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隠蔽捜査(新潮文庫)
隠蔽捜査(新潮文庫)
今野敏/新潮社
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総合評価

453件)
4.1
141
204
69
7
2
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    昔は大好きだった警察小説。久しぶりに読む今野敏氏はやはり最高である。主人公の竜崎氏の徹底した合理主義っぷりがいい。ところが息子のヘロイン煙草の件で思考エラーを起こす様子は、人間味が出ていて愛されポイントだと思った。部下の谷岡氏から思わぬ尊敬を得ていたことを知り、冗談を言ったり笑顔を見せたりするようになったところは読んでいて微笑ましい。余白のある愛されキャラに加えて、警視庁と警察庁間の確執や縦割り社会のジレンマなど、警察小説らしさがギュッと詰まった楽しく読める一冊だった。 以下、本書より抜粋。 「捜査本部の部屋、汗とタバコと、緊張した人間が発する独特の臭気。」 「人間、いざというとき、なかなか冷静になれないものだ。だが、大切なのは冷静になったときの対処の仕方だ。いかに善後策をすみやかに講ずることができるか。それで、ダメージの大きさが決まってくる。」

    5
    投稿日: 2025.11.09
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    なんと読んだのは二回目だった、おそらくKindleのサブスクで読んたから本棚に載せてなかった、、、 警察と息子への隠蔽工作、になりそうな、物語 作家さんは書く速度が異様に早いらしい なので、TVドラマシリーズになっている とてもこなれた物語で難を言うなら、どれを読んでも同じ様な印象を受ける 個人的には好きです

    16
    投稿日: 2025.10.27
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    ミステリーじゃない。いわゆる警察小説。あと解説にもあるけど家族小説。 よく見る光景だな。責任を取りたくないのに最悪な結論を下す。もしくは、責任を取りたくないから最悪な結論をを下す。嘘をついたらまた別の嘘をつかなくてはならなくなる。前例踏襲もこれただの責任回避だからね。昔あったってことは一度これで正しいと組織が判断したからって。 主人公が自分のことしか考えてない傲慢な男かと思っていたが、読み進めるにつれて単なる保身の男ではないことが分かるし、家族問題と絡めた心境の変化が見られる。正論は一つしかなくそれを他人にとってもそうであると信じて疑わない人だった。良くも悪くも。それが警察内部や家族の問題いい方向に働いただけで、悪い方向に働いたせいで息子の不祥事の要因にもなる。諸刃の剣やな。 他にも幼馴染の伊丹刑事部長、部下の谷岡、牛島参事官など個性あふれる魅力的なキャラも本作シリーズの人気に一役買ってると思う。

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    まきさんの審議官隠蔽捜査9.5のレビューに後押しされ、ひまわりめろんさんご推奨で手にした本。 警察用語が飛び交い、殺人の状況が細かく描写されていたらどうしよう…ドキドキしながら読みましたが、とても読みやすかったです。 竜崎、伊丹はもちろん、戸高、谷岡、坂上登場人物が特徴的で人間性がわかりやすいところも、私にとって読みやすい要因だったと思います。 竜崎が人を何大?何期?どこ出身? ということで判断するのが面白かったです。 事件の内容よりも竜崎の考え方、行動に圧倒されました。 警察庁では的確な判断でぶれないし、潔さも持ち合わせた彼のかっこよさと孤独をこの先のシリーズをゆっくり追いかけて楽しみたいと思います。

    107
    投稿日: 2025.10.03
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    プロローグ 玄関を出ると、思わず目を細めた 素晴らしい天気だ! 爽やかな気候とその陽射しに、         思いっきり全身の肌から自然の栄養を取り入れた! 実に気持ちの良い1日が始まろうとしている、、、 そう思った! 本章 『隠蔽捜査』★5 ひま師匠ご推奨!!! 恥ずかしながら、今野敏氏の作品を初めて手にした 数多ある、氏の作品の中で最初に読むならと 師匠に本作をご推奨いただいた次第である 実は、本作が実質、氏のデビュー作 あたかも、熟年の作家の様な書き出しには 舌を巻かざる負えない 我々には、知り得ない警察庁や警視庁の綱引きや 駆け引きが事細かに描写され、物語や事件の解決 への道筋にも感心をさせられるが、 なんと言っても、本作は魅力は家族愛への気づきや仕事への執着、正義感が貫かれている点にあるのではないだろうか!? そして、事件を中心として、噴出する過去・現在の人間関係や家族関係のしがらみ等が絶妙に絡み合い解決まで一気読みさせる力量には感服せずにはいられない! 次作の隠蔽捜査2の『果断』が楽しみでならない!!! そう思った! エピローグ 涼しさによる秋のお便りは有り難いが ひとつ困ったことがある 我が家の前には200mからなる銀杏並木が 道路を挟んで所狭しと立ち並んでいる そう、銀杏臭と鈴なりの銀杏が道端に落ちてきて それを踏んでしまう危険性があるからだ! 黄金色に輝く銀杏並木は、はたから見れば 素晴らしい景色だが、住んでる者にとっては まことに厄介な代物だ! エピローグには、必ずオチを持ってくるが オチがない… と、困っていたら、まだ青い銀杏の実が“落ち”てきた(¯―¯٥)!!! 当たらなくて良かった そう思った! (ホントの話しだよー)❣❣❣                      完 あとがき あっ、人生には隠蔽してる事、沢山あるけど内緒だよー そう願ったm(_ _;)m!!!

    54
    投稿日: 2025.09.24
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    今野作品を初めて読んだ。 変わった主人公だなっていうところからの印象が変わっていくのが面白かった。 シリーズ読んでいきたい。

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーというより家族小説 主人公がなんかいけ好かない東大卒のキャリア。 建前論の正義を押し通す それがある事件を通して上層部と軋轢を産む タイトル通り隠蔽が問題となり、警察庁長官銃撃事件の「前例」が出てくる 一方で就職活動の最中の娘、大学受験生の息子がいる家庭でも不祥事が だんだん面白くなってきて終幕。続編も出て結構長大なシリーズになった 「2」も評判がいいので近く読む ----------------- 警察小説まとめて読書中

    2
    投稿日: 2025.09.12
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    隠蔽シリーズ第一弾 堅物のキャリア竜崎伸也が主人公 大きな事件と家庭内での事件を自身の信念を貫く事で解決していくところがシリーズとして面白い 次は左遷された大森署から始まる 第二弾に期待!

    14
    投稿日: 2025.09.03
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    事件を解決するような作品ではなく、警察内の戦いを描いた作品です。全く知らない世界でしたが 気づいた時には世界観に引き込まれていました。登場人物が魅力的で最後まで楽しめました。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    数ページ読んだときはとんでもない時代錯誤の主人公だと感じたが、自分の信じる原理原則主義を貫き通す姿勢が激アツだった。 読み進めるうえで警察庁と警視庁の違いとか、コナンで仕入れた知識が活かされてよかった、、、

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    キャリアとしての信念を最後まで貫くおっさんの姿はカッコイイ。仲良くなるには相当な時間が必要そうだけど。 会話形式が多く、読みやすさもあって人にオススメしたくなる小説でした。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    これまで推理小説は東野圭吾さんしか機会がなかったが、2008年出版ということで20年近く早く読めばよかったなぁと言う思いはします。 読んでいて違和感もなく、とても読みやすい文章の構成でした。 ただ、推理小説でよくある基本、誰が?どのように?なぜ?といった読者と一緒に推理しようと言うようなものではなかったので、ややもの足りない感じはします。 今野敏さんの作品のとっかかりとしては、普通にドラマを見ている感覚で読みやすい本でした。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    警察物ということで、ミステリー系の話と思いきや、人情味あふれる、心揺さぶる物語であった。タイトルにもある「隠蔽」が2つ同時並行し、魅力ある登場人物たちの機微を感じられる、非常に面白いストーリーであった。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    上司に勧められて読了 すいすい読めて たしかに警察ドラマと家族ドラマ 人間の葛藤がさらっと書かれて 東野圭吾の作品のように スイスイさらっと気持ちよく読めた うなるような、かみしめるようなところは無いし、主人公の竜崎を゛変人゛と何度も出てくるのはしつこかったけど 次作も読みたい

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    人気シリーズの1巻目。警察官僚の息子の犯罪行為と現職警察官が容疑者の事件を隠蔽するかどうかで揺れ動く。スラスラと読める。

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    久しぶり今野敏氏。読みやすくて、どんどん読んじゃう今野敏。エンタメ性高し今野敏。 STも設定が面白かったけど、この隠蔽捜査もキャラが立ってていい!

    1
    投稿日: 2025.06.10
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    随分前から「今野敏さんの本が読みたい!」と思ってはいたのだが、 数多い作品の中でいったい何を読めばよいのか?決められず結構な時間が過ぎてしまっていました。 結局、今野敏スペースおススメで検索した結果、この「隠蔽捜査」シリーズに辿り着き、どうせならシリーズ1作目から読んでみよう・・・と。 選んで大正解! 約20年前の作品ですが、違和感無く、楽しく読ませて頂きました。 頭が固いガンコ者で融通のきかない正直者の竜崎さんが一発で好きになりました。 次は何を読んでみようか? また楽しみが増えたのでした・・・

    41
    投稿日: 2025.06.05
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    原理原則を重んじる警察官僚(キャリア)の超エリート、竜崎を主役に据えた警察小説にして家族小説のシリーズ第1巻。吉川英治文学新人賞の受賞作。 「東大以外は大学ではない」、「家庭の事は妻の仕事」、「部下は絶対信用しない」、「いざという時は真っ先に死ぬ」といった、今のご時世では吊し上げられかねないようなNG思想を持った男の、警察組織を潰しかねない事件や浪人生の息子の犯罪を機に追い詰められ、そこに真っ向から挑む姿が魅力的。 少年法の量刑という社会問題だけでなく、家庭や仕事でのリスク管理についても考えさせられる、単なる警察小説には留まらない一作。 本シリーズは現在9巻まで(そのほか外伝も)あり、「署長シンドローム」という後継作?もある長い作品ですが、テンポ感も良く非常に読みやすいので、続きも読みたいと思います。

    13
    投稿日: 2025.05.06
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    (備忘)本作を読んでから4年以上経ちましたが、今も大好きなシリーズ。警察を舞台とした小説やドラマは今までも目にしてきましたが、本作の主人公 竜崎はその中でもかなり異質。自分も職場で原理原則に立ち返ろうと思う時は多々あるが、ここまで徹底できるのはすごい。初めはウザかった気がしたけど、気づいたら好きになってしまう彼の魅力が最高でした。

    2
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていた警察シリーズ。 本作はミステリーというよりかは、主人公を含む周りの登場人物たちの自己紹介みたいな感じだった。 結構な量だったが、あっという間に読めた。 2作目以降からどういう展開になるのか楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.04.19
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    旦那が読んでいたので再読。竜崎が伊丹の部屋を訪れるシーンは忘れていた。戸高の登場も驚き。最初から登場していたとは。。大森署に来た経緯も忘れていたので、なるほどーと思った。変人だけれど読み進めると理屈に納得してしまう。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    震災前に読み終わっていたが、レビューなんて書く気になれず放置したまま、今に至る。多分、3月10日くらいに読み終わっていたのではなかったか。 ようやく本でも読もうかという気になりだしたので、レビューも再会するかと思いたつ。 さて、本作。 面白い。 キャリア警察官が主人公の物語。 主人公の竜崎とは絶対に友達になれないが、物語の主人公としては最高じゃないか。 ただの警察小説ではない。

    2
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい意味でもわるい意味でもとても読みやすかったです。 官僚のあるべき姿を体現している竜崎が、変わり者として扱われている倒錯的な設定は面白いと思うのですが、他の登場人物が平坦でエッジが効いてないので、ストーリーを追いかけるだけの小説になっているのが物足りないと感じてしまいました。 シリーズものとのことで、次の果断も購入していますので読んでみます。

    1
    投稿日: 2025.03.28
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    警察官僚所謂、キャリアと呼ばれるエリート。 竜崎警視長は総務課、マスコミや上官のパイプ役を担う課長職、幼馴染みの伊丹は刑事部長、現場の総指揮官だ。 この二人が警察の不祥事に立ち向かう。竜崎は正面から伊丹は全ての警察官を思い隠蔽と物語が進んでゆく。 そんな中、竜崎の息子が麻薬に手を出してしまう。 息子の罪に戸惑うが。 竜崎が出した最終結論に頭が下がる。 男、仕事への責任感、プライドを強く思う作品であった。

    1
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマとかでは見たことはあったが小説を読んだのは初めて。面白かった。 原理原則、曲がったことは許すことができない主人公竜崎。 そんな性格の者が警察にいたら?というシリーズ。 息子との会話を見ていると、こんな正論言う父親は嫌だなぁと感じてしまう。 殺人事件が3件立て続けに発生、容疑者に現役警察官が浮上、警察内部ではもみ消しの動きが、一方竜崎家では息子がヘロイン煙草を吸っているのを竜崎自身が目撃してしまう。 幼馴染の刑事部長伊丹より揉み消せとの囁きに揺らぐ竜崎。 現実と自分の信念との間で揺らぐ描写がうまく描かれている。 最終的には竜崎の信念により、事件の隠蔽は阻止され真実が明かされる、警察組織は最低限痛みで済んだ。息子にも自首をさせ道を外させなかった。 最後の解説にもあるように警察小説でもあり家族小説でもある という説明がしっくりとくる作品。 竜崎の奥さんがさばさばとしてて肝のすわったとてもいい妻、お母さん像であった。 降格人事とはなったが次の第2弾は所轄の署長編とのこと。楽しみである。

    2
    投稿日: 2025.03.12
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    警察官僚である竜崎伸也。周りからは変人と言われている。冷静な男だが、冷酷ではない。むしろ情に厚い男だと思った。官僚としての話だけではなく、家族の中での父親の立場でも描かれていて面白かった。次作の『果断』が楽しみ。

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    内容(ブックデータベースより) 竜崎伸也、東大法学部卒。愛想なく冗談ひとつ言わない男。そして、最も頼りになる警察官僚 「大人の判断だって?それは、臭い物に蓋という古くて役立たずの官僚主義のことだ。今必要なのは、保身のための方便じゃない。どうしたら被害が最小限で抑えられるかという正しい危機管理なんだ」(本文より) 竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身命を捧げるべきだ。私はその信条に従って生きているにすぎない、と──。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。 令和7年1月19日~24日

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    普通の警察小説とは違って警察官僚目線というのが斬新で凄く面白かった。 周囲から変人と称され、国家やキャリアの為に家庭を顧みなかった男が、実は子供や妻に対する愛情をもっていたのが伝わってきて感動すらした。 続編は舞台が変わるようで、どういう展開になっていくのか楽しみだ。

    29
    投稿日: 2025.01.18
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    ストーリーの内容的に可もなく不可もなくという感じです。ミステリーを求めているという方は物足りなく感じるかもしれません。主人公竜崎の仕事や家族に対する考え方がよく分かる本だと思います。それが2冊目に繋がっていくんじゃないんでしょうか。文章はかなり読みやすかったですが、警察の仕事をやってないと上下関係がいまいち分かりにくかった様な気がします。

    2
    投稿日: 2024.12.17
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    めちゃくちゃおもしろかった…!! キャリア警察官が主人公との事で、安楽椅子探偵のような、現場から上がってくる情報だけで事件を解決する話かと思っていたら、事件とはほぼ関わってない…!(笑) それなのにこんなにおもしろいってどういう事!? 一気に竜崎のファンになりました。 読めない漢字も、意味のわからない難しい単語も出てこないので読みやすかったです。 早く次作が読みたい!

    2
    投稿日: 2024.11.16
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     だいぶ前に村口事件の当事者である厚労次官の村口厚子さんとNHKの番組に今野敏と対談して気になっていたのでこの本を買い置きしていた。村口さんは隠蔽捜査の大ファンだそうだ。  吉川英治文学新人賞作品。警察小説。肩を凝らずに楽しめる家族小説でもある。落ち着くところに落ち着くというストーリーで安心して読める本で一気に読んでしまった。シリーズになっているので全て読もうと思う。

    2
    投稿日: 2024.11.14
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    今野敏(1955~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知るーー。保身に走る上層部、上からの命令に苦慮する現場指揮官、混乱する捜査本部。孤立無援の男は、組織の威信を守ることができるのか? 吉川英治文学新人賞受賞の新・警察小説。 ---引用終了 本作は、吉川英治文学新人賞受賞作になりますので、当時の受賞作品を見ておきます。 第26回/2005年 「夜のピクニック」 恩田 陸 第26回/2005年 「幸福な食卓」 瀬尾まいこ 第27回/2006年 「隠蔽捜査」 今野 敏 第28回/2007年 「一瞬の風になれ」全3巻 佐藤多佳子 第29回/2008年 「ミノタウロス」 佐藤亜紀

    45
    投稿日: 2024.11.04
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    過日、たまたまシリーズ9作目を読み、面白かったのでシリーズを最初から読むことにした。主人公の竜崎は四角四面なガチガチの官僚だが筋が通っているので、その葛藤さえも愛らしく見え魅力的だ。シリーズ制覇したい。

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    ほとんどの小説は犯人を突き止める話だが この小説は犯人が明らかになってからの警察内部の話 警察内部の調整、警察官の葛藤、マスコミ対応、世間への影響など つまらないことはないが「犯人は誰だ」の話の方が好き

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    一休さんに勧められ、積んでたけど、おびのりさんに追いつこうと山掘り起こして、見つけて来ました! 今野さんは、任侠シリーズは、好きで読んでるけど、他はあんまり読んでなかったなぁ… 警察小説やな。 官僚か… なんか、しんどそう… 出世、出世で、処世術に長けてる。 そんなイメージしかない。 まぁ、私が、そんな世界におらんからの嫉妬かもね。 主人公 警察官僚 竜崎さん凄い! 正論を堂々と通していく。自分、理想としてるものがハッキリしてて、ブレない。 ブレブレの私には、想像すら出来ない生き方や〜!w しかし、ここまで、貫き通すと清々しい。 変人と言われながらも、自分の思った道を生きていくのは凄いし、結果、その背中を見て、部下にも認められてる。 家族の危機も何とか。 やっぱり、隠蔽はあかん! 警察官が犯人でも! 息子が悪さしても! まぁ、左遷という代償はあっても、自身が納得できてたら、いいんとちゃうかな。 今後も続くようなので、楽しみ! 「まったく、官僚がみんなあなたほど潔癖ならば、日本はもう少しよくなるだろうな」 「私は別に潔癖なわけではありません。馴れ合いが嫌いなだけです」 *********** ハイ!土曜日は、映画館へ  「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観て来た〜!w 南北戦争の近未来版になるんやろうけど、 アメリカの内戦を戦場カメラマンの視点から描いてる。 戦闘シーンは凄いけど、あんな間近で写真撮ってたら、死んでまうで! もう麻痺してるんやろな。何か、闘う人らに多大な迷惑かけてそう… 何故に、内戦になったのか? 背景の説明がほぼゼロ…(−_−;) ゼロという事は、説明要らんって事? もしかして!!! 現在進行形の大統領選で、暗殺されかかったおじいちゃんが、大統領になって独裁しだして、国が分断するのを暗に示してるのか? ヤバいやん! ヤバい!!!!!

    103
    投稿日: 2024.10.06
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    2006年第27回吉川英治文学新人賞受賞作 および ひまわり師匠文学賞新人賞受賞 竜崎は東大卒警察官僚なのである 日々、国家を守る為にその心身を捧げている 使命感の堅物、怪傑 家族の事も守りたい だけど時間が足りないので妻に任せている そう、愛はあるけど暇がない おそらく警察小説なのに何の事件だったか ほとんど覚えていない 竜崎の変人に近い堅実ぶりと その美学は理解した そして道理を通す事はやはり正義なのであーる そして、このシリーズは、 続いていくのですね 新人賞かなり遅め?職歴見ていろいろびっくり 多才な方のようです

    99
    投稿日: 2024.09.27
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    今野敏の作品は4作目だったが名前は聞いたことがあり、気になっていたので今回買ってみた。 主人公の竜崎のキャラクターに惹かれてどんどん読んでしまい、気づいたら読み終わっていた。 内容もすごく濃く、早く続編を読みたくなるお話だった。 これからも今野敏の本を追っていきたいと思う。

    11
    投稿日: 2024.09.23
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    お勧めいただいて借りた本。 まず、この本についてひと言。 図書館の「貸出し可」で検索した本は上下巻に分かれていました。 ところが、勧めてくださった方からそれは不思議とコメントあり。 手に取ってみて納得でした。 それは「大活字本」という特別な本だったのです。 500部限定、一冊3,000円。 大活字のため、上下に分かれていたのです。 発行所は新潮文庫ではなく、社会福祉法人・埼玉福祉会。 高齢者や弱視者の目の疲労軽減のために特別に印刷されたものでした。 読みやすかった! ブクログ登録が困難だったため、文庫本で登録しました。 今野敏さんの作品、初めてでした。 吉川英治文学新人賞を受賞したのが20年くらい前。 ブクログって、素敵な出会いの場ですね。 妥協やごまかし、忖度とは無縁の男、竜崎伸也。 ピュアな高校生のように、社会正義のため、正論に従って行動する。 それゆえ、変人と揶揄される。 そんな竜崎が、上意下達の警察組織でどうやって生き延びるのか。 事件解決が主ではない警察小説。 これは面白かった! 心に残ったのは竜崎の妻・冴子。 息子の不祥事の際に竜崎がとった行動に かけた言葉。 「父親らしいことをやったのよ」 そして、あたふたする竜崎に 自分に任せろと言う。 「国のために働きなさい」 「主婦を舐めないでね」 カッコよすぎる! 続編の『果断』も借りてきました。 大活字本では無かったけど。 積読本と折り合いを付けながら、これからも竜崎を追い続けます。 やまさん、お勧めありがとうございます。

    51
    投稿日: 2024.08.25
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    キャリア警察官僚を視点に非常に読み応えのある面白い警察小説でして、一気に読みました。 組織を揺るがす連続殺人事件と家族問題に対して警察官僚の竜崎伸也が立ち向かう考え方や姿勢が凄く素敵で良かったです。 続編も楽しみですね。

    3
    投稿日: 2024.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    キャリア官僚でもあり父親でもある竜崎伸也の物語。自分の信条に従って生きる朴念仁の変人。 一作目である今作は、警察庁長官官房のマスコミ対策を担う総務課長として登場。組織を揺るがす殺人事件ってことなので、身内の犯行かな?と思ったら、そのままだった。隠蔽捜査という題名から関わったりするのかと思っていたが、止める側だったので安心。 また、40過ぎてからやっと自分の家族とも向き合い始め、子供達にダメなものはダメと指導することに。 今後の彼の活躍に期待するとともに、彼の良い相棒になりそうな伊丹などが再登場してくれることにも期待している。

    11
    投稿日: 2024.08.17
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    長いこと本棚に並んでいた本書をようやく読んだ。佐々木譲『警察庁から来た男』を読んで、警察モノを読みたくなったからだ。 今野敏の作品を初めて読んだ。人間への鋭い洞察を兼ね備えた一級のミステリー作家である。 主人公の竜崎とそのライバル伊丹の2人が物語を引っ張っていく。竜崎は東大卒の警察官僚で、人付き合いは苦手だが官僚としての使命感を持ち、原則を大事にする堅物。ライバルの伊丹は私大卒の警察官僚で現場主義のフランクな性格。竜崎の家庭の小事件と警察庁が抱える大事件の2つが重なりながら進む展開が独創的だ。 本作は吉川英治文学新人賞を受賞した作品。主人公・竜崎伸也のキャラクターが本作の肝であろう。頭脳明晰でエリート志向。正義感は強いが柔軟性に欠く。冒頭から彼の性格を「スポーツ紙を含めた五紙を取っており、それらに目を通す。その順番もいつしか決まっていた。」という短文で現す筆力も見事である。 昔、村上龍が『カンブリア宮殿』で「直接言わずにどう表現するかが小説だ」と言っていたことを思い出した。

    2
    投稿日: 2024.08.07
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    原理原則に従えば大丈夫。おれもがんばろう。 再読ですが、シリーズ一作目にしてやはり最高傑作。伊丹と竜崎の原点。息子の件でハラハラするが竜崎さんにかかればダメージは最小限だ。

    1
    投稿日: 2024.08.07
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    傲慢だと思ったけど、努力して努力してそれを結果として示すことはすごく難しいことだしそれができている主人公は論理的に考えたら正しい道を歩んでいると思った。 隠蔽をするかしないか、この2択で振り回される感じが読んでいて面白かった。

    2
    投稿日: 2024.06.18
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    エリート警察官僚である、竜崎 伸也の生き方を描いたシリーズ第1巻。 変人扱いされていますが、原理原則に則って様々な問題を決断する姿は、とても見習いたいと思う部分が沢山あって、本書は警察小説としてだけでなく、お仕事小説として読んでみてもイイのではないかと思います❗ とてもオススメの一冊で次巻も非常に楽しみな作品です。

    23
    投稿日: 2024.05.26
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    読み始め、こいつ嫌いだって思った。 東大京大以外は大学じゃない? 家の事は妻の仕事? ふざけろよ読むのやめるぞと思いながら読み進めて、 そうだよね、正しい事をやらなきゃ後悔するよね、 と、その行動に納得した。 悔しいが、魅力的な人物だった。 続き、読みます。

    4
    投稿日: 2024.04.28
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    7から読み始めて面白かったので、最初から読もうとシリーズを集めました。 最初から読むと、周囲が言うように「変人」というしか無い。強烈なエリート意識、常に相手をキャリアかノンキャリアで見る。長男にも東大に行くことを求めて、私大を辞めさせて浪人させる。娘には政略結婚を勧める。それでいて家庭のことは妻任せ。これだけだと嫌な人になってしまうが、行動は原理原則通り。ブレが無い。自分が間違っていると分かれば躊躇なく修正する。それが明確なので読んでいてスッキリする。 この本でも迷いは確かに有ったが、最後は正しい方向に邁進している。降格人事となってしまったが、次の大森署長での舞台が楽しみになる。

    67
    投稿日: 2024.04.09
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    今野敏『隠蔽捜査』読了。痺れた。よもや警察組織、官僚機構においてこんなにも格好いいヒーローを描かけるとは。まかり間違って高校生や大学生の頃に読んでいたら警察官僚を目指してしまっていたかもしれない。現実との対比ということもあるだろうけどれど。

    6
    投稿日: 2024.03.22
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    今野敏といえば警察小説というイメージだが、随分前に一作読んだことがあるのみだった。 先日読んだ堂場瞬一がガッカリだったので、何か警察小説で良いのがないかと思って読んでみた。 まず、この作者は難しい言葉、漢字などは一切使わず、読みやすい文章に好感が持てた。 ストーリーとしては、警察官僚(キャリア)である主人公・竜崎伸也が、連続殺人事件と息子の件を絡めながら同時進行で描かれる。 竜崎は、小さい頃から勉強に励み、東大を経て国家公務員試験に合格し、警察官僚となる。 多くの小説では、叩き上げの警部が主人公で、その 邪魔をする存在として描かれることが多い「キャリア」だが、本書ではそのキャリア視点から描かれているのがとてもユニークと感じた。 私の大好きな、ウィングフィールド作品に登場するフロスト警部が、まさに現場叩き上げタイプだ。上司である署長の言うことなど聞かず、やりたいように捜査を進めてしまう、その破天荒さがたまらなく楽しい。 普通だと、竜崎のような人間だと感情移入しづらく面白くないのではないかと思うのだが、とんでもない。 とにかく、この真面目で原則を重要視し融通の効かない仕事ぶり、いや生き方に逆に爽快感さえ感じて応援してしまうのだ。 おそらく、自分自身で考えてみると、今までの人生で何事にもつい妥協し、仕事でもある程度適当?に誤魔化して過ごしてしまう自分自身の情けなさといったものを実は感じているからだろうか。 単なる優越感、ブライドではなく、竜崎の警察官僚としての使命、矜持というようなもので突き進んでいく姿に感動し憧れてしまうのだ。 終盤に、部下の谷岡との会話では、思わず涙が止まらなかった。それまでは、ひたすらキャリアとしての仕事を遂行することだけが重要で、他人や同僚との個人的な関係は不要と考えている竜崎だが、谷岡からの言葉は嬉しかっただろうと思う。 「隠蔽捜査」はシリーズ物のようだ。 竜崎のこれからの活躍が、まだ何巻も味わえると思うと楽しみで仕方ない。

    30
    投稿日: 2024.03.20
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    ひまわりめろんさんの本棚によく今野敏さんが登場するのだが、 まぁ、相変わらず事件の中身はね うんまぁどうってことないですよ 竜崎がなんか喋ってるだけでいいんです ファンてそういうことですから! というひまわりめろんさんの感想を読んで、気づいたら今野敏の隠蔽捜査を購入していた。 もうね、このひまわりめろんさんの感想そのまんまでしたわ( ̄▽ ̄) 事件の中身は、うんまぁどうってことなかったですわ。 竜崎が喋ってるのが面白かった( ̄∇ ̄) 無能な上司は、何か問題が起きたときに、それが誰の所為か追及したがる。有能な上司は、対処法を指示し、また何かのアイデアを部下に求める。 かっけー。 私の上司は、前者だな(笑) それはまきちゃんが、そうやったもんで、そうなったじゃん! 他人の所為にしかしない( ̄▽ ̄) こりゃなかなか面白い。 続きも読もうo(^▽^)o

    129
    投稿日: 2024.03.02
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    ぶっとい筋が一本通ってて凄く好き。 「あなたは、気づいていないかもしれないけど、一番父親らしいことをやったのよ」 「道を踏み外しちゃいけないって、子供たちに教えた。だから、言ったのよ。無能な父親にしてはよくやったって」

    1
    投稿日: 2024.03.01
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    2008年(発出2005年) 409ページ 以前Kindle Unlimitedで読んだものを文庫本で再読。 読み始めと読み終わりでは、竜崎伸也に対するイメージがガラリと変わっているでしょう。 46歳の冴えない中年、家庭をかえりみない仕事人間、仕事場では無愛想、陰険と思われていて、自らも自分は陰性なのだと自覚する男。 しかし、読み終わった後は、冷静だが心の底に熱いものを秘めた愛すべき竜崎伸也に変貌していました。 東大卒の警察のキャリア官僚を描いた作品です。 法と秩序を重んじ、原理原則に従って行動する男。 妻からは唐変木と言われ、同僚からは変人と言われている。しかし、不正は許さず正義感に溢れている。国家のためなら命を投げ出す覚悟もある。 竜崎が、警察の隠蔽と家庭の問題にどう立ち向かっていくのかが見どころです。乗り越えたところに見えたのは、竜崎の心境の変化でしょうか。 いい味を出しているのは、竜崎の奥さんの冴子ですね。同僚のことを無能な役人とこき下ろす一方で、竜崎は冴子に無能な父親と言われます。竜崎は「俺はその無能という言葉が一番嫌いなんだ」と言っていましたが(笑) 冴子はいいセリフを言っています。「あなたは、一番父親らしいことをやったのよ。道を踏み外しちゃいけないって、子どもたちに教えた。だから、言ったのよ。無能な父親にしてはよくやったって」 最後は異動となってしまった竜崎ですが、すごく読後感の良い小説でした。

    27
    投稿日: 2024.02.15
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    竜崎伸也シリーズ1作目。はじめはあまりいい印書を受けなかった主人公の竜崎伸也でしたが、読み進めていくうちにシンプルで合理的に仕事を進めていくスタイルと、警察組織の腐敗する部分を持ち前のド正論できりきり舞いしていく展開に爽快でした。

    1
    投稿日: 2024.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 昔読んだ隠蔽捜査もシリーズがだいぶ増えているみたいなので再読。 堅物の竜崎のような官僚は融通が利かないが正しいことをするような人が真っ当な評価を受ける社会は良いもんだ。 あらすじ 警察キャリアの竜崎は、警察庁長官官房でマスコミ対策をしている。東大以外は大学ではない、人の気持ちは考えるだけ無駄などプライドが高い変人だ。同期の私大卒の警視庁刑事部長の伊丹も見下している。 警視庁管内で少年時に犯罪を犯した者が殺される連続殺人事件が発生する。捜査を進める中で犯人が現役警察官であることが発覚する。同時に、浪人していた竜崎の息子がヘロインをしていたことを竜崎が見つける。 竜崎は警察官として、犯人を公表し、息子を自首させようとするが、周りの官僚は事件の隠蔽へと動く。竜崎は正しい自分の考えを貫けるのか?

    11
    投稿日: 2024.01.12
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    警察小説であるが、捜査を主眼とした内容ではなく、マスコミ対策の取りまとめ役である警察庁総務課が主体となっている点で珍しいと思う。 どこまでリアルなのかは分からないが、警察キャリアの仕事が垣間見え興味深く読めた。 問題が起こっても隠蔽することなく、善処策を講じることの大切さは、警察だけではなく、あらゆる組織運営にとって普遍的なものだも思う。

    2
    投稿日: 2024.01.09
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    読了。警察官僚の竜崎は、キャリアである事の強い信念を持っている。それが家族と警察を救ったと言っても過言ではない。初めは、竜崎の偏った考え方にちょっとモヤモヤする事も多かったのですが、ただ不器用なだけだった。読み進めていくうちに目が離せず一気読みでした。

    7
    投稿日: 2023.12.12
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    さらっとすぐに読み終えた。 中盤までは普通だな〜と思っていたけど、 人間味が出てきてからは面白くなった。

    23
    投稿日: 2023.11.30
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    読み始めは、主人公(竜崎)の設定や会話の内容が、イマイチかなーと思ったが、読み進めると主人公の真面目さ、信念の強さ、そこからくる会話のズレが面白く、どんどん味が出て来た。 次も読みたいと思う、癖になりそうな本。

    2
    投稿日: 2023.11.16
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    普段読まない警察小説。これからもっと読むぞー! 竜崎みたいな官僚ばかりになったらいい国になりそう。私は冴子みたいな妻になりたい。どの登場人物も人間味たっぷりで好きな本!

    2
    投稿日: 2023.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上質な刑事ドラマ。連続殺人事件が発生するが、犯人は誰か、凶器や動機は、といったミステリ的な謎解きは一切ない。 警察機構の危機と、それに立ち向かう警察官僚の生き様がメイン。 結果的に全てが上手く行くことなく、それなりにお咎めを受けることになったことが、綺麗事でない社会のリアルさを感じさせる。 竜崎ではなく、伊丹を主人公にしても十分面白かったと思う。組織側から見た竜崎の動きも読んでみたかった。 ”変人”の竜崎を一人称にすることで、仕事ではなく社会における自分の役割を全うしようとする気概や、他社からは理解されにくいブレない合理主義に感銘を受けた。 どこか割り切れなかったり、仕事を通じての自分の存在意義を考えてしまう社会人男性には刺さるのではないだろうか。 シリーズ化されている。機会があったら付いていきたい。

    2
    投稿日: 2023.09.26
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    今野敏のことはひまわりめろんに聞け! 隠蔽捜査を読みなさい!とのカリスマからの指令で初今野敏は隠蔽捜査です! ありがとうメロリン!ありがとう今野敏! イヤなヤツ竜崎と思わせといてからのデキる男・竜崎はドストライクです\(//∇//)\ ついて行きます竜崎♡ おまえもついて行け伊丹!! さぁ次読まなくてわε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ とうぶん楽しめます♪

    49
    投稿日: 2023.09.23
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    初めての今野敏先生の作品でした。テンポの良さに一日で読んでしまいました。このシリーズ読破したいと思います。

    4
    投稿日: 2023.08.26
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    数ページ読んだところで、読むのやめようと思った。 でも他の人の評価を読んで、もう少し読むかと読み進めるうちに、大嫌いだった主人公にどんどん惹かれていった。 ブレない変わり者、竜崎。カッコいい!

    1
    投稿日: 2023.07.27
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    どんな状況にも屈すること無く正義感を貫く竜崎伸也の生き方に感銘すると同時に窮屈さも感じる。        今野敏作品は面白い。 さて次は何を読もう。

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    ヒールの登場と思っていたけど実は・・・。最初のイメージが徐々に覆り、最後は印象が逆転していた。こんなヒーロー然としていない主人公も面白い。(*^_^*)

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    池上彰が勧めていた。 エリート街道を歩んできた警察庁のキャリアが主人公の警察小説。自分の信念を曲げず「変人」と言われるほど周りとは打ち解けないが、重大事件を起こした警察官を隠蔽しようとする組織と対抗したり、覚せい剤を使用した自分の息子を出頭させるなど、長い物には巻かれず、至極真っ当な手段を取る。 正義感が強いというよりも、問題を少なくする方法を選ぶという考え方で、自分の考えがぶれない。最初は偏った考え方で嫌な奴という印象だったが、信用できる人だという印象に変わった。重大事件は起こるが、その犯人や動機などには一切踏み込まないというあまりないタイプの小説だなと思った。

    4
    投稿日: 2023.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「東大以外は大学ではない。目標があるなら、二流三流は許さない。やはり東大を目指せ」ドラゴン桜ではない。エリート官僚のひとことである。そして、「エリートには特権と共に当然大きな義務もつきまとう」と語る。 この”正論”が、主人公を事件を警察を貫く。 正直、最後の数ページに到るまで、全く逆の結末を予想していた、そして、エリートの傲慢と虚しさを味わうつもりでいた。きっと、正義が封印されると、もみ消されると。きっと、官僚は警察は政治家は”悪いことをする”ものだという、先入観に凝り固まっていたのかもしれない。反省。反省。 だけど、この正義感は生きづらいだろうなぁ、だから、まわりから変人扱いされるのでしょうね。 私のような一般人は別として、実際に、キャリア官僚の皆さん、警察上層部の皆さんの反応を覗き見したい、気分です。 きっと、拍手するのは少数派でしょうか。あるいは、下っ端だけでしょうか。悩むところです。

    9
    投稿日: 2023.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段からミステリー小説ばかり読んでいるから警察物は新鮮。乱暴なストーリーだと思ってたけどかなり面白かった。 竜崎はエリート意識を持った警察庁の総務課長で、最初は「東大以外は大学じゃない」「家のことは妻の仕事だ」とか5ページで嫌いになるような人物。 でも本作を読みすすめるにつれて、彼の奥にある一本の芯のようなものが見えてくる。息子が麻薬を使用する現場を見たときも、真っ先に公表することを考えて、隠蔽するか悩んだけど最終的に自首させたところは拍手。 伊丹との連携もおもしろかったなー 今ざっと見た範囲だと隠蔽捜査9まであるみたいだけどどんだけこれから隠蔽するつもりなんだ。次作も楽しみ。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    隠蔽捜査シリーズは、完全な縦社会と暗黙のルールを守ることが絶対の警察と言う組織の中で、国家公務員は国民の利益のために働くと言う原理原則の為なら警察の暗黙のルールなどは守らなくていいと言う、一見組織の中の異端の存在の様な人物が主人公。いらないルールはどんどん排除するので信じられないとおこられる事も。でも実は一番仕事にまっすぐで、その姿勢のお陰でシリーズが進む毎にどんどん信頼を獲得していく。 形式ばったことにこだわる事を無駄と切り捨てて効率重視で仕事をしていく様が気持ちいい。 組織の中でがんじがらめになって身動き出来ない人に、目から鱗の、でも至極全うなアドバイスをしていく。 シリーズの全て、おすすめです。

    1
    投稿日: 2022.11.17
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    11月-05。3.5点。 新作でたため、再読。 相変わらず面白い。初期は結構乱暴な言葉遣いだった。

    1
    投稿日: 2022.11.10
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    隠蔽体質の警察でそれに真っ向から対峙する竜崎はかっこよい。 友達と思っていなかった幼馴染の伊丹とのやり取りもわかりやすく、最後に伊丹の家を訪ねるシーンはハラハラしながら読んだ。 また、竜崎が左遷された理由が分かった。

    1
    投稿日: 2022.10.27
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    初めての今野敏さん作品。 読みやすくて2日間の通勤で読了してしまった。 読み始めた当初は主人公:竜崎に対して、エリートで仕事はできるけれど自分の考えを曲げない頑固な人だなと感じていたが、物語が進むにつれて不器用なだけで仕事に対する信念や一途な行動がカッコイイと感じるように気持ちが変化した。同期や部下、家族が竜崎を信頼しているのも今までの竜崎の想いからくる行動が正しい結果を生んできたからなんだろうなと思った。 同期の伊丹と竜崎の掛け合いがなんか良くて、伊丹の危機を救う竜崎の迫真の気概と行動力には感動もした。 性格も性質も異なる2人だからこそ良い相棒になれるのかな。 また、事件と並行して竜崎家でも問題が発生。 今まで仕事一筋で家庭のことは妻に任せきりだった竜崎も今回ばかりは決断を迫られる。迷いながらも最終的に取った決断は父親としての役目をしっかり果たしていて、反抗的だった子供たちとの絆も深まるきっかけになったと思う。 警察という巨大な組織の中で自分の信念を貫き通すのは相当な意思が必要だろうに、それをブレることなく決断できる竜崎はやっぱり一目置かれる存在だ。 自分に不利なことでも受け入れて前に進む姿勢は容易ではないけれど見習いたい。

    37
    投稿日: 2022.09.22
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    いい、すごいいい。 ラストまで崩れることなく、一気によめる。 読んだことが無い人は、ぜひ一度。

    1
    投稿日: 2022.09.09
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    隠蔽捜査シリーズは、8巻まで読んだのに、1巻のみよんでなく、今回読んで、大森署長への流れがわかりました。

    1
    投稿日: 2022.08.19
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    またまた追いかけるシリーズ物が増えてしまった! 1作目の本書、主人公の竜崎伸也は警察キャリア。 刑事ドラマでいうなら悪役。 物語も事件の真相より、キャリアから見た警察組織を描いていて斬新だ!  竜崎は融通が利かない石頭の変人。 妻からは「唐変木」と批判されている(笑) 読み初めは、なんてウザったい人だろう思っていたのに、後半からはその清々しいほどの原則・正論を応援したくなったいた。 BOOKOFFでシリーズをコツコツ発掘しなくっちゃ 。面白かった!

    11
    投稿日: 2022.08.02
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    これまでにないキャラの主人公。 読み初めは、あまりの官僚思考にマイナスイメージでしたが、原理を貫く姿勢に好感を持つようになりました。シリーズ続きも読みたいです。

    1
    投稿日: 2022.06.19
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    竜崎がいい。原理原則を貫くと言うは易し、行うは難し。 それをやってのける姿はとても痛快。自らの負い目も隠さない。 負い目に対して少しは悩むが、それでもぶれない。 世渡りの上手い伊丹とも良いコンビ。一見、伊丹のほうが力関係が上のようだが、実は竜崎の方が強い。二人の関係がとても好きだ。

    6
    投稿日: 2022.06.14
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    東大卒の警察官僚・竜崎伸也。その原理原則主義の言動からまわりからは『変人』あつかいされ、家族からも『無能な父親』と言われている。 警察組織を揺るがす連続殺人事件が起こる… また家庭では、長男・邦彦が麻薬取締法違反で… 警官による連続殺人事件を隠蔽しようとする警察組織。 長男・邦彦の不祥事を揉み消せという、伊丹の助言。 一度嘘をつくと、さらに嘘をかさねることになる。さらにかさねた嘘のために嘘をかさねる… 竜崎の警察官僚として、国家を守るために身を捧げるという矜持が、組織を、家族を守ることとなる。

    5
    投稿日: 2022.05.04
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    竜崎伸也、東大法学部卒。愛想なく冗談ひとつ言わない男。そして、最も頼りになる警察官僚 「大人の判断だって?それは、臭い物に蓋という古くて役立たずの官僚主義のことだ。今必要なのは、保身のための方便じゃない。どうしたら被害が最小限で抑えられるかという正しい危機管理なんだ」(本文より) 竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身命を捧げるべきだ。私はその信条に従って生きているにすぎない、と──。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。

    2
    投稿日: 2022.05.01
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    よくある所轄刑事ではなくキャリア目線での捜査でした。そのあたりの知識がないので新鮮ではありましたが、事件解決に向けての盛り上がりはいまいちかなと。 警察小説でも地道な捜査や探偵のような話が好きな人には合わないかもしれませんね。

    1
    投稿日: 2022.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #読了 メインの事件の被害者や犯人がこんなにクローズアップされない警察小説ってある?ってびっくり。すごく面白かった。ずっと気になってたけどたくさん刊行されてるからと迷ってたのがもったいなかったくらい。読んでよかった。続きも楽しみ。 主人公の竜崎はものすごい堅物で使命感のある警察官僚。息子くんは犯罪を犯してしまったけれど、それでも家庭が破綻せず、部下からも尊敬される人となりが清々しくて良い。奥さんのキャラクターも悲壮感がなくて良いね。ほっとする。 ドラマにもなっているとのことで、そちらも見て見たいな。

    1
    投稿日: 2022.04.09
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    ドラマでもやっていた警察官僚の話。ドラマも面白かったが、小説も面白かった。官僚、公務員の気概を学んだ気がした。

    1
    投稿日: 2022.03.15
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    今野敏さんの本を読むのは初めてだったが、読み始めてわずか2〜3ページで主人公の竜崎がどういう人物なのかがスッと入ってきて、とても読みやすかった。 また、物語自体も事件を直接的に捜査して解決に導いていく王道の刑事モノではなく、官僚世界の裏側のドロドロとした舞台での主人公たちの立ち回りを魅せる内容であり、普段そんな世界に縁のない者には理解しづらい内容かとも思われたが、そこもさすがは作者の文才なのか、全くひっかかるような部分もなくどっぷりと作中の世界に浸れたので、あっという間に読み終わってしまった。 シリーズものだということで、続きも非常に気になる。

    1
    投稿日: 2022.03.10
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    融通がきかないキャリア官僚、イメージ悪いが、良いも悪いもの融通をきかせ、組織や既得権益を守るキャリア官僚よりよっぽどかっこいということを感じられて面白かったです。 やっぱり信念を貫くのはかっこいいです。 また普通の主婦ですが、主人公の奥様の対応にすごく感動できました。

    1
    投稿日: 2022.03.07
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    最初は融通がきかない竜崎に「もぉー…」と、ハラハラしているだけだったのに、次第に応援したくなりました。信念のある人物は、やっぱり良いですね。とは言え、途中の展開では、どうなるのか心配してしまい、一気読みでした。

    2
    投稿日: 2022.03.06
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    前から気になっていた警察小説シリーズ。 主人公はキャリア官僚。偏屈で周りも認める変人だけれど、不器用ながら真っ直ぐ自分の使命を果たそうとする姿勢に感動。一冊読み終わる頃、〝あなたは竜崎を好きになる〟っていうくらい面白い。

    1
    投稿日: 2022.03.02
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    最初は好きなタイプではなかったが、どんどん主人公竜崎伸也の魅力に、はまってしまった。派手な展開が無くても充分にスリリングな小説でした。

    1
    投稿日: 2022.02.21
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    竜崎のキャラがとても良かった。なぜ、東大に入る必要があるのか?、キャリアたるものどうあるべきか?など、妙に納得してしまう理由がキチンとある。仕事人間でも、ここまで筋が通ってたら、まぁ、許せるかも?! 面白かったので、シリーズの続きを読もうと思います。

    4
    投稿日: 2022.02.21
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    AmazonのPrimeReadingになっていたので購入してみた。 これを無料で読めたのはお得感! 警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている警察官僚である、竜崎伸也。最初は、うわあ嫌なタイプのエリート、と思った。家庭とか妻に対する考え、昭和の嫌なおじさんの典型のままじゃないか、と。 しかし、読み進めるにつれ、信頼できる魅力的な人物だなと心を奪われていく。 建前みたいな正論を本気で信じていて、いや、信じてはいないのかもしれないけど、建前であっても貫き通す、と言うことは非常に難しいことなのに、それが出来る竜崎はかっこよかった。 普通、建前っていうのはあくまで建前で、使う場面によって、都合よくコロコロ変えるものですよ。それをしないと言うことは、社会や組織では浮いた存在になるし、結局その辺りを上手くやる人ばかりが出世して権力を握る。現実の世界では、なかなか本当にはこういう人は存在しないし、こういう人は出世から外れていくのかもしれないが、本作の中では、希望の残る終わり方になっていた。 ひたすら希望がない終わり方の小説は心が滅入る私には、好みの小説かもしれない。

    4
    投稿日: 2022.02.21
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    面白かった。警察官僚が警察不祥事に対応する話だが、派手なアクションシーンがあるわけでなく、トリックが仕掛けられているわけでもない。だけど、どんどん読み進めてしまう。シリーズ読破したい。

    4
    投稿日: 2022.02.14
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    2時間ドラマで放映されたそう。 わかりやすいストーリー。 読み終える頃には、竜崎さんが好きになっていた。

    1
    投稿日: 2022.02.12
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    官庁の様子を克明に描いたうえで、主人公の様子を描いている。必要以上に登場人物も多くなく、テーマも絞れていて、読みやすい。次が知りたくて、どんどん読み進めてしまった。久しぶりに小説でこのような気持ちになった。

    1
    投稿日: 2022.02.05
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    今野敏さんの追っかけです。 任侠シリーズでファンになり、別シリーズに手を出しました。 満足です。 登場人物の息遣い声の大きさ・速さはもちろん、鼻息や表情まで感じることができる作品でした。 ありがとうございました。

    1
    投稿日: 2022.02.02
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    久しぶりに今野敏さんの刑事物。 臨場感があってやはり面白い。 後半になるにつれて一気読み。 竜崎の迷いながらもブレない使命感がかっこいい。

    1
    投稿日: 2022.02.01
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    警察官僚の竜崎は自他共に認めるエリート。「選ばれた人間」として地位と権威、お役所的やりとりに執心する竜崎だが、その実、その内面には「選ばれた」からこその強い責任感があり…という感じ。「主人公のキャラクターがいい!」というレビューを読んで読み始めたけど、確かにとっても面白かった!他の方の感想でもあったけど、あるシーンをきっかけに怒涛のように面白くなっていく。続きを読むのが楽しみでした。 伊丹の人間性描写がまた上手くて好き。いるいる、こういう人……という気持ち。淡々と進行していくように見えて、覚悟を決めた人間の動きの描き方が好きだなあと思った。荒れ狂う感情や思考があっても、動くと決めた時その感情は側からは見えないんだよな。けれどたくさんの想いがその中には渦巻いていて、張り詰めて追い詰められ、迷って、それでも進む人間を見れてどきどきした。面白かったです。

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    投稿日: 2022.01.25
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    主人公の竜崎が面白い人なので、最初から最後までずっと面白かったです。 最初は出世が全ての嫌なエリートかと思いましたが、使命感が強く考えが一貫していて気持ちがいいです。 それでいて、真面目でつまらない官僚というわけではなく、真面目すぎて少しズレた発言も会話に見られるので、楽しく読めました。

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    投稿日: 2022.01.25
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    主人公の竜崎さん、良いキャラでシリーズ化するのわかります。警察ものは隣接業務だからか純粋に楽しめない、、竜崎さん視点だと、本人が割と淡々としてて、心の揺らぎが少ないので、物語に盛り上がりがかけるのかも。他の人視点の方が、竜崎さんがかっこよく見える気がします。

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    投稿日: 2022.01.19
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    オウムと女子高生コンクリ殺人絡みの警察と世間の葛藤を巡りあーだこーだの話。 主人公は絶対知り合いになりたくない退屈で高慢な変人。 時々イラッとさせられるが最後はメデタシな警察小説。

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    投稿日: 2022.01.17
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    最初はいけ好かない奴だと思っていた竜崎が、だんだん好きになっていく不思議な感覚。 目的のために最短で効率だけを考えて行動する竜崎に、周りで関わるもの達が戸惑いながらも竜崎のペースに巻き込まれていくのが楽しい。 こんな同僚、上司がいたら、やっぱ困りますかね。

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    投稿日: 2022.01.01
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    主人公竜崎がとてもカッコ良い。こうありたいなぁ。と思ってたら、お世辞で、竜崎みたいでしたよと言われた笑笑。お世辞でも嬉しい

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    投稿日: 2021.12.20
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    警察庁の仕組みが全然分からないから、参事官とか官房長官って言われても???ってなってしまって、少々難しめでした。。。 「果断」も家にあるので、それを読んでからこのシリーズ読むか決めます。

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    投稿日: 2021.11.27