
総合評価
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powered by ブクログ古典部シリーズ短編集。読み終わって、タイトルに納得。ミステリと青春と両方楽しめました。最後の千反田さんの台詞をちょっと勘ぐってみたり。
0投稿日: 2010.09.12
powered by ブクログこんな風に楽しく過ごせる仲間がいたら、高校生活は楽しいだろうな。 特に、自分をとりつくろわずにありのままでいても、声をかけてくれる友人たちがいたら。
0投稿日: 2010.09.06
powered by ブクログ〈古典部〉シリーズ四作目。高校一年間を通した短編集。 ホータローたちの「成長小説」としても楽しめますし、ミステリとしても面白い作品(いわゆる日常の謎)となっています。しかしながら読み進めていくうちに、どうしても自分自身の高校時代を思い出してしまい、ため息が出るやら出ないやら……。 米澤穂信ファンなので色眼鏡でしか見れませんが、各短編集ごとに短く感想を。 「やるべきことなら手短に」:これが初期ホータローですね。ラストの里志の言葉がピリリときます。 「大罪を犯す」:これこそ日常的過ぎて、もはやこれミステリ? という一編。むしろ大切なのは、その後のホータローの心境だろうか。 「正体見たり」:古典部って合宿するんだ。 「心あたりのある者は」(推理作家協会賞短篇部門候補作):九マイル的にして、ホータローと千反田えるの議論の応酬は見事。飛躍する推論が気持ちいい。 「あきましておめでとう」:まさかあの逸話が、そこに反映されるなんて。 「手作りチョコレート事件」:個人的に一番重要な短編。徐々に浮き彫りになりつつある里志と麻耶花の関係性。全国の里志ファン必読の回。 「遠まわりする雛」:もう色々やられました。 これはもう、「小説」とすれば古典部シリーズの中で一番好きな作品です。(現段階で、ミステリとして好きなのは『愚者』です。) (百石)
0投稿日: 2010.09.05
powered by ブクログ古典部シリーズ第4弾。 いつものミステリーだけでなく、高校生であることを思い出す本作。 今までのシリーズ作品とは異なり、本作では青春を感じることができる。 登場人物が今までより、成長したように思える。 これからの成長に、より期待。
0投稿日: 2010.09.04
powered by ブクログ古典部シリーズ。 大きな事件(その他の古典部作品)の合間、合間の 出来事を連ねた作品。 読み終わった後にもう一度シリーズを通して 読み直したい衝動に駆られる1冊。 それでいて、短篇としてもそれぞれがきっちり時間を 感じさせてくれる、ミステリーとして読ませてくれます。 別の古典部作品を懐かしく思わせてくれたり、 空白を埋めてくれたり、なんにせよ、古典部シリーズに なくてはならない短編集です。
0投稿日: 2010.09.04
powered by ブクログ省エネがモットーの奉太郎の心の変化が、もどかしくて甘酸っぱい。青春ミステリの本領発揮なかんじ。風景や空気感が美しい表題作は謎解きが物足りない。「あきましておめでとう」が一番好きかな。
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ省エネをモットーとする折木奉太郎は古典部部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する――。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか古典部を過ぎゆく1年を描いた全7編。 表題作も好きですが、「あきましておめでとう」が一番面白かったです。分かる人には分かるっていうのがツボ。短編集ということで本編の間の事件を取り扱っていますが、ちょっと物足りないかなー。私は本編の方が好みでした。里志の揺れ具合にもイライラしたけど、最後の奉太郎・・・!まさかのここで恋愛フラグすか、、、あんまりそういうのを米澤作品に求めてなかったのでこの展開は意外でした。省エネ主義の彼が他人とふれあうことで変わっていくとしたら見物だなとは思うけど(笑)
0投稿日: 2010.09.01
powered by ブクログ『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』に続く、【古典部】シリーズ第4作。省エネ主義を掲げる主人公・折木奉太郎が省エネ主義を貫き通すために時に省エネでない謎解きその他に巻き込まれながらも、古典部のメンバーと共に過ごした1年を綴った連作ミステリ。 幽霊の正体は? 校内放送の真意とは? バレンタインのチョコレートはどこに消えたのか? どうして雛は遠まわりすることになったのか? 殺人事件なんて起きません。あるのはささやかな謎と、その答えがどうしても気になってしまう好奇心旺盛なお嬢様だけ。 「わたし、気になります」。かくして奉太郎は謎を解く破目に。
0投稿日: 2010.08.30
powered by ブクログ単行本が出たときに図書館で、文庫を購入して再読。 奉太郎の、自分の気持ちに気づいたっていう、それだけの事にもってまわった小難しい文章‥。なんかもうすごくかわいい。 ぜひとも、えるちゃんのために経済的戦略眼を養えばいいよ。 新作「二人の距離の概算」も図書館で予約中。楽しみ!
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ短編集なので非常に読みやすかった。だが、シリーズものだけあって人名や過去の事件などがでてくるためこれを一冊目に読むというのは無理だ。シリーズものを読むといつも思うが、家計図みたいな関係図を用意しなければ脇役の名や特性などいちいち覚えていられない。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ大好きな古典部シリーズの短編集。いつもの長編に比べ謎の比重が少し小さい分,登場人物たちの感情の明暗が少ーし多めに描かれていた印象でした。私は好きです。
0投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログ表題作のラストがなんだか甘酸っぱくて意外な展開。 ミステリ的なおもしろさでいうと、『あきましておめでとう』が好き。
0投稿日: 2010.08.21
powered by ブクログ古典部の短編集。 次々と出てくる日常の謎が心地よかった。 個人的に里志が好きなので手作りチョコレート事件は印象深かった。しかし里志はなんであんなに拘っているのか。几帳面な性格なんだろうな。でもそこがいい。
1投稿日: 2010.08.20
powered by ブクログ「遠まわりする雛」とは、感慨深いタイトルです。 "雛"たちが遠まわりでも歩いて行けることを願って。 男の子、がんばれ。 まだ興奮しています。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログ古典部シリーズの短編集。 季節で切り取った物語たちと、時系列に沿って成長していく主人公たち。 周到に張り巡らされた伏線に、そしてタイトルはダブルミーニング、といろいろ凝ってます。 青春小説としては理屈っぽすぎるが、それが嫌いでなければ十二分に楽しめる。 モチロン、ミステリとしても一級品!といいたいところだが、少々謎のクオリティーが低いような感はある。 ただし、今回も様々なミステリへのオマージュが散見されるので、ニヤニヤ楽しめることは間違いなし。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログシリーズものと知らずに購入。 高校生の男の子が身近に起こる謎を解決していくので気楽に楽しめる★けど、以前のシリーズを読んでないのでちょいちょい出てくる●●事件がわからずに悩む... 文体が米澤さんらしく回りくどいというか難しい言い回しだし、主人公の男の子も結構理屈っぽいけど、以前のシリーズも読んでみようかな。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログ古典部シリーズの第4弾。 今回は短編集。主人公たちの入学からの1年間の、長編では描かれなかった細かな謎を拾っていっています。メインの4人の内面により深く迫るエピソードもあり、これからのシリーズのためにも欠かせない1冊かと思います。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ久々に小説を読んだので感想を。 古典部シリーズ第四作、今作は短編集で奉太郎たちが出会ったときからおよそ一年間にあった出来事が時系列順に描かれていく。 七編ある中で、「手作りチョコレート事件」と表題作の「遠まわりする雛」が自分的に好み。 里志が摩耶花に対してどう思っているのか、奉太郎と千反田の一年間で微妙に進んだ関係など普段ではうかがえないものがみれたのは良かった。
0投稿日: 2010.08.14
powered by ブクログ古典部シリーズの4冊目。今回は1話目から入学して間もない頃で最終話が1学年を終了した春休みで短編で1年間のイベント的なものを辿っている。相変わらず、巧い。ちょっとした謎を頭脳だけで解決していく。刑事ドラマなら足を使ってナンボと言った感じだが、謎が大きくない所為もあるが奉太郎は省エネ主義でホントに動かない。そんな奉太郎も周囲の者も1年を経て変わり始める。まだ兆しだけのようだがこれからが楽しみである。
0投稿日: 2010.08.11
powered by ブクログこういう学園ものは好きなので、結構楽しめた。 折木ホータローの、省エネ主義のくせに結局色々世話を焼くことになってしまう、性格とキャラクターがとても好き。 千反田さんとの関係も気になるところ。
0投稿日: 2010.08.10
powered by ブクログ古典部シリーズの別冊短編集的展開 最近ちょっと重めの本が多い著者にしては軽いシリーズでよろしい 毎回ちょっとだけシリーズ説明が入るところが痛し痒しだが 全体としては満足 …しかし、ちょっと甘めの展開すぎやしませんか?(笑)
0投稿日: 2010.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古典部シリーズ4作目の短編集。 十二単の千反田さん、その表情を見たいと思った奉太郎、どちらも「気になります」。 あと、千反田さんが怒るなんて意外!(´ω`)
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログ短編集。次巻への繋ぎの一冊でしょうか。 登場人物の心情の変化は興味深いですが、この一冊だけでは少々物足りないです。
0投稿日: 2010.08.07
powered by ブクログ古典部シリーズ第4弾は短編集。 単純に前作までの時系列の後ろに来る物語だけでなく、 前作までに語られなかった、それらの間に起こった話も収録されています。 このシリーズの登場人物たち、物語の雰囲気どちらも好みで、 すぐに物語の世界に没頭して読み耽りました。 けれど、今作はどの話も「謎解き」としてはライト過ぎたかな。 ちょっとした「謎」要素も加わってる青春小説といった感じ。 少し物足りなかったです。 それでも「手作りチョコレート事件」と表題の「遠まわりする雛」で語られ、垣間見えた古典部員たちの心の内は次作への期待を大きくしてくれました。 <収録> 1.やるべきことなら手短に 2.大罪を犯す 3.正体見たり 4.心あたりのある者は 5.あきましておめでとう 6.手作りチョコレート事件 7.遠まわりする雛
1投稿日: 2010.08.07
powered by ブクログ古典部4作目。 前作までの隙間の時間を埋める短篇集ってかんじ。 ケメルマンを彷彿とさせる「心あたりのある者は」が好き。 論理パズルいいよなぁ。
0投稿日: 2010.08.05
powered by ブクログ4.5。 古典部シリーズ第四巻。 これまでの巻の間に起こった出来事を交えた短編七編で構成されている。 この短編がまた上手い。 サクっと読める割に、内容も面白い。 個人的には「心当たりのある者は」と「遠回りする雛」がよかった。 また謎解きだけでなく、青春小説としての肝である成長や気づき、心情の変化などがうまくおりまぜられていた。 主人公を含む古典部四名はこの一年を通し、着実に成長し、変化している。 それはタイトルのとおりに遠回りなのかもしれないけれど、それでも、確実に。 続きが早く読みたいと思わせる作品だった。
0投稿日: 2010.08.04
powered by ブクログ■さわやかでちょっぴりホロ苦い そして、あざやか―― 折木奉太郎は〈古典部〉仲間の千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛」へ参加するが、事前連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。その「手違い」が気になる千反田は、折木とともに真相を推理する――。 〈省エネ少年〉折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行!
0投稿日: 2010.07.31
powered by ブクログ文庫化されたので読んだ。 ホータロー、しっかりせんか、と言いたくなるラスト。 でも"さよなら妖精"の例もあるのでニコニコしてばかりもいられない。 『心あたりのある者は』は、さすがの一編。
0投稿日: 2010.07.31
powered by ブクログ短編だからか、今までよりもシャープになった気がする。 心理描写が前面に出てて、古典部のバランスを期待して読んだら、何か寂しかった。
0投稿日: 2010.07.30
powered by ブクログ古典部シリーズの4作目にして初の短編集。前作までの隙間を埋める形で高校1年間の生活が描かれる。ミステリ的には小粒ながらも、キャラクター同士のやりとりや各キャラの成長、人間関係の微妙な変化が愉しい。「九マイルは遠すぎる」を連想させる「心あたりのある者は」がお気に入り。
0投稿日: 2010.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2010/7/28 Amazonより届く。 2025/10/31〜11/5 なんと2年半ぶりの米澤作品。 古典部シリーズ第4弾は短編集。「やるべきことなら手短に」、「大罪を犯す」、「正体見たり」、「心あたりのある者は」、「あきましておめでとう」、「手作りチョコレート事件」、「遠まわりする雛」の7篇。どれも捨て難いが、やはり表題作か。千反田さんと奉太郎の関係が一歩進みそうな終わり方が気になる。
0投稿日: 2010.07.28
powered by ブクログ“「福部さんが怒ったところは、想像できませんけど」 千反田から見ると、そうなるのか。里志は妙なところで見栄を張るので、誰の前もはばからずに感情を表に出すようなことはあまりしない。ましてや異性の前ではなおさらというものだ。その例外になるのは、伊原ぐらいではなかろうか。 ちなみにその想像できないという「怒った里志」は、 「怒ってもあんまり怖くないけどね」 そう、あまり迫力はない。言葉が少なくなって、目を合わせなくなって、「その話はやめよう」とはっきり話題を変えてくる。俺からすると、里志がそうやって怒る姿はそれほど珍しくはないのが。 「怖くない?うーん、なめられてるなあ」 呟く里志を上目遣いに見て、千反田がぽつりとこぼす。 「……ちょっと気になる、かも、しれません……」 そのうち、里志を怒らせるためだけに千反田が策を弄することがあるかもしれない。期待しておこう。 「それと、折木?」 伊原の視線が俺に向く。 そういえば俺も最近怒ってないなあ、春の日のような穏やかな境地に遊んでいるなあ、などと暢気に構えていたら、伊原がふっと笑みを浮かべた。笑みは笑みでも、あまりにもはっきりと、それは嘲笑だった。そして千反田を振り返ると、しっかりしてよ、とでも言わんばかりの調子で、 「折木が怒るわけないじゃない」 と。 「温厚だからですか?」 ううん、とかぶりを振って、 「怒ることも満足にできない、人間として寂しいやるだから」 ……いくらなんでも、それはちょっと、酷くないか?” 全部で七つの短編。 ところどころのやりとりで吹いてしまったり。 米澤さんの書く、主人公たちの心の揺れ具合とか好き。 ただのミステリで終わらず、彼らの間の心境の複雑さとか。 “いや。どうかな。 俺のモットーは、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」。それだけだ。さらけ出すほどのものは、何もない。俺はふと、さっき図書室で、写真集を見ながら考えたことを思い出す。省エネでは色恋沙汰を扱えない。里志が手作りチョコレートを破壊した動機と、一脈通じるところがある。しかし、似て非なるものだ。決定的に違う。里志がためらうのは伊原のためだ。 寒風吹きすさぶ川の上を渡りながら、俺は悩んでいた。もともとはこいつが悪いとはいえ、俺は里志に、言いたくなかっただろうことを言わせてしまった。その埋め合わせは、するべきだろうか。俺はやつに言うべきだろうか。「すまん、俺は福部里志のことを何も知らなかった」と。 里志に背を向けているのをいいことに、俺は小さく苦笑いする。 まあ、言えないな。 橋はさほど長くない。向こう岸に着く直前に訊いた。 「それで、答えられる目処はたっているのか」 振り返ると、普段はまず見られないシリアスな顔で、里志は小さく頷いた。 「もう少しなんだ、もう少し……言葉にならないだけなんだ」 その肩を、ぽんと叩く。 「寒い中、悪かった。缶コーヒーでもおごろう」 そこで里志に、いつもの微笑みが戻ってくる。やつは巾着をぐるりとまわした。チョコの破片が、がしゃりと音を立てた。 「そうだなあ。折角なら、紅茶で貰おうかな」” 2012 04 09 再読
0投稿日: 2010.07.28
powered by ブクログ危ねぇー。この4作目読むのを忘れて最新刊に 手を出すところだった...。すっかり忘れてた...。 で、「古典部」シリーズの4作目は一年を7編に 分けた短編集。この小粒ながら効いてくる短編の 上手さは米澤さんならでは。「小市民」シリーズ 同様に前半のほのぼのした日常の謎路線から徐々に その成長とともに付いて回る「人」としての関係性や 蒼臭い悩みや苦悩が見え隠れしてくるのが手に 取るように分かります。 「小市民」では一旦袂を分つ2人でしたが、今作は 微妙で壊れそうな関係がよりほろ苦くてキュンさせてくれます。 ミステリ的にも短編に切れ味+学園の謎のほのぼのさ が上手くミックスされていいですね。意外と短編の方が それぞれのキャラが立ってるような気もするなー。
0投稿日: 2010.07.26
