Reader Store
硝子のハンマー
硝子のハンマー
貴志祐介/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

465件)
3.7
73
183
151
26
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    密室で起こった事件。状況からして犯人は一人であるものの、その人物「久永」は事件当時猛烈な睡魔から眠っていた。弁護士である主人公は「久永」の無実を証明するべく、防犯コンサルタントの「榎本」と共に密室の謎に挑む。あらすじの通り、シンプルなミステリーであるが、謎の難関さから導き出した答えが何度も何度も否定されてしまう。その度に「これすらも無理ならどうするのか?」といった問いが生まれ、作中のキャラ達と感情がリンクする。後半は犯人の壮絶な過去と経験から犯行に至るまでを語られ、最後は名探偵よろしく謎を解く。現代において探偵としての謎解きに違和感なく落とし込めていると思うが、内容は王道のミステリーである。

    10
    投稿日: 2025.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    防弾ガラス、監視カメラ、暗証番号で守られた部屋で完全密室殺人事件が起きる。 依頼された防犯コンサルタントと弁護士が事件の真相に迫る長編作品。 犯行の全容をここまで説明する作品も中々ないように思え、犯人側の苦労も垣間見える。

    0
    投稿日: 2025.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    鮮やかな名推理で解決!ではなく、ひとつひとつトリックを試してつぶしていくターンがわりと長くて、それでも主人公と探偵役のキャラが良くて面白く読んでいたのに、途中でいきなり誰なのか分からない人物の生い立ち話が始まって、探偵の話なのかと思ってたら犯人の話で、犯人に同情したところで普通に捕まって、しかもあんなに必死で手に入れた宝を探偵にネコババされてて、モヤモヤしたまま終わってしまった。スッキリしない……。

    0
    投稿日: 2025.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貴志祐介の「天使の囀り」がものすごく面白かったので,期待して読んだのだけれど,私好みではなかったかな... 読み終えるのにかなり時間をかけてしまった.

    0
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    密室で起こった殺人事件を特にあたり、いろいろな視点からのトライが丁寧に表現されていて分かりやすかったですね。 WHOよりもHOWが気になる作品と感じました。

    0
    投稿日: 2025.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    防犯設備の整ったビルの最上階で行われた密室殺人を、探偵側・犯人側双方の視点で描いた正統派ハウダニット作品。 己の正義に従い真相を突き止めようとする泥棒探偵と、金への執着から道を外していく犯人の対比により人間味あふれる物語になっている。一方、作品タイトルにもなっている犯行トリックはややトンデモ系で、推理過程もやや冗長なので、ミステリ作品として見るとは個人的には少し不満。

    0
    投稿日: 2025.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、徹底的に守りを固められた“鉄壁の密室”に挑む、本格ミステリ。 本作は捜査パートが面白い。監視カメラ、電子錠、厳重なオフィスビルのセキュリティ群。殺人を成立させるにはあまりにも高すぎるハードルに対し、榎本と青砥が手を変え品を変え、思いつく限りの手段で可能性を検証していく。榎本が常識的な手段を潰し、青砥が非常識で奇抜な仮説を実証する。防犯の専門知識をベースにした榎本の解説と、動機や心情に迫る青砥の視点が絶妙に噛み合い、単なる情報整理に終わらない知的な推理劇が展開されていく。 また、犯行トリックそのものも印象的だ。犯人は特別なスキルを持たない「普通の人間」だが、時間をかけて硝子清掃員としての信頼を得て、密かにビルのマスターキーを複製。正面突破ではなく、ビル外壁の清掃員としてゴンドラで接近し、細工を施した強化ガラスを、外からボウリングの玉で殴りつけるという大胆な手口で、眠らされた社長をガラス越しに撲殺する。タイトルにも冠されている「硝子のハンマー」による殺人。その着想の奇抜さと実行の地道さのギャップが、珍しいタイプの犯人として面白かった。 一見、地味にも映る捜査パートが、榎本と青砥の掛け合いや実験が面白く、飽きさせない。トリックの解明だけでなく、防犯とは何か、そして人間の信頼や油断がいかにセキュリティを崩すかというテーマにまで踏み込んでいる。 ついでに、防犯ガジェット好きな人も楽しめる傑作ミステリである。

    0
    投稿日: 2025.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    夫の友人からお借りしました。 600頁以上ある分厚い本でしたが、中だるみもなくあっという間に読み切りました。弁護士と防犯コンサルタントが密室殺人の謎に挑むミステリです。 面白かったのですが、ちょっとだけ。 タイトルが大きなヒントになりすぎ! トリックはもちろん見破ることは出来ませんでしたが、鈍い私でも硝子に関わることだろうと予想が出来てしまいました。 それ自体予想せずにもっと純粋に驚きたかった。。

    0
    投稿日: 2025.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貴志祐介さんというと黒い家のホラーの印象があるが本作のようなミステリーも秀逸 中盤まで見事にミスリードされる 後半パートで榎本が犯人に迫るまでは一気読みでした

    2
    投稿日: 2025.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleにて。 密室を舞台にした本格ミステリー小説。 前半と後半で全く違う2部構成になっている。 第1部は、防犯コンサルタントの探偵と女性弁護士コンビが密室殺人の謎を解いていく。 防犯の勉強にもなり興味深い。 密室トリックにあまり興味がないせいか、トリックを1つずつ潰していく過程が長く感じる。 不正解のトリックはもう少しサラッと進んで欲しいと思ってしまう。 第2部は、急に変わって倒叙形式になる。 誰からも嫌われている傲慢な人間の心理描写の倒叙は大好きなんだけど、同情を誘うような心理の倒叙はあまり好きではない。 あまり好きなタイプではなかったものの、先が気になり一気に読んでしまった。

    76
    投稿日: 2025.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トリックは、全然見破れなかった。自分ではもってなかった視点からの事件。本当にどの描写も気が抜けないと思い知らされた。

    1
    投稿日: 2025.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最近ChatGPTにこんな本が読みたい、こんな映画がみたいと言って勧められたのを読んだり見たりしている。これもChatGPTに勧められた。 最後まで犯人がわからず、これがトリックか、と解けたと思わせて違ってを繰り返す。登場人物と一緒に、これも違うのかーとなって楽しかった。 最初が警備員の目線からだったからしっかり絡んで来るのかと思ったけどそうでもないのはある意味予想外。 途中からは犯人目線パートになるから、犯人が誰なのかはわかるけど予想外。それに犯人目線で見ていくし境遇が可哀想だから感情移入してしまう。犯人側の心情を読んでしまうと、どうやってもハッピーエンドにならないから複雑。

    0
    投稿日: 2024.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いや凄いなこの話。 さすがにこんなトリック見破れないって。無理だって。 全部の真相が解明した時唸ってしまってました。 ミステリー小説としてはかなりの有名作品になるであろう硝子のハンマーですが何故かここまで読む機会がなかったもので今回が初読みでした。ついでに貴志祐介さんの作品としても初読みですね。 黒い家とか新世界よりとか悪の教典とか……とにかく有名な作品を沢山書いてる方っていうのは知ってるんですけど、なかなか手が伸びなかった作家さんでもあります。純粋にめちゃくちゃホラー小説が怖そうだったからなんですけど。悪の教典とか絶対怖いだろうし。えぇ、ホラー苦手なもので。 なのでミステリー要素強めのこの作品を初読みに選んだ訳なのですが、作品の構成に驚きました。 前半と後半でそれぞれ違う人物が物語の主軸になって話が進むんですね。後半の方は何かもうメンタルに来るシーンが多くて何回か本を置いてしまったんですけど何とか読破出来ました。 色んなミステリー小説を読んできたけどこんなに犯人に同情してしまったのは初めてかもしれません。 いや勿論やった事を許せるのかと言われると当然許せないし結構な凶悪犯の部類に入ると思うんですけど、バックボーンを知ってしまうと人間って情が湧いてしまうんだなぁとしみじみと実感。 少し社会問題なんかも取り入れられていて今もあんまり変わった雰囲気ないなぁ、なんて思ったりしてました。 そして地味に青砥先生と榎本の関係も気になるところ。 これ絶対両思いのはずなんだよなぁ。 職業さえ、職業さえちゃんとすればワンチャンあるぞ榎本!

    10
    投稿日: 2024.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半にかけてから面白味が増していく トリック解明は予想できる訳がないがそれぞれの人間性の描写や事件後の様子はとても良かった

    1
    投稿日: 2024.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んだのは、かれこれもう20年前になるのか。 大好きなホラー作家である貴志祐介さんの初ミステリー作品。 登場人物の女性弁護士も怪しい鍵屋(セキュリティショップ店員)も犯人も容疑者も、全てがキャラが立っている。 トリックも勿論素晴らしいけど、やっぱりキャラだなぁ。犯人に同情の念が湧かざるを得ないし、幕引きの仕方も最高だった!! 是非読んで頂きたい一冊。

    5
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビル12階での密室殺人ミステリ。一つ一つの可能性を検討していくところが一緒に登場人物として話が進んでいく様だった。後半から犯人がわかってしまうのに、飽きさせない面白さがあった。

    31
    投稿日: 2024.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前半の推理パートは立てる仮説がおもしろくてページを繰る手が止まらなかった。 秘書3人が変装するトリックや、コマ撮りの隙を狙って部屋に入るとか、没トリックにしては質が高くて思わず納得してしまう。 しかし、後半はあまり楽しめなかった。 犯人の背景を細かく書いていくに連れて動機の納得感が薄れていく。 前半であれだけ動機について議論しておいて結局は強盗殺人って、そりゃないぜ。

    0
    投稿日: 2024.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    純粋に面白かった!2章が始まったときに、あれ?はっきり解決せずに次の話にはいるの?って思ってちょっと騙されたから話の構成も楽しかったです。専門用語が出てくるとこも完全に理解できたわけじゃなかったけどよかったな。泥棒がセキュリティの仕事をしているというキャラ設定も良いし!続きも読みたい。

    0
    投稿日: 2024.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん中盤まではすごい面白かったけど犯人の動機パートが長すぎてつまんなかったっし 探偵役がラストの推理パートでイキリすぎてなんか嫌だった

    0
    投稿日: 2024.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズものの第一作目。一つの事件を色んな視点から紐解いていく構成。意外と長めなので、途中ダレてしまった感じはあるかなぁ。榎本がキーマンなので、たぶんシリーズ全部密室殺人なのかな?続き読むか少し迷っている。 犯人の佐藤も、結局どうなるのか、ヤクザを巻き込もうとしたときの榎本の反応など、、、読むかー?続き… 前に大野くんがドラマにしてたよね。 (読書メーターからの転記)

    0
    投稿日: 2024.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに本を読んだ!!最初のトリックを暴くところは退屈だったけど、犯人が出てきてからは貴志さんらしくてスラスラ読めた。榎本さんの過去話かと思ったからびっくりした。いつ榎本って名前になるんだろうって思いながら読んでた。トリックとか殺人に至るまでの動機が、しっかりしてて良かった。榎本さんと青砥さんの今後が気になるエンドだった。そういう意味では読後感スッキリ!

    0
    投稿日: 2024.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごいトリックでした~ (途中トリックについていけないこともあったけど) でもそれを 説明できる探偵?防犯対策業者?がいるのもすごい! 本離れしそうな時期だっただけに 本の面白さを再確認できてよかった ミステリーはやっぱり面白いです

    0
    投稿日: 2024.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【この本を選んだ理由】 貴志祐介氏の作品にはまった為。 【内容】 上場目前の会社にて社長の撲殺死体が見つかった。しかし現場は密室。疑いをかけられた専務の無実を晴らすべく弁護士の青砥が癖の強い防犯コンサルタントの榎本と密室殺人の謎に挑む。 【感想】 自分のせいだが寝落ちしてところどころが抜けていたり、音声としてで聞き流した部分もありあまり印象には残らなかった。話がガラッと変わった部分があり、意味が分からなくなり自分でネタバレを調べてしまったのも良くなかった。犯行方法を試行錯誤する点が醍醐味かと思うが、そのシーンがながかったので飽きてしまったかも。

    1
    投稿日: 2024.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大分長い小説だがその分内容も読み応えがあり、しっかりとしたミステリー作品だった。 犯人に至るまでのストーリーが大どんでん返しといった感じで読めば読む程に引き込まれていってしまった。 防犯探偵?の榎本と弁護士の青砥が社長殺害の事件の真相に挑むがこのコンビも中々に独特で面白い。結末もまさかの結末で最後まで飽きなかった。

    20
    投稿日: 2024.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中盤まで読むのに3ヶ月くらいかかってしまいました。笑 後半に差し掛かると、貴志先生らしいスピード感のある文章でどんどん読み進めることができました。 事実→探偵たちの推理→犯人のバックグラウンド、という展開は、コナン・ドイル『緋色の研究』によく似ていて、ドイル好きの自分としてはとてもニコニコしてしまいます。 他の方も言及しているように、タイトルの意味を知った時、あぁそうか、そうだったんだな、と感じました。 刺さった一節 p.466 しかし、いかなる理由があっても、殺人は許されないはずだ。〜中略〜俺がやろうとしていることは、たしかに、誰にも許されないことだろう。 だが、よく考えてみると、別に、誰かに許してもらう必要はない。

    0
    投稿日: 2024.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者初の本格ミステリ作品。 序盤のセキュリティ云々の会話は少し難しくてダレそうになったけど、中盤以降は面白くて本の厚みの割にはサクサク読めました。 そして明かされたトリックにはまるでハンマーで殴られたかのような衝撃を受けました! それと同時に、何故このタイトルなのかが判明してナルホドと思わされました。 巻末に収録されている、法月綸太郎との対談も、作品がどういう経緯を辿って書かれたのが言及されていて、面白かったです。 シリーズ物なので次作も読んでいこうと思います。

    18
    投稿日: 2024.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ボリュームを感じさせない読み応えがありました。 このトリックは分からないです。もちろん犯人もわかりませんでした。 癖のある主人公が、良い感じでした。

    4
    投稿日: 2024.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貴志祐介による、本格ミステリー「防犯探偵・榎本シリーズ」第一作。 六本木センタービルにある、介護サービス会社・ベイリーフの社長室で、社長である穎原の死体が発見される。高層ビルの最上階、暗証番号付きのエレベーター、窓は防弾ガラス、通路には防犯カメラ。厳重なセキュリティに守られていたオフィスで発生した殺人事件。唯一犯行が可能とされた専務である久永が逮捕されるが、容疑を否認。彼の弁護人となった弁護士の青砥純子は、防犯コンサルタントである榎本径に助力を乞い、密室殺人事件の謎に挑む―――。 ホラー作家として名を揚げていた著者が、ジャンルを変えて発表した倒叙式ミステリー『青の炎』。その次に発表されたのが本作。『青の炎』もなかなかに凝ったトリックを描いていたが、本作はその一つ二つ上を行く本格ミステリ。(そもそも『青の炎』はトリックがメインの作品ではないと思っているが。) 明かされるトリックはかなり本格的で、著者のリサーチには本当に感心させられる。が、あまりに高度過ぎるので、読者が考察する余地がほとんど無いのが残念。驚かされるような伏線や背景設定でもあれば良かったのだが、そういうのも無かったので、真相が明かされても「ふーん」くらいで終わってしまった。とはいえ、決して面白くなかった訳でもなかったので、またシリーズ続編も引き続き読んでみたい。

    1
    投稿日: 2023.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     ホラー作家で有名な著者が書くミステリー小説。物語の前半、介護サービス株式会社の社長が何者かに殺害された。ところが、殺人現場は密室であった。そのため、現場の近くの部屋にいた専務が逮捕されてしまう。専務は無罪と主張するも、確固たる証拠が確認されなかったことから、専務の疑いは晴れなかった。そこで、今回の事件を頼まれた榎本と青砥は、その事件を解決するために謎を解こうと努める。後半では、今回の事件の犯人の経歴と殺人の動機について語られる。父親の金銭的トラブルのせいで、闇金業者から追われる身になってしまう。そのため、自身の経歴を詐称してやり過ごした。そんな中、仕事の関係で、先ほどの介護会社に向かい、清掃してたところ、社長の資産を目の当たりにする。それを見た犯人は、借金をチャラにするために殺人を実行してしまう。

    1
    投稿日: 2023.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    榎本シリーズを初めて読んでみた。 榎本はただのコソ泥だし真相には一向に辿り着かないし不法侵入を繰り返してようやく犯人に辿り着く。しかも手口はまるで分からないという。 そもそも硝子越しにボウリング球で衝撃を与える手法だと硝子に血痕は残らないのか?モヤモヤするし、秘書音気づけよ!って感じである。 シリーズ次作も読んでみようとは思う。

    0
    投稿日: 2023.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろい! 犯人も犯行方法もそうだったのか、と思ったらそうじゃない!という事が数回 現役の泥棒(?)じゃないと解けないトリックに感嘆した シリーズ物なので他のも読むのが楽しみです

    2
    投稿日: 2023.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中学生ぶりに読み返してみた。前半の試行錯誤するパートがちょっと長めに感じたが後半の犯人視点のパートは緊張感があって面白かった。

    0
    投稿日: 2023.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマがめちゃくちゃ好きで、再放送も観てました!大野くんと戸田恵梨香ちゃんが最高でした♪ 硝子のハンマーが1作目というのが意外でした。ドラマ版だと最後だったような。

    5
    投稿日: 2023.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマ『鍵のかかった部屋』をきっかけに読んでみた。 ドラマとは掲載の順番も違っていて、謎解きまでの流れがより複雑になっていて楽しめた。 青木弁護士のイメージが戸田恵梨香さんがドラマでやっていたものと違っていて、そこの違和感だけ残念だった。これは小説のドラマ化などで、見る順番によって起こりうるものなので仕方ないが、個人的には評価が下がってしまう。

    2
    投稿日: 2023.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半はセキュリティに関して難しい話が度々あり嫌になってきたりしたが、後半はとっても面白く感じるようになったヽ(^。^)ノ

    2
    投稿日: 2023.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    IIパート目で犯人側に気持ちが寄ってしまったから、最後が残念だった…でも殺人はいけない…でも榎本おまえが言う?てなった。 結局こいつダイヤ盗んでるし。 でも途中までは、彼が上手く別の身分証を手に入れたりダイヤの隠し場所を探ったり、悪の経典ぽい〜!とわくわくした。 ☆3寄りの4という感じ…

    2
    投稿日: 2023.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    解決編が犯人目線での時系列で書かれているのが面白かったです。 密室トリックに関してはこれは分かんないし、分からなくて当然だと思います笑

    1
    投稿日: 2023.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編小説は嫌いではないのだけれど、トリックをわざと「見破らせないための説明」が延々と続くのは耐え難かった。 たぶん、登場人物が好きになれなかったからだとも思う。防犯設備アドバイザーが凄腕探偵とかちょっとね。イケてるっぽい女性弁護士もマヌケ過ぎでイライラするし。

    0
    投稿日: 2023.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不可能なものを潰していって可能なものが真実。色々と検証してさいごには真実に辿り着く。王道のミステリーでありながら、探偵、犯人の近いようで遠い。その人物像の描き方が素晴らしかった。

    1
    投稿日: 2023.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    防犯探偵榎本シリーズとして2004年に刊行された貴志祐介によって書かれた本作。 主人公である榎本径は防犯ショップを営みながら本職は泥棒という少し変わった経歴の持ち主。 そこに青砥純子という弁護士が六本木にある地上十二階のワンフロア貸切の会社、『ベイリーフ』の社長室で行われた密室殺人の話を持ちかけるところから物語は始まる。 序盤はプロローグとして密室殺人が起きた現場の登場人物等のその1日の動きが書かれており、それを軸に今作は進められる。 そしてプロローグが終わり次第、今作の第1主人公である榎本径が登場する。 榎本は自身が泥棒ということもを活用して、介護事業を運営しているというこの会社で起きたという状況から様々な推理(ネタバレになってしまうのであまり多くは言えないが)をし、そしてそれは可能なのかと確かめて真相により近づこうとしていく。 そして、第2主人公である弁護士の青砥純子は彼とは正反対の立場ではあるものの、この事件の真相を確かめるべく、彼の協力を余儀なきされてしまう。 青砥は自身も密室の謎に迫ろうとしてき、その際の榎本と青砥の掛け合いは面白くそこも今作の見どころのような気がする。 全く違う2人だが、この2人が密室の謎に迫ろうとしていくのにはとても面白く、貴志先生のおしゃっていたような別解(榎本や青砥の推理)にはこのような2人の掛け合いが常にあり、とても物語としても楽しめたと思う。 そしてその別解の一つ一つにも「正解に近いのではないか?」と思わせてくれるような物もありハッと驚かさせてくれて推理ものとしても十分に楽しむことができた。 最初の方では予測がつかないような犯人が最後完全にも思われた密室殺人を犯した方法にももちろんご注目ではあるが、そこまでに至る推理、ダブル主人公が織りなす物語としての面白さ、十分に楽しんでもらえたらと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【※ネタバレ有り】 今作の主人公である榎本は防犯ショップの店員であり、泥棒である。探偵ではない、探偵ならより裏の裏までよみそこでの推理が面白いのだがもちろんそこまでしなくてもよくて大丈夫である。そして最後の犯人をおいつめるシーン。心理的な要因ではなく状況的証拠からみちびかされるものであり、犯人自身もサイコパス的な狂気じみた犯人ではないことから心理的にはさぐることは不可能とみれるがそれでも、最初から最後まで自ら培った能力、知識などでどのような人物がどのような方法でこの密室をしたのかというのを追い詰めていくところは読者としてもとても面白く読ませてもらった。 本格はミステリという粋から出ずにここまでキャラクターを面白くできたのは本当にすごいと思う。 犯人パートでは闇金に追われた挙句の先に自分とは違うにんげんとの見えない壁に悩まされるというか、人間ないものねだり生き物で、そういうのって誰にでもあるものだと思うし、物語としては犯人にすんなり同情させるというか、最後のインタビューでは意図せず、犯人パートを長くしてしまったとは言ってはいたものの、それがいい塩梅で犯人サイドへの読者目線としてもたてたし最後のまとめパートでは犯人である彼も被害者であるかもしれないのだと少し考えさせられた。

    1
    投稿日: 2023.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幾重もの防犯セキュリティに守られたオフィスビル最上階の社長室。介護サービス会社社長が?その密室で殺されていた。犯人と犯行動機、そしてトリックを探る本格的なミステリー。 殺人容疑をかけられた専務家族から依頼された女性弁護士と、防犯コンサルタントを名乗る男性がバディとなり、事件を解決していく。 2部構成となっていて、Ⅰの見えない殺人者では、幾つものトリックの伏線らしきものを、ひとつづつ検証していく感じ。Ⅱの死のコンビネーションでは、雰囲気を変えて、犯人となる青年の、犯行に至るまでの生い立ち、背景を描く。それまでの経験から、トリックを考え出す過程、実行に移す心象を丁寧にたどります。 キチンと作られたミステリーです。Ⅱ部は、「青の炎」を思い出すような構成で、追われる立場になった男子が、考えうるあらゆる手段を駆使して逃げ延び、したたかになっていく様子が悲しく恐ろしい成長を見せてくれます。 ラストがいかにも続編を期待させるような終わり方で、この後、防犯探偵シリーズになっていました。

    49
    投稿日: 2023.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    介護サービス会社の社長が撲殺されているのが社長室で発見される。唯一社長室に入ることが可能だった専務が逮捕されるが、容疑を認めない。専務の弁護を請け負った弁護士・青砥純子は無実を証明しようとするが、専務が犯人でないとすると、社長室は密室になってしまう。そこで、以前別の事件で密室の謎を解いたことのある防犯コンサルタント・榎本径を訪ねる。 後に続く防犯探偵・榎本シリーズの第1作目。犯人は誰で、どうやって殺し、なぜやったのか、何も分からないまま話は展開する。2部に分かれており、1部は榎本と純子のコンビが密室殺人の謎に挑む過程を、2部では犯人が事件を起こすに至った経緯が倒叙形式で語られている。 榎本と犯人は重なるところがある。2人を分けたのは何だろう? 犯人が途中でわかってしまうのは残念といえば残念だが、これはこれで楽しめた。また、介護や防犯についても新しく知れたことがあった。

    20
    投稿日: 2023.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    防犯アドバイザーと弁護士の青砥さんの話 ビルの最上階、密室の社長室での殺人 犯人の半生が、非常におもしろい 防犯の話、その破り方もおもしろい

    0
    投稿日: 2023.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ルパンでありホームズ、どっちも楽しみたい方におすすめしたいよくばりミステリー。警備員、パスロックのかかったエレベーター、防犯カメラが張り巡らされた会社の一室で社長が何者かに殺されていた。犯人の行方は?犯行の目的は? 聡明な弁護士と癖のある防犯ショップ店員が密室の謎に挑む!

    0
    投稿日: 2023.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #読了 普段あまりドラマを見る方ではないのだけれど、大野君主演の「鍵のかかった部屋」は見た記憶があった。その原作とのことで、とっつきやすそうだなーという安易な考えで読み始めたのだけれど、登場キャラクターや文章はともかく、防犯のうんちくやトリックに関する説明のところでは「?????」の連続で、ちょっとしんどい。それでも、わからないなりにも「面白いじゃん!!」となるのだから、シリーズの次の本も気になっちゃうんだよね。

    1
    投稿日: 2023.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容もさることながら構成が面白かった。 事件発生までを複数の人間視点で描き、事件後の調査、犯人の生い立ちから犯行まで(犯行内容含む)、犯人への尋問と独特な構成で、長編小説ながら最後まで楽しく読めた。

    1
    投稿日: 2023.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    防犯の専門家と美人弁護士が密室殺人事件の謎に挑む。 貴志祐介には珍しくドラマ化し易そうなインスタントなミステリー物かと舐めていたら、後半は『青の炎』的な面白さを発揮して良い意味で裏切られた。

    1
    投稿日: 2022.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     2005年第58回日本推理作家協会賞受賞作。防犯探偵・榎本シリーズの第1作目。  密室殺人のトリック、犯人の動機、考えられるあらゆる可能性を潰していくが、ことごとく障壁に阻まれる。榎本だけが真実にたどり着いた形で第1部は完結し、第2部は犯人の視点から事件の構図が描かれる。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」もこんな感じで展開したような気もしつつも、防弾ガラスの特徴、防犯カメラの盲点などなど、専門的で調べなければわからないような内容に頷きながら読み進めることができた。内容的にはやや難しかったが、読み応えのある作品だった。

    0
    投稿日: 2022.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ オフィスビルのフロアを占める介護サービス会社、ベイリーフ。上場を目指し、サービスの開発では、て言ってフサオマキザルという猿を「介護ザル」にすることを研究したり、介護ロボットを使ったりすることを目指している。しかしある日曜日、社長が死体となって発見される。副社長は婿。事故か事件かはわからない。結果長年勤めていた専務が疑われる。弁護人は青砥純子。社長は最近脳の手術を受け、頭蓋骨を開けていて、普通の人よりも頭に打撃を受けると危険だった。青砥は知り合いの弁護士から紹介された、「F&Fセキュリティ」の榎本に協力を仰ぐ。密室と思われた社長室に、専務が入ることは不可能だということを証明してもらうため。ふたりは介護ザルや、介護ロボットを利用した犯行の可能性を検討してはボツになっていく。  さらに、専務と社長は長年、会社の金を横領していたことがわかる。その横領された金は社長室にあったようだ。しかし現金ではなく、おそらく貴金属のものだったんだろう。結局青砥・榎本は社長の死は事故したと考える。空調用ダクトに宝石を隠していて、それを取る時に転落したのではないだろうかと。ところが、突然榎本は気づく・・・  第2章「死のコンビネーション」。椎名章。二十歳過ぎの青年。ベイリーフが入っているビルの清掃員。地主だった父親が家を傾かせ、闇金に手を出したことで人生が転落する。十代で、一人夜逃げをする羽目に。逃げる際、タチの悪いヤクザに怪我を負わせたこともあり、身分を偽らねばならなかった。引きこもりの同級生の身分を使って東京に逃げる。しかし、ヤクザは諦めが悪く、ひっそりと生きている章は油断がならない。お金があればもっと逃げることができるのに。もしくはヤクザたちに復讐してやれるのに。そんな時、オフィスビルの外壁の清掃をしていたところ、社長のダイヤモンドを見てしまう。あれを手に入れるために章は殺人を犯したのだった。  その方法は…結末。介護ロボットに、寝ている社長ごとソファーを運ばせ、頑丈な窓ガラスに頭をひっつける。窓ガラス越しにボーリングの球をぶつけ、言わば窓ガラスで社長の頭を殴打したのだった。  榎本はほんの偶然からそのことを見抜いたのであった。  めちゃめちゃ面白かった。2004年に出版された作品。でも全然古びてない。今でも十分ドキドキわくわくした。連絡手段はFAXとかは懐かしいな。途中まではよく、エンタメミステリーかと思っていたが、二章目の犯人章のエピソード部分が、この作品に厚みをもたせていると思う。少し読み進めた時、「もしかしてこれ榎本のこと?」ドキドキしてしまった。ビルメンテナンス青年の犯人も頭がよく、サバイバル能力に長けている。この犯人の部分を読んでいて作者の『悪の教典』の主人公、頭脳明晰パーフェクトの犯人のことを思い出してしまった。本作の犯人は、親が作った借金取り立てから、必死で生き延びるためにいろいろ知恵を使っているから切迫感がある。確かに生き延びるために社長を殺害するというのはやり過ぎだったけれど、ここまで背景がしっかり書かれているのがこの作品の中身を濃くする要素になっているよ。肝心のトリック部分も全く予想できなかった。セキュリティ対策や、鍵の説明部分はちょうどいい量で面白かった。

    3
    投稿日: 2022.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    セキュリティが強化されたビル内の一室で社長の撲殺死体が発見される。女弁護士と防犯コンサルのコンビが密室殺人の真相に迫る。 第一章では当たらない仮説にもやもや、第二章は真犯人目線で話が進むがこんな人第一章に出てた?と頁を巻き戻り、ようやくトリックへ。な、なるほどこれは難しい…タイトルも秀逸でした。

    2
    投稿日: 2022.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    完全犯罪を実際に行おうとすると、どうするか。 密室を作るには、どうするか。 そして、考えに考え抜かれた密室を解き明かすにはどうするか。 を、かなり真剣に描いた物語。とにかく丁寧に書かれているという印象を抱く。 同シリーズ原作のドラマよりは、面白いと思う。

    0
    投稿日: 2022.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東野圭吾さんの『白夜行』を思い出した。 今まで読んだことのないトリックで新鮮だった!あと、私はコンビというかタッグを組む系が好きなんだろうなぁと再認識。次も読もう〜!

    0
    投稿日: 2022.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は読むスピードが上がらなかったが、GW後半にまとまった時間を設けて読んだら、どんどん物語にのめり込んで最高なエンタメとなった。前半では殺人事件の推理と検証が続いており、探偵役がとんでもない事件の真相に気づいたような場面で後半に移った。すると一転、新たな登場人物の日常が描かれており話がどう結びつくのか迷子になりかけた。ただ読んでいくうちに、前半との繋がりが明らかとなっていき、少年が犯行に及ぶまでの緻密な準備から実行までをスリルと共に楽しく読み進められた。また探偵役とワトソン役のキャラクターが個性的で2人のやりとりや、防犯の知識などが面白かった。

    2
    投稿日: 2022.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    '22年7月20日、am audibleにて。貴志祐介さん、2作目。 途中で、「???」となってしまったが…大変に、面白かったです!ものすごくアクロバティックな仕掛けなんだろうな…と思っていましたが、トリックがわかると、さほどでもなかったような。でも、防犯に関する作者の知識の量に、やはりあ然¯\_( ͠° ͟ʖ °͠ )_/事前に、凄まじい量の調査が作者さんに必要なのでは?¯貴志さんって、もともと鍵屋?ハハハ。 途中から倒叙っぽくなって、「?」でしたが(違う話になった?と、思わず左右を見回してしまいました。トホホ。)、そこからの仕掛けやらなにやら…もう、「ゲップ」と「吐き気」に襲われながら…他方で笑ってしまった(ᗒᗩᗕ)あまりの知識量に、もう笑うしかない!凄いなぁ⊙﹏⊙ 知らずに、第4作「ミステリークロック」から聴いてしまい、どうかな?と思いましたが…全く、完璧に、楽しめました。最初は、榎本と純子の間(特に、榎本の方に)、こんな淡い感情があったのか、と…ニンマリしてしまいました。この辺は、知らずに「ミステリー〜」を聴いたのは、ちょっと残念。順番に、もう一度聴いてみようかな…。 最後に、オマケ的に、法月綸太郎さんとの対談が収録されてて、ちょっと嬉しかったです。ぶんこでも、収録されてるのかな?

    7
    投稿日: 2022.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    殺人はしない泥棒である防犯コンサルタント(探偵)と女性弁護士が解いていく本格的密室ミステリー、防犯知識がすごくリアル。

    1
    投稿日: 2022.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    密室殺人のトリックを推理しては辻褄が合わなくて没になるの繰り返し。 その度に私は「絶対そのトリックで決まりでしょ!」って思っては裏切られるの連続。 有り得そうなトリックを一つ一つ潰していく二人の執念深さにも推理力にも感心した。 真犯人の生い立ちに関してはほんと理不尽で可哀想としか言えない。 自分の人生以外に守るものがなくて、その上でヤクザから逃げている状況では生き残るためなら何だってしてしまうのも分かるが、大金を目の前にして口封じに殺さなくていい人を殺してしまったのは間違いだった。 大量のダイヤモンドを盗み出せばルンルンな生活が待ってると思いきや、それを盗まれてしまうんじゃないかという恐れに支配されて神経を張り詰める生活。 釣った魚が大きすぎるあまり、盗みがバレてるのを極度に恐れて盗んだ翌日に無駄に社長を殺すという判断をしてしまったように思えた。

    3
    投稿日: 2022.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先に「ミステリークロック」読んじゃって、せっかくなのでと読みはじめたシリーズ。 やっぱりトリックが難し…!理解不能すぎて解いていく楽しさはないけど、ドラマは好き。特に2章の犯人のドラマが読んでておもしろかった。

    0
    投稿日: 2022.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    オフィス内での密室殺人事件。 著者が巧みに誘導していることもあり、真犯人は予想を大きく上回る人物だった。 物語の前半は事件と探偵側の推理、後半は犯人側の一人称という点が特徴的。 しかし最後の最後で榎本が酷い人物だと分かった。あれを裏で犯人に渡していたならとても好感が湧くが。。

    0
    投稿日: 2022.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     著者は『悪の教典』『青の炎』に続き3作目。もっと読みたいがホラーが苦手なので、まずはホラーではなさそうなこちらのシリーズから。  昔から密室にはあまり食指が動かなかったが、本書は中盤辺りから真相が気になり一気読みした。密室トリックは大仕掛けのものが多い上に、ごく一般的な読者には解けないものが多い気がする。殺害方法もイマイチ想像し難かったので、ドラマを観てみたいかも。  防犯探偵というシリーズ名からもっと地味で小さな事件を想像していたので、良い意味で想像を裏切られた。続けてシリーズ追いかけよう。

    1
    投稿日: 2022.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    多分これを原作としたテレビドラマを観たことがあるからか、既読感が凄かったのと、防犯系の取材量がとてつもない量だったろうことは伝わるんだけど、他の著作のような胸を湧き立たせる感がなくて、どうも…。

    0
    投稿日: 2022.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    けっこう前に発表されたものですが、今でもじゅうぶん読めます。 最後は賛否両論ありそうだけど、個人的にはまあ、ありかな…もろ手を挙げてすごい! とはならなかったけれど。 貴志さんの本はエンタテインメント性が高くて読みやすいと思う。

    0
    投稿日: 2021.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    (2021-08-14 4h) 当時ドラマを見ていました。鍵のかかった部屋のシリーズ第1作目ですね。 貴志祐介さんの小説はこれまでに『悪の教典』『新世界より』『黒い家』『天使の囀り』と読んできましたが、すでにドラマを見ていたこともあり、こちらのシリーズは後手後手に回っていました。 TVシリーズはコメディ色強めで、当時小学生だった私は見ていてとても面白かった思い出がありますが、そちらで抱いていた印象とは少し異なる雰囲気の本格ミステリーで、読んでいて楽しかったです。 『青い炎』と似た様相の、犯人の逃げ場のない焦燥感から事件が生じるという…。一体犯人はどうすれば良かったのか、考えさせられます。  巻末インタビューにて、椎名章が何者であるのかミスリードしようとした意図があったということでしたが、私はがっつり騙されました(笑) 裏ごししてないツブツブとした食感の残るスープのような、文体も好きでした。自分の分からない専門用語が飛び交っているけれど、なんとなく理解できてしまう。自分の知識から外れたお話を堪能できたのも楽しかったです。

    0
    投稿日: 2021.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    あとがき含めて600ページを超える大作。 なのに一気読みできる程に読みやすい文章。 探索パートと犯人の独白パートに分かれていると言うのも新鮮で、第1章が終わってからもどんどん物語に惹き込まれた。 泥棒が探偵と言うのもまた面白くて、泥棒だからこそそう言った立ち回りをしても可笑しくないよなぁと納得する部分もあり、いやそれ見付かったら完全アウト~とハラハラする部分もありで、とても良かった。

    1
    投稿日: 2021.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私には、専門用語の羅列でよくわからなかった泣 伏線も全部回収できているのかも、 わからなかった… ダイヤって、どこの場面で盗まれたんだ? 集中して読めなかったのか… 私には、イマイチ入り込めなかったです。

    1
    投稿日: 2021.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマからの原作。この第一作目がドラマだと最終回であるため、榎本と青砥の出会い方が違っていた。そして、この本が貴志祐介初読みだった。読んでいても最後まで犯人が分からなかった。そして、仕掛けやその他もろもろ読んでいくうちに、凄いなぁと思った。しかし、犯人視点の話の方の時、仕掛けを作るまでの間にいろいろ買い物等するシーンがあるのだが、専門用語が出てきてしまうと物自体がどんなものかわからず、仕掛けを完璧に想像しきれず、多少消化不良。それが残念だった。ストーリー自体は良かった。

    2
    投稿日: 2021.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    休日に、社長室で社長が死んでる!しかも、セキュリティ万全の室内で外から誰も入れない!隣で寝ていた専務に疑いが… 専務の弁護担当美人弁護士青砥純子の依頼を受け、自称 防犯コンサルタント(多分、泥棒?)の榎本がコンビを組んで、巧妙な密室トリックを破る! これは、好きな感じ‼︎ 館系とかのトリックとは、一味違い、監視カメラ、鍵のシリンダー、盗聴器、ロボットとかメカ的な感じするし。更にパソコンも使うし。 インテリジェントビルの死角をつく!みたいな。 但し。「へ〜!そんな鍵あるんや!監視カメラの録画って、こうなってるんや!センサーって、こんな動きなんや!」って感じで感心するばかりで、トリック破るとかのレベルではなく終わってしまった(ーー;) こういうの読む時は、防犯の勉強して事前知識いるな!あくまで、トリック破りを意識した場合やけど。感心しながら読むのも、また楽し! これは、「防犯探偵シリーズ」第1弾。 積読本多数あるけど、このシリーズも買わないといけないな^^; 頑張って読も! PS これ読んでると、自分も簡単に泥棒になれる気がする。難易度の高いビルに易々と侵入!オーシャンズ11のように(^^;;

    28
    投稿日: 2021.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。 えー!ここで終わらないの!?って思ったけど、その後の視点を変えたどんでん返しがあって作品の魅力が増したことは間違いない 2021.4.5 46

    1
    投稿日: 2021.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     厳重なセキュリティで守られた社長室で起きた密室殺人の謎を、防犯コンサルタントの榎本径(正体はかなり腕の立つ泥棒!)が解き明かす。  トリックはかなり良くできていて、これを言うだけでネタバレになってしまうのだが、まさに「タイトルの通り」。さらに、犯人にとってこの犯行は過酷な生活を強いられてきた現状を打ち砕く「硝子のハンマー」であり、それと同時に、彼自身も、壊れやすくそして危険な「硝子のハンマー」だったのだ。

    6
    投稿日: 2021.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったけど犯人がかわいそう〜 あんまり救いがない 「青の炎」となんか似てる 追い詰められてやむなく犯行に及ぶ感じが

    0
    投稿日: 2021.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鍵のかかった部屋のシリーズ。 このシリーズもドラマから入ってのチョイス。 怪しき防犯アドバイザー、榎本(つまり大野くんw)の暗躍?する長編。 私は短編の方が読みやすかったかな。 しかし、登場人物に怪しい奴が多すぎるー。いいけど。 そのくせ最終犯人が、キャラの描写が最後の方までほぼなくて唐突! 真面目に読む作品としてなら伏線というか、なんか、もう少し欲しい気がする。

    0
    投稿日: 2021.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    緻密に作り込まれたトリックで、一気読みした後はとても疲れたがその分達成感があった。 ストーリーの前半と後半で語られる視点が異なり、犯人の心情や事件の状況などが十分に理解できる。犯人の生い立ちなども語られる為、犯罪に突き進んでいく姿が悲しかった。 このシリーズは読破したい。

    1
    投稿日: 2021.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリーの緩急が絶妙!敢えて一気に読み終えさせずに深みを作っていて、悲哀もしっかり伝わってきます。いつのまにか正面から少し外した視線からの文章やストーリー構成に、表現する技術の凄さを感じました!

    0
    投稿日: 2020.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ化による本作の続編「狐火の家」「鍵のかかった部屋」を入手してから、シリーズ第1作にあたる本作を入手するのに時間がかかり、ようやく読み始めることが出来ました。 読み終えたからこそ、弁護士である青砥純子と防犯コンサルタントの榎本径のコンビが今後もシリーズ化され、続編が既に手元にあるワクワク感がたまりません。 本作は一言で言えば密室殺人の謎解き物語です。 ただし、作品の構成は見事で、二部構成で描かれた作品の前半は殺人の容疑者となったベイリーフ久永専務の弁護人として登場する青砥弁護士と、謎解きの相棒役となる榎本が主人公として描かれています。 本作の鍵を握るのは防犯コンサルタントとしての榎本の知識と推理力ですが、裏を返せばこれらは全て著者の取材力の賜物。 密室殺人の謎を解く為、金で協力を依頼された榎本ではあるが、自ら不法侵入を行なったりと単なる報酬目当て(しかもその報酬自体は決して高額とは思えない)だけとは思えず、このあたりは榎本自身が少なからず青砥に対する何らかの思いがあるように個人的には思えて仕方がない。 名探偵ばりの推理を実際に検証していくが、真相解明には届かずに第一部は終わってしまう。 そして後半の第二部では真犯人である椎名章の視点で描かれます。 しかも、いかにして彼が殺人犯へと変貌していくのかという本作の筋書きとは直接関係しない彼が育った家庭環境とそこから始まる闇金(ヤクザ)からの逃亡劇から描かれます。 いくら不遇な状況であったとしても、窃盗や殺人などは肯定されるはずはありません。 しかしながら、本作では章の不遇と、他人の名前を語り、佐藤学としての逃亡生活を丁寧に描くことで本作は一層深みを得たのだと思います。 ラストのいわゆる種明かし。 少し唐突な感があったが故の☆4つの評価になりましたが、殺人の手法が明かされるまではタイトルの意味がわかりませんでした(=タイトルがそのまま殺人手法になっていました)。 最後の最後に描かれた消えダイヤの謎は多くの読者が榎本を匂わせるだけ匂わせて解き明かされることなく本作は幕を閉じます。 このまま謎を残して榎本の物語が終わるのではなく、私には既に防犯コンサルタント榎本が活躍する続編があることを知っています。 消えたダイヤの謎が続編で語られるのかどうかはわかりませんが、続編も楽しみに読み進めていきたいです。 果たして榎本は真の意味で善人なのか?はたまた悪人なのか? 説明 内容紹介 ミステリー界を仰天させた完璧無比の密室トリック、ついに文庫化! 日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。月9ドラマ『鍵のかかった部屋』原作! 著者について ●貴志 祐介:1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。1996年『ISOLA』で第3回日本ホラー小説大賞長編佳作となる。翌年『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞受賞。著書に「十三番目の人格-ISOLA-」「黒い家」「天使の囀り」「クリムゾンの迷宮」「青の炎」がある。

    5
    投稿日: 2020.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あっという間に読み終えてしまいました。まさかそんなことが起こるんだという事件だったし、後半の犯人視点は、理不尽な人生に希望を持てない心情があって。でもやっぱり殺す必要はなかったんじゃないかなと思った。 またこのシリーズ読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2020.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    厳重なセキュリティの社長室で起きた殺人。‬ ‪ドラマを見たはずだけど内容をすっかり忘れてほとんど一から楽しめた。 非合法に非合法で対抗する…不法侵入のくだりはヒヤヒヤ。‬でも頭が良く手先が器用な2人の攻防が面白かった。 ‪特に後半からは犯人の人生と犯行の手口を読ませてくれるのでグッと引き込まれるものがあり、最後まであっという間でした。

    0
    投稿日: 2020.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先にドラマをみたので、登場人物を脳内変換しつつ、でもやっぱり全く同じではなかったので修正かけつつ。最後の最後でしっくりした。

    0
    投稿日: 2020.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧巻の知識量。文系脳のわたしはちんぷんかんぷんになりながら読んだ。分かる人にはすっごい面白いんだろうな~~!わたしはそこらへんは理解できずに流し読み。 前半は密室を暴く話で後半は殺人を犯すまでの話。一冊の小説で二つの物語が楽しめる! ここまで徹底したトライアンドエラーの密室殺人物を読んだことがなかったから、 大体2回くらい試行錯誤したら密室は暴かれるってものだと思ってたから、なんかもう驚嘆。 これを読むと、泥棒にもなれそうだし密室も作れそうな気分になる。知識ってすこい。 防犯について考え直すきっかけにもなった。防犯対策にこの本読んだ方がいいと思う。 あとは、密室が解けますように!と、犯人捕まらないで!の矛盾した気持ちを抱えたりした。 榎本と青砥コンビもすき。なんか飄々としてる榎本とそれに振り回される青砥が愛おしい。 会話も軽快で大人の男女って感じですき。 は~面白かった!この勢いのまま次の本も読む。

    1
    投稿日: 2020.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    完全密室殺人の謎を暴く、女性弁護士と防犯コンサルタントの男。前半と後半で全く違うストーリー展開になっていて、違う作品を読んでるかのよう。防犯知識が詳しく述べられていて、普段いかに防犯に対して甘く考えてるか、泥棒がここまで駆使してるのかと思うと怖い。‬

    3
    投稿日: 2020.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホワイトな貴志祐介を楽しめるミステリー。 長編としてこの素敵コンビを堪能出来るなんて贅沢だ。面白かったです。

    19
    投稿日: 2020.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    防犯探偵シリーズの1冊目。 著者はトリックを思いついて、そこから書いたようだが、あまりにも謎を引っ張りすぎていて、長編として読むには少々つらいものがあった。 事件だけでなく、色々な背景についても丁寧に述べることで、逆に犯人像が分かりやすくて良いのかもしれないが、個人的には冗長。ミステリーとして読ませたいのか、犯罪小説として読ませたいのか、どっちつかずで軸がはっきりしない。 どちらか一方にしてくれるとシンプルで読みやすいのでは?と思った。

    0
    投稿日: 2020.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    月9で放送された「鍵のかかった部屋」に登場する榎本シリーズの第1作目。読んだ当時は、シリーズものとは知らずに読んでいましたが、高層ビルでの密室にどうトリックが仕掛けられているのか。一見不可能かと思いきや、こういうトリックがあるんだと驚いてしまいました。 榎本側の視点だけでなく、犯人側の視点もあるため、より一層楽しめました。 貴志さんの作品というと、「黒い家」などオドロオドロしい雰囲気を想像していましたが、重たい空気感はあるものの、榎本と青砥との掛け合いで、明るくさせてくれました。 こういった空気感の方が、貴志作品の中では、個人的には好きです。

    0
    投稿日: 2020.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い。良い密室だった。 探偵役の榎本径の設定が面白い。 犯人も頭が良くて、見事な犯罪だと思います。 二部構成だけど、ダレることなく一気読み。

    0
    投稿日: 2020.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これドラマ見たからなんとか読めたけど...… 新作『ミステリークロック』は理解できるのかしら。その前にまだ2冊もあるんだけどね。それにしても、相手によって突然敬語が消え去る榎本さんの破壊力たるや。ああ、妄想力豊かな自分に拍手。

    0
    投稿日: 2020.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    気がつけば、貴志さんの本は、読んだ数が多い。 まず「黒い家」は不気味さが半端でなく面白く、テーマにも入り込んだ。次は「天使の囀り」で、これらは貴志さんのマイベストに入る。それから読み続け「新世界から」「悪の経典」などなどと続いたが、この「硝子のハンマー」と「狐火の家」を忘れていた。 * * * 日曜日の昼下がり、株式上場を控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス、オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・ 弁護士青砥純子と防犯コンサルタント、榎本径のコンビが難攻不落の密室の謎に挑む。 日本推理作家協会賞受賞作 という本格的な密室殺人事件。 エレベーターで12階に行くには暗証番号でしか動かせない。そこに介護サービス会社の社長室、副社長室、専務室、各秘書の待機室があった。社長室、副社長室、専務室は鍵のないドアで繋がっていた。 以前、社長室が狙撃され、被害はなかったが、社長の強い意向で、前面の硝子は厚みのある防弾硝子に張り替えられていた。 また、要所には監視カメラが設置され、入るには、管理人がチェックもした。 日曜日、管理人はテレビの有馬記念に釘付け。落し物入れに馬券の入った封筒がおいてあったのを見つけたのだ。 しかしテレビと監視カメラのモニターは視野範囲内に設置されていて不審者を見逃すこともない。 社長の死体は、ゴンドラに乗って窓拭きをしていた清掃員が発見した。 社内にある、介護システム開発課では、介護用の猿を訓練し、介護ロボットも作り上げて、デモを行って見せていた。 専務が逮捕された、彼は犯行時間は眠りこけていたが密室状態の12階で、副社長は不在だった、専務の話は問題にされなかった。 弁護依頼を受けたのは青砥純子だった。 彼女は紹介された犯罪コンサルタントという男、榎本径とともに、密室の怪を解くことにする。 逮捕された専務に夢遊病に似た睡眠障害はなかったか。 監視カメラは正常に動いていたか、何も映らないマジックのような方法はないか。 榎本は職業柄、セキュリティーの知識は豊富な上に解錠の腕も抜群だった。 彼は、調査のために夜を選んで忍び込み、犯罪の痕跡を探す。 介護猿やロボットを使わなかったか。 さまざまな疑惑が生まれ、さらに混迷の度は深まっていく。 中ほどから、犯人の生い立ちなど倒叙法ミステリに移行する。 犯人と青砥、榎本の最後のやり取りは、榎本の面目躍如、冴えた推理が犯人の智恵に迫る。 犯人の巧緻を極める計画をついに突き崩す、このコンビは続きがあるらしい。 * * * 貴志さんと法月倫太郎氏の対談がある。そこで、面白い話が展開し、作家の苦心談とともに、ひそかな楽しみのようなものが見える。 解錠に関して現実のセキュリティー事情など、深い専門知識が披露されている。 犯人の話の始まりで、ミスリードを狙ったということなど、私も、ひょっとしたらとうすうす思い、狙い通りそちら方面に行きそうなった

    0
    投稿日: 2019.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    密室のトリックにはよく登場する防犯関係のアイテムに加え、ドア、アルミサッシ系の専門用語が頻出します。防犯・建材に詳しい人にとってはニヤリとする場面も多くあります。 それにしても、徹底的にリアルな描写を心がけていることには脱帽します。作家は皆このように勉強されているのかはわかりませんが、貴志さんは妥協しない性格なのでしょう。 それ故に、大量生産せず、重厚な作品を時間をかけて仕上げていくというのが彼の作風の特徴かもしれません。 この作品は、話の場面転換の唐突さも含め、読者に複雑な想像力を要求することになり、途中は我慢しながら読み進めるところも出てきますが、最後まで興味をもって読み続けることができました。

    0
    投稿日: 2019.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一章は探偵側、二章は犯人側の視点で進む。二冊の本を読んだような感覚。マニアックな話が多く、特に防犯については、自宅の事を考え直す気になった。犯人はかなりかわいそうな境遇ではあったけれど、だからと言って何の関係もない人を殺す理由にはならない。最後の榎本と青砥の論戦、私は榎本派です。日本の裁判は加害者に優しすぎる。

    2
    投稿日: 2019.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中中弛みはあったが面白かった。 推理があっちこちに転がっていったいどこに落ち着くのかという不安定さはあったが榎本と青砥のコンビもなかなか味があって良かった。 犯人はそんな理由で殺す必要はないんじゃないかなぁという感じもしたけどトリック自体は良く出来ていたと思う。 なんだかシリーズ物らしいので他のものも読んでみようかと思った。

    0
    投稿日: 2019.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    真相が分かるまでちょっと長かったが、意外性はたっぷりで面白かった。個人的には、榎本の別作品が読みたい。

    0
    投稿日: 2019.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルだけ見て買った一冊。 「悪の教典」の印象でホラーっぽい本屋かな?と思っていたがまったく違った。 前半はなんか話がだらだらしている感じだったが、後半は犯人の視線からの話しに変わったせいか、だらだらした感じがなく面白かった。 殺人を犯さなければ、どうなったんだろう?とふと考えた小説でした。

    7
    投稿日: 2019.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリーなのか、人間ドラマなのか、二つのテーマが盛り込まれていたせいか、軸がブレてしまった気がする。 ミステリーだけなら、面白いトリックだし、常に犯人視点なら、人間の心情の変化が面白い。 正直いうと2冊に分けて読みたい。ミステリーはミステリーだけで、そのサイドストーリーとして犯人視点のストーリーを。 貴志祐介の本は悪の教典、新世界より、天使の囀りに続いて4冊目だけど、新世界より以外は後半が惜しい。でも好きな作家の1人には間違いないから、黒い家と鍵のかかった部屋はこれから読む。すでに買った。

    0
    投稿日: 2019.09.23
  • 面白い

    終盤に少し説明が多すぎる気もしますが、それを含めてもとても面白かった。

    0
    投稿日: 2019.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容紹介 ミステリー界を仰天させた完璧無比の密室トリック、ついに文庫化! 日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は? 殺害方法は? 推理作家協会賞に輝く本格ミステリ。

    0
    投稿日: 2019.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマが好きで原作も、と思い、読んでみたのですが、印象として全然違います。ドラマでは榎本の黒い本業?がグレーに描かれていましたが、小説ではほとんど隠されていませんでした。しかも芹沢はドラマオリジナルとのこと。普段は原作を読んでからドラマや映画を観るパターンが多いので、改変=改悪のようなイメージでしたが、今回は逆だからか、良い変更だったのかな、と。だって芹沢さん、良いキャラしてますもん…。 小説は、探偵パート半分、犯人パートが半分で、やや冗長な部分も。いよいよ解決かな?と思ったところで、また一から始まるので、お預け感満載です。でもその分、犯人がなぜ犯罪に手を染めたのか分かって、より面白くなっています。

    0
    投稿日: 2019.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    昔テレビドラマ化されていたらしいが、その時は見ずにおわった記憶が。 前半部では主人公が仮説をたてては検証をくり返すのだが、それを単調に感じずに楽しむことができた。綿密なミステリだった。 後半はテイストがかわり、犯人側からの視点で事件の経緯が描かれる。この転調も効果的だ。 続編があるようなのでそれも読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2019.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大変読み応えのある本でした。伏線だと思って心にとめておいたものが残らずハズレだったり、推理があっちへ行ったりこっちへ行ったりとんでもないものもあったりしてすっかり惑わされましたが得体のしれない探偵にすっかり取り込まれ夢中で読みました。ど真ん中で突然倒叙ものになった時は吃驚しましたがあれだけの犯罪をやってのけるにはそれなりに通ってきた道が必要だったのも納得し、倒叙形式にしたことに脱帽しました。題名も秀逸です。シリーズの続きを読むのがとても楽しみです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    嵐の大野智のファンなので、念願のドラマ「鍵のかかった部屋」の原作を読むことが出来た。 しかしながら、ドラマの榎本径は原作のキャラクター像に脚色が施されているため、大野智の演じる榎本径とは別人だといえる。"飄々としていて何を考えてるか分からないセキュリティの専門家"であるという共通点以外は。 だが、そうは言っても登場人物は皆魅力的な人たちばかりだった。 ドラマを既に観ているため、トリック等はあらかじめ予習済み。しかし、犯人である章の生い立ちや犯罪を起こすまでの背景については作品を通して知ることができた。 逆に、榎本径という人物はてっきり全て謎に包まれた男、という印象があったため、原作では思いのほか心情や人間関係が描かれているのだと驚いた。「泥棒」だということも意外と冒頭で仄めかされているし、最終的に本人も暗に認めるような発言をしている。 ドラマでは「一体榎本径とは何者なんだ…」と期待と不安を込めて想像するタネが仕掛けられていたので、少し残念な想いもあった。 タイトルの意味についてはトリックと掛け合わせたものだと考えていたが、最後まで読んで込められたメッセージに感心した。ちょうど自身が少年法について研究をしていることも含め、個人的にタイムリーな話題だった。 罪を犯した未成年をどのように裁くか、どう更生させていくか。数ページに貴志氏の思いが込められているような気がした。弁護士らしく法的な考えを持つ青砥さんと、"殺人"という罪を犯したものに対して嫌疑な考えを持つ榎本。タッグを組みながらも相反する2人の描写が面白い。 殺人に対して人一倍嫌悪感を持っている榎本の持つ過去にも焦点が当てられる日が来るのだろうか。 全体を通しては非常な面白い作品だった。 シリーズ本も全て買い漁ったファンなので、次は第2作目となる短編集を読んでみたいと思う。

    0
    投稿日: 2019.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人を追い詰める榎本さんがめちゃくちゃカッコいい 狐火の家を先に読んだからかちょっとダラけた このトリックは解けないわ…

    0
    投稿日: 2019.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    介護ロボットとか、セキュリティの話とか、既にちょっと古いと思ってしまうが、発表時は、時流に乗ってたんだろうな。キャラクターはそれなりにおもしろかったが、

    1
    投稿日: 2019.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人もトリックも意外性があるし、解決に至るまでのプロセスもすごいんだけど、なんとなく煮え切らない気がするんだなあ。

    0
    投稿日: 2019.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貴志祐介さんのトリックミステリー作品です。テレビドラマにもなった作品です。 トリックはよく考えられていますが、好きな作家さんで期待度が高かっただけに、あともう1歩って感じです。

    0
    投稿日: 2019.01.13