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初恋温泉
初恋温泉
吉田修一/集英社
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総合評価

148件)
3.3
9
37
70
17
2
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    温泉を訪れた男女5組の物語。 フォローしている方が“いいね”をつけているレビューを読んで気を惹かれたのだが、残念、なんだか今ひとつ。 しいて言えば、おしゃべりな夫婦とふすま一枚を隔てた隣室の客との無言の交流を描いた「白雪温泉」が、まあ良かったかな、という程度。 旅行前日に離婚を切り出す妻に戸惑う夫の「初恋温泉」は、ちょっと面倒くさい。 不倫カップルの「ためらいの湯」と、価値観がすれ違う妻のことを思い出す夫の一人旅「風来温泉」は、意味が分からず。 高校生カップルが親に内緒で初旅行に出る「純情温泉」、やりたい盛りの嬉し恥ずかしには、なんか勘弁してよという感じ。 舞台になったのは、熱海「蓬莱」、青森「青荷温泉 ランプの宿」、京都「祇園畑中」、那須「二期倶楽部」、黒川「南城苑」 どれも実際にある(あった)旅館を舞台にしているようだが、調べてみれば星野リゾートに取って代わられているところもあって、老舗を格式高く保っていくのは大変ね。 温泉には、しばらく行っていないので、今年こそ行ってみたいと思う。

    60
    投稿日: 2025.02.24
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    吉田修一さんらしい、リアルな感情描写。 温泉の情景も、緻密で美しい。 人生のほんの一瞬を切り取ったような短編集で、起承転結があるわけではないが、心に残る。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    脚本を読んでいるような文章で、役者が読んだ時に細かい情景を読み込んだ上で深く演じることに助長してくれるような表現だった。温泉に紐づくエピソードの片鱗達は読む人の共感を得られるリアリティを持っている。ただしもう一度読むとか人に勧めようとかは思わなかった。

    0
    投稿日: 2024.05.04
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    高校の同級生と再開し、スピード結婚をした夫婦。仕事も順調のように見えたが、旅行先の温泉で妻から離婚を告げられる。何も不満がなかったような妻の言う離婚の理由とは。 温泉を舞台に、男と女がすれ違ったりぶつかったりする人間ドラマを描いた短編集。若干の焦燥感を感じる作品や、ミステリというかホ全体のラーに近い作品まで、大きな事件はない…いや、有るか。全体に起伏はあまりない作品群である。 一方で、テーマが離婚に不倫など、派手目な設定が多く、全体のノリからのギャップを考えるとちょっと安易かなあと思うようなものが多い。 所々に秀逸な表現があるものの、純文学というよりはエンターテインメント作品という作品群で、その割にアップダウンも少なめなので、ちょっと退屈でどっちつかずという印象。 読みやすい作品では有るが、余韻が有るわけでもなく、思っていたよりは印象に残らない作品だった。

    0
    投稿日: 2024.04.05
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    温泉って癒しを求めて行くイメージがありますが、訪れる人たちの心情はそれぞれ。 W不倫カップルとか離婚を切り出された夫なんかは、計画の段階からそんな浮かれてはないでしょうし。 逆に初めての一泊旅行の学生カップルは、特に彼氏の方が浮かれすぎてふわふわしてますね。 可愛いというよりは、ちょっと引いてしまいましたが、学生ならそんなもんなのかな。 短編なので、どれもあっという間に読めます。 結末がはっきり書かれていないものもあるので、読者に想像させる感じなのかな。 私の想像力が足りなくて、よくわからないのもありましたが。 年末の寒い時期なのもあって、温泉ばかりの話を5編も読むと、温泉に行きたくなりました。

    0
    投稿日: 2023.12.30
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    温泉行きたいなぁ。 コロナが流行り出してから 何年も行ってないな。 これからだったら紅葉みながらの露天風呂とか いいなぁ。草津、伊香保、那須塩原…。いいなぁ。 こちら、温泉旅館に泊まる男女5組の恋愛小説です。 初恋の女性と結婚した男性。 突然 妻から離婚したいと告げられる。別れる理由も聞けないまま温泉へ訪れる。 結婚を間近に控えたおしゃべり好きのカップル。義母から「脇役夫婦」と言われる。襖一枚隔てた隣の部屋には 物静かな男女が泊まる。(これ好き) お互いの配偶者に嘘をつき温泉に泊まりに来たダブル不倫の男女。 初めての1泊旅行に来た高校生カップル。(これ男の子がザ・高校生男子でめちゃ可愛い!【この先ずっと一緒にいたい。星の瞬く露天風呂で、この気持ちがいつかなくなるなんて、いくら考えても想像できなかった】ってさ!てさ!!) 訳ありそうな一人旅の女性に声をかける男。実は男の方が訳ありだった…。(これはラストがゾワッ) 別れ話もイチャイチャも 会話の一つ一つは 今 この世界のどこかしらで こんな会話をしている男女がいるだろうなって内容なのに、その場所が 「温泉旅館」っていうだけで 日常から離れた特別なもののように感じてしまう不思議。終わり方も余韻の残る感じ。あぁ、この2人はお風呂から上がった後、どんな顔でどんな会話するのかな…って。 っていうかあれですよね。 小説の中のセリフでもあったけど 温泉ってなんかエロいよね。 いや、全然そんな話ないけどね。 全てのお話で 男女が泊まる旅館は実在する旅館のようで、気になったところはスマホ検索してみた。 青荷温泉ランプの宿、気になるー。 那須の二期倶楽部は行ける距離だわとおもったら 閉業して星野リゾートが買い取ったらしく 1泊6万6000円もするオサレホテルになってた ( ꒪⌓꒪)うへぇ 温泉で温まりすぎた体が 外の空気にふれて一気に冷えるの気持ちいいよね。

    32
    投稿日: 2023.09.23
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    温泉を舞台にした5つのストーリー。男性主人公の心情を読むたびに、これは吉田修一の体験を元にしたエピソードなのではないか?と想像してしまう。恋愛をテーマとした作品としては、最後の純情温泉が好きです。

    8
    投稿日: 2023.08.28
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    不倫旅行、高校生カップルの外泊など、様々な事情をもつカップルと温泉旅行がかけ合わさった5つの短編集。 いずれも女性の感情がトリガーとなり、男性はそれに翻弄されているというものだった感じ。

    0
    投稿日: 2023.04.01
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    映画的な文章から、柔らかなお湯やしんしんと降る雪の音、ピンと張りつめた空気等々が伝わってきました どのお話もよかったけど、男女の機微は私にはわからないところもありました(恋愛経験不足)

    0
    投稿日: 2022.12.07
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    温泉にまつわる短編集 吉田修一らしい深みが感じられず、 登場人物の個性も今ひとつ。 エピソードもいまいち。

    0
    投稿日: 2022.09.15
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    男女5組、それぞれの事情を抱えた旅先の話。 口数の多い夫婦の話や、高校生の話は何とも言えない瑞々しさを感じた。

    0
    投稿日: 2022.09.13
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    短篇集。 前日に離婚を告げられた夫婦や、過ちを犯して1人で来た旦那や、不倫旅行や、カップル。合計5編。 最初の初恋温泉と純情温泉が良かった。 特に純情温泉。 吉田さんってこんな高校生の恋愛の話を書くんだと少し意外に思った。まだまだ読み足りないな。 部活でかいた汗や、女子たちのデオトライトや香水の匂いが混ざって、まるで夕方の教室みたいだった。 この表現で一気に学生の頃、夕方教室に残って友達達と過ごした時間を思い出した。 純情温泉、とてもよかったなー。 また読みたい。

    0
    投稿日: 2022.06.13
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    幸せとは何か?生活が豊かであるよりも、心が満たされなければいけない。夫婦、恋人ともに一緒に苦労乗り越えること、大切な時間を共有すること、お互いにどのような生活を共有したかが大切であることを気付かされる小説でした。

    0
    投稿日: 2022.01.09
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    短編集です。かなり好きな作品でした。 表題作は、そのタイトルから想像していた内容とは全く違いました。読み終わった時、なるほどそう来たか、と思いました。 ただの恋愛小説かと思って読んだら良い意味で裏切られます。切なく、ほろ苦さのある味わい深い作品でした。

    0
    投稿日: 2021.11.03
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    短編集自体があまり好きじゃないから評価低めだけど、最後の17歳カップルの話はすごい心に響いた 一緒に温泉に入って彼氏が彼女のことを心の底から全てが愛おしく、この気持ちが変わることを全く想像できないみたいことを思う内容なんだけどこういう感情って素敵だなーっ、 長いこと誰かのことをこんな風に思うことも思われることもないなーって思って切ない気持ちになった あと保険の営業の人とその妻の話もこの2人の話の対象的な内容として描かれてたけどどちらも切ない 温泉に行く話が続くから無性に温泉に行きたくなる

    0
    投稿日: 2021.07.15
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    久々の吉田修一さん。 温泉宿で読んだからかとてもドンピシャ。 実在する温泉地をモチーフに描かれる人間模様は、温泉に求める何かがあるからこそ湧いてくる感情や言葉。 久々に吉田修一さんの作品読んだけれど、やっぱり好きだな。 5つの短編はどれも最高に面白かった。

    1
    投稿日: 2021.04.26
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    吉田修一さんの作品は「国宝」から読んだので 短編集は別の魅力があってとても楽しめました 中でも青荷温泉の短編が優しくて温かくて好きです

    0
    投稿日: 2021.01.19
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    温泉に行く男女の物語5篇の短編集。実在の温泉旅館が舞台となっていて、臨場感がありとても楽しめた。特に最後の純情温泉は、甘酸っぱい感じがとてもよかった。

    0
    投稿日: 2020.09.19
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    正念場というより修羅場ばかりだったな。 結末を読者に委ねる終わりが好きではなく、けじめをとるかとらないか、はっきりさせないと、もやもやだけが残ってしまう。 白雪温泉の2人は全然脇役じゃなくて主役だけどな。この作者、股関て書きすぎや。 わしには青荷じゃなくて重荷だったわこの本。 だがしかし!!京都『祇園 畑中』だけは行ってみたい。。

    0
    投稿日: 2020.09.15
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    夏休みなのにコロナ禍でどこにも行けないし、せめて気分だけでも温泉に…と思って手に取った一冊。 日本の温泉旅館の何とも言えない良さを味わえる。 温泉に旅行に訪れた男女の恋愛模様というテーマもいい。「白雪温泉」の夫婦みたいな関係は素敵だなぁと思うし、上手くいかない夫婦にはそれなりの理由があるんだなぁと思ったし、最後の「純情温泉」はまさに青春だなぁと眩しい気持ちで読んだ。 一つ一つのお話が短く読みやすく、気軽な読書に向いている一冊です。

    0
    投稿日: 2020.08.30
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    温泉旅館が舞台の5つの短編集。 「白雪温泉」が良かった。青荷温泉、行ってみたいな。 たまたま旅館で一緒になった全く知らない人たちにも、それぞれそこに来た理由があって、それぞれの人生があるんだな、と改めて感じた。

    2
    投稿日: 2020.08.24
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    温泉に訪れるカップルの5短編集。実際の温泉宿をモデルにしているのが、想像力を掻き立てられる。表題作の『初恋温泉』が一番好き。謎めいたところもあるけど、トキメキとほろ苦さのバランスがよい。『白雪温泉』も好き。舞台の青荷温泉は知人が行った話を聞いたのでイメージしやすい。『ためらいの湯』『風来温泉』は主人公の男性が好きじゃないからイマイチ。『純情温泉』は、ほのぼの系だけど、高校生のカップルが親に内緒で温泉に泊まりに行くという設定が嫌だ。物語は好き嫌いわかれたけど、温泉と恋愛の組み合わせは雰囲気があって素敵。

    0
    投稿日: 2020.06.14
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    温泉の持つ雰囲気とうまくマッチした短編集でした。 とても言葉にするのは難しいですが、暖かさや暗さそして日常と非日常の中間のちょうど良い所をうまく恋愛に転換していて、引き込まれてしまいました。

    0
    投稿日: 2020.03.31
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    海外旅行よりも温泉派。温泉旅館の独特な雰囲気と非日常感、そして何より心と身体の底からリラックスできるあの感覚が身体にありありと蘇ってくるような素敵な短編集でした。特に最後の、高校生カップルのお話が甘酸っぱくて懐かしくて、素敵でした。

    0
    投稿日: 2020.03.20
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    温泉旅行っていやらしさがあるというのは共感します。 そういう、比喩とも言えると思います。 でもお客全員がそういうわけでもなく、中には離婚間際の2人や思わぬ形で1人になってしまったり、一見カップルに見えても不倫相手だったり。 そこにはその比喩には当てはまらない人たちもいるんだなあと思うと温泉旅行に深みを感じました。 22歳の今、温泉旅行ってあまり惹かれないけど、 歳を重ねたらやっぱり行きたいです。 今はまだ若いと思ってるから旅行ならアクティブ!って考えがあるので…。 逆に、旅行にのんびりを求めるようになったら若くないと認めたものかも。笑

    2
    投稿日: 2020.02.17
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    テンポの良い5つの話から出来ている短編集。 それぞれの登場人物が温泉に対して違った見方や考え方が展開されており、温泉ひとつでこんなにも違うのかと最後まで読んでわかりました。 個人的には2話目が好きです。

    0
    投稿日: 2019.10.19
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    4.0 吉田修一は、男女の関係の変化や心情を描くのがうまいね。最初と最後の話が好き。男女の考えることは、同じ場所、同じ風景の中でも違っている。

    1
    投稿日: 2019.10.04
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    なんとなく図書館で見つけて読んでみた。温泉の短編集。最後の純情温泉ももちろんよかったけど、風来温泉もよかった。恋が冷めていつかなくなるなんて、いくら考えても想像できなかった。ってフレーズがよい。

    2
    投稿日: 2019.05.22
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    温泉を舞台にした連作短編集。 「怒り」や「太陽は動かない」と言う重厚な作品のイメージが強かったが、今作は全然作風の違う作品が読める。 温泉に行く直前に離婚を切り出された夫婦、不倫カップルなど、温泉に行く人の関係性も様々。 特に盛り上がる部分がある訳ではないが、個人的には高校生カップルが初めて温泉に行く「純情温泉」が好き。もう一度、こんな純粋な恋が出来たらなぁ。 吉田修一の恋愛作品もなかなかイケる!と思った一冊。

    3
    投稿日: 2019.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「初恋温泉」★★★★☆ 「白雪温泉」★★★★★ 「ためらいの湯」★★★★☆ 「風来温泉」★★★★☆ 「純情温泉」★★★★★ 純情温泉が一番好き。先に大人になっちゃった女の子。

    0
    投稿日: 2018.11.20
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    実在する温泉宿を舞台にした短編で、思わずネットで宿を検索して想像しながら読んでしまった。 どの宿も行ってみたくなったけど、青森の青荷温泉は描写も細かかったから尚更検証したくなった。

    2
    投稿日: 2018.08.26
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    舞台を温泉に限定しながら、人生のいろいろな局面にあらわになるひび割れや喜びを見せていく。ラストの「純情温泉」は高校生の初お泊りとあり爽やかにしまると思いきや、隠れた苦味がけっこう痛かった。浮かれる主人公がまったく気づいていない恋人のゆらぎが、他の短編につながっていくかのようだ。

    0
    投稿日: 2018.08.11
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    恋愛小説集、なのかな?と思いつつ。 温泉には話しに行くのか。なるほど、と思った。確かにテレビを見るのもなんか違うし、家事はしなくていいから時間はあるし。そういう事だったのね。

    0
    投稿日: 2018.01.25
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    内容(「BOOK」データベースより) 初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。 男女の機微は年々分からなくなってきて、最近では恋愛ものを読んでも「まー若い子はいいわねー!」とわくわくキュンキュンしたくて読むことが多いのですが、この本は行間に含みが有って、シチュエーションの数%は自分の過去の恋愛と重なる部分があるので、ぼんやりと昔感じていたやるせない気持ちや、やたらと盛り上がったハイテンションな気持ちが心の奥でちくちくと動くような感じでした。

    0
    投稿日: 2017.11.15
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    彼は一人坊っちになった。己れに足りて人に待つ事なき呑気な一人坊っちではない。同情に餓え、人間に渇して遣瀬なき一人坊っちである。中野君は病気と云う。われも病気と思う。

    0
    投稿日: 2017.10.14
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    吉田修一さんの本は殆ど読んでいる 短編集であるが、この本は実在する温泉宿が舞台になっているみたい 青荷温泉に行って観たい ランプだけの温泉てきになるし。 この本の中では、この作品が1番好きかな

    0
    投稿日: 2017.07.23
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    温泉旅館を舞台とした短編集。 どの作品も時間がゆったり流れるような綴り方で、大きな起承転結もない。小さな出来事や会話から登場人物の心や人生を示唆する展開。読者によって読み取るものも違ってくるかもしれない。そんな小説の醍醐味が詰まっている。 壮大な作品が好きな方には向かないため、賛否が分かれそう。(私は好み。)

    0
    投稿日: 2017.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *温泉を訪れた、男女5組の恋物語。離婚話中の夫婦、不倫を重ねる元同級生、初めて外泊する高校生カップル――温泉という日常から離れた場所で気づく、本当の気持ち。せつなく、あたたかく、ほろ苦い、傑作恋愛小説集* お勧め恋愛本とあったので手に取ってみました。どのお話も、湯けむりの向こう側でゆらゆら揺れている様な読み心地。行間を読む系なんだろうけど、うーん・・・。

    1
    投稿日: 2017.04.05
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    「おもしろい」と聞いて以来ずっと気になっていて、ようやく手に取ることのできた物語。 温泉を訪れる、いろんな事情を抱えた男女のお話は、いずれも味わい深くドキドキしながら読み進めました。 表題の「初恋温泉」が一番心に刺さりました。 今年の春は平年になく肌寒いので、久しぶりに温泉に行きたくなりました。

    0
    投稿日: 2017.04.01
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    吉田修一著「初恋温泉」 温泉場を舞台とした男女にまつわる5つの短編集。 わかるな〜もあれば??もあり、読み手の人生経験によるだろうか。 3編目の「ためらいの湯」これは完全に意味がわからなかった。

    6
    投稿日: 2017.03.26
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    温泉と5組の男女の関係が描かれる。 温泉に行く前日に離婚話が持ち上がったり、不倫旅行、高校生カップルの初旅行等、温泉宿で繰り広げられる物語。 婚前旅行で訪れた温泉で出会った夫婦から、何かを感じとる「白雪温泉」。 初々しい高校生カップルの「純情温泉」が好きだった。 2017.3.26

    0
    投稿日: 2017.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「恋愛小説 オススメ」で検索し、紹介されていたので購入しました。「読んだ後、温泉に行きたくなるような話」という謳い文句から期待して購入しましたが、全5作中3作はあったかくない気持ちになるオチなので、前評判からの落差という点はややマイナス。背面には「ほろ苦い」とありますが、ほろいを過ぎているので注意です。 しかし個人的には、風来温泉が好みです。幸せになりたくてがむしゃらに努力していたはずなのに、それを見失ってしまった夫の物語、切なかったです。 ※苦さがとてもよかったです 暖かいお話はどれも心がぽかぽかしました。

    0
    投稿日: 2017.03.18
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    どの話も、その最初から最後まで全てが すきな訳ではないのだけれど、 どの話の風景もすぐに思い返せる。 何かが始まるように、何かが終わったり 音がないから顔いっぱいに想いを伝える瞬間を知ったり 同罪なのに一方が止めようと言えば攻撃になるから離れられなかったり 給料明細でしか自分の存在を知らしめることができなかったり 男が一途になるころの女の気持ちを知らなかったり どれも愛おしくて苦かった。 その1人1人に思いを馳せたいくらい。 休憩がてらに読む一冊かな。

    0
    投稿日: 2016.10.18
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    白雪温泉を読んでください。 もう、ダントツでこのお話にキュウっとなりました。『ここに来て、よかった』と思う主人公のくだりがたまらなかったです。 私は結婚披露宴というものを行わなかったけれども、もしも開催していたら、このお話を、どこかにこっそりはさみたいなと思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2016.10.09
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     様々な状況の男女が温泉宿で過ごす短い時間を描写した短編集。  温泉宿で感じるあの独特の時間の流れがよく描かれている。  音の少ない情景から湯気のようにゆらゆらと静かに浮かび上がるのは、男と女の埋めようの無い距離や、長い時間をかけてやっと生まれるいろいろなものや、失われてゆくいろいろなもの。  時間を経てわかることは沢山ある。 それを時間を経ていない者が表現しようとすると嘘になってしまう。 この小説の主人公たちは、おそらく著者の年齢を越えていない。 だからこそできた表現だと感じた。  大切な誰かと対話するために、自分自身と対話するために、また温泉に行きたくなった。

    0
    投稿日: 2016.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カップルとか、 夫婦が、 温泉を中心に様々な気持ちを表していく小説。 つか、 お風呂も温泉も好きかもですが、 すぐに、 のぼせちゃうのが残念な僕です。 プールの方が好きかな? でも、 お風呂も温泉も好きですよ! のぼせますけど。。。 1・初恋温泉 光彦と彩子夫婦のお話。 光彦は4つの目のお店をオープンしました。 彼女に苦労させないように、 がんばって、 頑張って働いて彼女は苦労なく生活していくのでした。 そう、 平坦な安泰。 つまらなくなったのよね。 きっと。 女の子は「共感」したいんですよね。 幸せも苦労も。。。 でも、 光彦は苦労を味わせたくなくって頑張った。 そしたら、 別れを切り出された。 光彦が思うのは、 「彩子に男ができたんじゃないか?」 と、 いう残念な思いを聞いて、 本当にがっかりし、 また、 決意したんじゃないかな? 「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」 2・辻野と若菜は夫婦。 つか、 どっちも、 ほっておくといつまでもしゃべってるタイプの人間なんです。 そんな2人が泊まった温泉宿は、 隣との境目が「ふすま」だけで仕切られてるお部屋。 お部屋では静かに、 温泉ではにぎやかに、 つか、 この2人が1番好きかも! 3・勇次は計画するけど上手くいかないのね。 和美との不倫は計画通りなんでしょうかね? 理沙との結婚は計画的だったんでしょうか? 不倫の引き際って、 個人的には1回目のセックスが終わった時だと思ってます。 それ以上は惰性。 違いますかね? 4・恭介と同じことを思ってた。 世の中のニュースって誰の為にあるんだろう? そうね。 ほとんどの人に関係ないようなニュースが右から左に流れていってるけど、 必要なんですかね? でも、 恭介に関係あるニュースってどんなの? 仕事に関係してること? 家族のこと? どんなこと? ニュースって、 事後報告なんですよね。。。 怖い怖い! 5・純情な健二と純情でいたい真希 初々しい高校生カップルの話やね。 親に内緒で温泉ですか? つか、 うちの場合ですが、 つきあった彼女と旅行ってないですなぁ。。。 遠出も滅多にしないしね。。。 だって、 たいていのことが東京におれば済むんやもん。 でも、 山のにおいがした! と、 書いてあるとそんな「空気」は、 以前の体験や想像で補完できるけど、 最近味わってないなぁ。。。 と、 思うと味わいたくなるけど必要かな? と、 思っているうちにどうでもよくなってしまう。 そして、 味わう機会もなく味わう気もなく、 気になるのは、 北千住にいつ行ってハンバーガーを食べようかってそんなことばっかりなんですよね、ぼく。

    0
    投稿日: 2016.06.01
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    あったか~い話から、胸がザワつく話まで。 吉田さんらしい短編が5つ。 おもしろかった~♪ 高校生カップルのお話、一番好きかな♪

    0
    投稿日: 2016.01.16
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    ホテルを題材にした小説はついつい読んでしまう。この本もホテルを舞台に様々な物語が繰り広げられる。 さらっと読めて面白かった。

    0
    投稿日: 2015.07.19
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    全国の様々な温泉を舞台にした、いろいろな事情を抱える男女のお話。印象に残ったのは「純情温泉」。若い!甘酸っぱい!もう戻れない!(笑)2013/202

    0
    投稿日: 2015.04.09
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    吉田修一作品は、時々するどい描写にうわーと声が出てしまうことがある。なぜ今この雰囲気を説明するのにそこに着目したんだ、すごいよ、凄過ぎるよ、って感じ。今回の短篇でも2、3ヶ所グッときた。素敵だ。

    0
    投稿日: 2014.12.29
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    甘いタイトルとは裏腹に、苦いというか、辛いお話が目立ってみえた。「白雪温泉」と「純情温泉」が良かった。 旅行のお供にしたこの一冊、帰りの電車で続きを読んでいて、すぐにまた旅に出たくなった。 2014/12/9

    0
    投稿日: 2014.12.09
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    温泉がらみな短編小説。話の展開がいきなりだし、こんなことで…!と共感できない話の部分が多い。どれか1つでの話のがいいように感じました。

    0
    投稿日: 2014.10.28
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    【本の内容】 初恋の女性と結婚した男。 がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。 幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ-表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。 日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。 切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。 [ 目次 ] [ POP ] ふだん日常を共有しているカップルが、温泉旅行へ出かけるとどうなるか-しっぽりした宿で、いきなり醜いケンカを始める二人は少ないだろう。 だって、熱いお湯でふにゃふにゃになった上にスッピンでお酒でも飲んだ日には、真実を追及する気力なんてなくなるはず。 とりあえず議論はお休みだ。 『初恋温泉』は、心が離れかけている夫婦や、どこか気をつかい合う不倫カップルなど、5組の男女が温泉地を舞台に繰り広げる小説集。 幸せな話ばかりじゃないけど〈それでも温泉はいいよな〉という無邪気な感想が残る。 温泉地の描写というのは、それだけで読者の脳をふやかす作用があるのだろう。 物語の舞台も、熱海「蓬莱」、青森「青荷温泉」、京都「祗園畑中」、那須「二期倶楽部」、黒川「南城苑」とそれぞれ具体名が書いてあるから、温泉ファンにはたまらない! いちばん幸せそうなのは『純情温泉』の17歳の二人。 親に内緒で旅行する高校生カップルというのは、配偶者に内緒で旅行する不倫カップルとは全く次元が違うのだ、と心洗われる思いがした。 いくつになっても、温泉に行くときは、こういう瑞々しい感覚を取り戻したいものだわ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2014.08.24
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    温泉を舞台にした5組の男女の物語。 初恋の人と結婚し、彼女を幸せにしてやりたいとがむしゃらに頑張ってきた男と、その男を支え彼のために微笑んできた女とのすれ違いを描いた表題作が、一番よかった。 「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」 妻のこの別離の言葉が、胸に響く。男と女の感性の違いとはこういうところなのかな、と思う。 重たいテーマの小説や、暗い殺人の物語に疲れた方にお勧めしたい、いい意味でさらっと読み流せる小説だった。

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    投稿日: 2014.08.10
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    いろんなふたりの、いろんな温泉での短篇集。なんの深い事情もなく、のんびりお湯につかれるわたしは幸せもの。

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    投稿日: 2014.06.14
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    結末のはっきりしない短編がつらつらと続く。読者の想像にお任せ方式なのか、登場人物の心情を読み取りながら読み進めなければならない。単純な感情移入で読める代物ではない。というのは私の恋愛経験が少ないからか。

    2
    投稿日: 2014.06.03
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    独立短編集みたいなものですかね。 実際に知っている温泉があれば、またイメージも変わりそう。 短編で話がブツ切れになるのは勿体ない気がしました。どれも少し陰がある。。

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    投稿日: 2014.05.16
  • 温泉旅行の意味

    温泉旅行って単にお風呂が豪華な宿に泊まるというイメージでしたが、こうして温泉を軸に恋愛のターニングポイントを見ることができると思うと、ちょっと特別な場所に思えるようになります。 最初は別れ話から始まり多様な短編小説を読むことになりますが、だんだん淡い恋になっていき、あ、これって自分の恋愛感を逆に歩んでいるんだ、と最後に思います。 自分のパートナーと温泉に行きたくなる本かも。男性目線の話ばかりなんですが、これ、女性目線のストーリーも読みたくなるなぁ。

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    投稿日: 2014.04.30
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    温泉に訪れる五組の男女の話を綴った短編集。 個人的には色々なものに取り憑かれた男の『風来温泉』がじわじわ怖くて面白かったです。 ちなみにラストの『純愛温泉』に関してはちょっと身に覚えのあるエピソードに思わず苦笑(^皿^)。

    2
    投稿日: 2014.04.05
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    吉田修一さんの本は読んだことなかったけど、映画《悪人》《パレード》を観てたから、まずタイトルに戸惑う。 そして短編であるとこに戸惑う。 内容がほのぼのしてて戸惑う。 戸惑ってるうちに読み終わる。 なかなか面白かったです。 風の音が見えるとか、匂いが見えるとか、なんだか言いたいことがわかる感じが良かった。

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    投稿日: 2013.12.17
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    サラッと読めちゃう温泉をテーマにした短編集。とりあえず温泉に行きたくなる。「ああ、そこで終わっちゃうんだ」という印象が強かった。 ほっこりする『白雪温泉』や『純情温泉』は心が温かくなるし、『初恋温泉』や『風来温泉』はなかなかのパンチの強さ。温泉がテーマなだけにほっこりだけを期待して読むと思わず心を抉られる。この2編については誰も悪くなさそうなのが何とも言えないショックを与えてくれる。良くも悪くも大人な「恋愛」の最後に希望のように収録された『純情温泉』をどう捉えるかは人によるか(私は癒しに感じたが、他の人は悲劇の前兆のように感じるかもしれない)。

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    投稿日: 2013.12.10
  • さまざまな愛の形と温泉

    十代の、誰にでも覚えがある初々しい恋があったり、愛していても終わらざるを得ない夫婦であったり。彼らとともに各地の温泉が細やかな描写とともに描かれています。

    1
    投稿日: 2013.12.03
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    離婚を切り出されつつも行く温泉、 おしゃべりでおしどり"脇役カップル"の温泉旅行と そこで出会った静かで不思議な隣室カップル、 不倫旅行でのためらいながらの温泉、 多忙な保険勧誘マンの一人温泉旅行と行き先での出会い、 高校カップルの内緒の初外泊... 温泉を舞台に繰り広げられる短編小説集。 今ひとつ後味の悪い話がある中、 最後の純情温泉はほっこり。 終わりよければすべてよし。笑

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    投稿日: 2013.12.01
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    吉田さんの作品が気になってAmazonで購入して読みました。 案外さらっと読めましたが、つきつめると独特の世界観です。 私は好きだなあ。

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    投稿日: 2013.11.26
  • 日常の裏側

    毎日の生活から抜けだした温泉旅行 日常のホンの少し先だからこそ見えてくるものがある 温泉を舞台とした吉田さんらしい少しばかり毒のある短編集

    1
    投稿日: 2013.11.12
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    短編集 読みやすいけども… 先を読者に考えさせる終わり方より はっきりくっきり書いてあるのが好きだなぁ。 はっきりくっきりのハッピーエンドの方がいいなぁ

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    投稿日: 2013.11.01
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    タイトルの通り、温泉を絡めた5つの短編を収録した作品です。 読めば、旅に出たくはなった。ひなびた温泉宿に泊まりたい、とも思った。 しかし、紀行文として捉えるには情緒や場面描写に力が無く、人間ドラマとして捉えるには薄っぺらさが鼻につく。 つまり、どっちつかずの中途半端な出来になってしまっている。 同著者の『横道世之介』を知る人間としては、正直残念でなりません。

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    投稿日: 2013.09.25
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    実際の温泉を舞台にした、5つの恋愛物語。短編なので物足りなさはあります。 『ためらい温泉』は、えっ!そこで終わるの?と後が気になる、自分で想像させる終わり方は最高。

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    投稿日: 2013.07.31
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    温泉を舞台にした男女の物語、5篇の短編集です。 旅行直前に離婚の話が出た夫婦、婚約中の若いカップル、不倫同士の同級生、お互いひとりで温泉にやって来た男女、家族風呂に入るために親を騙してやって来た高校生カップル。 「現状の打破」が共通のテーマとなっており、安らぎを得たい方にはお勧めできない作品です、今のままの関係でよいのか。 男女関係なんてほんとに危うくて、ほんの些細な兆しを見つけてフォローし合わないと、あっという間に破綻する。 分からなくはないけれど、表現が少し過剰かも。 「鈍感な粗野な男性」、「思っていることを言わないけど、いずれ大きな決断をする女性」というステレオタイプな特徴付けに、少し飽き飽きしました。

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    投稿日: 2013.07.05
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    どの短編も「え?これでこの話は終わりなの?」と先が気になるまま終了。それはそれでいいけど気になる・・・。 色々な世代が様々な効果を温泉に期待する。温泉行きたいなぁ!

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    投稿日: 2013.06.11
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    温泉に行きたくなった。 短編ではなく、1つ1つもう少し長くてもいいのにって思った。言葉足りないわけぢゃないけど、もう少し言葉が欲しかった。

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    投稿日: 2013.04.22
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    芥川賞作家ということで、短くて読みやすそうだったので(2日でよみました)読んでみました。短編ということで非常に短く、これから、というところで終わってしまう感じでしたが、余韻がなんとなく沁みる感じがしました

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    投稿日: 2013.04.16
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    2013年4月11日読了。 温泉にまつわる短編集。 短く、サラッと読めました。 この読後感、好きだな。 あ、この前テレビの旅番組で紹介されたランプの宿がでてきて、勝手に感動! 温泉っていいよね って改めて思いました。

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    投稿日: 2013.04.11
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    温泉旅行といえばドキドキ、ワクワク、楽しみ! という思い出しか私にはないけど、 不倫、親に秘密の旅行etcいろいろなシチュエーションがあるんだな、と改めて思った。 胸がキュンとしたりほほ笑ましかったり… 温泉旅行じゃなくて、海水浴や山登り、海外旅行だったらこんなに情緒深いものにはならないだろうな… 温泉ってすごい! そんなことを思って、私も温泉に行きたくなった。

    0
    投稿日: 2013.03.11
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    短篇集で、どの話も初めは中途半端な終わり方だと思えたが、その後を想像することが新鮮に感じられるようになった。 続編が読みたい気もする。

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    投稿日: 2013.02.26
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    5つの短編小説。どれも深い。しみじみする。恋愛には組の数だけ、その形がある。そんな感想を持った。 マンネリ状態の人が読むといいかも。 純情温泉の高校生カップルは、やっぱり、別れてしまうんだろうな。それで、大人になっていくんだろうな。

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    投稿日: 2013.02.10
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    温泉を舞台にした5つの恋愛短編集。吉田修一さんの作品は時間の流れ方が好きなんだよな。言葉の選び方が静けさを運んでくる感じ。 あと、完全に完結してるものもあれば、「えっ、これで終わり?」と余韻でいろいろとその後の物語を想像させるものもあり、バラエティに富んでて楽しめます。

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    投稿日: 2013.01.08
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    女と男と温泉。 温泉に浸かってじんわり身体があたたまるように、 ココロがじんわりあたたまります。

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    投稿日: 2012.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉田修一作品って、すでに何冊か読んでますけど、恋愛小説が多いというのは、読み始めて知ったんです。 入口が『悪人』だったので、犯罪小説書く人だと勝手にイメージ作っちゃったんですよね。 悪人がインパクト強かっただけに、それ以外の作品が柔らかすぎる気がしちゃって、物足りない感あるんですけど、この本でやっと慣れてきた気がします。(笑) この人の文章って、読んでて、その景色がすごくイメージできる。 『東京湾景』でも感じてたことですけど、これでもすごく感じました。 内容が淡々としてて穏やかなのを、文章で更に静かに膨らませてくれるというか。 気がつくと、そこに居るような気持ちになるくらい、情景が浮かんでたりしてる。 情景を描いてる文章って、結構「わかった、わかった。」って感じで、多すぎてたりするのですが、この人の書き方は、少ない単語で的確に表現してるんだろうなと、読んだ後で思う気がします。

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    投稿日: 2012.12.17
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    「初恋温泉」「白雪温泉」「ためらいの湯」「風来温泉」「純情温泉」の短篇集。雰囲気がよくて心が温まって一番気に入った作品が「白雪温泉」。言葉がなくても、会話はできる。雰囲気・表情・ジェスチャー。そんなことを感じさせ、読者に心地よい風をあたえてくれる。そんな作品だった。 恋に行き詰った人(?笑)よりも、日常の恋にマンネリを感じている人におすすめ。その恋がどんなに大切か改めて教えてくれるような気がする。

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    投稿日: 2012.11.18
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    実在する舞台を大事にする作家さんだとは思ってましたが、なんとこの短編集はそれぞれ実在する旅館を舞台にしてます。いったことはないけれど、いきたいと思っている旅館もいくつか。う~ん、ますます行ってみたい。 主人公になるのはどの短編でもカップル。夫婦、婚約者、不倫、高校生と多岐に渡ります。日常の延長のような、非日常のような、温泉旅館と二人の状況。テルマエロマエのように、お湯に浸かれば二人の気持ちもだんだんほぐれて…とはいきません。変わらないものは変わらない。ただ、その温泉宿に来たから、来る予定があったから何かが変わっていこうとする。その微妙な二人の食い違いや距離感などを面白く読みました。 最後に高校生カップルを持ってきたのは大正解。若さっていいな、若さって素晴らしい。

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    投稿日: 2012.11.14
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    ナツイチで知って読んでみました。 さらりと読めてどの話もそれぞれの関係性があって面白かったです。 でもまぁ、一回読めば十分かと。。 吉田修一さんって「悪人」の!?ってことに今気づいてビックリ!! 他の作品も読んでみたいです。

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    投稿日: 2012.11.08
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    純情温泉が好き。女性って幸せな時、楽しい時、辛い時、苦しい時も全部ひっくるめて支えになりたいって想うんだよなぁ。

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    投稿日: 2012.10.26
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    吉田さんは、いつの間にか作品の中に引き込まれ、ラストで自己判断を迫られるような独特の世界感があります。

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    投稿日: 2012.10.01
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    前日に離婚を切り出した妻との温泉旅行。高校時代から思いを寄せ、釣り合う男になりたいとがむしゃらに仕事に打ち込み、結婚してからは妻を幸せにしたいと頑張ってきた。それが何故…。(表題作) さまざまな関係の5組の男女の温泉でのささやかなひとコマを描く。 ひとつ取り上げるとしたら、静かな余韻が印象的だった「白雪温泉」。自他共に認めるおしゃべりな“脇役”カップルが、温泉宿で襖一枚隔てた隣の部屋に入ってきたカップルの静かさに戸惑う。やがて湯船の中でその謎は解けるのだが、そのワンシーンがやさしく自然でいい。

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    投稿日: 2012.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんかこう、ちょっとしたすれ違いとか問題抱えてる夫婦やカップルなどが温泉に来て云々みたいな短編集。 こういう「行間を読んで」みたいな雰囲気を楽しむ小説は苦手。 「結局なんなのさ」と言いたくなる。 そういう本は向いてないってことです。 温泉には行きたくなります。 モチーフになっている温泉もさりげなく書いてあるので、興味があれば調べてみるのもいいかも。

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    投稿日: 2012.09.09
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    俺なりに、おまえを幸せにしてやろうと思ってやってきたつもりだ… 私なりに、あなたに幸せになってほしいと思ってきたつもりよ 幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ。 はい。胸に刻んどきます。 はっきり終わらせない、読者に委ねる系のお話でした。

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    投稿日: 2012.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「温泉」と「女と男」が軸の短編集。恋の始まり、愛の終わり。温泉を舞台に繰り広げられる恋愛模様。作中出てくる登場人物は、どのストーリーでも男より女の方が頼もしい。「風」や「静寂」が可視的に表現されていたり、温泉に浸かりながら感じることができる情景の描写も人間関係を引き立たせる。実際に温泉地でゆっくりしながら再読したい作品。

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    投稿日: 2012.08.19
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    温泉を訪れる人達の短編集。離婚する夫婦や不倫カップル、高校生カップルなど様々だけど、どの男も頼りないというか情けないというか。1回読めば十分かな。

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    投稿日: 2012.08.17
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    読むっていうのが苦手やから表題の「初恋温泉」とか、「おい、結局どうなるねん!」ってつこんでまう。 「ためらいの湯」とかわけわからんくて、どうしようかと思った。女の人はどこにいったの? 「風来温泉」は、なかなか好きな感じ。 余韻を読まないといけないとわかってきたら、悪くなかった。

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    投稿日: 2012.08.05
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    温泉にまつわる5つの短編集。 子供から大人までのいろんな恋愛。 そして温泉を中心に話が進む。 どんな恋愛であっても、恋愛は恋愛。

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    投稿日: 2012.07.30
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    タイトルに惹かれて。 白雪温泉、黒川温泉等、温泉にまつわる恋愛短編集。 お喋りカップルのお話が一番好きやなぁ

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    投稿日: 2012.06.25
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    5話からなる、様々な恋愛。温泉の温かさを思いながら、何故か胸が痛くなるストーリー。。。中でも『純情温泉』は高校生カップルが初めて外泊する話。弾けるような彼らの日常と、若さからまだ考えることが出来ないこれから。読み手側との温度差が、切ない。

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    投稿日: 2012.05.22
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    『初恋温泉』で帯に「こんなにも誰かを好きになれるなんて」なんて書いてあるもんだからキュンキュンの純愛系かと想像していた。 読んでてニヤニヤしてしまうような、少し恥ずかしくなるような… よく考えば吉田修一がそんな話を書くわけがないんですよね。 いい意味で意外性のあるタイトルではあったけど、吉田修一も色が一話一話ににじみ出ていた。 簡単に好きとか言ってても男と女の間にはどうしても埋め切れない距離があるってことを改めて感じさせられた。女はよくわからん。 それ以上に男である吉田修一があれほどに女性を描写できるのは不思議、これがこの物語での一貫したミステリー。

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    投稿日: 2012.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「初恋温泉」 ≪ストーリー≫ 重田光彦は、妻の彩子と一緒に、熱海の温泉「蓬莱」に来ていた。 光彦の居酒屋も、新店舗の吉祥寺店がようやく軌道に乗り、一息つこうと予約を入れていた。 それなのに、旅行の前日、彩子が「離婚したい」と言い始めたのだ。 光彦は、専門学校も興味がなくてすぐやめてしまって、それからずっとフリーターをしていた。 そんな時、高校時代に想いを寄せていた彩子と偶然再会したのだった。 大好きな彩子と一緒になれて、事業も上手く行き始めて、そんな矢先のことだった。 光彦にしてみれば、理由も何も分からない申し出だった。 「なぜだ?」と光彦は、彩子と混浴風呂に入りながら聞く。 彩子は答える。「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」 人生の苦楽の内、苦を共にしなかったことで終わりを迎える夫婦の話。 「白雪温泉」 ≪ストーリー≫ 辻野と若菜は、青森の「青荷温泉」に来ていた。 2人ともよく話す性格で、若菜の母親からは「脇役夫婦」とまで言われた。 主人公は大人しい美男美女が多く、その横でべらべら話しているような夫婦だからだそうだ。 温泉は照明がろうそくだけという、雰囲気満点の宿だった。 2人が通されたのは、離れの部屋だったのだが、 なんと離れの部屋と部屋の間には、ふすまが一枚あるだけだった。 隣にもカップルということを知り、緊張する辻野と若菜。 いざそのカップルが来たのだが、なぜか2人は一言も話をしない。 なのに、2人がすごく愛し合っているのが分かる。 不思議に思っていると、辻野は内風呂で隣のカップルの男性と2人になった。 どうしても気になって話してみると、ひとつの事実が分かった。 彼らは、言葉がなくても愛し合えることの、理由だった―― 「ためらいの湯」 ≪ストーリー≫ 勇次は、和美と不倫を続けている。 しかし、その関係にお互い疑問を持ち始めているのが分かっていた。 そんなある日、和美が京都に出張に行こうというので、勇次も無理をして1泊2日で京都へ行く。 2人が泊まることにしたのは、京都の「祇園畑中」。 勇次は土曜の朝、京都に向かったのだが、宿に和美の姿はない。 部屋には携帯電話が置かれている。 散歩に行ったのだろうかと考える勇次だったが、次第に不安になってくる。 和美は、自分の元に戻って来るのだろうか――? 「風来温泉」 ≪ストーリー≫ 恭介は、一人で那須塩原の温泉「二期倶楽部」に向かっていた。 本来なら、妻の真知子と一緒に来るはずだったのだが、昨晩喧嘩をして一人で来ている。 宿に向かうバスの中で、恭介は自分と同じく一人で来ている女性を見つける。 彼女は化粧品会社を経営する、かおりという女性だった。 恭介は、いつもの癖で、かおりにも保険の営業を始める。 真知子との喧嘩の原因も、恭介の仕事についてだった。 保険営業と言う、成績が給料に直結する仕事なので、毎月の給料明細だけを楽しみにがむしゃらに働いてきた。 そんな姿勢を、昨日真知子に指摘されたのだ。 恭介は、自分の仕事を馬鹿にされたと思った。そしてついに、真知子に暴力をふるってしまったのだ。 今、もちろん彼の横に妻はいない―― 「純情温泉」 ≪ストーリー≫ 健二は、真希を黒川の「南城苑」という温泉に誘った。 健二と真希は、まだ高校生。 大丈夫かとドキドキしながらも、親に内緒の旅に出た。 真希と一緒に、家族風呂に入る健二。 真希は、「これから先、健二は何人の女と温泉に来るんだろうね」と笑って言う。 健二は、「俺はお前としか来ないよ」と言う。 女と男の、精神年齢の違いをうまく描いた、初々しい話。

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    投稿日: 2012.04.18
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    温泉をキーワードにした5つのお話の短編集。よくある恋愛小説のように綺麗なお話ばかりではないけど、冷めすぎてもいない。とてもリアルな場面の数々。気持ちを冷静にしたい時なんかに読むといいかもしれない。

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    投稿日: 2012.02.13
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    吉田修一氏らしい、すばらしいセンスを堪能できる作品。 たとえば「雪の絵を描きましょう」といわれて、 雪だるまや雪合戦の絵が多い中、美しい雪の結晶を描きあげているような感じ。 それでいて、ラストは見事な銀世界。 このラストの絵を最初に見たら、特別な感動はなかったかもしれないけど、 いろっいろな美形の結晶を披露されたあと、この端正な銀世界を味わえると、また感慨もひとしお。 吉田修一さんの恋愛小説、ほんと大好きです。

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    投稿日: 2012.01.31
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    初恋を実らせた夫婦の物語「初恋温泉」で始まり、純粋な高校生カップル「純情温泉」で終えるのが、なんとも言えない。 「純情温泉」での女の子の「なんていうか、男と女って、スタートからすれ違ってるの。・・・」という言葉がまた、すべての物語に言えるような感じで、スゴイ台詞だね。

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    投稿日: 2012.01.04
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    離婚やら不倫やらどろどろした大人の恋が続いた最後に 高校生のピュアな恋物語が出てきて、より強く心を打たれた。 もう10年もしたらこの高校生カップルも全然違う関係になってしまうんだろうな‥ と思いつつも そこに描かれている現在の2人というのも真実である、と思えてしまう。

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    投稿日: 2011.11.25
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    温泉を舞台にしたお話が5つ。 どの話も、なんだか最後がスッキリしない。 え、そこで終わっちゃうの?ていう感じ。

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    投稿日: 2011.09.25