
総合評価
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powered by ブクログ大学生の頃、友達をステータスに思い美人な友達がいればSNSに上げたりして自慢していた、心の陰りが私にもあった。私も昔からニキビが酷かったり、背が高いけど猫背で、ルリエとかなり似たところがあった。価値があると自分が思う友達に認められたい、特別な一人になりたいと強く強く思っていた。それはその友達だけじゃなくて、友達の親だったり恋人だったりにも。 すごいスピードで読み終わってしまった。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ前半は主人公の、後半は主人公の友人の視点から書かれた2部編成になっている。 前半は恋愛経験のない主人公が悪い男に振り回されるいう内容。 すさまじいのは友人視点の後半パートから。 美人な主人公の親友の座に執着する一方で、恋愛に振り回される主人公のことは冷ややかな目でいる。 自身へのコンプレックスや、他の友人に対する嫉妬心なども上手く書かれている。 まさにタイトル通り盲目的な友情であった。
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一言で言えば全てタイトルが物語っている。 あまりにも盲目すぎる…。だから、現役大学生の私から見れば共感できるところもなくはないが蘭花と留利絵はあまりにも独りよがりで子供っぽい。うん、盲目だから仕方ない。 一番の常識人は間違いなく美波で、軽薄だなとは思うけど実際美波の感覚が普通だ。最終的に美波が一番普通と思われる「幸せ」を掴んでいるし。留利絵には気の毒だけど美波のような子が人生上手く行っちゃうのもなんか分かってしまう。 蘭花は自分自身の美貌を意識していないし、自分が生まれ育った環境にもあまり頓着していない…と見せかけつつ、かなりのルッキズムとプライドと欲にまみれている。優越感への執着という感じ。 一方の留利絵はトラウマで容姿に関してのコンプレックスから逃れられない。自分の感情に嘘をついてやり過ごす。読んでいると哀れな気持ちになるが、後半の留利絵パートの方が格段に怖いしどんでん返しもすごい。「選ばれなかった」冬の人生から蘭花という春が現れたことによって「選ばれる」ことへの執着がまぁ恐ろしい。…と思いつつ今まで生きてきて私も留利絵のような気持ちになったことがあるなと節々で思うからそれもまた怖い。 後半の怒涛の「蘭花ちゃんは私に感謝すべき」コール(?)が誰かに感謝されたい、選ばれたい、認められたい、という彼女の叫びが伝わってきて辛かった。 同じ時系列を違う視点から読むという構成だと、状況の一つ一つ、言葉の一つ一つの重みや受け取り方が違って、物事への向き合い方が違うことがほんとによく分かる。背景が違うとこんなにもすれ違うんだな…。 一気読み推奨。帯には「その恋、その友情、依存かも」と書かれているが、依存というより執着という方がしっくりくるかも。 装丁はかわいい!
1投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無自覚な美人である一瀬蘭子が、大学で初めて恋をする。その恋に溺れる蘭子であったが、彼の裏切りが発覚し、衝撃的な恋の終わり方をする。第二部では蘭子の側にいた留利絵の視点で描かれる。 ミステリー要素もあり登場人物が変わったことによって真相が暴かれるようになる手法で面白かった。一見すると、留利絵がやっちゃったように見えたものの真相はそっちか、と。未熟が故に思い込みが激しくなった2人が描かれており、タイトルも回収しており面白かった。
8投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ一瀬蘭花ってめちゃくちゃ可愛い名前。 あまりにも美しいと美貌に無自覚になるのかな。 ひっさびさにこんな幼稚でドロドロな話を見た気がする。 まさに盲目的な恋と友情を体現しててすごい。 2人の異なる視点で同じ物語を見るのっておもしろいよね。どんどん読み進めちゃった〜
1投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほぼ小学生以来の読書で、なんとなーくでこの本を選んでみました!毎日通勤時間でちょこちょこ読んだけど、結末には本当に鳥肌が止まらなすぎて読書たのしー!ってなった。 るりえみたいに友達にも嫉妬心が強い人、よく聞くけど度をこえるとこうなるのか...主人公の幸せを願う、ではなく主人公を支配したいという気持ちが強すぎる怖い! 美波のようにいわゆる普通の感性を持つ人間が一番幸せになれるのだということを改めて感じた。でも何はともあれ茂実が最悪!ゴミ男!あとななこやばい!
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ辻村深月さんの作品を読みたくて手に取った1冊。 1人の人物を主観と客観の2部パートで描いた作品。 最後のどんでん返しは圧巻でした。
0投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ辻村さんこんな感じだっけ…?っていうのを最初に思った。 人間の誰にでも少しはある感情を素晴らしく描写されていた。引き込まれた。
0投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログおもろかったぁいぁあー 最後やばいこれは一気見 人間の怖いとこ、るりえが一挙に背負いすぎてたけどたまにこういう自分いるなぁと思いながら読んだ 最後のどんでん返しに次ぐどんでん返しが最高
1投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ正直、面白すぎます、この小説。 物語といい、構成といい、結末といい。 完成度高すぎませんか? 実は数年前に読んでいたのですが、その時に何も感じなかった自分は一体、、、と言う気持ちです。 日々、何かを感じながら生きている私たちですが、その多くの感情は言葉にならず消えてしまう。でも小説を読んで心情に共感できるのはきっと知っているから。 あぁ、小説家ってすごい!!
1投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ題名の通りの内容。 前半は盲目的な恋、後半は盲目的な友情。 登場人物に共感はできないが、刺さる内容だった。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ昼休みに少しずつ読んでいたため、前半で少しだれてしまった。 読むならだらだら読まず、一気に読むべき。
0投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ何回も振り返りながら読んだ笑 それぞれの視点からみたストーリー こういうの好みやな〜と思った。 最後はそっか〜ってなったけど。
0投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ読み終わったあと、はーーーーっと長いため息が 出ました。 中盤から最後の最後まで息を詰めて読んでた気がする。 盲目と執着は紙一重なんだなぁ… 「あの子は、私の春だった」 ずっしりと心に響くセリフでした。
5投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/07/27読了 「あの人が死んでしまったら、とても生きていけないと思った、(以下略)」から始まる一文目を立ち読みし、迷うことなくレジへ向かった。まさにタイトル通りの盲目さを感じる、衝撃的な始まりに興味が惹かれた。 まず思ったのは、文章がとにかく美しく、そのうえで読みやすい。もともと感情に乏しかった蘭花のパートでは、盲目的な恋を通してどんどん心情描写が増えていくのがおもしろかった。アルコールに酔いしれるように、浸るように美しい文章を読んでいると急に訪れる不穏。テンポよく進んでいく物語に、ページを捲る指が止まらなかった。 リアルだな、と思ったのは、星近のことを相談するのは星近のことを悪く言わない留利絵相手が増えていったシーンだ。星近と別れろと、彼を評する美波をはじめとした友人達の言葉は正しいが、それでも蘭花が好きなのはどうしようもなく星近だった。これはあるあるだな、と思う。 そして後半が留利絵パートだったことにまず私は驚いた。蘭花パートを読んでいる時は、留利絵はあくまで女友達のひとり、くらいに捉えていたからだ。どちらかというと美波の印象が強かったため、留利絵なのか、と思った。コンプレックスを強く抱いている留利絵の描写はあまりに苦しく、読んでいてしんどさもある。強くコンプレックスを抱く留利絵が美波に対して劣等感と嫉妬を抱き続けるのとは反対に、コンプレックスを気にしない、神に恵まれた容姿を持つ蘭花は他人の嘘にも鈍感で優しいのも、なるほどな、と思った。 恋に盲目。 友情に盲目。 初めは恋愛要素が強い物語だと思っていたが、これは間違いようもなくミステリーだった。予想外の結末だった。 「蘭花は、私の、春だった」。とても好きな一文だ。
2投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ盲目的な恋もしたことがあるし、盲目的な友情も経験があるからどちらも共感した。あんまり刺さる描写がなく普遍的な印象を持ったので星3
0投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ友人が感想を載せていて読みたいなと気になっていた本を、また別の友人がちょうど持っていて貸してくれました。 盲目的な恋と友情、タイトル通りのお話。 蘭花は自分の美貌に無自覚が故、蘭花が相当な美人であることを蘭花パートを読んでいてもわからなかった。 一方で留利絵が自分の容姿に幼い頃からコンプレックスがあり、それが根深い問題にまで彼女の中でなりすぎていて、本人が意図しない中でも日々の行動・発言の中でも自ら表すようになっており、他人にも嫌な気持ちさせてしまう場面も見られた。 でも容姿が優れた蘭花が自信に満ち溢れた人だというわけでもない。所詮、神様から与えられたものは自分で努力して得られるものと比較して、本人の与える影響は少ないように感じた。 途中まではいつも辻村さん作品のように引き込まれるように読んだけれど、後半になればなるほど、湊かなえさん作品を読んでいるような怖さに変わっていきました。 怖いけれど、でも人の気持ちの中って意外とこんな考え方なのかもしれない。留利絵の心の中の考えは特に怖かったけれど、蘭花目線では留利絵は的を得た発言をしていたり、蘭花の心の支えになることもあり、そこまで変な人とは感じなかった。 いつもと違ったタッチで、でも期待を裏切らない、とても楽しませてくれる辻村さん作品でした。
8投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋に落ちていけばいくほど辛くなっていく状況が読んでいて心にくるものがあった。けど面白かった笑 恋が描かれる前半と友情を描く後半(どちらも盲目的)。第一部で明かされなかったものが第二部で明かされたりとストーリー展開も飽きさせることがなく一気読みしてしまった。 「女怖ぇ」って読み終わって率直に思いました。
0投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ前読んだ時はしんどくて最後のまで読めなかったけど、今回はすぐに読み終わった。 恋愛でも友情でも、重すぎる愛は人を狂わせるのだ感じた。
0投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編とある 妄執とは、心の迷いによって、ある特定の考えに執着する状態 「恋」の章で 美貌の女子大生・蘭花が、将来を嘱望される指揮者・星近の盲目的に恋に堕ちていく状況を描く 彼女にとって理想の大人だった男は、恩師の妻との不倫を続け、そこ代償に音楽家として社会人としても崩れていく 「友情」の章で、蘭花の友人、瑠利絵の視点から、彼らの恋の歳月を描く 美貌に無自覚な蘭花と 自身の醜貌を強く認識する瑠利絵 二人は対極でありながら、同性との関わり方が似通っている 瑠利絵は、蘭花の一番の友人であることに固執していく 崩れ堕ちた男と別れられない妄執 友人の為の言動は、彼女の執着 彼女達の共通の友人、美波が、彼女らの間を生き来する そして 女子として賢く狡猾な彼女を妄執する彼女達の対極のように、印象づける 人生を乗り切るしなやかさも必要ですね
86投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ物事に対する考え方や感じ方は人それぞれで、それが近しい人付き合いをするのが快適な人生に繋がるように思った。友達も恋人も、こじれると悲惨。
1投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログうーん、読後感は良くないw 湊かなえ的な、誰の心にも潜む他人を見下す感じ、そして強い自己愛、劣等感や嫉妬、幼稚さなんかがグツグツ煮えています。
3投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
特徴的な題名のとおり、恋愛と友情に固執する2人を描いた2部構成。辻村作品に特徴的な感情を写しとるような描写が、心に残る。女性同士のどろどろした距離の取り合い、コミュニケーションを第三者としてみるには楽しいが、いざ自分が当事者だったらと考えるとかなりショッキングなものだった。はたして、盲目的な状況から脱するにはどうすればよかったのか。
1投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山本文緒さんが解説で書いてあったそのまんまの言葉をまさしく思ったのですが、読み終わった後真っ先に思ったのは、 『これはいつもの辻村深月とは違う』です。 終盤で読者を驚かせにくるミステリーさは顕在で面白くて、でも、この物語には救いがなくてダークでどろっとしたかんじ。 盲目的な恋と盲目的な友情に溺れる、それぞれの一人称で書かれていて、客観性が全然ないところがおもしろい。 本当に、盲目的だから。 あと、盲目的な恋、はよく聞くけど、盲目的な友情、という焦点の当て方はさすが辻村さんすぎます。 この世は、恋>友情の方程式が割と蔓延っている気がしていて、それってなんでなんだろうね。やっぱり子孫を残す本能的なものなのかな。不思議。 _φ(・_・ どうしていつの日も友情は恋愛より軽いものだというふうに扱われるだろうか。 何人と付き合ったか、が話題になることはあっても、何人の友達がいるか、そのうち何人から真心を開かれているかが語られることはない。恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長くずっと続く友情の方は、話題になることがない。
2投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ盲目的な友情とは不思議なものだ。 自分は相手の全てであるつもりなのに、相手にとっては一部でしかない。 特別珍しい話ではないだろう。 ただ、恋人と違い友達とは身体を重ねるわけでもなく一緒にいる。 恋人を作るより容易である友達作り。 意識したことはないが、実は恋人よりも互いへの精神的依存が大きくなりうるものが親友なのかもしれない。
0投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋と友情、どちらも盲目的になり得る事を知った。 自分も相手もボロボロになってまで恋心で繋がっていたいと思う気持ちは果たして恋と呼べるのかな、と思った。でもそれは読み手として客観視しているからこその感想で、自分の事として主観的に考えてみれば自分だって狂気的なほど執着してしまうような気もした。 自分の好きな人が、他の人からの呪縛から逃れられていない、逃れようとしていない事実を知った時自分はちゃんと好きな人を諦められるのか不安に思った。蘭花の気持ちに共感している自分にゾッとした。 別れた方がいいなって思う恋愛をしてる友だちほど、相談をしてくるし、その割に人の意見を聞く心の余裕は無いから相手か欲しい言葉を与えなくちゃいけないの苦痛だよね、、相談という場において相手の耳障りのいい言葉しかかけることを許さない女の友情ってほんとに言葉にならない、、!
0投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ女の友情について。自分にとっての相手の存在と相手にとっての自分の存在が同じ立ち位置とは限らないという当たり前だけど苦しい話。 いくら自分が尽くしたとしても、相手から同じ量を返してもらえるとは限らない。 ミステリー要素も入ってて結末には驚いた。
0投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『女の敵は女』という言葉が印象に残る。 留利絵が犯人のまま終わるかと思いきや、まさかの共犯だったと最後の最後で明かされて面白かった。
0投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろい 恋も友情も、盲目的になること、ここまでに行かなくても理解できる感情があって、 さらさらとどんどん読み進めれた
0投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ恋愛に依存している女性。その女性に依存?執着?している友人。二者の視点から同じ時間軸を描いている作品。2人の育ってきた環境や容姿、星近の音楽家っていう設定が物語にリアリティを与えていた。面白すぎて一気読みした結果、良い意味で裏切られる結末!
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ面白かった!面白くて一気に読み切っちゃった! この気持ち女なら少なからず共感できる。 いや、痛いほど分かる。 まさに題名そのまま!オススメしたい本にノミネート!
0投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ私もあなたも何かと狂気的で盲目なのかもしれない。1番大切な人、近くにいる人には正直であるべきで、当たり前にそばにいてくれる事に感謝しなければと改めました。
0投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ蘭花の盲目的な恋に共感できてしまうところある。恋は友情では補えないものって感覚ある。都合よく傷ついたときだけ友達に相談して、何よりも恋人を優先させてしまう(留利絵に朝までファミレスに行ってもらうのに感謝はしても罪悪感はない感じとか)感じ、やってしまう側も辟易する側もどちらの気持ちもわかってしまう。 「恋愛というのは、彼女がしている、あんな、"ありきたりなこと"ではなく、私と茂実のような"特別な、かけがえのないこと"だ。〜美波には、わからないのだ。」 留利絵の盲目さはもはや蘭花への依存で、留利絵は蘭花自身を好きというより、「蘭花といるときの自分」に恍惚としているような気がして、「友情」と表現するのには違和感がある。でも自分ももともと自己肯定感の低い人間だから、友達の「一番」にこだわってしまう気持ちもよくわかる。留利絵はもう蘭花と一緒じゃない自分に価値を見出せなくなってしまってたんだね… 辻村さん、人間の嫌な部分をくっきり言語化するのが本当に上手だなあ。あとがきで紹介されてた「ゼロ、ナナ、ゼロ、ハチ」も読んでみよう。
3投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログこれぞ辻村作品といった最高の内容だった。恋 恋はどこまでいっても恋であって他のもので補完できるものではない。どれだけ視野が狭くなろうと、客観的にそれが悪であろうと、恋であるならばそれはもうどうにも出来ない。恋だからという理由は他の何にもならない。好きだから仕方がない。小説にありがちな綺麗な結末でも恋の上澄みを掬った訳ではなく底から掻き乱したような恋の感情を捉えていて、本当の人間としての恋であった。 友情 こちらもまたどこかで底で私たちが感じている友達に対する返報性であろう。そして特に女子特有のもの。これだけ尽くしたのだから友は自分を1番にしてくれる。自分が1番でなければおかしい。その口にしない本心をあるがままに繊細に描写している。友情というものはいつだって恋に負けてしまう。そのことをわかっていつつもやはり相手に求めてしまう。 自分の価値を認めたいがために友達でいたい親友でいたいという、友達自身の人としての価値を感じそれと仲のいい自分も価値が認められているという奥で感じる部分を再認識させられた。
1投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログ盲目的な恋と、盲目的な友情。 相反する二つの視点から描かれる本作は、読んでいる中で鳥肌が立つような歪みを感じる。 嫉妬、執着、狂気。選ぶ側と、選ばれる側。快楽と欲。これらが物凄い渦を巻くアンハッピーなバッドロマンス。いや、イヤミスと言ったほうが良いのかな。 著者の作品は『傲慢と善良』『青空と逃げる』を読んだことがあるが、これらの作品にも通ずるようなヒロインたちの繊細な心情の揺らぎや、これらの作品とは全く違った鋭角な歪みが、ものすごい没入感を生んでいたと思います。 いやー、読む手が止まらない作品でした。 辻村深月作品はまだまだ積読があるので、どんどん読んでいきたいなー。 ・ ・ ・ ・ ・ これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。
0投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ面白かった、一気に読み切った。 同じ時間軸を恋と友情の視点から描いた2部作だけど、作品を2つ読んだかなような重みだった。 「君さ、誰にも愛されたことがないんでしょ」 茂実が留利絵に放った言葉は残酷で最低で辛く、でもたしかに愛を知らないからこそ盲目的に執着してしまう気もするので、一理あるのかなあと感じてしまった。 でもたしかに蘭花は留利絵のことを友達として大切に思っていたはずで、友情であれ向けられた愛に対する結末がラストのものというのはなんともやり切れないなあ。 友情ってこんなにもドロドロするんだと、恋パートより一層恐怖に感じた。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログやはり依存をすると視野が狭くなり、その目の前の出来事しか考えられなくなるなあと少し怖く感じた。 瑠璃絵とは対照的に、美波は社交性のある客観的に周りを見れている人であり、あとがきにもあったように彼女は美波のことにも執着していたように感じる。これもまた一種の依存というのだろうか。 クライマックスの衝撃が強くて、辻村さんの作品の中で一番好きかもしれない。
1投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ辻村深月さんはどうして誰も書いてこなかった感情をここまで上手く表現できるのでしょうか….. ドロドロとした感情が絶妙でした。 かなりダークだとは思いますが、比較的コンパクトな作品で読みやすいです。
0投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ「恋」パートでは、蘭花の茂実への猟奇的な愛が描かれていた。彼がどんなに堕落していっても、どんなに搾取されても、彼を愛さずにはいられない。ここまで人を狂ったように愛せるなんて、すごいと思った。私は、こんなにも恋に溺れたことがない。 「友情」パートでは、留利絵の蘭花への執着が描かれていた。「蘭花の【親友】は私でなければならない」という、依存めいた剥き出しの感情に震える思いがした。 美しい容貌や指揮者としての才能。茂実の内面以上に、彼のそういった素質のようなものが蘭花を捉えて離さなかった。 留利絵は、美波のように派手で遊んでいるような子ではなく、美しくて元宝塚女優で、聡明で、品があって・・・そのような女性を自らの親友として選んだ。 人間は、自分の力では手に入れることのできない「理想像」みたいなものを、他人に求めるのではないだろうか。 そういった人間らしい欲望を顕著に描き出したのが本作なのではないかと思った。
0投稿日: 2024.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋と友情のドロドロ物語。 恋は盲目のフレーズは良く耳にするが、友情にも盲目があてはまるんや でも案外女子にはある事なのかも。 小学校の頃経験した 女子特有のなんと言うか 連帯感? 言葉にするのは難しい謎の絆のような 『裏切り者』と言わる様な事を私はしただろうか… あの子の心理を今更ながら考えた 『一番の親友』と思っているけど、どう思っているの あなたの為にこんな事してあげたから、あなたはこうあるべき みたいな 幼く未熟で酷くドロついてた 友情は少し苦手 またいつか読み返したい
6投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ女性作家による恋する女性と友情に溺れる女性の盲目的な主観を発揮してるいい作品。 ミステリー要素もあり、一つの事象に対してそれぞれの感情が繊細に描かれていてとても好きだった。 一つ惜しいのは帯が大どんでん返しを推していたところ。 この本の良さはそこじゃない‥と思ってしまった。
8投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ気持ちが悪くて、面白い作品。 続きが気になってあっという間に読み終わった。 盲目的になるというのは怖いなと、シンプルにそう思いました。
3投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりにも良い。辻村深月小説で1番好きかも。 単行本の表紙かわいい。 タイトルのまま盲目的な恋と盲目的な友情の話。どこにでもありそうな話だからこそ苦しい。同じ軸、同じ時間の話だから最後になるにつれ事実関係がだんだんわかってくるのがおもしろい。
2投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ愛情と友情が交錯した物語。二人の間に起こった出来事をそれぞれの視点と思考で語っていくのは辻村さんらしく、引き出しの多さに驚かされる。小説としてはとても面白いのだが、こんな友情の形が現実ににあるのか、自分にはちょっとわからなかった。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品は文字通り盲目的な愛と友情について書かれた本です。誰かを愛することはとても重要だけど、それは対象が複数であればのことで、ただ1人だけで絞ってしまったら身を滅ぼすだけになってしまうと感じた。誰かの憧れだった存在も1人に嫌われてしまえば誰からも醜い対象と描かれたり自分の見にくかったことを隠すために、自分自身に嘘を続けいどぅことについて客観的に見てみた。怖いと思った。どんでん返しとして書かれているけれど期待するほど、逆転が起こるわけでもなく、単純に一つの愛の話として読んだ方が面白かっただけに帯文が少し残念だなと思った。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ「恋に盲目」になるのはわかるけど、「友情に盲目」って?! そういうことかーーー!と読めば読むほどダークになってしまった。そして最後はほぉーーーーーと点を仰ぎました。 山本文緒さんの解説がとてもよかった。
1投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ蘭花の盲目的な恋には共感できる部分も多いが、留利絵の盲目的な友情にはなかなか共感が難しかった。 とにかく茂実のことが嫌いになった。
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ1人の男との恋愛に溺れる主人公「蘭花」と、蘭花に執着する女友達の「留利絵」、その2人の目線からのお話。 「盲目的な恋」はなんとなく想像がつく感じに対して、「盲目的な友情」は衝撃的で、留利絵の拗らせた思いと欲求がただひたすらに恐ろしかった。 同じ出来事を各々の目線で語った時に、2人の感覚のズレや温度差がはっきりと分かる感じが恐ろしくも面白かった。 ラストには「え…っ」となるような結末が待っている、完全なるイヤミス。 ミステリー系はあまり好きじゃないかもって思っていたけど、これは面白かった。
13投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログアッチがわとコッチがわの話。恩着せがましいとことかドロドロとかがヘビーで、手の中の本が重くなってくる。でも最後が知りたかったのも確かで、途中で積読にしなくて良かった〜
2投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ蘭花にとっては、留利絵にとっては、美波にとっては、、視点の違いや温度差がおもしろかった、ストーリーも面白かった
1投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ辻村深月さん、あまりにも人間の触れられたくない、けどどこか思い当たる節のあるどろっとした深層心情を書くことが上手すぎる、、。 留利絵は常軌を逸してしまったが、少なからず誰にもあると思う心情であるし、他人事ではないなと。 高校時代の親友が、同じ高校の別の友達と遊んでいると、自分と一緒にいる時より楽しいかな、、、と不安になった時の気持ちを思い出した。
10投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログ面白かったー! さすが大好きな辻村深月さん。どんでん返しどころではない!って帯に書いてあったけど、それを読んでしまったからかそこまで…とは思ったけどでも面白かったー!
0投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ女性なら分かるんだけど分かると言いたくない恋と友情へのドロリとした思いを、突き放した辻村節で見せつけられ読まされる 特に後半留理恵パートの友情は狂おしいほど 恋のように燃え上がる瞬間が起きることは少ないけど、その分情念は濃く表に出る機会を伺っている友情を胸に押さえ女同士の付き合いは続く
0投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ蘭花と留利絵、それぞれの側から同じ時間、場面のことが書かれているが、どちらもさもありなんという感じ。重たいし切ない。 ただ、ラストは想像をひっくり返された。友情と呼んで良いのか分からないけど、自分も同じ境遇なら同じ行動、言動を選んでしまうかもしれない。 二人とも解消しようの無い長年のストレスが溜まって、最後に爆発してしまったのかな。切ない。 最後の解説にこれまた好きな山本文緒さんが登場するが、美波を主役にという発想も面白い。全く違った感じの本に仕上がりそう。 いずれにしても、辻村さんらしさを感じる面白い本だった。
14投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログこれは凄い。 二人の女の視点から描かれる恋と友情の物語だが山ほどの毒が盛り込まれていて身震いが止まらない。 裏切りと真実の愛、友情。 これらを見出していく過程がスリリングに濃密に描かれている。構成がズバ抜けて上手いのだ。300頁に満たない短い作品だが、それ故にこの濃密さが読者を直撃する。恐るべし完成度、恐るべし辻村深月。
3投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ2人の登場人物による二部構成の為、ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナを連想しておりましたが、遥かに暗黒面サイドな物語でした(*´∀`) 個人的に予想と異なる結末でしたし、心理描写は巧みで良かったです。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ恋と友情について。表紙の通り、決して明るくて爽やかな恋、友情についてではない。確かに大学生ぐらいの時に読みたかったかもしれない。解説が山本文緒さんで最後に驚かされた。
3投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログタイトルのとおり、恋と友情の2部構成のお話。 蘭花と留利絵それぞれの視点から物語が展開され、最後の最後でだいどんでん返し! 女の恋と友情にフォーカスしたストーリー。
0投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ「恋」と「友情」、二部構成の物語です。あまり共感は出来なかったけど、執着心が丁寧に言語化されていました。負のエネルギーを細かく分析しながら描き切っているのが辻村さんの作風らしく、苦しさに耳を傾けるような気分で読んでいました。 自分自身と向き合う時に、他人フィルターを通して見る癖がついてしまうと、どんどん不自由に、生きづらくなっていくのかなと思います。どれだけ親しくても、相手と自分の人生は別物であるということは、忘れないでいたいですね。
0投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「中高時代に読みたかった作品」 本作は、盲目的な恋愛を抱く蘭花とその蘭花に盲目的な友情を抱く留利絵の二編構成。 恋愛パートでは大学生の恋愛を想起させ、 友情パートでは中高生時代のドロッした女性関係を綺麗に表現している。 恋愛パートは現代で言う「沼る。」の感覚に近いんじゃないかと。一度誠実に本気で愛したパートナーが、どんなに自分を傷つけてもその思い出を忘れられず、離れようと思っても離れられない様相が見てて辛い。世間一般に「なんでこんなやつと付き合ってるの?」みたいなものが言語化されてておもしろい。 友情パートの方が個人的に面白かった。 留利絵は圧倒的美貌を持つ蘭花と時間を共にする、かつて埋められなかった恋愛経験や自尊心を埋めている様な感覚を覚えた。 エゴを綺麗に表現してて面白い作品。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む前は、恋愛の盲目は想像できるが、友情の盲目は想像できなかった。どちらも執着していた。恋愛や友情の対人関係も中毒なのだと思った。誰だって、誰かの1番になりたいもの。 恋愛のパートでは、良くない恋愛をしていると思っても、断ち切ることが出来ない。その決断に至ってしまうのが悲しくもあった。 友情のパートでは、自分がたった1人の親友だと思っていても、相手からは数いる大切な友達の一人という認識の違いに悲しみを感じた。 大切な存在になったら、執着してしまうよね。気になってしまう、心の中にもいて欲しいと思うし自分と同じ気持ちでいて欲しいと思う。そう行かないのって辛いと思うし、この本を読んで客観視し俯瞰してみることって大切だと思った。
2投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ全2章構成で紡がれる、痛々しさ満点の恋と友情。 前半は己の美貌に無自覚な蘭花の盲目的な恋の話。 後半は蘭花の友人でコンプレックスが強い留利絵の盲目的な女同士の友情の話。 共に同時期(大学時代から卒業後数年までの間)の 出来事について、違う視点で描かれていき、最後まで読むことで真実が見えてくる。 狭い世界で必死に生きる彼女らの自意識、嫉妬に狂っていく姿が勢い良く描かれており、主題もシンプルで話も非常に読みやすかったものの、読みながら「ぐにゃあっ」となってしまいました。
15投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログ生々しい恋愛。どんどん男に溺れていって、戻れなくなっていく蘭花が痛々しい。でも友情サイドの方を読むともっと生々しい嫉妬が見える。ずっと衝撃が襲ってくる本だった。しかし人間関係が生々しすぎるのでしんどかった。
1投稿日: 2024.03.29
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3/26 恋のパートが読み終わった。 途中まで素敵で眩しかったはずの彼が その彼じゃない人と結婚する ここから友情パートが始まる 2人はどのようにして交わり合うのか。 コンプレックスを超えてその先の生徒と向き合うことができるか
0投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ出会ってからの出来事を、2人の女性の視点でそれぞれ「恋」「友情」と2部に分けて綴られていく物語。 最初は普通に話が進んでいくのに、いつからか歪みが生じてきてどんどん先を読みたくなるお話でした。 過剰な自意識って結局、劣等感からくるものなのかなと。 どろっどろの先にあるどんでん返しは流石辻村さん!といったところです。
0投稿日: 2024.03.24
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高校の頃、結婚式のスピーチで、私を選んでくれるのかどうかを考えたことがある。 後半の友情パートは素晴らしかった。わかる。私も高校の頃の私のままでいたら、きっとるりえのようだったと思う。同じ道を辿っていたかもしれない。 人に愛されたことがないから、友達に執着するなんて言わないでほしいと思ったけれど、側から見たら気色悪いと思われても仕方ないかも。 この本を通して感じたことは、みんな、他人を通して自分をみている。自分の地位や、周りの評価のために、他者との関係を作ったり守ろうだなんて、客観的に見たら下らないけど、本人はそれが気持ちいいんだよね。盲目的だというけど、それも相手を見ているというよりかは、自分の欲のために相手を欲している。そんなの苦しいから、やっぱり依存も盲目的な関係も無縁に生きていきたい。 本当にすごくよかった。起こっている出来事は非現実的だけど、るりえが美波と不仲なのも、るりえの蘭花に対する気持ちも、友情よりも恋が優先されることも、全部リアルだった。るりえと美波の関係も、何が嫌いで、どうして憎いのかはっきりとは書かれてないけど、伝わってくるのが凄い。この感情、私の過去にも心当たりがある。でもやっぱり客観的にみたら、美波に対してのるりえはおかしいのよ。どうして嫌いなのか、それは美波が蘭花と親しいことや、美波がややデリカシーがないところだけじゃないと思う。問題はるりえ自身にあるだろうなと思った。 長々と書いてしまうくらいこの本には心を動かされました。よかったです。 あと、るりえの父は死んでしまえと思います。ほんとに最低
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ①読むきっかけ インスタグラムの投稿を見て知り、 傲慢と善良の作者である深月先生が執筆した本で、興味を持った。恋と友情のバランスや考え方は私も知りたいと思い読むことに。 ②読み終えた直後の感想 まず、読めない展開で非常に面白かった。 物語は恋と友情パートで別れており、恋のパートが終った後の友情パートがあることを知った時のワクワク感といえば、めちゃくちゃ良いところで次週に持ち越しとなったドラマのようだ。 中でも、盲目的になる恐ろしさ、客観性の大切さを学んだ。 主人公は恋人に夢中になり、友人がどう思っているかは考えず、自分のことばかり。喧嘩した彼氏との相談で夜中にタクシーで友達を来させ、その彼氏から電話が来たら電話にでるし、帰って欲しいと思う。 友人は主人公に執着し、主人公の1番になろうと主人公の友達と喧嘩する。人に執着されたことがないことがコンプレックス。常に選ばれない、そう感じ続ける人の人生がこんなにも苦しいのかと感じさせる。 恋に夢中な人はなぜ自分のことを分からないのか、友情に夢中な人はなぜ自分をもっと大事にしてくれないのか。交わることがない感情が交錯し、俯瞰して自分を見ることの大切さを学ぶ作品だった。 他人はどこまで行っても他人。
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ女子同士の友情が表面上だけでなく、裏の、悪口にも出したことのない、心の中の動きが言語化されてる感じ。え、この人、自分?って錯覚しそうになる感じさえある部分もありました。 同じ時間を2人の視点で描かれ、言葉の受け取り方の違いが表現されていて、少しずつ物語の全容が明らかになっていきました。あぁそういうことかと読んでいましたが、ラスト、また、ひっくり返され、うぉーってなりました。
2投稿日: 2024.03.20
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タイトルの通りで、盲目的な恋愛と、友情について語られた一冊。前半部分は蘭花による、主に恋愛メインで描かれていて、後半部分は、蘭花の友人の目線で、盲目的な恋愛をする彼女について、語られている2部構成なんだけど。一部の最初と終わりで、結婚式のシーンがあって、「え!まさか犯人って...」ってなるんだけど、二部の終わりで全て明らかになったときに、このタイトルの意味が改めて分かった気がして鳥肌なのだった。恋愛も友情も、盲目的になったら、それはもう、ホラーである。結局、生きるのがうまいのは、美波みたいなタイプ。
2投稿日: 2024.03.18
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なるほどなぁ〜 こういう話は全然ハッピーエンドじゃなくてもOKです。なんとなくのだめカンタービレを頭に描きながら読んでしまった笑
2投稿日: 2024.03.12
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恋愛への欲求に駆られる蘭花。選ばれないこと、線引きを恐れる留利絵。茂美への支配を欲する菜々子。一方、分け隔てなくサバサバと生きる美波や大塚。個人差はあれど誰にでもコンプレックスや承認欲求はある中で、日常の会話もデリカシーがない様に感じたり、いやいや被害妄想だとも取れたり。顔色伺い過ぎずにルリエールっとあだ名で距離感縮められる美波くらいが幸せなのかもね笑
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ確かになって思うことが多かった1冊 何かとみんな友情よりも恋愛に重き置いてるというか優先度が高いんが共感できたなあ 男もそうなんか
0投稿日: 2024.03.08
powered by ブクログ面白かった! 盲目的な恋と友情… この題名通りのドロドロの恋愛と、女同士のドロっとした感情の物語でした。 美男美女の恋愛が途中からかなり泥沼化… そんなにキレイなら次に行っちゃえばいいのにそうはいかないのが恋愛かぁ… 本当の友だちって思ってたのに、相手はこんなふうに思ってたんだと思うと悲しいと同時になんで言ってくれないんだろうとかもどかしい気持ちになりました。 感謝してほしいって友だち間に置いてそんなに必要なことなのかなぁ… そんな事いちいち考えてる時点で親友になるのはむずかいと思う! この中にミステリー要素まで含まれていてとっても満足な一冊でした!
0投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ読書はさ、通勤電車でする娯楽だからさ、残しとかなきゃね、、って言い聞かせてたけど結局帰宅してから読み切っちゃった。深月さんったら〜やめてよ〜 ちゃんと執着されたことがないと...って星近の言葉、きちーー
1投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ途中途中先を考えさせられるようなフレーズがあったから、先を想像しながら読めた。「恋」の内容はある程度予想通りな展開だったけど「友」の方は予想を裏切られた。本当に、そう言う人もいるんだな、ってレベルで新しい視点だった。 辻村さんの淡々と、だけど先が気になるような書き方がさすが!!
5投稿日: 2024.02.25
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これは安易に友情では恋を越えられないという話では無いと思う。たしかに、後半の友情パートで留利絵は、それほどまでに「恋」や、好きという気持ちは偉いのか、何もかもが許されるのか、友情を蔑ろにしてまでも、友人に感謝をせずとも、何より優先されるものなのか、と問うている。しかし、これは留利絵の盲目的な友情によるもので、一般論や普遍的な視点で見れば、蘭花は友情を蔑ろにはしていないし、美波やその他の友達との関係性に関して言えば、留利絵のようなことを思う人間は居ないだろう。 これは良く言えば、「傲慢と善良」で出てきたような、真面目さ、善良さによって引き起こされていると思う。幼い頃からのコンプレックスによって男女関係や、男性に対する思想が偏っており、強い偏見を持っている。これはイジメやトラウマの要素にも近いが、そういった背景による留利絵自身の自意識の強さや、悲観的で、被害者思考である要素も大きい。 これによって、偏った思想と偏見を持っているにもかかわらず、男女関係や男性について理解した気になっている、ましてや、蘭花の恋愛事情を間近で見ているというだけで、わかった気になってしまっているのだ。あくまで、お前は第三者、当事者になったことも無い、自分自身の盲目的な狭い恋愛観でしかものを語れない、経験のない女が、なんと「傲慢」にも蘭花を心配しているのだ。「無知の知」という言葉があるが、留利絵はまさに無知の無知だった。 正確に言えば、知識や事実というものではなく、経験や相互の自己開示によって理解していくはずの、相手の考えていることを想像する力、理解する力が欠落していた。その上、自分自身は常に被害者であるが故に、自分の考えを疑わない。 ここで周囲とのズレを感じ始めるが、ここでも自分ではなく、周囲がおかしいとして自分を疑うことをしない。 留利絵にとって、蘭花は明けない冬に訪れた春のようだと表現していた。これはつまり、留利絵にとって蘭花は本当に全てだったのだ、何よりも優先される存在である。 ただ、蘭花にとってはそうでは無い、数ある友達のうちの一人に過ぎない。もし、留利絵に相手の考えていること、気持ちを想像する力があれば、私はこう思っていても、蘭花ほどの人は私と同じ熱量で相手に友情を向けていないと察せるはずだ。 しかし、こんな醜い自分に対しても、屈託なく接してくれ、共通の高尚で文化的な話題を持ってた蘭花への嬉しさや、感謝、強烈な依存だけではなく、途中から蘭花にはこうあって欲しい、自分自身の中の理想の蘭花像を強要し始めている。「人は人を見たいようにしか見ない」という言葉があるが、この時の留利絵は、自分の知識と経験の狭すぎる世界の中で、蘭花やその周囲で起こることに対して、理由付けをしようとしていた。だからこそ、意味がわからず、理解もできず、その気持ちを次第にぶつけるようになっていった。留利絵にとって、次第に蘭花という存在は復讐の道具のようになっていき、関係性の深さをあらゆる事象、行動から測ろうとしていた。蘭花が泣いていた時に助けを求めてくれたこと、ルームシェア、友人代表挨拶、様々なシーンがある。しかし、実際のところ、蘭花視点で、恋愛相談の一件を例に考えてみると、茂実との恋愛相談については善良な留利絵よりも、経験も多く、少し無神経なくらいの美波の方が共感と理解があるが故に、前述した、相手の考えていること、気持ちを想像する力を恋愛に置いては美波が持ち合わせていたために、真っ先に美波に相談しようとしたが、タイミング悪く彼氏と出かけている様子だった。そのため、次点として、留利絵に連絡をしている。しかし、留利絵からしてみれば次点であることなど全く想像もしていない、客観的に考えれば、この手の恋愛相談は経験の少ない自分では無いのでは?と疑問を持ち、美波のストーリーでも確認すれば、美波には連絡しずらい状況だからか。と考えることもできる。 関係性の深さを行動や事象で測るだけでなく、この作品では「親友」という単語が多用されていたように思う。個人的に「親友」という単語は大嫌い。定義は曖昧だし、3種類の友情における善の友情のことを指しているかも定かじゃない。この言葉の意味が曖昧であるが故に、人間関係に安心したい場合や、脅迫に近い形で共依存的に同性間で用いられる、特に女性に多く見られると思うが、これは寂しさや不安など、女性に多くみられる要素からなるもので、安心したいという理由が最もしっくりくるのではないかと思う
2投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログ結構すき。恋に溺れてく主人公の様子がスっと入ってきた。重くてドロドロで共依存的な恋愛なとこも好き。だけどミステリ感もある最高。
1投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ辻村深月さんの作品はこれが2冊目で、1冊目は傲慢と善良だったが、 言葉の意味を物語で表現するのがとても上手な方だと思った。 ずっと一緒にいようね、30になってもお互い独身だったらルームシェアしようね、 そういう女友達との約束 彼氏ができた途端、会う頻度が減るし 誕生日もお祝いしあわなくなる 私は女の友情に深さを求めることを諦めたけど、そうできなかったのかな。
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ面白かったけど、可もなく不可もなくって感じ。恋の盲目はよくあるけど、友情の盲目は意外にスポットが当てられてないからそれは面白かった。留利絵が変わりすぎて盲目になってるっていう話だけど笑結局盲目になってる間は、周りがいくら正しいことを言っても本人には響かないよねって読んでて思った。あとは「女友達はどうして男に敵わないのか」っていうるりえのセリフは友情と恋愛の関係を表してるなって思う。辻村深月ってこういう言葉にしにくいことをドンピシャの言葉にするのうますぎる。
0投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ女性が読むとあーあるあるって感じかな。男性が読むと理解できない部分があるのかな。恋と友情、同じ物事が2つの視点から描かれてて、嫉妬、妬み、執着心が絵に描いたように伝わってくる。面白かった。
0投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ衝撃作。どんでん返し。 生々しい恋と友情の感情の描き方が天才的。 恋の執着も友情の執着も、狂気的になってしまうことあるよね。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ最後の展開にびっくりと言うか怖いというかすごく心臓がバクバクした 明け方の若者たちと似てる作品かなと思って読んでたら全然違いました 辻村深月さんがこんな小説書くのかとびっくりしました
0投稿日: 2024.01.29
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タイトルから想像していた話と違った こわすぎた 前半の伏線回収や答え合わせが後半でてきて ちゃぶ台が何度かひっくり返った 蘭花が出会ったのが茂実星近でなければよかったとおもうし、美波は無神経なこといったけれど陽キャのきもちもわかるし、留利絵も誰も彼もみんなやっぱり自分がいちばん大事で、大事な時に自分のことしか考えられなくなっていて、そういうものだよなぁとおもった
1投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ盲目的な恋と友情というタイトルをみて三角関係を想像していたが、「盲目的な」は恋にも友情にも修飾しており、前半は盲目的な恋で後半は盲目的な友情の話だった。前半も面白かったけど茂実の魅力がいまいちわからなくて、蘭花が愚かでかわいそうだった。盲目的と言えば盲目的。個人的には後半の方が刺さった。外見にコンプレックスを持っていてゆがんでいく留理絵に共感できる分読んでいて痛かった。ラストもドロドロで執着という言葉が似合う盲目的な友情でした。
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ「盲目的」という言葉は普段使う事がないが皆どのようなものか知っているものだと思う 物語は前半後半パートで別れており愛情的盲目の一瀬蘭花と友情的盲目の傘沼留利絵それぞれの視点から1つの物語を追うことになる 私としてはこの本は端的にいってしまうと「独占欲」「支配欲」がテーマのように思う 恋で独占欲、支配欲が出てしまう事はよくある しかし、友情の場合はどうだろうか もし友情で独占欲、支配欲が出た事がある人なのであれば傘沼留利絵に共感できるのかもしれない 2人の考え、気持ちがわかってしまうが故に私自身苦しさもあったが彼女達なりの答えが見られて良かった
6投稿日: 2024.01.18
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もう大人になってからはないけど、学生時代にできた交友関係って、「○○ちゃんってなんであの友達と一緒にいる時間が多いの、楽しそうなの?」みたいな小さな依存心が働いて、喧嘩して疎遠になるみたいなパターンはありがち。 でもそれは言い換えれば、自分の自身のなさや周りがどう思われてるか考えてしまうような心の未熟さが盲目的と表現されているんだろうとも思えた。 小説途中まで、ゆりえは同性愛者?なのかもしれないと美波のように思ってしまったがそんな単純なものではなく友情の盲目さはより複雑なものなように感じた。
1投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ恋も友情も盲目的になればなるほど正解が分からなくなる だけどいつでも盲目的な部分はあって、自分やその周りを100%客観視するのことなんて出来ないんだろうなと作品を読んでひしひしと感じた だからと言って、どうしたらいいとか、正解とか、そんなのないから私はその時自分が信じる方へ行く 辻村作品の良いところは残しながらも、いつもと少し違う、よりストレートな作品だった気がする
0投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ辻村美月さんの作品に触れるのは、この本がはじめてだった。何年も前に読んだことがあって、見返してみた。 読み始めると、「そういえばものすごくのめり込んだな」と記憶が蘇った。 読書をする時、物語に浸りながらも、登場人物に自分を重ねたり、対比させながら読み進めることが多い。「物語のような人生を自分が歩んだのだとしたら…」と妄想することさえある。登場人物の相関図で、自分にとって身近な人を当てはめながら「もしこんな状況になったら…」と頭の中でいくつものことを考えながら読み進めていく。 物語から、自分なりの知見を得たり、感情を手にしたりすることもしばしばある。 今回の本で、私は、恋愛や友情によって起こる感情の動きには、冷静な解釈をしているつもりだけど、歳を重ねるほど、心の奥ではしっかりと、自分でもどう処理していいかわけらないほど強く感情に浸り、時に突き動かされているんだよな〜と思い知らされた。 巻末の山本文緒さんの解説が、物語の輪郭をしっかり捉えていた。人と人との関係性、登場人物の過去、環境、性格の全てが絡んで、現実があるのだと改めて思う。人によって見え方や解釈が違うのも当然ではあるし、おかれた状況によって、言葉の捉えや意味も違う。辻村さんは、そのズレを読者に感じさせ、もどかしい気持ちに誘うのがとても上手な作家さんだと思った。
3投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ「辻村深月が書く、イヤミス」という感じだった!厳密にはミステリーではないんだけど、読後感が完全にイヤミスのそれ。 辻村深月さんの書く「女性の濃ゆい友情モノ」特有のドロドロ感や生々しさがあって、読んだ感想を誰かと話したくなる。 というか、そう、これは途中まではヒロイン目線で進む「恋愛」の話なんだけど(そしてそれもだいぶドロドロしているんだけど)、途中から一人称が変わって、ヒロインの「親友」からみたストーリーに切り替わる構成になっているので、読み終わった後の感想は「恋愛小説を読んだ」というよりは「女性×女性の友情モノを読んだ」という感じになる。でも実際にはこれは「友情」ではないよなあ…。。切り替わった後半の「親友」のえげつなさというか、後味の悪さが何とも言えない…。。。とにかくその親友がモンスターすぎる…。。。 読み終わって、全くもって幸せな気持ちになれない小説だけど、でも人に勧めたくなるような一冊だったし、誰かとこれについての話がめちゃめちゃしたい。苦笑 こんなに人と共有したい気持ちになる本もなかなか珍しいので、星5つリストに追加。
1投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログテンポが良く読みやすい! 「盲目」の解像度がこれまた高い。ミステリーとしても面白かった! この人物は私は嫌いじゃないけど、そうかこの人からみたらこう見えるのか!と、人間関係の難しさや複雑さ、すぐ絡まってしまう面白さが描かれていて、読んでいて楽しかった。
0投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ最後の方で、タイトルの意味がよくわかった。 私的にテンポがよく、読みやすい作品だった、おもしろかった
0投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ二人の女性が、他の人よりも良いと感じる人に選ばれることに躍起になる話だった。 一人は異性。もう一人は同性。 結末は想定を超えてきて、してやられたと感じた。 自分も綺麗な人の友人、親友でありたいと思うし、そのグループに所属していたい、っていう気持ちを持っていることを自覚した。 学生の頃嫌でも感じた、カースト。 そのカーストで上位のグループにいれなったことを、今でも引きづっていることを恥ずかしく感じた。 同窓会、結婚式と、舞台になる場所ではそのカーストが再現されるため、強く感じたのかもしれない
5投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ理解はできても共感はできない どれだけ親しくても愛し合っていても わからないものはわからないんだよな 人生をは折り合いです
1投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ恋と友情って、女の世界だと両立させるの難しいよね いずれにせよ盲目的で依存的な人達は常に危うさがあって、読んでて少ししんどかったな。 誰にも愛されたことないでしょ、なんて台詞が平気で出てくる人がいい人なわけないんだよな。 年上の女と関係を切れないのも気持ち悪いし、 「あなたを茂実に紹介したの、私なのよ」って言ってくる不倫女最悪すぎる………。
0投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログHey!Say!JUMPの京セラドーム帰り道新幹線で読んだ。大どんでん返しの帯に惹かれて買ったものの、そんなにどんでん返しでもなく、思ってたものではなかった。ダメな男の話、ダメな女友達の話、普通の女の子の主人公。あまり救われない。
0投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ恋と友情それぞれの視点から書かれているので、物語がより立体的でリアルに想像できて面白かったです。 茂実や美波の視点からの物語もみてみたいなと思いました。
0投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログまさにタイトルの通り、盲目的な恋と、盲目的な友情の物語。嫉妬、見栄、独占欲、人間の負の感情がこれでもかというくらい渦巻く恐ろしさを味わうことができます。構成も面白い。
3投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログ最初の繊細な表現から、涙が出そうと思った しかし...読み進めるうちに、その繊細さが暗く、恐ろしいものへと変わってしまいました。 『耳の後ろで風が吹き、目が、オレンジ色の乾いた光に眩むような心地になる』 『あの聡明な女を、こんなプライドのない行動に走らせてしまうのが『恋』だとしたら、恋愛とは、なんと不毛なものなのだろうか』 『この人が死んでしまったら、とても生きていけない。私の人生は、彼と出会い、生きていく今日のために予め決まっていたのだと思うと、過去のあらゆる場面に生きる自分のことを教えてやりたくなる。“幸せ”という運命に選ばれていた』 『彼から吸った甘い蜜のような幸福は、もう吸い尽くしたのではないか』 『穏やかな愛情など比べるべくもない。 あの頃、私は恋をしていた。 あんな恋は、もう二度とできない』 辻村深月の表現は絶対に真似できない…当たり前だけど(笑) 女性同士ならよくあることだと思う。見栄を張ることがある… 親友という言葉だけに振り回される感情。だから、男性の存在が必要なのかさえ思ってしまう。
5投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ一気に読める小説でした。 年齢を重ねたら経験も増えてさほど盲目的にもならなくなったりしますが、人それぞれかー 相手がそんな事まで思ってるのかと思うときっと疲れますよね(友達側の話)知らないまま、鈍感でいたいと思ったりします。
1投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログ辻村さんの作品は読み終わった後に幸せな気持ちになることが多いが、これは珍しく後味が悪くなるような物語。ダークな人間の自分勝手さなどを描いていて珍しい。でも続きがどんどん気になってしまう、ある意味韓国ドラマのような作品だった。
0投稿日: 2023.12.10
