
総合評価
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powered by ブクログ唯一無二の世界観、仄暗い雰囲気、紡がれる言葉全てが素晴らしかったです!白亜とスケキヨの関係性が良かった。個人的に蓼原も大好き。装丁も印象的でお気に入り!また再読したい作品
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ血の匂いのようなどろりとした空気が漂う物語。どこか妖しさのある世界観なのに、不思議と不快さはなく、するすると読ませてくる。 遊郭に生きる人々の背景や心の揺れが丁寧に描かれ、とりわけ同輩の遊女やその禿、蓮沼の存在感が強く印象に残った。 私的に意外だったラストの余韻が長く残って、物語の匂いがしばらく抜けない。
3投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
情景描写の日本語が美しくも儚く どんどん読んでしまった 読みながら耽美な甘い香りが届くかの如く 全ての考察を読者に任せる小説で、 甘いお伽話だった、、 白亜とスケキヨという兄妹愛なのか、 本当は血の繋がらない2人の恋愛物語なのか 前半は近親相姦めいた描写もある 蓮沼の理性、頭のキレの良さ、人情、が垣間見える場面がありその度格好良い男だと思った ただ蓮沼は近親相姦を受けていたという境遇 白亜と似た境遇としたのは何故だったのか 白亜が蓮沼に想いを寄せるきっかけのためだったのか 白亜の蓮沼への思いは恋心だったと思いたい スケキヨは雷魚の、白亜はかつての伝説の娼婦の生まれ変わりであることが随所で仄めかされているので、恐らくそうなのだろう だが生まれ変わり後の関係性はあくまで兄妹 この辺りに愛の種類が混ざりうる要素があったのだろうか 最後、2人は元通り一緒に暮らすことが出来たが一度も関係を持つことはなかった、ただたまに首絞めという一種の性癖とも取れる部分をスケキヨに頼っていた ここで、最後は究極の兄妹愛に落ち着いたが雷魚との愛もこうした形で残ったことが揶揄されていたのか 本作が映像化されて、美男美女の愛情を見たい気持ちはあるが、繊細で美しい日本語表現があってこそという点もある気がして、安易な映像化には向いていないとも思う、ただ見てみたい気持ちもあり、、難しい
1投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ世界観が独特で綺麗でした。ドロドロだけど儚い感じが刺さる人には刺さると思います。スケキヨも蓮沼も登場人物皆魅力的でした。千早茜さんの作品の男性は本当に沼。
1投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
推定139枚40字✖️30行 小説すばる新人賞受賞作 最後は自殺ラッシュで怒涛だったし他の千早さんの作品と違って妖艶なファンタジーで表現もすごい世界観でこりゃ書けない、という感じだったけど、途中から何を読めばいいのだろうという気もした。 主人公の白亜もすべて受け身、善意がある訳でなく感情移入はしにくいし、雷魚になったスケキヨと再会する話なんだろうなと思いつつスケキヨも裏華町の菊切を殺し、花魁を利用し(結局何をやらされてたの?)、裏華町を燃やし、で再会すること自体いいことなのか、姉弟の自己満であるという感じもした。これが娼婦娼夫の苦労がもっと見えればまた違うのかもしれないが、そんな苦労やありきたりの話じゃないこと自体が評価されたのかもしれない。
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ互いの関係や世界観が独特だけどくせになった 途中までやめようかと思っていたけど、最後まで読んでいた。後半がよかった
0投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログ2025.11/16 好きな作家のデビュー作。 秀逸。天才。デビュー作でこれか。 完敗。 言葉の紡ぎ方が素敵すぎるんだよなぁ。
0投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログこれはライトノベルになるのかな。 遊郭を主な産業とする不思議な島で生きる白亜とスケキヨ。強く惹かれ、お互いを求めながらも得られない、究極の片想いのヒリヒリ感を存分に味わえる。 千早茜さんは近親相姦ものが好きなのか、ファザコンなのか、「しろがねの葉」もそうだったけど、この手の、簡単に手を出せない(特に年上の)男を書かせるととても上手だ。 スケキヨもいいけど、個人的には蓮沼の危険な香りに魅力を感じる。しかしスケキヨはなんでこの名前なんだろう。もう「犬神家の一族」のBGMが脳裏に流れまくり。
4投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ閉ざされた島で、夢を見ることなく、己の運命を受け入れ生きる姉弟。生と死の間を漂い、行き着く先は__。湿度を感じる描写が多く、どこか血生臭く怪しげ。でも、不思議と頭の中には美しい情景が浮かぶ。千早さんのデビュー作であり、唯一無二の世界観を堪能しました!
13投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ表紙の絵、そのままのイメージの本。白亜とスケキヨ姉弟。いつの時代か、どこの国なのか。異国であり身近な国のような。描写が怖いのに美しくて、読後の余韻にぼうっとなる。紆余曲折ありお互いの結びつきに、最後ホッとした。目が離せない惹きつけられる物語だった。
2投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ千早さんが描く男性はなんでこんなに魅力的なんだろう。 名前を呼ぶ、ただそれだけで分かり合えるほどの繋がりがとにかく尊い。 いつの時代の、どの国かもわからない世界だけれど情景を表す描写が繊細で美しくて、引き込まれずにはいられなかった。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ10年以上前に読んだことがあり、好きな世界観だったことを覚えていた。再読し、その感想は変わらなかった。読後の余韻がなんとも言えないほど素晴らしい。風景や心情の描写が美しい。
1投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログどこかの地方で本当に語り継がれていてもおかしくない、ヒトの欲望漂う仄暗くも美しい昔話のような物語。 作者が意図しているかはわからないが、白亜の心の揺れに感情移入しながら読むというよりは、読者=雷魚の立ち位置で、起きることをただ流れに任せて眺めているような感覚だった。ところどころ目が滑る場面があったのでこれが長編だったら少し飽きていたかも。
4投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ千早茜さんのデビュー作『魚神』 とても綺麗な御伽噺でした。 遊廓という舞台が個人的に好きなのですが、さらに千早茜さんの美しい文章で読めたので至福の時間でした。 お互いがお互いを恐れているっていうのが悲しい。 相手に失望されたくないとか、そういう想いだからだろうか。 白亜スケキヨも、別れた後お互い苦労してるからこそ、尚更お互いを求めるはずなのに... 悲しいお話しでした。 悲しく、美しいお話でした。 蓮沼個人的に好きですよ...。 蓼原も、いつ裏切るかと思ってたんですが、ずっと白亜とスケキヨを見守ってくれて良かった...涙
2投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ表紙に一目惚れで購入しました。ホラーとファンタジーに加え異国情緒も漂う、幻想的な噺。世界観は好きだからこそ、多少読みやすさを犠牲にしてでも、もっと何か突出してエグかったり鋭い描写が欲しかった。着地も想像通り。
10投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ白亜とスケキヨ。千と千尋の神隠しを思わせる。真実は何か、何事もなかったように2人は暮らす。血なまぐささ、遊郭のはかなさ、運命、あきらめ、恨み、混ざりすぎて混乱。
9投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ装丁が気になって、手に取った本でした。 場面だけでなく、感情の描写も濃厚な一冊でした。 例えば、ぬるく濁った川面で大型の古代魚が無感情に目の前を横切るような体感した事のない畏怖がありありと想像できる感覚がありました。 感情や情事もぶつかり合いますが、どこか儚げで俯瞰的に主人公の白亜が捉えているのが印象的で、新鮮、痛々しい場面描写でも不思議な感覚で読み進められます。小説体験とでも言いましょうか。 千早先生の他の作品も気になります。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ読んでみて、と特別な人にもらった本。 読んでるうちに匂いや、なにかに触ったときの感触が浮かんでくるそんな気がした。あまりにも大切に思うあまり、すれ違ってしまう姉と弟が切なくて愛しかった。最後に掴んだものは、ふたりにとっての幸せなのかな。蓼原がすごく好きだったので最後までしぶとく生き抜いてくれてほっとした。
4投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログうつくしくて、ほの暗くて、せつなかった。 遊郭で栄える閉ざされた島で生まれ育つうつくしい姉弟のお話。 * 「いや、白亜は僕がいなくなったらたくさん泣いて、僕のことなんか忘れてしまうといいよ」 ”人は忘れるために泣く”というスケキヨが白亜に語ったこの台詞がなんだかとても刺さった。
3投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ現代よりも少し昔のような時代の伝説のような物語。 まとわりつくような湿度や匂い・臭いが、文章から瑞々しく伝わってくる。
2投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ物語を通して、何も進行しなかったし、姉と弟の関係性の変化も見られなかった。 読み終わった時に、得られたものは何もなかったようにも思う。
2投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ千早茜『魚神』 2012年 集英社文庫 2009年刊行の第21回小説すばる新人賞受賞作で、千早茜さんのデビュー作。魚神と書いて「いおがみ」と読みます。 感想の表現がとても難しいけど、奇麗な愛の物語だと思いました。 時代背景は大正か昭和初期のようなきもするけど、遊女や陰間や腐った匂いのする川など、インパクトも強烈で文章からも鼻を押さえたくなるようなにおいも立ち上がってきます。さらにじっとりとした湿り気に包まれた世界。 それなのにとても奇麗な愛の物語の印象が強く残りました。 陰と陽であれば限りなく陰の世界が広がり強く、夢を見ることもできない世界なのに、そこに太陽のような強さもない儚い力の月光や香、存在のよってバランスがとられているというか。 とても浮遊感もある作品でした。でも最後には夢を見ることへのつながりも感じられてよかったです。 #千早茜 #魚神 #集英社文庫 #読了
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログとても重量のあるお話でした。読了感としては、もったりどろどろした感じ。体力がある時じゃないと読めないかな…。昔の話という設定ではないのに、舞台になっている島の特殊な成り立ちや遊廓の詳細な描写によって、どっぷり御伽話の世界観に連れ込まれました。癖の強い装丁の雰囲気もあいまって、今夜は夢に出てきそう。面白いです。
3投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すべての出来事が白亜の知らないところで起こっているのがなんとなく恐ろしくまた悲しくもある。二人はお互いを心から大切に思っているからこそ嫌われたくないと感じ踏み込めなくなっている。そのもどかしさにこちらがなんだか落ち着かなくなる。最後は白亜が自暴自棄のようになり遊郭に火をつけ、その後スケキヨに買われる。二人が無事あえてよかったと素直に思えない。もし、もっと早い段階で会えていたら、お互いが恐れず歩み寄っていたらとつい考えてしまう。
2投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
容姿の美しい姉弟がすれ違う物語。 姿は見えないけれどお互いに存在を必要とし、嫌われることを怯えていたのは同じだったのだという姉弟愛に惹き込まれました。 回想によく出てきたあの夜の出来事は、白亜を誰かの手によって汚されたくないというスケキヨの人間味溢れる気持ちからきたことだとわかったところが良かったです。 読み終えてから、もう一度冒頭のほうにある雷魚の伝説のお話を読み返しました……!
1投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こうゆうお話好きだ...となった作品です。 蓮沼のキャラ良すぎるな スケキヨは欲を言うならもう少し掘り下げて欲しかったなという感じです。そしたらもっともっっと素晴らしい作品になったのに!と個人的に思いました。
1投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログ閉塞感と名付けるにはあまりにも残酷なのに、汚さを感じさせず世界が描かれていました。 「時間や生活、悩み、葛藤、矛盾、一切のものからふっと一瞬離れていける。」 「どうして私達は試されなければならないのかしらね。」
14投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遊郭の島、閉ざされた島で、生きる姉弟、白亜とスケキヨ。互いを存在意義として生きている二人のたどり着く先は?というお話。 世界観、舞台設定、吉原的、時代設定とか、どこでもないけど、どっかにありそうな既視感、好き。 表紙とタイトルに惹かれて、衝動買い。 白亜目線からの語りなので、スケキヨの存在と正体がハッキリしていない。 でもそれが不思議で謎めいていて、ついついページ捲ってしまう。面白い。 結局、彼は雷魚の化身だったりするのか? タイトルの「魚神」が、効いてくる展開になっていてよき。 二人の互いへの執着、特にスケキヨから白亜への想いが、読者み含めて周囲にはバレバレなのに、白亜にはさっぱり伝わってないのがもどかしいと感じつつ良い。 蓮沼の「子どもなんだな」という表現がピッタリ。納得。 だからこそ美しく映るし、残酷でもある。 そういう関係性を描き出しているのがとても面白い。 綺麗だった。耽美、っていうのかな?こういうの。 ところで、蓮沼、好き。 白亜が彼を選んだのは非常に好感がもてた。 最後まで格好良かったし。 二人の未来に光がないのは明白で、その闇に白亜を巻き込まないように自分だけで死を選ぶ姿に、男の美学を感じたわ。 冷酷な面も含めて、一種カリスマ性がたまらないです。昔の任侠映画とかにいっぱいいたタイプの人。 ホント、嫌いじゃない。 蓼原、生きてて良かった。 いっぱい死亡フラグたっていて、気が気じゃなかったわ。 しかし、これはハッピーエンドじゃないんだろうね、、、スケキヨが白亜を取り戻すまでのお話なんだろうな。
2投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログファンタジー遊郭&イケメン無罪で−5,000点のところを健気な船漕ぎと健気なキッズと緻密な描写、あと表紙で+になる感じの短編だったよ。 何処にも行けなさというのはここ15年くらいずっとトレンドね
1投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ読者に委ねる部分の多い本に感じました。今の私ではその期待に応えきれていないように思うので、いつか再読したい。 白亜とスケキヨにかぎらず、相手に向ける感情が重たく特別であればあるほど、感情のままに行動できない。そこになんともいえないかなしさと、色気を感じました。その中で、ただひとり子どものハナが新笠のために蓮沼に立ち向かう姿が鮮烈でした。幼い白亜とスケキヨが互いのためなら何も恐れなかったように、がむしゃらに動けたハナを見て、白亜はどう思ったのでしょうか。 後半の白亜と蓮沼のやりとりにはしびれました。白亜にとって、特別はスケキヨただひとりなのだろうけれど、蓮沼の存在も無視できないもので、そこにはたしかな情があったのだろうと思いました。
0投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログ圧倒されるカバーが印象が強くて手に取りました。序盤はファンタジーを思わせるような展開でしたが…これはミステリーなのでは?容赦ない表現もありますが、読みやすくてどんどん引き込まれてしまいます。欲を言えば、主人公以外のエピソードが物足りなかったです。
9投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ著者の文章表現が一定水準以上であることは分かるのだが、その技術を弄する感がして好意を持てなかった。描きすぎで行間が薄いのが残念だ。
0投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【2023年150冊目】 鮮烈なデビュー作ですねぇ…。ありそうだけれど、実際にはない架空の世界。そこで紡ぎ出される白亜を中心とした物語。 登場時から、おっ、て思ってましたが、やはり蓮沼、好きになるキャラクターでした。こういう役どころはずるい。かっこよすぎる。後半になるにつれ、一言一言がぐさぐさ刺さる。命の炎が激しい。 スケキヨは、あの、とりあえず名前、なんでこれにしちゃったんだろうという思いが。完全にあの一家がチラつきました。ほとんど出てこないのに、印象の強い人物ですが、好きか嫌いかを聞かれるとよくわからない感じでしたね。 しかし、本来であれば白亜の強い感情の向かう先がストレートにスケキヨに行きそうなものなのに、そうじゃなくて蓮沼という登場人物に向かったところが、刺さりました、深く、私に。 首絞めはあれかな…そういう性癖が生まれちゃったのかな、ちょっとそこはよくわからなかったですが。 鮮烈、でした。
0投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログ本土と離れた孤島。そこは遊郭で栄えていた。その島で幼い頃を共に暮らした姉・白亜と弟・スケキヨ。美貌の姉弟。弟が先に売られ、姉も売られる。姉弟間の愛憎が雷魚伝説と共に描かれる。ドロドロしたところもあるが、幻想的でした。
24投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
千早茜さん、5冊目でした 没入感あり、美しくて儚い遊郭の世界。 夢を見ない島の人々。 悲哀感、暴力もありながらも、わたしはこの浮遊感に浸りました。 スケキヨ,白亜、好き 深い愛、嫌われるくらいなら、、そうか 好みの一冊でした!
1投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ献身愛とは違うがどうしようもなく必要で必要とされるような相手がいて最後は幸せになれてよかった。 身体より心の繋がりでそれを超える繋がりなんて ある人の方が少ない。二人は不幸せに生きながら別の意味で幸せなのかも。
0投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログ遊郭を舞台にしたお話。 他の方も書かれてますが、酷い運命を辿っている割には悲壮感なく美しくまとまってます。主人公の白亜の浮世離れした不思議な雰囲気がそうさせているのかもです。他の方のレビューを見て、まもっと悲惨なラストになるかと思っていたので最後まで読んで少しホッとしました。 スケキヨというとどうしても犬神家を思い出してしまうのはわたしだけでしょうか。。
6投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログ不思議でおとぎ話のような世界。 細かい描写で想像しやすい。じっとり暗く明るい未来はなくて…でも先が気になる。 残酷で美しいお話しでした。
13投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ全体的に物静かで綺麗なお話でした。千早茜さんの作品はセンスがいいというか、言葉選びとか雰囲気が垢抜けていてかつ色っぽくて好きです。 一気に読ませるような勢いはないのですが、徐々に不思議な世界観に引き込まれていきました。 映像作品になったらぜひ見てみたいです。 蜷川実花さんが監督されたさくらんがイメージに近いかと思ったのですが、そこまで極彩色ではなくて、もっと透明感のあるキラキラしたイメージを受けました。 遊郭が出てきたり、人間のドロドロした部分も描かれているのに現実味がないというか、不思議な世界観の作品です。 主人公の白亜の感情が希薄だからかもしれませんね。 白亜とスケキヨは雷魚と伝説の遊女の生まれ変わりなのかなぁ。
4投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログこれが千早茜先生のデビュー作とは驚きです。素晴らしい。 「しろがねの葉」や「透明な夜の香り」の要素がこのデビュー作から詰まってました。 遊女屋、暴力、苦しい生活の中で唯一無二の愛だけを頼りに生きる姉弟(実際は不明)のお話 それほど多くないページ数だが内容が濃く壮大で大満足でした
6投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログなるほど。ここまで千早先生の作品を何作か読んできたが、全ての根源がここにある気がする。と思ってよくよく調べたらデビュー作だったようで、『しろがねの葉』『透明な夜の香り』を創作するのにもこの作品ありきだったのかと感じることが出来る内容。 綺麗な文章で汚いものでも美しく伝えるセンスが凄まじい。特に『しろがねの葉』デビューの読者の方には是非とも読んで頂きたい作品でした。
47投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログ解説でも触れられていましたが、情景が目に浮かぶような言葉遣いが美しい文章でした。 初めは絵画を観ているような気分で読み進めていきましたが、クライマックスに近づくにつれて登場人物の心情が色濃く描写されていき、物語が色づいていくような不思議な気持ちになりました。
3投稿日: 2023.06.12
powered by ブクログ魚の目を覗いてはいけないよ。人間とは心の作りが違うのだから。デンキは無い。夢は見られない。あるのはただ、水の臭いと、遊女屋の灯火-。 『ひきなみ』に続いての千早茜san。本作で3作品となったので、ひさしぶりにカテゴリー追加となりました。 「この島の人間は皆、夢を見ない。」から始まる物語。生ぬるい水に囲まれた孤島。一大遊郭。捨て子の姉弟、白亜とスケキヨ。現在の白亜と伝説の遊女白亜との交差。特に、白亜とスケキヨの距離感が絶妙でした。惹かれあってるのに避けあって、一歩も踏み出せない二人。終盤の蓮沼の言葉が的確でした。また、新笠の娘ハナへ「覚悟」を諭すシーンは残酷でしたが、側にいた白亜の微動だにしない姿が印象的でした。 深海の暗闇で待っている白亜が、無事に引き上げられますように。 【第21回小説すばる新人賞、第37回泉鏡花文学賞、おくダマ賞2023】
2投稿日: 2023.05.29
powered by ブクログおとぎ話のような小説。遊郭という淀んだ世界なのに、美しく幻想的な話だった。他のレビューにもある通り、良い匂いや嫌な臭いなど、嗅覚を刺激する描写が上手いと感じた。
2投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ今まで読んだ小説の中で一番好きな一冊。 中毒性のある一冊。 白亜とスケキヨに会いたくて、何度も読んでしまう。
2投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログ「しろがねの葉」がすばらしく良かったので、千早さんの作品をもっと読みたいと思い、魚神を手に取った。 とてもふしぎなファンタジーのような、文学作品のような、独特の千早茜の世界にどっぷりとひたることができた。 言葉遣いが卓絶。描写がとてもていねいに描かれており、最近流行りのキャラ重視小説とはまったく違う、小説でしか書けない世界を描き出している。 私は、つい、背景の描写などは読み飛ばしてしまうことがあるのだが、千早さんの描く描写は一文字も飛ばさずにゆっくりと味わった。
2投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログ千早茜さんが好きなので読んでみた。 美しく幻想的なストーリー。 でも泥のような質感や濁った海の匂いもする不思議な話。 スケキヨと白亜。 姉弟と呼ばれ共に育つが、血が繋がっているのかは不明。 誰よりも大切に思っている。 大人になってからは 相手に嫌われたくなくて、お互いに近づけない。 ずっと想いあっているのに、逢えない2人。 夢を見ない島の人々。 人身売買、廓、欲望、近親相姦、痣、痛み、歪み。 ラストの展開は、スピード感がありドキドキした。 夢の中のような浮遊感もあり、カッコよかった。 遊郭の話なので、学校図書館は不向きだが、 描写は美しい。
11投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言葉の表現がこの小説の世界観を艶やかに滑りとした感覚を読者に持たせてくれる良い小説 水面の表現とか黒く甘い匂いの血とかドロッとした物を感じさせる効果的で世界観に浸れるから好き ただし話としては特別面白いかと言われればそうでもない 血の繋がりが怪しい兄弟の小さい頃の愛から拒絶までの話と 遊女としての白亜の日々、剃刀男こと蓮沼との心の通い そこからスケキヨと再会してこの日々に幸せを感じている ふーんって感じで事件は色々あったが、島を抜け出して本土に行き現実を知る展開とかそこで何か意外なことが起きるともっと面白かったかもしれないと感じた
3投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログ白亜とスケキヨはどんな汚い環境でも美しく特別な存在感 二人が最後に会った時から二人の時間は止まったままだったように見える 妖艶で幻想的で切なくて読んだ後も余韻に浸りたくなる作品でした
1投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログ現実的と御伽話の狭間にあるような、 不思議なお話だった。 ストーリーについてはの感想はもう一度読んでから書きたい。 読んでいる最中は物語の展開も気になったのだけど、千早さんの頭の中が気になってしょうがなかった。 何をきっかけにこの話を思いついたのだろう? これを書くために、どうやって道筋を立てて物語の種を集めたのだろう? どこに足を運んだのだろう? そんなことばかり考えていた。
4投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伝説の遊女・白亜と同じ名前を持ち、その人生を追いかける様に遊女になった白亜が伝説の継承者から普通の女になるまでの話。 白亜やスケキヨが住む架空の島の描写が細かく幻想的なので、物語の中に埋没出来る。本土から孤立している島独自のルールや伝説が白亜に絡み合うのに、白亜の心の動きが小さいのが残念。でも、それが白亜なのだろう。そして、それは島という閉鎖空間にいる分純粋だからなのだろう。 互いに触れ合うことは生涯1度だけ(恐らく)それでも唯一無二の存在であり続ける白亜とスケキヨ。もう少し先まで読みたい話であった。
2投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログかつて一大遊郭が栄えていた閉鎖的な島。 そこで拾われた白亜とスケキヨはお互いだけを拠り所に生きていた。 文体と世界観が大変好み。数行で引き込まれる。 残酷な描写もあるけれど、湿りと妖しげなにおいが漂い、幻想的でどこか夢の中のよう。 読み耽ってしまった。
2投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログ好きになった作家さんのことを調べること、ってありますよね。 どんな人なんだろうか、とか。 たとえば宮下奈都さん。とっても好きな方なのですが、「あの1年」が彼女を大きく変えたことは間違いありません。そのときのエッセイも素晴らしかった。 そのときに思ったのが、「読み終えるのが寂しい」。私だけかと思ったら、他の人も書いているんですよ。これはすごいエッセイだ。あの1年はなんだったんだろう? です。たとえばね。 この本「魚神」の舞台設定は百数十年前くらい?でしょうか。 お恥ずかしながら、ちょっと辞書を引かないとわからない漢字もありました。そういう時代設定のお話を描く、そんな新人賞をとる(デビュー作で)人はどんな人なのだろう?と思うのは自然なことです。 で、ええええ??? でした。2つの点で驚いたのですが。 1.同郷でした。同じ空間を過ごしたことがあるのに、この違い(わたしとね)はなんだろう?と思うわけです。私は今も森に囲まれた暮らしをしています。そこから森に関するお話がかかれているのかもしれません(これは違う本「森の家」のことです)。 まあ、ここまではたいしたことではないですが。 2.でもさらに、驚愕の事実が。 なぜ、このような文章が書けるのだろう、と。だから描けるのかもしれない(気になる方は是非ご自分でしらべてみてくださいな)。でもな~、違いすぎるよなあ。 本作は、ちょっとかわいそうな生まれの白亜と特異な才能をもつスケキヨのお話です。誰も助けてくれない、自分で解決するしかない状況・環境に置かれています。その中で自分たちなりにみつけていきます。 ここまで書いてちょっとだけ既視感が。60歳超えデビューしてベストセラーとなった「ザリガニの鳴くところ」。恵まれない、でも才能がある。そして誰も助けてくれない。自分で解決策を見つけ出すしかない、というお話なのですが。デビュー作というのも一緒だ。。。 「運命的」とレビューされている方がいました。それも本書と共通しているかな。 1冊の本で別の世界に入っていけます。 この世界を創ることができるのも、彼女の生い立ちにあるのでしょうか。 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 そんなあなたに「滝田明日香さん」をお勧めします! 千早さんの生い立ちとも関連があります(ご職業とお勤め先ね。きっとそんな環境を過ごした(わけないか)?)。とにかく面白いエッセイです。
27投稿日: 2022.06.07
powered by ブクログ淫靡な世界なのにいやらしさを感じさせないのが千早作品の素晴らしいところ。剃刀男(蓮沼)との関係性の描写に魅せられました。
2投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ著者独特の世界観と描写の美しさで一気に引き込まれた。儚さ、もの悲しさに包まれながらも、この小世界であるからこそ成り立つ雰囲気がいい。ぜひ映像化して欲しい作品。白亜とスケキヨは誰が演じればいいかねぇ...。想像しながら余韻に浸る。
11投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログ読んでる間中色んな匂いがした。 一気に読んでしまったあと、余韻が長く残る。 こんなに面白い本を何故読まなかったんだろう。 白亜儚い。 剃刀男さん男らしくて好き。 小舟のおじさんも一生懸命で好き。 スケキヨもかっこいいから好き。 みんな好き。
15投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ幽玄で幻想的な物語。閉ざされ独自の文化を持つ離島の中において、白亜の存在はひどく危うい。遊女になることは幼き日にすでに決められていて、嘆くでもなく、荒むでもなく、受けとめる。スケキヨという「同じ魂」を持つ弟がいたから。スケキヨがいれば、それでいい。と考える白亜が、スケキヨと離れ、遊郭に入ることに違和感はあった。ただ、彼女はこの島から逃げることも、逃れることもできないことを知っていて、受け入れている。そのことがわかったくだりに、潔いと思ってしまった。剃刀男こと蓮沼とのやりとりは、ぐっとくるものがあった。
2投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
痺れるような、酔うような、幻想の島に囚われるような感覚の物語。 静かな夜中に読むのがいい。 姉弟のように育った2人が隣の家の屋根によじ登り月をみる場面。凛と冴えた月が2人を待つ。夜の湿度を帯びた空気の中にほんわりと漂うスケキヨの寝床のにおい。 月を想像しながら読んだり、人の匂い、柑橘や香のかおりがしてくるような場面に深呼吸できたりする。 後半の蓮沼との関係も、楼主や蓼原やハナの人情味ある場面も個人的には目が離せなかった。 色々な描写も個人的に嫌な気持ちにならず受け入れやすいものだった。 千早茜さんの他の作品も読もうと思う。
2投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今好きな千早茜さんだから最後まで読んだけど、多分そうじゃなかったら途中でやめていた。すごくきれいな切ない話だけど、ファンタジー感があるというか、苦手な話だった。孤児で遊郭に行くしかない、という話はやっぱ切ない。その中で剃刀男こと蓮沼の存在は異彩を放つというか、素敵だった。現実味があるというか。やっぱ悪い男はかっちょいいんだよなー。しかし、白亜はいいけど、なんでスケキヨにしたんだろう。スケキヨって言ったら、やっぱあのスケキヨを思い出しちゃうじゃんね。
2投稿日: 2021.03.05
powered by ブクログ前半と後半で違う作品かと勘違いするほどに、展開されていくストーリーが途中から急変した。けれどもそこを繋ぐ一貫した主人公白亜の達観しつつも抗えず呑まれていく気持ちの丁寧な描写が心地良い。 スケキヨ、蓼原、蓮沼、胆振野。主要なメンズ皆が感情と正義の為に行動しているなあと感じて、そしてすんなりその生き様を受け入れたくなるのは白亜の視点から見ているからなのかな?
2投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログ夢中で読んじゃった… 千早さんさあ…「求め合ってるのに素直になれない男女」めっちゃ出すやん……何なん、サディストなん? ほんであんなにも食べ物の描写が素敵なのに、今回全然出てこなかった。 蓮沼、実写化するなら伊勢谷友介がいい。スケキヨは吉沢亮で。
4投稿日: 2021.01.06
powered by ブクログ僕の最も好きな作品、京極夏彦『嗤う伊右衛門』が泉鏡花文学賞受賞作と言うことで、他の受賞作が気になってこの本にたどり着いた。 一つ一つの物語が情景として脳裏にとても明確に浮かぶと言うことに関しては初めて恒川光太郎を読んだ時の感覚と似ている。 何とも言えない独特の感じが読むことをやめさせてくれない。 作者の才能があふれ出た作品で久しぶりに嵌りそうな作家に出会った気がする。 他の作品(特に現代物)も評価が高そうな作品が結構あるので楽しみ!
2投稿日: 2020.10.21
powered by ブクログ魚神と昔の白亜とのエピソードが美しくてとてもよかった。 スケキヨは終始不思議な魅力のあるひとやったなあ。 私は蓮沼が好きやったから残念やった。 すごく独特の雰囲気のある小説やった。 遊郭が舞台やからかな? 雷魚伝説とかも出てきたからなのか、、幻想的でどこか夢の中のような雰囲気。
2投稿日: 2020.09.23
powered by ブクログ千早茜さんの作品へは絶大な信頼を置いてるけど例に漏れず面白かった…! 遊郭の話は現実にこんな世界があったと思うとあまり楽観的には読めないけど、情景が綺麗で映画みたいな雰囲気。
2投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログ「あなたはあまり僕がお気に召さないようですね」 「客の選り好みが出来る立場ではないわ。それに、まだ髪も結ってないの。少し待っていただいても?」 「全く僕の質問の答えになってないですね。まあ、いいですよ、待っています」 白亜の巧みな会話
1投稿日: 2020.01.03
powered by ブクログ千早茜さんワールド全開な作品。 幻想的で、肌に張り付くような気だるさと そこに自分が引き込まれてしまう妖しい空気感。 この手の作品が大好きなので 千早茜さん作品に夢中です。 ホントに感動して心に残る本って レビューすら書けない。 書くのがもったいない(笑)
5投稿日: 2019.10.16
powered by ブクログ本土からは渡し船でしか訪ねられない、島。 白亜という伝説の遊女と雷魚の言い伝えが語られ、 それに重なるように、白亜とスケキヨという、拾われて姉弟として廓で育てられた2人の物語が展開する。 千早茜さんの作品は2冊しか読んでないけど、あまり多く喋らない登場人物の中に潜む激しい感情と残酷さとを、あるきっかけで放出してしまう展開が特徴的。 ぱんぱんの水風船が弾ける時のような衝撃と、不可逆であるとわかってしまった時の哀しさや後悔やある種の清々しさ。湿った死を感じると言い換えてもいいかもしれない。
1投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
互いに迷路めいたイメージ。スケキヨが物語の中で語った御伽噺が、読み終わるまで頭のどこかをちらちらしていた。たぶん、お互いに(スケキヨがどんなに策を凝らしても、白亜がゆめをみてしまって)もう相手には届かないだろうな……
1投稿日: 2019.08.17
powered by ブクログ切ない姉弟の結びつきの強さの話。どこか寂しく閉鎖的だが、幻想的でぼんやりと橙色に浮かぶ遊邸が今にも見えてきそう。 夢心地で読み終えた。
1投稿日: 2019.07.05
powered by ブクログ腐りかけの水の臭いと、湿っぽく淀んだ空気が文章から伝わってくる。伝説が息づく、閉塞された島とか、なにをしてもお互いから離れられない美貌の姉弟とか性癖に刺さるひとにはぶっ刺さるやつでわたしはぶっ刺さった…。昔話的な雰囲気がたまらん。近親愛要素が強いときいてそれ目当てで読んだのだけれど、蓮沼が思いがけずよかったです
1投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログこの熟れて爛れてじくじくと淀んだ空気が好きです。 白亜とスケキヨのお互いから逃れられない関係も好きです。 デンキの無い、遊廓の島、夢を見ない人びと…昔話を読んでいるようです。 生物を超越したかのような白亜とスケキヨも良いのですが、蓼原がなんだか好きです。 大好きな宇野亜喜良さんの表紙に惹かれてジャケ買いして初めて読んだ千早作品だったのですが、救いの無い暗くじめっとした世界も虜です。
1投稿日: 2019.02.21
powered by ブクログちょっと興味があったので、読んでみた本。 小説すばる新人賞だけあって、独特な世界観でわりと読ませるものだったけど、表現が若干下手。 図書館で借りた本。
1投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログ不思議な感覚で繋がっている姉の白亜と弟のスケキヨ。二人とも拾われて血が繋がっているのか分からない。電気も無く本土の法も届かない島で、白亜は遊郭へ、スケキヨは裏華町へ売られ、再び会えることをどこかで願っている。 白亜、スケキヨの冷淡で知的で、でも互いの事だけには激しく揺れるところが最後まで面白かった。 三浦しをんさんの「白いへび眠る島」を思い出した。
2投稿日: 2018.03.12
powered by ブクログ世界観にどっぷりと浸かって文字を追うことをじっくり楽しめる作品。理解はできない何かとても美しいものを見たという感覚が心に残った。 本土から隔離された遊郭の島を舞台とする、互いに離れながら求め合う美しい姉弟・白亜とスケキヨの物語。主人公の白亜は決して能動的ではなく、その語りは諦念に満ちて静かだが、その中に秘められたもどかしい感情に心を締めつけられる。
1投稿日: 2017.06.10
powered by ブクログ「泉鏡花賞受賞」の冠通り、泉鏡花が好きな方には間違いない本。 あまりに気に入って、一度返却してから、また図書館で予約して借りて読みました。 これは・・・買って手元に置いて、たまに読んでみたいような・・・所有欲を満たしたくなうような(苦笑)作品です。 独特の世界、全編流れる物哀しさ、たまりません! 次の予約が入っているようなので一度図書館に返却しますが、また借りて読もうと思います。 この方の、他の作品もぜひ読んでみたいです。
1投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ二度目ましての作家さん。 読んでいる間中、ニオイと水気を感じるんですよ。 きれいな水ではなく、澱んでいたり、臭っていたり、森の湿気だったり。 ニオイと一緒に湿った空気が周りを満たし、まとわりつく。 情景描写が上手いので、物語の世界にすんない入り込める。 穏やかな二人の時間は、やがて引き裂かれる。 途端に薄ぼんやりとしていた景色に生身の色が加わって 感情というものが頭をもたげてくる。 後半に入ってからの怒涛の展開に、どこに向かうんだ? と思ったけど、これは帰る物語だったのですね。 好みの分かれる作品のようですが、私は大好きです。 他の作品も読もう。
1投稿日: 2016.12.01
powered by ブクログジャンル分けが難しい。独特な世界に魅せられるのは確かだと思う。 あらすじ(背表紙より) かつて一大遊郭が栄えた、閉ざされた島。独自の文化が息づく島で、美貌の姉弟・白亜とスケキヨは互いのみを拠りどころに生きてきた。しかし年頃になったふたりは離れ離れに売られてしまう。月日が流れ、島随一の遊女となった白亜は、スケキヨの気配を感じながらも再会を果たせずにいた。強く惹きあうがゆえに拒絶を恐れて近づけない姉弟。互いを求めるふたりの運命が島の雷魚伝説と交錯し…。
1投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログこんな萎靡感に染みこんだ文章は毒そのものだ…処女作としてストーリの構成はまだすこし青さを感じるんけど
1投稿日: 2016.07.18
powered by ブクログ大筋のストーリーは可もなく不可もなく。設定はライトノベルのようだけれど表現は所々文学的で、それがなんだかちぐはぐな感じがしてしまったな。千早茜はもう一冊気になる本があるけど、デビュー作(多くの場合その著者の渾身の出来)がこれなら購入を迷うところ。
1投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ雷魚と遊女の伝説がある島に住む美しい捨て子の姉弟。それぞれ売られてからはお互いの存在を感じながらも会うことはなく別々に生きていく。 時代がいつともわからない独特の世界観。描写が美しく、耽美。泉鏡花文学賞を受賞しているらしいのでなるほどと。スケキヨを失ったあと白亜の淡々とした世界に、波風をたてる蓮沼の存在がいい。
1投稿日: 2016.06.27
powered by ブクログ本土から隔離され、遊廓で栄えている島の話。 描写が妖しく美しい。島の伝説に絡むような雰囲気が、より一層世界観を充実させていたと感じる。ただ、伝説と、白亜とスケキヨの似通った要素(交錯している点)が足りないと感じた。その点については不満が残る。 時代や国がはっきりしない舞台設定の一方でこれだけ圧倒させるのは、文体や雰囲気が繊細で芸術に匹敵するものがあるからだろう。そして、蓮沼の存在が特に話を引き立てたと思う。 彼らの奥底に優美に光る感情を感じたのは私だけであろうか。最後に一言、美しい。
1投稿日: 2016.05.12
powered by ブクログ閉塞的な架空の島で、お互いしか拠り所のない美しい姉と弟という設定だけでワクワクする。そして、千早さんの紡ぐ言葉は時には妖しく、また時に色っぽく、むせかえるような遊郭の匂いや、猥雑な島の雰囲気や、色彩など想像力をうんと刺激してくれました。スケキヨとの歪んだ関係を応援しつつも、蓮沼も男前で素敵だった。千早さんは現代物しか読んだことがなかったけど、架空の世界の話もかなりいい!ちょっと嵌ったかも。
1投稿日: 2016.04.30
powered by ブクログ文明的にも、社会的にも閉ざされた、遊郭が立ち並ぶ島。お互いがお互いの唯一の拠り所の、美しい捨て子の姉弟…ってだけでだいぶ心惹かれた上に、もう文章から漂う島全体の生臭さと、霧が立ち込めてるような湿っぽさがとっても好みでした。スケキヨと再会して欲しいと終始思いつつ、蓮沼がすごくいい立ち位置、キャラクター性だったなと。
1投稿日: 2016.04.04
powered by ブクログ最後まで悲しい。 なかなか会おうとしない二人にむず痒いものを感じたな。「早く会いなさいよ!」って。
1投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特の世界観。スケキヨと白亜は互いに想い合ってはいるけど確かにそれは恋愛感情ではないのではないかなと。蓮沼が切ない
2投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログ表紙のイラストが何とも素敵で手に取りました。 他の世界に迷い込んだ様な不思議な物語。 決して明るい内容ではないのですが あまり暗さを感じさせず、綺麗な時間が流れていました。
1投稿日: 2015.12.05閉ざされた姉弟の心の拠り所
お気に入りの作家さんの作品です。 遊郭を主な生業とする島で拾われた姉弟。成長すればばらばらに売られるという避けられない運命。 図らずも島に伝わる雷魚伝説にでてくる名を与えられた姉とそれを支える弟。彼らの目には底知れない冷たさが宿っていた。 いかんともしがたい運命の中で,悲惨さばかりではなく,お互いの心の拠り所となりながら,離れてしまう心。何もかも捨て去ったはずの二人の心はどうなるのか。 決して明るい題材でないにも関わらず,心の機微が見事に描かれており,読んで見てもらいたい作品です。
1投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログ表紙とあらすじから感で読み始めました。 世界観がすごい。退廃的な島は江戸時代や幕末などの要素が詰め込まれているも、時代も場所も定かでない舞台で、伝説がひっそりとからみあい独特の世界観を作り出しています。何も事件が起こらなくても、この世界観を淡々とした文章でつづれば作品に成り得る程に。 それだけに、後半の急展開にはついていけませんでしたし、結末もしっくりきませんでしたが、多様な解釈ができるとも思いました。 好き嫌いは置いといて、読んで楽しめました。
1投稿日: 2015.08.24
powered by ブクログ細かい情景描写と、ほの暗い世界観にぐんぐん引き込まれた。ラストがちょっと腑に落ちなかったけど、余韻はたっぷり残る。ゆっくり時間をかけて読みたい物語。
1投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログ千早茜さんの本は何冊か読んであるけれど、このお話はハッピーエンドでした。 千早さんのお話には、大抵、ほんの少し思い切りがあったら幸福に手が届きそうなのに、何に怖れているのか分からないけれど、幸福に自分から背を向ける主人公がでてきます。 今回のお話もファンタジーの香りがしたけれど、根底では同じかな?と感じました。 何をもって幸福とするかは人それぞれなのでしょうけれど。
1投稿日: 2015.01.23男女の愛?姉弟愛?
千早茜さんの本は何冊か読んであるけれど、このお話はハッピーエンドでした。 千早さんのお話には、大抵、ほんの少し思い切りがあったら幸福に手が届きそうなのに、何に怖れているのか分からないけれど、幸福に自分から背を向ける主人公がでてきます。 今回のお話もファンタジーの香りがしたけれど、根底では同じかな?と感じました。 何をもって幸福とするかは人それぞれなのでしょうけれど。
1投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ2014/12/31. 2014年最後の本、図書館で同一作者さんのタイトル群が目に入って惹かれて(このみのタイトルばかりだった。シンプルだけども好きな単語たち)、どうせ読むならデビュー作からにしようと思って手に取ったのがきっかけ。 いつ頃からか、あたしは遊郭という存在に興味があった。そのぼんやりとした憧れにも似た気持ちを、くっきりと自覚したのはここ2年ほど前のこと。 某県に閉鎖的な全体が遊郭のようになっている島がある、ということを知ったのもその頃。この話を読みはじめてすぐに、その島のことを思い出した。 閉鎖的な空間での生活、というところだけでも割と好きな設定なのに、その島が遊郭だし、メインの子たちは美しく聡明だし、その生活や人格や人物をなぞるための言葉たちはひんやりと美しくあたしのこころをちくちくと刺すし、どこを切り取っても大好きでした。 今、恋愛に対する希望の類が一ミリもないけれども、愛というものは存在しているわけのわからない状態で安定してしまっているあたしに必要だったんだろうなぁ。必要だったのかなぁ。こういう美しい関係性を見る度に、わたしは現実世界に期待してしまう、のかもしれないのに。 ただあたしにも出来ること、それは現実を見据えて正しいことに胸を張り、間違ったことを白く見つめ、言葉少なに真実を語る。白亜のように。 あとで購入して手元に置いておくだろう一冊。きっと、何度か読み返す。
1投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ遊郭が栄えていたという島に暮らす捨て子の姉弟の物語です。成長したふたりはそれぞれの生きるべき場所に離されてしまいます。姉は遊郭に、弟は裏華街に売られてしまうのでした。 汚いもの、綺麗なもの、どちらも魅力的な文章で読者の頭のなかに架空の島の情景を鮮明に残してくれます。 何日かに分けて読みましたが、本を手に取るたび、本を閉じるたびに見る宇野亜喜良さんの装画は物語のなかの架空の島と現実の世界をぼんやりと橋渡ししてくれるかのようでした。 千早茜さんの作品は「桜の首飾り」「あとかた」「男ともだち」を既に読んでいました。本作はデビュー作であり、小説すばる新人賞および泉鏡花賞文学賞を受賞されているとのこと。上記3作はいずれも成人の男女間の物語だったので、本作のような幻想的な作品が先に発表されていたことに少し驚きました。他の作品も読んでみたいです。
0投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログ様々な事件が起きているのにも関わらず、なぜかひっそりと静かな印象。 水底から地上の世界を見ているような。 その水底はひっそりと静かだけれど、周りにある水は澄んだ美しいものではなく、生ぬるくて体にねっとりとまとわりつくような感覚。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-156.html
0投稿日: 2014.10.14表現力が豊か
さすが直木賞候補になった著者、表現力がすばらしかった。とてもキレイな文体で、想像しやすい表現。美しい文章だった。 内容は伝奇的で、不思議な世界。非現実の世界にどっぷり浸れる。厳しめに言えば、終わり方が今一つだったかな。 今度は違う作品が読みたくなった。
0投稿日: 2014.10.14
powered by ブクログ(レビュー・感想というより、読むに至った経緯) 恵文社に立ち寄った際に、そろそろ読もうと思って購入。 千早さんとの出会いは『桜の首飾り』だったけれど、それ以降彼女の世界感に魅了されどっぷりハマってしまった。 白亜とスケキヨ。その世界でしか生きられない男女二人を描いた物語。 女主人公という時点で違うのだけれど、村上春樹がチラついたような気がした。
0投稿日: 2014.09.12
powered by ブクログとにかくコユーイ描写を重ねて、まったくの想像の異世界を構築している。とりあえずこの作品は自分には合わなかったけれど、作者の実力は実感した。今後好きな作品に出会えるかもしれない。
0投稿日: 2014.06.27
powered by ブクログ全体的に、ぼんやりしているので、話の内容云々というより、“雰囲気”で読ませている印象です。 この「夢っぽさ」が、狙いなのかも。 キャラの中では、蓮沼が好きかな。
1投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ何を語りたいのかわからなくて、 自分には合わない作品でした。 「からまる」がよくて、購読しましたがザンネン。
1投稿日: 2014.04.08
powered by ブクログうっかりすると中二病なんです。痛い。とてつもなく痛い。誰か助けて!というレベル。 しかしながら、表現が豊かなせいか、こんなヒロイン見たことない!というヒロインのおかげか、ぐいぐいと読める。ぐいぐい。 蓼原や、胆振野あたりの渋いわき役がいい味を出しているからか。 いや、よいものを読みました。
1投稿日: 2013.12.30
