
総合評価
(682件)| 154 | ||
| 293 | ||
| 162 | ||
| 28 | ||
| 6 |
powered by ブクログ横山秀夫の代表作の一つ。 横山さんの作品はこれで五作目、ミステリーからヒューマンまで本当に良い作品を書いて下さると思う。 一人の男の生きる意味に向けて立場の違う男達が一つの着地点へ向かう構成は実に面白かった。
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ落ちにやや唐突感はあるものの、過程が読みごたえあるので不満はありません。布石もあのくらいが限界かな、と。あれ以上はかかないほうがいいといおもうバランスがいいとおもう。それにしても働くって大変ですなあ。 生きるってことが、かなあ
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ一つの不幸な殺人事件がベルトコンベアーのように段階を経るごとにそれに関わる人々に不幸をもたらす。 職場での力関係やエゴ、保身に翻弄される有能な人々の没落がやるせない。 新聞記者が特に救いがない気がした。 章毎の主人公がそのあとにも関わり物語が深みを増す、とても面白い構成。 最後のオチは少々あっさり気味ではあるがじんときた。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか面白かった。オチが甘いと言われればそうだが、それほど不自然でもない。とにかく読ませる文章で、飽きない。
0投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ空白の2日間に何をしていたのか。梶警部補の人となりを考えるとラストの数ページは読みごたえあった。ただそれまで の展開がまだるっこい感がした。クライマーズハイのようなぐいぐいひぱっていくものはなかった。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログ一人の犯人の犯行調べても、一部分だけ空白の時間があり、その事件を担当した警察、検事、弁護士、裁判官、看守と次々主人公が変わってそれぞれの視点から事件の真相にたどり着いて行くので展開が面白かった。
0投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ読み終えた後すぐ、なぜ空白の2日があったのかを忘れてしまった。 空白の2日を追うそれぞれの立場と取り組み方がテーマだったのだろう。
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ主人公の警察官、梶が妻を殺害後自首するまでの空白の二日間に何をしていたのか。その謎が最後に明かされるが、それよりも印象に残ったのが、彼に関わった警察、検察、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官などの人々のドラマだ。 彼らはみなそれぞれに、組織のルールの中で無力感を感じたり歯がゆさを覚えたり、人生に失望していたりと、重いものを抱えている。そして自分の仕事の中で関わることになった梶の澄み切った目を見て、いつものありふれた事件とは思えず、彼を救いたい、見守りたいと思う。 身内をすべて失い、自殺も考えた梶が、生き恥を晒しても生きたいと思ったのはなぜか、彼をつなぎとめていたのは何か。せつない思いが迫ってくる。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ半落ちの理由の部分は最後の20ページまで分からない そこまで引っ張るストーリー展開は見事。 それぞれの人物の視点で進みますが 最後につながる感じは少ない。 半落ちの理由の部分がすっきりしないので 最後まで引っ張られた分腹が立つ
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログ時には心を閉ざすことも必要で、時には心を開こうとすることも必要。この瀬戸際を描き方は天下一品。大事なものは己の強い心。
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログ完落ちとか半落ちって取調官の専門用語なのかしら? 多分、本の中に出て来た新聞記者の人たちは知ることのない真実を読者の私は理解しスッキリです。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログいつもは図書館で借りるのですが、旅行中に読む本が無くなったので大分の書店で買いました。 買うとなると選択に悩みます。 結局、たまたまテレビで視た映画「クライマーズ・ハイ」が面白かったので、原作を探したところ見当たらず、同じ作家の「半落ち」にしました。 感想は推理小説なので詳しくは書けません。 立場の違う登場人物が何人も登場しますが、まるで映画を視ている様な臨場感です。 最後の最後まで秘密が明かされませんので、あっという間に読み終わりました。 やはり、映画「クライマーズ・ハイ」で視た疾走感が、この作家の持ち味なのだと思います。 今後も読みたい作家が増えたことを感謝します。
0投稿日: 2013.04.11
powered by ブクログ妻がアルツハイマーになり、警察官である夫が、嘱託殺人をする。 真実を追うものが何人か現れるが、犯行後の事実にせまりきれず、刑務所に送られる。最後は、そうきたかぁって感じでしたが、星3つ。
0投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ人間五十年、の時代ではないですよ。 人を救う方法は他にもあるはず。 この人は残りの人生生きていけるでしょうか。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情移入するほどの心情描写や、警察・検察・マスコミの立場の対立など、物語として非常に面白く読むことが出来た。 それだけに、結末に納得できないのが残念。被告に真相を語らせる展開にした方が、もっと面白く、そして自然だったのではないだろうか
0投稿日: 2013.03.15
powered by ブクログ2003直木賞候補作。北方謙三の「警部の動きには現実性がないことを確認、落ちに欠陥がある」との評価で見送られた作品。意味がわからん。 最初の10pで間違いないと実感する小説がある。実直な警官がアルツハイマーに侵された妻を殺害し逮捕。自白もあり「完落」。しかし、出頭するまでの「空白の二日間」の一切の供述を拒む。その二日間をめぐっての警察・検察の組織防衛とプライドと記者の攻防。 渡辺淳一「結末はいかにもきれいごとすぎてリアリティに欠ける」阿刀田高「推理小説としては謎が浅い」というのはわからなくもないが、横山秀夫の作品をミステリーと捉えてているからであって、彼の警察物は数冊読んだだけで分かる組織小説・心理小説。選考委員は何を考えているのか? 面白い。
0投稿日: 2013.03.15
powered by ブクログ何度目かの再読。とても大好きな1冊です。 「妻を殺しました」 そう出頭してきた警察官。動機も経過も素直に吐いた。 なのに、殺害から自主までの2日間に関しては黙秘。 “半落ち” ――その裏にある想いとは。 この物語、いきなり最後のオチを読んだらもしかすると、 ふーん。で終わるかもしれない。 この物語の素晴らしさは、謎に迫り答えがわかる最後じゃなくて、その過程に隠れているように思います。 警察官、新聞記者、検察官・・・横山さんだから書ける現場のリアルさが下地になかったら、こうも胸に響かなかったかもしれない。 次は誰が語り手になるのかわくわくしながらページを捲りました。 ギスギスした世界を経てたどり着いた答えが、こんなにも優しいなんて。 忘れた頃にまた読みたい。 そう思える本が本棚にあることが幸せです。
1投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あ~~~、読んでしまった。 そして、最後、泣いてしまった。 「そうきたか~!」と最後は唸って泣けた。 今の時代を生きてる私たちには、考えられない一本気な意志。 これは、昭和の激しい時代を生き抜いた、そして家族の悲しい最期や自分が生き抜いてきた生い立ちあっての『梶』という一人の人間にしか出来なかった『空白の2日間』の話。だったと思う。 『人殺しに骨髄を貰った。池上が知ったらどう思うだろう。長い歳月、悩み、苦しむに違いない。自分の体を、血を、汚らわしく思うに違いない。だから池上との関係だけは口が裂けても言うまい。』 たとえば、自分が梶と同じ立場にいたら、果たして、こういうことを思ったか? やっぱりこれは、『梶』という人にしか思うことができない貫きだったんだと思う。 そして、半落ちの梶を影から支えた志木。 かっちょえ~~~~!!! 『落としの志木』に落ちなかった梶を、影から支え見守った志木。 も~~、惚れるね。 男っ気の多い警察小説ですが、こういうの好きだわ。 なんか、自分の中ですっごい盛り上がってる。 映画化されたみたいですけど、もちろん私は観ません。 このまま、心の中に封印したい。
1投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ映画を先に見ていたけれど、小説は作りが違うので全く違う視点から読めたのがうれしい。 半落ちの梶警部(寺尾聡さん)はもちろん、さまざまな立場から結果的に梶警部を見守ることになる人々の心の動き。そして半落ちの理由はあまりにも痛々しく切ない。こういう形で、生きる意味を、見出すこともできるのか、と。
0投稿日: 2013.03.09
powered by ブクログ詰まる所、現職警官の梶が妻を殺し、自首するまでの『空白の2日間』が主題になっている。梶が黙秘を続け、物語の最後でようやくタネが明かされるのだが…何故そこまでして隠す必要があったのか、全く理解に苦しむ。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
実直で部下からの人望も厚い警察官,梶がアルツハイマーの妻を殺害する.殺害してから自首するまでに空白の2日間がある.犯行は完全認めた物のその2日間だけは真実を絶対に語ろうとしない「半落ち」状態の梶(完全自白は「完落ち」).2日間にやましさを感じ取り調書をねつ造する警察,調書のねつ造が分かりながら警察と攻防する検察,警察ー検察と取引を行いながら報道するマスコミ,波を立てる事は出世に響く裁判官,夫々の立場で複雑に利害が絡みあう.クライマックスは,裁判官藤林が最後の質問を行うシーン.梶を取りまく登場人物たちが不思議な連帯感を持ち始める.それぞれが自分の利益で動きつつも最後は,梶の何か尊い事?をやりきった澄んだ目に押されこれ以上の追求はおこなわず,何も聞かないまま懲役刑を与える. 小説の最後に空白の2日間で何が行われていたかということが明らかにされる.正直なところ「へ?そんなこと」という感じもする.しかしながらミステリーの種明かしはこの小説にとってあまり重要ではない気がする.種明かしの前で小説が終わっても良かったくらい.
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログ何度目かの再読。 以前よりは、感動が薄かった。 なんというか、美しすぎる感じ。 主人公を巡り人々の眼差しが、暖かすぎるというか、まるで聖人君子を見るような。 複数人の視点で、それぞれの人生を織り交ぜながらの進行なので、梶さんのドラマが物足りなく、余計に、説得力に欠けている。 第三者視点はいいと思うけど、それなら一人の…最初の志木さん視点でがっつり書いてくれた方が良いのかな?
0投稿日: 2013.02.21
powered by ブクログ熱い親父たちの話。 なかなか感動のラストだった。 これの映画のレビューはあまり良くなかったが、 小説は読んでも損はない! と思います。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログアルツハイマーの妻を殺し、嘱託殺人の罪に問われた現職の警察官。罪を認めているが、犯行後の数日の行動の理由だけは断固として語らない。この謎に、数人の関係者たち(警察官、検察官、弁護士など)が挑んでいく。 最後のオチで良い話だ、と思ったけどそれほどは盛り上がらなかった。伏線を張って引き込ませるタイプの小説じゃないからだろうか。
0投稿日: 2013.01.25
powered by ブクログ映画化もされた有名作。 アルツハイマーに苦しむ妻を殺め、自首した警察官。 だが彼には事件から自首までの空白の時間があった・・ 関係者の証言をリレー方式で語られ、 空白の時間の真相に迫りながら、 警察とは?組織とは?生きるとは?を問いかけていく作品です。 サスペンスとしての謎解きやシナリオはほぼ何もないので、 それを期待して読むと、やや残念に感じるかもしれません。 横山秀夫の中でもかなり人情派な作品。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
http://seigerecht.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ警察内部の話やジャーナリストの世俗にまみれた話は,個人的にはあまり興味がないのですが,文はおもしろくてどんどん読めました。人間ドラマとして最後は良かったです。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ以前映画で寺尾聡の演技に惹きつけられて、原作が気になっていた作品。 アルツハイマー病の妻を殺め、自首しながらも事件後2日間について決して話そうとしない元警察官・梶。 現代社会において、この夫婦の心情に共感する人は多いんじゃないかと思います。 「私が私であるうちに。」 だからこそ梶を責め切れない。けれど許されるはずもないんです。 この話は、梶を取り巻く警察官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の6人の視点から描かれています。 相変わらず社会の暗部にうんざりしますが、これによって梶の心のきれいさを際立たせているのかなぁとも思いました。 いつか、他人事ではなくなる日が来てしまうんですかね。
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ読了。 以前から読んでみようと思いつつなかなか読めずにいたところ、著者の近著『64』が今年かなり話題になり、評価されているようなので、こちらを先に読んでみた次第。 読後感: う~ん。面白く読んだことは確かながら、ミステリーとしては謎解きに「やられた!」感は薄く、ストーリーとしても「泣けた」と書いているレビューが結構あるが私は泣けなかった。(これでもだいぶ涙腺は弱くなっているのですが…)
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログいつも映像化されると、原作と違った流れになっていたり、自分の「おっ」と思っていたところが削られてたりするので、いまいちだったんですが、今回は映像化に一票かなぁ。事件に関わる人達の気持ちがわかったのは良かった。
0投稿日: 2012.12.20
powered by ブクログ映画をぼんやりと見た憶えがある、くらいの前知識で読み始め。 読了すると、胸にぐっとくるものが確かにある。ベストセラーと言われるだけのことはあると思う。 現実味を帯びた舞台設定、話の流れ。生々しいやり取りなど、耳が痛くなるようなことの連続が、現代を描いている。 星4つに留めたのは、やはり男性視点の話になることと、もう一押し深い描写を描けないものか、というところから。 淡白ではないけれど、慣れると淡々としているように見えてしまう。捉え方次第かもしれない。
0投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログこの作品の主人公は梶警部であり、彼と関わりを持った人々であると思った。各章の主人公が梶警部に接することで、自分自身や家族・組織のしがらみを思い、梶警部の空白の2日間を知りたいと思う。ラスト、涙を拭くことさえ忘れページをめくってた。顔ボロボロ…
1投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ誰がよんでもおもしろいというので。 結論は、まあおもしろいんだけど、オチがそれかってなってしまった。 空白の2日間をさまざまな人の視点から少しずつ解いて行くっていうのはおもしろかったんだけど、なんか惜しい。
0投稿日: 2012.12.13
powered by ブクログ横山先生の描かれる人間ドラマが凄く好きなので、とても面白かったです。 空白の二日間の謎を、どの登場人物も迷い、自分の生きる道を思いながら、 解明していくという展開に引き込まれました。 立場や暮らしがあり、生きているんだなぁ、と感じさせます。 凄く好きです。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ空白の2日間を解き明かすために色んな立場の男たちが挑み、破れていくという話なのに、その空白の2日間が判明するのがあっけなさすぎだし、衝撃的でもない。ラストまではハラハラと読めるのだが、ラストに大いに不満。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログアルツハイマーの妻を殺して罪に問われる警官の話。様々な議論を巻き起こしたこの話。検索するとネタバレが書いてあるので注意。組織間の駆け引きが面白い。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ「警察小説の旗手が描く感涙の長篇小説。 実直な警官が妻殺しで逮捕された。犯行は認めたが、殺害後2日間の行動には口を閉ざす「半落ち」状態。捜査官、検察官はプロの誇りにかけて残り半分の真相を追う」 読む人の年齢や状況によって評価が変わる小説だとは思いますが。 (なんでもそうですが) 私の場合は期待しすぎたのか、口を閉ざしていた理由がわかった瞬間 「え、それだけ?」と思ってしまった。 ミステリというよりはヒューマンドラマです。 そして、警察物があまり好きではないということに気づきました。
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ読後感が酷く切ない。 黙秘の理由が、読んでいくうちにハードルが高くなりすぎてしまったのか、 はたまた、自分が子を持たない若造だからか。 大オチが少し薄く感じた。 年代ごとに感じる部分のある話だと思う。
0投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログおもしろかったー 結構きれいに落ちてると思う. ただ,クライマーズハイの方が好きかも.あっちの方が1人に焦点が当たってる分,密度が濃くて,さらにのめりこめた気がする.全然十分面白かったけど.適度な心情描写なおかげで,想像しやすくていいな.
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログいやあ、よかった! おもしろかったというより、よかった!の部類。 ジーンとくる。 ジーンときた! 是非どうぞ。 短落ち。
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログ「あなたは、誰のために生きているのか?」 7年前 13歳の息子を「急性骨髄性白血病」でなくす・・・ そして、その息子の20歳の誕生日に墓参りをした・・・ 妻がアルツハイマーになり、・・・ アルツハイマー・・・ 意識が正常なとき、記憶を喪失するとき その二つが交互にやってきたとき、 自分が食べたことを忘れてしまう・・ 自分のやったことを忘れてしまう・・ 人間が壊れていく 殺してほしいと念願する・・・妻 その妻を殺したのは、夫。 嘱託殺人を起こしたのは、県警本部教養課次席 梶警部 温厚。生真面目。年齢が49歳。 それに関わる取り調べする 刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官 それぞれの重い人生がある。 梶の澄んだ目に、 修羅場を経験してきた人たちは、なにか心を打たれる。 妻を殺して、自首するまでの空白の2日間。 梶は一体なにをしていたのか? 新宿歌舞伎町に行った?・・一体なぜ 人間50年と梶は、鮮やかに書をしたためていた。 「人間50年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。 一度生を受け、滅せぬもののあるべきか」幸若舞 敦盛 ・・・人生の儚さをうたう 梶は、自殺を選ばず、自首をした。 汚辱にまみれ、警官としての尊厳と誇りを 引き裂かれることを覚悟して、 自分が、あと1年だけ、生きている価値がある・・・・ この物語の主人公 梶は、実に言葉が少ない・・・ 妻を殺した自分に対して、もうかたる資格がない・・・ 淡々と自分の残りの人生を過ごしていく・・ ・・・・結末は、予想を超えていた。 しかし、ちょっと物足りない・・オチが半分かな。 読み終わったあとの圧倒的な存在感のあるこの作品 「あなたは、誰のために生きているのか?」 という問いかけは、今の自分のこころを突き刺す・・ すべてに納得がいくことが、「完落」というならば、 人生には、「半落」しかないかもしれない・・・ 残りを解明していくことが、生きている証なのだろうか。 60年をもうとっくに越えた自分は、 まだ青春まっただ中である。
2投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ横山秀夫さんの代表作の一つ。 このお話は警察官であった被疑者がアルツハイマーを患っていた妻を殺害して自主してきて、その自主するまでの「空白の二日間」に何があったのか? というお話です。 章ごとに警察や検察、裁判官やマスコミ、刑務官と役者が変わっていくのですが、警察官による殺害という刺激的な事件だから、組織内でのゴタゴタなどたくさんの見所がありました。 最後に明かされる被疑者の行動についてもたくさんの不幸があったのに、他の人のためにそこまでするのかと胸をうつものがありました。
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ認知症の妻を嘱託殺人した男が自首してくる。でも、殺人後の2日間の足取りがどうしてもつかめない。その真実を追う物語です。 ”命”を考えさせられる、軽くはない物語でした。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ責めきれない人殺しもある。これは現実の世界でも言えると思う。読後感は切ない。あと、この人はやはり記者目線の話がスピード感があって良い。
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ついつい引き込まれていく内容でした。 さすがベストセラー。 横山さんの作品、もっともっと読んでみたいと思いました。 映画は観たことがありませんが、一度実写版を見てみようかな、と いう気持ちになりました。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
横山氏の本だ…読破後、暫くジーンとしてしまった。 一度完落ちしたかに見えた梶の物語にはまだ続きがあった。遂に明らかになった梶の生きる理由。「そうだったのか」と唸らずいはいられない。生き恥をさらすことになろうとも、この身が役立つ希望がある限りまで…。 この本はとても感動させるものではあるが、同時に悲劇的なものでもある。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログやはり横山秀夫は人間ドラマを描くのがうまいですね。 ただ、ラストシーンには感動しましたが、それまでに伏線がなく、いきなりのオチだったのだけが残念です。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化されると聞いて読み始めたんですが、いやはや。 最後まで真相が明らかにならない感じがたまらなかったです。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
う~ん、結末は予想できなくて、スラスラ読めたんだけど‥なんだろう。 ミステリーと違って、突然出てきた人物が真相だったのが個人的にがっかりだったのかな…。義姉をかばってるとかかと推測したからか、あまり楽しめなかった。 真相はまあ納得できるんだけど…って感じだった。もっと年をとると、その気持がわかるのかなぁ…。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ短編を除き、オチから逆算して書かれた小説は余り好きじゃない。読みたいのは物語である!【藪の中】方式とでも言うか、事件の関係者の証言を通して事件の真相、もしくは真実の不条理を浮かび上がらせる手法があるが、本作は少し異なる。真相を直接知り得ない関係者(刑事、検察官、記者、弁護士、裁判官、刑務官)の立場で事件が語られる。ミステリと考えるとオチが弱いと言うか、唐突感無きにしも非ずだが、人間模様として読めば秀逸。弘兼憲史『人間交差点』みたいなテイスト。存在感たっぷりの脇役に押され、肝心の主人公の影が薄いのが玉に瑕。 読後、直木賞落選の件に関してネットにて読む。 何よりも驚いたのは某女史が直木賞作家であったこと。 週刊誌にエッセイ書いてる人という印象しかなかった。^^;
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ★物語は6人の男の目を通して進んでいく。誰のために、何のために生きるのか。男たちは自分の人生の意味を問いながら、梶に希望を見ていた。 介護社会の問題も考えさせられる。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ泣けた。 この手のミステリーではスポットの当たることの少ない検察、裁判官が詳しく書かれていて面白かった。
0投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログ映画化もされているこの作品、その予告映像や広告の印象で勝手に重苦しいヒューマンドラマかと想像していましたが、読んでみると意外にあっさりと読み進められる話でした。 扱っている内容は重たいものですが、各章ごとに視点が変わることや癖のない文体のおかげで読み易かったように思います。 犯行から出頭までの空白時間の理由は「ああ、そういう……?」とも思いますが、でも納得もできてしまう。なるほどと思いました。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
空白の二日間の真相を知りたくて夢中で読んだが、興奮を覚えるような結末はなかった。寧ろ主人公と関わる刑事、検察官、弁護士らの組織の中での葛藤、悲哀に心は揺さぶられた。現実の上に立つ切実な言葉、悲痛は我がこととしてストレートに迫ってくる。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログアルツハイマーの妻を嘱託殺人した、警察官警部の梶。殺害後、二日の空白を経て自首をする。自殺を考えた梶が生きようと考えを改めた理由がこの2日にあるが、梶は罪を全面的に認めるものの、この2日間に何があったかについては決して語ろうとしない。 梶の事件を、警察官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官それぞれの視点から描いて行く。
0投稿日: 2012.07.15
powered by ブクログひさびさに、本で泣いてしまった。 こんなに、いい人って現実にもいるのですかね。 もしいたら、友人になりたい。
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中、奥付の隣頁に書かれた「※注記」を読んでしまうというミスを犯してしまった。 こんな「※注記」は、掲載すべきではないと思うのだが。
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の5ページくらいの謎解きためにすべてがあるという、ある意味すごい引っ張り倒した作品。 そりゃ泣きますよ・・・。 人生のはかなさがじわじわ伝わってきて、読んでてちょっと辛すぎる。現実的すぎて。 もっと歳をとってから読むとさらにツライような気がする・・・。
0投稿日: 2012.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アルツハイマーの妻を殺したと自供した現役警察官、梶聡一郎は殺害から自首までの2日間を黙秘した。息子を病気でなくし、妻に手をかけ、生きる希望を失くした被告が死を思いとどまった理由がその2日間にあった。半落ち状態で取り調べが終わり、検察での認否確認が終わり、裁判官による結審が終わり、刑務所に拘留される。警察と検察との手打ち、裁判所のその事実の容認。そこには組織のエゴ、個人のエゴをとは別に被告を生きながらえさせたいという意思が存在した。
0投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログ49歳。温厚で生真面目。模範的な警部であった梶聡一郎。 慕うものも多かった彼は、ある日の早朝、自首してきた。 妻を殺した。 重いアルツハイマーに妻は苦しんでいた。 死にたい。殺してくれと頼む妻を不憫に思った。 それは、被害者から頼まれて行う嘱託殺人だった。 罪を認め、自ら出頭した梶の事件までの供述には疑う所はなく、 取り調べを前に、梶は完全に『落ち』ているかに見えた。 しかし、梶が出頭してきたのは事件から3日目の早朝。 そこには『2日間の空白』があった。 事件前、事件の内容には素直に受け応える梶だったが、事件後に関しては固く口を閉ざす。 もちろんそれは“事件後”なのだから、事件には直接関係はない。 しかし、梶はいったい何を隠しているのだろうか… 『落ち』ているように見えた梶は、『半落ち』のままだった。 この『2日間の空白』のことは、最後の最後まで全く予想が出来なかったなぁ。 警察官、検事、記者、弁護士、裁判官、そして刑務官と、章ごとに語り手が移っていくけれど、それぞれの立場からの思惑の重なり合いがすごい。 梶聡一郎の物語というよりは、彼らの物語。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログ妻を殺したと自主してきたのは警察官だった。 警察官の鏡のような彼が妻を殺した訳はアルツハイマーの妻から頼まれての嘱託殺人。 しかし、妻を殺害してから自首するまでの時間が捜査関係者を悩ませる。 その期間は2日間。 空白の時間に彼は何をしていたのか。 犯行を自供し、動機も語った彼がなせ空白の時間の行動だけは隠そうとするのか。。 愛する妻を手にかけた罪悪感から自殺しようとしたが、思い止まり自首した理由。 二日間に隠された真実。 涙が当分止まりませんでした。。
0投稿日: 2012.06.13
powered by ブクログ泣けた・・・この素晴らしい本を色んな人に薦めたい。 正義感を貫くことは難しい。 何かを守るために正義感を貫けないことが人生には多々ある。 しかしながら、人の本質は優しい。 だから、それに葛藤しながら人は生きている。 優しさに満ち溢れた物語だ。 横山秀夫にハマルきっかけを作ってくれた1冊。
1投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今更ながら。ミステリーというよりは警察・法曹界のヒューマンドラマかな。嫌いではないけど、この結末のためにこのストーリーというのはちょっと違和感。
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ映画化してましたよね。 ・・・絵面、結構地味な映画になったんじゃないですかねww でもなかなか面白いです。構成が素敵。 一人の男の「半落ち」状態である理由、生き方に抱えている秘密を、色んな立場の人が、色んな角度からのアプローチで、明かそうとしていく話。 ラストは想像つかなくて、でもなかなか、すっきりしつつもじわっと残るような、いい話でした。
0投稿日: 2012.05.30
powered by ブクログアルツハイマー病を患う妻を殺した元・警察官の男が、自首するまでの空白の2日間の謎を、警察、弁護士、検察など、様々な視点から描く。 ラストが切ない。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ本編のストーリーもいいんだけど、それぞれの大人の事情が交差する様がいい。 ドロドロした世界で一番ピュアな感情をいだく犯罪者というギャップ。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
章ごとにプライドの高い?人間があつまってるなあ。最後はもっと複雑な問題を抱えているのかと思ったけど結構あっさり。でもやっぱりポロっときた。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログ読みながら どんどん入り込んでしまった。。。 この本は何度も読み返してしまっている1冊です。
0投稿日: 2012.04.28
powered by ブクログある被疑者の謎を、いろいろな事情を抱えた6人の物語を通して追う構成が新しい。 ただし、最後までわからないので、そんなに複雑なオチではない話をひっぱりすぎ感はあります。 謎の中身はなるほどね~~考えたな、という感じ。 最後はキレイすぎるけど、感動しました。
0投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ刑事、検事、記者、弁護士、裁判官の視点で語られるこの作品。 オチには「こういうことだったのか…!!」と、スッキリしたと同時に感動した。けどもうちょっと色々詰め込んで欲しかったかなぁ。
0投稿日: 2012.04.16
powered by ブクログ様々な立場の人間が様々な立場で主人公梶と向き合うが、結局は梶に惹かれ、みんな彼を助けようとする。それでも梶は謎を明かさず、最後の最後でついに・・・。きれいに落ちて、いい話でした。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ2002年の第128回直木賞候補となるが落選。選考に絡むゴタゴタで著者が直木賞と訣別宣言に至るいわくつき作品。妻殺しを自主した警官が隠し通す何かを巡って警察、検察、弁護士、裁判官が思いをひとつにしていく物語。映画化、TBSでドラマ化されている。個人的には「クライマーズ・ハイ」の著者でもある横山秀夫さんは直木賞作家となっても全然おかしくないと思う。おすすめ。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ良かった。 絶望に打ちひしがれて自分はどうでもよくても誰かを守りたいという「無私」の気持ちがでてます。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログ警察官、しかも現職の警察官が、49才にして犯した罪が妻殺し。彼の性格は温厚で真面目、部下からの信頼も厚かった彼になにがあったのか? あらゆる人物たちが元警察官の梶聡一郎に、『空白の2日間』の真相を迫る。しかし、ついに梶はその口を開けることはなかった。 この理由といのが、実に胸にくる内容で、『人生50年』・・という本当の意味がストンと心に落ちてきました。 ところでこの小説には6人の男の物語が語られますが、この一人一人のその後も気になります。一番気になるのが佐瀬。佐瀬がこだわっているのは息子に対するどんな思い?その影にどんな物語が隠れているのでしょう? 志木さんではありませが、そのストーリーをめくってみたい、と、強く思いました。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログ図書館より。 妻を殺したと自首してきた警察官。その警察官の妻殺害から自首に至るまでの空白の二日間の謎をめぐる小説。 読む前は取調室での密室劇や回想が中心となるのかな、となんとなく思い込んでいたのですが、警察や検察、記者や看守などこの事件に関わる様々な人間の事件への思惑、さらには組織の中で生きる男たちの葛藤がしっかりと描かれています。 心理描写がしっかりしているので重厚な作品でもあるのですが、文体はかなり読みやすく思ったよりもすいすいと読み込めました。この読みやすさで組織の不条理さや圧迫感もきちんと書き込めるのはさすが横山さん!だと思います。 盛り上がりが少なくミステリーとしては少し弱めかな、と思うのですが、この事件をめぐる周りの人々をしっかりと描いた人間ドラマとしては見事に作りこまれていると思います。 妻を殺した警察官の人物像がしっかりとらえきれなかった気がするので、ラストにその警察官自身が内面のことを語ってくれる章が少し読みたかったかな、と思いました。 2003年版このミステリーがすごい!1位
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログ警察官、検事、記者…様々な視点からひとつの事件を少しずつ紐解いていく。 同じ話をぐるぐる回して進めるタイプの作品って私は苦手なのに、読み始めてからぐるぐるタイプの話と気づきました…。なかなか話が進まないのがもどかしくて苦手なんです。 最後にやっと真実が明かされるのですが、意外とハートフルな展開でじ〜んときました。 人の命って生かすことも殺すことも容易いのかもしれないけれど、人を生かす人でありたいなぁ。誰か支えになる人がいれば、また明日も頑張れるよね。 「妻を殺しました」。現職警察官・梶総一郎がアルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ映画のポスターのみのイメージでゆっくり地味な話かと思いこんでたけど、警察、検察、裁判官、弁護士などなどそれぞれの利権だとか争いだとか、最初っからの高めテンションに引きずられて得意ジャンルでもないのに一気読みしてしまった。映画よりも本のほうが絶対面白いとおもう
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ完全に罪を認めているというのに何かを隠している、半落ち。空白の2日間彼は何をしていたのか。警察やら検事やら記者がそれぞれの目線から彼を見ていく、それが面白かった。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログうるうる。一気に読める。主人公を見た人たちの、それぞれの涙の話。 こういうのは下調べが大変そうだなあ。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まぁ、そこそこの話。 映画化されそうな話。 さくさく読める。読みやすい。 縦組織って嫌。組織内だけならまだしも、周囲にとっては国家権力やし。 所詮世の中三角形がまかり通ってるんかな。
0投稿日: 2012.02.21
powered by ブクログこの本は、僕にとって衝撃的だった。電車の中で読んでいたのに、涙が止まらなかった。生きることの美しさ、そして、切なさを感じることができる素晴らしい1冊だと思う。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログなんだか、とっても微妙でした。。。 話に引き込まれることもなく、 だらだらと読んでしまった。 残念です。
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ主人公のおいちゃんが、終始、非の打ちドコロがないホドいいヒトで、そのおいちゃんがヒタ隠しに隠してる個人情報を白日の下に晒すことによって、おいちゃんがどんだけいいヒトかを証明しようとするヒトたちのおハナシです。 まあまあ。主人公のヒトがいいおいちゃんはヒト殺しでブチ込まれてるんですけどね。 飛行機のなかとホテルの部屋の数時間でイッキに読み終えっちまうくらい、先の展開が気になる、全編に渡ってオモシロい作品でした。 ――オチ以外は。 オチがなー、なーんか半分落ちきれてないカンジで残念。 あー。 作品のタイトル「半落ち」って、そういうイミも込みなのかも…。 主人公のおいちゃんがさいごまでいいヒトだったので、もうちょい人間クサいハナシを読みたいと思いました。 http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1703.html
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ図書館で借りて読了。 素直に面白かった。 ラストが若干微妙な感じはしたけど、ラストまでの話は相当に面白かった。 横山さんの作品は、登場人物が一癖も二癖もあり、かつ骨太な人物が多く、そこもまた魅力。警察、検察、司法、新聞社など組織の描写も(毎回そうですが)細やか、かつリアルでそこも物語に説得力を持たせてるように思う。 次はまだ読んでいない、クライマーズ・ハイを読もう。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ元警察官がアルツハイマーの妻を哀れんで殺害してしまう。殺害後に自首をするものの、そこには空白の2日間があった。彼はいったい何をしていたのか。その謎をとく形で様々な人の視点から物語は進んでいく。 切ないが感動的なラストに向かって・・・。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作 請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログアルツハイマーになった妻を依託殺人した刑事が、警察、検察、弁護士、裁判、刑務所の元に身を移される中、その周囲を描いた物語。タイトルの『半落ち』は『完落ち(完全に自分の罪を認めること)』の反語。 落ち着いたいい話でした。読み終わったとき、誇張されていない静かなメッセージが伝わってきた気がします。どの要素に物語の主軸を添えるかは、人によって全然違うんだろうな。自分は結構客観的に読んでしまいましたが。。。 警察と検察の関係、警察と新聞記者の関係、そういった業界の裏事情なんかが書かれていて、そっち方面の話に興味がある人はそういう意味でも読んでみると面白いかもしれません。
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログ映画の CMなどを観てからいつか読みたいと思っていて、研究室の後輩に勧められたので、ならばこの機会にと手に取ってみた。 最後の数頁のために、それまでの各章があると言っても過言では無い本。ただ、一方でいわゆるミステリィと違い、そこにたどり着くまでに「ある男」の周りを巡る人々の葛藤もまた、単独で愉しめる形になっている。 文章は常に事実的で淡白だが、だからこそ最後の感動が際立つのかもしれない。素直に泣きたい人には、おすすめ。
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今思うと安直な結末なのかもしれないし、映画は観ていないくせに、主人公を寺尾聰で想像すると本当に泣ける。 読み終えた後、色々と考えさせられた小説。
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ設定も、途中の展開にもワクワクしたので、結末が少し予想外だった。謎解き要素を考えなければ面白いと思うけど。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ題名や本のカバーから来る とっつきにくそうな印象から 考えるととても読みやすい。 ある事件に関わる人たちが それぞれの立場から行動を起こす ため様々な価値観が見れる点は 面白い。 最後の最後で謎が明らかになるが その設定に納得はいくが 感情移入はできなかった。 謎を早く知りたいと思いながら 読み進める暇潰しの本としては 適当な文献であると思う。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
泣いた。 妻に懇願され妻を殺した警察官、梶。 妻殺害の2日後彼は自首をした。 梶の空白の2日間が気になり、どんどん読み進めた。 梶は誰のために生きているのか。 2日間に何があったのか、誰に逢ったのか。 裁判が始まった辺りから梶を見守る気持ちになった。 彼をそっとしておいて欲しい。 真相がわからなくてもそれで良いと思えた。 寧ろ、この小説は真相を描かないことによって完成されるのではないかと思っていた。 そう思いながら読んだ結末は、これ以上は無い物だった。 たった一人の家族を自分自身の手で嘱託殺人した男は誰のために生きているのだろう。 人は誰しも誰かのために生きていて、誰かがいるからこそ生きていける。 この上なく優しい小説だ。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切なくていい! 男っぽい切なさ! この“半落ち”、直木賞は取ってないんだけど・・・・絡みが面白い。 審査員との確執と読者を思う作者。 偏見があるかも知れないけど、好きになった。 また、他の本も読もう。
0投稿日: 2012.01.13
powered by ブクログ妻を絞殺して、自首するまでの2日間について黙秘を続ける男。 それぞれの立場で事件に関わる人間たちの物語を交差させつつ、 組織と人間などの沢山の問いが盛り込まれ読み応えがあります。 謎解きとしては穏やかですが優しい読後感も好感がもてました。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ元警察官が病気を憐れみ妻を殺害。 素直に自供していたけれど、2日間の行動は黙秘する「半落ち」状態。 やはり最後には感動の結末が待っていて、とても面白かったです。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「致命的な欠点」は読んでもわからなかったし、現実に即している事がミステリーにとって必要とも思えない。そういうことを抜きにして、とても面白い作品。どろどろした管理世界と現場の世界のギャップ、どうして「半落ち」なのか?何が落ちてしまっているのか?を予想しながら、どこで完落ちするかもふまえて読んでみるとなお面白い。 梶に関わる人たちの苦悩。全員が梶の根気に負けるわけだが、そこでどう苦悩したかが、とても共感できるかたちで描かれている。映画化されたわけだが、映画も見てみたい
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ話もキャラクターも良くできていて、オチも気になってすらすら読めた。ただ結末は意外なものでもなかったのがちょっと残念。 2011/11/29読了
0投稿日: 2011.11.29
powered by ブクログ警察内部について詳細に書かれている。 半分しか落ちていない本当のワケについては少し期待外れ。 歌舞伎町にそこまでマスコミがこだわるかどうかも疑問。
0投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
横山秀夫の作品はクライマーズハイと映画の震度0を読んだことがあり面白いんだけど、風呂敷を広げっぱなしな印象。 半落ちもこれらと同じく展開は面白いし、出てくるキャラクターは魅力的なのに、結末は上手く回収していない感じ。決してつまらないわけじゃないんだけど。 各章ごとの登場人物の描写はよても良くてページを捲らせるけど、結局それぞれが上手く絡まなかった。また、梶の空白の二日間の理由も弱いかなーと思う。 警察小説は好きだし、横山秀夫の描く人物像は面白いんだけど、ストーリーの問題で★4つ。
0投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログ2011.11.13 それぞれの組織で働く男たちが、ある事件によって被告と出会う。 被告である梶さんはもちろん、みんな素晴らしい人たちでした。 全員が梶さんを守ろうとした。そんな気がします。 謎の2日間を明かさなかった理由。 判明した時は、若干の肩透かしをくらった気がしましたが、 読み進めていくうちに納得できたというか、梶さんの瞳の優しさが分かったような気がしました。 それにしても青年! 素晴らしい人だという事が一瞬で読みとれました。
0投稿日: 2011.11.14
