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連続殺人鬼カエル男
連続殺人鬼カエル男
中山七里/宝島社
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総合評価

968件)
3.8
198
384
268
41
14
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    刑事犬養隼人シリーズに登場した古手川が主役と聞いて、気になって手に取った一冊。 二転三転する展開にドキドキしながら、登場人物たちに倣うように、こちらも千変万化する気持ちで読み進めた。 続刊もあるようなので、ぜひ読んでみたい。 「本人が善意として信じている行為ほど始末に負えないものはないもの」 ――個人的に、ぐさっと刺さった一言。 職業柄、余計なお世話をしないよう心掛けている。 その行為こそが、互いを依存させ、泥沼へと引きずり込むことになると思うから。

    4
    投稿日: 2025.05.30
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    前のめりになって読みました。 残酷なシーンはあまり得意ではないものの、その分続きが気になるような…。 叙述トリックものと知って読んでいたので、一瞬期待しすぎたかかもと思ってしまいましたが、そんなことはありませんでした。思わず声が出てしまうような展開で面白かったです。

    2
    投稿日: 2025.05.29
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    個人的に一番好きな中山七里作品です。 残酷な殺害方法に嫌悪感を持つ人もいるとは思いますが、この作品の本質は、法で裁けないどころか保護している悪があり、それにどう立ち向かうか、社会はそれをどう包摂するのかというテーマなのではと思いました。 それもありつつ、最後のどんでん返し、さらにおかわりというラストは中山七里すげぇ!と感嘆します。 作品と関係ないですが表紙がとても可愛い(殺してんのに)のも良いです。

    1
    投稿日: 2025.05.21
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    幼稚で残虐な殺人者、カエル男。第2、第3の殺人事件が発生するが、警察の捜査はなかなか真犯人を絞られないでいた。「キョウ カエルヲツカマエタヨ。」という稚拙なハンコウセイメイブンから異常者の犯行と絞られていく。刑法39条 心神喪失者は責任能力を問われないという法律は是か否か考えさせられました。最後まで推理が二転三転して面白く読みました。 因果応報という結末もなかなかです。 2025年5月17日。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グロいのが得意な自分にはとても面白い発想だなと思った。ただ犯人は予想も当たらず無念。動悸は在り来りであったがその上にもまたあるとは、、面白い。犯人という姿のよくあるものを全て詰め込んだようなものだった。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    事件が派手なので想像するだけで気分が悪くなる 読み進めるうちに、それぞれの生育歴や背景など抱えているものが少しずつ明かされていく その背後にある39条 後半になるほど誰を悪者にすればよいのか、自分自身の判断に迷いが生じる 後半は、え?ぐぇーっ!えぇー!!と声が出た。

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまり期待していなかったが、かなり面白かった。 題名のせいで犯人が男であるという思い込み、途中あるカエル男であろう人物の過去。 完全に騙された。やられたの一言。 最後まで犯人が予想出来ず…というか、勝雄が犯人なんだろうなとずっと勘違いしていた為疑いもしなかったのである。 犯人のカエル男は、残忍な殺人を犯しているヤバいやつだと分かっていたのに 勝手に女性だからと、実の息子がターゲットになり殺されていたからと犯人リストから除外していたのです そしてそれも辿れば…黒幕はさゆりではなく、御前崎だった 刑法三十九条がキーポイントとなる話だが、その辺はかなり難しい問題だなと思った。 個人的にはそんな刑法などいらんと思うが、私が無知故にあまり強くは言えない。 最後の勝雄のメッセージ?でまたゾクッとした かなりいい終わり方だったと思う。 ただ、警察への市民の暴動らへんに関しては少しグダり感ありの長いなって感じだったかな お気に入りだから、何回も読もうと思える作品でした

    1
    投稿日: 2025.05.13
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    タイトルに惹かれ読んだ一冊。 読み手の思い込みをうまく利用した感はあったが、まんまと騙されました。 前半はなかなか読むペースが上がらなかったけど、後半はあっと言う間にラストまで… 続編もあるようなので読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2025.05.12
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    『隣はシリアルキラー』に続き2作目の中山七里さんの作品! 連続して同じ作家さんの作品は読まない、というマイルールがあったのですが、つい破って読んでしまいました。。 惨たらしい殺され方をされた遺体と、現場に残された稚拙な犯行声明文。 警察の捜査にも進展はなく、通称「カエル男」の犯行は第二、第三と勢いを増していった。 連続して起きる猟奇的な殺人事件に、街中は恐怖と混乱に包まれていく。 刑法39条に守られる犯人や、前科を持つ人たちへの風当たりなど。 中山七里さんはそういった司法の問題点や難しさについて、作品に落とし込むのが非常に上手な作家さんだと感じました。 ミステリーとしても、幾重にも謎が張り巡らされており、最後の最後まで気の抜けない読み応えのある一冊でした! 中山さんの描く結末には、いつも”してやられた”と歯痒い気持ちを浮かべています笑 続編も何冊か刊行されているため、また近いうちに読みたいですね!

    18
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普通! ヒントが散りばめられていたので、読者に予想させやすい展開を作ってくれているので、読みやすい。古手川が死ななかったのは残念。 続編があるみたいなので、機会があれば読んでみようかと思う。

    3
    投稿日: 2025.05.11
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    途中の警察署襲撃のところはグダグダ感あったねど、全体的に面白かった。 まさかのどんでんどんでん返しだった。 古手川しぶとすぎ笑 続編読んでみようかな。

    7
    投稿日: 2025.05.11
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    ◆きっかけ  活字に飢え 図書館にて  背表紙にビビッときて ◆感想  風邪で寝込んでいる病床でイッキ読み  ゴホッ ゴホッ だるい のに  ページをめくる手が止まらん!  うわ、この人 あの人!  ここと ここ つながんの!  わわわ! 最後に こいつ来たー!  古手川さん、ちょっとー!  39条 くそー!

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「幼児は飽きるか叱られるかしない限り、気に入った遊びを決して止めようとはしないのです」 畳み掛けるラスト、真犯人からの黒幕、そして因果応報。 全然タイプは違うが、古畑任三郎の藤原竜也と石坂浩二の回を思い出した。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    評判な筈ですね!凄く面白かった。 関連性の無いと思われた被害者の単純で恐ろしい関連性から、市民を恐怖に陥れていく展開。漸く犯人が捕まって事件解決かと思いきや、話はまだ終わらず二転三転と展開し、更に続編へと繋がっていく終わり方は天晴れとしか言い様がないです。 ヒポクラテスシリーズに登場する脇役の古手川刑事とその上司である渡瀬警部。”テミスの剣”、”ネメシスの使者”では渡瀬警部が、そして今回の作品では古手川刑事が主役となっており、違う作品をまたいで登場人物が重なり合っている所も良いです。出来れば、ヒポクラテスシリーズの光崎教授にもう少し語らせて欲しいかなぁ。 さて、続きをまた読もう!

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前評判とか一切見ずに読んだので、シリアルキラーの話かと思ったらちゃんとミステリーですごく面白かった。 殺人の描写よりも古手川刑事のボコボコにされるシーンが痛いし長いしキツいと思った。

    2
    投稿日: 2025.05.06
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    グロテスクな描写がある物語は、あまり好きではないが、ハラハラドキドキ感、どんでん返しで楽しく読めた。苦手な方は、自己判断で。 刑法39条、考えさせられる問題だ。何故そうなっているのか、理解していないので、簡単に批判できるものではないと思うが、おかしいと思ってしまう。 終わり方も、続編への期待を煽り、グロさを忘れて早く次も読みたいと思った。

    16
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気になっていた他の作品にもコラボで登場するあの人が活躍するシリーズの最初の一冊。このミス大賞とダブルノミネートだった作者初期の作品である本作は、バックボーンに刑法第39条への問題提起があるのか小道具に過ぎないのか、サイコサスペンスにしては語り手の若手刑事のオーバーアクションが気になったり、既視感のある叙述トリック、ピアノ演奏シーンなど詰め込み過ぎな印象もあった。でも、後半はドンデン返しのもう一つ先のドンデン返しと最後の一行まで開いた口が塞がらないくらいに楽しませてもらえた。これで、安心して完結編まで読もうと思う。

    40
    投稿日: 2025.05.05
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    どんでん返しモノとして有名だがやっと読むことが出来た 読書初心者の身としては読了するのに数日はかかるページ数かなと思っていたが読み始めるとイッキ読みできた これは話題になったのがわかる内容だと思ったが、他の方が仰るように警察署の暴徒シーンと後半の古手川絶体絶命シーンが長すぎるので、プロからしたら必要な長さなのかもしれないが、素人からしたらもうちょっと短くてもと思ってしまった 続編をこれから読むので楽しみ

    3
    投稿日: 2025.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    被害者家族がどれだけ怒りや憤りを抱いても、精神に異常を持つ者は刑に処せられない。憎い犯人に罰を下したくても、法の下では裁かれない。被害者家族として、これほど辛い現実はないと思う。 娘と孫を殺された被害者家族としての一面を持ちながら、犯罪心理学や精神科の専門家として登場した御前崎教授は、娘と孫の事件に対して一線を引いた冷静な態度なんだなと思っていた。 最初の印象を一気に覆したのが終盤、渡瀬と御前崎教授が互いに“妄想”を語り合うシーンだった。御前崎教授の腹の奥底から沸き上がってくる、煮えたぎるような復讐心が露わになった瞬間、ブルっと背筋が冷たくなった。

    4
    投稿日: 2025.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まぁー、ちゃんと騙された。 さゆりの過去を勝雄の過去だと思わされて勝雄がやったもんだと最初は思った。 その後はあれ?これ勝雄じゃなくてさゆりがやったのを勝雄がかばってるんじゃないか?とは思った。 けど、過去のすり替えには気づけなかったし、 御前崎の復讐劇だということにも全く気づけなかった。 暴徒と化した民衆が警察に押しかけるところはあんまりリアリティないなぁーと思いながら読んでたけど、色々騙されたし楽しかったから星4!

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    推理小説としては意外性がないわりに荒唐無稽すぎる。一方で、ホラー・スリラー小説としては描写が真に迫っており面白かった。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題材は良い。 猟奇的殺人犯カエル男のサイコパス加減がとても良く、最後はどんでん返しにびっくりさせられた。 だが、いかんせん導入が長い。というか怠い。 刑事の言い回しが古臭すぎて、(あえてなの?)何度脱落するところだったか、、 あと終盤のバイオレンスシーンが長すぎる。 あそこいる??

    2
    投稿日: 2025.04.28
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    二転三転する展開と死と隣り合わせの臨場感よかった。しょうがないのはわかっているんだけど理解しようとしてもできないもどかしさがある

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    猟奇的殺人であっと驚かされるけど! 動機、それに伴う殺人、現実味に欠ける すべてに共感することができなかった! なぜ、そんなに話題になるのか?

    2
    投稿日: 2025.04.22
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    2025年 19 マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しない中、第2、第3と殺人事件が発生し街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは?どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 何か面白そうかものはないかと検索してて 見つけたこれ。中山七里作品は初めて。 グロいとか猟奇的とか見かけてたけど 確かにグロかった。でもそのシーンを 思い浮かべたくて、細かい描写を想像して ヒーヒー言いながら読んで面白かった。 途中に出てくる親子のしんどい場面が 何なのかわからなくて、最後に勘違いして 読んでたこともわかってすっきりしたけど それを利用したアイツが許せなくてきもくて 解説文に、作者が今作を書く時に 「一気読みさせる」「どんでん返しがある」 「最後の一文で驚かせる」ってな課題を 掲げて書いたとあったけども、 時間の問題で一気読みは出来なかったけど 早く読みたくなる展開、やっぱり犯人なのかー でも何かありそうって思ってからの どんでん返しの連続、最後の一文はおぉ! と唸ってしまったし、どれもクリアしてた。 グロいし痛いし辛いし、親にはそんなの ばっかり読んで・・・と言われるけども 続きもあるとか。早く読みたい!

    1
    投稿日: 2025.04.22
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    社会派サイコ・サスペンス グロい描写があるので要注意。 格闘シーンが長々と続き飽きを感じさせるが、後半の怒涛の展開に読む手が止まらなかった。 ふたたび、完結編も読みたくなり図書館で予約した!

    16
    投稿日: 2025.04.21
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    第8回『このミス』大賞で「さよならドビュッシー」と同時に最終選考に残った作品。 タイトルから感じられたかわいらしさは読み始めてすぐに消え去りましたが、特に中盤以降はミステリーの面白さを堪能しました。 他の作品の登場人物も出てくるので、合わせて読むことをおすすめします。

    11
    投稿日: 2025.04.20
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    恐ろしい…最初から最後まで背筋がぞわぞわしっぱなしです。 いつも真犯人の予想が外れて騙されてばかりの私なのですが、今回は珍しく当たりました。 ぞわぞわしながらもそこだけはガッツポーズ。 最初から最後まで心身ともに痛みを感じる展開なので、読み終わった時には深呼吸しました。 中山七里先生の作品初めて読ませていただきました。 また一人素敵な作家さんに出会うことができました。楽しかった。

    9
    投稿日: 2025.04.15
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    中山七里作のミステリー小説。 謎の連続殺人鬼『カエル男』を追う刑事の話。 猟奇殺人を繰り返すカエル男は一体誰なのかを 最後まで主軸にストーリーが展開される。 派手な要素を散りばめ、くどくなってしまう ギリギリのところを記述トリックと 三重犯人構造でまとめ上げ、 ラストでキレイにまとめてある。 オチは最初から何となく分かってしまうが 面白いのは確か。

    2
    投稿日: 2025.04.14
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    面白かった!殺戮シーンはグロく目を覆いたくなるような文体ですが、故に犯人の残忍性がよく伝わってきます。誰が何故何の為にこんな連続殺人を起こしているのか。気になって特に後半にかけては一気読みでした。犯人がわかるまでの過程は複数構造になっており、どんでん返し感と伏線と回収がとても楽しめます。内容としての主軸は刑法第39条についてその是非を問うものであり、テーマとしては非常に重く、考えさせられる作品であると感じました。難しい問題ですね。続編もあるようなので、また機会をみて読んでみたいと思います。

    54
    投稿日: 2025.04.13
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    中山七里先生は大好きな作家の1人 相変わらず細かいところがすごくしっかり描けててうまいなぁと感動 描写的に嫌な気持ちになる人は多いかも そこも含めて中山七里先生の魅力

    2
    投稿日: 2025.04.11
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    昔から気になって読みたかった作品をついに読みました!! 異常な殺人事件とイカれた犯人、意外な真相とミステリー好きにはたまらない設定がてんこ盛りな話題作。 確かにミステリー的には面白い作品だと思いますが、事件や人物が読んでいても刺さってこないんです。 深みがない?

    19
    投稿日: 2025.04.10
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    「嗤う淑女」第2弾まで読んで、3弾目読む前にこちらを読んだ方が良いと口コミ見たので、読むことにしました。 が、3弾目の説明にネタバレあったので犯人は分かってましたが、それでも十分! 殺され方や暴動の描写がとても狂気とグロテスクで、ちょいちょい読み飛ばしました… 最後も後味悪いけど、読んで良かったです。

    29
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予備知識なしに読む 最初にタイトルだけ見た時は、コミカルな要素もあるのかな?くらいに思った。 全然違ったが。 元のタイトルだったら…重いけど、ありふれてて読もうと思ったかわからない。 改題の効果。 この手の話を面白いと評するのは不謹慎かもしれないが、殺人(死体)や暴力の描写はともかく大筋としては刑法第39条のことなのかなと。 いろいろと考えさせられる。 世論もな。 メディアリテラシーを、と言っても大きな流れに棹さすのは生半なことではできないし。 そこへくると、火災報知器からの散水は妙手だった。 殺人(死体)と暴力のシーンの比重が重めに感じて辛いので、☆は軽めで。

    5
    投稿日: 2025.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人気シリーズの一作目。たぶんお初の方のはず?扱われる事件はかなりグロテスクだし、暴力描写も容赦がない。先天的、後天的に関わらず精神の異常を扱っており、かなり評価が難しい作品だなあと思った。三重に仕掛けられた犯人のトリックは面白かったが、何分、作中の描写があまり自分に合わなかった。展開は面白いんだけど、どうにも合わない。そこだけ残念すぎる。読めたら続きを読んでみたいけど、どうなってるんだろう。

    2
    投稿日: 2025.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件が次々と起こる過程は面白かった。途中警察署が襲われたり、犯人と揉み合うような場面は長く読み飛ばしてしまった。 犯人がわかって終わりかなと思いきや、二重三重にもなった結末と最後の一文まで読み応えがあって面白かった。続編も気になる。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    スプラッター映画を意外と平気で観れちゃうタイプだけど、この小説に出てくる残虐な表現がこれまたリアルで読んでる途中何回顔を顰めたか。 殺され方が丁寧に描かれているので、想像力豊かな方が読まれると細部まで想像できてしまってしんどくなりそう。 私の場合、子どもが酷い目に遭う設定等で辛くなってしまうので子どもが解体されて亡くなってしまったシーンはあまりに辛くて泣いちゃいました。 この小説は犯人を追う警察と犯人の思考回路だけではなく、カエル男に翻弄された社会の話も盛り込まれてて色々と考えさせられた。 憲法第39条をあまり詳しく知らなかったけど、精神異常者だったら犯罪を犯しても憲法第39条によって裁かれないの?それっておかしくない?って普通に思ってしまった。 本人も異常者になりたいって望んで産まれてきたわけじゃないのは分かるけど、そういう人達の中でも犯罪を犯さない人の方が多いって私は思うからそんなんで刑を免れるなんて冗談じゃない。 さゆりや勝雄を利用して計画を実行させたのはもちろんダメな事だと思うけど、御前崎教授の気持ちも分かる。 この世にはまだまだ理不尽な事がたくさんあるって改めて勉強になった。

    1
    投稿日: 2025.03.25
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    不気味で猟奇的な手口で死体処理を行う連続殺人鬼。 ターゲットは無差別に見えるが、実はある基準によって選ばれていた。次第に事件は社会不安を巻き起こし、恐怖に取り乱した市民による警察署襲撃という異常事態にまで発展する。 犯人が誰なのか、そしてその裏に潜む「哀しくも悍ましい真実」が明かされたとき、物語はただのサスペンスでは終わらない。 焦点となるのは刑法第三十九条(心神喪失者の行為は罰しない)精神疾患や判断能力の欠如が、加害者の免責にどう影響するのか。 被害者側から見れば「そんなの許せるわけがない」しかし、加害者側の悲劇的な過去や生い立ちを知ってしまったとき、読者の心は揺れる。 これは「善悪」や「正義」では片づけられない話。 どちらの立場にも感情移入できてしまうことに、自分が“枠外にいるからこその傲慢さ”を痛感する。 そんな問いかけが読者に突き刺さる、重くも考えさせられる物語。

    21
    投稿日: 2025.03.16
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    #読了 連続殺人鬼カエル男/中山七里 豹変後の口調になんか萎えてしまった。あと婦警さんや女子高生に下劣な意図を持って近づいた人についての後日談が「土下座までしていた」という所に作者が男だなぁと言うことを感じてしまった。茶化すところでもないし、土下座したからいいだろ、にはならない。

    2
    投稿日: 2025.03.15
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    正直に言うよ、途中のね、街の人の不安がどうののところとかめっちゃ失速して、他の本に浮気しちゃったりもした、でも、最後まで読んだ今、心の底からごめんといいたい。 これだからミステリーは辞められないよな 最後まで読んだらもう全然★5あげる!! すごいよ、面白いよ、、、上の上をいく構成だったよ、、、!! でもちょっとグロいし痛いからそこだけね、苦手な人は気をつけてください。 面白い本をおすすめしてくれた菅野さんにも特大のありがとうをあげたい!

    7
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったです。異常な殺し方をする連続殺人鬼「カエル男」、目的は何なのか、快楽殺人者なのか、誰が犯人なのか。叙述トリックが仕掛けられていて、最後まで楽しく読めました。続編も楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.03.12
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    決めつけてはいけない!グロい殺害方法の描写に、言葉を使いこなしているセンスが感じられ、血の気が引きます。 登場する人物の心情も、なかなかリアルです。 続きがきになり、一気に読みました。

    2
    投稿日: 2025.03.11
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    違和感はたくさんあるので、警戒しながら読み進めたけれど、見事に作者の手のひらの上で転がされた。ゾクっとする終わり方はすごく好き。 心身喪失者の罪を問わない刑法第39条の是非について考えさせられた。異常者と健常者に線を引き、自分が加害者になる可能性について想像が至らない人々も、内に秘めている狂気を表に出せばたちまち加害者になる。

    6
    投稿日: 2025.03.08
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    見事に騙された。 精神疾患を抱えている者が怪しく思われる、一見シンプルな話かと思いきや逆の逆。 そしてまだまだ物語は続く。 第二弾すぐに買いに走りました。

    4
    投稿日: 2025.03.08
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    何回も騙されました。 まずはこのタイトル、カエル男と親近感を与える様な名前ですが中身は真逆。グロすぎてちょっと読むのが嫌になる場面が多々あります。 しかし、ただ殺人鬼の事件だけの話で終わらせないのも流石、中山さんだと思いました。 人間は恐怖が極限になると残虐になる。 昔の魔女狩り。そして数年前の初期のコロナ患者に対する世の中の反応。 そんな人間の心理をうまく描写していると感心します。 そして何回もくるどんでん返し。 いつもながら後半の怒涛の攻めからは読むスピードは加速されました。 最後の一行まで隙がなく最高ですが、グロすぎる描写で評価は4になります。

    49
    投稿日: 2025.03.08
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    ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 404頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★★ トリック  ★★★ 伏線・展開 ★★★★★ 理解度   ★★★ 読後の余韻 ★★★★★★! 一言書評: 最後の衝撃が凄い、、、面白い!!!ただ、もう一度、読もうとは思わない(エグ過ぎて)、、、 ミステリ小説として、ストーリー、展開、そして最後の衝撃はメチャクチャ好みなんだけど、いかんせん、かなりエグい描写が続くのだけがネック。 エグさに耐性がある方には、かなりオススメです。私は、エグさ耐性がほぼ皆無ないので、最後まで読むのが結構キツかった、、、、「殺戮にいたる病」や「エレファントヘッド」級。いや、それ以上かも! 既に続編も発売されていて、めちゃ気になるんだけど、エグ過ぎてちょっと読めないかも(笑)

    64
    投稿日: 2025.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作と言われるこの作品。 怖いのは苦手ですが、とても考えさせられる作品と聞いて、思い切って挑戦してみました。 すごかった、、、、 本当に、すごい、、、 ことごとく読みがはずれ、やっと犯人にたどり着いた!と思ったら、そのあとまさかの結末。 最初から最後まで、目が離せませんでした。 刑法39条。 その意味を考えさせられます。 それは本当に妥当なのか。 警察、裁判所が言うこともわかるし、一国民としての気持ちもわかる。何が正解なんだ。みんなが納得できる道はないのか。加害者の側に立ってみたり、被害者の側に立っても、感じることがそれぞれあります。 怖かったけど、読んで間違いない、オススメです。

    5
    投稿日: 2025.02.18
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    やはり中山作品は面白い! ありがちなストーリー展開と思いきや、最後に待っている【騙された感】が素晴らしい。 途中の胸を締め付けられるような感覚も、臨場感溢れる文章だからこそ。

    1
    投稿日: 2025.02.14
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    海外ミステリ作品のようなサイコサスペンスかなと読み進めると最後に大技をくらい、驚きがあとを引く良作。暴力描写も多く、心情的にも目を背けたくなる部分があるので、イヤミスが苦手な人には合わないかも。

    11
    投稿日: 2025.02.12
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    あるところで「ん?」ってなって急激に面白くなり、結局しっかり魅了された。でも、それさえも…って感じ。古手川さん強すぎない?笑

    82
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人(実行犯)についてはよくある王道の展開で読めてしまったものの、2回も裏切られる構造にゾワゾワしました。4人の被害者の繋がりが「歯」だと分かった時の鳥肌と興奮は凄まじかったです! ただ主人公が繰り広げる戦闘シーン(?)は目を背けたくなるほど痛ましく悲惨だったので、薄目で足早に読みました。 ミステリー展開が面白いのは勿論のこと、ストーリー全体を通して刑法39条の是非や精神障がい者の人権、正義とは何か等考えさせられることも多かったです。 何より最後の見開き1ページ……!伏線がここで綺麗に回収されていて、気持ち良い…?いやストーリーとしては気持ち悪い?結末!!!最高でした!!!

    4
    投稿日: 2025.02.09
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    凄かった。 ちまちま半分くらいまで読んだところから、後半半分は一気に読み進めてしまった。 それくらい引き込まれ、そして二度三度驚かされ、読後感の疲れ具合が半端なかった。 それと引き換えに、非常に辛いストーリーでした。 性的虐待や子供が残酷に殺される描写は、子を持つ親としては読みたくないおぞましい内容で、読み手に強い精神力がないと辛いです。 面白いんだけれども続編は読みたくない。 中山七里さんの作品は好きなので、違うシリーズに進むことにします。

    3
    投稿日: 2025.02.06
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    推理小説のストーリーとしては王道の展開だと思います。 手がかりのほとんどない連続殺人に振り回される主人公ら刑事たちの苦悩や、解決にいたるふとしたきっかけ、そこからのどんでん返しなど楽しめる部分は多くありました。 一方で、遺体の描写をはじめとしてグロテスクな場面も少なくないこと、心神耗弱など責任能力をめぐる精神病理の議論も多いこと、主人公の(肉体的な)打たれ強さがターミネーターレベルであることなど、目につくところもあります。 と言いつつも続編が気になる、というあたり作者の術中にハマっているのかもしれません。

    9
    投稿日: 2025.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こういう感じのミステリ展開は読めつつも面白いんだよね〜 読み始めたらラストまで止まらない。 グロテスクな要素も救いようのない感じも後味の悪さも読後感も最悪で最高。 とても最低な叙述トリックでした(褒め言葉)。 多分御前崎教授が蓋を開かなくてもそのうち開いてたんじゃないかな、その前から虐待の兆候はあったらしいし。 教養のあるノンキャリおじさん刑事って以外に珍しい気がする。若い刑事が可愛いと思いつつも少し見ててやきもきはした。

    4
    投稿日: 2025.01.17
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    結構グロテスクなところもあるんだけど、めっちゃ面白い!というのが言えるかな。やっぱり殺人事件系の小説は犯人が最後分かるまで、予想しながら読めるのがいいな!と思いました。 最後は流石に震えました。

    4
    投稿日: 2025.01.16
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    陰惨な表現に精神が疲弊するし、なんだか現実にも鬱々したフィルターが掛かったような気分になってくるけど先が気になって読むのがやめられない。 続編読み終わったらすべての闇が晴れるのではないかという期待もあるけど、またあの腐臭の中を進んでいくかと思うとここで別れを告げるべきか悩む。 面白かったけどおすすめはできない。怖くないけど残虐すぎる。最後の答え合わせシーンに差し掛かると全てが虚構で登場人物みんなでカーテンコールしているような明るさを感じるけど、それでもこういう残虐なシーンが人の頭から産まれて、作品として何千何百という人々の脳裏で再生されているという事実に昏さを感じる。何十冊とミステリ読んできて何を今更という感じだけど。

    3
    投稿日: 2025.01.11
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    この手のミステリーをたくさん読んできたから予測できる展開だったけどおもしろかった。 巧みな情景描写と練られた伏線の数々、スバラシイ! ただ、学習能力のない刑事に終盤イライラして手が出そうだった。

    3
    投稿日: 2025.01.10
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    本当に面白かった。 小説を読んでいて、ページを捲るのがこんなに怖いと思ったことはなかった。まだ動悸がする。ぜひ読んでほしい。

    4
    投稿日: 2025.01.06
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    猟奇殺人事件にまつわる作品。目を覆いたくなるようなシーンもあるが、実在する似たような事件(精神鑑定の結果殺人鬼が無罪になる事件)も想起され、現実で同じように復讐が果たされれば良いのに、と思ってしまう。

    3
    投稿日: 2025.01.02
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    2025年1冊目!!! 最高に面白いサスペンスだった。 いや、面白いと言っていい内容ではないが 二転三転の流れや、内容。 グロすぎる内容ではあったけど犯人の件についてはあっぱれでした。 続編も読む

    9
    投稿日: 2025.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会の闇に触れ、何が正義かものすごく自分の中を問わなければならないような話だった。犯人探しの点で至る所に伏線は張ってあり、気づけばしたが、まさかの最後の真相だった。そしてラストのラストまで恐怖の一文。残酷であるが故にこれをおもしろかったというのも気が引けるが読んでよかった。

    6
    投稿日: 2024.12.29
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    続きは気になるけど、なかなか読み進めることができなかった。グロいのもそうだけど、「痛い」描写がリアル過ぎて、その場面は飛ばし読みしました。 ただ、社会派と言われるだけあって、刑法39条について自分なりに考えるきっかけとなった。 続編が気になるので読みたいけど、少し時間をおいてから読もうかとも思う。

    6
    投稿日: 2024.12.26
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    刑法39条(1. 心神喪失者の行為は、罰しない)への問い掛けのようなストーリー。 あれ?このままストレートな展開?と思いきや、真相は三重構造になっていた連続殺人事件。 猟奇的で執拗な描写も多いのであまり好みではなかった。

    21
    投稿日: 2024.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中山七里さんの作品は好き嫌いがかなり分かれるものがあって、今回はどうなんだろうとドキしながら読み進めた。古手川刑事がこんなところにと驚きながらも暴力描写が多く胸をえぐられそうになりそうで、二転三転する内容に素直に翻弄され、まんまと作者の思う壺にはまりまくった感がぬぐえない(笑)そろそろ御小柴シリーズも読み始めようかと。どうやらピアノのさゆり先生がリンクしているらしいし。それにしても真人くんの人生って。。

    11
    投稿日: 2024.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中までは何となく見当ついてた展開だったけど、最後の最後の1番の黒幕がまさかのどんでん返しで面白かった! 渡瀬班長は良い上司過ぎるわ格好良すぎるわだし古手川も若くて青臭いところがまたいい味出してて応援したくなるわで良いコンビ。 「ピアノが上手い」「さゆり」って御子柴シリーズにもいたような…と途中で気づき確認したら案の定。別作品との関連があったのも興奮ポイントだし気づけたのも嬉しかった^ ^ 乱闘シーンが多くて、そういうところはまるで自分もダメージを負ったかのような疲労感があったけど、その分臨場感や疾走感のようなものが感じられて良かったとも思う。 ただテーマは、 現実でも今一度考え直した方がいいだろうと思える、B級らしいタイトルにそぐわない社会派な内容で、自分でも法律やそういう事件について勉強してみようかなと考えさせられるものがあった。 めちゃくちゃ気になる終わり方してたので早々に続きを読まねば!

    4
    投稿日: 2024.12.14
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    描写はところどころグロテスクだが、ストーリーは非常に精緻で洗練されたものだった。それに、展開の速さ、起承転結もしっかりしていて面白かった。

    4
    投稿日: 2024.12.14
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    サイコサイコサイコ! さよならドビュッシーと同じ作者とは思えないサイコ。で、サイコミステリーとして、とても楽しめる1冊。最後、どんでん返しにつぐどんでん返し。 何?続編がある?読まなきゃ!

    16
    投稿日: 2024.12.13
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    「連続殺人鬼カエル男」。なんともB級サイコサスペンスを彷彿とさせるタイトルだ。 「セブン」や「羊たちの沈黙」が好きな私にとって触手を伸ばさずにいられなかった。  冒頭からしばらくはサイコサスペンスの定石通りというか、凄惨な描写と残虐な性質を思わせる殺人鬼の跳梁、それに振り回される警察を描く、よくある展開であった。  ところが、作者は今では「どんでん返しの帝王」の異名を取るお方である。一筋縄でいくはずがなかった。意外な展開、伏線の妙が炸裂し、驚愕のラストへと導かれた。  最後の最後まで、決して気を抜くことは許されない。タイトルからは想像出来ない社会派な面も持っており、しっかりした問題提起には深く考えさせられるものがあった。  調べたら、どうやら三部作らしい。  これは続きを追うしかない。

    11
    投稿日: 2024.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと読もうと思いつつ後回しになっていた1冊。格闘シーンがやや冗長だったが、刑事小説として面白く読めた。後半のスピード感と怒涛の展開に、非常に惹き付けられた。刑法第39条について恥ずかしながら未知だったので、法律の話なども興味深かった。連続殺人によって恐怖が駆り立てられていく様は、現実味があって恐ろしかった。精神異常を取り扱うことの難しさを考える機会にもなった。続編、完結編もあるようなので、手に取ってみようと思う1冊だった。

    4
    投稿日: 2024.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中山七里さんは初読み。ネットなどで調べると面白かったと必ず出てくる作品だったので図書館で借りてみたけど、本のタイトルちょっとふざけ気味?表紙の絵がなんかカワイイ…とナメてかかってたら何度驚いたことか。世間の恐怖による状況などがちょっとくどかったと感じたのと格闘シーンがエグい。もうサラッと流し読みするしかない気持ち悪さ。そして最後の1行でゾッとした。

    4
    投稿日: 2024.11.29
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    初見の中山七里さん。 めちゃくちゃ面白すぎて神。 1.一気読みさせる 2.どんでん返しがある 3.最後の一行で驚かせる この3つを条件として作品を完成させたそうですが、まじで完璧。 あー!これこれ!このどんでんね! このタイプ!大好きなやつやん(*'▽'*) グロテスク好きにも最高の一言でした(笑) 生々しい死体の描写や、親からの性被害など 読むのが厳しい読者もいると思う 13階から吊り下げられた全裸の女性の死体 口蓋をフックにかけられ、その口元からはウジが蠢く。 傍には子供が描いたようなカエル男からのメモが… 刑法39条心神喪失した者は罰さない が要になっている

    32
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯行の残忍さ、稚拙さに読む手が止まらない。 刑法39条 1項:心神喪失者の行為は、罰しない 2項:心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する について考えさせられる。 感情に勝る理屈なんてない。 ___ 第3の事件では、被害者の名前を見た時思わず声を漏らしてしまった。辛かった。 あの少年には、なんの救いもなかった。 少年の母親にも、なんの救いもなかった。 彼女の当時の絶望と今後を思うと、なんとも言えないモヤモヤだけが心に残る。 子どもを侮辱する描写や、小動物が殺される描写は見るに耐えなかった。 結局は、刑法39条のせいで、、というよりも、そもそもそういう結果にさせた原因を作ったのは、汚い大人だったんじゃないか。 力だけがある、弱い者にたかる汚い人間なんて、みんな居なくなれと強く思った。 読み終えたあと、誰にぶつけたらいいのかわからない怒りとやるせなさが心に残る作品だった。しばらく引き摺ると思う。

    1
    投稿日: 2024.11.24
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    読み応えのある作品。臨場感があり、すぐに物語に入り込めた。二重三重のトリックで最後の最後まで度肝を抜かれた。グロテスクな表現が多いので苦手な人には向かないかも。

    2
    投稿日: 2024.11.21
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    表紙買いシリーズ。何でか1ヶ月くらい読んでいた気がするけど、、表紙のプリティーさと中身の恐ろしさのギャップが素晴らしく、猟奇殺人、どんでん返し、好きなものが詰まっていて面白かった。班長イケメンすぎ。上司になってほしい。そして、文中に読めない漢字と知らない言い回しが大分多く、思わず新しいノートを調達して未知の日本語語録の作成を開始してしまった。今後読書中に出会った分からない単語はここに記録していこうと思う。語彙も増えそうだし。(なんやこの感想)

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかに予想を超えてきた結末やったなあ 主人公の苦しむ姿というか痛めつけられる描写がしんどかったな、、よく意識を失わんかったな

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    この作者の本では、さよならドビュッシーに次ぐ2冊目。この2作をある新人作品賞に同時に応募したとか。確かにあのイギリスの巨匠の作品に似ていたり、国内のあの作品にヒントを得たのではなどと伺え、ある程度犯人の目星も付くのですが、それでも面白く読めました。

    1
    投稿日: 2024.10.28
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    小さな町で起こる連続殺人事件。次のターゲットは誰かと大混乱が起こる中、徐々に犯人に迫っていくストーリー。 グロい部分も多いが、期待していたどんでん返しもあり、おもしろかった。

    2
    投稿日: 2024.10.26
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    今まで読んだミステリーの中で一番「暴力!!!!!!!!」という感想を持ちました。 ……暴力《パワー》系の作品なのに、最後の方では2回も騙されて非常に悔しいです。 この作品の中にある大きな二要素を別の作品で履修してきたのにも関わらず、読書中は全く見抜けなかった事にかなりショックを受けています……

    4
    投稿日: 2024.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【下記、内容詳細は伏せてますがネタバレに繋がることも書いてますので未読の方は閲覧注意】 読んだことのないような生々しいグロテスクさと、暴力的な表現が多くゲンナリしつつも、読む手が止まらない面白さだった。 自分なりに推理メモしながら読み進めてたんだけど人物だけは当たってて、何だよやっぱりお前かよ!!!!となりました でも手段や計画までは推理がかすりもしなかったし、あの人までもが関係していたとは、、とまさかまさかの展開もあり。やられました。 どこからが正常でどこからが異常なのか? 集団心理の恐ろしさ。 刑法39条のあやうさ。 考えさせられました 下記は完全に蛇足の感想だけど。 終盤の怒涛の格闘シーンの連続には手に汗握ったんだけど古手川さんの不死身っぷりにはなんかもう最終的に笑ってしまった。もう人間超えてるだろ。フィジカル強すぎ。

    5
    投稿日: 2024.10.13
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    マンションの13階で女性が裸の状態で吊るされるという猟奇的な殺人事件が起きた。 その場には1枚の紙が残されており、そこにはカエルを弄ぶ気味の悪い内容が綴られていた。 残虐な殺人事件において犯人の異常性や狂気が垣間見えることがあるが、この作品では純粋な幼児の遊びのようなものが感じさせられ、それがより一層読者に恐怖を抱かせるもとなっている。 犯人の思考の異質さや、思わず顔を逸らしたくなるような人間の行為の数々に読んでいてページをめくる手が止まらなかった。 心神喪失者に対する現在の法制度の不備や人々の犯罪者への過剰な因果関係の追求など、私が好きな題材ということもあり社会派ミステリとしても読み応えのある作品だった。 加えて暴力シーンの描写では痛みに対する人間の反応のリアリティさが深く感じられた。 特に二転三転もするストーリー構成は本書の大きな魅力であろう。 『幼児は飽きるか叱られるかしない限り、気に入った遊びを決して止めようとはしないのです』

    4
    投稿日: 2024.10.12
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    僕自身想像で完全に犯人像を作り上げてしまってた。 最後、どんだけひっくりかえすのん?と。 完全に騙された。

    1
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルが気になって読んでみることにした。 連続猟奇殺人事件が起こる。 被害者の関係者から犯人を探すが見つからず、被害者の共通点も浮かばない。 容疑者が浮かばず、犯人が逮捕されないことから市民は次は自分や家族が襲われるのではないかと不安が覆う。 容疑者となる人物リストを公開せよという世論が広がる。 はたして犯人は誰なのか。動機は何なのか。 被害者の悲惨な描写が細かく、文字でここまで描写できる作者の力量に驚いた。 ラストが近づくと望まない展開に進んで行き、読み進むのが辛くなった。

    1
    投稿日: 2024.10.10
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    表紙のイメージからは想像できない、骨太の作品でした。最後の一行まで気を抜けません。中山七里さんの初期の作品だそうで、昔から凄い。

    1
    投稿日: 2024.10.05
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    中山七里さんの本は最後の最後にどんでん返しがあるので、最後までワクワクしながら読むことができる。カエル男というキャッチーな犯人像や子どもの無邪気さと対比する殺人現場。少しありきたりな気もするが、とても面白かった。最後の終わり方も続きが気になる終わり方だった。続編も読みたい。

    2
    投稿日: 2024.10.03
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    私には難しい言葉が多くて、読みにくかった。。が、内容自体は面白かった!誰が?何のために?が最後で明かされるわけですが…完全にしてやられた感。叙述トリックは本ならではで楽しい!

    1
    投稿日: 2024.09.24
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    少しグロいけど面白かった。 後半の展開は怒涛のどんでん返し。 なるほど…えっ?…まさか…どういうこと? みたいな感じで翻弄されました。 確かに難しい言い回し、言葉もあったけど ストーリーが秀逸で気になりませんでした。 刑法39条をこうも深く考えることはなかったので 、そういう意味でも読んで良かった1冊です。 続編読みたい!

    6
    投稿日: 2024.09.23
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    グロテスクな描写は、全然大丈夫な私でも ずいぶん端折って読みました。 でも先が気になってやめられないんです。 続編も借りてきているので、読もうと思います。 印象に残ったフレーズ 人一人殺めた人間が心神喪失という理由だけで刑罰を免れるのはやはり間違っている。 病気が治ってから改めて裁判を受けそして然るべき処罰を受けるべきだ。裁判を受けるのは権利であり、罰を与えられて罪を償うのも実は義務ではなく権利なのだ。 三十九条という法律は患者を救うのではなく、患者からその権利を奪うものではないか そういう考えもあるのです。 難しい問題ですね。人それぞれ立場や環境によって この問題に対する考え方が違うのは当たり前ですね。

    12
    投稿日: 2024.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人は予想通りかと思ったら更なるどんでん返しでそうなったか〜!とやられました。 以前読んだ話では渡瀬さんがメインでしたが今回の主人公は古手川さんということもあり「どうしてそんな行動を!?」ヤキモキする部分が多々ありました。 中盤〜終盤にかけて色々とやられっぱなしの描写が多く、ラストもスッキリ解決というわけではないので読み終わった後の爽快感などはあまりありませんが、ストーリー自体はとても面白くスラスラと読むことができました。 過激で暴力的な描写もそれなりに多いですが、気持ち悪くなるような書き方ではないのでグロテスクが苦手な人もそこまで気負わなくて大丈夫かなと思いました。 続編を読むかどうかは迷い中です。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    最初から最後までおもしろい!カエルの絵が可愛いと思って読んでみたら、グロい殺し方に寒気がしました。『連続殺人鬼 カエル男 ふたたび』の方も期待して読みます。

    0
    投稿日: 2024.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3度のどんでん返し。 更に次回作への示唆。 アクションシーンは気分良くなる程のリアリズム。 圧倒的な文章力と、見事な起承転結の組立力。 すごい!

    0
    投稿日: 2024.09.09
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    このミステリがすごい最終候補。面白い小説としてネットなどでよく取り上げられるだけあり確かに面白い、が、描写が結構凄惨であり一部胸糞悪い部分もあるので万人にはお勧めできないのが残念。その点は「殺戮に至る病」や「天使の囀り」に近しいものがある。 ストーリー自体も十分に面白いが、より評価されるべくは非常に示唆に富んでいる社会派小説としての一面であろう。刑法39条の是非は分かり易い主題となるだろうが、それ以上に恐慌状態に陥った群衆の凶暴性、常人と狂人の違いなど大差なく誰もが簡単に一線を飛び越えてしまい得るのだろう。またカエル男の恐怖で街から人がいなくなり、解決したとたんに街に人があふれ出し失った時間を取り戻そうとしている描写がまるでコロナ禍を予見していたかのよう。 上司の渡瀬は本当にいいキャラしている。サブキャラだからこそ輝いているのだと分かりつつももっと深掘りした作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.09.02
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    グロいけど面白い。現実ではオーバーに感じるありえない展開も物語の中だとすんなり受け入れられ、調度良い迫力とスリルが味わえる。

    1
    投稿日: 2024.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価が高かったので手に取った本作。グロテスクなシーンが多めのため、読む人の好みが分かれる気がしますが、終盤の怒涛の犯人判明ラッシュっと、どんでん返しがかなり面白かったです。 続きもあるようなので、是非読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    おすすめ度 ★★☆☆☆ どんでん返し度 ★★★★★ 言葉が難しすぎて内容が入ってこない 折角めちゃくちゃ面白いストーリーやのに 一々無駄な話も多いし漢字も多いしで 全く話が進まんかった、ネタバレ見てやっと話が分かったけどこの人の作品も読まないと決めた

    0
    投稿日: 2024.08.10
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    面白かった!と言ったら不謹慎かなと思うくらい残酷な殺人の数々。でも面白かった。刑法39条について深く考えさせられる本でもある。終わり方怖かったなー

    0
    投稿日: 2024.08.08
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    刃物が刺さる描写などがやけに生々しくて、うっとなることがある。 ミステリーとして面白く、古手川の生き抜いてやる!という気持ちに驚く。自分なら早々に死んでいる。

    1
    投稿日: 2024.08.05
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    どっぷり話にはまり込みました。 テレビでは中々流せない表現が多々あり 読むのが辛くなった所もあったが、 映画で見たいなと思った。

    0
    投稿日: 2024.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても生々しくてエグくて痛々しい話だった。 犯人も怖いけど、狂気に陥った人々の暴動もとても怖いと感じた。 古手川さんよく生きていたな…。 最後の古手川さんが痛くて痛くて読むのが辛かった…。 痛くて悲しいけど、何故かずっと心に残っている1冊。

    4
    投稿日: 2024.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カエル男を名乗る殺人鬼に埼玉県飯能市の市民が狙われる。その手口は残虐でフックで吊るしたり、自動車のプレス機で潰したり、解剖したりグロである。 精神疾患を取り扱っており、刑法39条にも触れられている。 どんでん返しにはしっかり驚かされたので星5つの評価。 それにしても勝雄もさゆりもあまりに強すぎる。常に満身創痍の状態で戦わなくてはならない古手川はかわいそうである。

    1
    投稿日: 2024.07.15
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    もう、だまされてしまいました!鮮明に描かれている殺人の描写も良かったし、このどんでん返しの感じも大好きでした!これは多分殆どの人がだまされてしまうのではないでしょうか。

    70
    投稿日: 2024.07.15