
総合評価
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powered by ブクログ野球部鞄で通学してるけど幽霊部員で空虚感に悩む彼。文化系をキモいと切り捨てる彼女の価値観に萎えながら自分も同類だと思ったり、カーストの底辺にいるけど打ち込める物がある映画研の二人を眩しく感じたり。共学って大変?昭和の男子校は単純だった。 野球部鞄で通学してるけど幽霊部員、やりたい事が見つからず空虚感に悩む彼。スクールカーストの底辺とされている文化系をキモいと切り捨てる彼女の価値観に萎えながら自分も同類だと思ったり。その底辺にいるけど打ち込める物がある映画研の二人を眩しく感じたり。共学って大変そう。昭和の男子校は単純だった。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生の桐島君の周りの人たちの心模様を連作で描く。最後まで桐島君はでてこなかったけど、一つ一つのエピソードが高校生の心情をピュアに表していて、甘酸っぱい思い出が脳内に広がってくる。高校って生徒がランク付けされるというのはちょっと違うが、グループが違う人たちはいた気がする。男女交際グループに入れなかった私は映研じゃないけど前田君グループ?運動部やってたから風助か?アニメしか知らないジョゼと虎と魚たちの実写版を観なければ!
0投稿日: 2022.07.21
powered by ブクログ高校リア充たちの群像劇。たくさん持っている恵まれた者たちが、何か一つ物足りないことに渇望して憂いているという贅沢な悩みの話。ただし毒親の女子の話だけちょっと毛色が違ってて、この子の悩みは深刻だ。 映画部の男子も「下」というカースト底辺と見せかけておいて、実は十分リア充だ。自虐もほどほどにしようか。 男子の心の描写はリアルさを感じたが、女子の描写はちょっと盛りすぎかな、と思った。作者は少女漫画の読みすぎじゃないだろうか。 異世界ファンタジーとして楽しめばいいのかな。
0投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ面白い。 スクールカーストについて書かれていた。 バレー部部長の桐島が部活を突然辞めたことで、周りの人々に余波が広がっていく。スクールカースト上位の桐島が辞めたことで、同じスクールカースト上位の人たちには余波が大きくそれぞれの思惑が重なって思わぬ方向に進んでいくが、スクールカースト下位の人たちは余波が少なくむしろ以前より楽しくなっていく過程が良い。
1投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ17歳である高校生の心理を表現するのが上手い。 気持ちの浮き沈み、面に出すことのできない心理。これこそが青春の定義に近い。
0投稿日: 2022.07.09
powered by ブクログ高校生の頃は、学校生活が世界そのものであって、自分自身の頃にも存在した学級内のヒエラルキーを思い出し胸が苦しくなった。後半に向かって先が気になり、どんどん読み進めていき、読後感もよかった。
0投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログ学生時代 たしかに、何ものにも変え難い 熱いものがあった 実際には有ったかどうか忘れてしまっているのだけど… 何ものにも変え難い何かが有ったのかもしれない?という思いが、二度と手に入れる事のできない財産を以前は保有していたんだと思う事で、学生時代に手に入れていた財産ほど何ものにも変え難い財産は手に出来なくても、これからの人生でそれに変わる、未来への財産を築こうと励みになった… 学生時代に輝ける何かが有ったのか?無かったのか?が重要ではなく、輝ける何かを大人になっても求め続ける事が大事だ ただ、あんなにドキドキワクワクした人生… あんなに無責任に思いのまま生きた人生なんて… やっぱ学生時代しかなかった気がする
0投稿日: 2022.07.05
powered by ブクログ地位。容姿。彼氏。彼女。友達。持っているものの違いでいつのまにか分かれた「上」と「下」。だからあの人が好き、こんなことが好き、なんて怖くて言えない。 そんな中でもひかりを持つ人はきっと誰よりも眩しい。みんなその人が羨ましい。
1投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ桐島が部活を辞めたという出来事をその周りの関係者たち一人ひとりの視点でどのような影響があったかチャプターごとに書かれた作品なので多面的に舞台となる世界を眺めることができる。思った以上に桐島については語られることがなく、意外だった。それぞれのチャプターの共通の脇役、それが桐島である。という感じ。 とにかく自分の黒歴史である高校時代の記憶がこの本を読み進めることで何度も思い出され恥ずかしい気持ちになったが、興味深いと思った。 物語に出てくる会社名や人物名には実際に存在するものが結構あった気がするが、使用権などは大丈夫なのだろうか? もしドラを読んだ時もそうだったが、登場人物が下の名前だけでそれも大勢出てくるので誰が誰だかよくわからなくなることが多く多少の読みづらさはあった。主人公がいまいち定まらなく全体的にオムニバスのような形式になっているため、まとまったオチ?みたいなものがなく個人的には物足りなく感じた。
0投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログ高校生の特有のモヤモヤなどがよく描かれている作品だった。 同じ高校生でも、立場が変わると価値観って違うんだなと、改めて認識させられた。
0投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログ自分という存在が消えてしまわない様に、存在し続けられるように、必死にもがく学生を描いている。 瑞々しさに潤わされる。
3投稿日: 2022.06.18
powered by ブクログ誰もが共感する登場人物が1人はいるのではないだろうか。学校という空間が全てだった過去を思い出して、その過去を逆撫でされるような感覚になった。
0投稿日: 2022.06.17
powered by ブクログ秀作。 17歳に読んで欲しい。いや、年配の人こそ読む本。自分の17歳の頃を思い出すから。 文章が詩のようで、読み応えがある。悩み多き17歳の心情をよく表している。 桐島はほとんど出ず、間接的に影響をうける若者の設定が斬新。 うらやましがられる人でも悩みを持っている。
0投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログあれ、桐島君は…?笑 映画部の涼也君の話を読んで、中学生の頃に全校集会をズル休みした時の事を思い出しました。 作文で賞を取ったのですが、スクールカースト「下」の人間である私は人前で目立つ事がとにかく嫌だったし、「それ」を周囲の人達が求めてないのを知ってたからです。 この物語に登場する生徒のほとんどは「上」の人間で、ステージ上の数歩分の距離を普段通りに歩けない、賞状を受け取る時に声が大きく出せず裏返る生徒だっている事を教えてやりたくなりました、無理だけど。 チャットモンチーとか、友達同士であってもどこか線引きしてるティーン独特の絶妙な距離感とか懐かしさも感じる一方、やはり「上」の子達の選民意識にイラッとしたり…。青春コンプレックスをこじらせた人間の心にこの本は良くないかもしれない 笑 一番読んで刺さるのは「上」に、しがみつく二軍寄りの人達なのかもしれません。 印象的だったのは、どの登場人物も制服の着こなし方の話をしていた事。同じ制服なのにどうしてこんなに差が出てしまうのか…。 実写の方もぜひ観てみたいです!
1投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ田舎の県立高校で、バレー部を退部したキャプテン・桐島。 ・どんな気持ちで決断したんだろう ・桐島はキャプテンだったのに、なぜ? ・「上」の人たちで、いつも輝いているようなのに 静かな池に小さな石が投げ込まれたように、霧島のバレー部退部の決断が周囲の生徒に少しずつ波紋を広げて行く。 面白いのは、肝心の桐島の心理が全く描かれていないこと。 見えないからこそ、周囲の生徒と同じ気持ちになれることを狙ったのだろうと推察。 それにしても、学生の頃の日常を、逡巡や苛立ちを、ここまで瑞々しく描けるものだろうか。 繊細な思春期の心の動きを見逃さない視点と、類稀な表現力。 そして、「上」か「下」に残酷にも分類されてしまう学校という場。 輝いているのは「上」の少年や少女だけじゃない。誰もが輝いているはずなのに、「上」の輝きにばかり視線を奪われてしまう。そんな誰もが少なからず持つ学生時代の切なさを想起した。
4投稿日: 2022.05.23
powered by ブクログ2022年4月 朝井リョウって陰キャだったんだな、と思った。 自分たちを下の人間だと思って、それは誰も読み間違えないものらしい、下同士つるんで夢中になれるものがある、ってどゆこと!? 上とか下とか、わけわからん。…って思ったところで、わたしが高校時代の一時期孤立して攻撃の対象となったことを思い出した。これか。読み間違えるどころか読もうともしていなかったからか。 久しぶりに高校時代の苦い記憶を思い出した。
1投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ2022年10冊目 朝井リョウ大好きなのに、なぜか代表作を読んだことがなかったのでようやく。 これ以上の青春小説などあるか?というくらい一貫して瑞々しくて青い、ひかりが眩しすぎて却って目の前が一瞬真っ暗になるくらい眩しい。 ワードセンスと情景描写がとにかく天才。スクールカーストとか高校生である彼らの心情がリアルだったなあ、、
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ桐島が部活を辞めることになり、友人たちが変わっていく姿をオムニバスで描く。桐島君は一度も登場しません。青春小説
0投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログ私は朝井リョウさんと同世代だけど、女子校だったので、自分の高校時代とは全然違う世界だった。少女漫画のような共学に憧れていたけど、男子と女子がいて、スクールカーストのある世界ってこんな感じなんだ…大変だな…と思った。読んで辛かった。 これがリアルなら、女子校って気楽だったんだな。女子しかいないから、それなりに人間関係は大変だったけど、お弁当も2,3時間目までに食べて人気のパンを買いに走ったりしてたし。この本に出てくる男子みたいに。そういう行動も男子がいるとできなかったのかな…。女子校で良かった。 それにしても、スクールカーストの上の人も、下の人も、男子も女子も、心理描写を丁寧に書けるのがすごい。
0投稿日: 2022.04.15
powered by ブクログデビュー作は有名だからか読まず嫌いしていたけどこれを読まずして朝井リョウ好きは名乗れないと思い、遂に。 朝井リョウさんは最初から朝井リョウさんだった。、 リアルにある光と影を忠実に、そしてドラマチックな描写にしてしまう。 青春のひかりのかけらを見て、背中の辺りがじわんと暖かい。 目の前をふわっと風が吹いたような気がした。
2投稿日: 2022.04.14
powered by ブクログ桐島、部活辞めるってよ、読んだ。そういうことだったのか。とても面白い。高校時代の自分のことのように読むことができる。方言も自分の出身地域に近いような気がする。中でも前田涼也の章は覚えてしまうくらい最高だ。
0投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ朝井さんのデビュー作ということで、気になったので読んでみました。話ごとの主人公の心情がリアルに描かれていて面白かったですが、他作に比べてメッセージ性はないように感じました。
0投稿日: 2022.03.29
powered by ブクログはじめての朝井リョウさん。同じ学校にいる高校生それぞれに焦点を当てて。外見、発言、部活、クラスの位置…。人は外側からでは心に抱えているものは見えにくい。悩みなんてなさそうな人だって劣等感やモヤモヤや燻っているものはそれぞれ多分にある。繊細な時期よね高校生。その葛藤は今思い出しても苦しかったり、でも今となっては眩しかったりもする。自分が持っているものは見えにくい。そうやって悩んで考えてぐしゃぐしゃになって生きていくしかないんだなと思う。それでも眩しいぜ高校生。
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログこの作家さんが気になっていて読んでみましたが、文庫の解説に書いてあったとおり、出来事やキャラクターで押すのではなく、心の動きや微かな揺れを丹念に拾い続けるスタイルに好感が持てました。
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ「正欲」を読んで朝井リョウへの興味が再燃したのでデビュー作?の当作から順に辿ることにした。(「もう一度生まれる」のみかつて読んだことがある) 当作は映画版を先に観ている。要点はあまり理解できなかったが、妙に凝った編集に乗った学園のドタバタ感に気持ちがざわついて惹かれた。 一方の原作は映画版とは全く趣きが異なり、まるで違う作品みたいだ。映画版では明確に謳われてなかったと思うが、大きなテーマがひとつあった。このテーマを謳いたいがために何人かの高校生の動きをリアルに描いたのではと思われ、高校生の心理が男子のものも女子のものもよく表されており、なるほどと頷かされる。著者が19歳の頃の書き下ろしとのこと。こういう題材を的確に作品にまとめ上げる力に感心する。
0投稿日: 2022.02.26
powered by ブクログなんだか懐かしいかんじ。あのモヤモヤはそういうことだったのかぁ、といった青春時代の心を整理するという意味での価値があった。 ただ全員浮かばれないかんじが読後の爽快感や幸福感がなく、なんだかんたでハッピーエンドで終わらないような小説は読みたくない。
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝井リョウさん。 以前、アンソロジーで一度読んだきりで、初めましてに近い作家さんなのだけど、そのアンソロジーに描かれていた作品がとてもよくて、ずっと気になってはいたんです。 特にこの作品が。 だけど。でも。 いかんせん、タイトルと装丁がお若くて(笑) おばちゃんにはなかなか手が出し辛い一冊でありましたが、この度ご縁がありまして、読ませていただくことと相成りました。 で、読みながら思ったことは、最近の高校生って大変なんだなー。ということ。 私が高校の頃は、ヤンキーかヤンキーじゃないか。という単純明快なカーストしかなかったので、あまり「上」とか「下」とかっていうことを考えたことがなかったのだけれど、今の子達は、もっと細かい部分でランク付けをしてるんですね。 かっこいいとかかわいいとか、運動神経がいいとかオシャレとか。彼氏彼女のルックスとか。 なんか他にもいろいろと。 そんな中での解説の、『格差があって、戦争がある。だから学校は世界だ』という言葉がすごく印象的でした。 でも、実際は大人になったって、格差もあれば戦争もあるんですよね。 だけど、高校生と大きく違うことは、『その場所』が決して世界の全てではない。ということだと思うんです。 大人になれば、ある程度は要領良く生き延びる術を身に着けるし、嫌なら逃げ出すこともできるし、ずるく賢く生きていく事だってできるし。 だから余計に、学校という、教室という、小さな小さな箱の中で、三年間じっと戦い続けなければならない高校生というのは、そこに世界を作ってでも、自分の存在を明確にしないと、みんなと同じ場所に居続けることができない。って感じちゃうのかなー。 だけど、やっぱり、君たちは真っ白いキャンパスなんだよ。 可能性を大いに秘めた、前途有望な若者なんだよ。 っていうことを最後の菊池宏樹くんの章でしみじみ思ったりしました。 若いっていいな。 って、すごく陳腐な感想だけど、でも、やっぱり、若いってすごくいいことなんだよ! と、言ってあげたいそんな気持ちです
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログバレー部のキャプテン桐島が部活を辞めた。 その事で周りの人達の日常が変化していく。 同名映画の原作小説。
2投稿日: 2022.02.15
powered by ブクログたぶん中学生の時に読んでハマれなかった思い出があって、でも、朝井リョウはカースト上位の男性の思考の解像度が高いのでそれを書いていくべし、って話を見てから再読しようと思った。 高校生という一つの時代を過ぎてから読むと、「今僕が見ること、聴くことのできる全てが、それぞれの目標に向かって生きているように思えた。」「私はなんていうかもっと、内側から、この人には芯があるなって思われるような人間になりたいんだ。」など、自分が考えている(た)言葉がたくさん出てくるので面白かった。あと、ずっと桐島を3月のライオンの桐山零と重ねてたけれど、「ニカって笑う」バレー部キャプテンの桐島は、もっと明るいやん! 菊池が映画部の前田たちを見て思う「ひかりだった」という気持ち。その「ひかり」とは、「自分が好きだから」という初期衝動。
0投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログ著者のデビュー作 高校生の各人が章名になり語っている それぞれの思いなどはまぁ伝わるが で、桐島は? 桐島の言葉も読みたかったです
16投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログヒット作を遅ればせながら。 朝井さんは目が良いのだなあと思いました。 地方の高校生たちの狭い世界。たとえ偏差値で振り分けられていても決して均質にはなり得ない、価値観も選択肢もたくさんあって、だからこそ戸惑うしイライラする。 そんなワンシーンを切り取ってみせた小説でした。まるで写真のような小説を書かれるなあ。
0投稿日: 2022.01.17
powered by ブクログ学生の頃に流行っていた為読んだ。当時青春らしい学生生活を送っておらず、重なる部分が多々ありのめり込んで読んだ記憶。
0投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログ以前から気になっていた。BOOK・OFFのセールで購入。 自分のやりたいことがはっきりしていて、それに向かって突き進めることの素晴らしさを感じた。 高校のスクールカーストの複雑さと怖さが伝わった。自分は男子校出身で、共学に憧れがあったけど、共学はそれなりに怖いところだなと思った。
1投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログ有名どころを。 若く潤っている高校生たちの生々しい葛藤でも愉快さでも、ある意味健康的で若者特有の清々しささえ感じられた。
0投稿日: 2022.01.10
powered by ブクログ人づてに聞いたニュアンスのタイトル「桐島、部活辞めるってよ」。桐島が部活を辞めてからその周辺の人に波紋が広がり、学生の心情や不安がリアルに描かれている。それぞれの主人公ごとに1話完結となっており、読みやすく、また、物語同士のつながりがあるのが特徴。朝井リョウさんの初めて読む方にもおすすめ。 (とも)
0投稿日: 2021.12.07
powered by ブクログ作者が19才のときに書いたという17才の高校生のストーリーはリアルで新鮮でした。桐島くんは、結局最後まで登場しませんが、ストイックな感じの好青年でしょうか。?
0投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログとても好きな作品でした! 甘苦い青春って感じ。 私は「下」の人間なので前田くんの話があまりにも生々しくて苦しかったけど1番好き。菊池くんの話(終盤)は「上」の人間にどれくらい刺さるのか気になる。 本当の友達と「好き」なものに夢中になれるのって素敵だね。青春いいなあ〜!
0投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ朝井リョウが好きすぎてそれしか読めない体になってる助けてください ストーリーじゃなくてもはや主張なんだよな、リアルな影の部分も優しく寄り添って描くけど最後しっかりつきつけてくる、好きです 学生の頃のスクールカーストとか、余裕のなさとか将来への不安とか得体の知れない虚しさとかあの独特な感じ思い出せたからまだ自分も若いな、よかった
6投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログ図書館の返却期限で慌てて読んだ「桐島、部活やめるってよ」非常におもしろかった。一人称から少しずつ浮かび上がってくる自分以外の人間模様がいい。構成美。これを学生時代に読んでたらどう思ったんだろう。リアルなのか?それともファンタジーなのか?今となってはわからない。 映画も映画でよかったけど、あれはずいぶん単純化して小説とは方向性を変えて成立させてたんだね。対比としておもしろかった。
0投稿日: 2021.11.13
powered by ブクログ宮部実果にフィーチャーした章は、思わず涙が浮かんだ。著者は心理描写を書くのが上手過ぎるから、どの登場人物にも感情移入してしまう。映画部の前田涼也が好き。
0投稿日: 2021.10.29
powered by ブクログ高校生の青々しい青春を描いたまさに青春小説 オムニバス形式で、起承転結こそ薄いが高校時代特有のヒエラルキーとか、心の葛藤とか上手に描かれてるな〜と思った 宮部実果 前田涼也 パートが特に好きだった ただ、桐島はなんで部活辞めたの?が結局明かされて無いし題名の割に桐島あんま文中に出て来なくない?が、モヤモヤした 朝井リョウ先生の言語表現、とてもストレートで好きだな
0投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ話題になってたことは知っていたが、元来のあまのじゃくな性格が祟って読んでいなかった。もう時間も経ったし今読んでもミーハー感は出ないだろうと一人勝手に納得して今更ながら読んでみた。 各登場人物の考えがとてもリアルで話題になるのも納得。何か事件が起こるわけではなく、盛り上がる部分も特にないのだが、どんどん読み進めることができた。
1投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログヒエラルキーなんてどうでもいいじゃないか。そんなくだらないこと言ってる奴と関わっている時間なんてない。もっと楽しいことをしよう。なんて、スカッと言いたいもんだよね
0投稿日: 2021.10.09
powered by ブクログ映画化された時に、飛行機の中で観た。あれ?桐島が出てこないうちにいつのまにか映画終わってもた、というもやもやした記憶があったので、ついに原作を読んでみた。 ひとことでいうとスクールカーストのお話だけど、下層民の前田涼也くんが一番輝いてる気がする。いけてる上流民の菊池宏樹が最後には眩しそうにしてるように。 宮部美果のお母さんの手紙の話がめちゃくちゃ泣ける。
10投稿日: 2021.10.09
powered by ブクログそれぞれの立場の心理描写がうまい。よくこんなに立場の違う人の心をかき分けられるもんだ。 しかし話としては印象に残らない。ただ淡々と読むだけだったかな…。 構成や脚本は映画の方が上手いなと思いました。 何より眼鏡の神木君が天使…。
0投稿日: 2021.10.08
powered by ブクログふむふむ、こういう内容だったんですね。うん、おしゃれ小説。 桐島くんは、どこに、、? 自分の高校時代、部活に命かけてたからうなずけるとこもあったけど、時間が経ちすぎちゃたのかな。今の高校生たちはこんなこと考えながら生きとるのかな? 自分のことしか考えてなかったからわかんねーんだな。 比べて、なかったことにして、イライラして、ホッとして。 宮部実果さんのお話しが良かった。がんばれー!
16投稿日: 2021.10.02
powered by ブクログ共感だらけでもあり、ある種若い時代の不器用さを体で確かめている彼らに憧れたりする。自分にとって確かなものさしって、生きていくうちに変わっていくのに、ちっとも当てにならない。だからみんな怖いんだ。
1投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ桐島がバレー部のキャプテンを辞めた。 高校生活の中で通り過ぎていくひとつの出来事。 部活で流す汗、暗黙のスクールカースト、何が望みかも分からない恋愛、遠く感じる親子関係、いつまでも話し足りない夢。 学生時代はどこか息苦しさを感じ、それでも前向きに進むように見えなきゃいけない。通り過ぎてしまえば、そんな葛藤も瑞々しく見えることを、この小説が思い出させてくれた気がする。
4投稿日: 2021.09.22
powered by ブクログ高校生活の解像度が高くて、わかりすぎて苦しい。あるあるな高校生活が綴られているだけだが、逆にそれが多くの共感を呼ぶのかなと思った。高校を卒業したらまた読み返したい。朝井さんは人間の身体を食べ物で比喩するのが好みなのかな。
0投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞作家の言わずとしれたデビュー作。なぜこれが注目されたのか、今ならわかる。青春のなかに紛れこんだ毒。スクールカーストというひと言では片付けてほしくない若者たちの複雑な関係。 陽キャの歪みと陰キャの眩しさ。 最後はやはり創作者に対する自己称揚で締め括られるも、また最初から戻って読みなおしたくなる。撫でまわすほど磨かれる磁器のような快作だ。 個人的には実果の章に心が抉られた。映画部のふたりは、近作スターの大学生監督の前身なのかもしれない。
0投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ自分が高校生の時どう感じていたのか、どう世界が見えていたのか、曖昧になりつつあるが忘れないでいたいと思う。
2投稿日: 2021.09.13
powered by ブクログ発売当初か映画になった頃から、目には入っていたけど、今まで読もうとしなかった。誰かのおすすめ本に入っていて、急に興味を持って読む。 桐島くんと近くに遠くに交わる高校生たちの一瞬の話。バカっぽい表面とよく分からない鬱々したものを抱える裏面、光り輝く面と悩み迷いどろどろしている面、スクールカーストの上でも下でも持っている。高校生1人ずつのオムニバス。 最初は菊池宏樹が感じることを体感してるのみだったのが、次の話に進むと新たな視点が増える。点が増え続けて、複雑な立体が出来上がり、経験値が上がったような気持ちになる。最後の最後、速度を上げて言葉を回収していく時は目が回りそうになった。同じ学校、体育館、同じ時間、声、音、を共有していても見えていない所がこんなにもあったんだ、と素直に思える大人になれた。自分が高校生だったら、当事者過ぎて素直に読めないと思う。 初めは桐島くんが部活をやめた理由を探しながら読んでいたので、見えてない部分があったことに気づいて、2周目をしてみたら、見え方が変わってまた面白かった。
0投稿日: 2021.09.07
powered by ブクログ何者で毛嫌いしてたけど後味悪くない本も書くのかとビックリ 星やどりの声も書いてた人だとは知らなかった じゃたたまたま何者が後味悪かっただけか
0投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログタイトルにもなっている桐島君は、本編には出てこない。一風変わった構成の連作短編小説である。 桐島君の通う高校を舞台に、章ごとに異なる高校生の視点で同じ一週間の出来事が描かれる。 共通の事実にもかかわらず、彼ら彼女らの主観の中では全く別の意味付けが行われる。その意味付けは、彼らのスクールカーストを背景に行われる。 自分が高校生だった時にもカースト的なものは存在したし、異なる階層の同級生の内面は理解できなかった。本書では、別の価値観とアイデンティティを持った高校生たちが、お互いを評価しあいながら学校というコロニーの中で暮らす風景が描かれるのだ。 この物語を特定の登場人物の単視点で描いても、面白い作品にはならなかっただろう。それくらい何も起きないのだ。その何も起きない日常を複数の視点で捉えることで非凡な作品となっている。 ほとんどの章が平凡な高校生の退屈な日常の話だが、宮部美果の章だけがいわゆる文学的な苦悩が描かれていて逆に異質な印象を受けた。他の章は独立した物語としては魅力に乏しいが、宮部美果の話は短編として成立しそうである。
4投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ「高校って、生徒がランク付けされる。なぜか、それは全員の意見が一致する。英語とか国語ではわけわかんない答えを連発するヤツでも、ランク付けだけは間違わない。大きく分けると目立つ人と目立たない人。運動部と文化部。上か下か。」 この「ランク付け」は高校に限らず小・中・高・大学など、全ての学生時代に当てはまると思う。 それどころか社会人になっても、何かのコミュニティに属していても、どこにだってこの「ランク付け」は存在している気がする。 自身の体験を思い出しながら良くも悪くも共感した。
2投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ素直な人が楽しく生きるためには、心を犠牲にしなければいけない、不思議な青春時代がある。まるで傷口を隠しながら走っているような、痛々しくも懐かしい群像劇小説でした。
10投稿日: 2021.08.27
powered by ブクログ桐島、部活をやめるってよ 著作者:朝井リョウ(集英社文庫) 発行者:集英社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 未熟さと危なさと残酷さと等身大の17歳を切り取ったデビュー作。
2投稿日: 2021.08.20
powered by ブクログ高校、中学は一軍とか二軍とか有ったよなぁ。私は全然陰キャ軍団の一員だったけど、それをあまり自覚するような空気では無かったな。一軍の人は、どんなふうに自分を捉え、何を思い、どう生きていたんだろう。自分は人の上に立つ存在だと、相対的に自己評価してたんだろうか。
0投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログ離れてみると、高校時代と言うのは特殊な時期で、その特殊性と言うのがいかんなく表現された小説 なんかわからんけど、読んでる間はやけにソワソワしてしまった。 そして、著者のエッセイを読んでいる身からすると背表紙折り返しの著者写真がツボった。
0投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ「桐島が部活を辞める」そのたった一つの出来事が、高校生たちの学校生活に思いもよらない変化をもたらす。学校という小さな世界が全てだったあの頃の記憶が呼び起こされる。
0投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログまさに高校時代に映画を見て、全然理解できなかったからそんなに期待値高くなかったんだけど、すごい、読んでよかった。朝井リョウさん、「少女は卒業しない」でも思ったけど、学生特有の空気感とかノリとかそういうの描くのが上手すぎて、あまりにも瑞々しいからびっくりする。と思ったら19歳で書いてるんだね、そりゃあこの世界の感覚と近いわけだよね。 「上」「下」の感じ、特に「下」と自覚している映画部のふたりが見る世界と、風助や宏樹や実果から見る世界の対比は苦しくなる。涼也と武文の体育のシーンとかどんよりと濁って見えるのに、いわゆる「上」の登場人物たちのシーンはあまりにもキラキラしていて、文章から色彩を感じる。でもそれだけじゃなくて、涼也と武文が映画の話をした途端に、カーストの華やかさとは全く別の、美しい輝き(ひかり)が放たれている気がして、 だからこそ最後の、一見華やかで毎日楽しそうなのに、何も頑張れない自分に苛立ってる菊池宏樹が、映画部のふたりの「ひかり」に気付く描写がたまらなかった。 高校生って独特の時間だよね、レールに乗ってれば楽しい学校生活の合間で将来がチラつく不安、あれ?みんなちゃんと考えてるんだ?って急に置いてかれる感覚、 自分も特にそんな不得手なこともなく上手いこと中高大ってやってきたから、何か特別なものとか熱中できるものを持ってる周りの人に憧れて、それ以上に焦りを感じてる、社会人になってからようやく。 実果の話は泣いてしまった。そんな寂しい環境なのに、偉大でやさしい決心をして毎日生きて、学校でも気丈に振る舞って、、抱きしめてあげたい。 あとブラバンの部長の沢島亜矢の恋も儚くて美しい。 中心グループにいて華やかな男の子たちの制服や、ミサンガや、眉毛の整え方がかっこよく見える「特権」(好きな人だったら尚更)それに見合うと思ってしまう可愛い女の子のぷるぷるピンクの唇、分かるよ。 すごいな19歳でこれを書いたってすごいな。
2投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログてっきり桐島が主人公の話かと思ってたけど、いろんな人物の物語だったのね 涼也、実果、宏樹の物語は好き 自分も何でも無難にできるより、一つだけでも好きで得意なものがあればよかったなぁ 葛藤やら嫉妬やらいろんな感情が書かれていて面白く読みやすかったのに、最後は「これで終わり!?」って感じで、盛り上がってきてただけに残念だった
8投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログこの本を読んだ時に思ったのかは忘れたけど、 高校生の色々な葛藤が表現されてるって感じた 学校っていう格差がはっきりとした集団の中で、妄想を繰り返してなんとか自分の地位を明確にしていくことの繰り返し 頭の中ではエースだったのに、モテ男だったのに、クラスの上位だったのに、はっきりと自分の立場がわかってるのにそれを表現できない厨二病な高校生を思いだした 大学に入り、社会人になりどんどん自分と似たような集団に所属になるなかでいろんな人が重なり合ってできている中学、高校という集団が自分を成長させてくれたのかなって思う ひかりが振り返って、俺を照らした 解説にあったけど、自分にはまだ高校の時の野球部のエースと同じやようにしか理解できなかった
0投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログこの本の題名にある「桐島」は回想として登場するのみで、何故部活を辞めたのかも明らかにされていない。 その代わりに描写されているのは、桐島が部活を辞めたことによって起こった周りの生徒の状況の変化、気持ちの変化である。目次が生徒名となっており、読者によって誰に共感できるかが異なる。 また目次名が異なっていても、1生徒1ストーリーではなく、前のストーリーに登場する人物が次のストーリに登場するため、短編小説集のように飛ばし読みをすることもできない。 「桐島」を語らずしてこの小説が生まれる。これがこの小説の魅力であろう。
1投稿日: 2021.06.28
powered by ブクログこの作品は作者が若い時に書いてるんですよね? 実際、その年齢で物を書けるってのは凄いですよね 自分は何も考えてなかったなぁ… 学校生活も読んでて、これだけ一人一人世界の違いや、考え方も違う 自分の時は何も考えないで 普通に毎日はしゃいで過ごしてた 【何も知らないし、気付かない】って言う無神経さって ある意味 自分は恵まれていただけなんだと思いましたΣ(゜Д゜)
68投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ高校時代って学校がすべてなんだよなって思い出した。スクールカーストの中で私は常に目立たないポジションで、上の人たちを見上げていた。 でも、上に行くほど楽しいかというと、きっとそういうわけでもなくて、目立たないポジションだろうと、打ち込める趣味や気の合う友達がいれば、それがベストなんだと思う。
2投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ学生の時に本屋さんで出会っていたけど買わなかった本。タイトルが妙に印象強くてずっと読んでみたいなと思っていたので念願叶って本当に嬉しい。スクールカースト、今学生時代を思い返してみるとそんなものが確かにあった気がする。桐島は最後まで出てこなかったけど、バレー部復帰してくれたら嬉しいな。
4投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく期待して読み始めたけど、個人的には???なお話だった。 読み終わったあと、モヤモヤ感と桐島って一体…!?という気持ちだけが残った。 あと、みかの話で、大切な人が突然交通事故に…的な話もがっかりした。使い古されたやりかただし、人を簡単に殺す感じがして、こういう展開は安っぽく感じた。
1投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心理描写が絶妙! 宏樹の映画部の2人を見た時の心情が良すぎる 最後が中学生時代のかすみなのもいい構成。 過去の変えられない部分や敢えて描かない事の美しさが青春に凄くマッチしてて良かった。 進学校にもエグいほど頭の悪い人間も居るんだ……とびっくりした。
0投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログ2021/6/13読了。 面白かった。 「正欲」を購入したものの、そういえばデビュー作、読んでなかった…と今更ながら手に取ってみたのだけど。 「何者」も「スペードの3」も好きだったので、印象としてはなんとなく想像通り。 高校生、あるあるだなぁ、と思って、自分の昔を思い出しながらがんがん読み進めた。 作者は私がなんとなくもやもやと感じているものを、スパッと文字で描いて目の前に突きつけてくれる。 たとえそれが目を背けてきたものでも。 その辺りが結局は心地よいのかもしれないな、と思う。 高校生ではなくなっても、人間って根本的には変わらない。 少し気負った印象がある言葉選びが辛くなる時もあるけれど、それもこの「青春もの」には逆にあっているのかもしれない。 「桐島くん」が最後まで出てこなかったのは、誤算だったけれど… やっぱり朝井リョウ、好きだわ。
5投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ文章が瑞々しい! 一つ一つの場面を丁寧に表現されていて、こんな作家さんはじめて!と言いたい所だが、『何者』、『何様』、『チア男!』は既読っていう。 なんだろう…。作者が19歳の時の作品ということもあってか、若さが溢れてて、学校という組織が自分達の全てで、「上」だとか「下」だとかでヒエラルキーができてて、窮屈で… きっと、そのときしか書けない作品。ティーンの時しか感じれないものがたくさんつまっていました! 文庫化にあたって、最終章の東原かすみが追加されたようですが、菊池宏樹の章のまま終わった方が一番よかったような…
1投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ部活をやめた桐島を中心に、学内に放射線状に点在する登場人物たちのそれぞれ。中心は存在せず、でも表面上のヒエラルキーはあって、それでいて個々の点は色とりどりにある日本の高校生たちの日常。桐島、という中心が登場せず、オムニバスで綴られていく小説の形式がまさに、その日常のあり方とぴったり重なっていて、朝井リョウくん天才、と思う。 地方の(方言もまたいい)進学校という設定が、このジリジリした感じを強めてる。これが東京郊外の偏差値低めの学校が舞台なら、また全然違う感じなんだろうな。 個人的には菊池宏樹の話が一番好き。一緒につるんでる友人や彼女たちを可哀想とバカにして、カースト下のクラスメイトが一生懸命になっている姿を眩しく思いながらも、全部ひっくるめてイライラする。我が物顔に大声で笑う自分が、「白いキャンバス」を前に恐怖でただ立ちすくんでいるだけの存在である心許なさに耐えきれないこの頭のいい高校生。エモすぎる。青春、といえばそうかもしれないけど、大人になっても、白かったはずのキャンバスにただ意味のない線が描かれていることに気付いてしまうたびに、宏樹くんと同じ苛立ちに取りつかれる。そしていろんな理由や言い訳をつけて、もう立ち向かわず、恐怖を追い払い続けたことで、その感情を忘れてしまってる。そんなことを思ったりもしました。
0投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい文章ですぐ読み終わった。 読む前は桐島になにか秘密があるのかとか勘ぐってしまったけどなんてことはなくて 17才という多感で特異な時間だからこそのお話でちょっとむず痒い感じがした。 青いなあ自分にも似た時間があったなあといった感じ。
0投稿日: 2021.05.25
powered by ブクログきっと誰しもが思い当たる学生生活で、きっと私もその世界観から未だに抜け出せずにいるんだろうなって思った。何かに熱中するのが羨ましくて未だにそんな光を追いかけている。何にもなれない自分に焦って、高校時代よりも大学の方が将来のことしっかり考えなきゃいけないのに逃げてばかり。ダサかったとかいいながらも遮二無二に部活に励んでいた学生時代に嫉妬してる。胸がきゅーっと締め付けられて熱くなる、そんな本だった。読む人よって解釈の仕方が様々な本だと思う。私は大満足の大好物でした。
0投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログ高校生の心の描写がリアルで懐かしくて、しんどかった。 同年代の人間の心を言語化する力が高すぎる……。
0投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間くさい本。 あの頃の若者の価値観がリアル過ぎるくらい緻密に投影されていてる。 ダサいとかダサくないとか、ひかりがどうとか、なんかもうすごい分かって苦しい。泣きそう!泣きそう! 今、読了後のテンションで衝動的に書き残しているから、もう少し頭を整理して改めて感想を書きたい。
0投稿日: 2021.05.12
powered by ブクログ田舎の県立高校を舞台に、5人の高校生の視点で描かれる青春小説。 朝井リョウさんファンを名乗っておきながらこの代表作を未読でした。 噂には聞いていたが、この作品中に「桐島」が直接出てくることは無い。 「桐島が部活を辞めるらしい」ということから、その周りの人物達の心の動きを描いているのが本作。 舞台が高校なだけあって、情景描写のキラキラ感が際立ち、昼休み前の体育の授業には財布を持っていく(直接購買に寄れるように)とか、朝礼で部活動の表彰をする校長先生とか、更衣室のシーブリーズの匂いとか、苦しくなるほど懐かしい、エモい。 そして、なんといっても高校生特有の人間関係の描写がリアル。目立つ、目立たないでなんとなく上下が決まってしまう感じとか、地味な映画部がクスクス言われる感じとか。 そんな中で、純粋に、ひたむきに好きな物に夢中になれることの尊さに気づけるのか。 思春期の少年少女には少し照れくさいことなのかもしれないけれど、大人になった今だからこそその尊さを理解できる。 一生懸命な人を笑ったり、ダサい、ダサくないで振り分ける考えの愚かさに気づいていく描写は見事で、引き込まれた。 そしてたしか作者の朝井リョウさんは元バレー部だったはず。そのせいか、どの部活の描写より圧倒的にバレー部の描写が細かい。笑 あんまりよくわからないくらい細かい。 ただ、試合中の、頭の中がいっぱいいっぱいになって情報がなだれ込んでくる表現がすごく印象的で良かった。
0投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ「桐島」いつでてくるの?で、どうして部活やめたの?と気になりながら、終わってしまった。でもだからこそ気になる作品。 桐島が部活を辞めたことで、周りの人達の生活に変化が、、。
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ高校生の今振り返るとキラキラして、むず痒くなるような悩みみたいなのがリアルに書かれていて素晴らしかった! 1人が部活を辞めるってことを話の軸にしてない感じ、影響を受けてそうで受けてないような雰囲気が、自分的には好みでした
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ17歳ってありったけだ。出し惜しみなんてしない。それを誰も意識なんてせずに。 かわいくなるのも、存在を消して過ごすのも、過去に苛まれるのも、将来の不安に押し潰されるのも。 桐島、部活やめるって(よ)。 そう聞いた5人の、それぞれが受ける大きな、または小さな、そして受けたことすら気付かない波紋。 桐島には会ったことすらないとしても、結果、気になる人の姿が見えなくなったり、または偶然見えたり。 切り口が、応えるなぁ。高校って…こうだよね。
0投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ学校というものに感じる独特の閉塞感を 思い出す。同調圧力という檻で囲まれている あの変な空気感はとてもとても生々しかった。 正直自分にはど真ん中で共感できた人物は いなかった。でも一人一人少しずつ何か 通ずるものを感じ、苦しさとどこか暖かさの ようなものもあった。
0投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログ“バレーを愛する気持ちをきゅっと固めて丸めたようなボールを、ひざを柔らかく動かして全身で受け止めるんだ” “二年間という時を経てかすみは、きれいになっていた。十七歳の美しさを全部閉じ込めたような姿になっていた” 思春期特有の心理はもちろん、表現が不思議なほど心に刺さった。言葉選びがすごく好きだなと感じた。一つの話に二、三箇所はこういった、いい意味で心にひっかかってくるような表現がある。これを僅か十九歳で書いたかと思うと脱帽する。
2投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ「『桐島、部活やめるってよ』って桐島出てこないんだよ」「え!」ってきっかけで手に取った。ラノベっぽいタイトル、十代の作者、という側面で発売当初は読もうとは思わなかったし長年「朝井リョウ〜?」みたいなナナメの気持ちだったんだけど、昨今信頼する友人の多くが朝井リョウを好んでいることもあり今となってはとても好意的な気持ちで読んだ。補欠・風助の話がドロドロしてていちばん好き。好き! 死んだ義姉の身代わり・実果の話も印象的だったけどちょっとフィクションみが強くて浮いてたかな。登場人物ではかすみちゃんがラブなので書き下ろしににっこり……文庫版買ってよかったです。 「、」で改行して台詞ぶち込むとか、台詞の合間を縫うようなモノローグとか、自由な文体が眩しく思えた。小説って自由だよな、そうだよな、と清々しい気持ちになれて、それだけでも読んでよかった。比喩とか擬音とか多いけどくどくなくて、細かい調整せず(してるんだろうけど)のびのび書かれている感じ、朝井リョウの文体に乗ってすいすい運ばれていくようで終始気持ちよくて、是非他の作品も読みたいなという気持ち。次は何読むのがいいのかな。なんか最近のはもっと硬い文章のイメージなんだけど(立ち読みとかの印象)出された順に読むと変化まで含めて楽しめるかしら。どうかな。 とかなんとかいろいろ思いました。総括、ここまでくると桐島くんの話が読みたいよね! 桐島くん、なんで部活辞めたん⁉︎
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ名前だけ聞いたことがあり、なんとなく手に取って読んでみた作品。 作中様々な登場人物の視点で作品が描かれていますが、桐島目線の話はありません。つまりなぜ桐島が部活を辞めるのかというのは全く分からずに終わります。 しかし桐島が部活を辞めることで周りに影響が出ます。桐島はバレーボール部の部長でクラスでも結構明るい方のようで彼女もいます。そんな彼が部活をやめる…今となってはなんてことないですが、自分の高校時代を思い出すとたったそれだけでも周りにはすごい影響があっただろうなと思います。 この作品では大きな事件などは全く起きません。ただ日常の些細な出来事から多感な高校生たちがさまざまなことを考えます。ギャルやクラスのいわゆる陰キャ、各自キャラはバラバラだけどそれぞれ毎日に楽しみがあり、悩みがあり本当に自分が高校時代に戻ったような感覚になりました。 高校時代を、青春を陽キャ、陰キャ、男女色んな視点からもう一度味わいたい!という方にはおすすめの小説です。
1投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログさらっと読めた。桐島くんが部活を辞めてしまった理由は、本当のところは分からない。うんあるよね、こういう場面と言うところはあった。みんな何かにもがいている。グッときた。
0投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ桐島いつ出てくるのかなと思っていたら終わってしまった。 新学校でもあんなに自分を可愛く見せることしか頭にない女の子もいるのかな。 あまり好きになれない子だけど、あの子のことも背負っているものとか色々知れたら好きになれるのかもしれないと、何人もの独白を聞いて少し思った。
3投稿日: 2021.03.25
powered by ブクログ高校生時代を思い出せて楽しかったです。 本に出てくる高校生たちがお互いに影響しあってたり、自分では思ってない人が自分のことを羨んでいたりと違う主人公の視点で描かれてるところが面白かった。
1投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かすみ、映画部の涼也と絡む理由がわかる気がするし今後も絡む機会があって欲しいと思った すごいリアル、爪弾きにされるものの中で輝く存在、桐島よりかすみのほうが重要では?良すぎ 出版当時、スクールカーストという概念がなかったらしいですがほんまですか?明確化してないだけであったやろ普通に かすみ、竜汰と付き合ってるってマジすか? 映画は公式設定らしいがそんなん公式が勝手に言うてるだけやん
0投稿日: 2021.03.16
powered by ブクログ当たり前の高校生活がそれぞれの視点でリアルに描かれているだけのようで、その小さな世界で、ガラスのような心を抱えて、傷つきながらも生きていくしかない高校生たちの痛みをひしひしと感じた。 この平凡で静かな戦いを、どんなふうに生き抜くいていくかが、それぞれの癒えない傷になるだろうと思う。
1投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ原作みて、映画見に行った。 私は原作派。朝井リョウさんの登場人物別で描かれているのが私の好みなのだと感じた。
0投稿日: 2021.02.24
powered by ブクログ新しい描き方だった。 俺は桐島、みたいな出だしから始まる(そんなコナンくんみたいな出だしないか笑)桐島のストーリーが始まるのかと思いきや、桐島が部活をやめるらしい、という小さな変化を取り巻く、桐島から遠からずも近からずな人物たちが描かれたお話。 水滴が水面も少しずつ揺らすような、 高校生たちの多感で、勢いがあって でもどこか儚げで頼りないような毎日。 それぞれの人物から見た日常は、 本当にかわいい女子高生みたいだったし、 ださい男子高校生だったし、 少し調子に乗ったかっこいい男子高校生だった。 文章ひとつで、こんなに人物像の違いを描けるってかっこいいなぁ。 最後まで桐島目線のお話がないのが潔いようで、 私は少し足りなく感じてしまった。 高校生のとき、自分を取り巻く世界が全て!と感じていた、女子高生だった自分を思い出させられた。
0投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
実果の母との話と野球部のひかりを見付ける話が大好き。この2つは特に、エンディングと読後感が一致しないのがとても良い。本人は幸せそうにしているのに読んでる方は苦しい、またはその逆。特に、実果の話は思い付かない価値観・考え方で何度も思い返したいストーリーだと感じた。 最後にかすみを持ってくるのは本の題材の主張としては良いのだろうけど、あの2つの話の後だとインパクトが弱くて残念に思った。 特に私が通っていたのが高専だったせいかもしれないけれど、スクールカーストを誇張しすぎているように感じた。他人や自分の地位についてばかり考えている人が多数派のように描かれるのは違和感がある。そのせいで、特に吹奏楽部のキャラクターの魅力が下がっている。 19歳が書いた本と聞いてとても驚いた。
0投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ群像劇の作品を読むのは初めてだったから新鮮だった。 同じ場面がそれぞれの視点で描かれていて、双方的に人間関係を俯瞰できる感じが面白い。 ただ、個人的に登場人物たちがもっと関係性を持ってる物語の方が好み。
0投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ全ての人の気持ちがわかる。他人が羨ましくて仕方ない。自分のクラス内での立ち位置が気になってしまう。馬鹿馬鹿しいと思う時もあれば、それがあるからこそうまくいってるとも思う。
0投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ高校生の日常がリアルに書かれていて、懐かしさを感じた。青春時代に誰もが?感じるヒエラルキーのようなもの。高校って狭い世界なのにあんなものに縛られて、窮屈だった。でも辛いことだけではなく友人や恋愛にたくさんの楽しい思い出もあった。この本を読んで、当時の感覚を思い出した。
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ分かりやすい比喩表現がすっと入ってくる。高校生の時の、誰もが経験しただろう感情を、いろんな登場人物の視点から細かく描写されていて、そんな高校生の人間関係や、自分自身との葛藤は特別なことじゃなかったんだなと自分の過去を振り返った。 タイトルの桐島くんのチャプターがないのが、また読み手の想像力を掻き立てるからおもしろい。 みんなそれぞれ違う悩みがあって、葛藤があってその時間も含めて今があるんだなと思ったら、今の悩みもあと10年もすれば、そういうこともあったなって懐かしくなるのかもしれない。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ初読み作家。有名な小説を、先入観ナシ、裏表紙も読まずにスタート。 想像してたのは、桐島が部活を辞めることになるイキサツの話。。。違ってました! 桐島以外の人たちに、何らかの形で及ぼす波紋。連作短編のような構成。 高校時代、ここまでのカーストあったかな? 気づかないふりしてたか、忘れたのか⁈ 若さ特有の繊細さと残酷さ、苛立ちに胸がチクンと。 作者19歳の時のデビュー作、凄い。綿矢りさ『蹴りたい背中』の感性と少しダブりました。
2投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログてっきり桐島が主人公で、桐島の話なのかと思ったら、その周りの人達の話だったとは。中高生のあの感情、考え…今思うとなんであんなことでモヤモヤしてたのかな〜と感じるけど、あの頃はそんなふうに自分ってなんだともがいてたなぁと思い出してしまいました。
0投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログ昔すぎて忘れたか、のほほんと生きてたのか、あんまり上とか下とか、考えてなかったような気がする。昔々の高校時代を少し懐かしく振り返ってしまいました。
0投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログなんとなく喋らなくなっちゃった同級生。何故かハブられている友達。クラス内の上と下。サッカーの授業。高校生の感情って忙しい。日々事件だ。大人になってからじゃなくて高校生のとき読んだら、もっと感情移入してただろうなぁ。
0投稿日: 2021.01.09
