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河合雅司 / 講談社現代新書 (352件のレビュー)
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総合評価:
zunda2014
1
戦慄の未来予測
少子高齢化問題はどこでもうるさく言われているので誰でも知っているだろうが、この本に書かれている具体的な予測数値の深刻さは北朝鮮の比ではない。ロボットや移民で補えるレベルではないのだ。そして地方では疑い…なくこの本の通りになっている。この問題を、どうやって解決すればいいのか?本書はそこまで提言しています。将来を担う若い人ほど読んでおいて欲しい本です。続きを読む
投稿日:2018.06.04
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ecot
我が子供達へ
以前に読んだ、 2050年の世界―英『エコノミスト』誌は予測する https://ebookstore.sony.jp/item/LT000033994000439745/ を思い出しな…がら、読み進めていった。 これまでも、これからも世界で起こることは、人口の増減に大きく関係してくる。そのことについては、上記の本でなるほどと、よく分かったつもりになっている。 そして、日本の高齢化について、実態はどうなのかを知りたくて、この書を手に取った。 人口問題を考える上で気をつけなければならないのは、人は年を重ねると言うことである。 何を今更と言われるかもしれないが、私は今から20年前は子供の親になる準備の時期であったが、少し気が早いが孫を迎える寿日期間に入っていると言う方が正しい時期に入ってきている。 そう、人は年を重ねる。 年齢別の人口動態も、同じように変化していく。それを見越して物事を考えていかなければ、判断を見誤ってしまう。 簡単なことのようで、狐につままれたようになりそうな、全員を説得するには非常に難しいことである。 この書の中には、それらが丁寧に説明され、さらにこれからの処方箋が書かれてある。突拍子も無いことのようにも思えるが、これまでの常識を疑い、新しい常識を構築していく必要があると思う。続きを読む
投稿日:2018.01.02
uyu
その年に自分はどんな境遇にあるのかを考えさせられる
良い点 年代ごとにまとめられているため、その時自分は何歳で親は何歳でどう過ごしているだろうかと自分事として考えながら読み進めることができた。 解決策まで提示されているので批判をするだけで終わってい…ない。 悪い点 2060?年の想定を第1章の最後に行っているが、読者に危機感を持ってもらいたいためかやや過剰な想定をしているように思えた。 30年以上先のことを予想するのはテクノロジーの進化の早い現代ではかなり不可能に近いものであるが、筆者はテクノロジーの部分の想定をあまりしていない上での想定となっているために違和感を強く感じた。 (本書ではAIに関する考察を一部しているがその他のテクノロジーに関してはほぼしていない) 総評 私は少子高齢化や地方創生に関する本をいくつか読んだが、年代ごとに詳しくまとめ、解決策に関しても具体的に提案しているものはなかったように思われる。だが、他の本にはよく書かれているが、この本では現在行われている成功事例などに関しては書かれていなかったので、あくまで現状の統計結果から予想できる「未来」について書かれた本であるという点に注意が必要である。続きを読む
投稿日:2017.08.17
ラピスラズリ
4
人口減少の問題点を年表形式にまとめた、たいへんな労作
国立社会保障・人口問題研究所が、全国の消滅可能性都市について公表して以来、人口減少をテーマにした書籍が多数出版されるようになった。 一方で、それらの書籍の中には具体的にどういったことが起こるのか…、という視点については論点が錯落としていて、恐怖心や不安ばかりが煽られたり、逆に人口減少に伴うメリットが過度に強調されたりするものも多い。 その点、本書は人口減少に伴って起こると予想される膨大な問題点を整理し、年表形式で述べられているため、読者はその年に自分は何歳になっており、社会的な立場がどのようになっているのかを落とし込むことができる点でたいへん優れている。 問題点の指摘だけでなく、合計特殊出生率が回復しても人口は回復しないメカニズムなど、政府の取る対策が成功したとしても人口減少を止められない、その「しくみ」の部分についても詳しい。 解決への処方箋も示されているが、現在の社会制度や社会常識では対応しきれない抜本的な解決策が多く、公的資金で補てんされている部分の年金資金を死後に返済・循環させる方法や、居住地域を「戦略的に縮む」方法については、確かに効果はあるものの、財産権や税制、場合によっては憲法の改正まで必要になってくるかもしれず、この人口減少の問題の深刻さと、現状での手詰まり感を浮き彫りにしている。 人口減少の問題は、都市部に居住している方々には、まだ実感がわかないだろうが、私のように地方都市で生活している者にとってはすでに切実な問題である。若年労働力の不足、介護・医療現場の崩壊、「限界」集落を超え、続出する消滅集落と荒れ果てた里山がもたらす土砂災害の深刻さ…。これらの問題はいずれ日本人全員が向き合わざるを得なくなる。一つのシナリオとして本書を読んでおくことは有効だと思う。続きを読む
投稿日:2017.08.15
レビューネーム未設定
なんだかなぁ
なんだかんだこうなると理由付けしてるけど、予測に過ぎないと思いました。未来は誰にもわかりません?その時代の人々が明るい未来を作るだろう。
投稿日:2017.07.27
"powered by"
honoka(2024.3.10~)
人口動態という未来予測において最も起こる可能性の高いものに対して、細かく具体例を用いて書かれているので、初心者にとってかなり理解しやすい本だと思う
投稿日:2024.04.14
なみたく
人口減少が引き起こすであろう様々な問題を分かりやすく解説してくれていた。目を背けたくなるような問題だったが、乗り切るためにはまず向き合わないと。
投稿日:2024.03.18
1977846番目の読書家
ネットでたまたま広告が入ったので購入。現状の出生率から将来日本で起こることを年表形式でまとめた本。少子高齢化は確実に訪れ、環境の変化に対応する必要がある。少子化と高齢化は別問題である。2020年1/2…の女性が50歳以上。子供が産めない高齢者を支える人員がいない2033年住宅の3戸に1戸が空き家になる。外国人の受け入れか。東京も高齢者だらけになる。結びが皆さんで考えていきましょうと他人任せになっており、問題提起しっぱなしなのが気になった。処方箋としてアイデアを10個並べていたがどれもイマイチ。 これを読んで、人口減少の影響は地方から深刻になると思われた。一方で地方を捨てるという選択肢により回避は可能。インフラをメンテナンスしないこと(道路、病院)により排除する。一方すまなくなった地域は捨てるのか、残った地域に集まる高齢者はどうするか。お金が無ければ食料問題にもなるので、まずは国民が年金に頼らずとも自立させる準備が必要で国民もそのリテラシーを備える必要がある。続きを読む
投稿日:2024.02.23
ほりとも
なんとなく人口が減っているとは聞いていましたが、ここまで危機感を持って書かれた本を読むのは、初めてでした。 私自身が、自己責任が重視された氷河期世代なので、金銭的に老後に備えてはいます。それでも厳し…い現実を突きつけられました。 私がリタイアする頃には、都内の介護施設は満員、働いてくれる若い世代もいない…。 なるべく人手のかからない、介護を必要としない高齢者を目指すべく、今から自身の健康と筋肉に気を遣いたいと思います。続きを読む
投稿日:2024.02.14
りょー
日本の人口が減少し、少子化が進んでいることは現代ではもはや常識となっている事柄である。しかし、少子化によって私たちにどのような影響が生じるのかについて知っている人は少ないという。本書では、人口減少や少…子化によってどのような問題が生じるのかを年ごとにまとめた「人口減少カレンダー」とともに、問題点について言及し、続いてどのような少子化対策をするべきであるのかを「10の処方箋」として述べられている。 個人的に最も驚いた点は、高齢化と少子化を一括りにして考えてはいけないということである。高齢化と少子化は一見関係が深く感じられるが、実際は別々の事柄であり、高齢化が進んでいるから少子化も進むと安易に考えてはいけないことを知った。 「10の処方箋」については、10番目で語られている「第三子以降に1000万円の給付をする」という少子化対策は、過去に例のない方法であり、想像に窮した。しかし、これくらい今までに類を見ない異次元の政策を行わなければ、日本の少子化に歯止めをかけることは難しいことを実感した。続きを読む
投稿日:2024.02.06
jun
未来の予測でほぼ的中する数少ない事例が人口動態。そこから予想される未来についての考察。右肩上がりの幻想をやめて新しい需要に目を向けることですな。
投稿日:2024.01.07
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