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私の男
私の男
桜庭一樹/文藝春秋
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総合評価

625件)
3.8
154
211
148
43
14
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    今までの桜庭さんとは全く違う。 少女が出てくるとこは同じだけども。 花は結婚生活上手くやっていけるんでしょうかね。

    1
    投稿日: 2013.03.17
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    久々に主人公に嫌悪感を覚える小説を読んだ。 親子の歪んだ愛。近親相姦。 主人公たちに関わった全ての人がかわいそうだ。 自分たちがよければ他はどうでもいいのか。 とにかく気持ち悪い。 衝撃。

    1
    投稿日: 2013.03.13
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    ひとつになってしまいたいほど好きな理由と、そこから離れねばならない理由。どちらも理屈ではないけど、理屈も通っていてよかった。

    3
    投稿日: 2013.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。養父と養女の歪で美しく完成された関係。二人の関係から養女である腐野花(くさりのはな)がおとなになり、会社でも上手くやっている相手との結婚式の話から始まる。そこから彼女の過去に遡っていき、彼女がどんな人生を歩んできて結婚するのか、社会へ統合されるのかその過程が晒されて行く。 優雅で惨めで色気のある養父との愛は甘い果実でも苦い薬でもなく、ただ単にぬるま湯のようなそれが秩序で義務で花の中に必要な物だった。花は震災孤児で養父以外には懐かず、ずっと彼と二人だけの世界にいきていた。 しかし、養父と秘密を抱えながら愛しあった花はそれにもかかわらず結婚をする。不安定で揺れ動きいつ崩れるとも知らなかった古びたアパートでの養父との生活から、小学校から大学までエスカレーターで進学したような安定した相手との生活へ。 花と養父の視点ではとても美しく書かれる二人の愛や姿が、二人以外の視点になった時に突如色を失い、醜く醜悪で社会から外れるものとして書かれその見え方が面白かった。

    1
    投稿日: 2013.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言わずと知れた桜庭さんの代表作。 桜庭さんの作品はシリアスな内容でも、どこかユーモアがあって好きなのですが、この作品にユーモアは感じられずシリアスなままでした。 花のキャラクターがどうしても好きになれなかったかな。。。

    1
    投稿日: 2013.02.10
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    悲しくて愛おしい。 読み終わったあと、もう一度最初から読んでしまう。 花にとって家族は淳吾だけなのだ。それはもう一生変わらない。どんな形になっても、家族はもう淳吾だけ。

    3
    投稿日: 2013.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マザコン男が幼い娘に母を投影して犯し続けるっていう気持ちの悪い話で、そのマザコン男をちゃんと断罪しないあたりに作者の後退を感じる。「砂糖菓子~」における藻屑パパはちゃんと逮捕されたのにね。

    1
    投稿日: 2013.02.06
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    圧倒的な文章力で一気に読んだものの、面白かったという感じではなかった。歪んだ親子性愛。津波被災の描写はリアルな感じで怖かった。

    1
    投稿日: 2013.01.27
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    直木賞作品。 文庫本が出るまで待って買った作品。 本当に読みたいなら、文庫本待たずに買っちゃうんだけどね。 それに値する作品でした。 ブックオフで買えばよかった。 評価二分みたいですが、はっきりいって理解できない。 時間がどんどん過去に遡っていき、真相が明らかになっていくんだけど、 どうしてそうなったか簡単に想像できたし、 ひと事で言えば、単なる近親相姦でしょう? 主人公の行動も理解できないし、 マインドコントロールされていたとしても、 ちっとも共感できないわ。 お父さんの感情が一切描かれてないのも。。。 読者に想像して欲しいのだろうけど、 理解できない行動だから、想像もできないわ。 初めて、流し読みしました(´・ω・`)

    1
    投稿日: 2013.01.24
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    複雑に絡み合った鎖のように重く、暗いものだけれど、こんなにもお互いを必要とし合える、愛し合える関係は、いっそ羨ましいと思えるほど。

    5
    投稿日: 2013.01.01
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    父娘の禁断の愛の話。苦手なジャンルだけど、直木賞受賞作ということで読んでみた。初めの章では違和感が満載で、正直「ナニコレ」と思わずにいられなかったが、その違和感が物語が続くにつれ全て納得のいくものに変っていった。話が過去に遡っていく構成がとても効いていると思う。直木賞を獲ったというのも納得だけれど、やっぱり自分の好みではない話だった。

    1
    投稿日: 2012.12.30
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    現在から過去へ。一章一章描かれる視点が違う。たとえ、同じ花の視点だったとしても、年齢が違えば見え方も違う。父と子の近親相姦のドロドロかと思い、苦手でなかなか読み進められなかったが、違った。全くもって愛憎はなく、ただ絶対愛。そこには初めから終わりまでなんの付け入る隙はない。疑問も多く残る。花の母は?美郎と花の結婚に至る過程。淳吾の最期。しかしそれらは、解決されなくても私たちに不快感は与えない。それよりも楽しみにすら感じる。誰一人掴み所がなく、決して幸せとは呼べない二人の生き方に憧れさえ覚える作品だった。

    3
    投稿日: 2012.12.30
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    桜庭一樹さんの小説を読んだのは初めてです。 この本は、直木賞受賞作で話題になり、気にはなっていましたが、好きな作風とは違うので買って2か月程置いたままになっていました。 昨日一気に読みました。 ドロドロとした、人間の性を感じさせる内容ですが、さすが直木賞受賞作。構成と言葉の使い方が上手いです。 内容の好き嫌いで読む本ではなく、話題になった本を読んでみるという気持ちで読むのをおすすめします。

    1
    投稿日: 2012.12.23
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    花と淳悟の近親相姦の話。 ページを進めていくと、物語の時間は遡っていくが、それがなんとも妙な気持ちにさせられる。 二人の絆を知ってから再び、一番最初に読んだ花の結婚式の場面を思い浮かべると、最初に抱いた感想とは全然違う…なんと言うか淋しい気持ちになってしまう。 花と淳悟は本当の親子であり、時々、母と子になり、ある事件の罪の意識も重なって共依存みたいになってるのかな。 淳悟は血の人形である花に、亡くなった母の血を感じてる。 花もそれを知りながら受け入れてる。 小町が感じたように奇妙にしか思えない。 どうして淳悟は、花の本当の母に花を産ませたのかな。 本当の親子ってことは、そういうことだよね。 それとも、本当は淳悟と淳悟の母の子で、淳悟の母が亡くなってしまったから花の家族が引き取ったのかな。 自分の読解力がなくて残念すぎる。 決して綺麗でも純粋でもない関係だけど、過去を知ることで、二人への不快感は薄れてしまった。 大塩さんが見た、花の魅力。 恍惚と魅入ってしまった、花の表情。 きっと淳悟も、その魅力に捕まってしまったのだろう。 「こう見えて、悪魔だぞ。俺はすっかりおかしくなった」 淳悟は「忘れるなよ」って言った。 きっと、淳悟は忘れないうちに海へ向かったんだろうな。 血の人形との記憶を抱えたまま。 押入れに隠されていた死体と一緒に。

    1
    投稿日: 2012.12.22
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    誰かに薦めたいとも、この読後のたまらない感情を誰かと理解し合いたいとも思わない。 自分の中でだけ大切にしたいくらいこの話が好き。 久々に再読中 もう、泣きそうになりながら読んでる。 わたしは別になにも共感できるような境遇じゃない。でも、二人の関係になんともいえない気持ちになる。苦しい。泣きたい。

    3
    投稿日: 2012.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小町は七竈でいう雪風のお母さんと、ばらばら死体でいう吉野の元同級生の女とほぼ同じポジション。第三者の視点というより、現実的な物の見方をする私たち読者の目線も含まれているかと。 露骨に手を出すでもなく、苛立ちや不満を顔に出さずに内に溜め込む姿って現実社会にどこにでもいる人の姿…。

    1
    投稿日: 2012.12.02
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    底なし沼みたいに、読んでいる内にずぶずぶと引き摺り込まれた。読了後も、暫く抜け出せずにいて、かつ頁を捲ると何度でも読みたくなる、そんな中毒性のある本。著者の読書本で、背骨が浮き出るほど痩せはて、室内でロックをかけ放しにしながら執筆した、とあったのを見て、どうりでと納得した。それほどまでに、恐らく今まで読んだ中で一番自分に影響力のある作品。

    3
    投稿日: 2012.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとミステリー仕立てのドラマな話です。 章ごとに、時間を遡っていき、どんな背景があったのか、次第にわかっていくという。今までに読んだことない構成に、結構おもしろく読めました~。 大まかに言っちゃえば『近親相姦』の話なんだよね~。 でもね、こういう花の環境で育てられて、こういう状況の中で成長してしまったら、こうなってしまうのは仕方ないと思う。。。。 自分も花と同じ立場だったら、やっぱり同じようにしてたと思う。 それがなんだか、現実離れしてる感じに見えるんだけど、実は自分の立場に置き換えたときに、それは一番近いイメージになってしまう。。。 そんな感じがしたんだよね~。 「近親相姦」はあまり賛成ではないけど、この場合、これが自然の流れなのかも。。。。 なんか、読み終わった後に、じんじんとくる悲しいお話でした。。。

    1
    投稿日: 2012.11.28
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    直木賞受賞作。現代から過去へと遡っていく構成や語り手の使い方は絶妙。魅力的な謎がいくつも潜んでいて、想像力を掻き立てられる。長編小説は中だるみがあることが多いけれど、この作品は最初から最後まで飽きずに一気に読むことができた。面白かった。

    1
    投稿日: 2012.11.26
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    淳悟が探し求めていたものはなんだったんだろう。なくしてしまった母の愛だったんだろうか。それが気になって、心に引っかかっている。

    1
    投稿日: 2012.11.26
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    第138回直木賞。 これは賛否両論だろうなぁ。 どっぷりお互いに依存している男女(養父と養女の関係)の、愛と呼んでいいのかわからない感情を、乗り越えたかったり乗り越えれなかったり。 近親相姦ものなんだけど不快感は無い。そこに暖かさはある。 人には勧めない。

    1
    投稿日: 2012.11.19
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    地の繋がらない親と子の長い日々を、現在から過去に遡る話。二人の絆は読み進めば読み進める程、理解できる。最初の式の下りは電車で号泣してしまった。ただ311を経験された方にはあまりオススメできないと思われます。

    1
    投稿日: 2012.11.03
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    実は「GOSICK」以外の桜庭作品は初めて。 まずライトノベルだった「GOSICK」時代の面影がないぐらいの文面に圧倒される。 言葉の表現一つ一つが巧く、間の作品を一切読まずいきなり本作を読んだ者としては、その変わり様にいやはや脱帽の一言です。 淳悟という人間性だけでなく、心理描写が無い部分も相まって相当な不気味さを醸し出している。 そして黒い広い海の不気味さと黒い男の不気味さが重なって見えるが、不気味さを感じつつも何か別のものを感じずにはいられない。うまく表現できないが、そこに花だけでなく周りの人間にも影響を与えたのだろう。 本作はその開けてはいけない黒いものを紐解くように、ゆっくりと時間を遡っていく。○○ものと一言で片付けてしまうのはもったいない、解説にある通り何も考えずとりあえず読み始めるのがいい。気づけばこの気味悪さにとりつかれあっという間に読み終わってしまうのは案外少ないかもしれないが。 最後に、最初に「GOSICK」の面影がないとか言ったが、「GOSICK」と同じようにあくまでも男と女にスポットを当てて物語を進める部分は桜庭一樹の作風なのかもしれない。明後日公開になる「伏」もそんな感じっぽいしね。

    1
    投稿日: 2012.10.18
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    時系列が逆で、最初は太宰治の逆行と構成が一緒だと思ったんですが、直木賞の選評でオイディプス王とあって、なるほどと思いました。近親相姦ものだし、意識して書いてるんだなあと思いました。 桜庭一樹のオイディプス王といえば「砂糖菓子の弾丸はうち抜けない」があって、これもはっきりとは書いてないが近親相姦のにおいがあり、「少女七竈と~」も、腹違いの兄妹ですが近親相姦っぼい内容で、あと推定少女でも義父から強姦されそうになります。 近親相姦が桜庭一樹の小説の中で重要なモチーフだとすると、この小説が一番直接的に描いてます。 地方の閉鎖的な共同体も桜庭一樹の小説では多いですが、それもこれが一番前面に出てたと思う(自分が読んだ中では)。 不思議な雰囲気の小説だと思います。古いようで新しい、リアルなようでそうでもない、みたいな。そこがいいところです。

    3
    投稿日: 2012.10.16
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    この、読後の悪さを何と表現したら良いものか…。 まず、日本語の扱いのうまさに脱帽した。「美しい日本語」とはまた少し違うのだが、語感が良く、表現も豊かなのである。こんなに文章がうまくなかったら、ここまで読後が悪くもなならなかっただろう。 離れなければいけないと分かっているのにどうしても離れられない。世の中にはそんな恋もある。そんな恋ほど、とてつもなくいやらしい。ここまでいやらしく描けるのは、女流作家ならではだと思う。男性にはこんなグロテスクな性描写はできまい。

    5
    投稿日: 2012.10.12
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    地震で孤児になった“はな(24歳)”に 「けっこん、おめでとう。花」と 盗んだ傘に引き寄せる40歳の養父“私の男”。 不思議な粘着関係を垣間見せる2人の過去。 遡れば、遡るほど引き込まれていく展開は圧巻。

    1
    投稿日: 2012.09.30
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    短く深みのある文章と展開に引き込まれた。花と淳悟の心的な関わり方が各章で少しずつ変わる様がおもしろく、読了後すぐに再読したいと思わせる作品だった。

    1
    投稿日: 2012.09.23
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    暗くて虚ろで熱い、父と娘。語り手がかわり、時間が逆行する、人の秘密、大罪を覗き見るのが、こうも娯しいとは、、、

    1
    投稿日: 2012.09.22
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    タブーだ、エロチックだ、インモラルだ、と、指弾したがる育ちの良い人には、私はこの小説を勧めない。 背徳感がうつくしいのだ、という一言で片づけてしまう人にも、私はこの小説をお勧めしない。 巻末の「解説」にある通り、何の予備知識も先入観もなく、ただ読みはじめるのが一番良い。 寒々とした冬の海のような、黒いおおきな手に、すぐに鷲掴みにされてしまうから。

    1
    投稿日: 2012.09.18
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    貧しいアパートで暮らす養父の淳悟と花。その退廃的な雰囲気に隠された二人の秘密とは…。 直木賞の選評である選考委員が「作者がおそらく意図的に読者に与えようとしている嫌悪感が私の場合ストレートに効いた」せいでこの作品をどうしても好きになれないと言っているが、まったく同感。 時間が逆行して二人の過去が次第に暴かれていく、という構成ではなかったら、途中で投げ出していたかもしれない。 ただ、ライトノベル出身でもこんな作品を書くんだぁとプラスの意味で意外な感じはした。 ☆直木賞

    1
    投稿日: 2012.09.04
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    桜庭一樹を読んだのは初めて。 濃厚な近親相姦。 どうしてお互い固執してるのかの描写がいまひとつなので、 不気味さすら感じてしまう。 孤独を埋める方法は、他になかったのだろうか

    2
    投稿日: 2012.09.01
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    退廃的な雰囲気が漂う気怠い本だった。 暗くて、じめじめしていて、なかなか馴染めず、読み進めるのが億劫だった。 自分には向いていないようだ。 ただ主役の二人だけの世界を描く筆力は素晴らしい。 閉塞感を感じて息苦しかった。

    1
    投稿日: 2012.08.26
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     現実を超える非なる出来事。この不快感。   一つ一つのシーンが映像を切り取ったように立ち上がってくる。目を背けたくなるような自分の体液をみる様な作品。    

    1
    投稿日: 2012.08.19
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    冒頭の、真っ赤な傘を盗むシーンから、ざわざわとした違和感。悪いことを、悪びれもせずする、尚且つチャーミングであるという、まさに「凶悪」という言葉がお似合いの父である。 二人のどうしようもない関係に混乱した。喫茶店で読んでいる最中、財布と間違えて文庫本をトイレにまで持って行ってしまった。危ない。 最初は物語の中で迷子になりそうなぐずぐずした世界だったが、時が遡るごとに、だんだん静かになっていく。 若くてかっこよくてうらぶれたお父さんが、青年になっていく。娘は母になっていく。 滑り降りるように一気読みした。ミステリーの掟破りで、逆から順々に読み返したい気がしたけれど、そこまで心を元気にもしていられない。 美郎だけが物語の八兵衛で、かつては器用な男だったはずなのに、花と結婚したらむやみにはしゃいだりして、心底幸せ者という感じだった。そういう空気を壊すものがいて、読者をうんざりさせるなんて、さすが。 読み返す予定はないけれど、女一人暮らしの本棚にはお似合い。

    1
    投稿日: 2012.08.12
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    主人公である養親子の間に得体の知れない愛情を感じる。 そこが作品の技巧として評価される点なのか。 世間の倫理からは逸脱した関係に浸る彼らに興味が持てなかった。流氷上での老人との場面は嫌悪感を感じた。 第138回直木賞受賞作。

    1
    投稿日: 2012.08.05
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    雰囲気が同作者「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」に似てる。 でも、やっぱ違う。それより遥かに強烈な読み物。改めて、桜庭さんの作品が好きだと思った。 読了後は何とも言えない気分になる。淳悟の心の内がハッキリ描写されてないから、あれやこれやと考える余白があるのは楽しい。 だけど、もうなんて小説だ! 自分にはまだ早かった小説かもしれない。「おかぁ、さぁん!」って所がすごく怖い。ザワッと寒気がする。ここのシーンがグルグル頭ん中でエンドロールして離してくれない。見ちゃいけないものを覗いちゃった感じ。町子の気持ちがよく解る。大塩さんの気持ちも。なんか嵐みたいに来て、荒らしに荒らして去っていった。いろんなモノを持っていって、置いてった感じ。 「お前は血の人形……………」

    1
    投稿日: 2012.08.01
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    後味が最悪。 話によく合う「濃密」な書き方をされていると思う。お蔭様で本当に最悪。 湿気ぽく、ぬめりけがあって、不愉快な艶っぽさが全開。 ストーリーだけで言えば、何処までも不快感がある。 けど、そう思わせるだけの文章を書くし、強く引き込まれる魅力がある。 一切の共感は出来ないけれど、文章が好きだから評価は星3つ。

    1
    投稿日: 2012.07.23
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    ストーリーだけでいうと、あまり好きにはなれないお話。 でも、この作者らしい美しい描写や構成が加わると、なんとも魅力のある本。 あと、この前にファミリーポートレートを読んでいたのもストーリーに対する抵抗を少なくするのに一役。 母と父の違いはあるけど、この作者にとって共依存の親子関係は大きなテーマなんだろうなと思う。 個人的には、花が結婚を決めるまでの部分も読みたかったなぁ。

    1
    投稿日: 2012.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    腐野花は、鎖の花じゃないのかな。 チェインギャングにかけていると思う。 この本を越える本はない。

    4
    投稿日: 2012.07.06
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    初めて桜庭一樹を呼んだ。なんていうかなあ。 意外にかわいい顔して、変態的な事を頭の中では考えているんだなあ。 なんて思ってしまった。 inmoralな事を書かせたら上手いのかも。世の中的な評価は分かりませんが、私には?????でした。

    1
    投稿日: 2012.07.04
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    花との共通点なんて全く無いのに、どんどん花の気持ちが自分の気持ちと重なった。 角田光代さんといい、桜庭一樹さんといい、なんでこんなものが書けるの?!と改めて感服。 小説万歳。

    1
    投稿日: 2012.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    淳悟、なんでエッチしちゃったのかなぁ、と傍から見てると思ってしまうけど、人間は理性的ではない面もあるから仕方ないのかなぁ、とも思う。 花は親切なおじいちゃんを殺してまで淳悟と一緒にいようとしたのに、やっぱり普通の生活もイイな、と家柄の良いボンボンと結婚。なんだそりゃ、おじいちゃんが浮かばれないよ。

    1
    投稿日: 2012.06.23
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    最初の数ページを読んだだけで、これは傑作だと思える作品がある。この一冊もしかり。あっと言う間に直木賞を取ってしまったが、それにふさわしい力作だと思います。 桜庭一樹さんは最近、あまりぱっとしてないけど、この作品を超える作品を書いてもらいたいです。ミステリではないが、文章や物語にサスペンス感に満ち溢れた恋愛小説です。

    1
    投稿日: 2012.06.13
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    心の中の孤独を埋めるということは 大変。心の奥に孤独感がある人は、小さい時の母親の愛情が大きく関係している。埋めなくては生きていけなかった二人。

    2
    投稿日: 2012.06.09
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    直木賞受賞作ですが、内容が生理的に受け付けませんでした。賛否両論ある作品なのかもしれません。同じ著者の「伏 」が面白かったので期待値高かったのですが。。

    1
    投稿日: 2012.05.13
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    桜庭一樹「私の男」を読了。今月14冊目。 桜庭さんの直木賞受賞作。「少女には向かない職業」を読んでからコレ。ちなみに「GOSICK -ゴシック-」は未読。アニメも見ていない。 構成が面白い。時系列が章を追うごとに遡っていく。これは実に効果的だったと思う。普通だと最後には元の時系列になったりするものだけど、過去に戻って、そこで終わってしまう。 淳悟のキャラが実にミステリアスかつ劇的でなかなかに興味深い。ダメ人間なんだけど、ダメ人間じゃないというか。まぁ壊れているのかな。いやいや、みんな壊れてるってことなんだな。 ミステリー的な部分は突っ込みどころも多いと思うのだけど、作品の主題はそこにはないので別にいいのかなと。推理小説じゃないしね。 美朗がどういう機能性を果たしているのかが、初見ではちょっと分からなかったので、後でもう一度、読み直してみよう。 以下、引用 ”わたしは淳悟の、娘で、母で、血のつまった袋だった。娘は、人形だ。父のからだの前でむきだしに開いて、なにもかも飲みこむ、真っ赤な命の穴だ”

    1
    投稿日: 2012.05.09
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    素晴らしい作品だけど、 好きと言うのはちょっと違うような、 それでいていつまでも心にある。 桜庭先生はほんと心を掴むのがお上手ですね…。

    1
    投稿日: 2012.05.04
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    何がどうなっているんだか、ともかく不安定なまま第1章が終わり、先に進めば少しは視界が開けてくるだろうと思ったら、旧い時間に遡ってしまうとは・・・。 読みすすむに従って時間が遡り、不穏さが増してくる。 読みすすむごとに、気持ちが重くなる。

    1
    投稿日: 2012.04.21
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    花と淳悟との不思議な関係。私には理解できないが、こういう境遇であればそんな関係もありなんだろうか? ちょっと考えさせられるストーリー。 結局、今後、この二人はどうなってしまったのだろうか?

    1
    投稿日: 2012.04.20
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    ねっとりベタベタした印象。 愛情が誠実に歪んでいる。 って禁断の愛だから当然なのかな。 文体が濃厚すぎてちょっと苦手でした。

    1
    投稿日: 2012.04.16
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    予想とは大きく違った作品だった。 「歪んでる関係」なんだろうけどその言葉だけでこの作品を表現したくない。歪んでるけど真っ直ぐというか…矛盾してるような不思議な関係の親子だと思った。 4章までは淳悟が苦手だと思ってたけど彼が花と一緒に住み始めた頃の6章で大きく印象が変わった。若いからかそれまでとは違い爽やかな好青年という印象。読み進めるうちにやはり「淳悟」は「淳悟」だなぁと思わされるけど…。 二人が一緒になり始めたばかりの頃を読むと1章の二人と比べてしまって切なくなった。純情だった頃とあまりにも変わってしまった気がする。 花はともかく淳悟の花に対する想いというか心情描写があまりにも無い気がする。彼が彼女を具体的にどういう風に思っているのかが気になった。知りたかった。 もっとこの二人を見ていたい、これからの二人を見てみたいと思うけれど それはもう冒頭の段階で描かれてるんだよなぁ…。その先も気になるけれど。 「共感は出来ない」という意見が多くあるけど確かにそうだと思った。けれども大好きな作品だ。文庫本を読んだけどハード本で買いたいと思うほど好き。

    2
    投稿日: 2012.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おとうさんと娘の、暗く静かな血のつながり。 花の結婚からおとうさんとの出会いまで、時間を遡っていく。 衝撃的な事実が少しずつわかっていくので、 もう一度はじめから読み直したら面白いかも。 読みようによっては、二人とも環境のせいで必然的に不思議な関係になってしまったともいえるのかなぁ。 気味が悪いけど、どこか神聖で、誰にも汚すことのできない二人の話。

    1
    投稿日: 2012.03.29
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    花火をが消えていくのを見て、花が腐っていくのを見ているようだと思う9歳の女の子。じゅんごと一緒じゃないから。 けど、読者からすると、これはなんとも現実感がない。なので、現実的にするために時系列を逆に、結果から書いたんだろうけど、やはり始まりに説得力が欠けている。 結構突っ込みどころは多い 最初は殺人で結び付いているのかと思ったら、読んでいるうちに血で繋がっていたことが明らかになる。 最初の純度の高い依存関係から、冒頭の結婚、別れに至るまで、どこで不純物が入ってきたのかに、読後は頭がいくけど、果たしてフォーカスすべきはここなのか? むしろ殺人って、この小説に必要だったんだろうか 匂いも、血も、想いも、人物も濃くて、読後に印象を残す 多少描写が冗長な印象。重くするためか? 直木賞かなぁ、大衆小説?

    1
    投稿日: 2012.03.20
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    家族を失い、どこか普通の女の子と違う雰囲気を纏った腐野花と、 両親を失い、背の高く痩せ細った、杳として胸中の探れないダメな叔父の淳悟、 この二人の生い立ちを順々に過去へと遡って語られていく作品である。 近親相姦を題材とした恋愛モノだ。 桜庭さんが直木賞を受賞することとなった、多くの人が認める素晴らしい作品なのだが、 自分はこの作品を読了するのに半年近くかかった。 どうして2クールのスケールに渡ってじわじわと読んでいったのか、 それは単純に、読んでいて面白くないからである。 どうもこれは、直木賞という看板のせいで、期待が膨らみすぎたことが大きからず影響している。 桜庭さんの作品は今まで『GOSICK』と『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読んだことがあり、 自分は彼女が好きで尊敬もしている。 文章は今まで読んできた桜庭さんの作品の中で、群を抜いて(群と言っても2作だけど笑)秀でており、 細やかで詳らかで鮮やかだ。 そして、順逆の構成! これは何気に、非常に大きな効果をもたらしている。 ドロドロとした恋愛モノなので、 多くの作品では、女性が汚れていくのを見ることになり、良い気分のするものではないが、 この作品は初めから花の生活や境遇を見せられることで 「主人公はこういう人間なのか」という先入観が生じ、 それから過去へと遡っていくことで、どんどん汚れる以前の花に戻っていき、不快感なく読み進めることができる。 これは男性の読者に対した配慮だと思いたい。 しかし、題材からして、どうしても暗い雰囲気で進行していくため、 読むのに何か惹かれるものを見出ださなければならない。 多くの人は近親相姦の性描写がそれになるんだろうけど、 勿論、自分も性描写の場面はスラスラと読めた。 読めたけど、直木賞を受賞したんだから、アッと驚く展開やら技術やらがあると信じ込んでいた自分は、 期待大きくして見事に裏切られ、興醒めした。 読了に半年近くかかった理由はここにある。 直木賞と、 自分の、意味のわからない期待の大きさの悲劇だ。 普通に読めば、つまらなくはないので、 皆さんには是非ともご一読を願います♪

    2
    投稿日: 2012.03.18
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    桜庭さんの本初めて読んだけど、嫌いじゃないなぁ。 淳悟のやってる事最低な事なのに、この人に肩入れしてしまうのは何故だろう…。 時間が戻っていく構成が面白い。 それにしても小町さん何故太った…!もったいない!!

    1
    投稿日: 2012.03.14
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    ファースト桜庭一樹、砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないを読んだ時に似た気持ちの悪いやるせなさを感じる。 しかし、この作家は、どこまで少女を痛めるのだろうなあ。

    1
    投稿日: 2012.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく考えたらつっこみどころはいろいろとあるのだけど でもやっぱり読んだあと、凄いなあ、と放心した。 「血の人形」という表現と、 ひとの「匂い」の描写が強調されていたのが印象的だった。 いい意味でもわるい意味でも「つかみどころ」を分かっていて そのあたりがラノベ出身だからかなあと思う。 近親相姦っていう重いテーマを扱ってる割に、嫌悪感を誘うような表現はない。 それは醜い部分を徹底的に排除した美しい秘め事みたいな描かれ方をしている。 美しい絵画や、漫画みたい。 だからこそ最後まで求心力を失わなかったのだと思う。

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読んだ桜庭一樹の長編。構成がすばらしい。筆致もすばらしい。名作だと思う。二人の関係が歪んでいるはずなのにどこもゆがんでいない。すばらしい。

    0
    投稿日: 2012.02.11
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    初めての桜庭一樹作品。文章がかなり好みなかんじだった。内容はねっとりしてたけど。この異常な雰囲気は父娘だからこそですかね…。 母の慈愛に似た笑みを浮かべる少女って、想像するとやっぱりちょっとこわい。淳悟は、なんかダメ人間だなあ。

    0
    投稿日: 2012.02.04
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    初めて読んだ桜庭一樹さんの作品。 現代から過去へと描かれ、ラストを分かっているからこそ知りたくない事実がありました。とても衝撃的で桜庭一樹のファンになりました。 ただ、万人受けではなく気分を害する方もいると思います。

    0
    投稿日: 2012.01.28
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    つながることは いま とてもポジティブな言葉だけど 本当に繋がることは 繋がっていることは 離れたくても離れられなくて 逃げたくても戻ってきてしまう 全力で憎んでも全身で触れた瞬間に堕ちてしまう 冬、読むと 情感 際立つ

    0
    投稿日: 2012.01.25
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     近親相姦でもどこかエロチズムな部分が少しでもあればいいのですが、エグイだけで読後感が悪いです。内容も矛盾が多いです。書き出しは小説の手法としてセオリー通り、文体はしっかりしていますが、これで、直木賞はないでしょう。

    0
    投稿日: 2012.01.19
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    ラノベ時代からファンだった著者が、直木賞を受賞した記念すべき作品。 時代を遡り、二人の男女が禁忌を犯し「始める」までを描く。 漫画化するなら関谷あさみでよろしく。

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    Wikipediaで紋別市が舞台になっていることを知り、初めて手に取った桜庭作品。 文春さん、いくら自社からの出版物だからといって、何もこの作品で直木賞をあげなくてもよかったんじゃ…。 著者略歴に必ず載るであろう「『私の男』(直木賞受賞作)」の文字が、吉と出るか、凶と出るか。

    0
    投稿日: 2012.01.13
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    今度結婚する娘『花』には落ちぶれた貴族のような養父がいた。 親子の禁じられた愛と性の日々を過去に遡りながら進む物語。 正直、共感は出来ませんでした。 ただ物語のテンポと過去の謎が気になってあっという間に完読しました。 なんでしょう、この感じ。 とーにかく歪んだ愛です。 その歪みからまわりが侵食されています。 とにかく共感できませんが、ぐっと物語に引き込まれました。 家族って愛って何だろうと気になる方にオススメの作品です。

    2
    投稿日: 2012.01.09
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    内容は過激な表現が見られるのだけれど、端々の表現が面白い。 出生の秘密の部分が消化不良なのと、押入にビニール袋のままおいておけるはずが…というあたりが不明。

    0
    投稿日: 2011.12.25
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    138回直木賞受賞作。桜庭一樹の作品を読むのはこれがはじめて。 直木賞作品を面白いと思ったのは初めてかもしれない。 テーマは異常に重いです。極めてディープに。 主人公の花は年齢からすると僕の1つ上という設定だな。 小学校4年生の時、北海道・奥尻島で起きた震災で両親と兄妹を亡くす。 家族はそこで民宿を経営していたのだ。 図らずしも震災というテーマが出てくる本でしたがこれは完全にたまたま。 物語は全6章からなっていて、2008年から逆の時間が流れ1993年で終わる。 こんな書き方の小説読んだのもはじめて。 人間における欠損とは何か? について深く考えさせてくれた。

    0
    投稿日: 2011.12.17
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    途中で一度読むのを休み、あらためて読み終えた。 好みかどうかで言うと、★★だけれど、読み終えたあと雰囲気を思い出せるので、それは、作品としておもしろかったということかなということで★★★。 でも、好きではないし、人にも勧めない。 好みの問題だと思うけれど、終始気持ちがざわざわするというかざらざらするというか。読後感も好みじゃない。もう一度読むことはないと思う。 わたしには、何を言いたいのかわからなかった。 もうほんと、好みの問題だと思う。

    0
    投稿日: 2011.12.08
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    不気味…というのが正直な感想。淳悟の予想がつかない性格と行動、花が抱く淳悟への思い、そして二人の関係がおぞましく感じられ、ホラー小説でもないのに体の芯が冷え込むような戦慄を覚えました。 内容、というより登場人物達に共感しづらかったのですが、本作は情景描写がとても上手く、その場面だけでなく雰囲気も伝えてくるような文章には惹き込まれました。面白いと思うかは別として、少なくとも強く印象に残る作品だったと思います。

    0
    投稿日: 2011.12.07
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    直木賞受賞作品。 フェティッシュ!桜庭一樹は今ではすっかり文壇の人って感じだけど、ラノベ時代から一貫して(大雑把に言うと)「少女性」というようなテーマがどの物語の根底にもあると思う。無垢で、残酷で、透明で、少しだけ特別だったがために、思春期前後になにか人間として超えてはならない一線を軽やかに飛び越えてしまう少女たちを描き続けている。文章や物語の構成が、どんどん上質で巧みになっていっても、このテーマが変わらず、さらに研磨されて提供されることは読者としてうれしい。 物語は2008年〜1993年へと章を追うごとに遡っていく。淳悟と花の父娘がどこから来て、なにをして、今ここにいるのかを、私たちは知ることになる。彼らの悲しみに深く共感する章もあれば、まるで異形の獣のように、彼らを嫌悪する章もある。 まぁ、男性よりは女性にオススメしたい作品です。

    0
    投稿日: 2011.11.25
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    私の男。これは少し変な物語だった。異様な親子関係で時系列が逆で続きを知りたくて読んでいるのにもう続きは提示されていてそれ以上教えてくれないような。実の親子かどうかなんてことだけでもあっちいったりこっちいったり、振り回されっぱなしだった。ずっと答えを与えてくれないけどそれでも頁をめくる手がとめられなかった。未来がないぶつっと嫌な音を立てて絶ちきられて未来のない物語のようでラストには秘密のにおいに満ちた未来を予感させる不思議な物語だ。共感はできない。しかし共感を必要としない物語かもしれない。

    0
    投稿日: 2011.11.23
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    桜庭一樹の直木賞受賞作! なんか凄い! 子供が育つ環境って大事だなぁって思った。 子供の性格って親にすりこまれて育まれるんだろうか? そう思うと子育てって怖い!

    0
    投稿日: 2011.11.19
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    えげつない内容。 近親相姦って、んー。 想像してるより、はるかに気持ち悪い内容なんだなぁと初めて知りました。 ただ、ある程度のえげつない内容を好む人にはうってつけの内容だし、嫌いな人にはとことん嫌われる内容。 文章から漂う薄気味悪さや、仄暗い内容が好きな方はご一読あれ。

    0
    投稿日: 2011.11.07
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    非常に好き嫌いの分かれる内容。 個人的にはドロドロとか鬱展開とか好きなので大満足。後味の悪い、いわゆる「毒書」好き向けの本だと思う。 登場人物に感情移入はできないけど、のめりこめるしラストは泣いた。読み終わった後にもう一度読みたくなる作品。

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    5つ星に価する本です。 先が想像できないドキドキ感、そしてドロドロ感…桜庭一樹っておうおうのも書ける凄い作家です。

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    投稿日: 2011.10.19
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    父と娘が堕ちていく様子を、様々な登場人物の視点で過去に遡って描く。なんでこんなことになってしまったのか、全く納得のいかないグロテスクさ。

    0
    投稿日: 2011.10.19
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    文句なく面白い やっぱり桜庭一樹の文章は綺麗だなと あらためて ただ、この設定と内容は避けられやすいのがつらいところ やっぱり近親相姦の話とだけ聞くと抵抗があるのかなあ でもやっぱりこの話は美しい (だけど人によってはどろどろすぎてそうは見えないんだろうか) 私個人としては読んで良かった もうすこし大人になってからもう一度読みたい

    0
    投稿日: 2011.10.12
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    ……川端康成の小説に『眠れる美女』という作品がある。薬で眠らされた全裸の少女と添い寝するという、退廃的な遊戯に耽る老人の話だ。老人は複数の少女を相手にするが、ある少女と寝た時に、ふと、あることを思い出す。…… 『私の男』という扇情的なタイトル。〈私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた〉と冒頭から退廃的な空気を匂わせる。10頁もいかないうちに、語り手・花が「私の男」と呼ぶ男が、婚約者ではなく養父のことであると判明し、物語は加速度的に背徳の色を濃くしてゆく。追いうちをかけるように明かされる、過去の殺人と近親相姦の事実。そして物語は、この父娘の罪と転落の歴史を、語り手を変えながら少しずつ遡って行く。 ここまででも十分に暗澹たる内容であるが、章を追うごとに次々と衝撃の事実が明らかになり、物語はほとんど絶望的になっていく。そして終盤のどんでん返し。ここにいたって、この父娘の悲劇性は、真のテーマは、近親相姦という特殊な問題ではなく、人間存在の根幹に関わる普遍的な問題らしいと気づかされる。 ……『眠れる美女』の老人は、少女の体臭に「これは、母の匂いだ」と思い至る。十代の少女の裸体を前に、還暦を過ぎた老人は、在りし日の母の姿を思い起こす。…… 花の養父・淳悟の内面は、最初はほとんど描かれない。物語の終盤になって、初めて彼の魂の叫びが洩らされる。求めても得られないものを求めずにはいられない幼児の叫び。それは、鏡と鏡を合わせたように、花に反射して増幅し、共鳴する。親子の役割が逆転する。 ほんとうの問題は、性的倒錯というより、母性剥奪にあるのではないだろうか。物語の中でしばしば、海が象徴的に描写される。生命を生んで育む海。一方で、荒れた時には、あらゆるものを呑みこんで奪いつくす海。海は羊水、即ち子宮であり、「母」の隠喩なのかもしれない。抜け殻のように座りながら一心に海を見つめる花も、死ぬときは必ず海に還るのだと言う淳悟も、求めても得られなかった母性に対する憧憬を、無意識に海に求めているのかもしれない。 孤独な魂には、善意の人々の言葉も届かない。養父の「生きろ!」という叫びも、自分だけ置いていかれたという恨みしか呼び起こさない。老人の命がけの説得も、空ろな心には響かない。事の深刻さも理解できないまま、善悪の彼岸をやすやすと超えてしまう。そうして、母に見放された孤児たちは、偽りの幸福に溺れながら、閉じたループを描いて、いつまでもさまよい続ける。 淳悟が去って、残された花はつぶやく。 〈わたしは、これから、いったい誰からなにを奪って生きていけばいいのか〉。 遺憾ながら、心理学のセオリーに従うかぎり、答えはひとつしかない。自分の子供から奪うのである。淳悟の母が淳悟から、淳悟が花から、順に奪ってきたように。 健康な母性を花に期待できるだろうか。明るく輝く南国の海を「バカみたい」としか評せない花に? 淳悟の攻撃性が花に受け継がれてしまったことは、第一章の最後、花が小町に暴力をふるうシーンとして描写されている。花の子供もまた、求めても得られないものを求めてあがく空洞になるのだろうか。負の連鎖をとめることは不可能なのだろうか…。 とにかく最初から最後まで呑まれっぱなしだった。私の中ではベスト100に入る傑作だ。

    42
    投稿日: 2011.10.09
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    愛憎どろどろ系が好きなら読むべき、と勧められた本。 正直、怖かったです。 淳悟と花の関係、お互いへの愛情があんまりいびつで、 とてもじゃないけど感情移入はできず。 それはだめっていう一線がこの二人には何もない。 読み終わった後は、後味の悪い、薄気味の悪さが残りました。

    0
    投稿日: 2011.10.09
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    世間から見れば絶対に許されないけれど、花と淳吾の閉ざされた二人の世界では何をしてもいい、人殺しさえ。濃密で湿った、主人公の名前「腐野 花」からの連想か、腐りかけの花の匂いが漂ってくるような気がした。小説だから許される反道徳。圧倒され、引き込まれました。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    ≪あらすじ≫ 優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。 家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。 黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。 ≪感想≫ これはひさびさにきました。 でました★5つ。 後々ゆっくりと感想を書きたい。 とりあえずずっと読み返して、ずっと浸っていたいような作品。 まさにわたしが読みたかったのはこれ。

    5
    投稿日: 2011.10.06
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    互いが過ちに気が付いているはずなのに、互いが過去に満たされなかったものを求める為に傷を舐め合う、、、。 凄く気持ち悪いのに、全部を否定は出来ないのは何故だろう? それは、あまりにも互いが互いを求める姿が切実すぎるからかもしれません。

    0
    投稿日: 2011.09.27
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    作品の構成や文章はとても素晴らしいと思ったけど、 物語としては、なんだかとても嫌な気分になった。 全体を通してただただ可哀想で怖い。 二人の関係をどう捉えるかで 全く違う話になるような気がする。 これをもってして 禁断の恋とかなんとか、 私にはとても言えない。 なんか、よくわからないけど これは男の人が好む小説かもしれないと思った。 私は、嫌だ。 恐らく二度と読まない。

    0
    投稿日: 2011.09.25
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    私の男とは父親かあ~。血がつながっていることの意味。ん~先日女の子がうまれたばかりの今の自分(男)ではこの内容ありえんな~ でも女性なら花の気持ちがわかるのだろうか。。。。 主人公たちの出身地にもある北の海のように青黒い印象の本でした。^^;

    0
    投稿日: 2011.09.23
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    感情移入は全く出来ない。正直こんなの愛じゃないと思った。ただ自制出来ない大人に育てられた女の子に刷り込みのように芽生えた感情を愛のように描いているだけなんやと思う。あたしの思う愛って、家族って、こうじゃないけど、でも、じゃあ、愛って何?って話になるんかな‥。 感情移入が全く出来ないのに、先が気になって読み進めてしまったという点では、確かにすごい作品。ただ、あたしはやっぱり心情的にはこの話を肯定的に見れない。虐待を容認する内容だとどうしても思ってしまうから‥。倫理観に捉われすぎるあたしの性格のせいか?

    0
    投稿日: 2011.09.21
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    あまりにも私の知っている世界と違いすぎて感情移入はできないし、気持ち悪い表現も多くべたべたとまとわりついてくる感じがした。 それでも先が気になってぐいぐい引き込まれていって一気に読んでしまった。すごいなぁ。 最後まで淳悟という男がつかめなかったなー。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    読み終えて 凄い!と思った。 最後まで一気に読ませてしまう作者の力量! 内容というか 読者の解釈に任せる 的な ハッキリしないところは全く好みじゃない。でも他にも読んでみたいと思っわせる作家。

    2
    投稿日: 2011.09.02
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    衝撃的、というのはちょっと違う。 「まさかこういう顛末なんじゃないだろうな…」という危惧がみんな当たって行く。 こういう話を評価する人も、こういう書き方を巧妙と評する人もいるだろう、っていうのは、理解できる。 でも私は二度と読みたくない。

    2
    投稿日: 2011.08.28
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    それほど高評価していなかった桜庭一樹、こんな本も書けるのかと意外。腐臭を放つ純愛小説とでも言うのかな。ひとつのお話として結構好きです。未読の他作品にも手を出してみようかな。

    0
    投稿日: 2011.08.26
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    この小説は、僕みたいな若僧がとやかく言うべきものではないような気がします。 各章ごとに語り手が変わって、時系列をさかのぼるように物語は進んでいきますが、一人称や語り口は違えど、どの章にも一貫した神聖な雰囲気があります。北の国の美しくも恐ろしい情景が、語り手の心情も投影され、独特の遠近感を持って表現されていました。 桜庭一樹さん、注目したいと思います。

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    親子となった父と娘が超える、禁忌の愛を圧倒的な筆力で描く直木賞受賞作。 あまりに前評判を聞きすぎていたので、どうかなー、と心配になりながら今更手に取る。 ずっと気になりつつも、題材が題材でしかもそれが知れ渡っている(?)だけに、なかなかタイミングが掴めなかったのである。 しかし、いい意味できれいに予想を裏切ってくれてほっとした。 花と淳悟の二人の関係にも必然性というか、説得力があったし、ただの「禁忌」に終わらない恋=愛の恐ろしさがしっかりと桜庭さんなりの誠実さで描かれていたと思う。 何より、必死に誰かを求めていて、相手もまた自分を求めてくれている、ということの何にも変えがたい、それこそ震えが止まらないほどの喜びが、最終章でぞくぞくするくらいに伝わってきて、この最終章のために、この本の構成はあったのだな、と私は納得した気分だった。 正直に言うと、中盤あたりの生々しい描写や少々突飛に思える展開には「うーん、中だるみかなぁ」と心配になったし、ここまでする必要はあるのだろうか、と思ったことも否めない。 さらに、文章が直接的・・・描写や表現がそのままに描かれすぎているような気がして、読んでいる最中少し気にもなった。 しかし、最終章を読んだら全てを許すような気持ちになったのである。こういう言い方をするのは傲慢だとは思うけれど。 花も、淳悟も、心の底からお互いを求めていたのだ、と思ったからだ。そして、その関係を繋ぐ何よりも濃い絆であると同時に断ちがたい鎖である「血」というものに、私も抗いがたい力を感じたのである。 二人の関係は確かに恐ろしいし、あってはいけないことなのではないか・・・というのが私の率直な気持ちなのだけれど、それでも、見つめていると眼がつぶれそうなほど強く強く輝くものが欲しい、自分を焼き尽くすようなものこそいつまでも抱きしめていたい、という圧倒的な存在を求める気持ちも、痛いくらいに共感できて、結局のところ、よくわからない。 あまりに冷たいものに触れると、火傷をしたような状態になるように、この本もあまりに圧倒的な闇を描いているがゆえに、真っ白に焼き尽くされるような喜びに満ちているのかもれない。

    0
    投稿日: 2011.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「淳悟という男の、過去の選択も、これからの行動も、わたしにはよくわからない」 ぞっとするような顔と人懐っこい顔を見せる男。はかりきれない淳悟と花の関係が、過去に遡るという章立てで明らかになっていく。 淳悟に不信と信頼を同時に抱いた感じたのはなぜか。何時の間にかそんな淳悟に魅せられていた自分がいた。そしてその理由は。お見事。

    0
    投稿日: 2011.08.13
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    読んでいてぐるぐるもやもやしてきた。章が進むにつれてどんどん過去の話になるのがよかった。逆だったら読んでられないかもしれない

    0
    投稿日: 2011.08.05
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    設定や主人公、文体において気持ち悪さ、嫌悪感が生じる。しかし続きがきになる。不快感を持ちつつも続きを読みたくなるという今までになかった感情を得れた

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    投稿日: 2011.07.31
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    「直木賞受賞作」という情報だけを持って読み始めたので、内容を知って衝撃を受けた。 これも愛の形。。。なのか??うーん。 普通の恋愛だとしたら、美しいと思ったけど… こういう類の作品ってあんまり好きじゃないけど、それでも一気にラストまで読ませる作者はすごい!直木賞取るだけあるなぁ。

    0
    投稿日: 2011.07.26
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    父娘の禁断の恋愛を描いた作品。 過去に遡るごとに、真相が見えていくという構成。 ほんの少し甘い毒を含んだ言語感覚。湿気を含んだ雨の匂い。つめたい海。花と淳悟の二人だけの世界。 危うい題材を使っているにもかかわらず、絶妙なバランスで小説世界が成り立っているのは、物語に奥行きを感じさせるからだ。 この小説の危うさは、つまり、愛と倫理の危うさなのだ。

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    投稿日: 2011.07.13
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    桜庭一樹の直木賞受賞作 禁忌的、衝撃的なテーマを扱えば 書き手の筆致云々は関係なく そのテーマだけの力で「すごい作品だ」とか勘違いしちゃうことが度々あると思うんですが この作品はそうではなくて 「桜庭一樹でなければ書けなかっただろうな」と思ってしまいました。 どうしようもない男なのに どこか惹きつけられてしまう 淳悟の不思議で危うい魅力や 淳悟から離れようとしながらも 心のどこかでそれを拒む 花の複雑な心情 隠された二人の秘密。 それらが 遡る時間軸の中で 見事に描かれています。

    2
    投稿日: 2011.07.05
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    本当はどちらが奪って、奪われていたのか 禁忌とされていることですが、 わたしにはとてもうつくしく、感じられました. ふたりにはお互いしかいなかったのに

    2
    投稿日: 2011.07.03
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    友人に薦められて読んだ、初桜庭一樹。一言でいうと衝撃的。扱っている内容もだけど、空気感がスゴイ。へんで変わってる。学校にいるちょっと不気味な子なんだけど、ある人から見るとすごく魅力的みたいな、そういう話。

    0
    投稿日: 2011.06.30
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    彼は一体どこへ行ってしまったんだろう。 と言う漠然とした感想が残ったのだけど、それはきっと考えても意味のない事なんだろうなぁ。 幸せな結婚(?)の話から始まり、過去へ、過去へ遡っていく。 切ない。

    0
    投稿日: 2011.06.24