
総合評価
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powered by ブクログ私が森見登美彦氏と中村佑介氏に一度にファンになった作品。 ユーモアあふれる学園生活 学園ものは、これまで肌に合わなかったが、これはおもしろかった。 平行世界による同じ表現も、心地よい。 主旨は、引きこもってちゃだめ。とか、一見不毛に見える学園生活も、実に満ち足りている。ということだと思うけど、とにかく登場人物のキャラが濃い。 すべての人物に愛着が湧く。。 私は、学生時代、どちらかというと小津的だったなぁ・・・ アニメもおもしろかった。 本もアニメもおもしろかった作品は、あまり知らない。 ”老婆の慧眼に私は早くも脱帽した”
1投稿日: 2018.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見登美彦作品でアニメ化されて面白そうだったから読んだ本。個性的なキャラクターが登場して面白かった。ストーリーの仕掛けが面白かった小説。小説を読んでアニメ版も観たくなった。P150ページの樋口の言葉が良かった。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログ冴えない大学生の住む四畳半で繰り広げられる、おかしなイタズラや陰謀。華やかさとは程遠いくだらなくも忙しい生活を、悪友に振り回されながら送っていく。違った選択をしていればと後悔する主人公だが、それが叶ったパラレルワールドでもやはり冴えない大学生になっている。とにかくくだらないことに力を注いでいる悪友が招く各事件が面白い。
1投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログ微妙に同じで微妙に違う。 何度も似たようで設定が違い、奇妙な先輩と出会い学友に振り回され、女性にときめき、たまに痛い目に合いながらも学生生活を謳歌していた。途中デジャヴでダレるけど、終わりに向け展開が高まってくるのが良かった。
0投稿日: 2018.04.17
powered by ブクログ最初にアニメを見てから原作を読んだからか、原作よりもアニメの方が好き。先に小説を読んでいたらどうだったかはわからない。
0投稿日: 2018.04.11
powered by ブクログ最初この話の世界観?と文体に慣れるまでに時間を要した。最後まで読むとパラレルワールドの中に筆者が仕込んでおいた多くの仕掛けに驚かされる。
0投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ面白いけど夜は短し派です。 森見さんのファンタジーは現実離れしすぎていないファンタジーで、本の世界にちょっぴり親近感が湧いてしまうところが好きです。
0投稿日: 2018.03.04
powered by ブクログ理解するのに少し時間がかかったけど、なるほどという展開で面白かった。 個性あふれる登場人物がいい味を出していた。
0投稿日: 2018.02.28
powered by ブクログ「なんでこんな、性根の腐った人間のクズみたいな奴が主人公なのに、何とも言えぬ心地よい味わいが全編にわたって滲み出てきてるんだろう」 「いわば作者なりの愛ですよ、愛」 「こんな汚い愛など……ちくしょう、大好きだ!!」
1投稿日: 2018.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2018/2 8冊目(通算26冊目)。再読2~3回目ぐらい。何回も読んでいるけれど、今回初めて話の全体像がつかめたような気がする。4編の話が全部並行しているというギミックにも初めて気が付いた。(それなら今まで何を読んでいたのだとツッコミを入れられそうですが、読んでいくうちに訳が分からなくなってしまうのです。)アニメ版もあるが、アニメは確か11の平行世界なので見ていてちょっとくどかった記憶がある。機会があればアニメも見返したい。感想はこんなところです。
1投稿日: 2018.02.16
powered by ブクログ何回も同じ文章が出てきて疲れた… 語彙力とか表現、日本語の使い方は上手!個人的には「夜は~」の方が好きだなー!! 感想まとめるも「なんかどっぷりな世界で疲れた」
0投稿日: 2018.01.14
powered by ブクログ慣れてくるまでは、この文体の上を目が地滑りしていくだけのような読み方しかできなくて、世界観や登場人物たちの破天荒を堪能することができなかった。夜は短し歩けよ乙女のときもそうだったような気がする。この人の小説はシュールを地で行くような作品で、苦手な人はとことん受け入れられないタイプなのだろうけど、この作品はシュールさは比較的抑えられている。どこか純文学のような展開を見せる節もあるけれど、読みやすい方かなと。語彙力というか比喩力は抜群です。
0投稿日: 2018.01.14
powered by ブクログ1作目は『太陽の塔』で、2作目がこれか。 著者はこのあたりでそのあふれんばかりの才能を一気に蕩尽してしまったのではないかと心配になるくらいの作品。 細かなところまで技巧が光り、読み終わったらすぐに「もう一度読み返さねば」と思わされる。 どこを読んでもおもしろい。傑作。
0投稿日: 2018.01.13
powered by ブクログ京都の腐れ大学生が、自分の腐った原因は過去の選択の誤りだと考えている。しかし、いくつもの平行世界を巡って、結局どの選択をしても大して生活に変化はないことに気づくという物語をユーモアたっぷりに描いた作品。 どんなサークルに入ろうが、小津には絡まれるし、師匠には面倒をかけられるし、明石さんには恋をする。まともな友達なんていないし、学業も絶望的。薔薇色のキャンパスライフとは程遠い生活だけど、どうやったってそうなるんだから、もうしょうがない(笑) 自分の生活に置き換えても、過去について悔やむことなんてたくさんあるんだけど、そういう自分に優しくなれた。 また、これから何か決断をしなきゃならない時、何を選んだって結局大して変わりはしないと思えて、少しこれからの人生を生きやすくしてくれた気がする。
0投稿日: 2017.12.03
powered by ブクログ先読みできそうでできない展開が面白かった。リアルな京大生の生活感が現れていて、学生時代を懐かしみながら読めた。
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ読むと幸福になれる小説。 京都の大学3回生の「あの時、別の道を選んでいれば、……」という後悔を、藤子・F・不二雄先生の漫画の様なSFタッチで描かれている。でも森見登美彦の独特の筆致はちっとも損なわれておらず、むしろ非常に良い相乗効果が得られている。
1投稿日: 2017.10.25
powered by ブクログ腐れ大学生のクセがすごい笑 「人事を尽くして天命を待つ」 読み終わったあと、わたしは人事を尽くしているだろうかとふと考え直した作品。
0投稿日: 2017.10.18
powered by ブクログ1710 同じ登場人物による4編のパラレルワールドストーリー。どんな過程にせよどれも同じ様な運命を辿るのが面白い。語り口が面白く文通のくだりは笑った!
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログ大学生の頃読んだけどよく覚えていないからいまいちよくわかってなかったんだと思う。もう一度読み直したい。
0投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログ4つのパラレルワールドで語られる「俺」と「小津」と その他の仲間たち どの世界でも結局愛すべきグダグダっぷりと、阿呆ぶりが愛おしい(笑) 一番好きなのは、2つめの「代理代理戦争」の話かな くだらなさが最高。 4つめの四畳半一周のは、読んでてゾクゾク 森見ワールド全開!
1投稿日: 2017.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
往生際の悪い主人公が大学生活を何度も繰り返して可能性を見つけようとするけども、その度に小津にまとわりつかれ──基、とり憑かれ、散々な大学生活を送ることに。でも最後には明石さんと懇ろになる話し。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二話に入ったとき、どういうこと?となったけど、平行世界って、なるほどそういうことか。 どの道を選んだにしても、大した差がなかったとこ、かなしくもわらう。 一番わらったのは、文通相手が小津だった場面。 そうだろうと思っていても、気づいたときの「小津本人である」 わらう。 読んでる間、ほっこりと、ゆるい時間を過ごせました。 同時にアニメも見たのだけど、アニメもおもしろい。 クセになるおもしろさ。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログアニメから入ったファンだが、原作もやはり素晴らしかった。 冴えない大学一年生である私のバイブルになりそう。
0投稿日: 2017.09.01
powered by ブクログ源ちゃんが声優を務めた『夜は短し歩けよ乙女』の作者の方の作品。 『夜は~』に出てくる樋口さんや羽貫さんが出てくるし、同じ大学が舞台なので入りやすかった。 要はパラレルワールドみたいな感じで話が進んでく。 自分がしなかった決断をした自分があちこちにいたら…面白いし気になるなぁ。 昔タモリさんがやってたドラマであった気がする。 『if もしも』みたいなタイトルで。 「あなたはどんな道を選んでも僕に会っていたと思う。」 ↑小津の言葉。 運命といえば簡単だけど、どんな道を選んでも根本的に人間が変わるわけではないから、 きっとまた同じような選択をして、出会うべき人には出会うのかもね。 この作品のアニメがYouTubeにあるんだけど(まだ全部観られてない)、後で全部観てみたいな。
1投稿日: 2017.09.01
powered by ブクログパラレルワールドだ。それは第二話を読み進めるうちに、そこはかとなくコピペの違和感を感じた。登場人物を巧みにローテーションさせて、第三話、第四話と荒唐無稽な京大生の自堕落な生活が眼前に繰り広げられる。久しぶりのモリミーだが、京都の街の描写を、直前に読んだ万城目ワールドとダブらせている。もしも、この二つの世界が同時進行で展開せれていたら、どんなに奇想天外で面白いだろうか? そんな妄想を逞しくしつつ読了。最後の八十日間四畳半一周は読み応えがあったな~
0投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公「私」は自意識の塊のような若者。 有り得たかもしれぬ未来の可能性に妄想を膨らませ……もとい思いを馳せ、悪友に駄目にされた現実と引き較べては四畳半の下宿でくだ巻く腐れ大学生。 「私」の親友にして悪友の小津はわがままであり傲慢であり怠惰であり天邪鬼であり他人の不幸をおかずにして飯が三杯食えるような男で、四畳半にひきこもりがちな私にしつこくつきまとってはいらんトラブルに巻き込む始末。 本書で語られるのは四つの並行世界の話。 入学間もない頃に手にしたサークル勧誘のビラ、そのそれぞれを選んだ場合の二年間が綴られていくのだが、どの選択肢も微妙な差こそあれ大筋は似たような流れに収斂していくのが面白い。 どの選択肢を選んでも小津との出会いは回避できず、明石さんに淡い恋心を抱く運命であり、胡散臭さ爆発の樋口師匠はあえて呼び込まずとも干渉してくる。 だけどその微妙な相違点がキャンパスライフに僅かずつ違う色をつけていくのが妙味。撞球の如く意外な所で意外な人にぶち当たる人間関係やサークルの裏話が暴露され、並行世界という設定を踏まえ伏線を回収していく構成も巧み。 「私」は明石さんという黒髪の乙女に惚れているのだが、その恋の行方が縦糸だとすると、小津との友情は横糸。野菜嫌いで月の裏側から来た人のような顔色をしてるだの夜の道を歩けば十中八九妖怪に見間違われるなどさんざんに罵ってますが、「四畳半恋ノ邪魔者」ではいつまでたっても煮え切らない「私」の為に一肌脱ぎ、何故こんな馬鹿なことをしたのだと問い詰められるたび、「僕なりの愛ですわい」と告白する。なんだよ小津健気じゃねえか。 恋愛成就の影に小津の暗躍あり。 なのに今いち感謝されず哀れ。 そんな小津の献身(?)が漸く報われるのが最終話の「八十日間四畳半一周」。 これはドアを開けても窓から出ても四畳半が続く異次元に迷い込んだ「私」が世界の仕組みを解き明かしていく、いわば全体の集大成となる話なのですが、それまで傍迷惑な腐れ妖怪としか小津を思っていなかった「私」が、「あんな奴でもいないよりはいてくれたほうがはるかにマシだ」なんて言い出してしんみり。 明石さんのこともちゃんと好きで純粋に恋してるんですが、彼女は聖域。 聖域の四畳半にずかずか土足で上がりこみ積極的に「私」を引っ張りまわす小津はゴキブリの如く卑近な存在。 そんなゴキブリ野郎がいかに孤独を癒してくれていたか、ゴキブリが沸く日常がいかに尊く楽しいものだったか、本当の意味で独りになって切実に痛感する……。 ぶっちゃけ恋愛的な意味で恋してるのは勿論明石さんなんですが、四畳半を脱したその足で小津のもとへ走る姿を見るにつけ、宿命的な意味で愛し愛されてるのは小津じゃあないかと邪推してしまいます。 もういいよ勝手にやってろよ、明石さんが「また阿呆なことやってますね」ってクールに見守ってくれるよ。 恋あり友情ありフシギあり、おすすめ青春残酷です。
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ前に『ペンギンハイウェイ』を読んだときは、文体に馴染めずに読むのに苦労したが、この作品はスラスラ読めた。 大学4年生のいま。薔薇色のキャンパスライフは手にすることは出来ませんでした。 大学入る前に出会いたかった。
1投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ四畳半世界を主人公がさまよう物語。 どの世界にも悪友の小津がいて、彼からは逃れられないけれども、結局はどこかで小津という突拍子もない悪事を企てる奴が傍らにいてからこそのふざけた大学生活がとても楽しそうに思えた。 デビュー作も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログ4つの選択のどれをとっても、結論としては似た世界になる。パラレルワールド。4畳半世界の無限のつながり。この作者の1人称の独特の語り口が、なじめがたくあった。
0投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ京都の大学生を主人公にした青春小説。主人公は大学入学直後のサークル選びで4つの選択肢があった。その選択肢すべてを同品質で4章に分けて描いた小説だ。パラレルワールドの4つの大学生活は過程こそ違いがあれ、どの道を選んでもだいたい同じような結末を迎える。あの時こうしておけば人生は変わっていたかもしれないとは誰もが思うこと。しかしこの物語が示すように、そんなことを考えても時間の無駄だとわかる。自分は自分なのだから、選択の仕方や決断の仕方に大きな違いが出るわけがない。自分を信じて楽しく前を向いて生きよ、そんなことを教えてくれる。物語としても「有頂天家族」につながる登場人物たちの強いキャラの立て方がうまい。
0投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログ今までに読んだことのない作風で、構成が面白いと思った。 単なる平行世界を描いた作品なのではなく、枝分かれしたどの世界においても主人公の境遇がさして変わらないというのが皮肉的で面白かった。
1投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ「可能性」は考えたことは何度もあったが、「不可能性」について考えたのは初めてだった。 ああしてればどうだった、こうしてればこうだった、と思うことがよくあったが、この作品を読んでからというもの、「あのとき何を選んでようと、現実はまあこんなもんか」という気になってくるから不思議である。 舞台が京都で、関西に長く住んでいたこともあって、端々の描写が鮮明にイメージでき、面白かった。
1投稿日: 2017.07.18
powered by ブクログ「私」と一風変わった登場人物たちとの、四つの並行世界で繰り広げられる、不思議な物語。 素直に面白いなあと思いました。 そして各話の冒頭はお気に入りです。
0投稿日: 2017.06.17
powered by ブクログ言い回しが面白いから夢中になる。 二話が一番好き。楽しい気持ちになった。 四話はなんだか気が滅入ってくる。なかなか読み進められなくなった。
0投稿日: 2017.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太陽の塔が割と面白かったので読んでみた。 パラレルワールドものであるが、コピペ文が多く読み飛ばしながら読んだ。 長い割にはタネ明かしにすごい感動があるわけではなく、人生の選択はどれを選んでも同じようなルートになるといった教訓しか得られない。 これならゲームなどのパラレルワールド作品のほうがよほど面白い。 この作品はアニメ化されているのでそちらで見たほうがまだ楽しめたかもしれない。 主人公も太陽の塔のときとほぼほぼ似た人物設定。 ただ周囲の人間は個性的で魅力があるので彼らとの会話はまぁ楽しめる。 文体も読みやすくユーモアに富んでいるだけに惜しい。 あと、虫が苦手な方にはこの作者の小説はオススメできない。(太陽の塔でも結構な虫の描写があった) あまり小説(しかも長い)を読まない人間のレビューなので本好きの方には参考にならないかもしれない。
0投稿日: 2017.06.11
powered by ブクログとってもくだらない! すっごくくだらないのに、緻密な構成、そのギャップがまたたまりません。 おばかなことに真剣でそれが世界のすべてでやっぱりくだらないけど愛がある。 森見ワールド大好きです。
1投稿日: 2017.06.06
powered by ブクログ再再読。 試みは面白いし、退屈せずに読めるのだけど。著者の作品は自分の中で「普段は積極的に読まないけど旅先とかで読む本がなくなった時に小さな本屋にも置いてあるから適当に手にとって読む本」という扱い。 発売当初はすごく新鮮で、笑い転げながら読んだんだけどね。 非モテ系の青春譚は、量産されすぎてもう笑えない。主人公が女性を見るときの視線も、童貞臭い理想化としか思えない。著者の女性経験の乏しさが背景に見え隠れして、白ける。なんの努力もせずに理想のガールフレンドを手に入れるって、どんだけラノベやらアニメやらに毒されているのか。 とはいえ著者の初期作品が京都の夜のエキゾチックな香気や青春の無謀なエネルギーに溢れているのは確か。 その後、そういう持ち味に著者自身が溺れることになり、同じ雰囲気の劣化版ex『夜は短し〜』しか書けなくなったのは、悲しいことだ。 自分が大人になってしまったということもあると思うけど、子どもの読み物では笑えない。 旅先で出会ったら、また手に取るかもしれないが。
0投稿日: 2017.05.27
powered by ブクログ一種のパラレルワールドを描いた作品。初見で読んだ時はその意味がわからず、見覚えのある文脈やシチュエーションに首を傾げたものだけど。 今風の世の中に馴染んだ若者にもなりきれず、かといって主張するほどの自己もまだ育っていない、なんとなく輪から溢れてしまった男子学生の物語。彼らは生きることに必死なんだけど、読者にしてみると、馬鹿馬鹿しく思えることを大真面目にやってのけていて、バカだけど青臭くて愛おしいなぁと思えてしまうのである。
0投稿日: 2017.05.26
powered by ブクログやっぱり京都に住んでる身としては容易に情景描写が出来て、読み進めるのがとても楽しい。 パラレルワールドの一つ一つの世界の内容が濃すぎて、頭の中で情報を整理するのが大変だったけど、最後の方にあ、これはこういうことだったのか、と思う所がたくさんあってとても面白かった。もう一度読んだら更に物語を楽しめそう。
0投稿日: 2017.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京都を舞台にしたパラレルワールドというと歴史やら哲学やらの出てくる小難しい話かと思いきや、気楽に笑って読める話だった。途中適当に呼び飛ばすと割にすいすい読める。四つの話が微妙な距離感でつながっているのが気持ちいい。
1投稿日: 2017.05.11
powered by ブクログ何度も同じ文章が出てくるので、 読むのが面倒に感じてしまう場面もある。 けれど、最後にきれいにすべての話が おさまるところにおさまった感は さすがというべき。
0投稿日: 2017.05.11
powered by ブクログあの時、別の選択をしていれば、素晴らしい人生を送れたはずなのに。 人生には大小関わらず無限の選択肢があり、それらを経て私たちは今の人生を生きている。別の選択肢を選んだ場合の人生は勿論、経験することが出来ない。だから私たちは冒頭のような後悔をし、見ることのできなかった別の人生に思いを馳せる。きっと自分に相応しい、薔薇色の人生があったはずなのだと。 これは、そんな甘えた考えに冷や水を浴びせる作品。 この作品は4話から成るが、時系列ではなく、全て同じ主人公が違う選択をした場合の並行世界。最終の4話目では他話と一線を画し、並行世界を描くだけでなく、その世界を横断してしまう。 各話のシンクロ表現のため、何度も同じ文章を読む場面もあり退屈にも感じるが、これも表現の一つだなぁと納得。 どの森見さん作品にも共通するように、ダメ男子学生の唾棄すべき生活が余すことなく描かれ、最後には意外な温かみを感じて終わる。最早森見さん中毒にかかりました。
0投稿日: 2017.05.08
powered by ブクログほんまに自虐的でアホな話なんだけど、読んだ後はなぜかスッキリする。そして現地に行ってみたい衝動が・・・。これって聖地巡礼ってやつか?
0投稿日: 2017.05.07
powered by ブクログ我々はつい、過去に捕らわれて、あの時にあった選択肢のうち別な方を選択していれば、もっと充実した素晴らしい人生が送れたに違いないなどと思い悩む。 しかし、どの選択肢を選んでいても結局は、それを生きる自分や、取り巻く有象無象は、そう変わらず、やはり、また別の選択に思い悩むことになっているんじゃないか。 本作の4つの平行世界は、そんな可能性の妄想の探求のなれの果てである。
0投稿日: 2017.04.27
powered by ブクログ京都の大学にかよう男子学生の一人称による小説で、4話構成。前知識がないまま第1話を読み終えたときは、「ふーん」てな感じ。ところが、第2話に入って、何でしょう、この既視感(デジャヴ)。しかも、会話中に「デジャヴですよデジャヴ」なんて台詞まであるし。構成の妙に気づいたとき、ニンマリしてしまいました。もしかして未読で、読んでみようかなと思った方には、何も知らずに読んでいただきたい気もするのですが、とりあえずはご紹介。 第1話から第4話まで、すべて同じ一文で始まり、同じ一文で終わります。主人公が入学時に選んだサークルによって、大学生活がどう変わったか。3回生になった彼がそれを語っています。 第1話は、映画サークル「みそぎ」に入った場合。 第2話は、「弟子求ム」の奇想天外なビラに引かれ、ある男に弟子入りした場合。 第3話は、ソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合。 第4話は、秘密組織「福猫飯店」に入った場合。 どれも登場人物やアイテム、情景がかぶっています。猫から出汁を取っているという噂の猫ラーメン。幻の高級亀の子たわし。ふにふにしたスポンジ製のクマ。ダッチワイフの香織さん。魚肉ハンバーグに、ちりめん山椒に、出町ふたばの豆餅、カステラ。貴重な書類は階上の水漏れによって猥褻非猥褻のへだてなくふやけ、主人公の後輩である明石さんの絶叫は、どの話でも「ぎょええええ」。もう可笑しいなんのって。 森見登美彦の文体が駄目な人はとことん駄目なようで、駅のホームでゴミ箱に放り込んだなんてレビューも見かけました。出だしの一段落は、「大学三回生までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとくはずし、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか」。これで駄目だと思った人は無理かも。
0投稿日: 2017.04.23
powered by ブクログ太陽の塔を読んで以来読破した森見さん。どうしようもない阿呆な青年と黒髪の乙女という組み合わせが本当に好きなのだな。 2017/4/3
0投稿日: 2017.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の構成上仕方がないのかもしれないけれど!同じフレーズが繰り返されるため少々飽きました。 「夜は~」を先に読んでしまったんだけど、登場人物は共通しているところもあり親しみを持ってお話に臨めました。
0投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ主人公が大学入学後にどのサークルに入るかで未来がどのように変わるかが面白い。 ところどころデジャブに襲われるのも面白い。 結局どの選択肢を選んでも伝説のバラ色のキャンパスライフには程遠いのがなんともいえない。 最初から最後までどの話も結局、似たり寄ったりだが、そこが逆に面白い。 八十日間世界一周では四畳半の真理(?)を手に入れた主人公だが、もし野口さんが諭吉さんだったらと思うともったいない。もちろん野口さんでも十分ありがたいことに越したことはないのだが…ねぇ? これを読んで、少なくとも四畳半に住もうとは思わなかった。四畳半の世界に入り込んでしまうのは怖いし。 そういえば、印刷所が羨ましい。印刷所では論文以外の宿題もなのかしてくれるのだろうか?使えるものなら使いたかった。 お腹すいた。猫ラーメン食べたい。(結論)
0投稿日: 2017.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2度目の読了。 氏の作品を何度か読んでる&アニメも観た、という状況のため、登場人物の躍動感がちがった(笑) ただ小説の方は思ったより淡々としているのかもしれない。小津の気味悪さも師匠のヘンテコさも羽貫さんの男前さもまぁそこそこあっさり感がある。解説にちょっとあったけども、コピペによる省力化なんかもそれに拍車をかけているのかもしれない。でも終わり際になるにつれてちょっとずつ変えてくるあたりにニクさを感じる。お笑いでいうところのテンドン?そう意味で四畳半のやつを最後に持ってくるあたりは深謀遠慮を感じる。 あと、明石さんの通常の表情と蛾をみたときの反転具合なんかは比較的熱量高め(笑)。そう思うとアニメにおけるそのシーンは秀逸な気がするなぁ。 ------- 夜は短し歩けよ乙女を呼んだ後にこっちを読んだので、登場人物との関連が少しわかりづらいというか、読んでた方がより楽しめるんだろうなと思う。ただ、想像力の問題か、何度か読み返さないとイメージできないところが結構ある。おもしろいからしっかり理解したいっていう思いからページを戻すってのもあるんだけども。 ちなみにこれはアニメもすばらしい。メ芸で入選するのも必然と思うクオリティ。
0投稿日: 2017.03.15
powered by ブクログアニメも観たが、不思議な世界感を味わえる作品だった。大学生の自分に重ね、色々な可能性を感じてワクワクしたが、エンドはほとんどが悲惨な結果になっているところがクスリと笑えた。夜は短し〜と同様、猫ラーメンや黒髪の乙女などの世界観を受け継いでいるために、セットで読みたい。
0投稿日: 2017.03.03
powered by ブクログ夜は短し歩けよ乙女を読んだあとに、正直舐めてて一ヶ月くらい放置してたけど面白かったです。小津なるひとが夜は短しの主人公だったのはびっくりした。ピーク。もっとこの物語の世界の人々の話を知りたいと思った。私もこの話の主人公と重なるところがあって、大学二年生だけどサークルに夢いっぱいで入ったものの人間関係に馴染めなかったり、クズすぎてたりで辞めて今はニートになってしまった。あのときこうしてたら〜って思うとこいっぱいあるけど、結局私が私である限り(笑)どんなことをしても変わらなかったんだろう 私にも恋人が出来るといいな。
0投稿日: 2017.02.28
powered by ブクログ表紙から惹かれるものかありました。 第2部の始まりから同じ文面で始まったのは驚きしかなかったですが、読んでいくうちに、並行世界があることに気がつき違いがあることが面白かったです。 悪友ので憎たらしいはずの小津は最終章の最後の文で変わりました。彼がいたから楽しいのもになっていたのかもしれません。 別のサークルに入っていても結局結ばれる仲間はなんだか運命めいていていて素敵でした。
0投稿日: 2017.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
モラトリアム大学生の不毛で無意義な日々を描いた青春小説。主人公男子の情けなさ、現実離れしたキャラクターの言動などに、かなり笑わせてもらった。 その面白さは、大人から見たらバカバカしいことに、暇な時間だけは無限にある大学生が、真剣に取り組む姿にある。ただもちろん、そう感じさせるベースは、主人公のバカバカしくスケールの小さい主張・葛藤を、高尚・壮大なことに感じさせる、著者の文章表現の豊かさあればこそ。 四畳半の素晴らしさを訴える主人公の主張 『七畳やら八畳やら十畳やらの部屋に住む人間は、本当にそれだけの空間を我が物として支配するのに足る人間なのであろうか。部屋の隅々まで、己の掌のごとく把握できているのか。空間を支配することには責任が伴う。我々人類に支配可能なのは、四畳半以下の空間であり、それ以上の広さを貪欲に求める不届き者たちは、いずれ部屋の隅から恐るべき反逆にあうことであろう』 後半意味不明だが、文章が哲学的なので、深い意味が込められている、ような気がさせられる。 あと、主人公が恋愛の道に踏み出すかどうか葛藤する時の心理描写 『私は綿密に物事を分析して分析し尽くした挙げ句、おもむろに万全の対策を取る。むしろ万全の対策が手遅れになることも躊躇せずに分析する男である。』 僕も優柔不断な性格なので、この気持ち良く分かる。そんな性格を多少なりとも行動するように変えてくれたのは、この作品の小津のような友人たちだった気がする。そんな意味でも、自分にとって感慨深い作品。
1投稿日: 2017.02.16
powered by ブクログパラレルワールドが4つ存在する話だか、結局同じオチになるという内容。表現や言い回しは面白いが、夜は短かしの方が面白かった。
0投稿日: 2017.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パラレルワールドストーリー。なんか、たがみよしひさの「おそらくそれさえも平凡な日々」を彷彿とさせる。
1投稿日: 2017.01.26
powered by ブクログ四畳半の部屋を中心にオムニバス形式で話が進んでいきます。学生時代を思い出しつつ、非日常的な世界観を楽しめる作品です。 抽象的で抑揚の少ない作品です。
0投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
出町柳周辺の馴染み深い舞台設定を前面に押し出して,台詞回しは少しばかり小粋なものの「これは俺か?」と思わせるような大学生の鬱屈したモノローグやダイアローグを4つのパラレルワールドで軽妙に繰り返す小説. 「違い」を見せる普通のパラレルワールドと異なり,結局どのような世界でも「代わり映えしない」主人公の様子が身につまされる.4話目で孤独の極地を経て世界も見え方が反転する主人公視点まで含めて大変共感しやすいお話でした. まるで主人公が真人間に生まれ変わったかのようなオチですが,おそらく一時の熱病のようなもので,まもなく元のダメ人間に戻っていくだろうな,と思います.経験的に. だからこそたまに読み返したい小説です.世界は(大層な状況にならない限りは)結局自分次第だと思い出すために. 面白かった.
0投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログ変な京都を描く2トップであるところの森見作品(もう一人は万城目)。例に漏れずの変で捻くれた京都といっても、下鴨神社付近のものすごく狭い範囲のみが出てくる作品である。 4部作となっており、それぞれが「もしもこのサークルを選んだら」というパラレルワールドになっていることに気づいたのは半ば近く。それでわざわざ「当年取って二十と一つ。四半世紀をなんなんとする」みたいな決まり文句というか、お題踏襲というかをあちこちで行っていて、3本目あたりでは、違うところ探しみたいな読み方になっていく。 内容は「夜は短し」と同様に、様々な小物とキャラの強い登場人物数人で進むため、その辺は女性向けかなと思う。 ただ、やはりパラレルワールドの設計の面白さと、最後の作品で拾われていくフラグというところでは、なかなかこういう作品はないだろう。 同じセリフで同じ内容が少しずつずれているだけという展開に、くどいと感じるところも数々有るものの、攻めた姿勢は好印象であった。 ただ、「夜は短し」同様に、唐突もなく印象ばかり強い小物に頼っている部分があり、その辺は人物で補ってほしかったところである。 また、ヴェルヌの「海底二万哩」と「八十日間世界一周」という複数の作品を引き合いに出すのであれば、最後の作ではヴェルヌ縛りみたいなものも欲しかったかな。読者に理解されるかどうかは別だけれども。 「夜は短し」よりも読みやすいし、パラレルワールドが受け入れられる人(SF読み?)にはオススメである。 追記。 2年ちょっと前に「夜は短し」を読んだときの自分のレビューを見たら「もうちょっと時空を捻じ曲げるくらいのハードなやつを絡めて欲しい」と書いていたが、まさにその通りの作品である。
0投稿日: 2016.12.22
powered by ブクログ大学生活を存分に持て余しているといった感じでしょうか。 なんだかんだ主人公も楽しそうだし最終章では小津と出合って良かったのではないかと思いました。 周りの環境によって物事は大きく変わりますが、自分自身を変えるのはなかなか難しそうですね。
0投稿日: 2016.11.23
powered by ブクログ小津と運命の黒い糸なのは間違いないが、明石さんとも赤い糸結んばれてるあたりちゃっかりしててウラヤマシイ
1投稿日: 2016.11.06
powered by ブクログ人生どれを選択をしても結果は同じということ?でもないよね。どんな選択しても必ず出会える人ってすばらしい。とはいえ、別ルートをやり直すなんてできないんだから、いま周りにいる人を大事にしたい。
0投稿日: 2016.10.29
powered by ブクログ冴えない京都の大学3回生が主人公。入学時に4つのサークルのどれに入部しようか選択肢を持つ彼。それぞれのサークルに入ったのちの学生生活が並行して書かれる。ただどの選択をしたところで、同じ悪友や同じ乙女に会い、似たようなハプニングに遭遇し、似たようなセリフを交わす。 人生の中で選択を迫られる場面に何度も出くわす。しかし、どんな選択をしたところで、結局は同じ友に出会い、同じパートナーに出会い、同じような人生を歩むのでは。この本を読むとそんな気持ちになる。「迷ったんならそんとき自分が一番したいことをすりゃ良いっちゃないと」と高校時代に友人がくれた一言をふと思い出した。
0投稿日: 2016.10.16
powered by ブクログ妹が好きだった本。 入院の暇つぶしに読んだ。 パラレルワールドものが、こんな風に展開されるのはちょっと斬新。 解説にコピペ機能を悪用とあるが、この間違い探しのように読み解いていくと、文字ならではの面白さがある。 結局パラレルワールドでも、大事な選択はちゃんと押さえているのね。 ちなみに、PCが出てくるのに昭和かと見紛う文体と渾然一体となったユーモアもいちいち面白い。 一番好きなのはここ。 「かといって、廊下に面した戸を開くと、幽水荘をうろつく子猫が勝手に入って来てにゃあにゃあと可愛い」 古臭さ関係ないんだけどね。ツンデレ感と言いましょうか、可愛らしい。
0投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログ※6年も積読していた。。 最初、この作者の独特の文章に慣れなかったが 読んでるうちに下らないのだけど面白くなってきた。 このストーリーのプロットが分かったときには、なるほど(笑)と再び面白さが涌き出た。
0投稿日: 2016.10.03
powered by ブクログ直前に小林泰三の酔歩する男を読んでいたので、同じ並行世界物でも、書く人違えばかくも変わるか。と、感嘆しながら読んだ次第。最後まで「たられば」世界を渡り歩いて終わるのかと思いきや、最終章で「おっ?」となり、クライマックスではちょっと泣けてさえきます。未だに時々「あの時こうしていれば…!」とか思ってしまう自分なだけに余計に身につまされます。しかし普段色相濁りそうな本を好んで選びがちですがもりみーの本はクリアにしてくれますね(笑)海外在住の身としてはラーメン食べたくなる本だ。この際インスタントでいいから。
0投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログアニメ版を最初にみた私からしてみたら、アレ?この部分なかったよな~っていう部分が文章で読めて大満足でした。 森見さんワールド最高だなあ。好きだなあああ。
0投稿日: 2016.09.17
powered by ブクログちょうど高野秀行の「ワセダ三畳青春記」も同時に読んでいたので、なんだか窮屈な部屋の話ばかりに囲まれてしまった。 またまた妙なモノガタリ。「IF」が4通りも。でも変わらないところは変わらないって、不変のところはやっぱりあるのよね、それが期待と違っていても。 グルンと大きくひとまとまりになってるのが凄いし、恐るべし京都、なにが起こってもちぃとも不思議じゃないってのは万城目学も言ってるし。 やっぱりこの人には着いていこう、気づかれぬように。
0投稿日: 2016.09.12
powered by ブクログ平凡な大学生のくだらなくもちょっと変わったキャンパルライフがパラワルワールドで展開していきます。 SFと言えばSFなのだがそう言ってしまうにははばかるほど地味な話である。 でもその地味さがなんとも言えない味を醸し出している不思議な小説。 個人的には面白い!とは断定出来る作品ではないがじわりと楽しめる作品でした。
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログ昔友人に勧められたのですが、自分には合わずに断念してしまった一冊です。改めて読んでみると、すごく面白かったです。食わず嫌いはダメみたいですね。 (2012/12/16)
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了。 森見さんらしく、ウィットに富んでいる。 他の作品にも出てくる人々がちらほらといてさらに親近感がわく。 4編のパラレルワールドから成り立っていて、1話目読み終えて2話目に進んだときにそうきたかと思い、4話目では笑ってしまった。 主人公は大学3年生の男子、さえたい大学生活にうんざりしていて、1年の時のサークル選びで間違えなければこんなはずではなかったのにと思っている。 1話目が映画サークル、2話目が樋口さんの弟子、3話目がソフトボール、4話目が秘密結社を選んだ場合で話が進んでいく。 そして、どの道に進んでも、疫病神のような小津には付きまとわれることになる。 基本ストーリーは3年になりどの組織からも足をあらった私が占い師の老婆に見てもらいコロッセオが好機の印で蛾の大量発生によって小津が骨折して私と明石さんは恋仲になる。 という、たわいもないものだけれど、何度も反復すことによってするめを噛むような面白さが出てくる。 1~3話がそのつくりで、4話では主人公は4畳半の自分の部屋しかない世界をさまよう。 すべての話の時間軸が並行していることの証として、ぬいぐるみのクマが4話から1話へととある場面で急に消えて現れる事を繰り返していく。 4話から3話へコインランドリーで、3話から2話へ闇鍋の中で、2話から1話へ川で、といった具合に。 それでパラレルワールドであることを強調する。 4話ではひたすらちょっとづつ違う四畳半を移動していくわけだが79日目にして諦観する。 すると翌日通常世界に戻る。 1話目ではあの時別の道を選んでいたら結果違ったはずと思っていたのが4話ではあの時別の道を選んでいてもそんなには変わらなかったはずというところに落ち着く。 小津がいう 「あなたはどの道を選んでも僕に会っていたと思う。僕は全力を尽くしてあなたを駄目にする」 という好意から発せられる悪意ある一言がとても好き。 各話のラストのセリフも同じなのだけれど最終話は洒落が効いていてよかった。 この話の場合は、途中過程が変わっても本筋は変わらないというものだが、やはりあの時別の道を選んでいたら結果違ったかもという考えてしまうことも良くあることで。 ただ、どちらの道を選んでも何かしら後悔はするとは思っている。 非常に馬鹿らしく好ましい物語だった。
0投稿日: 2016.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全大学生必携の書である!との学友の言説に背中を殴られ、本書を手に取る。森見登見彦氏の作品を読むのは初めて。どこか古風で硬派な小気味の良い文章はきらいじゃない。この一人称によって展開される四畳半周辺の話は、真面目ながらも滑稽で少し読んでいて恥ずかしくなるようなまさに青い春の話。 森見登見彦…1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部相性卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。他の著書に『きつねのはなし』『<新釈>走れメロス 他四篇』『有頂天家族』『恋文の技術』『宵山万華鏡』などがある。 私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやりなおしたい! さまよいこんだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。(解説・佐藤哲也)
0投稿日: 2016.07.18
powered by ブクログ映画サークル「みそぎ」、樋口師匠の弟子、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関「福猫飯店」どこに入っても入らなくても結局は小津に出会ってしまう。いや、「私」の身の回りにいる人は出会うべくして出会っているのだと思う。「私」にとって袂を分かつことができない小津との関係はすべての元凶で、彼に出会わなければ学生生活が有意義なものになっていたとされているが、「私」は小津に憧れを感じていたのでは?と思う。だって小津は「私」が持たないものをたくさん持っているし。そして、それを躊躇なく行使してしまう。出鱈目だが、ちょっとカッコいいかも。酒と涙と男と男の物語だが、結局「私」は必ず明石さんに出会う訳で小津との負の出会いなど帳消しのような気もする。それこそ唾棄すべき、愛すべき阿保たちの物語である。
0投稿日: 2016.07.16本当にリアルな学生生活を描く観念的青春小説
薔薇色の学生生活は、夢の国の話なのか?それとも、現実にあるのか? 学生の町京都を舞台に、縦横無尽に青春を謳歌する若者たちの物語。 それが、たとえ4畳半の下宿の中で悶々と日々を送っているにしても、それは青春なのだ。 薔薇色の学生生活は、手に届かないところにあるようで、実は青い鳥のように近くにあるのかもしれないし、 誰かの歌にあったように、青春自体の真ん中は、道に迷っているばかり 若者は黒髪の乙女を求めて、次元を超えて旅をする。
1投稿日: 2016.07.15
powered by ブクログ冴えない大学3回生の「私」が、これまでの大学生活を回顧する。悪友・小津や樋口師匠、孤高の乙女・明石さんなど個性豊かな人物との出会いをふりかえり、「あの時ああしていれば」と、バラ色のキャンパスライフを夢想する。しかし、現実はそう簡単には変わらない。冴えない「私」の四畳半の部屋に、今日も小津が訪ねてくる。「我々は運命の黒い糸で結ばれている」 自意識の高い大学生の「私」の自伝的な語りで物語が進行していく。森見特有のウィットに富んだ語り口で、京都の町が細やかに描写されている。京都に住むぼくには「あ、これはあの場所のことだな」と、具体的に想像しながら読めるのだけど、京都を知らない人にはどうだろう…。読む人を選ぶ作品ではあると思う。作中に登場する樋口師匠や美人歯科助士・羽貫さんは『夜は短し歩けよ乙女』にも出て来るらしいので、そちらもあわせて読みたい。ちなみに、この他にも森見作品のモチーフがちょこちょこ登場するので、それを探しながら読むのも面白いかも。
0投稿日: 2016.07.11
powered by ブクログあぁー畜生。 これってもしかして、 徐々に森見ワールドにハマってきているのでは? もはや御本人に会いたくなってきたぞ、、笑 これが策略としたら、まるで、登場人物のキャラクターのように恐ろしく、又憎めない感じやな。笑 小津の働きっぷりには感動する。 全然主人公が言うほどヒドい感じじゃないんやけど。笑 そらから、樋口師匠と羽貫さん。 二人とも夜は短しにも、登場してたから なんか、あ、お久しぶりですて感じやった。笑 平行世界小説。素晴らかったです。 解説で「コピー・ペースト機能を悪用して、、」に笑った。
0投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ青春の恥ずかしさと哀しさと不自由さとそれらを吹き飛ばすほどの輝かしさに満ちている話。 文章は巧みで何度読んでも飽きない。
1投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログこじらせ男子大学生の「私」、あの時、別の選択をしていたら薔薇色のキャンパスライフが待っていたに違いない。そして、本人の自覚がないまま迷い込んだパラレルワールドは、阿呆な大学生がドタバタを繰り広げているだけなのに、私のハートは鷲掴みにされる。とにかく森見さん特有の言い回しと文章が私のツボに嵌るのです。暴れん坊ジョニーのくだりとか、本当に阿呆らしくて、笑えて、愛しさすら感じる。性根がラビリンスの小津、孤高の乙女明石さん、無茶な要求をする樋口師匠が生き生きとしていてオモチロイ。
0投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログ『夜は短し歩けよ乙女』以来、モリミー作品二作目。ホント独特な世界観の小説ですねー。ジャンルとしては青春○○ファンタジー・・かな?人間誰しも「あの時、あっちの方を選んでいたら・・」って思うことありますよね?でも、結局どれも一緒なんだよ、と。モリミーはこの小説で教えてくれましたw
0投稿日: 2016.06.08
powered by ブクログ「ばかだなぁ……」「しょーもねえなあ…」が最高の褒め言葉になる、からくり時計みたいな小説。好きです。笑
0投稿日: 2016.05.02
powered by ブクログ始め、難しい言葉が多いしとっつきにくい印象でなかなか読み進まなかったが、慣れるとどんどん楽しくなっていって大好きな小説の一つに。大袈裟かもしれないが、大学生活、勉学に励むわけでもなくぼんやりと過ごしてしまったからこそ、この小説をこんなに楽しめたのではないかと思った。
0投稿日: 2016.03.23
powered by ブクログ夜は短しの方が好きかな。 どんな道でも必ず出てくる小津にツボリました。 四畳半地獄には落ちたくないな。 末長くお幸せに。
0投稿日: 2016.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ようやく読み終わった。 長かった…。 そういうものだと解っていても、同じ文章を何回も読むのはつらかった。 「夜は短し歩けよ乙女」の方が好き。
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ先輩が好きなこの作品。なんとなく手に取り読めば一気に森見作品の虜に。 私自身京都在住ということもあり一種の親近感のようなものを感じながら読みました。
0投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ森見登美彦氏の小説は初めて読んだ。軽妙な語り口と小気味よいテンポでページをめくる度に小説の中の世界観に引き込まれていく。面白い小説だった。あまり小説を読まない人にもお勧めだと思う。 主人公は京都の大学に通う3回生で、大学に入学してからこれまでの2年間を無為に過ごしてしまったことへの後悔の念に駆られ、その原因を全て彼の唯一の友人である小津に転嫁している。 この小説は1話から3話までほとんど構成が同じだがそれぞれ独立したパラレルワールドを舞台にストーリーが展開され、最終的に4話目で総括的な結論が導き出される。 ネタバレになってしまうのであまり細かいストーリーの紹介は控えるが、これから大学生になる中学生・高校生、もしくは有り余る時間を持て余している大学1・2年の人は一度この小説を読んでみるといいと思う。私のように本当に無為な大学生活を過ごしてしまわぬ為にもお勧めである。
0投稿日: 2016.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私にとって2作目の森見先生作品 森見先生の作風ってこれですよね あー、森見先生の作風だなーと思うのだが、これが好きなのかどうかまだ分からない イヤでは無いのだが、好きとまでは言えない感じ なんだろ 同じ登場人物なんだけれども、章毎に立場が違う形で4畳半の部屋を中心に話がループしてくという不思議な物語 個人的にはミステリーが好きなのだが、たまにこういう不思議な作品を読むのも楽しい 次の森見作品に期待
0投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ大学入学から、どのような選択をして生きてきたのか…薔薇色のキャンパスライフを夢見てきたけれど実現できない冴えない大学生の話。4つの話があり、それぞれの運命をたどるも、かわりばえのしないもの。そういう運命だったと言う小津の言葉が正しかった。ぎょえええと驚いて、むにゅっとしてましたむにゅっとしてましたと言って、くっついてませんかくっついてませんかと慌てる明石さんがいいなあと思いました。成就して何よりです。
1投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ森見登美彦と言えばこの作品を思い浮かべる人は多いと思う。 私と小津の捻くれっぷりが炸裂。 結局、どの選択をしても同じ答えに行き着くだなんて人生そう甘くない。
0投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ複数のパラレルワールドをめぐる実験的作品。 森見作品のユーモラスな語り口やキャラクターは健在。 夜は短しのほうが好き。
0投稿日: 2016.01.14
powered by ブクログ森見作品らしい少し不思議な作品。ジャンルはSF…かな? 物語はパラレルワールド的になっていて4つのサークルの何れかを選んだ場合のそれぞれの展開が楽しい。 第一話では?な内容も話が進むにつれて面白くなり、各話の同じ場面では思わずニヤリ。そして最終話の最後が鮮やか。小津とはいいコンビだよ。ホント。 しかし阿呆な大学生活だけど楽しそうだなあ。 アニメも気になるのでいつか観てみよう。
0投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログこの作品は主人公のパラレルワールドが描かれています。最初、同じ話が続いて「どういうことだ?」と疑問に思いましたが、読み進めていくと納得できました。主人公の性格は素直な性格ではないのですが、それに負けないくらい偏屈なキャラクターが小津です。最初は小津のことを「ひどい性格だなぁ」しか思っていませんでしたが、読み終わると1番好きなキャラは小津になっていました。ぜひ癖のあるキャラクターに出会いたい人は読んでみてください。
0投稿日: 2015.12.21
powered by ブクログ人生は選択。あの時、あの道を選んでいれば。そんなことを誰もが考えるだろう。 選択の先にあるドラマを小気味の良い文章で綴る、森見登美彦らしい作品。 可能性の先の未来はどこかで交差しているかもしれないという面白さもあり、今自分が歩んでいる道を大切にしようと読み終わった後に考える。 アニメを見た後に読んだが、人物描写を想像しやすく、カットされてる部分もあまりないと感じたので、アニメも楽しむのがオススメ。
0投稿日: 2015.12.17
powered by ブクログ繰り返されるコピペから 生まれるオリジナル。 青春とはそんなカンジだったかも。 さて、青春っていつまでなんやろ!?
0投稿日: 2015.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2015年25冊目「四畳半神話大系」読了。 恋文の技術に続き、森見登美彦2作品目。相変わらずの面白さ(というか恋文の技術の方が後だと思うが…)。なんだかんだ読み進めるうちに小津が好きになってくるから不思議。森見ワールドなのだろう。最後の、 「私は過去の自分を抱きしめはしないし、過去のあやまちを行程したりはしないけれども、とりあえず大目に見てやるにやぶさかではない」 という部分に主人公らしさが出ていて感動したりも。
0投稿日: 2015.12.08
powered by ブクログ類を見ないという点で「四畳半神話体系」は現代小説史にも稀な傑作だと思う。 パラレルワールドを異世界ではなく、並行・分岐という本来の意味で用いて、尚且つ100p×4の中編はどれもこちらを飽きさせない。 印象的なのは冒頭部分で、こちらをぐいと小説世界に引き込ませる手法は、作者自身「雨月物語」などを読んでいたというから、そこからの手法かも知れない。秋成当時の手法に近いこの技法は、読者を楽しませるための小説には、必要不可欠であるのに、最近はそれが欠けたものが多く悲しい。また、ハッピーエンドは当時のお約束であって、その意味でも作者における影響は根深い。 最後まで読むことで一段味わいは深くなるけれど、傑作なのはやはり「四畳半恋ノ邪魔者」で、これだけでも是非読んでもらいたい。 変化した第四編の結末には主人公における感情の変化が深く関係するけれど、それを言うのは作品の楽しみを傷つけるので、読んでもらって確かめてもらいたい。
0投稿日: 2015.12.02
powered by ブクログ四つの世界が横並びに描かれた四部構成。あの時こうしていれば…と思うことは多々あるけれど、どういう選択をしても結局は本人次第なんだなぁと思う。そんな中でどんな世界においても愛すべき悪友でいてくれる小津の存在に心強さすら感じた。全体的にしょーもないのだけど、しょーもないことに必死になったり思案したりするのがお金はないけど時間はある大学生の日常で、楽しいなぁ。
1投稿日: 2015.11.29
powered by ブクログ大仰な、というのが読み始めてすぐの感想。あんまり好きな語り口調ではないな、と思ったけど、読んでるうちに構成の面白さで慣れてきた。 神話だからこれでいいんだな、きっと。 普段、こういう感じの小説は読まない。ビブリオバトルで高校生が紹介してて、面白そう!たまには違うのも読むか、と思ったのです。 4話構成で、最初の3編のループな感じの後、4話目で混沌としつつぐいぐい展開するのが面白い。 なるほど、エンタメ。 うん、新しい世界が広がったかも。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログループ系の小説。 大学生の主人公が、あのときあのサークルの方に入っていればこんな学生生活を送らなくて済んだかも…と考える。その、それぞれのサークルに入ってからの生活。
0投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログ京都行きたい。こんな大学生になりたい!閉塞感と肥大化する自意識はひしと伝わってくるけれど、それでも何だか羨ましく思うのは、キャラクターが魅力的だからなのか。
0投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログ◆◇◆ある大学生の4つの運命◆◇◆ 初めの感想は「なんだこれ…」。今までの大学生活を後悔する陰気な大学生の話が延々と続きます。読むのもなかなか進まず少し放置気味…。なんとか一章が終わって、二章も同じような話。「…なるほど!」。そしてだんだん止まらなくなり、最後まで一気読み。大学に入学した私(主人公)が初めに選んだ選択によって人生が変わって行く4つのストーリーで描かれています。四畳半の下宿部屋を起点に一つの話が終わるとまた最初から新しいストーリーが始まります。主人公以外の登場人物は同じように行動しようとするのでリンクして絡み合っているところが絶妙!前を読んでいるからこそわかる伏線が散りばめられ全部読み切ってこそすべてがわかります。京大出身の作者が描く独特の世界。さて、主人公は伝説のバラ色の大学生活を送れるのでしょうか?全く新しいタイプの青春小説。
0投稿日: 2015.10.23
powered by ブクログ「四畳半神話大系」の所見はアニメの方だった。元はと言えば「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行が監督した「サマータイムマシン・ブルース」及び「曲がれ!スプーン(原題:冬のユリゲラー)」の原案である劇団ヨーロッパ企画の主宰である上田誠がアニメの脚本を書いていたことが縁ではある。しかしながら、上田誠の文章に心惹かれたのは実は「藤子・F・不二雄大全集55 エスパー魔美3」での解説であった。そこで「曲がれ!スプーン」というシナリオ本を手にとって上田誠の文才ぶりに魅了されている最中に、このアニメ「四畳半神話大系」と出会うのである。ただ放送回はすでに3話目か4話目になっている途中からの視聴に甘んじざるをえなかったことを苦々しく思っていた。 そうしてようやくなぜか「夜は短し歩けよ乙女」を先に読んだ上で小説「四畳半神話大系」に取り組むことになったのである。 この作品の本質はパラレルワールドだ。 4つのサークル?のいずれかに入部した主人公の「私」が織りなすキャンパスライフを4つのエピソードとして綴られる。 第1章 映画サークル「みそぎ」 第2章 「弟子求ム」という怪しいビラ 第3章 ソフトボールサークル「ほんわか」 この3つのエピソードは最終章の四畳半世界の一部であり、それぞれのラストで象徴的に繰り返される蛾の大群はその数と同数の四畳半世界が存在することのメタファーとなっている。このパラレルワールドでの経験が「私」を少し成長させているようだが、そもそもすべてのエピソードにおいて明石さんとのハッピーエンドが約束されているのだから結果オーライではないかと、薔薇色のキャンパスライフを経験しなかった僕としては思うのだ。
0投稿日: 2015.10.18
