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家族八景(新潮文庫)
家族八景(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

395件)
3.8
86
143
112
24
5
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    火田七瀬三部作の第一作。 人の心を読めるというありがちな設定ながら、単なるエスパーものにとどまることなく、人間の悲哀・汚さを七瀬の冷たい目を通して生々しく描いている。 同テーマの他の作品とは比べものにならないほど面白い。 三部作とはいえ、どの作品もそれぞれまったく雰囲気の異なるものであり、個人的には七瀬とその周囲との温度差が表れている「家族八景」が一番好み。

    1
    投稿日: 2012.06.15
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     七瀬のキャラクターが不思議だった。自身の能力を受け入れ、それに絶望するでもなく欲望のままに使うのでもなく、ただ生きていくために家事手伝いをやっているという。理性的に見えるけど、時々感情的に行動することもある。決して善人ではないけど、ある種の覚悟が行動に見え隠れするので、嫌な印象にはならない。  いわゆる「魅力的なヒロイン」という描かれ方ではないのが印象に残った。  やはり時代を感じさせる部分も多かったが、心理描写の描き方はとても面白かった。心の中を映像みたいに表現しているのも。  家庭内の不協和音を描いた作品っていくつもあるけど、ここまで徹底的に冷めた目線で家庭崩壊を描いているものも珍しい気がする。無知なだけかもしれないが。  七瀬の能力はSF的。でも、その視点から描かれる各家庭の内情や個人の感情が、生々しいほどリアルであるかのような気にさせられるのがすごい。

    0
    投稿日: 2012.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「アホの壁」読んでから、 読もう読もうと思っていた筒井康隆のSF。 (1972年)(八話構成)(そんな古いのか)(ちょっと家政婦のミタっぽいかも)(いやちがうか) 精神感応能力者(テレパス)の七瀬が、 お手伝いとして様々な家族の欺瞞をのぞき見する話。 出てくる家族のまあひどいことひどいこと。 (まじひどい)(幸せな家族に恨みでもあるんだろうか) なんにしろ、 特筆すべきは心理描写の方法だろう。 (そうそう)(「なんとなくクリスタル」の注釈もこれの影響下だろうな)(鼻がむずむずする)(書くのめんどい)(くしゃみでた) とまあ↑こんな感じ↑でテレパスで感じ取った心情が、 括弧内に書かれるのだけれど、 最後の方になると、 同時に二通りの考えが中括弧で並列されていたりして面白い。 ({中括弧})(明日仕事かぁ)(眠い)(めんどい)(こういう風に感想書く奴はごまんといるんだろうなぁ)(うへぇ)(アホっぽいな)(まぁいいか)(どうでも)(眠い) また、 文体的な部分もさることながら、 わたしが一番巧みだと思ったのは、 表情や会話と思考との差異と、 それが七瀬の介入によって変化する様の描き方である。 (てか今年の1月にドラマ化されてんのか)(ミーハー)(知らんかった)(ヨーグルトうめえ)(まじか)(この括弧書きも飽きてきたな)(やめるか) 最近フロイトを読んだ(まだ読み終わってないけど)せいもあって、 精神の抑圧やリビドーの作用が思いがけない心情の変化を伴うというのが、 非常にスリリングに描かれていて興味深かった。 最後の話は壮絶。 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

    1
    投稿日: 2012.05.03
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    心が読めるって こわい。 知ってて得することもあるけれど 知ってて損することだって たくさんある

    0
    投稿日: 2012.04.29
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    七瀬シリーズ三作品のスタート! 短編で、一つ一つの家庭を描いていくけど、 その一人一人の人間性や、それらの関わりの描写が非常にリアルで、実際にその場を見て人間観察している気分に☆ 七瀬の不思議な能力もあいまって、作品の面白さを増幅している。 SFや人間観察が趣味なあなたにお勧めしたい一冊。

    1
    投稿日: 2012.04.14
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    いや、怖いですね。 主人公(女中)はテレパシーを持っていて、様々な家族の心の中に隠されたドロドロとした気持ちを読むことが出来ます。この主人公自身もちょっと残虐なところがあると思う。 繊細で感じやすい方にはオススメできません。(笑)

    1
    投稿日: 2012.04.13
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    ドラマを見て原作を読んでみたくなりました。 ずいぶん前にかかれた作品らしいですが、あまりそんな感じは受けない。 人の本質は、時代が変わっても変わらないのだな~~と思った。 続編となるような本もあるようなので読んでみたい。

    0
    投稿日: 2012.04.10
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     人間の本性を極めてリアルに表現した作品だと思います。読んでいて登場人物たちの心理描写にゾッとしながらも、自分の心の奥底にも同じような本性が眠っているのではないか不安になってしまう。そんなリアルさがこの作品にはありました。  自分はこういったドロドロした話が好きなので、楽しく読むことができました。

    1
    投稿日: 2012.04.09
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    またドラマ化されるって聞いて、温故知新じゃないけど古き良き時代の日本SF小説を再読。 時代が昭和のそれも高度成長期(?)あたりだと思うので、微妙に懐かしくあり、ちょっと置いて行かれる感じもありで。でも、楽しく読ませていただきました。 流石は筒井先生って感じです。ただ、残念な事にそのドラマが東海地区で放映されていないって…はぁ。 引き続き『七瀬ふたたび』再読します。

    1
    投稿日: 2012.04.05
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    「ドラマにはまって、原作も気になる」パターンに陥り、購入。 こんなに古い作品だったとは思わなかった。 思わなかったけど、この面白さ! 改めて人間って恐ろしくて回りくどくて面倒くさい生き物だなって思います。どんなに親しい間柄でも、日々腹の探り合い。 他人を気遣ってよく気苦労する私には、他人の心が読めるなんて能力があったら発狂するかもしれん。

    1
    投稿日: 2012.03.23
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    筒井康隆。やっと読みました。 一番最後のページを見ると、昭和50年発行とある。 ずいぶん前に書かれているが、ぜんぜん色あせてない。おもしろい。 88刷いくはずだ。 人の心が読めたら・・・ 誰もが思うことだろう。 この小説にあるように、人の心の中ってしょせんこんなもん。 そうそうって納得するとこが多かった。 シリーズ化しているようなので他のも読みたい。

    1
    投稿日: 2012.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の心に感応できる。 心が読める火田七瀬がお手伝いでいろんな家に行き、 家族の内なる声を聴くことになるのですが、 その内なる声が毒々しかったりするんですが、 人の心ってそんなもんですよねー。

    0
    投稿日: 2012.03.19
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    かなり昔に何度も読んだ。 電子書籍化されていたので再度読んで見た。 読心能力を持つ主人公が家族の本音を浮き彫りにする。 と、今となってはありがちなテーマに思えるが、 超能力についての深い解説など興味深い。

    1
    投稿日: 2012.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     人の心が読める現代版"さとり”の若き家政婦・七瀬がそれぞれの家族模様を垣間見ていく。 -尾形家-  無風地帯の心の妻、外に心がある夫、そして自由な子どもたち。一見、何事も問題のないかのような家族のシステムとは。 -神波家-  誰も気づかなければ問題がなかったものが、新たに人が入ったことで、気づいてしまった瞬間に問題となる。 -河原家-  七瀬を惹き付ける強烈な個性の持ち主である利発で若い妻の行く末とは・・・。 -桐生家-  仕事に心血を注いできたが定年を迎え、子どもたちや妻から邪魔者扱いをされる家主。 -根岸家-  学者の夫、上品でおとなしいと評判の妻。おとなしい妻の心に眠っていたものとは・・・。 -市川家-  隣の芝生は青い。2組の夫婦が入り混じり織り成す関係。 -竹村家-  幾何学模様で周囲を見渡す心の眼を持った主人。その心模様、処理の仕方が意味するものとは? -清水家-  過干渉な母親と、そこに依存している夫を抱えた妻。義理の母親が亡くなったその葬儀で起きたこととは。 --------------------------------------------------------------------------  読了しました、と先生に話題を振ったら、「え!?本当に読んだんですか!?あんなのただのエロ本ですよ!」と返答が返って来ました。え・・・(・ω・)?そう評したのもわからなくはない内容ではありましたが。笑。  主人公にあまり共感を抱けませんでしたorz 勝手に覗いて勝手に引っ掻き回して、人の命を、人生をなんだと思っているのかと根岸家辺りからふつふつと・・・。  根岸家と清水家が壮絶でした。え、そう来るの!?というラストでした。えええええぇえぇぇぇぇぇぇええええええええええええ。面白くはありましたが、読了後の後味はあまりよくはない本でした。こういう家族だけではないと思っているのですが、凄い家族の選別したなぁという印象。

    1
    投稿日: 2012.03.05
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    ドラマに触発されて、30年ぶりの再読。 ものすごく好きだった印象だけ残ってたが、内容は全部忘れてた。 今読むと、確かにストーリーはおもしろくて引き込まれるけれど、さすがにジェンダーが古くて違和感ありあり。 そっかー、このジェンダーですんなり読めてたのか、昔の私は、というところに驚きを感じた。 気がつかない間に変わって行く世の中を、その時々で当たり前としてうけとめているのだな、私は。

    0
    投稿日: 2012.02.13
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    ドラマ化の帯を見て買っちゃいました。 心を読める七瀬が女中として、各家庭の心理模様を覗く話。 七瀬が翻弄されているうちに家庭が崩壊していったり、七瀬が実験しようとしたらなぜか家庭がうまく回り始めたり、、 心が読めるからといって、うまく立ち回れなかったりするのが面白い。 この本の初版が74年と、生まれる前でした。

    0
    投稿日: 2012.02.13
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    テレパスを使える七瀬が8件の家庭に家政婦として入っていく話。七瀬の能力への葛藤が描かれるのを期待したが外れ。

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    親密な関係だからこそ、単純な愛情では片づけられない憎しみや蔑みなど複雑な関係が織りなされる。 人の心理を読めてしまう七瀬の目から見ると、そこが決して安らぎの場所には思えない。 家族の深すぎる関係をデフォルメして描くと、すさまじい作品になる。 でも、こういう感情が表に出す必要はないし、こういうマイナスな感情もあるのが家族という関係なのだと思う。その中にも愛情は隠されている。 愛情の反対は憎しみではなく、愛情があるから憎しみが生まれる。

    0
    投稿日: 2012.01.17
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    人の心を読み取ることができる超能力を持った、住み込みのお手伝い七瀬によって明らかになる八つ(+1?)の家族の心象風景を綴った短篇集。 *** 家族という無遠慮な激情で結びついたブラックボックスに、心が読める第三者が入りこんだら、何が明かされ、どんな結末を迎えるのか、野次馬根性は否が応でも高まる。 初めの二編こそ物足りなさがあったが、直截的な心の叫びに胸くそ悪い思いをしながらも面白く読めた。特に「水蜜桃」「紅蓮菩薩」「亡母渇仰」は圧倒された。 続編は毛色が違うようで、もっといろんな家族を覗いてみたかった気もする。

    1
    投稿日: 2012.01.11
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    職場で話題にのぼったので、気になって読んでみた。 主人公の七瀬は、人の思考が読めるテレパスの持ち主で、その超能力が他人に知られないよう、いくつもの家を転々とするお手伝いさんとして働いている。表面上では平和そうに見える家庭でも、どこかに必ず問題があり、心を読めてしまう七瀬には、家族全員の考えていることがすべて筒抜け。それは時に、危機管理能力としての効果を発揮するが、下手をすれば能力を知られてしまう恐れもある。 結構ぞっとするような場面もあったけど、わりとおもしろかったと思う。

    0
    投稿日: 2012.01.07
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    筒井康隆の本を初めて読む。 人の心が読める家政婦さんを通して見る八つの家庭の心象風景。 人って心では何を思っているかわからない。という話。 いるいるそんな奴、って納得することもあれば、心が読めるが故に家政婦がキーパーソンで意外に残酷で驚いたり、濃い内容だった。 特に面白かったのは、日曜画家と、家政婦が正当防衛で相手の精神を崩壊させてしまう水蜜桃。

    0
    投稿日: 2011.12.30
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    お女中である七瀬を何とかモノにしようとする旦那さんの多いこと。 結局イヤラシイことばっかり考えてるのかしらん。身に覚えありだ。

    1
    投稿日: 2011.12.23
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    来年1月にテレビドラマ(http://www.mbs.jp/kazokuhakkei/)が放送開始されるそうなので、それまでに原作小説本を買って読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2011.12.23
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    サクサク読めるし、内容はとても興味深い物。 人間の心境描写がとても上手いかも。 ただ、あんまり自分は好みの作品ではない。(好き嫌いが分かれるかも?) なのでこの評価。

    0
    投稿日: 2011.12.12
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    目の前の人の心の中をすべて読み取ってしまう能力を持っている、お手伝い七瀬視点でそれぞれの家庭の、家族の思惑やら策略やらが描かれている短編集。 ともすればベタになりがちな内容(心の暗部ってベタになりがちだから)なのにすごく奥行きを感じるのはやっぱり筒井康隆だなと思う。 小細工なしで、心の怖さを楽しめる8編。 「日曜画家」の天州に対する七瀬の心の転換が面白かった。

    1
    投稿日: 2011.12.12
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    主人公の火田七瀬は精神感応能力者、即ち人の心を読み取る能力を有する女性です。 その能力を人に悟られぬため、同じ職場に長く勤められず、職場を転転としても不自然ではないお手伝ひさんをしてゐるのです。 「無風地帯」から「亡母渇仰」まで8篇の短篇からなる連作集で、それぞれの家族の内実が七瀬の心によつて暴露されます。えげつない。 七瀬が住込みで働く家庭は、表面上はおほむね良い家庭と周囲に思はれてゐるところであります。中には「亡母渇仰」の清水家のやうに嘲笑を浴びてゐる家もありますが、ま、外面を飾ることで内情を隠蔽することに成功してゐると言へませう。 ところが七瀬がその家に入ると、隠し事はすべて明るみに出てしまふのであります。どこの家庭も、嫌な奴か悪い奴ばかりです。「日曜画家」の竹村天洲は例外かと思はれましたが、やはり正体は欲望の塊のやうな人物でした。 これらの家族、八景とも特別な悪人を描いてゐるのかと問へば、おそらくさうではありますまい。いかにも、どこかにありさうな家族ばかりなのです。自分を振り返つてみますと、我が家は全く違ふぜ、と言ひきれるかどうか。私も内心では、他人に知られると恥づかしくて死にたくなるやうなことを考へることもあるのです。 人の心を読むことができるといふことは、恐らく悲しいことでせう。その能力を知られまいとするために、七瀬も「水蜜桃」では主を発狂させ、「亡母渇仰」では棺で生き返つた女性を見殺しにしました。これはやむを得ないのでせう。一度その事実が広まつたら最後、ちばあきおの『ふしぎトーボくん』みたいになつてしまふでせう。(これは悲しい漫画ですよ。) フィクションで良かつた、と安堵するところですが、一方で「ひよつとしたらどこかにテレパスが...」と一瞬不安がよぎる恐ろしい読み物と申せませう。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-123.html

    1
    投稿日: 2011.12.04
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    まず最初に出てくる尾形家の荒涼とした様子に、柄にもなく、奈落の底に突き落とされるような気がした。 見事な心理描写で、これまで私が読んでいた、たくさんの小説やミステリーは、この本から生まれたに違いないと思った。 他人に対する冷たくて、厳しい視線。こういう毒のある見方には、十分慣れていたはずなのに、この本の前に庄野潤三さんの幸福な世界を堪能していたので、毒に対して全く無防備になっていたのだろう。

    1
    投稿日: 2011.12.01
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    七瀬ふたたびが芦名星でまた映画化すると聞いて久々に引っ張り出してきたけど、やっぱり面白い。 他人の心の中を見通すことのできる七瀬という少女が、世間から身を隠すために家政婦として様々な家庭で働く話ですが、人間不信になりそうなぐらい醜悪な人が大量に出てきます。 好色爺にマザコン男、W不倫の夫婦や低俗な大家族などなど。読み終わった後に食傷気味になること請け合い。 個人的に七瀬には、(水蜜桃の回以上に)能力を活かしまくって、スーパーマン的なざまあみろ展開を繰り広げるて欲しかったけど、現実問題それじゃあ生きていけないんだろうなあ、というのもわかります。 超能力を持つ人間が存在するのか否かは知らないけれど、もし今後登場したならばX-MENのように差別され迫害されることは容易に想像できる話で、やはり七瀬のように凡人に埋没するのが1番賢いのかもしれません。 でもそれってすごく孤独で勿体無いなあと思っていたので、七瀬ふたたびで仲間を見付けた彼女がいて少し嬉しかったです。もちろんこちらも単純なハッピーエンドというわけにはいかないけれど、是非三部とも(エディプスの恋人も複雑ながら一応含めて)お勧めします。 2011年05月09日 16:26

    2
    投稿日: 2011.11.13
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    いやぁ、おもしろいんだが、すんごい気持ち悪い。 学校裏サイトなるものの存在を、ニュースで知ったときと同じような嫌な気持ちになれた。 人間誰だって、心にのみ留めておく気持ちってあるよね。 この小説は(驚くべきことに!)1975年に著されたものだけど、現代ではその表に出ない感情のはけ口が、例えばネットなどで散見される。 別にそれが悪いものだとは思わないけど、そういったいわゆる負の溜り場をひとつの作品に昇華した時、こんなにも気持ち悪い、ドブのような作品が出来上がるんだなぁ。筒井さん凄いです。 しかし、心に留める感情は負の要素だけではないだろうに。 そういった善の思いを、七瀬がもっと触れる機会があったのなら、七瀬の苦悩も少なく済んだだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2011.11.06
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    初、筒井康隆作品。 七瀬シリーズ第一弾。 【七瀬ふたたび】がドラマ化された時に知り、ずっと読みたかった1冊。 ドラマの中では能力を持った七瀬が可愛そうだと思っていたけど、 この本を読むと、「試しに能力を使ってみよう」という面が多々あって ちょっとイメージが変わりました。 やっぱり七瀬のような能力を持った人が近くに居るのは怖いな。。 「その能力の使い方はどうなの?」と思いながらも、 さぐりたい気持ちも分かる。 人間の表と裏の顔がよく描かれていたと思います。 個人的には【青春讃歌】【水密桃】【亡母渇仰】が印象的でした。 中でも【亡母渇仰】にはゾッとしました。 能力を持ってしまった七瀬はやはり可愛そうだな。。 シリーズである【七瀬ふたたび】【エディプスの恋人】も是非読んでみたいです。 【七瀬、18歳。テレパシー力をもつ可愛いお手伝いさんが知った8つの家庭の意外な事実とは…】

    0
    投稿日: 2011.10.31
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    人の心が読める精神感応能力(テレパス)をもったお手伝いさんの七瀬を描いた物語。内容としては人の精神の暗黒面、とくにエゴ、ナルシシズム、性欲、などがよく出てくる。話はタイトル通り8篇あって、どれもいいのだが、個人的には「紅蓮菩薩」が一番、いろいろと他人不信になりそうな感じ。しかし話の中で七瀬が18歳から20歳に成長していくのを見て、七瀬が好きになります、七瀬可愛いよ七瀬。三部作の第一部らしいのでこれからさきを読んでみたい。

    1
    投稿日: 2011.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お、面白い! 筒井作品2作目、やっぱり筒井さんにはまりそう…。 「夫婦愛」「何も考えないことにした妻」「芸術的な純粋さ」を その言葉で済まさず、 めくって、めくって、その奥の正体を暴き出す… 「自分たちの常識に異物がはいって、暴かれる自分の本当の姿 (無意識、意識的に蓋をしていたものを、無理矢理目の前に つきつけられる)」 常識人ではなく、もはや「少し狂っている」 テレパス能力を持つ七瀬の行動や、心情。 (よく考えたら、超能力を持ってる人が普通の感覚で、 善的な思考は行動がとれるはずもない) この、さじ加減が、すごい自分好み〜 次は“夢の木坂分岐点”を読むぞ〜

    0
    投稿日: 2011.10.12
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    素直に面白い!短編オムニバス形式なのでサクサク読めました。 超能力を持っているがゆえに毎回ひどい目にあうテレパシスト、という設定は斬新ですね。筒井康隆にこれを言ってもしょうがないですが、相変わらず登場人物のほとんどがセックスのことばかり考えています。しかし主人公が少女なので嫌らしさがいくらか緩和されているように思いました。

    1
    投稿日: 2011.10.04
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    暗くて陰湿な話が多かった。独立短編ではなく、連作短編だったら良かったのに。主人公の生い立ちが明らかになるとか、成長物語の形式をとるとか。その要素はあるんだけど中途半端。最後はあっけなかったなぁ。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    どの人もどの人も薄汚い欲望を持っていて、人間が嫌になった・・・ 「家族」というのは固い絆で結ばれてるように思えて、ちょっと繋ぎ目をつつけば堤防が壊れてしまうんだな。

    0
    投稿日: 2011.09.21
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    前から筒井康隆の本は読んでみたかったんやけど、七瀬シリーズの「エディプスの恋人」が読みたくて、とりあえずこれから読んでみた。読心能力を持つ七瀬が女中をしながら様々か家族の内面を目撃していくSF小説。まぁまぁでした!とりあえず、読みやすいわ。

    0
    投稿日: 2011.09.20
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    テレパシーをもつ七瀬。 お手伝いとして働く家の、 人々の人間の汚い深層心理。 これぞマイホームの虚偽的、 小市民の猥雑な人間劇場。 ペルソナをかぶる家族。 あなたの家族は本当に、 あなたのことを愛していますか?

    0
    投稿日: 2011.09.16
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    「七瀬ふたたび」を読んでからの、「家族八景」でした。面白かった!でも「七瀬ふたたび」同様、暗くて静かで少しグロテスクな雰囲気が漂ってます。だから読むのに時間がかかった。でもやっぱり「七瀬ふたたび」の方が好きだなあ~。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    七瀬三部作第一弾。人の心の中を読む超能力を持つ七瀬。時には便利なようで実は嫌な事ばかりが読めてしまいお手伝いの仕事を転々とする。

    1
    投稿日: 2011.08.21
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    機内ように購入したのに、面白くて 一気読み。今読んでも全然古さを感じさせない。携帯がないことぐらい? 人の考えること、心の中なんていつのときもこうなんだろうなって。 読まれる側目線でのめり込んじゃってた。 ただ楽しむだけでいいのに、思うところがたくさんで、反省することしきり。やっぱり、本は読むべきときに会うんだなとか思っちゃう。 でも、結局また繰り返しちゃいそうな感じ。

    1
    投稿日: 2011.08.20
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    面白くてあっという間に読み終えてしまった。人の心をのぞけたら・・・とは思うけれど、これを読むとのぞけなくていいと思ってしまう。

    1
    投稿日: 2011.08.16
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     生まれながらテレパシー力を持つ十八歳の少女、七瀬。彼女は住み込みのお手伝いとして、八軒の家庭を転々と移り住んでいく。それぞれの家庭には、一見、見慣れた風景があるのだが、テレパシーの彼女を前にすると虚偽でしかない。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活に営む人々の猥雑な心の裏面を描き出している。  名作中の名作、なんだよね? 実は今回、初めて読みました。タイトルさえ、知りませんでした。ええ。  そもそも、筒井康隆の作品を殆ど読んだ事がない。「時をかける少女」くらいかな。しかも、映像から。自分好みな内容であるにかかわらず、原作者に手を出さなかったのが不思議だ。  私の期待に反して、ただのSFに終始してないんだよね。読み始めるまでは、エスパー少女の冒険活劇っぽい内容を想像してました。七瀬自身、とっても人間臭い雰囲気を漂わせているし。全3部作みたいなので、早速、続編にも手を出そうっと。

    0
    投稿日: 2011.07.28
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    他人の心の中を読むことができたら...というテーマの小説はたくさんありますが、私が最初にそのテーマで読んだものがこの小説で結構面白く読むことができました。ちなみにこの小説は3部作になっていてそれぞれ異なったテーマで面白く読むことができます。

    1
    投稿日: 2011.07.08
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     煩悩は108まであるともいうが、小市民たる我々は心の内でとても人には言えないようなことを考えながら生きている。もし、そんな心の中を覗かれてしまうとしたら、それは恐ろしいことだ。  そのことが「恐ろしい」としっているから、恐れられた末に待つのがどういった境遇か知っているから、「その能力」を持つ火田七瀬は家政婦として各家庭を転々と移り住むことで、能力の発覚を避けている。  彼女が行く先々では大なり小なりの事件が起こったり、起こらなかったりする。しかし、奇妙なことに人々の内心の動きをより恐ろしく感じるのは表面上、何も起こっていない家庭の方なのだ。各自の思惑や欲望、プライド、嘲笑様々なものが家庭という鍋の中で煮詰められていきながら、それでいて外面的には「何も」起こらず、混沌は鍋の中密度を増していく……その様が恐ろしい。  個別の作品について述べるなら、『紅蓮菩薩』の情景は心に迫るものがあったし、七瀬の人間的な一面が見られる『青春讃歌』も印象に残っている。夫婦の機微を描いた『芝生は緑』は独特のおかしみがあり、能力者として力をふるう七瀬が見られる『水蜜桃』とその能力故に彼女が彼女自身に追い込まれる『亡母渇仰』がこの作品集を上手く締めていると思う。

    2
    投稿日: 2011.07.01
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    思っていたより遥かにえげつない家族の図。ほぼホラーでした…。家族って一体なんなのか。特にラストの「亡母渇仰」恐すぎます。最悪のマザコン男の今後も想像するだに恐怖です。

    1
    投稿日: 2011.06.30
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     疑り深い人間はこういう小説を読むべきではない。そう感じてしまうのは自分が精神的にお子ちゃまなのだろうとぼんやりと感じるが、それでも人間は怖いなと思ってしまう一冊。  主人公火田七瀬は、人の心を読み取ることができる超能力者。そのため小説内で相手の思っていることが括弧の中に書かれるのだが、それがどれをとっても憎しみや嫌悪、あるいは醜い下心に満たされており、こんなに邪悪な奴がいるのかよと言いたくなるほど。  でもこと家族においては、性格の合う合わないに拘らず複数の人間が超至近距離で暮らしているのだから、お手伝いさんが一人入ったらすぐに崩壊してしまうようなもろいバランスの上に辛うじて成り立っているのかもしれない。口には出さずとも、家族以外の嫌な人に向けるよりも貼るかに汚い感情を、家族に対して抱いているのかもしれない。  男性が抱く女性への劣情はどうだろうか。この本は朝のラッシュや夜の混雑した電車の中で読み進めたが、周りをキョロキョロ見渡してみると、女性の形態を背後から覗いていたり、明らかに若い女性のそばを陣取ったりと忙しない。そういった行為が悪だという印象をこれまでの教育で受けてきた身としてはそういったことをしないように心掛けているつもりでいるが、意図して止めろ止めろと自制をかけているあたり、下賤な行為を働きたいと心のどこかで思っているのだろう。  小説での部隊がいずれも生活の荒れた場面を切り抜いたものとはいえ、ここまで醜悪なものばかり見せつけられると、もう誰も信じられない!などと悲恋譚のヒロインのごとき台詞を吐きたくもなる。とりわけ、読書の始まりがやたらと禁欲的(と言われているらしい)なロシア文学だった身としては、こんな悪い奴そうそういるわけないよと何の根拠もない反発をしてみたくなってしまう。反発したくなればなるほど、自分の未熟さを突き付けられているようで、どうも苦しい。

    1
    投稿日: 2011.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつひとつ、短編として「おもしろい(興味深い)」。色々な事象に対する様々な精神構造を持つ人間の心理が移り変わり、思い込みで先走り、真実から目を背け、変遷していくさまが興味深かった。 対して、お手伝いとして色々な家庭を渡り歩く主人公・七瀬の精神構造も文中でも書かれているようにいびつである。幼いころから持ち前の精神感応能力で他人の精神を覗き見してきたこのがそうさせるのだろう、冷たさ、こうしたらこの人の心はどう動くんだろうと言う、あまりにも無邪気過ぎる故に酷な好奇心。それに対し彼女が何も思っておらず自らの保身を第一として、結果的に自らの保身と引き換えに誰が狂っても死んでも苦しんでもさほど気にしないところが、人として当たり前すぎて、そして邪悪すぎて気味が悪い。危うい均衡で保つ家族関係がたった一つの要因を落とすだけで瓦解するのが恐ろしい。 また、様々な家族の愛と、情と、憎しみ、執着、無関心、体裁、どろどろとした感情やリアルに描かれる情欲があまりにも生々しく気持ちが悪かった。

    0
    投稿日: 2011.06.16
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    多層的な人間の脳内思考をこうやって文章で表現するのかと感心した。 筒井康隆の実験的な小説であり、また家族のなかのグロテスクな関係性を描いた一冊。

    1
    投稿日: 2011.05.19
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    人の心を読んで、それをダラダラと書いて、だから何?ってかんじでさっぱり面白くなかった。シリーズもん?

    0
    投稿日: 2011.05.12
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    読むと結婚願望が失せる気がします。 テレパシ能力を持つ七瀬がお手伝いさんとして一見ふつうの家族の間を転々とする話です。 情景や、人物の心うちがありありと描けます。

    1
    投稿日: 2011.05.11
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    筒井康隆作品の初読。テレパスという人の深層心理を読める能力を持つ七瀬の視点で、家庭の中にある闇や混沌を描く。心理描写がリアルでおぞましい。実際に小説のようにドロドロした関係の家庭環境は世の中にいくらでも転がっていそうだ。8つの家庭を転々とするという展開で、それぞれに話の繋がりはあるものの、短編集としても読める。筒井作品には、本作と同じ七瀬が主人公である作品が他に2冊あり、七瀬三部作と言われているらしい。続編も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2011.05.03
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    思っていた以上に文学的だったな。 SFを期待していたので、ちょっともの足りなかったかも。 嫌な奴ばっかり出てくるので、読後感も良くない。 この時期の作者の人間観がこうだったのかも知れないけど。

    0
    投稿日: 2011.04.10
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    七瀬シリーズ三部作の第一作。 主人公火田七瀬が18歳~20歳までのお手伝い時代です。 人の心が読める超能力(テレパス)を持つ七瀬は その能力を隠すために短い時間を家から家を 渡り歩くお手伝いさんをしていた。 家庭の生活は表面上微笑ましいところもあるが 家族それぞれの心が読める七瀬には 人間の醜い部分が次々と読めてしまう。 8つからなる短編集。 どれもこれも人間の醜さがメインなのですが これが本来の人間の姿なのかも。

    1
    投稿日: 2011.03.26
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    精神感応(テレパシー)を違和感なく成立させている。人間の卑しさ全開。でも人間なんてこんなもんだと思う。

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    投稿日: 2011.02.20
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    モノローグ(独白)が多くて漫画見たい!!何か登場人物に共感してしまう。女性はこれ読んで何を感じるんだろう?

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    投稿日: 2011.02.18
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    初めて読んだ筒井さんの小説。 なんか有名らしいからと理由だけで読んでみた。 相手の思考、思念を読み取れる能力を持つ七瀬。 続きモノらしいので、読む。

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    投稿日: 2011.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の心を読めるESP能力をもった19歳の少女の七瀬がお手伝いの仕事で八軒の家庭を回る話。 全体的にドロドロしてる。 連作短編なのだけど全て後味が悪い。それが面白いのだけど。 人物の内面にリアリティがあるというか、嫌悪の抱き方のようなものがやたらリアル。 そのうえで各々の関わり方の打算的な部分なども書かれているもんだから読んだ後、やたら暗い気分になれる。 後半の話になればなるほど過激というか後味の悪さがおっかない。 最後の話はちょいトラウマ物。

    1
    投稿日: 2011.01.19
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    ただ単に自分が通っている大学出身の作家だからという理由で読み始めた。家族八景というタイトルの通り全八話の構成になっていて、他人の心が読める女中、七瀬の視点からいがみ合った家族の様子が描かれる。人は読心能力に憧れたりするものだが、この小説を読むと、現実に他人の心を読めてしまうということが起きたら、相当苦痛を強いられるのだろうなと感じてしまう。

    0
    投稿日: 2011.01.18
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    1975年に発刊された筒井康隆の名作。ブックオフで思わず懐かしくて購入。 この本は、非常に面白い。 人の心を読む・・こんな能力があればいいなと思ったことがある人は多いだろう。 しかし、実際に人の「心の声」が聞こえてくる七瀬にしてみれば、耳を塞ぎたくなるようなもの。 欲にまみれた人、誹謗の嵐、女性を辱める中傷等々・・。 お手伝いとして8つの家族の元で仕事をしながら、その家族たちの心理を覗き、揺れ動く七瀬の心。 あくまでも想像ではあるが、こんな能力は無いほうが幸せなのだろうね。 その後、このお手伝い:七瀬の物語は、「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」と3部作までになった。 しかし、「七瀬ふたたび」からは超能力者同士の対決のように話が大袈裟になっていったのでイマイチ・・

    1
    投稿日: 2011.01.15
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    読心術なんていう非現実的なことを書き出しているはずなのに、その辺の違和感が無くすっと読める。飽きない。 好きなのは「亡母渇仰」「青春讃歌」 両方とも、人の死の間際の心理描写が在る。 七瀬ちゃん可愛い。

    1
    投稿日: 2011.01.11
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    凄惨なわけではないけど、こんなに人間を醜く書かなくてもいいのに。人ってもうちょっとましだろー。と辟易してしまう。けど、こういう人もいるのかなと思わせるあたりが流石。 そしてさらっと読ませてしまうところもすごい。 でも醜さが性欲に集約していて気持ち悪かった。もう少し救いのあるキャラがいたら物語のバランスもとれたのにとか思ってしまう。全体的に暗い。 変に良い子でも悲観に酔う子でもない自然な七瀬のキャラは好き。

    0
    投稿日: 2011.01.09
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    何十年ぶりかで再読。こんなに陰陰滅滅たる気分になる物語だったとは。年齢を重ねた所為もあるのだろう。依然としてこの物語で描かれた人間の性、醜さは変わらない、かわることがないものなのだろう。自分とて七瀬を幻滅させるであろう人間性、思考回路しか持ち合わせていないのだが…

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    投稿日: 2011.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の心を読む、テレパスの力を持った少女が様々な家庭のお手伝いさんとなり、そこでの生活で周囲の人々がどれほど醜悪な心を持ち、貪欲に生きているのかを生々しく描いています。 3部作で、2つ目は同じ力を持つ少年と出会い、またそこから未来予知、時間移動などの力を持つ人々と出会い、しかし命を狙われるという、1部とは違って白熱した内容となっています。 3部では、ある一人の周囲に起こる怪奇現象について独自に調査しているうちに、その少年へ恋情を抱いていくという話です。 どれも内容が異なっていますが、一応のつながりはあるといっていいでしょう。また、書き方にも特徴があり、人間の心理の広がりをページいっぱいの文字で表すという非常に面白いところもあります。

    1
    投稿日: 2010.12.23
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    テレパスの能力を持つ主人公・火田七瀬は、住み込みの家政婦として働いていた。だが、自身の持つ美貌とその能力故に、行く先々でトラブルに巻き込まれてしまう。 人間の醜い本性がダイレクトかつ驚異的な密度で書き上げられた作品。後に壮大なスケールへと展開してゆく名作シリーズ第一巻

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    投稿日: 2010.12.15
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    大学生のころ読んで記憶に残っていた作品 超能力物が好きせいか 精神感応能力(テレパシー)を持つ「七瀬」という美少女~美女のお話し 「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」 の3冊シリーズだが いろいろな家庭で家政婦として働く「家族八景」が一番面白い

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    投稿日: 2010.11.30
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    「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」(いずれも新潮文庫)。 筒井康隆の七瀬シリーズ3部作の一つです。 この『家族八景』はドラマ化されました。ドラマは見なかったので後日にでもレンタルしたいと考えています。 さすがに著者の語彙の凄さを感じつつ読みました。 こんな語彙を普段の会話の中に取り入れられたらと思い,たいへん勉強になりました。 読心能力を持つ火田七瀬が主人公で,人の心を様々な場面でのぞくという部分に,これらの作品の面白さがあります。 「家族八景」は七瀬がお手伝いとして働く8件の家族内の心の駆け引き,発狂したときの人間の意識、断末魔の意識、セックスの最中の意識等,心をのぞき見ることが出来ます。

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    投稿日: 2010.11.22
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    テレパシーの能力を持つ少女が女中として色々な家を回る物語。 時代の背景が感じられながらも発想は登場人物の生々しい描写で違和感なく読めます。 35年前にしては近代的なお話。

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    投稿日: 2010.11.12
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    筒井康孝、一度読んでみようと思ったので。 同じ主人公のシリーズ別冊で、七瀬ふたたび、がいま映画化されているようですね。 あと興味あって見ていない筒井原作映画としてパプリカ。 読んでの感想としては、どうってことない・・・。 ただ、映画とか劇になりやすい、そういう転用へ受ける、というのはわかる気がします。 アイディア先行。 七瀬シリーズについていえば、主人公である彼女が人の心を読み取れる超能力者。 この巻では、家政婦として様々な家庭に入り込む。 家族双方の心中の声を聞き、それにちょっと手を加えることで問題を表面化させる。結果はぷらすにもマイナスにも。 「七瀬の心の目を通じて人間の醜い部分、家族のもつ問題を描き出した」とか言えはすると思う。 あまりにもあまりに「醜い部分」を描きだすことに関心が拠り過ぎていているのが、私にはいまひとつ素敵に見えない理由だと思う。 他人への悪口は単調で、退屈だと思っている。現実にも、小説でも。

    0
    投稿日: 2010.11.06
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    生々しい感じがちょっと気持ち悪くなるけど、ぞくぞくしてやめられなかった。 ほんとに気持ち悪くなってくるからちょっとずつよみましたが。 「青春讃歌」、「亡母渇仰」は個人的にトラウマになりそう。 心の声の使い方がコワすぎぎます。 「芝生は緑」は唯一最後が好きな話。

    0
    投稿日: 2010.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七瀬シリーズはほんわかとした温かな話だと勝手に解釈していたので、読んでみて驚いた。 人間の醜い深層心理を描くこの作品は胸が悪くなるようななんとも言えない不安感を煽る。 主人公・七瀬もただのかよわい悲劇のヒロインではなく、時には相手の心理を誘導し陥れたり、実験と称して人間関係をわざと拗れさせるような事をする。 何といっても極めつけは、あのラスト。 この救いのない物語から、目が離せないのはなぜだろう。

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    投稿日: 2010.10.13
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    筒井康隆は不思議とあまり読んでいない作家で、本棚を見渡しても 3、4冊くらいしか持っていない。この七瀬三部作も、大学時代に友人が大絶賛していたのは覚えているのだが、今の今まで未読だった。 サイコメトラーの七瀬が、自らの能力に不安を抱きつつ、8つの家族の上っ面を引き剥していくストーリー。凡百の作家であれば、単に人の心をのぞき込む主人公の創造に満足するところだが、そこは筒井康隆。発狂した人の心、死ぬ瞬間の人の心、抽象画家の心など、この魅力的な主人公、七瀬に人間の尋常でない深淵をのぞき込ませたところは流石だ。30年以上前の作品とは思えないほど新鮮な一冊。

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    投稿日: 2010.10.05
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    七瀬三部作の初編。超能力家政婦は見た。いわゆる"普通の人"のグロい心理描写が最高!三部作の中で一番好き。

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    投稿日: 2010.09.29
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    「七瀬」シリーズの第1作目か。 超能力者の家事手伝い・七瀬の目を通して、家族病理が描かれていく。 心理臨床に携わる立場からも面白い。 短編で読みやすい。

    0
    投稿日: 2010.09.12
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    ・2/6 いやー、何年ぶりだろう.確かこれはマンプルに七瀬ふたたびを教えてもらった頃だから、中学生の頃だ.今読んでもぐんぐん引きもまれて行ってしまう.やっぱり七瀬シリーズは名作なのかもしれない.筒井康隆の小説には夢を扱ったものも多いけど、七瀬シリーズは起きたまま思ったことがテレパシーで分かる.でもなんとなく夢の中で考えていることと同じように感じられるな.あのパプリカの感じと一緒だ. ・2/8 あっという間だったな.このままの勢いで「七瀬ふたたび」も読みたい. ・6/8 読了.この本もこれで3度目ぐらいだ.ここの以前の読書記録にも残ってるし.やっぱりこの3部作をわざわざ日本から持ってきたということは、かなり気に入ってるということなんだと今更ながら思った.

    1
    投稿日: 2010.09.05
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    筒井康隆は2冊目なのですが・・・。 七瀬は好きなのですが、出てくる人物が嫌な人ばかり!こんなに汚いかぁ?!と思ってしまいました。同じ年頃の子とか、恋のやりとりとかあったら面白いのに・・と思わずにはいられなかった。。続編はそういった内容があるのかな?読むかどうかは分かりませんが、、このままじゃ救いが無さすぎる~!!; 筒井さんってこゆ書き味の人なのかなぁ、、まだ掴めませんが他の作品も読んでみたいです。 でも、こりゃほんと読んだ後に後味悪い思いをしてしまいました。 あんまり好みではありません…><

    0
    投稿日: 2010.09.01
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    現在、読心をテーマにしたSFファンタジーで最高レベルの作品だ。リアルさを徹底しているため、主人公に入り込むことができる。筒井康隆のリアリティ描写が、人間の本音を正確にさらけだす。細かい日常の描写が、物語に真実みを与えている。過去にも、これからもこのテーマで、この作品を超えるものはないとみた。ハマりすぎると、人間不信に陥る可能性もあるので要注意だ。思春期に読めば、大人への免疫アップ、真実を見抜く眼力アップがのぞめるだろう。それを達成できた少年であれば、無限の想像力を得ることができるであろう。

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    投稿日: 2010.08.24
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    人間こうも自分の事しか考えていないのだろうか……と、思ってしまう話。でもつい引き込まれてしまいます。

    0
    投稿日: 2010.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは面白い。 登場人物の一見善の行動に見えるが、悪に満ちていたりとかの、 心模様が見えることが、物語を飽きさせないつくりになってる。 そして物語から、色々考えることが出てくる。素敵。筒井さん。 で、感想文。 行動を見れば、何を考えているか分かるわけじゃない。 行動だけじゃ分からない。善行が悪意に満ちているかもしれない。 ナナちゃんのように、本心を読むことが出来なくても、 心の距離が近ければ、本心が垣間見えてくることもあるから、 その垣間見える本心から目をそらしちゃいけない。 例え、その垣間見えたモノが悲しい答えを導き出していたとしても、そらしちゃいけない。 目をそらしたことへの代償は、自分自身に返ってくる。 その覚悟があるならいいけど。たぶん、かなりのダメージだよ。大体。 ただ、表面上の付き合いも大切だよね。 表面上だけで付き合ってることが、いい場合もあるよ。 お互いの人格の相性によっては、深く付き合うことがマイナスな場合もある。 だから、表面上の付き合いを否定するわけじゃない。 ただ、表面を本心と勘違いすると、よろしくないね。

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    投稿日: 2010.08.14
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    NHKドラマの七瀬ふたたびがとてもおもしろかったので読んだが、ちょっと古いかなと感じた。もう少し前に読んでれば良かったのかな。男は皆こんなにえっちではないと思うが。

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    投稿日: 2010.08.01
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    火田七瀬という超能力を持った女の子が主人公のSF家政婦もの。 初版は昭和47年で自分が生まれる前の作品だと知り、びっくりした。 内容としては人の心が読める超能力を持っている七瀬は、その能力が世間にばれると大変なことになってしまうので、その能力に気づかれないようにいろいろな家庭を渡り歩きながら生活をしていくというもの。 ばれないように必死な感じが良く伝わってくる。 人の心の動き、内面が非常に鋭く描かれていると思う。人の心の良い部分よりもやはり悪い部分のほうが多く書かれていて、昔も今も「そんなもんだろうな」と思わず達観してしまった。 読後感はすっきりとした印象。

    0
    投稿日: 2010.07.25
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    本当に大好きな本です。 この本と七瀬ふたたびは、何度よんでも面白いな~と、思います。 七瀬みたいな能力があったらいいな、と思う反面、能力者の苦悩を考えると、凡人で良かったとつくづく思います。 昔、渡辺由紀?さんや水野真紀さんが出ていたドラマ版も好きでした。 またみたいなー。

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    投稿日: 2010.07.17
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    テレパス能力を持つ七瀬は、その奇異な能力ゆえに、一つ所に定まらずに済むお手伝いさんとして様々な家庭を転々としていた。表面上は至って和やかな平凡さしか見られない家族は、しかし彼女が「掛け金を外し」た途端にその醜悪な本心を露呈する。 彼女が出会った8つの家庭群像と、その末路。 筒井康隆って天才だと思う。 って確かミクシィかどっかで語ったことがあると思う(古)。 日常の中に一点の非日常を投下しても、それほどドラマチックな展開になるわけではないんです。ただ、その淡々とした文章で魅せるのですよね〜。言葉選び?(括弧)の使い方? 何がすごいんだかよう分かりませんが、ただ魅せるのですよね〜(二回目)。 これが昭和47年の作品ですか…。確かに人物達のセリフに時代は感じさせますが、彼等の心情の機微とか背筋の凍る展開とか七瀬の静かな葛藤とか、名作は古びても廃れることはない!て訴えてくるようです。 特に八話目の亡母渇仰は…軽いトラウマになりそう…∵ 読み終わった後に、七瀬がもしうちに来たら、と想像してものすごく怖くなります。 って思ったら、超能力なんてなくて良かったー!てなります(浅)。 べた褒めな癖に★3つ(笑)

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    投稿日: 2010.07.16
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    七瀬三部作の第一作。 読心能力をもつ七瀬が8つの家庭にお手伝いさんとして入り込むことで、それぞれの家族の暗部がみごとに明るみに引きずり出されていく。 物語は毎回、驚くべき展開を見せるが、そこに一切の同情や甘さを許さないところが作家・筒井康隆の偉大なところ。

    0
    投稿日: 2010.05.19
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    家族という極めて特殊な集団のドロドロの暗部を描き切った名作。その暗部は、部外者が生活に加わった時、始めて明るみに出る。ましてやその部外者が、主人公の家政婦の女の子の様に、他人の心を読み取れるテレパスだったとしたら。 主人公が訪れる家庭がことごとく崩壊していくので、この女の子が可哀相とは思えども悪魔に見えた。ラストは目茶苦茶怖いです。

    0
    投稿日: 2010.05.19
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    人の心を読むことができるというの汚く醜いモノゴトであふれかえった今の世の中ではただつらいことの連続じゃないんだろうか。

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    投稿日: 2010.05.16
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    第67回直木賞候補作。 あとがきに作者による直木賞落賞の顛末が書いてあり、それが一番興味深かった。 人の雑然として雑駁な思考をこのように文字で表現し得るのか、という驚きと感動。 筒井先生は、小説での表現・作法・文法を前衛的に開拓・追求してくれる。小説の可能性が広がることに多謝。 しかし、物語として見た時に多少食い足りないという気分も。もう少し媚びたもののほうが普通に好きです。

    0
    投稿日: 2010.05.07
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    母親オススメの一冊。 読唇術のできる高校出たばっかりの七瀬が8つの家庭でお手伝いをしているときのお話。 お手伝いなんて今時考えられないだろーと思いながらも、雇っている男の方はエロい目でしか見てないのか…と思ってしまったり。 一つ一つのストーリーが短かったから若干印象が薄い気がするんで、続編をちゃんと読むことにしよう。

    0
    投稿日: 2010.04.20
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    『無風地帯』『澱の呪縛』『青春讃歌』『水蜜桃』 『紅蓮菩薩』『芝生は緑』『日曜画家』『亡母渇仰』 再読。時代が古い感じがするけど、昭和50年発行だし当たり前だった。笑 七瀬ちゃんシリーズは全部読んだんだけど、なんとなく読み返してみた。 ほんとに相手の気持ちがよめたら……こわいなぁって思う。 そう思わせるくらい上手いと思う。   (2007.01メモ→2010.04ブクログ)

    0
    投稿日: 2010.04.14
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    内容 他人が何を考えているのかすべて分かってしまう不思議な能力を持つ七瀬。 彼女はこのことを他人に知られないように生きてきた。 お手伝いさんとして、いろいろな家庭を転々とする日々の中で、彼女が経験したことは・・・? 8つの短編を収録。七瀬三部作の第一部

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    投稿日: 2010.04.05
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    日本SF三大美女の1人七瀬のシリーズをやっと読むことができました。 (ちなみにあと2人はエマノンとダーティペアだそう) おもしろかったですが全体的に後ろ向きなドロドロしたお話で疲れました。 続きを読みたいなぁ。

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    投稿日: 2010.03.27
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    七瀬シリーズは「七瀬再び」から読んでしまったから(笑)こっちも読めてよかった。七瀬シリーズ好きだわー。

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    投稿日: 2010.03.22
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    七瀬三部作の一作目にあたる作品です。 タイトル「家族八景」にあるように、テレパスの超能力を持つ七瀬が、八つの家庭へ住み込みのお手伝いさんとして勤め、その家族の情景が描かれています。 評価を低くしたのは、あまりにも後ろ向きな情景が多いためです。 一つぐらいは幸せな家庭があってもよさそうなもんですが。 また、主人公は七瀬のはずですが、どちらかと言うと七瀬をネタにして、家族の憎愛劇を描いているように感じます。 (元々はそちらが主眼なのかもしれませんが)

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    投稿日: 2010.03.21
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    超能力物が流行った時代がありましたねぇ……。 そんな感じで他の筒井康隆を読んだらエログロでびっくりしましたけれど。

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    投稿日: 2010.03.20
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    お手伝い業の七瀬は実は超能力者(精神感応)。 各家庭を転々とする彼女は、訪問した先の家族たちの隠された精神の澱に触れるのであった・・・ 「七瀬三部作」の第一作目。 筒井康隆の実験的文章がたいへんおもしろい。

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    投稿日: 2010.03.16
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    初めて読んだ筒井康隆。 話の流れが早すぎず遅すぎず、ちょうどいいテンポで読み切らせるって、筒井さんすごーい。 よく知らなかったけれども、怪奇小説作家なのですね。

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    投稿日: 2010.03.13
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    こういうSFものは大好きなのですが、それよりも七瀬の貞操がいつ奪われるのかということにハラハラしてた記憶がありまする。

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    投稿日: 2010.02.26
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    大人版星の王子さま。 こんな大人になりたくないと思いつつ成長していくちょっと特殊な少女七瀬。 そして人間の裏と表を見事に書ききった作品であります。 なかの解説では日本的でないといっていたけれど2010年の今から見るとこの小説はとても日本的であります。表面では褒め合いつつ内心ではけなし合っている気持ち悪い関係。 ああ、この本は大事にしなきゃ。

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    投稿日: 2010.02.26
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    SF面白い!と思った作品。人間の醜い部分がうまく描かれています。しかし行く先々で貞操を狙われる七瀬の事がちょっと心配になりました。

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    投稿日: 2010.02.20
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    家政婦として働くテレパス能力者の少女・七瀬が観た八家族の情景。人間の醜い面をこれでもかとえぐりだして見せる、ある意味究極の人間観察小説。すべての話を読み終わって「心当たりがない」人はいないのではないか。七瀬以外の人間は全て醜い(ところしか描かれていない)のが若干不自然だが、それはそれで(能力者として苦悩する)七瀬のキャラを魅力的にしている部分なのかも。

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    投稿日: 2010.02.01
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    彼女の眼の下には夫に殴られてできたらしい大きな傷があった。しかし彼女は、今までになく幸福そうな表情をしていた。 自分が手前勝手であり、非が自分にあると知っているからこそ、道理とともに自制心さえどこかへけしとんでしまっている歪みひねくれた彼の心には、今や原始的な憎悪だけがめらめらと燃えあがっていた。 それらはいわば絵に描かれた私小説であり、キャンヴァスに定着した天洲自身の意識野だったからである。

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    投稿日: 2010.01.23