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桐島、部活やめるってよ
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ/集英社
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総合評価

1417件)
3.6
191
488
466
106
17
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    初めての朝井リョウ。 仕事や結婚を題材にした小説も読むが、やはり学校を舞台とする小説の方がすんなりと入ってくるし、細かい描写に気づく余裕も持てる。 何年後かに読み返してどう感じるのかも楽しみだ。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    『桐島、部活やめるってよ』は高校生の話だけど、ヒエラルキーは、大人になっても続くよね。 常にヒエラルキーからは逃げようという立場をとっていても、世の中には、びっくりするぐらいヒエラルキー重視の人物が現れる。 そして、あの人達って無理やり引きずり込もうとするんよね。 あれは何なんだろう。 放っておいてくれないかな。 巻き込まれがちなの私だけ? ヒエラルキーって、品がないよなー。 もっと品のある環境で生きたいのだけど、そんな環境にまだ行き着いたことないかも。 「かすみ」の立場が1番共感するけど、きっと「かすみ」は「ゆみちゃん」から、いずれ避けられる運命じゃないかと予想する。 アンチヒエラルキーだと、忖度、ゴマすり、迎合、媚びができなくて、これでいいんかと思う時もあるけど。 ただ、反権力!みたいな気合いもないから、結局、だいたい、ぼちぼち、中庸な感じに落ち着く。 これからもヒエラルキーにはまり込んでいる人達を、高みの見物していこうっと。巻き込まれませんように。

    37
    投稿日: 2025.11.14
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    高校の狭い世界、上だとか下だとかいう言葉にしなくとも全員が感じている感覚。嫌なものを思い出した。それと同時にあの世界を生き抜いた自分もみんなよく頑張った、って褒め称えたくなる。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    すっかり忘れていたけど、確かに知っている、中学高校の空気感…!! 二度と戻りたくない、ムズムズしてしんどい眩しさに眩暈がしました。最高!

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    有名なタイトルだけど、内容はタイトルから想像するものとは違っている。高校生の群像劇で実果の話が印象に残った。満たされない気持ちの中で少し希望があってホッとする。大人の視点では学校の中での狭い関係のカーストを気にしても意味はないと分かるが、高校生にとってはそれが全てと感じてしまうんだなぁ。

    15
    投稿日: 2025.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宏樹の心情に共感を受けるな 何も考えずに適当に日々を過ごすよりも何か熱中できるできるものと生活するほうが楽しいもんな よくわからないけどイライラするって描写、一度経験してなきゃ書けないと思うし、それを完璧に描写できるのすごいと思った。

    1
    投稿日: 2025.11.11
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    自分の好きなことに突き進め! 周りの目なんて気にするな! 熱いメッセージでした。 また、周りの目を気にしたり、斜に構える生徒たちの心理描写などは懐かしい青春のリアリティがあり、共感するところが多かったです。

    7
    投稿日: 2025.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルにて。 桐島が出ない中で第三者から見た桐島を描くのかと思いきや、もはや桐島メインではなく、これは色んな視点からの高校生活にある複雑な心情・出来事を描いている。 だから何か特別な事件や起承転結がある訳ではない、それでも引き込まれるのが朝井リョウさんの魅力。 とはいえ他の朝井リョウさん作品に比べると、そこまで刺さらなかったかな?

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    以前、映画を観た。正直、ピンとこなかった。 バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こす群像小説。元バレー部だけあって、描写が細かい。ボールの弾む音まで聞こえてくるよう。 自分が過ごした17歳はこんなヒエラルキーはなかった。なかったように思う。少なくとも感じなかった。 地味な映画部が、嘲笑されるけど、野球部ユーレイ部員の宏樹は、彼らの眩しい光に気づく。 衝撃が家族を襲った実果も、自分の心を抑えながら生きている。周囲に同調できない、言わばまっとうな彼女は心に痛みを抱えながら、違う人格を演じている。この話は辛い。 17歳の青春は光と影が交錯し、希望あふれる白いキャンバスも黒く思えたりしてしまう。 そんな葛藤や女性の心理を繊細に描く朝井リョウさん。まさに何者って感じだった。朝井リョウさんは映像より文章だ!

    87
    投稿日: 2025.11.11
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    映画とは随分印象が違った。 映像だけでは汲み取りきれない、背景や感情を知ってシーンの意味を知れて良かった。 もう一度映画見てみよう

    1
    投稿日: 2025.11.10
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    高校時代を思い出すような、誰もが感じたであろうモヤモヤや葛藤、甘酸っぱさを感じる作品 部活に青春を燃やしたり、恋やその他の活動だったり、高校時代を思い出しながら読めた青春作品

    1
    投稿日: 2025.11.09
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    『桐島、部活やめるってよ』を読んだ。 青春の“中心の不在”を描いた物語として、やっぱりこれはすごい。桐島が登場しないという大胆な構成の中で、彼の“いない存在感”がすべての登場人物の内面を浮かび上がらせていく。誰もが桐島という名を通して、自分の立ち位置や弱さを見せつけられている感じがした。 学校という小さな世界が、まるで社会そのものの縮図のように機能していて、彼の不在は人間関係の“ほつれ”を一気に露呈させる。何かが崩れていく音が静かに聞こえるような、そんな緊張感のある読書体験だった。 男子たちの描写も痛いほどリアルだ。 バレー部の菊池は焦燥に飲まれ、野球部のキャプテンたちは自分のポジションを守ることに必死で、映画部の前田はその外側から世界を見つめている。彼らの中にあるのは、桐島に対する羨望でも憎しみでもなく、「自分が何者でもない」という痛みだ。 青春というのは、夢や友情よりもむしろ“劣等感との共存”でできている。桐島が辞めたことで、その均衡が一気に壊れていく。誰もが「何かにならなければ」と焦りながら、何者にもなれない現実と向き合う姿に、当時の自分を見た人も多いはずだ。 一方、女子グループの描写も息苦しいほどリアルだった。かすみや里奈たちの間に漂う空気は、友情よりも均衡。「友達」という言葉の脆さが、ページの端々から滲んでくる。同調と支配、微妙な優越感と孤独――男子の世界よりもずっと静かで、ずっと怖い。彼女たちもまた、桐島という中心を失ったことで、自分の立ち位置を見失っていく。 そしてラスト、映画部の前田がカメラを回し続ける場面。誰もが何かを失い、何も変わっていないように見えるのに、前田の中では確かに何かが始まっている。 彼が見つけたのは、“他人の物語”ではなく、“自分の視点”だ。撮ることしかできない自分を受け入れることで、彼は初めて現実に立ったのだと思う。青春は、成功や恋愛ではなく、“自分の現実を受け入れること”で終わる。 タイトルの「桐島、部活やめるってよ」は、その軽さゆえに残酷だ。ひとことで人の世界が崩れる――そんな経験は、誰もが一度はしている。それでも最後には、前田のレンズを通して、世界は少しだけ鮮明になる。桐島という“いない主役”が、結局は全員を動かし、成長させたのだ。 大人になってから読むと、この物語の意味が少し変わる。焦りも、嫉妬も、孤独も、すべてが「生きていた証」だったと思える。あのとき感じた痛みが、いまはどこか懐かしい。『桐島、部活やめるってよ』は、青春の残酷さを描く物語ではなく、“それでも自分を肯定するまでの長い道のり”を描いた、静かで強い傑作だ。

    18
    投稿日: 2025.11.09
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    レモンでも齧りながら書いたの? て、聞きたくなるような瑞々しさ、透明感が立体的に立ち上がる、朝井リョウという作家の才能を感じさせられた(見せつけられた)作品でした。 学校という特殊な空間に生きる「僕たち」の感情が交差していくさまが、軽やかな文体とともに生々しく流入してくる。ああ、そりゃ小説すばる新人賞もとるよって。なにげない学生生活の、なんでもないように映る日々を物語にした構成力が素晴らしい。 最新作「イン・ザ・メガ・チャーチ」を読んだあとにこちらを手に取ったので、15年の経験値をうかがわせる文体の荒々しさや表現のまとまりのなさがあったけど、それがかえって青春群像劇というこの作品の良さになっていたと思う。いま、この少年少女たちの続き、社会人とか同窓会とか、を朝井さんが書かれたらどうなるのかな。

    2
    投稿日: 2025.11.09
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    自分にもあった、というか 自分のそばにもあったであろう あの頃の生々しさ。 カーストは決して揺らがない。 でもカーストの中の均衡は濁り、 揺らぎ、ぴりぴりと鳴る。 これを当時19歳が描いたことへの 納得と驚嘆が入り混じる。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    高校生って、男子も女子もヒエラルキーをとても意識しているのですね いるいる、あるあるな青春 でも一番強いのは好きなことをやっているということ

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    青春の苦い部分を濾過したような、奥底に眠ってる記憶が蘇って身震いしてしまうような、そんな作品でした。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    登場人物達の、繊細で、かつ微妙な心情の動きを上手に書かれていると感じた。また、「こういうことありそうだなぁ」と、リアルさも感じられた。群像劇、で様々な人物からの視点で書かれており、著者が若干20才くらいで書いた作品だと思うと凄い才能だと思った。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    朝井さんの作品を散々読み漁ってから 改めて本書に辿り着いたので、正直青さが目立つ。 自分のうまいこと言い得ているストックを大放出した感じ。 最初はストーリーよりも突如出てくる「これうまいこと言ったやろ」比喩が多く感じ、若干辟易したものの、前田涼也フェーズくらいから身体が慣れてくる。 まあでも特質すべき点は、 綿谷さんの時も思ったけど、19.20歳でこの作品を描いていることよな。 その時点で格が違うけど、直近の作品はさらに面白いから天才にも伸びしろってあるんやなあ、と素直に驚き。 若い頃に描いた作品だろうけど 己の鬱屈は込められていないように感じたので カジュアルに読めます。胸焼けしないタイプ。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    「桐島がいない」だけで、世界が少しずつ崩れていく――17歳の痛みときらめきの群像劇。 --- 朝井リョウさんというと、どこか軽妙で中二的な印象もありますが、本作『桐島、部活やめるってよ』は、そんなイメージを軽く超えてくる作品でした。 17歳という、大人でも子どもでもない時期――現実と理想のあいだで揺れる心の機微が、驚くほど繊細に、そしてリアルに描かれています。 何より驚かされるのは、これを書いたのが著者がわずか20歳の大学生だったということ。だからこそ、教室の空気、沈黙の重さ、見栄や焦りといった17歳特有の感情が、あまりにも真に迫って感じられます。 “スクールカースト”という言葉で片づけられがちな高校の日常を、誰もが抱える孤独や希望として描き出している点に、この作品の普遍性があるように思います。 読み終えたあと、ふと自分が17歳だった頃を思い返してしまう。 あのときのまぶしさも、居心地の悪さも、全部がここに詰まっている――そんな作品です。

    19
    投稿日: 2025.11.05
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    小説すばる新人賞の受賞作。 エンタメ小説の章なのに、純小説じゃないか。 狭い世界でのスクールカースト、人の意見や視線が異様に気になる気持ち、次第に選択肢が狭められていく焦りといったような高校生や中学生の心情の描き方が見事。 序盤少し読みづらいなーと思ってたら、途中からすごく読みやすくなり、引き込まれた。 沢島亜矢の章からだろうか。女性が書いたとしか思えない描写で、すごく器用だなと思った。 前田涼也の章が一番好き。 作者、この時19歳。すでに自分ほ文体を持っているがすごい。読点で改行するとか。独特。

    20
    投稿日: 2025.11.03
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    映画化されたこちらを読了。 作者が以前、読売新聞の書評委員をされていたとテレビで見て、気になって購入。 同世代だからこそ、学校のカースト描写がめちゃくちゃリアルに響いた。 体育の授業のシーンとか、自分の記憶とリンクして一気に引き込まれた。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    第22回小説すばる新人賞 どうやら映画とは展開が全然違うよう。 小説は結末らしい結末がなく、閉鎖的な学校生活の日常を描いていて、学校生活がまるで人生の全てのような時があったなと思いだされた。 誰もが経験するスクールカーストがリアルに描かれている鋭い作品。 だけど大人になった今はルックスや運動神経で決まるスクールカーストなんて関係なく、全く違う視点から評価されていくのを知っている。 だからこそあの特殊な時期を描くことに意味があるのだと思うし、これからの子どもたちには無事に乗り越えて欲しいと思う。 映画の主題歌、高橋優の「陽はまたのぼる」が大好きで、この小説を読むと聴きたくなった。

    46
    投稿日: 2025.11.03
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    日常生活で小中高のこと思い出すことなんてないのに、この本を読んでいる最中は、いろんな時代のいろんな人(同級生や先生)をありありと思い出した。大抵は苦い、苦しいもの。 この本を読んで思い出したい大切な感情はない。私の学生時代は、沙奈や美紀みたいに自分軸で物事を判断してなかったから。大人の今の方が自由。だから特別な感情に浸るために再読したいということはない。けれど、同じ事象が違う人物から描かれているので、あのときあのひとはどう思っていたんだろう、とジグソーパズルを組み立てるように、また後日読みたい思う。 Paper

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    高校生当日無意識に思っていたことをちゃんと文章にされたような感覚だった。 今思えばそんな風に感じていたな、とか。 でも当時こんな風に言葉で表現できていたり、自分の気持ちに向き合っていたりしたらもっと違った人生だったのかなとも思った。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    なるほど、これがデビュー作 初っ端からえぐってくるー 心情だけでなく体感までつぶさに言語化されているのがすごい 宏樹の苛立ちはよく分かる 分かってしまう 一人だけ毛色の違う問題を抱えている実果ちゃん、どうか幸せになってほしい

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    作家と作品が一致しない毎日。とあるインスタの投稿で朝井さんのエッセーが面白かったとあり、わー読んでみたいなあと思ったら桐島の人だった。しかもつい最近まで新聞連載もしてた人だったとは!←新聞で名前だけ見ていたはずなのに(最初の方を読み逃し、内容を追えずに断念していた!) 当時話題になった時、特に惹かれなかったのだが、いやはや面白い!桐島が出てこない、という前情報だけ持っていたが、本当に桐島を登場させずに周囲の人物で描き切っているし、桐島に対してどのような気持ちを抱いているかでその人物の学校での立ち位置を描いている。朝井さんがバレーをやっている(→同時期借りたエッセー情報)あたりから、本人に重なるのは菊池あたりかなあと想像しつつも、高校時代、クラスメイトを見る観察眼がすごかったんだろうなあ。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    タイトルが秀逸。桐島が部活を辞めたことによる周囲への影響力とその謎を解き明かす話かと思いきや全然違っており、ぶっちゃけた話、スクールカースト上位層とはいえ、桐島が部活を辞めただけで周囲にそこまでの影響はない。そこはやや肩透かしではあるものの、巧みなのはいくらスクールカースト最上位とはいえ学校という狭い箱庭での影響力などその程度ということの表れでもあり、また桐島退部の理由を直接的に誰も聞きに行かないあたりにリアルさがある。 また登場人物の心情と風景描写の兼ね合いが素晴らしく、冬が間近に迫った校庭の冷たい空気や固い大地。夕焼けに包まれた放課後の教室やクラスのざわめきなど、五感に訴える青春の切り取りが素晴らしい。それぞれ別の人間の視点でありながら、全員が全員やや感傷的にすぎるきらいがあるものの、その感傷で切り取られた痛々しい青春の風景と胸の奥底から突き上がるような焦燥感は上手く描けているように感じる。 桐島が部活を辞めたこと自体は謂わばバタフライエフェクトのようなものに過ぎず、その「余波」を受けた他の人間たちの群像劇という体裁は非常に興味深いものがあった。絶対にクラス上位層になれないオタクたちの青春や向けられる視線の残酷さもさることながら、それだけではなく一見リア充に見える人間が抱える虚無感であったり周囲の価値観との擦り合わせで疲弊したりする様も描いていて、この切迫感溢れる筆致と当事者性は著者らしい持ち味だなと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.27
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    あまりにも有名なタイトル。 でも私、まだ読んだ事ないと気づき\(//∇//)\ 今さらながらようやく読了。 桐島メインの話かと思ったら本編では名前しか出てこないし、部活を辞めたのはどうしてだろう。 読みながら高校生の時のあのめんどくさい感情思い出した。 今思えばどうでもいい悩みや思いが表現されいて、鋭いなぁ。

    24
    投稿日: 2025.10.26
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    今更ですが「桐島、部活やめるってよ」 登場人物たちと同じ年頃で読んだら『うわー、わかるううううう』となっていたかも(まだなかった本だけど)。 解説にもあったけど、特に女子たちの視点、考えを、19歳という同年代で描いているのはすごい。 ただ、自分はもうだいぶ大人になってしまったので、表現が若干くどいな、と感じてしまった。 それが“この年代”だからなんだけどね。 そんなことも確かにあったな……と懐かしむことができた一冊。 山田詠美氏の『風葬の教室』『放課後の音符』も読み直してみたくなったなー。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    思春期特有のぐちゃぐちゃとした内面、クラスのカーストという小さなある種の閉鎖空間に縛られてしまうという現実、そういったものを非常にクリティカルに描いた作品。 個人的にこの作品を読むまで浅井さんの作品を読んだことがなかったので、その表現方法に衝撃を受けた。 ⭐︎4.3

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    高校生の小説かぁ、さぞかし爽やかさ満点な小説なのかな?と思ってましたが、見事に裏切られて、大満足です。 バレー部、バドミントン部、映画部、ソフト部など、いろんな部活の場面が多く、もやもや、悶々、イライラ、キラキラ、あこがれ、どきどき。高校生の頃、自分もそんな時があったなー、と共感できるところがいっぱいでした。 小説の書きっぷりというか、タッチというか、独特のかきっぷりに、引き込まれました。そんな書きっぷり、見たことも読んだこともないよ、と思いました。朝井さんの他の小説も読みたいなと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    平成の、同年代の作家さんでこんなにあの頃の空気を、時代を切り取った鋭い文章が書ける方がいたなんて!と今更ながら衝撃だった。 同じ時代を同じ年代で生きた人の文章、というのはこんなにも理解できて楽しいものなのかとまた新たな発見をしたような気持ちです。これから歳を重ねるごとに、朝井リョウさんがどんな文章を書くのか私も人生の楽しみができました。他の作品も読みます。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名な作品なので、結局桐島本人は出てこないことは知ってて読んだ。 当時19歳の朝井リョウさんは本当にすごい。 なぜ、男子も女子も目立つ子も地味な子もいろんな子の繊細な気持ちを言語化できるのか。 「上」に属しているとみんなに思われている宏樹が、真逆の立ち位置の映画部の涼也をまぶしく感じることもあるってこと、涼也に教えてあげたい。 きっとびっくりするね。 実果のお話が1番辛かった。 実果のお母さんはどうか実果の名前を呼んでほしいと願ってしまう。

    15
    投稿日: 2025.10.15
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    映画とそこそこ内容違うからびっくり! よくこれを映像化して、物語再構築できたものだ… 青春のもどかしさを描く。ってそれだけじゃなく、登場人物の魅力がこんなにも生き生きと伝わるのか… 学生時代って、周りと比較して羨んで、そんな自分も誰かに羨まれてるなんて思いもせず、必死だったなぁと思い出した。スクールカーストの世界には戻りたくないけど、あの頃しか感じることができなかった感情ってあったなぁと思った。

    2
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった! 学生時代を思い出して「あるある」と頷く場面がいっぱいあった。語り部となるキャラはみんな、普通の高校生より客観視がうまくて、自分が高校で体験したあの気持ちを、うまく説明してくれるようだった。 印象に残ったのは、後書のキクチ君のエピソード 要領良くなんでもこなせるけど、夢中になれるものがない。自分は要領は良くないが、やっぱり夢中になった何かがないから、あのイライラする気持ちに共感した。 桐島が最後まで出ないし、かすみも中学生の話しかわからない。なんでや

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桐島くんが出てこなかったw いろんな人の視点でいろんな青春が描かれていて楽しかった。表現もすごくわかりやすいし、綺麗。 かすみを目で追っている「下」グループの前田くんの話が好きだった。 で、かすみは誰と付き合ってるの? ミサンガお揃いの茶髪パーマなのかな? その2人の話も読みたかったな。 結局、そこはどうなの?っていう部分が多かったな。 綿矢りささんの「蹴りたい背中」を読んだ直後にこれを読んだので、似ている表現方法もあって〔埃が光に輝いているとか〕、しかも陰キャな登場人物も同じで、みんな青春だなと感じた。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    朝井リョウ2冊目。 日常の、誰しも感じたことのある感情や、覚えのある情景を表現するのが上手だなぁと思う。 ただ、もう少し内容が濃い方が好みだな。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    当時これを読んだ時に初めて読んだ小説の構成?に感動したのを思い出した。 桐島でてこねえじゃん、視点が人によって変わっていくのか、全部繋がるなあ

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    古傷が疼く。。 狭い狭い高校生の世界をリアルに描きすぎていた。 高校生のカースト、悩みをリアルに描いた短編の連作小説。コロコロ名前や状況が変わる短編連作は苦手分野なので星3かなぁ〜 女子高生の可愛いの基準ってなんであんなに狭くてそこに囚われてるんだろうって、やっぱり思った。 あと夢中になっている人こそ、周りをジャッジして見下してる人よりも尊いって作者は伝えたかったのかな。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝井リョウの作者自己紹介欄が面白い!てXで見て、読んでみたくなった。 学校の嫌〜な雰囲気がすごく表現されていて、ちょっとしんどい。 けどその中でちゃんと自分の軸を持っている人もいて、すてきだなって思った。 桐島が部活やめたことがなんじゃかんじゃ色んな人にちょっとずつ影響を与えてて面白い。タイトルというか桐島はあんまし重要じゃないというのは斬新(笑)

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    てっきり桐島が部活を辞めるにあたっての物語かと思ったが、そうではなかった。 桐島を取り囲むモラトリアムの渦中で葛藤する学生の物語。 自分にもこんな感情あったなあ(クラス内の階級とか)と思ったり、子どもだけど大人になっている課程で自我が確立されていく瞬間も思い出した。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    連作短編 ページが進むにつれて桐島がどんなヤツなのか、なぜ部活を辞めることになったのかなどがわかる、有吉佐和子の「悪女について」スタイルかと思いきや ぜんぜんちがった というより桐島は主人公でもなかったのが驚き 最後の章なんて桐島のきの字も出てこない “桐島について”じゃなくて、あくまでも高校生の群像劇 これを大学生のときに書いたって…すごい 筆致や表現が瑞々しい 山田詠美の「抒情は常に遅れてきた客観視の中に存在する」という考え方、その時代の真っ只中にいる者に、その時代を読み取ることは難しいという意味合いですが、納得してるし、好きなんです 物語にするにはある程度客観視が必要だけど、その真っ只中にいる人には客観視は難しいですよね あとからわかることの方が圧倒的に多いから それが、大学生のときに高校が舞台のこの小説、同時代性の物語をこれだけ描けるのはすごい 「イン・ザ・メガチャーチ」が凄すぎたので、現在朝井リョウフェス開催中

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    この作者の作品を初めて読んだ。 比喩がとっても多くてなかなか話が進まないなと感じた。 各話視点が変わるのとトータルの登場人物が多すぎて誰が誰と付き合ってるのか分からなくなった。 浅はかな高校生の考えにイラッとしてしまったけど、これがリアルな高校生なんだろうな…。作者の術中に嵌められてる気がする。 映画部の話は好き。実果の話は重すぎて辛かった。 面白かったかと言われるとなんとも答えづらいけど、話の構成と人物の描き方は抜群のセンスだと感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    バレー部のキャプテン桐島が突然部活を辞めたことをきっかけとなり各部やクラスの人間関係が徐々に変化していく様がリアルに描かれていて面白い。登場人物達は高校生らしいもどかしさや葛藤を抱えながら今を生きていて、その姿がとても輝いて見える。真剣に悩んで焦って、恋したり叶わなかったりする各話の主人公達が輝いている。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    高校時代の自分の立ち位置や見えている世界の狭さが絶妙にリアルで、 当時の自分が感じていたイライラとか何に進んでるのか分からない焦りを思い出してドキッとした。 文中での宏樹の葛藤、これ当時欲しい言葉だった。 「俺達はまだ17歳で、これからなんでもやりたいことができる、希望も夢もなんでも持っている、なんて言われるけど本当は違う。これからなんでも手に入れられる可能性のあるてのひらがあるってだけで、今は空っぽなんだ。」 学生の時は何にでもなれるって何となく思ってたけど、何にでもなれるって思ってる状態では何にも進めてないよなあって思った。 朝井さんには心を抉られてきたことが多かったから心して読み始めたけど、これは光を見出せる部分もあり読みやすかった。 立場の違う5人の心理をこれほどまでありありと描けるのも、これを学生時代に書いたのも朝井さんの計り知れない才能に圧倒された。

    4
    投稿日: 2025.09.28
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    「桐島、部活やめるってよ」。当時学生だった自分に深々と刺さったタイトルからは、教室に閉じ込められた重みと薄くなった空気のにおいを今も変わらず感じ取ることができる。 瑞々しくも苦く酸っぱい読み味はグレープフルーツのようで、後に残るは鋭く冷たい舌触り。最年少の直木賞作家、朝井リョウの原点を観測してみてほしい。

    3
    投稿日: 2025.09.27
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    高校生の心理を解像度高く描写していると感じた。無意識に受け流していることを明確な言葉で表現しているのが朝井リョウさんっぽい。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    第22回小説すばる新人賞受賞作 以前読んだ伊坂幸太郎さん作のアイネクライネ・ナハトムジークに似ていた こちらの作品もオムニバス形式で青春を描いている ただオムニバスも青春も好みではないだけで、あの頃の解像度は高いように思う それぞれのカーストで互いが互いを羨ましく思い、自分の価値に劣等感を感じる 隣の芝は青いね

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    結局、桐島は登場せず。平成の高校生のリアルな日常って感じか、と思いつつ昭和はもっと不器用だったと自分の高校生時代を思い出す。15年経って令和の高校生はまた少し変わってるんだろう。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    高校時代の不安定さがよく描かれていた。 自分も何がしたくて高校生活を送っていたか分からないままだった。 現実、将来から逃げるように部活に打ち込んでたな…

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    青春独特のヒエラルキー、劣等感、嫉妬...などなどを感じられる作品。 言葉にできない、けどなんとなくみんなが共有できるあの感覚を物語に落とし込めるのが朝井リョウ先生のすごいところ。

    2
    投稿日: 2025.09.17
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    高校生の日常と、10代後半の何とも言えないモヤモヤ感だったり、どうしようもない苦しさだったりが描かれていて、とてもリアルで、懐かしいような、苦しいような。 好まずともスクールカーストの中に巻き込まれてしまい、“上”だの“下”だのと比べてしまったり、大人になれば、そんなこと無意味だし、もっと大事なことがあると思えることでも、この年代にとってはそれが全てであるかのように思ってしまうこともあって、胸がキュッと締め付けられるようだった。 擬態語の表現が印象的で、それがまた高校生ならではの心情をリアルにしていたように思う。 はじめましての作家さんだったけど、他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったのが数日前なので簡単に。 高校生の立場や感情がリアルに描かれていて引き込まれた。特に、実果の章と涼也の章が心に残った。 義理のお母さんが手紙を書いていたことを知って、カレーを敢えて選ぶ。涼也の見えている、俯瞰してる教室の世界、陽キャの見え方などがリアルで素敵だった。次は何者を読もうと思う

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    登場人物それぞれの心情がリアルに言語化されており、どの人物の気持ちにも共感できる。朝井リョウさんの感情を読み取り言語化する能力は本当に凄いと思う! 前田涼也みたいに没頭できることを持つのは何歳になっても大切。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    リアルなカースト世界だなぁ。 とても懐かしくて、痛くて、ギラギラしていた あの高校生という宙ぶらりんの生き物。 そしてあの頃に戻りたいような戻りたくないような、 曖昧でカオスなあの時代。 そんな複雑な題材をここまでリアルに描いた朝井リョウはやはりすごい作家だ。 バレー部のキャプテンでカースト上位の彼女を持ち、自身もカーストトップに位置していた桐島が、突然部活をやめるらしい… そんなことか…と思うかもしれないが、この事件をきっかけに彼の周りにいた高校生たちの生活が、関係が微妙に変化してくる。 好きなシーンは野球部幽霊部員の宏樹が映画部前田の生き生きしている姿に光を見出し、自分らしく歩いていこうとするシーン。そして本気で立ち向かえるものに立ち向かい、折れてしまった桐島を鼓舞しようと決意し歩く宏樹の姿は、前田と同じくらい私には輝いて見えた… 高校生ってキレイだけじゃない。 でもその宙ぶらりんで未完成なところが、大人からしたら目を瞑ってしまうほど眩しいんだよなぁ。 本作を読んで、あの生きづらい高校時代を乗り切った自分を褒めてあげたいと心から思う。 そして今辛い思いをしている高校生がいたら、この作品を読んでほしい!絶対にあなたを救ってくれるシーンが、1行があるからと声を大にして言いたい。 またあの当時の辛く、かけがえのない高校時代を 浸りたい人におすすめの1冊。

    10
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画も未視聴なのであらすじもほぼ知らず、桐島は最後まで姿が出てこないということだけはぼんやりと知っている状態で今更ながら読んでみた。 人の名前を覚えるのが苦手なので、目次に人名が並んでいる時点で少し不安になった。登場人物はほぼ全員高校生だったから、各自の名前と部活と外見の特徴を覚えながら読み進められるか、自信がなかった。 朝井リョウの作品を読むのは『正欲』以来4年ぶり。読み進めていくうちに、朝井リョウってこうだったわ! と思いだしてきた。世代特有の悩みや葛藤や複雑な人間関係を嫌になるくらい言語化できるこの感じ! 映画部が陰で笑われていて、そのことを本人たちが必死に見ないようにしているところ、もうやめて! って言いたくなるくらい嫌だった。しかもなんで男性なのに年頃の女子の気持ちが分かるんだ。意味が分からない。この作品、19歳(当時現役大学生)のときに書いていたらしいと知り、怖くなった。自分がもし大学生の時にこの本を読んでいたら、圧倒的な才能に呆然としていたと思う。社会人になってから『何者』を読んで、「この本自分が就活してるときに読まなくてよかった……」と心から思ったので、特定の時期に読んだら読者が打ちのめされる本を書きがちなのだなと思う。 文庫化にあたり最終章が収録されたそうだが、個人的にはひとつ前の菊池宏樹の章で終わっていたほうが好きだったかなと思った。 舞台は田舎の高校ということで、具体的な都道府県名は明言されていないが、おそらく朝井リョウの出身地である岐阜なんだろうなあということは登場人物たちの方言で分かる。書き言葉で書かれていると、岐阜弁って名古屋弁と関西弁の両方の要素があるなあと感じる。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    キレイな青春ストーリーかと思っていたが、いい意味で裏切られた。 桐島が部活やめる、ことが それぞれの人間関係にちょっとだけ、そして重大に関わっていて、 とても面白い。 構成も好きだし、朝井さんの表現するポイントもやっぱり好き。朝井さんの視点、毎回刺さります。

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    田舎の県立高校。進学校… 自分が通った学校も似たような感じだったので…自分がどんな高校生活を送っていたか思い返しながら読み進めました。 こんなにいろいろ考えていなかったってのが正直なところ… 周りと同じように勉強して、当然のように受験して進学… 登場人物一人一人が抱える問題にそれぞれ向き合って、自分なりの答えを出して折り合っていく感じがすごく伝わってきました。 出した答えが正解かどうかもわからない。 若いっていいなとうらやましく思いつつも、自分にもまだまだできることあるんじゃないかと背中を教えてもらえた気がします。

    14
    投稿日: 2025.08.16
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    高校生のときってこんな感じだったかも...と懐かしい気持ちになりながら読んだ本。その日の出来事だったり嫌な気持ちだったりを正面から受け止めて、笑ったり泣いたり忙しかったなあ。あの時はあの時で悩んだこともあったけど、今が1番楽しい!みたいな自覚もあって、もう一度戻りたいなとよく思う。 全体的に無駄のない若々しい文章で、少し物足りない感じもしつつ、スッキリした読了感でした。

    9
    投稿日: 2025.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・朝井リョウさんのデビュー作 ・1人、部活を辞めたことで、関係の無さそうな人にまで影響が出てた ・桐島は1回も出てこない ・お互いに触れるか触れないかの距離 ・高校生の心情の描写がリアル

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんとに桐島登場しないんだ。補欠だろうがカーストが上だろうが下だろうがみんな劣等感とかいろいろな思いを持っているんだな。

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    チャットモンチーのえっちゃんの声をソーダの泡みたいと表現する朝井リョウさん、完全に私と同世代の感性!!嬉し! 結局桐島は一度も出てこない この本の登場人物すべての人にとって桐島が部活をやめることはまったくもってたいしたことじゃない。描かれるはスクールカーストの重要性と無意味さ カースト下位でも人生で光れる映画部のふたり、カーストにしか興味のないモテ女、遂に周りを気にして光らない事が無駄だと気付き始める出来杉くん… そんなそれぞれの事情を知っていくうちに、桐島が部活をやめるということが人生で光ることを諦めることと同義だと気付かされる。 高校生に読んで欲しい本ナンバーワン!

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    霧島は出て来ず、桐島を知らない人にまで、桐島が部活辞めたことが影響しそれぞれの青春ストーリー。一軍二軍の感じがありありと バレーのシーンで、「、」でひたすら展開をつなぐのが臨場感があった。 だからさ、俺は 「おい前田」別のやつに声かける とかも 小泉風助 バド部。キャプテン桐島が部活を辞めたことでリベロとして試合に出られるようになった。 沢島亜矢 吹奏楽部長。一軍の竜汰のことが好きだが彼女がいると知る。桐島がいなくなってバスケする竜汰が見られなくなる 前田涼也 映画部。三軍。クラスで肩身が狭いが、仲間と映画を撮ることに夢中。かすみと中学では仲良かった。 宮部実果 ソフトバレー部、一軍。生みの父と義理の姉を亡くし、義理の母からは姉の名前で呼ばれる。姉の背番号をつけて応援されたい。母の誕生日に気づく。 菊池宏樹 野球部幽霊部員、一軍。前田など、やりたいことをやっている人たちに憧れている。桐島もまだ諦めるなって言ってやろう、で終わるのが上手い! 東原かすみ〜14歳 バト部仲間の友未が中学でいじめられていた。でも好きだから話すよ、と返す。同じ映画が好きな前田に話しかけることを決心する。ヨーグルト食べない方がいいよ、とあの子と話さない方がいいよ、をかけてるのが上手い…

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    読むと必ず自分の高校時代を思い出す!忘れていたことまで、思い出させてくれるくらい、まさにリアルな高校生の空気感、高校生の気持ちが綴られていました。 これが、朝井リョウさんのデビュー作。デビュー作ということに驚きつつも、朝井さんらしさの原点なんだなぁと思わせてくれる作品。 将来に対する漠然とした気持ちや、高校生ヒエラルキー、たしかにこの気持ちを自分も通過してきたなと思いました。あのモヤッとした気持ちが、そのまま言語化されていました。さすが!

    27
    投稿日: 2025.07.28
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    高校生の部活動に熱中する姿に元気を貰いました!! 「男子ってバカだよね~笑」みたいな、高校でしか味わえないあの空気感が懐かしいです。 文字だけで高校生の考えていることだったり、独特な雰囲気を表現できるんだな~と少し感動。 部活を辞めた桐島くんが、他の高校生にも影響を与えていく作品だと思っていたけど、桐島くんって本当は存在しないんじゃないか?ってぐらい話に出てこないので、肩透かしを食らうかも笑

    29
    投稿日: 2025.07.26
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    「茶色いふわふわの髪。伸びていく影。色とりどりのミサンガ。野球部の野太い掛け声。ズボンの後ろポケットの財布。秋と冬を含んだ風。バスケットボールをキャッチするてのひら。足音だけが響く廊下。砂で汚れたコンバースのシューズ。久しぶりに持って帰ったサックス。なかなか打たないスリーポイントシュート。ウェストをふたつ折って、校則ギリギリの長さまで短くしてみた制服のスカート。自転車に乗って離れていく、この世の自由をすべて背負っているかのような背中。何を見ても、何を考えていても、右から、左から、入り込んでくる」

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    朝井リョウさんにハマっているので有名な作品を読んだ。学生時代に書いたというのが驚き。高校生のリアルや、高校生の繊細な感情の揺れを細かに描いている。クラスの地位とか、男子の思ったことをなんでも口にする感じとか、懐かしく思い出された。同時に自分自身の苦しかった感覚も思い出された。

    8
    投稿日: 2025.07.16
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    2025.6.25読了 17歳。思い返せば大した悩みじゃないことにも真剣に悩み傷つき、くだらないことで友達と笑い合ったあの一瞬一瞬が蘇り、懐かしく眩しかった。 周りとのギャップに焦ったり、誰かの心無い言葉に傷ついたり、多感で敏感な時期だからこその苦しさやモヤモヤが等身大で表現されていて、これ17歳の時に読んでみたかったなーーーと強く思った。 人生で大切なのは周りからの評価ではなく、どれだけ自分の内側に輝君ものを持っているかどうか。 私は映画を撮ることが好きな「涼也」の話がすごく好きだな。揺るがない好きが自分の中にあるということは、すごく幸せで、すごく強いのだと思う。 幸せって人から見える表面的なものじゃなくて、心の内側で満たされているものだよね。

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    桐島にまつわる話かと思いきや違った。 桐島が部活やめるやめないのストーリーかと思ってたけど大違い。 高校生の頃、自分も同じように感じていた事が文章化されていて、なんだかわからないけど過去の自分の感情も別によかったんだ、他の人にもあることなんだと思わされた。 すっきりしたわけじゃないけど、そうかそうかと過去の感情を思い出す。 ありそうである事(変な表現…)、だけど文章にするにはちょっと難しくない?と思う繊細なところを小説にできるって本当にすごい。 映画化もしたんだっけ? 映像作品にするの難しかっただろうなぁ。 偏見だけど退屈な感じになってないのかな。 見てみようかな。

    2
    投稿日: 2025.07.08
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    自分も通ってきた、そしてまだ今も捨てきれていない恥ずかしさやズルさ、嫉妬、カースト…目を背けたくなるくらいリアルに感じました。青春なのに爽やかじゃない笑 若くてエネルギーもあったと思うけど、今よりもまわりを気にする苦しさもあったなー

    1
    投稿日: 2025.07.07
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    映画では観たけど、原作未読。 登場人物ごとの回想シーン別に話が進んでいくが、それぞれのキャラクターの心情を上手く捉えれるような書き方がされていて感情移入しやすかった。 なにより、劇中に出てくる「ジョゼと虎と魚たち」や「リリィ・シュシュのすべて」等、自分の好きなタイトルが沢山出てきて、邦画好きにはたまらないし、映画部のリョウタについては自分の昔と重なる部分もあって、今読むべき作品だったと思う。 総合的に見ると、10代後半の時の感情が見事なまでに書かれているので懐かしいようなそれでいて爽やかな気持ちで読めた。

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんか、中盤くらいまでは桐島出てこねーのかよって感じだったけど、徐々に桐島も部活辞めるまでにいろいろあったんだろうし、桐島以外の全ての人にいろいろ悩みがあって、心動かされることがあって、生きているんだよなーって感じに思った。勝手に桐島が部活やめて、写真部とかに入る話だと思ってたから(?)予想と大きく違ったけど、色々考えさせられたな。もう高校が題材の話を読むと母校が浮かぶし、ちょいちょい自分の過去が重なったのか、過去を思い出したりもした。

    0
    投稿日: 2025.06.25
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    まずたった19歳で、これほど繊細に登場人物の心の揺れを描けている朝井リョウは本当にすごい。 高校生の自分はすごく鈍感だった気がする。打算がなく素直な学生だったと自負している。クラスの中での立ち位置とか周りからの見られ方とか一歳気になった記憶がない。明らかに一軍ではないしイケてはなかったが、居場所がなくて苦しんだ記憶もない。それとも、本当は記憶が薄れているだけで、もっと色々なことを感じ取っていたのだろうか。 部活の同期と話していて、通っていた高校にはカーストがなかったという意見で一致した。平和ボケしていたかもしれないが、高校の選択は正しかったと思っている。また、全身全霊で何かに打ち込めた高校生活をおくれて本当によかったと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    学生特有のモラトリアム。自分が何をしたいのか、はたまた他者にとって何が良いとされるのか。多様な登場人物の繊細な心情、価値観のぶつかり合い。学校というのはある意味社会の残酷な縮図だと思う。何もわからないまま、こうして揉まれて成長していくんだろう。 数多くの伏線の散りばめ方や登場人物の視点の動かし方が朝井さんっぽいなと思った。当事者感と俯瞰のバランスも絶妙でリアリティがある。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名にも付けられている桐島の描写が少なくて、彼の心情は全体を通して一切明かされていない。 凄くなにか深刻な理由があったのかもしれないし、本当にただ単純に部内で浮いている自分に辛くなっただけなのかも。 それが逆に、変に物語感を醸し出すことなく本当にどこかの高校で起きている話のような現実感があった 桐島って人が部活をやめたからこうなっているらしい、に対してやめないでよーと無責任に適当に思われてるのも良かった 1人の変化で、周りの環境にもちょっとずつ影響を及ぼしていく…興味深い

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    桐島本人は全く登場せず、周りの登場人物の会話の中で語られるのみというのが斬新すぎた。周りの人物の様々な人間模様の中に、この時期特有の、思春期の微妙な気持ちの揺れであったりなんとも言えない気持ちが描写されていて、自分の心の中にしまってあった気持ちを久しぶりに引き出しから引っ張り出したような気分になった。同時に、この気持ちは自分だけのものではなかったのだなぁと、その時の自分をようやく肯定してもらえたような気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.06.14
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    背後から、ブラスバンド部の演奏が聴こえてくる。たぶんさけるチーズのCMの曲だ、曲名はわからないけれど、僕はこの状況をとても好きだと思った。今僕が見ること、聴くことのできる全てが、それぞれの目標に向かって生きているように思えた。それはとても美しいことだった。 思ったことをそのまま言うことと、ぐっと我慢すること、どっちが大人なんだろう。 こうやって、狭い世界の中で生きているとわからなくなる。かすみみたいに、「それより創作ダンスの曲どうする?」なんてさりげなく別の話題に誘導できちゃうのが、今んとこ一番大人なのかな。 学ランを脱いで、もう勉強しろと強制されることもなくて、突然鳥かごから放たれたように自由になって、何事も全部自分で選択できるようになったとき、俺は何から順番に並べていくのだろう。 何を一番上に並べるのだろう。横一列に並んだすべてから、何かを選べるのだろうか。 高校生の時の心を言語化するとこんなんだったのかな。時々戻りたいと思うけど、これを読んだら戻るのちょっとしんどいなぁと思う。今なんかsns全盛期で、もっと息苦しくなっているだろう。健やかに通学するだけで本当に偉い。あとがきにあるように、もう安全圏に逃げられたおじさんだから読める。タイムリーだったり卒業したてとかだったら、読みながら大きな声出したくなりそう。 男女それぞれの焦りや虚栄心、競技ごとの視点や難しさなど、一人の人が書いてるのが驚き。群像劇で桐島が出ないのも新鮮だし、それでも無関係な人たちが関係しあって物語を進めていくのがおもしろい。

    1
    投稿日: 2025.06.13
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    audio bookで読了。音だけで読むには、登場人物が多く、つながりを意識しづらくてハードルの高い作品だと感じた。 桐島、あなたはどこにいるの? 登場人物たちのそれぞれの抱える悩み、葛藤。青臭いあの頃を、あの時の気持ち悪い感情を思い出した。

    6
    投稿日: 2025.06.11
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    朝井さんはジュクジュクして触れてほしくない、言語化しないことで保たれてることを言語化するのがうまい。 心がヒリヒリした。 ーひかりが振り返って、俺を照らした この一文がとても印象的だった。 桐島自身の話もぜひ聞きたい

    1
    投稿日: 2025.06.03
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    2025/05 オーディオブック 最後桐島くんの深掘りあるんかと思って聴いてたけどそのまま終わってなんとなく寂しかった。

    1
    投稿日: 2025.05.30
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    今や売れっ子作家の朝井リョウのデビュー作。 青春時代の多感な感覚、もっと言うと、学校という狭い世界でのヒエラルキーの中での、窮屈な生活感が如実に描写された1冊。 男子校だったので、ここまで露骨な感じはなかったけども、それでも友達がほぼいない人間として、似たような感覚を味わっていたなと、懐かしさがあった。 作者は19歳でこの作品を書いたということは、まさにリアルタイムで高校生活で感じたことをここまで言語化していたということ。それが驚き。まさに登場人物のように、なんとなくイライラする、ということはあっても、ここまで俯瞰して自分の人生を観測はできていなかった気がする… 一番好きな文章は 「ピンクが似合う女の子って、きっと勝ってる。すでに、何かに。」 という文章。これが一番深く印象に残った。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    ほとんど書いたのに消えてしまった…ブクログは下書き機能をつけて欲しい! さて、ブクログを使う前に読んでた本も多いけど、今回はたぶん初めて。(桐島どないやねん!と思った記憶はあるのでネタバレ的なのは読んだことがあったかも) タイトルがキャッチーで汎用性があるので、パロディとしてよく使われてた印象の方が強い。 『生殖記』を読んで著者はどんな人なんだろうと思い読んでみた。 解説でも書かれていたが、大人になってから振り返って美化された“若者”ではなく、リアルな高校生の葛藤、悩み、立ち位置など日々や内面が描写されている。 もう全然美化してしまう(誤用だけど便利なので使ってしまう、お見逃しを)お年頃なので、それなりにしんどかったなと思い出した。 私は小中→高→大と成長するにつれ生きるのがラクになり楽しくもなったんだけど、似たような人が集まるから、選択肢・自由が増えるから(近寄らないなど)なのかなと思っていて、それ以前はそらしんどいわなーと改めて思った。 現在進行形で小学生の子どもの学校や友達で悩んでるので、大きくなったらラクになるよ!とめっちゃ思う(とは言え小学6年間長いよね…)。 今流行りの多様性とは逆行してること言ってるけど。 著者についてはよくも悪くも細かいこと、繊細なことに気づくタイプの方なんだろうなと思った。 そういう人が年を重ねると『生殖記』のような身も蓋もないことを言う(書く)ようになるのか… でもこれは35歳の著者だけでなく、若い人みんなそうな気がする。 今朝見た近所の私立高校のプルプル唇の女の子、電車で前髪をミリ単位で整えてる女の子、今まで私にとっては「風景」でしかなかったけど、これを読んだ後ではもうそこから外れること、やめることができなくなってるんだろうなと思った。 日本が繊細すぎ、気にしすぎ、細かすぎから脱却する方法はないものだろうか?

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    バタフライエフェクト バレー部キャプテンの退部は吹奏楽部には何も関係ないようだけど、部長のメンタルに影響、そして演奏全体の質に影響。 スクールカースト ビジュアル、キャラクターでなぜか全員口にせずとも把握してランク分け、そして自分がどこに属しどう立ち振る舞うか。 スクールカーストに落とし込まれることで周囲からの視線、対応が変わりそれぞれの立ち位置を演じて同ランクの異性との付き合いを下層に見せつけるような生活。ただそれを眺めていただけの人もいたりして。 学校という小さな社会においてはバタフライエフェクトの影響は大きい。

    0
    投稿日: 2025.05.21
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    五人の高校生それぞれの一人称で語られる連作短編+中学生の頃のかすみの話。題名にもなってるのに桐島の語る章がないのが興味深い。高校生って部活とか見た目とかで階級化されたりする。それぞれの心情がリアル

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからは桐島が部活を辞める時の葛藤やその前後での部員との物語が展開されるのかと思っていたら、桐島本人は作中に登場しない(他の登場人物からの間接的な表現でしか登場しない)ことに驚いた。 桐島が部活を辞めたために他の登場人物たちの行動が変わり、心情や思考にも変化を及ぼす様はバタフライエフェクトを彷彿とさせる。 現実の私たちも何気ない行動が他人の変化を促しうることに注目してみてはどうだろうか。

    1
    投稿日: 2025.05.14
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    「桐島、部活やめるってよ」と言うタイトルがフックになっていて頭から離れなかったので読めて良かったです。タイトルが会話の一部って所が面白い。桐島って誰?部活って何部?何でやめるの?しかも噂?本当に辞めるの?と色々なハテナ?を解決したくて読みたくなっちゃうタイトルって秀逸だなと。 内容も桐島についてずっと話があると思いきや、高校生視点の学校生活、家庭との関係、恋愛模様など思春期の複雑な心模様を性別問わず共感を呼びながら(リアルに)描かれていて面白かった。途中、桐島全然出てこないって時もあると思いきや、関係のある人物が描かれたりして、桐島についてずっと書かれていない所も良い意味で裏切られて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.05.13
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    「桐島、部活辞めるってよ」ってタイトルなのに、桐島がこの本のメインじゃない気がする。平成の高校生ってこんな感じなんだな、楽しそう。文章はすごくリアルな感じがしたけど、自分にはちょっと読みづらかった。

    0
    投稿日: 2025.05.09
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    昨日の雨が、嘘のように今日は見事な五月晴れ! クリーニング屋に行くために、昼過ぎに外に出ると余りの陽の眩しさに目を細めた 前日の雨の影響で、道端の所々に水溜りができていて、それを避けながら歩くが、その水溜りにも陽の光が反射して、更に眼の奥が痛くなる でも、その眩しさがなんとも懐かしい、、、 それは、果してアオハルのそれなのか!? 本書 『桐島、部活やめるってよ』★3 も、そんなキラキラし過ぎた、眩しすぎる物語 恥ずかしながら、初の朝井リョウ 大学在学中にこれを執筆したとのことだが、、、 確かに、こういう青春時代はあった あったが、この小説からはそれ以上のものは見つけることができなかった それは、自身がとっくに荒んだ人間になってしまったからかもしれない 因みに、本書は、愚息の学校の課題図書 奇しくも主人公たちと同じ高2だ! クリーニング屋の手前には、陽が余り当たらないのか、通せん坊するかのように大きな水溜りができていた 高2の目線になったつもりで、水溜りをJumpした!!! だが、しかし、、、、、 跳び越す手前で、見事に失速し、少し濡れてしまったことは、もう言いますまい(;一_一)

    53
    投稿日: 2025.05.08
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    普通に面白く読めましたが、以降の作品の方が好きです。タイミングがわりと大事なのかもな、という気もします。

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    タイトルにある桐島という人物の成長を描くと思いきや 彼が部活を辞めたことでそれまで噛み合っていたものが少しずつ変わっていく様子を彼以外の視点から描写したものでいい意味で期待を裏切られた。 過ぎ去ってしまった学生時代が作品を読んでいる際に思い起こされ、少し読んでて苦しくなる部分もあったが、あのときにしか味わえない青春の美しさとその残酷さを再認識した。 1番印象に残ったのは、宮部実果のエピソードだ。その前に彼氏とカレーとハヤシライスで揉めたという話がありその時はよくわからなかったが全てが回収されたときに鳥肌がたった。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    情景描写が好き。表現が難しくなくスッと思い浮かべられて学生時代が蘇る。 桐島の周囲の人物のみで展開される学生生活の風景、思春期ならではの人間模様は自分の学生時代を鮮明に思い出させてくれた。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    好きな感じの群像劇だけど、共感が薄かったのか、はまりたいけど、はまらなかった。世代の違いか、部活の違いか、一軍との違いか、登場人物との共感が持ってなかったのかもしれない。映画化されてるようなので見てみてたい、どのように映画にしたのか気になる。登場しない桐島と関わる人の群像劇というところは面白いと思う。

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    投稿日: 2025.04.12
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    複数の視点で学校生活を感じることができるのは面白い。ひとりひとり考え方の違いが垣間見れて、悩みや自分と向き合う姿勢などをしんみり感じることができた。学校ではキラキラしてる人や、人前に立つのが苦手で静かな人がおり、なんとなくグループ分けされている。しかし、そんなグループ分け関係なく、自分の核を確立させて、芯を持って価値判断することが大切だと思う。

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    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん。とても評価が高かったから、期待値が上がりすぎて……。 もうすこしふつうに読んだら楽しめたかもしれない。

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    投稿日: 2025.04.02
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    17歳という輝かしい未来を想うような、現実を見始めるような、楽しい今を目一杯楽しむ、楽しめない自分を認めたくない、でも認めなくてはいけない、色々な自分を見つめる、歳を重ねた身からは輝いて見える、そんな瞬間を上手に切り取って提示してくれる作品。 朝井リョウ氏は若者の表現がとても上手いと思います。そしてこの作品はその力がいかんなく発揮されている。 たいとるにある桐島くん、その本人は登場せず、周囲の人物視点で物語は進む。 タイトルも確かに桐島の周囲の噂話だもんな。そしてそれだからこそ、桐島がそのコミュニティにおいてなかなか重みのある人物だったんだなと感じさせられる。そんな奴いたよなぁ。 桐島はバレー部をやめてどうしてるのかな。 色々な部活の話が出てきたが、映画部がらみの話が好きだな。 またかすみちゃんと映画の話ができる様に鳴るだろうか。何かきっかけがあればスッと以前のように戻れるような、でもあの年代って男女をグッと感じてしまうところもあるからなぁ。 とか色々と考えてしまったり。 とにかく全編眩しすぎた。

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    投稿日: 2025.03.27
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    高校生とはかけ離れた年齢の今読んでみると、共感できる部分もあるけど「そんなに深刻にならなくても良いのでは…?」と感じる描写もあるが、それは高校生という時期ならではのもので、そういった苦悩も青春なんだろう、と思う。スクールカーストを表現する上か下か、のくだりはよくわかる。誰も何も言わずとも自然に決まるアレ、って感じ。映画も観てみようと思います。

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    投稿日: 2025.03.19
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    だいぶ大人になったと自覚して読んでいるからか、あーあの頃の感情が蘇ってくるといった感じですね。 中学生くらいまではこの世界観を当事者として受け取っていたと思うね。実際、男子に対しても女子に対しても(特に女子、フェミのみんなごめんなー)、なんなら自分に対してもこの「上下」を意識していたことはある。てか、みんなあるのではないか。 まー中3くらいからそんなのしょうもないなって心の底から思っていたような記憶もあるが、思ってはいても実際にそれを行動に移せたのは高校上がってからじゃないかしら。 同調圧力というか、学校が「世界」になってしまっていたというか、まさにそう思っていたのでしょうね。当時の私は。 高校でも大学でもこの「上下」を意識しているだろうなって人は見るしね。なんでなんやろうねあれほんとに。 自信を持つって大事ですねほんとに。他者を通して自分の価値を決めるような人間にはなりたくないものです。 朝井リョウはそれを言葉にできるどころか小説にしてるからすごいよねー。 物語ってよりかは一人一人の心理描写って感じの話で、私はオチを求めるタイプなのでそーゆー意味で少しガッカリって感じ。正欲の時と同じパターン。 まーこんな話にオチがあったら世界はもっと平和やろうし仕方ない。 いや面白かったですよ! ただもう個人的にそこは言語化が済んでいたってだけの話です。

    1
    投稿日: 2025.03.16
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    読了後の今も ひかりを見つけられずにいます 作品の登場人物たちと同じモヤモヤした感じ そんなに若くないのになぁ 成長してないのかしら

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    投稿日: 2025.03.16
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    桐島視点ないんやってびっくりした。心理描写が刺さりすぎてしんどい。高校生のときを思い出させられる。嫌いだった思い出9割好きだった思い出1割くらいの割合で。

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    投稿日: 2025.03.13
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    4.0/5.0 高校生たちが抱える葛藤や、コンプレックス、学校内での序列のようなものがそれぞれの視点で語られる。一切登場しない、バレー部キャプテンの桐島のことをみんなが少しだけ気にかけつつ進んでいく物語が独特で面白い。 ホント、みんなそれぞれ色々抱えてますよねぇ、、

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    投稿日: 2025.03.10