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ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
塩野七生/新潮社
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総合評価

73件)
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36
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7
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    新刊が出るとすぐさま買いに走った。 世界史の知識が無さすぎて、すべてのストーリーが新鮮で、読むのを止められなかった。 読了から何年も経ったので、また一から読んでみよう。

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    投稿日: 2025.09.13
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    ●2025年6月8日、ヤフオクで10%引きクーポンを使うために本さがし。チャットGPTにおすすめの本を相談したら下記の回答を得た。 チャットGPT: 『君主論』好きにおすすめの本5選 1. ロバート・グリーン 『権力の48法則』 ・✔︎ マキャベリズムを現代化した超実用書 ・✔ “敵を完全に滅ぼせ”“必要なら欺け”など非情な知恵満載 ・✔ビジネス・恋愛・社交・政略すべてに効く ※これは「君主論を現代語にして、血と金の現場に投げ込んだ」ような本です。 2. クラウゼヴィッツ『戦争論』 ・✔ 政治と戦争の本質は“暴力の延長”だという哲学書 ・✔権力と交渉の仕組みを理解したい人に 3. サン=テグジュペリ『人間の土地』 ・ ✔フランスの飛行士が語る「責任」と「孤高」 ・✔『星の王子さま』の作者の“本気の哲学” ・✔君主の孤独と誇りを、美しく描いた1冊 4. 塩野七生『ローマ人の物語』シリーズ ・✔マキャベリ研究家でもある塩野七生による、ローマ支配者列伝 ・✔カエサルやアウグストゥスなど実在の“君主”たちの決断が学べる ・✔読みやすく、それでいて深い 5. ジョン・スチュアート・ミル『自由論』 ・ ✔権力ではなく“自由”をテーマに、思想の対になる一冊 《補足》あなたのように、"生きる知恵”として政治·思想・戦略を取り入れたい人には「学問」としてじゃなく「武器」として読むこと が大事です。そんな人にとって『君主論』は入り口にすぎません。次の段階としては、グリーンの『権力の48法則』や、塩野七生が非常におすすめです。 →シリーズが長いので1巻だけチェック。

    1
    投稿日: 2025.06.08
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    2015年に購入、10年かけて読了!買った時は興味がなさすぎて半分で脱落。昨年末に映画グラディエーター2を観てローマに興味を持ち再トライ。紀元前753年ローマ建国から前270年のイタリア半島統一まで、史実だけど物語のように楽しみながら読むことが出来ました。シリーズ全部読んでからローマ旅行に行くのが目標になりました。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    ローマの興隆から衰退までの過程を作家の視点で描いた書籍。文句無しに面白い。ローマ人の「開放的な」気質、彼らが作り出した政治システム、宗教的寛容性等の視点から古代ローマ史を掘り下げていく。史実に沿った記述の中に、作者の考察や偉人たちの小話が散りばめられており、読み物として退屈しない。現代にも通ずる教訓も多く伺われれる。このシリーズを通して、ローマの長い道のりを歩んでいこうと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.17
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    単行本全15巻の第1巻。ローマ建国からイタリア半島統一までの約500年。何故ローマは栄えたか。如何に栄えたかと共に描かれる。この先長い物語が続く。

    0
    投稿日: 2023.12.26
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    面白かった。 ローマの歴史は、断片的に知っていたが、紀元前の時代に、こんなに素晴らしい国があったとは思わなかった。 宗教への寛容さ、執政官、元老院制度と市民集会を活用した独自の政治システム、敗者さえもローマと同化させる生き方など隆盛する要因がよくわかりました。

    0
    投稿日: 2023.08.11
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    全く興味のなかったローマですが、今では大好きになりました。また歴史に興味を持つきっかけになりました。いつかローマの遺跡や芸術を見に旅に行きたいです。

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    投稿日: 2023.06.19
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    めちゃくちゃ面白かった! 高校の世界史ではただ長く存在していた国という程度の認識しかできなかったのが、急に『ローマ人』が鮮やかになった。 作中で時間が前後しやや分かりづらいこともあるが、それは著者がローマに変革を迫った複数の事象やそれによる影響を一つ一つ細やかに解説しているためである。共通の出来事が出てくれば、「ああ、ちょっと前に触れたことと同時並行で起こってたのか」と合点がいく。 次巻も読む。

    0
    投稿日: 2023.04.02
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    紀元前753年の建国から500年、イタリア半島をローマ人が統一するまでの物語。この歴史物語を読み刮目したのは次の2点だ。 1.ローマ人が敗者を隷属したのではなく、「共同経営者」にするという、当時では他に例を見ない政略を取ったこと。 2.紀元前4世紀には「12表法」という成文法をもっていた、つまり紀元前においてローマが法治国家であったこと。 我々の先祖が草深い山野で弥生式土器を作っていた時代なのだ。恐るべしローマ、今後どのように共和国から帝国に脱皮して行くのか、次巻以降が愉しみだ。

    0
    投稿日: 2023.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ローマの事を全く知らない人間が読んでも、グイグイ引き込まれる文章で、漫画を読むような感覚で歴史理解を深める事ができた。長丁場になるが全巻読んでみたいと思う。ローマ建国からカルタゴ(現 北アフリカ)との戦争であるポエニ戦役勃発前までが描かれる。ローマに最初に拠点を築いたのは所謂「ならず者集団」で、サビニ人の女性たちを拉致して結婚して子孫を残したというのは驚きであった。共和制移行後のパトリキ(貴族)中心の政治から平民を取り入れた政治体制の確立(リキニウス法)や同盟国出身の者に違和感なく最高権力であるコンスル(執政官)の地位を与えるなど、外部リソースの活用の上手さがローマが今後ライジングしていくことのバックボーンになっているのだと感じた。

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    世界史を知らない理系人間が古代ローマを知るために読んでみた。ローマの誕生から第一次ポエニ戦役までの500年を書いたそうだ。歴史学者が書くよりも、小説家が書いた歴史叙述の方が圧倒的に面白いのではないだろうか?作者のローマ愛の強さと文体の読みやすさが相まって一気に読破してしまった。 最後の結びの部分で「はっ」と気づいたこと。現代に生きる我々の考え方とか価値基準とか常識ってのが、いつごろ形成されたのだろうか?フランス革命でかなり変わるって書いてた。歴史を知ることは今を知ること、そして未来を描くこと。次が楽しみだ。

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    言わずと知れた超大作、塩野七生の代表作。 第1巻は、紀元前753年建国されたローマが前270年にイタリア半島の統一を実現するまでの500年間。「ローマは1日にして成らず」の副題のとおり、ローマが興隆するまで長い長い年月がかかっている。ローマ人の多神教。異邦人を同胞として取り込む包容力。ギリシア人に較べ頭の回転は勝るとはいえないが、着実に少しずつ力を付けていく。 ローマ帝国の反映と衰亡に至る長い道程。まだまだ序章ではあるが、塩野七生の独自の切れ味鋭い歴史感に魅きつけられる。 読破するのはいつになるか分からないが、地道に読み続けていきたい。 現代の政治、宗教などの話に微妙な光を投げかけてくれる、他とは違う一大長編、これからスタートです。

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    1992年から年1作ずつ刊行され書き下ろされてきたローマ人の物語の初回本。原史料等を丹念に渉猟しながら再現されていく歴史スペクタクルとして圧巻。第1巻では紀元前753年のローマ建国から紀元前270年のイタリア半島統一までが流れるように書き紡がれている。ローマの強固な仕組みが構築されてきた要因として、執政官、元老院、市民集会による三位一体の運営、戦争による領土拡張を支える敗者をも取り込む同化政策、インフラとしてのローマ街道の敷設、が際立っている。ローマ帝国として興隆していく素地が作り上げられていく過程が、当時にタイムスリップしたかのように克明にわかりやすく綴られていく。

    0
    投稿日: 2021.10.26
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    全能は他者排除 キリスト教もイスラム教もユダヤ教も全能神で他宗教の神を認めない。体力でも技術力でも文化力でも劣ったローマ人ではあるが、システム構築力はバツグン。そこに価値を見出すところが歴史的天才集団と思う。 帝国という言葉だけを真似て実体は真逆の全能そして他者排除に突き進んだナチス。どこに分岐点があったのか?

    1
    投稿日: 2021.05.19
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    『ローマ人の物語』、シリーズ自体は1992年から始まってますので、 存在自体は大学生のころから知っていましたが、 初めてきちんと読んだのは文庫版が出始めた、2002年のころでした。 確か、ちょうど仕事で金沢に入ることが多く、そちらのお供に、 羽田空港の書店で買い求めていたのを覚えています(新幹線が通る前です)。 その後、続きが気になってもハードカバー版には手を出さず、 2011年に完結した文庫版(全43巻)を追いかけていたのですが、、 ここ最近の、急速な世界の在り様が変わりつつあることに触発されたのか、 はたまた、折よくささやかながらの長年の夢でもあった、 ハードカバー版を置くスペースを確保できたことにも後押しされたのか、 久々に最初から通して再読してみようかと思い立ち、手に取ってみました。 時代的には、ローマ創世神話から、建国、王政を経ての共和制が安定し始めた時期、 対ハンニバル戦の前で、「いわゆるローマ」になる前の物語、が1巻の舞台となります。 ローマは決して最初から強いわけではなく、周辺諸国と比べても、、  知力ではギリシア人に劣り  体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人に劣り  技術力ではエトルリア人に劣り、  経済力ではカルタゴ人に劣っていた なんて言われてしまうくらいですが、そんなローマ人が、 どうして覇を唱えるに至ったのでしょうか。  敗者でさえも自分たちに同化させるこのやり方くらい、  ローマの強大化に寄与したことはない これはローマ人の生来の気質でもある「開放性」「寛容性」にあるとのことですが、 興味深かったのは、当時先進国であったギリシャの政体を、 そのまま踏襲するのではなく、自分たち用に編集(カスタマイズ)したとの点。 王政、貴族政、民主政の、それぞれのいいとこどりをして、 それに対するリスクヘッジは「法」との普遍的な価値観で行うように。 そうした普遍的な軸があったがゆえに、他民族の宗教にも寛容で、また、 ローマ市民の責務を果たすのであれば、他民族を受け入れるのに抵抗もなかったのでしょう。 なんて思うと、以前から感じているのですが、日本人ともどこか通じるものがあるな、と。 この辺りは松岡正剛さん言うところの「編集力」がわかりやすい概念です。 何はともあれ、1000年続くことになる「ローマ」の始まりの物語ですが、 その滅亡の時まで繰り返し語られることになる「ローマの寛容」の物語でもあるのかな、と。  歴史とは学ぶだけの対象ではない。知識を得るだけならば、  歴史をあつかった書物を読めば済みます。  そうではなくて歴史には、現代社会で直面する  諸問題に判断を下す指針があるのです。 とは、別の寄稿文での塩野さんの言ですが、私もこれこそが、 「歴史の社会的有用性」の最たるものだろうと、そう思います。 一つだけ注意したいのは、今現在の価値観で歴史の事象を審判するのではなく、 当時の価値観をもとに理解した上で、現在の価値観への“活かし方”を考えるとの点でしょうか。 あとは余談ですが、結構なページを「ギリシャ人」に割いてるので、 『ギリシャ人の物語』も読まないとかな、と思い始めていたりして、、悩ましいです。 歴史ってやっぱり面白いな、なんて感じさせてくれる一冊です。

    9
    投稿日: 2020.06.16
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    これはもう、異なる文明の対決だった。 かっこいいなぁ。ローマの今にも通じてきている考え方や背景が面白く分かる。次巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2020.01.05
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    以前から読みたいと思っていたシリーズである。 タイトルの「物語」から、ある主人公を中心としたストーリーかと想像して読み始めたが、思ったより淡々と、しかし臨場感もありながらローマ初期の歴史が書かれていた。ローマが最盛期のギリシアを視察しながらも民主政を採用しなかったことは非常に大きな分岐点になっただろう。 ローマが征服した他民族を寛容に内包していくシステムは、移民政策など現代の政治システムを考える上でも参考になるのではないか。

    1
    投稿日: 2018.11.05
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    一神教と多神教のちがいは、ただ単に、信ずる神の数にあるのではない。他者の神を認めるか認めないか、にある。そして、他者の神も認めるということは、他者の存在を認めるということである。(46ページ) われわれは、試練に対するにも、彼らのように非人間的な厳しい訓練の末の予定された結果として、対するのではない。われわれの一人一人がもつ能力を基とした、決断力で対する。われわれが発揮する勇気は、慣習に縛られ法によって定められたから生れるのではなく、アテネ市民一人一人が日々の生活をおくるうえでもっている、各自の行動規則から生れる。 われわれは、美を愛する。だが、節度をもって。われわれは、知を尊ぶ。しかし、溺れることなしに。われわれは、富を追求する。だがこれも、可能性を保持するためであって、愚かにも自慢するためではない。アテネでは、貧しいことは恥ではない。だが、貧しさから脱出しようと努めないことは、恥とされる。(137ページ)

    0
    投稿日: 2018.10.24
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    ローマ人の物語は、塩野ファンのみならず、どなたにもお勧めしたいシリーズ。この本から、この偉大な物語は始まりました。本書出版時、私はまだ大学生。このシリーズが終了するころには、私は何をしているんだろうかと思ったことを記憶しています。

    1
    投稿日: 2018.10.23
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    ローマの創世記。ローマ建国からローマ王政、ローマ共和政まで。 ローマ文明は何故栄えたか。 ケルトショックからの復興、当時のローマにとっての先進国であるアテネ、スパルタとの違い。何故ローマは繁栄し、アテネ、スパルタは衰退したのか。 ローマ人の知恵には、驚かされます。非常に面白い、

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    投稿日: 2018.07.09
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    ★図書館だよりNo.60「読書への羅針盤」   後藤昭弘先生(機械工学科)紹介図書  インタビューを読む https://www.sist.ac.jp/media/20180202-100947-1675.pdf 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/27068

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    投稿日: 2018.06.01
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    事象から見出される著者の抽象化された気づきが、示唆に富んでいる。歴史を学ぶことの意義を実感させてくれる本。

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    投稿日: 2018.04.07
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    同時期の日本と比べると「日本人、ギャグでやってたんじゃないの??」と疑いたくなるほどの圧倒的差があっていっそすがすがしい。 古代帝国は数多あれど、こと戦争・統治の巧みさに関してローマ帝国の右に出る国家は存在しないのだろうな、と思います。 「人を知ること」に長けていたローマ人たちが残してくれた良質な文献たちに感謝。

    0
    投稿日: 2017.06.03
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    ロムルスによるローマ誕生から共和制ローマまで。 他の知識がさっぱり無いのでローマ人とは と対象を定めて書かれた本だけを読んですごいなーと感嘆しすぎるのも良くないのかもしれないけど、なぜローマが栄えたのかという観点から精神性、動き、時代の大まかな動きを川の流れを見ていくように追っていけて面白い。 特に与党野党に分かれている日本と、一党のみで国を動かしていたローマの比較が面白かったなー。

    0
    投稿日: 2017.02.17
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    おもしろくて読みやすい。 要約しても仕方ないので、印象に残ったことを書く。 ローマ人と比べて、現代日本人の政治に対する意識は低いな、と思った。ローマ人にとっては、政治が直接、市民の利害にかかっていたのだろう。また、市民の属性もさまざまで、平民出身、貴族出身、商業重視、農業重視、などいろいろな路線が考えられた。だから、自分の属性、考え方をもとに、どのリーダーを選べばもっとも自分の考えを政治に反映できるか、という「利己主義」を利用して政治が成り立っていた。一方、いまの日本は、自分の考えを政治に反映させようという意識はない。つまり、みんな同じ考え方(のはず)だから、誰にとってもいい政治をする人をリーダーにしよう、そして最良のリーダーを選ぶのは自分である必要はない、他人に任せよう、というような。考え方が違う人がものを決めるからこそ必要な民主制なのだ。ローマの例をみていて、そのような考え方は違うのかもしれない、と思った(民主制、の生まれからして)。だいぶ本の内容からは逸脱したが、このようなことを考えた。

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    投稿日: 2016.07.24
  • 「人」を考えられる

    このシリーズ最高!読んだ人のレベルで色々考えさせられます。小説家が書いた文章なのでサクサク読み進められますし、目のつけどころも専門家と違って読者に近い。何より学術論文と違ってワケわからん単語が1つもない! 私は、長編小説としてとても楽しく読みました。何千年も前の人も私達も同じ様な感受性を持ち、一生懸命生きてたんだなぁ、としみじみしました。

    1
    投稿日: 2016.07.13
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    知力では、ギリシア人に劣り、 体力では、ゲルトやゲルマンの人々に劣り、 技術力では、エトルリア人に劣り、 経済力ではカルタゴ人に劣るのが、自分たちローマ人であると、・・・ローマ人自らが認めた板。 それなのに、なぜローマ人だけが、あれほどの大をなすことができたのか。一大文明圏を築き上げ、それを長期に渡って維持することができたのか。 民衆側の権利獲得へのスタートは、法の成分かを求めることからはじまる場合が多い。

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    投稿日: 2016.01.07
  • ローマの歴史の始まり

    昔から,ずっと読みたいと思っていた本。 「覚える」というのが苦手なので,いわゆる歴史のお勉強はあまり得意じゃなかった。でも,歴史というのは非常に面白い。 「ローマ」,もちろん,中学校・高校と歴史(世界史)を一応はやってきたので,知っているつもりだった。でも,それはローマの歴史の中のほんの一部の固有名詞を局所的に知っただけのことだった。 もちろん,学校の勉強の中で,ここまでローマに特化することはないし,その必要もないと思う。ただ,やはり,狭く深く知るというのは面白い。 イタリア・ローマに行ってみたい。

    2
    投稿日: 2015.11.28
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    いよいよこの超大作に手を出すことにした。歴史の教科書程は固くないにしても説明文のみなので果たして最後まで読みきれるか。 でも紀元前のローマやギリシアの話で、人名も地名も横文字で分かりづらいのに読んでると夢中になる瞬間もあったわけで、これはこの著者のすごい所だと思う。 今回は紀元前700年~紀元前200年くらいが中心となっているが日本で言えば縄文~弥生の頃だが、よくもこれほど情報が残っているものだと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.26
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    他民族が地続きで接していると、必ず領土問題に直面し、それが戦争に結びつく。 結果だけ見ると、戦争が政治のシステムを改変して成熟させたり、文化の交流の役割りを果たしていたのかもしれない。 今の世界で行われている戦争を、後世から見たらどうなるんだろう?

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    投稿日: 2015.10.25
  • 面白い歴史の「教科書」

    ローマの建国から紀元前3世紀くらいまでを描いた本。 もちろん興味があったから読んだわけだが、やはり扱った歴史が長く、たくさんの人名が出てくるがなかなか覚えていられない。 そしてあまり物語性がなく、少し退屈してしまった。 それでも度重なる戦争やその時々による政体の変化は目を見張るものがある。 歴史を学ぶには最適な本ではないかと思う。

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    投稿日: 2015.09.11
  • まずは助走

    塩野さんの書く本は、自分の惚れ込んだ人やものを伝えたいという熱意が、はちきれんばかりにこもっているのが特徴だと思います。このシリーズの場合はローマという国とそこに生きる人が対象になっています。 歴史書と呼ばれるものは、はっきりしない根拠からの推論を排した上に論を重ねていくので無味乾燥になりがちですが、塩野さんの場合は小説家らしい想像力の豊かさを広げさせていて、学術的には正確性を欠くかもしれませんが、一緒になって想像を広げる楽しさとリズムがあるのがすばらしいです。 もっとも、この第1巻は本当に書きたいことの土台となる部分、ローマが都市国家として安定していくまで、を描いているので、すこし退屈な部分もあるのは仕方のないところでしょうか。ともあれ、次巻以降はさらに躍動するので、それを期待して手にとってみる価値は十分あると思います。 これは完全にどうでもいいことなのですが、表紙は文庫版の方が好きです。単行本の表紙は、なんだか学生時代に歴史の授業で使った資料集を思いおこしてしまうんですよね(笑)。

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    投稿日: 2015.06.11
  • 歴史書ではなく小説だが

    本シリーズのタイトルは"Res gestae populi Romani"で直酌すれば「ローマの人々の諸々の行動」である。本シリーズはまさにローマ人が建国に当たって、危機にあって、滅亡に当たってどう行動したかを淡々と綴った記録のような小説である。 作者の塩野七生ははっきり言えば「文章を書くのがあまり上手では無い小説家」だと思う。本作を含め、文章は極めて説明調であり、一般的な小説、それも歴史小説と比べても、例えば司馬遼太郎のような生き生きとした人物描写では無い。これは本作だけの話ではなく例えば著者のデビュー作である「ルネサンスの女たち」でもその後に書かれた「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷:や「ロードス島攻防記」でも同じである。 逆にこの淡々と感情をほとんど交えず史実の流れを追っている部分が、本書をいかにもローマ正史であるかのように感じさせ、また人物描写が淡々としているが故に「リアルな歴史上の人物」として感じさせているところが本シリーズの極めて優れたところであり、小説として成功している部分であると思う。 実のところ、正史としてとらえれば「あれ?」と首をかしげる部分も存在している。だが、あくまで本書は歴史小説であり、その意味では極めて成功している作品だと思う。

    6
    投稿日: 2015.05.29
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    第1巻では、紀元前753年と言われているロムルス(ローマの語源)によるローマの建国から紀元前270年のルビコン川以南のイタリア半島統一までの約500年の期間を扱っています。著者をして「後にローマが大をなす要因のほとんどは、この五百年の間に芽生えはぐくまれたのである」と言わしめているように、後にローマ帝国として君臨する国家の基礎がつくられたのが、この500年に相当すると言えます。体力においても、知力においても決して優れていたとは言えない民族が、どのように国を作り出し発展させていったのか?また衰退していった原因などは、およそ2000年後に生きる僕たちにも大きな示唆を与えてくれました。

    0
    投稿日: 2014.12.03
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    HBOのDVD、ローマを買ったので 見る前に読むか、と手に取る なるほど評判になったのが分かる 軍事以外、何者も生み出さなかったスパルタ ペルシャ軍との戦い「300」は映画になった。p125 ローマもケルト族に征服されてボコボコ 身代金を払って立ち退いてもらう 山岳民族のサムニウム兵にもやられる。 敗軍の将は罰されない。任務失敗の恥が罰、名誉を失うこと 負けて新戦術の導入、投げ槍取り込む ローマ連合の拡大と確立 政治体制の話と軍制の話。硬派だ。 以下は単行本のページ 20 ギリシア人、都市=港、エルトリア人=小高い岡の上に城壁、フィレンツェとか 28 ギリシア人、気軽に畝に帆をはる民族。独立心も旺盛 35 ロムルス、雷雨中に失踪。暗殺? 37 2代目ヌマ。晴耕雨読型。 44 夫婦喧嘩や寝取られ男にも神 45 巫女(ヴェスタ)。吉凶、凶も目を閉じれば効力ナシ 47 宗教=ユダヤ、哲学=ギリシャ、法=ローマ、人間の行動原理の正しさ 74 ブルータス、アホの意味 77 ブルータスの2人の子 93 ドーリア人、ギリシャ破壊。400年間、「ギリシャの中世」 102 ソロン、自作農たちを借金地獄から救済 112 スパルタ、支配と被支配がくっきり分離 115 軍務至上 116 女性も健康一番。甘味、酒、美食だめ。ダイエット。訓練も競技会も男同様に裸で行う 117 鉄貨のみ、泥棒のいないスパルタ。発言も簡潔第一 119 ギリシア史、内ゲバに特徴 136 ギリシア文化、ペリクレスの30年を中心にした200年 143 ローマ人、保守的。変化も必要なときにのみゆっくりと 176 ローマ人、模倣の民?他民族から学ぶ 188 カッサンドラ、説得すれば聞き入れられると思う人たち 208 ローマ連合、政治建築の傑作、トインビー 215 ローマ、敗者を隷属させず共同経営者にした 218 道を直線・平坦、拡幅、舗装。高速道路化した。ギリシャ人=神殿に力。ローマ人は公共施設 221 直接税は軍役で払う。「血の税」 262 前267年に自前の通貨。それまでは南伊のギリシア都市のものを使う 270 ローマ人の開放性。宗教、政治システム、他民族同化

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    投稿日: 2013.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【後編3 歴史的同時性の時代】  同時性における復帰摂理延長時代の「ローマ帝国迫害時代」。メシヤ降臨準備時代部分にも関わる。キリスト教史をローマ帝国抜きで語ることは出来ない。はじめはキリスト教徒に対する迫害者として、のちは保護者として。コルプスクリスティアヌムという言葉は覚えておくべき。ヨーロッパ共同体の根っこにある3つの精神のことである。ギリシャの哲学、ユダヤの宗教、ローマの法。この三つの現実的精神的要素が共同体の中に根付き、世界史の中心ヨーロッパが築き上げられていく。  ローマ帝国の歴史を学ぶにはいろいろとあるが、ここでは現代的に著名な「ローマ人の物語」を取り上げたい。塩野七生の著である。小説家が書いたローマ史なので、歴史家からすればいろいろと言いたい事があるようだが、そういったことを差し引いても、ローマ史を学ぼうとするときにはこの読みやすさがアドバンテージになる。難易度を★5としたのは、その長さ(大型本で15巻、文庫本では43巻)故であって、内容は読みやすい。簡単に書いてあるということよりも、ドラマチックで非常に読ませる。  同時性のみではなく、メシヤ論、イエス路程などを学ぶ際のバックグラウンドとしても重要。著者の情熱も伝わりグッドである。 ローマ人の物語(大型本:15巻、文庫本:43巻)

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    投稿日: 2013.10.12
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    勉強にはなるんだけど、人物名が頭に入ってこない。。 そして、読みにくい。。 読み物ではなく、歴史の教科書、という感じ。 でも、一通りの歴史は頭にいれたいなぁ!

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    投稿日: 2013.03.14
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    日本では縄文時代・・・。すでに政治の仕組みを整えていた。異文化を受け入れて発展していく。そうでないものは衰退。今に通じる。

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    投稿日: 2013.03.03
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    ローマ人の考え方には、集団を如何に統率するか、企業が他社を買収したのちに如何に統合していくかは現代の経営でも学ぶことがあると思いました。 高校で学んだ世界史でのローマ史は退屈でしたが、深く知るとこんなに面白く役に立つんだ!と感じました。学校での歴史は暗記中心でしたが改める必要がありますね。歴史のつまらない教科書読むより、この本読んだ方がいい気がします

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    投稿日: 2013.02.23
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    昨年完結した「ローマ人の物語」。 読んでみたいと思いつつも、なかなかの長編、さらに世界史はほんど勉強してこなかった私に読めるのか? という思いがあり、なかなか手をつけられなかった書籍。 たまには歴史ものもいいかな? と思い、とりあえず第1巻にチャレンジしてみた。 当初、地中海周辺の地図もイマイチわからず、出てくる人名もなかなかとっつきづらく苦労した。 なんとなく読みすすめていくうちに、紀元前とは思えないほどの発達したローマ人の考え方に驚かされつつ、徐々にではあるが、引き込まれていった。 ローマに限らず、その周辺の都市(たとえば、ギリシアのポリス国家)の発達した生活ぶり、すでに政治が成り立っていたことへの驚きもあった。 二千数百年前にして、成文法が制定され、共和制を確立したローマ。 私はこのころの人々は、強い者が弱い者を支配する独裁制しかイメージになかっただけに、驚きも大きい。 そしてローマの勢力の広げ方。 敗者を支配下に置くのではなく、市民権を与え、領土を広げるというやり方は、まさに知的。 「ローマは遥かなり」  時間だけではなく、もっと深い意味をもつことば。 第1巻を読んだだけでも、この意味をかみしめることができるローマの歴史。 まだ序章に過ぎないわけだが、この先が楽しみである

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    投稿日: 2012.11.20
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    いつか読んでやろうと思って積ん読になってたのをバンコクにまで持ってきて読んだ。実は前回駐在の直前に赴任中に読もうと八重洲ブックセンターに駈け込んで買ったのだが、7年近く居て結局読まず、送料かけて日本との間を1往復半させたことになる。 19年かけて熟成させて重い本を開いて愕然。どこが面白いのか全く判らん。単なる史書じゃん、これ。ギリシャ・ローマ史に世の人がそんなに興味あるとも思えんし、なんでこれがベストセラーになったの? 俺の読み方が悪いの? もちろん筆者なりの分析や解釈が含まれてるんだろうけど、それで?って感じ。浅田彰の「構造と力」読んだときと同じような印象。 まいったなー。2巻目以降どうしよーかなー。日本に持ち帰るほどの意味ないし、読むのに時間を使うだけの価値も自分にとってはないし。 星ひとつでもいいんだけど、労作であることは間違いないし、金と時間かけて一つ星でしたってのも業腹だし。

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    投稿日: 2012.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初代王ロムルスから最後の王「尊大なタルクィニウス」。共和制となったローマと王位復活をねらうタルクィニウスの戦い。周囲のエトルリア人を巻き込んだ戦い。タルクィニウスを追放した共和制の父ブルータス、追放の発端となったルクレツィアの自殺。ブルータスの2人の息子の陰謀。ローマから派遣されたギリシアへの視察団。当時のギリシア世界の様子。

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    投稿日: 2012.09.10
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    良いと思うところに付箋をつけて読むことにする。 かっこいいから、ラテン語表題もメモ! RES GESTAE POPULI ROMANI =ROMA NON UNO DIE AEDIFICATA EST=

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    投稿日: 2012.06.08
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    すごい大作に手をつけてしまった~。ハードカバーで15巻、文庫版だと43巻…。 最近読書からはなれてたので1巻読み終えるのにちと時間がかかってしまいました。 読み終わるころにやっとエンジンかかってきて、おや?面白いぞ、と。 明日はどうやら雨のようなので、この勢いで2巻を読んでしまおう。 なんか、テルマエ・ロマエ映画公開あたりから、この「ローマ人の物語」図書館においてちょっとばかり競争率が激しくなってきてる…ような気がするので。

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    投稿日: 2012.06.02
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    ローマが王国として成立し、その後共和制になるまでを描く。気にはなりつつもその分量から手をつけかねていたが、実家にあった文庫本の1巻目を読んだら面白くて止まらなくなった。

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    投稿日: 2012.05.07
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    ジツは。 10年くらい前に購入した、この本を上下巻に分けた文庫本版が本棚の奥に埋もれていました。 たしか購入当時、テレビで「世界ふしぎ発見!」かなんかを見てローマの歴史にキョーミをもったとオモワレ、勢いで本を買ったまではよかったのですが、当時はまったく読書の習慣がなかったタメ、その後一度も本を開くことなく現在に至っていたのを思い出して読みはじめたトコロ、ワリにオモシロくて、先日訪れた香港・中国にももって行って読んでいました。 が。 読み終える直前の下巻を中国のホテルに忘れてきてしまったので帰国してすぐ図書館で借りてきてつづきを読んだという、あたかもローマの歴史のように壮大なエピソードをもつ作品です。 この本は、建国からの王政を経て共和政に移行し、徐々に勢力を広げてイタリア半島を統一するまでの古代ローマを描いたモノで、私がホントにキョーミがあったのはそのあと、帝政時代の「ローマ帝国」だったタメ、この作品でそこまでたどり着かないとわかったときはけっこうガク然としましたが、ローマという国が柔軟かつ貪欲に国のカタチを整えていったことがよくわかったことや、2代目のローマ王の名前が「ヌマ」っていう名前のヒトだったことを知り、むかし全日本女子プロレスに、土木作業員みたいなリングコスチュームを着た「ぬまっち」というレスラーがいたことを思い出したりして、オモシロかったですたい。 この巻以降、時代を追って何作がシリーズがつづくらしいので、そっちもそのウチ読んでみようと思います。 http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1429.html

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    投稿日: 2012.02.12
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    食わず嫌いの塩野七生でしたが、この作品は最高! ローマの500年にわたる歴史を、こんなにリズムよくしかもユーモラスな文体で書ききるとは! 恐れ入りました! 知識の量も常人ではなく、エピソードも満点。 とにかく情報量が多いので、一回読んだだけではとてもじゃないが咀嚼できない! 手元に置いて、ことあるごとに開いて目を通したい一冊! 名将ピュロスとローマの戦い面白かったな。 文学的であり、理知的で、サービス精神旺盛! キリスト教の考え方や、近代啓蒙主義的な思想を背負っていないところが、非常に好感がもてる! 古代ローマの時代性を的確に捉えようとする、澄んだ眼差しが非常に素晴らしく、歴史を書く方は、斯くあるべきと思いました。 全ての方にオススメです。

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    投稿日: 2012.01.17
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    ローマ人の誕生から滅亡までを全15巻にまとめており、物語調なので歴史に興味がない人にも読みやすいと思います。 【熊本大学】ペンネーム:いのっち ☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。   請求記号 232 Sh,75 (1)~(15)

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    投稿日: 2011.11.10
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    表紙を見てとっつきにくいかもと思ったけど、読んでみたら面白かった。紀元前の歴史をここまでわかりやすく書ける著者の力量がすごい。 時折歴史上に登場する賢人やローマの政治の話が楽しくて、歴史を知るのは面白いなーとあらためて思った。 あと当然のことながら名称がカタカナばかりなので、がんばって覚えながら読まないとたまにわからなくなる…

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    投稿日: 2011.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ローマの誕生から最初の500年間。ローマ隆盛の要因は、他の民族の文化や思想を理解して、積極的にローマ市民にしていった開放性にあると。

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    投稿日: 2011.09.07
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    名作です。 確か数年前、歴史ドキュメンタリー的に映像化されたのに感動してやっと購入。 現代に通じるどころか、古代ローマ人の方が勝っていたんじゃないかと思うことも。(同時期に池上彰の「そうだったのか!中国」を読んでいたせいもあり。) とても考えさせられるいい作品。

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    投稿日: 2011.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校の時から 古代ギリシア・ローマの話は好きで、「対比列伝」等を楽しく読んでいました。  やっぱり歴史モノは『 人 』ですよね!  あのルネッサンスの塩野七生先生が古代ローマ史を書く! というので最終巻まで毎回楽しみにして読んでいました。  塩野さんの歴史モノは 小説を読むように読みやすくて、感動できます。  「ポエニ戦役」や「カエサル」とか大きな事件も面白かったですが、小さな事件や文化とかも退屈せずに、とても面白く読めましたよ。  kainは ティベリウスのファンになってしまいましたよv 「十字軍物語」も読んでいますが、キリスト教がメジャーになる前は 物語として面白く、キリスト教が台等してきてからは 人間の本質の歴史物語として面白いですね。 背表紙を並べただけで50cmはある長い物語ですが、何回も読み返せる傑作です!!

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    投稿日: 2011.08.29
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    いよいよ読破チャレンジ開始。紀元前8世紀のローマ設立から前270年のイタリア半島統一まで。トロイの末裔の伝説、王政から共和政、ギリシャの状況、市民権、税制、興味は尽きない。

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    投稿日: 2011.04.14
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    ローマは一日にして成らず!ではいかにして成ったのか?神話の時代から王政終了を経て、ギリシャとの対決までローマ初期のダイナミズムが手に取るようにわかる 歴史物語風の半文学だが、かなりの資料に当たっているらしく内容も堂々としたものだ。やはり塩野七生のライフワークと呼ばれるだけはある。ローマ、ギリシャは西洋史基本の基なので一回このシリーズで流れを学んだ方が初学者にもいい ギリシャの歴史もちょっと入っていて、かなりお得。文庫よりはハードカバーの方が冊数少なく一気に読めるのでオススメ。中古ならこっちのが安いしな

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    投稿日: 2010.12.22
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    一巻のみ読了。 これから全巻読み進めようと思っているシリーズ。 ローマ史は面白い。 塩野先生の洞察力と想像力は本当に素敵だ。

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    投稿日: 2010.11.03
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    壮大なローマ史1000年を描いたシリーズの記念すべき第1作目。 日本では縄文時代の紀元前800年にローマ国はロムルス王によって建国された。その後、王制から共和制へと政体は変わり、外部民族の侵入や内戦などに悩まされつつも、ルビコン川より南のイタリア半島を統一するまでの約500年間を取り上げている。 ちょうどこの時代、ギリシアでは都市国家のスパルタやアテネなどが内紛を続け、ローマとは対照的に不安定な政情であった。 この違いは優秀な人間で統治しようとするギリシアと制度で統治しようとするローマとの違い。人命は短命だが、制度は長命。 組織におけるシステムの重要性は現代も古代も変わらないのだ。

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    投稿日: 2010.09.21
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     こういった本を読むことがずいぶん減ってしまったことに気がつく。物語の世界に浸るのも楽しいが、知らなかったことを知るのはとってもエキサイティングなことだ。楽しかった。  タイトルが典型的に表しているように、「ローマ人」というものをひとつの人格として見ているような感じがする。そして、その人格がとても魅力的なのである。失敗しても失敗してもへこたれないところ。無邪気に外向きで、そのためにとんでもないミスはするけど、でもそれが最大のパワーになるところ。頑固なくせに、ちょっとずつちょっとずつやり方を改めることにまめなところ。いいヤツだなって思う。  だから、しばらくは追いかけていくことになりそうだ。 2007/3/11

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    投稿日: 2010.08.29
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    イタリアから帰ってきて、ローマの歴史をすごく知りたくなって読んだ。 ・・・世界史勉強したはずなのに、なんにも覚えてなかった。 戦術解説が面白かった。

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    投稿日: 2010.06.20
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    (2005.09.30読了)(2003.06.07購入) おもしろい事は分かっていても、分厚い本や複数巻に分かれている本は、なかなか読み始めることができない。読み始めるには一大決心が必要である。ということでやっと読み始めました。 ローマの物語とは言いながら、それに先立つギリシア文明も無視できないので、3分の1ぐらいはギリシア文明について述べています。 【目次】 読者へ 序章 第一章 ローマ誕生 第二章 共和制ローマ ひとまずの結び 年表 参考文献 ●古代のローマ人とは(8頁) 知力では、ギリシア人に劣り、 体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、 技術力では、エトルリア人に劣り、 経済力では、カルタゴ人に劣るのが、 自分たちローマ人である。 ●都市建設に対する考え方(21頁) 防禦には万全でも、発展は阻害されやすい丘の上を好んだエトルリア人。 防禦が不十分な土地に街を建てたおかげで、結果としては外に向って発展することになるローマ人。 通商には便利でも、ともすれば敵を忘れさせる海沿いの土地に街を築いた南伊のギリシア人。 ●ローマがつぶされなかったのは(28頁) 生まれたばかりのローマが、エトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリア人とギリシア人が、ローマの独立を尊重してくれたからではない。当時のローマには、自分たちの勢力圏に加えたいと思われるだけの、魅力が全くなかったからである。 ●一神教と多神教(41頁) ギリシア・ローマに代表される多神教と、ユダヤ・キリスト教を典型とする一神教の違いは、次の一事に尽きると思う。多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない。一方、一神教では、それこそが神の専売特許なのである。 ●人間の行動原則(47頁) 人間の行動原理の正し手を、  宗教に求めたユダヤ人。  哲学に求めたギリシア人。  法律に求めたローマ人。 この一事だけでも、これら三民族の特質が浮かび上がってくるぐらいである。 ●ローマの政治システム(180頁) 「われわれの知っている政体には、次の三つがある。王政と貴族政と民主政である。ローマ人に向って、あなたの国の政体はこの三つのうちのどれかとたずねても、答えられるローマ人はいないであろう。執政官のみに照明を当てれば、王政に見える。元老院の機能にのみ注目するものは、貴族政以外の何ものでもないと言うだろう。市民集会を重要視する者ならば、民主政だと断ずるに違いない。ところが、ローマの政体は、この三つを組み合わせたものなのである。」 ●第1巻の時代(263頁) 伝承によれば、ローマは紀元前753年に建国された。そして、史実によれば、ローマは前270年にイタリア半島の統一を完成する。第1巻は、この500年間を取り上げている。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「レパントの海戦」塩野七生著、新潮文庫、1991.06.25 「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10 「男たちへ」塩野七生著、文春文庫、1993.02.10 「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01 「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01 「黄金のローマ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1995.01.01 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30 著者 塩野 七生 1937年7月 東京生まれ 学習院大学文学部哲学科卒業 1968年 「ルネサンスの女たち」でデビュー 1970年 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で毎日出版文化賞受賞 1982年 「海の都の物語」でサントリー学芸賞受賞 1983年 これまでの著作活動に対して菊池寛賞受賞 (「BOOK」データベースより)amazon ソ連崩壊、ヨーロッパ統合、民族紛争、アメリカの翳り、そして我が日本の混迷…。激動の20世紀末を生きる人類が遭遇する、あらゆる場面に送られる古代ローマ人一千年のメッセージ―。ローマ人は何故かくも壮大な世界帝国を築き、しかし滅びたのか。塩野七生の、情緒を排した独自の視点から展開される刺激あふれる物語。

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    投稿日: 2010.02.07
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    文章が硬いとか、いろいろと評価はあると思いますが このシリーズを読んで改めてローマ人のすごさがわかります。 ヨーロッパはローマなくしては成り立たない。 第1巻のこの本では、日本人になじみのない古のローマの 話ですがやはりここから始めたいもの。 出来ればハードカバーで全館そろえる「大人買い」を したくなります。

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    投稿日: 2010.01.18
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    ペリクレスの言葉が秀逸。学生時代に読もうとして挫折したと記憶していたが、今、読んでみるとはまった。なぜ??

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    投稿日: 2010.01.17
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    塩野七生さんの代表作。 面白い!! キリスト圏外の人が書いたローマ史。 でも歴史といっても、人にフォーカスしていて、臨場感抜群。 ローマ人と日本人の共通点や今の日本に必要なことを感じて読むもよし。 リーダー論として読むもよし。 もちろん、歴史としても面白い。 絶対にローマに行きたくなります。

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    投稿日: 2009.12.25
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    学生時代に出会った本の中でNO.1の存在。 この本と出会い、私はますます歴史が好きになったり、歴史から学ぶモノがたくさんあることを再認識した。著者の塩野さんの考察は非常に的を射ていて面白い、彼女は、いろんな政治制度を無機質に捉えるのではなく、人間の営みとして捉えていて、私は大変共感した。 「世の中に、完全に善なるものは存在しない。たとえよかれと思って始めたことでも、時間が経つにつれ、その精度のダメな部分が目立ってくることがある」 このようなことをどこかで言っていたと思う。私はこれを読んで、「二律背反」ということや完全に良いことも完全にダメなこともないと気づいた。結局、さじ加減が大切だと言うこと、常に改善を図っていかなければならないと言うことを教わった。 ローマが生んだ天才、カエサル。私は、塩野さん同様に、この本を読んで、カエサルに惚れ込んだ。 「人は見たいものしか見ない」 「寛容」 「ブルータスお前もか」 カエサルは、政治家は言葉を選ばなければならないと言った。彼は画リア戦記という本も書いたけれども、その本を書くときでも言葉を選んでいただろう。私自身も言葉を選んで発言することに気をつけるようになった。この言い回しの方が共感を得やすいだろうとか考えて発言するようになった。 カエサルは言葉を選んで発言するように気をつけていたからこそ、多くの名言を残すことができたのだろう。 ・・・・

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    投稿日: 2009.12.17
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    全15巻。古代ローマはいかにして興隆し、そして滅亡への道を辿ったか。人生に大きな影響を与えた作品です。

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    投稿日: 2009.04.25
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    一日ではなく500年かかったのね。ローマという町がイタリアをひとつの連合体にするのに要したのが500年。そしてこの最後のところでイタリアをつなげる街道が見えてくる。すべての道はローマに通ず、という話はこの先にしてもすでにしてこの範囲の中ではそれが実現されている。ローマはすごい。 しかし、今のイタリア人にはこの感覚はつながっていないんだろうなとこの段階で思う。キリスト教が与えてしまったものがこの国を大きく変化させたんだなとこの段階で思う。まだ紀元前3世紀。

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    投稿日: 2009.04.12
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    日本史以外の歴史書を初めて読みました。 高校生のころ、世界史はものすごく苦手だったのに、 ギリシアのところで睡魔に襲われながらも最後まで読めたのはびっくりした。 ローマ人の寛容さというのが興味深かった。(09.04.01) --------------------------------- 図書館。 ミクシィの読書サークルの年間課題図書。 小説で一生懸命さがしていたら、歴史に分類されてました(^^; (09.03.14)

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    投稿日: 2009.04.01
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    著書のベストセラーの「ローマ人の物語」 本書シリーズは、登場人物や時代背景などがまるで現代化のように 史実だが、生きているように感じる ヨーロッパの歴史とは古代ローマの歴史と言っても過言ではない ヨーロッパの歴史背景がよくわかる 本書は古代ローマの誕生までを記載している

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    投稿日: 2009.03.26
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    以前に読みかけて、途中で挫折した本書を再度読み始めた。  冒頭の「読者へ」の書き出しが、「古のローマには、多いときで30万にも上る神々が棲んでいたとう。・・・」 以前手にしたときには全然気にならなかったのに、八百万の神々を身近に感じている生活をしているのに、不思議な気がする。 ローマの建国神話、ロムルスとレムスの双子の兄弟が、狼の乳を飲んで育てられた・・・、ロムルスが紀元前753年4月21日、ローマを建国。紀元前270年イタリア半島の統一。 「神話や伝承の価値は、それが事実か否かよりも、どれだけ多くの人がどれだけ長い間信じてきたかにある。」 「ギリシャ・ローマに代表される多神教とユダヤ・キリスト教を典型とする一神教の違い。多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない、神は人間並みの欠点を持つ。一神教では完全無欠の神が、放っておけば手に負えなくなる人間を正すのが神の役割であった。」 「国内に不安を持つ支配者は常に、対外関係を確かなものにしようと努める。」「

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    投稿日: 2008.09.08
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    古代ローマ史、だと思って読んでいない歴史嫌いの人はもったいない。ローマの誕生から共和制を歩むまでの政治改革がよくわかる。歴史もの、というより小説みたいだ。

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    投稿日: 2008.04.16
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    世界史の教科書では数行の記述にとどまる古代ローマの黎明期を描く。後に地中海帝国を実現する古代ローマ人の「気質」がこの時代に地味に、しかしながら、着実に確立されていく様子が分かる一冊。

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    投稿日: 2007.05.03
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    全15巻を通読すればそれは決して歴史書ではない。だが,この第1巻は個性的ではあるがしっかりとした歴史書だ。他の巻を読んでいて先に進めなくなった時何度も読み返した。

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    投稿日: 2007.02.15
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    年1巻ずつこれだけのクオリティを保って出していけるのは本当にすごいです。かさみますが、本棚を占拠する価値あり。個人的には3巻のカエサル以前までが好きですが、9巻の賢帝の世紀までが筆が乗っているように感じます。現在14巻まで。

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    投稿日: 2006.03.31
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    組織はいかに発生し、成長し、繁栄を遂げ、衰退し、やがて滅亡するか。 組織は25年経ったら腐り始めるといわれる。1000年続いたローマはわれわれに何を教えてくれるのだろうか。 シリーズ最高は2巻「ハンニバル戦記」3〜4巻「ユリウス・カエサル」必読。

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    投稿日: 2004.11.15