
総合評価
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powered by ブクログ2010/05/10読了 イマイチ。 ファンタジーは好きだけれど、こちらは微妙でした。講談社から出版だし、もっと大人も読めるファンタジーかと思ったけれど、そうでもなかった。 出だしの母親の処刑シーンまでは引きこまれたけれど、主人公の性格が内向的すぎるし、進みも遅い。一巻だからなのかさらりとしすぎていて、印象にのこる部分がなさすぎる。 何が話題になっているのか全く伝わらない。つづきが読みたいと思わなかった。うすっぺらすぎて、十二国記が好きな方にはおすすめできない。
0投稿日: 2010.05.11
powered by ブクログ上橋菜穂子の作品に出てくる女性は、影があって一匹狼的な性格造形の人物が必ずいるが、エリンもそんなひとり。賢くて洞察力があるエリンが、王国と真王との間でどういう役割を果たしていくのか、本当ならいっきに読んでしまいたい程の力強さがある物語。
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログ幼いエリンが母と別れ、色々な体験をして成長する物語。子供向けの小説かと思いきや、子供だけに見せるのはもったいない。
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログNHKのアニメで獣の奏者エリンをやってて、原作読んでみようかなぁと思って読んでみた。うーん、「守人シリーズ」のほうが好きかな。
0投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログ物語の序盤で世界観や登場人物が明瞭に設定されていて、ストーリー展開に思わず引き込まれてしまう。続きが気になってしかたがない。
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログこれって「児童文学」とか「ファンタジー」にカテゴライズされる作品なんでしょうか? まあ、KiKi は正直なところ、お仕事のうえでは「セグメンテーション」に拘ったりもするけれど読書習慣の中ではあんまりそれに拘ったことがない(強いて言えばホラーと呼ばれるものはあまり好きじゃないぐらい? 笑)ので、どうでもいいと言えばどうでもいいんですけど、これってひょっとすると「ファンタジー」ではあるかもしれないけれど、「児童文学」ではない作品なんじゃないかしら・・・・・。 もっともそれってこの作品に限らず、上橋作品に共通することなのかもしれませんが・・・・・。 確かに上橋さんの文章には必要以上に難解な言葉は出てこないし、どちらかというと一文一文が短めで読みやすいけれど、扱っているテーマはあまりにも大きいと思うし、短い言葉の一つ一つに実は深い意味が込められている事が多いような気がするんですよね。 特にこの作品においては「他者との意思疎通」というテーマが1つの大きな柱になっていると思うんだけど、「わかった気になる」という悪意ない行為が本質的にはどういうものなのか・・・・は、大人であってさえもなかなか素直には理解しにくいし、自身を振り返りにくいことだと思うんですよね。 この物語ではあえて「獣」との対話の物語が軸になっているけれど、じゃあ「人間同士ならもっと分かり合えるのか?」と言えば「わかった気になっている」に過ぎないことが多いような気がします。 そして、エリンが物語終盤でつぶやく「-知りたくて、知りたくて・・・・」 このセリフにガツンとやられたような気がします。 人は多くの場合、最初のうちは「相手を知りたい」というどちらかというと謙虚な気持ちからスタートする他者との関係性の中で、どの時点からなのかはよくわからないけれど「知りたくて、知りたくて」が「知ってほしくて、わかってほしくて・・・・」に変わっていってしまう生き物のような気がするんですよね~。 (全文はブログにて)
0投稿日: 2010.04.26
powered by ブクログまだ読み始めですが、電車の中でうっかり涙ぐんでしまい、「これは家で読む本だわ!」と実感。 久々にマンガ以外の本で泣きました。エリンが切ない。。 あっという間に読み終えました。 エリンの、いい子なだけじゃない、ちょっと気の強い頑固な面も出てきて、この先が楽しみです。 さっそく王獣編に突入します!
3投稿日: 2010.04.16
powered by ブクログ物語の最初に、事件が起こり主人公エリンの母が処刑されることになります。 エリンは助けようとしますが、結局助けられず・・・ そこから話が展開していきます。 守り人シリーズも面白いと思いましたが、こちらも好きになりました。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログあなたの気持ちが 知りたくて、知りたくて。 わたしも、 あなたの気持ちが 知りたくて、知りたくて。
0投稿日: 2010.03.22
powered by ブクログ寝るのを忘れて読みふける、なんて いつ以来だろう。 物語の世界に引き込まれてしまった。 2巻を読み終わると同時に(単行本だが) 3巻と4巻を注文してしまった! まだ、物語の続きが読める幸せを噛みしめてます。 このタイミングで単行本出すの反則やん、と思いつつ。
0投稿日: 2010.03.22
powered by ブクログ母を亡くした幼い少女エリンのお話。 上橋さんのこーいうファンタジー好きです!! エリンが純粋でかわいい!
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログすっごくはまります。 アジアっぽい設定の国。 ファンタジーなのに本当にどこかにこんな国があるんじゃないかと思わせる文章力はすごいです。 エリンの成長が気になります。
0投稿日: 2010.03.07
powered by ブクログこんなに壮大で力強いファンタジー小説に今までであった事がない。 世代を超えて愛される本だと思う。 子供が産まれたら、必ず読ませるだろう。
0投稿日: 2010.03.03
powered by ブクログ闘蛇編と王獣編を読み終わった。本当にすらすら読めた。 王獣編でいったん終了らしい。最後感動した。 アニメより原作のほうがおもしろい。
0投稿日: 2010.03.02
powered by ブクログこの方の本は、とにかく読むしかない。 漫画やアニメの出来が悪いとは言わないけど、映像を想起させる力が文章に宿ってるので、やはり文を読むしかないのだ。
0投稿日: 2010.02.25
powered by ブクログ脳内のイメージを崩さないためにアニメは絶対見ないと決めた。 あまりファンタジーを読まない私でもはまれた、貴重な作品。
0投稿日: 2010.02.18
powered by ブクログエリンを巻き込む哀しいドラマや 彼女の聡明さや"霧の民"故の神秘的な魅力もさることながら 一番に惹かれるのは、決して人と解せない獣たち。 竜の様な姿で水の戦に活躍する闘蛇も、 神聖な真王の権威の象徴として庭に住まう王獣も、 人に飼われている、という感じじゃない。 彼らの心情描写が有るわけではないけれど、 たとえ人の手の内にあっても決して 心を通わせない孤高さと神聖さが眩しい程読みとれた。 壮大な冒険や戦乱でなく、 生き物との接触を中心に身近な日々が描かれるのが ファンタジーなのに気構えず読めて新鮮。 母を失ったエリンが蜂飼いの仕事を通して、 生き物(蜜蜂)のあり方や合理的な生き方を 自然に学びとっていく過程は、蘊蓄とまでいかないが、 なるほど!と知的な面白味がある。 まだ、エリンが"獣"にやっと触れ出したプロローグ的な一冊。 どんな規模で話が膨らむか分からないだけに楽しみ。
0投稿日: 2010.02.17
powered by ブクログぐいぐい読ませる面白さ。 緻密な描写で、場面がヴィジョンとして浮かんで後に残る。 とにかく、女性が凛々しく格好いい。
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログ幼い頃の経験から、心に秘密を抱えて生きていく。 誰にも甘えることができない、無理に大人になっていく その姿に、さまざまな感情が湧き上がる。 でも、彼女の芯のある生き様に、ああ自分もこうでありたいと おもった。
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログアニメ化されていたり色々なところで紹介されていたりで気になっていた。読んでみると、思ったより読みやすく引き込まれる。闘蛇編はリランの世話を始める辺りまで。
0投稿日: 2010.02.04
powered by ブクログ守人シリーズよりもかなり引き込まれた。講談社文庫でしか読んでいないので、まだ完結編まで読んでいないけど、続きが気になって仕方がない。
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログアニメではまって、書店で立ち読みで済ませてしまった あらためてじっくり読みたいな アニメ7話は初回で落涙、再放送で滂沱、再々放送で号泣と、段々進化を遂げております 原作だと7話から始まるんだよねー…
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログNHKのアニメで見て興味がわき読み始めました。 途中からみたので読んでだいたいわかった気がします。 まだアニメのところはでてませんでした。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ面白い!上橋さんの書くファンタジーは、読んでいて安心できる。読みやすいが、大人にも十分満足できる内容のはず。
0投稿日: 2010.01.26
powered by ブクログ江崎の個人的趣味です。ファンタジー小説です。 小中学生向けと侮ること無かれ。むちゃくちゃ面白いです。ゲド戦記とかはまった方、是非。そんで僕と話しましょう。僕はまだ一巻しか読んでいないのでネタばれはしないで下さいね。 ・・・だったら自分の本棚に置け、って言う話ですが。 ちょっとだけ研究に関係するかな、と思って紹介します。 この本(1)政治的な獣っていう、資源研究(風)の視点と(2)大学の「知」の還流って言う2点で、考えるところがあると思うんです。 まず一つ目ですが、この小説に出てくる王獣と闘蛇っていう獣が出てくるんですね。どちらもすごく肉体的に強くて、戦争に使われる「兵器」であり、平常時には王様の「権威の象徴」でもあります。そして、これを飼育する人々にとっては「(生きるための)手段」であるわけです。 ま、これが時代を経るごとに変わっていくわけですが・・・獣に様々な意味が付与されているというわけです。ちょっと興味深くないですか??? で、二つ目。大学の知をどうアウトリーチしていくかと言うことです。実は著者の上橋さんは河村学園女子大学の先生でいらっしゃいます。専門は文化人類学で、フィールドはオーストラリア(アボリジニ)です。 (参考URL:http://www.kgwu.ac.jp/faculty/kyouin/kyoikugakubu/jidou_uehashi.html) この本も、よく読んでみるとそんなモチーフがたくさん登場します。そして何よりも、主人公の行動がすごく人類学の研究者風な部分が多々あります。(詳しくは読んでからのお楽しみということで)ひょっとすると、こういう本を読んで社会科学に興味を持ったりするのかもしれません。 そして、いきなり一般的な話に飛躍しますが、僕がすごく不思議に思うのはなんで人文社会学系の人たちというのは研究をもっと一般にわかってもらおうとしないのかなあ、ということです。新書が出ている、と言えば確かにたくさん研究論文を薄めたような本が出ていますが、それでは届かない層はきっといるはずです。上橋さんのように小説とまで行かなくとも、もっと他の表現方法があるのかなあ、と思いました。 自然科学の分野ではサイエンスコミュニケーションが最近一部(東大だと工・理・教養)学部ですごく盛んに言われているのに比べると、すごく貧弱です。 話がとっちらかってきたので、辞めます。 -江崎
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログ2巻までは読みました。 面白くてどんどん読んでいったけど、読後しばらくたってみると印象が薄い…。 リランと仲良くなるところはこっちも一緒にワクワクして楽しかった。 全体的に暗めでクヨクヨしているところがまたじれったかったりもして。
0投稿日: 2010.01.08
powered by ブクログ【あらすじ】 リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。 【感想】 上橋さんの作品は友だちに薦められて『守り人』シリーズから読み始めましたが、こっちのシリーズが好きです。
0投稿日: 2010.01.06
powered by ブクログ私、上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズも大好きで、この本もすごく気に入りました。 「獣の奏者エリン」のアニメも見たんですけど、お母さんとエリンが引き離される場面、涙が溢れて大変でした。 正直な話、私は母を、なんていうか、エリンほど大事に思ってなかったから、自分がこんな風に母に接してたら、申し訳ないかなってちょっと思いました。認めたくないですけど。 霧の民の血、瞳の色を理由に、エリンが偏見の目で見られるのは、すごくむかつきました。 でも、私もそうするでしょう。自分とは違う人を軽蔑しないとは保証できません。 悲しいけど。そんな自分が嫌だけど。 あぁー、まだまだ、思ってることいっぱいあるのに言葉にあらわせないっ。
0投稿日: 2010.01.05
powered by ブクログ上橋氏の獣の奏者シリーズ第1作。 名前の通り、「獣」が大きな要素を占めるファンタジー。 主には、王獣と闘蛇ですね。 世界観は守り人シリーズに近い感じです。 動物ものはとっつけるかなぁ?という理由で、 文庫が出るまでしばらく様子見してました。 主人公のエリンが母と別れ、蜂飼いのヨハルに育てられ、 獣ノ医術師になるための舎に入って王獣・リランの世話を はじめるようになるまで、が描かれています。 最初のシーンを除くと、ほのぼの温かな雰囲気の場面が多いです。 蜜蜂と女王蜂の関係は、荻原氏の「西の善き魔女」でも取り上げられて いたけれど、こっちはもっと詳しく描かれてます。 エリンが妙に良い子過ぎるという一点を気にしなければ、 かなり面白いです。
0投稿日: 2010.01.03
powered by ブクログ幼くして母を失った「闘蛇衆」の娘エリンが、様々な苦難を乗り越えて成長していく。しばらく以前に娘に買い与えたものを、強奪(借用?)して読む。娘に「ちょっと読ませて」と言ったら、「あぁ、ちょっとなら貸してあげてもいいよ〜」などと言いつつ渡してくれた。1〜2ページぐらいしか読んでなくて、ほっぽらかしてたくせに〜。ムキー!。・・・コホン。タナゾー諸先輩に大変好評なようなので、遅ればせながら、どれどれと読み始めたところ・・・、あ゛あ゛あ゛あ゛〜!不幸な身の上にもかかわらず、なんて健気かつ聡明なのだぁ〜、エリン〜!ジョウンさん〜、あんた良い人だぁ〜!うるうる・・・・・。
0投稿日: 2009.12.28
powered by ブクログ上橋さんの素敵な世界観がたまりません。 特に獣の奏者は裏付けされたリアリティがあるから、 ファンタジー苦手な人でもいけるかも。
0投稿日: 2009.12.17
powered by ブクログ学者としてのフィールドワークが作品に生かされているのを強く感じる。 子供向けファンタジーの枠を超えた、深いテーマ性を感じさせる。
0投稿日: 2009.12.06
powered by ブクログアニメは知っていましたが、手に取ったきっかけは何と言っても表紙。とても綺麗で、正に一目惚れです。 内容はエリンという少女と周りの人たちが、色々あって成長していく物語です。…こう書いてしまうと実も蓋もないですが(笑)
0投稿日: 2009.12.03
powered by ブクログ子供向けっぽい内容だけど、十分に感動できる作品。文章も難しくなく、ファンタジー物でありがちな世界設定が小難しいこともなくて楽しめた。リランとエリンが次でどうなるのか非常に楽しみです。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログ[2009.11.25]精霊の守り人シリーズが良かったので、獣の奏者も読み始めた。まだ登場人物がそれぞれバラバラで繋がってこないので、2巻目が気になる。図書館の予約待ちが多いので、しばらく空いてしまいそう。
0投稿日: 2009.11.25
powered by ブクログ「いいかエリン、人と獣のあいだには大きな隔たりがあるということを忘れるんじゃないぞ。 トッチは気の良い雌馬だ。おまえにも、おれにも馴れている。家族みたいなものだ。 だが、たとえば、スズメ蜂に刺されて、その痛みで動転したりすれば、暴れた拍子に、一撃でおまえを蹴り殺してしまうかもしれんのだ。 人であれば、スズメ蜂に刺されて動転したって、仲のよい子どもを蹴り殺したりはしないが、馬には、そういう配慮はないんだぞ」 不思議な感覚に囚われて、エリンはジョウンの言葉を聞いていた。いま、ジョウンが言ったことは、かつて母に言われたことに、よく似ていた。
0投稿日: 2009.11.24
powered by ブクログ続く王獣偏。アニメはここで終るのでしょうか? このあとまだ 探究編と完結編があるけれど。 続きが早く読みたいが、まだ文庫本が発売されてません。 早くだしてくだい。 単行本は高いので。
0投稿日: 2009.11.23
powered by ブクログ読みやすいけど、そんなに面白くもないかなぁと印象だったこの本。 しかし1巻目の終わりあたりから話が動き始め、そこから少し面白くなってきて。 続きが気になり、買わないかもなぁと思っていた王獣編も買ってしまった。 この闘蛇編で丁寧に語られているからこそ、読者がエリンと成長を共にしてきたからこそ王獣編がより面白く感じられるのだと思う。 ぜひ王獣編も併せて読んでみてください。
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログ小3で、DQとFFにハマったわたし。それからSWとROTR。 わたしはずっと、ここではないどこか別の世界に恋焦がれてる。 活字が苦手だったわたしが、 「ファンタジーの小説が読みたい、はずれ無しのやつ」 と、注文をつけて、活字好きの友人から借りて読み始めた。 話は少女期から始まるのだが、 「やけに利口で物分りのいい少女」に「ハリポタ的な試練とか恋とか」始まっちゃうんじゃないの?と、思ってしまった。 ほら、ハリーみたいに、優秀な生徒が学校に入って、校内で起こる難事件を解決しちゃったりしてさ。(こんな風に書いているけど、ハリポタLOVEです) ところが、学生時代はすっ飛ばして、エリンはもう卒業を迎えてしまう! あれれ。 続きは2へ続くのである。
0投稿日: 2009.11.19
powered by ブクログおとなになってから何となくファンタジーを読まなくなったけれど、この人のものならきっと面白いだろうなと思った。(バルサのシリーズが好きだったし) 思ったとおり。 ファンタジーが嫌いな母も読み始めたので少しびっくり。
0投稿日: 2009.11.15
powered by ブクログ世界観がとてもすきです。すぐに引き込まれました。 挑戦してみないとわからない、誰にでも学ぶ場所はある、当たり前のようで大事なことがたくさん描かれています。
0投稿日: 2009.11.14
powered by ブクログ「エサル師は、あんたが霧の民の血をひいとることは無視せぇって、おっしゃったけど、それは無理やんなぁ?違うところがあったら、気になるんが、人ってもんやん。わたしはなぁ、無視するんじゃなくて、その違いを、勝手に悪い意味にとるような、くだらんまねはせんって、はっきり伝えることのほうがずっと大事だと思うん」 探求編と王獣編を借りれたので、せっかくだからこの闘蛇編から読もうと奮起。 何度読んでも、エリンと母親の別れる場面では涙がこぼれてしまうし、その後のジョウンのところで見せるエリンの健気さには切なくて堪らなくなる。 本当に物凄い物語だと、改めて気付かされる。 その気付きはもしかするとこれから起こるであろう事を知っているからこそ、気付いたことなのかもしれないけれど、この世界の素晴らしさはこの闘蛇編の時点で確立されているのだ。 物語はまだ序章に過ぎないのに、この物語の中での躍動感は私の身体にまで伝わってくるようだった。 【10/28読了・再読・個人蔵書】
0投稿日: 2009.11.11
powered by ブクログ凶暴な蛇、闘蛇を育てる村で生まれた少女エリン。彼女の母ソヨンはある日、国の軍機大臣である大公の宝<牙>十頭を全て死なせてしまう。罪に問われた母ソヨンは処刑されてしまうのだが、母を助けに追ってきたエリンの危機を救うため、ある禁じられた大罪を犯すことを決意する。 闘蛇に乗ってなんとか難を逃れたエリンだったが、そこに母の姿はなく……。蜂飼いであるジョウンに助けられ、ジョウンのもとで幸せな日々を送り始めたエリンはこの後、数奇な運命に大きく揺さぶられることになる……。 印象に残ったところに付箋を挟みこんでみたのだが、かなりの枚数になった。 この物語のテーマは母と子である。特に子の視点から紐解いていて、亡き母の想いを一生懸命に捉えようともがくエリンの姿が健気でならない。また、悲しい別れを強いられたエリンだからこそ、王獣の悲しみに呼応できたのだと思う。だから軍事として王獣を利用しようとする国家はエリンの優しさなど全く理解できないのだ。 文中のエリンは確かに頭脳明晰で沈着ではあるが、感情に振り回される描写が多く見られている。人の注意を聞かずに蜂に触ってしまう、王獣に笛なしで近づくなど、好奇心旺盛だが明らかに自分の身を考えていない。度が過ぎている。こういう面にエリンの野生としての本能のようなものが伺える。母を見殺した祖父をエリンは屑同然と罵る。確かに憎むべき存在であることは間違いないが、やや自信過剰な発言である。明確な悪意が感じられる。幼稚な面もあると言えばある。 エリンは思ったことを思ったままに露わにする。感情表現の素直な少女に読者もまた素直に共感できるのではないか。
0投稿日: 2009.11.05
powered by ブクログ上橋菜穂子の獣の奏者を読みました。王獣と心を通わせることが出来るようになってしまった少女エリンが主人公のファンタジー小説でした。戦争で役に立つ王獣を扱うことができるエリンは政治的な陰謀に巻き込まれてしまうのでした。物語に勢いがあるので、あっという間に読み進んでしまいます。上橋菜穂子の描く女性は芯がしっかりしていて魅力的なので、つい引き込まれてしまいます。猛獣である、王獣や闘蛇が現実味を帯びて描かれているのも物語としての完成度を高めています。エンディングがどうなったのか、はっきりしない形で終わってしまうのですが、続編が書かれているということなので、文庫になるのを気長に待つことにしましょう。
0投稿日: 2009.11.03
powered by ブクログ4部作の前半「闘蛇編」と「王獣編」が文庫化されたので迷わず購入! 上橋さんの作品は「守り人」シリーズも読んでいたので、新しい本に出会えてワクワク。 決して人と心が通じないと思われていた崇高な獣「王獣」と心を通わせた少女エリン。 幼いエリンが、母を処刑され、命からがら逃げていった先での人々との出会い。 そして、自分の隠れていた才能に気づき、 それがもとで王国をひっくり返すような大事件に巻き込まれていく・・・ エリンがとにかく良い子で不憫で・・・途中何度もぐっと来る場面が! 最後まではらはらドキドキで、 特に後半が一気に盛り上がってよかった。 王国の謎が解明されていくあたりは、さすが!と思う。 作家さんてすごいな。 早く続編も文庫にならないだろうか・・・
0投稿日: 2009.11.01
powered by ブクログおもしろいーっ!!!最近読んだ本のダントツ。 守人シリーズも好きだけど、こっちのが好みかも。 しっかりした人物像と心情描写、情景描写がきっちり描かれているから、エリンと一緒にいる気分になれる。 エリンの物語はまだ始まったばかりだけど、少しづつ、でも確実に成長していくエリンをみているのはワクワクする。 Ⅱ王獣編も同時購入しておいてよかった~。 (2009.10.31) 再読。 久々に読み直してみたらまたしても止まらない!同じところで泣きそうになったり、笑ったり。一度目では気付かなかったこともあったりとおもしろさ再確認。やっぱり大好きだなぁ。
0投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ10歳の少女、エリンの波瀾万丈の物語。この「闘蛇編」だけでもエリンの人生は二転三転します。それだけでもお腹いっぱいな感じではあるのですが、「闘蛇編」はやっぱりはじまりの物語なんだなと思います。霧の民(アーリヨ)、闘蛇と王獣、真王(ヨジエ)と大公(アルハン)。謎は投げかけられたばかり。そしてエリンの物語もはじまったばかり。先が楽しみです。
0投稿日: 2009.10.28
powered by ブクログ一気に最後まで読みました。 また、いいところで終わるので、許されるなら完結編まで一気読みがしたいです。
0投稿日: 2009.10.28
powered by ブクログ豊田市への日帰り出張のお伴に持参。出張するときは荷物を軽くしたいので文庫本を持っていく。普段は滅多に手を出さないジャンル。ひとまず感想。あまりよく分からなかった。もちろん話しは分かったけど面白い話なのか、どうということもないのか。千と千尋みたいに龍に乗っている女の子のイメージが前半、中盤はオンジに育てられるハイジ、終盤はホグワーツに入学したポッターみたいに、全部どっかで読んだような話しだったけど・・・どうなんだろう。2冊目は読んでみよう。文庫だし。
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ最近読んだ中では文句なしに最高。 人と獣のあり方、国と国の利害関係、親子愛、自然の凄さ・・・ ファンタジーとして現実から一歩引いたところだからこそ 物事の本質が描かれてる気がした。 アニメも見てみたいと思った。
0投稿日: 2009.10.21
powered by ブクログ作者が文化人類学者であることを意識して読む。気になったキーワードは、母系制、匂い、混血、夢、礼など。ほかにもあっただろうけど。特滋水の効能と副作用は、再帰的近代を思わせる。それから、これは深読みにすぎるだろうけど、エリンとリランのかかわりを読んでいるうちに、まるで異文化の人間同士のやりとりを描いているような感覚に陥った。 アニメから入った作品だが面白かった。続巻もすでに購入してあるので、すぐにでも読みたい。
0投稿日: 2009.10.20
powered by ブクログファンタジー苦手な人でも読めるとの前触れ。 なるほど、アボリジニ研究者である筆者の知識が反映されたらしい世界観もあって 興味深く読めました。 主人公に特殊な能力があるというのがファンタジーの王道っぽい。
0投稿日: 2009.10.18
powered by ブクログこれを読み終わった後には続きが気になって2がすぐに読みたくなった 久しぶりに面白いファンタジーを読んだ気分
0投稿日: 2009.10.13
powered by ブクログ面白かった。 私にとってこの作者が読みやすいのは、使われている単語が漢字で表記されているからだな、と思う。 勿論、話自体が面白いからこそではあるけど。
0投稿日: 2009.10.11
powered by ブクログ龍に似た姿を持つ凶暴な生き物、闘蛇を操り戦場を駆ける闘蛇衆の村に生まれた少女、エリン。 母を失った幼い彼女が、傷ついた王獣の子リランに出会うまでのおはなし。
0投稿日: 2009.10.09
powered by ブクログいまさらながら読破。 日本人の描くファンタジーは敬遠していたけれど……なかなか面白かった。 生きものと少女エリンとのかかわり、人間の欲がえがかれる壮大なファンタジーだけれど、1人の少女の視点から描かれているので、壮大なのに感情移入しながらさらさら読める。
0投稿日: 2009.10.08
powered by ブクログ上橋菜穂子の本は、守り人シリーズがすきなので、こっちも読んでみた。 今NHKでアニメもやってるみたいですね。 人と獣の違いはなんなのか。人と獣はわかりあえるのか? というのがテーマなのでしょうか。 ファンタジーにありがちな優しいお話ではなく、凄く現実的で厳しい物語です。 でも、実際のところは人と獣って、ある程度はわかりあえるし心も通わすこともできるけれど、絶対にわかりあえない部分もあると思う。 だからと言って、動物が好きなことに変わりはないけれど。。。 終わりが唐突な感じがして、ちょっと物足りない。 。。。と思ったら、続編が最近単行本で出たみたい。 また読んでみようと思います。
0投稿日: 2009.10.08
powered by ブクログ子供向けの物語って事でしたが、なかなか エグイ部分もあります。 しかし、多くの人に評価されるだけあって、 一気に読めてしまう面白さが有りますね〜
0投稿日: 2009.10.04
powered by ブクログ大公領の村に住む少女エリンは、亡き父が闘蛇という獰猛な生き物を管理する闘蛇衆。 緑の目の母は「霧の民(アーリョ)」と呼ばれる血族を捨てて嫁いできた異民族。才能を買われて獣ノ医術師になっていたが、ある時、闘蛇の死の責任を問われて処刑されることに。 崖から投げ落とされた母を助けようとしたエリンだが… 川を流され、命を救ってくれたジョウンという蜂飼いの初老の男性に教育される。 ジョウンのかっての学友エサルが王獣保護場の学舎で教導師長になっていた。 エリンは学舎で学ぶことになり、王獣の子に出会う。 2006年11月、単行本発行。
1投稿日: 2009.10.04
powered by ブクログリョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する…。 登場人物の造形の深さ、描かれる世界の広さに圧倒される。「精霊の守り人」シリーズとは、また違った魅力が溢れていて面白い!
0投稿日: 2009.10.03
powered by ブクログ精霊の守人とは違った感じでした。 中国風ファンタジーな感じは似ていまたが・・・。 個人的には獣の奏者の方が好きです。 メインがエリンと獣の話だからだろうか。 あんまり人間の話がないから(笑) 闘蛇編は過去編とも言う感じでほぼ一冊ですが闘蛇もあんまり出てこない気がします。 あえて言うなら幼少期編です。
0投稿日: 2009.10.02
powered by ブクログ耳慣れない言葉もすぐに馴染んで、物語に引き込まれる。 それぞれの立場で、それぞれの信じる道を行く。 どんな世界でも、どこにつながっていくとしても。本質は変わらない。
0投稿日: 2009.09.29
powered by ブクログNHKアニメで放映中だそうで、知りませんでしたが、本屋さんで山積みになっていたのは、そういうことでしたか。。。 権力争いの世界からは一線を画した職人階級の中でのお話というスタンスを取りながら、最後には悪の権力を打ち倒すという展開になっていくんだろうなぁ。。。という予感。 とりあえず、次巻を早速注文しました。 そういえば、ファンタジーといえば「十二国記」を思い出してしまいましたが、あちらも女流作家でしたねぇ。 (2009/9/23)
1投稿日: 2009.09.26
powered by ブクログたなぞうに登録してよかったなぁと思うのは、おもしろい感想を書くなと思っている人が、自分が絶対読まないジャンルの本の感想を書いていて、それを読んで「へえ〜、読んでみようかな」と思えるところ。 この本は、まさにそんな出会いでした。 普通なら、絶対手を出さない分野。そもそも海外モノ・カタカナの名前モノが苦手で、ハリーポッターを読めたのが驚異なほど。 日本人が書く海外もの(ヒロシは赴任先のローマで美しい女性と出会い(なんじゃそりゃ)…みたいなの。)も好きじゃない。 だけどこれは、違和感なく読み始められたなぁ…。 最初っからもう引き込まれてしまった。 続きがどうなるのか気になって、あっというまに闘蛇編、読んじゃった。 これ、闘蛇だとか王獣だとか、書かれ方によっては(ワタシ的には)絶対「おもしろくない!」と思うような内容になるかもしれないけど、全然そんなことなかった。 もう、王獣編も買ってある。 早く読みたい。 これ、アニメ化されてるってのは、NHKでやってる「獣の奏者エリン」ってやつなのね。 子供が時々やっていると見ていて、「そんなの、途中から見てわかるの?」なんて私も横目で見つついっていたアニメだ。
0投稿日: 2009.09.20
powered by ブクログ文学小説とファンタジー系ライトノベルの中間くらいの作品だろうか。 獣の奏者の前編とも言うべき闘蛇編は、様々な伏線を含みつつ、少女の真っ直ぐな成長とあたたかい時期が書かれている。 この巻の切り方がどうにも心憎い。今からまさに波乱が幕開けるという、凪の中にひとつ波を見たようなところで終わっている。 筆者の他の本が好きなら、躊躇わずに、一緒に王獣編も買うことを勧める。
0投稿日: 2009.09.15
powered by ブクログ今NHKでアニメ放映中の作品です。 アニメではまり原作本を手にとりました。 物語の展開が本だととてもはやく感じられて スラスラ読むことができました。
0投稿日: 2009.09.13
powered by ブクログ「精霊の守人」ですっかりファンになった上橋さんの「獣の奏者」。アニメの予告を見て気になっていたのだが、どうせ読むなら一気にと積んでいてようやく読めた。う〜ん…相変わらず深い。そして面白い。民俗学がよ〜〜〜く練り込まれていてまるでどこか伝説の国の民話か歴史書を読んでいる気分になる。獣と人、その決して越えられない一線を超えた者に降りかかる過酷な運命。人の欲と戒めが更なる欲望を呼び寄せる皮肉。純粋であればあるだけ利用されやすく、権力というものはまさに魔物だなあという事を痛感させてくれた。さてと、続きもぜひ読まなくちゃな〜☆
1投稿日: 2009.09.13
powered by ブクログ現在、読書中の2冊目。 今、NHKでアニメ版の同作品が放映されている作品。 表紙が目を引く一冊。 おもしろいのかといえば、かなり謎。 あんまり文章が好きな文体ではないので、なかなか進まない。 このまま放置か??
0投稿日: 2009.09.10
powered by ブクログ上橋菜穂子さんの作品はどれも好きですが 獣の奏者もとても好きです。 主人公の葛藤がリアルだなと思います。 獣と人間の共存や、人間に育てられる獣の扱いの難しさなどが 現実にも言えることなので動物を飼育したことのある人が読むと頷けるんではないでしょうか。
0投稿日: 2009.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アニメになってるのは知ってたのですが、アニメになっちゃうとなんとなく、読む気がせず・・・でも、読み始めたら、ぐんぐん引き込まれ、次が読みたくて仕方なくなってきました。謎が謎を呼ぶというかんじで、知りたいことがいっぱい。すごい才能だなあ。図書館で、続き借りて読もうかな。
0投稿日: 2009.09.07
powered by ブクログ文庫になって我慢できなくなって・・・。面白すぎます。 予想はしていましたがお母さんの退場がちょう早いです。 あと、エリンの優秀っぷりが見ていて爽快。
0投稿日: 2009.09.06
powered by ブクログキャラクター、描写、ストーリーすべてにおいて魅力的。最初のページを読んだ瞬間からその世界に入り込んでしまいました。
0投稿日: 2009.09.06
powered by ブクログただ動物と触れ合うだけだったならば、ここまで感動はしなかったかもしれません。 少女エリンは、動物ではなく、まず小さな蜜蜂と触れ合うところから始まります。 とても賢くて、大人びていると感じるのに、何故か、大人とは感じることが出来ない、不思議な人です。
0投稿日: 2009.09.02
powered by ブクログおもしろかったーーー! なすこにお薦めされて、実習が始まったころ買ってたのに、読み終わったのは8月末です… 本を読む時間がなさすぎた!! 上橋菜穂子の本を読むのは、たぶん…高校生以来?? 守人シリーズが最初で最後だったような…なんせファンタジー自体が久しぶりです。わくわくしたあ〜〜 エリンが本当にいいキャラクタ!! エリンのように物を見て学ぶことができたら、きっと世界に対する見方が変わると思う。 ファンタジーだし、似たような名前が多いし、耳慣れない言葉が多いし、読むの大変かなあと思っていたけど、まったくの杞憂。 名前と人物が面白いくらい頭に入ってくるし、専門用語も適度にあるのでスピードダウンするどころか世界にどっぷりつかれます。 絶妙な感じ。
0投稿日: 2009.09.01
powered by ブクログアニメを観てエリンが何を考えているのかが気になって(アニメはモノローグが無さすぎるので)手に取りました。ヌックとモックがアニメオリジナルキャラクターだったなんて…!!!トムラ先輩の描写がアニメと原作全然違う!!笑
0投稿日: 2009.08.31
powered by ブクログアニメを観ながら、ずっと文庫化を待っていた。 が、原作とアニメには色々な違いが…。 ザジ的には、アニメの方が感情移入しやすいが、原作の方が心にずっしり来る。 変わらないのは、どちらも「面白い!」と言うこと。
0投稿日: 2009.08.29
powered by ブクログ守人シリーズよりこっちのが好きかも。動物ネタはついついネコと重ね合わせて読んでしまいます。うう。会話をする動物は知りませんが、犬猫辺りは言葉というか感情のやりとりはしますね。
0投稿日: 2009.08.29
powered by ブクログファンタジーが大好きですが、良いファンダジーって、なかなか出逢えない。 これは、良かっです!素晴らしかった! ファンタジーって、何がいいって、 どんなジャンルよりも人物を魅力的に、リアルに描かなければならないと思う。 本当に感情移入させられて、 ドキドキしたし、涙して、出逢えてよかった物語です。
0投稿日: 2009.08.25
powered by ブクログお話の始まりからエリンと一緒に「おかあさーん!!」な気分でつらいし痛いし。 「おじさん」と暮らす日々が上下巻通していちばん穏やかで幸せな時だったのかも。
1投稿日: 2009.08.23
powered by ブクログ文句なく面白い。 冒頭から惹き込まれあっという間に読み終えてしまった。 裏切られない展開には安心できる。
1投稿日: 2009.08.23
powered by ブクログ「守り人」シリーズを読んでて、こっちのほうは文庫にならないかなあと思っていたら、「本の雑誌」にこの本の続編のことが書いてあって、で、この本も文庫で出たって書いてあったので、そのまま文庫売り場へ直行して購入。アニメにもなってて、よく見ると昨日もテレビでやってましたね。 リョザ神王国。闘蛇村に獣ノ医術師の母と暮らす暮らす少女エリン。ある日、闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。死地を逃れ孤児となったエリンは、蜂飼いのジョウンに助けられて暮らす内に、山中で天を翔ける王獣と出合う…、というところから展開するお話。 いきなり戦闘用の獣である“闘蛇”なる生き物が登場したり、全く作り事の世界であるにも拘らず、山の碧さ、河の蒼さ、岩房の暗さ、花の明るさ、闘蛇の匂い、王獣の鳴き声、くっきりとその情景が目に浮かぶような描写に、自然とその世界に引き込まれる。 何より、過酷な境遇の中でも、生き物は、なぜ、このように在るかを知りたいという果てしない問いかけの中で、自分が探しているものを見出そうとしていくエリンの慎ましく行き届いた生き方と逞しく強い意志の好ましさ。『自分は母のような人になりたかったのだ』と母と同じ獣ノ医術師を目指すことになったエリンが、あの音に気が付き、王獣舎の外へ飛び出し、以下、次巻!
1投稿日: 2009.08.23
powered by ブクログリョザ神王国。 闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、 闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。 母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに 救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。 苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。 (「BOOK」データベースより)
0投稿日: 2009.08.17
powered by ブクログ出たーーー☆★☆上橋作品、日本語ファンタジーの金字塔! またしても発売日に見つけて即買い。やっぱ呼ばれてる、私(笑) 今回は、獣(遠い他者)に向かってひたすらに思いを伝えようとする 人(ヒト)の姿を描いた作品。NHKでアニメ化されてます。 ⇒http://www3.nhk.or.jp/anime/erin/ この人が書くもの、子供向けファンタジーじゃないよね。。。 戦ってても、悔恨があっても、単純に善と悪に分けられない。 これ日本人だからこそ描ける構造じゃないかなあ。 ジブリとか、ガンダムとか、ね。 音と肌感覚の描写、民俗文化の要素、政治的要素の描写が秀逸。 アボリジニ研究と世界各国でのフィールドワークが生きてるのかなあ。 国と国、民族と民族、人と人の間で 利益・暴力・悔恨・愛情・信頼が絡み合って、 其々の立場だからこそ感じる葛藤や苦悩があって、 皆その人が出来るベストの選択をしてるんだよなあ。。。 この物語でも、現実でも。 作者は、その気持ちの色や手触りを、つかみ取るように出してくる。 母国語でこんな物語を読めて良かった。
0投稿日: 2009.08.12
powered by ブクログ非常に読みごたえがあり、大満足!主人公エリンと王獣リランの絆の持って行き方にやられた!と思いました。そして背後では掟の謎や国家を巡る政争など、深み十分。続編の3・4巻が文庫になるのは数年後。待てない・・・!
0投稿日: 2009.08.12
