
総合評価
(582件)| 219 | ||
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powered by ブクログ得体の知れない出来事に対する恐怖。得体の知れない現象に、大切な人が侵されていく恐怖。正体は分かったが、その生態と影響に対する恐怖……。 そしておぞましい描写に戦慄……! 虫だけは本当に無理だと思っているが、でかい蜘蛛だろうが小さい寄生虫だろうが本当に無理! しかも寄生虫なんて体内を履い回って挙句繁殖して死に至らしめて。 「天使の囀り」の招待に迫れば迫るほど、ゾワゾワとおぞましい恐怖が勝って行く。 人間のあらゆる恐怖が描かれていた気がする。
1投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログビブリオバトルで紹介されたので読んでみた。 貴志祐介作品を読んだのは初めてな気がする。 いや、面白かったというか気持ち悪かったというか、ラストまで、「まだ何か起こりそう…」とハラハラしながら読んだ。 医療系サスペンスで、感染症や神話、現代人の病理など織り交ぜて読み応えあり。 ただ、何というか、女性の造形とか、男女の関わりとかが、男性から見たステレオタイプな感じで、ん?と引っかかるもんがあった。まあ、今から20年以上(!)前の本なので、時代が変わったのかもね。 いや、そこ以外で古さを感じないのは逆にすごいかも。
2投稿日: 2021.01.21
powered by ブクログ線虫とかいう馴染みの無い虫にやたら親近感を覚える話です この本はネタバレなしでの感想とか評価が難しい。 完全なフィクションなような設定なんだけど、貴志祐介先生ならではの詳しすぎる物事への解説があるから現実味を帯びざるを得ない なぜここまで動物達、線虫に詳しくなれるのか、博学具合に脱帽 新しい知識を手に入れるという面でも楽しい上に、ミステリーホラー小説としても一級品です。 人はなぜ○○恐怖症があるのか。恐れを無くした人間の末路とは。 その辺、詳しく書かれてます。笑
2投稿日: 2021.01.06
powered by ブクログもう、気持ち悪いとしか言いようがない!(褒めてます) 最初の長めのアマンゾ探検隊の紹介とか、あのフリーターの男の子たちと主人公がどう繋がっていくのかとか、ワクワクしながら読んでたので伏線回収が気持ちよかったです。 ただ、虫は気持ち悪い。ほんとに。 架空の線虫とはわかっていても怖いですね。
2投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログブックオフでなんとなく買った一冊。 よく見たらホラー系の本だった。 確かに気持ち悪い場面が幾つかあった。 後半は話の内容がわかりやすく読みやすかったが そこまで行くのに天使の事とか、神話の話とか、なんとなく話とあまり関係ないような事を細かく書いてある所は読みにくかった。 この本を読んで線虫の事をちょっと知った。 ブラジル脳線虫なんていないのは良かったが、似たような線虫はいるようで、ちょっと恐怖を感じた。 線虫の事をちょっと知り、怖さも知る事ができた小説でした。
6投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の始まりは、アマゾン調査隊に参加している恋人の高梨から、ホスピスで働く精神科医の早苗宛に送られたメール何通かの本文が続く。正直ちょっと読むのに飽きてくる。でもここはちゃんと読んでおかないと、後で恐ろしい出来事が起こったときに、情報不足になってしまうから注意だ。 アマゾンから日本へ帰国した高梨と再会した早苗は、前と雰囲気が違う高梨に戸惑う。タナトフォビア(死恐怖症)の傾向を持つ繊細だった高梨は鳴りを潜め、食欲性欲ともに旺盛な前向きで明るい人間へと変貌していたのだ。最初はそれがよいことだと思っていた早苗は、だんだん彼のすべてが度を越していることに気づき愕然とする。抑えられない食欲は彼を異常なほどに醜く太らせた。加えて、執拗なセックスへの執着心と、そしてあれほど恐れていた死に対する考え方の変化。 それと同時進行で場所は変わり、20代後半のフリーター荻野信一という男性が出てくる。コンビニでバイトをして、安いアパートにひとり暮らし。趣味はパソコンでエロサイトを見ることと、恋愛シュミレーションゲーム(もちろん18禁のヤツ)ぐらい。そして彼は極度のアラクノフォビア(クモ恐怖症)だ。 信一は、はまっているゲームに関する情報をネットで検索しているうち、あるHPにたどり着く。そこは癒しや救いを求める人たちが集まり、定期的にチャットで交流している。最初は興味本位でそこを覗いていたが、やがてそこが主催するセミナーに参加するまでになる。セミナー参加後、彼は人が変わったように精力的で人付き合いがよくなる。周りの人たちの態度も変わり、日常生活が楽しくなってくる。嫌いだった蜘蛛さえ克服できるのではないかと考え、実行する。 多かれ少なかれ、誰しもが何かに対して恐怖を抱く。 千差万別、その恐怖はありとあらゆる形をとる。 例えばわたし。わたしは夏になると活発に活動する4文字のあの黒い生き物、伊坂幸太郎的に言えば『せせらぎ』、が苦手。苦手というか怖い。その名前を口にすることさえも。 この小説で動物や人を狂わせるブラジル脳線虫という寄生虫は、寄生した生物の脳を操る。その宿主の恐怖という感情を快感へと変えるのだ。 なんて恐ろしい。 ブラジル脳線虫に寄生された動物の最終形はとても悲惨なものだ。文章で読むのも耐え難い。これが映像でなくてよかったと思う。自分の中の想像力を一切排除しながら読まなければならない箇所も多数あった。 文庫本で約500ページ。専門的な会話も多いが、文系のわたしでも9割方は理解できたと思う。 瀬名秀明さんによる解説も素晴らしい(是非ここまで読まなきゃ!) この世界で色々な種族が生き残るために身につける様々な進化はすごい。 昆虫の擬態なんかもそうだ。親に教わってきたわけでもなく、生まれてから一度も鏡をみたことがないのに、自分にそっくりな植物の上で一体化するかのごとくポーズをとるのだ。生きるため、種族の繁栄のため、その生き物のDNAに刻み込まれる無意識下の情報のすごさに圧倒される。 ただ人間だけが、言語という一見分かりやすいコミュニケーションをとるが故に、感情が複雑に細分化し、悩み、迷い、疑い、憎んで、愛し、悲しみ、裏切り、殺し合いをするのだ。 祈りや願いは単純なほうが強い。感覚の中で快感に勝るものはない。 人間とはかくも弱きものなのかと思う。 早苗が躊躇しながらも選んだラストは決して正しいものではないけど、そんな弱い人間をああいう形で救うのは間違っていなかったとわたしは思う。
2投稿日: 2020.11.13
powered by ブクログ圧巻のバイオホラー。 これほど深く緻密でありながら怖さの根源の辻褄が素晴らしい。 途中何度も悍ましさに震えながらも、ページを捲る手が止まらなくなった。 誰しも抱える不安や恐怖が、快感に変換されたらどうなるのかなんて発想はあまりにも恐ろしい。 恐ろしいのに、誘惑されずにいられない。 そんな奇異な変換がもたらす代償の悍ましさ。 狂ったとしか思えない自殺連鎖が、生物学により解明されてしまうとか、、、 地球で生きる限り、何が起こっても不思議じゃないのだとしみじみ考える。 コロナだっていつ強力に変異するかしれない。 こんな怖い話に夢中になる自分も怪w
1投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログ寄生虫が自殺の連鎖を招くバイオホラー作品。 頭の中で想像され、創造され、描かれる書物。 どうすれば、このような想像に創造に至るのか、私にはもはや理解不能な作品だった。
24投稿日: 2020.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あー!面白かったー!!!!!! 気持ち悪かったー!!!!!!! 依田さんが変わり始めるところのゾクゾク感。 外国で得体の知れない肉は食べないでおこう。
1投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年に入ってから、著名人の自殺が目立つようになった。ふと以前読んだ貴志さんの本でも、自殺が多く絡んだ話があったことを思い出したので再読。 貴志祐介さんの本で一番好きな作品です。 自分にとっては最も読みやすい頃の貴志さんの本だったからするする読み返せた。 脳線虫やギリシャ神話も盛り込まれてて、難しく思うところもあるが、さすが貴志さん!それでも読みやすく、ラストまで面白さは落ちることなく読了。 アマゾンから戻ってきた恋人のあからさまな変化に気づき、死をきっかけに真相を追おうとする。映画でもよくあるけど、愛する人がなぜ死んだかを追求して真相にたどり着くには、膨大な時間と労力、費用に折れない心がいる。 ライターや教授と共に真実に近づいていくのは、恋人という立場もあるが早苗自身が医師という立場でいろいろ動きやすかったのも大きいところ。 脳線虫に侵されて、身体中ボコボコに膨れて、突起物やら出て死ぬのは勘弁だけど、自分が恐れているもので最後に求めて死ねるなら克服する意味で興味はある。自分ならなんだろうかと何度か考えたものの、恐れているものが多くてたどり着かなかった。。
2投稿日: 2020.10.21
powered by ブクログこのアプリのオススメホラーの中にこのタイトル有りました。随分前に手に入れて居たのを思いだし、早速読みました。かなりの長編(500ページ超)です。 序盤はサスペンス、中盤は推理、そしてラストがホラーと言う感じなので、軽い気持ちで怖い物を…って事になるとかなり敷居が高く成ると思います。 ラストは引く位のホラーDEATH。 映像にしたらダメな作品!確実に安っぽくなる。 映像はあくまでも自前(脳内)で…(笑)
1投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ読んでいて気分が悪くなるほどの生理的嫌悪感を描写した物凄い作品。生物科学に、個人的に興味のある宗教や神話の仰々しさが盛り込まれ、リアルと空想を混ぜ合わせた不思議な感覚に陥った。
1投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブラジル脳線虫という寄生虫によって脳を侵された人達が豹変していく話です。 線虫に寄生された人は恐怖やトラウマを快楽に変換して自分が特に恐れていることを積極的にしてしまいます。 (潔癖症の少女がアオコが繁殖した異臭のする沼で入水自殺 一度子供を突然死で失くしていてトラウマを抱えている女性が、娘を線路に投げ落とし、自分も自殺する など) もし自分が寄生されたら、なんて想像するとおぞましくて気持ち悪いですね。 以下、印象的な場面の感想です。 北島早苗が高梨や依田が変わっていくのを間近で見て、好きだった相手に生理的嫌悪感を持ってしまうのは複雑で悲しいです。 恋愛ゲームをやっていた男性が線虫に取り憑かれて、蜘蛛を収集した話が一番凄まじかったです。 男性の一人称で話が進むので、変貌が事細かに描写されていて相当気持ち悪かったです。 『庭永先生』こと蜷川教授は例の線虫のことを北島に暴かれ本性をあらわにしていましたが、その後特に展開はなく死体として発見されてましたね。 蜷川には悪役を貫いてもらった上で、もう一つくらい展開が欲しかったです。
2投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログ読みやすさで考えると今まで読んできた作家の中で一番だと思う。 黒い家と新世界よりも過去に読んだがどちらも一冊1日で読み切った。 今回も500ページを1日で読み切る。 本当にエンターテイメント。 推理小説でもないのにこんなに続きが気になるってあまりないと思う。 ホラー要素でいえば黒い家の方が上。 自分としては人間の狂気が一番怖い。 ただ気持ち悪さでいえばこっちも負けてない。 あらすじを調べずに読んだがコロナ時代に読むとなおおもしろい。 終盤の風呂のシーンはその凄惨さが想像もできないレベル。どれだけ気持ち悪いんだろう。
2投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ天使の囀り 著作者:貴志祐介 発行者:角川ホラー文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
2投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ多くの怖さの中に、美しさを放つ表現が含まれる。 人が死に向かう姿に目を塞ぎたくなる気持ちと同時に、私の中で、性的な興奮にも似た感情が湧くことに気付く。これは私の潜在的な性癖によるものなのか。 読了直後、貴志祐介ファンの妻と本書について話しをした。不思議なことに妻も自然と、私と似た感覚があったそうだ。 他の読者の方達にも、特定の描写にどこか性的な興奮に似た感情を抱いた人はいるのではないだろうか。 これは著者の表現の巧さによるものだ。 ともあれ、決して救いのある物語ではない。当然エンタメとして楽しむことが大切である。 以下、ネタバレ有。(備忘録) 霊長類に寄生するブラジル脳線虫と呼ばれる寄生虫が、猿から人へ寄生することで、強い快感を宿主に与える。それは恐怖をそのまま快感へ変換することになる。 これまで強いストレスだったものほど、その反発で強い快感を得る対象となる。 それは虫、汚れ、あらゆるものへの感情を快感に変えた。抗えない快感に、人は自制を失い狂った行動を取る。どのような経路を辿ろうが、感染した者を待っているのは死だ。 読む手が止まらないとは正にこのこと。 天使の囀りが聞こえて来そうで怖いので、次の本へ移りたいと思う。 読了。
23投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログこれは現代日本のホラー小説の傑作だった。 この作者の本はほんの少し読んでいたが、特に『黒い家』は傑出した出来で、描写力に並々ならぬものを感じていた。 本作も、描写が素晴らしい。筆力が優れているので、迫力がある。 生物学などの知識をかなりよく調べているし、それらを上手に取り込んでいる。 スティーヴン・キングのような独白体の生々しさはないが、現代日本人の淋しい生き様を上手に点描していると思う。 鈴木光司さんの『リング』シリーズや瀬名秀明さんの『パラサイト・イブ』に比肩するか、あるいはそれらを凌駕していると思う。映画化してしまうと、この作品の良さは失われてしまうかも知れない。
3投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログホラー小説で怖いと感じたことのない人も初めて怖いと感じることを保証するという触れ込みだったので、期待して読んだところ、思っていたようなホラー的な恐怖は正直あまりなかったが、えぐいというか、おぞましいという感情はめちゃくちゃ湧いてきた。あと、似たようなことが普通にあり得そうという意味での怖さがあった。よくできたSFホラー小説といえ、読んだ甲斐があった。 本書では厚生行政批判もところどころ出てくるが、至当だと思った。特に、今は禁止されるようになったようだが、この本が出版された頃は、ペット用サルの検疫がゆるゆるだったというのには驚きあきれた。
4投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2020/8/13 読了 貴志さんの本は何冊か読んだ事があるので、何となく最後のオチは分かったものの、それでも面白い。 アマゾンに行ってみたいけど、少し気分が萎えた。。
4投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ途中まで、オカルトかなと思い、楽しく読み進めていた。しかし、虫が出てきてからは、、、 虫嫌いの自分には無理で、読むのをやめました。
4投稿日: 2020.08.01
powered by ブクログ貴志祐介さんは、ホラーの作品が上手いと見ます。 “黒い家”を読んだ時も、唯々恐怖を与え、、 僕もラストシーンには震えたたせ、怖かったのを覚えております‼️ 今回の“天使の囀り”も該当するかと思います‼️ (第2章から、あっ!これやばい!ってなりました笑) しかも実際にありえそうな部分を描いてて 勝手ながら今後あるのではないか??と妄想させられました
8投稿日: 2020.07.26
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私史上No.1の神作。何度読んでも飽きない。 オススメしすぎて借りパクされ、買い直す。本書は三代目だ(笑) こんな恐ろしい物語を創る人間が居て良いのか。 サイコホラーは決して、人間の深淵の恐ろしさが全てでは無かった。不謹慎だが、コロナの惨状を模倣したかの様だ。 負の感情を捨てた人間が自らの命を躊躇いなく投げ捨てる。それに快楽を感じ、苦痛を感じず笑みすら残して....。今までの恐怖の常識がことごとく破壊されていった。 何より着地点だ。人は鼻水で窒息できる。
33投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ主人公と接点がないライターの話が並行で進められているのが面白い。ふたつの物語を見ているようでやがてそれが一つの道になってるのが巧みだなと思った。 クリムゾンの迷宮に続いて読んだけど人が変貌するタイプの内容よりは黒い家みたいな人間の怖さを扱った内容の方が個人的には好み。 ただ「新世界より」は名作
6投稿日: 2020.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
じわじわと足元から沼に沈んでいくような息苦しい恐怖が、物語の終盤で一気に加速していく。おぞましいという言葉以外になんと表現してよいのかわからない。トラウマになる。あの青年の、「ころして」が、自分自身がまるでその場にいたかのようにリアルに脳内に響いて胸が締め付けられた。ただ救いが欲しかっただけの人達だったのに。苦しみから逃れることが、人としての尊厳を捨てることになるだなんて、誰も思わなかっただろうに。
4投稿日: 2020.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伝承や神話に紐付けて人々を狂わせた原因に近づいていくのは面白かった。メデューサのような感じで頭から線虫が、、、?と自分の浮かべたイメージが合っているのかは分からないが相当気持ち悪い。終盤の感染者達の最終形態は更に突き抜けて、これぞB級映画のお手本!あっぱれ!と言いたくなるようなおぞましい描写。 必要以上に美少女ゲームについて詳細に描かれているなと思ったが、その描写の厚みによって信一くんが化物になりながらも正気を残しつつ、天使が丘ハイスクールのテーマソングを歌うシーンには何となく色んな意味で涙を誘われた。 一点理解できないのは、最後に主人公が死を目前にした患者に線虫を注入?したこと。いくらハッピーになるとはいえ、超グロデスクな最終形態見てそれは無いでしょ!と盛大にツッコミを入れて本を閉じた。
1投稿日: 2020.05.18
powered by ブクログ文庫本で読みました。分厚いのでとっつき辛いかなと思ったけど、面白かった。自分が一番いやな死に方って、いやだねー。
1投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ怖いけれど、どんどん読んでしまう。 怖いから先が知りたくなる。 時間を忘れて読んでしまう。 読書の楽しみを教えてくれた一冊です。
1投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログホラーは苦手なのですがスラスラと読み進められました。 専門的な知識が多く目が滑らかと思いましたが、そんなことはなく、情報のおかげで楽しく物語にのめり込むことができました。 グロテスクな描写が所々にあり、あまり想像しないようにしましたが、それでも気持ち悪くて鼓動が早くなりました。 こんなことは実際にありえないと思いたいですが、しかし、ありえなくもないのでは……と思えて、ゾッとします。 感染症が蔓延しているいま(2020年4月)に読むべき本ではないと思いましたが、あえて読んでよかったです。
1投稿日: 2020.04.18
powered by ブクログ小説や本をたくさん読むようになったきっかけの本。ちょっと読みにくい感じはあったものの、読み終わった時に世界観と、ありえない世界をあり得るように描く筆力に感動。小説の世界のすごさ、おもしろさをそこで初めて知った。
1投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログ貴志祐介作品ではじめて読んだ本。 この作家さんがつくる巧さが異常にすごい。どれだけ調べれば、どれだけの知識を持ち合わせていれば、こんなに複雑なミステリーが書けるのだろうか。 この物語の真実を知り得るまでのワクワク・高揚感と、知ってしまってからの恐怖感、倫理観の疑問の念が押し寄せてきた。 他の作品も触れてみたくなった。 もし映画化したらという妄想で私の頭の中のキャスティングはコレ。 早苗=北川景子 高梨=伊勢谷友介 依田=オダギリジョー 信一=濱田岳 or 松坂桃李
1投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生理的にきつい系。おぞましさMAX。でもストーリーも面白くて、夢中で一気読み。読み終えてから映画化されているのかつい調べてしまった。されてなくて残念と同時に安心…笑 部屋を蜘蛛だらけにして全裸になって体に纏わせて食べてってとこは蜘蛛大嫌いな個人としては、大変えぐかった笑 あと無残な死の様子だけが語られてたみどりちゃん、ファントムくん、薔薇さんの死ぬところも各自の視点での描写が読んでみたかった。…エグいの求めてしまうあたり自分も寄生されてるのかも笑 にしても奇形になった人達を安楽死させて証拠全部燃やしちゃうとこは、自分だったら警察に委ねるな… 最後の少年に寄生させるとこはハッピーエンドじゃなかろうか。 あと最後出てくる福家は、早苗が真相を知ってるのを確信してて何か教えてくれるかもとエレベーターのドアが閉じるギリギリまで期待して自分の突き止めたことを話すけど、結局早苗が黙ってるのをみて聞くのを諦め、警察が事情聴取に来るって暗に教えてくれた。いいやつ。
1投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログ三回くらい読んだかな。好きな本。 不可解な自殺の謎を主人公の女医が追っていく、ホラー寄りミステリ?な感じ 途中別の青年の視点に変わるのだけど、 こちらもすごく面白く、合わせて読むとだんだん本質に迫るのがたまらない。 ちなみに小説だから面白く読めるけど、 絵面を想像したらやばいので もし映像化されても絶対見れない
1投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おすすめのホラー小説では、必ずと言っていいほど上げられてたので読んでみた。 怖さに関しては全く怖くなはなかった。 まさかのパラサイト系の恐怖だったとは!このジャンル?は初めて読んだけど、さすが大物作家さんだけあって当然面白い! 「新世界より」みたいな止まらなくなるような、感じではないがなんとなく続きが気になる系。 線虫に寄生された最終の形態の場面が非常に良し!
2投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログアマゾン調査隊に参加した人々が次々に異常な方法で自殺をしていく。アマゾンでいったい何が起きたのか。前人未到の恐怖に襲われる。
1投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログ活字だけでこんなに気持ち悪い小説が有るとは… 最後のオチまで素晴らしくて、貴志祐介の作品は本当にハズレが無いと思う。
2投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ貴志祐介の小説の中で最もグロい作品。最後の方の浴槽シーンでは、変異した体を細かく描写しているため、容貌が容易に想像でき、思わず身震いした。 貴志祐介作品全般に言えることだが、この小説は比較的ページ数が多いが夢中になって読めるので、そこまで長く感じなかった。
3投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
綺麗で文学的なタイトルからとんでもないグロ小説 ある意味一番映像化困難かも 読み終わったらおそらく作中にでてくる要素をググってしまうこと間違い無しです(存在しないよね的な意味で リアリティがすごいんだよなあ) 自分だったらどういう死に方をしてしまうだろう考えるとぞくっとします 最後、憎むべきそれが救いのない状況へほんの僅かな救いをもたらすのが切ない
2投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログ貴志祐介先生の読み終わった後にモヤモヤするような、気持ち悪いような世界観がすごく表れていた。 前半、これといった印象はないのだが、後半からたたみかけてくる登場人物の狂っていく様にすごく感心した。こんな書き方があるのか。と思った。
2投稿日: 2019.12.03
powered by ブクログ前半部は少々まどろっこしい印象ですが、後半部は一気に物語が展開します。ただのホラーじゃない。作品に込められたメッセージをしっかりと受け止めました。
1投稿日: 2019.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり面白い!!物語が進むにつれて様々な謎がゆっくりと紐解けていく感じがたまらなく快感ですね。本当にこのような生物がいるのではないかと思わせるようなリアルすぎる描写で、夢中になります。貴志さんの本は、後半はいつも(前回は黒い家を読みましたが)心臓バクバクになります。ホラーには殺人がつきものですが、読み終わったあと心がずんと沈むような感覚になり、正直疲れてしまいます。救いはないのかと…高梨に関してもどうか救われてほしいと、(文庫本の裏にネタバレがありましたが)心から願ってしまうようなリアリティのある人物でした。
1投稿日: 2019.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貴志祐介さんの話はやっぱり読みやすい。 専門的な話が沢山出てくるが、知識はどこから得ているのか。その知識量に脱帽する。 分厚い本で中弛みがあってもおかしくないのだが、そういったものも一切なく、続きが気になって一気に読めてしまった。 貴志さんの本を読むのは久しぶりだったが、読んでいて非常に楽しかった。またどんどん読んでいきたい。
2投稿日: 2019.11.19
powered by ブクログ神話の話のところは興味がわかず読み飛ばしてしまった。。ちょっとリアリティに欠けるかな?と思うところもあったけど、常につきまとう緊張感はやはりさすが貴志祐介作品。怖いというより気持ち悪かったなあ。
3投稿日: 2019.11.06
powered by ブクログ推理小説かと思って読み始めましたが、途中からはサスペンスというか、現実的な内容にヒリヒリする展開になってきます。 恐怖の対処を快感に感じるというのは、思ってもみない発想で、かつ緻密な内容にぞっとしました。 ただ、どんどん引き込まれる怖さというか、先を知りたいと思う気持ちもありあっという間に読み終わりました。 先を知りたいという気持ちも、発展すると怖さを快感に感じることにも似てるのかもなという考えさせられる内容です。
2投稿日: 2019.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
73 あまりにも高度な話ばかりで、最初は全く入り込めなかった。貴志祐介の知識量に圧倒される。 あとグロ描写がエゲツなくて、 わたしはナンシーのシーンがやられた、、 最後まで救いがないのかと思ったけど、 こういう使い方もあるのね。 最後は本当に 天使の囀り になったみたいでよかった。 面白かったんだけど、そこにたどり着くまでにだいぶ時間がかかったのでこの評価。でも読んでよかった! 20191006
1投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めてのホラー小説で読み切れるか不安でしたが、読み始めてみるとどんどん読み進められました。 リアルなストーリー展開だったため終盤の展開も全て実話なのではと思ってしまい。 本当の意味で恐怖を感じました。 次々と犠牲者が現れどうあがいてもハッピーエンドにはできない状態でしたが、 最後は何故かスッキリした気持ちになりました。
4投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新聞社主催のアマゾン調査隊に参加した恋人は、帰国後に人格が180度と言っていいほど変わってしまった。そして、あれほどまでに恐れていた“死”を自ら選択してしまう。アマゾンで一体何があったのか? 恋人の自殺の真相とは…? 噂に聞く、貴志祐介の『天使の囀り』、やっと完読。 気持ち悪いと聞いてはいたものの、いや、ホンッット気持ち悪いです。生理的に受け付けない系。こんな死に方よく思い付くなぁって貴志祐介さんを改めて尊敬…。 それでも最後まで読まずにいられないから、これはきっと傑作です。 ギリシャ神話の登場人物になぞらえているところも、オシャレ。ちょっと小難しい感じは貴志さんの特長な気がします。 ラストもバッチリ決まっていて、ヒロインを何故ホスピス勤務の精神科医にしたのかも良く分かった。“エウメニデス”を「復讐の女神」ではなく、「親切なる者」にしたヒロインの最後の選択がとても良かった!
1投稿日: 2019.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
背筋と頭がなんともゾワゾワする。 知らずに線虫を体内に入れてしまった人、知っていて入れた人どちらも強制的に異形状態になり死んでいくのに恐怖。 依田さんと2人で解決して終わりになると思ったのに...
1投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログ貴志作品もだいぶコンプに迫ってきた。プラス、個人的ホラー特集の一環として。本作はまあ、彼の作品群の中では次点って感じかな。当時からすると斬新かもしれないけど、どうしてもこういう、寄生モノに既視感があって、純粋に興奮できなかったのが大きい。そうなってくると今度は、前から気になりそうで気になっていなかった、人物の心情変遷の突拍子差が目についてしまう。とはいえ、さすがの高品質には違いないし、読み始めたら止まらない、リーダビリティの高さも素晴らしいんですけどね。
0投稿日: 2019.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと気になっていた小説。読むのを止めるタイミングが見つからず一気読みしてしまいました。 怖さはそれほどでもなかったのですが、生理的嫌悪感を抱くシーンが結構ありました。特に虫が苦手なので蜘蛛のところは読み飛ばしたかったです。 初版が20年以上も前であると知り驚き。ネット環境のない頃にこんな小説を読んだら相当な恐怖だろうなと思いました。初めてエボラを知ったときの恐怖を思い出します。もっと早くにこの作品を読んでいたら、また違った感想を持てたのでしょうか。
1投稿日: 2019.08.24
powered by ブクログhttps://wired.jp/2019/08/22/now-we-know-how-the-zombie-ant-gets-its-bite/のブコメで言及されている
0投稿日: 2019.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
序章が読みにくいので入り込むのに時間がかかったけど 面白かった。ほんとに女医さんは感染してないのかな?と思うと怖い。映像化見てみたい気もする・・・
0投稿日: 2019.07.24
powered by ブクログ誰よりも“死”に対して恐怖心を抱いていた恋人がアマゾンの調査プロジェクトに参加してから、まるで人が変わったかのように吹っ切れた表情をして帰国してきた。それから数ヶ月後、彼はまるで“死”に魅入られるようにして自殺してしまう。「天使の囀りが聞こえる」という謎の言葉を残して…。さらには、同じく調査プロジェクトに参加していたメンバー達も不可解な自殺を遂げていたことが判明する。アマゾンで一体何が起こっていたのか、その真相には、とんでもない恐怖が待ち受けていた…。 * 個人的にホラー小説を読むのは今回が初めてで、最初の方はオカルト的なホラーだと思っていたけれど、徐々に判明していく「天使の囀り」の謎がわかってくると、これはオカルトでも心霊でもなく、「もしかしたら本当に起こるかも…」といった、自然災害に対して感じる恐怖。に近いような気がしました。 * グロテスクな表現が多く、しばらくは麺類が食べれなくなってしまうので注意してください。気休めでしかないのだけれど、なぜかラストは救われるような気がするので、読後の後味はそこまで悪くないです。
1投稿日: 2019.05.11
powered by ブクログアマゾンから帰ってきた恋人が謎の死を遂げた。また、アマゾンに行った同行者も次々と不可解な死を遂げていく。なぜ不可解な死が起きてしまったのか。アマゾンで何があったのか的な話。 ネットで評判が高かったのと同著者の青の炎が面白かったため購入しました。 クリムゾンの迷宮みたいにホラー系だったので正直つまらなくはなかったがいまいちだった。 確かに気持ち悪さの表現とかはすごく伝わってきたのでホラー系を見たい人にとってはなかなか良かったのではないかと思う。 途中の線虫に関する専門的な説明のところが少しだれてしまったように感じた。 あんまり興味のない専門的な話はどうにも頭に入ってこないですね(笑) 感動とかは一切無し。気持ち悪いの見たいなーとか、ゾッとしたいなーって人にオススメかな。 2019.5.4読了
1投稿日: 2019.05.04
powered by ブクログ流石、貴志祐介という感じ。 圧倒的な情報量から有無を言わせず世界観に飲み込まれていくので最後まで飽きずに読み切ることができた。 お気に入りの登場人物は信一。さおりちゃんを最後まで想い続ける彼の純真さをネタにしたような扱いに思わず笑ってしまった。
0投稿日: 2019.04.19
powered by ブクログラストが切なかった。 でも、男の子(名前忘れてしまった)が死の恐怖から解放されて、最期には幻覚とはいえ家族全員と再会できるシーンに救われた。 ブラジル脳線虫が唯一施した救済だといえるんじゃないかなぁと思った。
5投稿日: 2019.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んだ後に深い、深いため息が出た。 この小説は恐ろしく、不気味で、残酷です。 読み進めれば進むほどに、主人公とともにもう引き返せないところに来てしまったような、体中かきむしりたくなるような不安に襲われました。 ただ、その恐怖以上に途中で登場するオタク青年に、その結末に、悲しくなりました。 彼は決して好青年ではなく、むしろ逆ですが、それ故に自分自身と近しいものを感じました。その彼が動機はどうあれ少しでも自分を変えようと踏み出した一歩が、彼自信を終わらせる一歩となってしまったのは、惨い。 ぼくにとっては怖いというより悲しい小説でした。
1投稿日: 2019.03.10
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もう文句なく面白い。貴志祐介の作品は『黒い家』に続いて2作目だが、本当に巧みだなと思う。最初からぐいぐい引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。結構なボリュームがあるが、先が気になって、肩こりになりながらも読み進めた。 怖さで言えば『黒い家』のほうがリアリティがあってぞっとした。だが、この作品はホラーというよりSFなのかな。アマゾンの麻薬文明とかオカルトチックな要素もあるけど、要はバイオハザードだよね。先住民族と呪われた沢とか、まんまンディパヤ族と始祖花だし(当然この小説の方が先だとおもうけど)。 単に霊長類を操る線虫の恐怖だけ描いても、面白くない。アマゾンとか原住民とかそういう不気味だけど魅力的な要素が、探検隊になにがあったのかっていう読者の興味を駆り立てる。自分はオカルト好きだから、作品の世界によりのめり込めたのかも。ただ、やっぱりSF的で、ネタはあくまでも科学的に説明可能なものだから、純粋にオカルトを期待してたぶん、真相が分かっても「あ、これか」とあっさりだった。 しかし、ラストがすごい。線虫のおぞましさを描いたそれまでとは打って変わって、非常に穏やかで安らかな描写。最初読んだときは、多少違和感を覚えた程度だったか、真相がわかるとなんとも複雑な気持ちになる。この安らぎが他ならぬ線虫によってもたらされたものだったとは。でも、あの少年にとっては、あれがよかったのかもしれない。線虫が終末期医療の場で活躍する将来など、想像したくもないが。
0投稿日: 2019.02.10
powered by ブクログ貴志祐介にも「天使の囀り」が聞こえているのでは?と思ってしまう程、この小説のプロットの構成はとんでもない緻密さだ。 恐怖まで感じる様々な生命のあり方に、原始から引き継がれてきた「呪い」や「憑依」とは緻密に計算された様々な生命体の行いなのではと思ってしまった。 アマゾンから医療施設そしてネットコミュニティまで繋がりようのない場所そして人々が、ある一点に向かって繋がっていく様は、幾冊か貴志の本を手にしているが群を抜いて強烈かつ素晴らしさでもある。
3投稿日: 2019.01.18
powered by ブクログ読後、すべてがしっくりきた。 はじめは訳もわからず読み進め、何が起こってるのか理解できない。SF系は苦手なのにな、と文句を言いたくなるくらい。でもちゃんとスッキリできた。かなり面白い。
1投稿日: 2018.12.27
powered by ブクログ猟奇的、グロテスク、怖い、読んでる最中に精神に与える影響を考えると傑作と言って良いだろうと思う、どのシーン思いだしても面白い印象しかない
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクロググロいという評価が多かったので、ちょっと不安を抱えながら読み始めましたが、私は大丈夫でした。グロいのハードルが上がってたのが良かったのかも(^_^;) 本当にありそうな話で、まだまだ未知のものがたくさんあるアマゾン。もしかしたらこんなことが起こってもおかしくないんだろうな…。
0投稿日: 2018.09.14
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面白かった・・・!! こういう現実にありそうなホラーがホントに怖い。 序章は若干怠いなぁ、進まないなぁって感じだったのだがそこを超えると続きが気になって読まされた。 結構エグくてグロい描写もあって、顔を歪めてしまいながらもしっかりとした構成で物語自体面白く思えた。。 ラスト、早苗は線虫を使ったのだろうか?
1投稿日: 2018.09.13
powered by ブクロググロい小説ということを知って読んでいるにもかかわらず、今までに無い生理的悪寒から、一度本を閉じて深呼吸をしてしまうほどの本でした。 血生ぐさいグロさ、というよりは、虫や汚物といった気持ち悪さが目立ちます。 特に、大きな蜘蛛を背中で押し潰した後に、口の中で噛み砕く描写は、読んでいて本当につらくなってくる場面でした。 少なくとも、食事の前には絶対に読まないほうがいいと思います。
1投稿日: 2018.08.29
powered by ブクログ貴志祐介作品にハズレなしとはいえその中でもかなりの力作。読み始めは現実離れしたホラーかと思わせて、徐々にきちんとリアルな現実感に落とし込んで行くところはさすが。気持ち悪い、ぞっとする、でも続きが読みたい、でページを繰る手が止まらない。えげつなさやグロテスクさの出し方が絶妙。個人的には主人公よりもオタク少年のエピソードに色々な意味で心を持っていかれた。
0投稿日: 2018.08.28
powered by ブクログこの種の物語は初めて読んだので刺激が強かった…(いい意味で) 圧倒的な本って、読めば読むほどこちらの語彙がなくなるような気がする…。 もう最後は呆気にとられてました
0投稿日: 2018.07.25
powered by ブクログ久々の貴志作品。『十三番目の〜』以来、約三年振り。感想の第一声は…「おぉ、恐っ!!キモっ!!」で、ある。ブラジル脳線虫って本当にいるのかな?ってくらい詳細な描写に解説を見て、あぁ、納得した(^^; 浴室での感染した人間たちの末路には目を覆いたくなる光景が…もう、悍ましいったらないよ……。恐怖が快感になる!そんな作品。それにしても貴志作品は当たりが多い作家だなぁと感じた。星五つ。
1投稿日: 2018.06.03
powered by ブクログ暫く春雨とか素麺とか細長いものが食べられそうにない… 確かに面白い、けど読後感は気持ち悪い 想像力を出来る限り使わないように読んだ珍しい小説
1投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ気味が悪い描写が多かったですが、アマゾンのこと、猿のこと、医学のこと、生物のこと等よく調べられていて、とても為になりましたし、よくできた物語だなぁと思いました。現実にあってもおかしくないほどリアルでした。
2投稿日: 2018.03.25
powered by ブクログ貴志祐介さん「天使の囀り」読了。確かにホラー小説なんだけど、気持ち悪い。最初、作家のアマゾン旅行メールのやり取りから物語は始まる。作家の帰国から徐々に不思議な出来事が起こり始め、平行してネットを利用している子供達にフォーカスが移っていく。。アマゾン旅行の参加者の調査から、ある重要な事が浮かび上がる。不安を抱えるネット利用者の行動を追いかけ、最後は予想通りの展開だったが、盛り上がりに欠けた印象。細かいところまで良く調べてるなと思うのですが、難しいです。「天使の囀り」表題の印象は読む前後でかなり異なります。
1投稿日: 2018.03.19
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虫が大の苦手なのに読みました…好奇心には逆らえず(笑) 『自分が1番恐れてるモノってなんだろ?いっぱいあるなー。キリがないなー。この場合はやっぱり虫がダメなのか?え、じゃあ私が感染した場合は、虫と戯れてるの!?え、無理無理!』…なんて思いながら読みました。 気持ち悪さだけではなく、現実に起こってもおかしくないという点が恐怖でしたね。 (一部を除いて)亡くなっていった人達を思うと切ないです。 早苗さんの気持ちを考えると、すごく辛い。
1投稿日: 2018.03.13
powered by ブクログ後半にかけて話が繋がっていきリアリティある怖さ。 知識量が凄いからなのか、読んでいてお腹いっぱいって感じになった。スラスラ読める内容のない(単純な)ホラーは全く怖さを感じないけど、この本は妙にリアルで(情報量や話の関係性が複雑で)何とも言えない怖さそして話の深さを感じた。
1投稿日: 2018.02.21
powered by ブクログ怖さとか気持ち悪さはもちろんあるけれど、それらよりも、膨大な情報や知識に裏付けられたうえで緻密に描かれているからこそのストーリーの重厚さやリアリティに息をのんだ。 「新世界より」とはジャンルこそ違えど、面白さの源は同じところにあると感じた。
0投稿日: 2018.01.28
powered by ブクログ後半の追い上げやばい!笑 最後の方めっちゃハラハラする! そして終わり方いい〜笑 でもどこか無駄なところ多かった気もする。そしたらこんなに厚い本にならなかったかもしれないw とくに専門の話とかニートとか笑 なぜこれホラー文庫なのかな?笑 描写がグロいから?(^ω^)
1投稿日: 2018.01.18
powered by ブクログ角川ホラー文庫に入っているのはなぜ、と思いながら読み始め、ぞくぞくする恐怖感を感じながら読み進めた。 ホラーといっても「貞子」のような超常的なホラーではなく、本当にこういう線虫っているかもしれない、と思え、それが脳を這い回る感覚まで想像できるところが余計に怖い。 一般的に、病原菌や病原虫は種の保存に最適な行動をとるという。貴志さんは本当によく勉強している。病原虫のことを調べながら、本人は怖くならなかったのだろうか。
1投稿日: 2018.01.07
powered by ブクログ(オーディオブックにて) 奇妙で気持ち悪くて恐ろしい。 けど前に進まないと気が済まない、という内容。 腐ったり、溶けたりするのが嫌な人は読まないでください(笑)。 地球上の全ての生き物を動かしているのは遺伝子でありDNAだ、とわかっているけど、こんなにはなって欲しくない。
1投稿日: 2017.12.31
powered by ブクログ久々に貴志さんのホラーが読みたくなって手に取った SFなホラーとは違って描写が詳しく、本当にあり得るんじゃないかという身近さが恐ろしく、そして切ない
0投稿日: 2017.11.21
powered by ブクログバイオホラーについては今まで別段興味をひかれなかったが、この一冊は深く記憶に刻まれた。それは物語としての隙きのなさや、想像しただけでも気分の悪くなる「囀りを聞いた者の末路」の描写、またそこにまつわる人間の愚かさや汚さが大きな割合を占める。が、なんといっても最後の1ページには、これ以上の幕引きはないと完膚なきまでに叩きのめされてしまった。
1投稿日: 2017.10.23
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貴志作品は、いつも生々しい恐怖感を与えてくれる。 本作では、未だに謎だらけの絶滅危惧種・ウアカリというサルが、表現し難い「不気味感」の醸成に一役買っているように思う。 ・蛇絡みの神話のほか、線虫やオマキザル研究の現時点での到達点について、さらに詳しく知りたいと思った。 ・蜷川は、いつ、どのようにして、ウアカリ線虫のことを詳細に知ったのか?というのが気になった。
0投稿日: 2017.09.01
powered by ブクログ薬害エイズ事件の要因となった厚生省に対して、 このような事件も起こりうると警鐘を鳴らす作品だと思った。
1投稿日: 2017.08.04
powered by ブクログ男性作家の書く男女関係というものが苦手で(もちろんひとくくりにはできないことは百も承知なのだけれど)、この本もそこのところに全然共感できずイマイチ集中して読めなかったな。内容については、途中、以前に読んだ恋する寄生虫のことがちらちら頭をよぎりつつ。オチがしっかりしてたので読み応えはあった。
0投稿日: 2017.07.09
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再読。 初読の時は只々気持ち悪さに怖気をふるった記憶が。 気持ち悪さは記憶で倍増されていて身構えていたせいか今回はすんなり読めた。それでもかなり気持ちの悪い描写はしっかりある。 この作者の既読作品の中ではこれが一番怖い。
1投稿日: 2017.07.06
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着想がすばらしいと思った。取材をしているとはいうものの、博学で頭の良い人しか思いつかないようなアイデアだ。貴志さんは経済学部卒のようだが、理系の人が考えるようなアイデアだと感じた。 主人公が不審な死を調べるという点ではミステリーでもあり、人類に迫りくる新しい恐怖を描いたという点ではホラーでもあり、現時点では実在しないものを創造した上で起こる物語という点ではSFでもあり、社会に対して警鐘を鳴らしているという点では社会派とも言える。複数のジャンルにまたがっている作品であり、ジャンルを意識せずに書かれた作品なのだろう。 ホスピス医の早苗の物語とゲーム中毒の信一の物語が並行して描かれ、早苗が恋人高梨の自殺に疑問を持って調査をするようになって、2つの物語が結び付いていく。その謎の真相は専門的内容であり、読者が推理できるような代物ではないが。展開も変化があって、スピーディーな進行であり、登場人物の変貌や役割の変化などの意外性もあって、リーダビリティーが非常に高い。セミナーハウスで参加者がどのように変貌していたのか、文章からの想像力だけでは限界があるので、映画等で実際に見てみたいと感じた。気になったのは、科学的専門事項の説明が文系の人などに理解でき、興味が持てる内容なのかということだ。 (ネタバレ) 線虫が人間の脳に侵入し、人間の精神を支配するという発想がすばらしい。線虫によって恐怖が快感に変わっていく様子を「天使の囀り」と名付け、ギリシャ神話と結びつける手腕もすばらしい。人間の脳、心、精神というものは必ずしも自律的なものではなく、化学物資、電気刺激、寄生虫などによって左右される他律的な弱さを持っているということを改めて認識した。 依田の口を借りての厚生労働省批判も舌鋒が鋭い。ラストの場面を見ても、この作品を作者が書こうとした背景には、薬害エイズ事件があるのだろう。 線虫に食い潰される宿主の人間の姿には、人間によって破壊される地球の姿を連想した。
1投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ貴志祐介らしいホラー小説でありながら、ただ怖いだけではなくメッセージ性も強く感じられた。アマゾンの自然破壊や厚生省の杜撰さ、現代社会のストレスなど様々なテーマが組み込まれており、ただ怖いだけではない、印象深い作品だった。 本作はバイオテロを主題としているが、そういったものによく見られる人類滅亡のような大味な展開はなく、そのおかげで読みやすくもあり、一つ一つの事件を深くピックアップしていくことによってより作品を濃厚にしているように思えた。 生きていく中で恐怖やストレスは回避できないもので、かつ忌避するものだ。しかしそれでも、恐怖やストレスを快感にするのではなく、それらを忌避するものとして捉えたうえで立ち向かい、克服しなければならない。本作を読んで、そんな勇気を与えられた。
0投稿日: 2017.06.29
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アマゾン調査プロジェクトに参加した5名は、滞在地から離れた沢地で、オマキザル科ウアカリ属のうち、特に珍しい種の猿を発見。人を怖がる様子もなく近づいてきたウアカリを難なく仕留めて食す。滞在地へ戻ったところ、彼らが寄ったその沢地は「呪われた沢」と呼ばれていたらしく、たいへんな騒ぎとなって、原住民からただちに追い出される。さて、5名のうちのひとりだったのが作家の高梨。彼の婚約者である精神科医の早苗は、帰国後の高梨の豹変ぶりに驚く。死恐怖症(タナトフォビア)だった高梨が死をまったく恐れず、快活にすら見えたが、時折「天使の囀り(さえずり)」が聞こえるとつぶやいていたかと思うと、死に魅入られたように自殺してしまう。ほかにも不可解な手段による自殺者が相次いで……。 500頁余りの作品で、半ばぐらいまでは「ホラー?」と首をかしげるほどです。ところが以降はもう「助けて~」状態の涙目。けれど先が気になってやめることができません。めちゃめちゃ面白いんだもん。 ここからかなりネタバレ。 ウアカリの肉には線虫(=寄生虫)が宿っていて、これが脳内に侵入すると、自ら最も恐れるものによって捕食されようと行動します。ウアカリの場合は、最も恐れる者=人間だったわけですが、高梨の場合は死に支配され、死に捕食される=自殺という途を辿ることに。ネコ科の動物恐怖症だった者は、サファリパークでトラの前に立ちはだかり、喰いちぎられて死亡というように。 線虫は快楽を刺激する神経にも影響を与えるため、一時はポジティブな考え方になります。それを利用した自己啓発セミナーも登場。しかし、線虫に全身を冒された最終段階は、映像化不可のおぞましさ。それでも、この恐ろしさは同著者の『黒い家』の狂気のオバハンよりはマシ。最後に早苗が選んだ行動も、それでよかったのだと思えて、しんみり。
1投稿日: 2017.04.23
powered by ブクログ※臓器及び性的描写を含む作品です。 【印象】 南米アマゾン熱帯雨林の調査に参加する恋人からの連絡が途絶える。 日本で恋人の帰りを待ちわびるのは、ホスピスで終末期医療に従事する女性。 生物の華。 【類別】 小説。 SF、ホラー、サスペンス、サイコ。 【筋】 筋の意外性よりも、切口の意外性とその精緻な描かれかたに期待するほうが楽しめそうです。 生死と感情と理性がぐじゅぐじゅにレアで料理された醜くて美味しいよくわからないやつです。材料を余さず使いきっています。お薦めしたいですが、誰しもにお薦めできるものではありません。 屈折的、反射的、逆説的である例の点からは、とある架空の人物を想起しました。 【表現】 文体は平易。三人称一元視点。一部が書簡体。 専門知識がなくても楽しめます。 【備考】 このレビューはアマゾンKindleストアにて2017年3月9日に購入しダウンロードしたものの鑑賞に基づきます。
1投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネットでウアカリの写真を検索したら確かに真っ赤な顔のちょっと奇妙なお猿さんだった。 何かに物凄い恐怖を抱いてる人なんてなかなかいないだろうし、大体の人間は線虫に寄生されたら第四形態までいく気がする。 恐怖がすべて幸福に変換されるってどんな気分だろう。
1投稿日: 2017.02.18
powered by ブクログアマゾンから戻ってきた調査隊が次々に謎の死を継げていく。調査に参加していた死んだ恋人の謎を探るホスピタルの女医。一方、各地で同じような不信死が続く。この不信死とアマゾンの調査隊が、どの様に関係してくるのか解明されていく過程が面白い。序盤の恋人からのメールが、段々と崩れていくとこからジワジワと恐くなっていく。終始ドロドロとグロテスクな気味の悪い表現が続くのだが、不思議と読みやすく続きがどんどん気になっていく。生きる恐怖から解放されていく為に、死に繋がっていたモノを、ラストで意外な使い方をする。決してハッピーエンドではないのに、救われた気持ちになる。
0投稿日: 2017.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃめちゃ怖かった…!!!! 昼間に読んでいたにも関わらず、気づくと怖くなって後ろを振り向いてしまうくらい怖かった。別にそういう幽霊ものの話でもないのに、どうしてこんなに怖いのか…。 怖いだけじゃなく、精神的なグロさ、ミステリアスさがあって、怖いのに先が気になってしまうし…。 とくにアマゾンで猿を殺して食べるシーンが一番怖かったかも。怖いのが苦手なのに…でも、とても面白かった。
1投稿日: 2017.01.27
powered by ブクログ最後辺りが壮絶に鳥肌たった。 もっとオカルトっぽい話かと思ったけどそうじゃなくて、現実にこんな事起こったら・・・と思うと恐怖でしかない。
1投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログネタは実にイヤんな具合で面白いんだが、後半の展開やオチがつまらない程定番過ぎて残念な出来に。もったいないぐらいだ。
0投稿日: 2016.12.05
powered by ブクログスタージョンの法則 あらゆるものの90%はクズである 多くの生命が存在しているということは、過去に、それより遥かにたくさんの命が消滅してきたということ。 死恐怖症=タナトファビア 僥倖 偶然に得る幸せ 麻薬が関係? 三顧の礼(さんこのれい)は、故事成語のひとつ。 目上の人が格下の者の許に三度も出向いてお願いをすること。 中国で劉備が諸葛亮を迎える際に三度訪ねたとする故事に由来する。 市場は経済学ではなく、ゲームの理論と心理学によって動いている。 森閑とした廊下 タナトス ギリシア神話の死神。また、フロイトの精神分析用語では、死への誘惑。 手術を執刀する。 突っかかるような攻撃的な物言いをする人の言葉と内心は、裏腹なことが多い。 ギリシャ神話は、エジプト神話から大きな影響を受けている。 父性原理を代表する天空の神が、母性原理であるガイアに変わる。その時に敗れた方の神話の要素が吸収される。ヘルメス(羽の生えたサンダルを履き、2匹の蛇の巻きついた杖を持っている)は天の鳥と地の蛇の要素を併せ持っている。逆に龍は蛇が出世して大空を飛ぶ能力を身につけた姿。 博覧強記で鳴る人。広く書物を読みよく覚えていること。 ギリシャ神話の医学の神アスクレピオスはその力を恐れるゼウスに雷で殺され、天に昇ってへびつかい座になった。 狂犬病に感染した犬はさまよい歩き、嚙みつこうとする。これは狂犬病ウイルスにとって都合の良すぎる行動。 風邪→くしゃみは防御反応か、ウイルスの仕業か。 うさぎの目が赤いのは血の色が透けているから。
1投稿日: 2016.11.21
powered by ブクログジャンルはホラーだけれどミステリの要素も多く、始めに何で?何で?と思わせて、じわじわ理由が明らかになっていくので読むのがやめられない。 一番凄惨なシーンも、前段の主人公が解説を受ける場面では描写がぼかされているので、実際そのシーンに差し掛かった時の衝撃ったら凄かった。 読みたくないのにやめられない。
1投稿日: 2016.10.09
powered by ブクログ3.5 アマゾンからの新種線虫感染ホラー。研修施設のグロテスクな描写はなかなか。快楽を操るという寄生メカニズムはよく考えられてると感じた。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ超常現象でなく、不可知なものでなく、狂気でもなく、かつ、人間そのもの以外で、人間にとって最も恐ろしいものは、人間の肉体と精神そのものの尊厳が徹底的に奪われることかも知れない。その正体一体なんであるかが物語の肝でもあるので一切ここには書けないが、「その手」が生理的にダメな人は、これのクライマックスはあまりにおぞましくて読めないかも知れない。すべては論理的に進行するストーリーだがブルっと震えがくるホラーだ。
1投稿日: 2016.08.10
powered by ブクログ後半に差し掛かるまで、話の展開が読めずに面白かった。果たしてオカルトなのかリアル路線なのか、チラチラとスカートめくるような話運びはお上手! しかし、気になる点が2つほど。 1つは人物設定。 ゲームヲタクの信一くんはちょっと現実離れしすぎでしょう。あの状態でゲームを愛するのは不自然すぎます。蜘蛛は何だったんだって感じだし。 2つめもかぶるけど、合宿所での行動が突飛すぎ。 警察はどうせ動かない、という判断でできることを遥かに飛び越えてる。 緊迫した場面な筈なのに、キャラクターが台本を気にして動いているようにしか見えなくて滑稽さすら感じた。 この2点でリアリティが大きく剥落してしまったので、どんなストーリーであろうと感情移入できなくなってしまったと思う。 読者を巻き込むのは難しいことだよね、などとメタな読み方をしてしまった。
1投稿日: 2016.07.28
powered by ブクログえぐいです。天使の正体がなんなのか、読んでいる最中不気味さが付きまとっていました。そして正体がわかってからもそれ以上のおぞましさを感じます。タイトルが秀逸ですね。タイトルからは何のお話しなのか全く想像がつきません。読み進めていくうちに段々と真実が明かされていきます。ですが爽快感は一切なく真実に近づけば近づくほど読むのをためらってしまう、そんな気分を味わいました。ホラー文庫としてはかなり印象深い作品となりました。
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログびっくりするくらいの生理的嫌悪。ただでさえ、虫がだめな私には、罰ゲームみたいだった。血管の中を寄生虫が動くイメージに苛まれる。 女医の行動に、イラついた。でも、面白い。後半は、気持ち悪さに一気読みした。
1投稿日: 2016.05.24
powered by ブクログ猿から感染した線虫が人間の脳に入り精神をコントロールしはじめる話。 パニック小説ではなく推理小説ぽくもあり、それだけでは終わらず、主人公が殺されそうになるホラーまであって最後まで飽きずに面白かった。
0投稿日: 2016.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新聞社の企画でアマゾン探検隊に参加した高梨は、帰国後、明らかに以前とは雰囲気が違っており。 他の探検隊の面々も、不可解な行動の末に…。 アマゾンで一体、何があったのか? 「面白かったけど、気持ち悪いですよ? 大丈夫ですか?」 との前置きありで、友人からお借りした1冊。 いやー、確かにその通り。 内容的には面白いけれど、とにかく気持ち悪い。 天使の正体とか、その他諸々、想像したらぞわぞわします↓
1投稿日: 2016.02.18
powered by ブクログ本当に存在しそうな線虫が出てきて、不気味で気持ち悪かったけど、先が気になって一気によんでしまった。 エ○ゲーマーが出てきたり来たのはシュールだったけど、その末路があまりに。。 主人公の女医に救いのない話だった。 後、寄生されたら死ぬしかない線虫が本当にいることを知ってしまった。。怖い。
1投稿日: 2015.12.31
