
総合評価
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powered by ブクログ一気に読めました。 時間が進むにつれて、語り手が変わっていきます。 それぞれ立場や考え方が違うのに、 どんどん『容疑者・梶』に惹かれていく人たち。 生きる意味は何なのかを考えさせられる本です。
0投稿日: 2007.06.24
powered by ブクログなかなかおもしろかったっす! 作りこみ方が上手い感じですかね。 経済小説ばっかだと飽きちゃうので間にいれるには良い一品。
0投稿日: 2007.05.21
powered by ブクログそうそう!なんでこれ忘れてたんだろう。これはすっっっごい泣けた。名作です。ネタバレになるのでやめますが、読んだ後私、行きました、はい。
0投稿日: 2007.05.13
powered by ブクログ映画化もされている横山秀夫作品。 警部・検事・記者・弁護士・裁判官・看守の目から事件を妻を殺害し自首した元警部を追って行くという、視点を変えたサスペンス。 アルツハイマー・子供の死などテーマはいくつも織り込まれている。 ”あなたは誰のために生きているんですか?” ”あなたには守りたい人はいませんか?” 単に事件を解いて行くサスペンスではない。考えさせられる小説である。
0投稿日: 2007.05.09
powered by ブクログ半落ち状態の犯人と関わり合う数人の男たちの視点から書かれた小説。良い構成で、おもしろいのだが落ちは読める。
0投稿日: 2007.04.10
powered by ブクログ犯人、梶警部を軸に、係わる人物ごとに視点を変えて描かれています。取調べに当たった警察官に始まり、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官と続きます。その過程で事件の経過、裁判、真相と繫がって行くのですが、映画を先に見て、真相や内容が判っているにもかかわらず、物語に引き込まれ、語り部達の心理にも同調して感情移入してしまい、最後の方でまたも泣きそうになるのを堪えなければならないほどでした。 この人の作品は本当に人情深く、琴線に触れる物があります、また、お得意の、官、民の組織の構造や内部、外部との対立や確執を問題提起しています。 映画版では裁判シーンをクライマックスに持ってきて、刑務官は目立たなかったですが
0投稿日: 2007.03.19
powered by ブクログアルツハイマーの妻殺して自首してきた、現役警察官。 妻殺害を自供するものの、殺害後2日の行動は、一切の黙秘。その理由は、意外なところにあった。 横山秀夫の本は、どこかに人情味があるので好み。
0投稿日: 2007.03.18
powered by ブクログ私は、私のために生きているのだと思っていたしこれからも、きっとそうだと思うけど・・・・・もしかしたら、それは変わるのかもしれない。
0投稿日: 2007.02.25
powered by ブクログベテラン警察官:梶が妻を殺害し自首・・。警察が警察を取り調べるという背景に、検察や弁護士の思惑が絡み合い、やがて思いがけない梶の思いが判明してくる。そして梶が頑なに沈黙を通し、「半落ち」を貫いた理由が・・映画版では主役の梶を寺尾聡が名演技を見せた。
0投稿日: 2007.02.18
powered by ブクログ映画版を観てから読みました。 寺尾聡・柴田恭平・吉岡秀隆・国村隼人…皆さん、変な先入観を与えるどころか、良いイメージで作品に入り込むことが出来ました。
0投稿日: 2007.02.18
powered by ブクログ何か守るべきものが出来たとき・・人間は本当に強くなれるんでしょう。この主人公はそんな守るべきものを見つけて、今までの自分の生き方やプライドや意地を捨てた。 確かに人間として、どんな理由があろうとも犯してはいけない殺人を犯した・・そんな主人公を許すことはできませんが。
0投稿日: 2007.02.12
powered by ブクログはじめて読んだ横山作品。 人物ごとに章立てされてて、それぞれの視点が興味深い。 涙がとまらんかった。 小野さんに貸し出し中。
0投稿日: 2007.02.07
powered by ブクログ途中、正直だれそうになりましたが、最終的には感動しました。カフェで読んでいたのに、泣いちゃいました。ただ、好みは分かれると思います。
0投稿日: 2007.02.05
powered by ブクログ現実はとても厳しいけど、それでも時間は流れていくこと、時に美しいものに出会えること、そんなことが描かれています。 期待を裏切らない感動の結末でした。 けどミステリーって感じではない。
0投稿日: 2007.02.05
powered by ブクログ主人公はエスカレーターに乗っているように、順々に身柄を渡される。その時々における主人公と周りの者との関係は読んでいて面白かったのですが、最後の締めくくりにはちょっと物足りなさを感じてしまいました。
0投稿日: 2007.02.01
powered by ブクログそれぞれの個人別での章があって、物語が展開していく。まさに一冊の本の中に複数の主人公がいる。複数の主人公がいるからこそ、様々な価値観や視点があり非常におもしろい!そして最後の結論が本当にギリギリまで分からない!さすが横山と言うべきでしょうか☆読み終えうまく表現が出来ない『この終わり方でよかったなぁ・・・』と思わせてくれた本でした。
0投稿日: 2007.01.19
powered by ブクログ映画化されて寺尾聡が主人公だと知っていたのでイメージが先行してしまったのが残念だったが刑事や検察、新聞記者と様々な観点から事件を見つめるといったストーリーは良くできているなと思った。読みながら落ちを考えていたのだがしっかりはずされた。
0投稿日: 2007.01.14
powered by ブクログ6人それぞれの章が特徴立っていて面白い。 何よりもひとつの疑問に向くそれぞれの姿勢に魅せられる。 そしてその中心で、最後まで語ろうとしない梶聡一郎。 秘めた真実とその決意、男の最後の思いに感動させられる。
0投稿日: 2007.01.09
powered by ブクログ挑戦的な意味合いを込めて読んだミステリー作品だったけど何が面白いかよくわからない。オチもよくわからなかったし、これは完全に世界が違かったなー
0投稿日: 2007.01.04
powered by ブクログ知り合いがこの映画は泣けたというので、読んでみました が先へ先へと読んでいくのにどこで泣くの?ってくらい淡々と進んでしまった でも最後に待っていましたね 残り数ページがこの物語を語っているのですね
0投稿日: 2006.12.27
powered by ブクログたいした謎でも無い些細な事を、ぐじゅぐじゅ弄くって、もうどうでも良いよ、と思いながら読んでいたのですが、その最後の謎解き、見事に裏切られて、いつの間にか涙がこぼれていました。しかし、と思う。生きている事、命それ自体が無条件でそれ程素晴らしいと言えるのか。その人の生を素晴らしいと認めるには、いくつもの条件が必要なのではないだろうか・・・だって、生きていることが無条件で素晴らしいのなら、奥さんを殺せるはずが無いじゃないか・・・読後に爽やかな開放感を感じる、そんな作品。でも、私は半落ちの状態です。。。
0投稿日: 2006.12.26
powered by ブクログオチに納得いかない。 え?こんな?みたいな。 しかも最後の部分あっさりしすぎ。 でも、途中はずーっとオチが気になって読み続けてしまう。
0投稿日: 2006.12.16
powered by ブクログ妻を手にかけた警察官。自首するまでの二日間に何があったのか・・・。章ごとに視点が変わるのがおもしろい。(06/12/12)
0投稿日: 2006.12.12
powered by ブクログ優しい。 優しすぎる物語です。 映画の予告編でかなり気になっていたのですが、結局見れずじまい。 自供した犯人の、空白の2日間を探る話で、 てっきりミステリーだと思っていたのですが、 いや、ミステリーなのかな?推理小説なのかな? 最後の最後で、 やられました。 なんて優しい物語なんだ。 「あなたは誰のために生きていますか?」 個人的には、大好きです。癒されます。 が、批判も多いみたいですね。嘱託殺人。アルツハイマー病。現代の悩めるテーマにも触れているところがやんわり胸にしみます。
0投稿日: 2006.12.04
powered by ブクログ梶を助けたいわけでもない、無罪にしたいわけでもない。 でもこの男を死なせない、全ての人が、そう思います。
0投稿日: 2006.12.01
powered by ブクログアルツハイマーの妻を殺した男は、妻を手に掛けたあと、どこへ行っていたのか。 謎の2日間の行き先が分かった時、 わたしは涙が止まりませんでした。 この殺人犯を守ろうとする刑事、検察官、弁護士らにも心が動かされます。
0投稿日: 2006.11.06
powered by ブクログもっとすごい「オチ」があると思いきや…って感じ。ここまで読ませておいて感が残りました。 読者も「半落ち」にさせてるという横山さんの魂胆なら、素晴らしいんですが。
0投稿日: 2006.10.31
powered by ブクログ久しぶりに読めた横山秀夫。映画も気になっていたが、絶対に先に原作を読んでからにしたかった。あまり長くないのでほぼ一気読み。毎章主人公を見る視点が変わるが自然な運びでそれぞれの心情が分かり面白い。最終章のある台詞で一気に涙が溢れて止まらなかった。やっぱり横山秀夫は上手い。
0投稿日: 2006.10.29
powered by ブクログ現職の刑事がアルツハイマーの妻を殺害。この事件を巡って物語は展開していく。 章が個人別に分かれていて、それぞれの思いが描かれる運びとなっている。 推理小説なので、読みながら色々自分なりにあれこれ考えていたのだが、結末を読んだ時衝撃が走った。 あー、私には思い及ばぬ優しさに溢れた人物だった・・・。
0投稿日: 2006.10.21
powered by ブクログ現職警官が妻を殺害。自首するも決して明かさない「空白の時間」に何があったか・・・最後の最後に、ああ・・・とため息をつく作品。検事や新聞記者など事件を取り巻くさまざまな人物の描写が素晴らしい。
0投稿日: 2006.10.17
powered by ブクログ続きが知りたくて知りたくて、必死で読みました。推理小説なので謎が解けてスッキリ、という感じをイメージしていたら、全然違う。感動の物語だった。
0投稿日: 2006.10.17
powered by ブクログ主人公を取り巻く刑事、検事、貴社がみんな主人公に感化されていくようすがいい。ただ、個人的に落ちはダメ。ストーリーよりも各サブキャラの心理を追うのがいいな。
0投稿日: 2006.10.16
powered by ブクログ完落ちしない容疑者をめぐり、様々な立場の人間の視点から追っていく。その隠された理由からは強い人間愛を感じました。人間ドラマが楽しめます。
0投稿日: 2006.09.27
powered by ブクログこのラストは「うわああ!」っていう衝撃。刑事,検事,裁判官,それぞれの立場の人たちの必死さに感動・・・
0投稿日: 2006.09.16
powered by ブクログ日本アカデミー賞受賞の映画より、僕は原作のほうが好きです。 北斗の拳の、サウザーの名ゼリフ、 「こんなに苦しいのなら、こんなに悲しいのなら、愛など、愛などいらぬうう〜!!」 を思い出します。
0投稿日: 2006.08.29
powered by ブクログ検事ってかっこいい。新聞記事の作られ方や、検察の仕事など実はこの本読むまでまったく知識がなかったので興味深かった。人が入れ替わりつつ最後までたどり着くストーリーが読ませる!
0投稿日: 2006.08.21
powered by ブクログ普通の感動モノと思ってたけど、そうじゃなかった。 警察と検察の駆け引きがおもしろかった。実際にありそう。
0投稿日: 2006.08.18
powered by ブクログ「読んでみたまえ。面白いよ」と部長に渡されました。きっと薦められていなかったら警察モノで有名な横山秀夫さんの作品には親しんでなかったと思う。思いがけないきっかけで読めて良かった。他にも部長には東野圭吾さんの「白夜行」、森村誠一さんの「人間の証明」を推薦して頂きました。 綺麗事じゃないかと腑に落ちないグレー箇所も多々あるのは事実。白黒ハッキリさせないでグレーなままがある方が人間っぽい。 出だしから中盤までの展開に引き込まれて没頭。誰にも言いたくない半落ちの先にある秘密の隠し方がこれ見よがしに巧くて気になってしょうがない!悲愴感の中にある一点の希望の温かみと胸をぐっと締め付ける苦しさに我慢できなくなってボロボロに泣きました。 ラストが予想できちゃったけどやっぱり堪えきれなくなって泣いちゃった。
0投稿日: 2006.08.14
powered by ブクログ登場人物ごとの章立てで、それぞれの視点でストーリーが進んでいくのが新鮮。 最終章で物語が急展開しすぎる感があったが、ラスト2ページにはじわり。
0投稿日: 2006.08.13
powered by ブクログアルツハイマーだった妻に頼まれ、嘱託殺人を犯した元警察官の梶。その梶を巡って「警察官・志木和正」「検事・佐瀬銛男」「新聞記者・中尾洋平」「弁護士・植村学」「裁判官・藤森圭吾」「刑務官・古賀誠司」が様々な思い、行動を巡らせていく。犯行の供述は明瞭にするのに、事件後二日間の行動を言わないのはなぜか。なぜ完全に落ちないのか。登場人物それぞれの立場の葛藤、心情に感情移入できて、梶の誠実すぎる人物像も容易に想像でき読み入ってしまった。後半になるにつれて少しずつ簡単に話が進んでたような気がしたけど気がしたぐらい。最後まで梶は綺麗な人だったのが印象に残った。面白かった。
0投稿日: 2006.08.13
powered by ブクログ途中までの展開はよかったけど、最後のところはイマイチ。 全体的には良い本でした。映画化されましたが、樹木希林の演技にやられました。
0投稿日: 2006.08.07
powered by ブクログアルツハイマーの妻を殺した警察官の夫。 途中までは続きが気になってサクサク読めたのにラストに物足りなさを感じた
0投稿日: 2006.07.31
powered by ブクログ途中の展開、手に汗握っただけに、ラストがあっさりし過ぎていて、物足りなく感じてしまったのが非常に残念。最後の辺りの展開は、個人的にはもっと書き込んでほしかった。中盤辺りの展開は、横山作品の中でも最高レベルだと思う。(2006.01)
0投稿日: 2006.07.22
powered by ブクログ最後の最後まで事件の真相は明らかにならず、楽しんで読み進めることができたが、結末は度肝を抜かれるというよりは心温まるもの。この作品の場合、もしかしたら映画版の方が良いのかもしれない。個人的には、警察、検察、事件記者、弁護士、裁判官といった事件にまつわる関係者間の確執や取引といった部分の方が好きだったかな。
0投稿日: 2006.07.18
powered by ブクログうちの家族はみんな泣いた・・・ でも私は泣かなかった。 そんな作品・・・ なんか締め付けられるよぉな想いになりました!! 悲しいね・・・ 誰かのために、何かする。 これだけなのにすごく苦しい想いがあったり・・・ 難しいデス・・・
0投稿日: 2006.07.18
powered by ブクログなるほど、そういうことか。皆が真実を突き止めようとして少しづつ近付いてゆくのですね、その割にはあまりインパクトのない結末。
0投稿日: 2006.07.18
powered by ブクログ半落ち、映画で話題になったけど、「動機」とかの方がずっとずっと面白い。読ませてくれるいい本なんだけど、もう一つ何かが欲しい。
0投稿日: 2006.07.13
powered by ブクログ泣きました・! 何故尊敬される警察官であり、よき夫であった容疑者は半落ちを貫いたのか・・・。 そして彼を取り巻く警察・検察のそれぞれの立場からみた争い。 感動の一冊です。
0投稿日: 2006.07.13
powered by ブクログ妻を殺した警察官の夫。自首するまでの空白はどこにいたのか。自分の生きる意味、価値ってなんだろうと考える。
0投稿日: 2006.06.14
powered by ブクログ現職警察官がアルツハイマーの妻を殺す。何人もの同僚警察のとり調べによって真実が少しずつ明らかになりなんか主人公が可哀想になりました。
0投稿日: 2006.06.14
powered by ブクログ昨秋、サインの魅力に負けて買ったままにしていた本をようやく読んだ。 というのも、家人に毒見ならぬ、試し読みをしてもらったところ、この程度なら私でも読めるであろうということだったのだ。 試し読みさせてはみたものの、イマイチ食指が動かなかったのだけど、忙しいのに無理矢理読まされた家人は日々「読んだか?」「読んだか?」と聞いてくるのだ。 それもそのはず、中々面白かったらしい。面白いものは人にすすめたくなるという訳で、毎日のようにすすめられていたのだ。 とうとう根負けした。完落ちだ。って違うか。 怖いものは一気に読まなきゃ、後をひきまくる。できれば、明るい内に読みたいものだ。 という訳で早朝から、家事も放棄してひたすらよんだ。 割となじみのある世界の話ということもあって、あっという間に読めた。 あまり怖くはなかった。 ただ、ボロボロ泣いてしまった。哀しい。切な過ぎる。 多少誇張されすぎているのではと思わなくもなかったが、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の立場で上手に書かれていた。 誰もがトホホ。それぞれに過酷な家庭環境を抱えていたりする。 特に新聞記者と弁護士はトホホすぎる。だから傭兵だのイソ弁だの言われるのさと思わなくもない。 しかし、最後の自慢話はどこかほっこりするものがあった。ええ話や。 この落ちは最後につけなくてもいい気はするが、事件に関わる人々を順々に登場させたラストにもってきて、表には出ないところで4人の男を救って見せる辺りが何とも心憎い。 敦盛やグリニッカー橋なんかをさり気なく混ぜる感性も好きだ。いかにも、この世界に身を置く男たちが好みそうではないか。 やるせない怒りや悲愴感をここに漂わせるんだモノ、こりゃ落ちるのも当然だよ。 ベストセラー本ってケッと思わなくもないんだが、正直これが売れたのは嬉しい。 世の中の人々も捨てたモンじゃないなと思う。 読んでよかった。何でもっと早く読まなかったのかと後悔している。
0投稿日: 2006.06.04
powered by ブクログやはりこの人の作品は読ませます。 アルツハイマーの妻を手にかけた梶という男を中心に、さまざまな人の人生や思いが描かれ、そのどれもがとても深い。 梶が決して語ろうとしなかった「空白の二日間」が明らかになったときは、涙が出ました。 良い作品だと素直に言える一冊。
0投稿日: 2006.05.31
powered by ブクログ映画も終わった今頃になっての読了。映画の煽りに惹かれて手に取ったものの、読んで正解だったかな。そこまでの『理由』、その決意が悲しいほどに純粋だからこそ。
0投稿日: 2006.05.27
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。
0投稿日: 2006.05.07
powered by ブクログ重い。 けど、おもしろい。 ラストはちょっとベタだけど、途中の心理的な駆け引きとか、すごくよく描けてると思います。
0投稿日: 2006.05.02
powered by ブクログ2006/04/22 sat 読んでみたいとは思っていたのですが、その厚さが気になって読みきれるか不安でした。でも知人の勧めで読んでみました。タイトルにもなっている「半落ち」ってこういう意味なのね〜と思いながら、じゃあ、どこで「完落ち」するのだろう…と思いながら、とにかく淡々と読んでいきました。志木に始まり、「完落ち」と「梶を死なせるな」のバトンが次々とリレーされていく。それぞれの立場で「完落ち」させようとするが、梶の瞳がそれを許さなかった。結局は、志木が執念とも言えるだろう調べで「完落ち」させる。誰もが知りたかった梶が隠し通した理由が明らかになったときには、涙がこぼれました。勧めた知人が「ラストがくるから」と言っていた意味が良く分かりました。自首から刑務所までのベルトコンベアの中で、梶事件以外にもさまざまな事件が起こりますが、あくまでも梶事件に焦点を絞っているので、すごく読みやすかったです。
0投稿日: 2006.04.23
powered by ブクログ横山秀夫さんの作品はよくドラマ化されてますが、読むのは今回が初めて。「アルツハイマーの妻を殺した元警察官は、自首するまでの2日間何をしていたか?」という映画の紹介で興味を持ち、文庫化されるのを待っていた作品です。私、警察の人事機構についての知識は皆無、検察についてはもっと分からず最初は戸惑いました。でも梶の澄んだ目に興味を引かれて真相を知りたい、梶に死んでほしくないと思う、その気持ちだけは誰の視点でも共通で分かる気がしました。誰のために生きるのか。誰を守ろうとしているのか。その答えも明確にもっている梶が理解しがたくもあり、羨ましくもあり・・・。人が死んだ後に残るものって業績や肩書きなんかじゃないのかもしれない。 梶が生きた証は警察官としてでも書道家としてでもなく、個人として残すものだったというのが印象的でした。
0投稿日: 2006.04.13
powered by ブクログ映画化作品。でも、例によって例の如く、映画は見た事ありません(ウチの母はテレビで放映された際に観て、「CMの入っていない状態で観たい」と言っておりましたが)。 それはさておき。前情報は凄い聞いてました。「良い」と。映画も凄い良かった、感動した…等。文庫化された際も、凄く話題になったのと、売れ行きも凄かったのを今でも覚えています。 読む前から、「泣ける」とだけ聞いていました。 この本は、この話は、生きる事、死ぬ事を考えさせられるお話だと思います。死にたくなる理由も、生きたいと思う理由も人それぞれですし、共感できると思う人もいれば、絶対に理解できないと思う人もいると思います。作中にも、理解できないと言う人がいたように。 読んでいて一番思ったのは、「安楽死は殺人か」でした。これは私の根底にある疑問でもあるんですが。その人が死を目の前にして、尊厳死を選んだとして、家族は「死んで欲しくない」からとそれを止めたいと願ったとしても。やっぱり、人である内に死にたい、人として誇りのある内に死にたい、と願ったら…って。 …少し話が逸れました。この本がイマイチと感じた人は、を「ミステリー」だと思って読むから、駄目だと思うんじゃないかな…と思ったのが一つ。私は個人的にラストは泣きましたけど…ってのが一つ。個人的にはこの終わり方は物凄く好きです。というか、生きようと思った理由を知って、涙が止まらなかったです。 割と身近な事件だと思うんですよね。殺害動機が。そしてこれからも、起こりかねない事件ですし。そういう意味では、恐ろしい事件ですよね。というか、「ノンフィクションです」と言われても、違和感を感じなさそうな辺りが恐ろしい。 是非読んでみて欲しいなぁ…とも思います。この本。
0投稿日: 2006.04.12
powered by ブクログ妻を殺したと自首をした警察官。 容疑を素直に認めるにも関わらず、自首までの二日間の行動だけは決して語ろうとしない。 彼が完全に『落ち』ないのは何故か? 秘めた絶望と愛の深さに胸が震える1冊。
0投稿日: 2006.04.11
powered by ブクログずっとずっと何でだろう?って思ってて、最後の最後、本当の最後で「あっ、そういうことか…」って納得。しかも、オチ(?)の部分はめっちゃ短いのに、ぎゅっと詰まってた☆
0投稿日: 2006.04.10
powered by ブクログ妻を殺したと自首してきた現役の警察官・梶総一郎。しかし殺したのは自首してきた日の3日前で、自首してくるまでの2日間は空白の時間であった。この2日間に何があったのかを梶本人は語ろうとしない。この二日間に何があったのか?語ろうとしない理由は? 非常に読みやすかったです。いくつかに章分けされてるのですが、この事件に関わる人達の目線から書かれてて非常に面白かったです。それぞれの章が絶妙に絡み合っていくという書き方が非常にうまいと思いました。 県警と検察の裏での取引、新聞記者や弁護士の立場など人間ドラマもすばらしいものでした。 ラストがちょっとあれ?っていう感じだったので★4つです。
0投稿日: 2006.04.07
powered by ブクログ今朝の通勤電車の中で読み終わりました。 映画館まで行って観た作品で、原作も読んでおきたかった。寺尾聡さんがいい味出してます。 今月公開の『博士の愛した数式』も要チェック! もちろん原作も要チェック! 珍しく映画の方がよかったかもしれない。原作の方が最後が無理矢理詰めた感じがした。原作よりも映画の方がいいなんてことは私が今まで体験した映画化された小説ではなかったから、すごく不思議な気持ちで本を閉じた。 主人公に関わる人たちが何とかして彼を生かしたいと行動し、真実に少しずつ近づいていく。そのたびに主人公はこの台詞を言う。 あなたには守りたい人はいますか― それは仕事に忙殺され、家族に見放され、しがらみに追われた人に何を感じさせたのだろうか。 守りたい人の為に生きた人生の本。
0投稿日: 2006.03.06
powered by ブクログ◆やはり人は誰かのためでなければ生きられないのか・・・。最後まで伏せられていた真実に目頭が熱くなった。
0投稿日: 2006.02.16
powered by ブクログアルツハイマーになってしまった奥さんを殺してしまった警官。自首してきたものの、自首するまでに2日間の空白があった。それはなぜか? 最後のページでおれはグッと来ました。(2005/01読了)
0投稿日: 2006.02.14
powered by ブクログ最後の最後まで「梶警部」という人物が、善人なのか悪人なのかわかりません。 最後まで読むと、今まで考えもしなかった"あること"をしたくなるかも知れません。
0投稿日: 2006.02.08
powered by ブクログ空白の二日間にそんなことがあったなんて・・・と素直に感動。映画は見損ねたけど、これを読んでいい話だなーって思った。
0投稿日: 2006.02.07
powered by ブクログドロドロのラストを思い描いて読み進めていただけに、拍子抜けしてしまった。映画は観ていませんが、寺尾聰はぴったりだなぁ〜と思いました。
0投稿日: 2006.02.01
powered by ブクログあっというまに読まずにいられない作品。人物が丁寧に描かれている。一度よんで結末を知っても、きっと何度でも読みたくなる。
0投稿日: 2006.01.28
powered by ブクログ映画を先に観るか小説を先に読むか。やはりここは小説を先に。 特に内容が深いわけでも、結末が分からずドキドキハラハラというわけでもなく、想像した結末に近いものがあったけれど、好きな類の小説。話を進めていく登場人物が一様に上からの圧力を受けてしまう姿が面白い。
0投稿日: 2006.01.23
powered by ブクログおっと危ない。 危うく泣くところじゃったわい。 そうはいかんぞ。 この「梶」みたいな人間、そんなのがホントにいるのか? と疑うのが、忍びの本能じゃからの。
0投稿日: 2006.01.18
powered by ブクログ文庫になってから、やっと読みました。映画化もされてましたよね、コレ。空白の二日間、の真相解明がメインかと思ってたけど、それよりも「半落ち」の梶氏を中心に、周りの検察官や新聞記者達を章毎に描く話。その、周りの人物の人生の方が共感できたかな。皆、組織の中でもどかしい状態なんだけど、特に弁護士の章が個人的に胸にきました。「地中に眠る蛹」ね。全然、期間も違うし状況も違うんだけど。
0投稿日: 2005.12.18
powered by ブクログ正直なところ、ガッカリ、でした。途中までとても惹きつけられただけにです。何となく先が読めたのは仕方がないとしても、犯人が頑なに話さなかった事柄についての描き方が雑な気がしたし、あれでは・・・。
0投稿日: 2005.11.26
powered by ブクログ話題のミステリーということで、ただ活字を追いたくて読んでみたのだが、珠玉の人間ドラマであり、人生と仕事について考えさせられる傑作だった。そして、老人介護という救いの少ないテーマが生々しく描かれており、さらに夫婦・家族・親子の愛がたんたんと描かれていた。人生について考え中の人にオススメ。
0投稿日: 2005.11.26
powered by ブクログ大変よかったです。 梶はなぜ空白の二日間についてなにもしゃべらないのか、梶にかかわった人たちの組織とのバトル、もうドキドキしながら読みました。 世の中をうまいことえがきつつ、人もうまいこと変えていく、すごいわ、これw そんで一気に読めますね、一本道がうまくできあがっててめちゃよかったです。 ラストも、もうかなりイイ!! 帯の日本中が震えたって震えるっていう意味がよくわかります。
0投稿日: 2005.11.09
powered by ブクログまさに本の帯にある通り「日本中が震えたベストセラー待望の文庫化」でした。 本書が直木賞をとれなかったことを巡って色々論争があったそうで、それを先に読んでしまったていたので、ある程度、ネタは判ってしまっていましたが、それでも感動しました。 妻殺しの主人公、梶(昭和27年生まれ:私と同年です)に関わる6人(刑事、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官)の視点で章立てしてあり、6人が皆この事件を自身の出世のネタにどう使おうなど、最初は野心満々だったのが、梶の「済みきった目」に打たれて、沈黙してしまう状況に、たいへんすんなりと感情移入できたようです。 2005/10/21
0投稿日: 2005.10.22
powered by ブクログ映画を観ていないものの、ポスターを見て購入する。 どうやら主人公は澄んだ瞳をしているらしく、初対面の登場人物の感想がすべてソレです。そう皆が皆「目」ばかりを追うかいな、と疑問も幾ばくかある。だって、いくら達観した素敵にお目々だとしても、49歳のおっさんですからね、梶さんは。では、達観の梶さんはどんな人生を歩んできたのですか?と問われると平凡だ。人並みの幸せ(それが孫の顔をみることや、定年退職後の夫婦水入らずの旅行だとしたら)では無かったかもしれないが、必ずしも平均以下の不幸ではないと思う。主人公よりも、主人公を取り巻く登場人物の方が余程不幸ではあるまいか? 遠藤周作の「沈黙」の「キチジロー」ですよ。「生まれつき弱か」ですよ。殆ど全ての人間の弱さですよ。主人公を取り巻く登場人物は、梶さんのように達観し、社会を切り捨てることができない、社会性を捨てることが出来ない怖がりの人間の不幸を肩に引っ掛けているよう思う。あるいは梶さんはただのキーパーソンで、梶さんを取り巻く登場人物こそ、この物語の主人公というわけだろうか。「半落ち」なのは、真の主人公達の「人生」なのかもしれない、と私は深読みしてしまう。
0投稿日: 2005.10.19
powered by ブクログ「自分のために生きている。その当たり前のことが切なかった」今、さやかは自分の為に生きているんやと思う。そんな自分を認めてる。そんでも、時々ふと切なくなるコトもあるわけで。そんな今の気持ちにあった小説。さやかは、何の為に生きていこう。どんな大人になろう。
0投稿日: 2005.10.12
powered by ブクログベストセラーであり、直木賞受賞を目前に、選考委員である林真理子が難癖をつけたために受賞を逃した問題作。映画化もされているのだが・・・その出来は非常によろしくないという評判なので割愛します。いろんな意味で注目された作品が遂に文庫化!というわけで読みました。 ストーリーは有名なため言うまでも無いかもしれないが、現職警察官である梶聡一郎がアルツハイマーの妻を殺害し自首してきたところから始まる。全てを素直に自供する梶。事件解決と想われたが、殺害から自首するまでの「空白の2日間」の行動だけは断固として話そうとしない。まさに「半落ち」状態。警察(警視庁)の保身のための裏工作に翻弄される刑事、その保身のためだけの争いに巻き込まれる検事、その中で自分自身を見失いながらスクープを狙おうとする記者など・・・その謎に翻弄される6人の各場面を中心に進んでいくストーリー。非常にストーリー構成が巧くて面白い。国家権力と個人の関係をテーマに鋭く描写した究極ミステリー。梶の生き様に泣けます。
0投稿日: 2005.10.12
powered by ブクログ文庫化を機に前々から気になっていたので購入しました。ミステリっぽくはない作品なので、そう思わずに読んだほうが楽しめる作品だと思う。なんとなく、最後のほうが尻すぼみのようなカンジを受けます。
0投稿日: 2005.10.11
powered by ブクログ物語の視点は主人公である梶を取り巻く人間からというのがまずおもしろい。梶が事件をおこしてから、刑務所へと流れていくまでの過程において、空白の二日間が争点になっている。これが最後には泣かせるところに落ち着くところが、やはり横山秀夫の力量なのだと唸らせられる。終わりに近づくにつれ、ストーリーにも深みが増してくる。読んで損はないと思われる。
0投稿日: 2005.10.03
powered by ブクログ小説は主人公と直接的・間接的に関わる人たちを、一人ずつ章立てして話が進んでいきます。 その章で主人公になる人たちの背景・生活が描かれながら、主人公である梶総一郎の輪郭が描かれていきます。 組織と個人としての思い。テーマとしてはよくある話なんでしょうが、なんだか身に包まされる気がするのは、仕事をしてそこそこの年数が経っているからでしょうか(笑)。 梶総一郎は人を、それも妻を殺しています。それは赦されることではない、と思います。だから、本人も一度は自殺しようとした。 人間が生きることに貪欲になるとき。 自分とこの世界を繋ぐ絆。 生きている理由。 う〜ん。考えたところで今すぐ結論なんぞ出るわけないか(笑)。
0投稿日: 2005.09.25
powered by ブクログ05/09/22読了。 文庫落ちを機に読。梶という男を関係者の視点から描いている。激しい展開はないものの面白い作品。ただ梶に対して登場人物ほどには感情移入できないのが難。
0投稿日: 2005.09.23
