
総合評価
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powered by ブクログ命が生まれ命が消える事は 自然の摂理であり 全ての生き物に起こる事 自分が最後を迎える時 それが安らかで輝いていたいと 心から思えた一冊でした 『よく眠り、よく笑い 心と体を温かくすることが 幸せに生きることに直結します』 日々忘れずにこんな気持ちで 過ごしていきたいと思います 誰かの光や自分を照らす 一本のろうそくで居られるように
5投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログこの本に出会えて良かったです。 何気ない毎日の見方が変わりました。 人はいつか必ず死んでしまう。 だからこそ大切なのは、「今」をきちんと噛みしめて、しっかり味わうこと。 ほんとに、ちゃんと味わおう、と思えました。 ついスマホばっかり見てしまう毎日に反省…。 今日は掃除・お散歩・昼寝などなど、一人の休日を存分に味わいました。 明日から、また仕事の毎日ですが、 がんばるぞ。
8投稿日: 2021.04.20
powered by ブクログ余命が告げられたら、私はどう思うんだろうか どんなところで、どんな人と最後を迎えたいと思うんだろうか 将来医療者になる身なので、いい人生だったと思えるような看取りをしてあげたいと思った
3投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログ残された長くはない時間を、美しく穏やかな島のホスピスで消えゆくまで生きていくお話。 主人公の雫の目を通して、世界はこんなにも美しくて愛おしいものに溢れていると感じさせてくれます。
11投稿日: 2021.04.16
powered by ブクログ瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」に入居した海野雫の最期の日々。そこでは、日曜日ごとに入居者の思い出のおやつを味わう。自分だったら、最期に食べるおやつは何かなと考えた。
2投稿日: 2021.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
余命宣告された主人公が病死するまでを描いた書いた本。 自分ががん宣告をされた場合どうするだろうかと思いながら読み進めた。 死ぬことを認めると言う事は、まだ生きたいと思っていること、諦められないことを認めるという事だ、とあって、そうかもなぁと思った。 がん宣告されたときにどのような治療を選ぶのか、残りの人生をどのように過ごすのか、考えさせられる本だった。 何気ない日常があることは、この上ない幸せなことなんだと思う。 あの世があって、先に逝った方々やペットたちが待っていてくれるなら、死も怖くないかもしれない。
1投稿日: 2021.04.16
powered by ブクログ仕事がら、 亡くなる方をみることは時々あります ここ最近はそんなことが続きました ついさっきまで話していた方が 昨日まで笑って話していたのに でも 涙はでてきませんでした このお話を読んで そんな方々の顔が思い出されました 涙がとまりませんでした みなさんがどうか今 身体から解放されて 穏やかに笑っていますように
3投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログ涙なしには、最後まで読み通すこができませんでした。主人公の人生を追体験しながら、生きることの意味を考えることができたこと、貴重でした。死者と心が繋がっている場面、心に残りました。自分の人生を大切に強く生きていこうと思います。
8投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログ生と死にまつわる尊さをこれでもか、これでもかときらめかせ、その価値を認め、賛美し、愛する物語。 大の大人も嗚咽を上げる、泣きセラピー用の本。
2投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ当たり前のことを当たり前と思わずに、小さなことに感謝しながら、1日1日を大切に噛みしめて生きていきたいと思いました。 私も「ごちそうさま」と言える人生にしていきたい。
3投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ末期癌を患った33歳の主人公が「ライオンの家」というホスピスで死を迎えるまでのお話。 ライオンは百獣の王だから、サバンナで何にも恐れずに悠々としていられる。人間誰しも世間では色んな皮を被って何かに怯えて生きてるけど、最期ぐらいライオンのように悠々自適に過ごしてほしいという意味を込めて、「ライオンの家」という名前にしたらしい。誰もが知る名曲をいくつも世に送り出した偉大な作曲家、自分を押し殺してずーーっっと会社と家族のために尽くしてきたサラリーマン、色々な人生を過ごしてきた人たちが自分の死に際に取る行動(?)がそれぞれ違って面白かった。自分の人生の残り時間が少ないこともそこで死を迎えることもわかった上で、社会の中での自分の姿を誰も知らない環境に放り込まれたら確かに今までなれなかった自分、というか自分が望む自分の姿になれるかもなと思った。 話の内容的に主人公がどこかしらで死ぬことは察してたから泣きそうだな〜って思いながら読んでたらそういう問題じゃなかった。随所随所で心にくるので後半戦脱水症状になりそうなぐらい泣きながら一気に読みました。 特別養護老人ホーム、所謂終の住処の施設に実習でお邪魔したことがあるからか割と本の情景がありありと思い浮かんでのめりこんでしまった。わたしも最期はライオンの家に行きたい。
3投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ「最期の迎え方」について考えさせられた本でした。こんな風に死を迎えられたら良いなぁと思いました。心が優しくなれる一冊
7投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。 後半の雫の幻想と現実を行ったり来たりしているところは、読んでいる私までふわふわしてしまった。 生きている人も亡くなった人もいろんな人が会いにきてくれて、死ぬ時ってこんな感じなのかな。 死生観が変わった大切な本。 タヒチくんも好き。
2投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ命の時間を決められないからこそ、今を大事に生きようと思いました。 どんなに泣いてもあがいても、何も解決できないのなら今どう生きるかに焦点をあてて、思い出とともに人生を終えたいと思いました。
2投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログ生きることは誰かの光になること。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、やがてあなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。 人生観が変わる一冊。 いつか来る命の終わりを心豊かに迎えたいと思えた。 長い人生も一日一日の積み重ね。いつも愚痴や不平不満ばかり口にしてるけど、小さな幸せを見つけて行けたらいいかな。
5投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ瀬戸内海の小島にあるホスピス。 そこを舞台に描かれる生と死の端境。 筆致は優しく、ともすると稚気を感じられる事もある。 それ故の寂寥感もあるのだが、温かい寂しさ。 物語られている内容自体に新しさや斬新さは感じないが、引き込まれるのは著者の表現力の賜物と感じた。
2投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ心が洗われる一冊 泣くこともできてデトックス効果もあり 分かってるはずの当たり前の毎日が幸せだってこと。一日一日を大切に過ごすこと。 そんな幸せを与えてくれる本
3投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すき。 まずね、ホスピスの部屋に入って、ガラスケースに蘇が置かれてるところが好き。神様の母乳って表現もすき。 「おやつ」っていう言葉に惹かれて読んだけど、おやつの時間が大切にされてて、登場人物の深層表現に使われてて、おやつって存在を見直したよ おやつにしか目がいってなかったから、あらすじちゃんと読んでなかったんだけど、いやーめちゃくちゃ泣きました。声出してないた。涙拭くの忙しくて、鼻噛むの忙しくて、最後の方読むの大変だった 朝ごはんがお粥なのもいい。お粥たべたいなあ とにかく料理がめちゃくちゃおいしそう。生きるって食べることだよね。 名前もすき。 マドンナ、海野雫、田陽地くん、六花、粟鳥洲さん 死ぬことってオーガズム だけど、そこに達することが、そこまでの過程が本当に大変なんだよね 何も考えずに死ねたらいいけども 予め、「ここで終わりね」って言われてたら、その期間がすごく苦しい 更に、健常に過ごせるならまだしも、闘わないといけない ぽっくり逝けることがどんなに幸せなことか 自分に素直に生きるのがどんなに難しいか わたしも、もしそうなったら、ライオンの家にいきたいなあ 身寄りがいるから無理だろうけど というか、身寄りがいるからその判断ができないかもしれない 苦しんで苦しんで健康に生きるのと ライオンになって、幸せな生活で死を待つの 雫はライオンになりたくないって言った わたしはライオンがすごく羨ましかったけど、ライオンになったら、やっぱり同じように、普通の生活が羨ましくなるのかなあ ライオンのおやつというタイトル、ぴったりだよねぇ 知らないうちにから惹かれるし、知ってからはなるほどなあって思う このくらい、食を大切に生きたい。
2投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ読んでよかったな。。と心から思えた本です。 普段は忘れてしまっていますが、 わたしたちの人生には必ずおわりがある。 ずーっと続けばいいのにな。と思った時間ほどおわってしまう。 死と向き合う内容とは相反するのかとは思いますが、新しい場所、新しいステージなど新たな場所に向かうまえに読むと、生きていくひとつひとつが大切なことと実感できると思う。 過去にではなく、未来へ向かういまの時期に良さそうです。
4投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の下りが少し長かったですが、命とはどういうものか考えさせられる作品でした。 個人的には最後よりも、途中の方が泣きそうでした。
2投稿日: 2021.04.02
powered by ブクログマドンナの手紙に一番感動した。ろうそくの例えが秀逸。 ホスピスの話はとても思うところがあった。 否認、怒り、取引、抑鬱、受容。死の五段階を思い出した。 私は何をリクエストしようかな。
3投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログ自分の最後を考えさせられる本。 自分はどうするだろうか? 自分だったら、どんなおやつを希望するだろうか? 私だったら、白米に味噌汁、そこに焼き鮭があれば、最高だなとも思った。 いつかは来る事だからこそ、読んでよかったと思える物語
1投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログ何度も何度も胸が締めつけられました。 今はただ、もっと今を大切に生きたい、もっと人に優しくなりたいと強く思うばかりです。こんな気持ちになったのはこの本のおかげです。 2021,3/24-25
11投稿日: 2021.03.26
powered by ブクログたとえ自分が想像していたより短い人生だったとしても、今までのことに感謝して、穏やかな気持ちで最後を迎えられたらいいなと思った。
3投稿日: 2021.03.23
powered by ブクログ余命わずかの絶望的な状況なのに、 悲しい話というのとは違って、 心が癒される話だった。 やっぱり泣いちゃうけども、 辛い感じではないかな。
2投稿日: 2021.03.23
powered by ブクログ2020年本屋大賞ノミネート作品。 発売当初から気になってはいたけど、タイトルと内容が上手くイメージ出来ずに、後回しにしていた作品。 ブックオフで目に留まったので、衝動買いしてしまった… 33歳にして、末期の癌に侵され、瀬戸内のレモン島にあるホスピス「ライオンの家」に入居することになった雫。 「ライオンの家」には、毎週日曜日、人生で一番食べたいおやつのリクエストを再現してくれるというルールがあった。 ホスピスの話なので、決して明るい内容ではない。 苦しい治療よりも、自分の人間としての矜持を人生の最期に選択した人たちの物語はほっこりしつつも、儚い。 瀬戸内の海やレモン畑など、とても美しい風景は手に取るように描かれるが、この本に描かれる雫の人生はたったの4週間。 あからさまな表現は決してないのに、雫の命の時間が終わりに近づいていく様子を絶妙に描いている。 それでも悲観的ではなくて、誰も頼れる人がいないと思ったからこそ、人生の最期に「ライオンの家」を選んだ雫だったけれど、命の灯が消えても、いろんな人たちの中に雫の記憶が刻まれている様子をきちんと描いているのも、とても希望のある物語だと思った。 残された自分の命ときちんと向き合う雫に勇気ももらった。 作者の作品を全て読んでいる訳ではないけど、この作品は一生忘れられない一冊になると思う。
54投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ簡単にあらすじ↓ がんを患い余命わずかとなってしまった主人公がとある島のホスピスで過ごす中でのお話です。 感想↓ 主人公の死に対する痛々しい思いが読者に突き刺さります。もちろん私は死の宣告を受けたあとの感情は知りませんが、きっとかなりリアルな感情の動きが繊細に描かれているのではないかなと思います。 私は読んでいて2.3回静かに泣いてしまいました。 この話で肝となるのは、主人公に訪れる絶対の死であると思います。何があっても免れられない運命をホスピスの中で必死に受け入れようとする主人公に感動すること間違いなしです。 辛い描写もありましたが、とても読みやすく綺麗にまとまっていますので、死をテーマにしている小説の中でも良い意味で重すぎずに読めると思います! そこが良さでもあり、フランクすぎるかな?と思うところもありましたので☆4にさせていただきましたがおすすめの作品です(^^)
2投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログ美しいとか、繊細とか、そんなありきたりな表現では足りないけど、とにかく心の乾燥が潤うような作品でした。 美味しそうな食べ物がたくさん登場しますが、食欲の有り難さや、食べる行動自体が当たり前ではないという事など、読めば読むほど自分が普段、忘れている事の多さを自覚します。 ただこのストーリーは本当に愛があって、自分もまだやり直せるとか、生きてるうちにとか、励まされる気持ちになる、とても明るい内容です。 人間として、自分が忘れていた優しさや、素直になる気持ちを思い出させてくれた、衝撃的な作品でした。
2投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クライマックスに入ってから涙が止まらなかった。 私が今生活している当たり前なことが当たり前ではないということがわかった。特に六花の散歩ができなくなるなど、雫ができていたことが後半にかけてできなくなっていくことが読んでいて悲しくなったが、雫自身は前向きに捉えられていて、前半と後半の雫の心境が大きく変わったと思った。 マドンナの言葉に私自身も元気をもらうことが多く、心温まる物語だった。
2投稿日: 2021.03.18
powered by ブクログ当たり前だが、私はまだ死を実感した事はない。 父、母共に看取って来た。人が死ぬという事、 年老いて病にかかり入院して良くなったり悪くなったり。そして死を迎える。 実感は出来なけれど、もし私が余命を宣告されたら 雫さんの様に生きられるのかな。当たり前の様に過ごしている日々を懐かしく思うのかな。 父や母はどんな気持ちだったのだろう。2人とも病は違うし余命宣告されたわけでは全くないが、子供(私)に従い自分の意見もままならない。本を読んだ後、罪悪感を感じた。きっとどうする事もできなかったしやっぱり現実は何も変わらなかったと思うけど。でも亡くなった人達が出て来て口々に、死を迎える事、その後をリアルに教えてくれている。 私の心も少し軽くなる。父母が辛い思いをしていなければ良かったと。 私ももし余命宣告されたら、こんな素敵な場所で死を迎えたい。そんな気持ちにさせてくれる文章だった。強くやさしくありたい。そんな気持ちにさせてくれる本だった。
2投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログ若くして余命を告げられた、主人公の雫は最期の時間を瀬戸内の島にあるホスピスで過ごすことを決める。ホスピスには毎週日曜日、入居者がリクエスト出来る「おやつの時間」がある。 数年前に一人旅した瀬戸内の穏やかな海と、その海に反射する太陽の光を思い出して、そんな所で人生の最期を迎えられたら、最高だろうなと。 ホスピスが舞台なだけあって、登場人物が命を落とすことも珍しくないのだけど、それが悲しい事ではなく、死とはこの肉体での旅を終えて、また新たな旅に出ることなのではないかと、少しワクワクすらもさせられる本だった。
2投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほんとにほんとに読んでよかった 大好きな本 本の端から端まで全ての言葉がお気に入り 主人公の雫さんからは、六花(犬の名前)って表記されているけど、タヒチ君は六花(雪の別名)を知らんから、ロッカって表記されているところとかほんまいいんです 死をこんなにも美しく暖かく描ける小川糸さんが本当に大尊敬!大大大好きです
2投稿日: 2021.03.15
powered by ブクログ思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう このフレーズがグッときた。 死についての話だけど、読み終わると心がほっこりする
5投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ『ライオンのおやつ』小川糸 癌の末期にて終焉を瀬戸内のレモン島のホスピスにて過ごす事に決めた雫。ホスピスのオーナーのマドンナ、調理スタッフしまさん舞さん。犬の六花、他の入居者、島の人達、瀬戸内の美しい自然、、色んな出逢いによって雫がどんどん変わって行く様子が切な苦しくも温かく優しくて幸せになれた。 病でどんどん出来る事が少なくなって行くのと対象的に心は解放されて感謝に満ちて行くのが印象的だった。毎日の食事もどれも美味しそうだったが、日曜日のおやつ(入居者のリクエストで人生でもう一度食べたいおやつ)がエピソードと共に出されるのだが本当に美味しそうだった。味はもちろんだけど誰と一緒に食べたとか、相手を想って作った物だったり、その時の気持ちが強く想い出に残るのだろうなぁ。私も人生でもう一度食べたいおやつはなんだろうと考えた時に子供の頃お母さんが作ってくれたフルーツいっぱいの手作りホールケーキを思い出した。 本当にどこを切りとっても素敵な言葉ばかりなのだけど、私はしょっぱなの『明日が来ることを当たり前に信じられることは、本当はとても幸せなことなんだなぁ、と。その事を知らずに生きていられる人達はなんて恵まれているのだろう。幸せというのは、自分が幸せであると言うことに気づくこともなく、ちょっとした不平不満をもらしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。』にはっとさせられた。つい忘れがちでちょっとした事で人と比べて落ち込んだりするけど幸せはとてもシンプルで目の前に溢れているなぁ。 死に対しても特別な事でも悲観的にも描かれてなくすうーと自然にロウソクの炎が消えていく様だった。 この本の中には幸せが溢れていて手元に置いて何度も何度も読み返したい一冊になりました。 嫌なミステリーばかり読んでいたので久々の満足の行く気持ちのいい読了感を味わえた(笑)
8投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ優しい優しい物語でした。口に入れたらホロホロと一瞬で崩れていくようなとても繊細で薄い砂糖菓子の様なのに、そこには確かにどっしりと、暖かな光があって、絶対に安心できる人に毛布で優しくギュッとされているような、感じ。 最後は泣きっぱなしで、本でここまで泣くのは久しぶりでした。 33歳。 雫は余命を宣告され、辛く苦しい闘病生活も彼女の人生も終わりを迎えようとしていた。彼女は人生の最後を「ライオンの家」というホスピスで過ごすことにした。穏やかな瀬戸内の空気とレモンの香りに包まれた島で。 決して後ろ向きではない終末期が優しい物語で描かれていて、もうこれはキラキラとワクワクを内包した「ファンタジー」でした。私もこんな最期であればと少し楽しみに思うほどに。 そして、最後、「3日間」がもう切なくて優しくて素敵で。タヒチくん、素敵すぎるぞ。
19投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ人生の酸いも甘いも詰め込まれた、最高の一冊。 読んでいるうちに何てことない日常の描写に 涙がとまらなくなった。 「生きているって素晴らしい」なんて月並みなことを ここまで納得されられた作品は他にないだろう。 人は誰しも1人で、だからこそ人と繋がることで人と成る タイトルになったおやつのくだりも秀逸であった。 自分ならなにをリクエストするだろうと考えたが なにも浮かばない人生に笑ってしまった。 自分の人生、まだまだこれかららしい。 色んな後悔や苦しみを持って生きてきた人ばかりだったが、リクエストしたい最高のおやつが浮かぶだけで、もうその人の人生は素晴らしく満ち足りたものだったんじゃないだろうか。 人生に疲れたときは、またふと読み返したい。
2投稿日: 2021.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の最期を一冊を通して、ゆっくり描写しているのが印象的です。 生きてきた時間を振り返り、死への考えを深める。 昏睡状態になってる方はこんな考えをしているのかな?していて欲しいな。最期を穏やかに迎える準備の時間であるといいなと感じました。 最後に、雫さんの死を色々な方の目線から捉えていることで、孤独を感じながら生きていても、1人で生きている訳ではないことを確認できる作品です。
1投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログとても優しい気持ちになれた本でした 死ぬことがどういう事かということが少し分かった気がしました。1日1日を大切にしたいと思いました。
2投稿日: 2021.03.08
powered by ブクログテーマはとても重いのに、重たい気持ちにならずに読める本。そして、自分にとっての最後のおやつは何を選ぶか?皆んな考えながら読むのだろうな。こんな場所が実在していたら…と憧れる。
3投稿日: 2021.03.08
powered by ブクログ若くして余命を告げられた雫は残りの人生を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことを決断する 穏やかな島で過ごしながら食べて、生きる ホスピス「ライオンの家」には毎週日曜日「おやつの時間」があり、入居者がリクエストできるのだか、雫は中々リクエストできないでいた 最後のおやつに雫は何をリクエストするのか… ・ 私は子供の頃、瀬戸内に住んでいたので、のどかな風景、穏やかな気候が手に取る様に想像できました 後半に差し掛かってくると雫の病状も悪化してくるので苦しい思いで読み進めることになりますが、人には必ず平等に訪れる「死」について考えさせられました 「死」がテーマにあるとはいえ、温かい気持ちになれる素晴らしい作品でした 食べるって生きるってことなんだなぁ ・ 面白い本に出逢った時、先が知りたくて読むスピードがどんどん上がってしまったりしますが、本作はどんどん読んでしまうのがもったいなく、細胞一つ一つに行き渡らせたい感覚があり、読むスピードがゆっくりになりました この感覚、分かってくれる人いるかなぁ〜 ・ 小川さんの表現も好きだったなー いい具合に…と表現しそうなところをいい塩梅にって表現していたり 私の心にしみじみと染み込んでくるキラキラした言葉がいっぱいありました ・ 人生に行き詰まった時や死と向き合う時また読みたくなってしまうんだろうなー
2投稿日: 2021.03.08
powered by ブクログへんな言い方ですが、こんな死に方って本当羨ましい。軽く嫉妬するくらい、素晴らしいホスピスだった。 登場人物もみな素敵で…素敵すぎて少し物足りない。 生への執着ってもっと生々しいのではないか。 波がきらきら光っている穏やかな瀬戸内の景色を是非見に行くたくなった。
7投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ生きるってこと、死ぬということについて 考えることができました。 わたしも好きなおやつ、これだけは大切にしていきたいという何かを見つけたいと思いました! 旅行好きなので、 この本を読んでから瀬戸内海を見てみたくて 広島に行きました。いつかレモン畑見てみたいなぁ。
8投稿日: 2021.03.05
powered by ブクログ最初は雫に対して同情したり、なんて可哀想なんだろう、辛いんだろうな、もし自分だったら絶対嫌だなとか失礼にも思ってしまったけど、読んでいくうちに幸せな雫の様子が見れて、愛おしくなりました。 人生は死ぬまで変われるチャンスがある。そんなマドンナの言葉が大好きです。マドンナには信念のような強い意思があり、それに絶対忠実で、愛の象徴のような女性で、私もマドンナに癒されたいなって思いました。そして私もそんな愛を与えられる人でありたい、死んでも誰かの光となれるように、たくさんの種をまいていきたいです。
2投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログあまり家庭環境に恵まれなかった若い主人公がホスピスで歯を迎えるという重たいテーマだが、非常にかろやかに幻想的に描かれている。あまりにも現実離れしている描き方なので、違和感を覚えたが、これが著者の狙いか?
1投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感動しました。 雫ちゃんが最後にお父さんに会えてよかった。 おやつはてっきり作ってもらったものかと思いきや…。 伏線をすべてハッキリと回収していたので、読者に委ねるところがあればもっと余韻を感じられたかも!
2投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログおやつの時間。それは子どものころに戻ったような、甘くて美しい響き。 おやつは人生を豊かにしてくれる。 おやつは、心の栄養。人生へのご褒美。 わたしの「思い出のおやつ」は何だろう、と心をめぐらせた。 末期がんの妻を看取る男性の心情を描いた『美しい距離』(山崎ナオコーラ著)を読んだばかりで、ライオンのおやつと合わせて、がんに対してのイメージや死生観が変わった。 明るいものになった。少し。 後半、現実か夢かわからない状態の描写が良かった。そうなったことは(きっと筆者自身も)ないだろうけど、実際そんな感じになるんだろうなと思った。 いま、生きているということはなんと幸せなことなのか。 辛い出来事や苦しい気持ちさえも愛しく感じられる。 心が洗われる作品だった。
20投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の人生に残された時間を告げられた雫33歳は、瀬戸内海のレモン島のホスピス「ライオンの家」で最後を迎えることとする。 幼くして両親を交通事故でなくし、亡くなった母の双子の弟、叔父さんに育てられる。高校を卒業を前に再婚する育ての父親とは別居を選択。本当に幸せになって欲しいから自分はいないほうがいいと。 そんな雫が人生の最後に食べたいおやつは、父親の誕生日に雫が作ったミルクレープだった。 その時、育ての父親と初めて会う妹と出会い、雫は幸せな最後を迎える。 QOD、人生の最後をどう迎えるか。考えますね。
2投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログここまでぐしゃぐしゃに泣きながら読んだ本は生まれて初めてかも。 最近断捨離気味で、読んだ本も手放したりしていたけど、この本は自分の手元に置いておきたい。あ、でも、本好きの母には読んでほしい。 雫さんの強さと美しさにただただ感心する。 私はまだ死はこわいけど、それと対面しなくちゃいけないときは、この本をまた読みたい。そう思わせてくれる本でした。
3投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ舞台となる瀬戸内の情景が目に浮かびました。 切なくも優しい時間の流れに心が温まる反面、終盤は涙で読み進めるのが困難なほどでした。 これからも大切にしたい1冊です。
2投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログこれも久しぶりに泣けた本。 全てのページが暖かくて柔らかくて、読んでると生きててよかったって、食べられること空気を吸えることこんなに幸せなんだなって思う。
2投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログこの物語は読みながら「自分だったらどうしたなのか? どうなっていたのかな?」と考えることが多い話でした。
2投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が不治の病に伏したら、もう一度読み返したいと思える1冊。私の亡くなった父を思い出し、すごく悲しかったけど、しあわせだったと信じたくなった。
3投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死を受け入れるのは葛藤の連続、簡単なことではない 雫はライオンの家で自分に素直に最期の時を過ごせて幸せそうだった 本人も、遺された人たちにも哀しみだけではない良い旅立ちになったと思う 自分にとっての思いでのおやつは何だろう?じっくり考えてみたくなった 短いけれど百ちゃんの話、自分がもし病気になったらと思うより子どもがもし…と思う方がつらかった
2投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログこれはいい話。誰かに勧めたくなる。雫の弱って行き方が唐突というかうまく書けていない。作者自身が経験したことがないわけだから仕方ないと言えば仕方ないのだが。雫と一緒に死に向かうことを感じられるような書き方がされていれば文句なしの傑作になったと思う。でも、読むことができてよかった。
4投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小川糸さんの本は自分が纏ってるいろいろな物をひとつずつ手離していくような、そんな読書時間を与えてくれるなぁ。日々をますます大切にしたくなる、いつも、その想いを再確認させてくれる。ライオンの家のおやつ。とっても美味しそう。
9投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ生きていることへの感謝って普段は意識できませんが、この本を読んでみて、日々の暮らしがいかに大切なものなのか、世界に生かされているんだって感覚を改めて感じれました。 後半は涙がとまらず。いい本に出会えました。
2投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若くしてステージ4のがん患者である女性が、 瀬戸内にある暖かなホスピスで過ごす最後の1ヶ月ほどを描いた物語。 最期が見えている悲しさの中で、小川さんらしい丁寧な日々の生活、それでも続く人との交流、人生の暗く寂しい面が交互に綴られます。 わかってはいても後半ページは込み上げるものがあり、 穏やかな心持ちの時にしっとり読むことをお勧め。
1投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログマドンナの手のひらが触れたように、心がぽわんと温かくなる小説。 奇跡が起こる物語ではない。 夢か現か境がなくなってくる後半は涙が止まらない。 思わず、自分のろうそくが消えるときのことを考えてしまう。 大好きな曲が聴けなくなったり、美味しいご飯が食べられなくなったり、お気に入りの風景が見られなくなっても、雫のように”それらと共にある”状態だといいなあと思う。 そうだったら寂しくなんてなく、むしろ安心できるだろうな。 雫のろうそくが消えて煙が天に登ってから、父や妹、マドンナやタヒチくんの物語が続いているのが良かった。 自分のろうそくの火を誰かのために灯したなら、同じようにその人たちも灯してくれている。 その火がじんわり感じられて、とても温かかった。
2投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ哀しいはずなのに、ほっこりとなる物語でした。 読んでいる途中死について考えて、虚無の世界を想像して怖くなったけど、きっと向こうにいるときは向こうの世界が現世になると信じようと思った。 私のことも誰か見守ってくれてるかな。 最後は何故だか涙が。 p5 明日が来ることを当たり前に信じられることは、本当はとても幸せなことなんだなぁ、と。 そのことを知らずに生きていられる人たちは、なんて恵まれているのだろう。幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満をもらしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。 p15「〜こちら側からは出口でも、向こうから見れば入り口になります。きっと、生も死も、大きな意味では同じなのでしょう。私たちは、ぐるぐると姿を変えて、ただ回っているだけですから。始まりも終わりも、基本的にはないものだと思っています」 p67「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」 p82「〜自分の思い通りになることなんて、ほとんどないんだな、って気づかされたというか。腹を立てて怒ったところで、相手を傷つけるだけだし、自分も疲れるし、いいことないよね。〜」
3投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ『死』という重いテーマを書いているにもかかわらず、読んだ後は爽やかな気持ちになった。大きく自分の価値観が変わった作品。
2投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログ素敵な本でした。 生きるのに苦しんでる人は一度見てほしい 人生は素敵な世界で、何気ない日常はとても愛おしいそんなことを再確認させてくれる。 おやつは、心の栄養、人生のご褒美 食べ物に様々な人の思いがこもっていて素敵でした。
2投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログレモン島の景色やライオンの家の様子、登場人物一人一人の姿がすごく想像できて、入り込んで一気に読んでしまいました。 こういう最期、素敵だなと思いました。 家族や友人にすすめたいと思います。
2投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログ小川糸さんの表現が素晴らしい…。 少しずつ読み進めて言ったが何回もあるおやつの時間の時のお話を読み終えたら後に食べた夕食が格別に美味しかった覚えがある、笑 マドンナもホスピスの料理人の2人のおばさん(名前忘れた、)も男の子もみんな出てくる人癖強い人達だったけど温かい人達でとてもほっこりした 病気に対する怖さは現実的だったが最後の方の主人公が亡くなるシーンはファンタジー感があって重すぎないようにしていたのかな。 死に関することが沢山だったので読み進めていくのに少し気持ちの前向きさが必要だったけど、おやつのこととか食についてのお話が挟んであって思ったよりスムーズに読んでいけた とても感動、面白かった
3投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログ糸さんの本はいつもいつも優しいけど、この本は今までに読んだ中でもまた別の優しさに満ち溢れていた本でした。
11投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ終始文から優しさが感じられた 泣ける(物理的にと言うより感情的に)話だけど、ただ泣かせるのではなく風が吹くように軽やかな感じがした
5投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
30代の雫が、癌と宣告されて 瀬戸内のホスピスであるライオンの家というところで最期を過ごす話。そこで過ごす人の思い出のおやつをリクエストすると、シマさんとマイさんが日曜日に作ってくれる。 一つ一つの言葉が美しくて丁寧でとってもすきになった本。1人の人の最期を描いているのに全然暗くなく、ほっこりと暖かくなれる。 この作者の考え方、言葉遣いが素敵すぎて他の本も読んでみようと思った 思い切り不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生は光り輝く。 死を受け入れるということは、生きたいもっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ 今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる 人の幸せっていうのはどれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う
3投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ久しぶりに小説でここまで泣きました。 読み終わった後、家族や大切な人に凄く会いたくなる。そして、毎日の当たり前が、改めて愛おしく大切に思えるようになる作品です。
2投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ死とは恐ろしいものでも哀しいものでもない。 とても心が温まる作品でした。 わたしもこんな死を迎えたいな。
2投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログいかにも気候が良く、暖かそうな島に主人公が到着するところから物語は始まる。 島にあるホスピスで残り少ない人生を過ごすために。ゆったりと見守る女主人のマドンナ。 開き直ったり、往生際が悪そうな患者たちも亡くなっていく。 終末について、自分のことも考えさせられる一冊。
2投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ雫さんの気持ちが シンプルでわかりやすい 周りの人対して甘えず こんな風に最期を迎えられたら どうだろう 幸せな気持ちにさせてもらえました
3投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログはぁぁぁ泣いた。半分ぐらいからずっと泣きっぱなし。何がかは上手く説明出来ないけど、自分の命をどう過ごすのか。雫の向き合い方、それを見守り時に導く周りのことばや生き様。こんなホスピスで最後を迎えたい。
2投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ余命を宣告された雫が、終の住処として瀬戸内にあるホスピスに入る。 そのホスピスで出会う人たち、経験を通して雫の心が整理されていく。 どう死ぬかを考えることは、どう生きるかということ。 余命を宣告されていて死が影としてついてることを知りながら読むのは、切なさを感じた。 話題になった100日目のワニみたいな。 なにか虚しさを覚え何も手につかないようであればどう死にたいか考えたらいいかもしれない。 時間は有限だし、人生を全うしたと大往生できるように、それならばそう生きなければと気づける。 憎くて、苦しい根源の病気なのに感謝という言葉が多く使われていて印象に残った。
1投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ一つ一つの表現が素敵でわたしには美しすぎて恥ずかしいくらいでした。雫が亡くなるとわかっているままはじまる悲しい物語なのに、なぜかずっと心はあったかいままでした。
9投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログ小説はあまり得意でないが、自分が本の中の世界にリアルに立ち会っているかのような感覚になるほど見事な1冊。
3投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログもし自分だったらこんなに穏やかに死を迎えられるかなと思いを深めながら読めました。きっとあれもやりたいこれもやりたい、でもできないと足掻いてしまいそうです。ホスピスでのいくつかの死も本当に穏やかで、こんな風に死を迎えられるようにしたいですね。ホスピスでの生活が楽しく穏やかなので、何かの映画のように奇跡でも起きるお話かと思いましたが、そんなことはなく、確実に死に近くなり、そして亡くなる。でも読後はとても爽やかでした。
5投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログこんな処で、癌で最期を迎えられたらと思う。理想的なホスピス。 食べる事は、生きる事。 生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。
2投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ静かな時間を過ごすための場所が、主人公にとっては一番賑やかで心動かされて愉快な場所で。それってすごくしあわせな最期だな、と思った。
2投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログちょっと勘違いしそうだけど、この物語に「静かな生活」なんて存在しない。 主人公が、死亡する最後の1ヶ月間、何を思い何を感じたか。 「ホスピス」での暮らしはどのように主人公に映ったか。 最後の数日間、主人公の一人称で語られた内容は、夢が現実か、本人にとってはもう区別することすら無意味であることを、文章を通じて読者の心にも同期させていく。 死を受け入れ、かつ、最後まで全うするということ。 でも、この物語に感動し、共感出来たとしても、実際に死を目の前にした時……私には、できるかな……。
1投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログ「死」に向き合う事は「生」に向き合う事だと教えてくれた。 主人公が最後まで意味ある「生」をやり遂げた理由は「死」の恐怖、悲しみと向き合って生きたからだと思う。 それは今迄の人生や同じ施設にいる人との出会い全てに意味を見出し、生きていく力にする強さがあるから出来るのだろう。 死後もなお周りの人の中に生きている事が強く生きた証となっている。 主人公の強さ、弱さに人間味があり自分事として読む事ができた。
1投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログ生きるということは、誰かの光になるということ。自分の人生に対する価値観の確固たるものを築いてくれたこの本に感謝したい。 『何度も読み返したくなる』『また読みたい』というコメントも見たが、わたしは、この本を、心の奥底にしまっておきたいと思った。精神的にも物理的にも。また読み返さなくても、きっと変わらぬものが生まれたと思うので。 単純な言葉になるが、すごくよかった。しっかり残った。人間の泥まみれになりながらも必死になって足掻いて生きていく姿を書くのもよかったが、瀬戸内海が舞台で、ホスピスでの話ということもあり、そういうものすら美しく書かれていて、綺麗で研ぎ澄まされた話だった。 この本を読む人は、内容や文章よりも、価値観や考え、言葉や自分の大切なものを汲み取ってほしいし、逆に、そこを探すような気持ちで読んでほしい。
3投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ心に響く言葉がいっぱい。 前略、ごめんくださいませ。から始まる文面が良い。ライオンの家は瀬戸内のレモン島にある。 万が一、助からない病気になってしまったら、ライオンの家のような所でチューブに繋がれずに海を見ながら…がいいなぁ。 図書館で借りた本だが、家に残し、何度も読みたい本になった。
2投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2020本屋大賞第2位のライオンのおやつ。 余命を宣告された雫さん33歳かな?が瀬戸内のホスピスであるライオンの家に入居して、マドンナやタヒチ、シマ、マイなど様々な人や犬の六花に出会う。ライオンの家では1週間に1回入居者であるゲストが自分の思い出のお菓子をリクエストできて、それを食べながら色んな思いを巡らせる。 死に向かっていくお話だけど、けっして死が暗いものではなくて、なんだか穏やかな気持ちになれた本だった! マドンナ素敵だなあ。瀬戸内行ってみたい! 読みやすくて1日で一気読み!
2投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ瀬戸内海のレモン島にあるホスピスに来た、末期癌患者のお話。 癌との付き合い方、痛みとの付き合い方、病気の進行の描写は、かなりリアルだと思う。 そして、登場する人物は、皆、優しい。 その優しさの中、話は終わっていく。 優しい物語だった。
3投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ「人生はろうそくに似ている」 マドンナの言葉。 ロウソク自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできない。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかない。 生まれる日も死ぬ日も、自分では決められない。 雫の、末期がんの病状の進行の速さが辛かった。 自分の食べたいおやつが出てきても食べられなくなっていて、体内に入れられないから唇にだけ触れさせて。 夢か現実かフワフワしている時の、霊的なものは普通に受け入れて読んでいたけど、最後の花の球根の話だけちょっとオカルト系に感じて、いらなかったかな…。
3投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ圧巻でした。 愛と力を与えられた気がします。 優しくて暖かくて、自分の命を尊いもののように感じるようになりました。また、私も最期は「ごちそうさまでした」と言って天国に行きたいな…と思いました。 今この瞬間が幸せであればいいんだ!と思うと、これからの人生が楽しみで仕方なくなりました。
3投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ何度も涙しました。小川さんの著書はこちらが初めてでしたが、なんて優しくて繊細な表現をする方なんだろうと感じました。手元に置いておいて、忘れた頃に読み返したい作品。
2投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ若くしてガンで死んでしまう主人公の話。 死に向かっているのに読んでると前向きになれる。 素敵な表現が多くよりグッときた。
2投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若くして癌による死を前にした主人公と聞くとほぼ反射的に「かわいそう」という気持ちを抱いてしまうが、雫にその言葉は当てはまらない。この物語の中で、彼女の考え方に尊敬の念でいっぱいであった。 思わず涙が出るようなシーンもいくつかあるが劇的な起伏があるわけではなく、雫の目を通したライオンの家での最期の生活を体験するような書き方であり、思わず一気に読んでしまう読みやすさがある。 病気をテーマにした作品は御涙頂戴的な演出がなされることも多いが、本作にそのような押し付けがましさは感じなかったことも無意識にページをめくり続けられた要因の一つかもしれない。 たくさんの不幸を吸い込んで、感謝にして吐き出す、そんな生き方に一歩でも近づきたいと思う。
2投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書備忘録561号。 ★★★★★。 ライオンの家という瀬戸内の風光明媚な島にあるホスピスで終末期を過ごした女性海野雫の物語。泣けてしまいました。 癌のステージⅣを患い、戦ってきたがあえなく敗北。なんで自分が!荒れた。そして終末期を安らかに過ごすために見つけたライオンの家。 代表のマドンナさん、調理師担当のかの姉妹、島でワインづくりに勤しむタヒチ君、ホスピスから旅立った女性が飼っていたわんこの六花。そして雫と同じくホスピスのゲストとしてその時を待つ人々。まさに最期を過ごすにふさわしい安らぎの世界。 雫は両親を早くに事故で無くし、母親の双子の弟に引き取られ、本当の父子のように幸せに生きてきた。そんな父親の再婚を後押しして、高校時代から一人暮らしをしてきた雫は、周りに気を遣い、他人の幸せを自分の幸せとして生きてきた。父親にも癌になったことを告げずホスピスに来た。 ホスピスと島の生活が心から心地よく、安らかに逝けそうだと思う傍ら、死にたくない気持ちとの葛藤。病魔は容赦なく雫の命を削っていく。 ホスピスは日曜日におやつ会を開く。おやつのメニューはゲストのリクエストから厳正な抽選で選ばれる。ひとりでは動けなくなった雫のリクエストがやっと選ばれる。そしておやつ会。そこには・・・。 目頭が。父親を思う娘の気持ち。娘を思う父親の気持ち。 小川さん素敵。
8投稿日: 2021.01.25
powered by ブクログ人の「最後」をテーマにしていますが、重くなり過ぎず読んだ後に心が爽やかになる作品でした。 心に響く言葉があったり 人を思いやる気持ちや行動に感激したり かわいい犬の登場を微笑ましく思ったり 檸檬島の素敵な景色を想像したり 読んで良かったです。
2投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログやさしいけど、 さみしいけど、ある種の救いのような お話でした。 ふんわりした空気をかもしだすのは おやつ、だったのかな。 最後に何を望むのだろうな。
2投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ小川糸は2冊目だけど、かたつむり食堂よりたくさんメモした。メモしたい言葉がたくさんだった。 祖父がいなくなったことも理由の一つかな。時期的に重なって、生と死について無意識に頭の中で考えて感じていたのだと思う。 1人で生きていないということ。 今を精一杯生きるということ。 生きてる時にできることがたくさんあること。 いろんなことがあってもやっぱり希望を持って生きること。 大切なことが詰まっていたなぁ。 そして私も周りにたくさん好きな人がいることを改めて感じられて、幸せな気持ちになった。 多幸感がすごくいい。
2投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ暖かい文章でほっこりするような、でも何処か悲しいような クライマックスには大泣きしました。 情景描写がとても綺麗で、サクサクと読めます… 改めて生きる。ということを尊く感じます。
2投稿日: 2021.01.23
powered by ブクログ日々大切に生きていかないとと思いました。 いつ自分が死ぬかはわからないけど、いつかは死は訪れてきます。 家族と過ごす、友達と遊ぶ、恋人と過ごす、旅をするなど何でもいいけど、あとであれをやっとけばよかったと後悔しないようにしていきたい。毎日当たり前のように生活できていることのありがたさ、日々を無駄にせずに生きていきたいと思います。
8投稿日: 2021.01.22
powered by ブクログこんなに泣きながら読んだ小説は初めてかもしれない。呼吸困難になりそうなほど泣きすぎて苦しかった。「ごちそうさまでした」で締めくくる素晴らしい最期…
2投稿日: 2021.01.21
powered by ブクログこの作者さんには、今回も泣かされました。こんな辛いことを淡々と書かれては、たまりません。やっぱり、みんな死にたくないのです。でもそれがかなわない時、本人や家族は、どう整理するのか、それが人生の目標なのかもしれません。
7投稿日: 2021.01.20
powered by ブクログ人生の最後に食べたいおやつは、なんですか? 終末期の心理は、色々考えたけど 100人いたら100通りの人生があるように それぞれの色がありかたちがあり ポリシーがあり 味があり 質感がある事くらいしか未だわかりません。 穏やかであり 激しくもある物語の中で 泣けます!
2投稿日: 2021.01.20
powered by ブクログライオンのおやつって言うからには、動物園のお話だと思って手に取ってけど、、違った。 昨年父を亡くしたばかりなので、切実な思いで読みました。命が消えていく時安らかで気持ちよく旅立てるように願わくには及ばない。 父が逝ってしまう時、もっと声をかけれはよかった。
1投稿日: 2021.01.20
powered by ブクログ糸さんの文章はいつも優しく、ふんわりとした印象で好きです。今回は終末期をこの様にむかえることが出来るなんて、本当に良いなと。実際にこの様な施設が沢山出来たら良いのにな…
4投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
優しい人しか出てこない物語。好きです。 私はお墓参りできなくても死者を想い出すことが供養だと思っている。お母さんが「私のことを誰かが思い出してくれるたびに、地球がぼんやり明るくなるから」と言ったので私の考えはあながち間違ってなかったんだなと思った。死者には伝わるだな。 耳は聞こえるってこと覚えておこう。
2投稿日: 2021.01.19
