
総合評価
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powered by ブクログ乃木希助が明治天皇の崩御を知ったのちに自刃し、この殉死をもって日露戦争の愚鈍な指揮官が軍神に崇めたてまつられたのは有名な事実。でもぶっちゃけこの精神構造を現代人が理解しようとしても、ほとんどわからない。当時の知識人は理解できたのかもしれないが、日々の糧にこと欠く庶民が理解していとは到底思えない。 いまだにこの作品は夏休みの課題図書になり、おそらく初めて本格的な文学作品を読む中高生が手にする。そしておそらく大半の中高生が途中で苦痛を感じ、読書嫌いになる。体力のあり余る元気な中高生に、暑い盛りにこんな哲学的な小説を読ませようとする教師はアホだ。 内容が悪いのではない。「こころ」という題名に込められたテーマも深く名作だ。ただ本を読む楽しさを教えようとする意図のもとに、この本を薦めるのは論外と言いたい。
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログある真面目な青年と、人に明かせない罪を抱えた真面目な“先生”の物語。漱石自ら「人間の心を研究する者はこの小説を読め」とまで言った作品。 読んでてもの凄く苦しくなる小説でした。人に明かせないものを抱える苦しさに、深々と共感しました。何かを言えないまま朽ちていくというのは、本当に辛いこと。
0投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログ実に100年以上前の作品であるにかかわらず、男子学生である主人公の考えていることにものすごく共感を覚える。 そして、今の小説みたくご都合主義にならない筋書きを見て、100年前という時を忘れたリアリティを肌で感じることができた。 これだから文豪は凄い。 ただ、読んだあとしばらく心が沈んだ。
0投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログ学生時代に読んだと思う。あのころ読むのと今読むのとでは 感じ方が違うものである。 先生の苦悩はあたりまえといえばあたりまえだな。 Kも何も結わずに去ってはいったが 一種 呪縛である。 「人を呪わば穴二つ掘れ」よく言ったものだ。 しかしながら現在でも通じる小説だとおもった。
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「向上心のない奴は馬鹿だ」。Kの発したのこの言葉がものすごく印象的で読んでから何年もたった今でも頭から離れない。 Kというのはものすごく高潔な精神?を持っていて、自身の向上に役立たないものはすべて悪だというような潔癖な人なの。 Kは下宿先のお嬢さんに恋をするんだけどね、同じようにお嬢さんに恋心を持っていた先生んにね「おいおい、恋なんかにうつつを抜かしているなんて君の信念に反するんじゃないかい?」みたいな事を言われ、悩みに悩んで結局自殺してしまうの。 でもね、でもね、恋にうつつを抜かしたっていいじゃない。 にんげんだもの。 潔癖すぎるのも考え物ですね。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ傑作中の傑作 この本に出会って人生が変わった。 構成と展開が斬新で高校生の私が本のおもしろさに目覚めたきっかけ。
1投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少なくとも3回目か4回目かの再読。 20代前半で初めて意識して読んで以来、「Kはどのような心境で自殺したのか?」については常に問題意識として持っていた。それについて、基本的にはKの精神に共感・同情する気持ちが強かったのだが、今回の再読では、なぜKはあえて自室(先生の隣室でありお嬢さんの住まいでもある)で自殺したのだろう?という点が気になった。死に場所は他にもありえるので、そこでの死を選んだ何らかの心理的な理由があるはずだ。俗物的な単純な想像もできるが、Kの視点に立ってじっくり考えてみたい気もする。 さらにもう一点、今回の再読では、なぜ先生の妻(お嬢さん)は、Kの自殺の原因として三角関係の可能性に全く気付かないのだろう?という点にも引っかかった。ちょっとネットで調べてみると、こういう点は単に本作品の粗として批判されている向きもあるようだが、事実はどうあれ、そういう場外オチで片付けるのはつまらないので、ここはあえて、これは作品世界の事実として認め、その理由を考えてみるのが読書の醍醐味というものでしょう。そうすると、お嬢さんは、Kが自分に恋愛感情を持っていたとは微塵も思ってないはずなのだ。しかし一方で、Kの自殺が夫の変化の原因かもしれないと洞察はしているので、それでも「三角関係はナイ」と確信するだけの強い根拠が必要になってくる。そこはやはり、Kの独特の人格に理由を求めていくしかないのだが、作中ではKとお嬢さんが二人きりで話し込んでいるシーンもあったりして、そこでは一体どんな態度でどんな話をしていたのだろう、普通の世間話では済まされないはず、お嬢さんから見てKは相当奇特な人物として振舞わないといけないはずだ...なんて、いろいろ想像してしまう。 そんなこんなで、とにかく「こゝろ」は、読む度にいろんなことを考えさせてくれる名作ですね。
1投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ決して気分のいい話でも無いし面白い類の話でも無いけれど、大正期のこういう静謐な文章って心地良くてなんか好きなんです。 ついつい何度も読んでしまいます。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ前半が長くてだらだらしていますが、後半は相当面白い。 人の心情や人間関係がテーマとして一番面白いと痛感しました。
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログこちらも、授業で取り上げたものを、 再び自分で読み直す、という形です。 リアリティ。 人間の醜く卑怯な部分が描かれているのが好きです。 ぜひとも、一度は読んでいただきたい作品。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ日本語表現の豊かさを知ってもらいたいとき、真っ先に思い浮かびます。ハートでもマインドでもスピリットでもなく、こころ。いいですね。先生の話し言葉も清冽なかんじで、でもすこし陰っている感じがとても好きです。とにかく好きです。 私はよんで人間て脆くて弱くて、けどときどき美しくて愛おしいな、と思ったけど逆に思う人もいるだろうなぁと同時に思いました。色々な読み方ができる本だと思います。とにかく読もう。といいたいです。
4投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2年半前に読んで、2回目。 前回読んだときは、教科書にも載っていた、先生の手紙(遺書)の部分が印象深かったけど、今回はその前の、「私」の眼からみた先生が、儚くて切なかった。 結末は分かっているのに、先生に対して、この人はなんでこんなに自分をさげすむのか、なんでこんなに人を嫌うのか、なんでこんなに自分を憎むのか・・・と、「私」の目線で見ている私がいた。 先生の妻が、「私」に悩みを打ち明ける部分も、同様に切ない。 妻にだけは決して心の内を明かすことができない先生のそばで、自分は愛されているのに憎まれている、と感じていた妻の感覚は、まさに当たっていて、その鋭さが余計に切ない。 でも一歩引いて考えたら、先生はなんて勝手な人間なんだ!と思う。 自殺するとか書くから、かわいそうに感じてその思考が高尚なものみたいに錯覚するけど、要するに友人(K)に取られる前にお嬢さんを自分のものにして、それで友人が自殺したから、自分の行為を一生後悔し続けているということで。 それって、すごく身勝手で高尚でもなんでもなくて、 でも、人間のこころっていうのは、本来こんな風に身勝手でできているんだろう、とも思う。
0投稿日: 2012.01.11
powered by ブクログ本当に素晴らしい作品。 一度は読んでいただきたい。 人間の心理がよく捉えられていて、 誰でも抱える心の罪をうまく描写しています。 いつの時代にも変わらない人の浅はかさ、醜さ、愛しさ、 そんなものがつまっています。 色々と自分を見つめ直させてくれた大切な一冊です。
2投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ実は読んでなかったので青空文庫で読了. 古典文学って読みづらい印象があったけどすごく読み易かった. 名言というか,確かに,って思うセリフがたくさんあったなぁ. 人間の本質のようなところをうまく表現しているなと思います. 2012.1.7
1投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログもう5回ほど読んでます。 印象深く、確かにそうだと思わせられる言葉がたくさん散りばめられていて私は何回読んでもすぐにまた読みたくなります。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログ夏目漱石さんって高校の現国で、随筆読まされてから、苦手意識が。 夏目漱石=理屈っぽい難解な文章で読みにくい っていう固定観念から抜け出せないまま今の今まで忌避してた。 偶々、暇だった為に気合い入れて手に取ってみたら、読みやすかったし、熱中した。 危惧していた文語体じゃなくて、本当に砕けた口語体だった。 先生が魅力的だった。最後の自殺の下りは納得いかんけど、凄く好きなテーマだった。 漱石さんの本も徐々に手を出していこう。
0投稿日: 2011.12.25
powered by ブクログ大好きな一冊。 人を傷つけてしまうのも、そのことに悩むのも、人を思いやるのも、思いやれないのも、結局自分のことを考えてるから。 でも人ってそういうものだから仕方ないんです。
6投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Kが死ぬのもとても腑に落ちるし、先生が死ぬのも理解できる。 そのため自分にとって「こころ」は、小説以上の存在となった。
0投稿日: 2011.12.22
powered by ブクログ高校の読者感想文の 課題として嫌々読みました。 しかしあまりの面白さに 一気に読んでしまいました。
1投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログ男の嫉妬ほど醜いものはない。嫉妬からはじまり、命まで取られるのだから救われないお話である。内容の暗さからは想像できないほどに文章は読みやすい。書かれた時代を考えると、さらさらと読めるのには驚く。夏目漱石全集とまではいかなくても、メジャーな本はおさえよう。長い時代の洗礼を受けて尚、読み続けられる理由が確かにある。
2投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログ「明治」を知る一環として読む。特に乃木希典の殉死に影響された小説として興味を抱いたことがきっかけ。過去にも読んだことがあるのだろうか、授業なので。新鮮な気持ちで読むことができた。 テーマとしては、金銭と恋愛を巡るエゴイズムの追及と批判、高度な自己否定に到達した人間像等、普遍的なものであり、それ自体共感を得る。 加えて、明治時代の価値観、大正における厭世的な気分を描いたものであり、その時代風景も垣間見ることができる。 「明治天皇」ドナルド・キーン著の中で日露戦争後の「不機嫌の時代」(山崎正和)について記されている。 岡義武「青年の間には人生の意義を求めて懐疑、煩悶に陥るものが少なからず生じた。このような傾向は日露戦争前に既に兆していたが、戦後それは一段と顕著になり、煩悶を口にすることは今や青年間の一つの流行である、とまで評せしめるにいたった」 若い青年男女で流行していた「煩悶的先生思想」、この厭世思想は皮肉なことに、日露戦争終結後十年間の文学が異常な開花を見せたことの一因となったかもしれない。夏目漱石は、この時期に彼の最高の作品を書いた。森鴎外、石川啄木、島崎藤村の名を今日に留めている傑作群は、主として同じ時期に登場した。この時期はまた、永井荷風、志賀直哉、芥川龍之介、谷崎純一郎が彼らに最初の名声をもたらした作品を発表した時でもあった。 バブル崩壊後の約20年間、やはり厭世的ななものが充満しているわけだが、3.11が明治の時代にあった新しい世を築く力強さへの回帰を促しているような気がしている。
7投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ何回読んでも面白い小説です。 ドラマチックな展開、私から見た先生への謎。結末を知っていてもついつい先が楽しみになってしまいます。 厭世的な先生のキャラクターがかなり魅力的です。
2投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ小谷野敦 著「『こころ』は本当に名作か」に触発されて、30年ぶりに読み返してみた。最終章の「下 先生と遺書」について,色々と言われているみたいだが、この最終章の手記は、手記の書き手である「私」の先生の奥さんに対するラブレターであったのではないのだろか。江戸と明治の倫理観の中で、孤独に悩んでいた先生が、友人Kへの行為を恥としてではなく、罪として考え、明治の終焉とともに自らの命をたつ。同じく孤独感に悩んでいた「私」は、先生に興味を持ち、深い入りしたが先生の死を考え、そして、故郷と決別し、封建制を断ち切り、生きる道を選んだと考えられる。 先生と同質なものを持つ「私」は、先生の奥さんである静へ恋していたのでは、ないだろうか。 手記が公開されたか、されないかの論争もあるが、作品にでた手記は、先生への理解を示し、そのことを、又、静にわかってもらいたく、明治という近代を肯定して、大正を生きると決め、先生と私をわっかてくださいと訴えた手紙ではないだろうか。 「私」の先生を理解する心、「私」と先生を静に理解してい欲しい心、これもひとつの「恋愛」なのでは。 友人Kは、何故Kなのか、候補は数個あがったが、どれも決定打なし、わからないままである。 静は、名前の通り心動きの少ない人ですね。 邪推ですが、「k」は、ばらして書くと1人ですよね。つまり「一人」「カズト」。 独りで悩んだ「一人(かずと)」であればスペル的にも合うのですが…
1投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログ再読。前に読んだのは高校一年のころだったと思うけど、その頃読んだときと随分印象が違っていて愕然とした。高校一年生のわたし、すごく尖っていたんだなあっておもった。 文学性とか人間のエゴイズムとかそんなことは置いておいて、とにかくお話としてこれ以上にないくらい面白い。鎌倉で出会った不思議な魅力を持った人物と懇意になって、そのひとと自分の親の死が重なりあいながらそのひとの暗い過去を受け止めるなんて、聞いただけでも面白いのがすぐ分かっちゃうような完成された面白さ。こんな面白い小説が毎日新聞に載ってるなんて、昔のひとは幸せすぎ。 もう一歩踏み込んで考えると、この先生という人物の暗い影は、そもそも大多数の人が多かれ少なかれ持っているものなのではないかとおもった。先生はその振れ幅がちょっと大きすぎるけれど、誰でも生きているだけでそれなりに先生の感じてしまうような生きることに対する後暗さを感じてしまうのではないか。それがいいとか悪いとかそういうことではなくて、人と人との繋がりのなかで生きるとはそういうものなんじゃないの、っていうはなし。
2投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生のときに読書感想文の課題図書として読まされた本。 課題図書で、しかも昔の文学作品であったから、当時は半ば嫌々読み始めたが、その内容の面白さにぐいぐい引き込まれ、一気に読み終えてしまったのを覚えている。 自分にとって、「小説って面白い!」と強烈に印象づけられた作品。 「昔の名作文学」と敬遠せず、読みやすく本当に面白いのでぜひ手に取ってほしい作品。 久しぶりにまた読んでみたい。
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログ題名の通り人間の『こころ』がメインになっている小説。 昔の言葉遣いで書かれていますが、註釈や前後の文で十分理解でき、またその言葉遣いが現代の言葉には感じられない美しさがあると感じました。 また、話は明治時代の話ですが、現代にも通じるものがあり、登場人物の考えや思いに共感すると同時に文中の言葉にゾッとすることもありました。 人間の行動や感情はこれだけ時代や環境が変わっても変わらないものなのかもしれない。そう思わせてくれるような今読んでも色褪せていないと感じられる作品だと思います。
1投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ自分の撒いた種の行く末をただ何もせず見ていたい、そんな期待と悔恨だと思う。 自分の苦しみまで折り込み済みで予定調和を待ってる、そこにある薄暗い高揚の正体って何なんだろう。
0投稿日: 2011.12.01
powered by ブクログ何回読んでも感動する作品。しかもその感動は毎回どこかしら変わる。高校の国語の授業では一部しか取り上げられないが、絶対に全部通して読むべき。わたしは上(先生と私)の墓参りのシーンが一番好き。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログ恋か友情か。愛か裏切りか。先生は生きながらに死んでいた。死んだように生きていた。そんな先生を、自らの命を断とうとする先生を、生きている"僕"の目線で語る。 愛を求めるがゆえに親友を死に追い詰めてしまった先生。それでも愛を捨てきれずに生きるしかなかった先生。「恋は罪悪ですよ」と言ったあの日の先生・・・。可哀想な先生をただ、"僕"は回想の中で見つめる。 漱石の作品に、こんな素晴らしい世界があったなんて。苦しく、切なく、愛おしい物語。
2投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ高校の時に,現国の教科書で一部を読んだ人も多いのではないでしょうか?? とても人間味にあふれた恋愛小説,言わずとしれた名作です。 秋の夜長に,ぜひどうぞ。 【福岡教育大学】ペンネーム:Dom
2投稿日: 2011.10.31
powered by ブクログ「漱石は言語の共通の泉」という別作品で読んだ言葉に触発されて読んでみました。題名が訴える私・先生の激流のような「こころ」の描写の他、サスペンス色が感じられ、謎の解明にも引き込まれました。(特に「先生の遺書」の部分) 宿題となったのは「先生がKを家に引き入れた理由」。ここにしょうがない理由があれば全編が全てマトマルのですが、ここが浅いまま読んでしまったので腑に落ちない結末に。たくさんの人が読んでいる本なので色々な話題のネタにしたいと思います。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログ高校の現代文の授業で一部抜粋して読み、そこから興味が出て本を買って読んだ。 なんだろう、何とも形容し難い気持ちが心のなかに渦巻く作品。 K、お嬢さん、先生や奥さん、多くの人の感情が入り交じり、読む人の立場で作品の味や見解が変わる作品だと思う。 人間の汚らしさやエゴイストな部分、不器用な部分が上手く表現されていて、もはや苦しい。
22投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログ日本語が凄い。表現が凄い。もうどうにもならないほど損なわれてしまった人の、孤独な告白。そういう暗闇は周りの人も不幸にしてしまう。奥さんが一番かわいそうだ。お嬢さんが好きなのに、どうしても幸せにしてあげられなかった先生もかわいそうだ。
31投稿日: 2011.10.18
powered by ブクログ中学の授業で下の抜粋を少しやった以来。 うーん。 思っていたよりは読みやすかったけど、 やっぱりまだわたしの頭では ちゃんと理解できていないと思う。 ところどころ線をひきながら読みたくなった。 もう少し大人になったらまた読みたい。 お嬢さんはKのこと好きじゃなかったのか? 先生がいないときKとふたりでこそこそ 話したりしてたのに。 でも先生と普通に結婚。 謎。 乃木大将が西南戦争以来35年死のうと 思っていた月日と、まさに死ぬ瞬間 どっちが苦しいか、というところが印象的。
4投稿日: 2011.10.18
powered by ブクログ夏目漱石の作品は、学生時代の授業で一節を読んだ程度で、初めて本格的に読み切りました。人間のエゴ、愛情、友情などがひしひしと伝わってくる1冊です。本自体はそんなに長編ではないのですがかなり 読み応えがあり、読む人の年代・立場・環境によって感想や受け止め方は違うのでは、と思います。
2投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ初めて読んだのは高校の教科書で。そのときは先生の遺書のごく一部のみ。 全編を初めて読んだのは2年前。今回は再読した。自分が持っているのは表紙が真っ白いもの。 全編通して読むと感じ方が全く違う。高校のときに一部を読んで分かった気になっていたのが恥ずかしい。 先生のいう「記憶して下さい」がとても印象的。 文章はただ静かに進むのに、何か響くように思う。 この感覚には登場人物の名前が先生の妻である静以外には具体的に示されないというのも関係してるような気がする。 先生の自殺によって、先生と私の関係はこれ以上の変化が不可能となったことで絶対化したと言えるだろう。 私が手紙を受け取って汽車に乗った後にどう行動したのかは明確に示されていない。そこがまた良いと思う。 実は自分の携帯のメモにはかなり前から「告白の二重構造」とあった。 なんでこんなメモがあるのかずっと謎だったんだけど、今回再読して『こころ』について書いたことだったと分かった。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ言わずとしれた夏目漱石の名作。 「精神的に向上心のないやつは馬鹿だ」というセリフが印象深い。 漱石というだけで敷居の高さを感じて敬遠されがちかもしれないけど、中身は恋愛を主軸にしたストーリーで読みやすいと思う。
14投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログ翻訳された本をいくつか続けて読んだら外国語を日本語に変換した感じの独特の言い回しに飽きたので、 日本語の美しさに触れたくなって読んでみた。笑 長く残ってる作品って、やっぱり素晴らしいんよね。 言葉のチョイスとか、表現の仕方とか、とにかく美しかった。 教科書でいつか勉強した話だけど、初めてちゃんと呼んでこんな話やったんやなぁ、と感動。
0投稿日: 2011.10.08
powered by ブクログ高校2年生のときに、授業で扱った本。 なんとなく、懐かしくなったのでひっぱりだして読んでみたら、 これがまた面白いのです。 高校生のときは、こんなに面白いとはおもわなかったのに!!! あらすじも面白いけれど、 もうひとつ、文章構成なんかも面白いです。明治文語文的な。 ※鴎外の知恵袋もも一度読みたくなりました
0投稿日: 2011.10.07
powered by ブクログ名作です。シンプル。濃い。優しい。温かい。日本の機微を日本語で堪能できること、日本人であることが、ありがたい。だいいち題名が素敵です、こころ、、、。大人になった今、時代背景もこれからより深く理解して行かねば。と思う今日このごろ。
2投稿日: 2011.09.30
powered by ブクログ高校の教科書でこの作品を目にしたのが始まりです。 人は、言葉で死に得る。だとしたら、わたしにもそれが可能なのか。いまも私のテーマです。 わたしは、言葉で人を救える存在です。そんな私が人を言葉で殺すことは可能なのでしょうか。ここにでてくる「先生」のように。 「先生」を殺した「私」のように。
2投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ夏目漱石、二冊目を読了しました。先生の、というか人間のこころの内にあるものの動きを見事に述べてあるのですが、「なぜ、先生は最後に彼にこの事を打ち明けたのか?」がひっかかります。生きる上で参考にしてほしいだけでは動機が弱いような気がしますし、陳腐に誰かに聞いて欲しかったというだけでもない気がします。図書館で借りた一冊なのですが、購入して再読してみます。
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ「恋愛は罪悪ですから…」のくだりに思わず膝を打った。 そうか、罪悪か。 だったら仕方ないよな、あんなこともこんなことも。 確か高校の教科書に載っていたと記憶。 でも、高校生には理解できないかも。 私自身、何度も読んでは考えさせられている。
2投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログ言わずと知れた名作ですが,自分としては,「中 両親と私」の一の漱石が実家に帰ったときの,くしゃくしゃになった卒業証書を「こんなものは巻いたなり手に持ってくるものだ」「中に心でも入れるとよかったのに」と両親に言われたり,床の間に置かれた卒業証書がすぐひっくり返ってしまったというあたりの描写が好きで印象に残っています。 ここみたいに,朴訥な感じでさらっと面白いことが書いてあるのが,漱石の文章で大好きなところ。いつも思わずにやっとしてしまいます。 行人のほうが好きなので星は4つ。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ十代の学生の頃に一度、二十代のはじめにもう一度、その後は、全部、通して読んだことはないはずです。 「こころ」を初読した時、「なるほど、小説はこういう手段にも使えるのね」と思いました。 天皇の崩御と明治の精神に殉死する登場人物を通して、時代の変化を描くとか、へぇ、って感じでした。 友達を裏切って恋愛の勝者になるとか、自殺した友達に対しての罪の意識にさいなまされるとかは、普遍的な物語ですけど、それと上記のテーマを重ねたところが素敵です。 前衛的なメタ小説でなくても、文学の挑戦はできると気づかせてくれた作品。 まじめに小説を読んで、小説の力を感じたい人にオススメです。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ7年ぶりの再読。高校1年生の時は義務で読まされたから、入り込めていなかった。 しかし、今回は大きな感動とともに読み終えることとなった。 あの頃から色んなことを思い、考え、親戚の死を経験し、様々な友人と出会ったから感じるものも自然と違ってきたのだろうと思う。 無邪気な「私」と陰のある「先生」の不思議な距離感を描く第一章。文章はゆっくりと流れていくイメージだ。 実家に帰ってから「私」の父の死を中心に温かく描く第二章。父の容態が悪くなるにつれて文章が駆け足になっていく。 圧巻の流れの中で描かれる第三章は人生の機微がぎっしり詰まっている。 一番ゾクゾクしたのは、先生がKに放った『精神的に向上心のない者は馬鹿だ』という言葉。人間がこんなにも恋で人を追い詰められるものか!嗚呼!結婚が決まってからもしばらくKのことを忘れるなんて尋常じゃない。 先生のKへの嫉妬や御嬢さんを責める気持ちや自分の情けなさに悩む気持ちは人間の醜い部分として分かることが多くて引き込まれる。 そしてKの死んだシーンも印象的。襖が少し空いていたのはKの先生へのわずかばかりの憎しみの気持ちの現れだろうか、あの描写は恐怖に震えた。 先生が罪を背負っていながら妻にそれんを押し付けず、孤高の死を遂げたことは解説によれば「明治の精神」云々らしいが、これは恋愛表現としては理解に苦しむ。これも現代思想に基づく俺の批判かもしれないが、奥さんの身になれば苦しみを分け合うことこそが幸せじゃないか。 先生の死を理解することはできないにしても、遺書の部分が素晴らしすぎて、また20年後とかに読みたくなるであろう名作。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ最後にやっと謎が解けるみたいな感じかな? 全部内容知った上でもう1回読んでみたいと思いました!!
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ読後、苦しかった。 長い長い「先生」からの告白、人生を語った手紙を読み終わり、まるで先生の人生を過ごしたようだった。 高校の教科書に載っていたので、テストでも「この時“先生”はKに対してどのような気持ちを持ったでしょうか」「この作品のテーマとしてふさわしいものを選びなさい」といった問題が出た気がする。 全編を読まず、テストに必要な部分だけを読んでいたので、この物語の深さは今まで知らなかった。 この手紙をもらった「僕」も、先生の過去を知って、この先自分の内に留めておくことが苦しいに違いない。 他人の秘密を知るというのはそれだけ覚悟と苦しみを伴うのだ。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログ先生の持つ弱さは自分の中にも存在するものだと思った。利己的で狡猾な行為を自覚しつつ為せども、捨てきれぬ中途半端な良心が却ってその行為からもたらされる事態を悪化させてしまう。そしてそういった時、自分を恐ろしく醜くて汚く狡い存在に思う。事の大小に関わらず、今を生き複雑な人間関係の中で暮らしているとそんな事に陥る時が誰にせよ、きっとある。 先生の行為によってもたらされた結果はあまりにも大きく深すぎた。自己嫌悪だけでは済まないところまで行き着くほかなかったのだ。 先生の感受性がネガティブな方向へ発揮されやすかったのもあるだろう。こころがやわに出来ているから、人生の是非を人間に左右される。それは良いことなのか悪いことなのかわからない。
0投稿日: 2011.09.05
powered by ブクログ親友と同じお嬢さんに恋をし、奪ったことで親友が自殺してしまうという過去を背負う「私」。 海水浴場で出会った青年の目から見た「私」を描いた上・中、「私」の青年に対する遺書として過去を激白する下の3編から成る。
0投稿日: 2011.09.02
powered by ブクログ中学の頃教科書で読んだときは「重いな…」と思ったが、大人になって読んでみると「こんなもんだっけ?」と思った。先生は精神的に幼いのかな。と思う…。好きになれる登場人物がいない。
0投稿日: 2011.09.02
powered by ブクログ「先生」は弱い人だと思ったけど、自分の過去を全て「私」に教えたっていうところは強いなぁと思いました。あたしにはそんなこと出来ないな・・・。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログ中学生の時読んだが、改めて読んでみた。当時感じた時と今では感じ方が違い、今の方が感動した。他の漱石改めて読んでみたいと思う。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログとんでもなく他人無関心な男が海辺で出会った青年から「先生」と呼ばれて話が動き始めます。恋の三角関係より更に深い「不信」を撒き散らしてくれます。
0投稿日: 2011.08.28
powered by ブクログ“然し.....然し君、恋とは罪悪なものですよ。” 人間のエゴや罪深さ 人間の弱さ、覚悟 がよく描かれている作品だと 思います。
0投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログ高校の国語の教科書に載っていたのがきっかけで読みました。 心理学を学んだ当時の先生の解釈は面白かったです。
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログ初めての夏目漱石。 いろんなところでこの本の評判を聞いていたから、読んでみたかった一冊。 この頃の恋愛ものというか、人の感情が書かれた作品て なんというか難しい。 まじめ・・・。 最初は男同士の気持ち悪い感じなのか? 不倫だなんだと そういった話なのかと思ったけど、違った。 太宰治も安部公房も川端康成も...まじめ。 この本もそんな感じの印象!
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログ夏目漱石の文章は読みやすく、たしかにうつくしいと感じた。 しかし、すんなりと読んでしまったためか、内容が頭に残っていない。読んだあとに折に触れて思い返すことが少ない。
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログ愛、裏切り、後悔、苦悩、将来。 なるほど、深い。毎年夏休み中の中・高生向けの読書に薦められるのも頷ける。 主人公は人生のどこかで自分は悪くないと言い訳でも言い逃れでもいいから、救われようとはしなかったのだろうか?原因となる妻がいつも側にいたから叶わなかったのだろうか。 私が思うに娘は最初から主人公に思いを寄せていたように思う。Kの告白により嫉妬と焦燥で滑ってしまった。 でも、主人公を愚かとは思えない。 自分も主人公並みにいざとなると間違った道を選びがちだから。 いざという時に落ち着いて対処できる人間になりたいですな。
2投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ然し……然し君、恋は罪悪ですよ。解っていますか 舞台の予習として久しぶりに読んだ。 独白が多く、物語を動かそうというというよりも、 読者に解釈を委ねる姿勢が良いと思う。 お嬢さんはKの事をどう思っていたのか、また先生の最期などは 結局作中では明らかになっておらず、ただ事実としての文章が そこにあるだけである。 人との関係は奇怪なものだと、人の衝動を突き動かすものだと、 今一度感じさせてくれる。 私は何千万といる日本人のうちで、ただ貴方にだけに、 私の過去を物語りたいのです。あなたは真面目だから。 あなたは真面目に人生そのものから生きた教訓を得たいと云ったから。
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログ先生が奥さんを好きで、三角関係の末にKが自殺する本─ 中学の記憶はこの程度で。それとは比べものにならないくらい感じるものが多く、大変満足です。 「私」が先生に感じる、言葉では表せない魅力、そしてそれを世の中から理解されないことへのもどかしさ。しかし、今の自分は先生との出会いなしでは構築されていないと、自信持って断言し、満足している姿。 これが“若さ”というものなのか。先生も“若さ”に捕らわれたまま大人になったのか。 就職難など、学生から社会に出るまでの葛藤は今も昔も変わりませんな。
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログ「こころ」というタイトルがふさわしい内容。 先生の黒い影の部分、少なからず共感できる。 エゴや矛盾や愛や責任感。 人間だれもが持っている部分だと思う。 だから、ものすごく共感する。 何度読み返しても、こころに響く。 言葉じゃ表せられないけど、 名作です。
0投稿日: 2011.08.09
powered by ブクログちゃんと読んだのは初めてです。(今更すぎて恥ずかしい)どちらかと言えばバッドエンドなのに鬱々としないのが不思議。先生の妻は好きなのに御嬢さんはなんか好きになれないのはなぜだ… 「恋は罪悪ですよ」って言葉が美しいです。
0投稿日: 2011.08.06
powered by ブクログ高校の教科書に載ってた覚えのある本書。 授業の大半は寝て過ごしたために中身についての記憶がなかったのですが、 書店で見かけたときになんとなく興味が沸きました。 なんで「こころ」なんでしょう。 タイトルの通り、親子関係(「私」とその両親)、友人関係(先生とK)、恋愛(先生とお嬢さん)などの人間関係における心理が深く掘り下げられた描写を基本としている。 これらすべて人間が一度は抱くであろう心理であり、自分の心の内面が暴かれていくスリルのようなものを感じてしまいます。 だから単純に「こころ」なんでしょうか。うーん。 勝手な解釈をすると、人生は心の持ち様だ、ということなのでしょうか。 もはや目的が見えなくなってきた(ように見える)Kは、お嬢さんに恋をし、人生にかすかな光を見出したのかもしれない。生きる目的の矛先を。 しかし先生とお嬢さんの婚約の話を耳にして、そもそもの自身の薄志を悟り、生を絶つ。 そして先生は先生で、Kの死に対する己の罪の意識をぬぐい切れず、これまた生を絶つ。 しかし、二人は死ぬ必要があったのか。もちろん無い。 薄志を悟ったならば、志を見出すまで歩めばいい。いつか見つかると気楽に考えながら。個人的に、志なんて、見出そうとして見出せるものではないと思うし。 過去に罪を感じたとしても、そんなの忘れて前を見るしかない。違法でない罪に人生を拘束する権利はない。罪だと感じたことを繰り返さなければいい。これはよく言われることでしょう。 漱石が「こころ」を書いた意図には諸説があるんでしょうけど(大正のはじめに雑誌連載された本作品は、その新しい時代が意識されているといわれています)、私はこのように感じました。 あぁ、なんで高校の国語はあんなに寝てたのだろう。 あ、そういうのを忘れて前を見ろ、という話でしたね。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ110727*読了 夏の100冊、6冊目。 高校の国語で読んだこころは、この物語のほんの一部であったことに、気づかされる。 数年たって、全てを読むきっかけができた。 高校時代よりも歳をとったからか、より、理解でき、そしてより、おもしろいと感じられたと思う。 昔の人の気持ちは理解し難い部分も多いけれど、金や恋といった、人間を狂わせてしまう部分は、昔から変わらない。 漱石を読んだのもこの作品が初めて。他の作品がどうだかはわからないが、2011年になってもまだ名著と謳われている、こころを書いた漱石に感服。 昔の文学にあまり興味を持てないけれど、こころはおもしろくて、夢中で読みました。結末を知っていてもおもしろかった。 こんなにも人を惹きつける文章を果して、わたしは書けるのだろうか。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ読んでいてずーんっとなる。人間のこころというものほど、恐ろしいものはないかもしれないなぁと思わされる。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ高校生の時に出会った 一生ものの一冊 最初は母さんの古いやつで読んでて 帯にその表紙が印刷されてるまっしろの限定カバーを買ったのだけど 高校生のときはKにかなり感情移入したし今もそうだけど、今読むと先生にも共感できて、つまり泣く
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ先生みたいな人は苦しいです。 自分をどうしても好きになれないし、大切にもできない。 他者への愛情の形がこれだとつらいよなぁ。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログあまりにも有名どころで恥ずかしい位。 しかし、やはり名作。 読み応え充分。 一番凄いと思うのは、いつ読んでも、その都度違う感想を抱かせるという事。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログ言わずとしれた名作をやっと読めました。 2年前は挫折しまくりだったので、 読めて達成感を少なからず感じました。 先生の人間らしい倫理観があるからこそ、 今も読み継がれてると思いました。 言ったときのメリット、デメリット、、、 そんなことは考えずに、妻という聖域を 守った先生。聖域を守ることで、先生は支えられて生きたのだと 思いました。
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ5年前に読んだから、ストーリー詳しく覚えてない。 でも、暗くて硬い話なんだろうな、と思いつつ読みはじめたが、面白くてスラスラと読めたのは覚えている。
0投稿日: 2011.07.15
powered by ブクログやーっと読了。最初のうちはあらすじ知ってるから、先生いつ死ぬんだろドキドキ☆で読めたけれど。遺書のあたりからダレてダレて仕方が無かった。先生はウジウジしてるし、私はなんやたら先生先生と慕ってるし*2、Kは小難しいこと言って死ぬし、お嬢さんというか妻が可哀想すぎるだろこれ!身近な人間に2回も死なれたくないよなー絶対。という陳腐な感想。中年になって読むとまた別の印象を得られるらしいが、中年になって読む可能性は限りなく低いような。近代日本人の苦悩ねえ・・・。 「車輪の下」やら「若きウェルテルの悩み」やら、いわゆる過去の名著の良さがわからんのはやっぱり・・・。なんだろう。そういう頭なのかな。ドンマイ俺。これ前半は面白かったのになー。やっぱり漱石は独特の当て字が面白い。 ロンドンの大学のとある教授は「三島由紀夫の自殺と漱石の“こころ”の先生の自殺は何か関係があるのか?」と普通に聞いてくるらしい。侮れないぜイギリス人。 「私は寂しい人間です」 「近頃は知らないという事が、それほどの恥でないように見え出したものだから、つい無理にも本を読んで見ようという元気が出なくなったのでしょう」 「平生はみんな善人なんです(中略)いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです」 「ーーつまり事実なんですよ。理屈じゃないんだ」*3 「何でも遣りたい事は、生きているうちに遣っておくに限る」 恋の衝動にも、こういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです。 私は冷ややかな頭で新しい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きていると信じています。 向うが内心他の人ぶ愛の眼を注いでいるならば、私はそんな女と一所になるのは厭なのです。 「精神的に向上心の無いものは馬鹿だ」 ちょっと引用しようとしたら、大量に引っ張ってきてしまった…。ちくしょう。
0投稿日: 2011.07.14
powered by ブクログ20代半ばになって、やっと最初から最後まで読むことができました。 心理描写が素晴らしく、登場人物の心情が手に取るようにわかってしまうのが凄い。本当に名作としか言い様がないです。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ少し前に、再読しました。 これを読んだのははるか昔な気がする・・・確実に読んでいるのに、雰囲気だけ覚えていて、こんなだっけ?と思った(いつもだけど)。 坊っちゃんを読んだときにも思ったけれど、なんともリズム感のある素敵な文章。ストレスフリーな言葉遣いでした。 なのでこういう話ですが、なんだかすっと読んでしまった。 3部作の最後は手紙であって、先生の過去について長々と語られるけれど、この「先生と遺書」の部分を読んでいる間、「私」のことを忘れていた。 先生と私、両親と私、ときて、物語の主役として「私」のことを追いかけ、「私」の立場で物語の世界にこちらが歩み寄って感情移入していたはずだったのに、 最後の章で「私」は物語を抜け出し、読者である自分自身に重なる。 それまで散々与えられてきた「私」というキャラクターに、こちらがなろうとするのでなく、あちらが私になってくれる。 そうして長い長い手紙を読む間、「私」やその両親のことは自分の表層には浮かび上がって来ず、ひたすらに先生の物語に引き込まれる。 夜行に飛び乗りずっと読んでいるはずの「私」の描写は一欠片もなく、読者自身が先生の手紙を読んで受け取る感情はそのまま「私」の感情としてしまっても違和感も齟齬も起きない。 そしてそのまま物語は終わる。 腹の中にしまって置いて下さい、と頼まれて。 これが「私」と先生の話で、あくまで「私」というキャラクターが中心の物語であれば、こうやって手紙という形で先生の物語を最後に持ってこなくても良かったはずだと思った。 もちろん先生の問題として、こういう形で秘められた物語を差し出すことに、それなりの必然性があった。 けれど、第二章まで頑なに秘められた物語を、それまでそれを求めていた「私」の存在なしに差し出されることで、なんというかとてもバランスが崩れている。 どう考えても、第三章は、浮いている。 第三章を読むと、第一章第二章がおまけでしかないように思える。 この構成が、なんか、ものすごい。 第一章では、目の端にちらっとうつる影のように、見え隠れし、 第二章では生々しく迫ってくるものとして、けれどある種の乾いた感じを持って横たわっていて、 そして第三章では、全く乾かず粘度と湿度を最大限にしてなみなみとたたえ、あふれて、零れ落ちてたまってゆく、 そういう風に、加速感を持って、「死」というものが取り扱われている気がする。 どんどん死に近づいてゆく。 ホラーみたいな恐ろしさではなく、とにかくその深淵に、自分の足でじりじりと、けれど最後は駆け寄って覗き込むようにして、とにかく己から近づいてゆく感じ。 そして覗き込んだその奥にあるのが、きっと「こころ」なのではないか。 そこへ加速度を伴って近づいていき覗き込むのは、「私」というキャラクターではなく、読者である私たち自身だ。 第二章で「私」が書き置きひとつ残して実家を飛び出し、夜行列車に飛び乗る。 そこで「私」が飛び出したのはこの小説という物語自体であり、飛び乗ったのは読者である私たち自身なのだ、という気がした。 そして私たちは否応なしに、深淵を覗き込むことになる。 こちらから歩み寄り、自分の父が死にかけているという状況に感情移入するよりも、「私」が飛び乗った自分自身の目で、過去の物語として語られる先生の手紙を読み進める方が、より濃く深く強く「死」に触れられる。 そのように思って、そこで某人の、「現実を感じきりたいのであれば、そこから距離をとらねばならない」という言葉を思い出したりしたのでした。 少し違うかも知れないけど、とにかく、思い出したのですよ。 しかもきっとこの形って、ものすごくそれに合致したというか、本当に本当に素晴らしい形なんだろうなと思った。 先生の手紙によってどっぷりと「死」や「現実」を覗き込んだあと、私たちが立ち返るのは、父が死にかけているのにそこを離れていく「私」の夜行列車ではなく、読み終わって本を閉じる読者である私たち自身だ。 そしてそうやって距離をとって感じたものを持って、私たちは生々しすぎる現実を取り扱って生きていく。 すごい形だ。 物語の内容自体や、そこで覗き込んだものに対する感想などは、多分最初に読んだ若い頃の方が大きかった。 今ももちろん感ずるところはあったけれども、少し日が経っていることもあって、一番すごいな、と思ったのは全体を考えたときのこの形でした。 これって漱石って、考えてやっているのかしら。 感性はもちろんなんだけど、なんか、ほんとにすごいなぁと思ったのでした。 本当に面白いものって、こういうレベルなんだな、みたいな。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ漱石の三部作を読むのは、自分の素の領域で純な部分で勝負することになるんじゃないでしょうか。そういうことって漱石の小説を読む以外なかなかないことで、なかなかできない経験なんだと思います。 夏目漱石の最高傑作との呼び声もある作品。 文体は丁寧で慎重でサラッとしている。なんか現代の小説よりもリアリティを感じました。なんなんだろうね、この感じって。夏目漱石に比べると、現代の作家の文章ってあまりに作り事っぽすぎるように感じる。夏目漱石の文章こそが小説であると言いたくなるような文体なんだよなぁ。内容は、ネタばれになるから、先生の自殺に絞って…(それが大きなネタバレじゃないか)。 金の前では、平生善人な人が悪人に変わると、そんな叔父そしてそこから発展して周囲の人々を疑いのまなざしで見る先生なんですけど、恋事に対しての先生の内面の動きや言動なんかは、悪人を糾弾するそれまでの筋から一転して、ミイラ取りがミイラになっちゃってるように、疑心と策略を弄してしまうんですよねぇ。それがきっと、先生が自殺する原因となったことなんだろうね。 しかし、これ大正の作品で、物語の舞台は明治末期なんですが、あんまり現代と違和感なく読めてしまいました。その時代でも、「昔に比べると世知辛くなったもんだ」みたいなセリフがあります。なんか、戦後まもない時代と現代とを比較してあーだこーだ言ったりしますけれど、それに近いんですよね。そういうところがまた読みやすかったりする。 久々に夏目漱石を読みましたが、面白かったです。 また読んでないのを読みたいね。ま、読んで片っ端から忘れていくんだけど。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログ高校の教科書に出てきた作品 読んでいくうちにどんどん引きこまれていく そして読んだあと、じっと考えさせられる また時間が空いたときに一気に読み返したい 名作と思える作品だった
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログなるべく避けていました。 なるべくならきれいなものを見ていたいし、 なるべくならきれいなものであると思っていたい。 なるべくなら面倒なことはしたくないし、 なるべくならシンプルがいい。 そんな自分の欲から今まで置き去りにしてきたたくさんのことを否応なしに突きつけられて、ウゲってなりました。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ読み終わってからも「先生」に想いを馳せてしまいました。 自分がこの小説にでれるなら「先生」ともっと話したい。 しばらく経ったらもう1度読みたいです。
0投稿日: 2011.06.15
powered by ブクログ高校生の時の現代国語の授業で第三部の“先生と遺書”を習ったのをきっかけに読み始めた本。 当時、他に好きな人が居る人に片思い中だった私に酷く影響を与えた本でした。 結婚した現在、読み返してみて持った感想が高校時代とは全く違っている事に時の流れを感じました。 友人を死なせてまで成就させた恋を自らの死という残酷な形で終わらせた先生がちょっと許せないと思いました。 残された奥さんが気の毒だと思いました。 “先生と私”の中の一節「然し気を付けないと不可ない。恋は罪悪なんだから。~中略~ 君、黒い長い髪で縛られた時の心持ちを知っていますか」という先生の台詞は酷く官能的で印象に残りました。
0投稿日: 2011.06.11
powered by ブクログ私の読書の原点。私に読書の意欲を与えてくれた書物。毎年必ず一度は読み返します。私はまだ、向上心が足りないので馬鹿のままです。
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログ親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。 鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋と友情の間に生まれる嫉妬は恐ろしいものだと思った。 Kが遺書で先生のことを責めていないことが逆に、先生の罪の意識を重くさせていることがKの復讐のように思えた。
1投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ真剣になるとは、こういうこと。「向上心のないものは馬鹿だ」。日本文学の礎を築いた文豪が、正しく真面目に書いている。いい意味の神経質さも出ているし、救いようのある暗さに助けられる。キャラ立ちのうまさ、文体の流れのよさ、印象付けにおいて、先生は先生!
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログ100年前も人間の感情の構造ってあんま変わらなかったんだなーと。100年後に読まれる本を書けることが驚きです。さして変わってないはずの日常に気付けて、そこに踊らされている自分に恥じ入ります。
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログ行人にならび、良著。 これはほんとに興味深い内容でした。 人のココロの難しさ、弱さや強がりなど、全体的にちょっとくらい雰囲気もある、考えさせられる一冊。
0投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログ人間って怖い。。。 高校生のときに教科書に載ってたから全部を読んでみたいって思って読んだけど、高校生のときに受けた恐怖は変わらへんかった。 教科書に出てきて、作者名と作品名を覚えさせられたような作品ってなかなか読んだことなかったけど、これから少しずつ読んでみようかな。
0投稿日: 2011.05.26
powered by ブクログ人間の心の表と裏。 誰にでもある善と悪。 大人になって読むと、学生時代とは違う感覚を得ることができる。 定期的に読み返してます。
0投稿日: 2011.05.02
powered by ブクログ昔書かれたものとは思えないほど読みやすい。こんな複雑で説明しにくい状況を文章にできるなんてすごい。わかりやすいし、共感できる。
0投稿日: 2011.05.02
powered by ブクログ一般的に有名なのは下の部分の「先生と遺書」の箇所で、学校の授業では一部を読んだことがあるものの、最初から全て読んだのは今回が初めてである。 前半では「金」をめぐって一人の人が我執に走り豹変してしまう様が、後半では「恋愛」をめぐって同様な様が描かれている。俗に「名作」と呼ばれているものは、その作品以後の視点から眺めたら大したことをしていないように感じることを、最初に実行したという点にその素晴らしさがあるのだと考えられる。この作品も同様に、現代から見れば、登場する「先生」や、「叔父」は、ごく一般的な人間像としてとらえることができる。しかし、当時はまだ明治維新後間もない頃であり、個を表に出すことがはばかられていた風潮が残っていた頃である。その時代においてエゴイズムをそれと感じさせないほど自然に描いたという点でこの作品は至高の名作と言える。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ少なくともわたしは「先生」のことを「最低」なんて軽々しく言えない。 読みなおしてしまう。 何度も何度も何度も何度も。
0投稿日: 2011.04.20
powered by ブクログ言わずと知れた名作です 教科書で読み始めましたが 最後は本を買ってしまいました ラノベみたいで 読みやすかったですね
0投稿日: 2011.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
This review may contain spoilers. In this novel, one of main characters is "sensei". He wanted to be a conscientious person and he was. But one day, love and jealousy made him mad. He betrayed Close friend for him profit. Since then he could not trust himself completely. Moreover his value of life and love made him impossible to talk anyone about this. He suffered from loneliness and at last, he committed suicide.
0投稿日: 2011.04.14
powered by ブクログ高校の教科書に欠かさず掲載されている「こころ」。 しかし、うちの高校では、教科書に掲載された本文は用いず、 各自が文庫本を購入、各自で読み、それを前提にテストが実施されるという変わったスタイルでした。 そうなると一つ大きな問題が生じるわけです。 僕みたいな勉強ギライは、一切読まないっていうことになるのね。 テスト前には一生懸命、友達からあらすじを聞いたりしてね。 もう完全な付け焼き刃。 で、時は経てひょんなことから、教科書に掲載されている「こころ」に目を通す機会があったわけでありんす。 それは「下 先生と遺書」の一部分だけなんですけど、がっつり引きこまれてしまった! 全文が読みたい! っていう欲望が大きくなって、このたび「こころ」読破にリベンジしたのでございます。 こういう、いわゆる文学作品って高尚すぎて、読後に何を得ればいいのか悩んじゃうんですけど、 コレはちゃんと先生が「私は私の過去を善悪ともに他の参考に供する積りです」って言ってくれているのよね。 じゃあ「私」になったつもりで、先生の過去を参考にしちゃえばいいんだっていう単純な読みもアリですな。 意外に現代の人間にも通じるところが多くって、うわ漱石すげえって。 だからこそ「名作」なんでしょうけどー。 【目次】 こころ 上 先生と私 中 両親と私 下 先生と遺書 注解 大野淳一 漱石の文学 江藤淳 『こころ』について 三好行雄 年譜
0投稿日: 2011.04.12
powered by ブクログ同じような経験がなくとも主人公に感情移入できる1冊です。 内容が重めの為、体調が良いときに読んで下さい。
0投稿日: 2011.04.08
powered by ブクログ高校生のとき授業で読みましたが久々に読み返しました。Kの自殺の方法は首吊りだったと思い込んでいました。
0投稿日: 2011.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半は私の目線で、後半は先生の遺書という形で書かれています。 先生はKの自殺後、苦しみながら生きていたのではないでしょうか? 自分中心に考えていると、他人を傷つけることがある ――― そんなことを教えてくれる作品だと思います。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログ漱石の作品でもより文壇の評価が高い本作を初読。これはなんとも、坊っちゃんよりも当然読みづらくはあった。しかし、あらすじを誤読し最初から登場する青年が先生の奥さんを寝取るのだとばかり思い込んで読み進めたため、その機会はいまか、いまかと勝手な憶測をしてしまった。と思っていたら先生の200ページ近くに及ぶ手紙で明かされる真実。あーこっちか。こころとはまたすごいタイトルをつけたものだ。その名詞が持つホンワカとしたイメージを完膚なきまでに打ち破るそれでいてまぎれもなく人間のこころに極限まで迫った小説だった。人間が必ず備えている孤独とそれに飲み込まれていく人間の悲しい姿が人ごとじゃなく突き刺さった。少なからず自分の中にもある部分だ。そしてこれはすごいなと勝手に思ったのだが、心の暗い部分を描くことによって自分だけではない、という大衆の孤独を緩和させる小説でもあったのではないかと。そういう意味でもこの時代においては功績が大きかったはずである。これも極めて現代に通づる部分である。
0投稿日: 2011.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学の暑中休暇で訪れた鎌倉の海で「私」はひとりの男と出会う。 その孤独で不思議な人柄に惹かれ「私」はいつしか男を「先生」と呼ぶようになる。 大学卒業後、父親の病気で里帰りしていた「私」のもとに一通の長い手紙が届く。かつて恋人を得るために親友を自殺に追いやった「先生」の過去が、その遺書によって明かされていく。 誰もがタイトルくらいは知っている、学校の教科書で取り上げられるほどの超有名作品。実際に読んでみると、これが国語の教材として果たして適切なのかという疑問にぶち当たる。 大学を出ても役には立たない。 親の財産は相続しておけ。 人を信用するな。 恋愛は罪悪である。 人生の教訓を得ようと近づいていく「私」に「先生」が教えたことは、人が孤独に生きるための心構えのようにとれる。とてもじゃないが“それでも人生は素晴らしい”という内容ではない。 「先生」の自殺。その後の「私」についての記述は本編にはないが、きっと気分は滅入り、出端を挫かれる思いを感じたのではないだろうか。 そしてそれは教室で本作を読した生徒の各々が感じる思いに違いない。 扱いを間違えれば、若い芽を摘んでしまい兼ねない危うい諸刃になり得る。 これは、叔父に財産を騙し取られ、下宿先の娘を巡り、自分の想いを成就させるために先に恋心を打ち明けてきた親友を一喝し自殺に追い込み、結婚はしたものの仕事はせず、罪悪感に苛まれながら暮らし、明治という時代の終わりと共に自殺した「先生」の生涯をどう感じたか。という道徳倫理の物語なのだと自分は思っている。 問い① このとき「私」はどう感じたのか要約して書きなさい。 ( ) ・・・埋められません。 これが自分の学生時代に教材として出会わなくてよかった。 この物語を咀嚼し、糧にするには相当の耐性が必要。教科書で抜粋を読み、テストの答案を埋めていた人たちは、どう感じたのだろう。この「先生」がどう映ったのだろう。 大半が「先生」の遺書、というこの名作を人は様々な角度から分析している。 無学な「私」の父親から、博識な「先生」への精神的親族の推移の物語。 ひとつの恋愛感情にも似た「私」と「先生」の物語。 罪悪を背負って生きた「先生」の孤独を貫いた贖罪の物語。 そのどれもが当てはまる包容力を持ち、そのどれもが蹴散らされる冷たさを合わせ持つ「こころ」とは、その全編を通して我々に繰り出された長い長い“問い①”なのだと思う。 何を悪とし、善とするのか。 何を守り、何を棄てるのか。 何を以ってして、人はそれを“こころ”と呼ぶのか。 きっと、何度も何度も読み返すはず。 問い① このとき「私」はどう感じたのか要約して書きなさい。 ( ) そしてその空欄やっぱり、そう簡単には埋められそうにない。 夏目漱石、その他の著書 ・吾輩は猫である ・坊っちゃん ・夢十夜 などなど。
0投稿日: 2011.03.30
powered by ブクログOne of the required readings I needed to do for a Japanese literature class that I'm taking in college right now. Out of the three that we had to read, this was the easiest to read. Of course, my edition was made for middle-schoolers I think so it's not really much to brag about. After reading it, I feel that I'm still not ready for 近代文学 just yet. I definitely liked 先生's story much more than the narrator's. The narrator to me was actually a little bit creepy. In today's standards, he definitely would have been labeled as a stalker. So for now, I'm giving it a 3 star. I hope the other readers don't hate me for that. I just don't think that I'm mature as a Japanese reader to fully appreciate it yet. I'm still reading young adult books for goodness sake.
0投稿日: 2011.03.19
powered by ブクログ人間が生きている作品だと思った。 自分は先生のような人間だ、とおもう人も少なくないのでは。 ひとの生きるということは、自意識と向き合いながらまわりの人間と関わっていくということだ。 私も、まだまだ勉強せねばと思わせてくれた。まあ、大体の本がそうなのだが。 先生には最後に、心を打ち明けられる人との出会いがあった。 真摯に周りと向き合いつつ、色々な出会いに貪欲でありたい。
0投稿日: 2011.03.14
