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桜木紫乃 / 集英社文庫 (351件のレビュー)
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総合評価:
ミヤマ
2
るラブホテルを舞台にした短編集。
北海道にあるラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした7編の短編集。第149回直木賞受賞作。 話を経るにつれ、過去へ遡っていきます。 軽い文体で読みやすいですが、内容はしっとり。心地よくジワジワ染み込ん…でいきます。 読み返すと、受け取り方が変わって、2度面白いです。続きを読む
投稿日:2017.02.19
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future4227
救われない話です
一軒のラブホテルに関わる人々のそれぞれの物語が綴られた連作短編集。んー、これで直木賞受賞作かぁ。ちょっと物足りない感があるなぁ。決して結末を描ききらず、他の作品から顛末を推測させるという手法?は面白い…とは思うが、なんか不幸な人ばっかりでかえって不自然な感じ。続きを読む
投稿日:2016.07.21
素浪人 花山大吉
ラブホテルを取り巻く人間模様
寂れて、今はなきラブホテルローヤルに関係した人々の生き様をそれぞれの視点から描いています。 登場人物、それぞれいい男、いい女ではなく、どちらかと言えば下層階級。うら寂しい人生を歩んでいる。 そんな彼…らをホテルはじっと見ているような描き方でしょうかね。 時期が異なるそれぞれの短編集を一冊にまとめたものなので、読みやすい。 題名から察する性の描写も期待したほどはない。それがかえって生々しくなくて良いのかもしれない。 続きを読む
投稿日:2016.03.08
chao
4
やっと読みました。
タイトルは本書を読み終える時間のことではなく、著者と同じ街に住み、直木賞を受賞した時から読もう読もうと思っていて、という意味です。 7つのエピソードが「ホテルローヤル」を通して描かれ、エピソードの時間…軸はホテルローヤルの死(廃墟化=現在)から誕生(建設=過去)に向かって進んで行きます。 本書の色合いは釧路の夏の海霧の如く、深く暗く「生=性=優しさ」を見せてくれます。(結構好き嫌いの出る本ではないかと思います) 「性」に翻弄される「生」、そこに有る「優しさ」は何時まで続くのか・・・・ 私の描くラブホのイメージと違うのは都市部と郡部の違いだからかなぁ(笑) 1番の違いは、本エピソードにも書かれている、人口減のせいでしょうね。 北海道の郡部に向かって走ると、結構ホテルローヤル(名前は違うが 笑)が道端に見受けられます。 自分の周りのラブホに照らして見るのも面白いかと思います。 桜木さんの違う作品も読んでみたいと思います。続きを読む
投稿日:2015.11.23
きらら398
Heavy
読み終えた後、軽い本だというレビューを読んで驚きました。 やはり、人間の感性は人それぞれなんだな、と。 連作短編ですが、私にはとてもヘビーで、一気には読めませんでした。 同じく北海道出身、芥川賞候補に…何度も上りながら叶わず、41歳で自害した佐藤康志に共通する、 底辺で必死に生きる人間への暖かい目を感じました。北海道の風土のなせる技、でしょうか。 生と性、決して切り離すことの出来ない人間の性(さが)に真正面からぶつかっている、とても 真摯で重い小説と感じました。 感じ方は、それぞれの人生の重さ、かもしれません。 おっと、重いから良いわけでは決してありませんが。 大人のあなたは、一度読んでみて損は無いと思います。こういう世界もあるでしょう。続きを読む
投稿日:2015.08.19
ararakorara2000
アタリ
「ワン・モア」が心にしみ入る良い作品だったので、本作を手にとった。 読み始めは、期待値が高かった分ハズレだったかなというのが正直なところだ。全体的に暗い話ばかりだが、真っ暗ではなく仄かな安堵感がある…。 現在から過去へ遡り話が綴られているが、読み進むほど面白い。 女性の強さ・潔さ・かすかな希望もあり、次作も読みたいと思う作家であることに変わりない。続きを読む
投稿日:2015.08.11
"powered by"
kh
シャッターチャンス 一話目にしてやや難解。気の進まないことをさせてきた彼に嫌気が…という単純な話でもないような気がする。 本日開店 そんなことが色々暗黙に、水面下のようで公然に行われるものなのか。妻…の心理的な不貞に気づけるもんなのか。現実味を持ち出すのは野暮。 えっち屋 結局何一つ思うようにはいかなかった。空費したこれまでと今日の二つが天秤の両端に載っているように進む。 バブルバス 五十を越え、金も生活も思うように回らない家族。大きな声を出すことも、大きく体を広げることもままならない生活。5000円がくれる非日常。 5000円稼いでまたホテルに誘うなんて、スケベな意味でなくグッとくる言葉。 せんせぇ 設定がきつい。マンションに帰り着いたとこなんか吐きそう。でも主人公の諦観というか打ちひしがれた描写がとても美しいと感じた。美しいも違うか、経験はないけど共感する。自分がそうだったら、きっとこんなモノローグをすると思う。 星を見ていた 母の言葉はお守りではなくきっと呪縛。周りの人が、トラブルののちに優しくなることの意味に気づけないくらい、貧しさや忙しさの中で考えること判断することを止めて60年過ぎてきたのだろう。優しくする人に悪気も罪悪感もない。どう接したらいいか、腫れ物に触るようになってしまったのかもしれない。 ギフト 最後こそこの話。色んな人間模様を映してきたホテルの始まりも、色んな人間の喜怒哀楽を経ていた。でもこれまでの話から、オーナーもるり子も残念な終わりだったし、その娘も。この話に純愛やらを感じるよりは、運命や浅はかさの手のひらで踊っている人間を見ていた。 あとがき センセェ、関係ないやん!と思っていたけど、そうでしたか。そこでしたか。 男と女の、人間の、しんどさや悲壮をセックスを通して、あるいはセックスを通さずに描くセックスはここではどこまでも手段。悲しみや喜びを膨らますための道具。ラブホテルを題材としながら、過度に性的な描写もなく、なんとも文学的。続きを読む
投稿日:2024.04.07
☆HIRO☆
廃業から開業へと遡りながら人間ドラマを繰り広げていく。十人十色のラブホテルでのストーリー。結局は世の中は男と女ですな。
投稿日:2024.04.06
レーズンバターサンド
現在から過去へ時系列を遡り、ホテルローヤルに関わった人たちの人間ドラマが描かれていて、読み進めるほどになるほど、そういうこと。っという感じ。
投稿日:2024.04.05
オコチャ
ホテルローヤルと言う名のラブホテルを軸に色々な人間模様が切り取られていく短編集 時間がどんどん遡っていく構成 なのですでに廃墟となっているローヤルから話が始まり、ホテルのたどる道のりを見てきたぶん、…最後の章に夢を膨らまして経営していこうとする大吉とるり子に何とも言えない切なさを感じてしまいました。 ラブホテルが題材なだけに、男女の関係性や表面的な思いよりも、どこか後ろ暗い本音の部分が書かれています。 ハッピーエンドというよりも「人生の一部を覗き見た」そんな気持ちになりました 続きを読む
ささがきごぼう
2024.3.29読了 8年ぶりくらいに読んだ。 桜木紫乃さんの作品は他に読んだことがないけれど、官能的で、諦観にあふれた文章を書くこの人は素晴らしい。 官能への感受性が高まっているのは、自分が1…0代の終わりから20代後半へと年齢を重ね、その分経験も重ねたからだろうか。 いくつかの文が10代のわたしの心を掴んで離さず、今日まで身体の一部として機能していた。 「バブルバス」の新婚旅行の描写でマスターベーションができないか本気で試みたことは忘れていなかった。 「えっち屋」の『客は日が高くても夜を求めてここにくる。』 あ、と思った。ラブホテルで朝を迎えたとき、塞がれた窓の扉の隙間から漏れる朝日を見ながらいつも「夜だ」と思う。ときどきは声に出す。 どこかで読んだ文章だと思っていたが、こんなところにあったとは。僥倖。続きを読む
投稿日:2024.03.30
Navy
時系列バラバラだし、短編ごとに人物も違うがホテルローヤルで繋がる。 ラブホテル特有のねちっこさは無く、かといって爽快感はほぼない。 ホテルローヤルの歴史(というほど壮大な歴史ではないけど)が何だか切…ない物語でした。続きを読む
投稿日:2024.03.02
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