
総合評価
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powered by ブクログ※一部に暴力及び流血描写の含まれる作品です。 【印象】 歴史の相対化。 "枢軸国が第二次世界大戦で勝利"、それから約15年後の世界。 物語に占める『易経』の位置については好みの分かれるところでしょう。 【類別】 小説。 歴史改変、SF、オカルト的ファンタジー、群像劇の要素。 【構成等】 作中小説『イナゴ身重く横たわる』では"連合国が第二次世界大戦で勝利"をした後の世界が描かれており、興味が引かれました。 「翔鶴」に関する部分は歴史改変作品の特性を活かした話の回し方であるように思います。 【表現】 地の文は三人称一元視点。
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログhttp://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65873433.html
0投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログ2015/11/27 http://yro.srad.jp/story/15/11/26/0624209/ コレで話題になって読みたくなった
0投稿日: 2015.11.27
powered by ブクログこれって面白いのか? 面白さがサッパリ分からず半分くらいで読むのを挫折した。 どいつもこいつも「私達観してます。世の中って馬鹿らしいですね」ていうような奴らで登場人物に共感できない。まあそれは登場人物がほぼ外国人だからかもしれないけど。占いに頼りまくってる奴がいるのも萎える。 もしかしたら、後半には面白くなっていたのかもしれないけど、続きは気にならない。
0投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログ2015/11/17/Tue.〜12/19/Sat.(1回目) 2017/07/16/Sun.〜08/17/Thu.(再読) アメトーークの読書芸人の回でカズレーザーが好きな本として紹介してたので、もう一度読み返したくなった。
0投稿日: 2015.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏休みにカナダのUBCを訪問したら,なんと「高い城の男」のドラマのロケをやっていたので,これも何かの縁と思い25年ぶりに再読. 第二次大戦でドイツと日本が勝利した世界におけるサンフランシスコが舞台だが,その設定とは裏腹に,それほどSFチックな話ではなく,ディックの話によくあるような足下で現実が崩壊するようなお話しでも無い(いや,そうなんだけど).むしろ,上記のような状況における人間群像劇,敗戦国の再生がテーマか. ディックのお話は,アイディア勝負,とか,発散している,のどちらかが多いのだが,この本はむしろカートボネガットの小説に近く,突拍子も無い設定だが文学性が高い,といったところである. 25年前は「何これ? 何だこのオチ?」と思ったものだが,今なら評価が高いのも分かる.
0投稿日: 2015.11.11
powered by ブクログ第二次大戦でもしドイツと日本が勝利していたら…の話だが、やっぱり翻訳本はわかりづらい。 すぐ激昂したと思えば急に冷静になったり、外国人の心情についていけない。 種明かしのあとでもう一度読めば理解は進むのだろうが、イマイチそんな気にはなれず。
0投稿日: 2015.10.19
powered by ブクログ歴史の「もし・・・」を描いた作品。 このテーマを描いた作品は、他にもいくつかありますが、中でもこの作品は異色ですね。だって、本の登場人物たちが、本を読んでいるんですから。加えて言うと、だからと言って、歴史が変わるような動きを(明示的に)示すわけでもない。暗示的には、示しているのかもしれませんけどね。軍事を描くシーンも少なく、抑圧下の被征服人民の生活を描いた作品ですね。いやぁ、不思議な感じです。 もう一つ不思議なのが、易経が数多く描写されていること。物語的に、日本もその描かれているテーマの一つということもあるのと、作者自身が易経に傾倒していたと言う事も有るようで、そのような描写になったのかもしれませんが、それでもねぇ。欧米の人は、エキゾチックな気持ちで読むんでしょうか?
1投稿日: 2015.09.18
powered by ブクログ第二次世界大戦で日本とドイツが勝利していたら・・・。 誰でも興味をそそられる設定だけど、実際は日本もドイツもアメリカもみんな日常的な雑務に悩まされているというのがリアルなところ。そんな中連合国が勝っていたら?という謎の(ある意味リアルな)本を巡って登場人物が絡んでいくというストーリー。大きなテーマは現実と虚構で、実際分かり切ったようで意外と両者の区別は難しいものだなと思った。
0投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログみんな大好きPKDの最高傑作とも囃される小説、特定の主人公を持たず複数の登場人物たちの行動の複雑な絡み合いによって相対的に語られる群像劇。舞台はWWⅡにおいて枢軸国側、つまりドイツ日本イタリア側が勝利した世界という、まあありがちなifの世界だが、独創的なのは物語世界の中で登場するフィクション小説が実際の現実つまりアメリカが勝利した場合の世界を描いているという鏡構造だ。作中で誰かも語るが、あまりSFとは言い難い。あくまで平行世界を描いたわけで未来ではないし、胸躍らせる未来ガジェットも何一つ登場しない。では何故これがSFか?その答えの一つが、この綿密に練られた鏡構造にあると思う。 海外SFであまり登場しない日本人が登場する。日本人なら誰もが感じるであろう、むず痒さ。まさか他国の人間にここまで愛国心をくすぐられるとは。勝ったのに結局核を打ち込まれんとするのはなんかもう笑うしかなかったが。 ディックの好きなテーマ、本物と模造品というのも登場する。本物だけが持つ史実性は頭の中にしかない。つまり本物か偽物かというのは本人次第でしかない。物語とは現実の模造品なのか? 敗戦国となったアメリカがようやく前を向こうとする姿が、その史実性を持った本物と持たない偽物から脱出して、史実性を持たない本物、全く新しいものを作ろうとする姿勢を希望の萌芽として描いたことももちろん、登場人物たちの交差点や物語全体を支配する本当の主人公、易の存在感。どれをとっても一級の「純小説」と言える。SF嫌いでも読める。 表題の高い城の男というのは、物語世界の中の小説の作者、つまりこちらではディック自身ということになる。さながら遊園地にある鏡張りのアトラクション、最後に待ち構えるのはそのアトラクションの作者との対面だ。完膚なきまでに極上のエンターテイメントではないだろうか。 余談だが、翻訳では田上氏とされる人物は原作ではTagomiと表記されている。タガミではない。 また、どうやら現在海外ではタイミング良くドラマ化のプロジェクトが進行中らしい。田上氏は渡辺謙とかピッタリじゃないでしょうか。
1投稿日: 2015.08.31
powered by ブクログ今年の夏は、去年の夏に大量買いしたディックを少しずつ読むことに決めた。最初の1冊は一部では最高傑作とも謳われるこれ。 ドイツと日本が第二次大戦に勝利し、ナチス政府が世界を掌握したという恐怖政治の状態で、「実はイギリスとアメリカが勝者だった」という本がベストセラーになる。プロットとしてはありがちだし、ジョージ・オーウェルの「1984年」のディック版というふうにも取れる。 その中で面白いのが、ヒトラー亡き後のボルマン首相が死去後、次期指導者争いが起こったり、そこにスパイが暗躍するという背景的な動きが生々しく描かれているところ。一方で、具体的に描かれる前景は、ほとんどが一般市民であり、特に世界を変えられる人たちではない。最終的に「タンポポ作戦」を止められるわけでもない。 訳は全体的に硬い感じだが、4人(5人?)の視点でバラバラと進むものの、最初に読むコツが得られれば、さほど苦痛ではない。むしろ、クライマックス後半で、散文的な会話と突然発作を起こしたりするハリウッド映画的な人の動きや、自問自答のあたりが、読んでいて少し辛い。 ストーリーや背景は複雑だが、全体的には映画を見ているように情景が見えてくるので、「1984年」ほど難しいとは感じなかった。 訳者あとがきに「ディックの長編にしては珍しく、破綻がない」と書かれていたのは、ちょっとニヤッとするね。
0投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログその発想はなかった。笑 第2次大戦でドイツと日本が勝利したら……が舞台の歴史改変SF。が、著者がやりたかったのはそんなことではないだろう。相次ぐ易経の登場、勝者の顔色をうかがう敗者、経済成長に置いていかれる町、そして、「もしアメリカが勝利していたら」―― 誰だってそうだ。明日のことは誰にも分からない。ディックだって、それは百も承知だったに違いない。だからこそ彼の描き出す世界は、解決も未来も無く、それでいて読者を惹きつけてやまないのだ。と思う。
0投稿日: 2015.06.02不思議な物語です
第二次世界大戦で、もし枢軸国側が勝っていたら?そんな設定の小説は結構沢山あります。日本でも、関ヶ原で豊臣方が勝っていたらという小説もありますね。でも本作の面白さは、そのような「たられば」の世界を描きながら、こんな世界になるでしょうという単純なものではないところです。 ストーリーの中では、なんと「もし連合国側が勝っていたら?」という設定の小説が隠れベストセラーになっているのです。これが展開のキモとなります。作者がアメリカ人である所以ですね。 ストーリー展開としては、なかなか本筋が見えてこず、何がなんだかわかならいまま、モヤっとした感じで進みます。にも関わらず読み進んでしまうのは、それぞれのエピソードが興味深いからで、文化論的にも面白いかもしれません。 ただ、もし日本が勝っていたとしたら、作中にある様にアメリカ文化に傾倒する日本人は、おそらくいないだろうし、ましてや易経が流行るとは思えないんだけどなぁ。作者はなぜ易経に注目したのか、それを聞いてみたい気がします。 枢軸国といいながら、実は一枚岩ではなかったという点を鋭く突いて暴いているのも面白く、万人向けの小説とは言えないかもしれませんが、興味をそそった、お話でありました。
1投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログもしも枢軸国が対戦に勝利していたら… という「if」の世界を描いたサイエンスフィクション。であると同時に、 もしも連合国が対戦に勝利していたら… という「if」の世界が、作中小説の中の世界として物語られている、というメタフィクションでもある。 あくまで史実の延長として書かれているわけだし、所謂未来形SFにあるようなカタカナ言葉も少ないので、むしろ非SF小説のような気がする。なので個人的には読み易かった。 枢軸国が勝利する、というこの小説の世界(第一の世界)は、もちろん想像の世界である。 そして作中小説に描かれている世界(第二の世界)は、「連合国が勝利する」ということは史実通りではあるけれど、物語を読む限り、どうやらそのディテールは現実世界とは異なっているらしい。 だから私たちは、架空の二つの世界を眺めながら同時に、「現実世界はどうだろう?」と想像を巡らせることになる。 つまりこの小説の背景には、描かれていない「第三の世界」、すなわち「現実の世界」が存在している。 正確にはその世界は、この小説を読んだすべての人の頭の中に在る想像なのだろう。それが、二つの「if」という問いかけによって呼び起されるのだ。 「われわれの世界が唯一の世界ということはありえない。われわれの目に見えない世界また世界が、われわれにはまったく関知できない領域、もしくは次元に、きっと存在するはずだ。」 これら3つの世界を、言葉だけを用いて同時に存在せしめているということに驚嘆する。 言葉の力、小説の創造性と可能性、それから物語を読むことの面白さが凝縮されている気がした。
0投稿日: 2015.04.14
powered by ブクログSFの古典的名作。 第2次世界大戦の勝利国が枢軸国側だったら?というIFの世界。 設定がSFなだけで中身は純文学の様。多彩な登場人物がドイツの首相の突然の死去に右往左往する様が描かれる。 陰謀あり、黒幕あり、政争あり、と世界情勢は混沌としている。世界を日独伊が仕切っており(何故か伊の影は薄いが)英米が日独の顔色を窺いながら卑屈に生きている。 同時進行的に話は進行するが最後に収束するわけでもなくクライマックスがあるわけでもない。 色んな事件はあるが結局「世は全てこともなし」、無常観だけが残る。後味は悪くない。
1投稿日: 2015.03.19第二次世界大戦でドイツと日本が勝利するとこうなるのか?
だいぶ前か気になっていたんですが、何となくSFというより戦記物という印象が強くて 読む機会がありませんでしたが、電子書籍を買う前の下読みをするつもりで近くの図書館で前半の80ページほど 読んでみたら意外とおもしろいので買おうと思っているところです。内容は日本人がアメリカに侵入してきて 奴らの文化が入ってきたら、こんなことになっちゃつてさぁ~困っちゃうよなぁ~みたいな 米国人から見た日本人とナチスの奇妙な部分を話のタネにしながら話が進んでいく感じです。気になる方は 試し読みしてみるといいかもしれないよ。
1投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログSF群像劇。第二次大戦の結果がひっくり返った世界の話。さらに作中で流行している小説が、その結果がもう一度ひっくり返った世界を描いているという所に妙がある。人が沢山出てきて、軍や政府の役職名も把握できなかったりして読むのに少し苦労した。劇中で度々扱われるのが真と偽というテーマ。真とか偽は局所的なもので、だからこそ真実の価値もまた人によるのだという感じ
0投稿日: 2015.02.12
powered by ブクログ純粋にSFというジャンルで括って読むと、あるいはディックの他の作品の先入観があると、オチの弱さと、小道具として世界観をかき回さないことにいささか違和感を感じるかも? ただこの作品に関してはそのような設定はどちらかといえばストーリー全体の中で脇役に徹していて、複数の登場人物にスポットを当てる群像劇のような形式にもかかわらず、群像劇というのは軽率あるいは失礼なほどにその人物たちのエピソードを掘り下げていて、最後にはそれらのエピソードに何かしらきっちり蹴りをつけて全体を一編の小説として完成させている。 特にチルダンと梶浦のやりとりは、ディック十八番の「真と贋」とでもいうような二項対立のぶつかり合いで面白かった。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ枢軸が勝った世界で、枢軸側が負けた時の小説が書かれて絶賛されているという、面白い設定。日本とドイツが幅をきかせて、アメリカ側が卑屈になっている世界観と、多岐にわたる登場人物が魅力的だった。
0投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログもしも第二次世界大戦の勝敗が逆だったら? ドイツ人が好き勝手やっていたり、アメリカ人が卑屈な感じであったり、 それぞれのキャラクターが面白いです。 登場人物が多い、私自身が世界史に疎い&易経がちんぷんかんぷんなこともあって、 正直ストーリーはあまり頭の中に入って来ませんでした。 同時進行で大風呂敷を広げていますが、その結末が弱いように感じます。 歴史IFの物語の中に、さらなるIFとして 第二次世界大戦の勝敗が逆だったら?(つまり正史通り、だけど微妙に違う) という小説が流行っている設定は面白いですね。 来年あたりに映画化されるみたいなので、 それを見ればもう少し理解出来るかな?
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦でドイツ・日本が勝った世界が舞台。「もしそうだったら」の世界は脳みそが色々刺激されて面白い。実は初めてのフィリップ・K・ディック。もっと暗くてどんよりした作風なのかと思っていたけど意外に普通。訳者あとがきに、「ディック作品にありがちなプロットの破綻がみられない、じっくり書き込まれた作品」とあるけど、破綻するのは困る。
0投稿日: 2014.07.03
powered by ブクログ日独が戦勝国となった世界を舞台とし、日本人、アメリカ人、ユダヤ人の登場人物視点で物語が展開されていく作品。 作中ではSFらしい設定は皆無で、歴史的ifを元にした設定が散りばめられている。 設定や登場人物に魅力を感じた一方で、個人的には物語としての結末は弱いと感じた。
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログもし第二次世界大戦で日本が勝利していたら―。 何かワクワクしませんか? いやね、別に私は戦争を賛美する者ではありません。 本書は第二次世界大戦で枢軸国側が勝利し、日本とドイツがアメリカを分割統治している世界を描いたSF小説。 1962年に発表された小説ですから、私の生まれる10年以上も前。 ちなみに著者は本書でヒューゴー賞を受賞しています。 今だとフィリップ・K・ディック賞という自身の名を冠した文学賞がありますね。 有名なSF作家です。 なんて偉そうに書いていますが、実は「作家の読書道」というお気に入りサイトで、作家の星野智幸さんが勧めていたので買いました。 そしたら、面白いのなんのって。 アメリカ人が日本人の顔色を見ながら手もみしたりしているんですよ。 痛快だと感じて、ふと考えてしまいました。 敗戦国民として自分の中にも抑圧された心情があるのだと。 ドイツ人はかなり悪しざまに描かれている一方、日本人の描き方は好意的です。 著者の戦争に対する透徹した眼差しにも敬服しました。 正直に言うと登場人物が多過ぎて、アタマの悪い自分は途中、話の筋を見失ったりしました。 あと帯状疱疹で終盤は身体が痛くて集中を欠いてしまいました。 でも、面白いですよ。 ただ、主たる登場人物が易経を行動指針にしているというのが、やっぱりどうしても最後まで馴染めませんでした。 感じ方は読む人それぞれでしょうが。
2投稿日: 2014.05.04
powered by ブクログ第二次大戦で日本、ドイツが勝利し、世界を分割統治している世の中。大東亜共栄圏として日本の支配下にあるアメリカ西海岸で繰り広げられる、アメリカアンティーク商、その顧客である日本の通商団代表、その通商団と取引を目的に西海岸に降り立った、と詐称するプラスチック会社セールスマン、ユダヤ人であることを隠した工芸職人、法外地区に住むその元妻、元妻のもとに迷い混んだイタリア兵士、などなど様々な登場人物が編み込むSFサスペンス。 いっぱい登場人物がいると散漫な状態でなに読んでいるかわからなくなるのが自分の常ではありますが、こちらの小説はどのエピソードもかっこよくまとまってて素敵でした。 アメリカアンティークと工芸品における日本とアメリカの愛憎入り混じる感情の描写、その部分の確かさに感嘆です。価値がないことの湾曲表現とか、日本人ほんとにこういいそう。
0投稿日: 2014.03.02もしもの話だけじゃない。
典型的なif世界の物語と思いきや、世界はどんどん歪んでくる。 「イナゴは身重く横たわる」読んでみたいです。
1投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログディック祭り第3弾! 第2次大戦でドイツと日本が勝利した世界。その世界の人々をリアルに描いているところまでがかろうじてSFと呼べるか。でも、ディックが描きたいのはそんなことではない。現実ですら苦しいことも多い世の中、じゃぁ全く逆だったらどうなのかという設定にはなっていいるけれども、明るい世界が広がっているわけでもなく、やっぱり描かれるのは「不安」。 相手の気に入らなかったら・・・偽物と見破られたら・・・そもそも本物って何・・・もう不安だらけ。その不安だらけの日々の道筋を示すために卦が用いられる。こういう小説に惹かれるってことは、自分の「今」が不安だらけだからなのだろうか。 ディックの小説を読んでも何も解決しないし、すっきり爽快感もない。でも、共感する不安な部分に気づく。それで、また読んでしまう。凄い!
2投稿日: 2013.09.30クラクラ
不思議な読後感。頭がクラクラしています。初めは何の小説かわからず、まぁとりあえず面白いので読み進めていると、ちょっとずつ世界に歪みが出てきてモヤモヤっとして終わります。読み終わった後、しばらく考え込んでしまいました。現実と非現実との危ういバランス。どこから伏線が張られていたのか。
2投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ枢軸国が第二次大戦に勝利した世界を描いた、歴史改変SFの古典。 アメリカ人の目から見たアジア的混沌の情景が面白かった。
0投稿日: 2013.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦で枢軸国側が勝利した世界に生きる人々の群像劇。 北米は3つに分断され、日本支配地域、ドイツ支配地域、中立地域となっている。 ドイツは水面下で、日本を破壊して世界を征服しようと画策している。(タンポポ作戦)その矢先にボルマン首相が死去。タンポポ作戦の賛成派であるゲッペルスが次の首相として有力視されている。一方、タンポポ作戦反対派のハイドリヒが盛り返しているという話もある。小説で描かれているのはこの辺までで、その後どうなるのかは分からない。 ホーソーン・アベンゼンが書いた「イナゴ身重く横たわる」という歴史改変小説が流行している。この本では(現実の歴史とは詳細が異なるが)連合国が勝利したことになっている。 登場人物の多くが易を行い、自らの行動を決定する。 設定はあくまで設定で、その中での複数の登場人物の行動がそれぞれ独立して描かれているのが面白い。各登場人物の行動は絶妙に交錯している。 ジュリアナの最後の結論「ドイツと日本が負けたのが事実」というのと、田上が見た幻覚がよく分からない。架空の登場人物が動く世界(高い城の男)が虚構で、ジュリアナと田上は現実(高い城の男の読者がいる世界)を一瞬垣間見たということなのか。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「歴史にイフ(もしも、~だったら)はない」というのは、よく聞くセリフだ。とはいえ、架空戦記物に限らず、この種の話は巷に溢れている。「もしも、あの時こうなっていたら」や、「ああいうことをしなかったら」という思いは、日々誰もが経験していることだからだろう。そして、そうした願望や後悔は、白昼夢に似て儚く虚しい。好むと好まざるにかかわらず、「いま、ここ」にあるという現実に拠るしかないのが、我々に与えられた唯一の選択肢であるからだ。 思考実験というものがある。科学的な実験のように薬品や装置を使わず、論理的な推論を積み重ね、その結果を見てみるという方法だ。結果がどうあれ、爆発も大気汚染も引き起こさない。至極安全な実験と言えるだろう。しかし、それを言葉や文章にすれば、読んだ人の心理や思考経路に秘かに浸み入り、現実の世界を見る時にいくばくかの影響を与えずにはいない。 もともと、我々が日々生活しているこの世界自体が、白紙のように真っさらという訳にはいかない。意識的であるか無意識の裡にであるかは問わず、支配的なイデオロギーによって染め上げられ、我々は首までそれに浸かって暮らしているのである。自分では、日々の暮らしの中で行う選択は、自分が行っていると考えているが、そういう自分を構成しているものが何であるかを問いながら日々を生きている人はまずいない。そんなことをしていたら、早晩精神がまいってしまうだろう。 つまり、自分は自分で思っているほど自分ではないのだ。世界も同じである。大昔の人々が考えた世界は、亀や象の背中に支えられていたそうだが、それは今も変わらない。亀や象の替わりに、皮膚の色もちがえば、言語も信仰も異なる無数の人間が支えているのだ。グローバリズムというのは、みんなが支えている世界を一つのものにしようという考え方である。実際の世界はそんなに堅固なものでも、はっきりした輪郭を持ったものではない。不定形で可塑性の高いものである。 第二次世界大戦は、枢軸国の敗北という結果に終わったが、ナチスの行った、ユダヤ人をはじめ、彼らが劣等と見なす人々に対する弾圧や大量虐殺は、人は果たして信じるに値する存在なのかという、人間存在についての根本的な疑義を生じさせた。たまたま、ドイツや日本が敗れたから、世界は今のような形で存在しているが、もし、ドイツ軍が勝利を続けていたら、アメリカが日本に敗れていたら、世界はどうなっていたのだろうという疑問が浮かぶのは避けようがない。 フィリップ・K・ディックの『高い城の男』は、小説という形式で、その疑問を思考実験したものである。第二次世界大戦で日本とドイツが勝利した結果、世界は二分割され、ヨーロッパではドイツが第三帝国として君臨し、日本は太平洋共栄圏の理想を実現しているという、まあ、喩えが悪いのを承知しつつ言えば、世界は『猿の惑星』状態にある。 宇宙にまで進出したドイツの次の狙いは地球の完全な支配である。日本に核攻撃を仕掛けるタンポポ計画なる陰謀をめぐってドイツの指導部内での覇権争いが起きる。最悪のシナリオを阻止するために動くドイツ人と日本人、彼らと何らかの関係を持つアメリカ人の数人を中心に、短い場面ごとに視点人物が交代する映画的なストーリー展開。 興味深いのは、小説の中に日本とドイツが負けるという筋書きの小説が登場し、ベストセラーになっていることである。その小説家は「易経」をもとにそれを書き上げたらしい。そして、日本人に限らずユダヤ系アメリカ人も、その元妻もみな筮竹代わりにコインで卦を立てる。つまり、日々の行動原理はどうやら、あの「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の八卦任せなのらしい。日本が実権を握った地域で、道教ゆかりの「易経」が流行るというのが、可笑しいが、ヒッピー・ムーブメント隆盛の頃、タオイズムに人気があったのは事実だ。作者はその洗礼を受けていたのだろう。かなり本格的な言及である。 人智では及びがたい原理というものが世界にはあり、それに従うことで世界は安定するという思想。一部の権力を握った人間の暴走がホロコーストを引き起こしたという苦い反省が、行動の決定を「八卦」という中国古来の思想に委ねるという解決法を見出させたのかもしれない。二項対立の思考法が西欧の原理で、それが災いの根源だとするなら、三項目を立てるジャンケンや三すくみの思考法も有効性を持つかもしれない。ならば、「八」卦なら、よりよいというものでもないだろうが、作家は煮詰まった西欧的思考に限界を見ていたのかも知れない。そして、それは9.11以降、ますます現実味を帯びてきているのではないだろうか。
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ構造的に面白いし、中盤のワクワク感もいい だけど、ちょっと作り込み過ぎな気もした 世界をでかく見せるためには必要なのかもしれないけど、物語上そこまで書く必要なくね?っていうエピソードもチラホラ この本のテーマは運命はある程度決まってるけど、偶然と努力で変えられるよって事かな 宿命論の否定? そのために現実の並行世界的な世界観が描かれてるけど、その中で現実世界を描いた小説が出てくる そして、それは真実が書いてあるという描写 やっぱり宿命論の否定の否定? どっちとも言えないなー 運命って概念は厄介だ そんなこと考えてみるとちょっと面白い
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ設定と装丁に惹かれて読んだら、思ってた感じとはだいぶ違ってびっくりしました。 結局ちんぷんかんぷんだったけど、一気に読んでしまった。 また読み返したいです。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ歴史改変SFの古典でさらに捻ってある設定の妙に今さらながら唸らされる。群像劇として多数の人物からの視点を通じて、彼らの心情や世界への思いを語られることで読者に自然に世界観を伝えるテクニックは素晴らしい。神秘体験のあたりが昔はよくわからなかったが今でもわからない。ただディックの幻視の描写に圧倒されるばかりだ。小説内小説がまた真実であっても、登場人物たちは彼らの世界でのみしか生きるしかないという運命を甘受しなくてはいけないし、それを読む我々も自分たちの世界にから逃れられないという運命に気づかされ慄然とする。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ1962年発表。第二次世界大戦の勝者が枢軸国となっている世界の話。舞台はアメリカだが、東海岸はナチスが支配し、西海岸と南米は日本の「太平洋共栄圏」になっている。片田舎のロッキー山脈連邦は日本よりである。アフリカはナチの地中海干拓にともないドイツ人が入植し、ロシアも同様にドイツが入植している。また、ナチスは火星入植も計画中。そんな「時代」を生きる人々の心理が緻密に描写されていく。主人公は、フランク、田上、ヴェゲナー、チルダン、ジュリアナと複数おり、彼らの物語が交互に積み上がっていく構成である。ユダヤ人であることを偽って生活しているもの、日本人の収集癖に寄生して生きているアメリカ人、ナチスの日本殲滅計画を防ごうとする情報部員などの物語である。日本のアメリカ進出にともなって『易経』の占いが普及しており、フランク・ジュリアナ・田上といった人々が占う卦によって物語の行方が暗示されていく。また、こうした倒錯世界のなかで史実どおり「ドイツと日本が負けた」世界を描いた小説がベストセラーになっており、物語のなかの物語として登場し、そして最後にこの「物語のなかの物語」が「物語」にはみ出してくるという筋立てである。アメリカ人が「身分」を気にしたり、美意識や交渉術に劣等感をいだき、自分たちを「野蛮人」と見なしているなど、占領国民の心理を克明に描き、この点はリアリズムである。ディックの作品はよく途中で主人公が自ら幻覚をみて、「信頼できない語り手」になってしまうため、読むのが難しい。『易』や俳句、『チベットの死者の書』など、いわゆる「ニューエイジ」的な要素も多くある。歴史イフものと言えば、それまでだが、戦勝国のアメリカ人作家が書いており、日本のもののような一種の恨みがましさとか国粋的な感情は比較的弱い。ディックの他の作品のように映像化することは困難だし、むずかしいだろう。時間SFのなかでも「別の現在」を扱うタイプのSFである。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログそれぞれ全く違う生活を営む登場人物たちが、後半に行くにしたがって少しずつ関わりを持っていく過程が上手い。ほんの些細な関わりでも、大きなズレを生んでいく。 歴史改変ものの話の中で、歴史改変ものの小説が流行っている、というところが面白いなぁと思った。 登場人物が多く、把握に少し手こずった。また再読して整理したい。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ再読。 あーやっぱりオモシロい。 個人的には、まったく関係のない人たちがある一点において交わる。その一瞬にだけ誕生する奇跡や悲劇、というのがこの作品の主題だと思っている。まぁ違うのかも知れないけど。その主題は、ある意味では、僕らの生きている人生にも通じる重大なテーマだと思う。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログSF作家といえば、まずはPKディックの名が頭に浮かぶ。 それは、初めて読んだSF小説がPKディック著『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』(なんとズバ抜けたタイトルか)だっただけではない。 Science Fictionに抱くイメージは(その定義が変遷し、膨大なジャンルを抱えるからこそ)、自分自身の中でも多種多様であるが、SF小説が帯する独特の幻想性について言及した場合、PKディックのそれが最も波長が合う。 そして、SF小説に魅了される理由は、この独特の幻想性によるところが強い。だからこそ、SF小説といえば彼の名前がまっ先に思い浮かぶのだ。 個人のモノローグはさておいて、 ニューウェーブSFの鬼才フィリップ・K・ディックが放つ1963年ヒューゴー最優秀長篇賞受賞の当著は、ドイツと日本が第二次世界大戦を勝ち抜いた世界を舞台に、鬱積した憤懣、蠢く陰謀…不安定な社会で息苦しくも生きる人々をただ”単調”に記している。 これまで読んだ彼の作品の中でも、本書がとりわけ特徴的なのが、とにかく物語の大半を登場人物のモノローグが占めることであり、上に挙げたPKディック特有の幻想性が抑えられていることである。 そういう意味で、少し物足りなさを感じたのだが、日本人ならばきっと興味を持つであろうIFストーリーに興味をそそられずにはいられませんでした。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
PK dickなら、僕はradio free europeとか、そこらへんのほうが好き。途中に出てくるアメリカの民芸否定みたいなエピソードは、ひょうげものっぽくってとてもよい。すごい論理。
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログ第二次世界大戦で枢軸国側が勝利し、ドイツと日本が二分支配している世界。日本が支配しているアメリカ西側では、枢軸国側が破れた逆転の歴史世界を描いた小説が密かに流行していた。ドイツと日本の間にも覇権争いの不穏な空気が流れる中、小説の作者に会うため旅を始める女、歴史的民芸品の偽物を作って生計を立てているその元夫、盟主たる日本人相手にその偽物を売る古美術商などが、それぞれの思惑を抱えながら歴史の渦中に飲み込まれて行く・・・ いわゆる「歴史改変」をネタとしている、という点では明らかにSFなわけですが、この作品において、SFとしてのバックグラウンドはあまり重要ではありません。むしろ、この風変わりな世界の中で右往左往する登場人物たちが繰り広げる様々な人間ドラマをじっくり堪能するタイプの作品。話の途中にいくつかの事件が発生しますが、世界を揺るがすような「実にSFらしい」大仕掛けは全く登場しません。ラストを締めるオチもありません。登場人物たちにも、スーパーマンはひとりも居ません。誰もが脛に傷もつ卑屈な小市民に過ぎません。かーなり地味ですヽ( ´ー`)ノ 割と歴史改変ものSFには派手な演出の作品が多いような気がするんですが、敢えてソチラ方向に持って行かずに、歴史の中の個々人を丁寧に描き出すことに腐心した、ディックの狙い目は何だったんだろうなぁ。鴨的には感情移入できるような登場人物がひとりも居なくて、結局最後まで入り込めずに読了してしまったのですが、いつかあの世でディックに聞いてみたいです。
0投稿日: 2012.04.22
powered by ブクログディック作品の魅力は人物の活写、それも市井の小人物の描出の妙にある。【高い城の男】はディック作品でも屈指の登場人物の多さを誇るが、それぞれの生き様がリアルに彫り込まれていて、権力者も権力に翻弄される側も魅力に溢れていて飽きさせない。その立場の違う登場人物達が「易」をツールとして世界の真理に触れようとするダイナミズムは、この作家のヒューマニティを強く感じさせる。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログ「もし第2次大戦の勝利と敗北が逆転していたら・・・」というifストーリーのSF物語。オムニバス形式で物語は進み、「敗戦国」のアメリカ人や「勝利国」の日本人、ドイツ人が登場。 八卦占いをはじめとする道教の登場の仕方はなかなか面白い。 本当のところ、単なるifストーリーでもないんだよね。
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログ登場人物が多いので最初は少し入りにくかったけれど、中盤からの展開にグイグイ引き込まれた。 人は一見自己の判断で動き他の人や世界を動かしているように見えるが、全ては予め定められている。 八卦の答え=真実 この作品中の八卦はただの占いではなく、おそらく神の様な存在なのだろう。
0投稿日: 2011.12.15
powered by ブクログ第二次大戦で枢軸国が勝った世界線で、流行るのは「もしアメリカとイギリスが勝っていたら?」という小説。 実にディック長編らしい作品。破綻指数は低めですけどね。 風変わりな世界で、その世界での営みを描いてる辺りがディックっぽい。 アンティークショップを営んでいるおっちゃんが好きです。
0投稿日: 2011.11.12
powered by ブクログ我々とは違う時間を歩む世界の物語を、時折めまいを覚えながら読み進め、時折現れる易経の描写に我に返る。逃れられぬ焦りのようなものを感じつつ登場人物たちは歩みを進める。 そしてジュリアナは振り返らない、フリンクの元にも戻らないだろう…。
2投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログSFって結構派手な展開のイメージがあったけどこれは割と地味だった。でもその分じわじわとくる感じ。 とりあえず作者日本と中国をごっちゃにしてるでしょ。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ1963年度ヒューゴー賞である SFファンには「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で有名な作家である。映画ファンには「マイノリティ・リポート」「ペイチェック」「トータル・リコール」「ブレードランナー」が彼の作品であることを認識すべきだろう。特に「ブレードランナー」は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を下敷きに作られた作品なのだから。 この「高い城の男」は、第二次世界大戦でドイツ・日本が勝った後の時代を背景に、ドイツ・日本が負けた虚構の小説を軸として描かれた作品である。二重に入り組んだフィクションである。高い城の男とはその虚構小説作家であるがその登場は最後の最後%E
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログ歴史改変ものだけど、あっと驚く種明かし的なのはなくて、なんだかよくわからなかったぜ!面白かったけどね。それは世界観とかじゃなくて、登場人物の魅力かな。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歴史改変もの(第二次世界大戦でドイツ=ヒトラーが勝利したら)を読もうと思って読んだ一冊。 この作者の本と言えば「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を、というか、それすらも映画「ブレードランナー」を見た折に買ったものの読んでいないという状態。 というわけで、あくまで映画「ブレードランナー」を基本にした感想だが、まず一番に思ったのは「東洋趣味」。物語の重要な位置を占めるのは「易経」・・・そんなもので人生の選択を決めてよいのか?!西洋人の到達する「オリエンタリズム」「禅」などの領域には辿り着けそうにない現代日本人の自分を感じた。 また全体の印象も憂鬱で悲観的、どんよりと曇った雰囲気がかの映画の色調を思い起こさせる。パンクな女性柔道家の存在もアンドロイドの女性戦士プリスに似ている。 日本やドイツが勝利した世界で逆の世界を小説に書いた男=高い城の男が最終的に得た回答は「どっちでも変わらない」という結論。これまた、「胡蝶の夢」を思わせるようだ。 最も好きなシーン→占領される側であるアメリカ人の古美術屋チルダンが日本人の価値観に迎合せずにアメリカの現代アートを育てようと決断するシーンが印象的だった。
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログ噛むほどに味の出る予感がするが、いっぺん読んだだけなのでまだ何とも言えない。 日本とドイツが第二次大戦で勝った世界で、さらにその逆の日本とドイツが負けた世界を描いた小説が出版されている、というのが面白いところ。 アメリカ人のチルダン氏の、日本人の梶浦夫妻に対する屈折した感情と態度が印象的だった。 ジュリアナのぶっ飛び具合が何とも… 日本以外の人が日本人を描くと、何とも言えないおかしさがあって… 何とも言えない感想ばっかだな。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログディックの中で一番、というわけではないけれど、面白かった。 「ストーリーに破綻がない」ということで、評価される部分があるとの ことだったが、そのそつのなさが、少し物足りない印象だったかもしれません。
0投稿日: 2010.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」が面白かったから読んでみた ディック2作目 第二次世界大戦で、ドイツと日本が勝ったらという設定の物語 イタリアはなぜか隅に追いやられているみたい ドイツと日本が世界を二分している ドイツは宇宙を開拓しようとしていたり、南アフリカで大虐殺をしていたりと、アーリア人種万歳第三帝国万歳で、病的な感じ 日本は、虐殺はしていないみたいだけど大事なことは易をたてて決めるという、この著者はきっと中国と一緒くたにしてるんだろうな、って感じ そういう世界で登場人物たちがどう生きていくのか、そういう話 あとがきに書いてあるけど、ディックは「登場人物の勇気をたてるために書く」と述べているようで、こういう明確な目的があるというのは凄いことだと思う 実際にこの作品ではそれは成功していると思う この本で面白かったのは、舞台設定と、作中に出てくるアメリカが勝った場合という設定で書かれた本の2つ あと人物描写が素晴らしいと思った 古いSFを読むと大体暗いというかどこか灰色がかったというかそんな雰囲気なのは何でなんだろうな もっと明るいと感じるものがあれば読みたいものだ
0投稿日: 2010.03.22
powered by ブクログ有名なのに、読んだことがなかった。ディックの作品で一番とは思わないけれど、面白かった。出版された当時に読んだら、もっと違った感想かもしれない。
0投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログかなり読み易い小説。 真実と虚構、 本物と偽物、 が幾重にも描かれている。 日本人にとって、 こそばゆい感じがする小説。 1963 年ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログ正直、いっつも後半意味不明だなあという感想をもってしまう、ディックにしてはまともです。 設定も架空戦後物って言う感じでいい味付けです。 例によって鏡にこびりついたハエのクソとか浪費癖があるアバズレが出てくるところもファンにはニヤリとさせます。 別に僕はディックファンじゃないですけど。
0投稿日: 2009.05.25
powered by ブクログ先の大戦で枢軸側のドイツ、イタリア、日本が勝利し、アメリカはドイツと日本に分割統治される世界を描いたSF。
0投稿日: 2009.04.17
powered by ブクログ画像が古い方のまんまですが・・・ 表紙がリニューアルされてつられて購入。 ハヤカワ文庫のディックものは新しい表紙が とってもかっちょいいのです。
0投稿日: 2009.02.12
powered by ブクログきれいなディック(笑)。歴史改変SFとしてはいい感じだけど読者がディックに何を求めてるのかっていうのがこの人気に表れてる気が。
0投稿日: 2007.12.13
powered by ブクログこれ、結構有名な作品ですよね…。うーん、どこが面白いのか良く分からず(汗)基本的にSF好きなのになぁ。
0投稿日: 2007.03.13
powered by ブクログ状況に流されている男が決断した時・・・というのはディック不変のテーマだね。話が「まとまっている」のがディック「らしくない」ともいえるか(笑)
0投稿日: 2004.09.27
