
総合評価
(396件)| 86 | ||
| 143 | ||
| 112 | ||
| 25 | ||
| 5 |
powered by ブクログテレパスの能力で他人の心の中が 見えてしまう七瀬が、 お手伝いさんとして 様々な家庭の内部を覗き見る話。 テレパス能力があったら便利だなぁ なんて思っていたが、 七瀬の身に降りかかる 人間の汚い内なる心を これでもかと見せつけられると、 超能力なんて持ってなくて 良かったと安堵した。 8編全ての家庭で、 七瀬は幸せな女中生活を 送ることが出来なかったが、 それでも筒井さんの紡ぎ出すストーリーは 時にコミカルで、 きちんと読者の溜飲を下げてくれ、 時間を忘れて読み耽った。
2投稿日: 2016.12.22
powered by ブクログひとの心が読めてしまう少女・七瀬は自らの力を知り、試すためにもお手伝いを職として様々な家で住み込みながら働いていた。 その中の8軒の人々のエピソードをまとめた1冊。 元々ドラマを昔に観て、とても好きだったので手に取った本。 ドラマはかなり原作に忠実だったんだな〜。 人の心が読めてしまう七瀬にとって、住み込みで働くというのは興味深い反面とてもリスキーで、読みながら自分だったら?を常に頭の片隅に置いていた。恐らくもっと人をけしかけたり、コントロールしようとしてしまうだろうなあ。 最後の亡母渇仰のラストが壮絶すぎて、もし自分なら狂ってしまいそう。 生活の中で、相手の気持ちが分かればなあと思うことはままあれど、人の心が読めるのは幸せなのかね、不幸せなのかね。
3投稿日: 2016.12.09
powered by ブクログ生まれつき相手の心をすべて読める能力を持った家政婦の女性。そんな彼女を通して見た8家族の人間模様を描いた小説。 昭和47年の作品だけあって描かれている場面、場面は古さを感じますが、それだけに人間心理(恨み・妬み・ひがみ・虚栄心……)は時代が変わってもそう変わらないんだなということが哀しいほど分かりました。
1投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログ大昔に読んだことがあるのか無いのか記憶が定かでないので初読状態と言って差し支えなし。 住み込みお手伝いとかフロイト的設定とか確かに時代を感じさせるものはありますが、当方の生まれ年より前の作品とは正直思えない。今でも十分に読めます。 結局七瀬が一番の悪人って気がする、心を覗かれる登場人物はやはり小市民でしょ。主人公を傍観者的立場に設定して良い意味で上手く誤魔化しているが、結構毒ありますよ。 ちょっと筒井康隆に立ち戻ろうかな?
2投稿日: 2016.11.11
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった。他人の心が読める主人公の話であるが、「他人の心が読める」という仕掛けが上手に仕掛けてある短編集であった。「他人の心が読める」というだけで、こんなにも面白いオチが作れるものかと感心したほどだ。 また、主人公は家政婦なのであるが、この設定も面白かった。家政婦であることで、心の読める主人公が様々な家庭を渡り歩くことができるし、また色んな形の「温かい家庭」を片っ端からぶっ潰していくことができるからだ。そして実際そうで、私の家庭が不安になったほど、真に迫っていて、とても面白かった。 検索してみると、なるほど何度も映像化されており、筒井康隆の代表作でもあるようだ。そら面白いはずである。
2投稿日: 2016.08.18
powered by ブクログ初めての筒井康隆作品読了。 テレパスの能力を持つお手伝いさん七瀬が覗く8つの家族模様。 こんなにみんな腹黒いのかと思うくらい覗いた心は生々しいほどグロテスクな欲望が渦巻いている。筆致が巧みなのでサクサク読めました。
1投稿日: 2016.06.21
powered by ブクログ筆者自身で「家庭」と「テレパシー」という縛りを附し多彩な表現を試みた筒井氏の作家としての才能と遊び心が伺える。本文もさることながら各章の題名に筒井氏のセンスが光る。 火野七瀬というキャッチーなモチーフを置きつつも、描かれるプロットと心理描写は巧みで深潭だ。傍目からは順風満帆な家族の、危うくも絶妙なバランスで保たれる情景をテレパシーというフィルターを通して筆致する。とある瞬間に崩壊する脆さの描写の一つひとつが快闊そうで繊細で計算された構成となっている。 「住み込みの家政婦」という設定を除けば40年近く前の作品とは思えない洗練された輝きを放つ良作である。
2投稿日: 2016.02.02
powered by ブクログ心を読めてしまうお手伝いさんの七瀬があちこちの家族で見る家族模様。みんな結構屈折してるっていうか、男も女もセックスのことばっかりだし、他人の心がわかるなんて恐ろしいことだわ。死ぬ時とか狂う時の成人がどうなるかって描写と面白かった。
1投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログあらすじを読んで、The SF的な雰囲気を感じたので購入。 テレパシー能力のある主人公が家政婦として、様々な家族を渡り歩いていく物語。 それぞれの家族はそれぞれの問題を抱えており、主人公が能力を使って(良くも悪くも)その問題を解決していく。 後半に進むに連れて、主人公の力が強くなり、家族間の問題も大きい物になっていく。 余談ですが、筒井康隆の作中に出てくる主人公やヒロインの女の子は大体かわいい設定だから安心して読めますね笑
1投稿日: 2016.01.05
powered by ブクログひとの心の中がわかってしまう七瀬。 七瀬はその力を隠してお手伝いとして様々な家庭で働く。 その七瀬の物語、八篇。 ひとつひとつが短く読みやすい。皮肉もあって笑わせるところも多い。 随分前の作品で、若い女性のどれだけがお手伝いとして働いているかわからないが、戦前のようには多くないと思う。そのため、隠しておきたい力があるためお手伝いをするという発想がよくわからないので、そこにもう少し説得力があると更に良いと感じた。 家庭に入り込む仕事であって、心の中がわかってしまうため揉め事や騒動が起き、そういった悲喜こもごもを面白おかしく書いてあるのかと思いきや全く違っていた。 実際、騒動は起きないこともない。でもそれは七瀬が多分に悪意を持って引き起こしている。 ひとの心が見えてしまえば、笑顔の下で自分に向けられた悪意や憎悪、性的対象としての好奇といったものがわかり、相手に不信を持っても仕方ないところもあると思う。作品に出てくるひとびとは、どちらかと言えば汚い面を持つひとびとだ。でも、そんなことは誰でもそうだろう。 自分の手は汚さずに、責任を負えない負わない状況で、それなりに均衡を保っている家庭を壊す権利などない。自分は安全な場所にいて、波風を立たせたら去っていくとは随分身勝手な人間だと思う。 この七瀬の物語はどうやらシリーズものらしい。ということは人気もあるということなのだろう。他のかたのレビューを読んでも皆さん面白く七瀬がカッコイイといった好意的なものが多かった。 わたしが世間とズレているらしい。かなしい。 七瀬シリーズを今後読むのかは今のところ不明。
1投稿日: 2015.12.26
powered by ブクログ2015年196冊目。七瀬3部作の1作目。筒井康隆の著作は9割方は読んでいるので、当然再読の名作。 人の心が読めるテレパスである火田七瀬が、様々な家の家政婦をしながら、その家の人達の人生をのぞき見、関わっていく短編集。七瀬が18~20歳という女性として成熟していく過程と、読者の理解のために、心を覗くだけからどんどん介入していく過程が、本全体として非常にうまく出来ている。 具体的には、前者はリビドー絡みの話が後半に行くほど七瀬に向かってくる様になること、後者はテレパシーという道具がどんどんダイナミックにストーリーへ影響してくるということ。つまり、読み進めるほどに面白くなる。 しかし、今年はいろんな著作を多読してきたが、やっぱり作家ごとに語彙力にものすごく違いが有りまして、そういう中でたまに語彙力は圧倒的な筒井康隆の本を読んでしまうと、一部の本が霞んでしまいますな。
1投稿日: 2015.12.16
powered by ブクログ人の心を読みとるテレパシー能力を持ちながら、様々な家でお手伝いさんとして働く七瀬ちゃんの連作短編集。一見平凡な家族でも心の中で何を思っているかは分からず、その模様は家族によって十人十色。罵詈雑言、欲望丸出しの心の声はもはやホラーの域であるくらいの怖さ。人の考えていることが知りたい気持ちもあるけれど、やはり何でも知れてしまうのは怖く悲しいなぁと思う。心の声を聞いて傷つくこともありながら、それでも知的好奇心旺盛な七瀬ちゃんの上手い立ち回りはお見事で痛快。
1投稿日: 2015.12.13
powered by ブクログ人の心の内がわかる能力を持ち、家政婦として色々な家を転々とする女の子の8つの短編集。性欲とか恥とか嫉妬とか、あえて一般的に汚いとされる感情に焦点を当てた話ばかりで、それも妙に戯画的なまでに誇張されて描かれており、皮肉が効いていて面白かった。
1投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログさくさく読める。 心の中が読めるお手伝いさんの話。 人の心を読んでいる描写?のなかで、その人がヒートアップしてくると、もう文章じゃなくて単語がわーっと連なってたり、そういうのはなかなか面白かった。なるほど…って感じ。けっこうな迫力。 最初から一気に読むと、心の中読みすぎて胸糞が悪くなってくる。
2投稿日: 2015.06.26
powered by ブクログ久しぶりに読んだ小説。 なかなかシニカルな物語であるが、人間さもありなん、と感じながら楽しく読めた。
1投稿日: 2015.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心が読める能力って実際に持っていたらあんまりうれしくないかなあと思わされる。八つの話の内、紅蓮菩薩と亡母渇仰はなかなかキツイ話だった。主人公の七瀬もちゃっかり夫婦の浮気をあおったり、精神を崩壊させたりエグイことしますなあ。後、昔の本の割には古さを感じなかった。続編もあるようなので、いつか読んでみたい。
1投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログこれはこれでよかったね。 七瀬 ふたたびとエディプスの恋人の破壊力が強すぎて霞むけどね。霞みすぎてほとんど見えない状態ね。そうなんすよ、読む順番逆になってもてたんすよね。
1投稿日: 2015.04.23リアル家政婦はみた
見たとはいっても心のなかまで見えてしまうので、とても厄介。 まぁ他人の考えていることが全部分かっちゃたら嫌ですけどね。
2投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログなかなか救いようの無い話で、途中心が重くなりました(;´Д`)人の心なんて絶対知りたくない。私自身の心だって自分でうんざりしちゃう時があるのに。会話の中に織り込まれる怒涛のような心の言葉に飲み込まれそうになるたび、一度本を置きました。しんどい本でした。七瀬は救われないなぁ…。
1投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログじゃがたらの家族百景のネタ元であろうかと知ってはいたが、手に取るのは初めて。これ読んでみて、この作者の文章の読み方が少しわかったような気がする。というか、今まで2冊しか読んだことなし。とっつきにくいという印象であった。いやー、全く古びていない。
1投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログ主人公は、他人の心が読めるお手伝いさん。住まいを転々としながら、様々な人に出会う物語。 どちらかというと、人の暗の部分に目が向けられてる比率が高いのかな?それでも、のめり込んでいってしまう展開。「この家族はどうなってしまうのだろう?」という好奇心が止まらない。 短編集なので、どうなったかにたどり着けるのも割と早いです。 読み終えた後は、知らぬが仏ということわざがひしひしと頭に浮かんできました。知らない方が幸せなこともあるってよく言いますよね。 ただ、別の登場人物では自分がこういう能力持ちたいなぁというのも、あったりしました(無意識化とか)。笑 あと、「SF入門ベストテン(http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50796250.html)」を拝読して購入しました。他にもおもしろそうなのいろいろです。
1投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心が読める主人公七瀬がお手伝いさんとして他人の家族と接する短編8話。 作中に登場する8家族はなかなか癖のある特殊な家族ばかり。 読心術がある「おかげ」で特殊と判断できてしまう七瀬だがもしかしたら現実の家族もさほど違いはないのかもしれない。 という暗い気持ちにさせられてしまった。 1話くらいはハートフルな物語が欲しかった。 七瀬の物語は続編「七瀬ふたたび」に続く。
1投稿日: 2015.01.21
powered by ブクログ2015/01/11 もう少し早く読んでおけば良かったと反省。子供の時の印象から作者のことを「ちょっと変なSF作家」ぐらいにしか捉えていなかった。 七瀬と言うテレパスが相手の心象風景を捉えた際の描写が種々示されるのは一読の価値あり。
1投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログ読心術使いの若い家政婦が手伝い先の家庭に紛れ込み、人々の心の中を覗いていくというストーリー。 タイトル通り、全部で八つの家庭が出てくるのだが、これが平凡そうに見えて、実は心の中では、いろんな負の感情が渦巻いている。 みなさん揃ってまともじゃない奴ばかり。 建前と本音の交錯するエピソードの連続で、人間が嫌いになります。 その一方で、基本的に淡々としている主人公がたまに発動する奇っ怪な行動や、辛辣すぎてもはやギャグと化している人々の心のつぶやきが面白くて、読むのを止められなかったことをここに告白します。
2投稿日: 2014.11.23
powered by ブクログSFの巨匠、さすがです。七瀬が18歳という若さで達観しているのは、他人の心を読み取る能力を持つがゆえか。好奇心旺盛かと思いきや、妙に冷めたところもある。家族八景、様々な集団の醜くもコミカルな心的依存が七瀬の能力を通してまざまざと見えてくる。しかし、いくらいがみ合ってる家族とはいえ、年がら年中心の中で罵詈雑言を浴びせ続けるものかね。憎悪って心的負担。楽なのは無関心でいること。その点において、七瀬に読まれることを前提として描かれた家族心理は若干の違和感があった。にしてもおもしろいんだけどね。
1投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログちょっとひねくれたヒロイン。 人の心が読めるからって、他人の家庭の心を覗いたり壊したり… こんな力のせいで流浪の生活を送って心が荒んでしまったのでしょうか?? 短編なので、なんとなく想像はできるけど、なんでそんなにひねくれ者なの?? と、疑問に残る話でした。
0投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログ人の心を読む力を持つ七瀬が、様々な家族の内側を垣間見る。 七瀬の能力は非現実的だが、七瀬が見る世界や七瀬の思考はとても現実的で引き込まれる…そういう意味で、SF作品として絶妙なバランスを保っていると思う。 また、七瀬が自身の能力のせいで各家族の問題に巻き込まれている一方で、七瀬が各家族を振り回しているという面もあって、そんな作品の構成に感嘆させられた。
1投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログ七瀬三部作の第1作目。 超能力のようなものが題材の小説は好みではありませんが、そんなことは抜きに楽しめる内容。 超能力を持った家政婦の七瀬が、様々な家族の本当の姿を見てしまうという設定も、大変興味深い。 私が読んだのは相当前のことなので、新装版となっていて表紙がだいぶ変わっているのは、少し寂しい感じがした。
1投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログ僕は筒井康隆の「人間の本能を寓話的に描く云々系」の話が苦手なので、この作品もとりたてて好きというわけではなかったが、それを差し引いても面白かった。解説を読んで思い至ったが、特に七瀬のテレパスによる登場人物の心理描写。人間の思考の発生パターンを現実的に描いていて良かった。
1投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログこの八つの家族のようなドロドロしたすれ違いは珍しい、 「七瀬ふたたび」を読みおわったあと、職場の同僚からこの作品が連作であることを教えてもらい、第一部の本作を読んでみました。 テレパスの七瀬がお手伝いさんとして、八つの家族で暮らすお話です。どの家族にも一人ひとりの個別の心の動きがあり、それが食い違ったりぶつかったりすることはあるでしょうが、この本の八つの家族のようなドロドロしたすれ違いは珍しいのではないでしょうか。男が女を見る視線や心の動きもすこしいやらしく描きすぎ、じゃないかな?と感じました。 でも、筒井さん。ワタシはやっぱりこの人の作風が大好きなのであります。
1投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログ七瀬三部作の第一弾。超能力美少女七瀬があらゆるトラブルに巻き込まれながら成長していく物語。少女でありながら老成しきった七瀬の視点から展開する物語は、思わず次のページをめくりたくなるおもしろさに溢れている。本作を読んだら、次作「七瀬ふたたび」を読まずにはいられないはず。
1投稿日: 2014.08.01
powered by ブクログ主人公は精神感応能力という、異質な力を持った家事手伝いの七瀬。彼女が転々とする家庭で、その能力ゆえにそれぞれの家族が抱える問題に巻き込まれていく物語。 七瀬が読み取る周囲の人間の意識が、文章を通して読む自分の意識にまで流れ込んでくる。台詞の後に続いて、()で囲まれた心の声がなだれ込んでくるような書き方で、自分もテレパス(精神感応能力者)になったかのような感覚を味わう。 常人には見えない人間の心の醜さも、七瀬にとっては意外と普通だったりして、そこが滑稽で人間らしく思える部分もあって、でも心の中を覗かれるのは嫌だなあとか、読みながらいろんなことを考えた。誰かの心の中を知りたいとか、自分の気持ちを分かってほしいと思った経験は誰でもあると思う。でも知らないほうが、伝わらないほうがかえって良いことの方が多いんだろうな。 誰にでも言葉の裏に本音が潜んでいるっていうことを嫌というほど再認識できる、個人的には好きなジャンルの作品。
1投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は面白く読んだのだけど、どれもこれもセックスのことばかりで読むにつれ、飽きてきた。もっと色んな人間の心の声が読めるかと思ったのだけど、主人公が女だからか男が向ける意識は性のことばかり。
1投稿日: 2014.07.11
powered by ブクログ言うまでもなく、この物語はテレパシー能力を振るう主人公の活躍を描くSFではなく、家族のおぞましい人間関係を、特殊能力を持つ七瀬という両方の気持ちを知ることができる能力によって明かしていく物語です。 あまりに極端な家庭環境ではあるが、多少はこのような思いが表面化されないまま見せかけの調和を保っているのではないかと考えてしまう。 それにしても常々出てくる男の肉欲にはちょっと疑問ですね。ここまではないと思いたい。 あと、最後の話は恐ろしいですね。
1投稿日: 2014.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いわずと知れた筒井康隆のシリーズ短編集、とはいえ実はこの作家初トライだったりします。 人の心を読む超能力をもった主人公・七瀬は家政婦として八つの家庭を転々とします。 巡る家庭は一見仲睦ましいように見えますが、心の奥底には、憎しみ、怒り、嫉妬、怖れなどの感情が渦巻いているのを主人公は目撃します。定年退職するも家族に邪魔者扱いされる父親が募らせる歪んだ欲望、夫が浮気していることを知りつつ貞淑な妻を演じ続ける女の激しい怒り、怠惰ゆえにすっかりゴミ屋敷の不潔さに慣れきってしまった一家の抑圧された劣等感…。"平凡な日常"とよばれる生活の裏で、私たちは平凡とは言えない激しい感情を抑えつけているに違いありません。 この作品で描かれているのは、戦後高度経済成長を遂げた日本の、物質的には満たされながらも、虚飾に塗れた関係しか築けない寂しい家族の風景です。 主人公が心を読むだけに、抑圧された人々の心理描写もリアリティがあり見事です。たぶん作者は心理学の理論に通じているのでしょうが、器用に応用して人物像に奥行を与えているように感じました。心理描写をあえて排除した作品もあったとしたら(ありそうですが)、面白そう…。 遊び心の多い作家と聞いていましたが、はじめての筒井は意外にも重苦しい現実を描き出すシリアスな文学で、楽しい読書体験となりました。
1投稿日: 2014.05.25
powered by ブクログ読み終わるまでにかなりの時間を要した本です。 いつ頃買ったのかももう覚えてないし、どうやらお風呂の中でも読んだようで、なんかクニャクニャしてます。 1話目からして気持ち悪くて、そこでずーっとひっかかってました。 「この人が何を考えてるのか。人の心の中を覗いてみたーい」なんて思ってましたが、やっぱり覗けない方が幸せかも。 七瀬ちゃんも最初の頃は少し自制してたっぽいけど、最後の方は家庭を壊すのおもしろがってるような……笑 だから「性格悪っ!」と思ってしまいましたが、実際自分にもしその能力があったら、そういうこと絶対しないか?と聞かれたら、しない、と言う自信がなかったりして。
1投稿日: 2014.05.23
powered by ブクログ七瀬シリーズの1作目です。筒井さんはやはり短編が好きですが、たまに時をかける~とかパプリカみたいなハッとさせられる長編を書いていて、どれも非常に面白いです。その中でも七瀬シリーズは個人的に大好きです。超能力を持った主人公が、世界で秘密裏に活動する超能力集団の活動に巻き込まれていく、って今じゃよくあるストーリーですけど、この時代でこの感覚ってすごいですよね。
1投稿日: 2014.05.07
powered by ブクログ昔知り合った友達が、この本のレビューを書いていた。その人に興味があったから、この本を購入した。出会いのきっかけは、その友人だ。 テレパスという、人の心を読む能力を持つ女性。職業女中。平凡な日本の家庭に潜む闇を覗きながら、家から家へと転々とする。そんな話だ。人の心が覗けたとしても、物語は極平凡。日常のドラマを抜き取っても、そこに大きな事件など、然程ない。 人間とは、社会性生物である。社会性を保つには、騙すという本能が必要だ。社会を成り立たせる人と人との交流は、社交辞令に代表されるようなこの騙しにより、潤滑に構成される。本心を読む事は、あるタイミングを除けば、不要であるばかりか、害悪である。つまり、人は、本心をわかりながらも、ある程度騙されながら、あるいは、自身をも騙しながら生きているのである。マキャベリー的知性仮説では、人類の知能の進化を齎したのは、社会的知性の発達であり、本質は騙すことと言っている。 そんな事を考えさせられる小説だ。
0投稿日: 2014.05.01
powered by ブクログ人の思考が読める家政婦の女の子が各家庭を転々としながらいろんな欲望や感情に振り回され、ときには振り回す話。 さくさく読めた!
1投稿日: 2014.04.22「家族」とはを考えさせられる作品
高校の時に一度読んでいるのだが、細かな内容は忘れているので再読してみた。作者の他の短編ほどの毒はないが、やはりここでも筒井節は冴えており人間のエゴや欲が渦巻く話は面白い。また最初は受身の七瀬が後半になるほど自分の身を守る為とはいえ相手を陥れるシーンが出てくるのだが、今読むと主人公とはいえ結構ひどい事をしているなと感じた。これが続編以降の迫害にもつながっていくのではあるが。。。 さすがに読んでいると時代を感じる記述も多く(家族が夕飯を食べる時全員が集まって食べるというのがどの家庭でも出てくる)、昔はこうやってみんな集まって夕飯食べてたんだよなあと自分の事を振り返ってもそう思った。扱っているテーマは不変なので古びた感じはしないが、読了後は決して爽快とはいいがたい。次巻「七瀬ふたたび」が一番一般受けしやすい内容なのでドラマ化も何回かされいるが、ぜひこの巻から買って筒井康隆が作り出した稀代のキャラ「七瀬」の行く末を見届けて欲しい。
2投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログいやあゾクゾクした。筒井先生、絶妙です。文体もセンスも自分が生まれる前とは思えない。まあしかし、映画でもATGなどの前衛的な動きのあった時代だから当たり前か。SFであってホラーやモノローグもあって、全く飽きません。しかしまあ、渦巻く悪意と欲望にお腹いっぱいであります。
1投稿日: 2014.03.27
powered by ブクログ七瀬三部作1冊目。テレパス能力を持つ少女・七瀬がお手伝いさんとして家々を転々としてそれぞれの家族のドロドロを見てる話← 何か怖いなー、誰が何考えてるかとか、変に分からなくて良かった…
1投稿日: 2014.03.10
powered by ブクログ七瀬は、人にテレパスがばれぬために家政婦の職を選んだにも関わらず、家族の内情に首を突っ込みがちなのは、なぜなのか。まぁそれがおもしろいんだけど。八景と言わず、もっと見たかったなぁー
1投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログ主人公は人の考えていることが「見える」わけだが、その見え方が直接的ではなく、図形や色などのイメージによるというのがとても面白い。 私も、もし人の気持ちが見えるなら色や形で見えるのではないかと考えていたから。 オムニバス形式になっていて、主人公が訪れる家庭を一緒にのぞき見するような楽しみが得られる。
1投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログ七瀬三部作のうちの一作目。 俺の生まれる前の作品なんだな。 人の内面の嫌な部分をえぐるところに不快な気持ちにされつつもあくまでも他人事なので楽しめた。
1投稿日: 2014.01.06
powered by ブクログテレパスが出来る、っていうのは面白くて、人の嫌な気持ちも見える、というか人の嫌な面しか見れないと思う。 でも、面白い。
1投稿日: 2013.12.14人の心のなかにこそ
人の心を読めるテレパス・七瀬が、家政婦としてさまざまな家庭を渡り歩く連作短編集。設定はSFだが、内容は間違いなくホラーである。 七瀬がのぞきみる人々の心はそれぞれ違った特徴を持っているが、共通しているのは、その根底に悪意や憎悪を秘めている点である。一見平凡な家庭であっても、そこに暮らす人々はたいてい憎みあっているのだ。 恐ろしいことは、家庭とそこで繰り広げられる人間関係の中にこそある。
2投稿日: 2013.12.08
powered by ブクログ「テレパシーをもったお手伝いさんの話」というとSFっぽくて安っぽく聞こえるけど、「人の考えていることが読める力を持った」って言った方が、この本には合ってる気がする。 七瀬がお手伝いに行くとこ行くとこ、みーんなその家の住人は醜い事を考えている。 それって、なんかな~? みんなこんなに日常から不平不満見栄に欲情を頭に溜めてるんだろうか?って思ってしまう。 それとも、そういう家庭だから、お手伝いを雇うのか? 自分の中では「?」って、読みながらずーっと感じた。 それでも、読みやすいのでサクサク読めたけど。。。 人の心を読める。なんて、あれば役に立つ時もあるかも知れないけど、やっぱり不自然すぎるし、七瀬もそんな自分の力で自分を窮地から救えることはあっても、誰か他人を救えることは出来ない。 そんなものなのかなー? やっぱり未知の世界だわ。
1投稿日: 2013.11.30
powered by ブクログ人の心を読む能力のあるエスパーな女性が、お手伝いさんとしていくつかの家に住み込み、そこで起こる様々な出来事(ときには一見何も起こっていないときのこと)の裏側でどんな心理が渦巻いているのかを、エスパーの目線で語る小説。エスパーという立場から、上から目線の客観性が強く出てしまいそうな設定の小説なのですが、主人公が自分自身の心理状態や行動をも客観的に見ようとするので独特な風合いをもつ作品となっている。 ヒロイン自身を含む、全ての人のエグさとでもいうような部分をえぐる作品。読者目線で言えば、なんか自分の悪いところをえぐられるような感覚。誰かに共感する、というたぐいの作品ではなく、読むと心理的にどっと疲れる一作。この著者の作品に間々見られるエログロ的な過激表現はこの作品に関して言えば少なく、そういう表現に接することである種の”現実逃避”をすることもできない。 文体としてはそこまで難しくもなく、話の筋そのものもわかりやすく読みやすい。その割にはいまいち話をうまくすくえてない感があるのは…自分の心の自己防衛反応のようなものがあるのかもしれない。「実際にエスパーさんが目の前にいる」感覚で読んだら、また違う感覚で読めたのかも知れない一作。
1投稿日: 2013.11.26
powered by ブクログ日本のSF作品の中では、既に古典名作的ともいえる七瀬三部作を読み切りました。最初の「家族八景」を読み始めてから少し時間が空いていたのですが、次の「七瀬ふたたび」と最終巻の「エディプスの恋人」は、昨日と今日で読んでしまいました。「家族八景」が発刊したのが私の生まれた年と同じ1972年ですから、相当古い作品とも言えるのですが、今まで読む機会がありませんでした。それでも「七瀬ふたたび」は何度かドラマで放送していた記憶があり、タイトルは知っていたので、SF作品としては何度も映像化されている代表作というのも頷けます。 この三部作と呼ばれているのは、テレパスを持つ火田七瀬という主人公でESPをテーマにした作品というところが共通ではあるのですが、各作品の趣や構成は随分異なっています。それでも「エディプスの恋人」以外は何度も映像化され続けてきており、特に「七瀬ふたたび」は超能力ものの典型とも言え、時代を超えて何度も映画化をされているのも分かるエンターテイメントの要素が揃っています。 最終的に主人公が生き延びれないという読者としては寂しい結末ではあるのですが、趣の異なる三作を通して悲壮感はあまりなく、テレパスの主人公である七瀬の目を通した社会や世界観の描写に感情移入させられます。最終作の「エディプスの恋人」では、宇宙意思という壮大なSFテーマにまで七瀬の目を通じて表現しており、同じ主人公で3つの作品が楽しめるオムニバス的な構成でもあります。それでもやはり超能力ものとしては「七瀬ふたたび」が王道で、主人公以下が全て抹殺されてしまう結末はさておき、色々なエスパーとの邂逅や謎の抹殺集団との闘いといったエンターテイメント溢れる作品でしょうか。 これだけの有名な日本SF作品でしたが、今まで読む機会がなかったのが不思議なくらいでした。期待通りの面白さではありましたが、たったの三作で終わってしまっているところが寂しくもあり、だから名作として残ったのかもしれませんね。それでもこれだけ魅力ある主人公であるわけですから、読者としてはもう少し活躍する作品をみたところです。エスパーものでこれだけ面白かったのは、スティーブンキングのファイヤースターター以来でした。機会があれば映像化された作品も観てみたいと思います。
1投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ筒井康隆の小説は何となく敬遠してきたが、批評を参考に読んでみた。最初はアクが強くてとっつきにくいと感じたものの、読み進めると意外と面白い! 人間の深層心理を恐ろしいまでに掘り下げていると思う。でも、少しやり過ぎな気が……(笑) 個人的には『水蜜桃』と『青春讃歌』が良かった。下手なホラーよりも、よほど怖い。
1投稿日: 2013.11.08
powered by ブクログ人の心の中が読めるテレパスとよばれる少女が主人公 彼女はお手伝いさんとして文字通り8つの家族に接することになるのだが、 その内面で起こっている嫉妬、葛藤、怒り、憎しみなどは千差万別。 家族によってこうも違うのかと、小説ながら感嘆していまいました。
1投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ10代の頃読んで ドキドキしたけれど、今でもドキドキしました。七瀬ちゃんって結局どうなったんだっけ・・
1投稿日: 2013.10.18中2病なんて言葉を知らなかったあの頃。
あいつ、オレの心を読んでるんじゃないか、何て思ってました。おーい聞こえてますか。聞こえてたら黙って右手で頭をかいてくださいよ。 電車やバスの中で、こっそりと。 この本のせいではないけどさ。この本の影響はあったと思うですよ。 未だに覚えてるな、水蜜桃。エロかった。面白かった。
4投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログなぜか今まで読まずに来たのだけど、何となく「時をかける少女」のようなジュブナイルものを想像していたので、ガツーンと殴られたような感じです。 主人公七瀬を通して覗き見た8つの家族のヌメヌメとした生々しい感情に押しつぶされそうです。 (1篇を除いて)ひどい後味の短編集。体力の無い時に読んで良い本ではないです。特に最終話の破壊力は凄まじい。本気で気分が悪くなりました。部屋を塩で清めておこうと思うくらい。 社会的なテーマを扱っているのに、昭和40年代に書かれたとは思えないほど古びていないのはすごいなー。 続編ありますが、怖くて読めない。筒井先生ごめんなさい。
1投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログ私が産まれる前に発刊された本。 家族の心理とか設定とか「どっかで読んだ事ある~」だったのですが、父に「逆です。現在の漫画やドラマのテンプレートを作ったのが筒井康隆!因みに、筒井康隆には村上春樹と同じくらい信者がいる」と教わりました。知らなかった。 私には合いませんでした。全体的に暗いし、鬱々としてて嫌な感じ~。
0投稿日: 2013.09.13
powered by ブクログ時をかける少女しか知らないけど 名前はもちろん知ってる作家さん 学生時代にキライだった教師が推していたので ぜってー読まねーと敬遠していた本を 安さにつられて買ってみた 文字がでかいのでさくっと読める 結構古い作品なのでちょっと今とズレてるところもあるけど 「青春讃歌」は今もこういう風潮があるので非常にヨカッタ あーでも、今はG.G世代をいかに攻略するかの時代でもあるから やっぱり違うといえば違うかなー いやいややっぱり書いてあることはスゴクよくわかる この1篇だけで星3つにする あとのはそんなに好みのお話ではなかったです
2投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ人の心が読めたなら、便利だろうなぁと思うのは普通の人だからか。始めてこの話を読んだとき、「幸せにはなれないんだなぁ」と思って七瀬がいじらしかった。まぁきっとここがヒロインとしての『落とし所』であり当時の私はまんまと『落ちた』事に大人になってから判った。
3投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログ前からちゃんと読みたかった本。 テレパスとして生きることの難しさの中に、普通でいることの狂気が描かれた秀作。
1投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ七瀬の能力が羨ましいと思う反面、恐ろしくも感じ、自分に人の心が読める能力が備わっても、七瀬ほど精神的に強くないから、すぐに発狂してしまうんだろうな。七瀬の何もかも悟ったクールなところが魅力的。
2投稿日: 2013.07.11
powered by ブクログ前に読んだ『笑うな』は性に合わなかったけど、『家族八景』は私にどストライクな作品で面白かった。 人間の心が読める女中(七瀬)がお手伝い先の家族を覗き込むんだけど、もう嫌!ってくらい皆酷い奴らばっか‼呆れるあきれる。けど、なんて人間らしいんだろうね。人間の核。 七瀬の心理分析が鋭くて、これも面白い。時々、ドキリとするところすらある。テレパシーって辛い…。 他人の不幸は蜜の味…そういう読み方もありですよね。
1投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ2013/07/03 七瀬シリーズ 七瀬のお手伝い先で、心を読んで家族の秘密を明かしていく短編集 次々にあかしていって痛快で面白かった
1投稿日: 2013.07.05
powered by ブクログ人の考えていることがわかってしまう七瀬という少女が、8つの家族と接し、その家族が抱える問題との関わりを描く作品。 私が生まれた年に発刊された本ですが・・・本当にこんな昔に書いたのか?と思えるほど、扱っている内容が現代の数多くの問題と重なっています。 筒井康隆の先見眼、恐るべし! 七瀬は決してそれぞれの家族の問題を解決しようとしているのではなく、時にはもっとひどい状態に持ち込もうとも試みます。そこがまたいい。 さて、次は「七瀬ふたたび」に突入!
1投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログ今更ながら時をかける少女を読み、筒井作品を読みふけってみたくなって購入。 七瀬は男性、少年で学園SFものだと思っていたのでだと思っていたので、お手伝いさんという設定にややショック。 そして七瀬の思考の鬱々さに4作目あたりで飽きた。
1投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ主人公七瀬は、自分の超能力(テレパス)を周囲にばれない様にするため、お手伝いさんとして家庭を渡り歩く生活を送っていた。彼女が心を覗くと、表面とは裏腹な黒く薄汚い思考が渦巻いていた。七瀬は自身を守るためなら家庭を壊したり、人の人生を狂わせることもためらわない。一番怖いのは七瀬かもしれない。
1投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読む筒井康隆。 深夜ドラマでやっていたのを見て興味を持って購入。 他人の心を読み取る超能力を持ったお手伝いさん七瀬が、様々な問題を抱えた家庭を転々とする話。 昭和47年の作品なので時代を感じる文章ながら、 普遍的な人間の営みにフォーカスを置いているので読みやすい。 特に面白かったのは「芝生は緑」。 結局ないものねだりに過ぎないのだけれど、人は自分と他人を比べることを止められない。 全体的に面白かったけど、人間のどろどろした部分ばかりが描かれていて、それはいつも七瀬が直面しているものなのだろうけれど、少しうんざりしてしまった。 根源的には人間はとても汚いもので、それを取り繕う姿勢って私は美しいと思うけど、人の心の全てがわかる七瀬には滑稽でしかないんだろうなと思った。
1投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログわたし筒井康隆大大大大大好きなんです。数少ない未読作ということで、わくわくしながら読んだ。にも関わらず結果は★2つとなり、驚きかつ残念……。 主人公七瀬も含めて、登場人物全員が心底ゲスで、読んでいてうんざりした。筒井康隆キャラは、黒い中にもユーモアがあるところが好きなのに、ユーモアが感じられず。うーーーむ。
1投稿日: 2013.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初、筒井 康隆。18歳のお手伝いさんの火田七瀬は、他人の心が読める能力を持つエスパー少女。1972年発表の1話完結の8編の短篇SF小説。高校卒業後、住み込みのお手伝いとなり様々な家庭を転々とする。家族それぞれの内面を読める能力を持っているため行く先々の家庭で事件を起こす。8編「無風地帯」「澱の呪縛」「青春讃歌」「水蜜桃」「紅蓮菩薩」「芝生は緑」「日曜画家」「亡母渇仰」。200ページの文量で発表当時の社会問題を鋭く描く。続編に『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』がある、読んでみたい。 続編の『七瀬ふたたび』2012年版から、火田 七瀬 (20) / 心の声 - 木南晴夏、芝生は緑~高木家編~2012年3月深夜に放映23:45分youtube⇒http://www.youtube.com/watch?v=GczNJyuJph4
1投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心の中が分かってしまうのが、こんなに大変なことなんだと教えてもらった作品でした。 そして美人って大変なんだなあと、しみじみ思ったりもして。 意地悪なお姑さんの出てくる話がすごく怖くて 自分が死んだ時は、何回か確認してほしいなあと思ってしまいました。
1投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ小説家 筒井康隆(1934-)の連作短編、1972年。 精神感応能力(他者の心を読む能力)をもつ少女七瀬が、様々な家庭に家事手伝いとして訪れ、その一家の人々の内面を覗いてしまう。外面によって取り繕うとしている内なる俗物性が、彼女の"感覚"の前には剥き出しになる。しかし、それぞれの家庭の俗物性がどれも類型的なもので、人間の俗物性の醜悪さが繊細な感受性で描かれているとはとても云い難い。 作者はフロイトの精神分析理論に学生時代以来の関心があったようで、その理論を通俗化したような記述が散見されるが、それもこの連作に感じられる単調さの一因であろうか。人間の俗物性に対する作者の想像力の貧困さばかりが目につく。或いは、時代的制約を差し引いても、作中には性の記述に於いて世間的なジェンダー規範をなぞっているだけの個所も多く、作者自身の貧困な人間観の裏返しが本作の退屈さにつながっているのか。 作者の代表作の一つとして挙げられ人気もあるようだが、凡作であるというほかない。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ2点楽しめます。七瀬のナチュラルな家庭崩壊芸と、40年前と今とで変わらない家庭のドロドロさ。 そのまま描くとひたすらに陰鬱に仕上がりがちなのに、そうと感じさせずコメディに仕立てているのは流石筒井康隆。 ほんの少し歯車が狂うだけで家庭は崩壊するんだなと思わざるを得ませんね。他人から心を読まれても大丈夫なように生きていきたいです。 七瀬の考え自体は私には合わないところもありましたが(特に青春讃歌の話)、彼女も若いなりに辛い生き方をしているんだなと思いました。
1投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログこの小説を読んで、人間の醜悪さを描いていると考える人はまずいないであろう。その証拠に、出てくる家族はみな類型化されていて、七瀬はそれに対して型どおりの分析しかしない。とても人間の心が読めているとは思えないその素朴さは、何でもわかっているという若さゆえの傲慢さと、その解釈に甘んじなければならないそれぞれの家族の貧弱さの表れである。 七瀬がその純粋さで破壊していくのは、いびつでもなんでもない普通の家庭、むしろ社会において普通の家族生活を送る強靭さをもたない家庭である。それにもかかわらず、七瀬は欺瞞は汚らわしいと断罪せずにはいられない。みんながみんな取り澄ました無表情の上に気持ちの悪い体裁を保つだけの笑顔を浮かべている。すべてわかっているぞ、お前の考えていることは。なのに何でそんなに幸せそうなのか。七瀬には心のどこかではわかっている。自分はこの人たちのようには振舞えない。それは超能力のせいではないのだということを。そしてもちろん、七瀬が優れていて彼らが愚かであるためでもない。 著者は、中二病の痛々しさの中にも一片の真理があることを示した。この小説の構成で、それぞれの家族の方に味方するものも少ないだろう。しかし、彼ら家族は、社会の中で許容された家族像を必死になって演じていたのであり、彼らを安全なところからただ眺めるだけの七瀬とは違う。しかしそれも、七瀬から言わせれば、演じるだけの能力がある点で彼らは恵まれているのである。そして、ほころびだらけで社会からいまにも転落しそうな彼らを、解放してあげようというのである。いい迷惑である。 実際には、現実の世界はこの小説よりもずっと不安定で、もろいものである。この程度のエピソードで崩れてしまうほど弱くはないが、しかし、もっと些細なことで崩壊してしまう。しかし、それは弱者の世界であって、お互いにけなしあって、疲弊していくだけの毎日が、現代のあり方のように思う。 きっと、われわれは超能力を捨てなければならない。しかし同時に、超能力を持っていたことは忘れてはいけないような気がする。
1投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ火田七瀬。テレパスの能力を持つ家事手伝いの少女。 それぞれの家族にまつわるお話。 水蜜桃と紅蓮菩薩に圧倒される。二編の最後に鳥肌が立った。 恐ろしいし、人間の嫌な面ばかり見るはめになるけれどどこか物悲しくもあって、ページを捲る手が止まらなかった。
2投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログ火田七瀬と言う若い女が、あらゆる家族で家政婦を務める短編小説。 しかし、七瀬はただの女ではない。他人の心が読めるのだ。 本の中に登場する家族の誰かしらor全員がクズである ある時は、そのクズになんかされそうになったり、いたずらしたり… 結末は、あまりスッキリしない。むしろ後味が悪い。 でもそこまでつまらなくはなかった。
0投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログ中学生の頃に散々読み返した本を再読。情操教育上最悪の本だと再認識した。不倫を焚き付けるわ、老人を発狂させるわ、改めて七瀬って悪いなーと思いながら。何よりどの短編も面白いところが罪深い。自分の、人に騙されまいという思いの強さはこの本に端を発しているのかも。
1投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマ視聴後読み始めました。 全体的に救いがない話ばかりですが、 それもまた魅力的。 主人公の性格もすごく良かったです。 ただ全体的に主軸は同じなので 少し飽きるかもしれません。 「亡母渇仰」のラストのシーンは 期待通り好物でした。 あれを読ませるための本だと思いました。
2投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ幸か不幸か、生まれつき人の心が読めてしまうテレパス、火田七瀬18歳。 お手伝いさんとしてたくさんの家を転々と渡り歩く彼女が抉り出した「家庭」の虚偽と醜悪さ。。。タイトルの「家族」という言葉から予想したヌクモリティは皆無の仕上がりになっております。 「家政婦は見た」エスパー美少女編。実写化するなら市原のえっちゃんでなく、堀北のまきちゃんにでも演じてもらいたいところ。「家政婦のミタ」もヒットしたところだし。 と思ったらすでに何度かドラマ化されているらしい。 「ザ・筒井康隆」、シニカルでブラックです。。。 もうね、出てくる家族がことごとく酷い! 多分同じ題材でも本多孝好さんならきっと繊細で傷つきやすい性格の七瀬を描くだろうなぁ。筒井さんの七瀬はクールな鉄火面タイプ。 「七瀬ふたたび」や「エディプスの恋人」でもこの七瀬ちゃんが活躍しているそうで。機会があれば読んでみよう。 またしてもRADWIMPS「最大公約数」の「パパとママが 心だけは隠して生んでくれたのにはそれなりの理由があった」を思い出し・・・。ちょっとくらいは相手の気持ちに敏感でありたい気もしますが。 大先輩でもある筒井氏には今後とも頑張って執筆していただきたい。
2投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログ人間の叡智を超えた次元、科学と迷信の中間、知性の山と恐怖の谷のあわいの住人。七瀬の存在というのはそういったものかもしれない。人々の垂れ流すだけの猜疑心と欲望を、一人客観的に観ている彼女の存在にはぞっとすることもある。私の隣にいる彼女もそうかもしれない。その恐怖を読みながら感じるも、自身の中の独り言には歯止めが利かない。ただ、それを客観的に見つめている自分に気が付くことが出来た点においては、この作品は大きな価値がある。
2投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ七瀬ふたたびシリーズ。 何度もドラマ化されている作品だしやっぱ面白い。 テレパス、サイコキネシス、タイムスリップ、予知とか、いろんな種類の超能力者が出てくるとこがいい。 確かに心が読めるのは知りたくないことも知ってしまうし、思想と行動がバラバラの人だと偽善的に感じたり、不信になって、人に関わるのが嫌になるかも。
2投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログ人の心が読める家政婦の七瀬ちゃん18歳が、いく先々の家庭の話。 どこの家族もドロドロしてる。後味悪いはなしも多い。 人の心が読める事による苦しみや辛さもあるようだけど、七瀬ちゃんもなかなかの毒をもっている所が面白い。 ちょっと引っ掻き回してやろうかしら?どうなるか実験してみよう。とか言って、人の恋路を操ってみたり、浮気をばらしたりする。 かわいい。 内容的にはそんなに面白くなかった。短編みたいで読みやすいけど、ただ後味が悪いという救いのなさがちょっと合わなかった。
2投稿日: 2012.12.15
powered by ブクログ読みやすくて普通に面白かった。淡々と書かれている割に後味がわるい所はきらいじゃないです。テレパスの切実さがそれとなく感じられた、かな。 ただなんか七瀬がいけ好かない(笑)一寸空気があわなかったのかしらん。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ初めてこれを読んだ(確か)中学生位の時。「人の心が読めなくてよかった」と単純ながら思ったことを覚えています。
2投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログ中学生のとき初めて読んだ文庫の小説だったことを思い出した。 小説を気持ち悪いと思い、それ以来小説を読まないきっかけを与えてくれた。 今思えば刺激が強すぎる面白さだったため、 本能的に何かの危険を察知して敬遠したのかもしれない。
3投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆4 テレパシーで、人の心が読める”火野七瀬”の話を読んだのは『エディプスの恋人』が最初だった。あの話では、七瀬は高校の職員(たしか)をしていて、成熟した大人の女性っていうイメージだったから『家族八景』で高校を卒業したばっかりの七瀬に会うのは不思議な感じ。 自分がテレパスだということが周囲にバレないように、住込みのお手伝いさんとしていろいろな家族の元を渡り歩く七瀬。ほんとうに色んな家族がいるけど、一番怖かったのは最後のお話。
1投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ読んだのは、25年位前。私が図書室に勤めだした頃。 これを描いた筒井康隆氏って凄い!! って驚いたのを覚えている。 当時、この本を非常に気に入った生徒がいたのを思い出したことと、最近またドラマ化されたと聞いたので図書室に購入。 だけど、この表紙では自ら借りる生徒はほとんど皆無。 3年生男子数人に無理やり借りさせたら、 数人とも“割と面白かった”だって。
2投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログ初登録でした。 SFだけど昼ドラよろしくドロドロ愛憎劇の短編集。 次作の七瀬ふたたびも読み始めたけど、男は美人見かけたからってそんなにエロい妄想ばかり掻き立てたりはしないと思う! 文章は読みやすく、面白くて一気に読めたけど、七瀬が読み取る男の心理が納得いかない。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログ高校の課題図書で、初めて読んだ筒井康隆の作品。 なんでまたコレが課題になるかね。自由な学校だったんだなあ。
2投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログ人の心が読めるなんてツライだけだなぁ。こんなに人は憎しみあっているものなのかとなんだか悲しい。人間って怖いものです。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログ女中として働くテレパス少女が出会ういろいろな家族の話。 実は読んだことのなかった七瀬シリーズ。 うーん。 本編は七瀬ふたたびからかな。 次にすすむ。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログうーん。 内容、世界観とかは良いが、全く共感できないんだよな。 家族ってこんなんじゃないよな? って思うのは俺だけなのだろうか?
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
七瀬を苗字だと思いつつ途中まで読んでいました。 「青春賛歌」が一番印象的だったなあ。 「芝生は緑」で最終的に夫婦の仲が戻るのも、そういうこともあるのかーと思った。季子さんはなんだか悲しい。 解説を読んで、ヒッチコックの「サイコ」を見てみようと思った。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログテレパスの話は数あれど、生の人間感情を描いた本作はなかなかにえぐい。 やはり、この世で一番エグいのは生の人間感情なのかなぁ…
2投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんというか自分には傑作として嵌りました。 外から見つめた世界と心の内から見渡す世界の両方を「ド・ウ・ジ・ニ」観てそれをストーリーに仕立てた小説はあまり読んだことが無いように思う。それはパノラマ3Dの内側に居ながら同時に外からオブジェクトVRを観ているよう。同じ時間に観察できないはずの2つの宇宙を、テレパス七瀬を通して語らしめることに成功した。 マクロ的には人の心の内・外を同時に語って本質をあぶり出すという構成だけれど、2つの世界を同時に語る仕掛けはさらに複雑で、溢れ出る思いを括弧付きの2行に分けて記述するなど、見た目にも挑戦的。 最初、ターゲットの心の独り言は、言語という理論的な伝達手段を通して七瀬に理解されるので、内と外の境界も明確な境界線をもって案内され、ドラマ的な展開があるけれど、後半戦「日曜画家」では言語さえ置きやられ、抽象画、点と面と色を通して観察されることになる。より原始的、もしくは高度な概念、もしくはシニフィエの一人歩きとなり、論理的な思考法に頼る観察者七瀬も解釈を誤ることになる。 おもろいやん! そして八景目の「亡母渇仰」に至って、ついに生と死の同時存在を物語にしてしもた。まさにシュレディンガーの猫のように生きてる確率50%、死んでいる確率50%が同じ領域、同じ時間に共存し、七瀬に呼びかけてくる世界。こんな狂気は常人には思いつかんぜ。 久々のセンス・オブ・ワンダー。仕掛け満載の、ほにゃららランド! 筒井ワールドを思い切り堪能できました。
1投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
七瀬シリーズの第一作。だけど順番間違えて2番目に読むことに。 七瀬がいろんな家にお手伝いとして働きに行き、そこでの話をそれぞれ連作短編みたいな感じ。 どこの家もこんな感じだったら怖いですよね。 そして男の人ってこんな思考なのかな、と思うとげっそりしてきますね。
0投稿日: 2012.09.02
powered by ブクログ人の心が読める女の子が、いろんな家族を転々としていく短編集。 心の中の描写はおもしろいけど、どの家族も心の中が汚いだけなので少し物足りなく感じた。
0投稿日: 2012.08.31
powered by ブクログ37年前に書かれたものらしいけど、古臭さは全く感じず。ドラマ化されたのも納得。怖面白かった。 続きがあるようなので、それも読みたい。
1投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ「七瀬ふたたび」を読んで、七瀬シリーズが3部作だと聞いたら読まずにはいられませんよね。 というわけで七瀬が初めて登場する「家族八景」を読みました。面白いですねぇ~筒井康隆さんなんていう有名な作家の38年前(昭和47年2月刊行)の著書を誉めるなんて今さらなんですが・・。 books186
1投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ非常に面白かった。とても好みの作品。 しかしまあなんと言うか、この人の作品は他にもいくつか読んだことあるけど雰囲気や面白さにかなり波がある人だね。時をかける少女や本作、家族八景のようにしっとりとした作品を書いたかと思えば、日本以外全部沈没のような(個人的には)少々首をかしげてしまうような作品まで作風が一貫しないような気がする。 何はともあれ本作は非常に面白かった。類稀なテレパス能力を持った少女七瀬の視点から見た「家族」。それをこうも巧みに描き出すとは恐れ入る。 能力を隠すために選んだ女中という仕事、しかし身の危険を回避するために能力を使わなければならないというジレンマ。そして七瀬の目から家族を眺めたときの心の声。人の心の中というのはこうも打算や偽りで溢れているのだろうか。現実もそうなのかもしれない。そう思わされてしまうほど、あまりに生々しく、精密に、人の内面が描かれていた。その手腕には舌を巻く。 その中で時にはちょっかいを出したり、身の安全を守るために能力を使わざるを得なかったり、ある意味淡々と家族の観察を続ける七瀬がとても魅力的に見えた。 続編の七瀬ふたたびはどんな話なのだろうか。チラッと聞いた感じだと悪の組織が出てくるとかなんとか…ウムム ともかく本当に興味深く、面白い作品だった
1投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テレパスの能力を持つ少女・七瀬の話。 家政婦をしながら、各家庭を渡り歩き、一所に長く居続けないことで、 周りとの距離を保っている。 その家々での様々な出来事を短編で紹介している。 仮面家族の家 芸術家の家 学者の家 隣の芝生は青いと感じている家 早期定年を迎えた主人がいる家 頭痛を感じるほどくさい家 若さに対して価値観の合わない夫婦の家 母子で依存している家
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ心の中を見透かされてるようで衝撃を受けた作品。 『七瀬ふたたび』、『エディプスの恋人』と合わせて七瀬三部作と言われているけど、読むのはこの作品だけでいい。あとの二作は違う方向へ行ってしまった。
1投稿日: 2012.07.04
