
総合評価
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powered by ブクログ人は死ぬとどうなるのか。生きている限りは誰も知らない、分からない。だから怖い。 でもこの本を読むと、少しだけ安心できる。そんな気がする。
2投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログなんだか、終始ゆるくずっと泣いていたな〜 小川糸さんの、紡ぎ出す言葉が本当に綺麗で芸術的、心に入ってくるんだよね。感服です!
1投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルを見た時に、ライオンのおやつの話だと思ってしまいそうですが、この本は人生最期の時を考えさせられる内容でした。 誰もが死に対する不安があるかと思いますが、最期の時までの時間の中で悩んだり苦しんだりするであろう自分が、雫のようにだんだん穏やかに、幸せに最期に向かう事が出来たらいいな、と思いました。
0投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ死は怖いものと思い込んでいたがこの本を読んで、死は生き切ったという何よりの証であり、人生を味わい尽くすためにあることだと思うことができた。
11投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ主人公がホスピスで亡くなるまでの心情を綺麗に描いた物語。もちろんホスピスだから一緒に過ごしていた人も一人一人と亡くなっていく。人を失った悲しみや自分が死ぬことへの恐怖を、主人公なりに消化していく。私は主人公が亡くなったあとの周りの変化で涙した。マドンナの「きっとあなたの人生そのものが、おいしかったでしょう」という言葉で涙がとまらなかった。人生は一睡のごとく短く儚い。せめてそんな短い間でも、この夢が覚めるまでは笑顔でいよう。そう思えた。
2投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログふわふわした優しい物語。 なぜか、ちょっと現実離れな絵本を読んでる感覚だった。 意外とユーモアのある単語も含まれることがあって、面白かった。
2投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログホスピスのお話なので重苦しく心が乱されるような話だと読むのが辛いなと思いなかなか読めずにいた。 悲しい涙も流れたがどちらかというと心温まるお話で読んで良かったと思った。 避けられない死をどう迎えるか。自分もライオンの家のような所で心穏やかな最期を迎えたいと思った。
3投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ余命を免罪符にしてもオッサンからのセクハラ下ネタに不快感あり。命を扱っているのになんだか全体的に軽すぎやしないか?私には合わなかった。
2投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ'21のコロナ自粛+無駄になったGW+豪雨で食料品も買いに出られそうに無いと言う中で読んだ。あざとい形容詞が多い出だしだったが、ホスピスで毎朝出される粥とおやつにまつわるエピソードに泣けた。"笑顔"のエピソードには自分自身の後悔がぶり返し涙した。
5投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ小川糸のライオンのおやつを読みました。 主人公の雫はがん治療をしていましたが、治る見込みはなく治療を断念してホスピスに行きます。 レモン島と言うレモンが作られた島のホスピスでライオンの家です。 そこで入居している人たちの思い出のおやつが1週間に1度スタッフが作ってくれます。 そこでの雫のいろいろな出会いと葛藤があるのですが、死に対する考え方が変化していくのが、なかなか面白かったです。 雫という名前は孫の名前と一緒なので、親近感が持てるし、親友を含めて仲の良かった友達が何人も癌で亡くなっているので身近なものに感じて読みました。 映画になって欲しいストーリーでした。
22投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ雫さんが余命を告げられ瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごす事に決めライオンの家で過ごした日々。そこで出会った人々。毎週日曜日のおやつの時間にリクエストされたおやつにまつわるエピソードを聴き頂く行が切なく、また幸せな気持ちにもなり、作者の言葉一つ一つ温かいベールに包まれているような心地良さを感じで読み終えました。雫さん天国で皆と会えたかな?
2投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログうわ、もう死ぬの怖すぎる。私は死の準備のために本を読んでいる。メメントモリなんだけど、本当に死を目の前にしたら生きられない。適度な距離で死を感じていたい。やはり、認知症になって死ぬのって周りに迷惑はかけるけど本人的には幸せよね、わけわからんくなって怖さもないんでしょう。死はありふれているのに、隠されてる。おやつは生きる意味、間違いない。ハーブスのミルクレープ食べたい。
2投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログこれまで読んできた小川糸作品で1番良かった… 瀬戸内海の海やレモンの木々の美しい光景が浮かぶんで、寝心地の良いベッドの感触から読んでいてなんだか気持ち良かった 瀬戸内海の風景を見に行きたいなー 1回行ったことあるけど曇ってたし…冬だったし…(作中も冬でしたが) 死の瀬戸際の主人公雫がその妹と初めて対面して生きてきて良かったと震えるところで、私は小学生の時に初めてひいおばあちゃんと会った時のことを思い出して目が熱くなった (『太陽の光を存分に浴びて育ったような、私の妹。私がいっとき味わった孤独や切なさや苛立ちは、梢ちゃんという命を育むための養分だった。そう思えば、なんてことない。あの時間も、決して無駄ではなかったということだもの。』という文章がまた…) 広島の老人ホーム(病院だったかも?)に1人で住んでいたひいおばあちゃん 私は人見知りで緊張していたからろくに会話もしなかったのに、ひいおばあちゃんは目を細めてすごく嬉しそうな顔をしていて帰り際にお金を母に渡してた あの時私が思った感情は、私が存在するだけで喜んでくれる人がいてくれるんだという嬉しさだったな ということをこの本を読んで思い出したし気づいちゃったよね あと、先生のレーズンサンドのシーンも良かった 『誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します』 他人の気持ちなど考えず自分勝手だったかつての先生へ言ったマドンナのこの言葉 要は、“生きている間に他者を笑顔にすることが生きる幸せであり、ゆくゆくはそれがまた巡って自分の所へ返ってくる”ということ 私自身が自分勝手で甘えてばかりなわがままなところが強いから、戒めとして心に留めておきたいし周りへ返さないと…と思ったのです
39投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ前半がボロボロ泣けた。豆花のところ好きだな。自分も好きな人もいつかは死ぬ。自分の死はそこまで怖くないけど、大好きな人たちがいなくなるのは想像しただけでつらくていつも考えるのをやめてしまう。初めて聞くQODという概念になるほどと思わされた。
4投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ『ミ・ト・ン』『ツバキ文具店シリーズ』に続いて、小川糸さんの代表作(?)のこちらを手に取ってみました。 若くして余命宣告を受けた雫は、残りの日々を瀬戸内の島にあるホスピス〈ライオンの家〉で過ごすことに。 そこでは毎週日曜日、入居者(ゲスト)が食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」が設けられていて・・。 ホスピスが舞台ということで、どうしても「死」がテーマになってくるのですが、重い感じはなくてむしろ穏やかな空気感に包まれるような読み心地です。 件のホスピス〈ライオンの家〉がある瀬戸内の「レモン島」も、四方を海に囲まれレモン畑や葡萄畑があって、自然に恵まれた美しいロケーションなので、まさに"天国に一番近い島"(色んな意味で)と呼びたくなるような、人生の最期を過ごすのに理想的な場所なんですよね。 そんな「レモン島」で残り少ない日々を一日一日大切に生きる雫の心情が瑞々しい筆致で綴られていきます。 さらに、いよいよ"命のろうそく"の炎が消えそうになっていくにつれて、雫の意識下で現実と幻想が混濁するようになってくる様はとても切ないのですが、「今」を精一杯生きようとする彼女の姿に胸がいっぱいになりました。 「この体にまだ命というものが宿っていることに感謝した。吹けば消えそうなかすかな命でも、命があるからこそ、今日がある」 そして迎える彼女の最期は愛と感謝にあふれていて、もしかしたら「死」というのは忌むものっではなく、とても尊いものなのかも・・と思った私です。 ということで、心に柔らかな光が静かに広がっていくような・・そんな読後感でございました。 〈ライオンの家〉のようなホスピスがあったら、私もそこで最期を過ごしたいですね~・・。
38投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死生観が変わった。 人が死ぬ時はこんな感じなのかもしれないと思った。 いろんな人の最期を迎える場所だからこそ、多くの死に直面する。もちろん寂しさや悲しさもあるけど、それだけじゃない。 泣けるほどではなかったけど、年をとってから読むと見方が考え方が変わるのかも。 余命幾許もない残りの人生をどう過ごすか。 自分も、ライオンの家のようにゆっくり時が流れる温かい場所で最期を迎えたい。
2投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ人を思いやる心を大切に生きていると、それは自分に返ってくる。 だれかを照らせる人になる。 人生には、おかわりしていいことと、しない方がいいことがある。
2投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ余命幾ばくもない一人の女性が、ホスピスに入り命燃え尽きるその日まで懸命に生きようとする物語。 人生とは、命とは、大切な人とは、を考えさせられる一冊。 最期の最期まで生きることを諦めるのではなく、生きたいと願いながら瞬間瞬間を懸命に生きる姿に、とても感動した。 自分はその時を迎えた時に、こんなに穏やかにいられるだろうか? 周りに感謝し、必要とされる人でいれるだろうか?
2投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログまもなく死ぬことが分かってる主人公が、ライオンの家に来ることで、死ぬことより生きることを大事に毎日を過ごせるようになったり、でも、死ぬこともしっかり噛み締めてることが、すごく印象的だった。死ぬことが怖いというところに共感しながらも、その恐怖をやんわり癒してくれる優しい物語で、強く心に残る作品でした。
4投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう』 . . 「息」が印象的でした。生きる者全て息しなきゃいきていけなくて、息=生の象徴だけれど、受け取った息をどう吹くか、どんな息にするか、その息はその人の生き様そのものだと思う。
5投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ人生の終末 まだどんな風かはわからないけれど、あんな素敵なところと言ってよいか分かりませんが、行き着けてよかったと思いました 終末の命の輝きを見た気がしました 若くしての癌の宣告は想像もできず…だが、自分の人生の終末を自分で選択した強さ、羨ましいです
3投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ整った綺麗なお話。 に対してネガティブな気持ちを持ってしまう悪い癖。 末期癌患者がお粥をお代わり出来るほど食べられる? 末期癌患者の前に、熱烈なキスを受け入れてそれ以上は求めず、友情キープで支えてくれる爽やか青年が現れて寄り添ってくれるもの? たまたま犬が誰よりも懐いてくれたりする? そんな「ニンジン」があった方が、終末期にも、その先の旅立ちにも希望が持てるかもしれないね。 糖尿病の患者さんに指導する機会が多くて、 お菓子は食べてもいいけど食べすぎない様にね、 と言い続けてる手前、自分でもお菓子食べる時はためらう事が多くて、歳を取ったら思い切り食べるから今は我慢、なんで思ってきたけど、幾つになったら解禁していいんだろう?てか、歳を取った時にお菓子食べたいって思うのか、食べられるのか。だったら美味しいって思える時に食べた方がいいんじゃないかしらって思ったりして。 欲しくてたまらなかったオモチャを買ってもらった幼児の嬉しさは、その倍以上のお金で大人買いした嬉しさとは比較にならないくらい大きいんだろうと思う。何が正しいのかどうするのが正解なのか迷いの最中。 我ながら理屈っぽくて嫌。 「つるかめ助産院」は素直に受け入れられたのに。
3投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログずっと読もうと思っていて何年越しかで読了。 前半は良かったけど、後半は都合良すぎかな。 自分はどんなふうに死を迎えるのかな。
1投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ瀬戸内海の島々を旅したくなった。 私もこんなマドンナのいるライオンの家 (ライオンの名前の意味を知ってさらになるほどと)で最期を過ごしたい。 孤独と思ってた雫にもたくさん見守ってくれてる人はいて、間際に次々と会いに来てくれる。 死は恐怖ではないと穏やかに過ごせるなんて 素晴らしく優しい世界だった。
4投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ大事な人の最期の時間を思い出し、 自分のもしもも考える 優しさに溢れた時間 瀬戸内の海が眺めたいなぁ
4投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ他人は物事や出来事だけで、その人が幸か不幸か決めてしまうけど、違うんだよなぁと改めて思いました。 この本を読んで、また自分の心は豊かになったと思います。 生きていくことに欠かせない食べ物の大切さをとても感じました。食べることが楽しみなことって大事だなと。 雫さんが、お父さんに会えてよかった。一番大事なおやつはやっぱりお父さんとの思い出だった。
8投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ普段ミステリー小説を多く読んでいるため、本書の優しくて甘美な文章と物語に心が安らぎました。 死を目前とした主人公の考え方は、残り少ない人生であるけれど悲観することはなくむしろ他の人にはない楽しさと生きがいを見つけているような気がして非常に良いものだと感じました。 今の自分は人との関わりをさらに大事にしたいと思える素敵な作品でした。 とにかく今は、私にとって大事なおやつを思い出すか、作るかを考える始末です。
3投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ後半はなぜか?(皆さん涙が出るものなのか分かりませんもので)涙が止まりませんでした。 自分が歳を重ね、“死”が身近に感じられるようになったからというのもあるのかも。 自然描写が自分にはすっきり入ってきて、気持ちの良い場面もたくさんあり、悲しい場面もたくさんあり。 お粥は苦手でしたが、たまに献立にいれてみようかな?? 『思い切り不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に』
11投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ切ないなぁ。 切なすぎるなぁ。 ちょっと考えちゃう。 自分だったら主人公の雫ちゃんみたいに できる?って自問自答しながら 読んでいました。 雫ちゃんの生い立ちやら、お父さんとの関係 それも切ないんだよなぁ…… 雫ちゃんもお父さんも優しいの。 ホスピスに行くというのは死を受け入れること。 死を受け入れるということは、もっと生きたいということを正直に認めること。 切ない。切なすぎる。 生きていれば、いつかは訪れること。 いつかは訪れてしまうけど… 足掻いちゃうだろうなぁ。 小川糸さん、凄いなっ!! 読み終わった後の余韻も凄い…… 六花ーーーーーーっ!
36投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ死と向き合うことは、ちょっと怖くて勇気がいること。本作品は、いつも以上に読み進めるのに時間がかかった。ついつい、自分だったら…、と考えてしまう。それでも、命の大切さを教えてくれる素敵な本だった。
65投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログ瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」。毎週日曜日のおやつの時間には、もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる。穏やかであざやかな瀬戸内の風景と、亡くなることを受け入れるとはなにか。 文章がやさしい。死ぬ間際、死んだあと、きっとそうであればいいなと読みながら気づいたら泣いてしまっていた。最近とても弱くなっている。
5投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ死について考えさせられる一冊。 死は誰もが恐れるものだが、なぜか暖かく安らかなものであるように思える。 死に直面した際にもう一度読みたい一冊。
14投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ号泣。ご都合主義の香りはするけど、それでも嘘くささがなくて主人雫さんを通した美しい言葉がたくさんで素敵な1冊だった。
7投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログ生きること死ぬことを改めて真剣に考えさせられた時間でした。この世を旅立つ時、何を考えて誰を思うのだろう。。意外と幸せな人生だったなと思えるようにちゃんと生きたい、色々な景色を見ておきたい、やりたいことをやっておきたい、など想いが溢れてきた。あと、大切な人が幸せになれるよう支えていけたら、、という気持ちも。 おやつの時間が大好きな私にとって、おやつは人生のご褒美、心の栄養という言葉はその通りだと感じた。またおやつを一緒に食べる人によってもその幸せ度が増すことを私は知っている。
9投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログハッピーエンドではないことが予想されるストーリーで、ありきたりであるが死を覚悟した主人公の目線を通して当たり前の日常の素晴しさが描かれている。当初食が死の対極にある生への執着として描かれているように感じたが、読み進めるごとに食にまつわる話が主人公の悟りの境地のあらわれのように感じた。 当初は主人公の思いと同期して逆転のハッピーエンドを期待したが、今ある日常をに感謝して死を受け入れる過程がリアルに自然に書かれており、切ないながら前向きに読み進められる本当にいい本であった。
25投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ涙出ます。悲しくて、というより切なくて。美しくて優しい文章から主人公の気持ちの変化や人柄がよく伝わるとても良い本だと思いました。
3投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ死と関わりの深い仕事をしているので、様々な死を見届けてきました。死がただ単純に悲しいものではないということは実感としてあり、その点においてこの本の描写は好きでした。こんなホスピスが最期の選択肢として選べたらいいですね。
5投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ先にこれを読む前にドラマを見たのですがどちらも号泣してしまいました…。本当に悲しいお話だったけどこんな施設に行きたいなって思いました。おかゆも美味しそう!!
4投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログこの先、自分自身や家族の死を間近に感じる日が来たら、この物語を思い出そう。きっと味方になってくれると思う。 私が食べたいオヤツは何だろう。久しぶりに甘くて優しい記憶が蘇ってきた。
8投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ病で余命わずかな雫は、瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」を終の住処と決めた。そこでは毎週日曜日に入居者が最後に食べたいおやつをリクエストできる、おやつの時間があった…。 温暖で美しい瀬戸内海の島で最期の時を迎えたいという主人公の気持ちは少しわかる気がした。瀬戸内地方には以前旅行で行ったことがあるが、過ごしやすいところだなと思った。ホスピスで年齢も性別もさまざまな人々と出会い、別れを目にして最期の時を迎える雫の姿に、後半はやっぱり泣いてしまった。自分は最期をこんなに穏やかな気持ちで迎えられるだろうか。
4投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ死ぬことを楽しみに待つ、と言うのは言い過ぎだが、少なくとも、死ぬことが完全なる悪で、生の反対にあり、拒絶すべきものだということでは決してない、ということを考えた。 死んだらどうなるのか、小さい頃から何度か考えたこともあった。今までに亡くなった人全員が天国にいるとしたら、天国もしくは死後の世界は人で溢れ返るだろうし、そこで歴史上の偉大な方々に会えるかも、と希望を抱いたこともある。 ただ、死後のことをあれこれ考えるのではなく、今生きているという奇跡に感謝して、自分で当たり前にできていることが当たり前ではないことを忘れずに、可能な限り後悔のないように生きていくことを大切に生きていきたい。
6投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ死と向き合う主人公の様が丁寧に描かれていて、胸を打たれた。内容自体は淡々としていたけど、話が進むごとに、生きるとは死ぬとは何かを紐解いていき、最後は本人の望む形で死を迎えられたんじゃないかな。かなり感傷的な作品で、辛いシーンもあったけど、それでも読んでよかったと思えた。
38投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログこの本を読んで自分の死についても考えるいい機会になった。物語が淡々と進んでいくのがリアルで良かった。
2投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ生きたいと強く願っているのに叶わない。 そんな人も大勢いる。 今生きていることに感謝して、精一杯人生を謳歌したい。 たくさんの方に読んで欲しい素晴らしい本でした!
2投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ優しさに満ち溢れた素晴らしい作品。 悲しいお話しでしたが、辛い本ではありませんでした。 死への恐怖と生きる事への執着、作者が素直に表現している言葉が胸にしみました。 ただ、読んでいて涙が止まらなくなってくるので、後半外で読むのは控えました。
51投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ人生の最期をホスピスで遂げるという切ない物語ですが、不思議と心が暖かくなりました。言葉がとても綺麗で、丁寧に読みました。 心に残る一冊になりました。 おやつは心の栄養、人生のご褒美というマドンナの言葉が素敵です。
5投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ東京事変のキラーチューンという曲は『贅沢は味方』というフレーズから始まります。 最後のマドンナから雫への言葉が、この曲とリンクしました。 おやつは必要ないものかもしれない。 でも、おやつは心の栄養、人生へのご褒美…。 とてもあたたかい気持ちになれる一冊でした。
2投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死をテーマにしていながらも、とても読みやすく温かくなる本。 描写も美しく綺麗で、キラキラとした瀬戸内海や空気の匂いが思い浮かぶようだった。 ご飯の描写も絶品で、食べることや料る事の善さも感じて、終始明るい気持ちで読みすすめられた。 最期は夢が真か曖昧なシーンや、スピリチュアルが強い表現も多く、実際こんなに美しく調和されるのだろうか?と少し疑いもありつつ、それこそが救いなんだろうなとも。 彼女が享受した世界の美しさやご飯の美味しさ、感謝などの気づきを、痛さ、辛さ、しんどさを通さずに、見て受け取る事に罪悪感も感じた。 六花は白いポメラニアンで想像できて、かわいくふわふわな様子が愛おしかった。 (追記:小川糸さんの愛犬を見て、ゆりねちゃんのような見た目なのかも) 小川糸さんの作品は初めてだったけれど、素敵な作家さんに出会えて本当によかった。
3投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログとても良い作品だった この物語がずっと終わらずに続いてくれたら良いのにと何度も思った 瀬戸内の情景や主人公の心の動きが、詩的でカラフルに表現されているが、終わりが分かっている為、表現が色鮮やかで美しい程切ない気持ちも湧いてしまい作品を読みながら胸がいっぱいになった
8投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ死の間際のオーガズム。 先生、六花の飼い主そしてお母さんとの邂逅が穏やかで心地よい。 特に、「思い出してもらうたびに地球がぼんやり明るくなる」とか、「1日1回は笑顔になれるように」とか、素敵な言葉がたくさんあった
2投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ瀬戸内のホスピスに入り、そこにいる人々や美味しい食事たちによって、考え方や心情の変化が起こっていく。 小川糸さんの描く話は、優しさが溢れていて、大好きな人や、大切な事を思い出させてくれる。 優しい気持ちで涙が流せた。
3投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人は孤独ではなく、必ず誰かが見守ってくれているそういうことを教えてもらった。いずれ自分にも死は訪れるだろうが、それは決して悲しいだけなんじゃないということを雫さんが生命を持って語りかけてくれた気がしました。
5投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 「明日が来ることを当たり前に信じられることは、本当はとても幸せなことなんだなぁ。そのことを知らずに生きていられる人たちは、なんて恵まれているのだろう。」 「幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満をもらしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。」 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。」 「自分の食べる量が半分になってもいいから、梢ちゃんの喜ぶ顔が見たいと本気で思った。そんな相手に、人生でたったひとりでも出会えたことこそが、私にとって最高の収穫だった。」 「生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。」 【個人的な感想】 死は怖いものではない。と思えた。 そして私も誰かの光になっているのだから、「今」に集中して人生を思いっきり楽しもうと思った。 また、年齢を重ねてから読み直したい。
2投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログホスピスが舞台だなんて、悲しい話に決まってる、としばらく敬遠してた本。けれど、読んでみると不思議と心が暖かくなった。毎日を大切にしなきゃと思えた。心がトゲトゲした時に読み返そうと思う。
16投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ死と向かい合うということ。こんなにも穏やかな死に方があるのかと思うけれど、そこに行き着くまでの主人公の生い立ちや、葛藤があればこそなんだなぁと思う。死が身近にまだ感じられなくても、日々を大切に生きたいと思える、本当に優しい感動的なお話でした
4投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の死と向き合うこと、死を迎えることは辛く苦しいことばかりではないと思わせてくれる作品だった でもまだまだこれならな年齢で死を受け入れないといけなかった雫の葛藤やどんどん弱っていく姿、雫が亡くなった後の家族の会話には何度か涙腺が緩んだ でも正直なところ、ある程度の年齢まで生きたら痛みを取り除いてもらいつつ美味しいものを食べながら ライオンの家のような場所でゆっくり余生を過ごすことこそが理想的な最期の迎え方だなと思った
3投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
病気を受け入れるのは容易いことではない。 え?何故自分なの?ついこの間まで元気だったのに。 死への不安に押し潰されそうになる。 間違いであってほしい。 そう願いながら 祈りながら 受け入れなくちゃいけないのか。 自問自答の連続だった。 私もつい最近、経験した。 「自分ががんばっている時、 がんばってと応援されるのは 私自身は嬉しかったし、励みになった。」 私も、頑張れに励まされたことがある。 網走ハーフマラソンに参加した時 沿道の方が、「〇〇さん、がんば」と声かけてくれたのだ。 ゼッケンと参加者名簿から名前を見つけ出して。 雫さんの容態が悪くなっていく。 ついにおやつのリクエストで彼女の番が来る。 そして、サプライズプレゼント。 身体が思うようにならない彼女は 一緒に美しい景色を見る。 それこそが最上のプレゼントだ。 彼女は光になった。 彼女を照らし続けていたお父さん。 彼女が食べられなかった春菊を大好きな竹輪に はさみながら。 男手一つで。 生きるとは、誰かの光になること。 今日は母の日。 母も見守っていてくれているのかもしれない。 いまをしっかりかみしめて生きたい。
110投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ小川糸さんの作品はこれで2冊目。 若くして余命宣告を受けた雫が海の見えるライオンの家、ホスピスで残りの日々を過ごすお話。 人は人生の最後のギリギリまで成長できる。少しのことでも変わろうと思うだけで成長できる、そんなふうに思えた。リクエストのおやつにはそれぞれ大切な思い出があってリクエストを聞くだけでも、感動する。言葉ひとつひとつが優しくてすらすら読める。とてもあたたかい作品だった。
20投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログホスピスのお話だから読むのに躊躇していましたが、出てくる人たちの大往生に気持ちよく最後まで読むことができました。そして泣いた泣いた。。最後に幸せな人生だったなと思いながら死にたいから、今を余すことなく楽しんで生きたいと強く思った。
8投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログ若くして余命宣告を受けた主人公が終のすみかをライオンの家というホスピスで過ごすお話。そこには色んな葛藤がある。 読みながら遠藤周作の「沈黙」を思い出した。 人は人生の帰路に立った時、神に祈る。 「助けて下さい」、「なぜ、自分だけがこんな目に…?」と。でも、神様は沈黙を続ける。どんなに泣き叫び、答えを求めても沈黙が続く。 心の葛藤と向き合いながら自分で答えを出さなければならない。 正解などわからない。 そして自分で出した答えを神様は沈黙で受け入れてくれる。 人は困難な状況に置かれた時、難しい選択を迫られる。そんな時、人の温かさや、好きな本を読んだり、美味しいものを食べたり、きれいな景色を観たりとちょっとした事でも気持ちが変化していくもの。 「(こんな私を受け入れてくれて)神様、ありがとう!」と最期に言えるように。そんな作品でした。
7投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ小説は主人公の成長を描くものが多いけど、人間は死の間際まで成長できるんだな、と思わせてくれた一冊。 ホスピスが舞台という時点で覚悟していたが、めちゃめちゃ泣けるお話。電車の中で読むべきではなかった。ラストは家で読むことにした。
22投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログちゃんと生きてるかな。 今を蔑ろにしてない? そんなふうに問いかけ られてる気がしました。 後悔のない人生なんて おとぎ話だけど、 なんだかんだよかった よね、 ご馳走さまでしたって 最期に言える人生は、 ちゃんと生きた実感の ある人生なんだろうな。 それは今を蔑ろにして いては得られない感覚。 今を大事にできない人 は未来の時間もきっと 大事にできない。 「いつの日か」は絶対 やってこない。 人生から返ってくるの はいつか私が投げた球。 嗚呼今をちゃんと生き よう。 直球勝負で見事に泣か されました。 だれにでも書けるもの じゃない。 僭越ながら著者の剛腕 に星五つです。
189投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログもう十年以上前になるのか、瀬戸内海のサイクリングロードを自転車で旅したことがある。穏やかに煌めく海と、柑橘畑の鮮やかな広がり、潮の香る優しい風、そして溢れるように降りそそぐ光を全身に感じて、ああもし選べるとしたら、こんなところで晩年を過ごしてみたいと、そう思った。 主人公の雫が、瀬戸内の島にある「ライオンの家」で過ごした時間はとても短くて、途中でそのことに気づいた時はとても驚いた。次第に衰えていく体と、反比例するように満たされていく心。時間は長さだけでは測れない、深く濃く、いとおしみ感じていくことで、自分の中に沁みわたっていくのだと、そう思えた。 私にはまだ、死というものがよく分からない。ただ、皆と同じように、私の心の中にも雫が生き続けている。
10投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ友人の勧めで手に取った本 。 舞台が穏やかな瀬戸内海の島。 優しい文章、素敵な人々。 ライオンの家の様な、素敵なホスピスが実在するのかな。 病気になって初めて気がついたり、感じたりすることがあるんですね。 涙なしでは読めない本。
7投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ淡々と読み終えてしまった。死を受け入れる境地、覚悟ってのは実際どうなんでしょうか。心残りや後悔はドバドバあると思うんやけど、逝く方も見送る方も。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ『病状の末期を絶望ではなく生きている今に充実しながら豊かに過ごしましょう』がホスピスの使命。それは心の豊かさを育み幸せに逝くことにつながっています。未来に種を蒔いて逝く人の尊さに共感しました。
2投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログなんとなく旅に持ち出した本、奇跡的に旅先と本の舞台が一緒だった。 目の前にある景色が文字となっていたので、より文章が入ってきた。 幼い頃から死について考えては怖くなってしまうタイプだったが、この本を読んで初めて死に対して怖さ以外の悪くない感情を持てた。 死ぬまで定期的に読み返したい作品。 (帰りの飛行機で涙が止まらなかった)
4投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ小川糸さん(1973~)の作品、ブクログ登録は3冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 ---引用終了 自分がとりあえず健康で、日々忙しく暮らしていると、この世から旅立つ日のことを考える余裕がない。 これって、とても幸せなことと気がつく。 今の日々を大切に、しっかりと生きていこう。 そういう気になる作品です。
75投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログこの本の読書感想は2つに分かれるだろうな。癌サバイバーとそうでない人で。 死を覚悟し受け入れた人は、この本の主人公みたいに心穏やかに、全てに感謝できて、目に映るもの全てキラキラに見えるようになるのかな。 確実に死に向かってることは理解できてても、まだ死ぬ覚悟は持てない段階だと、この本を読むのはキツいだろうな。 死にたくないなー死ぬのこわいなー
7投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ時間がゆっくり自分の思うまま最期の時を過ごせるホスピスって最高だろなと思う。 死を目の前に食べたいおやつは人それぞれ。思い出もそれぞれ。どれも感慨深った。 主人公雫の人生の終焉も穏やかで優しいものであった。この話のように死というものが等しく優しく穏やかなものであると信じたい。
14投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログホスピスに入った33歳の雫の話。 重いテーマだが、最期まで幸せをかみしめたり、自分自身と向き合う姿が美しく描かれていた。 死を受け入れることと、生きたいと願う自分に気づくことは紙一重なんだ。
5投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ自分の最後をどうすべきなのかなんて今まで考えたこともなかったですが、考えてみても遅くはないのかなと思わされました。 とても感動しました。
4投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ最初は周りと比べて元気な状態で入ってくる雫(主人公) 徐々に周りがしていた行動を理解してつつ死に近づいていきます 他の方が書かれてる様に全員人間が出来てる方が多く、それゆえに話が良くも悪くも綺麗に進みすぎてるかなーっと感じてしまいました いい話ですが教本といいますか自己啓発本の様な窮屈な印象を受けてしまい、、、、 私は生が個別なように死も個別派ですね (ちょっとした引用すみません!)
2投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログこんなところで人生の最期を過ごせたら素晴らしいだろうと思う。こんな人生の最期は理想的だと思う。 だけど現実はそんな甘く無いだろうなとも思う。死はそんなに美しいものではないのではないか。ただただ残酷で無情なものではないか。だから、素直に感情移入できない部分があった。 それから、登場人物が全員善い人すぎた。裏があるのではないかと思うくらい善い人すぎて、理解が追い付かないところもあった。
2投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ読みたい本リストに入っていたけど、あらすじを忘れていて読み始めたら、後半ずっと泣いてたわ。 とにかく大切に読みたいな、と思って、ゆっくり少しずつ読みました。 私も病気してきたから、受け入れられない気持ちとか、わかる部分はあるけど、死には直結しない病だから、やっぱり違うな。とか、色々と考えてしまった。 途中、職場で一緒に仕事していた人のことを、思い出した。 私より若くて、素敵な人だったのに。 亡くなった父のことも少し思い出し、そして読んでる途中、伯母の訃報が… でもやっぱり、人生なるようにしか、ならない。 シスターの言葉が心に残った。 『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう』
5投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ死は怖いもの、死んだら全て終わりというイメージが強いけど、この本を読むと死に対しての恐怖が少し薄れ、前向きに考えられるかもしれない。 人生とは、健康で生きていることのありがたみ、今この瞬間を大切にすることの重要性などを感じられる一冊。 あとライオンの家が素敵な施設すぎる。自分だったら何のお菓子をリクエストするかなあと考えてみる。やっぱり小さい頃お母さんが作ってくれたチョコバナナかな〜 身近な大切な人の死に直面した時、自分が病気になって死を意識した時にもう一度読み返したい。
5投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ心に残った文章は3つ。 「でも、今ならわかる。バナナの命も、私の命も、等しく尊いということが。」 当たり前のように食材があるから意識してないけど、魚だって肉だって野菜だって、命。当たり前のことすぎて忘れてしまいそうになるけれど、その命は私の命と等しく尊い。 だから感謝を込めて、私たちは「いただきます」をちゃんと言わないとな。心を込めてお料理して、味わっていただきます。 「人生には、何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあふんだということが、わかったのだ。〇〇ちゃんに会うことは、そうではないこと、に分類される方だった。一度おかわりをしてしまったら、際限がなくなってしまう。」 〇〇ちゃんのところはネタバレになりそうなので一応伏せました☺︎ 「生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね」 私がいつか亡くなるとき、こんな風に人生の幕をおろしたい。 そしてこんな風に「よい旅を!」と送り出せることも、すごくすてきだと思った。 終わりじゃないんだ、魂の新しいステージがこれから始まるのか。正解がどうかなんて死なないとわからない。でも新しいスタートって捉え方があると知ると、死に対する考え方が少し広がった。
3投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ死を迎える事はとても悲しい事、怖い事だと思っていた。 でもこの本を読んで、考えが少し変わった。 最期をどの様に迎えるか考える事で、素敵な人生の終わり方ができる。 命の終わりが近づいてきた時に再読したい。 お守りの様な本。
18投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ人生観を考えさせられる話。決して重くはなくむしろ清々しい。恋愛も少しからむ。でもやっぱり切なさがつきまとう。読みやすい。
3投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログだんだんと、できることが減っていって、その分心が研ぎ澄まされていく。私の人生に無駄なことなんてなかったんだと、初めて会った妹や、六花の存在が生きている喜びを感じさせてくれる。泡のようにすーっと溶けていく感覚なのかな。感謝が止まらない最期をわたしは迎えられるだろうか。
4投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログあらすじにひかれて手に取った。様々なおやつとそれにまつわるエピソードにその人の人生があるのだろうと想像した。どんな表情の方だろう、普段はどんな風に過ごしているのだろうと。亡くなることが身近にありながらも、日々は訪れる。まだ私はその経験はないけれど、心穏やかに過ごせる環境がいい。それは物的環境だけでなくて。私自身の心と体の部分面で。想定以上のことが起きても、全て最大限のことをして見守ってくれている存在に感謝したい。そして、旅立ったら、次は見守る役目を果たせるようなひと?もの?になりたいと切に願う。
4投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死を前向きに捉えた作品。 自分もこうありたい。 中盤から後半にかけてはモルヒネの効果なのかな?ずっと幻想、夢をみていたけど、幸せな夢なら自分もこうありたいな。 死を受け入れるということはまた生きたい気持ちも受け入れることと書いてあったけど、なんて難しいことだろう。不幸を吸って感謝を吐けるようになるまでどれほど泣かなきゃいけないんだろう。 雫は優しくて強いから、、自分はどうだと考えると途方に暮れる。
2投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ生まれた瞬間から死ぬ事だけはみんな決まっていて、気持ちが少しでも軽く、穏やかにその時を迎えられればいいな。おやつはご褒美。私は何を食べたいと思うだろ。どんな景色を見ていたいと思うだろ。
3投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ近年の終末期医療はQOL(生活の質)を重視したものになってきている。最期までその人がその人らしく生きることが出来る様に多職種が連携している事を再認識した。本書の様に幸せな大往生を迎える人が増えて欲しい。というのも近年では病院で息を引き取る人が多く昔の様に住み慣れた自宅で最後を迎える人が少ない。その背景には医療技術の進歩に伴い侵襲による苦痛を受け入れてでも生を選ぶ人が増えたからであろう。確かに延命が可能であるならば生を望む人は辛い処置でも耐えようとするのかもしれない。しかし本書の雫の様に病気に対して治療をする手立てがないのだとしたらその時人は何を望むのだろう。否認、怒り、取り引き、抗うつといった感情の波に当たりすべてを受け入れた時、最後は自分らしくありたいと望むのではないか。住み慣れた家で大好きな家族と暮らしたい。本書の様な自然豊かな場所で温かな人に囲まれて生活したい。皆それぞれに理想の最後があることだろう。中には最期の生き方について考える前に病気を受け入れる事ができずその時が来たという人も多いのではないか。本書を読み自分らしく最期を迎える為には誰と過しどこで人生を締めくくりたいのかを考えるきっかけとなった。
53投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ以前「君の膵臓...」で大号泣した私ですが、この本を読む前に病気持ちになってしまい、リアルさを感じたせいなのか全く泣けませんでした。 でもとても感動しましたし、気持ちが落ち着きました。
10投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログクリスマスの日に、瀬戸内海に浮かぶレモン島へと向かう雫。そこには、終末期を過ごす人のためのホスピス、ライオンの家がある。施設の代表者、マドンナに終の島、終の住処を紹介される。ライオンの家では毎週日曜日のお茶会で、もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストすることができるのだそうだ。 あらすじもなにも知らない状態で読み始めました。 痛いお話、哀しいお話、泣けるお話は極力避けていたので、読み始めてすぐ、これは泣いてしまうお話だと気付きました。それでももう、読み始めてしまったので留まることはできませんでした。 始めからずっと、死が隣り合わせにあり、油断していると哀しみが突然突き刺さってくるけれど、そこには確かに生があり、主人公、雫の生き様が描かれていました。
4投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ瀬戸内の島にあるホスピスで、ゆったりと、でも確実に流れてゆく時間。弱っていく自分。お菓子にまつわるストーリーが心をひだを温かく埋めてくれる。 満たされた気持ちで旅立つ。
3投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ癌で余命宣告を受けた主人公の雫は瀬戸内にあるホスピス、ライオンの家で最期の時間を過ごす。 マドンナを含め、このホスピスのあたたかいこと。こんな場所で私も最期を迎えられたら、なんて思う。 無慈悲にも進む病状に、つらく重い気持ちにもなるが、それでもつらいだけじゃなく、死に対して前向きな考え方を与えてくれる作品。
4投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログライオンの家、瀬戸内の穏やかな情景が目に浮かびました。 余命1ヶ月、ホスピスで余生を過ごす彼女がリクエストしたおやつ。 生きる力を感じました。 今、生かされていることに感謝をしつつ、自分に向き合い前向きに生きていくことの大事さを痛感しました。
4投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ自分だったらこんなに頑張れない。同い年なのにすばらしい人間性。自分の子供ぐらいの死に直面したときは辛かった。すごい本であっという間に読み終えた。これから一つ一つに感謝をしてしっかり生きていこうと思えた。
6投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ1日1日を大切に感謝の気持ちを持って生きていこうと思える本 雫の癌だと知り現実逃避しようと八つ当たりをしたりする場面もあったが、最終的にその現実を受け入れてポジティブに死んでいく姿は大往生でした。 自分自身上手く行かないことやネガティブになることはこれから先あると思うが自然やおやつの力のようにリラックスしながら現実と向き合って行くことが大切だと思うことができた。 ストーリーの展開が非常に遅く少し読み飽きてしまう部分があったがいい内容だった
3投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログこんなふうに、最後に好きな物を食べられって幸せだ。食べられることに感謝。一緒に食べてくれる人にも感謝。死が悲しくなりすぎないようにみんなが言葉にして、最後を迎えるには最高の場所ではないかと思う。
48投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログいつもなら忘れないうちにと感想を載せるのですが、 余韻に浸りたくて書けずにいました あらすじを読んでなんとなくわかっていたものの ほんとに涙なしで読めなかった 話が最後に進むにつれ、溢れるばかりで 自分でも驚きでした 生きることをあきらめるではなく、 死をどう受け入れるか 死というテーマをただ悲しいものにせず、 あたたかく表現していることに救われました◯ 小川さんの他の作品とエッセイ気になる!
5投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ死に向き合うことは生きたいと願うこと 生まれるときも死ぬときも突然その時は訪れるんだなぁとしみじみ感じた。 バースプランってあるけど、デスプラン(この言い方がいいかは分からないけど)というのもあることを知った。 もし将来死の頃合いが分かったら、プラン立ててみたい。 後半がなんというかファンタジーで 期待値を上げすぎててそれ以上にならなかった。。 人生の最後に食べたいおやつは、小学生の頃にお母さんと一緒にや自分でさんざん作った「わかったさんのクッキー」かなぁ
3投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ人生の最期をホスピスで過ごす女性のお話です。 様々な人の大切な思い出や気持ちがおやつを通して伝わってくるというのがとても素敵でした。読んでいる最中、先日亡くなった祖父を思い出す瞬間があり、涙しながら読みました。祖父は最後何を思っていたのだろうか、私たちのことを思い出していてくれたら良いなと考えていました。 当たり前のことに感謝し、感動できるような生き方をしたいと思うことができました。小さな幸せに気づき、喜べる人間になりたいと思いました。
5投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ主人公が治らない病気(癌ステージⅣ)になり、死と向き合うことで見えてきた日常の大切さ、当たり前だと思っていたことは当たり前ではなかったことに気づく物語。 この本の登場人物なら、マドンナのような人になりたいなと思った。 ●人生をろうそくに例えているところ、 『ろうそく自身は自分で火はつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。』 …確かにそうだなと思った。 自分の希望で生まれてくる人はいないだろうし、生を貰った以上、死も考えなきゃいけない。 主人公が亡くなる割には暗くなりすぎないようにファンタジーも含んでいる。 身近で死に向き合ったことのない若者たちのへメッセージ本なのかな?と感じました。
7投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半は涙が止まらなかった。 最後の残された人たちのエピソードも心に響いた。主人公はきっと自分で思っていたよりも深く愛されていたんだなと。 生きることの素晴らしさや、日々をどのように生きるか、素直な自分でいることの大切さをこの本に教えてもらった気がする。 いざ自分が病気になり、余命宣告を受けたらきっとこの物語を思い出すだろう。 悔いのないように、精一杯今を生きていきたいと思った。
4投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログ命の大切さと今自分にできることを考えるきっかけをくれる本。 文章がとても優しくて読んでいて心地が良かったです。 また、六花がとても可愛く微笑ましかった。 1日1日をどのように過ごすか。後悔のないように日々過ごしたいと思います。 また、死が迫ってくる恐怖心やそれでも生きたいと力強い心に感化されました。 とにかく涙なしでも読むことができませんでした・・・ 自分の知らない世界や気づきを与えてくれる小説って良いですね。
8投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ設定とか風景描写は好みだったけど、心情描写がいまいちしっくりこなかったので入り込めなかった。 死、に対するオーガニズムというイメージ そして生きることは、自分自身をすり減らして誰かの光になること という部分が印象に残った。自己犠牲というマイナスイメージではなく、生きること自体が自分を少しだけ犠牲にしながら誰かのために生きることなのかな、と思った。
2投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ死を受け入れることは、自分がまだ生きたいと思ってると認めることだ。というのはとても印象に残った。 読んでる内に気付いたら病状が進んでいて、あまりにも早いと思った。あっという間な気がした。自分がすごい勢いで衰弱していくのも、他人がそうなっているのを見るのも結構ショッキングだと思う。そんな状況を受け入れていけるはすごいし、自分もそうできたら良いなあ 六花がかわいかった。犬は癒やし効果あるんやなぁと思った。
11投稿日: 2023.12.31
