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海と毒薬(新潮文庫)
海と毒薬(新潮文庫)
遠藤周作/新潮社
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総合評価

577件)
3.9
148
217
141
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    戦争末期、九州の病院で米軍捕虜の生体解剖が行われた・・・・・・この歴史的事実を基に、日本人の底流にある精神的な闇に身震いする作品。たんたんと「処置」する場面が描かれていて、一息に最後まで読み進んでしまった。神の似姿に造られ、「神よりも少し劣る存在」(聖書)である人間・・・・・・その人間の命を助ける医者は、まさに聖職という呼ぶにふさわしい。その聖職にある者たちが、戦争という社会的条件下にあるというだけで、その「神聖な」手をもって人間を「殺した」。生まれながらの人間の奥底に潜んでいる罪の根深さ(原罪)を思わされる。

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    投稿日: 2007.07.16
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    いろいろと暗い小説やったなぁ・・。生体実験という題材だけでなく、個人個人の奥底の心理とか。でも肝心の実験や実験後の心理描写(罪悪感とか、もしくはもっと深いどろどろ)をもっと見たかったな。2007,07,07読了。

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    投稿日: 2007.07.08
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    よく、この話を「日本人論」と評するのを見ますが、短絡的ではないかと思います。通り一遍の意味ではないにせよ、日本人論を「語る」日本人って、何人さと思うので。 どちらかというと、戦時下の戦場以外の場所で敵国人を殺すことは殺人にならないのか、とかけて、敗戦国と戦勝国と解きたい気分。 まあ、それこそこの作品のテーマからは遥かに外れた話ですが。

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    投稿日: 2007.06.22
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    戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。

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    投稿日: 2007.05.27
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    初めて読んだ遠藤周作の作品。人間の罪、人間の脆さ、人間の愚かさ。なぜか読んでる間中、暗い夜の海が頭から離れなかった。

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    投稿日: 2007.05.26
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    捕虜の人体実験をやりまくった日本軍の細菌部隊(731部隊)を思い出しました。きっとそれが題材のはなしだと思います。「人間の尊厳とは?」なんてテーマを問いかける問題作。でも遠藤周作なんでちょっと固くて重くて魅せない。この題材ならもっと面白くてもいいと思うんだけどな・・・

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    投稿日: 2007.05.23
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    ワタシって、こういうテーマを論じるのが得意なんだなぁって気づかせてくれた一冊。 面白いし、すごく考えさせられる。 でも重過ぎるほど重いので、普段は読めません。

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    投稿日: 2007.04.14
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    遠藤周作著。 戦中の病院で捕虜となった米軍兵士らに何が起こったか。 いままで私達が教えられてきた道徳観、その根本の是非を問われる作品。

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    投稿日: 2007.03.30
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    【2004.08.18.Wed】 大学生の和泉は心臓の移植手術を受ける。そしてその後の自分の趣味、嗜好が変わってきたことに戸惑う。心臓移植によってドナーの記憶までも移ることがあるのだろうか。そんな謎を抱えながら、和泉は心臓移植という近代科学の闇に触れてゆくことになる。脳死と言う極めて難しい問題、判断。またレシピエントとなる者の価値。触れなければならない、しかしずっと目を背けてきた事実にあえてスポットを当てている。ドナーとレシピエントの命の重さを感じずにはいられない。また医療技術の向上がもたらしたものは、科学などでは片付けることの出来ない人間の深い葛藤であった。

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    投稿日: 2007.03.13
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    中学生のときに読書感想文を読むために初めて読んで、大きな衝撃を受けた1冊。 私が今まで信じてきた「常識・道徳感」というものは今の日本の教育によって植えつけられただけのものであって、それが本当に真実の「良心」であるかどうかはわからない。という、不思議な恐怖感に襲われました。 絶対的な「神」とい存在が不在である日本において物の良し悪しというものは特にあいまいであって、周りに流されずに自分の意思で物事を見極められる人間でありたいと思う。

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    投稿日: 2007.03.10
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    これは確か中学か高校時代、日本近現代史に興味を持ち始めた頃に出会いました。 そういった今以上に多感な時期に読んだこともあって大いに影響を受けています。 日本が戦時中に行った捕虜の人体実験を元に書かれた小説です。 だから量のわりに非常に重苦しい。 著者はキリスト教を信仰しているらしいですね。 そう言われれば、「キリスト教」的な思考が基盤にある気がします。 その一方で「日本人」はいかなるものかということもテーマになっていると言われています。 私はそのようにカテゴライズすることがあまり好きではないので、もっとシンプルに人間ってなんだ、良心って一体なんだと考えました。 その背景に「日本」的、或いは「キリスト教」的バッググラウンドは勿論あると思いますが。 もっと言うと戦争や医学など様々なバッググラウンドがあります。って当たり前ですね。 一体何に対しての良心の呵責なのか、罪の意識なのか。 人を殺めることに対してなのか、世間の目なのか、はたまたそこにはもう良心はないのか。 そんなことを考えさせられて、あ、人間って恐ろしいし複雑だななどと思います。 そして、小説としても展開の仕方が非常に好きです。 主体がどんどん変化していくのでリアリティがあります。

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    投稿日: 2007.03.04
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    日本人が捕虜を使って生命維持の実験をする怖い話。日本人とは、命とは、神とは。事実がもとになってるらしいです。陰鬱。鬱々。

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    投稿日: 2007.03.01
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    作品全体がモノトーン、陰鬱な感じがします。 小学校のとき、国語のテストの問題文でこの作品の一部が使われていた事を良く覚えています。それだけ印象が強かったんでしょうね。

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    投稿日: 2007.02.20
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    事件そのものではなく、事件にかかわった人たちの、迷いや葛藤を描いた作品。おそらく同時期の西洋でも同じような事件があったと思うが、このような小説はあるかな…

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    投稿日: 2007.02.18
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    捕虜の解剖・・・少しの好奇心で 読んだはいいけど・・・!! 怖い!でもこうゆうの好き! でも誤解しないで下さい。 あたし実験(無意味で残酷な) には反対ですから。

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    投稿日: 2007.02.16
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    本当にあったことを元に描かれた小説です。こんなことが本当にあってたのかと思うと、ゾッとする気持ちでいっぱいになります。

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    投稿日: 2007.02.13
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    高校時代に読んだ時よりも、もっと「こわい」と思った。 戦時中の捕虜生体解剖という事実への「恐怖」もさることながら、人間という生き物に対する「恐怖」を感じた。 遠藤周作が一貫して問う「日本人とは何者か」というテーマが凝縮されている一冊。 人間の弱さや良心の存在、集団狂気など、ページ数の短さに似合わない深さがある。 生体解剖の生々しい表現に目をそむけそうになりながらも、好奇心から読み進めてしまう自分の中に、勝呂や戸田のようなダークな部分を感じてしまった。

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    投稿日: 2007.02.06
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    ぼくはその時、いつかは自分が罰せられるだろう、いつかは自分がそれら半生の報いを受けねばならぬだろうと、はっきり感じたのだった。今日、人々が炎に追われ、煙に巻きこまれながら息たえていっている時、このぼくだけがかすり傷一つうけず何も犯さなかったように生き続けることはあるまいと思ったのだった。だが、この考えも別に苦痛巻を伴ったものではなかった。ただ一に一を加えれば二となるように、二と二とを足したものが四であるように、こうした事実は当然のものとして頭にうかんできたのだ。

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    投稿日: 2007.02.01
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    戦時と戦後の話。脳医学を発達させるために、外国人兵士捕虜で実験をしたという実話。辛い話だけれど、詠むべきものだと思う。

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    投稿日: 2007.01.30
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    何年か前に買っててやっと読めた。なんだかドキドキして先が気になって仕方がなくって、どんどん読んでいたんだけど、内容がない様なだけに落ち込んだ。きっと読み直したりしないだろうから、売ります。あぁ、でも、なんか、色んな意味を含んだ上で、面白かった様な、しない様な、何とも言えませぬ。

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    投稿日: 2007.01.18
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    初めて読んだ遠藤周作作品。 敬虔なクリスチャンであった遠藤周作だから書けた小説。日本人とは?人間とは?を改めて突きつけられる。

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    投稿日: 2007.01.14
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    戦時中に、日本の若い医学生が米兵を人体実験するというストーリーです。 映画もありますよ。 奥田えいじが若いです。

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    投稿日: 2007.01.10
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    米軍捕虜の人体実験と医療のお話。 ところどころにキリスト教が絡んできて、凄く奥深い話です。 人間の内面や、理屈じゃあらわせない部分がくっきりと描かれています。

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    投稿日: 2007.01.06
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    さまざまな理由から、生体実験に参加した人々。”どうせ死ぬんなら、人の役に立って死んだほうがまし”。一方で”人を殺しているということ”。自分にはどっちが正しいとは判断できなかった。善悪の線引きって、と考えさせられた本。「沈黙」と類似する問題だと思った。

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    投稿日: 2006.12.25
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    「時代の流れががそうさせた」では済ますことができないような内容だと思います。でももし自分が勝呂の立場にいたら・・・ 同じように流されてしまうかもしれない。 作者が書く「海」の様子が印象的でした。彼は偉大な作家ですね。

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    投稿日: 2006.12.24
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    まず、タイトルセンス。すごくいい。「海と毒薬」・・・。響きがいい。内容は直接的には「海」も「毒薬」も関係ないんだけど。暗喩はしているように思う。第二次世界大戦中に捕虜の人体実験を行ったという、やや事実も含まれている小説。事実を踏まえている点などや、描写が凄く細かい事も加わり、読んでいて恐ろしくなった。それは、戦争に対する恐怖もあるけど、それだけじゃなく人の心の奥の部分に対する恐怖もあったように思う。あと、戸田が自分の罪の意識の無さ、というか社会に対する意識はあるものの、自分に対して感受性がないというか、その点に対してちょっと理解出来る部分もあって、自分自身が怖くなった気がした。一回は読んでおきたい本だと思った。2006.12.22 再読

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    投稿日: 2006.12.23
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    読んでいて気分が暗くなってきました・・・ ストーリーは、九州の大学付属病院で実際に起こった、米軍捕虜の生体解剖事件。それを、実際に生体解剖を行った医師たちの過去などを交えて1冊の本になっている。とても内容の濃い話。 私も以前は某病院の研究棟で実験を行い、現在は動物実験をして日々マウスを解剖している身としては、とても現実味のある話だった。 私は現在ではバッサバッサとマウスを解剖しているし、交尾させども、サンプルとして必要でない個体はたくさん安楽死させている。 でも、人間を実験にするのだって、マウスだって、同じ。ただ、人間だと感情があって、罪悪感がより大きく感じる。本文でも、実験体にされた捕虜が自分を殺す医師たちに対して何の疑いもなく微笑している姿を見て、私もたまらなく思った。 でもやっぱりヒトが病気と戦って長生きをするためには医療技術の向上があるわけで、そのうえで医師たちは自分の地位の向上や知的好奇心のために日々様々な実験を行っている。この話に出てくる医師たちも、格別精神が破綻しているとか、変な思考回路をしているわけでもない。 「生体実験は悪い」とかそういった問題だけでなく、色々と考えさせられた。 〈おまけに〉この本では、米軍の人に使った麻酔がエーテルだったことに驚いた。私たちも今マウス安楽死用にエーテル麻酔を使ってる!!人も、マウスも生き物としては同じなんだよね・・(感情論としては違うけど)

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    投稿日: 2006.12.06
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    あなたならどうしたと思いますか? その場を去ったと思えますか? 恥ずかしながら、私はそんなに強い人間ではないです。

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    投稿日: 2006.11.23
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    テーマは暗いが決して難解ではない。非常にわかりやすく、心情の描写も簡潔。それだけにテーマをはっきりと突きつけられる。苦しいけど魅力がある傑作。

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    投稿日: 2006.11.22
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    アメリカ兵の捕虜を生体実験することになった人々の姿が書かれている。生体実験と聞くから、どんな残酷な描写があるか、と思ったらそうでもない。飽くまで淡々と、決して必要以上に強調されたりしない。だから、ああ、この作者は本当に真摯に人の心を書いているのだ、と実感した。

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    投稿日: 2006.11.20
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    第二次世界大戦中、ある大学病院で人体実験が行なわれる。その実験に携わった人を丁寧に追っていく物語。「戦争」「罪」「良心」この問題を筆者は投げかけてくる。 友達から、勧められて読んだ本。読む量はそんなに多くないが、中身がとても濃い。もしかして描写が読む人によってグロいかもしれません。

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    投稿日: 2006.11.14
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    米兵捕虜解剖事件を材料に日本人という人間をいくつかの種類に分け浮き彫りにしつつ、宗教観がなく明確な倫理観の確立していない日本人への批判を投げかけている。

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    投稿日: 2006.10.28
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    空襲の続くF市。日々、破壊されゆく町と黒い海を、一望できる病棟。その屋上に立つ医学部の助手、勝呂はある決断を迫られていた。「人体実験」の手術に立ち会う決断である。 ページをめくる毎に増す恐怖、終始続く張り詰めた緊迫感。しかし、先を見ずには居られなかった。 戦時中という狂気の中で、日本人が犯した罪。目を伏せたくなってしまうかもしれない、しかし、目を逸らしてはならないのだと思う。 『深い河』でも感じたことですが、遠藤周作さんが描く人間の闇の部分には圧倒されてしまう。色々な視点から、戦争について、罪について、そして人間について深く考えさせられた。 平和ボケとも言われる現代、戦争の狂気とはかけ離れた生活。だがもし、あの時代の、主人公の立場に立たされたなら…私達は「それは罪である」と言えるだろうか。

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    投稿日: 2006.10.25
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    新潮文庫のYONDA君携帯ストラップにつられて新潮文庫夏の100冊の中から、気になっていた本を何冊か購入。そのうちの1冊。YONDA君どころではなく、すごく重い話だ。 戦争末期、ある病院で起った、米軍捕虜の生体解剖実験の事実をもとにした小説。もちろん、小説なので書いてあること自体はフィクションだ。できるなら、生体解剖の事実自体もフィクションであればよかったのに…。戦時中だから、こんなにも人の生死に鈍感になれるのか。でも、今いろいろと起っている凶悪事件を鑑みれば、あながち戦争のせいというわけではないのかも。何かの拍子に人間のどこかのスイッチがOFFになっていると、命に鈍感になってしまうのかもしれない。ただ、個人的には「沈黙」の方により深い感銘を受けた。 (2000 Aug)

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    投稿日: 2006.10.18
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    生体解剖。 それに立ち会った人たちのそれぞれの環境、心理描写が鮮明。 人道的にどうなのか!?っていうのは誰もが思うことなんだろうけど、もちろん自分も思った。でも、その実験がなかったらわからなかったことも多かったのもまた事実。だからといって生体解剖を肯定しているわけじゃないけど、そういう出来事を歴史の一つとして片づけるというか、さらっと流そうとしている自分もまたいるわけで・・・。やっぱり間違ってる!!って思うけど、けど、けど、、、。難しい。結核の治療法をこの解剖によって発見すれば助かる人は増える。でも、そのために一人の人間を殺していいのか・・・。よくないに決まってるけど、ただ「いけない」って言うのは浅はかな気がする。

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    投稿日: 2006.10.13
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    とても刺激的な内容。かなり古いほんだけど、古臭さは全く感じない。 遠藤周作は、相変わらずに表現がきちゃない。。。におってきそうにきちゃない。 痰の焼ける匂いはなかろうもん。 確かに心が動かされる本。 「人間の良心なんて、考えよう一つで、どうにも変わるもんやわ」

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    投稿日: 2006.09.22
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    外k国人捕虜生体解剖に関わった人々を酷いと言葉でいうのは簡単だけれど、人間の心の闇とか怖さはその言葉を超えて私の胸に迫ってきた。人間としてしてはいけないことでも、その感覚がなくなる集団、時代があることは人間がずっと持っているものなのだと思った。人間の弱さには怖いものがあることを思い知った。

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    投稿日: 2006.09.06
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    山本周五郎の名著。続きは確かにあるはずなのに、もう書かれることはないでしょう・・・(残念)。重いテーマですがぜひ読んでおくべき一冊です。

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    投稿日: 2006.09.05
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    怖いけど興味のあった作品。 面白い、というものではないと思います。が、問題作だけあって考えさせられます。 自分はこの人たちと違う、と言い切れない怖さがありますね。 自分だったらと、この作品で取り上げられた捕虜の生体解剖のみならず、戦時中に起こったことについていろいろ考えさせられました。 戦後すぐにこの作品を書いたそうですが、その当時の反響はどうだったのでしょうかね

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    投稿日: 2006.09.02
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    映画化もされた遠藤周作の傑作。鈍い灰色の海、戦火にもえる空。あたりまえのように殺される人間たち。命の意味を見失っていく青年医師の姿を描く。

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    投稿日: 2006.08.22
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    全体を通したパセティックな雰囲気が良い。会話も秀逸。 戦時中の惨劇をもとにした半ノンフィクション小説です。

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    投稿日: 2006.08.01
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    羊の雲の過ぎるとき 蒸気の雲が飛ぶ毎に 空よ おまへの散らすのは 白い しいろい綿の列 ホント名作。 良い小説は読後の心境が絶妙。

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    投稿日: 2006.07.22
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    戦争末期のお話でございまして、九州の大学付属病院での出来事でした――それは、捕虜となった米兵の生体解剖でございます。 事実なのかそれとも単なる小説なのか、区別出来ない程のリアルさ、不気味さを見事に描写されており、読み手であるわたくしがキチガイになってしまうくらいでございます。 さて、生体解剖に参加した者は単なる異常者だったのでしょうか。いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆り立てたのでしょうか? 戸田という者はその行為に対して、これっぽちの心の呵責はないという手記もあります。 それでは、生体解剖はいったいどのように行われたのかは、実際に手に本を取ってお読みいただけると、よく分かります。

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    投稿日: 2006.07.19
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    史実をテーマにシンプルに書き上げ、世に問う書きっぷりは流石。ずいぶん古い作品ではあるが、日本人は昔も今も根本的に変わってないと思う。

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    投稿日: 2006.07.10
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    戸田君は、太宰治の「人間失格」の主人公葉ちゃんにとてもよく似ていると思いました。作品として愉しめますが、戦争時の医学部が舞台なのでそういうのも不謹慎でしょうか?「罪と罰」これが主題であると思います。

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    投稿日: 2006.05.22
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    戦時下で実際に行われた人体実験を描く。小学生・高校生の時に読み、その時々の己の感じ方の違いから、命というものを深く考えさせられた。心理描写が巧み。

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    投稿日: 2006.05.21
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    問題投げっぱなしだけど、その後のことを色々書かないことで、読んだ人間が考える幅が狭められないと思う。

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    投稿日: 2006.05.19
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    日本人の倫理観と罪の意識について考えさせてくれる本。「人を殺す」ということはどういうことなのか。生きていても価値のない人間は死んで社会に貢献するべきなのか。江戸時代の医学者たちが罪人の体を使って人体解剖をしていたことを思い出した。

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    投稿日: 2006.05.15
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    濁った世界の中、澱んだ瞳に映る腐った現実。 現実とは、自分とは。 生きるとは、殺す、とは。 深く考えさせられる一冊だが、是非読んでおきたい。

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    投稿日: 2006.04.06
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    遠藤周作は特に好きな作家ではありません。でもこの作品はおもしろいです。授業の関係で読み始めたんですが、日本人としての罪の目覚めや虚無感ってのをうまく描いてると思います。

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    投稿日: 2006.03.27
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    母なる海、私の中で海とは神に近い存在を示すものだった。しかしこの作品では海は流動し、飲み込む形なき、神なき世界の象徴であった。神の存在を持たない社会、つまり日本は、罪や罰の意識を感じることに麻痺している。自分の日常を振り返っても、一体、悪事を悪事として認識していることがどれ程あるだろうか。利己的な心が働いていることがほとんどである。己の中にある良心は麻痺していないか。今、神様が見ている、神様が怖くないのか等という日本人がいるか。狂気の沙汰は、過去の話ではなく、むしろ現代であるからこそなお一層、私たちの心の中に潜み、顔を出そうとしているのである。

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    投稿日: 2006.01.23
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    教授争い、戦争末期の誰もが死んでもおかしくない状況、そんな最中に起こった生体解剖事件。倫理観、罪の意識と罰、いろんな問題を浮き彫りにする作品。

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    投稿日: 2006.01.22
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    結構誤解されてる方いらっしゃいますが、「九医生体解剖事件」は事実ですが本作はテーマのみ当てはまっており中身はフィクションです。 勝呂だったらどうするだろうとずっと考えさせられます。 狂気のある意味独特の空気の中、自分も参加しちゃうのかな?とか…。 おばはんとか若奥様(名前失念。簡単な手術なのに部長がミスして死なせてしまった)とかが今でも印象に残ってます。

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    投稿日: 2006.01.08
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    戦時中、俺が在籍している大学であった『米軍捕虜生体解剖実験』について描いた作品。 戦争という特異的、極限的な状況下における、日本人、しいてはヒトの良心や理性の動き方をドラマチックに描いちょっておもしろかった。でも、多分みんな戦時中なら理性とか保てないって絶対。だから当時の医者をせめちゃいけんと思うよ。

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    投稿日: 2006.01.05
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    考えさせられる本。 何年かしてまた読み返したらどんな感想を持つかと思うととてもじゃないけど捨てられない。

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    投稿日: 2005.12.25
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    終戦間近、米軍捕虜の生体解剖事件に加わった者達を綴る小説。高校1年生のときに読んだが、当時はただ「怖いな」くらいの感想だった。約10年経った今読み返すと、大学内の権力闘争や権力者の罪悪感の希薄さが以前よりも理解できる。ただ僕には大きな疑問が残った。人間の善悪の境界は結局どこにあるのか?作中、戸田医師が言うように、善悪は意識の持ち様で変わるものなのか。確かに、医療のためとはいえ生体解剖を行う事は、殺人という犯罪に他ならない。ならば、安楽死や臓器移植はどう解釈すればいいのか。医学に限らず、似たような問題は身近に山積していると思う。時代や環境、認識によって善悪の基準がコロコロ変わるのならば、何をたよりにすればいいのか。個人の良識にたよるしかないのか。これを考え始めると、人間の生み出した「法律」というものにも疑問が出てくる。とにかく難しい問いかけばかりを盛り込んだ小説。繰り返しやってくる暗い海の波の描写が、解答のない問題ばかりを運んでくるようで、とても憎たらしく感じた。

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    投稿日: 2005.11.13
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    主題も題材もタイトルの意味も恐ろしい作品だと思いました 何が恐ろしいかといえば神の存在しない日本人の意識と戦争によって麻痺した医師たちの心と行為なわけですよ だからといって西洋人が正しいとか、日本人が悪いというわけではないのですよね 中盤のふたりの手記には顔を顰めつつも、納得できる部分はありましたので 日本人だなぁ…

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    投稿日: 2005.11.11
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    戦時下の日本の病院で何が起こったか? 日々、空襲で、病気でバタバタと人が死んでいく…異常な環境で生きていくために人は感覚を麻痺させていくしかなかったのでしょう。 平和な時代に生まれ育った私に彼らを裁く視覚があるのでしょうか?

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    投稿日: 2005.11.08
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    日本人とは、戦争という異常時とは、 といろんなカットで何度も読み返してしまう。あまりに衝撃的な事件と静かな町と海とのコントラストが恐ろしくなってくる作品。

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    投稿日: 2005.10.30
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    とてもリアルでした。人体実験にされる外国の方・・それを忘れられないお医者様。 読んでいて、見たことのない手術などのシーンがその場に浮かびました

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    投稿日: 2005.10.19
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    読みたいと思いつつ、なかなかページを開けずにいた作品です。人間の本質的な部分について深く考えさせられました。読み進めていくうちに現在の日本の社会とだぶって見えました。私がこの現場に居合わせていたら果たしてどうしただろうか、考えるだけで怖くなってきました。状況は異なるにせよ誰にも起こりうる事だろうなと感じました。

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    投稿日: 2005.10.09
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    これ読んで、医者を志しました。(ウソ) 当時オリックスにいた(多分)勝呂にもなんとなく惹かれました。

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    投稿日: 2005.08.21
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    生きている人を解剖する欲望そして人を殺す興味、罪悪感について、僕らに考えさせます。映画化、ドラマ化を前提にして書かれる小説とは違った文学的文体で、景色はドストエフスキーの「罪と罰」のようで、それよりも展開が速くて舞台が日本なので、すっきりしてわかりやすい物語になっています。日本文学に傾倒しているときに読んでみてはどうでしょうか。

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    投稿日: 2005.07.13
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    戦争中九州のある病院で起こった捕虜の生体解剖事件を小説としたもの。題材のみで詳細部はオリジナルだそうです。 解説を読まなかったら多分誤解していたと思います。読み進めて第一章と第三章で妙に引っかかる部分があったのです。日本の戦争はわるいこと、日本人は悪いことをしたんだということが出ているように思ったのです。解説を読むとそれは誤解らしいのです。 はっきり言って、俺の読み込みや頭脳では、著者が言いたいことがわかりません。生体解剖を行うコトが異常だったのか、その時の世界が異常だったのか。時代背景を考えれば、この生体解剖はアリだと思います。日本にとって敵国の捕虜で死刑確定であるなら、無駄な銃弾や人間を使うより、生体解剖などで当時日本が苦しんでいた結核治療に生かすのもアリだと思います。 こういう考えなので、戸田の心情には微妙に共鳴できますね。

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    投稿日: 2005.06.21
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    手術のシーンは気持ち悪くなりそうでした。終わり方があまり好きでないですが、テーマには惹かれるものがあります。

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    投稿日: 2005.06.08
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    これは、本当に好き。 扱っているテーマがとても重い。米人捕虜を人体実験に使ったという実話からつくられました。作中に何度も登場する鈍色の海そのものの、終始暗いトーンの話。

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    投稿日: 2005.05.26
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    今年のセンター試験の現代文で遠藤周作のたぶん「留学」が問題文として出たので興味を持って読みました。 戦争末期に米人の捕虜を生体解剖のため殺した事件(本当にあったみたいですね)の大学付属病院を描いた遠藤周作の代表作。 テーマ的にはドストエフスキーの「罪と罰」と同じ感じだけどちょっと質が違うかな。こっちの方がもっとリアルです。 日本人はやっぱり「罪と罰」や「こころ」「海と毒薬」をしっかり読んだ方が良いと思うな。 2005/04/05 (Tue)

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    投稿日: 2005.04.30
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    太平洋戦争下、日本人が犯してしまった「米国人捕虜解剖」という凄惨な事件。 その事件を元にかかれたのがこの小説です。

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    投稿日: 2005.04.25
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    8年越し?ぐらいで読んだ。もっと前に読んだらよかったのに!とおもった。日本ってこういうところあるんだよなぁと思った。なんか、昔って、生活も男も女も世界がじめっとしている。

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    投稿日: 2005.02.18
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    普通に恐かったです。とてもリアルでした。もう二度と読みたくないかもw読後もその話からしばらく抜けられないので引き込み度は満点。

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    投稿日: 2005.01.27
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    「みんな死んでいく時代やぜ。病院で死なん奴は毎晩、空襲で死ぬんや」…この言葉が頭で反響してる。狂ってる。でも、狂ってるのは誰で何なんだ?

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    投稿日: 2004.12.27
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    色にたとえるなら黒。時間が錯綜しますが、一貫して黒! なぜか年末になると読んでしまう……「おばはん…」とつぶやいてしまう…… 渡辺謙・奥田瑛二で映画化されてます。黒いです。

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    投稿日: 2004.10.20
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    遠藤氏の出世作ともいえるだろうか。行くべきか、行かざるべきか。選択をせまられたとき、人はどう動くか。様々な意味での問題作だった。

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    投稿日: 2004.10.19
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    自分が勝呂だったら、やっぱり同じことをしてしまうのだろうか?!それぞれの登場人物に重なる自分がいて、静かに考えさせられました。

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    投稿日: 2004.10.08
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    戦争にて捕虜を人体実験に使った医師たちの苦悩と葛藤。薄暗くどんよりとした海のような雰囲気が漂う小説。

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    投稿日: 2004.10.07
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    読了の日付メモなし。とほほ…。 高校の宗教の時間に、この作品の映画(渡辺謙、奥田瑛二主演)を数時間に分けて観たことがあって、その時の思いから原作を手に取ってみました。 読んでよかったよ。

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    投稿日: 1997.09.01
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    同じ著者の「沈黙」と並んで 中学生の夏休み読書感想文推薦図書の上位の常連本。 が、それも頷ける現代日本文学の最高峰とも言える作品。 内容は読んで確かめるべし。 余談で、この著者の「孤狸庵シリーズ」も面白い(この作品とは趣が大きく違うが)。

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    投稿日: 1997.07.29