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ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
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総合評価

1352件)
4.3
618
506
148
21
4
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    「死」をテーマにした作品は、如何にもお涙頂戴的な感が強くて、正直余り好きではないのですが、読むと前向きに生きていきたいと思える、とても温かく優しさに包み込まれるような感動作品でした❗ 特に印象的な台詞は、『死は最大級のオーガズム』と『ろうそくって、消える瞬間がいちばん美しく感じるんだけど、人もそうなのよね』です。読んでいる最中、幼い頃人の死についてとてつもない孤独感に襲われて、『死にたくない❗』と1人で涕涙した記憶が蘇りました。 今際の際に、何を言い残すか?を改めて考えさせられました❗

    20
    投稿日: 2023.12.31
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    こういう環境で死にたいなぁとは思ったが、登場人物が深堀りされる前に次々と死に、主人公にも魅力がないため、ただただこういうケア施設っていいなと言う感想しか浮かばなかった。

    1
    投稿日: 2023.12.23
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    泣きました…が、ただただ悲しいわけではなく、「ありがとう」と今に感謝する気持ちでいっぱいになりました。 個人的に、アワトリスさんのお話が印象的でした。 私も、いつかこの世を去る時に雫さんと同じ台詞が言えるような心を持てる人生を送りたいです。

    41
    投稿日: 2023.12.20
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    おやつ一つでも物語がある。 おやつは心の栄養。 身体があることの大事さ、尊さに気付かされた。 魂は繋がっているけど、肉体はいつまでもあるわけではない。 改めて肉体を大切にしたい。 あと、最後は好きなことをして満足して死にたい。

    4
    投稿日: 2023.12.16
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    美しい空気が流れる作品だった。 「生きることは、誰かの光になること。」 この言葉は思わず書き留めた。

    3
    投稿日: 2023.12.15
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     ある日突然、病によって死を突き付けられた主人公。様々な葛藤を経て、ホスピス、ライオンの家にたどり着いた。  死を受け入れ、残された時間を自由に生きると決めたはずの主人公。しかし、ライオンの家で過ごすうちに気づかなかった自分の気持ちに気づいていく。  ほかの患者の死やボランティア、地域の人々とのかかわりを経て、自分の死に改めて向き合っていく。  ライオンの家では「おやつの時間」と呼ばれる、患者の思い出のおやつを再現してみんなで食べる時間がある。患者それぞれの思い出、思いに触れることで自分の内面も顧みていく主人公。様々な感情を経て死と向き合ていく。     この本の面白いところは、主人公がここまでたどり着いた過程があっさりと語られ、死に対して受け入れた状態の主人公が意外と明るい感じで文章が進んでいく。明るく死に向き合う話かと思えば、そこからまた様々な感情と向き合っていく様子が非常に 考えさせられる。 死を題材にした小説はちょくちょくある。そういった小説は死が悲しい、美しいものとして書かれていることが多い気がするが、この小説は非常にリアルに描かれているように感じた。  読み終わるとすっきりというかなんというか、、感動とはまた違うが、何とも言えないほっこり?しんみり?した気持ちになる小説であった。  また、主人公の内面を通して風景の描写がされていることで、物理的な綺麗さ、感情に語り掛ける綺麗さが際立っていたように思う。

    13
    投稿日: 2023.12.15
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    余命いくばくもない患者が、残された人生を送るライオンの家というホスピス そこで死への恐怖と戦いながら、暖かいご飯を食べ、思い出のおやつを食べて、最後は心安らかに旅だっていくお話 生きるということ、死ぬということ それぞれの意味を考えさせられた

    3
    投稿日: 2023.12.14
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    瀬戸内の島にあるホスピス、ライオンの丘の週に一度の「おやつの時間」。入居者の思い出のおやつがその思い出と共に紹介されます。 3月に仕事でこの舞台となっているのと同じような島を訪れたときのことを思い出しながら、そして 末期ガンで余命宣告されたことを想像しながら読みました。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」(67ページ) 「生きるのも死ぬのも、自分では決められないもの。だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ」(100ページ) 全体を通して悲しみや辛さより希望が感じられ、温かい気持ちで読むことができました。 「おやつは、体には必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは、心の栄養、人生へのご褒美だと思っています。」(248ページ) 食にまつわる思い出は心に強く残るものだと実感してもいますが、これからはより一層一日一日の食を大切にしたいと思いました。 人生の終わりをこんなふうに穏やかに過ごせたら、と思います。

    11
    投稿日: 2023.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が死にゆく物語なのに、とても癒される。 出てくる食事、飲み物、表題にもあるおやつだけではなく空気や風まで美味しそうで、感覚からも生きる事を肯定してくれる。最後の一雫まで人生を味わいたいと思えた。

    4
    投稿日: 2023.12.06
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    「死」をポジティブに捉えられる作品だった。自分が目の前に「死」を突きつけられると、きっとやるせない思いでいっぱいになり、何かに当たってしまうだろう。でも、限られた時間で五感を研ぎ澄まして過ごすと充実した最期を迎えられるような気がした。登場人物が亡くなる場面があるが、不思議と涙は出なかった。

    2
    投稿日: 2023.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生最期の時をどのように過ごすか?穏やかに、安らかに死と向かい合えるか?或いは喚き、叫び、受入れられず苦しんで死を迎えるか?それは、人それぞれ生き様、考え方で違うだろうし、また生きた場所、時代や環境でも違ってくるだろう。                   それらのことを踏まえて、この小説を思う。 主人公、海野雫はステージⅣの癌。治療のため、あらゆる方法を試したが全て効果がなく、医者から余命を告げられる。そして人生最期の時を穏やかに過ごすためホスピスの「ライオンの家」に入院する。 「ライオンの家」は、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ、地元民が自らレモン島と称する小さな島にある。すでに全てを諦観し寿命として己が人生を受入れた主人公にとって、その島の自然、その島の住人、「ライオンの家」のスタッフ、そこで出てくる食事、犬の「六花」、ありとあらゆる物が感謝の対象となる。そして何より「おやつの間」で頂く週1度の「おやつ」に、緩和ケアを受けに「ライオンの家」に集まって来たゲスト(患者)たちの生き様、思いを知り、彼等の人生を肯定すると共に、己が人生もまた肯定に値することを知るようになる。 読んでいて、ある種清々しさを感じる。 ただその反面、何か描かれている「生と死」が軽い!と感じてしまった。それは私だけかも知れないが、この小説のあちこちに散らばっている美しい文章や言葉が何か白々しく感じられたからだろう。いくら美しいからと言って簡単に、あれにもこれにもと感動し、感謝するものだろうか?と、そう思ってしまった。これは私が登場人物たちよりは健康で、「死」を身近に感じてないせいもあるかも知れない。 勿論、「おやつ」に込められたゲスト(患者)やスタッフたちの人生は、読んでいて切ないし、涙を楚々る場面もある。でも、とやはりここでも思ってしまう。ここに出てくる「おやつ」は、リクエストした人たち、作る料理人たちの人生の1部を表しているかも知れないが、全てではないと思ってしまう。でもまあ、この「おやつ」の場面はそれなりにやはり感動的だと思う。 この「軽さ」がいいと思う人もいるかもしれない。また、この作家の作品は、ほど良い「軽さ」が持ち味なのかもしれない。ただ、私はこの手の小説、つまりで「生と死」を扱った話に、「軽さ」はいいが、美しい言葉が並んでいる小説は、ちょっと苦手。「いいお話」であることは間違いないが。

    3
    投稿日: 2023.12.02
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    途中そうなるかな、という展開になりつつもぐいぐい引き込まれる。 悲しくもあたたかい気持ちになります。 自分も同じ立場になったら島に行きたい。

    3
    投稿日: 2023.12.01
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    大切に想っていながら疎遠になってしまった父親に、黙って 一人で逝こうなんて、 「生きている」ということは当たり前ではない。 自分の命の終わりを知り、その事を自覚してから、初めて、本当に大切なことに気がつくなんて、遅すぎる。悲しすぎる。 だけど、そういうところも含め、愛すべき人間なのかもしれない。この本を読んでそう感じた。

    6
    投稿日: 2023.11.28
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    この本を読んで温かい気持ちになったし励まされました。文章の中によく”生きているからできること”という表現が頻繁に出てきて、自分も与えられた状況や現実にしっかり向き合って自分の人生を作っていきたいなと考えることができました。 決して明るいお話ではなかったけど、色々と学ぶことや考えさせられることが多くて今後の人生に何か繋がるのではないかなとワクワクしています。 小川さんの他の本にも触れたいです^_^

    26
    投稿日: 2023.11.23
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    できないことを、無理にする必要はございません。 自由に時間を過ごす。これが唯一のルールかもしれません。 もう頑張らなくてもいい、ということ。嫌なことは嫌だと拒絶しても、責められない。 ここに来てまで「いい子」を演じるのはやめよう。 正直に生きよう。これからはもっと、自分に正直に生きよう、と。ありのままの自分を丸ごと受け入れて、醜い部分も、未熟な部分も全て認めて、素直になろう。 よく眠り、よく笑い、心と体を温かくすることが、幸せに生きることに直結します。笑顔ですよ。笑顔。いつも、笑って過ごしましょう。 これからですよ。これから、あなたの新しい人生が始まるんです。今日という日を、すこやかにお過ごしください。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。 私がきちんと見ようとしなかっただけで、星はちゃんそこにあるのだ。必死になって夜空を探せば、私を見てくれている星がきっとある。無駄なことなんて、ないんだよ。ひとつも、意味のないことなんて、ないよ。 せっかく生きているんだからさ、おいしいものを笑顔で食べなきゃ。 生かされているんだなぁ、って言う。だって、生まれるのも死ぬのも、自分では決められないもの。だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ。 なるようにしか、ならないからさ。 私が幸せならそれでいいや、って吹っ切れた。 もう十分がんばっている人に、さらにがんばれというのは相手を追い詰めるだけだから、がんばってという言葉は使わない方がいい、と言われていた。確かに、そうかもしれない。もうがんばりようがない人に、更にがんばれと叱咤激励するのは、酷だ。でも、自分ががんばっている時、がんばって、と応援されるのは、私自身は嬉しかったし、励みになった。 ジタバタして、何とか運命から逃れようとすり人もたくさんいます。でも、人は生きている限り変わるチャンスがある。それもまた、事実ですから。期待しましょう。 怖れることは、何もありません。とにかく、笑顔でいることが一番です。辛い時こそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。そうすれば、あなたよりもっと辛い思いをしている人たちの希望になれます。 何が大事かって、今を生きている、ってことなの。自分の体で、感じること。目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、舌で味わったり。体がなければ、できないことがたくさんあるから。 自分が産んだ子どもだもの。死んだって、そのことに責任があるわ。あなたが、一日一回は笑顔になれるように、最大限のことはしてきたつもりよ。 私が私の人生を祝福しなくて、誰が祝福するの? お疲れ様、よくがんばったな!とねぎらいのことばをかけたかった。 今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。私の人生には、「今」しか存在しなくなる。だから、今が幸せなら、それでいい。 人の幸せっていうのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う。 あなたにとって適当でも、それはあなたの才能がそうさせたものです。 逆転満塁ホームランじゃなくていいんだよ。そんなに簡単に自分の生き方を変えることはできないもの。でも、自分の人生を最後まで諦めずに変えようと努力すること、そのことに大きな意味がある。 自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。 生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっている。

    5
    投稿日: 2023.11.18
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    悲しいことのはずなのに何故か、ほっとする内容だった。 明日が来ることは当たり前ではない。 事故にあってその言葉の重みが全然違う。 いつ何が起こるか分からない。 生きている今を大切に。 周りにいてくれる人も大切に。 さらに笑顔にできたら最高!

    18
    投稿日: 2023.11.10
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    がんと一人で闘ってきた主人公の雫が、残りの人生を過ごす場所として選んだ瀬戸内のホスピス「ライオンの家」。そこでの穏やかな生活と、出会った人達によって生きること、死ぬことに向き合っていく物語。 読んでいてまず、風景の美しさと料理の美味しそうな描写に癒され、こんなホスピスが現実にあったらいいなと思った。 特に印象的だったのは「死んだ後のお楽しみ」という考え方。怖いことや辛いことはあるけれど、その先に楽しみを作ることで向き合い方を少し変えられるのかもしれない。 物語は主に主人公の雫目線で進んでいて、後半は時間の流れ方や夢か現実かが曖昧に描かれていたのが、リアリティとともに終わりに向かっている切なさを感じて良かった。 一貫して生と死というものに対して真摯に、そして優しく向き合っている一冊だと感じた。

    9
    投稿日: 2023.11.04
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    最期をどう過ごすか、死ぬために生きる、の意味がよくわかりました。。 死ぬって悲しいことだけど、悲しいだけではなく、なぜか前向きな気持ちにさせてくれる本です。 読んで本当によかった。まだ読んだことがない方はぜひ一度は手に取って頂けたら…と思う作品。

    7
    投稿日: 2023.11.02
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    作者の作品は食堂かたつむりを読んだことがあり、あたたかい気持ちになれたので、またそんなふうな感じを味わいたいと思い手に取りました。 食べ物の美味しそうな描写も素敵でしたが、目の前でその情景が見えるかのような表現の数々。 数ヶ月前に母を亡くしたこともあり、ついつい思い出してしまうこともありました。 手に取った時には、予想していなかったほどに涙が止まらずラストにむけては泣きながら読み続けていました。 だけど、読後はほっこりと心が温かくなる。 またよみたいな、他の作品も読んでみたいな、そう思わせてくれる作品でした。

    10
    投稿日: 2023.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    余命を受けたから分かる 普通に生きるという素晴らしさ。 私が余命宣告を受けたら どう思うだろう、そう考えて 読むのを遠ざけていた本 いざ読んでみると 心にすっと沁みてくる 美しい言葉の数々であふれていた。 命をすり減らすことで 誰かを、お互いを照らしあっている。 本当にその通りだと思った。 一人では生きていけない。 死を迎える時の 雫の描写が美しくて涙が出た 私はもう一度食べたいおやつ 何にしようかなあ…

    7
    投稿日: 2023.10.25
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    私の姪っ子がまさに主人公 彼女は結婚もして子供もいます 毎日 色んな事に闘って 頑張っています 今 当たり前のように生きている事に 感謝して 恥じないように強く 生きたと思います

    8
    投稿日: 2023.10.15
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    住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」を読んで、涙活しようと思って、手に取りました。 ライオンのおやつは、主人公の雫が、33歳にして病気になり余命わずかとなった状態から始まります。そこで、瀬戸内に浮かぶレモン島で、ライオンの家という名前のホスピスに入り、余生を過ごすことになりました。毎週日曜日にはおやつの時間があり、モルヒネのワイン(その島で育てられているぶどうから作るワイン)もあります。ホスピスに入った人は「ゲスト」と呼ばれ、マドンナや他のゲスト、ご飯係さんたちと楽しく生活します。 私はこの本を読んで、たくさん泣きました。電車の中なのに、涙が止まらなかったぐらい。でも、ただ泣かせる本とかじゃなくて、生きている凄さや、運命を受け止めることがどれだけ勇気のいることかを感じさせる本だと思います。雫さんは、病気になったことで出会えたゲストやレモン島の人達もいて、犬(六花)を飼うという念願の夢も叶う中、だんだんと確実に動かなくなる体と向き合います。仲良くなったゲストともお別れ、六花を残してしまう心配、意地になって伝えられなかったことがあったり、死ぬことに対して恐怖を感じたりと、読んでてとても苦しい場面が続きました。しかし、雫が生と死をさまよっていて、亡くなった人と対話する場面では、いろんな人や動物が想い想われ、心を通わせ、繋がっていることに気付かされ、泣きながら、心があたたかくなりました。 命の尊さ、想いやる気持ちに感動する1冊でした。 また読みたいと思います!

    12
    投稿日: 2023.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な物語だった。 誰もが遅かれ早かれ死ぬ。その中でどう向き合うか、周りがどう意味付けするかが大切だなと思った。 死はオーガズムかもといったマドンナの言葉は優しさの言葉のように感じたし、死ぬ際、色々な人が幻想で現れる中で孤独なようで様々な繋がりで生きていた事が分かるところは改めて考えさせられた。 QOD、人はいつからでも変われると言った雫さんの言葉は人生の終着点で自分の人生を肯定出来るかだなぁと。 重たい話なのに温かさと優しさがある話だった。

    12
    投稿日: 2023.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    穏やかに流れる物語は、劇的な事件が起きる事なく、ひだまりを思わせるあたたかな作品。 映画化するなら、タヒチくんは誰がいいかな?と読後の方に問いたくなる。 追記 ドラマでは竜星涼さんが演じられたと知り、役にあってるなと思いました。 感想の方も、映像化から映画化に変えて再投稿です。

    8
    投稿日: 2023.10.07
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    おやつは、心の栄養、人生へのご褒美 重いテーマで苦しくなるけど、主人公の生き様と文中の言葉に救われる

    7
    投稿日: 2023.10.06
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    自分の死と向き合うってまだなんとなくこわいことだと思ってたけど、この本を読んであたたかい向き合い方があるのだと知った。 おやつもお粥もおいしそうで、ふんわり香ってきそうな描写だった。

    13
    投稿日: 2023.10.01
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    人生の最後の過ごし方。 みんないろんな人生を歩んできたけれども寿命には勝てない。 しかし最後をどう生きるのかが一番大事だと感じさせる作品。

    4
    投稿日: 2023.09.30
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    いい小説でした。 主人公がきちんと死と向き合ってるのがよかったし、出てくるおやつも美味しそうに感じました。

    4
    投稿日: 2023.09.30
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    とても温かいお話。母にお勧めしてもらって読みました。ちゃんと、最後まで、自分の人生を味わい尽くします。

    4
    投稿日: 2023.09.30
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    33歳、未婚。実の両親を幼い頃に亡くし、叔父が父親代わりとなり愛情かけて育ててくれたが、叔父の結婚を機に16歳で一人暮らしを始めた雫。 ステージ4の癌になり、抗がん剤治療も身体をさらに痛めただけに終わり、終末期を過ごすため瀬戸内のホスピス ライオンの家にやってきた。 つるかめ助産院もそうだが、小川糸さんが描くごはんとおやつは本当に美味しそう。 病院で迎える最期より、断然こっちがいいなぁーと感じてしまう。 マドンナ、かの姉妹、マスター、タヒチくん、犬の六花、百ちゃん、カモメちゃん、粟鳥洲氏、先生。 子供がいるので百ちゃんの話が本当に辛い。 日々健康なだけでなんて恵まれているのか。 忘れがちだけど、今自分には守るべき存在、側にいたい存在がいるので検診も行かなきゃと感じた。

    6
    投稿日: 2023.09.26
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    自分は、こんな風に人生を受け入れながら、静かにすーっと、命の炎を消すことが出来るだろうか。 きっと生きることに未練たらたらで、あがいてしまうんだろうな。 まだまだ、読みたい本も漫画も、見たいアニメもドラマも山のようにあるし。。。

    4
    投稿日: 2023.09.23
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    真正面から「死」に向き合った物語 瀬戸内海に浮かぶレモン島。 そこには“ライオンの家”という名のホスピスがある。 33歳で余命を告げられ、ホスピスでその時を向かえる決心をするまでには、どんな葛藤があったのだろう。 このホスピスのゲスト(ライオンの家の入居者はゲストと呼ばれる)も何人か登場するのだが、小学生の女の子“ももちゃん”の場面はやはり辛かった。 「なるようにしか、ならない。百ちゃんの人生も、私の人生も」 後半からはずっと涙が止まらない。 レモン島の風景の素晴らしさ、人の温かさ、六花(ホスピスで出会った犬)の存在、どこを読んでいても涙がこぼれる。 でもね、悲しい涙じゃないと思う。 人の心の強さと弱さ、そして温かさが胸いっぱいに広がって、なぜか泣けるの。 「生まれることと亡くなることは、ある意味で背中合わせですからね」 そうか、そうだよね。 今を生きる勇気が湧いてくる。 **もう一度食べたい思い出のおやつ** 私は何だろな? 子供の頃、母と妹とよく飲んだ紅茶かな? お気に入りのティーカップに少しのお砂糖と、薄いレモンスライスを浮かべて…… 紅茶はお安いティーバッグだけど(笑)

    83
    投稿日: 2023.09.23
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    受け入れた死の直前のせん妄状態について、当事者側の視点を描いているものに初めて出会いました。こんなかんじなのか、、、と。 主人公の心情が少しオーバーかなというか“いちいち”感動してると感じて、ただそれは死を目の前にしたらいくら受け入れていても心の中は多少なりともドラマ的というか感傷的になって当然ということなんだろうなと思いました。

    8
    投稿日: 2023.09.23
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    命が尽きる前に、最後に食べたいものはなんだろう。 考えているうちに、悲しくなってきた。でも、同時に不思議と生きる気力も湧いてくる、そんな一冊。一人ひとりに思い出があり、ドラマがあり、人生って本当にさまざま。誰と生き、歩んでいくか。今の時間を無駄にせず、いつか悔いのない死を迎えたい。

    4
    投稿日: 2023.09.22
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    ところどころに読んでいて涙してしまいました。 今、健康にただ生きている自分に感謝すべきだと感じました。 そして、周りの人達を大事にしたいと思いました。 雫という人間がとても素敵です。 そして、レモン島でライオンの家に関わる人達すべてが、温かく安心出来る居場所だなと思いました。 自分だったら、おやつの時間に何をリクエストしようかなっと、誰もが考えてしまうでしょう。

    7
    投稿日: 2023.09.21
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    ボロボロ泣いた。でもなんで泣いてるか分からなかった。 毎日なんとなく生きていてそれなりに人生についてわかったつもりでいたけど実はまだなんにも分かってないのかも。 私が人生の最後に食べたいおやつってなんだろう。

    5
    投稿日: 2023.09.21
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    もう、何度も読み直したい話。 感動ものです。 途中の変わった描写というか、変な話だなぁと思っていたけれど、最後まで読むと納得。あ、そういうことか、と。 人生の最期を決めるのは自分でありたいし、周りとの関わりも考えものだと思う作品だった。

    4
    投稿日: 2023.09.16
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    人生において大切なものを教えて貰えた気がした1冊でした。 人の温かみを感じる本だった。 1人1人登場人物から生きる上で持つべき大切なものを教えて貰えた。 読んでよかった✨ その場を見ていたのかってくらい読み終わったあとの余韻がある。

    4
    投稿日: 2023.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絵本のようなタイトルからは想像もつかないような、切ないストーリーだった。 一文字も飛ばしたくなくてじっくりじっくり噛みしめるように読んでしまったほど好きな文体で、あっという間に読み終えてしまった。 残り少ない命の灯を、精一杯ライオンの家で過ごす主人公。 死ぬこと、生きること、そのどちらにも真摯に向き合って最高の最後を迎えられてよかった◎ 最後の妹目線の話は少し冷めてしまったけど、 タヒチくんが約束を果たして六花と手を振るシーンはじんわりとあったかい気持ちになった。 以下お気に入りのフレーズ。 ◎空気がおいしい。 おいしすぎて、おかわりするみたいに、二回三回と繰り返した。それだけでもう、おなかいっぱいになる。こんなふうに、空気を完熟した果物みたいにむさぼったのは、いつ以来だろう。 ◎六花と散歩している、ただそれだけで幸せだった。幸せ以外の感情がココロのどこをどう探しても、見つからなかった。 ◎思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう ◎かわいい、という言葉を、百個並べても千個並べても、一万個並べても、私の中に沸き起こる「かわいい」の感情には追いつけない

    4
    投稿日: 2023.09.13
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    癌で余命が僅かな女性がホスピスで余生過ごす話 ホスピスの名はライオンの家。日曜日にゲストのリクエストに応えておやつを出す。 生々しい心理描写にのめり込んでしまった。 自暴自棄になるとるところとか。 特に最後雫が走馬灯をみるシーン。マスターや六花の飼い主に会うところとか。 妹や父に再会できたのは良かったと思う。  最期、耳だけは聞こえるという。その描き方が素晴らしい。 亡くなってから3日後夕陽に向かって手を振る約束が果たされて良かった。 最後の家族団欒で死を偲ぶくだりはいらない気がする。庭に球根があったのはいいけど

    6
    投稿日: 2023.09.10
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    たくさん泣きました。 全員に訪れる死の瞬間 自分はどうしたいのか、どんな風に過ごせばいいのか 考えさせられました

    7
    投稿日: 2023.09.09
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    本に描かれている瀬戸内海の絵に惹かれて読むと、本当に目の前が瀬戸内海の様子が浮かび上がってきて、懐かしかった。内容は1人の女性が死に向かって生きていく話だった。「生は死」というように明るいメッセージを残していた。

    4
    投稿日: 2023.09.08
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    人生の最後を迎えるという悲しいお話ですが、温かい優しさに包まれた本でした。 最後は泣きながら読み終わりました。 私も人生の最期はライオンの家で迎えたい。 最後のおやつは何をリクエストしようかな。 そう考えてしまうほど。 いろいろな死の迎え方があると思いますが、こんな風に逝けたらなと思います。 出会えて良かった1冊です。

    24
    投稿日: 2023.09.07
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    ホスピスで、毎週日曜日、抽選で誰かのリクエストされたおやつが出されるなんて、なんて素敵なアイデアなんでしょう!確実に死に近づいていたとしても、誰かの大事なおやつのエピソードを知ることができて癒やされそう。元気をもらえそう。まだ生きる希望を持てそう。

    7
    投稿日: 2023.09.07
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    こんなに泣いた本は初めてかもしれない。 私は死をこんな風に迎えることができるだろうか。 心温かい話だがとても切ない…切ないんだけど、その中にまた更なる暖かさがある。 ありがとう。この一言に尽きる。

    4
    投稿日: 2023.09.03
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    とても素敵なストーリーだったのだけれど、少し自分にはキレイ過ぎた。 こんな死に場所があったら本当にいいな。

    2
    投稿日: 2023.08.29
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    人はいつ死ぬかわからない。 何も病気もない健康体で余命50年位だろうと思っていても、明日病気になるかもしれない。 余命1年だと宣告されても、もう少し早くその日が来るかもしれない。 自分はどういう死に方をしたいのか。つまり、どういう人生を送りたいのか。真剣に考えるべきだと思います。 自分の死を現実に捉えられた時、きっと、違った世界が見えてくるのかなと思いました。

    2
    投稿日: 2023.08.27
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    死に向き合うことは怖くて、なるべく避けたいこと。だけど、向き合った人間が発する言葉は、複雑な世の中を生きることをシンプルに思わせてくれる。 今を生きる、どんな人間にも親がいて、応援してくれる人がいて、生かされてきたからこそ、生きている間は人を照らす光になれたらいいな、そんなふうに思わせてくれる本。旅の前に新幹線駅中で買った偶然の出会いに感謝。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える」

    3
    投稿日: 2023.08.27
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    死という恐怖を持っている人に読んでもらいたい 死にゆくものの心情や姿勢 今生きている私たちへのメッセージでした 最期に食べたいおやつを 私も一生かけて見つけていきたいです

    4
    投稿日: 2023.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「わたし」が死ぬまでの物語。友人に勧められて読んだが、読み終えて悲しい気持ちが残っている。それだけ影響力を持つ良く書かれた小説だった。 それは間違いないのだが、あまりこういう内容ばかり読むのも健全とは言い難く感じた。人は終わりを避けられず、またいつ来るかも分からないからこそ惹かれるのかもしれないが、この本を読めばそうした時間にもっと今を生きた方が良いと、気付けるかもしれない。自分は、人には勧めない本。

    4
    投稿日: 2023.08.21
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    葛藤しながらもまわりの人との関わりの中で、優しく強く前向きに死を迎えていく主人公の姿に胸が熱くなった。また、様々な人の「おやつ」にまつわる思い出や想いが胸にささり、生を全うする強さに感嘆した。「今」を大事に、人を大事に、そしてなるべく後悔が無いように生きていきたいと、自分を見つめ直す機会を与えてくれる作品だった。

    17
    投稿日: 2023.08.21
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    生きてる間なら自分を変えることができる。 アワトリスさんのキャラ替えが衝撃的で、ほんとにそう感じることができました。

    11
    投稿日: 2023.08.20
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    小川糸苦手で途中でやめること多いけど、これは面白い! 優しい気持ちになれる読後感のよい本!

    4
    投稿日: 2023.08.20
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    文章にひきこまれます。やさしくてあたたかい気持ちになれました。 内容としては悲しいお話でもありますが、生きることがいとおしくなるような感覚になれました。 疲れた時に読みましたが元気になれました。

    5
    投稿日: 2023.08.19
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    心が暖かくなる作品。 最後の方は落ち着いた時間をとって読んだ。 映像化されてないかなと思ったらやっぱりなってた。 今度ドラマも一度見てみよう

    4
    投稿日: 2023.08.19
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     いつか読もうと思っていたこの作品…人生の最期に食べたいおやつは??私にとってなんだろう…。  主人公の海野雫は33歳にして、余命宣告をされた…。百獣の王であるライオンのように、安心して食べたり寝たりできる最期の生活を送ってほしいというコンセプトから「ライオンの家」と名づけられたホスピス…雫は最期をそこで過ごすことに決める…。「ライオンの家」では、雫と同じように最期の生活をより豊かに過ごすための様々な取り組みがされている。毎週日曜日の「おやつの時間」もそのひとつ…ゲストが食べたいおやつをリクエストし、そのエピソードがマドンナから語られる…。ゲスト同士、マドンナやボランティア、そして六花とタヒチ…様々な出会いがありそして別れがあり、そして家族とのつながりや思いあう気持ちを感じることのできるストーリーです。  この作品には、それぞれが今を一生懸命生きている姿が描かれていて、私このままのほほんと生活していてはダメなんじゃないかと…そんな風に思わせてくれました。瀬戸内のレモン島、穏やかな海と豊かな自然、葡萄畑…何だかその場にいるだけで心がキレイになるような情景も思い描けます。そんな中で、私は主人公の雫の最期よりは、百ちゃんの最期に感情移入して泣きそうになりました…。今を大切に生きていきたいと思える作品でした。

    80
    投稿日: 2023.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    余命宣告された主人公、海野雫は瀬戸内のホスピス「ライオンの家」へと向かう__ 読んでよかった。偉そうだけれど、小川糸さんの作品ははじめの方の作品より最近の作品の方がストーリーに深みが増しているような気がする。描写の美しさにも磨きがかかっているような。 死は受け入れるしかない、っていうメッセージが一貫して伝えられていた。言葉にしてしまえばそれまでのことだけれど、主人公の境遇を通してより強く感じさせられる。最初の方はとても元気に見えた主人公雫が2ヶ月足らずでどんどんやつれていく描写は心にくるものがあったな。自分がもっと色々な経験をしてからまた読んでみたいなと思わされる本だった。

    15
    投稿日: 2023.08.15
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    活字を読んで涙が自然に出てくるのは久しぶりでした。 一文一文、一文字一文字が心に沁みわたってくるお話でした。 ”空気がおいしい。 おいしすぎて、おかわりするみたいに、二回、三回と繰り返した。” 小説の一文ですが、まさにこの感覚だったんですよね。 文章を目で追っていくと、心の中が温かいものに満たされて、涙腺が弱まるのです。 日々疲れすぎて、心が荒み切っていたのかな。。。 心身共にこのようなストーリーを求めていたのかもしれません。 小川さんの食べ物のシーンからは、オレンジ・ピンク・黄色といった暖色系の色が文字から伝わってきます。 温かく、ゆったりとしていて、丁寧な空気感が漂ってくるのです。 心からどす黒いものが抜けて、温かいものが入ってくる感覚になりました。(まさに、デトックス効果。本でこういった感覚が生まれるのは初めてかもしれません) おやつの時間にマドンナが読み上げるリクエスト文は、この世を去ろうと覚悟をしている者の走馬灯のようなものなんですかね。 喜びもあれば、悲しみもある、個人個人の最期の想いがマドンナから伝えられた時、残された者は初めてその事実を知ることができます。 初めて理解できた人なのに、その人には終わりがきている。 死を身近に感じるとともに、だからこそ、毎日を後悔なきよう丁寧に生きる大切さが伝わってきます。 ”よく眠り、よく笑い、心と体を温かくすることが幸せに生きることに直結します。” 日々忙しくしていると、こういった当たり前のことを忘れちゃうんですよね。 でも、当たり前の積み重ねの先に「幸せ」はあるのかもしれません。 そんなことに気づかせてくれました。

    25
    投稿日: 2023.08.14
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     切なさや悲しみが心に向かってきますが、何処からか爽やかな風が吹いてきて柔らかい気持ちにしてくれました。  

    20
    投稿日: 2023.08.14
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    この作品が文庫化したら絶対買う!と、決めていたので、本屋さんで見かけた時には迷わず手に取りレジに並んでいました。 そしてやっぱり涙で顔がぐしゃぐしゃになりながら、読み終えました。 そしてやっぱり小川さんはスゴイ、天才だなぁと 感じました。 ライオンの家はホスピスです。 死期が近い人達が最期に過ごす癒しの場所。 そして最後に食べたいおやつをその思い出と共に口にすることが出来る場所。 死との向き合い方、最期の迎え方は 人それぞれ違い、そこにはこれまでの人生が 関係しています。 主人公の雫もそうです。 雫の心に影を落としている事実や 子供の頃の幸せな想い出と悲しみ、孤独。 雫はライオンの家で出会った人達、 六花という名の犬との出会いを通して そういったものと心の折り合いを付けていきます。 人間は誰も死とはどういうもので どうやって死んでいくのか知りません。 でも小川さんはまるで既に 経験して来たかのように 文章で表現していきます。 そして文章を読むだけで食べたいなぁと 思える食べ物がたくさん登場します。 生きることは食べること 食べて生きて、死を迎える。 私自身が迎える最期の時 こうだったら良いなと思う情景が浮かびました。

    4
    投稿日: 2023.08.13
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    ホスピスの話なんて。 分かっていても号泣してしまった。最期の穏やかな関わりと、おやつの時間が温かい。 物語自体の大きな展開はないけれど、だからこそ、派手な物語が受け付けない時に読むといいかも。ちょっと寂しい気持ちにはなるけれど。 マドンナみたいな人に憧れる。

    3
    投稿日: 2023.08.13
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    生きていることはとっても素晴らしこと、あたりまえに生きてるけど、元気で毎日過ごせていることに感謝したくなる本です。 病期になる前に、元気なうちにこの本に出会えてよかった。この本を読む前よりも、これからの人生を大切に過ごせるし、誰かと過ごす時間に感謝できると思えたから!大切な人に感謝を込めてお勧めしたい本。

    5
    投稿日: 2023.08.05
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    コロナで動けなくなって2日ほど本も読めなくなった。3日目にようやく起き上がれるようになり、そのときに手に取ったのが、積読していたコチラ。病み上がりだし、精神的にも参っている最中だったからか、泣きすぎてページがめくれなくなった。旅YouTuberがこの本を片手に新幹線移動していた動画を以前みたが、絶対に公共交通機関内では読めないと思われる。登場する食べ物(とくにおやつ)は、どれも美味しそうで、その描写や、ホスピスに入院中である主人による感想だったり、こまかな表現がとても優しく、日々の当たり前がどれほどありがたいことなのかを感じながらページをめくっていった。また精神状態が回復したら、改めて読み直したい。

    3
    投稿日: 2023.08.04
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    3分の1を読んだ辺りからずっと涙が流れていた。 限られた命への怒り、悔しさ、日々の愛おしさで胸がいっぱいになった。 この本に出会えて良かった。

    3
    投稿日: 2023.08.04
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    心を揺さぶられた。 週に一度のおやつ会、自分ならどのようなストーリーとともに何をリクエストするだろうかと、考えてしまったが、未だに候補がない。

    4
    投稿日: 2023.08.02
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    大号泣しながら読みました。小川糸さんの本を読むのは3冊目ですが、小川糸さんと出会えてよかったなと心から思います。切ないけど温かくて、とても好きでした。

    4
    投稿日: 2023.07.31
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    ホスピスのお話。 私自身の最期は、生命の時間が短くなっても心も身体も少しでも苦痛を和らげて過ごしたいと、かねてから思っている。 物語の中だからか、緩和ケアがうまく作用してくれているからか、作品の中では穏やかに最期の時に向かって日々の時間を過ごしている印象だ。 最後はあったかい気持ちでの読了となった。 全てがやさしくて温かい世界というだけでなく、「粟」を「栗」と読み間違えて声に出していたら…どうなるのか、カモメちゃんが呼びかけた瞬間にようやく分かって思わず吹き出すというスパイス入りだったのも印象に残った一冊。

    6
    投稿日: 2023.07.28
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    タヒチくんと六花とのデートは雫にとって、病院で過ごしていたらできなかった素敵な体験だった 余命がわずがだとしても環境を選べばたくさん笑って幸せな経験ができる

    2
    投稿日: 2023.07.27
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    ライオンのおやつはずっと読みたかった本で、買う前に文庫化されましたが、絶対好きな話だろうなと確信があったので単行本で購入しました! 読んでみたらやっぱり面白かったです。 心がじんわり温まって、生と死の狭間をふわふわ行き来する感覚。作品への没入度がわたしはすごかったです。 小川糸さん、大好きだなぁと再認識しました...... こんな素敵な文章が紡げるって本当に凄いことですよね.... 一方で私は思うことがありすぎてとっ散らかった文章ですが、とにかくこの本は良かったです。 人生で出会った好きな本ランキングで上位に入ると思います!!まだ読んでいない方は是非....! そして読み終わった人同士、それぞれ最期に食べたいおやつを持ち寄って作品についてじっくり語れたら最高です。

    3
    投稿日: 2023.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の人生を、あたかも一緒に走馬灯を見るように振り返ることのできる本。 医師として、QOLを重視するのはもちろん、QODも大切にできるようにしたいと思った。 当直明けに読むと感情の振れ幅がすごくて、涙腺がめちゃくちゃ緩んでて。。。 イルカの調教師になりたいと言っていたもも太郎ちゃんの話と、ミルクレープをお父さんのために一生懸命作った雫さんの話(そして、そこでお父さんが来てくれたこと)は、涙が止まらなかった。(自分に子どもが生まれてから、この辺の価値観は大きく変わった) 最近仕事するかスマホやPCをいじる時間ばかりで、じっくり本を読んだのは久しぶりだった。ハウツー本や自己啓発本以外でいい本ないかなーと探していたタイミングで、こんなにも素敵な本に出会えるなんて、まだまだ人生捨てたもんじゃないなって思う。 小川糸さんの他の作品も、読んでみたい。 あと、瀬戸内海の景色が好きになる1冊だった。またしまなみ海道のサイクリング行きたいな。

    5
    投稿日: 2023.07.25
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    医師から若くして余命を告げられた雫 最期の時を瀬戸内のホスピス「ライオンの家」で過ごすことにした 最期を迎えるときに、こんなにすてきな所で過ごせるって幸せだな 穏やかに最期を迎えられるなんて理想だよね

    3
    投稿日: 2023.07.24
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    人生の終焉の時を迎えた時に、どのように考え方が変わっていくか、登場人物の言動を通じて丁寧に描かれていました 言葉使いに心配りが行き届いていて、ストーリーも心地よかった

    4
    投稿日: 2023.07.23
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    ファンタジー要素ありのホスピスでのお話。 途中何度か、ん?と思う様な表現や場面があったけれど、全体的には良かった。 瀬戸内の島の様子が目に浮かぶ様で、映像を観ている感覚になる。 そんな天国みたいな場所が本当にあれば良いのに、と思う。

    5
    投稿日: 2023.07.23
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    癌術後仕事を休ませてもらってる時 内容を全く知らずに読んでしまった 途中で危ないなとは思ったものの止めれず一気読み 読み終わった感想、、結構キツイ 健康な人がこの本をよんで人生について色々思うのは良いと思う 段々弱っていく主人公の姿が今の私にはとてつもなく苦しかった どうやって復活しようかと悩むほどキツイ いい本ですが死を間近に感じた事があるときついかもです

    6
    投稿日: 2023.07.23
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    病院で言うと緩和ケア だけど 病院らしくなくて 死を受け止め それまでの間を 普通に暮らせる そして なんとなく 死の シーンが分かったような気がした、 しかし そんな 甘いものではないのだろうなとも

    5
    投稿日: 2023.07.23
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    若くして癌を患い、余命宣告を受け最後の人生を瀬戸内海にあるホスピスライオンの家で過ごし、様々な人との関わりや残りの時間を生きていく話! いや〜、、小川系さんの作品ってなんでこんなにあったかいんだろう。。。人が誰しも通るであろう道で、悲しいわけではないんだけど途中から涙が止まらなかった。 ・人は生きている限りチャンスがある ・元気な体には戻れない。でも元気な頃の心は取り戻せた。 すごく印象に残りました。在宅医療に携わっている身として親近感を覚えたし、その方たちがこのライオンの家のように最期を過ごして感じてもらえたらいいなと思った。そして自分ができることは?また自分が今呼吸してこの世界にいることのありがたみを少し実感できた。 これは手元に置いて、読み返したい一冊でした。 ドラマやってたの知らなかった!!! あとは、瀬戸内海をみに旅行にいきたくなった。

    3
    投稿日: 2023.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 ---- 死が怖くなくなるお話。私も誰かと「死んだら天国で遊ぼうねー」って明るく約束してから死ぬ感じの最期がいいなあ。 不謹慎かもしれないけど、私も余命宣告されたらホスピスに入りたい。家族に迷惑をかけずに、プロの人たちにお金を払ってお世話してもらいながら過ごしたい。 でもライオンの家みたいなホスピスは現実にはないんだろうな。やっぱ家族に世話してもらおう笑

    5
    投稿日: 2023.07.20
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    こんな最期だったらいいな、と思える作品。がんで亡くなった祖母を思い出した。 死についての話だけど、暖かい気持ちになれる話。

    3
    投稿日: 2023.07.18
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    優しくていい話でした。 こうゆうふうに穏やかに死を迎えられるといいな と思いました。 でもこの一年で 子どもが生まれて 育ててもらった祖父が亡くなった 私には響きませんでした。

    3
    投稿日: 2023.07.17
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    終の住処 最後は家族と過ごし思い出深く、すみ慣れた家でというイメージ。 雫ちゃんが、ライオンの家というホスピスで残された人生を過ごす。雫の旅立ちが近づくにつれ涙が溢れてくる。色々な暖かな思いや出来事。幸せだと感じること自然と笑顔になれること。 幸せに生ききった雫。残された家族にも思い出と共に幸せが訪れますように。

    17
    投稿日: 2023.07.14
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    瀬戸内海に浮かぶホスピスで、人生最後の時間を過ごす人達の物語。「ライオン」と「おやつ」はこの本の重要なキーワード。 人の命に関わる物語は、これまでに数多く読んできたはずだ。この本は何か特別なことが起きるわけでは無いし、読み終えて号泣した訳でもない。それでも自分の心には深く刺さった。ありきたりな感想かもしれないが、一日一日を大切に生きていきたいと思った。過去を悔やみすぎず、未来を心配しすぎず、今を精一杯生きて人生を充実させる努力をしていきたいと思う。 今後少し落ち込んだりしたときなどに、また読み返したい。

    5
    投稿日: 2023.07.13
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    小川糸さん2冊目。内容を知らずに読んだが、ホスピスの話しだった。 20年以上前、義母が末期癌でどう最後を迎えるかを考えて、当時出来始めのホスピスを探して車で1時間ぐらいのところに見つけた。治療で寛解してのち、我が家でギリギリまで過ごし、最後は車でホスピスに送り、葬儀もそこで行った。当時も面会や治療等で周囲はあれこれ言っていたが、本人が望む事を最後までできて、妻と二人では満足している。 どう絶望の時期を乗り越え、心穏やかに最後を迎えられるか。本人が納得すれば、ホスピスは最高の場所となる。そういったことが、この本では書かれている。頭では拒否していたパパと家族との面会も、最後はできてホッとする。死は誰も逃れられないものだが、この作品のように、最後は心穏やかに迎えたいものだ。

    59
    投稿日: 2023.07.13
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    小川糸さんの作品は素敵ですね。 生きること、死ぬことについて深く考えることができました。息を吸うこと、歩くことが出来ること、食べる寝ることができること、、、。当たり前のことだけど、この日常に感謝しようと思いました。 私が最期に食べたいおやつは、プリンです。

    4
    投稿日: 2023.07.12
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    悲しくて悲しくて仕方がないんだけど、それでもなんだか読み終わったら温かい気持ちになる、不思議なお話だった。 息が吸えること、ご飯が食べられること、しっかり寝て、また朝を迎えられること。そういう当たり前の幸せに気づける一冊。 人間の原点とは何か、という部分を書いている気がした。 ちなみに、豆花がどうしても気になってカルディで買ってきた。この作品みたいに、ちょっと酸っぱくて甘くて、不思議な味だった。

    3
    投稿日: 2023.07.12
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    若くして余命を宣告された女性が瀬戸内の島のライオンの家というホスピスで、残りの時間を過ごす物語。主人公は瀬戸内のきれいな海や自然豊かな風景、ライオンの家のおいしい食事、新しい出会いに癒されながら、自分の人生を受け入れていきます。 生と死は隣り合わせであること。この本を読むと、マドンナが語るように、人生は一本のロウソクに似ているという表現はまさしくそのとおりだと感じます。 また、死に限らず、どうにもならない現実を受け入れることで人は前に進めるのだと思いました。それが一番難しいけれど…。シスターが言う、「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える」のは、死の間際になってやっとできるようになるのかも。 呼吸ができること、食べられること、歩けること、今あるあらゆる当たり前のことに感謝したいと思える物語でした。またいつか読み返したいです。 (個人的には、最後の梢ちゃん目線のお話はなくてもよかったかなと感じました。すべてをきれいにまとめなくても、知ることのできない人の気持ちはあるものだから。)

    8
    投稿日: 2023.07.09
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    優しい気持ちになる作品だった。自分がどのように生きたいか死にたいか、悔いのない人生を送っているのか考えさせられる話だった。いつどうなるか分からない命だからできるだけ生きててよかったと思える瞬間を増やしたい。自分の心に従ってやりたいことをたくさんやっていきたい。そして、自分もまもなく死ぬとしたらライオンの家に行きたいと思った。自然の中で心穏やかに過ごせるのはうらやましい。最後は涙が出るくらい切なかった。主人公がいい子で物分かりが良すぎるところ、綺麗事が多いところは共感できなかった。

    4
    投稿日: 2023.07.09
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    30代の若い女性が最後の時を過ごす場としてホスピスを選んだ。死に向かっている描写がリアルなのに、なぜか、ゆったりとほのぼのと時間が過ぎていく。この本を読むと死への恐怖が和らぐ気がする。

    4
    投稿日: 2023.07.02
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    うまく感動できなかった 自分が素直な人間じゃないからだと思う 少ししらけてしまう自分がいてどっぷり入っていけない ドラマ仕立てな感じがしてしまう 映画やドラマの方が感動できたかもしれない 旅立つ時満たされた気持ちでいけたらいいなと思う ライオンの家はとてもすてきです みんな1人で生きているわけではないと思える一冊

    2
    投稿日: 2023.07.01
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    電車移動中に読んでいたにも関わらず、後半は何度も涙が止まりませんでした。 余命宣告をうけた33歳の雫が選んだ、終の居場所。 瀬戸内にある海が見えるホスピス「ライオンの家」では、毎日曜日に開催される「おやつの時間」が、あり、入居者の思い出のおやつをリクエストして食べることができます。 そのおやつを通して断片的に蘇る自分でも忘れていたような思い出や、そこから湧き上がる人の心情が細やかに表現されていました。(味覚や嗅覚の記憶は本当に深いところに刻まれているものだなと。) どんな風に、どんな気持ちで最期を迎えたいか。 いつか死を受け入れて、死後と言う未知なる旅に出られるのか。 死生観を揺さぶられるおもいでした。 自分自身の死もさながら、大切な人が最期の時に向かう際に、こんなにも温かく見守ることができるんだろうか…。本書を読んでいると、大切な人を大切にできる時に大切にしなければと、改めて思いました。

    4
    投稿日: 2023.06.29
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    死は生きるということ。 余命わずかの主人公が、瀬戸内海にあるライオンの家というホスピスで余生を過ごすことに決めた。そこでは、毎週日曜に行われる入居者の思い出のおやつを提供する「おやつの時間」が存在した。 泣ける設定、泣けるドラマ、泣ける映画が苦手で、読者に媚を売って涙を誘うような、そんなものは避けていました。この本はおすすめされて読みましたが、読者に媚を売る感覚も、わざとらしい、押し付けがましい感じがなくて、素直に設定を受け止めて読めました。そして、自然な流れで涙が出ました。 心が洗われるような何かに包まれているような優しいお話です。これを読むと瀬戸内海に行きたくなると思います

    5
    投稿日: 2023.06.28
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    読んで良かった。 死ぬことも、大切な人を失くすこともそんなに怖くなくなった。でも絶対に後悔しないように生きていこうと強く思えた。 来月おばあちゃんに会えるの楽しみ!

    4
    投稿日: 2023.06.26
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    絵本をゆっくり読んでいる様な本でした。 ゆっくりと物語が進んでいき、温かい気持ちで読み進められしました。 人間誰しもいつかは訪れる死。 こんなにも死が怖くないと思える本ははじめてでした。手元にずっと置いておこうと思います。

    5
    投稿日: 2023.06.26
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    自分の思うままに最期を迎えるライオンの家での生活と環境が魅力的でした。優しくて強い人。雫さんだいすき。私が人生最後に食べたいおやつって何かな〜〜

    5
    投稿日: 2023.06.26
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    今までは死を、漠然と怖くて悲しいものと思っていた私にとって衝撃でした。 なんて美しくて暖かいのでしょう。 死の恐怖と向き合いながら、毎日命を燃やしながら生きる姿に心が震えました。 朝起きれること。 健康な体であること。 好きなものを美味しく食べれること。 どれも当たり前ではありませんね。 私の祖父は数年前に脳梗塞になり、それ以来何を食べてもあまり味がしなくなったそうです。 今まで以上に健康に気を使う必要のある祖父のためと、最初の頃は体にいいことばかりを考えて食べ物を選んでいました。 しかし、祖父は長く生きることより食べたいものを食べることを選びました。 白海老の軍艦、桃のショートケーキどちらも体に良くないものですが、美味しいと笑顔が溢れる祖父を見ると、きっとこれで良いのだと思えます。 I usually don’t read the same book again. However, this one taught me a lot of things, so I should keep it and read it when I forget the preciousness of living.

    16
    投稿日: 2023.06.21
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    小川糸さんの作品は大人の童話のようだといつも思う。人生最期の時を、こんな場所と人々に囲まれて過ごせたらどんなにいいだろうと。 マドンナが人生をろうそくに例えたのがとても納得した。 瀬戸内海沿岸は馴染みの地域だが、慣れてしまうとその美しさが当たり前になってしまう。 改めて瀬戸内の島々を訪ねてみたくなった。

    6
    投稿日: 2023.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に久しぶりに本を読んで涙し、今まで読んだ本の中で1番号泣した。 学校の本棚で偶然出会い、少し前に話題になってたなと思い手に取った。題名から内容が全く推測できなかったし、あらすじも読まずに読んだ。 私はこの本から本当に多くのことを学ばせてもらったと思う。星5では足りないくらいに心打たれ、今読後の感動と感傷にに浸っている。 このお話は、終末治療としてホスピスに入っている雫の物語だったのだが、もう余命幾ばくも無く、かなりしんみりした話になると思っていた。だが、それは全くの的外れであり、人生には残りの時間など関係なく、いかに自分の力で彩り、感じ、そして謳歌するのかということの深さを教えてもらった。 雫1人だけにフォーカスせず、たくさんの登場人物たちがおり、亡くなり、見送る場面があった。「死」というものは普段生活していると予想などできるものでもない、だが私たちの隣に常にあるものであるというのに、全く日常では意識しない。たしかにこの本はフィクションだが、そんな些細なことは関係なく、「死」について多くのことを学ばせてもらった。ここで特に印象に残ったのは、「死を受け入れると言うのは、死を恐れることも含まれる」というような場面で、私は死の淵をさまようような経験はしたことがないが、「死を受け入れる」で想像していた自分の「死」への概念が変わった。 マドンナが、「人は生きている限り、変わるチャンスがある」という言葉も大変印象に残っていて、関係無いかもしれないが、私自身4ヶ月のカナダ留学で、新しく出会った家族や友達から本当にかけがえのないものをたくさんもらえたし、自分の中の本当にしたいことを見つけたり、視野を広げることができたりして、人が変わるのに期間なんか関係ないんだなと自分で体験したのもあり心に響いた。 個人的にはタヒチくんとの絡みの場面が1番好きで、最後に会いに来てくれたタヒチくんが、雫ともっといっぱいデートしたかったと言った後に、「でもさぁ、雫ちゃんが病気にならへんかったら、会えへんかったんやもんなぁ。皮肉やなぁ」と言った、タヒチくんと雫の最後の邂逅で涙が止まらなかった。この2人には幸せになって欲しかったという、叶わない願いを抱きながらも、ライオンの家に来なければ会わなかった2人、というのにとても感情移入してしまった。 「奇跡はいきているうちにしか起こせない」 この本から学んだたくさんの事を胸に、「今」を大切にしていこうと思う。

    22
    投稿日: 2023.06.18
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    子供の頃、死というわからないものに、寝る前にどうしても怖くなって母に何度も背中をなでてもらったのを思い出した。最近なくなった祖父母に怖くなかったの?と問いかけ、今も必ずいつかくるということに身を硬くする時間はたまにある。 作者は1回死んだことがあるんぢゃないかと思うほど、主人公の死に向かう意識?を具体的に描いていて、ビックリする。優しく穏やかにその時が迎えられたらいいと思う。今も怖いけど、、、そう思えてよかった。

    5
    投稿日: 2023.06.16
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    本の内容を全く知らず、ただ、今までも読んだことのある作家さんで、この方の書くものは、とても心地よく感動する。 という、自分のイメージで読み始めた。 ホスピスだ。と気づいた時、胸がツンと痛くなったのは、ホスピスで亡くなった伯母を思い出したから。 最初に伯母を思い出したおかげで、雫の話の中で、伯母が同じく生きているように感じた。 ああ、あの時はこんなふうに感じていたのか。 ああ、最期のころはこんなふうに感じていたのかもと。 そして、その想像は、少しだけ私の後悔を払拭させてくれた。 生きるって何だろう。 死ぬって何だろう。 それをとてもきれいに描いてくれた作品だと思う。 よい本だったな。。。

    4
    投稿日: 2023.06.14
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    瀬戸内の島に行ってみたい、 自分の人生の最後はどこで過ごしたいだろう? 最後に食べたいおやつは? 考えたことがなかったな。 死を受け入れることは今を一生懸命生きること。 良いお話だった。 おやつがメインテーマの話だと思ってたので 後半になるにつれ読むのがちょっと辛かった。 出てくる人物たちのセリフにも所々 モヤっとしてしまって、 そこは合わなかったかなあ‥

    6
    投稿日: 2023.06.13
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    死に向かう主人公の穏やかな日々の中にある葛藤や幸せについて。悲しくなり過ぎず、でも余韻はあってまた読みたい。

    4
    投稿日: 2023.06.11