
総合評価
(1016件)| 142 | ||
| 306 | ||
| 375 | ||
| 88 | ||
| 19 |
powered by ブクログ楽しめました。 堅苦しい話かと思いきや エンタメ要素や人情話もあり 作家さんの地元愛を感じる作品です。
18投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ『プリンセス・トヨトミ』― 大阪の隠された“想い”が涙を誘う、最高傑作! 物語に隠された大阪の人と街の熱い想いと壮大な秘密に、ぐっと胸を掴まれてしまいました。 読後には、きっと大阪の街が違って見えるはずです。 ------------ 1. 購読動機 SNSで話題沸騰!「読書の秋」におすすめされた傑作⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 最近、X(旧Twitter)などのSNSの読書界隈で「とにかく読んで!」と熱烈におすすめされていたのが、この『プリンセス・トヨトミ』。 * 読書好きなら誰もが知る、あの作家さんの作品であること。 * 「泣ける」「そうなるの?!」という感想が多かったこと。 「読書の秋」に何か心に残る一冊を、と思っていた私にはドンピシャ! 普段、ミステリーや歴史ものが好きな人にも響く、という口コミも後押しし、すぐに手に取りました。 ------------ 2. 登場人物:クセ者揃いの「会計検査院」が大阪へ! 物語のキーとなるのは、国家の税金が正しく使われているかをチェックする会計検査院のメンバーたちです。 彼らは、国から独立した組織として、巨額の税金を監査する国家最強の“地味”な公務員と言えるかもしれません。 ●監査チームのメンバー * 会計検査院の3名: 冷静沈着でエリート然としたメンバーたち。 彼らが大阪に乗り込み、一つ曰く付きの案件を監査することになります。 ●大阪の中学生2名 一見、物語とは関係なさそうな彼らですが、この少年少女が持つ視点や行動が、物語の真実に深く関わってきます。 彼らが追うのは、35年前に監査され、記録がほとんど残っていない組織。 なぜ、そんなに情報がないのか? この時点ですでに、並々ならぬ「何か」の存在を予感させます。 ------------ 3. 遡ること35年前 リーダーの“消えない記憶” 会計検査院のリーダーは、35年前、彼が大阪で暮らしていた幼少期に、ある異常な光景を目撃していました。 ●大阪城が、血のような「赤」に染まる光景。 この鮮烈な記憶は、彼の心から消えることがなく、それが真実だったのか、それとも妄想だったのか、ずっと判断できないままでした。 この過去の記憶と、現在の監査がどう繋がるのか? ここから、物語は一気にサスペンスの様相を呈してきます。 ------------ 4. 監査:大阪城の地下に広がる「秘密の空間」の正体 曰く付きの案件の監査当日、会計検査院のリーダーは、担当者からたった一人で対応を受けることになります。 そして、そこで彼の目の前に現れたのは、信じられない光景でした。 なんと、大阪城の地下に広がる巨大な空間。 そして、その地下空間の維持・運営に、巨額の税金が使われていた事実を知ります。 その使途と、地下に隠されたものが、すべて繋がった時、読者は「え? まさか!」という驚きと、深い感動を覚えるでしょう。 ------------ 5. 読みどころ: 大阪人の400年の「想い」に涙が止まらない、、、 この物語の最大のテーマ、そして最高の読みどころは、「大阪」という街の歴史と、そこに住まう人々の“想い”です。 ▲豊臣・徳川の因縁▲ 大阪は、豊臣秀吉が築き、彼の死後、徳川家康によって完全に崩壊させられたという悲しい歴史を持っています。 それから400年。 大阪、そしてそこに住まう人々は、豊臣への想い、徳川への想い、そして故郷への誇りを、どのように受け継いできたのでしょうか? この物語は、まさにこの『400年の想い』起点として、一気に現代の物語として紡がれます。
34投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ京都、奈良に続いての大阪のお話。例によって「こんな話あるかぁ⁉️」な話で面白かったです。 鳥居と言うキャラに途中はイライラしながら読んでました。スパイス効かせすぎ(笑) あと、まさかの「鹿男」に登場した難波先生再登場! 二つの話は同じ世界の話だったんですね。 この話の鍵の一つに「父から息子へ」ってのがあると思うのですが、読み終わって、自分は一体どれだけの事を自分の息子と向き合って伝える事ができたんだろうか…ってなことを考えてしまったです。 それと、女性の懐のデカさには白旗です。 大義やら名分やらと偉そうにしてるかもしれませんが、結局、なんやかんやで、男性は女性には敵わんのですよ。こそこそ悪巧みなんてするもんじゃないなぁと、改めて思いました(笑) 最後の作者の後書きにも紹介があった「大大阪モダン建築」を抱えて辰野金吾が建てた建築物や、空堀商店街、そして木津川のポンポン船を訪ねてみたくなりました。
12投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前に一回図書館で読んで、今回は購入して読みました。 ちょうど今学校の日本史で江戸時代ぐらいやってるから、人物関係とか時代背景が前読んだ時よりだいぶわかりやすくてかなり楽しめました。 男と女、どっちともかっこいい。 ただ三人称なのが読みにくかった(?)のと、やっぱりラストが個人的にしっくりこなかったかもしれない。
3投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ◆大阪城の地下には…◆ 東京から大阪にやってきた会計検査院の3 人。 彼らの任務は、国家予算が正しく使われているかを調査することで、やがて謎の集団「社団法人 OJO 」にたどり着く。彼ら 3 人と大阪下町の中学生 2 人の視点が交差しながら、大阪が 400 年守り続けてきた歴史の秘密に迫っていく。現代の大阪から、どこかファンタジーのような世界へと変化していく予測不能な展開に引き込まれる。 歴史好きなら登場人物の名前の小ネタにも注目!
1投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログやっぱり面白い 全体の構造も良かったし 何より設定や展開が派手で飽きない フィクションなのでツッコミどころはあれど 途中の一体感はゾクっとするものがあったし、 やはり立ち止まって(いや、まじであるのでは?)と思ってしまうほど日常の描き方がうまい。 シンボルの使い方とかも面白くて 楽しみやすいって印象
3投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定の勝利、というか発想の勝利といいますか、ともあれよくぞこんな話を思いつくものと感心するばかり。エンタメ小説って楽しいですよね、うん。 肩書きも相まってひたすら理屈っぽい会計検査院サイドと、大阪らしいといえばらしい人情味ある中学生サイド。どう交わるのか興味津々でしたが、鳥居さんがぐっちゃぐちゃにかき混ぜてしてくれました(笑)。いやこの人かなり不憫。有能だけどたぶん周りに恵まれてないですよ。気がついて、鳥居さん!まあ本人楽しそうだからいいか。 クライマックスの蜂起シーンは私の好みからするとややアウトローだった気も。集まって、で、そこから何さとややずっこけました。でも最後の落とし所は秀逸でした。そうか、大輔の立ち位置にはそんな意味が。してやられましたね。 ところでこれ、仮に松平さんが生粋の東京人だったら話は破綻したのでしょうか。多分結果は同じだった気がします。大阪人のアイデンティティもさることながら、検査官のプライドを完全に逆なでしたあの横やりが何よりも決定的。総理、あんたが敗因ですよ(笑)。
1投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログもしかしてこんな世界が本当にあるのでは?と思って、スルスルと読み進められた。 大阪が舞台で、方言も完璧で、大阪出身としては嬉しい
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ第1章は話の基盤となるところだからあまり展開はなかったけど、 第二章からはかなり展開あり。 途中で明かされる主要人物は読んでると「この人かなあ」と検討がつくから微妙。 ただ面白かったし、濃厚な一冊ではあったのは確か。
0投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ長編で読み応えありました! 想像していたストーリーとは違って、ひょっとしたら現実にあるんじゃないか!?と思ってしまうような…史実や、会計検査院という中央省庁の業務も出て来て勉強になりました。 東京一極集中を解消するのは、大阪のより一層の発展が鍵なのでは?と思います。 でも、大阪の人はそんなこと思ってもないかも知れませんね!独立国なのですから!
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ昔から書名だけは知っていたが何となく未読だった作品。歴史小説か何かかと思ったら思いっきり現代が舞台で今更ながら驚いた。ただ登場人物の名前なんかは歴史上の人物から取っているのは直ぐ分かりました。 多様性が叫ばれて久しい昨今ですが、本作はある意味でそういったテーマを遥か以前に扱っていたという事になるでしょうか。まあこの辺りは個人的に食傷気味で然程しつこく掘り下げる事はここではしませんが。 兎に角大阪の風俗と気風を全面に押し出した作品。今後自分の人生で"大阪"をテーマに小説作品を挙げる機会が有るならば、間違いなく本作は外せないでしょう。
8投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ読むのに数ヶ月かかり細かな内容を忘れつつ読了しました。 登場人物のキャラも立ってて、鳥居さんが個人的に好きだったんですが終盤は出番少なめ。 全体を通して面白かったが夢中になって読んだというより、無理やり読み終わらせたって感じでした。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ昔読んでいたが内容忘れてたので再読。面白く読めた。こんな世界あるのかもなと思わせるような、荒唐無稽なようでちゃんとした描写だったと思う。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ本当にありそうなお話で面白かった。 けど最後のエッセイの方が物語より面白かったと感じてしまったのは私だけ?笑
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ「とっぴんぱらりの風太郎」でどハマりした万城目ワールド。そういえば映画化もされてたけどまだ読んでなかったなぁ、と思い読みました。 ただただ面白い。突拍子もないストーリーなのに、本当にありそうだから面白い。万城目さんの作品は外れがないなぁと思わせてくれる面白さでした。
0投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ映画化もされた万城目学の小説。帯には大阪全停止と仰々しく書かれてあるが、そこは万城目ワールド。ギャグが散りばめられている。 東京の会計監査院の調査官が、大阪にある不可解な組織の会計の秘密を暴こうとする。一方、大阪の下町にはそんなことも知らない幼馴染の少年と少女がイジメに悩まされる日常を過ごす。実は彼らは400年にも渡って表舞台に出ず引継がれてきた秘密の主人公だった。 著者曰く、彼のふるさと大阪を描いた壮大なフィクション。
0投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ来ました!万城目ワールド! 秀吉の末裔っていうのは、まぁ、わかる。 でも、大阪国!王女を守る?大阪中の男たちが知ってる!?このハチャメチャさが魅力だよね(笑)筆者あとがきを読んで、大阪で生まれ育った万城目さんの大阪愛を感じた。 本題に入るまでの前段のお話が若干長かったかなー。でも、難波先生がちょこっと出てきたりしてファンとしてはとても楽しめた。 映画は原作とシチュエーションがだいぶ違うみたいだから見てみたい。
17投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ「とっぴんぱらりの風太郎」を読んでから読みました。風太郎の努力が報われたのがわかる設定でした。 もっと風太郎達のその後がわかるかなと思いながら読んだので、思ったほどはっきりと描かれていなかったのでちょっとさみしかったです… ただ、やっぱり万城目ワールド!面白かったです! 私は大阪は馴染みがないので、出てくる地名がピンとこないことが多かったですが、わかったらもっと面白かったんでしょうねー 出てくる名前が豊臣家に縁がある苗字が多かったので、そこはあの武将の末裔なのかな?とワクワクしました!
3投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ2025年ようやく1冊目。詳しい設定が張り巡らされていたのだが、入院中の呆けた脳には染み渡らず、読み飛ばしてしまいました。もったいない。丁寧に読んだらもっとおもしろかったろうになあ。史実も交えながらのフィクションで、おもしろかったです。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
導入で「大阪全停止」なんてあるものから、時間が止まる系の突拍子もないフィクションかと思いきや、結構日常リアリティ系で驚き。まあ大阪国とか、大阪城の地下に巨大な建物だとか、豊臣家の末裔を守るために発祥したとか、トンデモ系なことには間違いないのだが…。 物語の構図として「会計検査院」と年間五億を受給する大阪国が正面から対峙することで様々な人間の憶測や感情が飛び交うと言った感じ。 物語の展開は大きく風呂敷を広げたものの、最終的な着地点が「父と子の絆」や「男女の考え方」の違いが綺麗な風に描かれていて好みだった。
1投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログうーん、イマイチ!大阪国を存続する理由とか、それを認める流れとか、雑すぎないか?驚天動地…ではなかったな。 「少しずつ、世の中は見えへんところで変わっていくもんやと思う。どんな阿呆みたいな話だって、いつかはみんなに伝わる。だから、僕も伝えられると思う。誰からも、当たり前のものとして接してもらえる日がくるーー時間はかかるかもしらんけど」 人の思いは強い!みたいなとこがこの物語の本質なのかなあ。
0投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログ作り込まれた設定は奇想天外ながら妙なリアリティに満ちていて、さながらよく出来たSF小説。思わず引き込まれる。 が、個人的に好きかというとやや違う。 なんというか、気色悪いというか座りの悪い読後感。うまく言えないけど。 たった一人の女性を300万人男性全員でひっそり守り続けることに意味を見出す男の浪漫とノスタルジー、周囲の女性達の「わかってる」感が支える、みたいなクソデカ主語で描かれる役割構造が、全体をのっぺらぼうじみて見せているように思う。 無理に前向きに描くトルーマン・ショーというか。「ものすごい大勢で大騒ぎしといてそれかい!」というか。 まあ、設定が作り込まれているだけに人物周りのリアリティまで求めるべき小説ではないと言われたらそれはそう。
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ今度は、大阪! 何か映画で観た時は、プリンセスって付いてる割に、誰がプリンセスやねん?って感じで記憶に残るのは、綾瀬はるかさんだけ…まぁ、当然やけど(^◇^;) 小説では、綾瀬はるかさんの役は、男なんやけどね… で、小説。 作者自身が、大阪城の近所に住んでたんなら、想いもひとしおやな。 これ読むと大阪の判官贔屓がよく分かる。 秀吉で天下を取ったけど、あっという間に落ちていって… それも大阪城は、冬の陣、夏の陣で、徹底的に、壊され、秀吉の血も絶たれる。 更に、徳川の世になって、ぐちゃぐちゃにされたとこに、でっかい大阪城を再構築! いくら、徳川の威信を見せるためとはいえ、やり過ぎたんやな。徳川さん。 大阪の民に火をつけてしまった。更に秀吉の血を継ぐ者がおるとなると… 守るために…地下深く潜航して、大阪国の出来上がり! プリンセスを守る為なら、大阪の男が、ある合図で立ち上がる。ずっと続いた伝統というか歴史。 この秘密を語り方がええ感じ。確かに大人になって、父親と2人で、数時間もじっくり話してなかったかな… もうムリやけど… こんなん読むと後悔しきりやけど… ちゃんと話さなあかんよ。 そういう場を持たすだけでも、この伝統は価値あるかも? まぁ、私は、大阪出身やいからムリやけど。 こういう秘密の一つや2つあってもええんとちゃうかな… たまには大阪城も行ってみようかな? エレベーター付きの!w ちなみに、秀吉さんの晩年は、大阪城というより、伏見城がメインで活躍してた。私は、伏見城は、ご近所さんなんで秀吉さんにも馴染みあり。前は、「桃山城キャッスルランド」という名で、遊園地やった事もある。(ホントの城の所在地は、そこやなく、そこの近くらしい) その辺の地名は、武家屋敷やったから、松平なんとか町みたいな地名ばっかり。 高校のすぐ近くにあったから、懐かしい。
97投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログ安土桃山時代あたりの歴史好きな方は登場人物の名前を見てははーんと来るのではないでしょうか。ストーリーは奇抜ですが、構成がしっかりしているからか面白く読めます。大阪にはレトロな建築物が数多く残っているとの事ですので、一度散策してみたいと思います。大阪の魅力が其処となしに詰まった作品です。
2投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログ国の収支をチェックする会計検査院。その機関のエリートである松平が旭と鳥居、2人の部下と大阪府にある法人へ検査に向かう。そしてその中のひとつの法人がなんだか怪しいと目にとまるが…。そこが実は35年間検査に入られていない組織で、35年前とは松平が大阪で不思議な体験をした年だった。 高きにそびえる大阪城とその地下にある『大阪城』。それにまつわる秘密組織と会計検査院との決戦へと大きく物語はうごいてゆくストーリー。 架空の組織や歴史が地理的リアルとうまく混ざりあって、途中ほんとにあったりしてと思ったり。 松平の視点のほか、中学生の大輔と茶子視点があり交互に進んでいく。社会人と中学生このふたつが徐々に関係性をもってくるあたりから話はどんどん進んでいった。 ハラハラドキドキはそんなにないけど秘密を少しずつ明らかにしていく工程が面白かった。 ただ少し地理的な説明が多く、なんだか頭にずっと地図を展開させて読んでた気もします。 あとちょっと伏線というか意味あったのかなという部分も気になるので少し読み返したいと思います。 余談ですけど本作品には『女性』がテーマというか、結局男は女の手のひらの上で転がされてたなぁという感想も持ちました。
21投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定はぶっ飛んでいたが中々面白かった。 舞台は大阪で豊臣家が滅ばず、代々豊臣の末裔を陰ながら支え続けていてその影響が国規模となっているというもの。そこに関わるようになった会計検査員3人が少しづつ全貌を明らかにし最後に大阪国の住民を相手に職務を押し通していく。 世間には認められていない大阪国と同じく世間から認められていない大輔の男だけど女としてのあり方ここ二つを連動させて、父と子が世の中の常識に強い意志で戦っている所は何よりも爽快だった。 物語を通じ大きな考えや常識に意思だけで足掻き打ち勝つそんなことを伝えたかったのではと思った小説。
1投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よくこんなこと思いつくなぁ。映画予告見てたら旭と鳥居の男女が逆になってて最悪やった。読んでる時は面白かったけど、この本のメッセージや作中の争いの必要性があんまりわからんかった。
1投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログおもしろおおおおお!!!大阪国のあまりに突拍子のない設定とファンタジーさに「ありえないだろ!」と心の中でツッコミながら読み始めたんですが、途中からなんの違和感もなくなり、終盤は親子の絆に心打たれて涙を堪えながら読んでいました。おかしい、鴨川ホルモーのときとまったく同じ展開だ。万城目ワールド、恐るべし(笑)
13投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ万城目学さんの作品読破はこれで二作目。 会計検査官という普段触れない興味深い職業と魅力的な個性が強いキャラクターたち。 そして何よりも作者様の圧倒的な大阪愛。 本屋さんで手に取った時から感じた分厚いなぁと思っていたが実際読んでみると、大阪の事細かな描写から読み取れる莫大な地元愛。 ここまで地元を愛せるってのもすごいなと素直に思う。 ところどころ間延びするし、私の推理力がないためなのだが、よくわからない中学生出てくるしなんだこれ。とも序盤思いはしたが、最終的には綺麗にネタ明かしされ謎が全て回収され風呂敷も綺麗に畳まれており爽やかな読了感。 万城目学さんの作品はひょっとして私が知らないだけでどこかでこれが行われているかもというワクワク感が心地よい。 限りなく現実に即したやんわりSF。 このような面白い作品が読めるなんて生きていて良かったなと思える。 ただ、個人的には鴨川ホルモーのが好き。
2投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ「そんなアホな」なめちゃくちゃな設定ながら、読み進めるうちに、最後には「ひょっとして俺が知らんだけでホンマはそうなのかも」とちょっと不安にさせられるところが万城目ワールドの真骨頂だ。 もし明日大阪城が赤く染まっていたら、即大阪城に直行です笑。 2024.09.12読了
3投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ今更ながら、読んでみた。 読んでいてちょっとだれてしまった。 私にはハマらない作品だったのかも。 設定は面白いし、ところどころ笑えるんだけどね。
1投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ映画も本も両方楽しんだけど、断然、本の方が私は面白かった。もちろん映画も、綾瀬はるかちゃんの鳥居も堤さんも良かったんだけど、話の流れがすこしムリがあるかなぁ。 本の方が伝わる感じがした。
8投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大阪城の下に通路があるというスケールの大きいもので読んでいて楽しかった 綾瀬はるかが美女役だったので、彼女が出るたび綾瀬はるかが頭に浮かんだ
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログずっと読みたかった本です。 やっぱり太閤さんが好きで、多分小学生の時遠足で大阪城に行ったことのある大阪人にはたまらない小説ではないでしょうか? 空堀商店街がどどーんと出てくるあたりもいいなあ。 とんでもない話だけどそういうことが本当にあれば面白いんだけどな、などと思いながら読みました。 最後に急に大阪のおばちゃんになる旭にはドン引きしたけど。
0投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ大阪の皆さんのソウルは実はこーなんじゃないのか?って思わせるリアリティーはないけど、リアルを感じる万城目ワールド炸裂のお気に入り作品です。 風太郎を先に読んだほうがいいかもと思いました。
2投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
台北で読了。 面白かったは面白かったが、鹿男あをによしの感動には勝らなかった、、残念。 全停止していくまでの波に乗ってから。わくわく楽しみに読んだが、それまでが長かった。そして最後も期待していたほど盛り上がらず。 大輔がセーラー服を着ていることが最後まで理解できなかった。かよわい男の子という設定でもお話は成り立つのに。なぜ。ジェンダーについて書くのに、結局昔ながらの「男」と「女」しか書かれていなかったのも気になった。幸一の「真田家の男として頼む」はどうかなと思う。 登場人物たちの容姿をずっと描写し続けるのもルッキズム?と思ってしまう。 しかも最後大阪国を認める理由もよくわからなかったし、設定がすごく面白いだけに残念であった。 物語が終盤にかけて加速する様子はさすが万城目ワールドであったが、万城目学に期待しすぎてしまっていたのか。
2投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ会計検査院の職員、松平•鳥居•旭の三人は、出張調査先の大阪で不自然な出費記録に遭遇する。一方、大阪市立空堀中学校では、二年生の真田大輔が念願だったセーラー服での登校を決行する。見守ってくれるのは幼馴染の橋場茶子のみ。彼と彼女達の運命が交錯して、大阪を挙げての大騒動が勃発するのだが…。 「何だか本当にありそうな巨大なホラ話…でも陰謀論なんてものもあることだし…」と、あれこれ考えながら読むと、とても面白いです。それと、会計検査院の役割と権限などは興味をもって読みました。 登場人物の名前が歴史好きにはツボです。(逆に、その人物の立ち位置も類推できちゃうけど) 大坂の陣を舞台とした『とっぴんぱらりの風太郎』が、実はこの作品の(はるか昔の)前日譚になっているのもポイント。面白いです。 【余談】 ここ数ヶ月で万城目学の既刊小説(13冊)を集中して読んだ。小説は奇想天外なファンタジーをよしとする私には、とても合っていた。文体もよい。実在の事物や日常生活を描いた小説も好きだが、こういう荒唐無稽で非現実的な話はもっと好き。これからも期待して新作を待ちたい。(まだエッセイは読んでないから、それが先かな)
33投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ大阪愛に満ち溢れた作者の壮大なホラ話。 大阪の情景も思い出しながらなので分量あるものの意外とすんなり読了。 最後の対決部分は何となく煮えきらず…
10投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログもちろん話はおもしろいし、こんなワールドを書けるなんてすごいなあと思うのだけど、最後の方はひっぱってひっぱって、、の割に解決の仕方がいまいち印象に残らない感じでした。 歴史好きだったらいろんな言葉がもっと頭に入ってくるのかなー。
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログまず設定が面白い!これが現実だったら…と考えるだけで数時間は楽しめる。飽きずに最後まで一気に読み切った!結末も良かった。読後が良い。
1投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読です。この本は、万城目学さんの作品が割と好きで、結構色々と読んできた中でも、私が好きな本で、一度読んだ後、いつか再読しようと、本棚に収めることにした数少ない本のひとつなのです。(本棚行きの本が少ないのはスペースの問題です。)その「いつか再読しよう」がやっと来たのです!近くの図書館が少し長めに休館したためなのですが、たまには本棚から物色するというのも楽しいものですね。それで、前回いつ読んだのか調べてみてビックリです。私は読書記録を2011年1月後半からつけていたようなのですが、記録にない!つまり、もう10年以上も前に、おそらくこの本が発行された2009年にすぐに読んで、気に入って、「いつか再読しよう」と10年以上も思い続けていたということです。いや~、10年って結構長いです。頭の片隅で思い続けていることは叶うもんですね(そんな大したことじゃない)。 再読の感想。やっぱり面白い。 奇想天外な万城目ワールド。そして荒唐無稽。いいじゃないですか、万城目ワールドだもの。小説だもの。そして何より面白いんだもの。 5月31日木曜日午後4時。大阪全停止。(ないやろ~。) 大阪国の約2百万人(しかも男性のみ)が大阪城に集結。(んな、アホな~。) 豊臣家の末裔を守るために脈々と続く父から息子へ語られる伝統。(無理があるやろ~。) 副長とはいえ、会計検査院の調査官である松平に総理からじきじきに電話。(え?そんなこと、普通なん?) と若干冷めた目で読んでしまう自分が悲しかったのですが、それでも楽しかったです。 会計検査院の調査官3名に、茶子、大輔。みんなキャラが濃すぎて面白い。 でも、ふと気づくと、どうやら私、映画も観ていたらしく、記憶の中で映画版の方で上書きされているようで、「あれ、あのシーンないな」と思うことが何度かありました。映画版ではミラクル鳥居が女性になり、綾瀬はるかが配役されている時点で「う~ん・・・」と思ってしまいますが、もはや映画版の記憶もあやふやなので、そこは放っておこう。(堤真一はいいですね。) 関西には避けられてるんじゃないかと思うほど縁のない私ですが、久々に大阪に行きたくなりました。空堀商店街が実在すると知って俄然行きたくなりました。こんなにぶっ飛んだお話なのに、地理的にはかなり現実に即して書かれているというギャップもまた良いです。 全然根拠のないことですが、大阪の人ってパワーと人情がある気がして、そんな気がしてくるとますます、この奇妙奇天烈なお話は大阪城や豊臣家という前提がなかったとしても、大阪を舞台とするほかない、大阪じゃないと成り立たないような気もしました。 そして、「とっぴんぱらりんの風太郎」のラストがここにつながってくると知って、こちらも再読したくなってきました。風太郎も私の本棚に鎮座しております! 私にとっては大変楽しい再読でしたが、ダメな人はダメなタイプの小説かなとも思います。 万城目ワールドに浸れる人がひとりでも増えると個人的には嬉しいです。
53投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ映画を観たついでに読み返してやっと読了。 いつ読んでも何となく好きなんよね、これ。 映画は何か不気味に描かれてるけど、もっと大阪っぽいというか、アホらしい真剣さが描かれてるのがすごく好き。
3投稿日: 2024.02.07
powered by ブクログあっという間に読み切ってしまった 人間の想像力で天地がひっくり返るような、こんなにも凄まじい物語は作れてしまうのかと。この感動と興奮と驚きは、あの大阪城を目の当たりにした主人公たちに匹敵するかもしれない ぜひ大阪で再読したい。なお今回は徳川園という庭園で読みました、ごめんなさい
2投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ二回目読了。 一回目から今回読む間、私は父親を亡くしている。 なので終盤での展開は目頭が熱くなるのも致し方なし。 とっぴんぱらりの風太郎の、悠久の時を越えた後日談としての位置付けであるが、矛盾点もいくつかありうっすらと楽しめる程度。
1投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログなんじゃこりゃ? 大阪のオッチャンたちが、こんな秘密を誰にも話さんって、そんなわけない(笑)。 舞台を大阪にするより、白虎隊の会津藩などにした方がリアリティは増しそうに感じる。 会計監査員と豊臣家の末裔という、関係性のないモノ同士を結びつけるのは設定としてはおもろいが…。 あと、旭が最初から全てをお見通しているというのもストーリー的に納得でけんかったなあ。
0投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ読み漁りはこれで一旦終了。 大阪弁が苦手で万城目作品でもこちらはあまり興味なかったが、読後変わった。 確かに大阪には独立した、東京に媚びない何かを感じる。 建築気になる!ので建築デラックスもポチろう。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログ胸に刺さる言葉がいくつかあった。 後藤先生が大輔に向けて世の中で1番難しい事は何か?との問いかけ。 ずっと、正直な自分であることや。 幸一は、自分が大切やと思うものは、自分で守れ。 大きな壁に立ち向かう子に向けた言葉は考えさせられるものがあった。
0投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ毎回、万城目作品を読み終わったあとに味わう、映画を一本見終わった後のような読後感を今回も味わった。実際の映画では鳥居と旭の性別が逆になってるらしいが、読書中、自分の脳内では鳥居は完全に濱田岳だった。ページ数が多いのが玉に瑕かな。4分の1位は削れるような気がする。
0投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ大阪の人間にしか、分からぬご当地 の場所が大挙登場します。 中々、物語の進み方が楽しく読めた。 キャラクターも秀逸で、鳥居が憎めない。 読み終わったので、一度、映画も観ようと 思う。
0投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログ途中まで、とても面白かったけれど、この作者さんの荒唐無稽な話に途中からついていけなくなった。 でも、そうは言っても、最後まで読み進めることができたのは、荒唐無稽な話だけれど楽しかったからだと思う。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ正確に書くと星3.8。 万城目さんの作品で好きなのは絶対ファンタジーなのになんか実際にあるような気がするところ。 今回もそんな作品で、でもやっぱりフィクションのワクワクがあって楽しめた。 万城目さんが描く関西が好きだと思った。
1投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ万城目学の書く関西各府県のそれぞれの独特の空気感が如実に表されてるのが好き 私にとって大阪と言えば作之助さん いつもお墓参りに行くのに、空堀商店街の近くを通るからとても親近感が湧いて読み進めていた 何が一番良いかって、女たちは男たちがアホなことしてんのを百も承知で、まあほかっとこって黙認してるとこ 巻末エッセイに作之助さんが出てきて嬉しかったです 2005年のm-1もわざわざ見た面白かった
0投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ秀吉に大阪城に大阪国・・・。 突拍子もなくスケールの大きな物語だったけど、大阪だったら「あり」かも・・・と、ついつい思っちゃう。 中学まで大阪人だっただけに、大変楽しく読ませていただいた。(o^^o)v
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ映画の方を先に見ていたので、最初の何ページかは男女が混同してしまいよく分からなかったが、映画では男女の配役を逆にしていたのだね。 これで、岡田将生の役が妙に女っぽかった理由が分かった。 という、映画の消化不良を解消するために読んだ本でした。 (本を先に読んでたら映画見なかったかもな)
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化されたね。次は大阪。東京から来た会計検査院の3人。アイス好きの松平、ハーフなんだが大阪育ちの旭、ミラクルな鳥居。大阪の中学生、茶子と大輔(女性になりたい)。大輔が意を決して、セーラー服を着て登校するところから始まる。理不尽ないじめ。仕返しをする茶子。その一方、会計検査院の3人はOJOなる団体に流れる資金の使い道を検査する・・・ 大阪国かぁ。いまいち。読後感悪くないけれど・・・大阪人すべてが、お好み焼きをおかずにご飯を食べるわけれはないらしい。
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログエンターテイメント要素の強い作品 定期的に読者を飽きさせない展開が散りばめられており後半は読む手が止まらなかった。作品の収支を通じて主人公大輔の成長を感じることができた。 「世の中で一番難しいのはずっと正直な自分であること」この言葉に感銘を受けた。 残念だったのはあらすじから自分が想像した結末とはかけ離れており拍子抜けだったこと
1投稿日: 2022.12.06
powered by ブクログ大阪には昔からの秘密がある。それを会計監査院の役人が暴いていく話。 周囲とは違う少年がいじめられるシーンが切なすぎて、読み切れるか心配だったけど、もちろん痛快なくらいハッピーエンドで終わってスッキリした。会計監査院の人たちが秘密に切り込んでいくところはドキドキして、一気に読めた。 万城目学の本は3冊目。今までの2冊がコメディチックで笑えたりしたが、今回のはなんか切なくて、エンディングは「あーよかった…涙」。 みんなが生きやすい世の中になるといいね。
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ途中で映画のキャストが気になって調べてみたら、意外な感じになっていました… 壮大な設定でしたが、少し中弛み感があったかなと思います。大阪国の人々が立ち上がってからは一気に読めました。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
500ページ越えの大作であるが、一気に読み切ってしまった。万城目ワールド全開!数々の史実や場所などの設定がしっかりしているので、偉大なる創作(大阪国て!)をすんなりと受け入れてしまう。二転、三転、四転するストーリーに、驚き、笑い、ほろりとしたり。巻末エッセイを見ると、作者がこの作品に込めた想いも分かってそれもよし。大満足の作品でした。
0投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ映画は明らかにミスキャストだったのだと思わせる原作でした。そもそも男女入れ替えなんてダサ過ぎるよねー。綾瀬はるかをそんなに使いたい?岡田将生も全然合ってないよね。松平は確かにイメージは堤真一かもしれない。 原作を読むことで、映画が駄作だったことは分かりました。原作の旭は好きだな。大輔と茶子は微妙。大輔はだんだん好感度高くなるけど茶子はただのトラブルメーカー。
0投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大阪のゴテゴテ感とトンデモ設定がうまくかけ合わさって終始怒涛の勢いのまま突き進んでいくため、読後も余韻に浸ってしまう
0投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログ友人のおすすめで読みました。 タイトルと 会計検査院の主人公で 私は勝手に タイムスリップでもするのかしら?? とか 想像して 読み始めました。 すると あれ? どうして中学校? はてはて?? と 場面が変わり 日にちも少し前後していくので 頭使いました。 なかなか 面白いテンポのお話でした。
4投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログ万城目作品はどう言い表せば良いのか分からない唯一無二の存在だ。大阪国という架空の存在に立ち向かう会計検査院の主人公たち。思惑が錯綜するなか歴史の謎が明かされたとき大阪は全提出する。もはやどういうことか理解できないのにめちゃ面白い。映画化もされた関西三部作の最後を飾る作品だ。
0投稿日: 2022.06.03
powered by ブクログ万城目学作品はこれで読むのは5作目。 鴨川ホルモー→鹿男あをによし→プリンセス・トヨトミと来て、勝手に初期三部作だと思っている。 どんどん話の規模が大きくなっているのは気のせいだろうか。 最初は学生生活をテーマにしていたが、いつの間にか国家をテーマにしている。 テーマを大きくしても、溢れ出る教養が物語中に散りばめられているのは感嘆した。 それにしても、万城目学は関西への愛が溢れているのが好きだ。 読んでいると関西へ旅に出たくなる。 また、自分も地元に愛を持たなければならないという意識を高めてくれる。 この作品は建築についても熱く語られているため、私も地元の建築を知りたいなという欲求が生まれた。 とりあえず、散歩がてら建築物を探しに行こう。
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親子(父と息子)の絆、大阪に住むすべての人達の絆などなど。 まさに人情あふれる街、大阪が舞台だったからこそ、こんなに面白かったんだろうなー。なんてことを読みながら思ったりしました。
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ初万城目作品。 一見何気ない日常が流れる大阪。 でも実はそんな大阪には独立した大阪国が併存していて、国の危険が訪れた時、大阪国がその姿を現す、そんなぶっとんだ設定の本作。 こんなぶっとんだ設定にもかかわらず、歴史は修正していないところが好きです。あくまでも既存の歴史の中で仮設を立てて設定を作ることによって、どこかフィクションの中に少し現実味を吹き込んでます。 また、キャラクターも非常に個性的な上に、作中の会話の知的レベルが高く、感心しながら楽しく読みました。一重に作者のIQの高さですね。 非常に読みやすく、長編が気にならない見事な作品。 他の作品も読んでみようと強く思いました。 映画化されている本作、読んでいない人は一度読んでみてはいかがか?
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログとてもスケールの大きな話。 スケールが大きく壮大な伏線をどのようにひろっていくのか楽しみにしていたが、最後がバタバタと終わった印象。せっかくの伏線がむりやり完結させられた感じがしてもったいない。
0投稿日: 2021.11.29
powered by ブクログ歴史に興味があるので面白くよめた 大阪城に久しぶりにいきたくなった なんか大阪の文化いいなーっと思った 未だに大阪の人に支持されてる豊太閤すごいな てか、ストーリーがよくできててすごいと思った 真田大阪国総理大臣の演説よかった 父と息子!!黙って見守ってる女!! すてき!! あとお好み焼き食べたくなる、、
0投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログ面白かったです! 歴史を取り込んだ壮大な物語に、興奮してしまいました。 こんな設定が思いつく万城目さん、本当にすごい! 富士山の麓に十字架があったとか、子供の頃って、大人には見えないモノが見えたりして。 きっと想像力が溢れてて純粋だから、見えてしまうんだと思います。私も子供の頃、不思議な体験をしたことあったなー。 それが現実だったのか今になっては曖昧。 本当だったら面白いのに。 万城目さんは、子供の頃の気持ちを忘れない素敵な人だと感じました。 そして何と言っても、日本の歴史って本当にファンタジック! だって、武士が刀で戦を行い、天下統一して、大阪城というあんな大きな城を建てるなんて想像するだけでワクワクする。 あり得ない展開だけど、現実を忘れさせてくれるエンターテイメント作品でした。
3投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログ軽快な筆致で読みやすく、ユーモアが溢れていて楽しく読み進められました。 疑問になってたことや気になってたことが、物語が進むにつれて解決したのも良かったです。 いやー面白かった。
0投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【読了メモ】大阪に住んだご縁で読了。面白かったー! 夫に指摘されるまで登場人物の名字に気づかなかった。旭、という名前も趣深い。
0投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログこの作者のファンタジックな世界観。いつもすぐ入り込めてしまう。 本当にそうなら良いのに…と思ってしまうほどよく出来たおもしろいお話でした。
0投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログ壮大な与太話。とてもよい意味で。こうやって、その存在を信じるというだけで連綿と受け継がれている物語があったら面白いなと思ったけど、考えてみたら我が国にはそんな御一家がいらっしゃるわけで…
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
発想はすごい 会計検査院の部分は面白く読めた いじめの話は特に復讐することがないのがモヤったが本筋ではないのでまあ 結局一気に変えようとしないでゆっくり変えるしかないという母親が正しかったのは苦笑いした
0投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログ『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』で有名な作家・万城目学の長編小説。直木賞候補にもなり、映画化もされた。 会計監査院。あまり馴染みは無いが、政府から独立し、国の税金の使われ方をチェックする機関である。 その会計検査院第六局所属の松平、鳥居、旭ゲーンズブール3人は実地検査のため大阪を訪れる。 そのリストの中に入っていたのは謎の団体「社団法人OJO」。しかし期間中彼らはOJOの検査をできないまま一旦帰京する。 一方、空堀中学校に通う大輔と茶子は幼馴染。性同一性障害を自覚した大輔はセーラー服姿で登校することを夢に見、実行に移す。 しかし、彼を待っていたのは壮絶ないじめであった。暴力に遭う大輔を見た茶子は密かにいじめっ子への仕返しを企んでいた。 会計監査院が実地検査に入った翌週、大阪に残っていた調査官の松平はOJOの実地検査ができることを知り、現地へと向かう。 一方の大輔はその日、担任教師に早退を命じられ、彼の父とともにある場所へと行くことになる。 松平と大輔、二人が見たものは地下に眠るもう1つの国「大阪国」であった。。。 とにかく設定がトンデモナイ。が、そこが非常に面白い作品である。 普通に考えれば大阪国なんてものが存在出来るはず無いのだが(多分)、 作品中では非常にナチュラルに存在する。 読後、「実は本当なんじゃないか」とか勘繰ってしまっても致し方ない。 大阪の、しかもその土地に住んでいないと分からない町並みや空気感はあるのだが、 そんな事は気にならないくらいテンポも良く、また読み進めたくなる力を持っている。 もし地元だったりしたら、更に面白く感じること請け合いであろう。 設定はトンデモナイのだが、この小説の底辺を流れるのは 「親子愛」だったり「純粋な気持ち」だったり 「一つの事をやり遂げる継続力の大切さ」だったりするから侮れない。 面白さの中にも考えさせられる文章が散りばめられているのである。 面白さ、といえば各キャラクターも個性的で面白い。 松平は非常に厳格で、度胸もあり、部下からも慕われるがアイスが大好きだったりする。 鳥居は見た目は太った中学生だが「ミラクル鳥居」と呼ばれる、不思議な強運の持ち主だ。 旭はその見た目(背は誰よりも高く、そしてハーフならではの美しさを備える女性)も個性的だし、 頭の良さも一級品なのだが、物語の終盤で見せる姿はまた別の魅力を出している。 たまに回りくどかったり表現が硬すぎる感じもしなくはないが、かなりのオススメ作品である。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ2021.3.5読了 3.8 スケ-ルが大きい。 情景描写が多く、なかなか進まない。 中盤からスピード感あり。 ラストは圧巻であった。大阪の地理が分からないと苦しいかも。
0投稿日: 2021.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが想像出来ず、ずっと続きが気になってワクワクした! 最後の方の伏線回収もとっても上手くて面白かった。 不満点は、MtFの子でLGBTsに対して問題提起するのかと思ってたら最後まで「男は馬鹿だけど気付いてあげないフリするの」とか、ずっと性別の固定観念のようでどっちつかずなのがもやもやする。 セクハラとか責任転嫁とか色々酷すぎる鳥居が「どこか憎めないキャラ」として描かれているのが嫌い。粘着質な気持ち悪くて面倒な男にしか見えなくて無理……。 松平の決断がどうしても逃げたようにしか見えなかったのも不満。あの決断は大阪国民にとってのものでしかないのに、松平の「国民のために検査する」って信念がそんなにペラペラな物だったの?って残念な気持ち。 会計検査院の存在自体知らなかったから知れて良かったなあって思う。あと、一元論と二元論を論じてたり、細かいところも詳しく書かれてるのが良かった。でも不満なのは上に書いた通り、とにかく誰もに責任感がないのが気になった。
0投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親が死を目前したときに子に伝えるから重さが違って、それによって守るっていうのが、不確かと同時に不思議と説得力あるなぁって思った。
1投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログうーん、なかなか物語が進んでいかない。長かった。良くも悪くも日本の伝統を守ろうとする姿が描かれているって思ったなあ。違う? あとMTFのトランスジェンダーに対する差別を描いているが、その問題には何も触れず、結局、男性として扱ってしまうのはこれでいいのか?
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ借りました。 映画館で予告編が気になり読んでみました。 愛国心…というか一つのものを守ろうとする力がすごかった。 そして女性は強し。 5億円の費用の使い方には疑問が残ったけど面白かったです。
0投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ豊臣家の末裔を守らんとする、大阪の人々と下町らしい誇り。スケールが大きいわりに結末はこぢんまりしている。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ会計検査院の松平元、旭・ゲーンズブール、鳥居の三人が大阪を訪れ、「社団法人OJO」の活動内容に疑問をいだきます。松平は、旭と鳥居のニ人を現地に送り込みますが、OJOの事務所があるはずの長浜ビルにはだれもいません。 一方、空堀商店街のお好み焼き屋「太閤」の息子である真田大輔は、性的アイデンティティの齟齬に苦しみ、女子の制服で中学校に通うことを決断します。彼の幼なじみの橋場茶子は、周囲の偏見のまなざしから大輔を守ろうとします。そんななか、大輔は父親の真田幸一に連れられて、大阪城の地下へと連れて来られ、そこで会計検査院の松平と父の会談に立ち会うことになります。 真田幸一は松平に対して、自分は大阪国総理大臣だと名乗ります。あっけにとられる松平と大輔に、OJOは関ヶ原の戦い以来、豊臣家の子孫の「王女」を守り続けてきたという説明がおこなわれます。松平は、この大阪国に対してどのように対処するべきか、決断を迫られることになります。一方大輔は、茶子が大阪国の王女であること、真田家の男子は必ず王女を守らなければならないと父に諭されます。 やがて物語は思いがけない方向へと進んでいき、会計検査院からの大阪国に対する宣戦布告と受け取った幸一が全大阪国民に決起を呼びかけ、200万人の男たちが王女のために立ちあがります。 荒唐無稽としかいいようのない設定と、工夫の凝らされたストーリー展開の組み合わせが、いかにも万城目氏らしいエンターテインメント小説です。どうにも評価に困るのですが、とことん「悪ふざけ」を追求してみた作品として受け取っています。
0投稿日: 2020.11.13
powered by ブクログ俺を読書に導いてくれた本。こんな万城目ワールド全開で、ぶっ飛んだ展開なのにどこかリアリティがある。万城目学作品の魅力が詰まった最高傑作。
1投稿日: 2020.10.26
powered by ブクログ男と女の機微 ジェンダーフリー 古くからの伝承的な概念と 現代・未来へと繋げる伝統 色んなモノを詰め込んで楽しく物語に仕立てられている
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログ大阪城近辺の地理が分からないのが惜しい。終盤の展開には口がポカーンとなってしまった(笑)。しかし物語を通して、息子と父親の関係性。父親から何を受け継ぐのか、父親は何を託したいのか。自分の立場に置き換えて考えた。「父との約束」ってなんかいいね。
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦国時代を体感できる作品。ホルモー、鹿男に続いての作品。独特の世界観と飽きの来ないストーリー展開で最後まで楽しめた。会計検査院、松平、旭、鳥居が大阪国への毎年5億円補助金支出の謎に巻き込まれる。豊臣家の末裔茶子を大阪の男が守ってゆくという400年間受け継がれてきた掟。熱い大阪魂。しかし一番の立役者は大阪の女性で、妻は賢く強い存在。大阪府警で旭が鳥居を引き取る母の役を演じ、左右の往復ビンタに片言の日本語に大爆笑。蜂須賀組長が茶子・大輔への土下座、大阪の陣の名将の末裔が多々出てきて勉強になりました。
8投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ主役の3人の顔を勝手に思い浮かべながら読んでました。松平は上川隆也、鳥居は三谷幸喜、旭は…あれ?皆さんのキャストはいかがでしたか?
0投稿日: 2020.07.11
powered by ブクログ落城から数百年。 大坂の町人たちが密かに守り続けてきた秘密。 大阪城、中之島、公会堂、図書館、府庁、森ノ宮、公園、入り組んだ商店街。 大阪市民なら、想像してそんなバカな、でもほんとならなんて面白い!とわくわくしてしまうストーリー。 坊主姿のセーラー服もいつのまにか馴染んでしまう。 万城目学さんは、育った地大阪も、学生時代を過ごした京都も、好きなんだろうなーと愛情を感じられて幸せな気持ちになりました。どの作品も、土地への愛を感じられて、すごく好ましい。
0投稿日: 2020.06.11
powered by ブクログ起承転結の起と承が9割という感じ、なかなか本筋が発展しないので焦れったい。 あと、税金がこんな浪費されてたら、大阪国民以前に日本国民として怒る。 珍しく、出てくる地名や通りに馴染みがあって個人的にそこは楽しめた。谷町、長堀橋、問屋町、森ノ宮、土佐堀、難波など
0投稿日: 2020.06.06
powered by ブクログ+++ このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も巻末収録。 +++ 前半は、会計検査院の仕事が描かれていて、お仕事小説か、と思わされる。いつ万城目ワールドに連れて行ってくれるのか、と訝しみ始めるころ、やっとのことで雲行きが怪しく(正しく?)なってきて、そこからはぐんぐん思いもしない方向に物語が進んでいく。だが、荒唐無稽で想像もできない展開か、と聞かれれば、全面的に首肯することができるわけではなく、なんとはなしに、大阪でならあり得るかもしれない、とも思わされてしまう。大阪国民カッコイイ、とエールを送りたくもなってしまう。そしてさらには、会計検査院の面々、松平、鳥居、旭・ゲーンズブールの三人のキャラがそれぞれ立っていて魅力的なのである。それぞれに自分の役割を果たしている感じが、三人らしくていい。登場人物みんなに好感が持てて、愉しい読書タイムをくれる一冊だった。
1投稿日: 2020.05.19
powered by ブクログ国家予算が適正に使われているか検査するお役所、会計検査院。 今回、大阪府庁はじめ複数の法人団体に実地検査を行うために大阪出張を行う。 リストにある「社団法人OJO」という団体を調べるなかで、 実は35年間も実地検査がなされていなかったという異例の事実が発覚。 さらにそこは、400年も前から存在する「大阪国」という独立国家につながる団体だった。 この作家さん、すごく大阪が好きなんだろうなぁととても伝わってきます。夢のある壮大な話です。 王女を守る真田家の男の子の勇気が素晴らしい! だけど、会計検査院としてはあの結論でいいのでしょうか・・・?
0投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『五月末日、午後4時、大阪が全停止した』 ほいっ、そんで? って感じだったなぁ~。あまりのめり込めなかった。会計調査院とセーラー服を着た中学生の2つのストーリーで物語が進み、最後に絡んでくるんだけど、正直、セーラー服のストーリーが…、どうでもよくなってくる。なので、途中で別の本を読んでしまったりで、余計物語が…。文庫と映画とでは配役が若干違うようですが、見るべきか迷うね。発想的には今まで読んだことがない奇抜な感じだったけど。
4投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ相も変わらずぶっ飛んだストーリー。どうやったらこんな摩訶不思議ワールド考えつくのか万城目さんの頭の中がとても気になってしまう。 大阪旅行したばかりだったのでお話がとても新鮮でワクワク感が半端なかった。地元の方ならたまらないんだろうなぁ。 歴史的背景や大阪国の成り立ちは少々中弛みしてしまったが合図をきっかけに一堂に会する凄みは読んでいてゾクゾクした。大輔くんと茶子とのくだりも最高。
0投稿日: 2020.04.27
powered by ブクログ私の人生を変えた本。 とか大口叩いときますけど。。 あのですねぇ、 近頃かの万城目氏が某SNSにてこんなつぶやきを残していたんですよ。 『ちなみに、プリンセス・トヨトミは中学生と会計検査院の調査官が主人公ですので、将来、会計検査院に就職したい中学生が読んだらドストライクです。たぶん。』 、、、、。 私がこの本を手に取ったのが忘れもしない、中学2年生。 、、、、 私のことじゃないですか!! なんと、まぁ万城目氏の手のひらの上で転がされていたわけです。 結果的にその道に進むことはなかったのですが、 この本が無ければ私は片田舎でのうのうと生きていたことでしょう。 万城目氏に脱帽。アッパレ。
2投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログ大阪国という存在を出して空想と現実の狭間でリアルに物語が展開される。 「鹿男あをによし」もそうだけど万城目学作品は歴史っぽさと空想と現実をうまく融合しています。 でも、今回のプリンセストヨトミはちょっと求めていたテイストと違うかった。 サスペンス的な感じがちょっと違うかった。 でも、映画もどんな感じに仕上がっているのか気になったのでまた見てみたいと思う。
0投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログ空堀商店街などが出てくる、大阪地図満載の 大阪大好きという、大阪府地元ワールドのエンターテインメント わたしは関西に土地勘がない 名古屋なら子供の頃父の転勤で5年、夫の転勤で2回都合8年、 住んだので京都、奈良、滋賀あたりは観光しているが 会社時代、組合の交流で大阪支店に行って 六甲山の寮に一泊したのみで観光もしてないし 大阪も神戸はほとんど知らないのだ だからこの前の『阪急電車』もそうだったけど この本の縦横無尽に走る大阪の街の風景物語がおもしろい 行った気になる観光物は松本清張も得意だけれども あのしんみり、どよんとした雰囲気(それが好きなんだけど)とは異なり 万城目ワールドは大阪らしいなあ、と勝手に思っているのは間違い? どうーしても明るくしんみり、ぼけいってじゃないよって感じを受ける もうひとつ、自意識過剰ぎみじゃない?っていうストーリも大阪らしい って、完全にステレオタイプになってるのかも とにかくストーリ展開が行った気にさせるって成功じゃない それに東京駅を設計した辰野金吾の作品が 大阪に多くあるというのも興味惹かれること そのお作品のひとつ「浜寺公園駅」はすてき!
3投稿日: 2020.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かが起きるまではなげぇーわ、起きたら起きたで意味不明やわで久々に苦痛読書。 大輔に好意的なのは後藤先生で嫌ごと言うのは大野先生、なるほどそうゆうことね、で楽しんでいたのは最初の方だけ。 で、お互いのゴールは何やったん?なんやそれっぽく大団円を迎えてるけど。 お互いに強制力のないもの同士が反発するならアマガミ程度しかできないやね。胸躍る展開に到底及ばず。 これを映画化したというのには驚いた。映像としての見せ場はどこにもうけたんやろか? アイスが食べたくなる小説でした。
0投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログ個人的には豊臣びいきでも大阪びいきでもないため、ふーんという感じで読んだが、万城目学の奔放な作風は好きです。
0投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログ映画かなにかにもなってたような気がするんだが、うーん何ががたのしいのかさっぱりわからなかった。 どの辺が映画化されるような要素があったのだろうか。 読む限りわからなかった。
0投稿日: 2020.02.09
powered by ブクログ会計監査院側と、大阪中学生側の2つのストーリーがだんだん絡み合いながら、クライマックスに向かって行く感じが、どういうラストになるんだろうとワクワクしながら読ませてくれた。 物語の登場人物一人一人の生き方・生き様の描き方が上手く、非常に印象に残った。 最後に、読んでて印象に残った一文を引用したい 結論とは、客観的な真偽を判断することではない。それを踏まえ、自分が何をすべきか決めることにある。(281p)
4投稿日: 2019.12.21
