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硝子のハンマー
硝子のハンマー
貴志祐介/KADOKAWA
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総合評価

465件)
3.7
73
183
151
26
4
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    青砥弁護士と防犯コンサルタントのコンビに癒される。 ストーリー自体は、面白かったが二人が色々なトリックを考えている描写がわたしにとっては難しく、全て理解して読み進めることができなかった。 正解のトリックも、読み進めるにつれ理解出来た。 ただでさえややこしいことを、文章にして表現するのだから、その描写に作者も推敲したのだろうと思う。 後半は、犯人の現在に至るまで、また心理について詳しく書かれており、純粋に楽しめる文章だった。 犯人は不幸な境遇だが、青の炎のときよりは遥かに感情移入や同情はできたなかった。 ただ、青砥弁護士と防犯コンサルタントとのコンビはとても楽しく、本の中で、二人が登場する度、気分転換が出来た。

    0
    投稿日: 2011.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすいは読みやすい。 どうやって行ったのか、誰が行ったのかについての真相をめぐり2転3転するやりとりはまさに本格ミステリで、そういう面ではエンターテイメント性は高く、多くの人に面白いと感じられうる作品。 が、犯人がスーパーマンすぎるのでは。別にスーパーマンだっていいのだけれど、背景の割にという点で違和感を感じる。おなじむちゃでも榎本みたいな人物像、設定だったら小説ということでまだ飲み込めるのだが。 にしても猿(だかゴリラだか)の役目はなんだったのだろう。。。 ■このミス2005国内6位

    0
    投稿日: 2011.02.07
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    貴志祐介の本はどれも、中盤でタイトルに納得するものが多い気がしますが、これは序盤でも中盤でも終盤でも「ああ、なるほど」でした。トリプルミーニング。 トリックはちょっと微妙な気がしなくもないけれど、相変わらずの貴志ワールドで個人的には満足。

    0
    投稿日: 2011.01.18
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    正統派な推理モノで楽しかった!二部構成も探偵が一つ一つ謎解きするよりわかりやすいし、何よりこのコンビが好きです。シリーズ化?しているみたいなので、他の話も読みたいです。この二人はくっつくんでしょうかね。

    0
    投稿日: 2010.12.25
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    推理小説らしい推理小説。 女弁護士と防犯コンサルタントの絡みは楽しめたけど、推理小説好きではないので長かった。

    0
    投稿日: 2010.12.17
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    H22.12.15読了。 探偵視点の前半パートから一転、犯人視点の後半は生い立ちから犯行に至るまで克明に描写され良かったが最後の探偵役との絡みはイマイチだし呆気なかった。犯人の強い意思力と実行力が犯行後に活かされてなかった。

    0
    投稿日: 2010.12.15
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    密室の謎に挑む弁護士と防犯コンサルタント。1章はその2人が仮設を作っては壊し、壊しては作りながら物語は進み、2章では犯人の生い立ちとともに犯行に至るまでを描く。よくできたミステリ小説だと思うけど、私はあんまり好みじゃない。

    0
    投稿日: 2010.11.24
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    いやー長かった。 でもそれ以上に面白かった。 久しぶりに夢中になって読めました。 事件が起こって、一つ一つ仮説を打ち立てながらそれを消化していく形をとっているので、ミステリが好きじゃなかったりする人は苦手かもしれません。 しかし私は厚さも気にせず読むことができました。 私も一緒に仮説を立てていって、一つ残った仮説....いやでもまさかこの方法は....って思ったらそれが正解で。 まさかのトリックでした。 それにしても凄い情報量。 流石取材魔の作者。 そして主人公二人のコンビが物凄く好きです。 狐火の家も面白いですが、次は長編でこのコンビお願いします。

    0
    投稿日: 2010.11.10
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    探偵はヒーロー?いえいえ、この作品の探偵役はただの泥棒。表の家業は防犯コンサルタントだが実際は泥棒。そんな彼が依頼された防犯コンサルタントの仕事が密室殺人事件だったって訳で。 面白い設定ですよね。元泥棒ではなく現役バリバリの泥棒。何故か警察にもコネがあり、そして仕事に対する絶対自信があるんですね。しかし、かれは青砥純子に惚れてしまったのか?そこの真相が気になります。 さて、密室殺人。これは読み手にとっても推理しながら読むのになまら楽しめる設定だとおもうんですよね。ドキドキしながらただ読むのもいいのですが、折角なので考えてみましょう! ・・・・・ ・・・・・ はい、第1部では全然わかりませんでした。第2部は犯人の半生を語るものなのでわかるのですが、それよりいきなり半生を!って、驚きもあります。世の中にはこんな手で殺人が起こせるんだな~って思うけれど、自分には財産なんてないから心配はいらないですね(笑) 本格的な推理小説。秋の夜長にぴったりな1冊でした。 難点はやはり、1部と2部が急に視点が変わるんですよね~それが今までの謎解きで悩んでいる自分に急に答えを教えられて、なんだよ~って気持ちになってしまうんですね。 そういうところは好みの差なのかもしれませんが。 続編があるらしいので、年内には読んでみたいかな。

    0
    投稿日: 2010.10.09
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    前半はダラダラしているように思えた。圧倒的な知識と様々なトリックの可能性を示してくれたことは、プラスでもありマイナスでもあったと思う。 一転して後半はテンポが上がり、一気に読み切ってしまった。犯人の生い立ちから犯行までの過程が丁寧に描かれ、興味深く読むことができた。 ラストの殺人トリックも意表を突くものであったし、全体的には楽しめた気がする。

    0
    投稿日: 2010.10.09
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    これ貴志祐介作なの? 本格的な推理小説に挑戦したのかな。 謎解きがスムーズに読めず、かなりの我慢が必要だった。 ストーリーに入り込める要素がなかったので星一つ。

    0
    投稿日: 2010.09.22
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    貴志さんは取材魔らしい。硝子のハンマーの取材でも、窓拭き用のゴンドラにまで乗ったそうだ。 セキュリティや介護、株式上場までとにかく詳しく書いてある。 話の本筋とは関係ない部分(主に外れた推理)の描写も細かいから説得力があるし、読んでいてどんどん引き込まれる。 まあ、その分遅筆になるのはしょうがないよね。 後半、いきなり犯人目線の話になるが、こちらも、てゆうか寧ろこっちの方が面白かった。(出題編と回答編ということ?) 探偵役の2人のやりとりも楽しめたし、一気に読みきりました。

    0
    投稿日: 2010.09.18
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    社長室という密室で殺害された。 誰がどうやって殺したのかを、探偵側と犯人側から 追っていきます。 が、正直長い!! 面白い、と読みふけっていたのですが 途中で飽きてきてしまいました。 動機も必要でしょうし、そこにいたるまでの経緯も ちょっとだらけてきてしまいました。 しかし、必要だからこそ書いた部分。 なので、半々で読み進めて行った方がいいかと。

    0
    投稿日: 2010.09.10
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    貴志祐介には珍しい本格ミステリー。「新世界より」や「悪の教典」ほどの吸引力はないけど、貴志祐介らしいディティールに富んだ小説。メインとなるトリック自体は、そこまで面白くないし、前半の推理劇もやや退屈なものがあるけど、後半の第二部からの描写は「青の炎」を思わせる展開で、結構引き込まれた。

    0
    投稿日: 2010.08.27
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    前半が探偵目線、後半が犯人目線で描かれた小説。 前半の何考えてるかわからん探偵よりも、確り心情の綴られた犯人に感情移入してしまう辺りは作者ならではないのだろうか。 ただ、全体的にパンチが足りなかった。 そんな感じ。

    0
    投稿日: 2010.08.09
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    一章目:社長が密室で殺された。その密室の謎と犯人を突き止めるために、弁護士の青砥純子と防犯コンサルタントの榎本径が様々な推理を展開する。 二章目:犯人側からの視点での展開。倒叙推理小説(とうじょすいりしょうせつ) 物語は2章に分かれているんだけど、この本の何が凄いって言うと、先の1章丸々使って2人とも的外れな推理ばかりを展開しているところだと思いますね。様々なロジックを展開しているけどコジツケが多かったり。でもコナンや金田一とは違ってこういうのがホントの人間らしい推理の仕方なのかなって思います。でもこの本の面白さもここにあります。 貴志 祐介 って取材魔らしいですね。だからこんな深みが出せるのかもです。

    1
    投稿日: 2010.06.21
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    主人公とヒロインのキャラクターや駆けあいが うまく描かれていると感じました。 ただ、衝撃のトリックが、 少し無理やりというか、イメージがしにくく 感じました。 そこ以外は満点だったのですが・・・ 特に2部からの話では、読者のミスリードを誘う内容になっており、 ☆4.5点です。おしい!

    0
    投稿日: 2010.05.25
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    ボリューム満点(^ ^; が、読んでる途中はちょっと「?」と思う(^ ^; 女弁護士と「防犯コンサルタント」が探偵、 という設定はとても魅力的。 キャラクターもよく描けていると思う。 が...ストーリーは一言で言ってしまうと 「密室殺人の謎解き」なのだが、 新たな可能性を思いついては検証して却下... というプロセスが何度も繰り返されると、 よほどの「謎解き『マニア』」でないと ちょっと食傷気味になる感じ(^ ^; しかも、本の厚さの真ん中へんから まったく新しいキャラクターが登場して いきなりモノローグで半生を語り始め... という展開は、正直「???」(^ ^; 文章も、もちろんとてもうまいのだが、 ちょっとコミカルなシーンなんかでは 文体が「もったりしている」印象を受ける。 かえって後半の暗いモノローグの方が どんどん読み進められる感じ。 この人は、無理に大衆受けを狙わずに 怖いもの、おどろおどろしいものを 書いた方がいいような気が...(^ ^;

    0
    投稿日: 2010.05.21
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    「青の炎」を書かれた人です。 青の炎は映画化されたよね。二宮くん(だっけ?)とあやや(だよね?)が演じて。 映画は観てないけど本は読んだ。切なかったなぁ、ついこんな殺人の理由なら仕方ないかもと思ってしまうほど… っと、今回はその感想ではなく… 硝子のハンマー、ラストでようやくタイトルの謎が解ける。うん、いいタイトルだと思う。 でも内容がいつまで経っても密室の謎が解けない! と言うか色々考えて実験してみるけどことごとく失敗ばかり。 もういい加減、密室の謎が解けなくてもいいんじゃない?と思った作品は珍しいかも(笑) 私はミステリー作品を読んでもそれほど自分で推理したりはしないんだけど、この謎を解けた読者がいたらすごいなぁ。 なんか伏線だらけな感じで最終的に必要のない人物だったり、物だったり…(こう言うのをミスリードって言うのかな?) 犯人の生き方は淡々と書かれているけれど 『親が子どもを選べない以上に子どもは親を選べない』 この言葉だけは頭に残ったなぁ。 自分が努力してもどうしようもないこともある、簡単にその人の生き方を責めることはできないよね。 ただやっぱり殺人まで冒さずに泥棒だけで済ませておけば良かったのにとは思うけど。

    0
    投稿日: 2010.04.26
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    貴志祐介作品はだいたい読んでいるが、前回作品から時間があいているので話にキレが無いような気がする。ちょっと設定に無理があるかなぁ~。しかし、読みやすいので一気に読みました!

    0
    投稿日: 2010.04.10
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    密室で殺人事件が起こる。 副社長に雇われた女弁護士と探偵によって事件が解き明かされる。 意外な人が犯人で、意外な方法で犯罪を犯していた。 それぞれの視点からの話で面白かった。

    0
    投稿日: 2010.04.10
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    トリックは最後の最後まで読めない非常に難度の高いミステリでした。 が、ほんとにそれで殺せるのか?と思わないでもない。。。(笑 でも面白かったです

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    投稿日: 2010.04.04
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    厚さの割に内容が乏しく感じた本。トリックの説明や防犯関係の説明等、専門用語の羅列に辟易。途中から流し読み状態。

    0
    投稿日: 2010.04.01
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    ちょっと勘違いをして借りた。  貴志作品は「黒い家」と「青い炎」が既読で、それぞれ良かったので、  間違えはしたけどこれもそこそこ面白いのだろうと思ったのですが。  トリックもちゃんとしてたし探偵は面白い人だったし、  女性も普通に可愛かったですが、えーと、すいません、凡庸ですね。  「ミステリーが読みたい!」なら及第でしょう。私は読まなくても良かった。

    0
    投稿日: 2010.03.31
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    ちょっと前に読んだので、面白かったことは覚えているけど内容までははっきり覚えていない。 読んでるときは「面白い」って思ったと思う。

    0
    投稿日: 2010.03.27
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    大きく分けて2部構成。 最初は犯人がさっぱりわからず。 前半は、この推理ならいける!⇒やっぱりダメ、じゃぁこれなら⇒やっぱりダメの繰り返し。 いったいどうするの!?ってところで後半へ。

    0
    投稿日: 2010.03.18
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    なるほどと思うトリックより、なるほどと思える動機があれば、ミステリ小説はより面白いと思う。その意味ではトリックに重点を置きすぎ、そのトリックも少々判りづらかった(私には)。

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    投稿日: 2010.03.05
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    前半に時間がかかり、後半は一時間ちょい。 前半、ひとつずつトリックを潰して行く部分がなかなか進みませんでした。貴志さんと言えば、場面がだーっと勢い良く頭に入ってくる、あの読ませるパワー。あれを感じれなかった。 後半は、その貴志さん節があって、一気読み。 ミステリとしては、仕掛けがおもしろくてアクロバティックで映画のようでした。

    0
    投稿日: 2010.02.23
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    これは面白かった。グイグイ引き込まれて、分厚い本だったのに半日で読了。種明かしも犯人の細部まで書き込まれていて、憎めない存在に仕上がっている。何と言っても若い女弁護士・青砥さんと防犯セキュリティーのプロ・榎本のキャラクターがピカイチ。絶対にあきらめない強気女の青砥さんも、普段ならせせら笑ってしまうけれど、頑張れと応援したくなるし、あらゆる鍵に詳しくて、本職は泥棒?と思わせる榎本の頭脳明晰さにもホレる。 さてストーリーは、とある介護系会社の最上階の12階で、社長が撲殺される。社長室に入れるのは専務しかおらず、専務が逮捕されるのだけれど、この専務から雇われて、専務の無実を証明しようとするのが青砥さん。外部からの侵入は不可能なのかを探るために、協力を求められたのが榎本という構図。前半、青砥さんと榎本はあらゆる可能性を探っていくのだけれど、なかなか正解に結び付かない。秘書が犯人じゃないのか、警備員が犯人じゃないのか、副社長が犯人じゃないのか…と、いろんな可能性をひとつひとつ探っていき、やっと「正解」に辿り着く。でもその「正解」には、悲しい犯人の背景もあって…という感じ。 こないだ「冷たい校舎の時は止まる」を読んだときは、登場人物のキャラが書ききれていなくて「これ誰?」というのもあったんだけれど、そこはさすが貴志さん。しっかり登場人物の書き分けもできていて、すんなりキャラがなじんでいく。一気にラストまで引っ張ってくれたので、文句なしの★5つ。 青砥さんと榎本のペア、また書いてくれないかなあ。

    0
    投稿日: 2010.02.23
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    貴志さんの本は「青の炎」を最初に読みました。 「青の炎」がとても面白かったので、次にこの本を読んだら物足りなく感じちゃいました(^_^;) なので★は三つです! でも内容は推理小説が好きな方にとっては面白いと思います^^

    0
    投稿日: 2010.02.11
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    長かった。 ただ、最後の仕掛けがすごい。よく考えたなぁ。 全体を通して、犯人が凄すぎる超人という感じがした。 さらっとやっていることの一つ一つが普通では出来ない。 他のミステリーの本と比べて、SFの領域と思ったので星3つ。

    0
    投稿日: 2010.02.11
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    若き女性弁護士と防犯コンサルタントが、密室トリックを様々な角度から検証し、解決へと導く。 防犯対策やビル管理等のディテールが細かく描かれていて読み応えあり。

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    投稿日: 2010.02.11
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    2部構成なんだけどⅠの部分がつら過ぎる・・・ぜんぜん読み進まない。 Ⅱになってからはおもしろくなってきたけど、なんだか長すぎに感じた。

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    投稿日: 2010.01.14
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    第58回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞作。 1章と2章で趣が異なっており、2作小説を読んでいるような気分になる。 1章は仮説検証型の展開で、いかにもな推理が構築されては否定され、読者である私も考えさせられた。 2章は一転して倒叙型ミステリとなっており、やや小説に有りがちな動機ではあるものの、トリックの解説を中心としてリーダビリティーが高い。 そしてなんと言っても密室トリックである。 使い古されたトリックに溢れている密室ミステリにおいて、意外性のあるトリックを用いたこの密室は評価できる。 防犯に関する知識も得られる、非常に面白い作品だった。

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    投稿日: 2009.12.09
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    ちょっと今まで読んだのとは違った。 でもやはり貴志ワールド。 ところどころ大いに端折って読んだ。。

    0
    投稿日: 2009.12.02
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    また★5つですか…!? って言われそうですが★5つです。 エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。 厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。 凶器は。殺害方法は。 この完全密室殺人を解くのは 被告人の無罪を信じる美人弁護士と 防犯コンサルタント!? 異色のコンビですが中々の組み合わせ 仮説を立てては覆され 最後にたどり着いたのは意外な人物だった… 青の炎も良かったですが こちらもなかなか…

    0
    投稿日: 2009.11.10
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    榎本のキャラが好きでした。犯人が意外すぎて驚き。ⅠよりもⅡの方が個人的には好きですね。最初はこの人誰だっけ?とか思いながら読んでいました。笑

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    投稿日: 2009.10.24
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    「青い炎」が好きだから読んでみた。 Ⅰでは誰が犯人か全くわからない状態での 推理にのめりこんで Ⅱではどうなるかにドキドキ… 貴志さんのほかの作品も読んでみたい。 2009/10/13-/15

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    投稿日: 2009.10.23
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    日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。

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    投稿日: 2009.09.28
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    疑う、疑う、疑う、これでもかと疑う。 ホラー作品を主戦場とする作者が送り出した初の本格的推理小説は、ビルを舞台とした密室殺人事件である。 作者特有の緻密な構成で、ありとあらゆる可能性を徹底的に検証する、その一つ一つが読者を引き込む説得力を有しており「嗚呼、また外れか・・・」そんな嘆息が止まない。 謎多き防犯探偵と、ちょっぴり天然な女性弁護士。 この2人の軽妙なやり取りもなかなかに見所だったりする、貴志祐介はこの辺も上手い作家である。

    0
    投稿日: 2009.08.29
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    日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠を取っていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本怪のコンビが、難攻不落に密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。 作者と法月倫太郎とのインタビューを収録。

    0
    投稿日: 2009.07.21
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    久しぶりに本格トリックを読みました。読み応えじゅうぶんでした。 可能性を次々つぶしていって、考えられる犯人はこの人しかいないというところになって、がらりと謎解きに入るところなんか、 読者の気持ちをくすぐる構成。榎本がぐずぐずと謎解きをするよりは、すっきりしてとても読みやすかったです。 いままで「本格、新本格」とうたわれたものを結構読んできましたが、 小学生の時に江戸川乱歩の「三角館の恐怖」を読んだときの衝撃を上回るものはありませんでした。 もちろん、まだミステリーに関しては無垢で、免疫はありませんでしたけれど、 「わ〜、すごい!面白い!」と思ったあの感覚をもう一度味わいたい、 もっと面白い本を読みたいという気持ちが現在まで続いてるといって過言でありません。 そういう意味で「硝子のハンマー」は、最近では珍しい緻密でうならせどころのある本格ミステリーでした。 密室も変な形の古屋敷や、ありえない場所に建っている豪邸とかではなく、 現代で普通にあるセキュリティで、死角のない状態を密室と位置づけ、 しかももうひとつドアの向こうで犯罪が行われているということは「二重密室」になります。 可能性をことごとくつぶされ、行き詰っていく主人公と一緒になって、頭の上に?マークがいっぱい浮かんで、ほんとうにミステリーを堪能しました。

    0
    投稿日: 2009.07.08
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    最初は何となく読んでた感じで、いまいち入り込めなかった でも、途中から一気に引きづり込まれた感じ 犯人にもちょっと同情してしまったなぁ・・・・・

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    投稿日: 2009.07.06
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    エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。弁護士純子は、逮捕された専務の無実を信じ、防犯コンサルタント榎本の元を訪れるが・・・ * イマイチ設定に無理があったような・・・

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    投稿日: 2009.06.18
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    密室ものの推理小説って好きです。 しかし今回は、前半は殺害された社長会社の社員たちをそれぞれ、犯人と仮定して丁寧に検証していくので、 ワクワクしていたのですが、犯行の手口がそろそろ解明しそうになる後半から、 突然、犯人の視点からの犯人の物語にかわってしまい、なんか、はぐらかされてしまった感じがしました。   推理小説としてよりも、真相究明に挑む弁護士と本業泥棒の防犯コンサルトのふたりのキャラクターが、 なんとも愛着が沸いて、このふたりの描写のほうが面白かったかも。 全体としては、まあまあだったかなあ。(って偉そうに(笑))

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    投稿日: 2009.06.05
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    王道マッシグラな密室殺人事件を 動機とか目的なんかはとりあえず後回しで 犯行の不可にのみ重点を置き解き明かしてゆく。 誰が犯人か、というよりは 誰に犯行が可能だったか、というところ。 探偵は、自称防犯アドバイザーと 第一容疑者の無実を信じる弁護士女。 謎のすべてが明らかになった時 物語は一転。犯人視点へ。   謎解きの前に犯人が明らかになり 若干、拍子抜けしつつも 別の視点、別の時間軸で作りこまれた二部構成は また新たな物語として楽しませてくれた。   そしてその2つの物語が交じり合う時 事件は終焉を迎える。   終わり方は少々アッサリ過ぎて物足りないか・・・   とはいえ 探偵のキャラの立ち具合といい 全体的に小気味よくサクサクと読めるところといい シリーズ次作にも期待できる感じではある。  

    0
    投稿日: 2009.04.22
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    おぉーっ...かなりの本格派ですね。 久々に王道の本格に相応しい内容で読み応え充分。 密室トリックやその動機、そして犯人...全てにおいて 納得できる秀作なんではないでしょうか? 本格にすべく恐らく物凄く丁寧に書いたと思われる 様々なディティールは緻密な取材に基づいて 書かれていて(多分ね)それをさらに読みやすく、 そして分かりやすく描写しているなんて、大変な作業なんだろうね。 ホームズ、ワトソン役のキャラもバッチリ!!

    0
    投稿日: 2009.03.30
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    2009/3/4 泥棒はよくて殺人はダメ。 まあ概ね同意見だけど泥棒に言われたくはないわな。 あるものを盗むことが即、誰かの死につながる可能性だってあるじゃない。 泥棒のくせに偉そうに殺人犯を全否定していたのが納得できない。 読者の立場でフィクションに対して「犯罪はいけない!」と叫ぶつもりは全くない。それどころか「そんな奴はやっておしまい!」って思うタイプ。 でもこういう登場人物は好きになれないな。 なんでかな? なんかカッコ悪い。しょぼい。小さい。 榎本径はそういうイメージ。 弁護士さんは好き。 ストーリーはおもしろいと思う。 でも榎本径を勝たせたここの神様が好みじゃない。

    0
    投稿日: 2009.03.04
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    第58回日本推理作家協会賞受賞作。 最上階の社長室で発見された介護会社社長の撲殺死体。 エレベーターに暗証番号,廊下に監視カメラ,窓は強化ガラス。 続き扉の専務室で仮眠をとっていた専務が逮捕されるが…。 弁護士と防犯コンサルタントのコンビが難攻不落の密室に挑む。 防犯について綿密に調べたことがうかがわれる情報の多さで, 様々な別解を挙げながらそれが否定されていく過程が面白く, 真のトリックについては犯人視点で描かれている点も面白い

    0
    投稿日: 2009.03.01
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    とても面白かった。キャラクターも強いのでシリーズ化してほしい!と思ったらされてるみたいなので続けて読もうと思う。

    0
    投稿日: 2009.02.08
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    完全密室殺人事件。 推理してはブーッ、推理してはブーッ。 で、トリックは全く読めず。…というか、無理です。こんなん読めません。 でも、犯人だけは半分くらいでもうわかってしまう。 犯人がわかってこその話もあるけど(あるのか?)、この話は違うのよ、最後までわかってほしくなかったのよ、という印象。 でも、おもしろくて一気読み。 青砥×榎本のやりとりはかなり好きだ。

    0
    投稿日: 2009.02.03
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    六本木センタービルにある介護サービスの会社ベイリーフ社は、9階から12階を占めていた。 社長室のある12階は、最上階にあたるのだが空気銃による狙撃の未遂事件があったために厳重なセキュリティを行った。 エレベーターには、暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。 入り口にある警備室には、常時警備員が在住してる。 日曜の今日は、株式上場まじかのベイリーフ社以外は休みだった。 昼下がり12階の社長室でベイリーフ社の社長が殺された。 事故の可能性もあるように思われたが、現場の状況から殺人と断定。 廊下にある監視カメラには、誰も映ってない。 社長室・副社長室・専務室は、通路を出なくても行き来できるので、仮眠を取っていた専務が逮捕された。 弁護士・青砥純子は、この専務の弁護団の一人だった。 依頼人の無実を信じた純子は、防犯コンサルタント・榎本径を紹介された。 二人は、捜査を開始次々と推理をして行くのだが・・・。 果たして二人は、この難攻不落の謎を解けるのか? 日本推理作家協会賞受賞作品です。 貴志祐介が、初めて本格のミステリーを書いた作品です。 この作品は、面白いですね。 前半戦の二人の捜査、後半戦の犯人の行動。どちらも読み応えあります。 この本格ミステリーは、ミステリーファンには、たまらないはず ミステリーの好きな人は、読んでくださいね

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    投稿日: 2009.01.21
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    なかなか読み応えがあったような気がします。 一生懸命生きていた犯人が道をはずしてしまった。殺人で。 ああ、ここで殺人さえ起こさなければと、読みながら何度も思ってしまった。 (最後のほうまで犯人わかりませんでした・・・・)

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    投稿日: 2008.11.10
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    第58回日本推理作家協会賞受賞作。  警備員、そして多数の監視カメラ、暗証番号で管理されたエレベーター、強化ガラス・・・セキュリティは完璧だと思われていた介護サービス会社の12階で、社長の死体が発見された。外部からの侵入は絶対不可能と考えられ、隣の部屋で眠りこけていたという専務が逮捕されてしまう。が、本当に彼が犯人なのか。弁護士の青砥純子(あおとじゅんこ)、そして防犯コンサルトの榎本径(えのもとけい)が密室の穴を探す。  今までの彼の作品とはだいぶ違って、かなり本格的な密室トリックに挑んでいる。前半は青砥・榎本コンビ視点、後半は犯人視点で。かなり高度なもので読み応えもあったのだが、なんというか、この人の作品としては物足りなさを感じた。密室トリックに最初から最後まで重点をおいたことが、あまりにも今までの作品との違いを浮き彫りにしたのかも。これはこれでいいとは思うのだけれど、私はこの人にはやっぱり、人間の狂気や欲望の怖さを期待してしまう。青砥と榎本のやりとりは好きなので、これはシリーズ化されるといいな。

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    投稿日: 2008.08.10
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    何度も可能性のある推理を提案しては否定していく。 うん。いろいろ考えられて面白いです。 この人の作品、ホラーが秀逸のようなので今度はそちらで。

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    投稿日: 2008.07.06
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    ハマって読むまでに時間がかかった。 結果的には面白かったんだけど、 第二部で犯人がすぐ分かっちゃうのは惜しい。 はっきり言ってヤだった。 最後までおいしいトコはとっておきたいのよ!

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    投稿日: 2008.06.29
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    犯人は以外な人だった(笑) 想像もしてなかったという・・・ この本は、弁護士と防犯コンサルの人だけのやり取りが多かったように思う。 トリック的に、高度すぎたぁ〜

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    投稿日: 2008.06.08
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    この人って本当に読みやすい文章ってか惹きつける文章を書くのが上手だよなぁ〜と読むたびに思います。とにかく続きが気になる。 この人の作品って結構ホラー要素が多かったけど、今回は完全密室殺人がテーマだったみたいで。 まさかそーんなことってあるんかい!!って感じですけど、かなりお薦めです

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    投稿日: 2008.04.03
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    「ISOLA」や「青の炎」でおなじみの貴志さんの作品。防犯コンサルタントの男性と女性弁護士が、密室殺人の謎を解いていくお話です。 防犯コンサルタントの話を聞いてると、どんな家に住んでてもプロの泥棒には敵わないんだなーと思いました。

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    投稿日: 2008.02.25
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    日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。 ※マニアックな密室トリックだなぁ、という感じでした。よくこんなトリック思い付くなぁ、と。榎本さんもカッコ良いし。それにしてもこの作者の作品は、今のところハズレがない。

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    投稿日: 2008.01.10
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    久しぶりの貴志祐介の本 ホラーかと思いきや、本格的な推理モノ まったく予想つかない結末 やはり、話のもって行き方は上手いと感じた

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    投稿日: 2007.12.25
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    Bookoffにて購入。貴志作品らしい精密さはあったものの、個人的には余り惹かれない内容。防犯において重要なのは怨恨を避けること、というのが一番印象に残った。どんな鍵だって時間(と執念)さえあれば意味がないらしい。そこを考えると人って怖い。0712

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    投稿日: 2007.12.02
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    密室トリック推理物?正直、別解や使わない複線は不要なんじゃないかと…それ抜いたら厚みが半分くらいになりそう。むしろ本筋とほとんど無関係な後半が面白かった。設定やキャラの立ち位置優先な構成のせいか、キャラ本体は演じてる感が強い。貴志作品はいつもそうか。

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    投稿日: 2007.11.16
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    貴志さんの本格ミステリー。 密室殺人ですが、読み応えありました。第2部の犯人立場でのストーリーも、貴志さんならではで、引き込まれました。 泥棒探偵(防犯探偵)と女弁護士のこのシリーズ、ぜひ続きが読みたいです。

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    投稿日: 2007.11.15
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    セキュリティー完備のオフィスで、介護会社社長の撲殺死体が発見された。密室の謎に防犯コンサルタントと弁護士が挑む。初めて貴志祐介さんの作品を読みました。「黒い家」とか「青の炎」とかタイトルは知っていましたが。本格ミステリはこれが初めてだったそうで。トリックが先にあって、それをいかに小説の中で表現していくかが作者の腕の見せ所なのでしょう。詳細なディテールも交えてうまく表現しています。ただ、犯罪に至るまでの犯人の行動と心理描写が今ひとつでした。あと、探偵役の人物の呼称がほとんど名字の「榎本」なのに、時々「径」と名前で書かれているのはなぜだろう?と思いました。

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    投稿日: 2007.10.28