【感想】はぶらし

近藤史恵 / 幻冬舎文庫
(81件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
13
19
30
10
2
  • これのどこがサスペンスなんだよ!…

    話中、鈴音と水絵の双方に終始、イライラ
    しっぱなし(-_-#)
    …っていうか結局、作者はこの作品で何を
    訴えたかったのか?まるっきり不明でした。
    読者をイライラさせることが目標だとしたら、
    近藤史恵さんの1人勝ちだったかも【笑】
    …ラストも無理やり話しを終わらせた感が
    ぬぐえず、モヤ~っとします。
    モヤモヤ感がある作品が大好きな僕ですが
    …これはちょっと違うかな。
    「はぶらし」という題名も、あまり物語とは
    繋がらないし。
    申し訳ないけど、読後に何も残らない作品
    でした。
    残念…(๑°ㅁ°๑)

    ※あっという間に読めたので、その点で
     ☆2個に変更しときます。
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    投稿日:2015.11.19

  • な~んか腹立つ焦燥感。

     いるんだよなぁ。こういうヤツって。勝手に欲望のまま結婚して、離婚して、シングルマザーでございます、生活が大変なんです、助けて下さい!という無節操きわまりない人がね。あなたは独身で余裕もあるでしょ?手を差し伸べるは当然よ。なんてね。冗談じゃねぇよ、こっちは欲望に蓋をして、アリのごとく働いて頑張ってきたんでぃ!と、突っぱねることが出来ない主人公。
     この物語の二人の主役のどちらにも、いらだちましたよ。なぜ、この物語がサスペンスに分類されているか理解に苦しむところですが、確かに、こんな人に転がり込まれたらサスペンスというよりも、ホラーですな。
     それにしても、こんな親に育てられた子供が本当に可愛そうですよ。何も考えずに生んでしまうのかねぇ。親になるための資格試験はないからね。小説の中では、良い子になってますが、現実だとどうなのかなぁ。
     さて、この小説をオススメするとしたら、長編は苦手だけど、それなりの文体を持ち、いかにも小説という内容の物に、突っ込んで突っ込んで、溜飲を下げてみたいという人かな。と、ここまで書いてきたら、なんと2016年新春からBSプレミアムでドラマ化するという情報を得ました。ドラマでは、サスペンス色を前面に出すようですが、さて、どうなりますか?
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    投稿日:2015.12.25

  • 大人の人間関係の難しさが、繊細に描かれています。

    すごく現実味がある話で面白かったです。
    人間付き合いにおけるちょっとした感情を、あますことなく描いています。
    お互いのちょっとした常識の違い、それは、本当にささいな常識の違いなのだけど、思わずその人を全否定したくなったことは誰にでもあると思います。
    ちょっと暗い気持ちにもなりますが、非常に感情移入しやすい話だと思います。
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    投稿日:2013.09.25

  • おもしろいけど、消化不良

    途中はどうなることかとハラハラするのだけれど、落ち着くところに落ち着いたって感じです。
    3分の2過ぎたあたりから「どうなるんだ?」とドキドキし、一気に読んでしまします。
    鈴音と水絵のちょっとしたすれ違い。
    水絵はおそらく、鈴音が思っている以上に鈴音を頼りに思い、感謝していたのではないでしょうか。
    けれども本当はどうしたかったのか────。
    話はとてもおもしろい、けれども、水絵の心理描写が薄く、最後のシーンでもどうなったのか分からず消化不良ですっきりしない。
    そんな感じです。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.22

  • 何が幸せ?

    人って何が幸せなんだろう?
    読んだ後にもやっとした気持ちになりました。

    作品自体の終わり方は個人的には感動しました。
    最後の締めには満足。

    お互いを羨ましいと思うんだけど
    羨ましいと思う部分に自分はなれない。
    もどかしい気持ちが表現されていました。
    女性なら必ずあると思います。
    仕事、結婚、出産、子育て
    どんな人生でも自分が選び取れば失敗ではないのかもしれません。
    でも世間一般的な幸せの定義はやはり存在する。

    この物語の主人公2人の気持ちは女性なら誰もが感じることがあります。

    人生に迷う人、悩んでいる人には是非読んでみてほしいです。
    そして自分とは?を考えてみてください。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.01

ブクログレビュー

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  • さくら

    さくら

    じわじわくる怖さ。
    自分が追い詰められているのかのように感じた。
    優しさから困っている友達に手を差し伸べても、引き時がわからない困惑はすごいわかる。
    こんなにぐいぐいこられたら、私もストレスを溜めながらも居候させてしまうかも…続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    色々考えさせられる話だった。主人公の細かい心情描写にはかなり共感できる部分が多かった。中途半端な優しさはかえって相手のためにならないのかもしれない。

    物やお金を貸すときはあげる気持ちでやらないとダメというところもそうだと思う。

    読みやすくて一気読みだった。

    あらすじ
    主人公の鈴音はそこそこ成功した脚本家。ある日突然、10年ぶりに高校時代の友達の水絵から電話がかかってくる。子供と家を出たが行くところがないので1週間泊めて欲しいというものだった。

    鈴音は渋々了承し、その日から奇妙な共同生活が始まる。水絵は、遠慮しつつも自分の意志を通すことに鈴音は辟易していく。

    子供の面倒を見て欲しいや面倒を見て文句を言われたり、仕事を紹介しても文句を言われたり、鈴音の我慢は限界に達し、口論になり、水絵は子供を置いて出て行ってしまう。鈴音は途方に暮れ、水絵の実家に連絡して子供を引き取ってもらう。

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    投稿日:2024.02.24

  • プッチ

    プッチ

    昔の友人から突然連絡があり、居候させて欲しいという、しかも子連れ。少しならと受け入れるとなんだかんだで長引くのでイライラさせられる。恐らくほとんど読者は居候されている側の気持ちで、どうしてくれるんだみたいなザワザワしたまま物語の先を追いかける。
    作者が女性だから書けるだろうというところもあり、ある部分で居候側の気持ちもわかったりして、最後まで読んでいくらか納得して高い評価となるのか。まあ、そういう話かというエンディング。先が気になって一気に読んだから星4つにしたが、感想を書いていて星3かなというところ。
    自転車レースの推理小説がとても面白かったので何冊か読んでいるが、それに並ぶような快作がない気がする。文章はとても上手いが女性の気持ちを表しすぎるのかしら。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.27

  • オダサイ

    オダサイ

    日常にありそうな物語。
    水絵に終始苛立たされた。
    自分も主人公の立場になった時強く言える自信がない。
    読みやすかった。

    投稿日:2023.12.09

  • 真夜中

    真夜中

    面白くて、先が気になって一気読み。
    こうやって謙虚な雰囲気を出しながらも無理やり自分の要望を貫き通す…
    みたいな人、いる。
    こっちが居候を許してるのに、何故か罪悪感を感じて追い出せない…
    みたいな人も、いる。
    もっとしっかり言って!断って!とムカムカしたけど
    お人好しの主人公が搾取されまくって終わり…でなくて良かった。
    息子にとってもこれが最善だろう…
    それにしても、息子連れて転がり込んで、良心に訴えて長居して、
    あげく息子を置いて行方をくらますなんて自分勝手にも程がある…
    続きを読む

    投稿日:2023.12.06

  • hito-koto

    hito-koto

    このレビューはネタバレを含みます

     一気に読了しました。子どもを連れて、高校時代の友人(独身)の家に居候する母と子を描いた小説。どんどん拡大していく甘えに、イライラしながらも先を読み進める。読後感の評価は別れると思いますが、私にとっては長く記憶に残る物語です。近藤史恵「はぶらし」、2012.9刊行、2014.10文庫。

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    投稿日:2023.10.23

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