
総合評価
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powered by ブクログいつかは。とは思っていても遥か未来であって直ぐではないと思い込んでいる。 だけどそれはそれほど遠い話では無いかもしれない。 今日という日。今を生きる。 その時に何を選択するのか? 考えさせられる事ばかりだった。 思い残す事の無い人生なんてないかもしれないけど、思い残す事の少ない人生にしたい。 周りの人を笑顔に出来たか。 笑顔に出来るか分からないけど、愛情と思いやりは忘れてはいけないと改めて思った。 言葉は少なく。 笑顔を忘れずに生きていきたい。
3投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログ主人公雫を中心として、生きること、死ぬことについて想いや考えを巡らせる1冊。 起承転結の転のような出来事は起こらず、最初から最後まで物語のテンポは変わらない。 しかし、ぐんぐん本の中に引き込まれ、読むことをやめられない。 読んでいると、本全体から漂う優しい雰囲気がとても心地よい気持ちにさせてくれます。 前述のような壮大なテーマを扱っていますが、どこか親近感があり、寄り添ってくれるように感じました。 静かな水面にたまに雫が落ちる、全体を通してそんな読み心地でした。
27投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ期待通りの作品だった。 後半、ずっと泣いていた。 言葉では言い表せないけれど雫の一生に、雫の周りで生きる人たち全ての人生に、大切なものを教えてもらった。 今まで読んできた小川糸さんの作品の中にはない生死というテーマで新しかったがその中にもやはり小川糸さんという人がいるのだと思った。 死ぬのは怖いし、周りの誰かが死んでしまうのは怖いけれど、生きたいからこそ怖いと思うのだし、怖いと思うからこそ今を大切に生きられる。 出てきた人たち全ての生き方が美しかった。 私もそんな風に生きたい
3投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ今まで生きてきた時間と、同じ時間は生きられない今、お中元やお歳暮の送り先様が、だんだん少なくなる今、ひしひしと伝わる死ぬ ということ、喪主も何回したかしら? 自分の死に様をいろいろシミュレーションしてしまった本です。 死の事を扱っているけど、そこは、糸さん流の柔らかさで包まれている本です。
3投稿日: 2021.08.07
powered by ブクログ『生まれることと亡くなることは、どっち側からドアを開けるかの違いだけです』 『こちら側からは出口でも、向こうから見れば入り口になります。私たちは、ぐるぐる姿を変えて、ただ回っているだけですから。そこには、始まりも終わりも、基本的にはないものだと思っています』 『生きる』ってどういうことだろう。『幸せ』って何? etc… 考えさせられました。
2投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログ余命わずかな主人公、海野雫が最後に選んだホスピスは、瀬戸内海のレモン島にある「ライオンの家」。代表のマドンナさん、料理担当の狩野姉妹、スタッフ、そして同志のシスターやマスター、先生、アワトリス、葡萄畑を耕している青年タヒチ、犬の六花。優しい時間に包まれながら、最期の時を迎えるまでマドンナとのやりとりを通して次第に穏やかになっていく雫の心。マドンナの“粥有十利”=お粥には10の良いことが有るという言葉や「生きることは誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやってお互いにお互いをてらしあっている。」優しさと強さをもってゲストやその家族に向き合っているマドンナに最期を託せた雫井は幸せだったんだなぁーと思います。1週間に1回のおやつの間でのおやつの時間。ゲストのリクエストにまつわるエピソードにも泣かせられます。リクエストが叶う前に旅立ってしまうゲストも。忖度をしないで公平にリクエストカードを引くマドンナ。食べれても食べれなくてもそれも人生なんだなぁーと。タヒチと六花で雫が旅立ってから3日後の夕方に空に手を振って見送るという雫との約束をきちんと果たすところもよかった。 人生を生ききった雫が空から満面の笑みで「どうよ!私、きちんと自分の人生、生ききったよ」ってみんなを見ている気がします。いろいろあったけど最期は、素敵な人達に出会えて最高の旅立ちが出来て幸せだったんじゃないかなぁー。納得のいく終活って難しいですよね。
4投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログレビューを拝見して読みたくなった本です。ありがとうございます。 この本を読んでいたら無性におやつが食べたくなりました。 今は夏、真っ盛りですので食べたいものは、アイスキャンディー、スイカ、フルーツのゼリー、茹でたトウモロコシなど日々食べているもの。いくら食べても飽きません。 この作品のようにホスピスで週に一度自分にとって特別なおやつを食べるとなったら、また違うものを選ぶかもしれませんが、何かな?ちょっとすぐに答は出ません。 海野雫、33歳が瀬戸内のレモン島にあるホスピス、ライオンの家に入り、亡くなるまでの物語ですが、ホスピスという場所でもあり死に対する悲壮感はそれほどなく、あたたかく、穏やかなお話でした。 タイトルが『ライオンのおやつ』のせいか、おやつに関する言葉が目に留まりました。 「人生には何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあるんだということがわかったのだ」 「おやつは、体に必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは心の栄養、人生のご褒美だと思っています」
107投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログおやつを前にすると、誰もが皆、子どもに戻る。 この一文がすとんと心に入ってきた。 我々は健康なうちはそのありがたみを感じることがなかなかできない。当たり前と思っている健康を失って初めて、健康であることの幸せに気づく。また、健康だけでなく大切な人の存在にも失って初めて気づく。 そうならないように、忙しい毎日であっても、同じような毎日であっても、一日一日を大切に生きていきたい。大好きなあなたたちと過ごせる幸せを噛みしめながら生きていきたい。そう思わせてくれる本に出会えた。 けれどきっと私は、そのことを当たり前と思って過ごしてしまうだろう。日々の忙しさにかまけて、何度も忘れてしまうだろう。その度にこの本のタイトルを思い出したり、読後の感想を読み返したりすることで今の気持ちを持ち続けて生きていきたい。 以下、心に残った文章。 ライオンはもう、敵に襲われる心配がないのです。安心して、食べたり、寝たり、すればいいってことです。 死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ。 おやつは、体には必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは、心の栄養、人生へのご褒美だと思っています。
4投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログドラマを見て毎回泣いてしまい、まだまだと思いながらもドラマも終盤なので一気に読んでしまった。育てのお父さんとの関係、ライオンの家の他のゲストとの関係は原作の方があっさりしていると思いました。ドラマは見事にこの本を肉付けしてますね。ただ、本の良さで、死とは生の延長上とか、考えさせる言葉が染み込んできました。
5投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大事に大事に、噛み締めながら読んだ。 死ぬって、怖いし、苦しいし、もしかしたら怒りや悲しみ、憎しみも含まれてるかもしれない。自分がどんな死に方をするかも分からないから、ただただ怖い。 でも、この本を読んで、死に対して恐れる自分が救われた気がした。雫を通して、死生観が変わった気がした。 ライオンの家に集まる人たちの暖かさ。人間らしさ。久しぶりに涙が出た。日々を当たり前と捉えないことって難しいんだよな。でも、たまにこんな本を読むとたまらなく愛しく感じられる。ありがとう。
2投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ終末期医療の話だけど暗さはなく、どこまでも優しくあたたかい。こんなに穏やかで綺麗に死を迎えることは羨ましいけど、私は正直あまり考えたくない。まだまだ生きていたいってこと。美味しいものを食べて、行きたいところへ行って、大切な人たちに囲まれていたいと思う。 マドンナの「人は死の直前まで、変わるチャンスがある」という言葉には、救われる。
13投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ生まれたものは全て死に向かって歩いている。死が分かっていたとして残りの日々をどう過ごすか、ライオンの家だったらいいなぁ。それまでには色々な葛藤があるのは親族を癌で亡くしているので分からないではないが、当事者になると分からないなぁ。思い残す事は無いと思っていても、怖いという感情はあるだろう。 雫ちゃんのいい子、強い子ぶりは余計に切なさを感じる。 マドンナは本当に素晴らしい人、しかしこのように人を見送っていくというのは何と大変な事であろうか。
2投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ20210731 六花が2年前に死んでしまった愛犬の姿と重なり涙が出た、、、。 死について考えさせてられるとともに、いまをどう生きるかについて改めて考えるきっかけになった一冊。 基本的には自分軸で良し悪し考える自己中な私だけど、たまに相手軸での良し悪しを考えて自分を犠牲にしてるんだな、と気づくことができた。 相手が大切な人であればあるほどそうなりがち。 考えすぎだ、と言われちゃうのもそのためなのかも。 あと、ハッとさせられたのは、タヒチ君の「僕の仕事の基本は、見守りなんだよ。」という言葉。 仕事はがむしゃらにやるもの、つまり「動」だと思ってたけど、世の中には「静」の仕事もあるんだな、という今更ながらだけど新たな発見。 自分は常に「動」なタイプで、頑張れば限界なんてないし、頑張るのが当たり前と思ってたけど、人によっては頑張れない状況の人もいる。 「頑張れ」という一言がある人にとっては酷なこともあるんだね。今後は、相手の置かれてる状況やタイミングを考えて「頑張れ」というエールを送れるようになりたい。
4投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ年代や今置かれている自分の状況により感想は様々かもしれないけれど、私はこんな最期が迎えられたら生きてきて良かったと思えるんだろうな。
3投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログこれだけ優しく暖かく死について書かれたものは初めて読んだ。作者が一度も死んだことないなんて信じられない。途中から涙が止まらないが悲しい涙なのか切ない涙なのか嬉しい涙なのか自分でもよくわからない不思議な感覚だった。死への恐怖が少し軽くなった。
3投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログ夜中に目が覚めて、眠れないので、途中になっていたこの本を読み始めたら、素晴らしい世界に引き込まれて、夢中になって、最後まで一気に読み終えた。 その間、涙が止まることはなくて、嗚咽の声を抑えるのに必死… なんて温かい話なんだろう。。 出会えてよかったな、と心から思える一冊。 自分もこんな気持ちで過ごせるような日が来るんだろうか?と不安にもなる。 けれど、今、この瞬間を感じられることの幸せを、生きていることの素晴らしさを、しっかりと胸に抱いて、生きていこう、と思う。 本当に心の奥深くに染み渡る、そんな一冊だった。
3投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログむちゃむちゃ泣いた。 誰しもに訪れる死。 体験したことない死。 恐ろしい死。 そんな死が怖くないものに思えた。 自分らしく生きる意味。自分らしい最期を迎えられる幸せ。死ぬことは不幸だけではない。 そんな大切なことをたくさん教えてもらいました。
4投稿日: 2021.07.29
powered by ブクログ半分読んだぐらいから終わりまで ずっと涙が止まらなかった 死に、こんなに優しく、ゆっくりと、力強く真正面から向き合った作品は初めて どんな作者の方だろうと思ったら 私より少し年上の方でした。 す、すごいです。素晴らしいです。
34投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ今年読んだ本の中で、今のところ一番好きな本です。今を大切に丁寧に生きたいと思いました。図書館で予約して待ってやっと借りましたが、文庫が出たらすぐ買いたいと思います。この本を読んで、小川糸さんの本をさらに読みましたが、やっぱりこの本が好きです。
10投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ瀬戸内海のとある島のホスピスが舞台。30代で余命を言い渡された主人公が最期を迎えるまでの暖かい物語。おやつの時間にそれぞれの人の人生がギュッと詰まっていて、心温まる。自分の思い出のおやつは何だろう、そんなことを思い出しながら読了。
2投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ現在(2021年夏)にNHK BSプレミアムで連ドラ化されたものの原作。ドラマは舞台も瀬戸内海の島から八丈島に変更しており、エピソードもかなり膨らませている。ただ、この手の話が私があまり好きじゃないんだなあ。悪くないと思うんだけど・・・
1投稿日: 2021.07.24
powered by ブクログTVドラマを見て、買ってしまった。そして一気に読んだ。 中々普段思わない、死に向きあう人たちのそれぞれのドラマが心を打たれ、そう先でもない私の人生の終わりを考えてしまった。
2投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ終末医療のうつくしい側面を切り取ったよう。生きることも、死ぬことも、恐るるに足らない、とはまだ、わたしにはどうしても思えない。死んだことがないからか、死後の視点、というのはあまり得意ではないな、と感じる。
2投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログ癌に侵され余命わずかな33才の雫の物語。 「死」がテーマの物語だけど、暗い話ではなく今ある日常、些細な事全てが当たり前じゃないんだと感謝しながら毎日を大切にしなきゃなって思わせてくれる話でした。 自分にもいつかくる最期に後悔しないために生き切るしかないんですよね。 「死」はさけられないから。 私自身も父を看取ったことをきっかけに「死」について考える事が多くなりました。 ホスピスに対するイメージが変わったのも父の死がきっかけだったので、父の闘病中に出会いたかったな。
5投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
33歳、独り暮らしで末期ガンに侵されている海野雫は瀬戸内海の島にあるホスピス"ライオンの家"で最期を過ごすことにした。 そこでは、入居者が心身の痛みから解放され、QOL(生活の質)とQOD(死に方の質)を向上できるよう支援してくれる。 そして、毎週日曜には入居者からのリクエストによってメニューが決まるおやつの時間があり、リクエストには、そのおやつにまつわるエピソードや想いが綴られていて、マドンナがそれを読み上げるのを聞くだけでも泣けてくる。 後半は雫の意識も途切れ途切れになるが、そのなかで、雫が物心つく前に事故死した母が現れ、母の想いを知ったり、両親の死後に雫を育ててくれた養父が、娘(雫の妹)を伴って面会に来てくれたりして、雫は死に向かいながらも、次第に心穏やかになっていく。 父の結婚後、雫は家を出て疎遠になっていたけれど、雫の亡くなった翌日、その父の家では家族で雫のお膳も用意して、雫の好きなメニューで夕飯を囲み、雫がその家でとても大切に想われていたことが感じられたり、死後3日目には、島で出会ったタヒチ君が犬の六花とともに、雫との約束の場所を訪れて雫とサヨナラをしたりと、決して死が孤独で怖いものではないと思わせてくれる。 人の死に向き合いつつも、心が温まるストーリーで、涙が止まらなかった。 人生の最期を、こんな風に心穏やかに過ごせるホスピスに入れたらどんなにいいだろうと思うと同時に、病気で亡くなるのは辛いことも多いが、ある程度死期が予想できた方が、大切な人に大事なことを伝えるなど、心残りがなくなってよいかもと思った。
25投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログライオンの家でマドンナたちの心のこもったもてなしを受けながら最期の日々を送る主人公。その様子と、作者の丁寧な物語の進め方が調和していて、死をテーマにしながらも、読後、穏やかな気持ちにさせられる作品。
2投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログ心が広がる話でした 狭い箱に詰め込んだ気持ちが解放されるような おしきせではなく風がそよぐような あたたかい読了です
2投稿日: 2021.07.16
powered by ブクログ帯にある 涙が止まらないとか今年最大の感動作 とまでではないが 読後、自分の最期をプロデュースしてみた。 海が見えるところで おいしい赤ワインとちょこっとのチーズ 一輪の大きなひまわり こんなホスピスなら行きたいな。 泣いて生まれてきて 笑って息をひきとる 久しぶりに生きていることと どう終えたいかを考えるきっかけになったな。 我が人生にくいなし、といって終えるのかな。 最期の言葉でも、考えてみようか。 きっと感謝しかないだろうけれど。 今日はたまたま誕生日。 この時代にこの場所に生まれてきたことに感謝。
7投稿日: 2021.07.16
powered by ブクログすごく良かった。 死に向かうときの気持ちを、あんな風に表現できるのが、とっても巧み。 特に、動けなくなってからの、内面描写もすごい。 本当にこんな風なのか分からないけど、きっとこうなんだろうなぁ、って思える。 私は今までに何度も死にたいって思ってきたけど、今は大事な子どもがいるから死ねないけど、子どもが十分育ったら、迷惑かけないうちに死にたいと思ってるんだけど、その時になったら、死にたくないと思うのかなぁ。 性的描写が、ちょっと気になるので、子どもにはあまり薦めたくない。
46投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログこんな風に自分の死を受け入れ、また他人の死を受け止めることができるなら幸せだろうなと思いました。 食べ物にまつわる思い出は、人生の物語ともなることを改めて感じさせられた。 さて、私は死の間際に何を食べたいと思うのだろう。
4投稿日: 2021.07.14
powered by ブクログボロボロ泣きました。 人の死について考えさせられます。 死というものに向き合うのは、すごく怖くてネガティブになりそうですが、雫の心の向き合い方が前向きでいいな、と思いました。 人との繋がりがとてもすてきでした。 今を生きることも大切。
10投稿日: 2021.07.13
powered by ブクログ始めから主人公・雫さんの死期が見えている 死から目を背けるのではなく、自らそこへ一歩一歩向かい幸せに最期を迎える、というのが目新しい 要所要所で出てくるお粥やおやつの時間が尊い 美味しいモノは体を作り心を癒してくれる それは体が死に向かっていても変わらないだな 死がテーマだが決して重くなく、いつも青い空と広大な海、柑橘類の木々、広々とした暖かい家と風景に包まれた物語だった
2投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログ主人公に残された時間は物語が始まった時点で、もうそんなに長くなかった。なのに読み終えたら不思議と悲しい気持ちよりも、幸せであたたかい気持ちになれる。 ライオンの家で雫さんの最後の日々、途中涙が止まらなかったです。 どんな人生であれ、人それぞれ一生懸命に生きていることを自分でしっかり認めてあげたいと思いました。
4投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログ読み終わったあと、大好きなおやつを食べたような幸福感と温かさが心に残りました。本当に大好きな本です。
2投稿日: 2021.07.10
powered by ブクログ人の死を取り扱っているのに、悲しくならない不思議で優しい物語でした。私も死ぬ前に何かおやつが食べられるなら何を食べるかなと考えて、やっぱり家族との思い出のおやつがいいなと読んでる時にふと思いました。ダイエット中だけど、母の作ったおやつを食べたくなったり、生きている今を大事にしようと思ったり、そんな物語でした。
4投稿日: 2021.07.10
powered by ブクログ出だしから主人公が余命ほぼなく、終末医療を受けるための施設に入ることがわかり、話の展開は全力疾走から始まる。入った施設では毎日曜三時に入所者の誰かがリクエストしたおやつと、それにまつわる手紙が紹介される。おやつ一回、寿命一週間。 どのエピソードも、おやつも素敵だった。 命の火が弱くなって行くときの、現実と夢の狭間の表現が、このお話を悲しみが尖りすぎることなく終わらせてくれた。 粟トリスさんとか、単語的にまずいものはあったが、ギリギリ小学校でもだめではない内容かと思った。ただし、大人が死と向かい合う話なので、理解は難しい。あえて入れる必要はないと思う。
2投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログ末期がん患者が主人公だが、深刻ぶった暗さはなく、患者それぞれが残りの命を自らに忠実に真摯に生きるがゆえの明るさを感じる。 当然に訪れるそれぞれの死は親しみと尊厳を持って描かれ、深く心に沁みる。 終末はこんな風に穏やかに訪れるのだろうか。
3投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログ美しくて穏やか。 人の終末期はこんな感じなんだろうか。いや、ここまできらきらとしてはいないだろうけれど。 雫が亡くなった後の梢ちゃん一家のくだりは正直要らなかったな。都合良すぎてわざとらしい感じ。 しーちゃん優しすぎだよ。
2投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ2021.7.6読了 4.0 外出先で読んでいたら、涙が止まらなくなり困った。 優しく温かい日常の中にいながらも、最期に向かうことへの悲しさがひしひしと伝わってくる。 私自身が仕事柄、壮絶な死を見てきている為、作中にあるような穏やかな最期があるといいな、と心から願うし思う。 今この瞬間を大切にして、生きていきたいと思った。
3投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ「原作が先、映像は後」党所属! ドラマ放映中、録画が貯まらない内に読み始めました。 瀬戸内海とレモン畑を見渡せるホスピス「ライオンの家」 が舞台。33歳で余命宣告を受けた雫は、ライオンの家のオーナー、マドンナに導かれ正直な自分を見つめ直す。「生まれるのも死ぬのも、自分では決められない」死を受け入れるのはそう簡単ではない。毎週(日)午後3時は、入居者リクエストのおやつの日。次のおやつを楽しみに1週間を懸命に生きる雫。 辛いテーマでも温かく、経験者がいない死ぬということを考えさせられる良書。
23投稿日: 2021.07.05
powered by ブクログ瀬戸内の美しさに魅了されてる私は癌という暗くなるお話を気持ちよく読み終えました。『腹を立てて怒ったところで、相手を、傷つけるだけだし、自分も疲れるし、いいことないよね。』
2投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ死を受容するまでの心情の変化に対してはまだ経験していないので共感したり、そう言うものなのか、と受け入れることもできないけれどもし自分も旅立つ場所を選べるならマドンナのいるライオンの家がいいと思う。シマさんの作るお粥が食べたい。
2投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ自分も最後を迎えるならこう言った最後を迎えたいと思いました。 運命は決まっているけど生きている喜びに感謝ですね
3投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログめちゃくちゃ優しいお話だった、、、泣いちゃった。死は怖くないものだと、運命には従うしかないのだと、それを教えられたお話だった。 あたしもこういう温かい人たちに囲まれて最後を迎えたいな。
3投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログ泣いた。 特にぬいぐるみの話しは、なぜか刺さるものがあって、涙が止まらなかった。もちろんラストも。泣けるけど、とても温かいお話し。 わたしは最期をどういう風に過ごすのだろう。
3投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログドラマ見て続きが気になって、最後まで一気読み。 ホスピスでなくても、こんな穏やかな生活の中で、自分に正直になってみたい。疲れてるのかな私
2投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログ33歳。がんのため、人生最後の場所に選んだのは瀬戸内海にあるホスピス。そこで彼女が出会った人たち。 自分の死に方も考えさせられるお話。でも決して苦しいわけじゃなくて、むしろ優しい気持ちになれる。 笑うポイントがちょっとシュールで独特。でもなんだか穏やかでかわいらしい。 肩肘張らない、無理に人間を理想化しない描き方だからこそ、魅力的で生き生きした登場人物たちだなと感じる。 ラストが清々しくて素敵でした。
1投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんな感覚になる物語ははじめてです。 自分以外の誰かが徐々に亡くなっていく様子なら他の作品で読んだと思うのですが、自分が徐々に死んでいく様子が細かい描写で描かれており、最後は夢か現実か分からなくなりながら長い夢の世界へ旅立ち、とてもリアルに死を感じられました。 死んだ後、空から見守っている様子も温かかった。 後半は涙が止まらなくなるので一人で読んだ方が良いと思います。 しかし小川さんの作品はとにかくご飯が美味しそうです!
4投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログ一気に読めました 出てくる人達が皆優しくて、人生の最期の時間を過ごすならこういう所で終わりを迎えてみたいと思う作品でした
6投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログ小川糸さんの本、引き込まれて、一気に読みます。私もこんなホスピスがあったら最期は入りたいなと思いました。いっぱい泣いてしまいました。、いつも美味しい食べ物が出てくるので、そこも好きです。
3投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ温かいお話。 こんなホスピスが本当にあったらいいのにな、と思う。身近な人や自分の最期について色々と考えさせられる。
3投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログとても読みやすく、あっという間に読み終わりました。看護師してるので、こんなホスピスがあったら、私も最期に入りたいなと思いました。 読んでいると情景が目の前に広がり、私まで癒されました。 一線を引いていた家族との最後のやりとりが悲しいのではなく、温かく感じました。 自分のやりたいことを押し付けて満足するのではなく、家族でも相手の立場で考えて尊重するのは大切だなと思いました。
4投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ終末ホスピスという重い話のはずなのに、主人公の優しい語りとライオンの家での穏やかな生活のおかげで、落ち着いた気持ちで読みきれた。 途中どんどん意識を失っていく主人公が切ない。 それでもまるで絵本をめくるように、1ページ1ページを味わいながら読めた。
7投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ自分が死んでからのことを考えたことが なかったけど、 自分が死ぬ前に最期に食べたいものとか、 持ち物をどうするかとか考えると、 普段どれだけ無駄なものや 手軽で雑な食事をしているかに 気付かされる。
9投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小川糸さんのお話はどれも温かくて、ふかふかな感じがする。 どんな生き方も肯定する、そんな気持ちが伝わりました。
3投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログ18の男がめちゃくちゃ泣きました。 この世の全ての生き物が逃れることができない死。 本を読み進めるにつれて、悲しくも無慈悲に進むタイムリミット。死があるからこその生であり、有限であるからこそ、ヒトは生きるのだ。 生きねば。
3投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログやっぱり人生は無限じゃなくて、有限。 自分の気持ちに素直にって言葉では意識してたけど、本当のところはわかってなくて、、 でも少しだけわかったような気がした。
2投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログ瀬戸内のレモン島にある「ライオンの家」というホスピス。そこには次々と余命宣告されている人がやってくる。ここでは月に一度、リクエストされた思い出のおやつがエピソードと共に振舞われる。 いつまでも元気でいられることがもちろん1番だが、もしものときにはこんな居場所があるだけで救われると思う。 自分にとっての思い出のおやつは何だろう。 最後の晩餐と同じで考えてみるといいかも。
3投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ久しぶりに鼻水が途切れないくらいに泣いた。 最期に食べたいおやつひとつひとつに、人生が詰め込まれていて、読むたびに味が伝わってきた。 上手く言葉に言い表せない。 人に紹介したい作品。それだけは断言できる。
4投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小川糸さんの作品の中で一番好きです。 生について書かれることが多かったように思いますが、今回の作品は死、死を前にしての生が書かれていました。 今が幸せならばそれでいいんだ、という言葉がこんなに重く心に響くのは初めてです。 印象的な比喩表現も多く、読み応えがありました。 涙腺弱い方は電車で読まないほうがいいです。私は後半涙が止まりませんでした。
3投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ2021年「ライオンのおやつ」読了。出勤時、帰宅時に電車の中で読んでいたが、じっと泣きっぱなしだった。死ぬということが、すぐに隣にずっとある感じが何とも言えない。死ぬことへのとらえ方、生きることへのとらえ方をもんもんと考えさせられた。長いこと生きて寿命をまっとうすることが大往生だと思っていたが、そうでもないのだと気付けた気もする。
3投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前から気になっていた本。ホスピスでの最期の日々と週に一度のおやつの時間というもう一度食べたいあの時のおやつを出してくれるという魔法のような時間。一つ一つのメニューに思い出があってただのおやつじゃない。 そして死との向き合い方の過程を辿る物語でもあった。主人公の雫は若くして余命を宣告され、最初はどうしてという気持ちが強かった。けれどだんだんに今の事実を受け入れて、その中でどう生きるかを考えていく。間違いなく六花(出会い方はひどかったけど)のおかげで、ライオンの家の人たちのおかげ。 個人的にお粥の描写がおいしそうに見えて、自分が今まで食べてきたお粥はなんだったのかと思ってしまった。私も食べてみたい。
3投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ悲しい話のはずなのに、細かい情景と気持ちの描写でほんわか心が温かくなる。また歳を重ねてからもう一度読みたい。
2投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海野雫、良い子で振る舞う、そんな生き方が知らず知らずにストレスになり、病になって、なんて考えたりする面もあるけど、やはり自分の事より相手の事を優先してしまう本質的に優しい女性。相手を悲しませまいと本音を隠す生き方をして来た所から最期を迎える間際でそこから解き放たれていく様や、それによって漸く噴き出す生に執着する心の声、辛い生い立ちからの短か過ぎる半生…、等を踏まえたラストはもう涙。特にラスト1頁、ラスト3行から浮かぶ映像は美しく余韻が残る。
6投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ「優しい、温かい、安らか」 この言葉がぴったりだと思います。 自分と重なる部分もあり、周りにも自分にも優しく生きようと思わせてくれました。 素敵な本に出会えてよかったです!
5投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログすごくすごく神聖な穏やかな気持ちになる本だった 病気のお話は避けてきてたけど、 この本にストンと入ってきてくれました みんなの笑顔がすごく自然に想像できて 出てくる人みんなの優しさが温かかったです。 雫の気持ちと 雫を見守って支える人たちの気持ちと 両方が思い合ってて それを感じると とても穏やかに 死というものへの考えが変わりました 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう いただきますって美味しいご飯を食べることへの考えがすごく清らかな感覚になる本でした ポロポロ涙が溢れたのに しあわせ〜とも思えた本
3投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログ丁寧に生きること、当たり前の日常のありがたさを雫さんを通して知ることができた。切なくて涙が出る本ですが、ほんわか暖かい気持ちになれる本でもあった。 言葉の表現が素敵で、文章から雫さんのみた景色や味を想像することが幸せだった。 自分の余命を告げられる恐怖など、正直想像もつかないけれど、毎日を大切に過ごして、いろんな不幸を吸い込んで感謝の言葉に変えていけるようになりたい。いつ終わるかわからない人生を、よかったなと思えるよう雫さんのように最期まで精一杯生きたいと思えた。
7投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログ帯に「感涙必死!今年最大級の感動作!」と書いてあったので期待しすぎてしまった。涙が出ることはなかったけど、どなたかが評価で書いていた、まさに「優良図書」って感じ。人間の醜さや、理解に苦しむ出来事がない、純粋なお話でした。
3投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ死と生は別のものではない。この本を読んで、死を怖くないと思ったし、生きることをより楽しみたいと思った。何かを成し遂げたいとかではなく、丁寧に生きたいと思った。
4投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログまだ中学生で、死に対する考え方が確立していないし、実感もわかない。 だからやっぱり、人が死んでしまう本を読むと、とてもとても悲しくなるし、死に対する恐怖を感じてしまう。 今回もホスピスで主人公の雫が残りの時間を過ごすお話だったので、少し抵抗はあったけれど、小川糸さんの本なので、読んでみました。 読んでみて、良かったと思うし、大人になってからももう一度読みたい。
2投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ良かった! 「生まれるのも死ぬのも、自分では決められないもの。だから、死ぬまで生きるしかないんだよ」 「人は生きている限り、変わるチャンスがある。」 読みながら 書きとめておきたい言葉で付箋だらけになった。 雫ちゃん ライオンの家で過ごせて良かったね。 人生の最期の部分って生きてる時はわからないものだけど そうやって旅立っていくのかなと感じました。
4投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ暖かい優しさに満ちていて、出会えて良かったです 日向のにおいがしてくるような この頃の自分をいろいろと反省
3投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ33才の若さで余命宣告を受けた雫。 残りの人生を全うすべく選んだのが レモン島にあるホスピス「ライオンの家」 この中では自由に過ごすのが唯一のルール。 行動も時間の管理も各人が決める。 そんなライオンの家での行事の一つが 「日曜日のおやつ」 もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストする事。。。 限りがある人生だから今、この瞬間を大切にしたい。 分かってはいるけれど追われるような生活の中忘れがちである。 死ぬならホスピス、母を看取った時の思いが蘇った。 明日 食べたいものが浮かぶ、それだけで充分 生きている幸せを手に入れている事にな他ならない。
6投稿日: 2021.05.24
powered by ブクログ生きている、という当たり前に思ってしまいがちのことに対して、「当たり前ではない」ということに気づかせてくれる1冊。 雫の周りの人々の温かさに、こちらの心も温かくなった。
4投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021.05.21.読了 2〜3日前から読み出した。 昨日、お友達の訃報が届いた。 がん闘病中だったと。 全然知らなかった。 ライオンの家と言うホスピスで最後を迎えるしーちゃんのお話。 友人は今は痛みから解放され、 ここ数ヶ月の中で一番いい顔をしている と、お嬢さんが教えてくれた。 年齢も境遇も、何もかも違うが、 しーちゃんの姿と友人の姿が重なってしまい、 最後は泣きながら読んだ。 自らの余命を聞き、 それを受け入れる。 どんな気持ちなのか、計り知れない。 友人もどんな気持ちだったのか、 いつから患っていたのか。 昨年の10月末にもうコロナで会えないのは 我慢できないから、久しぶりに会おう と言って会ったんだけど、 なにも言ってなかった。 もう辛い思いをしていたのかもしれない。 忘れられない本になるな
3投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログ「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」「バナナの命も、私の命も、等しく尊いということ」の意味を、わかりやすく一冊かけて教えてくれた。 「寒空の下で根っこを張る、葡萄の苗木~ 葉っぱも花も実もなんにもついてなくて、ただ枝だけが残されているんだけど、その枝こそが、エネルギーの塊」の例えがストンと来た。
4投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログ瀬戸内の島で、この本を読む。レモン島の香りを思い出す。 最期をどう迎えるか?死を受け入れるとはどういうことか?死に向かって、揺れ動く人の気持ちを丁寧に優しく描いている。 それは、最期まで生きること。最後まで生きたいと思っている自分を受け入れること。 生きることは、食べること。そして、おやつは、「心の栄養人生へのご褒美」
2投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りた。 とてもきれいな話、優良図書って感じ。 素直に感動した。 すごくすらすら読めた。 はじめは余命宣告てすごく羨ましいと思ってた。33歳は若いけど、普通だいたいの人は突然死ぬのに(老衰はまた少し違うけど)自分の死ぬ時がわかってるのが羨ましいと。 でも途中からそう思ってはいけない気になってきた。 私はずっと自殺したいんだけど、この本は自殺はダメって遠回しに言ってる気がした。 ストレートな精神科医の本(前向きに生きよう的な)よりずっと。 『生きることは、誰かの光になること』 死期が近くなるとみんな優しくなるのかな、って思った。 余命宣告をうけたとき、まだ死ぬのが受け入れられなくて、怒ってぬいぐるみに八つ当たりしたり、ライオンの家にきてからも、何もかもが無意味だと思ったり苦しむのを胸に嵐が吹き荒れると表現しているのが、よかった。 マドンナやシマさん舞さん、タヒチくん、島の人がみんないい人。 あと六花!犬はさ〜お話に出てきたら問答無用で感動要素になってしまうよね。 私は犬好きってわけでもないけど感動するんだから、犬好きの人はもっと泣いてしまうだろう。 アニマルセラピーってほんとにあるんだな、 マドンナはすごい。人を看取るってすごいと思う。 何か勉強してるのだろうか、なぜそんなに悟りを開いているの? シマさんの「生まれるのも死ぬのも、自分では決められない。だから死ぬまでは生きるしかないんだ」当たり前だけど刺さる。 ももちゃんという10歳の子供の死に立ち会って雫が死を受け入れる本当の形に気づく 「それは生きたい、もっと長生きしたいという気持ちも正直に認めること」 なるようにしかならない、だけどそのことを体全部で受け入れて命が尽きるその瞬間まで精一杯生きることが人生を全うするということ。 死ぬとき誰かが迎えにくる というのが最初、お見舞いとかの意味と思ってて天国からの迎えてわかって少し驚いた。 死ぬって孤独だと思ってたから。 まぁ、余命宣告された人にそんなこと言えないだろうけど。 雫は週一のおやつの時間を5回しか向かえられなかったのかな? 動けなくなってからもいろんなことを感じるんだなぁと思った。、チェロの音楽は、もしかして父親が練習してる音? 途中から意識がとんで、あの世(夢?)と現実を行き来してるのがなんか切なかった。ミルクレープも本当は食べれてないんだよね? でも雫は食べたと感じた。 ぶどう畑でもほとんど意識ない感じだったのに実際は歩いたり苗を植えたりしてた。もうあっちと現実とが行ったり来たりしてたんだな… 父親(本当は叔父だけど)との関係も拗れたのかと思ったけど、最後に会えて良かった。死んでから奥さんにも会ったんだね。その子供にも。 ・今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。 ・「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」 ・「誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します」 ・人は生きている限り、変わるチャンスがある。 ・人生というのは、つくづく一本のろうそくに似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。
4投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ雫さんが幸せな最期を迎えられたのは、きっと雫さん自身が、最期までどう生きたいかを考え、生き抜いたから。『強く、優しく』生きてきた雫さんへのご褒美なのだと思った。 いつか来る私の最期の日まで私はどう生きたいか、どんな最期を迎えたいか、残された人たちにどうあってほしいかを考えながら日々の幸せに感謝して生きていきたいと思えた物語
9投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログライオンの家で毎週日曜日にゲストのリクエストから選ばれるおやつ。 そのおやつはどれも美味しそうで、その人の思い出や人生が詰まっていた。 レモン島の人たちはみんな温かくて穏やか。 死んだ後のお楽しみがあるとちょっとワクワクするという雫のセリフに、死は怖いものだと思っていた私の死に対する概念がすごく変わった。 シスターの「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。」というセリフも印象的だった。
4投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ読み進める中で自分に突き刺さる言葉が多かった。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えればあなたの人生はやがて光輝くでしょう」 「自分にとっての『いい』・『悪い』ではなく、相手にとって『いい』『悪い』かで判断してきた。 先回りして相手の気持ちを推しはかり、相手が喜んでくれるなら自分を犠牲にすることも厭わなかった。 相手が笑顔になってくれるなら、それが自分の幸せなんだと信じて生きてきた。」
4投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ結末が気になり一気読み。 読み終わって一番に思うのは、 美味しいものを素直においしいと感じながら、 そう感じられることに感謝し、ごちそうさまと 心を込めて言いたい、ということ。 そして、それがどれだけ幸せなことかということを 子供たちにも教えてあげたい。 子供が「死」を怖いと認識するような年頃になったら、 死ぬことは決して怖くはないと教えてあげたい。 私自身も、死が怖くないと思える生き方をしたい。
9投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログ2020年本屋大賞ノミネート作品 「ライオンのおやつ」は、瀬戸内の島のホスピス 主人公の33歳の海野雫は、ステージⅣのガンで余命宣告されて残りの日々をここで過ごすことにする 施設のマドンナやかの姉妹、入所者の人たち、タヒチ君、六花 みんなが暖かく包んでくれる心地よいところ でも施設の性質上次々と減っていく入居者たち かつての自分を、人生を、父との関係を、振り返りながら静かにその日を迎える主人公。。。 誰にでも必ずくる最後の瞬間をどんな風に迎えるかを考えさせられるお話でした
1投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログ生きることとは何か、死ぬこととは何か。 自分らしくとは何か。 それぞれ、一人一人個性があっていいのだ。 そして、知識が下支えする優しさは誰にとっても優しくて心地よいものであるんだろう。
7投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題作だったので、読んだ。 ホスピスのお話。 ハリーポッターの次に読んだので、10倍くらいの速度で読める。さくさく進んだ。 私も余命を宣告されるような事になったら、、ホスピスに入りたいなぁって常日頃から思ってたんだけど、海が見える景色が素晴らしい場所って、すごくうらやましい。 マドンナさんも、どんな自分も受け入れてもらえそうで、そういう人がいたら安心だなって。 最後の方は、夢とうつつがわからなくなってきてて、そういう風なんだなぁって思った。 素敵な終い方をしたいものだわ。 *** 余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があった―。毎日をもっと大切にしたくなる物語。
2投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ命宣告を受けた主人公が、瀬戸内のレモン島と呼ばれるところの施設に入って、そこで繰り広げられる人間関係、人それぞれどのように死を受け入れるのか。 最後のおやつに何を食べたいか。そのおやつにはどんな思い出があるのか。お菓子を通して、その人の人生を知る。人は人それぞれの人生があり、死がある。最期をその人らしく迎えられるような仕組みの施設。こんな施設があればいいな、ここで働きたい、ここで最期を迎えたいと思えるようなほっこりじんわり、心に残る物語
3投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ入院中に一気読み。 私は雫ちゃんみたいな大層な病気をしたわけではないけど、とても穏やかで優しい気持ちになれた。 私もこんな人生の終わり方をしたいなあと思わされる作品だった。 雫ちゃんも、そして彼女を取り囲む全ての生命体が、とてもキラキラしていて素敵だった
7投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ終末に向けた物語であるのに、なぜか読み終わると穏やかな気分になれた。 最後に食べたいものを、これからも作っていきたいと生活を人生を豊かにしたくなる本。
4投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログライオンのおやつ読了。 美しい島で最後を迎える若い女性のお話。今までの色々な葛藤、悩み、苛立ち、苦悩が、この島に来て全て感謝に変わる。 主人公の雫さんは不幸だった。と、私は思っていた。幼い頃に両親を亡くし、母の弟に育てられるが、義理の父が別の人と再婚したいということに心を痛め、高校生から一人暮らし。天涯孤独の身で若くして癌になり、余命いくばくもないところで、ホスピスに入る。 それに比べて私はどうだ。両親はまだ健在。大事に育てられ、仕事も調子が良く、こんな私でも付き合ってくれる彼氏がいる。側から見たら幸せな分類だと思う。 なのにこの本を読むまでは、なんとなく死にたいとずっと思っていた。もういいだろうと、人生の酸いも甘いもたくさん経験してきた。自分で蒔いた種からなかなか波瀾万丈な経験もしてきた。もうやり残した事はないとなんとなく思っていた。41歳だけど、もう終わりにしていいんじゃないかとぼんやりと思っていた時にこの本に出会った。偶然にも。 この本を読み終えて、私はなんて甘ったれなんだろうかと思った。強いフリしているだけで、実際は弱くて1人になるのが怖くて、何かに縋らないと生きていけない人間であると、再確認した。 だけど、そのことに悲観はしてない。この本が教えてくれた。素直に生きようと。偽りなくありのままの人生を送ろうと。それに気がつくことができて、本当に良かったと思う。 この本には本当に泣かされた。最後は泣いて泣いて、嗚咽した。久しぶりに心から泣いた。それで良いのだと思う。 私事でお坊さんと話す機会があり、その時に言われた言葉「あなたは素直な人なんですね」と。その時は全くそうは思わなかったし、ピンともこなかった。そしてお坊さんは私に「色んなことに感謝して生きていきましょう」と仰ったが、やはりその時は心にかっちりとははまる言葉では無かった。 だけど、やっと分かった気がする。私は生きているし色んな人に生かされている。動物や植物の命をいただき生きている。なんとなく死にたいと思っていた本を読む前の自分が、恥ずかしくも思う。 だけど、その時は本当にそう思っていたし、そんな自分じゃなければこの本に出会えなかったと思うと、これもまたあの時の私に感謝なのかもしれない。 雫さんは不幸では無かった。むしろ私よりも幸せな人生を歩み、幸せに命を終わらせた。私も生きて生きて生き抜いて、最後にどうしようもなく死ぬ時はこんなホスピスに入りたいと心から思った。 この本を読んで本当に良かったと思う。
3投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ父をライオンの家に入れてあげたかったな。 闘病に苦しむ家族の姿を実際に見てきたから分かる。穏やかで安らかな気持ちで最期を迎えられるなんて、一番の幸せなのかもしれない。 ライオンの家。 本当にあって欲しい。
2投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログ読んでいるこちらも 心が浄化されるようだった。 人生をろうそくに例えるところが素敵だった。 「生きることは、誰かの光になること。」 ここからは自分なりの解釈。 ろうそくは大きなたいまつではないけども、 集まれば大きな灯りになる。 火が消えかけていれば 分け与えることもできるし、 暗闇の中では揺らめく影が 安らぎや希望を与えることもできる。
3投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログ政治家が便利使いしている言葉が使われていて、そこだけ残念。テレビなどで毎日流れて来るから、皆でつい使っちゃう、としても、言葉に携わる人は、注意を払っていてほしい。
1投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログ死というテーマの本は重くなりがちなのに、それを感じさせない柔らかな世界観が素敵だった。 ライオンの家…自分が臨終の時には過ごしたい場所。
3投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ購入して、2日間で3回読んだ。 大好きな1冊に出会えました。 自分にもいつか必ず訪れる、大切な人たちとのお別れ。 自分が旅立つとしても、誰かを見送るとしても、寂しさより感謝をもって「ありがとう、また会おう!」ってお別れできるように、今この瞬間を一生懸命に生きなければ!と思いました。 何気なく過ぎ行く日々も、かけがえのない今日の積み重ねに違いありません。 きっと今日もしーちゃんは光になって、タヒチ君を、六花を、梢ちゃんを、レモン島のみんなを照らしている。 そんな爽やかな後味を残してくれるお話でした。
2投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ死を迎えるホスピスを舞台に主人公がなくなるまで、その後を描いた作品。死というテーマを扱いながら、この作品はどこまでも希望に満ちている。瀬戸内の温暖な冬の陽光のような柔らかいタッチで読者を包み込む。死生観は人によって色々あるだろうし、必ずしも主人公のように強い人ばかりではないだろうが、万人が救われる感がする。非常に感銘を受けた作品。
2投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生の晩年を安静で豊かに生きるために作られたレモン島というホスピス。物語はそこに癌により余命がわずかとなった主人公雫が訪れることで始まる。晩年というのは人それぞれで、雫にとっての晩年は30代前半である。若いのにと思いがちだが、年齢以上に達観した考えを持つ主人公がいることで、なんとも悲観的にならずに読むことができた。 犬の六花、ワイン畑のタヒチくん、マドンナ、しまさんまいさん、登場人物のどれをとってもほっこりしたもので、死をテーマにしているものの、全く退廃的な感じではない。また、生きること、食べることの素晴らしさを感じることができる、死に対して肯定的になれたような気がする。 人生の最後に食べたいおやつはなんですか? 人それぞれが想い想いのリクエストをし、人生の全てがそこに収斂しているようだった。
2投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ死を考えず、何事もない日常を送れてることに感謝。そして、誰かの光になれたらいいな。 向こうのおじいちゃん、元気に過ごしてるかな?
2投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ大号泣でした…。 普段はあまり考えない自分の死に様について考えさせられるお話でした。 人生の最期に食べたいおやつはなんだろう…。 死についてのお話なのに不思議と 読み終わった後は柑橘系のようなさっぱりとした読了感を味わえました!
2投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ美しい文章表現。 『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える』。 コロナが開けたら舞台になった大三島でこの本をもう一度読みたい。
2投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ死んだ後はこんな穏やかだといいなぁ ステージIVってこんなに早く進行するのか。ホスピスに来てまだ1ヶ月じゃないか。 少なくとも春は迎えられると思ったのに。早すぎる。 私だったら知らないところで妹が生まれてたって知ったらショックだけどなぁ。雫は心が広いんだなぁ。 コメダ珈琲で目をうるうるさせながら読んでしまった。
2投稿日: 2021.04.26
