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私の男
私の男
桜庭一樹/文藝春秋
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総合評価

625件)
3.8
154
211
148
43
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    直木賞受賞作品。深い話でした。読むの途中で飽きちゃったけど,賞を受賞するのはよくわかる気がする。最後のあとがきに同意しました。

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    投稿日: 2010.05.12
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    好みは分かれるだろうけども。 一途な愛情。 近親相姦。 それでも汚くは感じなかった。 互いが互いを必要とし合うが故の切ない話なのかもしれない。 再読候補にしよう。

    0
    投稿日: 2010.05.11
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    100501w 直木省で王様のブランチとかいろんな書評に〔当たり前だけど〕たくさん出てて、文庫化されたのを知って迷わず手に。 一途な愛。

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    投稿日: 2010.05.09
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    最初は訳分からない感じがしてたけど、読み進めるうちに色々分かって、引き込まれてしまった。 でも、全体的に暗い。 内容が内容なんでしょうがないけど、読んでで、ズーンって重かったな~

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    投稿日: 2010.05.05
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    おそらく読むのは3回目。文庫になった機会に再読です。 なんというか、どうしたって救われない関係なのに、 (というか、子どもの虐待といっても過言じゃないはず。) 幸せそうにも見えてしまうのは何ででしょう。 どうしようもない鎖でがんじがらめになっていて、ふたりともそれから逃れたいと願いつつも、そのままひとつになってしまうこともものすごく願っているみたいな。 哀しくて怖い話だと思います。 でもすごく重たいから、心に余裕にあるときじゃないと読みたい気持にはならないな(苦笑)

    0
    投稿日: 2010.05.03
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    題名のインパクトのみで手に取った作品です。 …桐野夏生を薄ら思い浮かべつつ読んでみる。「グロテスク」とかその辺りを思うのは、近親相姦に対して悪のイメージが強いからでしょうか。 時系列を遡って行く話というのは色々ありますが、一切現在と過去を交錯させることなく振り返るのは初めて読んだかも。読み進めるほどに、解決することもあれば、真相はますます闇の中になるようなところもあり、もどかしくなりながら惹きこまれます。 二人の出会いやまだ少女の頃の花、『家族』との別れの場面などは色々と解釈するものもあり、繊細な文章だなと思いました。一押しと言い難いのが、24歳現在の話だけが理解しづらかった…。でも、希望のなさの描き方が最近みないほど強い話だなぁと思いました。これが魅力かな、なんて思います。

    0
    投稿日: 2010.05.02
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    時系列を遡りながら見せていく 血の繋がった養父と娘の重たい物語 近親相姦の関係なのでかなりどろっとした表現もあって 気持ち悪さもあるが 2人の関係は興味深く追えた 排他的な2人の世界 それを守るために、2人はそれぞれ殺人も犯す 娘9歳からの関係は性的虐待 そんな娘が養父を“私の男”と言い切っているのを見て かなり考え込んでてしまった。。。 冒頭の章で娘は結婚する そんな描写くらいで救いがあったとは言えないが そこから先遡れど遡れど暗くて。 読んだ友人がいたら 飲みながらでも感想を聞いてみたくなった作品

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    投稿日: 2010.05.01
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    「読んでしまった。」 そんな感覚だ。 まず、近親相姦なりの、いわゆる「タブー」が許せない人は読む可からず、です。 そして、この小説はそのような「タブー」の是非を問うために書かれたものでは決してないでしょう。 むしろ我々の中にも自然に存在する「弱さ」や「欲求」が主題であり、それらが、いくつかの条件を重ねて「純粋培養」された結果、現実社会のタブーに触れまくっている、というだけ(?)のことで。 いずれにせよ、物語でありフィクションなのだから、「虚構」として楽しめばいいと思います。 しかし、よくもまあ、こういう形で表現したなあ。作者(名前に似合わず女性らしい)の内面に何かあるんでしょうね。 母→娘→母、父→子→父。う~ん、思いつきもしないし有り得ないが、この物語の中では違和感ないんだよなあ。まさにこれが筆力、か。 ちなみにBGMは、イエモン(花吹雪~雨上がりのアスファルトが嫌いになりそうなほどエロティックな香り~)、レベッカ(Virginity~ドレスの染みが今赤い蝶になる~)をオススメします。

    0
    投稿日: 2010.04.30
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    前に読んだ桜庭一樹作品は、「少女には向かない職業」で、 そんなに何冊も読みたい感じのする作家さんではないな、なんて思っていました。 今回は、直木賞だったし念のため。 女性にとっては、あまり読みたくないようなテーマの本のように思いつつ…。 でも、よかったな。 過去にさかのぼる構成も、過去に向かえば向かうほど、 明かされていく秘密の書き方も、すごくうまいな~と思ったし、 花の淳悟への心象が、饒舌すぎる感じがするところまで、 無駄なもののない作品だった。 勧善懲悪好きの私の好みではないというだけで、かなり☆5つに近い、本を読む楽しみを与えてくれる本でした。

    0
    投稿日: 2010.04.29
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    賞をとった作品ということで購入。 出だしは好きなんですが、思ったより迫力を感じなかったなぁ・・・。 どこがよくて賞とったの?と思いつつ、この感じがすごいのかなぁと。 もう一回読み直してみよう。

    2
    投稿日: 2010.04.29
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    「いやはや、あんたらそんな……」と思わずもごもご独りごちながら読み進めていましたが、いざ感想を書くとなると、なんとも言えないです。 近親相姦の親子にやりすぎな性描写。そして殺人事件が起こる。どろどろとしていて、関係のない人間が巻き込まれていくさまに目を背けたくなりました。 後半あたりから理解出来ない未知の世界の出来事のように思いました。そんなに強く欲情して、一体この二人は何がしたいのかよく分からない。叱りつけたくなる。痛々しいっちゃ痛々しいけれど、結局納得も出来ないまま、終始不気味な雰囲気が漂っていて、ただただ気味が悪かったです。

    0
    投稿日: 2010.04.29
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    親子でありながら関係をもつこの2人にとって それは生きていることを感じるための手段だったのだろう 生々しく厭らしいものではなく 痛々しいくてとても切なかった。

    1
    投稿日: 2010.04.28
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    賛否両論ある本のようです。 確かに近親相姦の話ですからね、嫌悪感を感じる人も多いでしょう。 ただ、一貫して流れる冥く生暖かい雰囲気は秀逸だし、描かれている弱者の偏執的な優しさもなかなかです。 直木賞作品。受賞したから素晴らしいとは言いませんが、こういった賞にノミネートされると言うことはそれだけの力のある作品だからだと思います。 桜庭さん、これまで何作品か読みましたが、独特の雰囲気があります。ただ、ストーリーがセンセーショナルというか、ちょっと飛び跳ね過ぎています。もっとおとなしい筋書きでしっとりした物語を描いたらどうな作品になるのでしょうか。期待したいですね。

    0
    投稿日: 2010.04.28
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    親子の境界線を越えてしまった2人のお話。描写が生々しくも痛々しくて、罪悪感と共に息苦しくなりました。 第三者の視点も挟みつつ時間軸を遡っていく所が巧妙だと思う。 読後感よりは、読んでる時ジワジワくるものがあったような気がする。

    0
    投稿日: 2010.04.26
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    近親相姦?あ、義理の親子か。と思いきや。。。 でも、さすがにこれはやり過ぎだけど、父と娘、母と息子、という異性の親子って、なにかしらすこーしだけ、恋人の雰囲気を持ってるもんじゃないだろうか。

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    投稿日: 2010.04.25
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    女のこなら誰もが一度は感じたことある気持ちじゃないかな。。 「立場が逆転する」、それが愛おしいのかなー。

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    投稿日: 2010.04.24
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    現在から過去へという流れなので、もう1回読んでみたら受け取り方が随分ちがうんだろうなと思った。久しぶりにこういう濃い関係の話を読んだ気がするけど、あまり嫌悪感を感じないのは直木賞受賞だからなのか?

    0
    投稿日: 2010.04.24
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    長く咲いていた桜の花も終わりになったのに、異例の寒さはまだまだ続く。 そぼ降る冷たい雨の景色が、この本の冒頭の銀座の雨と重なり寒々しい。 24才のOL・腐野花(それにしても凄い名前)が婚約者の美郎と待合わせをするレストラン。 しかし彼女が「私の男」と呼ぶのは40才の養父・淳悟のほう。最初から只ならぬこの親子。 花の結婚式前後の日々と、そこから遡って語られる二人のこれまでと秘められた出来事…。 細かい設定には結構破綻があって、淳悟や花の心情にもン?みたいなところがあるのだけれど、ぬらりとした黒い冬の海を背景にしたぞわぞわ〜とした粘着質な描写に飲み込まれて読まされてしまった。

    0
    投稿日: 2010.04.24
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    桜庭一樹の直木賞受賞作であり、一般への認知度を一気に押し上げた作品、ついに文庫化!! と言う事でかなり期待して読みました。 桜庭氏の作品はラノベ時代から読んでますしね。 …まぁ、なんだ。 "問題作!"みたいな言われ方をしただけはありますね。 途中で読むのが辛くなってきたのは、倫理観の問題なんでしょうか・・・。 結構好き嫌いの評価は分かれる作品じゃないかな、と思いました。

    0
    投稿日: 2010.04.23
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    私には希望のある話に思えます。 知らないところで死なれる可能性があるとしても、生きていてくれれば生きていける。それに、10数年経って、欲が情愛に変わったのなら、これからだって変化していける。いつか、もっと柔らかいものになって本当の親子になることもできると思う。時間によって変わる可能性だって残されているから。 私は、いつか淳悟が、ふらっと現れそうな気がした。街中ですれ違うことの方がありそうですが。 彼が死んだかと思い、ボロ泣きしたので。生きていて良かった。 私なら永遠に失うより、どこかで生きていてほしいと思うから。 なんかポジティヴすぎる感想かもしれないけど。 にしても、喪失感、半端ない。 いつでも、道を歩いている時も探してしまいそう淳悟を。 すごい寂しい(T△T)モラルなんてすっとばして一緒にいて欲しかった思いも私の中にある。

    0
    投稿日: 2010.04.19
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    やっと文庫化!待ってました、直木賞、『私の男』。 桜庭一樹の話、大体好きー。決して素直ではなくどちらかと 言うとひねくれてる。歪められた幸せとか、温かさとか。 叔父、いや、父親に対して、“私の男”だ、と思えるその感情、 分かりかねる。。けど、遡っていくストーリー展開で、 後ろに行けば行くほど、最初の方の設定って刹那過ぎるなって 思う。 とは言っても近親相姦のお話です。何だろ。海と陸の差が 分からないという表現にも合ったように、家族を愛することと 恋人を愛することの差が分からない・・・という感じでしょうか。

    0
    投稿日: 2010.04.18
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    気持ち悪いなぁ…と思いながら最後まで一気に読んで しまった。 久しぶりにこんなドロドロしたの読んだな、て感じ。 初めてこの作者の本を読んだのだけど、 他のもこういう感じなのかな? 「少女七竈と…」も読んでみたいかも。

    0
    投稿日: 2010.04.18
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    2010/4/15読了 切ない。花にとっての幸せとは何だろう。淳悟も。 最初は悲しい別れのように感じた。 でも花と淳悟の二人の間ではそういうものではないんだろうな。 別れではなく、ただはなれて暮らすだけで、この先もお互いに満たされあって生きていくんだろう。

    2
    投稿日: 2010.04.17
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    うわぁぁ・・・・・・。すごい。すごいこの本。放心した。こんなの初めて読んだ。どろっどろ。でも、愛。自分の中に、消化しきれない気持ちが残ってる。そんな読後感。

    0
    投稿日: 2010.04.17
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    どっぷり浸かった。 桜庭一樹という存在は知っていたけど、 著作は読んだことなくて、今回初挑戦してみた。 直木賞受賞作って読んだことないな って理由だけで手に取ってみて、 まず裏表紙の概要を読んでみると いかにも趣味の合わなそうなストーリー それでも、気まぐれにレジへ進んだのは、 読書家としての本能が働いたのか 正直、この作品の何が凄かったのか どこが面白かったのかを巧く表現できない 自身が全くない ただただ、ストーリーに引き込まれ、 もっと読みたい、どうしてそうなったか知りたい と煽られ続けた結果、読了していた 好きな作品とは言わないけど、 手元に置いておく作品にはなったと思う

    0
    投稿日: 2010.04.13