
総合評価
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powered by ブクログ家族八景後の七瀬シリーズ2作目。 前回の話とは違い、心の汚い人間達の話ではなく、打って変わった雰囲気。 まず夜汽車に乗っているシーンからよかった。 はじめて自分と同じ心が読める子供のノリオと、初めて自分の能力とはちがう予知能力をもった恒夫に出会う。 これから起こる大事故を予知し、この3人で汽車を降りる。これから始まる物語にドキドキした。 次に七瀬がノリオを引き取り、一緒に暮らすため平穏な生活を脅かす、また違う能力を持った強欲の西尾。西尾との心理戦はワクワクした。 続々と異能力者と出会い、ピンチを乗り越え仲間ができた七瀬。ヘニーデ姫のところは見えない敵に恐怖した。 そして待ち受けていた最後の敵、特殊暗殺部隊。 彼らとの戦いがはじまり、友達や次々と仲間が殺されていく。藤子の健気さが好きだった。 読み終えて、もっとこの特殊部隊がどういうものか教えてほしいしかった。戦うならもっと仲間も足りなかったし、七瀬と敵との心理戦があったらよかったのにと思う。 それでもこんなスケールのでかい話を描く筒井康隆先生はさすがだな。 あーもっと七瀬を見ていたかった。 物語にこんなに引き込まれたの久しぶり。 またこんな作品に出会いたい。
14投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ2025.10.22読了 七瀬三部作中、もっとも映像化されている本作から読んだ人は私の他にも(おそらく)たくさんいるだろう。 映像化されやすかったわけは、 ・ジャンル違い超能力者多数登場 ・派手なバトルとアクションの多さ ・場面転換目まぐるしく起伏に富んだストーリー展開 といったところだろう。 往年の人気作ゆえ、もちろんオモシロかったのだが、、、 S・キングの『キャリー』や『ファイアスターター』を読んだ身としては、七瀬の何もできず、なす術なさが物足りなく、カタルシス不足で読後感はイマイチだった。 「もっと徹底的に復讐しろ!敵をムチャクチャにしろよ!」という少年マンガ展開を期待したこちらも悪いが。 タイムトラベラーの葛藤が、多元宇宙化と絡めて展開され、SF往年のテーマにつながるところと、藤子と七瀬の別れのシーンはグッときました。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ『家族八景』で描かれた、家族の裏の顔を覗き、時に干渉してしまう物語とは大きく趣を異にし、本作では超能力者同士のバトルや組織から命を狙われる展開が描かれ、冒険的かつハードボイルドな作品となっている。七瀬もまた、かわいらしいお手伝いさんから、美しく聡明なお姉さんへと成長していた。 超能力者たちが互いに能力を駆使し、助け合いながらも次第に追い詰められ、敗北していく姿には切迫感があり、前作以上に七瀬を応援したくなった。アベンジャーズみたいな高揚がある。
7投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ主人公は読心術の能力を持つ女の子。そう、それだけ。か弱くて心もとない。敵は強い男。でも仲間の力と知恵と勇気で乗り越える。 能力者バトル。といえば、流行りなのだが、これを50年以上前に書いたのだからすごい発想力。 小説ってこんなにハラハラドキドキするのか〜っと思い知らされた作品で、小説を読み続けようと思わせてくれた作品。感謝しています。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
超能力者の悲哀を描いた物語。 常人ならざる存在であるが故の孤独感、人の心を読めるが故に他の超能力者からも煙たがられてしまう七瀬の物悲しさが描写されているため終始雰囲気は暗い。 良くも悪くも各章がややダイジェスト的。ぶつ切りに感じる(前の章から話が繋がってることは読めば分かるんだが)。 あと、七瀬という主人公にあまり魅力を感じない。実質弾除け使ったヘニーデ然り、ヘンリーや藤子然り、どうも関わった人間にただ乗りしてるように見えてしまう。 あと、タイトル的にタイムトラベルが逆転のキーにでもなるかと思ったがそうでもなかった。 こういうのは、出た当時に読みたいね。
3投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログついに、あの七瀬が帰ってきた! 美しきテレパス火田七瀬が。 本書ではどんな七瀬が見られるか読む前から期待で胸がいっぱいだ! 地ひびき。震動。 横なぐりの衝撃。 傾く車体。悲鳴。 ガラスの割れる音。 冒頭から何やら物騒で波乱の予感、物語は汽車のなかから出発し凄絶な旅に出る。 今回の話は凄い展開で別の物語のようだった。 まさかお手伝いさんの話からここまでスケールの大きい物語になるとは思いもよらなかった。 何が凄いかというと、前回と打って変わっていろいろな超能力者が登場するところ。 まるで映画のX-メンのよう。 それぞれの超能力者がどんな役割りを果たすのか、敵なのか?味方なのか?。 なんか童心にかえってワクワクしっぱなし。 そこに七瀬のテレパスの心理戦が入って余計にサスペンスに感じさせられる。 見所は何といっても謎の男達との戦い! テレパスならではの情報戦、駆け引きは緊張感溢れ手に汗握る。 七瀬は女性としての魅力も増して、相変わらず男どもからはイヤらしい目で見られてしまう。心が読めるだけに辛いね! あと男って本当にバカでしょうがない。 でも、これを読んだ女性は男が四六時中こんなこと考えているのかと呆れてしまうんじゃないかな。 七瀬達の運命は? そして組織の全貌は? 次作『エディプスの恋人』が楽しみ!! ヘンリー、「私も七瀬さんの賛美者になりました」
49投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ七瀬3部作の2冊目 読心力を持ち20歳になって美しく成長した 火田七瀬 ここではお手伝いさんを辞めている 母の住む家へ向かう途中の列車の中から始まる その列車の中で3歳の男の子ノリオと遭遇 ノリオもテレパスで、心を読む事が出来るため、 継母に疎まれ虐められていた 同じ列車内で、強力な予知能力を持つ岩淵恒夫 とも知り合い、事故で転覆する列車から3人だけは恒夫の予知力で助かる 七瀬は3歳ノリオを保護して二人で生活している その後知り合う透視能力を持ち悪用して邪悪な心を持つ西尾と戦い勝つ 念動力を持つヘンリーは、七瀬の味方 漁(すなどり)藤子17歳はタイムトラベラーで七瀬の親友となる いろいろなタイプの超能力者との出会い そして超能力者抹殺集団との戦いがはじまる 血みどろの戦いの末、仲間たちを皆殺されて 七瀬も瀕死の状態、というところで終わる 3作目へ続く
21投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログお手伝いさん七瀬の物語がこんなに広がりを持つとは! 筒井康隆の語りは癖になる。 第3作も読みます。、
2投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログすごい!前作とは違う大迫力の展開 七瀬のテレパスに加えて 透視、予知、念動力、タイムトラベラー 次々と出てくるは出てくるは‥ もうやりたい放題といった感じ 頼むからもうやめて〜 何度も叫びたくなった これでまだ続きがあるなんて‥
81投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ父のおすすめで読んでみました。 1作目とは違い、エンタメ小説的な面が強いように感じます。 楽しかったけれど、心打たれるような読書体験は得られませんでした。 ただ、ゆっくりとこの小説が生まれた意味を探ろうと思います。
2投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ前作「家族八景」では主人公の七瀬がお手伝いさんとして雇われながら渡りゆく先々、昭和の家庭内の暗ーい側面をこぢんまり描いたような作品で、アト味はあまり良くなかった。 続編の今作はがらりとタッチが変わり、他の超能力保持者に次々と出会って仲間になっていったり、その能力を駆使して人助けをしたり、あるいは懲らしめたり…痛快とまではいかないがエンターテイメント作品の体裁です。これは、これまでに読んだ「モナドの領域」とか「パプリカ」と通ずるものだと思うのですが、どちらが本来の筒井康隆ワールドなんだろうかと懐の深さを感じました。 超能力の種類として、(例えばテレキネシスみたいな)今読めば古くさい響きの言葉がいっぱい出てくるけれど、小説発表当初の昭和の読者はどんな感覚で読んでいたのだろうと思いを馳せてしまいます。 ナナセ三部作のもう一冊「エディプスの恋人」。検索したら最寄り図書館の蔵書に無いやん、どないしよっ? (2025/03/13 読了 桑名市立図書館)
2投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ目まぐるしい展開。前作の家族八景とは少し趣が違っていて、ハラハラしながら読んだ。 最後、あれはどうなんだろう。 次作のエディプスの恋人も早く読みたいと思っている。
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログSFの神様 『筒井康隆さん』による超能力を 題材としたSF小説。シリーズ物の第2弾で 前作は『エディプスの恋人』どちらも傑作です。 あいての思考を読み取る能力をもった主人公 「七瀬」はその能力ゆえに命を狙われます。 ある列車の中、似た能力をもつ3歳の少年との 出会いで物語は大きく動きだす…というお話。 人智を超えた能力ではなく、日常から大きく はみ出さない程度の能力を用いて物語を展開 させていくプロセスにとても魅力を感じる本作。 異能力×筒井康隆 が、かけあわされれば 些細な日常すら壮大なSFになり得るんだと 感じさせてもらえる作品です。ぜひ読んでみてね。
0投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ七瀬シリーズの第二弾 前作の家政婦の視点での家族ドラマの短編集とは打って変わり今作はサスペンスタッチのエンターテイメント小説へと変化している 作中で登場する超能力による駆け引きはジョジョ4部や岸部露伴などの異能力ものを彷彿させるが、テレパシーという意識感応能力がゆえに視覚演出としてはかなり地味ではある だがそれが小説という媒体だからこそ伝わるスリリングかつエキサイティングな演出に我々読者の心を魅了させる事に成功が出来てると言える しかもただハラハラドキドキする娯楽小説ではなく闇の組織や超能力者の苦悩や差別などを実社会の人間の暗部をオブラートに伝えているところは作者の力の入りようも凄まじく最終的には哲学的な語りにも繋がる事からもありとあらゆる情報の渦が作中の感応される意識の様に怒涛に広がってくる様に感じ取れる 作者が最も脂が載っていた時期に書かれた本書は娯楽小説として最高の一作である為時かけしか知らない人にこそ知っておくべき名作である
0投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ3.9 一作目とがらっと違う作風だが、 七瀬の成長が随所に感じられ嬉しい。 最終作、どのように展開していくのか楽しみ
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログノリオ、ヘンリー、ヘニーデ姫など登場人物の色が強く出ていて素敵。 七瀬が彼らをどんどん味方につけていく展開もワクワクする! 彼女の相手に超能力を知られてはいけないが、自分は断片的に相手の情報を読み取れる前提(ルール?)があるから、その中で道を切り開いていくのが面白い。
1投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログサイコパスに念動力、透視能力と能力者同士の闘いみたいになっている。 二巻はSPECみたい。 超能力を否定する警官集団と対決する。
1投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった!!20年以上前に見た、木曜の怪談のドラマの展開が細かく思い出せる!あれは、だいぶ原作に準拠した作りだったのか。 主人公の火田七瀬が、テレパス(心を読む)能力を持つことで、社会に折り合いをつけるべく旅を続ける話。50年前の作品とは思えないぐらい瑞々しい作品だった。これは、もう一つのSFの完成系なのでは?と思うぐらい。 早く次の筒井康隆作品を読みたい!!
10投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ人の心を読むことができる超能力者の火田七瀬は旅に出る。夜汽車の中で、同じテレパスの子どもノリオに出会う。次々と違う能力を持った超能力者と出会う七瀬だが、邪悪な意思を持った組織に襲われる。 仲間の超能力者が1人また1人と殺されていくシーンは悲壮感があり、前作の「家族八景」とは趣きが違う。SFアクション活劇に仕上がっていて一気読みでした。 2024年7月13日読了。
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
七瀬がお手伝いさんをやめたことで行動範囲に変化が出たため、一作目とは作品のタイプがガラッと変わった。 七瀬がトラブルに遭いながら危機を乗り越えていくのが、スリリングでとても引きつけられた。無理なく頭の中に映像が浮かんでくるのがすごい。 ほかの超能力者にどんどん出会っていくのが面白かった。自分だけではないと分かったことでこの能力の意味合いも、心持ちも大きく変わってくると思う。 仲間が一気に増えて、みんなで連絡をとりながら仲良くやっていけると思いたかった。こんなに手強い敵が組織的に命を狙ってくるなんて。 私は七瀬の責任感の強さが好きだなと思う。
2投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ(threads共有) 特殊な能力を持った者が普通の人達と相容れなく駆逐されていくという、ある意味ステレオタイプなファンタジーなのだけど、筒井康隆の世界線は整ってる。 筒井康隆を読んでいると、この作家の脳みそはデジタルなんだなと感じる事がよくある。知識がとても綺麗に整理されてる。 ひょっとしたら脳に生成AIのチップでも埋め込まれてるんじゃないか?それで時空を遡って来たんじゃないか?なんてね。 ラベンダー香る? それは違うか
1投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログテレパシーで正体を暴き、人間が怖い事をヒタヒタ伝える前作『家族八景』とは根本的に属性が異なり、こちらは異能者を前面に押し出したいわゆる完全なSF作品。 映像化出来そうなドラスティックな展開だが、テレパシーを舞台装置として文学的に消化した前作が好みの自分としては、今作はどうしてもノリ切れなかった。
5投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ20年以上ぶりで再読。『家族八景』とはまた違ったアクティブな作品。『家族八景』でも思ったけれど、文学的エロ表現が筒井康隆ならではという感じ。ラストは七瀬も思えば遠くまで来ちゃったなあと思ったかもしれない。このあとどう続ける?
0投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログ「七瀬シリーズ」の第2弾。 汽車のなかで七瀬は、自分とおなじテレパシーの能力をもつ3歳の少年・ノリオと出会います。さらにおなじ汽車に、予知能力の持ち主である岩淵恒夫が乗りあわせており、彼の心を通じて七瀬は、この先起きる事故によって、自分たち三人をのぞく乗客たちが死んでしまうことを知ります。 その後も、念動力の持ち主で七瀬を崇拝するヘンリー、タイム・トラベルの能力をもつ漁藤子などの異能使いたちが現われ、七瀬は彼らと協力し、能力を悪用する者たちとの戦いをくりひろげるなどの活躍を見せます。しかしやがて、七瀬のような異能使いを抹殺する組織が彼女たちにせまり、七瀬と仲間たちはしだいに追いつめられていくことになります。 前作では、お手伝いとして家庭に入り、善良な市民の仮面をかぶって生きている人びとの心の奥底を暴露してきた七瀬でしたが、今作ではその美貌が強調されるなど、ヒロイン的な位置づけがあたえられています。またストーリーの面でも、「解説」の平岡正明が「逆ホームドラマ」と形容した前作とは異なり、今回はSF的な異能を駆使した駆け引きとアクションが中心の作風になっています。
1投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログ超能力者は普通人から迫害される。国家的組織からの迫害追求の中で、道南大沼付近の山荘にテレパス・テレシネす・タイムトリップ・未来予知などの能力を持ったものが集まるが、抹殺されていく。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ自分たちと違う、異端者は、排除していく 迷惑かけないように、ただひっそり生きているだけなのに 七瀬には、少ないけど、仲間ができました 自分と同じ、苦しみを抱える、能力者たち ぼくは、となりに、七瀬が住んでいたら、やっぱり受け入れることができないのだろうか 受け入れることはできなくても、お互い、干渉せす、暮らせたらいいのに、と思いました 自分と違う人の苦しみを想像して、暮らせたらいいのに、と思うことも偽善なのかな でも、それが偽善なのだとしたら、偽善は本当に駄目なのかな、とそんなことを思いました 七瀬3部作の中で、1番共鳴した、作品です
1投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分と異なる超能力者との出会いで初めて、心から通じ合える仲間を得て孤独感から解放され喜びを得られたのに、バッドエンドだったのかな。
3投稿日: 2023.04.04
powered by ブクログ1作目は一般人の中で生活するテレパシストの日常を描いていたけど、今回は七瀬以外の超能力者がどんどん出てきたり、謎の反超能力者集団が出てきたり、人も結構死ぬし完全にX-MEN、面白かった。
2投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログテレパス七瀬シリーズ第二弾。 超能力者は七瀬だけではなかった。短編を追うごとに次々と増えていく、超能力者たち。彼らは敵?それとも味方なのか? 家政婦として働き、孤独な超能力者として描かれた七瀬だったが、今作ではすでに別の仕事を転々としながら、身をやつしながら生活する。相変わらず、人の心が読めてしまうがために、のらりくらりと危機をかわしながら過ごす。 しかし残念なことに、世の中には、超能力をよく思っていない人達もいて、中盤から、能力者と、非能力者の戦いが始まる。 前作の日常風景から少し離れて、物語の規模が大きくなった気がします。パプリカとはまた違うテイストの世界観に、筒井康隆さんの才能、特に心理描写が色鮮やかで、書く上で非常に参考になりました。 三部作と言われておりますが、いったいこの話、どう続くのでしょうか。そんな不思議な読後感でした。
10投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ人の心を読むことができる七瀬さんを主人公にした小説。『家族八景』に続く二作目にあたる。前作では孤独な超能力者だった七瀬さんは、同じような能力を持った人たちに出会う。 仲間はできたが、敵がいることもわかる。超能力者の根絶を目指す組織があるようだ。仲間との安住の地は、戦場へと変わっていく。 ひやぁー こんな終わり方をしてしまうのか。 さっそく、三作目である『エディプスの恋人』を読み始めることとする。
3投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログ七瀬ふたたび テレパス(読心力)、未来予知、透視、サイコキネシス(念力)、時間遡行•••。 超能力。 高校時代はわくわくしたのだが、ストーリーはハードだな。 【あらすじ】(最初のみ) ①邂逅 お手伝いを辞めた七瀬は実家に戻る列車の中で、同じ能力を持つ人間に初めて出会う。 ②邪悪の視線 高級バーで働き、幼いノリオとアパート暮らしをする七瀬。しかし、バーの同僚が紛失した指輪泥棒の濡衣を着せられる。 ③七瀬 時をのぼる 北海道に向かうフェリーの中、ノリオは今にも目の前で起きそうな殺人を感知し、七瀬にテレパシーを送る。 ④ヘニーデ姫 マカオのカジノで生活費を稼いだ七瀬は、道中仲良くなった瑠璃(ヘニーデ姫)と飛行機の中で、何者かの”殺意”を感じ取る。 ⑤七瀬 森を走る 明確な意思もなく、北海道の林をうろうろする予知能力者の恒夫。自分の行動が七瀬を救うことになる予感はあるのだが。 約40年前、前作の読後感を期待していた僕はショックを受けたと思う。(うる覚えだが) 話を膨らませることができそうなキャラクターを惜しげもなく使い切っている感じ。 ただ、当時最高と感じた本作は、初読から40年を経てこのくらいの評価に。 現代の作家たちが世に送り出す小説のレベル(=面白さ)が、それだけ上がっているということなのだろうと思う。
7投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログ家族八景に続き、図書館で借りて読んでみた。 超能力者の仲間との出会いが描かれている。 登場人物の悪い部分を露悪的に描くのは作詞らしい。 超能力者同士のやり取りはやはりサトラレを思い出した。やはりサトラレは七瀬ふたたびの影響を強く受けているのだろうと感じた。
0投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ七瀬は、美しきテレパスを持つ超能力者。超能力者であることを隠して生きる為、母の実家へと向かう。その途中、初めて自分以外の超能力者と知り合う。 「七瀬ふたたび」NHK少年ドラマシリーズがネットにでていたので、全編視聴してみた。知っていたつもりが、記憶にないので見ていなかったのかなあ?原作より登場人物増やして、話のつなぎが詳細にしてあり面白いけど、児童用としては、かなり攻めている。七瀬のアルバイトは、ホステスだし、そこのママさんの着物の着付けが水商売風。資金調達にマカオのカジノに行ったりする。(原作のまま) 七瀬は、他の超能力者達と安住の地を北海道に求める。しかし、超能力者を認めない組織が、七瀬達を抹殺しようと追い詰めていく。なかなか、ショッキングなラストを迎える。
38投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログ面白かった。七瀬2作品目。一作目と比べて、よりSFに寄ったのいうか、七瀬の精神感応を人間模様の核に使うのではなく、精神感応自体を一つの能力と見なして他の能力者と接触していく、言わば冒険物というか。エンタメというか。設定こそ現実離れしたものだったが、氏の文章のおかげで難なく創作世界の中へのめり込んでいける。緊迫感のある場面の情報の密度がとても丁度いい。三人称小説の利点を最大限活かしきってるように感じる。ストーリー。この後どうなるんだ? というのが終始絶えず、ハラハラドキリとさせられる。読んでいて楽しかった。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ映像が浮かんでくるようなSF小説。 前半は様々な超能力者との出会い、後半からハラハラの怒涛の展開で目が離せなくなります。 別れが切ない。
0投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ家族八景から続けて読了。 この本では、七瀬以外の超能力者が数人登場するのでわくわくします。 ノリオ(七瀬と同じ精神感応者で子供) 岩淵恒夫(予知能力者) ヘンリー(念動力者) 西尾(透視能力者) 漁藤子(タイムトラベラー) 前作の「家族八景」から七瀬の冷徹さも少し加わりガラッと変わった感じがしました。「ヘニーデ姫」の章は可哀そうだった。 最終章の「七瀬 森を走る」では超能力者と組織の闘いになっていきます。 結末はえっ。こうなっちゃうの。みたいな感じです。 これは「エディプスの恋人」をすぐ読まないといけないのではないか。
18投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログ家政婦の続きだとしても十分満足だったのに、想像を超えていった。素晴らしい作品。 続編があるらしい。『エディプスの恋人』
0投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログ七瀬は列車の中で二人の精神感応者(テレパス)と出逢います。 ひとりは3歳の男の子で読唇術を持ったノリオ。ノリオは継母に連れられて虐待されています。 もう一人は予知能力者の青年岩淵恒夫。恒夫とはあまりよい出逢いではなかったけれど、最後に再登場したところでは泣けました。 列車事故から救ったノリオ(継母は事故死)と七瀬はアパートで一緒に暮らしはじめます。 そしてまた、七瀬が働く高級バーのバーテンで黒人のヘンリーは念動力があります。 ヘンリー、ノリオと隠れ家を探しに船旅をしている時に漁(すなどり)藤子という時間旅行者(タイムトラベラー)とも出逢います。 そして超能力者抹殺集団である、刑事を装った集団と一揆打ちをすることになりますが…。 実らなかった初恋。 失った仲間。 七瀬はこれから一人でどこへ行くのか。 テレパス同士の対決シーンは読みごたえがありました。 超能力者は同胞のいるところでない限り、たとえそこが故郷であったとしてもやはり異邦人なのだーというテレパスの定めが哀しかったです。
76投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ七瀬3部作。 高校生の時に読んで、忘れられない作品。 大人になって読んでもやっぱり面白かった。 こういうのは本当にすごい。
3投稿日: 2021.12.20
powered by ブクログ超能力者が次々に登場し、あたかも異能力バトルの様な展開に。個人的には、前作の「家族八景」の方が好みでしたが、相変わらず七瀬の読心術は見ていてとても面白かったです。 ただ、最終章が重く、辛すぎました。自作「エディプスの恋人」はどんな話なのでしょうか。これ以上辛い展開は見たくないですが…七瀬の今後が気になるので絶対に読みます。
3投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ読み物として面白い。 「家族八景」より七瀬の人格がより明確になり、仲間を加えることで、どちらかというと内向的な面がより人間(テレパス)らしく見えてくる。 タイムトラベラーの心の動きは、面白く読めました。 三作目も読もうと思います。
2投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログたぶん30-40年ぶりくらいの再読。 七瀬3部作の第二弾。 舞台が第一弾の家族から社会になり、仲間と巡り会うが敵も出てくる。 超能力を持つがゆえに気味悪がれ嫌われ、世間に潜んで生きてゆく。前半は個人の話だったのが、後半は国家権力をも動かす見えない敵から狙われる。 今読んでも色褪せず、面白い。 なお、読んだ本は新潮文庫だけど、表紙は違う以前のものでした。
0投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログSF小説はあまり読んでこなかったのですが、 これは引き込まれました。若干21歳の女性が超能力者の同胞を助けようと画策し、逃げる姿や悪に立ち向かう情景を思い浮かべると、同調せずには居られなくなりました。 七瀬シリーズの完結編かもしれませんが他作品も遡って読みたいと思います。
0投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ家族八景に導かれ読。 前作と違って、なぜか次々と現れる超能力者たち。そしてその存在を知り、その者たちを抹殺しようとする組織。この2つの背景が描かれておらず残念だった。 が、物語は、その独特の文体と相まって、スリリングでスピーディーなサスペンスが、ページをめくるのももどかしいほどの展開で、あっという間に読み終わった。
0投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ発行年が昭和53年とあって驚き… 今読んでも全くもって古びていない。 描写が目に浮かぶSF苦手の私がハマった作品。
0投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ精神感応能力者(テレパス)の火田七瀬とノリオ、透視能力者の西尾、時間旅行者の漁(すなどり)藤子、念動力者のヘンリー、予知能力者の岩淵恒夫が繰り広げる奇想天外な6つの短編の物語集だが、最後の「七瀬 森を走る」がスリリングで非常に楽しめた.人が考えていることを読めることは、一見面白そうだが、常に相手の行動を予測できるのは果たして良いのか.全部の短編に出てくるノリオの存在が異色で面白かった.
0投稿日: 2020.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火田七瀬は宮部みゆきのクロスファイア青木淳子を彷彿とさせる。超能力者の寂寥感漂う内容で、ラストは大逆転勝ちを願いましたが、残念ながら淳子と同じ結果になってしまう。七瀬に対するえげつない警察官の攻撃は恐怖でありホラーでした。読友さんの感想で、「エディプスの恋人」は七瀬シリーズ三部作のラストのようで、七瀬は生きていたのかが気になる。後で確認しよう。全体を通して、40年経っても色褪せず、性描写のドキドキ感を堪能できた。私にとって七瀬のパーソナリティは女性主人公の中で確実にベスト3に入る大好きキャラです。
13投稿日: 2020.08.12
powered by ブクログ三部作の2巻目に当たる本作は、読み終わってふと思い返すとSF小説だったのだと感心する。 特殊能力者の一致団結力はアベンジャーズを思い出させるような活躍で、映画を観ているようにすらすらと情景が目に浮かび読みきってしまった。
6投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ内容紹介 生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。
2投稿日: 2019.10.29
powered by ブクログ予知能力、念力、時間旅行とテレパスとは異なる超能力者がでてきて、舞台も夜汽車、クラブ、カジノ、北海道の別荘などさまざまになる。なぜ超能力者が生まれたのかという問いもでてくる。この点は近年の「超能力」ものにはないかもしれない。国家権力との戦いというのもでてくるが、「血みどろの戦い」とまではいかない気がする。
2投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログ「家族八景」を読まずに読んでしまったけれども、それでもめちゃ楽しい上にはらはらできる作品。 死から逃げてもいつかは死が待ち受けている。 七瀬ほど劇的でないにせよ、僕にも。
1投稿日: 2019.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む順番を間違えて、家族八景の前にこちらを読了。美しきテレパス七瀬と、同じ能力を持つノリオ、テレキネシスのヘンリーを中心に、次々と現れる超能力者たち。そして彼等を淘汰しようとする謎の組織との対決。手に汗握る展開に最後までハラハラさせられたけれど、まさかのアンハッピーエンド…なんとか七瀬、もしくは仲間の超能力者たちが機転を利かせて逃げ果せる結末にして欲しかった。この終わりは、3作目への布石なのか? 後半、藤子の心理に触発されて七瀬が考え始めた「超能力者がこの世に存在する理由」。この哲学的な問いに答えを見つけられないまま今作は終わってしまったが、3作目で七瀬は何かを掴むのだろうか。
1投稿日: 2019.07.01
powered by ブクログ筒井康隆氏の描く女性は映像化しやすい魅力的な人物が多数いるが、本作品の「七瀬」のその一人である。しかし『家族八景』のような鋭い洞察やウィットに富む皮肉は抑えられ、能力者との出会いと別れ、敵との戦いを軸に物語が作られている。よりアニメ的よりTV的ではあるが個人的にはそれほど楽しめなかった。
1投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログ七瀬三部作の二作目。自分が生まれた頃に書かれていた小説である。 一作目とは違い、さまざまな能力を持つ人々に出会う一方で、巨大な組織に命を狙われるというSF色が強くなる。 幼い子どもが出てくるので、読んでいて少し辛かった面はある。 貫かれているのは、特殊能力を持つマイノリティの孤独感であり、社会からの差別か。 [more] (目次) 邂逅 邪悪の視線 七瀬 時をのぼる ヘニーデ姫 七瀬 森を走る
1投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当時は目新しいジャンルだったんだろうなぁ、ファンタジー?SF??今読むと文学臭がする。 内容は、シリーズの短編集って感じ。なんか途切れ具合がオムニバスみたいでしたが。
0投稿日: 2018.04.17
powered by ブクログ2018年1月1日読了。読心能力者(テレパス)の七瀬が出会った能力者たち、だが超量力者の存在を認めない「組織」により彼らは追い詰められ…。「七瀬三部作」の2作目。何度もドラマ・映画化された作品というが、40年前の作品とは思えないスリリングさと切なさにグッとくる。超能力者たちの「誰かの役に立ちたい」という一途な思いの強さ、そういう思いは能力のない凡人でも同じだよなあ…人間は孤独では生きられないもんだよなあ…とも思う。終盤は「超能力バトル」というには一方的すぎる展開だが、いかに多元宇宙が存在しようと、こうなるしかない結末だろう。とはいえ3作目がないと著者も読者も納得できなかったのはよくわかるし、この結末では第3話はああいう話になるしかなかった、ということもよくわかる。映像版も見てみたいもの。
1投稿日: 2018.01.01
powered by ブクログ何せ40年遅れで読んでいるので、この作品が発表された時の衝撃は分からない。超能力者を小説で扱う際のいろんな約束事はこうした作品を通してできあがって来たんだろうね。超能力者VS一般人の対決図式はどうして? なぜ一人一能力なのか? 超能力者が抱える苦悩や弱点なんてのも作家たちが紡ぎあげてきたものだ。石森先生が描いた超能力ベビーは万能だった。だからイワンは眠っていることが多かった。001さえいれば、他の8人はいらないもんね。物語には一人一能力の方が、つまり個性的である方が塩梅がいいわけだ。 さて、「エディプスの恋人」が楽しみだ。
1投稿日: 2017.11.06
powered by ブクログ家族八景ではテレパスという上位の存在として観察者然としていた七瀬が ハブとして他の能力者たちと繋がることで、人を助ける力を得て 敵に命を狙われ戦うことで物語の中心に立った。 孤独を癒す仲間との出逢いと 異端を排除する、立ち向かうには大きすぎる世界の圧力が彼女を揺さぶる。 彼女の中に立ち現れる疑問。 異能者のレーゾンデートル。
0投稿日: 2017.10.30
powered by ブクログ古き良き時代を感じさせる夜汽車の風景から書き起こされた本巻。前巻では出会えなかった超能力者に出会えた壮大な「旅」だった。仲間になった超能力者と北海道へ逃避行する七瀬に、これまでの好色な男たちの危険に加え、別の超能力者や闇の組織の危機が迫ってくる。「七瀬 時をのぼる」で出会った時間旅行者・藤子と共に時間遡行した場面に感じた違和感が、結末の悲劇につながった時の得心とやるせなさ。解説は、三部作を家庭ー国家ー神に位置付けていたが、話の広がり方のすごさを感じた。
0投稿日: 2017.08.16
powered by ブクログ人は本能的に自分たちと違う異質なものを怖れる。 理解して受け入れるよりも、多くの場合は存在を拒否して排除する方向へと流れがちだ。 作品に登場する他の超能力者たちもまた、七瀬と同じように能力をひた隠しにして生きている。 ありのままの自分を見せることは、七瀬たちにとっては恐怖でしかない。 孤独に、ただひたすら目立たないように気を配りながら生きていく以外に方法がなかったから。 七瀬たちは何故生まれてきたのか? 能力にはいったい何の意味があるのか? きっと意味があるに違いない・・・と七瀬たちは思いたい。 だが、超能力者たちを抹殺しようとする人間が現れ、七瀬たちは窮地に陥る。 超能力者を主人公にした作品は多い。 ドラマですぐに思い浮かぶのは「NIGTH HEAD」だ。 兄・直人はサイコキネシスの能力を持ち、弟・直也はリーディング能力を持つ。 超能力者であることを隠し、社会に背を向けるように生きている。 過酷な運命に弄ばれるように、彼らは徐々にその能力を進化させていった。 「魔法少女まどか☆マギカ」も記憶に新しい。 超能力とはまた違った能力ではあるけれど、登場人物のひとりである暁美ほむらは「時間操作」の能力を持っている。 友人・まどかを救うためにほむらは何度も何度も「時間操作」を操り、同じ時間を繰り返す。 「七瀬ふたたび」の藤子はほむらと同じような能力を持っていた。 ただ、ほむらには「時間操作」をすることにためらいはないが、藤子は時間旅行することの弊害を考えている・・・。 芦名星主演の「七瀬ふたたび」は小説とは別のラストが用意されていた。 作品が書かれた時代と現在では、たぶん超能力者に対する認識にも大きな差があるためではないかと思う。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ【未読者へ】 三部中二作目の本作だが一作目、家族八景から入らずとも読める作品 SFを下敷きに現代(1970年代)におけるブラックな家族事情を筒井康隆節で読ませた前作と大幅に路線変更 シリアス中編SFを期待の方はこちらから読むことをオススメする
0投稿日: 2016.10.22
powered by ブクログ面白かったが、家族八景が面白すぎたためか少し色あせて見える。 本作は様々な超能力者が出てきて、問題を解決しつつ悪い組織と戦う話である。家族八景のような物語ではなく、ファンタジーに近い話だ。 七瀬は一層可愛く描かれているし、ストーリー自体もハラハラしながら読むことができるが、前作から期待していた面白みとは違うものだった。
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族八景がおもしろすぎたのか、どうしても一作目にはかなわない印象。能力者がどんどん出てきたからかな・・・
0投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ5年くらい前に購入してやっと読了。前作と比べて大きな世界だった。ああ…と読み終わって力が抜けてしまった。
0投稿日: 2016.01.29ラノベの感覚で読める良SF作品
超能力バトル有りの冒険ものから始まり、ダークな雰囲気に展開していきます。超能力バトルものとかのラノベが好きな人はまず楽しめると思います。 最後はちょっと後味悪いですが。 超能力者陣営はもっとチート能力を活かせたんじゃないのかなーとか思います。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ三部作の二。SF 活劇めいている。此のような、物語は、国内では、漫画が先か、小説が先か、調べたいとこだ。
0投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったよねこれも。 三部作ということを知らず、まずエディプスの恋人に違和感を持ちながら読み終え、ウィキペディアで調べて気付く。んでいっそのこと逆にーー、ということで七瀬ふたたびを購入。 う〜ん、無知無知。 まあ逆に読んでもおもしろいけどね。 さあ次は家族八景に遡ろう。
0投稿日: 2015.04.18
powered by ブクログ前作の「家族八景」を読んだのが三年前でしたので、その影響もあるかと思いますが、読んでいる途中ぐらいから「あれ、こんな作風だったっけ」と戸惑いを覚えることに。確かに七瀬が読み取る人の心が生々しく、時にグロテスクなところは前作と同じ印象だったのですが… ひとつは他の超能力者が出現するなどして、小説自体が「俗物化したなぁ」と感じたこと、もうひとつは七瀬が人情味に溢れたキャラになっていたこと。これは同胞に出会ったため、七瀬の達観した冷たい心が溶解したとみるのが正しいとは思いますが、個人的には前作の七瀬の方がなんだか生き生きしていた印象が強く、だからこそ、本書の七瀬は与えられた役割をこなすお人形さんみたいに感じました。そしてこの印象は、続編の「エディプスの恋人」で確固たるものになってしまうことに… とはいえ、超能力を駆使して難題に立ち向かう展開は、緊迫感があり、興奮しながら読み進めることができました。最後が切ない形で終わるのもグッド。
1投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログ読友さんおすすめの本。こんな結末だったとはびっくり…。理解できない者は抹殺するべし、という作者さんの冷たい視点にぞっとした。心の声と会話と場面の記述と、3つががんがん頭の中に流れ込んできて怒涛の中で読み終えた気分です。
0投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログあっという間に読んだ。 七瀬と超能力を持たないものとの戦いに続いて行くのには驚いた。 なんというか、展開がすごい。へってなる。 機会ができたら他も読もう。
1投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログむかし、ドラマで見たので読んでみようかなーと思った。ちょっと気分わるいけれど、テレパスになったらこういうこと考えるのかなってことがリアルに頭に響いてきた感じ。 ドラマと比べて物足りない部分も大きかったけれど、さいごまでスピード感と虚しさがすごかった。
0投稿日: 2014.11.15
powered by ブクログ七瀬3部作といわれるが、それぞれ趣きは違う。結構、超能力を前面に押し出して戦う。映像より、小説の方が好き。
17投稿日: 2014.10.24
powered by ブクログ「家族八景」と主人公こそ同じだが、ストーリーの規模も雰囲気も全く異なる。 他の超能力者もでてきて、よりSF色が強まっているし、前作が連作短編といった趣きだったのに対し、今作は長編で起こる問題も深刻。しかしスピード感があるので読みやすい。 さらに、超能力者達の苦悩といった点にもフォーカスされていて、切なさを感じる場面も多い。
0投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログ古い本なのに色褪せない面白さ。 ブクログに登録がない 昭和版なのに時代っぽさをあまり感じない。 筒井康隆ならではの意識の表現方法に 幼い頃衝撃をうけたのを思い出した。 さりげなく書いていて、 だけど知識量とか文章力とか、 昨今あまり感じられない いかにも作家、という感じの歯ごたえを 十分満喫いたしました‼︎
0投稿日: 2014.09.12
powered by ブクログ登場する愛すべきキャラクターまでもがホイホイ死んで行って 筒井さんの作品は前から大好きで、今までにたくさん読みましたが、少し前に読んだヘルという作品はあまりにもめっちゃめっちゃで何がなんだなわからないうちに話が終わってしまってました。 この作品はあらすじもよくわかり、筒井さんのパラレルワールド観も少しは理解できて楽しく読むことができました。それにしても筒井さんの作品は登場する愛すべきキャラクターまでもがホイホイ死んで行ってなんだか楽しいくらいです。生命のこういう取り扱い方はワタシは嫌いではありません。エスパーたちにとってもどうしようもない突きつけられた今ここにある現実を見せてくれます。 職場の同僚にこの作品が3部作であることを教えてもらいました。早速近所のブックオフで第一部家族八景と第三部エディプスの恋人を2冊213円で手に入れました。
0投稿日: 2014.08.18
powered by ブクログ『家族八景』に次ぐ、七瀬三部作の二作目。 中島らもの『ガダラの豚』を思い出すような、超能力SF。 前作とのギャップにやや戸惑いつつ読み始め、次第に引き込まれて一気に読み終えた。未来予知能力者に時間旅行者に念動力、子供の頃に一度は憧れたことのある能力をもった登場人物たちが、選民意識の奥で実は自分の能力によって悩んでいる姿もあって、読んでいて切なくなるほど人間的で、ただのSFじゃない。 結末はなかなか衝撃で、次はどうなるのか、翌日すぐに三作目を求めて書店に向かう自分がいた。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ家族八景の続編ということで読み始めたけど、全く違う小説だった。三部作の3つ目を読む気にはあまりならない。
0投稿日: 2014.06.01
powered by ブクログ『家族八景』に続く七瀬シリーズの2作目。 こちらは前作よりもSF色が大分強めです。前作から通して、七瀬の内面が徐々に変わってゆくのが分かります。『家族八景』は七瀬というよりは七瀬の周りに事件が起こっていくのに対し、『七瀬ふたたび』は七瀬自身、そして七瀬側の人たちに事件が起こっていくので、こちらの方が入り込んで読めると思います。 読みながら頭の中で思い描いたシーンを読み終えた後も何度も思い返してしまう程、深く印象に残る一冊です。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一弾の時よりも、スピード感が出て面白かった~。 いろんな超能力者のオンパレードで、そしてみんな七瀬のために死んでいっちゃう。。。 あーーー虚しいわぁ。 みんないい人たちだったのに~~~!! この大きな世界の中に、本当の超能力者は数えるほどしかいないと思うけど、ここまで勢ぞろいしてるのに、なぜか上手く現実と絡み合ってて、読んでて違和感ないの。 読んでて、もしかするとこうやって自分のまわりにもいるんじゃないかと思ってしまう。 超能力を持ってたらいいなぁ~とか考えたことあるけど、こうして読むと、超能力者の性って過酷だなーと思ったりもする。 でも、美人でナイスバディのお姉さんをみると、男性ってみんなこうやって卑猥な想像しちゃうのかな? とちょっと疑問に思ったりもしたけど。。。。 見た目が良過ぎるのも、良し悪しよね~。
0投稿日: 2014.04.15
powered by ブクログ超能力者が存在したなら、特にテレパシストが存在したならこのような考えや行動や規律になるんだろう、と感じさせるとてもリアルな描写が面白いです。 ラストの能力者が世の中から否定られたことを悟り一人心の中で訴える七瀬のシーンがとても印象的。 個性のある能力者達が、否定派組織を相手にもっと活躍するストーリーが読みたかったですね。あっさりしたラストも悪くはないけれど。
0投稿日: 2014.04.12七瀬三部作第二弾
三部作の中で一番一般受けする話。前半は、超能力のバリエーションとその孤独と危険性を、そして後半は超能力者暗殺集団との戦いを描いている。特に最終章は初見の時には、かなりのショックを受けた。何も語らずただ淡々と任務を遂行しようとする暗殺者たちは、読んでいて非常に不気味だ。また容赦なく殺されていく登場人物たちも読んでいて切ない。前作「家族八景」では、読心者としての七瀬が人間の負の部分を暴いていくというどちらかというと内向的な話でしたが、本作では予知能力者、透視能力者、念動力者、時間遡行者などを沢山登場させ世の中と超能力者を対比させた外向的な話になっている。 本文では軽くしか触れていませんが作者は、予知能力者が予知できない事や時間遡行と平行宇宙の話などかなり精緻な世界を構築しようとしている。また暗殺者との対峙によって何故、能力者は生まれてきたのかなど人類の進化の部分についても言及しようとしている。人間の負の部分を書かせたら抜群の作者ですが、SF作家としても只者ではないということを再認識した。
2投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログ七瀬シリーズ2作目。ドラマやってたよねこれ… 1作目でやっていたお手伝いさんを辞め、ノリオ少年とヘンリー青年など、様々な仲間の超能力者が登場。 …タイムトラベルや未来が見えるのは嫌だな、色んな意味で←
0投稿日: 2014.03.22
powered by ブクログ家族の内側がおもしろかったから、家政婦を、やめたのは残念。話が急に飛躍した感もあったけれど、能力者であることに無頓着でいられない彼女にとっては、避けられないことだったのかも
0投稿日: 2014.03.17
powered by ブクログ前作「家族八景」が短編集といった趣だったのに対し、こちらは一気にスリルあふれる超能力者同士のバトルが繰り広げられる。 超能力を工夫し、駆使するバトルははらはらするし、仲間は皆読んでいて大好きになる。 怒涛のラストまで一気に読んで、しばらく呆然とするのが読書の楽しみ。
0投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログ初めて読んだのは30年以上前、でも色褪せない。 超能力者たちの孤独感がリアルで切ない。筒井康隆自身が 超能力者なのではないか、とすら思える。
1投稿日: 2014.01.01
powered by ブクログそして、少年はSFマニアになった。自分にとってのSFの原点。 人生の50冊 SF編 第5位 これは本というより、TV原作としての思い出です。 少年時代、最も熱中していたのが「少年ドラマシリーズ」でした。 このために夕方の家路を急いだものです。 その中のベストが多岐川裕美主演の「七瀬ふたたび」でした。 今思えばこの少年ドラマシリーズは、 日本のSFの大御所である眉村卓、光瀬龍、筒井康隆らが書いた原作を ここでデビューした古手川祐子、紺野美沙子等の瑞々しいキャストが支え、 子供達に新しい夢を見せてやろうというスタッフの気概が合間って、 TV創世記の伝説を産み、私のようなSF少年を育てたのでしょう。 原作は「家族八景」から「エディプスの恋人」までの七瀬三部作として有名ですが、 それぞれにまったくタッチが違う独立した作品として楽しめます。 「七瀬ふたたび」は超能力者グループ VS 人間という、 今でも「Xーメン」シリーズなどで取り扱われる普遍的な闘いを描き切った作品です。 逃げ回る超能力集団には少数民族の悲哀が隠されていたと言います。 超能力の文学的実験を楽しめる作品で、テレパシーを如何に文字化するかなど 筒井文学らしい創造的な表現が満載です。 死んだはずの七瀬が突然のように恋愛物語をする「エディプスの恋人」も好きなお話で、 SFらしいストーリー展開という意味ではこちらもゾクゾクしてオススメです。
0投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログ日本のSF作品の中では、既に古典名作的ともいえる七瀬三部作を読み切りました。最初の「家族八景」を読み始めてから少し時間が空いていたのですが、次の「七瀬ふたたび」と最終巻の「エディプスの恋人」は、昨日と今日で読んでしまいました。「家族八景」が発刊したのが私の生まれた年と同じ1972年ですから、相当古い作品とも言えるのですが、今まで読む機会がありませんでした。それでも「七瀬ふたたび」は何度かドラマで放送していた記憶があり、タイトルは知っていたので、SF作品としては何度も映像化されている代表作というのも頷けます。 この三部作と呼ばれているのは、テレパスを持つ火田七瀬という主人公でESPをテーマにした作品というところが共通ではあるのですが、各作品の趣や構成は随分異なっています。それでも「エディプスの恋人」以外は何度も映像化され続けてきており、特に「七瀬ふたたび」は超能力ものの典型とも言え、時代を超えて何度も映画化をされているのも分かるエンターテイメントの要素が揃っています。 最終的に主人公が生き延びれないという読者としては寂しい結末ではあるのですが、趣の異なる三作を通して悲壮感はあまりなく、テレパスの主人公である七瀬の目を通した社会や世界観の描写に感情移入させられます。最終作の「エディプスの恋人」では、宇宙意思という壮大なSFテーマにまで七瀬の目を通じて表現しており、同じ主人公で3つの作品が楽しめるオムニバス的な構成でもあります。それでもやはり超能力ものとしては「七瀬ふたたび」が王道で、主人公以下が全て抹殺されてしまう結末はさておき、色々なエスパーとの邂逅や謎の抹殺集団との闘いといったエンターテイメント溢れる作品でしょうか。 これだけの有名な日本SF作品でしたが、今まで読む機会がなかったのが不思議なくらいでした。期待通りの面白さではありましたが、たったの三作で終わってしまっているところが寂しくもあり、だから名作として残ったのかもしれませんね。それでもこれだけ魅力ある主人公であるわけですから、読者としてはもう少し活躍する作品をみたところです。エスパーものでこれだけ面白かったのは、スティーブンキングのファイヤースターター以来でした。機会があれば映像化された作品も観てみたいと思います。
0投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ日本におけるSFドラマの創成期1979年のNHK『少年ドラマシリーズ』をはじめ幾度となく映像化された有名小説。『家族八景』から続く「七瀬シリーズ」「七瀬三部作」の2作目。読心能力を持つ火田七瀬は特殊能力を持つ『能力者」故に一般社会から疎まれその素性を隠して生活していた。やがて様々な超能力を持つ仲間と出会い、共に敵対者からの逃亡生活を送ることとなるが、能力者を脅威とみなす組織のては徐々に七瀬らに迫る。 「邂逅」「邪悪の視線」「七瀬 時をのぼる」「ヘニーデ姫」「七瀬 森を走る」の5編のエピソードで構成されるストーリーは前作と打って変わってアクション的でスリリングな展開。
0投稿日: 2013.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テレパシーの能力を持った少女が、同じ超能力をもった男女と交流を持ち、次第に追い込まれていく物語。この作者らしい、きれいなところも醜いところもえぐり出す人間描写がいい感じで光る作品で自ずと話に引き込まれる作品ですが、冷静になって思い返せば見るも無惨なバッドエンド。救われないお話を作者の圧倒的な筆力で読ませる一作。 テレパシーを書く、という記法が非常に印象的。「思考の途中、二つの相反する思考が並立する」ことを{ }を使って表現するのが非常に興味深かった。確かに口に出してしまうとこういう言い方にならないし、そもそも相反する考えが自らの中にあったことすら口に出さないことが多い(そういう風にいったところで「で、結局あなたはどっちなの?」と聞き返されてしまうことも多いから、もっと口に出さなくなるw)。 人って相手や自分に矛盾のないことを求めるのですが…いいか悪いかはともかくそれって普通のことだよね、ということを、{ }で雄弁に語る作品だった。 何度も映像化される今や古典といってもいい作品ですが、それなりの理由があってのことなんだな、と感じさせられた作品でした。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログNHKでやっていたドラマ版が興味深かったので原作も。 超能力の恐ろしさと対比して、"普通である"ことの恐ろしさが印象的。自分が普通の人間であると思う限り、どうしてもマイノリティを排除せずにはいられないという心理がどれだけ攻撃的なものか、気付けるものだろうか。 白樺林で上を見上げるイメージが、ドラマの映像のまま残っていて、泣きたくなるが、筒井康隆の文章はあっさりとしていて、ドラマほどには感傷に浸らせない。
0投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが気になって最後まで一気に読みました。 内容的には前作の人間ドロドロ系の方が 好みでした。 というか、あまり逃げて走って戦って というのを本で読むのは苦手なのですが、 不本意ながら続きが気になって止まらなかった。 面白い。設定も書き方も。 三部作らしいので、次の作品も ぜひ読みたい。
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ家族八景に続くテレパス能力を持った七瀬という少女の話の続編。 なんのためにテレパスは生まれてきたのか。 最近、本を読んでいてよく目にする「使命」というものを考えさせられました。 人の考えていることがわかるという能力。 普通なら「羨ましい」とも思えてしまう能力が 人に恐ろしがられ、実は果てしない孤独感を生むことがわかりました。普通でいられるということが、実は何よりも幸せなんだと改めて痛感します。 死ぬ寸前に七瀬が好きだという気持ちに気付いた恒夫。 最後に自分の使命を全うできた藤子。 七瀬を崇拝し続けたヘンリー。 母親であり、姉であり、唯一の理解者として全身を預けてくれたノリオ。 彼らにとって、七瀬と出逢ったことは幸せだっただろうし、そして彼らに出会えた七瀬もきっと幸せだったんだろうと思う。 ラストシーンは悲しすぎました。
0投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログ超能力者の苦悩の日々を綴った前作から一転、急にバトルものに変わった2作目。 超能力者仲間が現れ七瀬が『独り』から救われるのかと思ったら…! 後半に行くにつれてなんのテコ入れがあったのかと思うほどの路線の変更具合だが、そのスピード感は一番映像化されているだけのことはある。 ただ、決着が曖昧に終わってしまっていることは残念でならない。
1投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ家族八景は以前に読んで好きだったので、 3部作らしいので一応全部呼んでみよう、 くらいの軽い気持ちで読み始めました。 前作の淡々と人間の心情を描写していく感じとは異なり、 今作はもっとエンタメ的。あまり書くとネタバレになってしまうけれど 後半はまさかのバトル物です(笑) アクション系の米映画が好きな方は多分楽しめるかと。 その上で超能力者故の孤独さ等、七瀬の心情が細かく描けており、 前作と同じく登場人物達の心情描写も鋭い切り口で描かれています。 あまり考えず楽しく読める感じでした(⌒▽⌒)
0投稿日: 2013.05.24
powered by ブクログ七瀬3部作の2作目。 家族八景、七瀬ふたたび、エディプスの恋人が3部作の構成作品。僕は2部までが特に面白いと思った。 これはオススメ
0投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログ七瀬が他の精神感応能力者たちと巡り合う話です。ブラックユーモアは影をひそめ、能力者のぶつかり合いや知略戦が主題となった熱い話になっています。 筒井さんの文章力が遺憾なく発揮されているため、描かれている情景がありありと眼に浮かびます。それはもう、最初の汽車から、最後の森まで。出版されたのはずっと前なのに、普遍性を感じるところも凄いの一句です。 前作は家庭内だけのお話でしたが、今作では夜汽車のシーンから始まり、だんだんとフィールドが広がっていきます。加速度的に展開するストーリーに圧倒され、途中からは一気読みしてしまいました。1,2行でガラリと状況が変わることもしばしば。 現実的な設定のお話ではないですが、登場人物の感情の動きや行動原理に現実を教えられました。
0投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログ読み終わってから気づきましたが、これってシリーズの2作目だったんですね! 今度、映画がやるらしいと聞いたので気になり手に取ってみました。 やっぱり1作目を読まないと、全体の雰囲気が読みとりづらいですね…。 ということで、前作を読んでみます。
1投稿日: 2013.02.13
powered by ブクログ僕らの世代とって、眉村卓、光瀬龍、筒井康隆の3巨匠は、SFの面白さを教えてくれた恩人だ。その中でも僕が最も好きだったのは筒井康隆だった。 「七瀬ふたたび」を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。当時、中学生の僕は本の中の七瀬に憧れて、夢中になって読み進めていった。なのに、あのラスト・・・呆然とした。本を片手に悔し泣きした。納得がいかなかった。世の中の不条理に初めて出会った気がして、何故こんな形で物語が終わるのか理解できなかったのだ。 今、思えば、中学生の僕は七瀬のおかげで少し大人になったのだった。
4投稿日: 2013.02.07
powered by ブクログ「家族八景」を読んだこともあり、再読。 七瀬シリーズは本作を一番最初に読み、数年の期間を空けて「家族八景」を読み、そしてまた再び本作を読んだ。 最初に読んだとき以上に、七瀬に感情移入することが出来たわけで、前作と比べてもかなり毛色が異なり、作者筒井氏の才能をより感じることが出来た。
1投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログ―――生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は 人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。 その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。 某徳島人からの借りもん 様々な超能力者が登場するけど、そんなにSFチックじゃなくむしろ生臭い事件に主人公が遭遇していく 個人的に、タイムトラベルの能力をもう少し掘り下げてほしかった( ̄3 ̄)
0投稿日: 2012.12.30
