
総合評価
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powered by ブクログ朝井リョウ、すごすぎるわ。きっとこの作品はSNSをやってる多くの人がぶっ刺さったんだよね。もちろん自分も含めて。タイトルがもう素晴らしすぎる。
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれの事情と理想を抱えて就活に臨む大学生たちの生き様を切り取った青春小説。 大学までの人生のレールが唐突に終わり社会に放り出される新卒採用というイベントの不安定さや不条理を軸にしているだけあって、語りは軽快なのに話は重い。とても重い。何者かになりたい若者たちの無駄な熱量やイタい言動が描写されるが、「実は犯人は主人公!」的なミステリ顔負けの急展開を経て、「彼らを醒めた目で見ていたお前ら読者もな!」という痛烈なメッセージを最後に叩きつける。苦みのある結末だが、とても考えさせられる傑作。
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログなーんか、ギスギスしているというか、不穏な空気が漂う話だなーと登場人物たちを眺めながら読み進めていくと、ラストでいきなり「で、お前はどうなの?何者なの?」と自分自身に切っ先を突きつけられた感じ。グサグサ来たねー
0投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ主人公と一緒になって俯瞰して冷笑していたら、いやお前がな、と突然刃を突きつけられどきー!っとした。みんな馬鹿じゃないものね、どんな自分も受け入れて、どんな嫌なところも受け止めること。受け入れなくても、抗ってもいいけど、受け止めることかな。
0投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
講評にも書いてあったけど、主人公の立場で読んでいると突然自分が当事者になる構成がすごいと思った。その瞬間までは特段違和感を感じなかったことに、普段の自分は自分を客観視できているつもりでいて、全くできていないのかもしれないと実感させられた。面白い考え方だなと感じた部分が三つあって、一つは、線路の例え話。自分の人生は線路みたいなもので、小さい頃は親や先生が同じ角度で同じ目線で見つめてくれた。だから結果よりも過程を評価してくれていたけど、大人になれば1人で見つめなければならない。周りの人からは過程は見えないし、そこまでの自分の頑張りを認めてほしくてもそれはわがままなんだ、という話。二つ目は、SNSで自分を表現するために選んだ言葉よりも、選ばれなかった言葉が大事なんじゃないか。という話。選ばれなかった言葉を掬い上げることは私には難しそうに思えるけど、そういう概念が面白いと思った。三つ目は、想像力がないことを批判する主人公。「就活をしない選択を選んだ人と、就活をする選択を選んだ人の判断の重さは同じだってどうして分からないんだろうと」いう主人公の考え方は素敵だなと思ったし、実際主人公にも想像力は備わっているんだと思う。ただそれは一種の想像力でしかなくて、違う経験を積んできた人にはやっぱりその人なりの想像力があって、全てを網羅するというのは難しいのかもなと思った。環境で価値観が決まるなら、自分がどういう価値観を身につけたいかを考えた上で環境を選ぶべきなのかな。 登場人物たちと全く同じ歳で同じ状況でこの本を読めてよかった。
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログこの本を就活時に読んだらどんなふうに感じたのかが気になる。逆に、読まなくて良かったかもしれない。 近年冷笑が流行っている?が、最近はむしろその冷笑こそが寒いのだという風な流れになってきているように思う。そんな流れに合った作品。 解説にもあったが、主人公に感情移入して読んでいたら終盤で急に自分が当事者になるところがハッとさせられた。
1投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
10年以上前の作品だとは知らず、ページを繰る手が止まらない中、途中でスマホを手にしてしたことは、インスタとスレッズもアドレスから検索とかできるの?!と検索すること とりあえず大丈夫そうで良かった。まぁ特に発信していないのですけど。 気取った隆良も理香も痛い。行動せず一段高いところから見ているつもりの拓人もダサい。理香から拓人への言葉はその通りだけど、その気持ちを抱えたまま 「仲間〜」とか言ってたの?とか、でも結局あなたも結果出せてませんよね?とか黒い気持ちが出てしまう。恋愛絡みは特にどうなるわけでもなく。でもそれがリアル。 理香、隆良、拓人の就活はどうなったのだろう。 みんな立場はそれぞれ。就活だけでなく、その後もキャリア、結婚、子育てなどテーマは変われど、続いていく。誰かしらの立場に共感し、羞恥を感じた。
0投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ就活終わったときに読み直してみた本 自分も昔は人を俯瞰して見てるプライドが高い人だったと思う。だけど高校、大学と色々な人にあって自分の考えを話したり、曝け出して相談したりすることが増えて無駄なプライドがぜーんぶ無くなった気がする。就活前にそうさせてくれた周りの友人にはとても感謝してる、感謝してもしきれない!
0投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ1月12日読了。私自身は本書にあるような就活を過去にしてこなかったため、大学生の就活のリアルを本書で知った。後半はグサグサと言葉が刺さり読んでいるのが辛くてを目を瞑りたくなる。朝井先生さすがです。
0投稿日: 2026.01.13
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令和8年1月 ブックオフでまだ読んだことない有名な人の作品。ってことで手に取り購入。 就活生が、協力して、就職活動をするって話。 うん。全く面白い予感しない。 が、おもろかったー。 人間、みんな黒いとこあるじゃん。 自分も就活生だった頃、内定もらったとか言う話になると、どんな会社だろって思ったらしたもんなー。悪い意味で。 自分ばっかり落ちて、余計にそーなるんだよね。 主人公の気持ち、よく分かる。 就活のこと思い出して、ゲロ吐きそう。。 この人たちのこと、もっともっと知りたい。
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ朝井リョウさん、初めて読みました。 これまでは評判を聞いても滾らなくて、手にしてなかったのです。 ブックオフで文庫版が110円で、人気作なのに?!と思って手に取りました。 結論、値段の10倍良い読書時間。 ありがぎょう。朝井さん。 他の作品も気になりますな。
0投稿日: 2026.01.12
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朝井リョウさんは「今」を保存するような小説を書く、みたいなことを三宅香帆さんの出ている番組で言っていた。 就活は受験よりも「自分そのもの」を勉強したり表現したりすることが多そうだ(未経験なのでなんとも言えないけど)その分、拓人たちのように対策をみんなでやりたいvsみんなを認めたくないという心が無意識のうちに生まれることは想像に難くない。 ツイッターに書かれたそれぞれの本音は、すごくリアル。いたいた。大学生の時に良隆みたいなカッコつけ。理香みたいな海外自慢。ギンジみたいなクリエイター気取り。私も見下していた。拓人に感情移入して読めば読むほど、その観察者気取りを撃ち抜かれたときの衝撃がでかい。 そしてやはり、朝井リョウさんの人間の心情の細かな描き方。うますぎる。銃を向けられたような目、とか。話題のカードを一つずつ捨てる、とか。そうそう、そういうことそういうこと!って何回も頷きながら読んでしまった。 最後のシーンとかは、「人の追い詰め方」がすごい。なんか「正欲」にもこういう、どうしようもない追い詰められ(もしくはやり合い)のシーンあった気がする。すごいなぁ。まだまだ読みたい。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ朝井リョウさんは、誰もが心当たりあるけど触れてほしくない自分のブラックな要素を容赦なく言語化してくる。 痛いところ突かれた気分。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ何者 2025.01.08 私は何者なんだろう。 私は大学生になって、高校では考えなかったような哲学的な概念や自分について考える時間が増えた。おそらく答えのある問を考える時期から答えのない問いを考える時期に移行したのだろう。 自分が何者かという問いも考えたことがあった。自分が死んで悲しむ人はいるのだろうか。自分がいない世界は何の変化もなく進むのだろうし、ではなぜ生きているのだろうか、といつも生きる意味が分からなくなってでも生きていて死にたくはない自分を認めるしかなくて…の無限ループである。 頑張っている人を見ても、自分と比較し自分がやらない理由を作る。何者でもないのに資格で鎧を固め、見栄を張る人をあざ笑う。この物語の中で隆良のような考え方を持つ人は多いだろう。しかし成長するにつれて自分と同じ目線で物事を捉えられる人はいないこと、しっかり自分を表現しないと相手には考えが伝わらないこと、相手に期待するのは良くないということに気付かされる。 私は今まで自分が感じることは周りも当然に思っているだろうと仮定して取り繕っていたのかもと内省した。
0投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
刺さりそうで刺さらなかった本。 現在就活しているということもあり共感できるかと思い読んでみた。 成果が出た段階ではなくその過程を見せることで何者になろうかとする人を嫌う性格は自分にも持ち合わせているが、その理由などにはあまり共感できなかった。また、自分はSNSへの投稿は一切しないタイプなので、思ったこと全部をSNSに投稿する登場人物にもあまり感情移入できない。 自分は登場人物たちよりも自分は何者にもなれないちっぽけな存在であるということを理解し、小人として足掻く覚悟を持っているつもりである。 これも、自分のほうが視座が高いと思い、登場人物たちを冷笑することで何者かになろうとしているのかもしれないが...
0投稿日: 2026.01.08
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就活の経験があるので、とても感情移入をしながら読み進められました。最後の理香さんからの言葉に何故か私自身も鋭い指摘を受けた感覚を覚えました。なんだか自分のこれまでの人生の中に身に覚えがあり過ぎる出来事が多く、少しばかり気持ちを削られながら読み終えましたがこの作者の少し尖った内容が大好きですので、別の作品も手に取ってみたいと思いました。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ人間の考えや感情が面白かった。でも売り手市場だったから正直就活個人プレーで苦戦せず、世の中こんな協力プレーとかするもんなんだってそっちに驚いた。これも裏アカで痛いって言われるんだろな笑
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就職活動中の大学生の心理を1人の男子学生の視点から描く。 自分の事は棚に上げて他人をジャッジするのもどうかと思うけれど、「やってます」「頑張ってます」アピールしか道がない、というのはまた違うよなと思ったり。学生時代特有の痛さと不器用さが懐かしかった。
8投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログSNSや就活という題材を通して、若者の不安や見栄が的確に表現されていた。 自分にはあまり刺さらなかったけど、自分を客観視させられる作品だと思う。
29投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ自分と重ね合わせて共感性羞恥満載で目を塞ぎたくやるような物語でした。この歳でこの体感だからきっと若い頃に読んでいたらまた違ったのかも。 きっとみんな持ってる感情で、かっこ悪いところを見せられてなんぼ、はその通り過ぎてですね 浅井さんトーク番組で見た時から好きで他にも読んでみようと思う。
1投稿日: 2025.12.28
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オーディオブックにて。 人間の裏の顔、汚い部分が垣間見える。自分のことは棚に上げて、人の粗をあげつらってばかり。 そんな調子で話が進んでいき、最後に衝撃の展開。 自己評価が高く、承認欲求が高い。若者特有の、何者かになりたい願望。 そのうちわずかながらも、何者かになれる人は出てくるが、 大抵はごく平均的な人生に安住する。 就活をすると、自己分析や自分の強みを意識することになる。その際に自己認識と他者評価のすり合わせをするのは大事な過程。 何者というタイトルが最後に回収された。 若い頃の感覚を思い出して、懐かしくなった
0投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『何者』は、大学生の新卒就職活動を題材に、「自分は何者なのか」という問いを鋭く突きつけてくる物語だ。 主人公の二宮拓人は、自らを「観察者」と位置づけている。就活に苦しむ周囲の人間を冷静に分析し、その考察をTwitterに投稿する。彼の言葉は的確で、就職活動の本質を突いている。 > 「就活がつらいものだと言われる理由は、試験に落ち続け、誰かから拒絶される経験を何度も繰り返すことが辛いのと、そんなに大したものではない自分を、大したもののように話し続けなくてはならないことだ。」 > 「想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。他の人間とは違う自分を、誰かに想像して欲しくてたまらないのだ。」 しかし拓人は、観察し言語化することはできても、行動に移すことができない。自分自身をさらけ出し、評価の場に立つ覚悟がないまま、「分かっている側」に留まり続けてしまう。 そんな彼に投げかけられるのが、サワ先輩の言葉だ。 > 「短く簡潔に自分を表現しなくちゃいけなくなったんだったら、そこに選ばれなかった言葉の方が圧倒的に多いわけ。だから選ばれなかった言葉の方がきっと、よっぽどその人のことを表しているんだと思う。ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、想像してあげろよ、もっと。」 就職活動がうまくいかない理由も、作中では明確に示される。拓人は「自分の中から何も出していない」のだ。 「10点でも20点でもいいから自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。」 「自分は自分にしかなれない。痛くてカッコ悪い今の自分を、理想の自分に近づけることしかできない。」 観察者でいることは安全だ。傷つかずに済むし、他人を批評する立場にも立てる。だが、それでは何者にもなれない。 この作品が突きつけるのは、「カッコ悪いままでもいいから、自分を表現し、足掻け」というメッセージだ。 私自身、この1年ほど同じことを感じていた。インプットばかりを重ね、頭では理解しているつもりでも、外に向けて何かを出す行動が足りていなかった。最近は、対外的なイベントでの発表やブログ執筆など、意識的にアウトプットの機会を作るようにしている。 『何者』は、就活小説であると同時に、「行動しない知性」への痛烈な批評でもある。 観察者ぶることに意味はない。カッコ悪いまま、自分をさらし、足掻く人間でありたい。 そう強く思わせてくれる一冊だった。
4投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログこの作家は性格が悪いと心底感じた。 読んでいて苦しかった。 以前読んだ『正欲』同様に、作者の強い思想を 表すような強い言葉がいくつも出てくるのだが、 今回はそれらが直撃した。他人の立場から 物語を読んでいた前作と違い、今作はテーマが 身近であったため、自分事のように思われて痛かった。 ここまでは中盤の話。 物語はどんどん加速度的にグロくなっていく。 そして終盤、物語のグロさが頂点に達し、 途中無心には読めなくなった頃合いを見計らって、 唐突に銃口がこちら側に向けられる。 自分と身近なテーマであるがゆえに、ガラス越しに 「観察者」として物語を楽しんでいた僕らに 刃を向けてくる。 そんな話。 やはり、朝井リョウが書く物は面白い。
0投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ就職活動の記憶が思い返される本でした。とても面白かったと思います。今読んでも面白いです。10代20代で読むべき本の1つではないでしょうか?
0投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ初めて朝井リョウ作品を読みました。最近出てる作品の評判が良いので読んでみたいなと思ってますが、朝井リョウ初心者としてはなんとなく過去作から読み進めてみたく、本作から。桐島は映画観たのできっと読まないかなと。自分が就活してたのが30年ほど前で本作刊行の10年以上も前。また、専門学校から専門職入社で且つSNSのSの字もまだ無い時代でもありましたので、本作に出てくるような就活経験は皆無。その為、状況があまり身近には感じられないのと、そもそも社会人経験30年のおじさんはターゲットからズレていたかなと思いながらも読み進めてはいましたが、結構面白かったです。本作のテーマとしては老若問わず人間の本質に関わるものの気がしています。自分が一体どの立ち位置で物事を考え、語り、行動し、または俯瞰してそれらを見ているのか、その中で人は常に他者との比較や共存によって自分の価値や評価が生み出されている事がほとんどですから、就活生に限らず大人の社会生活においても当てはまるテーマだなと思いました。主人公達の若さ故の部分というのもありますが、思っていたよりもテーマは深く面白かったです。作りとしても、ある意味どんでん返し的な要素がしっかりと意味を持った形で仕掛けらていて、結構衝撃的でした。他の作品も読んでみたいと思います。
79投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ各々の心情に共感出来すぎて、皆この物語に共感してることを想像して、特別な感性を持ってると思いたい私は不快になりつつ、本当に面白かった 読み進める間にコロコロ心情が変わる自分が嫌だーーもっともっと、たくさん経験を積まないと、自分のカッコ悪さを受け入れられないから、怖がらず経験したい
1投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ「冷笑」が流行ってる今、読めて良かった。 私が1番刺さったフレーズは「もう、たったひとり、自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない。」です。 自動的に学年が上がるわけでもない、次の道は自分で選ばなきゃいけない。自分が動かなきゃ何も動かない事を再確認させられて胸が苦しいです。 朝井リョウ先生の本は2冊目、だいぶ好きだから他のも読みます。最高です。
2投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分がちょうど就活が終わった身なので、馴染み深いテーマだと思い読み始めました。拓人のひねくれた性格が、少し自分と重なるところがあり自分はこんな嫌なやつなのかと思ったりもしました。自分は俯瞰して周りが見えててそれがかっこいいとでも言わんばかりの態度に恥ずかしさを覚えながらもどこか自分にも当てはまるのではと震えましたね笑 ただ後半、5人の関係がもう壊れた後里香さんからこれまで口に出さなかった怒涛の攻撃で、拓人のうちに秘めてる言葉が態度などに漏れ出していたこと、裏垢もばれてたことが明るみになって正直爽快な気持ちになりました。よくぞ成敗してくれたって感じです。このように登場人物に夢中にさせられましたね。また読んでて思ったのが、この小説では現実の人が絶対に悟られたくない嫌な心理を捉えているところに感心させられました。自分も心当たりがあることも描写されていたので現実で、自分のタクトみたいなところが見透かされてたらどうしようと焦りました。ながながと書きましたが、非常に面白い作品でした。
1投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ完全に主人公の立場に立って読み進めていたら、急にこちらに焦点が当てられて、やられたと思った。最高にカッコ悪くてダサい姿に私はなれていない気がする。その姿で足掻くしかない、すごく記憶に残る言葉だ。きっと私も数年後には就活をしているのだろう。就活が始まる前に、自分の武器を身につけたい。
0投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログ朝井リョウ、彼は一体『何者』なんだろう。この小説は最高にヤバい、そしてグロい。血は出ないし誰も死なないのに、心がずっしり重くなる。 私達は元々、心に傷を持っている。その傷口が広がらないように、自分ですらわからない、どこか暗い場所に隠す。朝井リョウはあろうことか、わざわざその傷を見つけ柔らかい刃物でえぐってくる。彼は文才という名の銃を乱射しているのだけれでも、全て的に当ててくる。 『何者』を読む前に戻って分析を楽しみたい。ああ、もう批評もできない。
2投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ就活の情報交換をきっかけに集まった5人の大学生たちの人間関係や内面の機微が主人公・二宮拓人の視点と各々のツイートを織り交ぜながら精緻に描かれている。SNS上で努力アピールをしたりイタい文章を並べる就活仲間たちを遠巻きに嘲笑する主人公の態度や、彼と同一の視座に読者を置こうとする筆運びにモヤモヤしたけれど、最後に待ち受ける展開が全てを晴らしてくれて痛快だった。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ帯とかで衝撃の結末と書かれていたが、別にそんなでも‥という気持ち。登場人物の心理描写がよく、全員に共感できる部分があり、サクサクと読み進められた。 自分の中の冷笑をどうにかしないと、と思っている中で読んだ作品なので、自覚しつつ素直に生きていきます。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ第148回直木賞受賞作品。 多くの人が経験する/したであろう就職活動をテーマにした作品。「何者」であるかを求められ証明させられ選別させられる、社会に晒されれば当然のことを特定期間一斉に行うことが異様な光景と思われるのだろう。そのなかにSNSという現代性を取り入れ人間の裏表を描いた点が興味深い。著者の小気味よいテンポの文章やキャラの描き方が光り、終盤の叙述トリック的どんでん返しやフラッシュバックするような演出は惹き込まれる。傍観者である我々を含めた者らへのつるし上げはやや歪んだカタルシスを得られる。 直木賞受賞作品といわれると少し疑問があったが、その後の朝井リョウ氏の作品を見ると納得の受賞であったといえよう。こんな感じの傍観者の評論家気質の方は最後にドキッとさせられておすすめ(たぶん)。
1投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ文字や数値で表せるもので仕事をするわけではない TOEIC何点 数字を背中に掲げながら生きてるわけじゃない 名前のつけにくい能力 着の身着のままで相手に伝わる能力
0投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ初めて読んだ朝井さんの本。ラジオで朝井さんの絶妙な毒っけと独自の視点のトークを聴いてから大ファンになり、片っ端からラジオを聴き漁っていたのだけど、小説読むのは初めてでした。 読後感としては、朝井さんへの世評で良く聞く、「社会を切り取る鋭さ」「人間心理の解像度の高さ」などが感じられるところもありつつ、個人的には没入出来なかった。。 何故だろうと考えたところ、描きたいものが先にあって、それを描くための設定、という感じが伝わってきすぎてしまったのかもしれない。特に違和感があったのは、"瑞月への理想化が強すぎる"点。瑞月と理香のステレオタイプな女性像。キャラクター設定が分かりやす過ぎて、逆に理解を阻まれた感覚があった。 人間は誰でもそんなに分かりやすくはない矛盾のある存在で、他者を理解することは困難なこと。だから他者に対して踏み込んだ発言をすることは、難しいし大きなリスクも伴うし、それゆえになにかしら相手に対して強い気持ちがなければ出来ないことだと思う。相手の言動を深読みしてそれに対する自分の気持ちをぶちまけるなんて、相手とよほどの関係でない限りリスクでしかなくてなんのメリットもないはず。拓人とギンジの関係性ならまだしも、理香と拓人の間柄でそれが起こることが想像出来なくて違和感だった。ストーリー上、拓人を揺さぶるターニングポイント的な場面を作る目的という印象になってしまい、没入ではなく客観・分析的な思考が働いてしまって楽しみきることが出来なかった、というのがこの感想の理由についての仮説です。
5投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログうん、すごい。一気に読んでしまったし、失礼ながらこういう日常系リアル小説で続編やスピンオフが読みたいと思ったの初めて。痛い。思い当たることが多すぎて痛すぎる。メタ認知のレベル感の闘いな気もするけど、社会人二桁年でも刺さってしまう鋭さがある。
0投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝井リョウさんの本が読みたくなり久しぶりに読んだ。 就活を終えた身だから痛いほど理解ってしまう描写が多かった。 最後の最後にりかさんが突きつけた言葉が、今まで拓斗視点で読んでいだからこそ一緒に嘲笑していた私たちのことを刺しにくる感覚があった。 誰かを笑うくらいなら必死な人の方がかっこいい。 冷笑という言葉もあるが、りかさんのセリフは最もだと思う。 けど傍から見るとどこか痛いと思ってしまう自分もいるという複雑でぐちゃぐちゃな気持ちになった。
1投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公に共感し傍観していると、最後に突然主人公が傍観側から当事者側になり、「自分ももしかしたらそのように思われているかもしれない」と思う作品だった。 最後まで登場人物がどうなったかは分からないが、それぞれ大切なことに気付かされ、成長していくのだと思う。
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現在転職活動中の自分に嫌という程刺さりました。 冷笑主義を自覚し、乗り越えようとする主人公を応援したくなります。 最後の2人の言い合いはまるで自分が言われてるかのようで辛かったです笑 読み終えたらきっと前向きになれる本だと思います。
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ確かに身に覚えがある、それでも都合が悪いから見ないフリしている感情を突きつけてくるのが私の中の朝井リョウ。 最初と最後で登場人物の印象が大きく変わる、畳み掛けるようなラストがやっぱり好きです。 何者かになりたくてもがく姿は醜いんだろうけど、それでも私からすればやっぱり綺麗で、誰が見ても綺麗なものなんてつまらないし、私も存在するかわからない周りの目を気にするのをやめてもっとカッコ悪く足掻いてもいいんじゃない?若いんだし、とか思った。
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ就活において自分の何をアピールするのか、企業選びに何を重視するのかが登場人物それぞれ異なっており、これまで経験したこと、育ってきた価値観がこんなにも色濃く反映されるのかと感じた。 最後の理香と拓人のやり取りには、ひりひりするものがありぐっと惹きつけられた。と、読者という第三者の視点で読み進めていたら、理香の言葉に、「あなたは何者なのか?私たちを評価できるほど高尚な人間なのか?」といきなり銃口を向けられたような感覚に陥った。 何者にもなれない、なれないからこそ、かっこ悪い自分のままできることをひたすらやるしかない。人に馬鹿にされたとしても、馬鹿にした人よりも確実に頑張っている自分であると胸を張れるように、もがいて生きていきたい。
1投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ桐島部活〜 で衝撃を受け、2冊目【何者】を読みました! 桐島部活〜 は高校生のリアルすぎる 何者は大学生のリアルすぎる、、 細かいところまで本当に共感できたり懐かしさもあったり。 何者は最後の衝撃的な展開にやられました!!
1投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ当時の就活生だったせいか、あの自意識とか足の引っ張り合いがグサグサ刺さって痛い! 私に友達がいない理由もわかって余計に痛い。 『桐島』のようなスクールカーストを避けたくて、『何者』のような上辺の付き合いを避けたくて、その中に身を置いていたら絶対に自分も同じような奴になる素質があるとわかってたからこその防衛本能だったんだ。 でもそれって逆をいうと逃げてただけで、そんな社会の中でも仲間づくりの努力を怠ってきたからだと、これまた自分の深いところにブーメランが返ってきてとにかく痛いよ!!!
2投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ人間ってものを表した小説だと思った。 自己顕示欲や嫉妬など、自分の事を棚に上げて、会話してしまった事を思い出して反省してしまった。 三浦大輔さんの解説で、朝井さんは、この作品を自分の戒めではなく、多様な人材の存在を肯定していると解説していた。解説を読むことでありのままの自分も大切にすべき思った。 俯瞰して物事を見ること、もがいて生きること二つとも場面を見ながら行わないといけないと感じた。
25投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログストーリーの最後は、キレのある曇天返しで読み終わった後は満足する内容でした。 ただ、最後の展開に至るまでが、内容のアップダウンが少なく、ダラダラと進む感じで、正直途中で読むのをやめてしまおうとすら思いました。が、結果は最後まで読んで良かったと思える本でした。
0投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ2025.12.4読了 解説にある通り、読者は拓人と同じ傍観者であり、最後に当事者となる。まさにその通りの読書体験だった。 就活という、人生をかけた(本当はそんなことはないのだが)闘いで、SNS世代の大学生ならではの世界観、生き辛さ、妬み、僻み…が繊細に描かれ、人間の醜い部分が描かれ、それは誰もが体験にすることだからこそ、拓人と同じ傍観者として本作を読み進めるのだろう。 誰もが、光太郎のように楽しく、そして効率的に生きたいと思うだろう。 けれど、そんな理想的な人のことも、妬みからか、粗探しをしてしまう。本当に人間の醜い部分。 理香のような就活生いたなーと思う自分がいて、最後のシーンは自分が説教をされているような気分になりました。 最高の読書体験ができる作品です。
0投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ就活をめぐる若者たちの自己顕示欲や心の叫び。読んでいて胸にくるものがあった。自分にもある心の一部を見た気がした。
0投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログこれめっちゃ好き。 映画が好きだったから購入。 映画とはまた違う、自分の想像で読めた。 だけど、佐藤健や有村架純、菅田将暉、二階堂ふみが頭にずっといて、映画を文字で読んでるみたいだった笑 でもやっぱりこの書籍は好き。 自分も就活で悩んだ分、リアルで良かった。
0投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログやはり朝井さん、面白かった!最初はイマイチかなぁと思いつつも、このままの感じで終わる訳ないと信じて読み進めていったら、とんでもないことになりました!
0投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活はまだ自分には早すぎて何も考えていなかったけど、きっと将来必ずぶつかる壁なんだと思って少し不安になった。大学受験の面接でヒーヒー言ってたのに大丈夫かな SNSでよく誰かが炎上してるのを見るけど自分に直接関係なくても暇つぶしみたいな感覚で叩いてるのを見てなんとも言えない気持ちになる。炎上してる理由に共感する時もあるし。 きっと今も未来も私は、登場人物みたいに自分を正当化してずるく生きてるんだろうなと思った。
0投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うわーー 就活において、成功する秘訣とは冷笑を止めること、と聞いていたけどその通りだと思った 自分の中にある、直視したくないような汚くて醜くて意地の悪い感情や行動がそのまま描かれていて、苦しくなった 読んでいる時から疑問なのは、光太郎はかなり空気の読めるタイプであり、拓人と同じように若干は理香と理香の彼氏のことを馬鹿にしていたとは思うのだが、なぜ彼は人生がうまくいくのだろう??ピエロになれる能力があるから?たとえ心の中で馬鹿にしていたとしても、拓人とは違い行動に移すことができるから?←自分の語彙力がないせいで、うまく伝えられなくて悔しい とにかく、がむしゃらに努力できる素直な人間が一番魅力的だし成功すると思う。私も昔は拓人のように、努力することがダサいと思っていたが、わからないことをわからないと言うことができる人が成長するし、年上から気に入られる…
0投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公だから感情移入して読んでしまうのと、拓人みたいなところは自分にも結構あるなと思って最後グサグサきた。最高!
1投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の中で感想がまとまらない。 私にとって就活は、期待と不安が渦巻き、孤独で先が見えなくて必死でした。また思い出すと恥ずかしさでわー!!ってなります。自己嫌悪、嫉妬、後悔。そんな期間の大学生の関係や心中を見せつけられて、苦しくなりました。最後、拓人が面接で取り繕った言葉ではなく自分の言葉で受け答えする姿に希望を感じました。
2投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ最初はなんか大学生の痛い寒い感じ…だと思っていたけど、そういう自分の感想も含めてなるほどと思う終わり方だった!まんまと読んでしまった、面白かったかと言われると難しい…けど読んだことのないタイプの本で新鮮だった
1投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ誰もが通ってきてそうな日常の延長線上が舞台の物語なのに読了後の満足感がすごい。 こういう気持ちになることあるけどなかなか周りの共有しない感情が解像度高く散りばめられていて朝井リョウさんの凄さをまざまざと思い知らされた。
2投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝井リョウの作品、初めて読んだ。 解説にもあったのだけれど、私も主人公と同じ視点でさまざま登場人物のことを「痛いな」と思いながら、傍観者として読んでいた。でもそれが、最後、当事者となって自分に降り注いでくる、、。ガンガンに殴られた感じ。。
0投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ理香の怒涛の攻撃、効果抜群すぎる。就活より人間関係の方が生々しくて辛い、思わず「うわぁー」って声でた。
14投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログとても面白かったです。そして朝井リョウさんをとても感じる作品でした。朝井リョウさんの作品を刊行のタイミングで読めなかったことをうらみます。すごいけど、今おんなじ題材で朝井さんが書いたらもっとすごいことをしてくるって思ってしまうのです。 そして僕はすごい特殊な読み方をしてしまったのです。何様を何者の存在を知らずに図書館でふらっと借りて読んでしまったのです。 ある意味面白い読み方ができて良かったとは思っています。 次は何を読もうかな、もっと朝井リョウの作品を読みたい。
1投稿日: 2025.11.26
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ずっと、自分や、私のまわりの誰かのことを言われているようで、居心地が悪かった。 最後理香に詰められている時、自分も大ダメージをくらっていた。 かっこ悪いことを認めること、それがこの本の学びだ。
2投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ就活をする大学生4、5人が表層的で緩やかな関係を保ちつつ過ごしていく話。それぞれに事情や思うところがあって、読み進めていくうちに1つ深いものの見方に気付かされた。本の表現に則ると、140字のツイートの向こう側を見る、感覚。 自分自身が観察者のようで、等身大の自分で何かに頑張れているのかな?と思いウッとなった。 その後すぐに、でも自分は大丈夫、と正当化しようとしていて、おかしい。 他人からの評価を気にし過ぎず、取り敢えずやってみる、何か分からないけどやりたいことを! 背筋が伸びるような話だった。他の本も読んでみたい。
1投稿日: 2025.11.25
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観察好きな主人公で人を評価して達観してすごいと思われたくてそんな自分は特別なんだ、評価されたいんだ、何者かになりたいんだと思いが最初から伏線として散りばめられていた。 自分は自分にしかなれないというのが刺さりました 朝井リョウの作品は3冊目で全て星3になってしまうんだけどなぜか色んな作品も読みたくなってしまう。不思議。
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ朝井リョウさんが「誰にも知られたくないことを書く」と言われていたことを思い出す。 「拓人の陰湿さ」と「光太郎の明るさ」が対照的だった。 拓人が就活上手くいかない原因は、思考が運命になっているのかな。 拓人のツイートに「わかる〜」と思ってしまう私も思考に気をつけよう。 朝井リョウさんの内側にも「拓人の陰湿さ」が潜んでいるのかもね。誰にも知られたくない内側。 いや、作家だから、無いものもいくらでも創作できるかも? 朝井リョウさんの小説を読めば読むほど、朝井リョウさんという人物に魅力を感じる。 引用 マザーテレサの名言 思考に気をつけなさい。思考は言葉になるから。 言葉に気をつけなさい。言葉は行動になるから。 行動に気をつけなさい。行動は習慣になるから。 習慣に気をつけなさい。習慣は性格になるから。 性格に気をつけなさい。性格は運命になるから。
61投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ就活をする大学生の物語。 就職活動が懐かしい。自分の就活と近い年代の話なので就職氷河期を思い出す汗 徐々にひととなりや見栄を張っている部分などが見えてきて最後ふいに展開して、びっくりさせられた!!
1投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログめちゃくちゃ痛快。 よくぞ言ってくれた!の快感 耳が痛い居心地の悪さ 両方ビシバシ響いてくる作品だった。 小説を読むことを避けてきたけど、 虚像の物語を通して伝えたい実像を捉える。 この作品を通じて小説を読むという行為が好きになった 理香の 「いくらつまらないって叩かれても、他人に点数をつけてもらうことを絶対にやめなかった。」 「カッコ悪い姿のままあがくことができないあんたの本当の姿は、誰にだって伝わっているよ。」 という台詞が特に印象的だった。
4投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ就活生たちの群像劇。 30代後半の今読むと「青いな」と思う一方で、当時の自分から見れば彼らは大人びていて、いまの自分にも刺さる言葉がいくつもあった。 拓人の 「“就活をしない”と同じ重さの“就活をする”決断を想像できないのはなぜだろう?」 という問いは、選択の重みを真正面から見ようとしない自分への鋭いカウンターのように響く。 瑞月の 「生きていくことって、自分の線路を一緒に見てくれる人数が変わっていくことだと思う」 「だけど、私たちはもう、たったひとり、自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない」 という言葉も、年齢を重ねた今だからこそ刺さり方が違う。 青臭さの中で、誰かと関わりながら自分の輪郭を探し、少しずつ大人になっていく過程が丁寧に描かれている。 人と出会い、視点が揺れ、考えが形成されていく、そのプロセスそのものが青春の熱量だと感じた。 そして最終章。 青さに混じる黒い感情――嫉妬や憎しみ、人を貶めたい衝動。 その“裏側”が露わになることで物語が一気に転調し、若者特有の未完成さが鮮やかに浮き彫りになる。 この落差が気持ちよく、読後感を強くしている
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ朝井リョウさんの作品を読んだことがなく、まずは直木賞受賞作からと本書を手に取りました。 就活に翻弄される若者たちの関係性が変化していく様がとても鮮やかに表現されていて一気読みさせられた。朝井さんの文章を読んでいると登場人物の心の動きや迷い、葛藤がすっと自分の中に入ってきて物語の世界に自然に入り込むことができ、次は何を読もうか楽しみながら悩み中です。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ若者たちがそれぞれの生き方を模索しながら、それまでに積み上げてきた経験、培ってきた性格、未来への想い、友人との確執や 時に嫉妬。 そんなものをとても巧みに操って、一人一人の生き方を描きだしている。地下鉄で語り合うみずきとタクトの様子は、東京の地下鉄の情景と、二人の思い、会話を巧みに混ぜ合わせていて、その風景が浮かぶ。うまいなあ、思わずつぶやいた。 就活という一斉に飛び出して、まるで玉入れ競うような勢いと共に、だんだん方向が変わっていき、時に大きな息をすいたり、吐いたりしながら、SNSやパソコン、携帯の上だけで、自分を隠すように飾る。友人との溝、本音を言えないままに、離れていく心と心ーひりつくような感覚がわかる。 私は私との対話の中で、自分を丸ごと受け止めて、飾ることなく、自分のことを丸のまま受け止めて生きたい。とふと思った。 途中まで読んで感想書いてたら、どんでん返しが。 観察者たくと、ではなくて、自分のカッコ悪さわかつていても、そのまま、自分は自分でいるしかないと、必死な、りかの言葉に、私は言葉を失う。観察者である限り、当事者としての苦労も成長もできない。他人の物差しではなく、自分の自分による自分の物差しで、考え、行動し、そして、生きていくことが大切なのだと思わされた。 何者を読んで、みずきのように、静かに自分を見つめながら、地に足をつけながら、目の前の流れにきちんと乗っていきたい。りかのように、自分軸を忘れて、他人のキラキラした物差しばかりを追うのはやめよう。 何者になるための、何か。あがきはみせたくない。見透かされているようで、心がざわざわする。想像力使って考えなよ、と自分につぶやいた。
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ物語の内容から解説まで、「まさに」としか言いようがない。主人公と共に達観しつつ、傍観して読み進めていた自分にクライマックス、急に焦点が当たるかのような感覚。読みやすい、けど忘れ難い作品。
2投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログなんだこの読みやすくも吐きそうな小説は。就活のためにいきなり自己分析を始めて自己を見つけようとして就活用の自分像を作り上げて、当時の思い出をなぞる様で、リアルに感じられました。また光太郎とのタクシーでのやりとりから、人の心がわかるのは何よりもかっこいい粋なことだと思いました。そして映画の予告かどこかで見て引っ掛かっていた、サワ先輩の「全然違うよ、あのふたり」、瑞月さんの「私たちはもう、そういう場所まで来た」というセリフの意味も理解して、『好きだな、これ』と思いました。
9投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ朝井リョウさんってホント器用な作家だよね スラスラ読めるし最後ちゃんと落としてくれるし、「上手」の一言 そこに若干軽薄さを感じることもあるんだけど、これはちゃんと面白かった
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ就活の時は、“何者”かについてすごく考えさせられるだろうし絶妙なタイトル。言葉に出して考えてることを100%伝えられる人は少ないんじゃないかな。SNS で、発信することの怖さを考えさせられた。トーストにプリンを塗りたくったフレンチトーストでも食べてみるかな。
22投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SNSを利用する自分にとって、身に覚えのある指摘が多く、心苦しくなった。 SNSに投稿された140文字よりも、それに選ばれなかったいくつもの言葉にこそその人らしさがあるのではないか、というサワ先輩の言葉は共感しつつも、いくつもの言葉の中でその140文字を選んだことにもその人らしさは出ているだろうと思った。 もちろんSNSだけで人となりを判断してはいけないが、SNSがその人の一部を表しているのは確かだと思う。 対面では楽しく話せる人がSNSで自分と違う考えを語っていると、次に会うときに身構えてしまうことがある。SNSだけで判断してはいけないと思いつつ、SNSでのイメージを払拭するのは難しいし、完全に払拭する必要もない(でも影響されすぎるのは良くない気がする…)。本を読みながらそんなことを考えていると、改めてSNSとの向き合い方の難しさを感じた。 物語は終始拓人視点で進むが、拓人自身のことが終盤で明らかになったときの衝撃が大きかった。 拓人について何か問題になることが無かったので、何となく拓人は問題をかかえていない印象だった。 だが、観察者として周りを非難することで安心し、自分の上手く行っていない現状に目を向けない拓人と読者の目線を同じにすることで、拓人を疑似体験していたからこそ、'問題をかかえていない印象"だったのではないかと思う。 叙述トリックのような、そんな演出がとても秀逸だと感じた。
1投稿日: 2025.11.09
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著者の作品は、正欲、についで二作目です。 自分は50才過ぎのおじさんですが、自分の学生時代と、受験に悩める息子を思いながら読みました。 自分のことが、一番わからないし、見つめたくない、は自分と我が息子と重なりました。最後、気づかされて一歩歩み始めた主人公にエールを送りました。 自分も学生時代、同級生の女性からの何気ない一言で、周りの評価が自分が思っているのと全く違うことに気づかされました。なかなか素直に受け入れることは、できなかったかもしれません。 何様、も読み始めました。コータローの鮮烈な片思いが描かれ、先が気になるところです。 息子には受験終わったら、薦めたいと思います。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ大学時代にこの本を読んでいたら、何か気づけたのではないか、今の自分の立ち位置も変わっていたのではないかと思えてしまったwww一冊。 自分が就職する際に試験はほぼなしに等しく、卒業したら就職は当たり前のこととして深く考えることもなかった。何なら就職後も決められた区切りがきたら、当たり前の動きをするのではないか(そんなものないが)と勘違いしていた。。。 考えて感じての葛藤と衝突、当事者たちは大変だけどのびのびしていて応援したくなる。そして羨ましいなと感じました。
11投稿日: 2025.11.09
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誰かと一緒に就活をすることを体験をしていないから想像は難しいんだけど、切磋琢磨って言葉が嫌いになりそうだなと思った。つい比較しちゃうだろうし。 人にキモいと思われても必死だと笑われても、がむしゃらに取り組む人が一番かっこいいに決まってる。とはいえ、痛い自分を受け入れるって簡単なようで難しい。
3投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ裏アカに発信することは理解できないけど、私自身も傍観者、観察者になりがちなので、最後の理香との対峙シーンは熱くなりました。 結局かっこ悪くあがいている人こそ、かっこいい。私があがけない性格だからこそ、必死にもがける人が羨ましいんですよね。 要領よく、程よくやっていたいんです。 だからこそ、自分にはできない頑張り方をする誰かを斜に構えて見てしまうことがある。 そんな痛さや欺瞞をここまで解像度高く描く朝井さんに惚れ惚れしました。
28投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ感想 何者かになるために努力して、一方自分の中にひねくれた何者かがいた。現代人誰しもが少なからず当てはまるものかもしれない。報われなくても正直に自分を表現した主人公にそれで良かったと言いたい気持ち。
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ平成24年第148回直木賞受賞作。 なかなか本音を言い合うことのできない現代。そして、SNSでは常に誰かに見られていることを意識してしまい、ある意味息苦しく思えてしまう。そんな時代だからか、裏アカというものが存在し、時々流出してしまい大問題にも発展してしまう。 本作は、なかなか自分を曝け出すことのできない就活とSNS上のやりとりにスポットを当てて描かれている。 仮面に覆われた自分は何者であるか、何者になりたいのか、本音や自意識が炙り出される恐怖も交えて語られている。後半はスッカリ物語に引き込まれてしまう。
4投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ就活生の時に読むべきだったかな〜と読み始めのときは思ったが、社会人こそ読むべき本だったと読了した今では思う。 「もう誰も導いてくれない。学生とは違う。自分のことは自分で決めなければならない。」 すごく刺さる言葉たちが羅列されていた。 傍観者の立場で読んでたのに終わるにつれていつのまにか当事者になっていた。 自分とは何者なのか、肩書きでしか語れない自分になってないか、考えさせられる一冊だった。
4投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ映画を見てから読書。登場人物と俳優を重ねて読むと読みやすいと気づいた。 就活で自分の人柄が少し変わったな〜と思い出しながら読んだ。社会のことなんて知らないのに、就活するの大変だったな。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ格好悪い自分を受け入れること。誰だって人と違うと思いたい。じゃないと何者かになれないから。あいつとは違うとか、あんなことするやつは格好悪いとかそうやって何もしないで言ってるやつが結局は頑張ってる人には勝てない
1投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んでいる間は常に面白さと同時に緊張を感じていた。作中に登場する大学生はどれも等身大の性格や言動をしていていわゆる大学生っぽさを凄い感じた。こういう痛い大学生いるよねーと思いながら、それを俯瞰して見てる自分も側から見れば痛いなと感じるのだろうかと思った。最後の理香の自分が痛いのはわかっているが、それでもその痛い自分なりに努力してるというセリフは少し考えさせられた。自分と拓人を重ね合わせた結果、このセリフは自分に深く染み込んだように感じる。でも正直よくわからない
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ就活だけの話だけではなく、誰でも何者かになりたくて、カッコつけて現実から目を背けて生きているものだと思った。こうなりたいと思う気持ちを素直に受け止めて、受け入れて、カッコ悪くても良いからがむしゃらに行動してる人はかっこいいと思った。最後に拓人も自分を飾らずに面接を受けている姿が清々しく、私もそうなりたいと思った。
8投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ後半になるにつれて、面白かった!序盤は展開とか少なくて読んでて飽きた感じがあった。実はこの前半部分で2回は挫折した、、 しかし後半では登場人物の腹の中が表に出てきて、人間誰しも一度はこの感情になったことがあるなあと感じた。この本を読んだ時の僕の年齢が20歳で就活を考える歳になったから、こうゆうことがあるのか〜という視線でも見てた。 理想の自分になるために誰かにかっこ悪いと思われてようが、それしか方法がないからやってる! それができないなら何者にもなれない! 自分自身に対して火力高めのメッセージ性が良かった!!
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ2時間ほどで読み切れた、昔から気になっていた浅井リョウさんの小説。語り口や表現が面白く、今っぽい。 最後のシーンで、この本に語り口である拓人に、理香が拓人が周りの人に不幸になってほしい(シャーデンフロイデ)と思いつつさらに自分はそれへの観察者でありたいと思っていることを指摘しているシーンが非常に印象的。 語り口である拓人と同じ視点で、考えを共有していた、観察者である読書にも攻撃の矛先が向いていると感じた。 Twitterの投稿内容が、物語と一緒に書いてあるのが、面白い。私がSNSをほぼ使わないので共感できない部分もあったけれど、他人から見られる自分を演出できるSNSで何を言うかはやっぱりその人をよく表すように思う。 拓人が、自分が諦めた演劇をがむしゃらに続けている友達への公演の批判の掲示板を、麻薬と表現している。自分に自信がなくて、他人の不幸は蜜の味がするんだろうね。 他人のことなんて気にならないくらい、自分の人生を楽しむ信条が自分の中で強化された。 だって、他人のことなんて、本当は誰も興味ないよ。がむしゃらになることだって怖くない。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ初の朝井リョウ作品。 まず第一印象で”あ、僕好きなやつや”と。 正直自分の就活時代と重なる所は全くなかったのですが、外側からはこういう風に見えているのかという視点でとても興味深かったです。 とは言え題材を就活に置いただけで、伝えたい事の本質は別にあり、そしてそれは若者だけに限らず、むしろある程度経験を重ねた大人にこそ伝えたい内容なのではと感じました。 朝井リョウさんとは一学年しか違わないのですが、彼は10年前に既にこの考えを持っていたのか、と思うと自分の未熟さを痛感します。 この本の本質に気づく前にこの本に出会えていたら、もっと人生を楽に感じる事が出来たかもしれません。 とは言え自分の道で気付けたから今の自分がある。 そんな風に自分を肯定してあげたくなる作品でした。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り手である主人公が信用ならない話。しれっと同じ目線で就活していて、むしろ見下してるのが凄い。 何様という続編があるようなので是非読みたい。
0投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログすごく心に響くとかはなかった Twitterのつぶやきみたいな最近の小説だなぁと感じた 主人公がいいやつパターンが多いけど、何も考えずのめり込んでると説教された気分になった
0投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ自分の行動、発言にはもっと気をつけるべきだと感じた。より論理的にそして一貫性のある発言へと 観察者ぶってても、何にもならないんだよ これっていわぬる人間観察が趣味です。という少し一歩俯瞰している人のいたさをうまく捉えているな。だけどこれをどのくらい捻って考えてるかによって重みは違うんだよな。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校の時にも読んだことがあったけれど大学4年生になって読んでみて物語の意味がわかった気がする 自分は二宮拓人のように物事を俯瞰して冷めた目でみて観察している部分もあり、また理香のように意識高い自分を演出して強く見せようとする部分もあるのだと思う。 理香の意識の高さには絶対負けるし苦手だと思う部分もある反面痛くてカッコ悪い自分を理想の自分に近づけたくて、痛くてカッコ悪い自分のまま足掻く姿を、周囲にどう思われようとも貫く姿に感銘を受けた。 自分もそうなれるようにがんばりたい
1投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私自分も傍観者•観察者になることも多々あることから身につまされる小説だった。 傍観者だった拓人が急にスポットライトを当てられて闇の部分が暴かれていくのはどんでん返しをくらった。同じ年の女子から観察者と指摘された拓人がそれを素直に受け入れて自分から動こうと決意したシーンは感動したし、いい奴じゃんと思った! 痛くてカッコ悪い姿であがき続けること、それは現実の中で目いっぱい生きることなんだなて、言い訳を考えずに納得して生きることなんだなてこの小説を通して学んだ。 これからは自分で動かないと自分の名前は変わんない、、ていう光太郎の言葉は鋭いし、拓人に暗に伝えたいことだったんじゃないかな。だとしたら光太郎は凄すぎるし、友達になりたい。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ就職氷河期世代で、当時の自分の苦しかった日々を思い出しつつ読んだ。受けても受けても内定が貰えず自分の存在自体が全否定される感覚。企業に自分をアピール出来ずもがいていた。 主人公拓人や他の人物の自意識、隠れた背景。読者である自らも身に覚えがある数々の「イタさ」が鼻先に突きつけられる。終盤に理香が拓人の黒い部分を暴き糾弾する様は圧巻。読み進めながらそれまで拓人に共感していた読者の心をも撃ち抜かれる。 ラストシーンはハッピーではないが、拓人の姿に清々しい兆しを感じた。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ就活というテーマが自分に合うかなと思ってたけど、就活を鏡にした自意識というか生きるスタンスの話になっていて面白かった。細かい心理の変化を伝える、描きすぎない情景描写がやはり良い。 色々小説を読んでいて時折違和感を感じる、主人公の万能感と俯瞰能力、自体を上手くメインディッシュの1つにしてもらった感覚が非常に新鮮だった。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ就活の時に自分を大きく見せたくなるのはわかる気がする。自分の時はSNSはないし時代は全然違うけど、氷河期で就活は虚しくて仕方なかった。SNSはやらなければ済む話な気もするが、情報戦に負けてしまいそうで辞めることもできないのかな。いつの時代も大変だ。
10投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ解像度、言語化能力が秀でているからこそ書ける小説。 何とも言えない他者との関係性あるあるが満載。 朝井リョウさんは何気ない言葉を一言加えることの天才。
6投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の汚い部分、いや、最も人間らしい部分を不気味なほどリアルに描写しているのがよかった。表現された文字や言葉の裏側に本心が隠れているというのは生きていく上で大切な教訓になると思う。想像力を働かせてその本心を見抜かないと、人の価値を見誤るし、人を傷つけることになる。 作品を通して拓人の黒い部分が見え隠れしていて、それを最後理香さんが炙り出していくのは意外だった。でもこういうふうに汚い部分を曝け出すことこそ、人が本当に分かりあうには必要なことなのかもしれない。最後まで読んでそう思った。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元劇団仲間のギンジ、就活に冷ややかな隆良、意識高い系の理香を、どこか冷めた目で観察していた拓人。 「最後はしっぺ返しが来るかな」と思いながら読んでいたが、やはりそうだった。 「何者」かになったつもりで他人を批評していた拓人の姿に、「観察者」である読者もハッとさせられる。 自分もまた、何者でもない一人の人間に過ぎないと気づかされる。 なかなか内定が出ない就活の現実と、そこから溢れ出す就活生の醜い感情がとてもリアルに描かれていた。
2投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログう〜ん こんな奴いそう? と思っていたが!旧TwitterなどSNSの時代ではあるが 昔からそんな人‥ 表と裏の顔を 優しい良い人 俯瞰で読まないと同調調和に流されるのも 怖い! 読みながら前半を再読して確認 読み終わっても 再度確認して読み直したくなる一冊
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ先日のあちこちオードリーで朝井さんの人柄に惹かれ手に取りました。 もうとにかく面白かったー! 誰もが持ってる心の中のもやもやを言語化してもらった感覚。 相手に対してマイナスな感情はなくても身近であればあるほど幸せを素直に喜べない時ってありますよね。
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログいゃ〜、面白かった。最初は大学生の就活のやりとり⁈なのがもう人間性を抉るは露にするはで、50代のおばさんにもガツンときました。やられた〜って感じです。自分の嫌なところ曝け出すってできないんですよ。でも、最後主人公の俺が、落ちても大丈夫にみんなが救われたはず。すごいな〜と思いました。この後の話ってあるのかな?なんかちょっとこの4人の次をみたいなと思いました。
1投稿日: 2025.10.07
