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ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
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総合評価

1352件)
4.3
618
506
148
21
4
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    死を受け入れるまでの様々な感情の変化。そして、生きているこの瞬間をいかに大事にするのかにも気づかされた。 死を受け入れる人間の葛藤。受け入れた後の朗らかな気持ち。そうなるには、辛いだろうし時間もかかるんだろうな。だけど、周りで支えてくれる人がいるから、それを乗り越えられるんだと思った。

    8
    投稿日: 2023.06.10
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    生きることは食べること。美味しいものを食べたことの思い出はその時の気持ちと共に一生残るものですね。 一人一人への優しい目線、愛を感じるお話です。

    6
    投稿日: 2023.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は評価5を選ばせて頂きました。 小川糸さんの作品初めて呼んだ中で、とても良い作品だったので沢山かかせて下さい☺︎ 気に入った言葉⭐︎ 生きるという事は誰かの光になる事 死を受け入れる事は、生きたい!長生きしたいという心の中の気持ちに従い、正直に生きる事 後半から涙が止まらなくて、帯に書いていた理由が分かった気がしました。糸さんが綴る言葉が綺麗で、美しくてお話自体は悲しさと苦しさで溢れているけれど、糸さんの文章の書き方であたたかみが生まれ読んでいくうちに、作品自体に引き込まれていきました。読む前、読んでいる最中も死に関する事はまず悲しくて、苦しくて読んでもたとえこの問題は解決する事ができません。ですが、文章を読んで死を受け入れる事も、受け入れられない事もある。その人それぞれであり、命が尽きるまで一生懸命生きるのだと。そういう捉え方もできるのだと知りました。長生きしたい、まだ生きたいんだという自分の心の中にある気持ちに従い、正直に生きる事も それもまた、死を受け入れることなのだと知りました。無味無臭でも、私たちには見えない存在であっても誰かが見守ってくれるのです。どういう存在であっても☺︎主人公の雫さんが弱っていくうちに気付けれる事、しんどい中でわかる事、周りや食べ物、行為に感謝できる事素晴らしいなと思いました。 闘病されている方の気持ちがわかった。という表現は宜しくないのかもしれませんが、日々日常を過ごす上で当たり前のようで、普段忘れていくものでありそれに気づけたような気がします。 私はこの本のお父さんがとても素敵な人だなぁと思いました。もちろん、雫さんも。血は繋がっていない存在(本当の親)ではないけれど、好きだったチェロ以上の存在だと雫さんを思っていた場面もあったし、父親が与える影響、思い出全てが美しかった。 私も死に関して考える時もあります。なんで今亡くなるの、今じゃないのにと思う事もありますが 逃れられない運命や、元々定められた人生なのか 深く考えることができました。物語なのでリアルのこともそうでない事も沢山ありますが、私が生きていく上で大切にしたい本でもあります。自分がそういう立場になった時ホスピスであるライオンの家に入りたいなって思ったし、みんな言っていないだけで思うこと、苦しいことは沢山あるのだと気づきました。

    24
    投稿日: 2023.06.06
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    最近知り合いの方が亡くなって、死というものに向き合いたくて手を取った本。読了後は心が温かくなりました。 死を受け入れるという事は、生きたいという気持ちを受け入れること。一つ一つの事象に感謝して 今という時間を大切に生きたいと思った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。私の人生には、「今」しか存在しなくなる。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。

    5
    投稿日: 2023.06.06
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    瀬戸内海に浮かぶ島にあるホスピス「ライオンの家」。 そこに入所する末期癌ステージⅣの海野雫の、短くも光輝く日々を描く。 末期癌患者が入るホスピスの物語と言えば、もうストーリーが見えてくるが、そこにどれだけ起伏をつけるかで、涙の量が違ってくる。 他の患者とのふれあいと別れは当然。健常者との意外な出会いも予想範囲内、 ただラストで、微妙な関係となってしまい大好き(だった)父親(育ての)と、離れてから育んだその家族との歴史が紐解かれ、恐らく彼女の潜在意識にあった願望が実現していくところでは、突っ伏し肩を震わせてしまった。 こういう小説を読むと、やはり誰もが避けられない死を考えてしまう。また、人の死を、こうまで尊厳の中で全うさせてあげるホスピスの存在に胸を打たれる一方で、ウクライナ等での戦争における人の死が同格とは思えないし、その文脈では死刑のように、法律で殺人をすると言うのもどうなのかと考えさせられた。 ちなみに、「ライオンの家」のライオンは、もう敵に襲われる心配がない、安心して、食べたり、寝たりしている動物と言うことで、このホスピスでも同じように安心して好きなように最期の人生を過ごしてもらおうと、ネーミングしたもの。 おやつは、このホスピスで死期が近づいた人の想い出を伴う食べ物を、皆で味わいましょうというもの。その人のその食べ物にまつわるエピソードも、このホスピスのオーナーであり実際にケアも行っているマドンナさん(自分でニックネームを決めることができる)から紹介される。このエピソードも実にいい。 誰もが食事にまつわる深い想い出があるんだなぁと納得。 共感した言葉たち。 生まれるのも死ぬのも、自分では決められない。だから死ぬまでは生きるしかない。 死を受け人れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めること。 今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。人生には、「今」しか存在しなくなる。 人の幸せっていうのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだ。 人は生きている限り変わるチャンスがある。 ろうそくは、消える瞬間がいちばん美しく感じるけど、人もそうだろう。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える。

    5
    投稿日: 2023.06.05
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    人生最期の時間を過ごす瀬戸内にあるというホスピス、ライオンの家。そこに入所できた主人公の話がメインだが、他にも入所しているそれぞれの人生や思い出が、おやつのエピソードと一緒に皆に共有される。こんな場所が実際にあれば幸せだろうなと思った。

    11
    投稿日: 2023.06.04
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    読了後とても優しい気持ちになった。強さとは、どういうものか、もう一度考えてみたいと思った。風景を想像するのが心地良かった。やはり自分の身体があるうちに色々な感覚を体験したいとも思った。

    3
    投稿日: 2023.06.04
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    「死」と向き合うストーリーながら、温かさや前向きな想いが伝わる良い作品です。 カフェで読みましたが、号泣でした。 自宅で読めば良かった…

    4
    投稿日: 2023.06.04
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    読むたびに涙が溢れてくる本に出会ったのは初めて。今は死を身近に感じることはないけど、親も80歳を過ぎ、そう遠くない未来にこの本に書いていることを本当の意味で理解できるのかもしれない。題名と装丁に惹かれて手に取ったが出会えて良かった。

    8
    投稿日: 2023.06.04
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    ずっと読みたかった作品。会社の読書好きな後輩が絶賛していたので迷わず買った。一言で言えば「良い」です。様々な気持ちに中に前向きな言葉残る価値ある一冊でした。

    1
    投稿日: 2023.06.02
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    持病があるので、感情移入してしまい、何度も泣きながら読みました。でも決して悲しい話ではなく、温かくて本当にとても良い物語でした。

    8
    投稿日: 2023.05.31
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    非常に感動した。 自分の死と真っ向から立ち向かい死の恐怖を受け入れ安らかに最期の時を迎える。 多くの人にも読んでもらいこの気持ちを共に感じて欲しいと思う

    3
    投稿日: 2023.05.31
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    友人に勧められて読みました。 久しぶりに本を読んで号泣。 外で読まなくて良かった。 泣き過ぎて目が腫れた。 死ぬことは生きること、表裏一体。 というようなことを他の本でも書いていたと思うんどけど、どの人にも必ず訪れる死、ということを爽やかに?穏やかに?考えさせてくれる本。 本当に良かった。

    3
    投稿日: 2023.05.30
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    ちょうどエセライオンの家(健康ver)な日常送ってたから、食べ物は一層美味しく感じるし、鳥の鳴き声自然の音はありのままの自分がこれであることを伝えてくるしで共感に溢れましたね 死への優しさを持てる どこをとっても表現が柔らかくて おやつのような。 そしてろうそくのような生き方!!したい!

    3
    投稿日: 2023.05.30
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    思わず泣いてしまった。 ガンのステージ4と診断された雫。彼女は瀬戸内海のホスピスに入るが……。 死を意識しながら日々過ごしていく小説であるがどうしてこうも優しい話にできるのだろう。 一人一人の登場人物の個性が溢れていてとてもいい。重たいテーマに挑んでいるのに優しい気持ちで読める作品である。

    2
    投稿日: 2023.05.29
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    死へ向かう最期を丁寧に描いている。 雫さんのように穏やかなきもちで死を迎えたい。 大好きな人に見守られて死にたい。 自分が死ぬときのことを考えさせられた。 きっと、大好きだった人たちは、天国でいつもずっと見守ってくれる。だから、精一杯生きよう。 生きることは誰かの光になること 辛い時こそ、空を見上げて思いきり笑おう そうすれば、自分よりもっと辛い思いをしている人たちの希望になれる いつかは命が尽きるのだから、それまでは目一杯、この人生を味わおう 人は死の直前まで変わるチャンスがある 人生を全うしよう

    3
    投稿日: 2023.05.28
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    私にとってのライオンのおやつはなにかなと考えた。子供の頃、天ぷらなどの時は衣に使ったパン粉や小麦粉や溶き卵に砂糖と牛乳を入れて母がいつも作ってくれたドーナツ…ようなもの。主菜の天ぷらよりも楽しみにしてた。 今は家で揚げ物をしたりはしないので、思い出の味になってしまったけれど、感謝を伝えよう。母も私も、今、生きているので。

    3
    投稿日: 2023.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的にアワトリスさんのギャップがおもしろくて好き、、おやつのリクエストにコンビニのロールケーキを頼んだり、最期はおばさんアイドルに見送られるシーンがあったり、その反面すっごく真面目な公務員の過去があって本当に驚いた。他にもライオンの家のおもしろいシーンがたくさんあっておもしろかった。 生と死は対極であると今まで思っていたけれど、生と死は同じでぐるぐる回っているというマドンナの言葉に納得した。死ぬのが怖くて幼い頃泣いたことがあったけれど、この本を読んで少しだけ前向きに考えられるようになったし、元気で不自由なく過ごせる今を大事にしようと思えた。 雫がマドンナに、死を受け入れることへの本当の思いを打ち明けるシーンが印象的だった。ただ生きたいと駄々をこねる雫を想像すると辛くて悲しくなったけれど、死は最大級のオーガズムだと期待しているというマドンナの言葉に「ええ嘘でしょ、、」と少し笑ってしまった。雫が亡くなった後に、マドンナが雫にどうだったかを聞いているシーンもお茶目なマドンナが感じられておもしろいなと思った。 いつになるか分からないけれど、死ぬ前に読むたい本だなと感じたし、たくさんの人がライオンの家の人達のように旅立つことができればいいなと思う。

    3
    投稿日: 2023.05.27
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    心がふわっと温かくなる本。 「死」という難しいテーマにも関わらず、小川糸さんの丁寧な心理描写と情景描写が、寄り添って来るような作品でした。 中でもホスピスのマドンナのお人柄にとても惹かれました。崇高な人物像ですが、コスプレ姿や、しーちゃんへの秘密の問いかけといったチャーミングな要素がたっぷりで魅力的でした。 哀しみだけでなく、喜びや笑いも随所に散りばめられていて、久しぶりに一気読みしました。 自分の大切な人にお勧めしたくなる作品で、私自身も、また何年か後に再読すると思います。

    15
    投稿日: 2023.05.26
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    人生最期をむかえたとき自分がどう過ごしたいか、どう生きたいか、どう死にたいのか、を考えさせられるお話でした。

    10
    投稿日: 2023.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホスピスのお話。 死をテーマにしたお話だけど、重くなく。 心が、じんわり暖かくなるお話でした。 ドラマ化しそうと思ったらすでにされてたんですね。 鈴木京香さんのマドンナ、ハマり役だなと思いました。 2日目、マドンナからのお言葉が 涙なしには読めなかった。 すごく深くて。 そしてラストの 例のあれはいかがでしたか? で笑いました。

    2
    投稿日: 2023.05.22
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    ほろっと涙が出た。 よくいう話だけど、ありきたりなこの日常に感謝して大切な人をぎゅっと抱きしめたい気持ちになる。 帰り道自転車を漕いだときに頬に当たった風もいつもろり心地よく感じたし、家に帰った時家族がテレビを見て話してるその光景さえも愛おしく感じた。 自分の持ってる辛さとか悩みとか、ちっぽけだよって感じる。 早く老後のゆっくりした生活過ごしたいなってたまーに思うけど、この本を読むと、当たり前を大切に、今を存分に生き尽くしたいと思う。

    3
    投稿日: 2023.05.18
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    人生の節目に読みたい本に 出会える奇跡はどれだけあるのだろう。 その本たちはきっと 節目を迎えた時の自分のお守りになる。 この本は 人生の最期を迎える時に きっとお守りになる本。 だから、最期の一冊として迎えたい。 どんな人生であったとしても 終の住処でこの本に触れることができたなら その最期は温かさに包まれる。 当たり前のことに感謝し、 涙することの尊さを思い出す。 そう感じた一冊。 この人の作品に出てくる 食物の描写は本当に尊く、 あたたかく、涙がでそうになる。

    3
    投稿日: 2023.05.14
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    私の中では、今のところ今年のNo.1です。 人生の最後をどうい過ごすか生きるか。ACP、QOL、QOD、人生の最後の生活の質はとても大事だと改めて感じさせてくれる物語でした。私は医療職の端くれですが、こんな最後を迎えられたら幸せだと思いました。こういう支援が何処でも受けられる世の中になるといいなぁと。 どんなに健康に気を遣っても、どうにもならない事は誰にでも起こりうる。自分もいつどうなるかわからないので、引き続き今を楽しく幸せに生きようと思います。 小川糸様本当にありがとうございます。

    12
    投稿日: 2023.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すべての末期の患者さん達に、こんな理想的な場所で素敵な最後が待っていればなと思う。 おやつの時間、いいな。私は何をリクエストするかなってしばらく考えちゃいました。 重いテーマだけどほっこりじんわりして、涙も出るけど悲しさ3割、幸せ3割、感動4割って感じです。 マドンナの「人生はろうそくに似ていて、自分で始められないし、一度灯したら最後まで燃え尽きるしかない」というセリフが好きです。 回想シーンが少しわざとらしい気もしたけど、まぁ個人の好みかなあというレベル。初の小川糸さんの作品、面白かった。他のも読んでみようと思います。

    2
    投稿日: 2023.05.08
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    人生の終わりが見えた時、その時が訪れるまでのわずかな時間をどう過ごせるだろうかと考えさせられた。主人公は、余命宣告という具体的な数字で、目に見える形で人生のカウントダウンを突きつけられた。けれど、私にとってもそのカウントダウンが目に見えないだけで確実にタイマーは進んでいる。だからこそ、今を懸命に生きたいと強く思った。

    2
    投稿日: 2023.05.07
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    「生きているそれすなわち感じること。」こんな当たり前のことを気づかせてくれた一冊でした! 主人公の海野雫は癌の宣告を受ける。最後の人生を病院ではなくライオンの家(ホスピス)で過ごすことを決断して入所します。そこでは、自由な暮らしと毎週日曜日におやつの時間があることが唯一の決まりとなっている。入所後しばらくは病人であるが、順風満帆な暮らしができていた。そんなある日ひとりの男、タヒチ君に出会う。彼とのドライブが人生最後の恋に光をみる。しかし、楽しかったドライブの後には他人の死を目の当たりにして、次は自分かと恐怖を抱く。死の準備ができたからここにきたと言う言葉とは裏腹に死にたくない、自分の体があることのありがたさに改めて気づかされる。それでも、施設のマドンナや狩野姉妹によって励まされ、自分なりに死について受け入れられるようになる。父や妹に会い、タヒチ君のところで苗木を植え数日後死を迎える。 最後の「死ぬことは、誰かの光になる」このマドンナの言葉は、海野雫が天国へとと旅立つことに後押ししことでしょう。 感慨深い一冊であった。 後悔先に立たず、、なってしまったことを受け入れ、現在を生きるのだと。今、まさにこの時この瞬間を「感じる!」ことこそが幸福な人生を切り開いていくのだと感じた。「あとで」とは、時には妙案であるが、ある時には愚策でしかない。できることは“今”やるべきだとそんなことを自分に教えてくれた物語だった。

    2
    投稿日: 2023.05.06
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    猫気質なのでこんなホスピスで静かに死を迎えたいと思いました。 ラスト、父親代りのおじさん親子の訪問、喜びになるのだろうか。16歳の雫の気持ちを考えて胸が苦しくなり泣けてくる。親代わりなら消息を警察動員で捜索するだろう。しなかったのに最後に来るって。 死ぬ間際弱った時にどう感じるかはわからないけれど。

    1
    投稿日: 2023.05.05
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    瀬戸内海の 島に建つホスピス「ライオンの家」。 末期がんの33歳の雫は、これ以上の治療をやめ、最期の数ヶ月をここで過ごすためにやってくる。 看護師でもある家の主のマドンナさん、調理担当の狩野姉妹、島でワインを造るタヒチくん、白犬の六花など皆、雫を温かく迎える。 ライオンの家は、余命わずかの患者が最後の時間を安心して過ごせるまさに理想の施設であろう。他の入居者は、年齢も職業も様々で、食べたいおやつのリクエストを通して、どういう人生を送ってきた人かわかるが、それぞれが自分の死に向き合って受け入れ、最後を迎えていく。 後半は雫も死期が近くなり、身体の自由がきかなくなり、意識レベルも低くなっていく。先に亡くなった入居者や自分の母親が夢うつつに次々に「お迎え」に訪れるが、生と死のはざまは決して悲愴なものではなく、日常会話の延長というか、眠りに入る前にうとうとするような感覚。最後は美味しいおやつを食べた後のように満ち足りて安らかだった。 家族との縁が薄く、孤独に生きてきた雫は、自分が「いい子ちゃん」でいたことを悔いていたが、遺された人たちの回想の中では、雫の生き方が全部肯定されてて、救われた。 死んだらどうなるのか、との雫の問いに、マドンナさんが「きっと、その人のもとになっているエネルギー自体は、なくならないんじゃないかな。形を変えながら未来永劫、続いていくのでは」と答える場面がある。 人は生きてきたようにしか死ねない。死は特別なことではなく、生命のひとつの状態にすぎないのだ。きっと著者の死生感だと思うが、深く共感した。

    2
    投稿日: 2023.05.04
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    おいしいものを食べる、ぐっすり寝る、誰かや何かを愛する、という何気ないことが幸せだと気づかせてくれる優しい物語。 死を受け入れることは、死ぬことばかり考えるのではなくもっと生きたいという気持ちも認めてあげること、というのが胸に刺さった。 お粥やおやつが本当に美味しそうで食べたくなる。

    1
    投稿日: 2023.05.02
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    ホスピスで最期を過ごす女性の話。美味しいご飯や優しい人、かわいい犬に囲まれながら死を悲観しすぎず受け入れていく主人公が素敵でした。後半少しファンタジーでした。

    1
    投稿日: 2023.05.01
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    名古屋からの電車に揺られながら読了。(それも号泣)食は自分の身体を形成していくもの。丁寧にご飯を食べていきたい。季節の食材を楽しんで、美味しいものを美味しいと言って食べることの幸せをこれからも噛み締めていきたい。

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    最近ご家族を病気で亡くされた方は、前半はちょっと読むのが辛いかもしれません。 死ぬのが怖い人のために書かれたと聞きましたが、死ぬ人を見送る人のためにも、幾重にも受け止め方が書かれた本だと思います。 体がないとできないことがある、はちょっと沁みました。

    3
    投稿日: 2023.04.27
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    登場人物が皆温かく、とても優しい話だった。 日々死に近づいていく話なので、読み進めるのに 気合が必要。 自分や回りの人達が穏やかに死を迎えられるといいな…

    3
    投稿日: 2023.04.26
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    自分自身、残りの時間が少ないということは想像もできないけれど、"おやつ"がほんの少しでも生きる楽しみになるのは分かる気がする。  ̄思いっきり不幸を吸い込んで、 吐く息を感謝に変えれば、 あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう_ 簡単なことではないかもしれないけど、 そういう気持ちで毎日を生きていきたいなと思いました。

    2
    投稿日: 2023.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きていることは当たり前じゃなくて、特別なことなんだな、と再確認させられる本 小川糸さんの本に出てくる食べ物はどれも美味しそうでお腹が空く(笑)作中の「生きることは誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる」私も誰かの光になるために生きようと思った。

    2
    投稿日: 2023.04.24
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    ホスピスで迎える最後とはどんなものか。 自分の最期をどう過ごすかなんて今まで深く考えたことはなかった。 この本と出会い、実在するなら「ライオンの家」で私も終わりを迎えたいと強く思った。 後半から涙が止まらないので、自宅でゆっくり読むことをお勧めします。

    1
    投稿日: 2023.04.22
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    アルバイト前に読み終わって、とめどなく涙が溢れ、もう号泣だった。なんてあたたかい物語…… 主人公である雫の人柄、その優しさが、周囲の人物のモノローグを通さずとも伝わってくる描写にやられた。良すぎる。くどくなく、満ち足りていて、胸にしみ入る。 美味しそうなご飯も目を見張るような情景も、全てが美しい言葉の上で踊っていて、小川糸さんの描く世界に触れるだけで幸せで泣きそうになってしまう。 人と関わって生きること、自分の人生を全うすること。これからどう生きていこうか、どう人と接して生きようかと、考えさせてくれる1冊でした。 薦めてくれてありがとう。

    5
    投稿日: 2023.04.19
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    死が題材だけど、恐怖も受け入れた上でポジティブに捉えられるところが良かった。 雫の病状が悪化して最後の方はほぼ意識がなくなるけれど、死までは雫目線で描かれている。あちらとこちらが交わり出す感じ、もしかしたら実際こんなふうな感じなのかもなあと思った。

    2
    投稿日: 2023.04.19
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    人はいつまで生きられるかなんて保証がないから、今を大切に生きようと思った。 食べ物に有り難みを持って感謝して食べている部分に感銘を受けた。 自分も感謝して味わって大切に食べようと思えた。

    4
    投稿日: 2023.04.18
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    最近、読書離れしてしまっていた私でも読む手を止めることなく、綺麗に読み終わることが出来ました! 物語を読む中で日記に書き留めたくなるような心に響く言葉が多くてすごく感動する作品です·͜· ︎︎ 気になっている方は絶対読んで後悔しないので是非!おすすめです!!

    11
    投稿日: 2023.04.16
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    とても読みやすかったです! 主人公の海野雫が病気になり、残りの人生を瀬戸内のレモン島と呼ばれる島にある「ライオンの家」というホスピスで過ごす物語。 ずっと夢だった犬を飼いたいという願いが、ホスピスで飼われている白い犬 "六花” と出会い叶ったり、これからは、いい子ちゃんを卒業して自分に素直に正直に生きようとしたり、海が見えたり、タヒチ君に出会ったりと、「ライオンの家」での最後の人生が充実していて良かったな〜と思いました。 「ライオンの家」では365日、毎朝違うお粥が出てきます! 味も絶品で、明日は何のお粥かな〜?とワクワクしながら眠れるのがいいなと思いました! 粥有十利という、お粥には十のいいことがあると初めて知りました! さらに、毎週日曜日の午後三時から、「おやつの時間」というお茶会があり、ゲストの皆さんがもう一度食べたいお菓子をリクエストし、忠実に再現するというものがある。 雫さんのリクエストは、父親の誕生日に初めて自分で作ったミルクレープでした! 私だったら何をリクエストするかな〜とつい考えてしまいました。 物語の中で様々な料理やお菓子が出てくるので、美味しそうだなと何度も思ってしまいます(笑) 雫さんの死が近づくほど悲しくもなりましたが、 同時に死というものに対して、あまり悲観的に書かれていないのでむしろ穏やかな気持ちにもなりました。 最後は、お父さんにも妹の梢ちゃんにも会えて私も一緒に安心しました。 雫さんの最後の言葉 「ごちそうさまでした」という情の深い、美しい言葉。その一言にとても感動しました。 「ライオンの家」の代表、マドンナのような人に会ってみたいです。

    3
    投稿日: 2023.04.16
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    美味しいお粥があるから朝起きられる、1日を始められる。美味しい誰かの思い出のおやつがあるから1週間を生きられる。 食べることは生きること 死ぬ話なのに、心が温かくなった。こんな最期を迎えたい。

    0
    投稿日: 2023.04.08
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    こういう場所で、豆大福を食べながら最期を迎えられたら幸せだなあ。はい、私はおやつに大福餅とコーヒーをリクエストします。 もちろん家で家族に囲まれて、も幸せなんでしょうけど。 世界を惑わせてる大国の独裁者達も、いずれ迎える死があるのに、それで満足な生き様なんだろうかとも思う。 誰かに何かに感謝しながら逝かなくていいんだろうか。

    10
    投稿日: 2023.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死と向き合って、受け入れることはとても難しいけど、ライオンの家のような場所で命を終えられたら幸せだろうなと思った。 未だガンで亡くなる人が多い中で、死に方を選べる人が少しでも増えれば良いと思う。 「生きることは誰かの光になること」というろうそくのくだりが好きだった。

    2
    投稿日: 2023.04.03
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    生きていれば必ず迎える「死」に対して、ライオンの家の人たちは穏やかに自分なりに受け入れている。 登場人物がみんな魅力的だった。 「思いっきり、不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやごて光輝くでしょう」 私も素直に生きて、その時が来たら光になりたいと思った。

    3
    投稿日: 2023.04.03
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    「ライオンのおつや」って言い間違いしてた本なんですが絵本みたいなタイトルからは重いテーマを扱ってる話だとか想像できなかった。ホスピスで死を待つ人の話で、しかもまだ若い女性とか。ああぁあ、もうこれは涙腺警報発令で避難勧告もののストーリーだ。予約20人待ちだったので後戻りできないし覚悟して臨みました。 できるだけ主人公の雫には感情移入しないように、周りでサポートしているマドンナとかカモメちゃん、タヒチくんとか、犬の六花の気持ちになって見守ってました。 この問題には、まだまだ向き合えないし逃げだしたい。つまり安全な側の「こっち」から「あっち」を見ていたい。 痛みを紛らすためにモルヒネワインに眠れる森の睡眠薬、 今まで当たり前に出来てたことがだんだんとできなくなり、車椅子やオムツのお世話になったりと徐々に体は蝕まれていくなか、精神は次の次元へ向かいつつあるような感覚は錯覚なのだろうか? さらりと書いてあり、さらりと受け入れたい気にもなるんですが・・。 100年もすれば今いる人類のほとんどが入替って、あっちの世界に行っちゃてる人の方が多い訳で、グローバルな視野でひたすら他人事のようにチラ見程度でっw どんな形であれ拒否権ないし受け入れざる負えないのだと思いますけど。 緩みぱっなしだった涙腺は花粉のせいだけじゃないけど、ミルクレープ食べ終わったあたりから感謝の気持ちにかわってチェロの無伴奏なんか聴きたくなりました。モーツァルトのレクイエムもいいかも とりあえず、周りの人には感謝の気持ちを伝えたいな。 そうそう肝心のオヤツの話なんですが、どれも食べたいお菓子だし、マスターの淹れてくれたカフェでカヌレも食べたいし、ピーナツスープで食べるトウファって台湾の菓子に興味津々になりました。 あとフルーツ粥もっw

    58
    投稿日: 2023.03.31
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    人の最後というのは、もっと苦しくて辛くて悲しいものかと思ってました。 それを変えてくれた小説です。 生きているって大変…でもこの体で色々見て、感じてそして、美味しいものを食べたい。 そして、全てに感謝できるような最後を迎えられたら幸せかも。 粟鳥洲さんのようなあっぱれな最後も、ちょっとだけ憧れます。

    5
    投稿日: 2023.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホスピスの話。 おやつ、を楽しみにするということ。 食べる事を楽しみにする、という事。 その表現が凄く良くて、うわ美味しそう、でした。 で、話。 凄く良かったんですが、最期がもう見えてるわかってる事が前提の、生きる事とは、というのが ちょっぴりしんどい。 朦朧とする前の、当たり前のことが実は当たり前ではない、という気づきに泣けたけど(そうだよね的な意味で)。 途中からの先立たれた方の登場で、クールダウン。 いや、ソレ?うーん。 そこはもう好みの問題なのでしょうね。

    3
    投稿日: 2023.03.21
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    死の捉え方について考えさせられた。生まれる時も死ぬ時も自分出は選べない、確かにそうだと思った。私は今十分幸せなので、このなんでもない幸せを大切に毎日楽しく生きていきたい。

    3
    投稿日: 2023.03.21
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    あらすじを読んで、元気な時に読むべき本かなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。流れるような文章で美しい風景や美味しいご飯が描かれていて、癒される物語でした。 悲壮感なく穏やかな最期が描かれていて、こんな最期は小説ならではなのは分かっているけど、良い終わり方だな...と思いました。

    5
    投稿日: 2023.03.17
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    小川糸さんてすごく、食と生きること、を大事にしている作家さんだなと思った。 確かに、食に関する記憶って、見聞きして記憶する脳とは別のところでも記憶がしまえる気がする。 保存先が他の記憶よりひとつ多いというか。 生きると死ぬは、扉のどちら側から見るか。 私には入口でも、向こうから見たら出口、というような描写がとてもすとんと来た。 いつも小川糸さんの作品を読んで思うことは、食べることを大事にしよう、ということ。 星満点にしなかったのは、最後が綺麗すぎたから。

    6
    投稿日: 2023.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな一度は考えたことのある 「人生最後に食べたいもの」 何を選ぶのか一緒に考えながら読みました。 現実と幻想の行き来している文章が素敵。 温かい最期でじんわり涙する。

    2
    投稿日: 2023.03.12
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     小川糸さんが読みたかったのと、昨年末に瀬戸内を旅行したので瀬戸内海にあるホスピスが舞台のこの本を。  私だったらどんな最期を迎えたいかな?どんなおやつをリクエストするかな?と考えながら読み進めました。  心に残ったのは、マドンナから雫への言葉。 「人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。 ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。」 「生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているんですね。」  今回は図書館で借りたけど、購入して手元に置いておきたいと思いました。

    5
    投稿日: 2023.03.11
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    最後の50ページくらいはずっと涙が止まりませんでした。現在とある病院で病院食に携わる仕事をさせてもらっている身として、また将来医療従事者として働く身として、食事を通して患者さんに寄り添える形もあるんだなと確認できました。どのおやつも本当に食べたくなり、後日近くのお菓子屋さんに買いに行きました。とても好きな作品です。

    2
    投稿日: 2023.03.10
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    終末期ホスピスのお話 人生最後に食べたいおやつはなんですか?と聞きたくなるような 読みながら大泣きした本はこれが初めて

    3
    投稿日: 2023.03.10
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    瀬戸内海とレモン島の風景が、話の背景としてずっと見えるような不思議な感覚で読んだ。 ただただ憧れる場所。

    14
    投稿日: 2023.03.10
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    余命わずかの女性が、瀬戸内の島で最期を迎えるまでの物語。マドンナをはじめ、ライオンの家のスタッフや島の人々があたたかくて、雫さんと一緒に心地よい読書時間を過ごせた。ほんわか。 人々の死を迎える場所であっても、暗くどんよりした感じは全然なく、みんな穏やかに過ごしている。現実にはそうはいかないかもしれないけど、こんなふうに最期を迎えられたら幸せだろうなと思う。 あと六花がとんでもなくかわいい。

    5
    投稿日: 2023.03.09
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    余命わずかな人達が集う「ライオンの家」。 ここでは、おやつの時間にリクエストができる。 リクエストを考えながら自分の人生を振り返ったり、したかったことを考える主人公。 おやつの時間は、生きていくことを諦めないモチベーションとなっている。 体力が落ちていくなかでライオンの家のスタッフや周囲の人々と過ごす最期の時間が 温かく丁寧に描かれていて「死」を迎えるそのときまでの恐怖感がない。 今生きている時間や周囲の人を大切にしたいと改めて思うようになる1冊。 ★心に残った文章 『人生というのはつくづく一本の蝋燭に似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし自ら火を消すこともできません。 一度火が灯ったら自然の流れに逆らわず燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。時には大きな力が作用していきなり火が消されてしまうこともあるでしょう。』

    12
    投稿日: 2023.03.08
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    小川糸さんの作品を初めて読みましたが、比喩がとても秀逸ですごく惹き込まれました。 時間、元より人生は有限であり、有効期限は示されていないのだと。当たり前のない世界。ただ一つあるとすれば、「人はいつか死ぬ」ということ。そのいつかは数ヶ月、数日後かも知れないということ。 わかっていることだけど、目を背けてしまいがち。 少し前にSNSで「死恐怖症」という言葉が話題になりました。死というものに対して私が抱いている心の内に名前があったことに驚きました。 死後の世界は、興味深いテーマだけど、それ以上に恐い。 手足が動き、自由に飲食できる日々の時間をもっと大切にしたいと思いました。

    3
    投稿日: 2023.03.08
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    泣 大切な人が死ぬときと 自分が死ぬときのことを考えた 幸せを感じることがないのが幸せ 不幸の上に成り立つものかのかも

    2
    投稿日: 2023.03.07
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    生きている間に変われたら良いよね 「ケンパイっていうのは、亡くなった人へのお祈りの気持ちで飲むお酒のことなんだよ」

    2
    投稿日: 2023.03.06
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    自分が死を悟ったら?最後にどうしたい?そんなことを考えさせられるお話だった。人との繋がりの大切さ、温かさを感じて、穏やかな気持ちになれた。

    2
    投稿日: 2023.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんと美しい。言葉の宝石箱とはこの物語をのためにあるのではないでしょうか。 瀬戸内海のとある島で、人生の最後を締めくくる30代の女性の物語。 両親を早くになくし、母の弟に父子家庭で育てられた主人公。仕事もこなし、恋人もいたが、終末期のガンであることがわかり、人生に絶望する。絶望の先のせめてもの希望で、レモン島のホスピスに入居する。そこでの生活は、生と死、希望と絶望、充足感と物足りなさが波めき揺れ動き、実に人間らしく美しい人生として描かれている。小川糸さんの繊細な言葉の表現が、リアルに触れそうで、柔かいベールに包まれて曖昧な、主人公の人生価値を増幅させていると感じました。 終着点がわかっているのに、先が見たくて文章を追わずにはいられませんでした。 序盤から、声を上げて涙が溢れて止まらないような、暖かく切なく優しい物語。

    3
    投稿日: 2023.03.01
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    今まで読んだ小説の中で3本の指に入るくらい素晴らしい内容だった。3分の2くらいからページをめくる度に涙が止まらなかった。生きることの意味、喜びを改めて考えさせてくれる一冊。本当に素敵な作品をありがとうございました。

    3
    投稿日: 2023.03.01
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    子育てに忙しく、長らく小説を読むことから 遠ざかっていた私が久々に読みたい、と思い 手に取ったのがこの「ライオンのおやつ」。 素敵な装丁と題名…。 絶対に素敵な作品に違いない、と感じました。 余命宣告を受けた主人公の雫ちゃんが 終の住処に選んだ瀬戸内の島にあるホスピス。 そのホスピスでの暮らし、出会い、別れ…。 死と向き合うお話なので、 私はなかなか読み進めることが出来なくて 読了するのに一年くらいかかってしまいました。 私には、涙無しには読めない本でした。 でも、読み終わったあとには とても晴れやかな気持ちに…。 日々、当たり前の日常をおくっていられる事に 感謝がとまりません。 また数年後に最初から読み直したい、 そんな本です。

    15
    投稿日: 2023.02.26
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    自分らしく最後まで生ききることについて考えさせられた。主人公の心の葛藤に何度も涙。 マドンナさんから紡がれるあたたかい言葉の数々。 ・生まれてくることと旅立つことは背中合わせ。どちらのドアを開けるかだけのこと ・人生は蝋燭に似ている。自分で火を灯すこともできないし、消すこともできない。身を削りながら誰かを照らしている ・悲しみや不安を吸い込んで感謝にして吐き出せば、人生は輝く(これはシスターのことば) ドラマもとても良くて、毎週泣きながら観ていた。

    2
    投稿日: 2023.02.26
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    とても感動しました。死と共に生がある。 どんな人生を切り開くかに、よって生も死も磨かれていくものなんだと… 精一杯今を生き抜く事こそ、死を喜びと感じれる唯一の方法なのかもしれません。 元々、人生に強く死を意識する事もなかったですが、死を人生の最大の喜びと感じれる境涯になれるよう、今を精一杯生き抜いて行こうと思います。

    3
    投稿日: 2023.02.26
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    死を受け入れることは、もっと生きたいという気持ちを認めることだっていうのが新しい考えですごく好きでした。 死を迎え入れるまでの話を作者視点に立って知ることって初めてやったけど、死を未知であると受け入れたり、現実から逃れずに「準備」をしたり、今までの考え方とは変わる!ゆっくり話が流れていく感じで、今までのスリル話もは違うけど面白かったです! あと、出てくる人(父の新家族)がいい人たちすぎて逆に不自然に感じたわたしの心って....

    1
    投稿日: 2023.02.26
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    ホスピスで、最後の時を迎える人が、リクエストできるおやつにまつわるお話。余命宣告を受けたら、こんな場所で生涯を終えたい。

    1
    投稿日: 2023.02.25
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    あなたは死にたい、とか死んでもいいやとか、思った事がありますか?何か大きな壁にぶつかる度、浅はかにも私はそう思ってしまいます。 この本をよんで、生きている尊さとか、壮大なことを感じました。 でもそれよりも、もっと感じたことは、いつも好きなコーヒーを飲める事とか、寒い日外から帰った時、ストーブをつけて暖かいな、と思える事とか、日常の小さな幸せをもっと見つめて生きて行かなくては、ということです。死がテーマなのかもしれないけど。 辛いことがあっても死ぬよりはましよ!って今度からは思うことにします。 あー本当に生きていてよかったね。って、好きな飲み物が語りかけてくれるようになる、そんな作品でした。 読んで本当に良かった。借りて読みましたが、買おうかなと思います♪

    10
    投稿日: 2023.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは、心の栄養、人生へのご褒美。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。

    1
    投稿日: 2023.02.25
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    心がすっぽりとおさまった気分です。 ライオンのおやつ。と題名からまさか終末期医療の話しとは思わず、読み始めました。 ご飯のシーンが丁寧に書かれてとても好感が持てました。 後半は泣きました。

    2
    投稿日: 2023.02.25
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    最初は暗いかな、重いかなと思ったけれど、だんだん清々しくなる作品 「つるかめ助産院」や「食堂かたつむり」は合わなかったので、この人の作品は苦手なのかなと思ったけれど、この本は高評価。 最後、どう終わるのかと思ったけれど、そうきたかーそうかーという感じ。

    3
    投稿日: 2023.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物みな、それぞれ何かしらを抱え考えながらも温かく、前向きに描かれている。おやつはくじで決まると言いながらも、きっと各々にベストなタイミングだったんだろうと思う。マドンナが素敵だった。

    2
    投稿日: 2023.02.24
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    おやつとユーモアは似てる。食事と勤労が前提だけど。不幸を吸い込んで感謝を吐き出すなんて、自然の浄化作用みたい。朝と夜のように生と死も繰り返される。そこに人智を超えた摂理があるのかなって思った。

    17
    投稿日: 2023.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    涙を強要された感じがしました。 腑に落ちないところが時折あるのに、死に関わる話だからか、どうしても泣いてしまいました。なんだかずるいなと思いました。 序盤はずっとわくわくしっぱなしでした。私もこのまま死ぬくらいなら、寿命が少なくてもいいからこんな風に人生を締めくくらせてほしいとすら思いました。しかし後半にかけて、雫の妹が「発生」するというあたりで違和感を感じはじめました。命の物語だからああいった話も必要だったのかなとも思いますが、なんだか人間の本能が剥き出しな感じがして苦手でした。雫がタヒチくんにキスするところも、もう少し理性的であってほしかったです。

    3
    投稿日: 2023.02.23
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    優しい気持ちになれる本。 私だったら、どんな名前で呼ばれたいだろう。 最後に食べたいおやつは何だろう。 お粥、あまり好きじゃないけど、ちょっと気になります。

    2
    投稿日: 2023.02.19
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    ずっと読みたかった「ライオンのおやつ」図書館にあったので、ようやく借りて読むことができました。 とてもおだやかな小説で、読みやすかったです。 余命宣告を受けてホスピスで過ごす話ですが。ホスピスでの心温まる心の支援に感銘を受けました。 今ある体を大切にして、毎日を一生懸命に生きていきたいと思います。 涙が自然と溢れてくるというのを、この歳になって始めて体験しました。 とても感動しました。

    36
    投稿日: 2023.02.19
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    生と死について考える良い機会となった。 まだ終わりは先だと思って、余裕で生きている日常だけれど、大切に生きたいなと、自分を大事に生きたいと感じた。 一つ一つの行動が愛おしく感じる日々はまだまだ先であってほしい。

    4
    投稿日: 2023.02.16
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    とても静かで穏やかな本でした。題名のライオンのおやつ…との名前から今まで読まないでいましたが、発売されてからも人気があるようで、読んでみました。終末期の話と言う事は全然知らず、私にとっても興味のある内容でした。

    3
    投稿日: 2023.02.15
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    静謐さ漂う作品。 物語の舞台は瀬戸内のレモン島にあるホスピス『ライオンの家』 主人公は、若くして余命を告げられた海野雫。 ライオンの家の代表者・マドンナやスタッフ、ゲストと呼ばれる患者達、犬の六花(ロッカ)と触れあいながらその時を迎えるまでが描かれている。 ホスピスでは毎週日曜日に入居者がリクエストできる『おやつの時間』があり、おやつと共にその人の人生の一コマを垣間見る事が出来る。 生まれ方も死に方も自分では選べない。 それなら一日、一日をちゃんと生き切り、最後まで人生を味わい尽くしたいと思う雫に心を寄せながら読了。

    3
    投稿日: 2023.02.15
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    2/15 ずっと読んでみたかった本 30ページ読んだだけで好きだと思える本だった 「こちら側からは出口でも、向こうから見れば入り口になります。きっと、生も死も、大きな意味では同じなのでしょう。」 六花の名前と存在好き!

    4
    投稿日: 2023.02.14
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    以前読んでいて、本棚で久しぶりに目にしたので再読。 一般的には自分の死を意識して生活する人は多くはないだろうけど、自分は様々な経験をし、死をとても身近に感じている。 なので死については普通の人よりも考えたり調べたりしているつもりだが、この本のような感覚で死ねたら良いなと思った。 現在ミニマリストになる勢いで物の整理をしているが、この本は数少ない手元に置いておきたい本。

    2
    投稿日: 2023.02.14
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    「生きる」ということについて、考えさせられる、見つめ直すことができる作品。 何気ない日々は、こんなに宝物のような日々だったんだと、気付かされる。 作者の小川糸さんが大好きなので、ホームページの、あとがきを読みにいった。 「死ぬことが怖くならないといいなと思って、この作品を書いた」というようなことが書いてあった。 生死について、フラットに、でもあたたかく描いているすばらしい作品だった。 ままならない人生を、自分なりにきらきらした宝物を集めて、いつ死ぬかわからないけれど、最後まで自分なりの日々を積み重ねていきたいと思った。

    5
    投稿日: 2023.02.13
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    いかに生きて、いかに死ぬか。不自由なく動けるいま、日常からいかに幸せを見出だして、いつかくるべき死に向かって生きるか。答えの出ない問いを、一度考えたいと思った一冊。

    2
    投稿日: 2023.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    病気って、なんなんだろう。 読んでいる途中に、友達のお母さんが亡くなった。 主人公と同じように癌だった。 主人公のように、友達のお母さんも苦しんだのかな。 そんな風に考えてしまうくらい、病気で弱っていく主人公の描写がリアルで、何度かページを捲る手が重たくなった。 でも、だからこそ、健康で元気な私は、毎日をしっかりと生きなければ。雫のような安らかな死を迎えるためには、今日からでも遅くない。1日1日を愛して、大切に過ごしたい。そして、最期の時は主人公のように、大好きな人たちと穏やかな時間を過ごせるように。 私にとっての最後のおやつはなんだろう? 今はまだ思いつかないけれど、今日口に入れるもの、これから出会う味、どれもこれも味わえるうちに味わいながら暮らしていきたい。

    1
    投稿日: 2023.02.13
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    若くして余命宣告され瀬戸内海のホスピスに来た主人公。 人はいつ産まれるかいつ死ぬか、選べないという当たり前のことを思い出した。 私の最期もこんな感じなら良いんだけど。その日はいつか分からないけど、その日に後悔しなくて良いように精一杯生きないといけないんだよね。

    3
    投稿日: 2023.02.12
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    最後が泣けた。死にゆく主人公に幸せが訪れて良かったなと。 余命宣告された主人公、海野雫。彼女は瀬戸内海のとある島にあるホスピス「ライオンの家」へ行くことにする。 雫の両親は幼い頃不慮の事故で亡くなっており、彼女の身内は母の弟である育ての父のみ。その父も今や結婚し別の家庭を持っている。 父には何も伝えず雫はライオンの家へ行く。 ライオンの家で週1回出されるおやつ。それは入居者の誰かがリクエストしたおやつである。おやつと共にリクエストした者のメッセージが読まれ、それが一人一人の人生を語るストーリーとなっている。 雫はライオンの家でマダムを始め様々な人々と出会い、心と身体を休めることができた。本当の意味で死と向き合い、心から泣くこともできた。 雫の心の移り変わりが自然で共感できた。 主人公が死んでしまった後も、その周りにいた人々が主人公に想いを馳せて語ってくれるところも良かった。

    4
    投稿日: 2023.02.12
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    ホスピスでの話がメインなので多少暗くはなりますが、この本を読んでいると生きている事が奇跡である事を実感し、当たり前が当たり前じゃない事に気付きます。 全ての人に読んでほしい、今だからこそ響く一冊。

    2
    投稿日: 2023.02.10
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    死を受け入れるということ、 他人事ではなく自分の身に近いうちに同じことになったとき、主人公のように振る舞えるのだろうか 私も死ぬときはライオンの家にいきたい

    4
    投稿日: 2023.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の家族の事と重ね合わせてしまって途中から重たくてしんどい気持ちになってしまった。でも、もともと死に対してあまり考えたくなかったのとマイナスなイメージしか持っていなかったのが、読み終えてそれが前向きに捉えられるようになった。こういう視点もあるのかと読まなければ得られなかっただろう事が得られて良かった。 「ごちそうさまでした」で終わる最期は本望だったと思う。本当に素敵なホスピスだったし素敵なお話だった。終わり方も温かく心に沁みた。

    9
    投稿日: 2023.02.10
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    ホスピスが舞台の、そこで人生の最期を迎えることにした1人の女性の物語。 「人生の最後に食べたい"おやつ"はなんですか」 帯にはそうありました。 なんて素敵な物語だろう。 読んでいて、自分の表情が場面で変わるのがわかった。ふふ、っとなったり、眉が下がったり、泣きそうになったり。 途中、何度も泣いた。 笑顔にもなった。 でもやっぱり泣いた。 ホスピスでの、残りわずかな時間を過ごす日々のお話なので、少し重たいテーマなのに、読み終えた時の気分は爽やかだった。 幸せなものに満ちていて、全ての場面に色味を感じた。温度や湿度も。 おやつも、景色も、人との関わりも、全てに温もりがあった。

    25
    投稿日: 2023.02.08
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    たまご3つ、クリームチーズ200g、小麦粉大きなスプーンで3杯、生クリーム200cc、お砂糖80g、お塩ひとつまみ 180度で40分

    2
    投稿日: 2023.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ただひたすらにやさしい小説。 こんな小説好きなんやけど、普段読んでるのがアレ過ぎて、こんな人ら利用する悪いやつが出てきそうよね~とか思っちゃうのがいかんな。

    2
    投稿日: 2023.02.06
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    素敵なお話だった。涙は出なかったが温かい気持ち。 雫が亡くなるまでのお話で、温かいことがひたすら詰まっていた。 「おやつは心の栄養」「ごちそうさまでした。」がとても素敵だった。

    4
    投稿日: 2023.02.05
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    最近、料理の出てくる話をよく読んでいたので、その流れで購入。 「死」を扱った小説はよく読むけど、「死ぬ」瞬間や死に方などにスポットを当てているのは珍しい感じがした。 私が漠然とイメージする「死」とは違ったけど、そんな「死」の捉え方もあるのか・・と。

    2
    投稿日: 2023.02.04
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    益田ミリさんの「永遠のおでかけ」に続いて読んだ死に関するお話。またとても素敵な本に出会えた。 私が人生の最後に食べたいおやつってなんだろう、「ごちそうさまでした」で人生を締めくくることができたらどんなに幸せだろう、、、死って悲しいものだとばかり思ってしまうけど、なんだかこの本には希望の光が散りばめられていて、読み終えた後ぽーっと心が暖かかった。 「私のことを誰かが思い出してくれるたびに、地球がぼんやり明るくなる」 「人生のラストボーナス」 「私が私の人生を祝福しなくて、誰が祝福するの?」 身体はどんどん弱っていくのに、心がどんどん豊かになっていく雫さんが眩しくもあった。

    4
    投稿日: 2023.02.04
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    久しぶりに「いい本を読んだー」って気持ちになった。面白い本、ではなく、いい本。心が洗われるようなそんな読後感。

    3
    投稿日: 2023.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんどん気力、体力がなくなっていく様が手に取るように分かった。恋愛?のくだりは疑問。死を目前にしたら生殖本能が顔を出すのかな。

    1
    投稿日: 2023.02.04