけど、グロかった。痛そうな場面は直視できなくて、結局若干飛ばしながら読んでしまった。 御子柴シリーズを先に読んでいたので、さゆりが登場した時は「あの子かな⁉️」と嬉しくなったんだけどな。何人殺しても、精神を病んでたら罪にならないってどうなんだろう。法廷じゃ裁けないから、法廷外で裁くんだと言った教授の言葉が心に残った。
1投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品にはめちゃくちゃ弄ばれました笑 展開が二転三転ラストは鳥肌! 精神障害者の犯罪にスポットを当てていて何が正しくて何が間違っているのか、何が正常で何が異常なのか考えされられるなぁと人並みな感想でですがそう思いました。 そして主人公の古手川がとにかくやられる。これでもかってくらいやられる笑 こんなにやられる必要があったのでしょうか?笑 本当にかわいそう!そして痛い! 真犯人がわかったところで油断してました。 そうくるのかー。 因果応報。
2投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログこれぞエンターテイメントという感じのサイコミステリー。不謹慎ではあるが、残酷な殺害事件が第二、第三と続いていくと、次はどうなるのかと先が気になってどんどん読み進めてしまう。先ほどエンタメ的ではあると言ったが、背景には刑法第三十九条や社会の混乱というしっかりとした作者なりの軸があり、展開が半ば強引で非現実的であるとわかっていても、惹きつけられてしまう魅力がある。 次にカエル男をどう料理するのか。「連続殺人鬼カエル男ふたたび」も気になってしまって、これは中山七里の沼にはまってしまったかもしれない。
3投稿日: 2021.09.19
