
総合評価
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powered by ブクログTVドラマの原作ということで読んでみたわけですが、やはり主人公のキャラクター設定が面白い。ドラマでは完全に「いい人」ですが、原作では「悪い人」、ただし悪人ではない。探偵役としては面白いキャラ設定でした。 肝心の内容ですが、少し長いものの相当しっかりしたストーリーでした。長いのは様々な解が提示され、ことごとく消えていく経緯を丁寧に書いているから。中には自分なりの解も含まれていましたが、あっさり消えた。。。やはり密室ものは正解率低いな。 いずれにしてもなかなか面白かったので、シリーズ買いしました!
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログいまドラマで人気の「鍵のかかった部屋」の原作者が貴志祐介と知り、興味を持ったので購入。 勝手にホラー専門だと思ってた。 防犯コンサルタントと女弁護士のコンビが、密室殺人事件に挑む本格ミステリ。 探偵役の防犯コンサルタントのキャラが立っていて面白い。 事件編と解説編の2部構成の長篇。 防犯がらみのコネタがいっぱい挟まっているのもタメになる。
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半と後半にわけて、ストーリーが展開される。 前半は捜査する榎本や青砥のサイドから、事件の真相をあかすための捜査が 後半は犯人である男のサイドから、自分の経歴や犯行にいたるまでの経緯が語られる。 特に後半の倒叙形式で書かれている部分がおもしろかった。 以前「青の炎」を読んだときも感じたが、 犯人の視点で描かれるストーリーは、犯人の気持ちの変化や犯人の計画の細部が見れてとてもおもしろい。 「硝子のハンマー」に関しては、巻末インタビューでも触れられているように、榎本と犯人には何か共通する性質のようなものがあるような気がして、それも興味深かった。榎本の、「ちくしょう。こんなことを本気でやるとは。」というセリフからも感じられるとおり、榎本はこの事件を起こした犯人に対して何かライバル心、、とはまた違うが、通常の犯罪者とはことなる性質を感じ取っていたのだと思う。 榎本が警察官や弁護士といったような仕事ではなく、むしろ本当はかなり上手な窃盗犯だという設定もおもしろい。弁護士である青砥はそれに気づきながらも今後も榎本との名(迷?)コンビで事件を解決していくのだろうか。 このシリーズの次の作品も読んでみたいと思う。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ月9の原作が貴志祐介だと聞いて。 そこそこ長編のミステリー。でも後半はサスペンス。 なかなか面白かったです。 犯人は予想がついたけど、トリックはなかなか分かりにくい。 ミステリーかつサスペンスでトリックの謎解き、というのは結構良い構成ですね。一粒で二度美味しいみたいな・・・ 月9を3分だけ横目で見たので、榎本を大野で想像しようとしてたけど、いまいち想像つかない!!! ちょっと原作とキャラが違うかな・・・ あのドラマのビジュアルなら、もっともっと変人の寡黙なオタクっぽい人にしておいても面白いと思う。 なんか結構喋るしあんまりシリアスで謎めいていないのが残念・・・ この『硝子のハンマー』から、榎本&青砥のシリーズで3冊続いてますが、これが一番面白いです。 ていうか正直、後の2冊は・・・短編集なんですが・・・うーん(´・ω・`) 東野圭吾のガリレオシリーズを思い出しました。 やっぱりミステリーも作りこまれた長編の方が絶対面白い。 (ガリレオは短編・短編・長編となってて、長編の『容疑者Xの献身』だけ面白かった)
0投稿日: 2012.05.30
powered by ブクログ長編。前半は読んでも読んでもなんだか息苦しくて閉塞感を感じたけど、後半は引き込まれました。タイトルの意味にも納得です。ドラマとは違う榎本&青砥コンビの駆け引きが面白いです。続きも読んでみたい。
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログフジテレビで放送している「鍵のかかった部屋」の原作なのです。 手に取った時、「これ、厚すぎないか?」と思ったのだけれど、まあ、推理作家協会賞受賞作品でもあるし、せっかくの機会だから(何が?)と思って買ったのでした。 映像作品と原作とは別のものではあるわけで、登場人物の印象もかなり異なるのだけれど、でも、「防犯探偵」榎本径(ドラマでは大野智)の、オタク的な雰囲気は共通しているように思う。女性弁護士青砥純子(ドラマでは戸田恵梨香)のキャラはかなり違うように思うのだけどね。 密室トリックは・・・・・ううううむ。こんなんで本当に人が殺せるのだろうか?でも、かなり斬新かつ意欲的なトリックではあるよね。機械トリックの変形といえば変形なのだけれど、でもそれを突き抜けているような。 防犯探偵がビリヤードをやっているのが、ちゃんと布石になっているのは感心。 前半で、いろいろな可能性を消し続けるプロセスはいかにも推理小説の王道。 そのあちこちで防犯探偵のマニアックぶりが描かれているのも、シリーズ化を見据えたキャラクター造りとして評価できますよね。 弁護士との関係の発展もなかなか期待できそうな感じで。とは言っても、榎本は本当に不法侵入をやっているわけで、弁護士と仲良くなるには限界があるのではなかろうか・・・・ 犯人の登場のさせ方についてだけれど、「ノックスの十戒」もちゃんと守られているし(笑)、一応、フェアプレーと言えるのでは。 ・・・・というわけで、なかなか良くできた作品だと思うのだけれど、気に入らないのは後半の方。 ネタバレになるので詳しく書かないけれど、これはいけません。 前半とあまりにトーンが異なる。それに、本筋の殺人事件と関係のない話がえんえんと続く。いっそのこと、前半と後半の事件解決部分だけにしてしまって、後半のうだうだした部分は削除した方が、すっきりとまとまった作品になっていたのではないでしょうか。 一体、作者は、この部分で、何を描きたかったのだろう? まあ、こういうのが好きだという方もいるのだろうから、しょせん、好きか嫌いか、という次元の話ですけどね。 ・・・というわけで、意欲は買うのだけれど、あまりにもいろいろな要素をてんこもりにぶち込みすぎたために、まとまりを欠いてしまい、かつ、あまりに長い話になってしまったのではないかと、とっても残念な感じがしたのでした。
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログテレビでやってるドラマがおもしろかったので 古本屋で買ってきた本 大概、原作のほうがおもしろい!ってなるけど 珍しくドラマのほうが好きだなーとオモッタ ドラマの登場人物のほうがよりコミカルで 原作の登場人物のほうがよりクールかなー いつもミステリーを読むときは いちおう「犯人はコイツ!」とか「トリックはこんな感じ!」って 適当に予想してみるけど (推理するなんていうものではなく、あくまで適当) 久々にまったくこれっぽっちもかすりもせずな犯人とトリックだった (いやトリックは何読んでもいっつもまったくわかんないけど) もう1冊買ってあるので さっそくそっちも読んでみよう!と思えたということは 概ねおもしろかったということだと思う でも特別スゴイ!!!!!!と思わなかったので 星は3つにしておくー 4つでもいいけどなー
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログ後半の勢いに、前半がかすんでしまいます。 でも、やられたなぁ~って感じ。 ドラマとはまったく別物として読んだ方がいいかもしれませんよ^^
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログ少しだけ気になってて長期間放置してた本。 ドラマ化を期に読んでみようと思い、また放置‥笑。 内容はすごくよく考えられているなーと思いました(o^o^o)ノ でも、あんなに手を尽くす必要があるのかな?と思ってしまい… ★4つにしてみました。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログドラマ原作ということで。 かなりなボリュームでした。 しっかり読ませる小説ですが、読みやすい文章で、どんどん読めました。 文章だけだとかなり想像力が必要…難しい。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログこの本は以前から読みたいとは思っていたものの、かなりの長編な上になんか内容が難しそうでなんとなく敬遠していました・・・。 今回ドラマを見ているのですが、ドラマが面白いのでやっぱり原作も読んでみたいなぁと思い、手に取りました。 まず榎本さんのイメージがドラマと違うので、ちょっと戸惑いました。そして芹沢さんは原作に居ないキャラクターなんですね! 知りませんでした。 そんな風に始めはドラマの印象に引っ張られる読書となりましたが、読み進めるうちにドンドンのめり込んでいきました。 特に第2章で、視点が変わってからは一気読み 本格ミステリを読んだのは久しぶりですが、やっぱり面白い! 好きです、このジャンル。 そして、榎本のキャラがかなり好みでした。 飄々としていて、ユーモアもあり、得体のしれない雰囲気を持っています。過去に何があったのか非常に気になります。 今後明かされる事はあるのかな~。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログドラマが結構面白いので、本屋さんで平積みにされていた本書を購入。元来短編より長編が好きなので。 前半は貴志作品とは思えないトロイ進み具合で、何度も途中で放り投げそうになったのですが、後半に突入すると急加速。そこからは一気に最後までノンストップです。 ドラマでのキャラクターより本書の方が生き生きと描かれており、榎本は自閉的キャラと言うよりは、もっとニヒルで緻密で生々しい感じ。 同じ登場人物の本を何冊か読もうかと思います。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログ貴志さんの著書はホラーが多いから読めなかったけど(笑)、本書は本格ミステリーって感じだったので読んでみた。カラクリが図解して欲しいくらい難しかったけど、面白かった。ドラマも面白いので本書もドラマに出てくるのか、楽しみ。他のシリーズも読んでみたい。
0投稿日: 2012.05.21
powered by ブクログドラマ化されると知らず、つい最近購読w 結果、長編は実に面白い!という感じ。同防犯探偵シリーズの他の短編は、正直ちょっと微妙ですw 個人的には、キャラがもっと出ていた方が好きなのでw しかし、主人公はどう考えてもセキュリティの専門家で、現役かどうかが極めて怪しい元・侵入窃盗のプロ♪ 女弁護士は、恋愛の対象になるのかならないのかをシリーズが続く限りずっとやきもきさせつつ引っ張るんだろうな~なポジション。常識側(読者側)にいる視点人物。2部構成とは言え、全ては榎本が持っていく。それぐらいいいキャラしてる♪ ちなみに、ドラマ版でのキャスティングは、第1話しか観てないから余り言うべきではないかもですが、正直言って原作とはかけ離れているような… 榎本は、怪物くんみたく愛されキャラでは決してない、とw
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ今回の月9「鍵のかかった部屋」の原作シリーズの第一作。毎回、密室をとりあげて10回程度のドラマをあきさせずに持たせるのはプロットがたいへんやろうなぁ、と原作を読んでみたら、これがドラマよりはるかにおもしろい。(ドラマもなかなかいいできです。)この第一作はちょっとくどくて長すぎるかもしれないが、検証を何度も繰り返す、オーソドックスな本格ミステリの構成上しかたがないか。密室ものではきらわれる、堂々たる「機械的密室」だが、この大じかけはおもしろい。やってみたくなる(笑) 防犯(泥棒?)探偵榎本と女弁護士青砥のかけ合いもコミカルでいい。おすすめ。
1投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログドラマの影響で、買った本。 クールな榎本が大野くんに思えて仕方ない。 ちょっと専門的な部分が多くイマイチ、トリックがうまく思い描けない着替えするけど面白かった! 貴志さんこんなのも書けるのかと驚き。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貴志 祐介さんの、3,4年前の新刊がやっと文庫になった!! 大喜びで読みました。 トリックは、本当に考えもつかないようなもので。 犯人は、登場人物があまり多くないのでアタリはつきやすいですが。 見取り図も頭に入るくらい単純だったので、すらすらと読める感じでした。 知識の量がハンパないです。 後、青の炎にも見えるような、殺人の動機や心情の変化等、魅せてくれます。 でもホラーの方が好きかな…。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログドラマの原作が読みたくて読み始めました。 全然キャラ設定が違うので、はじめはどうもおかしな感じになりましたが、榎本さんのこの嫌な感じのキャラも好きです。いい!! トリックは、ほとんど理解できてませんが、最後も全然ハッピーじゃないし、それでも次も読ませる力はある話でした。
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ母のお勧めで読んでみました。サクサク読めて面白かった~ ドラマより径のキャラクターが、「悪」で面白かった 防犯意識も、高まったかも?
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ貴志祐介の作品は傑作ホラー「黒い家」以来なのだけど、こちらは密室ミステリー。 既に月9枠でドラマ化されており、これが凄く面白い♪んで、原作に手を出した。 なんというか、久々の本格密室モノ。そこらじゅうにトリックのネタがばらまかれ、 それらが確実に昇華していく王道タイプ。しかし、主人公を始めとするキャラクター がかなりユニークなので、読んでいて全く退屈しないのが凄い。 この作品は文庫本3冊でシリーズとされているのだが、1巻にあたるこちらだけが長編。 残りの2冊は短編集で、既にこちらも購入済みという状況。あっという間に読んじゃい そうだ(^^;)。 問題は、せっかく面白いドラマの方の元ネタを知ってしまわざるを得ないこと。 特にこの「硝子のハンマー」は、最終回近くで2週に分けてやりそうなんだよなぁ・・・。 ・・・ん?もしかして映画化?
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ貴志祐介の作品は何作か読んでいるのに、なぜか本作には食指が動かずスルーしていたが、テレビドラマの原作ということで家人が買ってきたのを読ませていただいた。 テレビのキャストを思わずに読むのは最初骨だったが、いつしか脳内オリジナルキャラへと変貌。 数いる本格推理作家と比べると盛り上げ等に今一歩な感もあり、個人的には人間ドラマとなりながらもトリック発想への必然が展開される後半部のほうが前半よりはるかに面白かった。 理路整然と本質を斬る榎本、人情味溢れる行動を展開する青砥のこの後の活躍が楽しみ。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログドラマを見て面白かったので購入。前半が事件の内容。後半はがらっと変わって犯人の人物像が描かれていたので、一瞬何が始まったのかと勝手な想像を膨らませてました。 トリックの別解をあげては捨てていき、よくこんなに思い付くな、と感動します。 非常に読みやすくあっという間に読み終わりました。また榎本青砥のコンビが絶妙でそちらも楽しく読めます。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログ前半は事件の概要と解明に向けてのスト―リ。 後半は犯人の生い立ちから事件発生、そして決着まで。 面白くて一気に読むことができました。 ドラマの人物設定とかなり違っていたのですが、これはこれでよかった。 他の作品も読んでみたいです
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天使の囀り以来の貴志祐介。 月九の原作となったと聞いて購入。 ドラマを見てしまったあとなので、榎本と大野がかぶる。 が、ドラマと小説では若干キャラクターに違いがあり違和感。 話は密室ミステリーだが、自分では絶対解けない内容。 果たしてこのトリックを解くきっかけを警察がつかめなかったのか疑問。 不満はあるが、一気に読めたので面白かったのだと思う。 教訓 鍵をかけただけでは安心できない。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログドラマ化原作、日本推理作家協会賞受賞作ということで、読む前のハードルが高すぎた気がしないでもない。 けれど。 後半の犯人視点の物語は、やはりちょっといただけない。もう少し工夫があったなら、もっともっと面白くなったろうにと思うと、なんだか残念で仕方がない。 このもやもやっとした消化不良気味の思い。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログびっくりするぐらい ドラマと原作のキャラが違いますねぇ。 ドラマのほうがあっさり上品なのに対し、 原作のほうはやたら人間くさい。 榎本、お前は本当はこんなキャラだったのか。 青砥さんはドラマよりも原作のほうが好きかな。 弁護士さんなわけだから、 やっぱりデキる女であってほしいし、 ある程度プライド高い女であってほしい。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ロクセンビル』こと六本木センタービルにて起きた密室殺人の謎を敏腕の女性弁護士と元泥棒の防犯コンサルタントが解決していくお話。犯人の手口はまさに破天荒。
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貴志氏の文章は読みやすい♪ 著者のはじめての本格ミステリーということで、飛びつきました。 二部構成になっていて、前半と後半で全く違う物語のように感じます。 密室の謎を解明するべく、考えられる様々な可能性を挙げていき、消去法で徐々に真相に近づいて行くのですが、とにかくその過程が長いので(笑)好みが分かれるのではないでしょうか。 長編にも関わらず先が気になって、珍しく電車の中以外でも一気に読んでしまいました。しかし、『犯人はおまえだー!』的な要素が無くて寂しかったので、☆4つです。
1投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログうーん・・・ うーーーーーーん・・・ 珍しく、感想が書けない。出てこない。 タイトル:硝子のハンマー=凶器と、最後に言ってる「十代は硝子のハンマー。世間を覆すパワーを持っているのにそのくせもろくて壊れやすい。ただ、硝子のハンマーは壊れてからが最も危ない」っての。 の、割には、ヒューマンドラマの話じゃなく、王道の密室ミステリーなんだよな。 ただどうも、どうも後味が良くないし、思い返してみるとどうにも頭がまとまらない。 一つの理由に、メインがないってのがあると思う。 前半は密室ミステリーを弁護士と鍵屋で解こうとする話。後半は密室ミステリーを作り出した犯人の話。 前半は素直にミステリーとして面白い。 女弁護士が孤軍奮闘して冤罪を防ぐため密室の謎を解こうとして、挙句トンチンカンなことを言ってみたり鍵屋にいじられたり依頼人に幻滅したりそれでも頑張ったりで可愛いし、鍵屋は鍵屋で謎に包まれ俺様で鼻持ちならない奴のくせに理詰めで一個一個可能性潰して意外にしっかりしてる。二人の探偵がいじったりいじられたり結託したりで仲良く事件を調べてく、ミステリー。 で、後半はガラリと変わり、子供の頃から恵まれない境遇で、それでも一人で頑張って生きてきた男の子の話から始まって、延々続くそいつの逃亡生活。 偶然見つけた一攫千金のチャンスをものにするために丹念に、丹念に、今までの知識を総動員して準備を進めて、しかもその過程で何回も殺人を犯すことに葛藤しながらそれでも自分に暗示をかけて、成功したらしたで、今度は逆に盗まれるんじゃないかと不安になって疑心暗鬼になってっていう、犯罪者の側から書いたヒューマン系。 東野なら確実に二冊に分けて、前半=事件解決わーい!後半=盗んだって仕方ないよ!かわいそうだよ!でもやっぱり殺人は・・・うーーん。っていうシンプルな楽しさと疑問を残してくれるだけであろうに、何故にこの2つの話を1冊にまとめちゃったかなーー。心の落ち着き場所がないじゃないか。 なんだなんだ。これは、「防犯の大切さとその仕組み、硝子の種類とその構造を学ぶ本」として読めばいいのか?くそー!わからん!心が落ち着かん!!
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログ年の暮れも迫った日曜日の昼下がり、 六本木センタービル、通称ロクセンビルの最上階から3フロアに オフィスを構える介護サービス会社のベイリーフには、 役員とその秘書たちが今日も出勤してきていた。 株式上場を控え、機関投資家へのアピールのために 介護ザルや介護ロボットを使ったプレゼンを行う予定があり、 そのための会議を休日返上で行っているのである。 午前中の会議が終わり、昼食を終えた社長の穎原は、 社長室のカウチでいつものように昼寝を摂ることに。 ところが、穎原は室内で撲殺死体となって発見される。 社長室前の廊下には監視カメラが設置され、 フロアにつながるエレベーターには暗証番号が設定されており、 また窓には強固な強化ガラスが嵌っている。 外部からの侵入は不可能に見えるため、 社長室と続きの間になっている専務室で これまた仮眠を摂っていた久永専務に嫌疑がかけられる。 久永の弁護を担当することになった弁護士の青砥純子は、 他に犯行が可能な者がいた可能性を探るべく、 万全に見えるセキュリティに関する調査を依頼するため、 防犯ショップの店長で防犯コンサルタントの榎本径を訪ねる。 食えない男といった風の榎本に不審を感じつつも 防犯に関する広範な知識と、洞察力を見込んで調査を依頼する純子。 二人は密室の謎に挑むが、調べていけばいくほど 他の人間には犯行が不可能だとしか思えなくなってくる。 果たして真相は? 難攻不落の現代の密室を突破するトリックとは? 寡作ではあるが、ハズレのない作家・貴志祐介。 最近も「新世界より」「悪の教典」とヒット作を連発し 注目を集めた貴志祐介の本格ミステリ。 貴志作品を読むのは「青の炎」以来2作目。 非常にきっちり構成された作品を書く作家だとは知っていたので 他の作品にも興味はあったのだが、手に取ることもなく今まで来た。 本作の大枠は、非常にスタンダードで王道的なミステリのそれだ。 密室内で殺人事件が起き、探偵役が調査に乗り出す、 そして最終的に犯人を特定し、解決となる。 前半で事件発生から調査、そして真相に至るまでを描き、 後半で別の視点から事件の裏事情を明かすという構成は シャーロック・ホームズが登場する長編作品のそれを思わせる。 古風といえば古風なのだが、本作から古臭さは感じられない。 古くからある枠組みの中に新たな要素を盛り込むことで むしろ新しさを際立たせる作品となっている。 豊かなディテールにより圧倒的な説得力を出す手法は、 「青の炎」でも見事な効果を上げていたが本作でもまたしかり。 防犯・セキュリティに関する多くの知識が、 探偵役である榎本のキャラクターや、 殺人事件に用いられたトリックの意外性、 そしてそれを解明するに至るまでの道程など、 作品を構成する要素のあらゆる箇所にちりばめられ、 それらに厚みを持たせ、魅力的に見せる効果を発揮している。 何より、貴志祐介はやはりストーリーテラーである。 本作は単なる謎解きパズルとしてのミステリではない。 そこに登場する人物たちはちゃんと「生きた」キャラクターだし 彼らの間にはきちんとドラマが生じている。 防犯やセキュリティに関する広範な知識も、 ただのひけらかしで終わっておらず、 作品の物語性を高めることにしっかり寄与している。 タイトルに、物語上の重要な意味を持たせる技巧といい、 精密に組み上げられた細工の美しさも実に見事。 まさに職人芸といったところか。 寡作であっても、多くの人が氏の作品を待ち続ける理由は、 いつもぶれないこの丁寧な仕事ぶりにあるのだろうと思う。 一流の仕事を見せてもらった気分です。 600ページがこんなに短く感じられたのは久しぶりかも。 近年の話題作「新世界より」「悪の教典」ももちろん読みますが さかのぼって「黒い家」などもぜひ読んでみたい。
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログ何度目かです。 ドラマが始まって、ドラマ大野径は原作と違うキャラになってしまっているんですけど、彼は彼でいい味だしてますね。より萌えによってる!(何度か萌えてしまい唇を噛み締めた) 密室殺人がテーマなので、何度も何度も、トリックを実験して卓上の空論じゃない…侵入するのに多少違法チックなことをしてしまうのが、彼のチャームポイントですね。車椅子探偵も好きだけど。 ちなみに私は大野径は大野としての魅力が多くて、キャラとしては原作径の方がすきですよ!!(探偵ならせめて!もっと!)
1投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ普段はドラマの原作、と聞いて本を選ぶことはない。 たまたま原作があることを本屋さんで知り、手にとってどんなのだろうとページを開いてみた。ふんふん、原作では弁護士の青砥さんが新人ではなくもう少し経験を積んでいて、芹沢弁護士はいないんだな。そして、主人公榎本は…、泥棒を本職とする防犯コンサルタント。 ドラマは1話完結なのだけど、この作品はこの本でひとつのお話。 トリックもすごいが、人間の作りこみもすごい。 前半は榎本と青砥が事件の捜査をしていく。可能性を考えては捨て、天然な(青砥の)案を試しては捨てる。犯人はどうやってビルに忍び込み、監視カメラの目を掻い潜り被害者を殺したのか。そして犯人は誰なのか? トリックが明かされる前に、後半犯人の独白が始まる。 この展開も、読者を(というかわたしを)引き込ませる。ただトリックをとくだけでなく、なんで犯人がこんなことをしようとしたのかも明かされる。新鮮です。普通だと、探偵(役)がトリックを暴き、犯人に突きつけて、観念した犯人が話し始める…というのが王道かと思う。でもこの話だと、犯人の生々しい感情が書かれていて、トリックを榎本に解かれて欲しくないような気持ちになってしまいました。 泥棒なんてことをしている榎本の意外な正義感や、青砥の天然さがとてもいいです。 どろどろ重たい場面もありますが、不思議に明るい読後感。 ちなみに気になったのは榎本の好み。これはシリーズ2作目にも出てくるんですが、「知的な美女」に自分の能力をひけらかしたい欲望があるらしく(笑) 現在第3作まで出てるのですが、もう2作目までは読破済です。榎本のことが明かされる(ことがあるのか分からないですが)のが楽しみです。 そして原作者の喜志さんがおしゃってたのをどこかで読んだんですが、そのとおり、榎本の神経質そうなところが大野さんにぴったり。青砥は戸田さんをもう少し歳を取らせた感じで想像しながら読んでます。
4投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ月9ドラマでやっているということで、本屋に並んでいたので購入。介護サービスを経営する会社社長の密室殺人を防犯コンサルタントの榎本径と弁護士の青砥純子のコンビが解明する。 ストーリーは面白いが、この榎本に感情移入できないこともあり、かなり手の込んだ緻密な手口だが正直細かすぎて途中で想像力が働かず。。結構好きなこの作者の小説の中ではいまいちかな。。 しかし、SF「新世界より」も読んだが、プロットが緻密だしとっても論理的に考える人だな、この人。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ久々にミステリーを読んで、このトリックスゲー!!と心の底から感服した気分を味わいました。 今まで貴志さんの作品は『新世界より』や『悪の教典』など、おどろおどろしい雰囲気の作品といったイメージが強かったので、こういう本格っぽいミステリーがとても新鮮に感じられます。 とにかくこの作品はミステリーとして内容の重厚さがハンパないです。 前半の推理パートでは魅力ある仮説が惜しみなく披露されてるし、後半の倒叙形式の話ではある人物の殺人に至るまでの丁寧な経緯と驚愕のトリックが描かれており、引き込まれるようにして読みました。 トリックはかなり突拍子のない奇抜な類のものだけど、現実味と説得力のある描かれ方をしているところが良いです。 加害者側も被害者側も特殊な事情を持っていないと起こりえない殺人事件でしたが、不思議とそこには必然性があり不自然さがないので、著者の力量のすごさがうかがえます。 しかし、厳重なセキュリティがこうもあっさり破られるとちょっと怖いような… あと、榎本のキャラ、好きだなぁ。 泥棒であることを隠そうとしない飄々としたところが魅力的。彼の過去がとても気になります。 最後の青砥とのやりとりはちょっとときめきました。でも、ドラマの方ではこんな展開なさそうな気がします。 ミステリー作品として、かなり贅沢感を味わえる作品でした。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ月9のドラマから入ったクチです。 青砥、榎本、共に原作ではドラマと異なる関係性になっています。どちらもほんの少しずつ気を強くした性格かなとは思いましたが、個人的に嫌とは思いませんでした。 内容についてですが専門的な要素がガンガン出てくるので、文字で読む分には少々わかりづらいかなとは思いました。 なので正直トリックについてはしっかりきっちり把握した!というよりはなんとなくわかったかなーくらいです。それでも解けずにもやもやという感じではないです。 いずれにせよ期待を裏切られた!ということはありませんでした。面白かったです。 120501
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今月9でドラマ「鍵のかかった部屋」をやっていて、その原作らしいので読んでみました。密室の話を、防犯コンサルタント(本当は泥棒?)が解決する話のシリーズの第1作で、長編です。ドラマでは最終回になるんでしょうか? 前半は高層ビルの最上階に入る介護ビジネスの会社の社長が密室で殺害されて発見されます。その会社では、介護ザルや介護ロボットが開発されています。弁護士から依頼された防犯コンサルタントが様々な仮説を検証していきます。主人公(嵐の大野智)と弁護士(戸田恵梨香)はだいぶキャラが違います。 本は2部に分かれ、前半は主人公が密室を解いて行く様子が描かれ、後半は、急に犯人の視線から、いきさつが描かれます。後半は貴志さんが書いた「青の炎」を思わせる感じです。非常に細部が詳細で、きっと丁寧に調べられたと思います。殺人の動機がやや弱いですが、面白く読めます。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログ本格ミステリ、とのうたい文句。 謎の道筋を理詰めで解き明かしていく。その謎解きに重点が置かれている分、キャラの描き出しはあまり重視されていない印象。 やや盛り込みすぎか? 読み応えはあって面白かった。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ月9ドラマ「鍵のかかった部屋」の原作。 防犯ショップの店長榎本径と30代の青砥純子弁護士のコンビが密室事件を解決していくシリーズ物。 某会社の社長が撲殺され、現場は完全なる密室。どんな方法で社長を殺害したのか、気になってしょうがなかった。 途中作者の思惑通り「もしかして……?」と思ってしまった。 ドラマと原作とでは榎本の設定も違うし、性格も少々違っている。こちらでは人を喰ったような、悪ノリもできるようなキャラで面白かった。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ120428 あ〜文句なしにおもしろかった。トリック部分を読みながらイメージした映像が頭から離れない。貴志氏のミステリは男性脳って感じで、知識欲的なものが満たされる
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ月9で大野くんが主演してるドラマの原作。 謎解きはディナーのあとで、がヒットして以来、本格ミステリーが見直されつつあるのかな。綺麗な本格ミステリでした。トリックも素晴らしいしキャラクターも良し。若い女性弁護士を主役級にもってくるとこが今風な感じ。本格はウケるが重厚はウケない。 純子先生のストレス解消法、ジム+エステ+チョコレート、大変宜しいと思います。
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログ連ドラが決まった榎本シリーズ第一作読みました。密室を暴くミステリー何だけど、主人公が鍵オタクだけあり、専門用語が多く、文章でシーンを思い浮かべるのが読んでいくのが辛かったです。(´Д` ) 伏線で「誰が犯人なのか?」推理を楽しめますが、密室を暴くのがメインで「事件を解決した!!」というしっかりした終わり方で無いのが残念。
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
防犯探偵が暴く密室トリック! 日本推理作家協会賞受賞作 月9ドラマ化ということでつい早めに読むことにしたが、 主人公のコンビはドラマとは全く異なる人物像であった。 まず防犯コンサルタント、榎本径は法律も軽く見ていて、自分自身には確固たるルールを護らせている。 「盗みは構わないが、殺人は赦されない」 コンビとなる弁護士、青砥純子は天然ボケでありながらも自分に信条を持ち、ときには鋭い指摘を行う。 本作は二部構成であり、Ⅰ部で事件の経過と探偵の推理が、 Ⅱ部になって犯人側の視点の物語となる。 若干詰め過ぎな点もあるものの、科学トリックを下地に、様々な情報が含まれており、 東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズに通ずるものを感じさせる。 ミステリ:☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆☆ 人物:☆☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆
0投稿日: 2012.04.24
powered by ブクログビル最上階、密室の社長室で社長が殺害される。 容疑者とされた専務の久永の弁護士・青砥順子は、無実を証明する為に防犯コンサルタントの榎本に調査を依頼します。 榎本があらゆる侵入の可能性を考え、いろいろな道具を駆使して様々な知識や技術を披露します。 防犯カメラ、警備員、暗証番号、鍵という幾つもの関門をひとつひとつ潰していって、ビルに侵入する方法を探っていく過程がとても楽しいです。 調査する探偵役でありながら侵入を試みる榎本が怪盗役でもあるのがおもしろい。 聞き込みといった地道な調査と違い冒険小説のようでした。 ビルへの侵入方法もおもしろいですが、密室での殺害方法がまたすごい。 このトリックを使った事件の探偵役として、防犯コンサルタントというキャラクターを充てたのが分かりやすく楽しめます。 いかにも怪しい介護ロボットの使い方も意外です。 着実にひとつひとつの可能性を当たっていく榎本とは逆に、弁護士の青砥純子が次から次へと突飛なトリックを思いつくのも楽しかったです。 専門的な知識が必要な為推理の余地はありませんでしたが、知らない世界を垣間見れました。 榎本と青砥のコンビもとても楽しい。 後半はがらりと雰囲気を変えて犯人側の視点になります。 とはいっても倒叙のように犯行当時の描写より、犯人の半生や心情に重きが置かれており、これはこれでおもしろいですが前半部分との違和感が大きかったです。 両方楽しめて二度おいしいというよりはどっちつかずといった印象。個人的には前半のノリで終わってほしかった。
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログ貴志さんは私が好きな作家の一人で、この方のホラーもミステリも大好きです。 だがISORA、テメーは駄目だ。 読んでいておもしろかったのは探偵のキャラ。 「盗みは良いけど人殺しは駄目」が信条とか、あんたはどこの怪盗だよ!と一つっこみ。 さらに、普段は冷徹な現実主義者のくせに、悪い事して手に入れた金で、女性弁護士(しかも悪い金だと知ってる)を食事に誘うという、なかなか恋愛にはファンタジーな行動をとってしまうギャップが良かった。 あとこれも好みだけど、やはり題名の意味が物語のラストで分かるのは読んでいて気持ちが良かった。 それと何と言っても密室トリック!この手のトリックでもう真新しいモノはないだろうと若干諦めていたので、久々にテンションが上がった。 ただ、事件の中で起こった出来事を、あるページまでは知らない筈なのに、いきなり主人公が当然とばかりにそれに関する質問をしたりするので、「あれ?ページ飛ばしちゃったかな?」と戻って確認しては読み、確認しては読み、が何回かあったので、星4つ。 正直このままのキャラでドラマ化して欲しかった……
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ久々にテンポ良く手に汗握るミステリーを読んだ。 嵐の大野くん主演ドラマ、『鍵のかかった部屋』の原作本だ。ドラマを見てから読みはじめたが、どちらもそれぞれに面白い。 原作の榎本は本当の泥棒で、実はお店の経営者。人を信用していなくて、周囲を防犯グッズで固めた勝負師みたいな男。 そんな榎本が、目の前に現れた青砥に心引かれる様子がなんだかいじましい。 そんなラブロマンス?も臭わせつつ、やはり圧巻なのは心理描写。 犯人が犯行にいたるまでの心情が、ページをめくる手を休ませない。 殺して、何が悪い― 欲望のために、殺すのか― 最後には読者まで成し遂げた気持ちになってしまう。 久々の良作!犯人は種明かしまでわからない。 ぜひご一読を!
0投稿日: 2012.04.18
powered by ブクログさすが貴志祐介なストーリーテリングです。密室トリックが知りたくてサクサク読んでしまいました。ただ、主人公の一人である防犯コンサルタント榎本のキャラクターが個人的にいまいちでした(あまり共感出来ない。)。月9で嵐の大野君が演じるとの事。こちらは期待です!
0投稿日: 2012.04.16
powered by ブクログ後半 犯人目線での章が読んでいて中だるみした。 生い立ちまではよかったのに・・・ 読むのに時間かかってしまった。。。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ読んでてちょっと中だるみ 読んでて、ちょっと中だるみ!!
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ探偵のキャラクターと考え抜かれたトリックが秀逸。 犯人が何をしてるのか良くわからない点は気にしないことにして… 最後のシーンはくすりとさせられました。
0投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログ貴志さんの本格ミステリ!「青の炎」以来です。 密室殺人の謎。 トリックは斬新だし、面白いのですが少々盛り上がりに欠けます。 今までのホラーが、あまりにもインパクトありすぎたのかな(笑) それでも練りに練ったプロットが素晴らしく、中々楽しめました。 第一部と第二部では、視点が入れ替わっているのが面白いです。 犯人の過去話が続くので、冗長になるかな…と思いきや、 想像以上にのめり込んでしまいました。 探偵役の榎本の素性が知れないのも良いですね~。 そこまでやるかい!とツッコみたくなります。防犯コンサルタントなんだよね…
0投稿日: 2012.04.06
powered by ブクログ途中で話の視点が変わる割には煩わしさが感じられない珍しい作品。密室の出来やいろんな方向からの社会への切り口はお見事と感心しました。
0投稿日: 2012.03.29
powered by ブクログ久々に貴志作品を読みました。 ドラマ化前に読んでおかねば、と思い読み始めたら、 スラスラと読めて面白かった。 ところどころでてくる数値などは考えると面倒なので、斜め読みしましたが。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ【再読】意外なトリックに意外な犯人。 しかも探偵は泥棒。 ただ推理の過程を描くのではなく、犯人が犯行に到る経緯もストーリーになってて読みごたえあり。 でも、森博嗣もビックリのトリックなので、犯行時の描写だけではあんまり想像できてない(笑)
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログおもしろい。 貴志さんの文章って無駄がなくページ数が多いのにスラスラ読めます。 東野圭吾さんの本みたいに多角的に物語を進めていくのもいいけど、これは1部と2部に分かれてて1部が終わったあとは登場人物を含めて全く別の話になります。 でも勿論最後は1部とリンクして物語が終結をむかえます。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半の密室の謎解きと検証の繰り返しはちょっと乗り切れない物を感じたけれど、後半の犯人サイドのお話になってからは一気に読めた。すると次のお話が読みたくなっちゃったわ。ドラマも大野君がどう榎本を演じてくれるのか大いに楽しみ♪
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログ前半は主人公コンビのキャラで推理を楽しみ、後半は登場人物視点でページがどんどん進んだ。「貴志節」をこよなく愛する自分なので★4だがトリックや全体的評価は★3。
0投稿日: 2012.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雨に濡れられたせいで、2年強ぐらい放置したままになっていたこの本、 最近になって同著者の「狐火の家」をたまたま購入したことをきっかけに漸くその中身を繙くときがやってきました。実に長かった… そして、読んでよかった!と思える内容でありました。満足しております。 貴志祐介にしては珍しい、というかこれで初だったと思うのですが、推理モノのミステリー。 黒の家や悪の教典を手に取って読んでいた私からすると、あえてこの手の王道な内容の本を避けた、あるいは苦手としていたがゆえに書かなかったのかと思っておりましたが、そんなことはありませんでした。あとがきを読む限りでは若干思いつきで突拍子のないトリックの内容だったそうですが、それでもかなり精緻に凝らされた趣向の事件でした。 中盤から始まったエピソード、榎本の過去かと最初は思っていましたが、まさかあの人物のものだとは…思ってもみませんでした。まだミステリーの先を読む力は私にはないのかなあ。 結末は意外にもあっさりしていますが、榎本の捜査、推測、そして"あの人物"の濃厚な経歴に惹かれてすぐに読み終えてしまいました。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ久しぶりに読んだ謎解き。まあまあ面白かった。が、ちょっと探偵が勝手に人の部屋に入ったりするあたりがしっくりこないし、キャラ設定ももっとうまくできた気はするが‥ 2/25/2012
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
純子・榎本シリーズの1作目。 密室謎解きに特化したことに好感が持てる。後半の物語は不要かな。このシリーズは、3作目が一番好み。
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログビル最上階で介護サービス会社社長が撲殺される。監視カメラによって作られた密室状況下での事件の謎に、防犯コンサルタントと弁護士コンビが挑む本格ミステリ。 *** 好みに合わなかった、残念。 不満なところ:終始説明口調の探偵役/解説なしの専門用語の羅列/執着的なまでの殺人の動機/打ち解けてるのかよく分からないドライな探偵コンビ/「閃いた。なんで気づかなかったのだろう」的な煽りが度々/犯行トリックの必然性、等々。 面白かったところ:ビルのワンフロアを密室に仕立てたこと/探偵役、犯人両方の描写があり、それらが最後に収束する展開。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ密室での殺人事件。犯行に使われた手法は面白い。続きが気になって読みふけってしまうというのはあるけれど、防犯コンサルタントと女性弁護士という探偵役は少々クラシカルな印象。この厚みがあるなら、もう少しキャラクター造型が欲しかったかな。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ本格ミステリとしてのトリック、謎解き、探偵のキャラクターについては面白く読めたものの、全体的に冗長な印象を受けた。 犯行に至るまでの背景や、被害者の仕事について、また、探偵の本職について詳しく書かれているので、読み応えのある作品だった。 残念だったのは、それぞれに多くのページを費やしてしまったせいで、描写するキャラクターのが切り替わるたびに別の話を読んでいるようにも感じられ、独立した話をむりやりつなげたようにも感じてしまった。 個人的にもう少しスピード感のある話が好きなので、少し評価は低め。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ不可能と思われる状況で起こった殺人事件。容疑者の弁護団の一員である若手女性弁護士は、容疑者の意思を無視した弁護方針に納得ができず、防犯コンサルタントと自ら称する胡散臭い男と組み、独自に事件を調査していく…というおはなし。 「黒い家」が面白かったから買ってみた、二冊目の貴志祐介作品。「黒い家」は登場人物が強烈に個性的だったけれど、今作のそれも同じく個性的かつ魅力的。「若手弁護士&防犯コンサルタント」というダブル主人公で、続けてシリーズものとして刊行されているみたい。 ホラー要素多めの「黒い家」と比べて、こちら側は正統派(ではないかもしれないけれど)ミステリ。ミステリも好きだし、登場人物も味があってよかったけれど、ホラー風味を求めて買ってしまったから少し拍子抜けしてしまった。 最後まで楽しめたけど、普通のミステリとしては次巻は買わないかもしれないなぁ。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ本格派の推理小説です。被疑者の弁護士、防犯アドバイザーのコンビが繰り広げる推理展開と関係者の背景が分かっていく過程が、丁寧に描かれていて面白かった。結論がどうこうというよりも推理をそれだけあらゆる角度から見て仮定してみる作業が他の推理モノよりも本格派、と付けたくなる理由。
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログ大きく2部構成に分かれていて、前半は弁護士と本職は泥棒の防犯コンサルタントが密室の謎を解こうとする本格ミステリ。次々に仮説を立てさせては使い捨てていく中盤の三転も四転もする展開の気前よさ。そこから転じて第二部では犯人の視点で綴られる倒叙ミステリになる。 どうもレビュー読むと倒叙ミステリになってから面白くなくなったとか、作者は犯人の心理を描きたかったのかとか言われてますが、何を言いなさるかね。わたくしは2部に入ってからニヤニヤしっぱなしでしたよ。 普通ミステリというものは、特に探偵役が登場して「それじゃ今から謎を解きましょう」というものは、過去の話――すでに終わってしまったことの話をすることで終わる。密室の謎を解いて犯人当てるにしても、密室が作られた過程や犯人が被害者を殺した場面は既に終わってしまったことであり、探偵の論理はそれをなぞることしかできない。『硝子のハンマー』が面白いのは、著者オリジナルと言われる大胆な殺害方法やそれを成立させるためのミスディレクションもそうだが、ひたすら犯行に至る過程を現在形で解き明かしていこうとするところにある。 倒叙ミステリとなった第2部で描かれる主人公の心理描写や犯行に至る動機は大して重要じゃない。お座なりと言ってもいい。それらは「取り敢えずの説明」ほどしかウェイト置かれてない。著者が本当に重要視しているのは「今ここ」で何が起こっているかの出来事性、現在進行形の語りである。 第1部の探偵パートと第2部の倒叙パートとが拮抗した関係にあり、常に出来事は過去へ向かうのではなく、今ここから未来へと開かれている。 これが面白いんですよ。
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログ『鍵のかかった部屋』のレビューを見て、まずはシリーズ第1作目を読んでみた。この作者が正統派本格密室ミステリーを書いていたとは驚いた。 暗証番号や監視カメラなどのセキュリティで守られた会社で撲殺された社長。逮捕された専務の無実を信じる弁護士純子は、防犯コンサルタントの榎本と共に真相に迫る… 前半は介護業界や防犯設備の蘊蓄も面白く、二人の探偵役が様々な可能性を検討していく。後半は一転して犯人の倒叙形式となるが、この作者の本領は端正な本格よりやはりこちらのような気がした。 とはいえ弁護士と防犯コンサルタントコンビの掛け合いは面白いし、殺害トリックも意表を突かれたので、ミステリとしても十分楽しめた。 シリーズの続きもぜひ読みたい。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おーもしろかった。 探偵役が××(ネタバレ)なのが良かったな。 ただ、真相が私の苦手なタイプだったのが残念。 犯人が、え、そいつ?みたいな感じだったのが私は苦手。 やっぱり犯人と被害者は何らかの関係があった方が面白い、と思う。
0投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ読み応えありました。 実際手に取ると分かりますが、文庫版になってもかなりの厚さです。 弁護士と防犯コンサルタントのコンビが密室の謎を解く話です。 青砥純子(あおとじゅんこ)弁護士が、 防犯コンサルタント(ぶっちゃけ泥棒)の榎本径(えのもとけい)に、 弁護人の無実を証明するために密室解明を依頼するんですが、 前半はいくつもある可能性を一つ一つ検証してつぶしていく過程を、 後半は一転して、真犯人が犯行に至るまでの経緯が描かれています。 一番最初に、犯行当日の人の動きが時間と共に読者に提示されて、 本格ミステリー仕立てになってます。 青砥弁護士が、真っ当な正義感で対応するのに対し、 榎本径は、自分が泥棒だと疑われていると感じているはずなのに、 しれっとしているのが面白かったです。 榎本径自身のバックグラウンドや独白はほとんど無いのですが、 青砥弁護士から夜中に電話がかかってきた時も、 「出先です。」と返答しちゃったり。 事件が解決した後に、やはり青砥弁護士と電話でやり取りするんですが、 くすっと笑える内容もあって、なかなか複雑で興味深い人物のようです。 真犯人に関しては、怖かった。 焦燥感というのか、どこにも逃げ場が無い感じがして、 後半はぐいぐい引き込まれるように読みふけりましたが、 大変疲れました。 榎本径という人物に興味が沸きましたので、 次作も是非読みたいと思います。
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログ久しぶりの貴志さんの作品を読んだ。 題材は「密室殺人」とベタ。 第1章の女性弁護士と防犯コンサルタントによる謎解き。 第2章の犯人視点による犯罪までのいきさつ。 最後にそれが絡み合う。 いい構成だと思います。 読みやすいし、面白かった。 久々の星5つ。甘いか!?(笑
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログとあるビルの最上階の一室で殺された会社社長。 現場は嵌め殺しの窓、エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。 完全な密室を打ち破るべく、弁護士純子は防犯コンサルタント榎本の元を訪れるが-- 「密室」を舞台にしたミステリシリーズ第一弾。かな。 物語としての面白さみたいなのは据え置きで、「どうやってこの密室トリックを生み出したのか」というのが最大の読みどころじゃないかと思いました。 逆に言うとそこが気にならない人は確実に面白くないとは思う。犯人の犯行に至った心理描写とかそういうのもあるにはあるけど、明らかに本筋とは完全に別という感じだし。 自分は・・・まあそこそこに楽しめました。密室トリックなんてもうやたらと出尽くしているだろうに新たに考えたってのがなかなかに面白かった。流れとしてはあんまり無理のないトリックというか真相ではあったし。
0投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログ10年ぶり?貴志祐介を読んだ。 完全密室殺人を防犯コンサルタントと称する泥棒と女性弁護士が謎とく本格ミステリー。面白かったので、シリーズ続編も読みたい。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログ著者のファンで特に「新世界より」「黒い家」「クリムゾンの迷宮」などが好きだ。つまりホラー・SFのファンなのだ。ミステリは15年ほど読んでいなかった(ミステリは好きなのだけど)。その私がミステリを読もうと思ったのは著者が書いた本だからだ。貴志祐介なら絶対外れは無い!との信頼の元で購入した。 読みながら久々のミステリということで、最初はだるいな~と思っていたが、早々に事件が起こるのでラッキーだった。そして、本業泥棒の榎本と美人弁護士純子のホームズとワトソン的な二人による密室殺人の謎解きへと続く。このコンビ、次から次へとトリックを考え出し、実証してはこれは駄目だこれも駄目だを繰り返す。非常にアイデアリストなのだ(つまり著者がアイデアリストなわけだが)。その方法がどれも面白く、それをメインにして作品終了!ってやっても充分お金が取れるものである。中でも、ビデオを使ったトリックは最高に面白く、これで終わったのかな?と思いながらまだページ半分だしなっと訝っていると、全てをひっくり返す最強のトリックがあったんですね……いやあ、凄い。 その最強のトリックが殺人者目線で実行されるとき、不謹慎にも私は興奮した。こんなやり方で人が殺せるんだぞ、って自慢してるような感じ(殺人に興味はないのだがこれは凄い)。著者はこの殺害方法を最初に思いついたというんだから素晴らしい。 著者独特のホラーテイストは人物の書き方の嫌らしさなどにおいて健在だし、ミステリを読みなれていない人にも必読だと思う。ミステリファンにももちろんオススメ。絶対に面白い。 私はミステリをこれからもう一度読むことにした。是非ご一読を!
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログ私、貴志さん大好き。 私、緻密なトリック説明に終始しているミステリー苦手。 この二つが戦った結果…後者が勝ってしまいました。 防犯グッズ屋の店長は実はその知識を活かして盗みを働く泥棒。 しかしそんな彼だからこそ解ける防犯を逆手にとったトリック! …種明かしまでの道のり長い… …種明かしが長い… なんと言うか、綿密に作ってあることは確かだし、ミステリーとして賞をとることに異論はないんですが、貴志さんじゃなくていいよな、という作品でした。 2009年10月21日 13:57
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログ貴志先生に無理なミステリー作品は似合わない・・・ 名作「青の炎」から、4年半に渡る長き沈黙を打ち破り刊行した、貴志先生初の本格ミステリー作品。 株式上場を目前に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見される。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防犯ガラス。厳重なセキュリティ網が破られ、自室で社長は撲殺された。凶器は?殺害方法は?すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。弁護を担当することになった青砥純子は、久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント・榎本径の許を訪れる・・・。 本作は、事件発生からトリック検証(完全解決前)までの第1部と、犯人の視点から展開させ論理的に犯行を解明していく第2部から構成されており、変則的な倒叙形式のミステリー作品といえる。しかし、この2部構成が全く噛み合っていないことから、多くの読者は困惑させられたに違いない。そもそもミステリー作家ではない、貴志先生のチャレンジ精神には一定の理解を示すが、残念ながら貴志先生の実力からすれば、同ジャンルでの合格ラインにはまったくの未達と言わざるを得ない。 シリーズ化を意識した女弁護士と防犯探偵のコンビキャラの確立、奇想天外な密室殺人トリックへの拘り。それらが作品に奥行きをなくしてしまっている気がして止まない。読者によって好みは分かれるだろうが、個人的には第2部主体の一部構成とし、犯人の生い立ちや深層心理、そして殺人に至るまで心境の変化を細かく描き、逃れようのない運命の中での心の葛藤まで展開して貰えていたら、ここまで軽い仕上がりにならずに済んだのではないかと思う。犯人視点でありながら、まったく犯人の心に寄り添えない第2部では倒叙の意味すら感じらず、犯人の行動原理が浅薄なままに、犯行の手順だけを執拗なほど細かく書き連ねるやり方では、結局、作られた臨場感の粋を抜け出せない。特に恨みもない人間に対して、あまりに緻密な手法での殺人をしかけるその過程のみが克明過ぎ、中途半端な犯人の人物造詣とのアンバランスから、結果として安っぽい作り物の印象を受けてしまう。 貴志作品の魅力である、人間描写、心理描写、人間関係の怖さといったものがまるでなかったのが何より残念。他の作家の作品であればそれなりに評価されるのかもしれないが、読者が貴志先生に求めているのは、決してこの程度のものではないはず。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログおもしろかった! おもしろかったけども、探偵さんの中休み的なところがあり、そこが、うーんかなぁ、ああ、いや、真相を、いや、読んでみてください。読んで、感想を僕に聞かせてください。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ完全密室状態だと思われた殺人の予想外のトリック。 第一部と二部でガラッと雰囲気がかわるが、最後の著者のインタビューを読むと見事にミスリードされていたなとわかった。 題名、構成ともにうまいなぁという感じ。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログビルの最上階で行われた密室殺人。 容疑者の弁護にあたる弁護士青砥純子と、 防犯コンサルタントの榎本径は事件の真相解明に当たるが・・・ 純子と径が真相究明するパートと、 犯人の視点から描かれるパートの2部構成となっているが、 複数人称視点で交互に描かれる構成の方が良かったのではと思う。 しかし、介護猿、介護ロボット、複数犯説等様々な案が出ては消え、 なかなか明らかにならない真相、タイトルに仕組まれた伏線。 600Pにも及ぶボリュームであったが、どんどん読み進む。 大変楽しく読める内容だった。 純子と径のコンビはシリーズ化されている。 次作「狐火の家」も読もうと思う。
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログ貴志祐介の本格ということで楽しみだったけど、やはり物足りなさが… トリックは面白いし、ストーリー自体も悪くない。 恐らく探偵役に魅力が足りない気が… まあ好みもあるし、慣れもあるかもだけど… 次回作に期待しよう。
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011/10/2 阪急西宮ガーデンズ Book firstにて購入。 2019/3/6〜3/13 日本推理作家協会賞受賞作。 貴志祐介作品には珍しい本格もの。完全なる密室で起こった不可能と思われる殺人に、弁護士の青砥純子と防犯探偵榎本が挑む。いやいや、面白かった。このコンビの続編もあるようなので、楽しみ。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ウワサ通りの秀作。 防犯セキュリティーの蘊蓄が読ませる。 防犯探偵という設定は秀逸。 トリックは大した事ないが見せ方がうまい。
0投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログ長いことかかってしまった… ハマり所が解らん上に天使の~同様専門的な言葉が多くてどうしても読み飛ばしてしまう、、硝子に興味はないでござる 結果面白いと感じる所も読み飛ばしてしまってるんやろうな~ 次はカラっとしたの読みたいが貴志本積読二冊ある。。
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ推理というより、終始早く展開を知りたくて読み進めた感。二部構成もので、後半は犯人目線での物語となるため、推理目的で読むと犯人がわかってしまいガッカリするかもしれない。このあたり島田荘司とは真逆。 トリックのディテールを考えると本の厚さは頷ける。ミステリとしての魅力は希薄、でもトリック解明に至るプロセスの知識量や緻密さには舌を巻く。
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログそこそこおもしろかったけど、貴志さんらしさがない。ゾクゾク、ハラハラ、専門的知識が多いけどすっと頭に入ってくる、ページをめくる手が止まらない…!というような。今まで読んできた貴志作品にハズレがなかっただけに残念。青砥、榎本のキャラは好きだな。
0投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログシャーロックホームズ系の探偵とワトソン系の弁護士のコンビが密室殺人を解き明かす。 何度も正解にたどりつきそうになり、失敗するところが、好奇心を倍増させる。 久しぶりに楽しかった。
1投稿日: 2011.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
王様のブランチで防犯コンサルタントシリーズと聞いて、興味を持ち、第1作目を図書館で借りてきた。 大好きな作家平野啓一郎と同じ京大出身ということで期待していたが、話の展開が突飛で、無駄な情報が多すぎる。 1秘書がもってきたカツラ 女優を目指している秘書が、持ってきていた。 舞台で利用するものだろうか? いくら貧しい小劇団で、出演者が小道具を持ち寄ることにしても わざわざ殺人事件の日にもってきた理由はなにか。 その後に弁護士が早着替えの推理をするための伏線じゃないよね、まさか。 2秘書がしきりに言っていたお祝い 女優を目指している秘書がやっている舞台が好評だからの祝いか? 公演日が終わった後ならわかるけど、いまいち納得できない。 3警備員今井が浴室天井に隠していたもの 体感機としても、わざわざ隠すだろうか?持つこと自体が犯罪になるものという印象は受けなかった。 上の3つは読み終わった時に、ぱっと思いついた謎だ。 どれもこれも思わせぶりに記載されているが、犯行とはまったく関係ない。つまり無駄な情報で、話の腰を折るし、登場人物たちの魅力を半減させていく。 きっとこのシリーズを通してのことになると思うが、侵入が正当化されているのも気になる。少なくとも警備員2人は、推理とは全く関係なく家宅侵入され、プライバシーを簡単に侵害されている。
0投稿日: 2011.08.20
powered by ブクログこれは面白かった。僕は貴志さんの本は22歳くらいの時に読んだ「クリムゾンの迷宮」からの大ファンなんですけど、あんまりこの人は本格ミステリィは書かなかった。そこをあえて今作で挑んでるんですけど、世間の評判はぶっちゃけあんまり芳しくない。理由はなんか貴志さんらしくないってのが多いんですけど、僕は誰それが書いてるからとかあんま無いヒトなので普通に面白かった。まぁ貴志さんの書く世界観が好きな人にはちょっと違うのかもしれんけど。
0投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログ貴志祐介だからSFとかホラーかなと思ったら、本格的なミステリーでびっくりした。防犯コンサルタントの榎本径と弁護士の青砥純子がビルの12階で起きた密室トリックに挑む。防犯コンサルタントとは名ばかりの本業が泥棒の榎本径と青砥純子とのやりとりが好き。
0投稿日: 2011.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーからの路線変更なの?と思った 「青い炎」は別として、「黒い家」とか「天使の囀り」、「ISOLA十三番目の人格」なんかはホラーだったのに、この「硝子のハンマー」は本格推理物密室系。 第一部は弁護士と防犯コンサルタント(泥棒らしい)からの視点。 第二部は犯人からの視点。 さて、密室のトリックですが、そんなんでできるの??という感じでした。 トリックのセッティングのくだりが、頭では想像しにくく、わかりにくかったかなぁ。 本のタイトル「硝子のハンマー」ですが、そのまんまですねぇ。介護ロボットがなければ出来ないトリック。もともと社長が脳梗塞を以前起こしていて、頭への衝撃に弱かったり、とか偶然にうまくいった感じですね。 あのトリックは警察に信じてもらえるんだろうか。複雑なトリックなので犯人は得意になって話しそうだけどね。でも、刑務所で消されそうな予感。 あと、一部と二部に分かれていたせいで、長く感じたなぁ。
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログ青の炎の作者、貴志佑介の長編小説。 自分が今まで読んできた本の中では分厚い部類で、 これ読み切れるかなーと思っていたけど心配無用でした。 大きく2つの部に分かれており、前半は事件のあらましと 登場人物の紹介だったり、各それぞれの視点からの行動だったり。 後半は犯人目線。生い立ちから事件を起こした動機、トリックだったりで前半も後半も満足な内容でした。 トリックは大仕掛け過ぎてこれはわからんだろー!って感じでしたがいい意味で裏切られた感でした。 最後の最後にまた驚きのエピローグが・・・。
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく長すぎる。終盤の犯人側からの犯行計画と実行は『青の炎』を思い出させる。ただ榎本さん以外の人物に魅力を感じなかった。
0投稿日: 2011.06.01
powered by ブクログ努力の甲斐なく探偵に敗れる犯人。 しかし、完璧と思われたセキリュティーにこういう穴があるとは、驚きだ。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ後半から面白くなっていった。 もうちょっとコンパクトにしてもよかったのかなと思う。 長くて、途中飽きそうだった。 我が家の防犯も考えなおさなきゃな。。 読み終わってみると、タイトルの「硝子のハンマー」の意味が良く分かる。
0投稿日: 2011.04.06
powered by ブクログビリヤードの9ボールと密室殺人を重ねての推理。なぜ、サンタクロースは私たちには見えないのか?20億の家庭を24時間で全家庭をまわるには1家庭に2万分の1秒しか立ち寄れず気がつかない。未公開株式の相続税、防犯セキュリティー、介護ロボット、外人ハウスなどいろいろなアンテナを張り知識が豊富だが、前置きが長すぎる。硝子のハンマーで本当に人が殺せるのだろうか?
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ「アリバイも密室も、崩されるためにあるのよ」 初めて読んだ貴志さんの作品。ほかの作品とは少々位置づけが異なるようです。 全590ページにわたる長編ですが、どんどん引き込まれて一気に読みました。 防犯コンサルタント・榎本の謎さ加減がとても良い。気になる! シリーズもので展開してほしいです。
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログミステリーとしては割と王道的な話の展開 登場人物が仮説を挙げては潰すを繰り返して最終的に犯人にたどり着く感じ 純粋にミステリーを楽しめる小説
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログ途中から犯罪者の目線になっていて、 貴志祐介らしいなぁと思いました。 榎本さんがとても恰好良かったです‼
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログ元・空き巣が探偵役というアイデアが良い。 証拠集めに不法侵入する推理小説なんて初めて読んだ。 しかし、話の骨子は極めてフツーな感じ。 シリーズ化が向いてそう。
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログ正直言って自分は密室殺人系はあまり好きではないが、この作品は楽しめた。2部構成の様になっていて、最後でつながる形だ。 色々な密室殺人パターンが考えられ、結局どうなるの、、、、その答えが別の角度から明らかになっていく。 殺人方法がイマイチ分からなかったが、デッド・コンボのフレーズで理解が出来た。 読みながら犯人に肩入れする気持ちを持ったが、そう上手くはいかなかった。ほぼ完全犯罪だったが、、、、 でも殺人に至るまでの気持ちはちよっと無理がある感じ。
0投稿日: 2011.03.19
powered by ブクログ長い。 でも面白かった! 犯人全然わかりませんでした。←アホだからですけどw 若干くどいかなと思いましたが、それでも読ませてくれるのはさすがです。
0投稿日: 2011.03.09
powered by ブクログ読書熱が復活したので、なんとなくあまりハズレたイメージの無かった貴志祐介さんの中でも評価が高く、貴志さんには珍しく「本格」という事で手にとってみました。 が、今までの貴志さんの作品の雰囲気が好きだったせいかあまり響きませんでした。 トリックはとても良くできていると思うので、雰囲気よりもトリック重視な方にはオススメできると思います。 専門的な部分は知らない事なかりで面白かったかな。
0投稿日: 2011.03.03
