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総合評価

433件)
3.9
78
200
98
12
1
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    古典部シリーズ四作目『遠回りする雛』 今回の作品は古典部の1年間を 短編集として振り返る1冊 物語を通して登場人物の仲の深まりや 相手に対する思いが描かれている。 また少し未来を予感させる結末 遠回りした雛の行き着く先とは

    0
    投稿日: 2021.04.20
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    古典部シリーズ4作目。 7つからなる短編集。 1年間にあった今までの事件以外が描かれています。 なんだかんだ折木はいろいろなことをやっている感じ。 みんあなどうなっていくのでしょう。

    7
    投稿日: 2021.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部の短編集で、関係性の変化が見えて面白かったです! 里志と摩耶花の話が特に良かったです! 今までの作品を読んでると、両想いに見えるのになんでくっつかないんだろう?ともどかしい気持ちでしたが、今回の話でなるほどと思わされました。 ただ全部を理解しきれないので、今後に期待です…!

    1
    投稿日: 2020.09.12
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    「あきましておめでとう」と「遠まわりする雛」がお気に入り。 時間が経つにつれてホータローの心情とか関係性の変化が見て取れるのがいい。

    0
    投稿日: 2020.09.10
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    本当に何気ない高校生活に、ちょっとした謎が織り込まれている。読みながら「奉太郎たち、青春してるなあ」と、ほっこりさせられました。  印象深いのは、奉太郎の“省エネ”主義でありモットー「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」が、少しずつ変化している点である。そして、えるに対する恋心も少しずつ、着実に成長している。  後者は特に印象的で、読みながらニヤニヤしてしまった。良いぞ良いぞぅ、青春してるなあ! おばさんは、ちょびっとずつ進んでモヤモヤさせられる系のラブな話が好きです! うへへ、かわいい!! https://note.com/azumakoyomi/n/nb249a9afd56d?magazine_key=md07bfa4281be

    0
    投稿日: 2020.08.28
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    〈古典部〉シリーズ4作目は、前3作品の間を繋ぎながら1学期・夏休み・2学期・冬休み・3学期・春休みの出来事を描いた7つの短編集 春休みの「遠まわりする雛」がすき 千反田の地元で毎年行われる“生き雛まつり”のハプニングにまつわるエピソード 小さいけれど、古くから伝わる伝統を守るため右往左往する大人たち タイトルにいろいろな意味が込められてるのも◎

    1
    投稿日: 2020.08.12
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    再読。古典部シリーズ第四弾にして短編集。昔読んだ時より面白く感じたのは自身が年を取った故か…。それにしても本書にはどの話にも青春の甘さも苦さも混じっている。最初の「やるべきことなら手短に」の折木奉太郎はその青春にもみくちゃにされて、最後の話になる「遠まわりする雛」の折木奉太郎へとなった。青春は輝かしいものだけではないけれど紛れもなく輝いているのがわかる一冊。

    0
    投稿日: 2020.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ4。 高校の1年間を書いた短編集。表題作がほろ苦い。アオハルだねー。姉はそれほど出て来ず。 あきましておめでとうは、飽きるじゃなくて開くなんだね。

    0
    投稿日: 2020.07.25
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    距離感。 千反田さんとパートナーになるってのはそういうことだよね。 多分、省エネで生きるのとは程遠い人生になるのだと思う。 福部くんもそうだけど、いつまでも時間がある、関係性は引き延ばせるなんて思っているのなら、大間違い。 決めないうちに決めることすらできなくなるよ。

    0
    投稿日: 2020.07.01
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    古典部シリーズの四作目かな。 正直なところ、少し飽きが来ている。 とりあえず、「ふたりの距離の概算」は手元にあるので読みますが。 それはさておき、本作は短編集。キャラクターの性格とかの補完にはちょうどよかった。 主要人物4人は、やはり癖が強い。ちょっと嫌な面もありますが、それも含めて。 ちなみに推理物というには中身がなかったように思う。。。

    0
    投稿日: 2020.06.23
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    愚者のエンドロールやクドリャフカみたいな話が繋がってる長編?のも好きだけど、ここの本のような短編集がとても好き。 古典部シリーズの中で一番好き。 アニメでは恋愛多めの感じだった。 平和なミステリがとても好きなのでこの本はお気に入り

    1
    投稿日: 2020.04.21
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    【再読】何回読み返しただろうか。このシリーズ、生産性のなさそうな会話が大好きなんだよなぁ。淡々としてるのに面白い。あと、それぞれの章の名前も好き。"あきましておめでとう"は、そういうことか!という大きな驚きじゃないけど、ちょっと笑ってしまう、好き。

    5
    投稿日: 2020.04.04
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    タイトル回収がすごい綺麗でこれぞ小説のタイトルだよなあ、って思った。あとがきでほのぶーも触れてるけど。古典部シリーズはdアニメストアで動画観進めたかったから、クドリャフカを読んだりしてたんだけど、これは短編集でサラッとそこまでエネルギー必要とせずに読めた。久しぶりの感覚かもしれない。でも、そこまでグアっと引き込まれて読むってこともなかったかな。 ただキャラはみんなそれぞれ馴染みがあるから親しみをもってサクサク読み進められた。アニメは若干ホータローとえるの恋愛?要素強めな部分があったかな。 福ちゃんとまやかの進展はアニメオリジナルっぽいけど、たしかほのぶーも脚本協力してるみたいな噂を聞いたことあるから、ほのぶーもそれでいいって思っているのかな。 あらすじだけ見たけど、『ふたりの距離の概算』が面白そうだから早く読みたい。

    0
    投稿日: 2020.02.28
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     今作は短編集だけど、全体通してみるとアニメよりも好きだと言える一冊だった。  アニメから入ったために、〈古典部〉シリーズはどうしてもアニメ版と比してしまう。「正体見たり」や「手作りチョコレート事件」は、ゆえにちょっと評価が難しい。話としての収まりはアニメのが好みだけど、余韻があるのはどちらかと言えば小説だろうな、と思う。  一方で表題作は、アニメだと締めのエピソードとしてどうなんだろう、と感じたけど、小説は中々どうして味わい深い。全編通して、謎そのものよりも人間関係にやや重点が置かれていたように見える、この一冊を締めくくるに相応しい一編だった。  奉太郎がちょっとえるに惹かれそうになっているのが、よりはっきり分かるのも個人的には高ポイント。田舎の祭りっていう題材も好みで、この一編に関しては、はっきり小説の方が好きだと断言できる。

    1
    投稿日: 2019.09.02
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    古典部シリーズの短編集。 一つ一つの話が程よい長さで読みやすかった。 相変わらず日常系ミステリー。 ドキドキはないがワクワクはあった。

    0
    投稿日: 2019.08.09
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    古典部シリーズ。 学校内、夏休みの合宿、正月、バレンタイン、地元の祭りなど一年間に起きた古典部の絡んだエピソードが短編で書かれている。 日常にあるちょっとした謎を、部員の千反田えるが「気になります」と言い出し、それを主人公のホータローが解決するパターン。 ホータローはやらなくていいことなら極力やらない省エネ的な考えの持ち主だが、一年間古典部のメンバーと付き合ってきて少しずつ変化が見られてきた。 中学からの親友である里志にも変化があり、それに影響されてか、それぞれの心境や考え方に変化が起き、成長していく過程が少しずつ描かれるようになり、この先日常の謎解きを通じて登場人物たちがどのように変化していくのか気になる。 日常の謎なので、殺人などの犯罪は起きないので、そういうのが苦手な人向けの本。 前作までは真面目な心境を登場人物たちが話すことはなかったので、今作はびっくりした。

    0
    投稿日: 2019.07.06
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    短編集。前作3冊を読んだ後の方がいいと思います。ここでは4人が一年かけて成長し関係を微妙に変えていくのがわかります。私は高校生の時、彼らのように信念を持ったり周りを見たりと、こんなにしっかりしていたかしら。それぞれが抱えている家庭の事情もありますが4人共大変な精神力を持っていると感心します。2年生になった彼らも楽しみです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    ムズムズするような持って回った言い回し(褒めてる 夕方の校舎の空気、青春の面倒さ、すでに理解されている大人への道程。 最後の2ページの爽やかさ。

    1
    投稿日: 2019.05.27
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    <古典部シリーズ>の4冊目。 にもかかわらず「高校に入ったばかりって、どういうわけ?」と読み始めた嫁さんが素っ頓狂な声出して聞いてきたけど、これまでの高校生活を振り返って、都度都度のトピックスを集めた短編集というのがあっても良いだろう。 季節を移ろわせながら7つの話が繰り広げられるが、今回は今ひとつ微妙な後口の話が多かった印象。ただ、このシリーズ(あるいはこの作者)の特徴と言って良いと思うけど、この年頃の行きつ戻りつするような何とももどかしく何となく切ない感じは今回もよく出てる。 「あきましておめでとう」…夏休みに読んだ漫画が正月に役に立つとは思わなかったな。 「手作りチョコレート事件」…この本の中でもとりわけ切ないお話だ。里志、そんなに難しく考えずに、摩耶花の気持ちに応えてあげたら良いのにね。まあ、こだわらないと言いながら、つまんないことにこだわるのが、この年頃の男子というものだがな。 「遠まわりする雛」…上の2つのお話を読んで、ホータローの省エネ主義の前には恋愛感情は育たないのかと危惧したのだが、そうでもなさそうなので安心したよ。だが遠まわり過ぎだな。

    1
    投稿日: 2019.04.13
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    新しい話を読みたかったけど、今さら翼といわれてもは相変わらず本屋で見かけないし、短編集なら読みやすそうという事で今作を手に取る。 そのうち、他の長編も読みたいな。 学園祭の話とか気になるかも。 小説を読む事で、アニメで見るのとは違う感じを味わう。 手作りチョコレート事件は、摩耶花や福部の気持ちを考えるとしみじみとしてしまう。 遠まわりする雛は、桜の木の下を歩く折木の心理描写が良い。

    0
    投稿日: 2018.11.17
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    目次 ・やるべきことなら手短に ・大罪を犯す ・正体見たり ・心あたりのある者は ・あきましておめでとう ・手作りチョコレート事件 ・遠まわりする雛 〈古典部〉シリーズ初の短編集。 もともと日常の謎を、なんとなく奉太郎が解いているだけで、彼らからしたらあくまでも学校生活がメインのはずだ。 だから、順に読んでいくことで、彼らの関係が徐々にその姿を変えていくところを目の当たりにすることができる。 特に今回は、何事にも積極的にかかわろうとしない奉太郎が、千反田エルへの気持ちに気づき、しかしそのことをまだ言語化することができない自分に戸惑う様子が、読んでいて「ああ、青春だなあ」とほほえましく思えた。 奉太郎も里志も、好きだからこそ簡単にその気持ちに流されないようにしようという強い意志が、なかなかないよねと思いつつ、こんな風に思われたら女子冥利に尽きるのではないかと思う。 頭でっかちだけどね。 簡単に「俺も好きだよ」と言わない里志に、伊原の納得いかない気持ちもわかるけど、伊原のことを大切にしているし、よく理解しているし、里志の機が熟すまで待ってもいいんじゃないかなあと思うけど、待てないのがまた若さかと。 さて、奉太郎と千反田えるの場合は、彼女の言葉がどこまで恋愛要素を含んでいるかが不明だけれど、奉太郎は待てるんじゃないかな? 焦らないのが彼の長所だし。 いやあ、青春だなあ。

    0
    投稿日: 2018.11.11
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    米澤穂信はやはりあざとい/ 「竹刀を持ってこそいないものの、持っていいとなれば持ちたがるに違いない」という氷菓に出てきた一節がとても良いと前から思っていた。本人もお気に入りのようで、わざわざ引っ張ってきてもう一度書いている。ドヤ見てくれ、といわんばかりの嫌らしさが透けて見える/ あと、あとがきで出典書くことによって「氷菓シリーズはパクリ」という批判をかわしたいのかと思ってしまう/ 自分で物語を思いつかないならもう書くべきではないし、他人の作品から構造を真似して話を作るのならそんなものは無限に生み出すことが出来る/ 毎回あとがきでいいわけめいたこと書いてるけど、もう辞めた方が良いと思う/ 日常のミステリは難しい、多くの作家が最初は良いものの最後は破綻した作品でシリーズを打ち止める/ でもそれは他人の作品を真似していないからね/ 真に評価されるべきはオリジナリティなのだから/

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    「古典部」の4人の1年間のちいさな謎を、めぐる季節とともに描いた短編集。 省エネを信条にするホータローが、えるの真っ直ぐさを戸惑いながら受け入れ、やがてなんだかほんのり、まだ恋と名付けることも出来ないような、感情に気づく。 青春だぁ!

    0
    投稿日: 2018.07.18
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    古典部シリーズの短編集。長編の合間を埋めていく形で、古典部の1年間が描かれている。それぞれに面白く、奉太郎と千反田の関係にも、変化があるようなないような感じがいい。個人的には里志の内面が明らかになる「バレンタインチョコ事件」が好き。

    0
    投稿日: 2018.03.14
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    古典部シリーズの短編集。 短編集っていいですね。 古典部の面々がクローズアップされて、より深く知れます。 遠まわりする雛。 読み終わってみるとここまで奥深く、 ここまでしっくりはまるタイトルだと思えた作品は 最近ではなかった気がします。 (単に私が意識していなかっただけって可能性大ですが) 女の私には男心の機微はわかりません。 年齢の差を差し引いたとしてもまったくもって理解不能でした。笑 けれど、それが逆に「らしさ」として際立っていたような気がします。

    0
    投稿日: 2018.02.25
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    連作短編なんですが、4人の仲の変化が非常に面白いです。 閉じ込められた二人とか、バレンタインデーとか、 なんかもう、こんなシチュエーション!!って言いたくなるのを しっかり料理しているのが素晴らしい。 さてさてこの先はどんな仕掛けが待ってますか。

    0
    投稿日: 2018.02.11
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    古典部シリーズ第4弾。このシリーズ初めての短編集。 1-3作目が高校入学・入部から秋の文化祭までだが、その前後や合間の話となる。 事件は軽いものばかりだが、ミステリーの手法としては本格派でけっこうおもしろかった。 以下は読書メモ: やるべきことなら手短に ホータローが解いた秘密倶楽部 女郎蜘蛛の会の勧誘ポスターは実は…で、音楽教室の月を奏でるピアノの謎は… 大罪を犯す 数学教師の尾道が、千反田のA組の授業の進み具合を間違えた。なぜか… 正体見たり 氷菓事件後、4人で温泉合宿。伊原の親戚の民宿へ。怪談話で首吊り客の話を聞いた夜、千反田と伊原は首吊りの影を見てしまった。 心あたりのある者は 放課後の教頭の校内放送から何が起きているのかを推理。贋札までたどり着く。 あきましておめでとう 元旦の初詣で納屋に閉じ込められる。窮地を救ったのは「袋のねずみ」の話だった。あの伏線はここにつながっていた。 手作りチョコレート事件 伊原が里志のために作ったバレンタインチョコレートがなくなった。意外な犯人はわかったし、里志はチョコレートを手にしたが… 遠回りする雛 千反田の住む地域で4月に行われる生き雛祭りは、行列をつくって歩く行事。千反田はお雛様、ホータローは傘を差し掛けて歩く役。 橋の工事でルート変更が必要になった。 最後に千反田とホータローに春の兆し。

    0
    投稿日: 2017.12.16
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    短編集かぁ、残念。って、思って読み始めたんだけどそんなの感じさせない面白さでした。決して派手なトリックはないんだけど現実離れしない感じかいいです。

    1
    投稿日: 2017.11.25
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    春から春まで、部活勧誘から雛祭りまで、7件の小事件で、ホータローとえるの距離を計測していく。まあ、甘酸っぱい。高校1年は厨二病から2年しか経過していない。こんなに分別があるわけないだろW。

    0
    投稿日: 2017.11.17
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    「古典部シリーズ」第4弾。 『氷菓』から始まって、前作の『クドリャフカの順番』で文化祭も終了し、“文集”にまつわるお話も一旦、区切りがついたということでしょうか。 今回は、春までさかのぼり、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』の間を縫う出来事や、文化祭終了後のエピソードも拾って、また春までの一年間を、短編で描いています。 毎回、奉太郎の、人生哲学と言うか、人間心理の観察と言うか分析と言うか…とにかくこのくらいの年齢の知能の高い文系男子にありがちの、回りくどい(笑)モノローグからスタートします。 中学からの友人である里志との、牽制し合い研鑽しあう、男同士の友情と…そして、苦手→気になる→信頼(?)、いいかんじ?…と変化していく、千反田えるとの日々が描かれています。 「やるべきことなら手短に」 春、部活動の勧誘ポスターで掲示板は花盛り。 正体の分らない海賊版メモを追え! 近道したつもりが回り道? 「大罪を犯す」 いやいや、大罪を犯すところだった。 自分の大罪は“怠惰”が似合っている、とうそぶく奉太郎。 「正体見たり」 一人っ子の千反田は、きょうだいというものに、ほとんど幻想とも言っていい憧れを抱いている。 温泉合宿で、奉太郎、湯あたりする。 「心あたりのある者は」 えっと、瓢箪から駒? 韜晦する奉太郎。 「あきましておめでとう」 ドキドキエピソードと、友人の機転。 「手作りチョコレート事件」 キャッチボールで隠し玉? トムとジェリーみたいな、里志と摩耶花の関係。 「遠まわりする雛」 バレンタインの事件で、人間は心の中でどう考えているのか分らないものだと考察していた奉太郎だが、千反田と出会ってそろそろ一年、彼女の置かれた“旧家の跡継ぎ”としての立場と、濁りのない人格をだんだんと理解していく。

    4
    投稿日: 2017.08.28
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    古典部シリーズ、第4弾。 初の短編集。 しかも、前3作の間を埋めるような感じ。 相変わらず、日常の謎にのめり込みました。 映画も楽しみ。 広瀬アリスは違う気がするけど…。

    0
    投稿日: 2017.08.13
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    古典部シリーズの短編。古典部でお馴染みの登場人物の今まで知られていない一面が見えたり、奉太郎が省エネな行動をとるようになったきっかけは意外なものだったなと感じた。古典部部員が地元の祭りに参加することになり、そこで起こった謎を紐解くのだが、どのようにして謎を呼んだのか、祭りに隠された真相などを突き止めていく姿が良かった。途中、青春らしい一面あり、切なさを感じるところもあった。思春期の揺れ動く心を繊細に表現されていて、若者らしい一面もあり、自分の進路や街の将来像について語るといった場面が良かった。

    0
    投稿日: 2017.07.31
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    古典部シリーズの4冊目。短編集。奉太郎達の古典部入部から最初の1年が過ぎるまでの事柄を描く。 【感想】 個人的に良作は「正体見たり」と「手作りチョコレート事件」、そしてタイトルに使用されている「遠まわりする雛」。正体見たりは二つの意味があり、柘榴の姉妹を思い出した。後者2つは古典部員の秘めたる心情も描かれており、2年目の進展に期待。 あとがきによると、短編集なので様々なプロットを試したとの事。「手作り〜」は倒叙ミステリ、「心あたり〜」は安楽椅子探偵、「あきまして〜」は脱走ミステリに分類されるようだ。 【収録作】 やるべきことなら手短に/大罪を犯す/正体見たり/心あたりのある者は/あきましておめでとう/手作りチョコレート事件/遠まわりする雛

    0
    投稿日: 2017.06.25
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    短編集。古典部シリーズ4作目。 どんなに若くても、どんなに未熟でも、誰にだってそれなりに譲れないものはある。 大人から見れば取るに足らないような、他人には受け入れがたいようなこだわりだったとしても、本人はけっこう本気なのだ。 未来は開けている。 大人のようで大人ではない中途半端なときを過ごしている。 驚くほどに自分自身のことがわからない。 何が欲しいのか、何が必要なのか。 思いがけない自分を発見して戸惑ったり悩んだりもする。 古典部に所属する折木奉太郎の譲れないこだわり。 「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」 里志が手作りチョコレートを砕かなければならなかった理由。 たぶん説明しても千反田には本当のところはわからなかっただろう。 奉太郎が千反田についた小さな嘘は、仕方のないことだったと思う。 この年代にしか味わえない葛藤や揺らぎが詰まっている古典部シリーズ。 「氷菓」を読んだときほどの衝撃はないけれど、相変わらず大好きなシリーズだ。 少しずつだけれど変わり始めている奉太郎を、果たして里志たちは気づいているだろうか。 第5弾が待ち遠しい。

    1
    投稿日: 2017.04.10
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    今回は短編。4人の一年がこの一冊に詰め込まれていて、筆者曰く、時間の流れを意識したんだそう。なんてまどろっこしい高校生なんだ!と強く思った部分もあった。

    0
    投稿日: 2017.04.06
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    古典シリーズ4作め。 前回が文化祭のお話だったからもう次の年次に入っているかと思っていたら、同じ年次の短編集だった。 普段の学生生活でのお話だからそれぞれの気持ちが描写されてて興味深かった。 これからどうなるのか気になるなぁ。

    0
    投稿日: 2017.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編なのでさらっと書いてあるけど、ほうたろうにとっては結構なターニングポイントになったであろう、作品なんだと思う。特にタイトルにもなっている「遠回りする雛」は、中学までとは明らかに違った自分を本当に自覚させられたタイミングなんじゃないかと思うから。 それ以外の短編も、それぞれの回で何かしらスポットを当てられるキャラクターがあり、過去の作品の合間合間にそれを挟んでいくことで、喜怒哀楽みたいなものが明確にされた感じ。いや、と言うより、明示的にくらいかな。なんかメインのキャラクターそのものの描き方からではなく、その周りの環境やナゾによって、登場人物の置かれた立場とか葛藤みたいなものを浮かび上がらせた感じに見えるんよなー。 それは巻数を重ねてきたことで、作中の登場人物が「成長」したと言うべきことなのかもしれないな。

    0
    投稿日: 2017.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    年度初めからおよそ一年間にわたる古典部メンバーの短編集。正直ミステリー(謎解き物語)とは言いにくいか。あまり感情に流されず、少し奥手で理性が勝ち過ぎた高校生たちを主人公とする、眩いさにほろ苦味が加わった青春物語かな。それに、謎解きを多少の味付けに加えたタイプの…。

    0
    投稿日: 2017.01.23
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    古典部の面々・千反田える、福部里志、井原摩耶花、そして折木奉太郎、みんないい味だしています。ただ、ちょっとだけ面倒くさい感じが。

    0
    投稿日: 2016.12.03
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    短編集。 今まで見えなかったそれぞれの内面が見れたようで面白かった。 古典部入部間際の話もあり、ここでやっとその話がでるのか……と思う内容も。 ホータローと千反田の距離が少しずつ縮まっているような話が多く、そちらも読んでいて楽しい。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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    語彙を沢山持っている高校生がいるものだな。と思って読んでいる〈古典部〉シリーズ。 アニメから入ったのですけど、やっぱり活字も素敵だなって思います。 青春とはうまくいかないものでもある。後味スッキリな作品が多い中、読了後に深く息を吐いてしまいます。 とくに、姉妹を描いた短編は後味含めお気に入りです。 姉弟がいれば、その感覚がなんとなく分かってしまいます。 その感覚を嫌だと拒絶する自分もいれば、その行動・思いに頷いてしまう自分もいます。 まぁ、奉太郎の推論が合っていればの話、なんですけど(笑)

    0
    投稿日: 2016.10.16
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    力作揃いの古典部シリーズも、今回は短編集。肩肘張らずに気楽に…と思っていたら、予想外に(失礼だな!)読み応えのある、重量級でした。 まず何と言っても構成が良い。メンバーが4人そろう前の春先から始まって、本編の裏を丁寧になぞりながら1年間の出来事が綴られていきます。のっけから苦い「やるべきことなら手短に」がさりげない伏線となって後の話に活かされ、最後はお祭りの華やいだ雰囲気も交えつつの表題作で締めるのも見事でした。 前回も実に悩み深かった里志が、今作でも深みにはまっています。共感はしないし、まして同情はしないけれど、ここまでビターを極めるといっそお見事です。青春小説における青さの表現方法って、こういうものでは無かったような気がするのですが。こんなに読後感の悪い(ほめ言葉です。全力で)バレンタインもそうそうありませんよ。ちょっぴり斬新かもしれません。

    2
    投稿日: 2016.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ。4人とも頭がよく、表現力豊かで、感性が鋭い。読んでいて、少し嫌になるほどに(笑)。 たぶん、古典部シリーズを頭から順番にちゃんと読んだほうがより楽しめるんだろうな。 話を追うごとに、千反田さんがますます可愛らしく、魅力的な女性だな…ということが際立ってくる。それは、折木くんと千反田さんの距離が縮まってくる、ということに比例しているんだろうな。

    2
    投稿日: 2016.02.26
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    あとがきで筆者が述べていますが、古典部メンバーの1年間の変化を追える一冊になっています。 高校生らしい甘酸っぱい感情が微笑ましく、これからも彼らを見守っていきたい思いにさせられます。

    0
    投稿日: 2016.01.30
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    古典部シリーズ既刊3冊の時間の流れの中に 生まれたスピンオフのような短編集。 あるいはホータローが千反田に惹かれていく。 それがはっきりと目に見えるようになっていく 恋物語か。 静かにしんみりと 古典部員を見守った。

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    日常感がすごくいい。 キャラとしてぶれない、みたいなのがいいシリーズもあるけど、この作品みたいに内面の揺れとか変化とかがいいなと思えるシリーズも好き。関係性も、少しずつ変わっていく学生の日常。

    0
    投稿日: 2015.11.15
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    日常に有り触れた出来事がミステリーになる。これは古典部シリーズならでは、だと思う。【生き雛】の時にえるが語った進路についてが折木よりも現実的だなと思った。

    0
    投稿日: 2015.11.14
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    このシリーズは、ほんと日常の謎の名作です。 青春小説としてもいい。 というか、そっち的にがなおいい。 鮮やかな、謎解きの心地よさ。 不安定で甘い若者たちの 微妙な関係。 おっさんの目から見ると眩しくて羨ましくて、でも、読んでて気持ちいい作品だね。

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    投稿日: 2015.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズの短編集ということで、今回も色々な事件をたのしませてくれます。 やはり特筆すべきは「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」の二本ですね。 今まであまり直接的に描かれなかった、里志の伊原への、そして奉太郎の千反田への想いが、もどかしいほどの初々しさで表現されていています。 中でも奉太郎が千反田への気持ちを自覚するシーンは、感慨深いものがありましたね。まさかあの奉太郎が!と。 ともあれ、次刊以降、はたしていつもの「やらなくてもいいことは、やらない」ポリシーを貫き通すことができるのか、わたし、気になります!

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    投稿日: 2015.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ4作目。高校に入学して、古典部に入部してから春休みまでの1年間の短編7作。 謎自体はミステリーというほどでもなかったが、省エネの奉太郎が千反田えるの影響で変わっていく様子や、里志の摩耶花への想いなど、読み応えあります。 題名になっている「遠まわりする雛」で、奉太郎が千反田えるの十二単姿を見て、「これはよくないな、こういう装いは良くない、しまった、たぶん、なんとしても、俺はここにくるべきではなかった」と思うところが、信条とはうらはらに、恋に落ちてしまったんだなあと、微笑ましかった。それを彼は、「省エネ主義が致命的に脅かされた予感がする」としか言えない、それ以外の言葉では表現できないというところが、男子高校生のぎこちない、言葉にできない恋というのがあるんだなあと新鮮でした。奉太郎はいつも偉そうな口調でつっけんどんなんですが、千反田には弱くて、優しいやつだなあと感じます。奉太郎とえるの今後が気になります。

    0
    投稿日: 2015.09.02
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    地元の進学校神山高校に進学したホータローが入部したのは、古典部。 部員は中学から縁のあった里志と伊原、好奇心旺盛な千丹田えるの4人。 「やらなくてもいいことは、やらない。やらなければならないことなら手短に。」をモットーとするホータローなのに、 えるの好奇心につかまり、謎解きに頭をひねることが続いている。 初読みの作家さんでしたが、これ、アニメで見たことがありました。 原作もいいですね。 短編集だったので、一つずつ楽しんで読みました。 第4弾とのこと。機会があれば、また別のも読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2015.08.19
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    相変わらずうたうたしとした高校生活。 バレンタインデーや閉じこめられ事件で、 ちょっとは盛り上がるかと思いきや、それほどでもなく、 でもなんとか千反田の生き雛姿にぐっときた模様。 桜の花の下をお雛様が歩いている姿は、 私も見たかった。

    0
    投稿日: 2015.08.10
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    古典部シリーズ第4弾。 高校生による日常の謎、青春ミステリー。 地元の祭「生き雛まつり」に参加する話。 今回は折木奉太郎、千反田えるの二人メインで進みました。今回の話で折木奉太郎の省エネ精神が揺らいでいるのが感じます。 千反田さんの「わたし気になります!」は最強ですね(笑) アニメではこの巻が最終回なわけですが、それがまた桜が綺麗で素敵な雰囲気です。小説を読んでいて思い出しました。 小説を買った時期がアニメ化してたので、京アニのブックカバー付きでした。今回は奉太郎でした。 カバー裏側にはアニメの設定資料掲載です。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの省エネ少年。成績は普通。

    0
    投稿日: 2015.07.26
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    米澤穂信の古典部シリーズ第4弾。これまでの長編3作と違い、神山高校1年目の1年間を追いかけながらの短編集7作品です。 短編が進むごとに古典部4人の距離が縮まり、最後はホータローと千反田さんがほんの少しでも接近していくのが、何とも「青春」って感じですね。 あー。学生時代に戻って、いろいろやりなおしてみたいw 特に、表題作の「遠まわりする雛」と「手作りチョコレート事件」が印象に残りました。 「遠まわりする雛」は、ミステリ的な側面よりも、やっぱり、ホータローと千反田さんでしょうか。 ホータロー自身が突っ張らず千反田さんへの思いを見せる(行動にまでは表れませんが)のが見どころですね。まあ、これは既定路線への流れでしょうけど、応援したくなりますよね。 「手作りチョコレート事件」は倒叙ということですが、完全には犯人は明かさず、多分そうだろうなー、くらいで読ませるところが、また面白かったと思います。 で、ちょっと余談ですが、ふとこの「倒叙」という手法を考えた時に、ミステリって、ちゃんと勉強したら、読ませるための手法や、トリックの形式も定番や新しいスタイルなど、いろいろあるんだな、と改めて思いました。 それらを頭においてから、ミステリを読むと、単純に楽しむ以上に、知れる世界があるんじゃないかと気づかされたので、ちょっと時間があるときに、その辺も意識しながらミステリ漬けになってみようかなあ。 さあ、次は5作目。

    1
    投稿日: 2015.07.04
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    古典部シリーズ第四弾。 短編は短編で良かったけど、やっぱり長編がよいなー。 「心あたりのある者は」と「あきましておめでとう」がとてもよかった

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    投稿日: 2015.05.04
  • 青春ミステリー第4弾

    シリーズ4作目。 登場人物4人の距離がぐっと縮まったように思います。 誰も死なない、血も流れないミステリーなので気持ちよく読めて心地いいです。 それでいて安っぽいミステリーにはなっていないのが作者の巧さでしょうか。

    8
    投稿日: 2015.04.25
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    「古典部」シリーズ第4弾。今回は短編集です。 第1話「やるべきことなら手短に」は、えるが学校の怪談に興味を持ってしまうことを恐れた奉太郎が、彼女の機先を逸らそうと画策します。第2話「大罪を犯す」は、えるが数学教師の尾道先生と激しくやり合うことになり、その理由を奉太郎が探る話。第3話「正体見たり」は、古典部の合宿で訪れた民宿「青山荘」で、えると摩耶花が首吊りになった幽霊を目にする話。 第4話「心あたりのある者は」は、奉太郎の才能を称えるえるに対して、奉太郎が反論を試みる話。やがて2人は、奇妙な校内放送をめぐって推理を働かせることになります。第5話「あきましておめでとう」は、正月に奉太郎とえるの2人が納屋に閉じ込められてしまう話。 第6話「手作りチョコレート事件」は、摩耶花が里志のために作ったチョコレートが消えてしまう事件の話。第7話「遠まわりする雛」は、奉太郎が、水梨神社でおこなわれる雛祭りで「生き雛」となるえるの傘持ちの役を受けることになる話。雛祭り行列のコースがとつぜん変更される事件が起こり、奉太郎がそのような事態を引き起こした犯人を解き明かします。 第4話と第5話は、やや期待はずれでした。一方、里志が摩耶花のアプローチを拒み続ける理由が明らかになる第6話は、かなり鬱陶しい内容です。ただ、第7話のラストで奉太郎が、えるに語ろうとした一言が言えず、自分のえるに対する気持ちと里志の摩耶花に対する気持ちが同じものだったと気づくシーンがあり、そちらのエピソードと併せて読むことで、それなりに納得もできたように思います。

    0
    投稿日: 2015.03.13
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    とても面白いというシリーズではない。一部すごく飛びぬけていいなぁ、という要素がある程度で、あとキャラクターがちょっといいなとか、その程度で、がっぷりと「おもしれー! おもしれー!」と読んでいた本ではない。『氷菓』は文体が読みづらいし、シリーズ外だが『さよなら妖精』も腑に落ちない気持ちが強かった。そしてこれが米澤穂信の4冊目。何で買ったんだろう? しかし、ああ、これは良くないな、と。こういう買い進め方は良くない。しまった。たぶん、なんとしても、俺はこの本に手を出すべきではなかったのだ。というのは、つまり、どういうことかというと。つまり……。 ぶつくさ言いつつ“お気に入りのシリーズ”が生まれてしまう瞬間は、作者に恋に落ちてしまう瞬間は、いつだって、しまった、失敗した、と思う。

    0
    投稿日: 2015.02.10
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    「やるべきことなら手短に」 神高一学期、折木が千反田の好奇心をごまかしでかわす話。 「大罪を犯す」 初夏一学期、千反田が数学教師に怒った話。 「正体見たり」 夏休み(『氷菓』後)合宿で首吊りの影を見た話。 「心あたりのある者は」 文化祭後二学期、放課後の教頭の呼び出しをめぐって、折木と千反田が推理する話。これはハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎて」へのオマージュとのこと。言われれば確かに。 「あきましておめでとう」 正月。折木と千反田が納屋に閉じ込められる話。ジャック・フットレル「十三号独房の問題」に想を得たとのこと。 「手作りチョコレート事件」 福部が伊原のチョコレートを割った話。倒叙ミステリ? 「遠まわりする雛」 春休み。千反田の地域生き雛行列という祭りに折木が手伝いに行く話。進路の話。 意外と青春恋愛要素も散りばめられている。 長編ではたいていチラリとしか触れられないこの要素を短編ではクローズアップしている印象。

    0
    投稿日: 2014.12.08
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    短篇集というだけあって、各話につながりはなかったけど、面白かった!入学したての出会った所から始まり、もうすぐ2年生!の春休み。時系列に沿って読むと、徐々に4人が打ち解けていく感じが身にしみて分かる!冬休みのお話「手作りチョコレート事件」は、切なくて切なくて…。福ちゃんのひとりがたりは注目です。

    0
    投稿日: 2014.11.14
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    古典部シリーズ4作目 今回は、何かイベントがあるわけでもなく、日常の色々なお話し そうそう、こんな日常系が読みたかったのよ それでいて、登場人物たちの人間関係も複雑ですなぁ ま、特に二人の関係だけなんだろうけど、なんだかやきもきする(笑)

    1
    投稿日: 2014.10.31
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    短編でまとめられた物語。 今までの古典部を振り返る形になるのでしょうか。 四人の心境の変化に気づくと、なんだか甘酸っぱく感じます。

    0
    投稿日: 2014.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部第4弾。7つの短編集。アニメで長編の間に挟んであった作品もすべてこの本で原作としてあったようだ。個人的には手作りチョコレートの事件がすごく印象的だっただけに原作あったのはうれしい。

    0
    投稿日: 2014.09.30
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    20140929 氷菓古典部シリーズ、原作、アニメ、漫画、制覇に王手をかけました!クドリャフカの順番とは違い、遠まわりする雛は短編集に近いです。 わたしも大人になったのですね。アニメの頃は里志の気持ちがよくわからなくて消化不良を起こしていたわたしですが、あれから時間が経ち今回原作で振り返って里志の摩耶花を完全に受け入れようとしない意味がなんとなく分かりました。なんだか素敵です。里志と摩耶花、好きだなあ。

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    投稿日: 2014.09.29
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201409/article_8.html

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    投稿日: 2014.09.29
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    省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する―。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。(BOOKデータベース)

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    投稿日: 2014.09.29
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    安定のシリーズ4作品目。 ただ、今回は季節を追いながら短編を重ねていくスタイルなので、普段とはまた違った楽しみ方ができる。大きなヤマではなく、小さな、日常に潜む謎を時に鮮やかに、時にじんわりと、ユーモアを混ぜつつ解き明かしていく。 短編の場合、毎回新しい設定を自分のなかに落とし込む必要があるので、疲れている時にはあまり読む気にならないのだが、今回は、もうそれぞれのキャラクターも確立しているし、場所も基本的に学校とその周辺なので、良い意味で頭は疲れない。安心して読み始められる。 個人的には、寒い季節を舞台にした作品がぐっときたなぁ。郷愁も青春も感じさせてくれるというか。伝統もモダンも感じさせてくれるというか。 こんな高校もこんな学校生活もこんな日常も、実際にはなかなかレアケースなわけだけれども、なんだか実際にありそうな、そんな素敵な予感を与えてくれるのが古典部シリーズの良いところ。

    0
    投稿日: 2014.09.28
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    古典部シリーズ初の短編集。青春とは苦いものですな…。まぁ、私が高校生の時は専ら部活動に励んでいたから経験することはなかったが。

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    投稿日: 2014.09.10
  • 古典部シリーズ4作目

    今回は高校入学からの1年間を7話で構成した短編集です 省エネを信条とる折木孝太郎、名家の娘で好奇心旺盛な千反田える 1年で古典部員それぞれが変わっていくのがよくわかる 高校生の日常的な謎解きは面白かったです。 そしてなにか切なく甘酸っぱい感情が伝わってくる この先4人はどうなるか?「わたし、気になります」

    2
    投稿日: 2014.08.29
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    アニメ「氷菓」の文庫本 第4弾 ・女郎蜘蛛の会 ・千反田が数学教師に怒った理由 ・温泉旅行 ・心あたりのある者は ・袋のねずみ ・バレンタイン ・生き雛まつり

    0
    投稿日: 2014.08.25
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    今までのシリーズで、あれ?と思ったところもこの第4巻でじわじわと謎が解けてきた感。 この1冊でホータローたちの高校1年生の1年間をまるっと追いかけることができる。だからみんなの心の動きも掴みかけてきたと思うし、自分ももう一度高校生に戻った気分。 季節と深くかかわる内容も、タイトルも全部すきだなあ。 最近はこのシリーズをずっと読んでいるので、どんどんキャラクターにも愛着がわいてきた、、わたしも高校に入りたい、、

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編七つ。 古典部の面々の関係が少しずつ進展していく感じ。これまでの長編に比べれば、巻としてのスパンは長いわけだから当然と言えば当然なのだが、バレンタインと生き雛祭でははっきりと心情が変わっていると思う。 「正体見たり」では最後に1シーン付け加えたアニメのほうが好みだな。

    0
    投稿日: 2014.07.29
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    本シリーズ初の短編集。ふとした日常のミステリを描くには、こういう形態の方が適しているのかも、って思いながら読み進んでた。それぞれの物語の時期が微妙に違ってて、少しずつ時間の流れも進んでいく構成も素敵。面白かったす。

    0
    投稿日: 2014.07.23
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    日常のミステリーを解く〈古典部〉シリーズの第4弾で今回は春からまた次の春までの四季を追う短編集。 いやー大変風情がありました。 アニメから入った私としてはいまいち理解し切れていなかった里志や奉太郎、はたまた千反田のさまざまな心情を補完出来たので大満足。 順序はバラバラになってしまいましたが〈古典部〉シリーズで未読なのは『クドリャフカの順番』のみ。 早く読みたい。

    0
    投稿日: 2014.06.29
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    古典部シリーズの短編集。古典部メンバーの距離感が変わっていく巻。里志と摩耶花、ホータローとえる。表題作のラストはにやにやが止まらない。ホータロー、お前って奴は。それはそうと、鮮やかに咲いた桜の下を歩いていく雛行列は見事だろうなぁ。絶景かな、絶景かな。

    0
    投稿日: 2014.06.20
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    古典部シリーズ4作目。短編集。雛の話はアニメ番でも良いなあと思いましたが、原作でも良いですね。今までの話のなんてことないと思ってたところが掘り返されて、物語に影響を与えているのが面白いですね。

    0
    投稿日: 2014.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズはどれも学園ドラマの 平凡でありながら誰しもが懐古する甘酸っぱさやほろ苦さが描かれていて とても好きなのだが この巻も非常に好き。 全てのエピソードが流れて繋がっていく感じと タイトルの付け方が秀逸だと思う。 生き雛が遠回りをして行列を作った、ということは勿論のこと まだ若い彼らが遠回りしつつも前に進んでいく様を感じ 爽やかな感動が得られる作品だと思う。

    1
    投稿日: 2014.06.08
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    古典部シリーズが続いて、なんでここでいきなり短編集?って思ったけど季節を通してこうした短い話を読むと四人の心境の変化がよくわかって、最終的に、わたしは古典部シリーズで一番良い本だと思えました。 小さなミステリーと並行して進んでいくそんな心境の変化は、すごく甘酸っぱかったです。女子に対する気持ちを男子ってどう表現したらわからないんだな。ここに出てくる男子はどちらも自分に不器用で愛しいと思います。 アニメも必見です。わりと原作に忠実に再現されているので、まだ見ていない方はぜひ見てください。

    0
    投稿日: 2014.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズは短編の方が似合う様な。 今回も物悲しいとは言わないまでもちょっとひっかかる終わり方をする話しが何編かあった。 苦みとは言わずかといって酸味でもなし全く以て奇妙な後味。 珍しく大人の登場する話があった。シリーズを通して大人があまり出てこない気がするが、何か意図があるのだろうか。 私、気になります。

    1
    投稿日: 2014.05.23
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    米澤作品は初めてで、途中まで内容がつかめず読み進むまで時間かかったが 「そゆこと!」最後まで読んでよかった

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    投稿日: 2014.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズ4作目。入学当初から次の春休みまでの1年間を扱った短編7作。 謎自体はミステリーというほどでもないものもあるが、1年を追うことで徐々に変わっていく奉太郎の様子が見てとれる。 里志の摩耶花への想い、奉太郎が抱いたえるへの言葉にできない想い。男子高校生のぎこちない恋が微笑ましい。奉太郎とえるの今後が気になる。

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    アニメに比べて感情表現があっさりしいて、でも回りくどくない言い回しやから、分かりやすいといえば分かりやすかった。 補足されていく感じでよかったけど、物足りなさを感じるのは何故だろう。 氷菓やクドリャフカに比べて間延び感というか、余計な深掘りが多かった印象。この人の癖なのかな。

    0
    投稿日: 2014.03.24
  • 「らしくない」彼の変化が心地よい

    再読。短編集ですが、奉太郎の心理的変化を軸に据えた一年間の出来事というテーマがあった様です。 確かに1話目では時系列の混乱というだけでない違和感を感じたのですが、成る程。変化前の奉太郎が彼らしすぎたという訳ですね。 納得。 ミステリとしては様々な手法のエッセンスだけを取り込んだ、という体で評価は分かれそうな所ですが、個人的には「らしくない」奉太郎が堪能できる表題話が秀逸でこれだけでも満足。 美しいものを、彼なりの不器用な心情で美しいと感じた様は情景としても内面描写としても綺麗で、また微笑ましくも。 心が洗われます。

    4
    投稿日: 2014.03.16
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    古典部4作目。高校に入学、古典部入部してからの1年間のあいだの短編集。省エネの奉太郎の変化、バレンタインチョコ盗難事件で見える里志の実は真摯なところなど、読み応えあり。 最後、千反田に惹かれていることに気づく奉太郎。余韻を残したラストがなんとも良かった。

    0
    投稿日: 2014.03.15
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    何故でしょう。小市民でもそうですが。事件が小さいほど自分好みです。 「冬季限定手作りチョコレート事件」ですね。わかります。

    0
    投稿日: 2014.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    収録されていた話の中では「手作りチョコレート事件」が一番好き。 バレンタインデーが重い。 なんだろう? 福部里志の「こだわらないことにこだわる」こだわりが筋が通ってて面白い。 ハッピーエンドじゃないけど、ほろ苦さが伝わってくる。 アニメでは「遠回りする雛」が最終回だった記憶がある。 確かに最終回に相応しい情景を醸し出す終わりだった。 流してみていたから記憶に残りにくかったけれど。 心に残った一言。 「板チョコ一枚おみやげです。折木供恵よりふるえる哀を込めて」 サウンドノベルとか作ってもらい。

    0
    投稿日: 2014.03.11
  • 奉太郎の心境変化

    省エネが信条の奉太郎の心境が変化していく様を、狂い咲く桜という鮮やかな場面とともに写し出した表題作が秀逸。読後にとても暖かな気持ちになれて、時間をおきながら読み返したいと思うような短編集で、おすすめです。

    2
    投稿日: 2014.02.11
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    自分にとってかけがえのない本、 ずっと手放さず、折に触れて読み返したくなる 大切な本というのが誰にとっても1冊や2冊あるものだと思う。 自分にとってこの古典部シリーズはそれに当たる本たちで なぜだかわからないけど自分の中の何かを揺さぶる。 登場人物の誰かに自分を投影するわけでもなく、 強い共感を覚えるわけでもないのだけど 里志や奉太郎の揺れる思いというのに 愛おしいものを感じてしまう。

    0
    投稿日: 2014.01.14
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    遠回りする雛、特に謎という謎はなかったけれど短編の中で一番よかった。千反田の地元に対する思いで泣きそうになった。最後のもう春という言い回しは上手いなぁと思った。

    1
    投稿日: 2013.12.16
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    いつも通りの学園ミステリなんだけど、今回は短編集。他の作品から入ってると短編でもむしろお得感があるのと、話を跨いでひとつのストーリーにもなっているからおもしろい。読み終わったあと、少しほっこりする。

    0
    投稿日: 2013.12.14
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    古典部シリーズのいぶし銀 – 米澤穂信『遠まわりする雛』感想 http://vanshiptrip.caprug.com/20131212/850/

    0
    投稿日: 2013.12.12
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    短編でイベント毎に自称省エネ主義ほーたろーくんが巻き込まれて推論をたてて自己解決していくお話。バレンタインはちょっと切ないですがいつかふくちゃんがこだわりをまた持ってくれたら。生き雛祭はちょっと見てみたくなりました。ほーたろーくんとふくちゃんは行き着くところはそっくりなんですね。将来が気になります。先生が授業進捗を間違えた話はわかりました。ちょっと嬉しい。それほど簡単なんでしょう。きょうだいの話は私も一人っ子なので共感しますが現実は甘くないですよね。閉じ込められる話は必死さが伝わります。それにしても校内放送の意味といい、よく思いつく頭です、羨ましい。私も普段から周りをよく見て考える事を覚えたくなりました。

    0
    投稿日: 2013.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    折木くんが自分の感情に気付く最後の所が大変いい描写でした。 ごちそうさまでした。 こーいう感情の表現って結構好きです。

    0
    投稿日: 2013.11.24
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    古典部シリーズ4作目。春夏秋冬で起きた小さい出来事のお話し。この作品で古典部4人のことを更によく知ることができた。でもちょっと盛り上がりに欠けたかな。

    0
    投稿日: 2013.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリ?キャラ読みですけど何か? …と言いたくなる、青春色の濃いシリーズ4作目。表題作でめんどくさいロジックなしにホータローとえるが進展して満足。 ゆっくり読んでいたこのシリーズで初めて、次作が早く読みたいと思った。たとえ里志が痛さ倍増でも。

    0
    投稿日: 2013.11.21
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    旅館の姉妹の話が後味悪いかな…アニメの方は補完してくれたけど。あと、バカな私には福部くんの考えがよくわかりません。ごめんなさい。 それ以外は短編だけど、面白さが詰まってます。四季の流れも感じられる、古典部の日常。

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    古典部シリーズ オムニバス ホータローとちーちゃん多め 「心あたりのある者は」と「あきましておめでとう」が好きかな

    0
    投稿日: 2013.11.02
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    「省エネ主義」の淡々とした主人公に大いに共感。 飄々としつつも笑いのツボを押さえた「自己ツッコミ」に 何度も笑かされました(^ ^ 「...そう思うと、折木さんが帳の向こうで  舌を出しているような気さえしたんです」 「舌は出してなかったぞ」 「じゃあ何を出したんですか」 それを尋ねられるとは思わなかった。 ...というやりとりに吹いた(^ ^; もちろん、ただのお笑いでもなく 私の好きな「日常の謎」の話だし、 もどかしいほどにピュアな恋バナもあり(^ ^ 若者向けだが、おっさんでも充分楽しめました。

    0
    投稿日: 2013.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集ーってことで気楽に読み始めたけど、メイン4人の関係に迫るなかなか読みごたえのある作品でした。 部活が始まって間もないころから新学期が始まるあたりまでのお話。 最後の2編。「手作りチョコレート事件」と「遠まわりする雛」が伊原と里志、千反田とホータローの関係を描いていて次巻がまた楽しみな感じに。 古典部シリーズもやはり順番通りに読んで正解なシリーズなので、通し番号を付けてほしいと思うのでした。

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    投稿日: 2013.10.13
  • 神山高校古典部の一区切り

    氷菓から続く、神山高校古典部シリーズの一区切りなっていると感じる作品。 進路や、気持ちを含めて色々考えてしまう高校生という年頃を、イベントを通じて描いている名作。 ミステリーという印象はほとんど持たないものの、最後に良かったなってほっとできる気持ちの良い小説でした。

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    投稿日: 2013.10.04