
総合評価
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powered by ブクログ読んでてこんなに身を切られるような小説が、今まであっただろうか。 重松清の代表作のひとつ。 ナイフ、というタイトルなだけあって、ひとつひとつの話はとても鋭く尖ったものばかり。 エビスくんに込められた作者の想いと後書きには、胸が熱くなる。 子どもをつくろうと思ったら、旦那さま共々読み返したい作品です。
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログ様々な「いじめ」に立ち向かっていく人たちがたくさんでてくる。つらい話ばかりだけどめを背けたくならないのは重松清さんの手にかかるからかな。
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ナイフ」という題名のように、痛々しくてリアルなお話でした。 現代のいじめは子供の悪戯とか意地悪なんて言葉で片付けられるほど単純なものではないのだと知りました。 この問題を家族や教師が真剣に考えていくことがこれからの教育には大切だと強く思わされました。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログイジメを主題にした短編がいくつか。光景的、心理的あわせてイジメの描写はキツイし痛い。けど、それでもこの本の後読感が決して悪くないのは、きっとどの話にも著者なりの「救い」がキチンと用意されていて、それが読者である僕自身の価値観とズレてなかったからなんだろう。爽やかですらあるもん。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログ表題作「ナイフ」を含む短中編作品集。 基本的には様々な視座からこれでもかという位、陰惨な「いじめ」を描く。 「ワニとハブとひょうたん池」は、女子のいじめをテーマに、 いじめる側といじめられる側の不毛な逆転連鎖なかで、 ある種、男らしく孤高を貫く女子主人公を描く。 表題作「ナイフ」は、3人の男の矜持と人知れぬ闘いを描く。 「キャッチボール日和」は親子という関係のなかで、 父から見れば子、子から見れば父、といった同質と思っていたが異質だった、 その現実を受け入れるプロセスを描く。 「エビスくん」は、複雑な愛情表現の中に生まれる男の友情を描く。 あとがきで明らかとなるが、著者の思い入れの深い作品。 「ビタースィート・ホーム」は、子供を挟み、親と教師の行き違い(もしくは行き過ぎ)を描く。 いつもながら、座りの悪さ、居心地の悪さ、後味の悪さを随所に散りばめながら進む。 この抉るような陰惨から、それでも眼を逸らせないのは、 著者がどこまでも性善説で、人を愛おしく見ているからだ、と気付く。
0投稿日: 2011.06.16
powered by ブクログ暗くなる。。 絶好調に暗くなるので体質にあわなかった(^_^;) 最後のビタースイートホームは素敵でした。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ『よがじん』の重松さんのインタビューを読んで「そうそう。上手いこと書いてくれてはる!!」共感した。「そういえば、この人の『ナイフ』あったな〜」と思い出して手に取った。 短編集でテーマはいじめ。 視点がいじめられている当人、親、教師、幼なじみ、傍観者のクラスメイトと様々。 『エビスくん』が泣ける。クラスいち背が高くて、クラスいち太っているエビスくん。主人公・ヒロシはエビスが転校してきたとき「戎」を「戒」とクラス日誌に書いてしまい、それを見たエビスくんは怒り狂い、ヒロシをいじめる。しかし、入院しているヒロシの妹・ゆうこのことで二人はだんだん友情を深めていく。 あとがきに『エビスくん』の作品にとても思い入れがあると書いてあった。親友でもなく友人でもなく「相棒」と言える関係っていいな。
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログなんとなく始まりどうしようもなくなるという、中学校のいじめ独特の嫌な感じがよく表れていた。 色々な視点で描いているのも良かった。
0投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログ微妙な心の動きをうまく描いてるな~。特に英雄でもなく、気弱すぎるわけでもなく、それなりにがんばってる普通の大人と、やっぱり周りにいそうな感じの子供たちを登場させてるところがいい。 でも、そういう普通のありがちな環境の中でイジメっておこるんだな~。小学生の男の子2人を持つ私にとっては、ちょっと恐ろしいな~。という話。
0投稿日: 2011.04.23
powered by ブクログ「小中学生のいじめ」を中心に描く全5話の 短編集。中には救いのない話もあり読んでて テンションが下がったりもしますが・・・。 一話、一話、いじめられる人間もしくはその周りにいる 人間の目線となり物語は進んでいきます。 最近はいじめを苦に自殺とか悲しいニュースを 聞くが、この作品を読むと少し考えさせられる。 個人的には第三話、「エビスくん」が印象に残りました。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログすがすがしい爽やかな、リアルな青春小説作家という重松さんのイメージが、一変。一変したという表現は適当じゃないかもしれない。 リアルであることに変わりはないから。 読んだ後の清々しさは、相変わらずであるから。 いじめや人の後悔の念だったり、いろんなもやもやをテーマにした短編。どれも、リアルだった。心揺さぶられる場面がたくさんあった。 私はエビスくんがお気に入り。 じーんと心があったかくなった。 あとがきを読んでさらに驚いた。
0投稿日: 2011.03.25
powered by ブクログ「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログ"いじめ"というものが様々な観点から、尚且つ生々しく描かれていて、正直読むのが辛くなった箇所が多少なりともあった。 いじめられる子供に非はないものの、やはりいじめに立ち向かう強さを持たなければならないのではないか。それは精神面で、という意味で……。 「大輔」のお父さんでは無いが、逃げるという行為はその場しのぎでしかないと思う。長い人生において、そういう過酷な状況というのは幾度となく訪れるだろう。 しかし、「大輔」のように“弱い”人にいじめに立ち向かう強さを持てとは、いささか酷である場合が多い。 やはり、周りのフォローというのが重要であるということが、この小説を通して、僕には強く感じられた。
0投稿日: 2011.02.10
powered by ブクログすっかり気に入って最近読んでいる重松清さんの作品。 「ワニとハブとひょうたん池で」「ナイフ」 「キャッチボール日和」「エビスくん」 「ビタースィート・ホーム」 の5話を集めた本で、 学校という世界の中をリアルに描いた作品だと思います。 特に「いじめ」に関する話しが多く、 読んでいるこっちが熱くなり悔しさで涙しながら…(笑) この本に出てくるほど酷くはなかったかもしれませんが、 所謂「いじめ」にあっていた側の人間でした。 その地獄のような毎日が蘇りました。 特にこの5話の中で自分にもっとも近い感覚だったのは 「エビスくん」という話しの主人公でした。 人間はどこまで哀しい生き物なんだろう ― そう思って溜息をつかずにはいられないのに、読んでしまう。 目を背けたいのにそこへ視線をやってしまう。 世の中には気づかないまま通り過ぎる人も気づかぬふりをする人も いるのに…自分にはそれが出来ない。 過去にとらわれているせいかもしれない。 でも共感する本を読むことでその過去だった気持ちと 向き合うことも出来るのかもしれない。
0投稿日: 2011.02.08
powered by ブクログ共感はしない。というのはもうそんな年ごろをすぎちゃったからかな。 終始,「このクソガキどもめ」といわゆる上から目線でイライラしてたのんだね,カッコつけるのがカッコわるいんだ。といっぱしにものを知ったオトナのフリをしてしまう年なんだなーー。 む、なにが言いたいかわからんね(笑 終盤の流れが秀逸。とても好きだった。
0投稿日: 2011.02.07
powered by ブクログ短編集というものが、あまり得意ではありません。 「夏の100冊」今年は何を買おうかと悩んだ挙句、 重松さんに落ち着きました。 いじめがテーマなのですが…いじめって、 短編で描き切れるものじゃない気がしました。 どれだけ長く書いても、書き切れはしないのだろうけど、 なんとなく、物足りない気がします。 いじめが人の人生に落とす影は、とてもとても 大きなものだと思うから。
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログうーん、落ちます。 重松清、いじめられたことあんのかな?と思って調べたら、フリーライターだったのね。だからか? 4番目の戎くんの話で、ヒロシが「めちゃくちゃ悲しいから笑うんだ」っていうの、ちょっとわかる気がする。 なんだろう、よくわかんないけど。誤摩化してんのかな? 最初のワニの話もよかった。こんな強い子なかなかいないだろうけど。
0投稿日: 2011.01.25
powered by ブクログ重松さんの短編集 (いじめ、後悔など) 全体的に暗い話ながら、最後にはなぜかほっとさせてくれる作品。 多分、どの話にも最低一人は味方がいるからだろうなー。 読了後の後味がすごく良かった。 いじめの描写はすごくリアル。ちょっと嫌になるくらい。 だけど、だからこそ、登場人物に感情移入出来たと思う。 5話収録の中で、特に好きだったのは「エビスくん」。 いじめっ子といじめられっ子。 いじめはどう考えたって悪い事なのに、いじめっ子の気持ちにも共感できてしまう。 いやはや、良いのか悪いのか。 とにかくエビスくんは、少し悪い神様だったのかもしれない。
0投稿日: 2011.01.08
powered by ブクログいじめの描写がえぐいです… 表現の仕方というよりはやっていることが… 現代の子供のいじめってこういう質なのかな?と ちょっと不安になるような内容です 絶望と希望の垣根の低さなどに 少年少女特有の雰囲気が感じられて 若年層のお話を書くのに長けているな~と感じました
0投稿日: 2010.12.30
powered by ブクログいじめを題材にした短編集。 おそらくいじめが社会問題化した頃に書きあげられた作品だと思う。 手抜きが無い分、生々しい。 読んでいて切なくなる。 でも、多くの人に読んでもらいたい。そして、その切なさを感じてほしい。 個人的には「ナイフ」「キャッチボール日和」がいい。
0投稿日: 2010.12.22
powered by ブクログ一気に読み通しました。イジメをモチーフにした連作短編です。子供の頃の事・何年か前の事・今の事・いろんな角度から自分を見直した気持ちです、珍しく(笑)この作者の作品では僕的には上位に入る本だと思いました。手にとって良かった一冊です。
0投稿日: 2010.12.08
powered by ブクログ20歳ぐらいの時に、近所の本屋で購入。たしか最初の「ワニとハブとひょうたん池で」は立ち読みで読み終えました。 家に持ち帰り、読んでいるとぐいぐい引き込まれ、気がつくと部屋が暗くなっていたのを覚えています。 全体をとおして少年少女やその親の葛藤が描かれており、どちらの層であっても当事者意識を喚起されることでしょう。 他の作品を読んだ時、登場人物の抱える問題の解決策の落としどころが少し甘いような印象を持ったことがありましたが、本作ではよくまとまっているように思います。 あと「文庫版のためのあとがき」が、人間臭くてよいです。
0投稿日: 2010.12.05
powered by ブクログ2010.11.12 目を覆いたくなるようないじめの描写にいたたまれなくなってしまった・・・ 確かに、現代のいじめは一種のゲームのようになっていて、標的が変わるまでの一定期間を我慢すればその後はまたクラスの仲間たちに戻ることができるかもしれない。 しかし、そのいじめられてる期間が数日であろうと、数か月であろうと、いじめられた子どもが心に負う傷は計り知れない。 エビスくんの話が好きでした。 家まで我慢できず電車と喫茶店で読んでたら涙止まらなくて大変だった。
0投稿日: 2010.11.17
powered by ブクログ重松氏メインテーマの「いじめ」をテーマにした短編集。 重たいテーマなんだけど、読了後なぜかどんよりした気持ちはあんまりないですね。毎回。 リアリティとして、本当にそうなのかってこともあるんだろうけど、リアリティだけでは成り立っていないと思う、小説って。 「ビタースウィートホーム」では、育児と仕事の話。 妻の仕事を辞めさせた夫の立場、妻の立場、 子どもの受け止め方。 そうやって家族ってつくっていくのかなあと。 失敗しない家族なんてないよなあ。 「ワニとハブとひょうたん池と」では、 主人公の言葉。「自分で自分はハブれない」ってセリフがちょっと重たかった。 親の前で、いじめを見透かされないよう、よい娘を演じるのも。家庭、自分の部屋かな、それだけは、安住の地であってほしかったんだよね。だから、親が勘ぐるとキレるんだよね。安住の地を奪われたくはないから。 何か特効薬にこの作品がなる訳じゃないけど、 周辺に子どもがいない環境ということもあって、 引き寄せられた作品でした。
0投稿日: 2010.10.23
powered by ブクログこれほど読後感の悪い小説も珍しい。 短編のすべてがいじめをテーマにした子供と親と先生の物語。 そしてすべてがきれいごとで終わらせないパワーで読者の(おそらく親・子・教師どの立場でも)共感を得る。共感してしまうが故にやるせない気分で読み終わるのだ。 あんまりスッキリした気分では終わらないが、ぜひみんなに読んでもらいたい本である。
0投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログ重松清という人はどうして"今"を生きる人達をこんなにも的確に捉えることができるのだろう。"今"を生きる子供を、大人を。 一作目から心が痛んだ。容赦のないイジメ。それを「これはゲームなんだ。しょうがない」とイジメられる自分自身を納得させている主人公。読みながら「もうやめてあげてほしい」と何度も願った。「ハブ」は新たな「ハブ」が出来ればお役御免となり、またシカトのない日常に戻ることができる。しかし、主人公はそれを拒否する。ひとりぼっちの精神で戦い続けることを決意する。誰とも会話せずに過ごす教室では、強さだけじゃなくある種の諦めもどっかで必要になるんだろうな。私だったら諦めの比重がどんどん強くなって追い詰められてしまいそうだ。 主人公は、強い。重松さんがこの作品を短編集のはじめに持ってきたのは、今イジメられている人達への彼なりの最大限のエールなんだろう。何とかして生き抜いてほしい。理不尽なゲームの駒になってしまわないでほしい。確立された、たったひとりの自分を維持してほしい。重松さんの声が聞こえてくるようだ。 この作品が単なるイジメ問題を取り扱った小説と異なる点は、親子、家族の関係性を副主題としているところだ。 イジメられている我が子との距離感を掴めずに思い悩む親。仕事と家族という相交わらない別個の選択肢も大人を日々悩ませ唸らせる。これらが順々に語られていく。余りにもリアルな現代社会がここには在る。 重松清は大人も子供も共通して持っている感覚や想いに極めて敏感。それが全て的を得ている。どれだけ素直になっても、正直になっても、人には絶対に譲れない部分があり、そこだけは変えようとしてはいけないし、侵すべきではない領域なんだ。 「ナイフ」という表題が示すとおり全ての作品には切れ味の鋭い暴力が描かれている。それは、細かく切り刻まれた痛みであり、正面から何の前触れもなく突き刺された衝撃なのだ。声をあげて泣きたい、助けを求めたい。しかし、自分の中のプライドや見栄、恥ずかしさとの葛藤がそれを押しとどまらせる。 イジメている側へのメッセージとして、「反省ではなく後悔するべきなんだ」と呟いた重松さん。あとがきを読んで泣きそうになった。彼は相棒を救えなかったことを今でも後悔している。反省ではなく強く後悔している。反省と後悔。世間では後悔よりも反省がより大切であるという風潮がある気がする。でも、本気で後悔することでしか彼のやりきれない気持ちを埋めることはできなかったのだろう。 だから、イジメた側の人達には本気で後悔する道を選んでほしいと、反省してイジメた事実から逃れようとしないでほしいと、そんな風に思ったんだろうな。 とても難しい。答えなんてない。ただ、重松さんはそこに敢えて踏み込み、自分なりの決着をつけた。人間の気持ちをとても鋭く掴みとり、そして物語にそれを反映させる。重松清は等身大の作家だ。 短編集は実はあまり好まない。一つ一つの物語が収縮されていることで手の混んでいない作品が多いからだ。しかし、「ナイフ」は全作品に全神経が費やされていた。 重松清の小説は波がない。平坦な道がただひたすらに伸びている。ただ、その道を真っ直ぐに進むことは難しい。誰もが道を外れたり、転んだり、道を見失ったりする。重松清はそんな人達に対して囁く、「大丈夫だよ。君はまだ大丈夫だよ」 暖かく柔らかいストーリーは私たちを安心させてくれる。「まだ大丈夫」 重松清は私たちに歩き続ける意志を思いださせる。そんな彼の描き出す「ナイフ」。私は今後何度でも読み返すだろう。その度に柔らかな暖かさに触れることで自分自身を安らげるんだろうな。
0投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログいじめの話が数編入っている作品集。 いじめの話なので、そりゃあもう気分は最低になるが、 いじめの真っ最中の中学生や高校生の、 そして親の心情などが、リアルに、なまなましく、描かれます。 なんといっても、★5つにしたのはただひとつ。 「エビスくん」という作品のせいだ。 これひとつに、★5つ。 もう、泣いて泣いて、号泣しすぎて、鼻をかみ、 中断しながら読みました。 すごかった。 最後のセリフは、またさらに号泣をかきたてられました。 ずいぶん前にでた小説でしょうが、 私の生涯ベスト10にぐいっと入ってきました。 こんなに泣いたのは久しぶりでした。
0投稿日: 2010.10.02
powered by ブクログ僕の好きな著者の一人”重松 清”さんの短編集。坪田譲治文学賞受賞作です。 ”イジメ”をテーマにいろんな視点で書かれた作品集で、細かな心理描写からたくさんの気持ちが読みとれて、胸がギュッとなります。 ゲーム感覚で遊んでるつもりなんやろうけど、被害者だけでなく、当事者も、それを見守る親も、みんなとってもとっても辛いのに。。 僕も小さい頃に経験したことがあるので、少しは気持ちを理解しているつもりです。自分に子供ができてそういう場面に出会ったときに、この経験を通して、うまく向き合っていければと思います。
0投稿日: 2010.09.29
powered by ブクログ全体のテーマは「いじめ」か。親の立場編、子供(いじめっ子、いじめられっ子)の立場編と様々。山田詠美の「放課後のキーノート」と共に、中学生のバイブルと聞いたが本当か?私は「エビスさん」が好きだ。
0投稿日: 2010.09.24
powered by ブクログ重松清さんと言えば・・・、『流星ワゴン』や『疾走』とかが有名でしょうか? 常に、現代の家族や人と人の繋がりをテーマにしていると思います。この本『ナイフ』も例外ではありません。テーマは、一言で言えば【イジメ】。 むちゃくちゃ重い・・・重過ぎるといっても過言ではないというぐらいに重いです。 イジメっ子、いじめられっ子、その親、またはそこにいる中立(を装う)の人間。 それぞれの視点で、イジメをリアルに表現されていると思います。 この小説によく出てくる【イジメ=ゲーム(遊びや快感!?)】というニュアンス。 最近の傾向かなと、つくづく思います。自殺者の多い日本。イジメや家庭内暴力がニュースにもならない現在。どうなっていくのだろう、将来の日本は・・・ そしてもし、自分の恋人や子供がそんな状況であったならば、どうでしょう? どんな行動をとるだろうか? なんて声をかけるだろう? ましてやいじめられる方も悪いと、どこかのニュース番組で言われるような軽い発現が言えるのだろうか・・・ 難しいなぁ・・・と。かなり考えさせてくれる一冊です。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログいつも思うけど、この人が書く思春期の話ってなんてリアルなんだ。 今思うと、思春期ってホント大事な時期だなぁ。 思春期をどう過ごすかによって、今後の人生が大きく変わりそうだ。 自分の子供が思春期に差し掛かったとき、もう一度重松さんの本を読み返してみたい。
0投稿日: 2010.09.09
powered by ブクログイジメにまつわる短編小説が、5話入ってます。 それだけにどれも深い話しで、ぐぅっと腹の底が重くなる感じがします。 どれも考えさせられますけど、どうしても「エビスくん」だけは上手く消化出来ない…。 いつか、きちんと消化出来るだろうか。
0投稿日: 2010.08.26
powered by ブクログこれが初・重松清作品でした。 表題作「ナイフ」が高校の現代文の問題本文に使われていて、続きが気になり読んでみました。 いじめを描いた短編集。10代の様々な目線から語られています。自分の身近な人たちがいつもどんなことを感じているのか、考えているのか、当時の自分は何も気にせず生きていたので、相手の目線で考えることを覚える良いきっかけになったと思います。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログいじめを大きなテーマにした短編集。 重松さんは、どこにでもありそうな日常を描くのがすごくうまい人だと思います。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログイジメをテーマにした短編集。どの短編も色んな視点や立場から丁寧に書かれていてとても読みやすい。読む人の環境にによって、一番好きな短編がはっきりと別れるんじゃないかなと思う。
0投稿日: 2010.08.14
powered by ブクログ同作家の「エイジ」と合わせて読みました。こちら中編が5つ(かな?)のものでそれぞれ、心の細かな描写と、子供の視点、観点を大切にした作品でした。いじめの描写は心が痛くなり、幼さゆえの残酷さなのか、教育というものの重要性を強く感じながら、自身の子供が生まれた時はどのような社会で、どのように生きていくのか、不安のようなものも漠然と感じました。 作品はどれも、それぞれの結末、明るさの兆しを感じさせつつおわる感じで、読後感は悪くありません。読みやすいし、心が動かされるからつい読んでしまう。中毒のような作家だなと感じます。 10/8/2
0投稿日: 2010.08.03
powered by ブクログ「いじめ」を受けている当事者だけでなく、主人公たちの様々な立場で物語を見れるし、幅広い「いじめ」にも遭遇するから、一度は経験したことあるだろうし、共感しやすい。 いじめの種類として、キャッチボールの話がいい教訓になった
0投稿日: 2010.07.31
powered by ブクログただひたすら暗かった印象。あまり覚えていない。もう一度読んでみようと思う。 (メモ:小学生~中学生時代に読む)
0投稿日: 2010.07.26
powered by ブクログ重松さんの作品を色々読みたいと思って読み始めた一冊。 いじめのような学校での問題と、それに関わる子の親を描いた話を集めたもの。 収録されている5作品の内、最後の「ビタースウィート・ホーム」だけ少し毛色が異なっていじめをとりあげているわけではないのだが、どの話でも共通して、(殆どの作品でいじめを通す事で)家族の関係も描かれている。 一番印象に残ったのはやはり表題作の「ナイフ」で、決して強くない父親が息子に対して抱く思いと、そんな父親が息子のためにナイフを握りしめる図は私には新鮮で、衝撃的なものだった。 「エビスくん」は、ちょっと変わった友人関係の話だ。なんとなく主人公のエビスくんに対する気持ちもわかってしまうが、どうしてそう感じるのか説明出来ない類の感情だ。 是非実際に読んでみて頂きたい。 どの作品でも、人間関係は単純な理論だけでは動いていない、それを強く実感させられる。 家族の色んな関係や形を見つめたい時におすすめ。
0投稿日: 2010.06.29
powered by ブクログ今まで意識したことってなかったけど「いじめ文学」って括ってみたら面白いんじゃないかしらん。 【目次】 ワニとハブとひょうたん池で ナイフ キャッチボール日和 エビスくん ビタースィート・ホーム 文庫版のためのあとがき 解説 如月小春
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログどこでも いつでも だれにでも イジメは起こりうる。 ただそれが、自分ではなかっただけという話で。 けれども、イジメに巻き込まれてしまった子供、そしてその家族をこの本では描く。 フィクションだからこそできた、ノンフィクションのような話。 教育問題? そんなちっぽけなフィールドじゃイジメは解決できないでしょ。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログいじめの話の短編集です。 すべて学校でいじめられる話ですが、それぞれまったく違います。 いじめはいけないことだけれど、ただ一言で「いけないことだからやめなさい」で片付くものじゃないんだなあ、と改めて考えさせられます。
0投稿日: 2010.06.21
powered by ブクログ前に読んだのは高校生位の頃。 描写がリアルで、胸が苦しくなった。 印象的だったのは 「ビタースィートホーム」。 この話は当時大きな影響を 与えてくれた。 思い出深い一冊。
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログ読んでいて本当に心が痛い。でも読み続けてしまう。 自分が、いや自分の子供がこういう状態に陥った時はたして自分はどうするのか。どうやれば救ってやれるのか。 子供の心を分かってやれない作中の父親を、私は決して笑えない、と思う。良かれと思ってしたことが最悪の事態を招いてしまうことだってある。 作中の中学生には正直吐き気さえ覚えるが、しかし自分の子供をこの社会に送り出す以上、こういう事実を知っておかなければいけないのだ、と思う。
0投稿日: 2010.06.11
powered by ブクログ様々な境遇に置かれた家族を描いた五つの短編。 登場人物達の内面の描き方、文章のバランス感覚が素晴らしい。 登場する人物達が皆、「明るい」とか「怒りっぽい」などの言葉で単純に言い表すことの出来ない、じゃがいもみたいに凹凸のなだらかな性格を持っていて、その機微を描くのがとてもうまいと思った。 家族であることの辛さと素晴らしさがじんわりと心に沁みる小説。 こういう話ダメね。涙腺が緩む。
0投稿日: 2010.06.08
powered by ブクログ学校でのいじめがテーマの短編5つ。 どれもこれも、重松清だから、内容が重いし、ひどいいじめだったりするのだけれども、終わりにはいじめを乗り越え新しい自分になったり、いい方向を向かっていたり、改善策がとられたり、家族が再度一致団結できたり、と救われる終わり方のものでよかった。 親業、考えさせられる。
0投稿日: 2010.06.07
powered by ブクログ重松清さんのナイフ 私は重松さんの始めて読んだ作品がナイフでした。 いじめの話なんですが、読んでいて胸にグサグサと刺されるような感覚に何度もなります。 いじめにあう張本人やクラスのみんな、そして先生や家族それぞれの気持ちが読んでいて痛いように分かるけど、解決の糸口が見えない現状を痛感しました。 今は社会人になっていじめはないけれど、学生時代やっぱりいじめはあった。今現在もいじめで苦しんでいる人たちはいると思うけど、この本を先生をはじめとして生徒みんなが読んだら、いじめに会う人の苦しさや辛さを少しでも理解することができるんじゃないかなって思いました。 主人公の男の子がいじめで体はボロボロだし、精神的な苦痛で吐いて体調も悪化していく姿を読んでいくのが本当に辛かったです。 毎日を平和に楽しく過ごしていたからこそ、こんな現状があるって突きつけられてショックでした・・・・ 読むのは本当に苦しくて一枚一枚めくるのが大変だったけど、得られたものも大きかったと思います。 読んだ後も胸の苦しさがなかなか抜けません・・・・
0投稿日: 2010.05.17
powered by ブクログ2009年3月26日に読み終わった本 http://hydrocul.seesaa.net/article/116323693.html
0投稿日: 2010.04.19
powered by ブクログここまで共感できる本は始めて。 言葉にできなかったけど、なんとなく主張したかったことがはっきりと書かれていて感動した。 短編の中では「いじめ」の話より「弱者」としての話の方が好きだ。
0投稿日: 2010.04.15
powered by ブクログ重松さんの書く話は、体が切り裂かれてしまうかと思うくらい重くてリアルだ。特にいじめのような救いのない話が上手い。 いじめをあらゆる見方(登場人物)で捉えた作品。 いじめには形がない。
0投稿日: 2010.04.12
powered by ブクログ購入:中高問わず受験でよく出てくるので気になって。試験中は時間制限があるのでさらさらとしか読めないが普通に読んだらきっと楽しそう。
0投稿日: 2010.03.22
powered by ブクログいじめられてる本人が醒めてる辺りが、今の子ってこうなのかなーと思いました(僕も子供だけど)。 本人がもっと動けよ!って思います。 あんまし抵抗しない子が多かった。 抵抗してみて、諦めた後なのかもしれない。 親にいじめを知られたくないというのは、すごく分かる。 心配させたくない、恥ずかしい、というのはあるかもしれないけど、それだけじゃなく、なんか知られたくない。 なんだろうね。 同情されたくないんかね。 プライドいうんかね。
0投稿日: 2010.03.18
powered by ブクログ独りぼっちの主人公たちの短編集。 集団の中で孤立するのは本当に一人でいるより孤独だと思います。 独りぼっちの怖さがひたひたと染みました。 作者こだわりの一作「エビスくん」が印象的でした。 エビスくんは乱暴で意地悪な子供ですが、読み進むうちに粗雑な性格も愛しくなります。 あとがきを読み、書き手の想いがこめられたキャラクターであると知りました。 作者の愛を得心して読むと一層味わい深いです。
0投稿日: 2010.03.18
powered by ブクログ(「BOOK」データベースより) 「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログ「ホッとした。」 それが僕の率直な読後感だ。 いじめに関する描写で目を背けたくなるような部分がたくさんあった。けれどそれは物語の少年たちの残虐性にではなく、自分の中にあるエグさを丸出しにされるような感覚があったからだ。 誰にでも、少なくとも僕には、同じような残虐さが存在していたことがあったんじゃないだろうか。 それが自分を守るためなのか、他人をおとしめるためなのか分からないけど。もちろんナイフはその両方の目的のためにあるのだろうし。 そして「エビスくん」から内容ががらっと変わってくる。 そして最後に想う、やっぱりナイフは大事な誰かを守るために使うんだということを。 そう想わせてくれたからホッとしたんだろう。 ありがとうシゲさん。
0投稿日: 2010.02.26
powered by ブクログ「悪いけど、あんた死んでくれない?」 いじめられて。いじりぬかれて。 無視され続ける少女 いじめられる子を守るためナイフを握る父 妹のためいじめに耐える兄 家族の大切さを再確認する母 いじめは絶対よくないこと。でもそれでも その中にひとつ見つけられるものがあるのなら それはそれで。 濃厚ないじめ と 強烈な愛。
0投稿日: 2010.02.24
powered by ブクログ「イジメ」を題材にした短編集。 第三者からみてイジメとひとくくりにされる事でも こんなにも状況も感情も違う。 それぞれをリアルに描ききられている。 特に「ワニとハブとひょうたん池で」には感服した。 私立中学の女子校で“何となく”ハブはが行われる。 鬱鬱する日常・怠惰に対する怒りをぶつけれる為、 きっかけが掴めれば対象は誰でもいい。 飽きたらまた次の標的に簡単に変り、 ハブはいつもの友達に戻る。 これ、そのまんま私の中学時代と同じだった。 学校の設定やハブる側・ハブられる側の心内まで 当時の私と少しもブレていない。 「思春期の女子のみ」という特異な場所での 暴力や金銭強請とはまた違うイジメに対して 年代・性別も違う作者がここまで”勘違い”の無い描き方を 出来てしまうのかとその想像力や調査に驚かされる。 その他も、『学校』から離れて数年の私ですら恐怖を感じたし、 読むのを中断してしまいたい位の苦しい展開もあったけれど 最後にふっと沸く救いを信じて読み進めました。 「エビス」に登場する戎くんが、 暴力や無茶を許される事で友情を図る様な、 そんな行為も端からは「イジメ」に見える。 線引きは曖昧そう、でも結局は 受ける方の捕らえ方で引くべき境界線なんだろうな・・・。
1投稿日: 2010.02.17
powered by ブクログ中学生の時に読んだ作品です。 いじめをリアルに描いたドキュメンタリーのような小説です。 いじめと戦う家族の物語。
0投稿日: 2010.02.14
powered by ブクログ短編の詰め合わせなので、 好きな作品やそうでない作品があったり色々したけど良かった。 「キャッチボール日和」がオススメです。 ……全力で泣いた。 ダイスケ君が健気過ぎる… カメをいじめる話は、 動物が好きなのでイラッとしました。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログ主人公にも周囲の人間にも共感出来るところがあった。でも結局いじめられた経験のない私には本当のところ理解出来ないんだろうな。。。難しい。
0投稿日: 2010.02.09
powered by ブクログ重松さんの本を初めて読んだけど、こころにズシンとくる。説明できない部分を文字にできるのはすごい。違う作品も読みたい。
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログ読みたくないよーと拒否反応してしまう場面もあった。 すごくリアル。 とてつもなく力強くて、くちゅくちゅと涙が出た。 いじめのはなし ばかりで、読んでる間すごく辛い気持ちになるのだけれど、 読んだ後は、なんだか、さわやかというかなんというか。 それは、きっと彼ら一人一人に明るい兆しが灯ったり、それが必ずしも眩しい程の明かりでなくとも、まあいいか、と小さな解決に導かれていたり、するからなのだろうか。
0投稿日: 2010.01.25
powered by ブクログ失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。(裏表紙より) 目次 ○ワニとハブとひょうたん池で ○ナイフ ○キャッチボール日和 ○エビスくん ○ビタースィート・ホーム 第14回坪田譲治文学賞受賞作。五編の短編作品からなる本。このうち表題作を含む三編のテーマは“いじめ”で、いじめの対象となった子供とその親が、それぞれの立場でいじめと戦う姿が描かれている。子供特有ともいえる残酷さで特段の理由無く実行されるいじめは、まさに“不条理なゲーム”としか言いようが無く、読んでいて胸が苦しくなった。 また、いじめを受ける子供は、学校での身の処し方だけではなく、家庭での身の処し方にも悩むことになる。それは両親も同じで、気付かないふりをするのか、力になると伝えるべきか、その場合は逃げるのか立ち向かうのか、苦悩する。いじめの形態も、いじめの標的にされた子供も、家庭のありかたもそれぞれ・・・だとすれば、いじめの標的とされた場合の対処法に“これ”といった正解なんて無いのだろう。いじめ問題だけではなく、家族のあり方についても深く考えさせられた一冊。 どの話にも、ありきたりな救いはない。それでも、登場人物の闘う姿勢に光が見える気がする。 最も好感を持った登場人物は『ワニとハブとひょうたん池で』の主人公ミキで、いじめの対象となりながらも“孤高のハブ”を貫いた強さが清清しい。 収録作品の中で最も好きな話は『エビスくん』で、この話はいじめというよりも、多感な少年たちの不器用な友情のあり方が描かれていて、読んでいて胸が熱くなった。
0投稿日: 2010.01.22
powered by ブクログ10年前に読了。でも今でも十分通用する内容。 いじめられるということ‥学校へ行けなくなるということ‥ その当事者に寄せる重松さんの目線がやさしい。 実際に子ども達と会話を積み重ねてきたんだろうな、 と感じさせるリアル感。 立場の弱者に向けられる作者の温かい姿勢に救われます。 こんな作家がいてもいい。 坪田譲治文学賞受賞。
2投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログ自分はリアルなロマンチックなものが好きなので、自分の趣向を抜きにすれば、いい作品かと思いました。日常の中に潜む闇は怖かったです…。 唯一、エビス君は悪くないかなとか思ってたらあとがき読んでちょっとびっくり。 ほんと、幸せが一番です
0投稿日: 2010.01.19
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。 目次 ワニとハブとひょうたん池で ナイフ キャッチボール日和 エビスくん ビタースィート・ホーム
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログこの本は短編集でとても読みやすかったです。「ワニとハブとひょうたん池で」と、「ナイフ」と、「キャッチボール日和」と、「えびす君」と、「ビタースウィート・ホーム」が入っています。どれも面白いですが、俺的には本の、「ナイフ」がお勧めです。イジメがテーマで書かれているが、いろんな方向から客観的に丁寧に描かれているが、問題が軽すぎないかと少し思います。教育関係者から絶賛されているが、教育関係者はもっとよくイジメ問題に関心をんもって解決できるように努力すべきだと思います。
0投稿日: 2010.01.07
powered by ブクログイジメに関する5つの短編集 女子生徒の虐め 虐められてる息子の父親目線の話が2つ 男子生徒の虐めに似た友情の話 完璧主義教師と母親の話 エビスくんの話が一番好き 気に入った。 最後のビタースィート・ホームはイジメと関係ない気がする 無理矢理「教師いじめ」にしてる気がした 主張を強く書いてる割には最後の教師側の反論が薄く しっくりこない 話としては良く出来てる方だと思うけども・・・。 エビスくんの話じゃ 納得する部分があるというか 人付き合い下手だからついちょっかい出しちゃうんだよなー 不器用なんだよね うん うるっときた
0投稿日: 2010.01.04
powered by ブクログ子供が生まれる2年位前にふと手にした本。 短編集だが主に家族とかいじめとかをテーマにしていて、親になるにはこういうことも心構えとして必要だなと思いながら読んだ記憶がある。親として不安にもさせられるが、考えさせてくれる本である。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログ郊外に住む極普通の中流家庭を描いた短編集。普通と違うのが子供がいじめにあっているところ。 心が痛む。近頃の・・・とかいう言葉は使いたくないけど、近頃のいじめってこんなに陰湿で根深く無配慮で大人には複雑な状況なのだね。自分の娘がいじめにあうと僕や妻はどうなってしまうだろうか?娘やその周りに正面からぶつかっていけるだろうか?身につまされる。 最後の共働き⇒専業になった妻の話は私の家庭に似ているようで、とても身近に感じられた。 作者のあとがきもよい。
0投稿日: 2009.11.20
powered by ブクログ中学か高校の頃に読んで、思わす泣いた一冊。 タイトルからして痛そうだけど、中身はいじめに関する話。 読んでいて共感する部分もあって、グサグサッとくるものもある。 読み直すにはちょっと覚悟が必要かもしれない。
0投稿日: 2009.11.16
powered by ブクログこの話はひとつの章で区切られていてひとつひとつが違う話であるがどの話も一言でいえば「重い話」である。その中で印象に残った話がある親子の話である。自分の子供が最近おそらく学校でのいじめが原因で荒れていくという話であったのだが、学校でいじめられている時とは対照的で家庭内では両親にあたるという状況は今の現代の子供、大人に向けられているメッセージ的なものに感じた。重い話で決して明るい面白さはないが何か考えさせられる一冊であった。
0投稿日: 2009.11.08
powered by ブクログ途中まで読んで……放置。最近(?)のイジメの実情は知りませんけど……あまりにも現実離れしすぎてるようにしか思えなくて……読めなかった。
0投稿日: 2009.11.04
powered by ブクログちょっと過去の自分と重なって苦しくなった。「冗談、だけど半分本気」には衝撃を受けた。ちょっと言葉は間違ってるかもしれないけど、これをたまに思い出して心を軽くする。ある意味私のバイブルです。
1投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ初めて読んだ重松清 後からいろいろと重松清の本を読んで気がついたんですが 一本目のわにの話はホラーっぽくて 雰囲気がいつもと違う
0投稿日: 2009.10.25
powered by ブクログぐさぐさぐさ、という感じ。読んでいて眉をひそめる感じ。読むのに耐えられなくて時々飛ばす、この感じ。でも何故か最後までしっかり読んでしまった。暗い話ではあるのに、何故か文章に引き付けられるというか。
0投稿日: 2009.10.18
powered by ブクログ多分これキッカケで 重松清読み出したかな・・・? ワニの話が印象的。 すごく読みやすいと私は思ったけど 友達からは「暗い、怖い」って 言われてびっくり。
0投稿日: 2009.09.23
powered by ブクログ読むのに何週間かかかってしまったから、 どんな話が入ってたかあんま覚えてない。。 けど、すごい読みやすくていい話が多かった!! 重松さんの小説は多分初めて読んだけど、好きかも☆ 友達だったり、親や兄弟だったり、先生だったり、 何が起きても、結局は誰もが周りの人に支えられてて、 どんな間柄であっても、 根底には“好き”という気持ちが存在するんだなって 思った。
1投稿日: 2009.09.18
powered by ブクログ中学生のころに読みました。 たしかこの作品がきっかけで 重松清さんの作品が好きになった気が… いつか全制覇しなくては、と思っています。
0投稿日: 2009.09.14
powered by ブクログ■重松清さんの全作品を感想文にしてブログで挑戦中です。 重松清ファン必見! http://wwjdkan01.blog68.fc2.com/
0投稿日: 2009.08.24
powered by ブクログ中学生のときに読んだ小説だけど 幼馴染でいじめられっこの男の子が、 みんなの前ではずかしめられるところがふとした瞬間に思い出される。 思春期の子なんて残酷でろくなもんじゃない 純粋であってもぜんぜん綺麗なんかじゃない。
0投稿日: 2009.08.07
powered by ブクログいじめいじめいじめ!! くらかったーー 性的ないじめの描写のところで、若干吐き気が、、 でも最後の話はわりとよかったかな。。 ビタースイートホームだっけ。 エビスくんも話の終盤はよかったんではないかと思います。 私はやっぱハッピーエンドが好きだ。
0投稿日: 2009.06.28
powered by ブクログ結構えぐいなと思いながら読みました 中学生くらいでもこれって読むのでしょうかね? 読んでたらすぐに実践できそうないじめ方が書いてあってちょっと心配になりました。 まあ、今はやりでもない本をこつこつ読むような子は、 あんまりいじめとイメージが結びつきにくいですが。
0投稿日: 2009.06.16
powered by ブクログなんでこの人の作品はすべて「死」が近くにあるのか不思議だと思った。まるでもう先が短いと宣告されて書いているようだった。家族や友人との交流でさえ命を削ってる感じがする。でもいいかげんではない。今回のあとがきでようやく意味が分かった。自殺は他殺でもあると思い知らされた気がします。
0投稿日: 2009.06.04
powered by ブクログワニとハブとひょうたん池で、ナイフ、キャッチボール日和、エビスくん、ビタースィート・ホーム、全5編。 重松さんは、どこかにある日常を、切り取って丁寧に描写するひとなんだなと思った。 エイジ、ナイフを読んで、四十回のまばたきを見た感想。 この本は孤独な子供たちが多くて、切なくなった。
0投稿日: 2009.05.24
powered by ブクログ■いつから本棚にあったのか解らん。 誰かに貰ったのか自分で買ったのかも覚えてない。 けど、初めて読んだ重松清の作品だわー。 ■自分の幸せとか 愛する家族の幸せとか、 それらを取り返す為に、 この本に出てくる登場人物達は、皆すごい必死。 ■理不尽な状況に立ち向かう人間を描くのが上手いな、と思った。 だからやっぱり重松清さん、大好き。
1投稿日: 2009.05.03
powered by ブクログ良い話が多いです。様々ないじめの様子を、様々な立場で描いています。 そのため、一つ一つの物語ではなく、収録された物語全部を総合的に見ると五つ星です。 「いじめ」や「暴力」といった物が、単に加害/被害でない様子が伺えます。 ただ、重松さんにしては、一つ一つの物語は、やや面白みに欠けます。 もちろん、どれも良質なお話です。 でも、重松さんの描く数々の斬新な物語に比べると、どうしても見劣りします。 そのため、重松さんの他の物語との相対評価で四ツ星にします。ただ、単独で見れば五つ星。
0投稿日: 2009.03.07
powered by ブクログ虐め短編集。エビスくんが私は好きかな。 ナイフとその次のは、ちょっと自分の子供が・・・・なったらとか思うと怖くって・・・。 虐め・・・。最近のって本当に残酷で怖い。
0投稿日: 2009.02.17
powered by ブクログ初めて読んだとき、ここまでひどくしなくても・・・ と思うくらい衝撃的だった。 けど読み終わった後は、なんだか心があったかくなるような不思議な感じになった。
1投稿日: 2009.01.17
powered by ブクログお気に入りは「ハブとワニとひょうたん池で」。 次峰は「キャッチボール日和」か。 両者とも視点が秀逸。前者は「いじめ」の当事者(被害者)であるが、自分を俯瞰している感覚があっていい。 「いじめ」は「戦争」と似てる。 どちらも「良いこと? 悪いこと?」で聞かれれば「悪いこと」と答えられるが、「どういうこと?」と聞かれると答えられないもの。 その意味では表題作の「ナイフ」は面白いかもしれない。
0投稿日: 2009.01.06
powered by ブクログ苦しい、辛い、辛い。 こんなにも残酷ないじめの物語もあんまりないと思う。 読んでいて息が詰まりそうになった。 思わず目をそらしたくなるけど、そらさないようにと苦心しながらどうにか最後まで読みました。
0投稿日: 2008.12.07
powered by ブクログイジメの話。 も〜・・・キツくて読んでらんない・・・・。 無理・・・・。テンション下がるわぁ・・・・。
0投稿日: 2008.12.04
powered by ブクログ「悪いんだけど、死んでくれない?」 ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。 僕たちの世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、 ぼんやりと眺めた。 ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。 子供を守れない不甲斐なさに、 父はナイフをぎゅっと握りしめた。 失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。 その闘いは、決して甘くはないけれど。 坪田譲治文学賞受賞作。 この人が書くと、重い話も 最後にちょっと救われた気分になる。 やっぱり 私は 現実味のないぐらい ハッピーエンドが好きだけども。
0投稿日: 2008.12.02
powered by ブクログ今の子どもたちの現実なのだろうか。 こんなに殺伐としてるの?と驚くのはあたしが幸せな日常を生きているから。
0投稿日: 2008.11.29
powered by ブクログ幸運にも(という表現は間違ってるかもしれないけれど)、いじめにあったことはない。 いじめにあった本人やその家族の痛さは、絶対に、他人にはわからない。 「人間は動物の一種だから、いじめが起こるのが当然という意識の下で、その対処法を考えるべき」って、この前テレビでもっともらしく話す教育専門家を思い出した。 必ず存在するという前提を認めたくはない自分は、痛さや現実を知らない、ただ綺麗事を並べているような気もする。 ちーん。
1投稿日: 2008.11.15
powered by ブクログこの本に入っている、『エビスくん』では、 主人公が自分とはかけ離れた視点で物事を見ていたので、新鮮でした。
0投稿日: 2008.10.29
powered by ブクログ読み進むのがつらく、そのくせ読み飛ばせなかった作品たち。親も子供も切ない、いじめという現実。 かっこ悪くてもみっともなくても、なんとか現実と折り合って前へ進んでいこうとする登場人物達の姿に、読者の私が逃げる訳にはいかなかった。 戦争がなくならないようにいじめもなくならないものなのか、と絶望的な気分になります。 でも読んだあとに苦みだけが残るかと言うとそうではない。 多くの人が書いているように青空が目の前に開けるような、そんな読後感です。 悲しいぐらいの青かもしれないけれど、みんなの上に平等に広がる空。 『ワニとハブとひょうたん池で』『エビスくん』一作だけ異色な『ビタースィート・ホーム』が心に残りました。 つらいけど、きっとまた読み返すと思います。
1投稿日: 2008.10.22
powered by ブクログ色んな学校でのいじめと、 それを取り巻く色んな人の話。 「ワニとハブとひょうたん池で」は 「きみの友だち」に雰囲気が似ている。 作中に「明日があるさ」いわく 作者が小学生のときに読んだという 「十五少年漂流記」や「にんじん(読んだことないけど)」 が出てきて、 やっぱり作者自身が今の学生の視点に立って 話を書こうと意識してるんだろうなと感じた。
0投稿日: 2008.09.17
powered by ブクログ背広の内ポケットでナイフを握り締める父親。ハブられ続ける日々を過ごす少女。担任を追い詰める「おかーさまがた」。幼なじみにいじめられる。親友にいじめられる。どうしてこんなに登場人物に共感するのだろう。似た体験をした憶えもないのに、不思議だった。でも、読み終えて思う。多分、心にナイフをもっていたり、ハブられることに怯えていたり、自分を重ねてしまう相手に敵意をもったり、誰もが「素直に認めたくないけど実は」の部分で少なくとも抱いている感情なのではないだろうか。いじめる側もいじめられる側も、どちらが正しい間違っているという話は置いておいて、みんな一生懸命に毎日を生きている。気持ちの変化が剥き出しに表現されているので、登場人物みんなが愛しくなる。そして、現実世界の人間みんなが愛しくなる。著者の文章には、そんなパワーが隠されていると感じた。
0投稿日: 2008.09.11
powered by ブクログいじめってくだらないよなーって思うけど、実際いじめられてる人にとってはものすごく深刻な問題なんですよね。どーして嫌いな人にわざわざからむのかとか、いじめする人の考え方はよくわからんけど。そういうのわかんないで生活してるってのは幸せなことだなーと思いました。
0投稿日: 2008.09.09
