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盲目的な恋と友情(新潮文庫)
盲目的な恋と友情(新潮文庫)
辻村深月/新潮社
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総合評価

674件)
3.9
147
284
169
19
1
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    盲目的な友情の方が、盲目的な恋より狂気だった。 読み手の憶測は作者の書き方で転がされていただけで、まさかの終わり方だった。

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    「その恋、その友情、依存かも。」 と書かれた帯に惹かれて購入。 蘭花目線と留利絵目線の2つで構成されている。 蘭花目線は、御嬢さんが初めての恋愛してその男が危ない奴で、云々と書かれていて、えっ?ここで終わり?ってところで終わって 留利絵目線がまぁ不気味なこと。 この執着心はレズなのか?と思ったがそうでもなく、ただの依存で強烈な執着。 でも、恋に夢中になって蘭花は留利絵の支えを蔑ろにしてる部分めちゃくちゃあって、イラッとくる気持ちもわかる。 ゾクゾクしながら一気読みした。 学生時代、私の周りにも留利絵っぽい女の子居たな。やっぱ女の子って怖い^_^; この小説結構好き!ヒトコワ!

    14
    投稿日: 2025.11.10
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    盲目的すぎる、けど大なり小なりこの感じの恋愛と友情ってよくあるんではないかしら男は知らんけど 劣等感を抱いてる方って、自分が勝手にしたことでもしてあげたと思ってるし、それに対してのお礼とか、ちょっとのざまあみろを求めがちなんですよね悪いけど、それでさらに劣等感増し増しになりがちね、それあたしね あと恋愛って相手に恋するとか愛するとか動詞にもなるけど、友情はないな、、、と今思った チャットGPTに聞かずにこの議題について小一時間語りたい

    1
    投稿日: 2025.11.09
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    人への依存。 人は人に依存して誰かに頼られたくて生きてる。 そんな人もいるんだな、と 蘭花の気持ちもわかるし、るりえの気持ちもなんとなくわかる。けど、それが全面に出過ぎ。 人って距離感大事だと改めて感じた。近すぎるとそれ本体が何かわからなくなるからね。

    5
    投稿日: 2025.11.08
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    再読 前半は蘭花目線の恋のお話 後半はルリエ目線の友情のお話 クズ男から離れられない美しい女の子…という単純なものではなく、後半のルリエの蘭花に対する執着が恐ろしい ルリエは自意識が高すぎて、プライドも高い 被害者意識も強くてコンプレックスにも敏感 嫌いになった人をいつまでも許さず恨み続ける 怖かった〜…!

    1
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平易な言葉と緩急締まって気持ちいい文章で、一日で一気読み。 二者の目線から同じ出来事を描く形態の醍醐味は視点の違いによる描写の差異だが、この小説はタイトル通り二人とも「盲目的」なのでその差異を「どちらかだけが正しい/間違っている」と言えない。そしてその狂気的な盲目はページをめくるごとに増していくため、後半にいくにつれて同じ場面でも違う出来事のようになっていく。 「いっそ好きじゃなくなれたほうが楽なのに」「恋ってそんなに友情に勝るものなんですか?」「あの子より私のほうが親友として選ばれた」、これらは決して劇的ではなく、いや正確にはいずれも私の周りでよく聞く言葉であり、つまり劇的かつ平凡なものでもあると言えよう。 しかしこの物語は何と言っても最後のどんでん返しがすごい。私がもしや?と考察したものは全て作者の手のひらの上で転がされていただけだということだ。誰かに本書を薦める上でその人と私の関係性によって本書のテーマが難易度として立ち塞がる時もあるかもしれないが、「面白い」と推薦したくなる一冊ではあるだろう。

    1
    投稿日: 2025.11.05
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    私も今は妻がいて子供がいて 恋は確かに盲目的になりやすく 求め合うものだと思っていて、 それが愛に変わると与え合うものになるんだと思っている。 友情も仲の良い友達には何の不快感もなかったのは きっと何も求めずただ楽しく過ごすそれだけの 存在だったからだろう 誰しもが盲目的になると思う、悩むし、苦しむ そんな時でもとにかく素直で自分を悲観せず真っ直ぐでいて欲しいと思った そうしたら登場人物みんなこんな風にはならなかったかもしれないから。

    2
    投稿日: 2025.11.04
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    ルリエ怖いね。してあげた、もっと感謝されたいと思うぐらいなら何もしなくていい。見返りを求めての行動は汚い。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    辻村作品読み続けキャンペーン中。 一番怖い作品かも。 ルリエが怖い。 人に価値を置きすぎると危険。

    1
    投稿日: 2025.10.29
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    恋も友情も盲目的になればなるほど醜いし、でも醜いほど想うからこそ、読者の情動を大きく揺さぶるんだなと感じた。 個人的には崩れていく人間、人生を描いた生々しさが、憐れですごく好みだった。 恋と友情の2部構成で、主人公が変わるため、友情を読んで恋を読みなおすとまた違った感じ方ができて面白い。

    2
    投稿日: 2025.10.29
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    最初の章を読み終える直前、ドロドロとした恋愛小説と思いましたが、そこからの展開に驚き。そこからはどんどんページが進んでいくような作品でした。登場人物それぞれの「盲目的」が、様々な視点で描かれ、どこか共感してしまう部分があるような。ないような。

    3
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった瞬間、わあ〜と声も出て鳥肌がたった。 本当にタイトル通り「盲目的な恋」と「盲目的な友情」だなと思った。また、最後まで読んで初めてタイトルの意味を理解できるなと。 嫉妬や憧れから依存や執着などさまざまな感情に昇華されていって、もはや狂気。 共感できる言葉もたくさんあって、私は果たして大丈夫なのだろうか?と不安になってきた。

    3
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後に衝撃の事実が、、でもなんとなくそんな気もしていたような、、 前後半比べると客観的な見解の部分については前半の方が共感できたが、「盲目的」になっている対象は後半の友情の方が共感できた。 自分も第三者から見たらルリエールみたいな存在だったらどうしよう、、、と怖くなってしまった。 女子の世界ではお互い自覚無く相手を傷つけてしまう言動が誰にでも少なからずありそうだと感じた。 最終的にとてもドロドロとした暗い感情になったから、自信を無くしている時は読まない方が良い。 彼氏がいない私にとって、ルリエールの蘭花に対するモヤモヤした気持ちや、友情より恋が尊いとされている世間の風潮を疑問に思う気持ちがとても共感できた。ただ、蘭花目線で見ると本当に好きな人ができたら、そうなってしまうのは必然というかどうしようもないことなんだなと感じた。

    2
    投稿日: 2025.10.18
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    最初は単なる恋愛小説家だと思ったが、第一章の後半から読む手が止められず気がついたら読み終えていた。執着にも色々な執着があるが、女同士の執着や恨みほど恐ろしいものはないと思う

    2
    投稿日: 2025.10.17
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    留利絵の蘭花に対する執着は異常…。 自分に非があるとは思いもしていないところがまた痛々しい。 だけど、山本文緒さんの解説にあったように、そうすることで彼女は自分を守っていたんだよなとも思う。 蘭花の泣いている姿を見るのは耐えられなくて、元凶を引き離そうとしていたのに、いざ離れたら自分の存在価値も同時に消え失せてしまったように感じたんだろう 聡明な蘭花の幸せを願っていたように見えて、自分の居ない世界でひとりで幸せになっていくのは許せなかったんだろうな 結末について、多少の驚きはあれど、正直どんでん返しとまでは言えないかなと感じた

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    読み終わったあとに嫌な気分になった。 人物描写がリアルなところが、読んでいて実際にありそうな、想像できるところが特に。 物語の流れとしても個人的にはあまり好みではないが、人によってはこの小説のような現実もあるのかと思えた。

    1
    投稿日: 2025.10.09
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    再読することはないだろうなと思うくらいヘビーな一冊だった。恋も友情も歪んでいて、視点が変わりながら、どんでん返しな展開が広がる。ずっしりと重くて、留利絵は自意識過剰で、どうにも救われないところが沈む。かがみの孤城はファンタジーな雰囲気だったのに、辻村さんはこんなにも生々しい話も書けるのね。印象が変わりました。

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    恋・友情・少しのミステリーを兼ね備えた素敵な作品。私自身、留利絵(主人公の友人)の心情には8割共感してしまった。なぜこの世は恋>友情なのか、よく考える。盲目的な恋はよくある話だが、盲目的な友情に関してこれほど描写されている作品は少ないと思う。留利絵に共感してしまう私は、図々しいのか。ラストは何となく想像できるなと思ってたが、私の単純な思考回路では到底予想できるものではなく、最後の最後まで衝撃で、夢中で一気読みした。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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    「恋」「友情」の2章構成。 読んでいる最中から いろんな感想が脳内を飛び交って ずっと“人間”が描かれていて良質の読書体験。 あとは完全な個人的嗜好だけれど、 ラストのシーンがかなり映像的にザ・ラストなシーンとして描かれていて、 読んでいて冷や水を浴びせられたかと思うくらい一気に冷めちゃった。 そこが人気なんだろうけれど。 自分としては辻村さんは安心して読書体験を委ねることがどうしてもできない作家さん。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    まさにタイトルどおり“盲目的な恋”と“盲目的な友情”が展開する悲劇 恋と友情は似て非なるもの これまで深く考えてこなかったけど たしかに恋と友情はぜんぜん違う 恋は相手とのシンクロ率が高まると嬉しいし下がると悲しい 友情ではシンクロ率が高まると嬉しいのは同じだけど、下がったところでそんなものかと思って流してしまう 性別の問題か? 同性の恋だってあるし、異性の友情だってある 謎だ 物語は至ってシンプル 可愛い女子大生が優秀な指揮者の卵に恋して 束の間燃え上がるけど、破局に終わる この物語を恋の当事者とその友人との視点でみるとまったく異なるのがおもしろい なにが違うのか、わかりそうでわからない 恋と友情の謎

    9
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は主人公目線の恋愛の話、後半は友達視点の話になり、同じ出来事でも考えていることが違った ラストが想像と違ったのでちょっとびっくり

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    かなりリアルな人間模様。 リアリティで尚且つ自らこうなってしまうのではないかという少しの恐怖がさらにリアルに感じさせる。 現代には愛着障害とまではいかずともこのように愛着に対する不安感を持った人間は多いのではないかと考える本だった。

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    帯に過剰なぐらいどんでん返しと書いてあるので期待値を上げすぎた部分はあるけど、恋愛要素の絡むミステリーとして普通に面白い。 主人公の蘭花は恋に盲目すぎるけど、こういう恋愛をしてしまう人は全然いるよな〜とも思う。恋も友情も、特定のだれかに依存するのはよくないな、という教訓のようにも感じた。

    3
    投稿日: 2025.10.02
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    すらすらと読んでしまったけどすらすら読むべきではないと感じたほど、想像以上に重くて暗かった 蘭花の章では なんでこんなに恋愛を主軸として生きているんだろう という疑問のほうが大きくて、自分の中で留利絵は「女友達の1人」という位置付けになっていたので友情章での留利絵の語りと蘭花の語りの違いに驚いたし、でも何よりそこがめちゃくちゃ面白かった……… 蘭花が茂実に抱いた感情よりも、留利絵が蘭花に抱いていた感情のほうが執着的で捻じ曲がった愛だった

    3
    投稿日: 2025.10.01
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    どんでん返し系小説① 男への愛と、女同士の友情。両者の依存が重なり合う時、上回るのはどちらか。互いを上回ろうとする時、人はどんな行動に出るのか。途中から結末は予想できてたのに、最後の最後「!?」ってなる真実が明かされた。少し期待値が高かったから⭐️3。

    3
    投稿日: 2025.10.01
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    恋 の方はホントにこういう奴らいるよねー(今まさに職場の部下がこんな感じの面倒起こしてて草) 友情 こちらもなんか分からんでもないなー、嫉妬心は少なからずあるなー この恋と友情を人生単位で天秤にかけることがなかったので、考えされられる作品でしたね。 もちろん、恋は発展して夫婦となることを目指すのでそっち優先というのは理にかなってる気がするけど、恋人一瞬友達一生なんて言葉もあるわけで。 そういう意味でおもろかったけど、結末予想ついたのと、美術音楽芸術を扱う作品はやはり共感できなく、★マイナス1で3

    3
    投稿日: 2025.09.27
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    面白くて一気に読んでしまいました! 前半の恋のパートは、大学生の頃のまだ恋愛に慣れていない頃を思い出しました。好きな人との電話や会うまでの時間は大切な家族や友達であっても凌駕する時間であり、ついついないがしろにしてしまう感じ、家族や友達との時間は好きな人との繋ぎの時間にしか過ぎない感じが、すごくリアルで共感しながら読んでいました。 そこからのダークな展開に最後まで手が止まりませんでした。 後半の友情のパートもすごく共感できました。色々なことに平気でいようとしても、キラキラした人達には普通なことは自分にとっては特別で、その人たちと一緒にいれる時間はちょっと格が上がった気分になれる感じ。1人の人に執着してしまう気持ちも、色々な人と関わってること自体を素直に喜べず、友情であるはずなのに、恋に似た自分だけと仲良くしていてほしいと思ってしまう友達がいるので、自分の薄暗い気持ちを覗かれたようで、びっくりしました。 面白くて読み終わった後すぐにもう一度読み返しました

    3
    投稿日: 2025.09.27
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    辻村深月作品の中ではかなりダークな作品。ミステリーの要素もあり、帯にあるように「どんでん返しどころではない」ストーリー。 気付いたら一気読みしていた。 二人の登場人物にフォーカスされてそれぞれの視点で同じ時間軸を進む。片方で見えていた内容がもう片方では全く別の意味あいを持ったりと、近しい人間関係が詳細に表れている。 かなりリアリティーのある人間描写。 人の内面をもとにしたミステリー要素のある作品が読みたい方にはオススメの一冊。

    4
    投稿日: 2025.09.23
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    陰鬱でした。最後まで読んだけど、あまり驚くことも感嘆することもなく、ただただジメジメしてました。【2025年8月22日読了】

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    女の子の女の子に対する執着。これって妬みからくるものではないのか? 恋人への共依存、こちらはわからなくはない。 最後ばなんだかゾッとした。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    天才的に面白かった、、!蘭花と留利絵が一貫していてよい。 盲目的な「友情」の方が狂気的に思えてしまうのは、恋愛より友愛を軽く見てしまっているからなのかな、、 自分が大事に、重く受け止めていることを一方では覚えてもいないという描写が切ない。 盲目な状態でない美波が一番可愛く、生きやすく見えた。

    4
    投稿日: 2025.09.21
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    やっぱり、辻村さん女性の心情を表現するのが、とても上手だと思いました。 依存すると自分が壊れていく様をありありに描写されている恐ろしい作品。

    4
    投稿日: 2025.09.20
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    前半のヒロインは恋した異性に盲目的で、後半のヒロインは愛した友達に盲目的な女の子だった。大学を出て少し社会人を経験してそのつながりをイメージできて、周りには結婚する同級生もいる自分にとっては、すごく近くて、すごく遠い場所で起こっていることのように感じた。 ミステリー要素がありながらも、正しくない2人を堂々と描くところが魅力的だ。そもそも正しい主人公などいないのかもしれないが、こんなにも歪んだものをまっすぐかのように表現し続ける粘り強さに驚いた作品でした。 色んなことを考える人がいるんだなぁ。

    1
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼氏できたら性格変わる女友達思い出してイライラしたт_т 最後、道ずれにするところ結構スカッとしたかも 女は男に振り回されず強く生きて欲しい!!!

    2
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃ好きなやつ。 傲慢と善良が好きで(2度読んで映画も観た)、似た雰囲気のあらすじたったから選んでみたけど大正解だった。辻村深月さんってほんと女の根底をつく本を書くのが上手すぎる。 タイトルに「盲目的な恋と友情」とあるから恋と友情を一緒くたに考えてしまってたけど、「盲目的な恋」と「盲目的な友情」の2部構成だった。 盲目的な恋をした経験がある私からすると、蘭花の心情は全部がウンウンと頷けた。誰に何を言われようと私たちの恋は本物だし、他人に理解できるわけないと思ってた。アドバイスされてもそう言うことじゃないんだよって。自分を客観的に見ることが出来なくなってて、今思えばあれは恋は盲目といえる状況だったなあ。 2人の共通の友人である美波はどのグループにもひとりは居るタイプの子。自サバで正義感強いタイプだけどちゃんと女社会をわかってる。こういう子は何に対しても依存しないし客観視できるんよね。だから一緒に堕ちていかないし、別ルートの正解を一緒に探してくれる。 正直、留理絵の気持ちは理解できなかった、、 蘭花にそこまで執着した理由はなに? 留理絵が思う全てを兼ね備えた蘭花と気が合って、 自分を理解してくれるのはこの人しかいないと思った瞬間に、不本意ながら支配しなきゃってなったのかな。 完全な私見だけど友情の執着のほうがめんどくさそうです。

    2
    投稿日: 2025.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    盲目的な恋と言う言葉に胸がキュンとなる小説かと思ったらドロドロだったわ (・_・ 情熱的に人を愛する人の行動だろうか? 執着しすぎた愛情ゆえの行き過ぎた行動 だろうか‥ 別れ話しがこじれて殺人事件に至ったニュースがあるがそれに近いのか? 本を読み終えて色々な人の感想を覗き見した時間も含め楽しめた。 年齢問わず楽しめる小説じゃないかなと思った 個人的感想は執着がコワイ、、

    6
    投稿日: 2025.09.15
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    たまたま最近、「恋」と「ナイルパーチの女子会」を読んだところだったので、両者をマイルドにまとめたような雰囲気だなと思った。 後半はそうか、これはミステリなのか、と思ったけど正直若干雑に感じた。メインはそこじゃないということなんだろうけど。 帯でどんでん返しが強調されてて期待しすぎてしまった感はある。 華やかさと退廃的な感じを両立させてる恋愛パートは、全然経験なんかしたことないのにわかる気にさせられてしまった。溺れるような恋、していた気がした。 どの登場人物もなにかが欠けていて、どこかおかしいところがあって、でもそれを自覚できずに周りにばかり気を取られてしまう感じ、リアルだなと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読めた タイトルが 盲目的な恋/と友情 だと思っていたけど 盲目的な(恋と友情)だったんだなあと。これは友情でなく気づいていない同性愛者の片思いといった意見もみたけど私は友情だとおもう。そもそも友情は相思相愛だけどそれ以上の関係に抗えない疑似恋愛みたいなものだと思っている。(宇垣アナが言っていた 恋編で蘭が星近に惹かれてハマっていくのも私はよく理解できた。すっごく人を好きになった人が書ける緻密な文章と感じた 友達の明るくてさっぱりしている子は私的にすごくいい子だなとおもったけど、友達編では酷いように書かれていてほんと受取方や関係、それまでの生い立ちによるんだなあとおもった。 ミスリードにひっかかってしまったけど、本当におもしろかった。

    3
    投稿日: 2025.09.11
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    盲目的な恋と友情。 「恋は盲目」という言葉はよく耳にするけれど、「友情は盲目だ」とはあまり聞かない。 恋愛は友情より優先度が高い? 女はなんで男との幸せを願うのか。 親友はあなただけ。でも、あなたにとって親友は何人もいるの…? 私だけじゃないの?私だけを見てよ。 そんな友情への執着という「友情の盲目」という感情に驚いた。 女の生々しい感じ。解像度が凄すぎる。 そして最後に明かされる驚愕の真実。思わず固まってしまった。 最強のどんでん返し。 やっぱり辻村深月さんの小説は沼る。

    1
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.4 かなり面白かった。短いのに読後感はかなりある。 なるべく同じ作者の作品を続けて読まないようにと思っていたがどうしても読みたくて。 通勤時間にいつも読書をしているが楽しみで仕方なかった。 27歳の今の経験値だからこそ色んなことを感じ、心に刺さった1冊だった。 辻村深月さんの作品がより好きになった。 本題へ 盲目的な恋と友情というタイトルそのままの内容。 どういう作品なのか特に見当もついていなくて読み始め、読み終わったあとには完全に納得。 【構成について】 物語は二部構成。 蘭花とるりえ視点で話が進む。 2/3位は蘭花のストーリーで最後にるりえ視点で同じストーリーを歩む。これがこの作品の1つのポイントで、同じストーリーで視点が違うからこそ、登場人物事の価値観がより鮮明に浮き立つ。かつ、客観視もできる。 【ストーリーについて】 ・盲目的な恋と友情 盲目的だった。周りが見えていない。それでも人間を狂わせる恋と友情。 ・結末 茂実の死から、るりえが犯人かのように描かれ、るりえのストーリーが始まる。 最後の結婚式で警察が入ってきて、まさかの犯人は蘭花。 あまりにも描き方が上手くて予想できなかった。完全想定外。どんでん返し。 るりえはただの協力者。共犯。 そしてさらに予想外の展開へ。 まさかのるりえが裏切り、警察に伝えていた。 蘭花への友情、愛情、自分が散々やってきたことへの感謝のなさ、自分を蔑ろにする蘭花に対しての苛立ち あんなに一緒にいて、蘭花を支えてきたのに、感謝もなく、またぽっと出の男に取られ、蘭花の中での自分の立ち位置を再認識させられる。茂実だったからというより、自分が一生越えられない壁があることを知る。蘭花が結婚し、海外に移住することになって、当たり前のように自分とは一緒にいないことを話す蘭花の言動がるりえにとっての許せないキーポイントだった。蘭花を裏切り、茂実の中にとどめようとすることで、自分のもとに置いておきたいと願う。蘭花にとっては不幸になるよなことをしてでも。歪んだ行き過ぎた友情。面白いと感じるところであり、最後の最後で恐怖を感じた。 ・恋愛 作中にも出てくるが、最初の恋の重み。 最初に経験した本当の恋、本当に心から愛してしまった人は、苦しいまでに人を狂わせる。茂実にとってのななこであり、蘭花にとっての茂実。 室井にバレてから腐り果てた散々な茂実、誰も魅力を感じないような存在になってもなお、蘭花は茂実にこだわり続け、自分が衰弱してもなお茂実から逃れられない。不倫が室井にバレたことでむしろ彼女は喜び、茂実にとってより居なくてはいけない特別な存在になったことを喜ぶ。そこまでの歪んだ愛。それがもはや愛なのかも他人からは分からない理解できない。 ・女友達 どんなに仲良くなっても、女の中で友情は恋愛の次という認識は確実にあって、思い至るふしがいくつもあるからこそ、胸が苦しかった。 何故だろう。友達と話しているのに恋愛の話ばかり。男の話ばかり。心を許しあった仲になったとしても、何故か何枚もの壁を感じる。会話の中から垣間見える彼氏より圧倒的に下。何故なんだろう。分からない。分からないけど、女という生き物は男がいてこそなのかと思い知らされる度に胸糞悪い感情になる。 今作品は、恋愛をしないるりえが向ける蘭花への歪んだ友情。自分が蘭花にとって特別な存在でありたい、その一心で蘭花と同じ屋根の下同居人として親友として過ごすが、その友情はどんどん加速して歪んでいく。 私の何故なんだろうと思っていた気持ちを上手く描いてくれている辻村先生。描き方が上手すぎる。小説で恋愛が描かれることは多いが、ここの皮肉めいた友情部分が今作品をより唯一無二にしていると感じた。 また、美波の登場により、蘭花にとってのるりえの存在と、るりえにとっての蘭花の存在の違いが色濃く浮きでる。 ・蘭花 歪んだ愛の中で超えてはいけない一線をこえてしまった茂実。限界に達した蘭花は茂実を殺してしまう。ただ、その後それを事実として受け入れられない。あんなに愛した男が変わり果て、それをどこか望んでいた部分もあったはずなのに、決定的に拒絶せざるを得ない行動をされ。そして気づいたら自分が死んで欲しくないと願う男を殺して。殺してもなお茂実は蘭花の心を蝕み続ける。あまりにも蘭花は苦しすぎる。 ・るりえ 狂ってると感じた。最後のどんでん返しは凄かった。 彼女の狂気性は過去のトラウマに起因する。容姿に恵まれず苦しんだ過去。その過去にずっと囚われ続け、大人になってもなかなか人と上手く付き合えない。そして、他の友人たちが男に求めるものを女に求めるようになる。容姿に恵まれた女選ばれる自分。そこに承認欲求を満たそうと必死になる。そして、蘭花の経験を自分の経験のように捉えてしまったり、男に苦労したという偽りのストーリーを作り出してしまう。 まさに言葉を選ばずに言うならバケモノ。だがしかしそれはるりえだけが悪い訳ではなく、容姿といううまれもったものがどれだけ恵まれているか、ということで左右されてしまう皮肉さ。 容姿に関しては、相当な美女でない限りうっすら経験したことがあるであろう劣等感に苛まれるような現実を描くことも読者を引きつける1つのポイントなのかなと感じる。

    3
    投稿日: 2025.09.06
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    前編が恋愛、後編が友情について書かれている、 でもストーリーはずっと繋がっていて、その構成もおもしろい、どんどん惹き込まれる 読み終わってからしばらくこのことばっかり考えちゃった。

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    歪んだ愛、友情。 女の子特有の、友達関係なのかなと思う。 わかるような、でもわからないと思いたいような。 少しミステリのような怖さもあって、先を早く読みたいと思った。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    蘭花パート、終わりの方はなぜだか涙が止まらなかった。たぶん盲目的な恋を少しだけ経験したから、感情移入しすぎてしまったのかも。 留利絵パートを読みながら、その涙はスーっとひいていった。友情にいびつさを感じたからだろうか。時系列は同じはずなのに、蘭花目線と留利絵目線から想像できる関係性に相違がありすぎた。終始、留利絵のコンプレックスから窺えるであろうものの見方に、気持ち悪さすら感じた。 なんにせよおもしろかった。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (漢字忘れました) 蘭花が、ルリエがどうしてあの日のアリバイを作ってくれたのかまるで理解してないし確認しようともしてないのが怖いと思った。 本当に蘭花の回想でのルリエは脇役だし、罪を庇われてもなお、ルリエの方を振り向かずに自分で殺した男のことを考えながら別の男と結婚しようとしていて地獄。 美しい女性よりも、劣等感を抱えるルリエの方がまだ共感できることは多かったから、ルリエの立場から見た時に蘭花の回想はとても地獄だと思った。 ルリエ姉が父に性虐待されていたことについても、それでも選ばれる側が良いと「人には人の地獄がある」ということをまるで理解できていない様子が根深い歪みを感じて怖かった。 この後蘭花もルリエも捕まって、蘭花はルリエがしたことの全貌を知って何を思うんだろう。 もう蘭花の結婚も無くなるし、美波はルリエが執着している蘭花のことすら軽蔑して幸せになるだろうし、そうなってもなおルリエは蘭花の心の柔らかい部分に触れるような存在にはなれないだろうなと思った。美波を出し抜くことは一生できない、そんな自分を客観視できずに蘭花まで貶める弱いルリエに苦しくなった。

    3
    投稿日: 2025.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蘭花の章も、留利絵の章も、言葉にできないような複雑な、ドロドロでリアルな感情たちがたくさん描かれていて、苦しいのにどんどん引き込まれてしまった 性欲とか、独占欲とか、そんなので語りきれない心のずっとずっと奥のものを感じた 留利絵が最後にスマホを提出したのに、 スピーチが終わるまではと願ってしまう気持ち、 ただの友情だけではなくて、自分の中で必死に、自分を繋ぎ止めているのが見えて、復讐と言ってしまえばそれで済むけど、それだけではない脆さと気持ちの強さを感じた

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    その気持ちわかる〜となる文章が、蘭花と瑠璃絵、両方の章に多数。(少し前の、恋人ができる前の自分であったならば、蘭花の方には全く共感できなかったであろう。) 私は中高女子校育ちで、大学から共学に入り、男性から恋愛対象に見られないということがいかに惨めなことかがよくわかった。そのくせ、性行為には興味があったりして、瑠璃絵の大塚に対する行動にも共感した。 社会人になってから、不倫男やヒモ男に振り回され、こちらに相談するくせに、一向にアドバイスは聞かず振り回され続ける女友達たちにどれほど悲しい思いをしたことか。なぜ女の幸せは、結局は異性なしに完成しないんだろう?なんで女友達だけじゃダメなの?って、本気で思ってた。 でも、数ヶ月前に恋人ができて、恋人ができたのは初めてではなかったけど、こんなに好きになったのははじめてで、恋に狂ってしまうということがよくわかった。蘭花の「恋愛というのは、彼女がしている、あんなありきたりなことではなく、わたしと茂実のような、特別なかけがえのないのとだ。わたしの身に起こったのは、そういうことだ。」という考えは、自分かと思った。彼氏の愚痴を言って、彼氏自身を否定されるのは違うんだよね。わかるよ〜 瑠璃絵の「私は、男はいないけど、平気だ。そんな無駄なものを背負い込むことはないのに、何故、多くの女は男がいなければダメだと思い込むのか。わたしと、平穏に暮らすのでは、ダメなのか。女友達はどうして男に、敵わないのか。」というセリフに、わたしが長年考えてきたことすぎて、涙が出た。本当になんでなんだろうね。 ただし、本屋のpopや帯で宣伝されている大どんでん返し!というのは、ちょっと納得いかなかった。膝を打つような伏線でもないし…。 ただ、瑠璃絵も蘭花も、その気持ちわかるよ、って、抱きしめたくなるような本でした。

    3
    投稿日: 2025.08.26
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    特定の状態での人間の視野の狭さや、それが周りにとってどう映るかを鮮明に書き出した本だと思う。 過度な執着の愚かさ、恐ろしさ、変貌を感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.21
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    表紙の絵の美しさに惹かれて読んだが、内容は人間のドロドロとした感情を描いていた。 視点が途中で変わることで、同じセリフでも2人の気持ちに違いがあることをより感じ悪事が出来た。 「どうして、いつの日も、友情は恋愛より軽いものだというふうに扱われるのだろうか」というセリフが、るりえちゃんを表していると思う。蘭花の隣にずっといたい、親友になりたいという異常なまでの執念を感じた。 盲目的な友情とは何かを考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    前半と後半でガラッと変わる印象が楽しかった。 どちらも、盲目的で視野の狭い、リアルな内容で夢中で読みました。 楽しかった……

    2
    投稿日: 2025.08.21
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    人が持っているドロドロした部分をよくここまで精巧に書き出せるな…。 さすが辻村さんと思う作品でした。 恋と友情に盲目な主人公たちに胸焼け気味でしたが、最後の山本文緒さんの解説が薬のように効き読後感を和らげてくれました。

    2
    投稿日: 2025.08.16
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    盲目的なところ、女の子のどろどろとした感覚、るりえちゃんの容姿コンプレックスとか それの延長線上にある感情とか、すべてにゾワゾワとした、そしてわたしもそれに近い何かを自分の中に秘めているような気がして震えた

    2
    投稿日: 2025.08.16
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    好きそう!と思ってKindleで購入 読み始めてすぐ、読んだことあるな、、? ちゃんと文庫本でも買ってた 読んだ本はすぐここへ記録 再読 恋も友情も適切な距離が大切

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    snsで話題になっていて気になっていましたが、実際に知り合いにも面白いよと言われたので手に取り、一気読みしてしまいました! 私自身恋人よりも友人に対しての執着が強い自覚があるので、想像を超えた執念に驚きつつも後半の章の方がどちらかというと共感できました。山本さんの解説込みで面白く、蘭花や美波にとっては親友は複数枠だけど留利絵にとってはたった1人という部分は特にしっくりきました。解説で挙げられていた作品もぜひ読んでみたいです!

    5
    投稿日: 2025.08.14
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    おすすめされて読んだ。 まさに盲目的な恋と友情。恋と友情の違いは何か。相手が異性かどうか?私には2章のルリエは蘭花に恋をしているようにも思えた。 恋はもしかしたら一方的な気持ち。友情は共に手を握れているってことなのかな…恋は不安定な印象だけど、友情は(ある程度)ゆるぎないようにも思う。 登場人物全員にあんまり共感できないまま終わってしまった。いや、逆に共感できすぎたのかもしれない。どの展開も驚きがなくて、あぁ人間ってこういう行動とるよね、みたいな。”盲目的”というからには気持ち悪いと思うくらいまで行き切って欲しかったなというのが正直な感想

    3
    投稿日: 2025.08.13
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    うわぁ、この小説は嫌だ。 嫌いじゃなくてイヤ。 誰しも持ち合わせている感情だろうし、一部共感できるところはあるけれど。1人の相手に依存してのめり込んでいくのは身の破滅を招く。 ヒグチユウコさんの美しいカバーイラストがこの本の雰囲気にぴったりです。

    4
    投稿日: 2025.08.12
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    辻村深月さんは女性の闇を書くのが上手。この作品は傲慢と善良とは少し違った女性の闇の部分が描かれていて、めちゃめちゃ面白かったし怖かった。ページ数も読みやすい程度で、本があまり得意ではなくてもさらっと読み切れた。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    ここ一年は読みたいと思って手にした本すら結局読む気になれなかったのにこの本は進んで読むことができた、冒頭はいつも時間がかかるのにあっという間に読み終わった。でも読み進めれば読み進めるほど期待が打ち砕かれていった。んー 圧倒されたけどきつい

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    一言では言い表しにくい物語な印象を受けつつ読了 作中、この物語の鍵を握るるりえの「女の敵は女だ」の考え方は「たしかにそうかもな」と納得せざるを得なかった。 "恋"と"友情"二手に分かれるどちらも執着をテーマに描かれていて、読み進めるうちにどんどん面白く感じたなぁ。 好きという感情はなぜ有利にことを運ぶのか。 なぜ、友情を後回しにできるのか。 やはり人は自分が経験していないものに対して、何も理解することは出来ないししようともしないのだろうな。 るりえの"選ばれた人間"でありたいという執着心はおそらく自分で自分のことを認めてあげれなかった幼少期からきてるんだろうなぁとも思った。 やっぱり執着心は怖いし人間をダメにするんだなとまたひとつ学んだ!

    1
    投稿日: 2025.08.04
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    とても浅はかですが、読み終えた時、「盲目的な恋と友情だ…………!!!!!」と思いました 誰かの一番でいたいみたいな、こっちばっかり好きなんじゃないかみたいな思いとかもちょっとわかってしまうのが辛かった〜〜かといってそういう人を自分とは違うみたいな目で見てしまう空気もめちゃくちゃわかるんだ 盲目的な恋と友情〜〜〜〜

    1
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱりなんだかんだでハッピーエンドが好きなので読後感はそこまで良くないけど、読んでる時続きを早く読みたい気持ちすごく強かった。まさかそういうラストになるとは思わなくて、ドキドキしたけど、そのどんでん返しが第一に置かれる物語ではないと思う。文庫の帯もTwitterでもそれをとにかく主張しているけど。 色々考えさせられることいっぱいあるのにまとまらないからまた描きたい

    2
    投稿日: 2025.07.29
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    そんな境地にまで…という感想。美波みたいに程よく人生の節目を楽しみつつ誰にも執着せずに生きる側の人間になりたい思う私は留利絵に真っ先に軽蔑される存在かも。結婚式の友人スピーチに選ばれることへの周囲へのマウント心というか、誇らしい気持ちは共感できる。

    9
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グロいなぁ。 ドロドロ。 私は、この物語にでてくる鈍感な俗っぽい、いわゆる女子大生の美波(テキトーで割と要領いい)に近いからこそ、世の中にはここまで執着してる人?歪んでる人がいて、その的になるのかなと不安になった。 誰からも好かれようなんて難しいんだなと思った。 綺麗で綺麗ででも、恋愛経験が疎く、星近に執着する振り回され不幸な恋愛をする蘭花は、確かに傷の舐め合い的には、容姿をコンプレックスに思う瑠璃絵と相性が良かったのかもしれない。瑠璃絵の、蘭花のためならなんでもできるというような自己犠牲的な歪んだ友情(殺人を助ける)は、実は蘭花のためでもなんでもなく、明らかに自分の欲ため(憧れの的に近い大好きな蘭花の近くにいれてること、その「親友」でありたいと固執する欲)だろうと思った。 瑠璃絵も、自分が異性に選ばれない恐怖から目を背けるために、恋愛に興味ないふりをしてただけなのかなと思うし、だからこそ、蘭花の元カレ(一番初めに付き合った子)と浮気まがいなことして高揚してたのかなと思う。 瑠璃絵の、「なぜ友情は恋愛よりこんなにも蔑ろにされるのだろう」というセリフは少し刺さるものがある。わたしも女友達に彼氏ができるのが寂しい。 もっともっと友達大事にしてよ、、わたしは彼氏も大事にするけど友達も大事。。 辻村みつきさんなんでこんなリアルな恋愛?描けるの?何を経験してきた?恐ろしい

    1
    投稿日: 2025.07.27
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    とにかくおもしろかった 「盲目的な恋と友情」っていうタイトルが本当にぴったり。恋に恋してる蘭花も、留利絵のコンプレックスによる歪みも、他人事ではないというか、1歩間違えれば自分もそうなるのかなっていう気味悪さがあった。 でも留利絵のほうが圧倒的に狂ってるね。恋人でもない友達にどうしてそんなに執着できるのか…と思ってしまった自分は、やっぱり友情より恋人を選ぶのだろう

    2
    投稿日: 2025.07.27
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    恋人は一人だけど友達は何人作っても咎められなくて、でも自分にとって一番の友達を決めてしまうとその気持ちが一方通行だった時に苦しくなるんだよな。 恋愛絡みではなかったけど同じサークル内の人間関係のゴタゴタとかわかるな〜と思いながら読んだ。美波から留利絵に話しかけたのに無視された〜のくだりのとこ、あるあるすぎて笑ってしまった。当事者同士に挟まれて似たような瞬間に立ち会ったことある。リアルだ…… 美波、留利絵にあんなに思われるほど悪いことしたか?普通にいい子なんだけどな… 留利絵は父親とクソルッキズムどものせいで人生歪んじゃった感じがして悲しい 友達はたくさん作って一人に依存しすぎない方がよいのだなと思いました。 最後のどんでん返しみたいなやつ、帯で煽ったわりに大した仕掛けに感じなかったのでミステリー要素は別にいらなかったな。女の激重感情を楽しむお話として消費した。 ダーク辻村深月好きだな。

    4
    投稿日: 2025.07.25
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    辻村深月さんの作品はどれも大好きだけれどこれだけは、他とは全然違ういい意味でいつもの辻村さんじゃなかった。主人公の盲目な愛が美しく描かれていて女性は特に共感できる人も多いと思う。個人的には親友がずっと気持ち悪くて途中何度か読むのをやめようとも思いましたがなんとか読み切りました。やっぱり表現は辻村さんらしく美しいけどここまで卑屈な親友の思考はどうしても最後まで共感はできなかった。

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    あらすじを読んで胸焼けがしたのでなかなか読めずにいた本。この頃読んだ本は同じようなムードが続いていたので流れを変えたくて読んでみた。 読みやすい文体だし展開にも波があってサクッと読めた。『傲慢と善良』『噛み合わない会話と、ある過去について』に続いて3冊目の辻村深月さん。コンプレックスを正当化させるための認識の歪みとか、視野が狭く盲目的になりすぎて追い詰められていくところとか、人間らしい感情がありありと描かれていて新鮮に感じる。わかりやすい作品。

    2
    投稿日: 2025.07.14
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    辻村深月さん作品2作目だった。 心理描写はさすがだと思ったけど、ストーリーはあまり好みではなかったかな。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    【いつまでも、その頃の甘い思いに浸っていたい、ここに縋り付いていれば大丈夫、と人の心を蝕む甘美な思い出】 恋愛に溺れ、泥沼にハマっていく様を当事者である蘭花とその“親友”である留利絵、双方の視点から描かれた秀作。選ばれる側である自尊心が高い蘭花と選ばれない側である卑屈な留利絵。一見異なる2人に見えるが、傲慢で独善的である点においては似た者同士に見える。“親友”アピールにおける一種の気持ち悪さがありがちな設定で巧みに言語化されているので、特に女性は共感する人もいるのでは。女性同士の微妙な空気感の表現が秀逸。

    30
    投稿日: 2025.07.12
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    本当にすごい作品だった。 内容が重いけど、視点が変わることで明かされる謎だったり、伏線回収だったりがすごくて毎回驚かされた。 恋と友情は今まで全く別のものだと思っていたけど本質は同じでどちらものめり込みすぎたらそれはもう別のものになってしまうんだやっぱり作者の独特な世界観が伝わってくる作品だった。

    2
    投稿日: 2025.07.10
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    ドロドロとした人間関係は、しばしば恋愛で見られますが、本作では友情でそういったものが描かれていました。 「え、一番の友達なのに…」という執着した友情はわからなくもないですが…。

    18
    投稿日: 2025.07.09
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    経験していたかもしれない未来な気がした。あと瑠璃絵の気持ちはわかった、他の女の子と一線を引かれるような。

    2
    投稿日: 2025.07.09
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    ☆4.5 ほんとにタイトル通りや 恋は盲目とはその通りで恋してる相手の悪いところは見えないっていうのはよくあると思うけど… 相談する時も自分のことしか考えてないし、相手がどう思うかもなんにも考えてない。ただ自分がこんな気持ちになった!、好き!、可哀想…っていうのを相手にぶつけてるだけ それを友情の面からみたとき、こんなにも捉え方が違って寂しい人がいるんや〜ってなった いき過ぎた友情もまた周りが見えなくなるんやね

    2
    投稿日: 2025.07.05
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    高校生ぶりに読んだが、色々な経験を経た今だからこそ蘭花の気持ちがすこーし理解できて面白かった。友達への執着だけはいくつになっても分からないんだろうな〜。

    2
    投稿日: 2025.06.29
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    常温の牛乳みたいな本 読んでる途中も読んだ後も気持ち悪い。胃のムカつきや船酔いとはまた違う。平坦な道をまっすぐ走っているつもりが並行を保てないような。 幾つになっても人間は、特別に弱い。 久しぶりに辻村美月の文字の羅列に触れ、浸けられて間もない梅のように目眩を起こした。 私も誰かに謝られたいから、自分が謙る言葉ばかり口を衝くのかもしれない。 会いに行ってもいい?の返事は、私が行く。 私の前で綺麗に髪を整え髭を剃る努力がおざなりにされ始めていてさえ、私を魅了し続けていた。共感を超えて屈辱。二人という関係に対し、努力を怠られる。その違和感は後から大きくなって振りかぶってくるのに、結局気づいてないふりをし続けてしまう。 スカッとなんてしないのに幾度となく辻村深月の本を手に取り、短時間で読み干してしまう。簡単に入ってくる文章でなく、予測を立てながら脳を動かす必要があるのに何故か囚われたように手を離せない。読みたい本はいくらでもある。その中でふとした瞬間に辻村深月の文章を渇望する原因を探すためにたびたび手に取るのかもしれない。

    3
    投稿日: 2025.06.26
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    辻村深月の作品は考えさせられる。恋と友情、、 美人で社交的な蘭花と、見た目にコンプレックスを抱えて人間関係に恐怖を感じる瑠璃絵。確かに恋と友情は恋のほうが優先されるイメージはあるが、恋を優先させてあげるのが友情なんじゃないか?幸せの定義は難しいが、その人に家庭ができて円満な生活を送ってほしい、と願えば、目先の判断は恋を優先するのが普通な気がする。つまるところ、瑠璃絵の友情は友情ではなく歪んだ自己防衛のための優しさまがいの自己満足だった。

    1
    投稿日: 2025.06.16
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    結末が気になって一気読みしてしまった 蘭花は星近からもるりえからも摂取されてるように感じてなんだかかわいそうに感じてしまった

    3
    投稿日: 2025.06.14
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    この話は恋と友情の2つの章に分かれていて、それぞれ違う人物の目線から同じ時系列をたどっていっています。恋のパートも友情のパートも共感できない部分が多かったけどなぜか読めちゃう。共感できないけど気持ちはわかるなって思えました。人間のこうゆう部分あるよねっていう大抵の人が少しだけ心当たりのあるような部分の描き方がすごくリアルで、だからこそ辻村さんの作品は刺さるなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くてあっという間に読み終わりました。 蘭花のパートでは茂美ばかり。そして留利絵のパートでは主に蘭花。それをよむだけでも盲目的なのがとてもよく分かります。 蘭花にとっては、留利絵も美波も友人の1人に過ぎず、1番は茂美。 友情と恋、どちらが上かと考えたことも無かった。それでも、恋人の人数は気になるのに、友人の人数は気にならない、、恋が上手くいけば友情を疎かにしていた節はあったかもなと…無意識に傷つけていたことがあったのかもと考えさせられました。 辻村深月さんの作品は数冊読みましたが、ここまでダークな物は初めてだったかもしれません。 そのダークさが新しくて良かったです。 他の方も書いていましたが、解説にあった「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」も読んでみたくなりました。

    8
    投稿日: 2025.06.08
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    面白くて買ったその日に読み切りました 盲目的な恋、そして友情だと思っていたのですが盲目的な恋、そして盲目的な友情、でラストでは狂気すら感じました 最初は斜に構えた厭世観を持つ女の子が恋に溺れていく話かと思いきや、相補的に絡み合った人間関係全体が泥沼にハマっていく感じでした いつかまた読み返したいですね 後書きにゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。が何度か登場していたのでまたそちらも読み返したいですね

    1
    投稿日: 2025.06.08
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    "盲目的な恋”と"盲目的な友情"のニつの物語。 「恋」の物語は、このパートのヒロイン・蘭花の一人称視点で語れられる。物語の入り口は、蘭花の結婚式を挙げようする最中、かつての恋人の死によってこの日を迎えることが出来た、亡くなった元彼の茂美を思い出すところから始まる。元宝塚団員の母をもつ一瀬蘭花は、美貌に無自覚であり、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオケの指揮者と迎えられた茂美星近と付き合ったことで、彼女の人生は一変する。茂美との恋愛に溺れる蘭花であったが、菜々子という中年の女性の登場によって知った茂美の裏切り。五年間の激しい恋に突如訪れた終焉。 「友情」の物語は、もう一人のヒロイン・留里利絵の一人称視点で語れらる。蘭花とは対照的で、昔から姉と比べてられてきて、コンプレックスを抱えている傘沼留利絵の目から見たその歳月。また、そこから分かる別の真実…。 "恋"と"友情"の盲目によって迎える衝撃な結末。 男女と女友達の"執着","依存"によって、客観視ができなくなる危険な状態も思い知らされる。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    ほかの辻村深月作品に比べ、ダークな作品だった。読み終わって、タイトルの通りだと思った。 盲目的な恋、は言葉にせずともよく見たり読んだりすることが出来る。一方で盲目的な友情は聞きなじみがない。だが確かに、この作品に書かれていたのは盲目的な友情だった。おそろしや。

    0
    投稿日: 2025.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気づいたら親友を重ねながら読んでいた。そして瑠璃絵に共感し、虚しくなった。特に「誰からも執着されたことがないからそんなに他人に尽くしてしまうのでは」という言葉がとても刺さった。その通りだなと思う。自分にコンプレックスがあるからこそ、その対照にいる他者から評価されることで自分自身に価値を見出そうとしてしまう。自分にもそういうところがあるなと思い反省するとともに、誰にも執着しない生き方って難しいなと思った。

    2
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルのとおり、茂実に恋する蘭花と同じくらい、留利恵も蘭花に盲目的になっていた。 一般的に女友達は恋を超えられないけど、特異的に留利恵と蘭花は強い結びつきによってそれを可能にしたような気がする。 最悪のバッドエンドだけど、留利恵ただ一人にとっては、究極のハッピーエンドだったのかも。

    1
    投稿日: 2025.05.26
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    うっかり小学生の頃に読んでしまい色々衝撃的だった思い出……。 もう一度読んだら感想も変わるだろうな。自分は留利絵のことけっこう好きです。友達になりたくはないけれど。

    1
    投稿日: 2025.05.26
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    「菜々子さんと会わないで」 「会ってないって言ってるだろ」 意味があるのかないのかわからない言葉を繰り返しながら、 彼から「蘭花」と呼ばれるのが好きだった。 慣れても慣れても、 茂実に抱かれるのは気持ちよかった。 彼は相変わらず、私を、 潰すように手を抜かず、抱いた。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    こんなにも人のことを狂うほど好きになる気持ちが懐かしい。 苦しい思いをしても、どんなに泣いても、好き、一緒にいたいと思ってしまう恋。 周りの人に『別れたほうがいい』『もっと他に良い人がいるよ』と、どれだけ言われても離れられない恋。 「あんな恋は、もう二度とできない」と思う蘭花の気持ちが痛いくらいにわかった。 友情の方も怖かった。 2025.5.14 読了

    3
    投稿日: 2025.05.14
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    2025/05/13 蘭花パート読んでるとき、友情パートは誰やろって思ってた。ぐらい影が薄かった。解説がふわふわしてたところを綺麗に文字にしてくれた感じがある。最後凄すぎるやろ。 p212 どうしてその話を私がしらないの? →トレーナーに襲われそうになった人に自分やったら起こらへんかったかもねって言ったり、いらん一言言う人やな。泣いている蘭花よりも、茂実と蘭花が付き合ってる事実を自分が知らないことを言ってしまう。 p218 どうして、いつの日も、友情は恋愛よりも軽いものだと言うふうに扱われるのだろうか。何人と付き合ったか、が話題になることはあっても、何人の友達がいるか、そのうちの何人から真に心を開かれ、分かり合えているかが語られることはない。 恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない。 →彼氏出来た途端、全てのイベントとか私より優先するし、会ったとしても彼氏の話題でるたび、全然お前より大切な人いますよって延々聞かされてる。ずっと仲良かったのにポッと出の男のほうが大事なのねって投稿にこの本読んでみてって書いてあって、遂にこの部分きた!ってなった。 p242 そうだ、蘭花といればいいのだ、と当たり前の事に気づく。蘭花と私が一緒に住んでいること、今も親友でいることをみんなに見せる、これは絶好のチャンスなのだと捉えると、少し楽しみにすら思えた。 →男が隣の女自慢するのと思考が一緒。他人を自分のアクセサリーにしてる p297 一緒に暮らしているのだから一番の親友であるとるりえは思う。だがそれでも蘭花にとっては、ただ一緒に暮らしているだけの女友達だ。るりえは蘭花に尽くし続けるが、彼女からは感謝されることはない。 →解説読んですごいスッキリした。たしかに蘭花は一緒に住んでるだけって思ってそうやし、るりえは選ばれたから一緒に住んでいるって思ってそう。

    2
    投稿日: 2025.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白くて、一気に読んでしまいました。 題名がまさにその通りで、盲目的な恋とはこのことだなぁと思いました。 友情も結局は異性の前に負けることが多くて、留利絵の気持ちもわかる気がしました。 留利絵の友情は常に見返りを求めている点が最後まで満たされなかった原因なんだろうなぁと思うとなんとも言えない読後感がありました。

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    留利絵の気持ちが痛いほどよくわかる。自分の親友との関係性について照らし合わせて考えてみた。 幼稚園の頃から友達であるM。高校大学は別の学校だが、いまだに定期的に会っている。家族ぐるみでも仲が良く、なんでも話せる仲であり、長い時間を共に過ごしてきたことからも1番の親友だと思っている。そんな彼女が、中学の同級生Hを親友と呼んだり、高校の友達であるAに振り回されながらも何度も絶縁と復縁を繰り返していることに引っ掛かることがある。 Hに関しては、小学生時代、陰口を言われたりいじめられたりしていたのに、中学になってから急に仲良くなったことから、都合のいいように利用されてるだけではないかと彼女たちが仲良くし始めた頃から思っていた。もちろん本人の前でそんなことは言えないが、幼い頃から彼女らを近くでをみてきた私からはそう見える。MがそんなHのことを親友だと呼んだ時には正直、ショックというか残念な気持ちになった。自分は幼稚園の時から一緒で、家族ぐるみで仲がいい。私以外に親友なんているのか、昔あなたをいじめていた人を親友と呼ぶのか、私と同じ関係値に置くのか、と。この本を読んで、自分が思っていた気持ちは自分だけが持っていたわけではないとわかって少しホッとした。留利絵も同じ気持ちだった。友情も恋愛も両思いかなんてわかんないし、友情に関しては複数の関係性を持つ。相手の自分以外との関係性に口出ししたり執着することは非常に危険であり、だがその一方で、やはり自分がどう思われているか、相手にとって自分はどういう立ち位置なのかというものは気になってしまうものだなと思った。

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    投稿日: 2025.05.11
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    まさにタイトル通りでした。 登場人物各々の執着心にゾッとし、ドロドロな展開に絶句しました。本当に面白すぎました。 個人的に留利絵の存在があまりにも恐怖でした。 が、すこし共感した点もあります。 "私は、同性愛者ではないが。男でないことを、口惜しく思った。何が違うのだろう。私がどれだけ、何を説いても、蘭香が茂美にその都度、引き戻されてしまう" 盲目的な恋愛をしている方の頭はお花畑なことが多いのでパートナーに傷つけられようが誰かに何かを言われようが響かないあのお手上げ感。友達としてとても無力に感じるあの時間。深く何度も頷きました。 そして、友達への嫉妬心。私にはわかりませんが、今まで友達へ嫉妬する友達を何度か目撃したことがあり、この本を読んで心理面を知れました。 辻村さんは本当に言語化するのがとてもお上手で臨場感がありますね。

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    私はどちらかというと留利絵側だなと軽くだけど感情移入してしまった。 依存的で盲目的な、タイトル通りの人間関係で、割とヘビーだった。

    1
    投稿日: 2025.05.05
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    すごい…めっちゃ面白かった わたしも自分の友達に彼氏ができて友達が彼氏のことでいっぱいになると「わたしの方が一緒にいたのに」って思っちゃうのでルリエールになりうる恐れがあるのかな…

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    辻村深月先生はどうしてこんなに人の気持ちを的確に言語化できるんだろう 初めて人を心から好きになって執着してしまう気持ちや嫉妬に身を焦がして周りも自分も見えなくなる気持ちが伝わるし、自分も似たような気持ちを恋人や友達に抱いたことがある 私も留利恵のような一面をもっている 誰でも程度はあれど盲目的になってしまうと周りが見えなくなる

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    投稿日: 2025.05.01
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    想像より面白かった! わかるーーーの共感ばっかりだったけど、友情は何にも変え難いから辺に固執することなく話したいことだけ話す、関わるほうがいいねーそしてそれを受け入れてくれる友達が欲しいし自分もなるべき

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    投稿日: 2025.04.29
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    ミステリー要素もあるということでいろんな妄想をしながら読み進めることができた。タイトル通り、恋だけじゃなく、友情までも盲目的だった。

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えて『自身の快楽と欲だよ』というフレーズが頭に残った。 欲が絡んで発起する人もいれば沈んでいく人もいる。 その違いは客観的に自分を見れているかの差なのかもしれない。 るりえも蘭花には指摘できるのだから知らなかったわけではないはずなのに、自身のコンプレックスから脱却したいという過剰なまでの欲に支配されて沈んでいった。 ただ、るりえのコンプレックスを免罪符にした同情を誘う行動も、表向きはだいたい我慢して心では納得できないことを募らせて見返りを求めたりする様も人間らしくて好きだった。

    2
    投稿日: 2025.04.20
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    非日常をリアルに感じられる小説は面白い 本作は主人公2人の感情や思考が痛々しいほどに描かれており、呆気にとられたり、共感したりしながら読めた。 帯のちゃぶ台返しは誇張広告。というか本作の良さはそこ(ミステリー的要素)じゃないと思うけど。とりあえずどんでん返しって言っとけばいいみたいな風潮はどうかと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.20
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    10年ぶりに再読。すっごいおもしろかった記憶があって、やはりすっごいおもしろかった。はじめて読んだときは気づかなかったのだけど、蘭花のお母さんも怖くない? もしかしてこのお話って、恋と友情と言いつつ実は「支配」がテーマなのでは、、、と気づいて震えた。登場人物の追い詰められ方がリアル。テーマに沿って考えるとしたら、恋愛での支配に失敗して殺された&友情での支配に失敗して通報したってことかなぁ〜って思った。 『傲慢と善良』を読んだときは「辻村さんってガチ婚活してた?」と思うほどリアルだったし、『琥珀の夏』を読んだときは「辻村さんって宗教団体で育てられた?」と思うほどリアルだったので、すごくすごい。

    2
    投稿日: 2025.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の最後でどんでん返しくらった! 盲目的な恋も友情もどっちの視点もわかる! 二つからの視点で物語が描かれていて面白かった! 菜々子さんの茂美への執着に鳥肌が立った。 でも、1番はやっぱり美波がさっぱりしてて客観的で生きるのが1番上手そうだと思った。

    1
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    菜々子の茂実に対する思いと、留利絵が蘭花に対する思い(嫉妬心とか執着、寄生してる感じ)している事は違えど同じものを感じてゾッとした。 「傲慢と善良」を読んだ時も思ったけど、辻村深月さんは女同士のドロドロした関係とか感情、恋愛で女性が狂う感じを言語化するのが上手ですね。ミステリー要素もあって面白かった。

    0
    投稿日: 2025.04.09