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永遠の出口
永遠の出口
森絵都/集英社
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総合評価

416件)
3.8
82
150
129
14
4
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    久しぶりの森絵都作品。前読んだ『カラフル』にはそこまで入れ込めなかった記憶があるけど、本作は面白かったです。主人公の生い立ちが語られる内容だけど、それぞれの人生の節目が章立てになっていて、様相としては短編集。全体を通しての成長譚としても楽しめるし、それぞれの短編ひとつとしてとってみても、色んな味わいを満喫できるようになっている。シビアな話とかもあるけど、通底するのは温かさで、読後感も爽やか。良かったです。

    1
    投稿日: 2018.10.03
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    職場の同僚からオススメされたので読んでみました。 主人公紀子の、小学3年生から高校卒業までのトピックを9章にわたって描いた作品です。 子供の頃は親友と先生と親兄弟が私の世界の全部だったなあ、小さな世界で一喜一憂していたなあ、ということを思い出させてくれる素敵な作品でした。 特に私が共感したのはこのフレーズ。 「結局のところ、なんだかんだと強がりながらも私はまだまだ子供だったのだ。だから堅物でも、物分りが悪くても、話が通じなくても、うっとうしくても、それでもやはり両親には正しい人でいて欲しかった。」 母親が造っていたどぶろくが(←違法)過発酵して爆発し、それに紀子の心がとても傷つくシーンです。 それとか、中学時代紀子がグレかかった時に叔母が母親宛てに送った手紙を盗み読むのですが、その内容が面白くて。 子供の気持ちが全くわかっておらず、なのに都合の良い別の解釈をして納得しているそのトンチンカンな感じが、私自身今はいい大人なのに、強くうなずいて笑ってしまいました。。 繊細さと不安定さ、子供と大人の境界をものすごくリアルに描いていてときめく作品です!

    1
    投稿日: 2018.07.03
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    人物描写が絶妙。どこにでもいるような少女がよく描かれていますね。壊れかけた家族でいった旅行を描いた第六章時の雨は、いいですね、グッときます。 小学生の頃の誕生日会、中学の時の非行、高校生の時の失恋まで、少女が成長していく過程が生き生きと描いてあります。思わず引き込まれました。

    1
    投稿日: 2018.06.23
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    こんなことは言いたくないが、女性と男性とでかなり印象が変わるんだろうな。どっちにしても忘れてしまった感覚を思い出させてくれる小説

    1
    投稿日: 2018.04.10
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    泣ける本で検索をかけて読んで見たのですが全く泣けませんでした。女の子の子供から大人になるまでか描かれているが特に何も感じませんでした。

    0
    投稿日: 2018.03.10
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    小学生〜高校生、あの頃の世界の感じ方は今から思うとちょっと特別で、でも大人になった今はハッキリとは思い出せない。そんな忘れてしまった、子供の頃感じていたはずのふとした気持ちがストーリーに上手く組み込まれていて、とても懐かしくなる話だった。森絵都の作品を読むのは中高生ぶりだったけれど、こんな大人向けのちょっと素敵な話も書くんだなあ。

    0
    投稿日: 2018.02.12
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    「どんなにつらい別れでもいつかは乗りきれるとわかっている虚しさ。決して忘れないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。多くの別離を経るごとに、人はその瞬間よりもむしろ遠い未来を見据えて別れを痛むようになる」 この文を読んで手に取りました。 とってもよかったーーーー のりちゃんいつも全力で、中学時代に荒れまくって、あんな恋をして激しい失恋をできるのね。すきだーー

    1
    投稿日: 2018.02.05
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    本当に森絵都さんは思春期の描き方が上手い(←いつも書いてるw) 今回も小学生から高校生まで、連作の短編なので本当に読みやすし ドラマを見てるような感覚でどんどん読み進めていけました。 なんか森さんの本はたまに読みたくなって読んだ後は懐かしいと いうかなんというか、あ~あんな時あったな あの頃この本読みたかったななんて思える話が多い好

    0
    投稿日: 2018.01.26
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    自分の中学生時代は毎日くせっ毛をいかにして真っ直ぐにするかとか、高校時代はどうすればモテる容姿になるのかの日々だったのを思い出す。性別は違えど心の成長とともに大人への階段を登っていく主人公には共感が持てた。

    0
    投稿日: 2017.12.02
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    自分より少し上の、主人公が同世代だったから、 リンクする部分も多くて… その時々の気持ちの描写とか、その年代の時の感覚が蘇り、なんだか甘酸っぱい感覚になりまくりでした。

    0
    投稿日: 2017.11.10
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    ある人が、森絵都さんを絶賛しているのを見て、手に取った作品です。私にとっては多分初めて読む作家さんです。 良いか悪いか、面白いか面白くないか。悩んでしまいます。 多分良い作品なのだと思います。面白いと感じる人も多いのではないかとも。でも、どうもオジサンである私にはピンと来ません。 女性が過去を振り返って共感を覚えることによって、良し悪しが決まる性格の作品なのではないかと推測します。しかし、男性である私には、頭では判るけど共感とまでは行かないのです。

    0
    投稿日: 2017.10.30
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    読了日2011/09 子どもの頃の感情がすごくリアルにうまく表現されていて、「そうそう!そうだった!!」「なつかしい!」って思う所がたくさん。 今思えば、くだらない事が、些細な事が、一大事だった小学生時代。 神経が針みたいに尖ってて折れやすかった中学時代。 1に恋愛、2にバイトの高校時代。我に返った時には卒業が近づいてきてて自分を見失って迷子状態。 みんな、同じ思春期を通り過ぎてきたんだなぁと可笑しくなりました。 たった9年間だけど、9歳から18歳って永遠と続くんじゃないかってくらい長かったなぁ。大人になっての9年なんて、あっという間なのに・・ それだけ、濃い時期だったんだろうなぁ。 このくだらないことに振りまわされる思春期を経験して、みんな大人になっていくんだなぁと改めて思いました。 もう、二度と経験する事のできない思春期。今から経験するユイがうらやましくなりました♪

    0
    投稿日: 2017.10.19
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    あの頃、一日は早いのに重たくて、一年がとても長くて一年の差は果てしなくて、世界が狭いから、その中で一生懸命で、未来は無限で贅沢に使ってて、先の見えない世界に色んなものを詰め込むことが出来た。 物分りなんて良くないから、だからとても大切でバカで一生懸命でいれたとき。 その時があるから今がある。 戻れないから、それが「永遠」 一日はとても早くて、一年はものすごく早く、物分り良くある程度折り合いをつけた、常識的で見え透いた未来を見ている今、この本に出会えて良かった。

    3
    投稿日: 2017.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    岸本紀子 10歳の時、グループ内の誕生パーティーで招かれるばかりで招こうとしない友人を他のグループの子たちとでこれからはパーティーに呼ばないという嫌がらせをする。クラスの他のみんなにその仲間はずれがばれいやな目で見られる。しかし一番苦しんでいたのは、パーティーを開いてくれない母を持つその子自身だと気づく。 11歳 魔女のような担任教師ににクラス中がいたたまれない学校生活を送る。 12歳 中学入学前の春休み、友人数名と隣県のデパートへ遠出する。恋話やアイドルの話、互いへの気遣いと遠慮。買い物が終わり一人がホームから反対方向の電車に乗ろうと言い出し実行。進む電車からは見たことのない風景、一向に停まる気配のない電車に不安になる。 13歳 中学になじめない。ラケットを買ってもらいテニス部に入るも運動音痴でとてもついていけない。が、ラケットを買ってもらうときに母からは途中でやめるなと言われていたため、勝手に休み、部活動が終わる時間までぶらぶらと時間をつぶす。以前万引きをしているところを見かけた男友達から話しかけられる。 14歳 万引きの男の子のたまり場で年上の男女と過ごすようになる。夜遊び、外泊、二日酔い、家族親族を心配させ、万引きで捕まる。 15歳 父親の浮気が発覚。家庭崩壊を止めようと3つ上の姉が家族旅行を計画、家族四人で両親の新婚旅行先だった地へ旅をする。 16歳 欧風レストランでバイトに明け暮れる。スタッフの人間関係・派閥を見つめる。 17歳 美術部に入る。恋をする。のめり込む。失恋する。 18歳 失恋からなかなか立ち直れない。ビッグバンや宇宙を学ぶ。あいまいなまま美大を受け落ちる。 19歳 一浪で美大に合格。その後…。おしまい 宇宙の話で50億年後に地球は太陽に呑み込まれると書いてあった。56億年後に弥勒菩薩が現れるというのに、間に合わないじゃん!!!

    0
    投稿日: 2017.08.31
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    途中 破天荒な行動もあるけど小学生から高校生を経て、社会人になった今もずっと出口に向かって歩く女性。つまづくことも多いけどまだまだ元気に先に進み続けるし燃料も尽きてない。←見習います(笑)

    1
    投稿日: 2017.08.28
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    同じ年代らしく、主人公の小学生から始まり、中学や高校の、その頃独特の空気が感じられました。 むやみに多感な頃、こうだったなぁ、と後からわかることなども含め。 みんな平凡ながらそれぞれの物語を経て大人になる。 懐かしかったり、封印されてたものが開けられたりの一冊。

    0
    投稿日: 2017.08.23
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    エピソードがたくさんありすぎて、混迷している印象。 主人公にも、彼女の周りの人物にも特に共感できず、気分が悪い部分が多かった。 再読はない。 2025.11.2 以前読んだことを忘れていて再読。 初めて読んだと思い込んで読み終えたが、感想が書いてあるので読んだのか…。 改めて感想を書こうと思う。 そもそもは子どもの中学受験の模試で冒頭部分を読んだことから続きが気になり購入。 当時小学生だった子どもも大学生になり、今読むと感じ方が変わったのかもしれない。 主人公も周りの人々も一生懸命生きている愛おしい人たちだった。 特に、エピローグは刺さった。 読んでよかった。

    0
    投稿日: 2017.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー* 10年ぶりくらいの再読なれど、懐かしくて恥ずかしくて切なくて微笑ましくて…得も言われぬ温かな読後感はそのままでした。誰もが通る道で、それを後ろに従えて進む明日。そんな日々がより愛おしく思える、素敵な一冊。

    1
    投稿日: 2017.06.30
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    小さいころのお姉ちゃんの口癖、「ああ、かわいそうに、紀ちゃんは永遠に見れないんだね」という言葉には、妹を心底悔しがらせ自分の経験をより価値あるものとする子供ならではの残酷な優越感があふれている。タイトル名はそこからきている。森絵都ファンなら外せない1冊です。

    0
    投稿日: 2017.06.20
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    思春期を前にした小学校五年生から高校卒業までの主人公の振る舞いの変遷を筆者の筆力で面白おかしく構成している。大人の事情がいろいろと見えている、主人公の「今」から見た視点ではなんでもないことが、それぞれの少女時代では、どれほど一大事であったことか。その右往左往するさまが、軽快なテンポで進んでいき面白い。 一方で、中学時代の行動は少しぶっ飛び過ぎているような気もして、違和感あり。それが主人公の事実だということであれば仕方がないが、そのころの少女達はそんな感じだったのだろうか。たまたま筆者の年齢が私と近いこともあり多少親近感を持って読み進んでいったが、どうしてもここだけが自分の認識と乖離してしまうのだ。が、しかし、この中学時代があって、中学終了間際のイベントの面白さが出てくるかもしれず、何にしろ意外と波乱万丈な少女時代を過ごしてきたのねという感想。

    0
    投稿日: 2017.06.11
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    成長の過程で経験する心の揺れ動きが鮮明に描かれていて、痛いところを突かれる でもその不器用さが温かくて美しい

    0
    投稿日: 2017.05.10
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    2017/3/20 小学校から大人になるまでのある女性にスポットを当てた成長の記録みたいな、それぞれの時期の話。小学校時代、姉の口癖である「永遠に」という言葉に対して心につっかえをもって友人たちと過ごしていた。誕生日会をめぐる人間関係の攻防や、担任の魔女との対決などその後も気になる。中学生になってからはひょんなことがきっかけで人生のレール的なものが崩れていわゆる荒れた中学生になっていく様子が描かれている。どういう風に大人を見ていたのか、親に対してどのような気持ちを持っていたのか、何とも複雑な心情が文章に現れている。高校生になってからは一家離散の危機を阻止するべく姉が立ち上げた家族旅行計画や、そこで彼女が親に対して抱く感情の変化や再出発しようとする家族の様子とそれによる主人公の気持ちの変化が丁寧に書かれている。衝撃的な展開が待っているというわけでは特にないけれどもひとつひとつの描写や、心情が丁寧に描かれていると思う。あっという間に読めてすごく読みやすい。

    0
    投稿日: 2017.03.21
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    まさにこの時代の申し子の私。 なんて言うことないエピソードのひとつひとつが懐かしい…。 思えば子供の頃って、その時期その時期ごとに、おそらく「自分だけ」が死ぬほどこだわっていることがあって、あとになって考えると、「どうしてあんなことが大事だったんだろう…」って、あまりの恥ずかしさに頭を抱えたくなるんだけど、当時はそれが命なんだよね。嬉し恥ずかし青春時代、いや、人間は恥かいて一生か。楽しく、懐かしく、味わいつくしました♪ありがとう!

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    紀子の小学生から高校生までの心の中を描いた作品。 ある女の子の青春時代が凝縮されていた。 確かにこんな事感じてたとか、こんな行動起こすのはこんな事を考えてたからなんだとか、描写がうまい。 友達との関係、家族との関係、恋愛、バイト、その時々で自分の中心としている世界が移り変わって行くところは確かにそうだったなと共感した

    0
    投稿日: 2017.01.21
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    劇的な事件が起きるわけでもなく、主人公はどこにでもいる普通の女の子。彼女がおとなになるまでの、成長の物語。 だけど。だからこそ。 彼女の辿る青春の日々は、彼女がそこで感じること、考えたことは、誰もが経験した想いなのではないか、と思うのです。 少なくとも私は、紀子は私だ、と思う瞬間があった。 今思えば、どーでもいいじゃんそんなん、って思えることを、この世の終わりのように感じてた時期が確かにあった。 こんな風に考えて、こんな風に苦しんだ時が私にも確かにあった。 懐かしく、みずみずしい匂いのする一冊でした。

    1
    投稿日: 2016.09.19
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    あいたたたー、という痛い子ども時代を執拗に描き切って、これは痛いなー、と思いつつも、自分がもっと年を取った時に同じくらいの痛さを持っていたんではないか、と思うにつけ、更にぐさぐさくるような、でも読まずにはいられない、的な。恐ろしさよ。でもまぁそんなこんなで大人になる。大人になるって年を取るだけじゃなくて、つまんない間違いとか勘違いとかいっぱいやっとかなきゃなんだよなー。それを中学生とか高校生で体験できるなら幸せじゃないか。 とりあえず高校は男子校じゃなくて共学が良かったよな、やっぱり、と思わずにはいられない。そしたらちょっとした間違いとかあったんじゃないか、と期待するけど、まぁそれもひっくるめて今があるんだな、と納得する。

    1
    投稿日: 2016.06.25
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    思春期の少女のお話。自分の事を重ねながら読んで、しんみりしてしまった。 私も母親にたいして、何でわかんないんだろうって思ってたけど、今や私も母親。 ドキッとした。 子供の心を忘れてはいけない。

    0
    投稿日: 2016.03.03
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    主人公の紀子の、小学生から高校卒業までを綴った連作短編集。 面白くてどんどん読み進んだけど、同時に読んでて胸が苦しくもなった。青い10代を生きて大人になった人なら、誰しもが思い当たるエピソードが満載で。 今まで忘れていたことでも、そういえばこんなこと私にもあったなぁ、なんて色々と思い出したりした。小学生時代のお誕生会とか、女子同士のあれこれとか、仲良くても卒業してバラバラになると疎遠になっちゃう感じとか。 この主人公は反抗期がやや行きすぎた感じになったのだけど、私の周りにいたいわゆるグレてた子も、元々はきっと普通の子で、ほんの些細なきっかけでそっち側にいって、でも少し大人になってまた元に戻ってみたり、純粋だからこそ染まりやすく揺れやすい、そういう思春期の描き方が本当に秀逸。 森さんは元々児童文学のジャンルの作家さんだから、というのもあるかもしれないけれど、大人になって読んで自分のことを振り返って少し胸が疼くような、懐かしくてちょっと笑っちゃうような、青さが恥ずかしくて思わずジタバタしちゃうような(笑)、たくさんの感覚を与えてくれた小説だった。 10代の頃から目標を明確に持って5年先10年先のビジョンを描けていた人もいるかもしれないけれど、全く描けないまま何も決められないまま高校を卒業してしまった私のような人間からすると、「未来は全然分からなかったけれど、自分次第でどんな風にも変えていけた」と30代になってから気づいた瞬間の、諦めとも後悔とも誇らしさともつかぬ複雑な感覚が正しく描かれすぎているこの小説が、大好きだけどちょっと怖い、と思ってしまうのかもしれない。はっきりと自信が勝っているなら、そうはならないのかもしれないけれど。

    3
    投稿日: 2016.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読 前に読んだのは高校生の時だっけ? あー、超おもしれかった! お父さんとお母さんが喧嘩して、仲直りの場面が書かれていないところとか、葡萄酒が破裂して家を飛び出すところとか、バイト先の先輩が実は男癖が悪かったりとか。 主人公の初恋が痛すぎて、こんな恋愛絶対嫌だなって思ったけど、最後の最後に、やっぱり、こんな恋してみたかったなと思わせてくれるとことか。 わたしは今に永遠の出口が見つからず、子供のまま大きくなっちまった。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    学校社会の描写の仕方がうまい。 私自身は男でありながら、主人公の女の子にとても共感してしまう。 主人公の家庭環境は決して良いとは言い難いのだが、実際このような家庭は多くあるのではないかと思う。読んでいる中で、不良に対する見方が少し変わった。こうやって一つ一つ偏見や先入観が減っていって、自分の心が大らかになるのはとても気持ちがいい。

    0
    投稿日: 2016.01.22
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    主人公紀子の小3から高3までの成長物語。紀子が鈍すぎて共感できないところもありましたが、全体的にはこんなことあったな〜と共感できるところの多いお話でした。特に第三章『どんなに辛い別れでもいつかは乗り切れるとわかっている虚しさ。決して忘れないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。』や、第四章の大人たちに対する理不尽さ、第六章のぎこちない家族旅行には非常に共感できました。第八章の紀子の鈍さにはイライラしましたが、でも初めての恋ってそんなもんだよなぁと思いながら読んでいました。

    0
    投稿日: 2016.01.13
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    少女の青春時代がぎゅっと詰まった作品。 反抗期の苦い思い出も、浮き立った初恋も。 初々しさが読んでいてほっこりする。 もう、一生あんなことできないんだ〜、って悔やむこと沢山あるけど、 それよりも、これからもっともっとそれよりも楽しいことが悲しいこともあると思うけど、たくさんあるかもしれないって 小学生から高校生までの少女の成長をみてると思えてくる。あの頃、すっごく辛かったことも今思い返すとなんてことないなあ、って。 もっと楽しいことがたくさんあとにあったなあ、って。

    1
    投稿日: 2016.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昨日再放送のものを録画してあったNHKのプレミアム8の『チーズと塩と豆と』という番組を見た。角田光代さん、江國香織さん、井上荒野さん、森絵都さんの四人がヨールッパのスローフードやソウルフードといったものを求め旅をしてそれれぞれがおのおのの体験をもとに小説を書き番組にミニドラマとしてそれを組み込んで行くというさすがNHKといった企画のものだ。報道の姿勢には問題を感じる部分も多々あるが、教養ものの分野ではやはり他局とはまだまだ一線を隠している気がした。そんな番組を見たのでその四人の本を読みたくなり積ん読文庫のなかから探したら森絵都さんの『永遠の出口』を発見。そして読み始め、本日午前中に読了。四人家族のなかの末娘紀子の物語で、普通の何処にでもいる少女がちょっとぐれたり、家族の離婚危機の中でどきどきしたり、はじめてのバイト生活の中での小さな組織の軋轢を啓経験しながら成長して行く様が描かれた作品。作者は紀子という本当にどこにでもいそうな少女の、他人からは計り知れない本人からしたらいっぱいいっぱいで、本当にはち切れんばかりの思いでもって毎日を暮らしている様子を温かい目線でもって描いているので、刷れてしまった大人が読むと自分の少年少女時代を思い出すとができ、ちょっと立ち止まり自分お姿を顧みる事が出来るかもしれないかなと思えた作品だった。

    0
    投稿日: 2015.12.31
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     少女の小学3年生から高校3年生までの9年間を瑞々しく描いた物語。自分が育った時代背景とは異なるものの、感じ方は共感できる部分も多い。  青春って恥ずかしくもないことを恥ずかしがり、恥ずかしいことを平然と言って(やって)のける。  未来から見た過去は、紛れもなく延長線上にあるけれど、当時は未来のことなんて考える余裕なんてないもんで。  「永遠」に体験できないこと、感じられないことなんてたくさんあることに気づいたのはいつだったんだろう。

    0
    投稿日: 2015.11.02
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    あるある。こういう気持ちってこういうことだったのかー!!!と 懐かしくも、背を押されてる気分に。 どんな未来も怖れずに、今あることを楽しんで。 どうにかなるんだから。 そんなメッセージが詰まってる気がした。

    1
    投稿日: 2015.10.18
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    主人公が自分の小3から高校卒業までを振り返る。「永遠」という言葉に焦燥と憧れを抱く純度の高い感性は、さまざまな経験を通して虚しさや切なさを覚えて心を成長させていく...永遠の出口とは大人の入口なのだ。特にこの著者は小学生高学年の人間関係を書かせると情感豊かな筆致が冴える。読書会メンバーと世代がかぶり、サンリオやたのきんなどをからめたエピソードも楽しめた。ただ中学以降主人公のキャラの変わりっぷりが唐突に感じたメンバーもあり。

    0
    投稿日: 2015.10.01
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    誰もが通過した小学生時代の話から、中学・高校を経て社会人になるまでの紀ちゃんの話。 誰もが通過しているはずなんだけど、16年間女子校に通ってしまったからか、今一つ紀ちゃんと共通の体験がなく、あまり入り込めず。

    0
    投稿日: 2015.09.29
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    やたらと生々しい思い出ぽろぽろといった風情の連作青春小説。 小学生から高校卒業までの話だが、ぐれたり、ストーカーすれすれだったり、酒飲んだりと結構大暴れの主人公で、この手のにありがちな悩める内気な女の子ではない。 彼氏が出来たあたりからの暴走っぷりが笑える。ここまで突っ走れたら正直ドン引きでしょう。 評価としてはこんなものですが、点数以上に結構好きな本です。印象深いです。

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    紀子の小学生時代から高校を卒業するまでの間。 その世代特有の問題や、心の揺れ動きを描いた作品。 思春期特有の苦しさを言い当てられ、「あのとき、だから苦しかったのか」と共感。 二章黒い魔法とコッペパン 三章春のあなぽこ 六章時の雨 九章卒業 あたりが良かったかな。

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    投稿日: 2015.08.24
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    「私は、〈永遠〉という響きに、めっぽう弱い子供だった。」 どこにでもいる普通の女の子、岸本紀子の小学三年から高校三年までの九年間を、描いた作品。 それぞれのエピソードを通して、紀子が成長していく様子が、瑞々しく表現されています。 紀子の感じている不安や焦燥感の理由ってその時には全然わからなくて、答えがでなくて本気で悩むんだけど。 大人になった今読むと、ああ、あの気持ちって誰もが経験するんだなあって。 どのエピソードも面白かったけど、二章の「黒い魔法とコッペパン」と八章の「恋」が印象的だったかな。 紀子と同じくらいの子には、きっと出口は見つかるから、焦らなくてもいいんだよって意味でおすすめ。 大人になった私たちには、あの頃のきらきらした日々や甘酸っぱい気持ちを思い出すのにおすすめです。

    1
    投稿日: 2015.07.28
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    まいった ひとつ年下の森絵都さん、 生きてきた時代が同じです。 「そうそう、そうだった!」と 何度も思いました。 少女が大人の階段をのぼっていく エピソードの選び方が素敵 ナイスな一冊

    0
    投稿日: 2015.06.26
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    そこそこ面白かったが引き込まれる感じがなく少し読むのがしんどかった。 少し主人公が暗いからサクサクと読みにくかった。 それでも色々な展開がありおもしろかった。

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    投稿日: 2015.06.25
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    人が丹念に描かれている。高校卒業間近の元彼との再会のシーンはちょっと卑怯と言うくらいによくできている。ここではセリフはややひっかかるところがあるが。「私」の性的な内省も読んでみたかった。

    0
    投稿日: 2015.04.29
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    永遠とは。 永遠なものなんてこの世にはないし 誰も確認できない。 永遠の出口とは、諦めか 大人への入り口か 誰もがそんなことを考えて生きていないし 考えたところで答えは出ないと思う。 そして、 小中高の瞬間にはもう永遠に戻れないんだと感じた作品

    0
    投稿日: 2015.04.22
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    子どもの頃そのときどきで流行りの口調とかあったはずだけど、もう思い出せない。 記憶は無数にあるけど、それを再現しようとするとぼんやりした無音の静止画が限界だなぁ。 森さんはその小さい無数の記憶を音もにおいも覚えてるのかな 森さんとの出会い、「カラフル」を読んだのは中学生の頃。 もう30歳になってしまったけど、あの頃を思い出すと面映くてかわいくて生々しい

    0
    投稿日: 2015.01.25
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    子ども時代を経ておとなになった人なら誰にでも、「ああ、あったね。そういうこと。」っていう部分がきっと見つかる。 子どものころを振り返ると顔から火なんていくらでも出せるけど、その時その時は必死だった自分を愛おしいと今なら思えるかもしれない。 歩いて、または自転車で行ける範囲が自分の世界の限界で、たった数十人のクラスメイトと家族くらいが世界の住人で、だからこそ猛烈に嬉しかったり悔しかったり悲しかったりと感情の振れ幅が大きくて、そんな毎日が永遠に続くと思っていたあの頃。 ふわんと思いだしては懐かしむことは簡単だけど、この作品の臨場感たらないね。 なんでこんなにくっきりと覚えていられるんだろう。この人は。 友だちの誕生日プレゼントを選ぶことの責任の重さ。 担任の先生によって全く変わってしまうクラスの雰囲気。 かみ合わない親との会話。 バイトを通して見る、大人のどろどろした人間関係。 本当に。 なんでこんなにくっきりと覚えていられるんだろう。森絵都は。 だけどこれは、後ろを見て懐かしむ話ではない。 永遠だったはずの世界から、前を見て一歩踏み出す。 なんにでもなれたかもしれない世界から、何かになるために。 紀子の性格が、また、いいのね。 いい子というのではなく、普通の子。 一生懸命空気を読んで、周りに気を使って、使い方間違えて空回りしてしまうタイプ。 こんなことを言いたいんじゃない、したいんじゃないと思いながら、自分で自分を止められない感じが、切羽詰まってなくて、少し空気の抜けたようなぽやんとした気の張りかたが、なんともいい。 少年少女が読んでも、少年少女を卒業したての人が読んでも、遠い昔に少年少女だった人が読んでも、それぞれの立場で共感できる本なのではないかと思う。

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    投稿日: 2014.12.11
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    ロマンチックな響きのある表題とは裏腹に、ああやめてよそんな黒歴史思い出させるの!とか、やー人生そうだよね、なかなかうまく行かなかったり、ひょんなところで上手く行ったりするよね、とか相槌を打ちたくなる一冊。 でも私は肝心要の思春期を共学で過ごしていないから、わからんっちゃわからん。 そんな本。笑

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    投稿日: 2014.11.17
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    ごくごく普通の女の子(そこそこの反抗期を経るものの)の人生の一部を切り取ったお話。 だけど、森絵都の筆力できっちり読ませる物語になってる。 どんな人間のどんなに起伏のない人生でも、この作者なら素敵なストーリーに仕上げることができるんだろうなぁ。 かといって、あと数冊いろんな違う本を読むと記憶から消えてしまう気もする。

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    投稿日: 2014.11.02
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    児童文学作家として名を馳せている森絵都ですが、これは一般小説との中間にあるような作品でした。 主人公、紀子が小学四年生から高校三年生になるまでの軌跡をたどったお話です。 はっきりとした起承転結があるわけでもなく、本当に彼女の成長を順に描いているだけなのですが、そのドラマの一つ一つがキラキラと光を放っていてかけがえのない宝物を触っているかのようでした。 私のこの時期は、ただ日々をやり過ごし、くだらないことに一喜一憂したり、そんな無味な毎日で何にも青春なんて無かったと思っていました。 けれど今気付いたのは、ここで紀子が感受性豊かに経験してきたことは、まさに私も経験してきたことばかりだった、ということです。 あぁ思い返すと私にもこんなに生き生きとして活力みなぎっていた頃があったな、とかつての幼い自分を愛しく感じずにはいられません。 どうしてあんなに些細でしょうもないことが楽しくて仕方なかったんだろう。 青春の真っ只中にいると全てが素晴らしく、世界は自分を中心にまわっているのだと疑わないあの力強さを、久しぶりに思い出すことができました。 今ではすっかり忘れてしまっていたあの頃の記憶を、ここまで鮮やかに蘇らせてくれる圧倒的な筆力には感服します。 青春の真っ只中にいる、あのときに読みたかったという悔いもあるけれど、大人になってしまった今だからこそ分かる良さもありました。 紀子の両親のいざこざをめぐる章も、しぐれもみじの情景と一緒に深く心に沁みてきます。 なつかしくて、しんみりして、おかしくて、明日からまた頑張ろうと思える最高の読後感です。

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    投稿日: 2014.10.12
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    少女の小学校3年生から高校3年生までの9年間を描いた本。子供だけで学区から出るのが冒険だった時や恋愛が何かも分からず好きな人を順位付けしてた時が懐かしくなる。永遠に~できないが弱点っていう気持ちが分かる。すべてのものを経験する事は不可能とわかっていても、手に入れられないという事実だけが印象に残ってしまう。大人になって折り合いつけれたら弱点ではなくなるんだろうなぁ。舞台が千葉で身近に感じた。

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    投稿日: 2014.08.31
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    2004年本屋大賞4位。 小学校3年生から大人になるまでの普通の女性のエピソードではあるが、筆者は私の1~2学年上の人なので、時代背景がドンピシャで非常に懐かしく、忘れていた記憶がいろいろと甦ってきた。 「ウチの娘も、今こんなこと考えているのかなぁ?」とも読めるしw 女の子グループ、精神的に追い込む先生、過ち、初めてのアルバイト、恋愛、と自分の経験とも照らし合わせて 「女性ってそういう見方をするんだぁ」 とちょっと勉強にもなった。

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    投稿日: 2014.08.30
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    紀子の子どもから大人までを描いている。忘れていた出来事をぶわーっと思い出させるような小説。もちろん全ての経験が重なるわけでは全然ないけど、なんか分かる感じ。紀子が幸せになるといいなー。

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    投稿日: 2014.08.19
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    紀子の、小学生から高校卒業までを描いた短編連作集。恋とか、親への犯行とか、葛藤とか、思春期特有の心の流れを描いてる作品で、読みながら共感してしまいました

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    投稿日: 2014.08.04
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     本書は第1回本屋大賞4位ということで読んでみた。著者の自伝なのだろうか、小学三年から高校三年までの九年間を当時の感性のまま物語にしている。誰でもが共感できる、この時代に共通している雰囲気が伝わる。忘れていた遠い思い出に触れたような懐かしさを感じる。

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    投稿日: 2014.08.01
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    冒頭─── 私は、<永遠>という響きにめっぽう弱い子供だった。  たとえば、とある休日。家族四人でくりだしたデパートで、母に手を引かれた私がおもちゃ売り場に釘づけになっている隙に、父と姉が二人で家具売り場をぶらついてきたとする。 「あーあ、紀ちゃん、かわいそう」  と、そんなとき、姉は得意げに顎を突きあげて言うのだ。 「紀ちゃんがいないあいだにあたしたち、すっごく素敵なランプを見たのに。かわいいお人形がついてるフランス製のランプ。店員さんが奥から出してくれたんだけど、紀ちゃんはあれ、もう永遠に見ることがないんだね。あんな素敵なのに、一生、見れないんだ」  永遠に───。  この一言をきくなり、私は息苦しいほどの焦りに駆られて、そのランプはどこだ、店員はどこだ、と父にすがりついた。おもちゃに夢中だった紀子が悪いと言われても、見るまでは帰らないと半泣きになって訴えた。 1970年代、ぼくはおそらく一般的に“思春期“から”青春”と言われる時期の真っただ中にいた。 中学、高校、そして大学時代。 それが、ぼくの70年代だった。 未来に何の不安もなく、真っ直ぐに輝いていた日々。 そんな毎日をぼくは送っていた。 もちろん、悩みや葛藤や苦しみも、他の人たちと同じように味わうことはあったが、概ね、今振り返っても楽しい日々のほうが思い浮かぶ。 70年代は、遥か昔の、切なく、ほろ苦く、甘酸っぱい記憶のなかで、ぼくがあの頃に戻りたいと心の底から切望する時代だ。 でも悲しいことに、その時代には二度と戻れない。 心の中で振り返るだけにとどめて、明日に向かって歩き出すだけだ。 この作品は、1970年代から80年代へかけて、主人公紀子の小学校から中学生、高校生へと少しずつ大人になっていく姿が描かれている。 小学校時代の親友との永遠の別れ。 危うくドロップアウトしそうになった中学時代。 勘違いで無残に散った高校時代の初恋。 淡々とした日常の中で起こるちょっとした出来事。 両親の離婚問題は、その中でもいちばん大きな問題だったろうか。 多かれ少なかれ、人はこんな経験をして成長していくのかもしれない。 森絵都はそんな少女紀子に優しく寄り添って描く。 最後に書かれたエピソードも秀逸だ。 ───生きれば生きるほど人生は込み入って、子供の頃に描いた「大人」とは似ても似つかない自分が手探りしているし、一寸先も見えない毎日の中でのんきに<永遠>へ思いを馳せている暇もない。  だけど、私は元気だ。まだ先へ進めるし、燃料も尽きていない。あいかわらずつまずいてばかりだけれど、そのつまずきを今は恐れずに笑える。  生きれば生きるだけ、なにはさておき、人は図太くもなっていくのだろう。  どうかみんなもそうでありますように。  あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、たとえ尽きてもどこかで補充して、つまずいても笑っていますように───。  急に一人になった薄曇りの放課後みたいな、あの懐かしい風の匂いが鼻をかすめるたび、私は少しだけ足を止め、そしてまた歩き出す。(348P) 森絵都は児童文学出身だけあって、主人公を奈落の底に突き落とすようなことはしない。 常に、明日があるのだからどんな時でも希望を持って、と語りかける。 明日が、未来が、ある限り、ぼくたちはそれが明るいものだと信じて歩き出す。

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    投稿日: 2014.07.29
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    森絵都さん「永遠の出口」読了。普通の女の子「紀子」の小学3年から高校3年までの私生活を描いた連作短編集。小学時代の誕生会騒動、担任教師との闘い、ぐれかかった中学時代、そしてバイトに恋愛、将来の悩みを抱いた高校生活などが描かれてます。思い起こせば「自分にもあったなぁ」と共感できる内容もあり、とても読みやすかったです。個人的には「黒い魔法とコッペパン」「時の雨」「卒業」が良かった。

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    投稿日: 2014.07.26
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    前回、「つきのふね」を読んだ時にこの作者さんは思春期の子を描くのが上手だなと思っていたが、この「永遠の出口」を読み終えて、思春期を描くプロなんだと考えを改めた。 私としては小学生時代の紀子がピークで、誕生会ひとつにあれだけ熱くなったり、子供らしい怒りにまかせて報復したり、何故だか気持ちがよく分かる。トリは登場してすぐに好きになった。だから、トリと春子が仲良くなったと聞いた時は、私も紀子と一緒に遠いどこかで恋を落とした。中学生辺りは、校則をはみ出さない面白くない生徒だったので、グレた紀子の気持ちはちょっと分からなかった。高校の紀子の猪突猛進ぶり。そりゃ振られるわ、と思うくらい周りも何もかもが見えてなかった年頃。保田くんはよく耐えたと思う。 私は大きくなったトリと紀子の、少女漫画的な再会をひたすら念じてやまなかったが、とうとう実現はしなかった。とっても残念。そして大きくなった紀子の人生が不倫という背徳的な言葉で飾られていたのも残念だった。それでもどの話も「永遠」というタイトルにもなったテーマをかすかに匂わす構造をしている。思春期は成長段階だから、まだ飽和状態ではないからその時はとても有限で、刹那的で、もしかすると、永遠と刹那とは意外と近い位置関係にあるのかもしれない。自分の青春時代を振り返らせてくれる本、ではなく、育ち盛りの、今とは全く異なった感覚をもっていた頃のみずみずしい感性を蘇らせてくれる本だと思う。 料理でいうところのメインの時期を描いたこの作品は、読み終わった後、自分も一枚肉厚になれた気がする。

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    投稿日: 2014.07.17
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    森絵都さんは、対象年齢層を少し低めにした作品が多い作家さんと認識している。だから、そのつもりで読んでいる。そのためか読みやすさはすばらしい。 だらもが経験するような話をうまく描き、ひとつひとつのエピソードを痛々しく苦笑いしながら読む。 この読み方で正しいとは思うけど、やっぱり少し物足りない。。。

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    投稿日: 2014.06.24
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    何者にでもなれた たくさんつまづいても、 どこかで燃料を補給して、 また進んでくんだ。 地球は50億年後には太陽に飲み込まれちゃう。

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    投稿日: 2014.06.04
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    大人になるにつれ、 未来は広がる。 大人になってからも、 未来は広がっていく。 そんな前向きな気持ちが詰まった1冊でした。 主人公と友達のちょっとすっとぼけた会話もおもしろかったな。

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    投稿日: 2014.05.26
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    とてもすばらしい構成力、文章力だと思う。主人公の小学生から高校生への成長を短編連作で書いていくという形式だから50歳を過ぎたおじさんにはとても読めない世界かと思いきや、その女の子の魅力に引き込まれた。キャラクターの描き方が秀逸で回りに出てくる数多くのクラスメートや家族関係などひとりひとりが面白くそれぞれに重要な役割を果たしている。

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    投稿日: 2014.05.12
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    小学生から高校生までの各年代をそれぞれの章で繋いだ物語りは新鮮でわくわくした気持ちで読むことが出来ました。 第一章のタイトル「永遠の出口」。最初は本書のタイトルにもなっているこの言葉の意味が分かりませんでした。 永遠に続く出口(つまり出口がない)という意味なのかと考えましたが、どうもしっくりこない。 この機会を逃すともう二度と(永遠に)見ることができない、食べることができない、という状況に氷のような脆さを発揮する主人公。 そんな主人公が最後には、その「永遠に」という言葉を無視し、ただ明日のことだけに頭を悩ませて終わる第一章。 「永遠の出口」とは「永遠」というひとつの概念の出口という意味なのかもしれません。永遠に続くと思われるような痛み、苦しみ、幸せ。。結構意外とあっさり終わったりするような気がします。 いつかは終わり(出口)がある。そんなことなどに考えを及ばすことなどなかった青春時代の一ページがとても細かな感情表現をともなって描かれています。 平凡に思えた日々のなかで、主人公のような悩みや、感情をもっていた、結構忙しく生きていたということを思い出させてくれる、深く入り込める物語りでした。

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    投稿日: 2014.04.27
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    平々凡々な女の子の人生、特に小・中学時代を色濃く綴ったようなストーリー。 あー私にもあったなぁ、永遠 という言葉に憧れた時が。 永遠の命 二度と永遠にない出会い… 永遠に対して執着心がなくなったのはいつからだっただろうか? あの時は一瞬一瞬が一大事で、うずうずと一人で悩んで生きていた。 たった些細な出来事でも。 今振り返ってみれば、なぜあんなことで悩んでいたのだろう?と思うようなことばかりだけれど、その一つ一つを乗り越えてきたからこそ今では些細な出来事も気にならなくなった。 そうやって大人になっていくんだ。 でもたまには幼少期のウブな感情を思い起こしてもいいと思う。 そうしたら今自分はどこまで登ってきたのか確認できる。 何も変わっていないと嘆く前にこの本を読んでみては?

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    投稿日: 2014.04.06
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    子供から大人にかけての成長を書いた作品。電子書籍にて。 大人になっても心は成長し続けて、タイトル通り出口はないと思う。抜け出したと思ってもまた出口があったりね(笑) 森絵都さんの作品、久々に読んだけどやっぱ好きだ!

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    投稿日: 2014.04.06
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    使われている文章や言葉は簡単なのに、描かれるプラスとマイナスが入り混じった不安定な感情はとても複雑。学校、友達、家族、仕事、将来に抱える、かつて抱えたリアルな感情にわかるわかるという喜びの共感ではなく、むしろわかっちゃうなあというどこか物悲しい共感を覚えた。永遠の青さと永遠ではないものの尊さと。永遠の出口をとうに通過してしまったからこそ、この小説の深みがわかるような気がする。

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    投稿日: 2014.04.03
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    物事は永遠に続いていく、そう信じていた紀子は数々の出来事を通じて、特に天体観測で地球にすら終わりがあることを知ってから、有限であることの美しさを知ることになる。 終わりがあるからこそ、今の営みが一瞬でかけがえないのものであり、だからこそ生きることは楽しいのかもしれない。 環境設定も紀子の学生に沿っていて、そういった経験をすでに経た僕からすれば、懐かしく終始穏やかな気持ちで読むことができた。 後味の良いさっぱりした青春小説。

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    投稿日: 2014.03.14
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    第一回书店大奖,是第四位的作品。从开始,以9页叫标题。孩董文学?不过,共感动。 她和我年龄近。那里也有同感点。别话,我想去大分县的国东半岛的红叶。

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    投稿日: 2014.02.19
  • 心の中の出口

    人生っていうのは,古い部屋を出て,次の部屋に入っていくというののくり返しなのかもしれない。特に,子どもの頃は,「クラス」という部屋は毎年出口があるし,学校自体も6年もしくは3年で出口に達する。 自分をふり返ると,確かに学生時代までは定期的に出口があって,そこで心機一転していた気がする。でも,就職して社会人になると,出口の見えない大きな部屋に入ってしまっている。周りをよく見て,小さなものでもいいから出口を見つけないと。

    0
    投稿日: 2014.02.09
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    長編、と言うより連作集、と言った方がしっくりくる。 淡々と流れていくが、どこか日常的でけれど非日常的な一面を取り込んである。さっぱりしているけれど、読み終わった後にどこか明日も頑張ろう、と思えるそんな話だ。 何の変哲もなく、特別なものがあるわけでもない主人公だからこそ、なのかもしれない。 退屈を感じた時に読むといいかもしれない。

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    投稿日: 2014.02.02
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     主人公・岸本紀子が小学3年生から高校3年生までの10年間を回想する設定。お誕生日会を開いたり、おそろいの鉛筆を買ったり、気まずい家族旅行だったり、自分も体験してきた過去と重なる部分が多かった。小学生の時、前髪を切った翌日はいつも落ち着かなくて、うつむいていたな。「生温かい過去」という表現に、言い当てられた気がした。過ぎ去った時間を冷静に思い出すことは今でもできなくて、まだあの時の喜びや痛みが生々しくよみがえってくる。  

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    投稿日: 2014.01.27
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    小学3年生~高校3年、 そして大人になってからが少しだけ 語られている (これって読者にとって気になるところだし、著者の温かみを感じる) 女の子のお話。 素直だった女の子が 手がつけられないほど ぐれてみたり アルバイトで何かを学んだり 進路の決まらない保留組みになってみたり きっと この本を読んだ人は 少しでも自分の当てはまるところが そのときの感情が まざまざと 思い出されるに違いない。 2011

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    投稿日: 2013.11.21
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    ある少女の小学生から高校卒業までを描く。 よくぞここまでという量の、 なんてことない日常のエピソードの繰り返し。 それを章立てで描くのだが、 各章の構成がどれも素晴らしく、 (ひとつ、「春のあなぼこ」だけは退屈であった) エピソードのひとつひとつも 軽妙かつリアリティに富んで読ませる。 著者の一貫した優しい目線が、 どのキャラクターにも降り注いでおり、 読後感も爽やかだ。 そのあたりは児童文学出身の作家共通かとも思う。 相当前に駆け抜けてしまった時代の心情を 細部に至るまで描き出せるのは 一体どういうわけなのだろう。 80年代に青春を過ごした身としてはこの連作集、 年代の違う、または性別の違う読者には どのように映るのか、少々気になるところ。

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    投稿日: 2013.10.25
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    私自身も今更ですが「どんな未来でもありえたのだ」と思う。でも、どんな未来でもありうる、とも思っていたい。

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    投稿日: 2013.10.25
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    痛い。 そして、一話一話を読み終えて、エピローグを迎えて、自然と微笑みがこみあげてくる。 自らの痛かった思い出が蘇り、今なら笑える自分に気づく。 そして今の自分がここに居る。 「笑われて、笑われて、強くなってゆく」そして「恥の多い生涯を送ってきました」(太宰治)

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    投稿日: 2013.10.19
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    う、うーーーん… 同じ人物かと疑いたくなる中学時代(特に2年生)に違和感を覚えました。なぜ積み木を崩す!? でも、永遠のものはない、だからこそ皆愛おしい、世界は無限に広がっているというところには共感しました。 手を、足を動かす先に選択肢は必ず2つ以上ある。

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    投稿日: 2013.10.05
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    紀子と同じ年の自分は何を考えていたか、その時その時を思い出しながら読みました。かなり共感できる部分がありました。今の中学生・高校生にも読んでもらいたいです。

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    投稿日: 2013.09.30
  • もみじは人を黙らす

    別府の北に位置する国東半島。 中世に芽吹いた仏教文化を今に伝えるこの山深い郷の直中に、両子寺(ふたごじ)というその寺はあった。 行ってみて、驚いた。 それまでのもみじがすべて記憶から押しやられてしまうほどに、その寺のもみじは確かに途方もなく見事だったのだ。 桜は人を狂わすというけれど、もみじは人を黙らす。

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    投稿日: 2013.09.29
  • 青春小説

    第一回本屋大賞の四位に選ばれた本です。 内容は、とある普通の少女の小学生から高校生までの九年間を描いたもの。誰もが経験したであろう親近感を覚えるようなエピソードだったり、思いがけない物語だったり。一人の少女の成長していく過程を描いた小説です。 女性らしくやわらかい文章(気のせいかひらがなが多いような気がする…わざとかな!?)で読みやすいし、言葉使いや言い回しが好きです。この頃の自分や友人たちを思い出し、懐かしい気分に浸れた作品でした。

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    投稿日: 2013.09.28
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    一編一編から主人公の成長していく姿や、その中でいろいろなことを考え寄り道しながらも10代を過ごす姿が、鮮やかに描かれていた。思わず笑ってしまうような場面や、寂しさを感じる場面も、それぞれがかけがえのない思い出なのだなぁと思った。

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    投稿日: 2013.08.09
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    ここまで色々と道を外れてしまうとは!結構色々森さんの作品を読んできましたが、主人公がここまでなんか外れていっちゃうのは初めてでした。予想外!でも面白い、なんかあるあるではある笑それでも人は生きて行くんだよなぁー。

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    投稿日: 2013.08.07
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    初めてこの本を読んだとき、私は中学生でした。 今、数年たって読み返してみると、前とは違う主人公の捉え方や違う観点で読めて、面白かったです。

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    投稿日: 2013.08.03
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    どこにでもいる普通の少女、紀子が小学3年生から高校3年生までに経験した様々なこと―誕生日会をめぐる小さな事件、黒魔女のように恐ろしい担任との闘い、不良といわれる仲間とつるんだ中学時代、家庭崩壊の危機を救った温泉旅行、高校での初恋―と共に紀子の成長を描いた短編集。 大人になってから振り返ると愚かで羞恥に満ちているが、小さな世界の中で子供なりに精一杯生きていた日々。紀子が一生懸命になればなるほど、くすぐったいような、苦笑いしたいような気分になってくる。それは誰もが何かしら紀子と似たような経験を経て大人になってきたからかもしれない。それを大人の目線で冷静に見つめることができるようになったからこそ、このほろ苦さを感じるのだろう。 「大人」は別の生き物のように感じていたあの頃から、時間だけは過ぎていってしまった。今の自分はあの頃思い描いていた「大人」とはほど遠い、むしろあの頃の延長でしかないけれど、結局「大人」ってそういうものなのかな、とやっと解った。違う生き物になれる訳はなくて、あの頃から続く今の自分と折り合いをつけながら、これからも生きていくのだろう。この物語を読んで改めて思った。

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    投稿日: 2013.07.30
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    いろいろなものをあきらめた末、ようやくたどりついた永遠の出口。それは日々の小さな出来事に一喜一憂し、悩んだり迷ったりをくりかえしながら、世界の大きさを知って、大人への入口に通じていた。小学生から、不良になった中学時代、恋をしてふられた高校時代まで、主人公の少女の成長を描く。

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    投稿日: 2013.07.30
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    主人公、紀子の小学三年から高校三年までを描いた連作短編集。一つ一つのエピソードが、物語にありがちなお話ではなくて、現実にありそうなお話ばかり。自分がその年令に、何をやり、何を考えていたかと、思い起こさせる。

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    投稿日: 2013.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小3から高校卒業までの女の子の、 ごく自然な感情を描いた作品。 今思うとちっぽけで「こうすりゃいいじゃん」と いうようなつまらない悩みでぐるぐるしたり、 友達や先生、お母さんとぎくしゃくしたり、 来年みたいな、近い将来の事を考えるのが難しかったり。 一時期、ちょっと道を踏み外しそうになったけど、 10代~女子の誰もが持っていた、ぶきっちょで、 ちょっと思い出したくないほろ苦い年代の気持ちが ぎゅっと詰まってました。

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    投稿日: 2013.06.15
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    初めての森絵都作品。この語ってこんなコミカルなお話を書く作家さんだったことにびっくり。序盤の話が好みで最後は飽きてしまった。でも森さん作品はまた読んでみよう。20130614

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    投稿日: 2013.06.15
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    初めての森絵都。 とってもリアルで現実感のある 思春期の女の子の話。 後半の反抗期を抜けた後の方が好きかな。 でもたぶん、それは昔のこと(前半)が 人生積み重なって、、、なんだけど。

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    投稿日: 2013.06.12
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    ものっすごい昔(たぶん小学生のとき)に読んで、成人してからある日この本の表紙と、エピソードの一つが浮かんできて、なんか堪らなくなってすぐにAmazonでポチった。 「すべてを見届け、大事に記憶して生きていきたいのに、この世界には私の目の届かないものたちが多すぎた。とりこぼした何かを嘆いているうちに、また新しい何かを見逃してしまう。 裏を返せば、私がそれだけ世界を小さく見積もっていた、ということだろう。 年を経るにつれ、私はこの世が取り返しのつかないものやこぼれおちたものばかりであふれていることを知った。自分の目で見、手で触れ、心に残せるものなどごく限られた一部にすぎないのだ」

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    投稿日: 2013.05.28
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    女の子の小学校から高校卒業までのStory 小学校は無邪気に! 中学校は反抗期で! 高校生は恋愛が全てで! そして、それが青春。 作者と歳が近いので共感して読めた(^-^) でも、父親がほとんど存在感がないのがやっぱり女性視線なのかなぁ!

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    投稿日: 2013.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永遠って、確かにそうだよね。嫌味なお姉さんだな、って思った。見事に小6~高3までとその後を描いている、いい作品です。そう、そう、そうだよね、って思えます。おすすめ ですが、最初と最後の永遠は無理があるよな、って思いましたけど。

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    投稿日: 2013.04.17
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    小学校3年生から高校3年生までの少女の成長記。同じ成長記でも桜庭一樹氏の『荒野』とはまた全然異なるテイストで、読了後は9年間を一気に走り抜けた感じがしました。特に女性読者は章ごとに「これくらいの年齢のころの自分は…」と過ぎた時を振り返るような作品ではないでしょうか?

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    投稿日: 2013.04.14
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    リアリティが過ぎるだろwwwと思ったら実話気味かしら。 十代の時の、取っときたい感情とかがいっぱい。 あとがきがおもそろかったです。

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    投稿日: 2013.04.12
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    図書館で借りた 主人公が小学3年生の頃から始まり、高校を卒業するまでの10年間が9章に分けて描かれている。 それぞれの時期で友人との関わり、先生との関わり、非行、バイト、恋など誰もが経験するようなイベントがあり、そんな中を潜り抜けながら主人公が成長していく姿に懐かしさを感じる。 人生は一寸先のことだってどうなるか分からないし、子供の頃描いていた「大人」とはほど遠い存在になっていくかもしれないけれど、それでも逞しく図太く生きていくんだな、と改めて実感した。 懐かしさに浸りながら、明日への元気をもらえるような一冊と思う。

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    投稿日: 2013.03.27
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    ひとりの女の子・紀子の幼少期から高校卒業までを描いた物語。 時期ごとのエピソードが短編のように描かれているため、隙間時間に少しずつ読み進められます。 大きく感情移入することもなく、さらさらとした読後感。物足りない気持ちもあり。紀子の歳の学生か、その親には共感する部分も多いかも。大人になった紀子からの視線で語られるエピローグに、これが言いたかったのねとようやく納得!

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    投稿日: 2013.03.16
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    「今のこの,十一才のエネルギーを将来のために温存しておくことなんてできはしない。十一才のエネルギーは,十一才のうちに使い切るからこそ価値を持って輝くのだ」 「トリに限らず,男子というのは私たち女子のうかがいしれないところで何かを決意し,長い眠りに入ったりする生き物だった気がする」 「宇宙って知れば知るほど広いし,膨大だよなあ。でもさ,だからって人間がちっぽけとか,俺,そんなふうには思わねーんだよな。宇宙が広ければ広いほど,人間ひとりあたまの持分も増えるっていうか,担当範囲が広がるわけだからさ。とりあえず今んとこ,人間以外の知的生物は発見されてないわけだし。よし,がんばろうぜって,燃えてくるぜ」 「でも,心配すんなよ。就職組や受験組が来年はどっか遠くにいるみたいに,俺たちも来年は必ずどっかにいるんだから。今は何にも決まって亡くても,いやでも,どっか遠くにいるんだからさ」「遠くに?」「だって,宇宙は膨脹してるんだぜ」 森絵都って感じで良かった。やっぱこの人の文章の感じ好き。

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    投稿日: 2013.02.25
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    そうか、そうなのか!人付き合いで上手くいかなくなったとき、ケンカしてしまったとき、その人を嫌いになろうとする。それが間違いだったのだ。嫌いになる後ろめたさより、その人のいいところを見つめて好きになる方がいいじゃないか!

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    投稿日: 2013.02.10
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    小学生時代の話は面白すぎ。特に担任教師とのバトルは絶品。 中学時代の母との確執も、子供側の気持ちがよくわかる内容。 高校時代のバイトの話はちょっとウソっぽいかな。 一家で旅行に行ったくだりの文章は、なんだか作文みたいで いきなり下手になった感じ。 私にとって森絵都は好きなのか嫌いなのか、いまだ判明せず。

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    投稿日: 2013.02.07
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    自分の過去を振り返るような感覚を覚えた。 恥ずかしい事も、まるで自分が体験したかのように(本当に体験したかもしれないが)書ける作者は素晴らしい。 自分が40歳になって、若い頃のつまらない悩みは素晴らしいと思う。当時は本当に無知ゆえに一生懸命だったと思う。既に忘れかけていた感情がありありと思い出せた。なんで、こんな具体的に感情を覚えていたんだろ作者さん。すごい。

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    投稿日: 2013.02.06
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    大人になるにつれ、どんどん忘れていく気持ちが 大事に大事にこの本に保存されている。 同じ経験をしたわけでもないのに、 完全に共感できる“あの頃”の切なさが沢山潜んでいるから、本当に驚いた。

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    投稿日: 2013.01.25
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    純粋で不器用な“紀子”の青春(といっても小学校3年生の話しから始まっているのだが)が9作品の短編集の様式で描かれている。 “紀子”は女性で、“僕”は男性。 でもすごく共感出来る! 謎の解明の鍵は、森絵都サンが1968年生まれであることかも知れない(僕も1968年なんです)。 本作の時代背景は、森絵都サンが生まれ育った年代がなぞられており、イコールそれは僕が育った時代なのだ。 少年時代、青春時代を思い出さずにはいられない本作を読むと、今のこの瞬間がとても大切に感じられる。

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    投稿日: 2013.01.14