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チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
恩田陸/KADOKAWA
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総合評価

487件)
4.3
208
168
67
7
2
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    面白かった。 「ガラスの仮面」の北島マヤを彷彿とさせる飛鳥の天才ぶり。 何をやってくれるのだろうという期待を優に超えてくる辺りが快感。 劇団ゼロの面々も魅力的だった。 神谷さんの書く脚本での本番の芝居も読んでみたかった。 あとがきをに「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」に続く予定とあったので検索したら、なんと続きは出ていないそうで、とても残念、、、

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    演劇はおろかドラマすら観ないのに、物語の吸引力が凄まじくて2日で読み切ってしまった。 没入感が抜群で、久々に読書を通じて自分とかけ離れた世界を追体験した。 200ページに達する前までは、この本を読み終えるビジョンが全く見えなかったのに、中盤からはページを捲る手が止まらなかった。 オーディション編はガラスの仮面っぽさがあって、あっという間に読み切ってしまった。

    10
    投稿日: 2025.10.21
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    ゆっくりと読んでいましたが、続きが気になり過ぎて後半は一気に読み切ってしまいました。 お芝居のオーディションの話。 個人的に以前お芝居をやっていたこともあり、懐かしい感覚と共に、物語の進み方や演出の仕方にびっくりしました。 いやぁ……うん、面白かったです。 続編、読みたいなぁ……

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    私は蜜蜂と遠雷よりこちらが好き。 蜜蜂と遠雷はピアノの描写が凄すぎて逆にしらけてしまって… チョコレートコスモスは演劇だったのもあってか、ギリギリついていけて最後はすっかり夢中になって読了できた。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    実際に舞台を見ているような臨場感があり、とても面白かった。もっと飛鳥の演技が見たい。エチュードを間近で見てみたい。続篇が待ち遠しい。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    最後の加速が素晴らしい! 分厚い本で途中まではまだまだあるなぁって思う時もあったけど、終盤からあとこれだけ?って思うし、終わったら続きないの!?って思わせてくれる本でした

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    なんか私、すごいものをみたきがする、、、、。 読了後すぐに感想をかけるような物語ではない。 演劇の世界に圧倒され続けた。

    15
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生時代に1度読んだ作品を15年ぶりに読了。 恩田陸先生にハマったきっかけの作品。人生BEST1と思っていたが、改めて読むと忘れている部分も多く新鮮な気持ちで読めた。特に女優陣のオーディションシーンが楽しく、徹夜で読むほど読み応えがあった。 あおいの役を当時はAKBで想像してたなと思い出しながら、今ならそれぞれ誰かなと想像するのも楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    序盤はのろのろと書けない作家さんや クセ強な学生劇団などの話で 読んでいられなかった ひとりの少女がクローズアップされて 演劇の演技描写に話が進むと 一変 めくらずにはいられなくなってしまう 最終その先はどうなったの? もっと読みたいと思ってしまう

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    まず読み終わって思ったことは演技舞台はすごい!と率直に思った 最後の二次オーディションではまるで客席から一緒にのぞいてるような臨場感があり思わず呼吸浅めで読んでしまった タイトルの回収もすばらしくてとにかくあっという間に読み終わってしまった

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    劇中劇のシーンがたくさんあって、どれも魅力的だった。劇中劇の観客になりきってしまうということは、それだけこの小説世界に没入していたというわけで、、とにかくあっという間に読み終わった。映画を観ていたみたい。 あとがきに、なるほどと思った。演出を考えるのは、とても難しくて面白そう。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    面白かった!!!!! 主体がころころ変わっていくけど、世界観は同じで、何より佐々木飛鳥が魅力的過ぎて。 凄い人がすごいことをすると気持ちがいいなあ。 劇場で生の演技を観てみたくなった。 あとこの続きが観たい!笑

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    面白かったー◎ その先もまだまだ見たいと思うけどメインはオーディションのお話。舞台の臨場感や緊張感がその場にいないのに伝わってくる。少女たちの成長や才能のぶつかり合いにどんどん引き込まれた。分厚いけどワクワクが止まらなくあっという間に読了。

    8
    投稿日: 2025.08.31
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    小説版のガラスの仮面か?と思わせるような演劇ものです。 天性の勘を持つ天才少女の飛鳥。幼少からキャリアを積んできた若き女優の響子。終盤の二人の演技のぶつかり合いがすごいです。 演劇やお芝居のことは詳しくないので、ちょっと難しいところもあったけど、臨場感があって引き込まれました。 飛鳥のキャラクターが興味深かった。本人が自分の才能にかなり無自覚でわかっていない。すごいことをやってのけながら、迷っていて、この子がどこに着地するのか目が離せない。この先も気になるなぁと思いながら読み終えました。 長編で読み応えあり。ただ私は「蜜蜂と遠雷」の方が好きだったな。あそこまでのワクワク感は得られなかった。個人的な好みかもしれないけど。

    8
    投稿日: 2025.08.12
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    こんなにも面白い作品に出会えた感動と、続編の刊行が止まったままである事実の衝撃。 ガラスの仮面の新刊と同じくらい、「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」を永遠に待ってます。本当にお願いです。先生、見てますか?

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    飛鳥の設定や性格がピンと来ず、乗り切れない時はあったけど、それ以外の人物の目線の話は面白かった。特に響子目線のときと、巽目線の時が好き。 巽の書いた脚本達は普通に面白そうなので、舞台を見てみたい。 もし実写化とかをするなら、この話自体じゃなくて作中劇の舞台化が一番興味があるかも。 個人メモ 飛鳥:全ての部分に共感できなかった。天才なのでまあそうなのかな、、 響子:誇り高くて好き。山田さんみたいなビジュアルのイメージ 巽:一番ふつうの人。作る話がわりと好み。 演出家の人:どうしても四畳半のアニメの小津のビジュアルで想像してしまう 脚本家の人:妙に気になる集団って時々いるよね (この作品では就活のセミナーだったらしい)

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    やっぱり恩田陸先生最高でした。二人の女優の演技がぶつかり合って生まれた火花は、とても眩しく、星みたいでした。まるで生の舞台劇を見ているかのように、視線を釘付けにされ、読み終わった後はこの上ない爽快感を味わいました。舞台また見に行きたいです。物語の終わりが惜しいと思うのが久しぶりでした。ご馳走様でした!

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    ほんっっっとに恩田陸さん大好き。 いやまじで今回は演劇だし、 もうその時点で神だし、 アクタージュ感じさせる。 オーディション良すぎた。 映像で見たいなぁ。。 こういう興奮をやっぱり私は求めてる。 私もそっち側に行きたい。 飛鳥ちゃんや、響子さんの側へ。 2人が見ている景色を私も見たい。 天才の景色を。

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    まさに小説版ガラスの仮面!私が本を読むようになったきっかけは三宅香帆さんのなぜ働いていると本が読めなくなるのかを読んでからだったがその彼女が全国民読むべきと言っていた本書、たまたま手に取ったら本当に一気読みだった…。夜のピクニックと蜂蜜と遠雷しか読んでなかったけど恩田陸ワールド、どんどん試してみたい!

    1
    投稿日: 2025.06.16
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    大学生になり佐々木飛鳥が演劇に目覚める。彼女の演技には誰もが目を奪われるうまさがある。演出まで考えてしまう天才。演劇は小宇宙のよう。未来にも過去にも行ける。色んなものになれる。ピンクのコスモスは宇宙で、少し小さめの花チョコレートコスモスは演劇を指していると最後まで読んでやっと分かったこの本タイトル。飛鳥がどんな演技を見せてくれるのか読む手が止まらなくなる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    演技と演技のぶつかり合いに圧倒される力作。演技の視覚的なイメージが文字で表現されているので、多少の分かりにくさはあったけど、それを差し引いても面白かった。

    36
    投稿日: 2025.06.01
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    随分と久しぶりに読んだ やっぱり面白い 前半は「むろん」が連発されすぎて気になるものの、中盤以降はなりを潜めて没入できる ダンデライオンは連載再開しないんだろうか 角川ではドミノ上海以降何も出してない?サクッと単行本書き下ろしてくれたらなぁ…

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    めちゃくちゃ面白かった、こんなにも分厚いのにあっという間に読んだ。続きが読みたすぎるのに出てなくてものすごく悔しい。 メモ:割と前に読んだけど記録してなかったやつ!だから面白かった記憶はあるけど細かい内容覚えてなくて感想が薄い!!

    7
    投稿日: 2025.05.22
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    読了。無自覚な天才的な演技力の少女の演劇の話。めちゃくちゃ面白かった。話に引き込まれて熱中して読んでました。

    10
    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芸術系恩田陸作品。 役者家系で子どもの頃から役者として活躍している響子と芝居を始めて数か月の天才飛鳥が、伝説の映画プロデューサーの開くオーディションに参加する物語。 舞台が主題の話だけど、実際に観客に見せる舞台は一回だけで、それ以外はオーディションのシーン。芝居は見たことないけど、「なんかすごい」と感じさせられる圧倒的表現力。「ゼロ」の初公演、一次オーディション、二次オーディションで飛鳥はどう演じるのかが楽しみでワクワクしながら読めた。 あと、エピローグの雰囲気がすごく良かった…そして最後のタイトル回収もチョコレートコスモスというワードと物語がマッチして気持ちよかった。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    恩田陸さん(1964~)の作品、ブクログ登録は3冊目。 本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかをー。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。 ---引用終了

    52
    投稿日: 2025.03.29
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    この著者の書く作品をいくつか読んでみたが、天才が沢山出るイメージ。読みやすく流れるように長文が入ってくるが、感動にはたどり着かないイメージがある。基本的にハッピーエンドなのでいつでもどこでも読めるのが利点かなと思った。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    読書で知らない世界を体験する→今回は改めてそれを感じました。 私自身、あまり演劇には縁がありませんが今回のオーディションシーンに臨む女優さんの臨む姿に引き込まれ、この世界に興味ももち始めました。 このオーディションシーンは【蜂蜜と遠雷】のコンクールのシーンにも通じるものがありますが個人的には今回の方が好きですね。 主人公の飛鳥にもとても興味深いです。こういう天才の人には憧れがあります。 彼女が空手で兄から痛みを知らないと強くなれない!これを克服する姿も見てみたいです。 そういう意味で続編に期待したいですね。

    45
    投稿日: 2025.03.15
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    冒頭のシーン、佐々木飛鳥がどんな人間で、どう活躍していくのかが描かれていて引き込まれた。 劇中劇のシーンでは視点がどんどん変わるので、食らいつくにのに必死だった。 個人的には、前半佐々木飛鳥にぐいぐい引き込まれたが、後半は誰を際立たせたいのかがちょっとボヤっとしている感じはした。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神谷さんが、少女を初めてみたのは今年の桜も終わり どことなくまが抜けた、やたらと眠い4月半ばの 午後のことでした。 久々に古巣の劇団の書き下ろしで 力がはいりますが なかなか書き始められない焦りのなか ぼうっとした頭で窓の外を見て座っていました。 窓からの景色は 山手線の駅前の改札口を出た所。 行き交う人達の中で 1人何故か気になる少女が いました。何をしているのか?観察していましたが 突然消えてしまい まるで白昼夢でもみていたのか との思いでした。 それから1週間後の同じ場所。神谷さんはまだ 書き始める事ができないで 更に焦りを感じて いました。 また 窓の外を見ていると あの時の少女が。 今回も注意深く観察していると どうやら少女は 誰かをみつけては物真似をしているんだなと思いました。いつのまにか少女はいなくなりましたが 広場を見下ろしながら 身体のなかでは不思議な 爽快感があり 霞がかかっていた頭の中が晴れ渡り 原稿を書き始める事ができました。 東響子さんは 家族も皆役者で ものごころをついた 頃から当たり前のように舞台に立っていました。 この職業には もっと凄い もっと恐ろしい面白さが この先に続き どんなに求めてもきりがない。 その予感が怖くて 足を踏み入れる覚悟をできて いないでいました。 そんな中で 同じような境遇で友人の宗像葉月さん の試写会をみて 衝撃をうけます。 普段は感じない 嫉妬と羨望がじわりと込み上げ てきました。 響子さんは 子役のオーディションの時に噂で 芹澤泰次郎さんが20年ぶりに芝居に復帰する事を 知ります。芹澤さんの 作品はどれも質が高く 内外から高い評価を得、観客からも根強い支持を 受けています。彼の作品に使われたのちに 俳優として開花した者も多いそうです。 佐々木飛鳥さんは 代々空手家の環境で育って 自身も凄く強いんですが いろいろな経験をして 今は 自身がどうしたいかと考える時間でした。 そんな中 友人と ある舞台を観て その先にあるはずの景色をみてみたい との思いを 抱きます。 梶山巽さんは 大学のサークルの劇団の練習で 日々汗を流しています。もともとは脚本家希望ですが 劇団の練習をしながら こつこつと脚本も書いて います。 ある日公園で練習をしていると こちらを真剣に 見つめている少女に気づきます。 少女が、こちらに近づいてきて この劇団に入れてもらいたいんですけど と言われて みんなびっくりしましたが 入団テストをする事になります。 劇団の人達は少女の演技をみて、驚き戸惑い 不思議な感覚を覚えます。こうして 無事に 入団した少女が佐々木飛鳥さんです! 飛鳥さん達の劇団に 二日間の公演のチャンスが巡ってきました。 劇団員で話し合い やってみよう! との決断になりました。 公演まで時間のない中 みんなで必死に作品を つくり 大成功の公演でした。 この公演を神谷さんが観ていました。初日に感じた 疑問を確認したくて二日目もみましたが混乱と興奮 の衝撃で、なかなか上がらない幕をぼんやり見つめて いました。 この事がきっかけになり 飛鳥さんはあの 芹澤泰次郎さんの舞台のオーディションを 受ける事になります。 飛鳥さん自身の気持ちも揺れながらも 支えてくれる 仲間や 応援してくれる思いに 背中を押してもらい 無事にやり切る事ができました! 最終オーディションで 響子さんの見た景色を感じ 飛鳥さんが 共に得た感覚は、私ではわからない ですが 凄いものなんだろうなぁと 精一杯 想像する時間でした。 天才とは どういう事か?なかなか実際に感じる事は 少ないですが、私も若い時に 有名な漫画家さんに 凄くお世話になった事を久しぶりに思いだしました。 同じ物を観ていても もしかしたら色彩までも違う のかも知れないと 感じたことが沢山ありました。 この物語の 飛鳥さんがこれからどうするのか。 響子さんの これからの景色もどこまで続くのか。 そして この チョコレートコスモスは どんな公演になっていくのか。 読み終えての 感動の中にいるのに この物語の人達がどうなっていくのか  凄く知りたい思いが溢れる不思議な読後感でした。 恩田陸さんの素敵な物語、 この チョコレートコスモス を読むことが出来て 凄く幸せです!(^^)

    205
    投稿日: 2025.02.22
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    「ガラスの仮面」が好きです。 二人の全く異なる才能を持つ女性が、舞台という場所で互いの才能をぶつけ合う。 マヤが、亜弓さんが、どんな演技をするのか? アニメで入りましたが、本当に面白い作品だと思います。 あの興奮をもっと味わいたい! そんな想いに応えてくれるのが、本作です。 オーディションのみで完結していますが、二人の異なる才能を持つ女性が、舞台を通して運命の出会いを果たすまでの話だと思います。 与えられた役に対し、どう解釈し、色をつけるか? オーディションなので数名の役者も登場しますが、一つの役、課題に、一人一人答え方が違うのが面白い。 天才肌すぎる飛鳥は、本能だけで演技を完成させてしまう。 「ガラスの仮面」のマヤは葛藤を抱えているけれど、飛鳥は演技の仕方をすでに知っている、かなり得体の知れない存在として描かれています。 本作の着地は、飛鳥の中に欠けているのは何か、というところになるのでしょう。 別次元の天才と、人間らしいプライドを抱えた響子さんだと、響子さんのほうが圧倒的に共感できる。 プロの世界の話だけど、素人よりもプロのほうが、悩み、傷つき、もがくというのも面白い。 天才だから悩まないわけではない。 本気になるために、他人と比較すること、競っていくことも必要になる。 人と比べないことは楽だけど、高みに登るためには、自分の心のみっともなさとも対峙することが必要になる。 果たして飛鳥は、欠けているものを得られるのか。 続編も読みたい作品です。

    8
    投稿日: 2025.02.15
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    舞台ってこんなふうに出来てるんだ。。 実写化されたら見に行きたい様な、自分の想像でとめておきたいような。

    1
    投稿日: 2025.01.30
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    芝居の世界とはこんな世界なんだ!演技が生まれる裏側には想像もできない世界観がある。この本を読み終えたら、「何か芝居を観に行きたくなった!」そんな気持ちにさせてくれた。グイグイ引き込まれる展開に読み応え十分な作品になっている。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    オーディションがメインの話だとは知らず、読み終わった時に「これから先が知りたいのに」と思ってしまった 個人的に響子のイメージは長澤まさみさんでした。

    1
    投稿日: 2025.01.26
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    前半で冗長だと思った情景描写が後半で天才を描写する際には必要十分の描写量になっていて上手い本ってこういうことを言うんだなって思いました。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きが読みたいと思いながらも 続きがない小説の場合。 その思いを大切に待つ その思いを大切に妄想する 妄想だけでは飽き足らなくなるので 自分なりに構想をする その構想を自分の形にしてみる 公式がない世界を 自分として自由に楽しむ そしていつか届くと信じる 生まれてくる世界に触れたときに 自分の妄想の独りよがり度に 身悶える 連載ものを読む時の楽しみ 「続く」で終わる 苦しさと 続いてくれる楽しさ

    0
    投稿日: 2025.01.10
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    2021.10.22 576ページ。軽い気持ちで読み始めるには少し分厚すぎる。だが気づいた頃には読み終えていた、いや本を開きまた読み直していた。そのくらい面白く手が止まらない作品だった。 多くの登場人物がでてくるが、活字にもかかわらず人それぞれのキャラクターが表れる。その表現力の凄さに圧倒された。 実際に自分がその場にいて、観客と共にアドレナリンを出す。文字通り身を乗り出しながら読みふけっていた。 オーディションということで、同じ演目を何回もやるわけだが、それは必然的に同じ文章を何度も目で追うわけだ。それでも退屈にならない、いや演者が変わる事に全く新しいストーリーに変わる。それを身に染みて感じることが出来た作品だった。 とりあえず面白い!読んでいて楽しい!!! 恩田隆さんの話をもっと読みたい!!そう思いました。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    飛鳥が抱えている気持ちの描写があまり無いからこそ、嫉妬や悩みに苛まれる響子の人間らしさがよく映えていた。飛鳥と響子という2人のヒロインが際立っていて、この先2人はどんな関係性を築いてどう成長していくのか気になった。 飛鳥や響子の舞台を見た人たちの描写が魅力的で、まるで読者の私自身も2人の演技をこの目で見たのかと思うような満足感だった。

    6
    投稿日: 2024.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蜜蜂と遠雷の時と同じく今作は舞台のオーディションであるが、実際にその場にいるような気持ちになる。やはり恩田陸さんの文章は気持ちいい。 既に天才女優として名を馳せていた響子が変わった形でオーディションに参加し、新しい世界の扉を開くシーンは感動した。

    0
    投稿日: 2024.12.26
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    演劇のオーディションのお話。 自分は舞台演劇は見たことがないけれど、まるでその場にいるように感じました。 才能がある人にはある人なりの凡人には理解できない悩みがあったり、人から見れば何ということもないようなことで悩んでみたり、自分一人の世界ではないから生まれることだなと思いました。 飛鳥はこの先どうなるのだろうか。

    3
    投稿日: 2024.12.10
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    激激激オモロだったので、後書き読んだら続編で飛鳥が出てくる!ダンデライオン!やったー!!読む!!と調べたら雑誌が廃刊で発売未定らしい そんなのってないよ!!!!!!!!!!!!頼むよ!!!!!!出してください!!!! 蜜蜂と遠雷で恩田陸さんのファンになり、夜のピクニックなど名作と呼ばれるものを何本か読んだが、チョコレートコスモスはその中でも激アツBookだった。最初はガラスの仮面っぽいなーと思って読んだが(後書きでも実際触れてある)読み進めるほど、立場は近いが人物の心情が独立していき特に後半のオーディション部分は一気に読んでしまった。久しぶりに「文章を読んでいる感覚が消え、映像が浮かぶ」を体感した。これは恩田先生の文章力の賜物なのでしょう…感謝…そしてダンデライオン何卒…ッ頼む…ッ

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    読み始めて、すぐこれは「蜂蜜と遠雷」と同じパターンだなと感じた。地味で華奢な佐々木飛鳥が、芝居を始めると異色の才能を発揮する。風間塵の演劇バージョンだ。飛鳥がどんな才能を発揮するのか、目が離せなくなった。また、「ガラスの仮面」の北島マヤを思い出した。あとがきを読んで、やっぱり作者は「ガラスの仮面」を意識していたんだなとわかり腑に落ちた。オーディションで使われた「開いた窓」や「欲望という電車」は原作を読んでいないので、役者たちが演じている凄さはあまり理解できなかったけど、途中から響子がこの芝居のもう一人の役者だとは気づいたので、そこは面白かった。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    途中から実際に劇場で演技を観てる感覚になってた。オーディションのシーンが終わった後、これまで文章を読んでただけだったことを思い出して、なんだか不思議な気持ちに(笑)天才たちの戦いがアツい。面白かった!!

    6
    投稿日: 2024.10.28
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    どんどん読み進めていて気がついたら読み終わっていた。目の前でどんどんと登場人物が動いている。続きが気になり早く読み進めたいけど、この読書体験が終わって欲しくない永遠に続いてほしい、そんな矛盾した感覚になりました。

    1
    投稿日: 2024.10.03
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    いやいや、恩田陸さん。他のジャンルも好きなんですけどね、芸術系というか「蜜蜂と遠雷」も。本当に好き過ぎる!!情景が浮かび、夢中で読み耽っていましたよ。 読み始めて二週間くらいでしたけど、すごくいい時間でした。終わってしまうのが悲しかったです。その先!舞台観たかったー!!

    45
    投稿日: 2024.09.23
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    演劇のオーディションに挑む女優達の話。よほど細かく取材をしたのだろうなと感じられるほど心理描写がリアルだった。その場で即興演技とか、舞台慣れしている俳優にしかできなさそう。テレビで活躍する俳優とはまた違ったスキルが要求されるんだろうな。 響子という芸能界で生きてきた実力派と、飛鳥という素人だがセンスが光る逸材の2人の対比が活きている。オーディションに参加する女優はさらに多いので、描写が繰り返しになりやすいと思うが、そこは作者の力量で強弱をつけて描かれており、引き込まれた。 あとがきで続編があると記載があったので調べてみたら単行本化されていないみたい。出版されたら是非読んでみたいな。

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    恩田先生の話は、いつもこれと言った特殊な設定などがなく、登場人物の日常に沿ってゆっくりと展開していくが、不思議と引き込まれて最後までページをめくる手が止まらなくなる。 この、チョコレートコスモスもそうだった。おそらく飛鳥が中心となった話だったのだろうが、私は響子に強く惹かれた。ただの天才肌より、天才肌が故に悩み苦しんでいる彼女な方が私は魅力的に感じた。 続編も読むのが楽しみだ。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    演劇には関わりもなかったが、その魅力と、厳しさに触れることができた。また天才というのは良くも悪くも周囲に多大な影響を与える危うさがある。その天才と芸能界のサラブレッドとの戦いが、非常に見応えがあった。

    1
    投稿日: 2024.08.26
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    高校時代、演劇をしていたため先生からお勧めされた一冊。 大人になった今、2回目を読んでみました。 結末は覚えていたのですが、それまでの表現や内容に再度ハラハラドキドキ。色んな登場人物の視点で描かれるこの作品ですが、一人一人の心境を深く理解し、最後は皆と気持ちを共有している状態に。 色んな感情を体験できる作品でした。

    1
    投稿日: 2024.08.16
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    読み始めてしばらく気持ちがザワザワしたのは東響子のファンになってしまったからだろう。 小説とはあんまり関係ないが、早稲田って大学はやっぱイイところだなって思った。

    0
    投稿日: 2024.06.23
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    チリチリと、いるだけで周囲を焦がしていくような天才たちの存在。それは全編通したところで決してわかりきることはできないのだろう。それでも、読み終わった頃には、佐々木飛鳥に、東響子に、親しみを感じている。役をこなす役者という型でなく、ひとりの舞台に魅了された女性として愛おしく思っているのだ。 オーディションの描写をはじめ、圧巻の表現力だった。満足感もひたっているが、続編があるということで楽しみは続きそうだ。天才たちがつけた火が、天才でない才能人たちをどのように芽吹かせるのか。小宇宙のビッグバンを心待ちにしています。

    1
    投稿日: 2024.06.13
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    自分もその場で演技を見ているように楽しめる 作者がガラスの仮面に触れてる通りガラスの仮面好きな人は絶対楽しい

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    投稿日: 2024.06.11
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    ほんとに恩田陸版ガラスの仮面なので、ガラスの仮面が好きな人もよく知らない人もみんな読んで欲しいです。アツい。 「同じ芸術に身を焦がす姿を、タイプの違う天才それぞれの視点で描く」という点で、後の名作「蜜蜂と遠雷」の原型とも言えます。その熱量や、主人公のバックボーンが演技スタイルに直結してる部分も含めて。 オーディションはさながらライトノベル的で少年漫画的な「演劇バトル」。 言うまでもなく飛鳥は北島マヤですが、ああいうなにかが欠落してる故にうまれた「天才」って、いい意味でキャラクター的だからなおのことそう思う。 続編の構想はきっとガラスの仮面でいう「ふたりの王女」みたいなものなんじゃないかと期待大なのですが、いつか出版される日はくるのでしょうか、、、。

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    投稿日: 2024.05.31
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    いゃ〜、面白かったです。恩田さん凄い。ミステリーでもないのに、次はどうなんの?と気になる展開。こんなに凄い主人公だから演じられる女優さんがいないのかな?だからドラマ化映画化されないのかな? 続きも読みたかったけど掲載誌が廃刊で頓挫してるのは残念。恩田さん、あきらめないで書いてくれぇー!

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    投稿日: 2024.05.28
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    一人の天才的な演者の話で、 「蜜蜂と遠雷」もそうだったけど恩田さんは天才を描くのが実に上手です。 グイグイのその世界へと、読者を導いていきます。  ごくごく普通の少女の異才ぶりは、同じく、ここに出てくる、恵まれた俳優一家が生んだ、若手の実力派俳優とも違って、際立って見える。  それぞれ、皆自分の立場で戦っている姿も人間味に溢れているし、また、そんなのはどこ吹く風で、飄々と演じてしまう天才の姿も、魅力的で表現力に満ち溢れている。  でまそれぞれに不完全。だからこそ、予定調和ではなく、人って答えがないから、面白いんだなと思いました。最後の最後まで、各々の答え探しが楽しかったです。

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    投稿日: 2024.05.28
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    情熱のない北島マヤ。ライバル?は姫川あゆみにしかイメージできない。 公園のシーンが一番よかった。同じような天才物のスプリングより こちらの方が断然好き。

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    投稿日: 2024.05.22
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    恩田陸先生の本を読んでみたくて、色々調べていてたどり着きました 「蜜蜂と遠雷」の方が有名だけど、敢えてこちらを選んだ理由 個人的に観劇が好きだからです 地元の小劇団、好きな劇団、好きなユニット、演目、座組、演出家、制作会社で様々観ています そこまで演劇に詳しい訳ではないけれど、明らかに「観て楽しむもの」を文字にする作品に純粋に惹かれました 結論として、文字なのに舞台をその場で観ているような、「観て楽しむ」ことが出来る作品だったようにおもいます きっとみんな、舞台を観てみたくなる 普段何気なくドラマを観たり映画を観たりすることはあっても、生で芝居を観る楽しさ、素晴らしさ、一期一会の衝撃 その面白さを小説で改めて感じました 「芝居は役者と観客との共犯関係によって成立するものなのだ」 の一言に、そう、そうなの!と頷きまくりました 二次審査のオーディションは読むのを止められず、例にもよって睡眠時間を削って一気読みしました 最後がなんとも煮え切らなかったのが少し残念 続編が途中までになっているそうなので、恩田先生には機会を見て是非続きを書いていただき、書籍としてまた舞台を楽しみたいです

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    投稿日: 2024.05.10
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    これもまたドラマを観てるような本。 (蜜蜂と遠雷に似てる) 本で観るドラマはテレビで観るよりもドラマな感じがいいなーって個人的に思う。 本を観て、舞台が観たくなる・興味が持てるってすごいことだなと感心した。 なにか一生懸命な舞台を観に行こう!

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    投稿日: 2024.04.29
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    作者あとがきにもあるが、ガラスの仮面のような世界観。面白い、けど、演じている舞台のセリフがあまり頭に入ってこなかった、、、

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    投稿日: 2024.04.25
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    著者自身もその世界にいたのだろうかと思えるような、取材力?想像力で、その世界を描いている。 舞台という題材だけれど、人は誰しもそうした葛藤や、夢や、相反する感情を抱きながら生きているという、普遍的な思いが描かれている気がした。

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    投稿日: 2024.04.24
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    芝居の世界に対する熱意が伝わってきて、舞台見に行きたくなった。天才がぶつかり合うシーンは凡人の自分には到達できない世界を覗き見れて面白い。続編ずっと待ってます!

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    投稿日: 2024.03.23
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    舞台にすごく興味があるわけではないし、559ページというボリュームだし、大丈夫かなと思って読み出したら‥ まるでオーディションを受ける彼女たちの演技を見ているかのような臨場感で熱気と興奮が伝わってくるよう。 役者2人の人柄と演技に惹きつけられ、心震え、読むのが止まらずあっという間に読み切ってしまいました。 演劇の世界。舞台の世界。役者の世界。 未知の世界ですが、本当におもしろい!

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    投稿日: 2024.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長い間積読しておりメルカリ出品前に読みました。共感できるポイントがなく、あまり面白くなかったです。演じたことがないし、舞台自体も身近ではないからでしょうか。演じる前にいろんな本を読み込んだり過去の演技を見て勉強して再現すると言うのはよく聞きますがそんな簡単にできるわけじゃないだろうし実際自分には到底できないと思うので、俳優さんたちはすごいなあと思いました。練習して上手くなるものなのだろうか…?? 蜂蜜と遠雷もあまり好きじゃなかったので恩田陸さんとは相性が悪いのかも?

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    投稿日: 2024.03.07
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    『ガラスの仮面』の恩田陸アレンジといった感じ。ただ、演劇を通した少女の成長物語なんだけど、オーディションや舞台の本番で演出や作品に対する解釈がちゃんと展開されるのが面白い。 『欲望という名の電車』のブランチが良かった。映画のイメージが強かったので、演出で変わるというのはこういうことかと。 主人公のアイデンティティにもこれから変化がありそうで、次作を期待してます。

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    投稿日: 2024.03.07
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    恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んだあとにこの本に出会ったのだが、この2冊はすごくよく似ていると思った。 蜜蜂と遠雷はピアノについての、本作は劇団の話になるが、この人の文章を読むと本当に音が聞こえてきたりすぐそばで演技を見ているかのような気持ちになる。臨場感ある描写に夢中になってしまった。

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    投稿日: 2024.03.04
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    気づいたら芸能、舞台に関するサイトを観ていて観覧に応募していた。 読み終わったのはその観覧の帰り道だったけど、私のような一般人には分からない苦悩や思惑、情熱がきっとこの世界にはあるんだろうなぁと思う。 空手って響きからしてやっぱり良い。 続編出ないかなぁ

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    投稿日: 2024.02.15
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    演劇・舞台という目で見て耳で聞いて楽しむもの、そしてそれを包む観客の空気感を、文字だけでここまで伝えられることに驚いた。 (蜜蜂と遠雷を思い出した。次はあれを再読しよう) 体の動きも心理描写もとても細かくて、まるでその場にいるかのような、なんなら(やったことはないけど)自分が演じてるような気持ちになった。 また、演じる人だけでなくて演出家や脚本家などのやること、苦労も垣間見れた。 演じる人も美人やイケメンばかりではなく個性的な顔の人が好まれること、セリフや動きはその理由を各自解釈する必要があることなど、言われてみれば当たり前だけど初めて意識したことが多かった。 あとがきでは、天才を描くのが難しい、今後どうなっていくか作者自身もわからないということについて書かれていた。 作者の頭の中で自分で作りあげた人物をコントロールしてるのかと思っていたが、作者の創造力を超えて登場人物が勝手に成長していくのは興味深い。 続編のダンデライオンは掲載雑誌の休載?で結局単行本化されてないようで残念。ぜひ続きが読みたい。

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    投稿日: 2024.01.31
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    想像通りの展開ではあったけど、読み終わったらスッキリした。オーディションっていう設定やったからやけど、何回もおんなじ場面を繰り返すところがちょっと長いなーってなってしまった。主人公の女の子の演技の描写は本当に観てるような気がしてすごい。演劇の知識があればもっと楽しめるのかなって思った。

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    投稿日: 2024.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人に薦められて、というか半ば押し付けられるようにして読んだ。 W大学の演劇サークルに突如現れた演劇の天才、佐々木飛鳥に中心に進行する、劇作家、劇団員、プロの俳優など演劇に関わる者たちをめぐる群像劇。 描写が秀逸で、劇の最中に実際の花の存在を感じるシーンなどは非常に臨場感があってよかった。書き口から、特に東響子や劇団に関して明白なモデルの存在を読みながらひしひしと感じた。幾つかのブログで紹介されているので知りたい方はググってもらえればよいかと思うが、確証を得た上で松岡和子『深読みシェイクスピア』を読み返してみると、モデルとなった人物の「ホン」の解釈手法やプロ意識の高さがふんだんにキャラクターに生かされているのが分かってしまう。現実の誰々をモデルとしている、といった穿ち読みというのはほどほどにしておかねばならないのだが。 一番読んでいて辛かった佐々木飛鳥の人間化に失敗して、神あるいは小説の単なるギミックのように振る舞い、自我を持ったキャラクターとして物語中に存在していないことだ。空手をやっていたことや過去のクラスメイトとの会話などの過去描写によって人間化しようと試みられてはいるものの、天才の自立した内面があまり描かれない以上、どうしても演技から演出までなんでもやってのける意思なき演劇神になり果ててしまったように思える。三人称の語り手で天才を描くことの難しさ、なのだろうか。 また、オーディションという場面設定上致し方ないが、繰り返しが多く冗長なところがあり、構成面で読み手を選ぶ小説ではありそうだ。

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    投稿日: 2024.01.21
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    飛鳥の性格を文章で表現できる作者に賞賛を送りたい。 飛鳥という、演劇サークルに所属している大学生がオーディションに参加するお話。 飛鳥が演技力の高い天才ではあるものの、本人は自覚していない重大な欠点を見事に表現されていて、分厚い文庫本でも一気読みしてしまいました。 続編も買います。

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    お芝居は観たことがないし、あまり興味はなかったけれど、面白い本でした。オーディションの内容が主で、驚くような展開はないものの、登場人物の心情が繊細に書かれています。読んでいて、いつのまにか主人公の響子に入り込んでいて、最後は涙してしまいました。この涙は感動とは違うもの…。自分も響子と一緒に戦っていたのだと気づきました。流石、恩田陸作品です。

    20
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高に面白かった。 演劇はほとんど観たことないのだが、引き込まれた。 登場人物たちが各々、どういうふうに繋がるのかなーなんて悠長に構えていたら、半ばからは一気読み。目の前で演劇が映像が繰り広げられているようで、心地良かった。続編読まなきゃ。

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    投稿日: 2023.11.02
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    「ガラスの仮面」の小説版みたいな感じで、頭のなかで想像する演技にワクワクした。 オーディションに選ばれた四人の女優それぞれの演技のすごさ、なかでも突出した演技を演出とともにこなすが、ほぼ素人の佐々木飛鳥、二次オーディションの相手役をこなす東響子。この2人のすごさを実際にみてみたいなと思った。演劇はもっぱら鑑賞するだけなので、舞台裏や心情が垣間見れたようでおもしろかった。続編が未完で世にまだでていないので、気長に待ちたい。

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    投稿日: 2023.10.06
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    続編出てほしい。凄く好みの世界観だった。修学旅行の時に観た劇団の面白さと楽しさを思い出す。恩田陸先生には長編の方が合ってるかもしれない。とにかく続編があることを願う。

    4
    投稿日: 2023.10.05
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    これ、連載されていた際の読者の気持ち、どんなだったんでしょう。笑 絶対次が気になってしかたなかったんじゃないでしょうか。 佐々木飛鳥が出てきた時のワクワク感がすごく、スルスル読めました。

    0
    投稿日: 2023.10.05
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    うわぁ...一番好きかもしれない...。 恩田陸さん、夜のピクニックしか読んだ事なかったけど一気に好きになった。セリフと情景を書く比率が丁度いいというか、凄い想像しやすい、パッと情景が頭に浮かんでくる感じ。演劇というより脚本の方だけど個人的に興味があったから楽しかったなぁ〜内容もすっっごい面白かった...授業中も読む手が止まらなくて教科書のカバーかけて読んでた^_^ あー読み終わってこんなに寂しい事ない。

    6
    投稿日: 2023.09.26
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    演劇の世界を覗いてみたい!と思い購入しました。蜜蜂と遠雷同様、表現への情熱が文章からひしひしと伝わってきます。個人的に「動」の表現者が恩田陸さん、「静」の表現者が原田マハさん、というイメージ。今作も躍動感いっぱいの演劇の魅力を教えてもらえました。

    0
    投稿日: 2023.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新幹線の行き帰りで一気読み。やっぱり面白かった〜。一本の芝居を観たような充足感だった。ものすごい天才が2人も出てくるけれど、天才の心の機微まで描いてくれるので置いていかれずに夢中になれた…すごいな…。

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    投稿日: 2023.09.04
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    芝居を始めたばかりの大学生、飛鳥がその才能を見出だされ、自分では望んでもいなかったオーディショに出る。そこで共演した響子の才能に魅せられて、演劇の世界に入ることを決めるストーリー。 オーディション参加者の演技のシーンは目の前で見ているみたいに引き込まれ、一気に読み進めてしまった。 実際の役者の世界もこんなにシビアなのかしら?などと思いつつ、飛鳥の今後が気になる。。

    31
    投稿日: 2023.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きがとても気になりました。飛鳥と響子の2人の芝居はとても引き込まれ、その場で神谷たちと一緒に見ているかのように感じました。

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    投稿日: 2023.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     無名の少女が類稀なる才能を発揮し、役者としての第一歩を踏み出すまでの過程を描いた、心踊る物語。私自身も本物の天才に遭遇した気持ちになり、胸の奥が熱くなった。  臨場感たっぷりで、ここから何かが始まるんだ、という高揚と期待でドキドキしながら一気読みしてしまった。また、演じるということの奥深さにも気づかされ、知らない世界の扉が開いた気がした。  感情移入する対象がいつのまにか変わっているのって何なのだろう。役者もそれを促すように演じているのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.08.27
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    再読。学生時代に初めて読んだ時はあまりおもしろいと思えなかったけれど、今回はおもしろかった。 読み進めるたびにどんなことになっていくのだろう?とドキドキワクワク。 再読すると以前に読んだ時とは違う感想を持ったり、刺さる言葉が違ったりしておもしろい。 普段テレビで見ている俳優さんたちも裏側ではこんな感じなのかなと想像してしまいました。 舞台は見たことがないけれど機会があれば見てみたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.08.20
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    あっという間に読み終わってしまった。蜜蜂と遠雷同様、臨場感たっぷり。登場人物の描き方、言葉の紡ぎ方が好き。 続編止まっているようだけど、みんなの行く末がすごく気になる。

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    投稿日: 2023.08.19
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    もう3回も読みました…! まるで「チョコレートコスモス」という舞台を客席から観ている気分。 飛鳥ちゃんも好きだけど、響子さんが大好き…!! とことん演劇の楽しさを味わえる1冊だと思います。

    8
    投稿日: 2023.08.18
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    天才が小説で現れる時、作中では劇的なシーンとして書かれるがこちらは冷めた目で眺めていることがほとんどです。 この作品は違いました。 序盤は「あーいつもの天才ものか」と思っていたのですが、描写がものすごく、私も物語の中に入って共に興奮していました。 後書きで続編について述べていますが、調べてみたところ休止してしまっているようです。是非再開していただきたいです。

    2
    投稿日: 2023.08.01
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    中盤からどんどん面白くなっていった! 色々な人の視点があって、自分も実際にそこにいるような、上から舞台を見ているような気持ちになれた、よかった!

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    投稿日: 2023.07.29
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    久しぶりに恩田陸さん。 中学生の時(?)に読んだドミノぶり。 最近たまに見かけることのある、書店員によるレコメンドで埋め尽くされた特殊仕様の装丁で、まんまと購入させられた。

    1
    投稿日: 2023.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    複数の劇中劇が登場するが、特に飛鳥の初舞台となった「目的地」が強く印象に残っている。その設定や観客を巻き込んだ演出が非常に面白かった。彼女の演技からは鬼気迫る様子が伝わり、手に汗握る思いであった。本書は読者を舞台の客席へと連れて行ってくれる。

    1
    投稿日: 2023.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにすごい子がポッと現れるなんて実際ではなかなかありえない設定だと思うのに、次はどうするんだろう、どんな事が起きるんだろうとワクワクして読むのが止まらなかった。 何回も同じ演劇シーンの文章が出てくるのに、読んでいて飽きなかった。それぞれの女優さんの人間味が出ていて面白かったからかな。 ガラスの仮面を思い出すのは、恩田さんもそこからイメージして書いてたからなんだなと納得。 続編読みたい、ダンデライオンが読める日が来るといいな。

    2
    投稿日: 2023.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋で見かけただけで、前情報なく読んだ本。 演劇の話だったのね。 演劇を主題にした漫画は読んだことあるけど、小説は初めてかも? 天才的な才能をもつ素人…という人物像は『ガラスの仮面』の北島マヤを彷彿とさせたが、実際『ガラスの仮面』に着想を得て書いた作品らしい。 新人の飛鳥に対して、若いながらも芸歴が長く芸能一家に生まれた響子も亜弓さんを思い出させる。恵まれた環境、才能がありながら満足せずに上を目指すところとか、そして自分にきちんと自信を持っているところとか。 どういう風に進むのかなと思ったらオーディションの話がメインエピソードだった。 天才的に見える飛鳥も、合格したオーディションを辞退する姿に、この子も普通の大学1年生の女の子なんだなということを思い出させられた。 オーディションで使われた2つのお芝居のうち『開いた窓』は以前、「ちくま文学の森・思いがけない話」で読んだ短編だったので、なんだか嬉しかった(その中では『開けたままの窓』というタイトル訳だったが) ラストは面白かった!という訳ではなく、静かな感じ。序章というか。

    3
    投稿日: 2023.06.12
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    演劇版「蜜蜂と遠雷」、佐々木飛鳥の登場シーン、劇場でのハプニング、そして圧倒的な結末、凄く読み応えがあった。 読中、佐々木飛鳥=故夏目雅子さんのイメージが頭から離れなかった(ほとんど作品を見てないが) 「あとがき」で続編も示唆されているから、是非発売されたら読んでみたい

    2
    投稿日: 2023.06.04
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    舞台のオーディションにスポットが当てられた物語。 長い物語だったが、飽きることなく読めた。 文字だけで舞台上の緊張感や登場人物の心情がビシビシと伝わってくるのが凄い。 続編の構想があったらしいのだが、未だ実現していないようで残念。ぜひ読みたい。

    2
    投稿日: 2023.05.31
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    映画とかではなくても文章で勢いというか臨場感を出せるってのはやっぱりすごいよねぇ。 自分は正直に言うと演劇は苦手なんだけど、演劇の世界にのめり込んでいくお姉さんの勢いを追体験するというか演劇よく知らんからこその共感があるような無いような。 じゃあこれで演劇を観てみたいか、と言われるとそういうわけでもないんだけど、まぁそれはそれでこの本が面白いんだから良いんじゃないの、ということで。

    3
    投稿日: 2023.05.14
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    恩田陸さんの小説を読んだのは初めてだけど、面白かった! ミュージカルや舞台など演劇を観ることは好きだけど、文章として演劇のお話を読むのは初めて。 緊張感がこちらまで伝わってきたので、表現を文章化してて上手いな〜と思った。 最初から最後まで楽しめました! 実写化とかしたら面白そうだと感じました。

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    投稿日: 2023.05.01
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    佐々木飛鳥のこの子は、いい意味でどんなことをやらかしてくれるのだろうかとワクワクしながら読んでました。オーディション場面が主なのですが、繊細で緻密に考えられている役者の演技の凄さをそして緊張感を文面で沸々と感じました。

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    投稿日: 2023.04.20
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    「演劇好きなら楽しめると思うよ」と勧めてもらって読んでみましたが、まるで一本の劇を見ているみたいでした。 舞台の緊張感や臨場感から目が離せず、一人一人の声が本から声が聞こえてきそうなほど。様々な人物の視点で描かれているのに何故か全てに共感できて、違和感や冗長さは全く無し。これは凄いです。 周囲からの期待と自分の悩みの狭間で一人一人がそれぞれ向き合ってぶつかっていくのが良いなと思いました。

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    投稿日: 2023.04.14
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    演者の物語が好きなのだろう。1人の人間の成長が、何人もの演技を見ることで、頻繁で急激な変化に酔ってしまうのかもしれない。

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    投稿日: 2023.04.09
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    かなり面白かった。 細かく章が区切られており、毎日少しずつ読むことで毎日読むのが楽しみになった。 最後は一気読みしてしまうほど演技の世界に惹き込まれた。 続編も楽しみにしている。

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    投稿日: 2023.04.07
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    演劇に関してはまったく興味外の分野だったため、新鮮で勉強になった。 東響子さんが設定よりもかなり大人な年齢に感じたので、そういうキャラクターなんだろうけど、自分の解釈がまだまだたなと感じた。

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    投稿日: 2023.03.15
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    ぐっと引き込まれてついつい読み入ってしまう。その場の空気感、情景が鮮明に思い起こされ、読みながらドキドキした。何かの成功をしようと思うものなら、挫折は必須であり、その挫折の時に感じた自分を突き動かす衝動みたいなものに正直に突き動かされるべきだなと思う。そしてプライドや嫉妬、屈辱感は、ない方がいいと思い込んでたけど、あるからこそ人間なのかー、と思うのと同時に、それら感情を利用するための第3の目が必要なんだなぁとも思った。 わたしもバンドをやってるので、宇宙の境地にいきたい!✨ 暗い中の奥に何かがある、っていい表現だなぁ、何だかわかるなぁ、と思った。

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    投稿日: 2023.03.14