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夜の床屋
夜の床屋
沢村浩輔/東京創元社
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総合評価

160件)
3.5
20
50
55
18
1
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    慣れない夜道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止もも聞かず店の扉を開けると…。表題作のほか全七話の連作短編集。 初読み作家さんで、ずっと積読だったのですが、ようやく読めました。著者のデビュー作だそうですが、なかなか面白かったので他の作品も読んでみようと思います。

    1
    投稿日: 2024.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    着想力、構成力。 もともと、独立したそれぞれの短編だが・・・。 読み進めていくうちに、頭の中で『真実』が展開していく、ミステリーでもあり、ファンタジーでもある作品。 何とも言えない心地よい読後感。 また、近いうちに3回目、読んでみたい。

    15
    投稿日: 2024.06.03
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    タイトルと表紙の雰囲気、あらすじには「チャーミングな連作短編集」とあったので 最初の2つを読んだときは、なんか思ってたのと違うかも…と感じます。 そこからガラッと雰囲気が変わって、日常の謎っぽい話、後半はファンタジー。 葡萄荘〜眠り姫は連作短編だけど、他はメインの人物が同じだけじゃないの?と思いながら エピローグを読むと、びっくり。そんな感じです。 いろんなパターンが楽しめました。

    1
    投稿日: 2024.05.17
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    佐倉をキーにした連作短編集、かと思いきや、最後の最後で一本の流れに合流した感じ。設定はファンタジックでもあるのだが、描かれているのは極めて現実的な出来事で、それが、日本国内にとどまらず、しかも時間軸もはるかに飛び越えて展開されるとは、読み始める前には全く想像すらしなかった。こういう裏切られ方は嫌いじゃない。

    1
    投稿日: 2024.05.13
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    短編集の中でも、いろんな作風が楽しめるので ぜひ最後まで読んでほしい! 私は初めの収録作『夜の床屋』を読んで、 ああ、こんな感じかあと納得(?)してしまい 積むこと早5年。 久しぶりに読み切って面白くてびっくりしました! 早く読めばよかった…!!!と後悔してます。

    1
    投稿日: 2024.02.19
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    久方ぶりの拙い小説を読んだ。修行を積んで出直すと良いだろう。時間は大分掛かりそうだ。私には待ってあげるほどの時間的余裕は 残ってないのですが!

    0
    投稿日: 2024.01.09
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    普通に短編集だと思っていたのだけど終わってみたら全てがつながってました! びっくりです!! 繋がっていると知らなくても、一つ一つ、それぞれの話がしっかりとしていて面白かったです。 文章のタッチが読みやすくてサクッと読めるので、軽い感じのお話しの様な気がするけど、実際は意外と深くて重たい話しが多かったです。 でも私は好きなタイプでした。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    皆さんの評価と感想にある通り、本格ミステリーではない。ファンタジー要素込みの連作短編集。 好き嫌いは分かれると思います。

    1
    投稿日: 2023.07.08
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    読んだ人からの評判が良くて前々から気になっていた作品。 なんだけど、前半の3篇は日常の謎に属するが、唐突でこじつけっぽい謎解きにモヤモヤ。 そして肝の後半3篇は多分にファンタジー要素を盛り込み、さらにはエピローグでの予想外の展開。 これを純粋に楽しめるかでこの連作短編集の評価が決まるんだろうけど、私は全く楽しめなかった。 ラストの仕掛けすら妙にこじつけっぽくて、やられた感もなく読了。 流行りファンタジーとは相性が悪そうです。

    2
    投稿日: 2023.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大どんでん返しだった!日常ミステリ系の短編集かと思ったら、全て繋がってまったく違う顔を見せる作品だった…。文体が読みやすくスラスラ読めてしまうし、はじめのうちは日常チックな話ですとんと入ってくる。後半の大きな謎のスケールに驚いた。とてもおもしろかった。

    1
    投稿日: 2023.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれ別々のお話かと思ったら、人物は少しずつ繋がっていて、最後にはひとつの大きな物語になる不思議な物語だった。ミステリーなのか、不思議現象なのか…読みながら少し不気味さを感じた。個人的には『空飛ぶ絨毯』が面白かった。淡々と待ち合わせ場所に現れる彼がこわい。

    1
    投稿日: 2022.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーの連作短編集。最初の3編ほどで、謎解きに特化するあまり、肝心な何かが抜けてるような展開を読まされる。俺程度の読者でも分かるので、ミステリー慣れしている読者なら、その違和感が何か伏線になっているだろうと予感できる。 その予感が「葡萄荘~」以降で結実する、まさかの作中作でのデビュー作品利用。伏線回収で見えてきた世界、余韻を持って読み終わった時の、なんともいえない感覚。 こういう構成の妙で読ませるミステリー、上手くハマると気持ちよいねぇ。

    1
    投稿日: 2022.07.25
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    日常系の話しだとぼんやり読んでいたら、いきなりファンタジーともいえる展開に。 そして序盤と繋がるとは… 完全にすっきりとまでは行かないけど、答え合わせをしてもらって、ようやくある程度理解できました。

    1
    投稿日: 2022.05.29
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    何やこのタイトル? 「夜の床屋」って… 何か気になる…内容分かってないけど… ハイ!購入!即読書!^^; 何か「世にも奇妙な物語」的なの想像してたけど、結構、ロジカルな謎解き。 無理矢理感は、あるけど… でも、どんな理由があっても、普通夜中に散髪屋やらんで〜それが、異空間みたいな感じでないと。こんなにキッチリと説明されると、何か… 他のも結構、飛躍してんちゃう?って感じのが多いかな?の短編集7編。 (エピローグを含む) 後半は、ファンタジーっぽいけど、やっぱり飛躍してんちゃう? エピローグは、そこまで含めてしまうのか…やっぱり飛躍してんちゃう? 私の頭が固いとも言う…(−_−;)

    30
    投稿日: 2022.02.01
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    初めて読む作家さん。好みが分かれる作風かと。(私は正直、合わなかった。) 本来であればラストで…なのだと思うが、読み進めるのに時間がかかってしまったせいか、いまひとつ良さが分からなかった。

    0
    投稿日: 2021.07.17
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    前半3つはよくありそうな学生ミステリーって感じでしたが、後半「葡萄荘のミラージュ」から一気に持ってかれました。読み易いのもあったのか どんどん引き込まれた感じ。 そして最後まで読めばわかりますがつながってた〜ってなる一冊。現代の子供には読み易いのかなって。 普通によかったと思います。

    1
    投稿日: 2021.01.13
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    風変わりな日常の謎を解き明かす連作短編集。謎めいた発端と一見無関係に思える断片から導かれる意想外の解決。ロジックというより、発想の跳躍によって全体像ががらりと変わるのが楽しい。ただし、ラストの締めくくりは賛否が分かれそう。個人的には表題作が好きでした。

    2
    投稿日: 2020.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無人駅の商店街で夜中に営業する理髪店の秘密 同級生の寝室から消えた絨毯の謎 小学生男子に依頼されたドッペルゲンガーの正体とは 猫が集まる古い洋館の秘宝の行方は 無人駅前の商店街、真夜中に煌々と営業する理髪店。 海から霧が立ちのぼる街。 閑散とした廃工場。 凍てつく古い洋館。 不思議な空間に迷い込んだような、それでいてミステリー?なのに,ラストはこれ!? パーカーに担がれてるかもと思いつつ、クイン氏の登場に温度が一気に下がるような。 強引なんじゃ、と感じるところもあったけど、本を閉じた時の感想は、ダンゼン楽しかった!

    5
    投稿日: 2020.11.19
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    単なる短編かと思ったら連作ということで、話はつながっていた(らしい)。推理というか種明かしがつまらなかった。

    0
    投稿日: 2020.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    男子大学生・佐倉が、友人と旅先でちょっとした事件に遭遇する軽めの短篇ミステリーかと思いきや、先を読み進めるごとに怪奇幻想の要素が顔を出し、エピローグまで読むと印象がすっかり変貌する小説。けっきょく真実はどうだったのか。少し余韻を残すような終わり方が好みです。あと猫の存在。他愛ないワンシーンですが、植田くんに降りかかった猫好きならではのプチ災難に、いたく心をくすぐられました。その後どうしたのやら。

    1
    投稿日: 2020.09.18
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    深夜に開く床屋の謎。寝ているうちに部屋はそのままで絨毯だけが消えた謎。と前半は大学生佐倉の周りで起きた日常の謎を解く短篇集と思わせておいて後半「葡萄荘のミラージュ」からはファンタジーな曖昧さに謎が溶け込んでいく。雰囲気は魅力充分だが各短編の謎の解明が唐突でそれ何を根拠にした?と感じてしまいもやもや。それは最終的に皆霧の中から仄かに浮かんで来る形を取るのが醍醐味だと思うんだけど上手く繋がっていない印象。あとタイトル、文庫化で変わったそうだけどマイナスになっている気がする。

    11
    投稿日: 2020.09.05
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    慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。大学生の主人公の身の回りに起こる色々な出来事。短編集ですが伏線が・・気になる人は調べずに一気読みを薦めます。3.5くらい付けたかったけど無かったので3にしました。

    0
    投稿日: 2020.08.31
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    「夜の床屋」(第4回ミステリーズ!新人賞受賞作)ほか、連作短編集7編。 「インディアン・サマー騒動記」改題。 無人駅で野宿することになった大学生が、寂れた町の潰れたと思しき床屋が深夜に営業しているのを目撃し好奇心に駆られるところから始まる短編。 2作目も1作目に出てきた登場人物がリンクしている程度の連作かと思いきや、後半の作中作までこんな風に繋がっていたのかと面白かった。

    0
    投稿日: 2020.04.09
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    学生探偵ものはあまり好みではないが、あらすじに惹かれて手に取ってみた。所謂【日常の謎】系ミステリーだとばかり思っていたので、中盤から終盤にかけての展開は素直に驚き。流石にこのタイトルからこの内容は予測出来ない。異なる世界観の作品同士なのに随分上手い具合に繋がるものだなと感心はするけれど、キャラクターに対する愛着が希薄な印象も受ける。飛躍する推理はミステリーファンの心をくすぐるのかもしれないが、どこか机上の空論に思えてやはり苦手。こればかりは好みの問題なので致し方ない。作中掌編扱いの処女作品が一番楽しめた。

    0
    投稿日: 2019.11.09
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    「夜の床屋」 予想外の時間に開店した店。 パッと見廃墟と見間違える程、衰退した家に潜むというのはいいアイディアであったが彼らの登場は計算外過ぎたろうな。 元々理髪店を営業していた彼なら化けるもなにも、元の職業に戻るだけだから簡単だろうが周りの人達は突然のアドリブに焦ったろうな。 「空飛ぶ絨毯」 彼女の部屋から絨毯が消えたのは。 幼い日に咄嗟した約束をずっと覚えている事は余程記憶に残る出来事、もしくは相手を思っていなければ厳しい話だろうな。 だからといって、どうやって彼女の居場所を突き止め家の中に侵入し彼女の帰りをどんな気持ちで待っていたのか分からないが危険な人物に変わりないな。 「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」 態々探して退治せねばならない訳。 子供だけの知恵でここまでの計画が建てられたとしたら恐れ多いが、やはり彼女が一枚噛んで上手く皆をリードし計画を進めていたのだな。 手伝ってもらう人物には最初から違う者の名をインプットさせるなど、普段出会いもした事がない相手だったらさぞ簡単だったろうな。 「葡萄荘のミラージュ」 彼が誰にも知られず持ち逃げたのは。 普通に考えたら彼の考えた推理が一番、一般的な推理であり違和感なく受けりれられるだろうが価値が変わっていたのは予想外だろうな。 浦島太郎はあくまでおとぎ話だが、もし本当にそんな事が怒ってしまったら一瞬にして時代を超えてしまった訳だから混乱する所じゃなかったろうな。 「『眠り姫』を売る男」 自ら膜を張り眠りにつく生き物は。 全体の種族数を知らないから何とも言えないが、50となるとかなり多い数であり人魚としても意地でも取り返さねばならぬ状況なのではないだろうか。 彼やコレクターの人にとっては美しい美術品の様な感覚なのかもしれないが、あくまでも扱っている者は眠りについている者だという感覚はあるのだろうか。

    1
    投稿日: 2019.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは、途中で大化けする物語。 冒険小説ではないですが、期待以上にわくわくさせて貰いました。連作短編小説ということもあり、さらっと軽く読めそうと手に取った一冊です。 男子学生が二人旅の途中で山道に迷いちょっと不思議な体験をした話から始まり、どこかほのぼのとした空気が続きます。 ミステリーというよりは現実にほど近いファンタジーでしょうか。 実は、最初は油断して…これはもう良いかな…と思ってしまったり。 それでもどうにかページめくりを止めずに中盤に差し掛かると、「これ何の本読んでたっけ?」と急に面白くなってきます。 気づけば、目覚めた人魚?体臭?逃げる美術商の男?と物語の中から新たな物語へと連れ出されているのです。 どうぞ気楽に手に取り、大いに驚かされてください。

    1
    投稿日: 2019.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019/1/12 後半よくわからなくなった。 前半の日常の謎系の方がいいなぁ。 私ファンタジー苦手なんだよね。

    0
    投稿日: 2019.01.13
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    怪奇な事件を大学生の佐倉青年が解き明かす短編作。 ・夜の床屋 ・空飛ぶ絨毯 ・ドッペルゲンガーを探しにいこう ・葡萄荘のミラージュ? ・葡萄荘のミラージュ? ・『眠り姫』を売る男 ・エピローグ 山道で遭難しかけ、無人駅にたどり着いた大学生・佐倉と高瀬は、深夜に営業する床屋を見つけ話を聞きに行く。過疎の村に残った床屋が開店している驚きの理由とは? ほかにも佐倉たちの周りで起きる怪奇な現象を冷静沈着に解決していくが。。。 最後は現実を飛び越えた発想で、少し変わった読後感を味わった。 筆力、発想力のある作家さんで期待大!

    0
    投稿日: 2018.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015/07/07 登録 2018/9月 読了 実は、購入当初は4章あたりの雲行きの怪しさに挫折して、最後まで読めていなかったのですが……3年越し?に読了。なぜ当時読まなかったのかとちょっと後悔です(まあ、ちゃんと読む機会が訪れて良かった)。

    1
    投稿日: 2018.09.07
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    久しぶりの再読。 ミステリーの醍醐味は一見関係ないように見える物事が実は意外なところで繋がっていたり、ありえないようなことがサラリと行われていたり、それが後に分かって驚くと同時に腑に落ちる快感が味わえることだと個人的には思っている。 ただこの『ありえない』または意外性というものと、『そんなバカな』『それはやり過ぎだろう』というボーダーラインを越えないように表現するかというのは、これはもう作家さんの腕によると思う。 この作品も扱いによってはこのやりすぎ感、荒唐無稽な感じを『ありえないけれど納得出来る』というところに収めることが出来たのではないかと思うのだけど、読み終えるとやっぱり荒唐無稽な感じの印象が強く残ってしまった。 特にこれまでの色んな事件を繋げるところも強引な印象だったし、ちょっと残念な感じ。 ただ様々な事件に出会う人間は同じでも、謎解きをするのは毎回違う人間というのは面白い趣向だなと思った。

    3
    投稿日: 2018.06.13
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    慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。 だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。 好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。 第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。 新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。

    0
    投稿日: 2018.05.24
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    何と言えばよいのでしょう。3時間、私を没頭させて、異世界へ連れて行ってくれました。後味も悪くないです。 もともとミステリーは一種のファンタジーだと思っている口です。読者が大喜びするようなトリックとか謎って、非現実的な気がするからです。その点、この短編集は、ファンタジーに寄せることで、違和感を少なくしているというか・・・ この主人公が経験する数々の不思議な小事件は、今ひとつ掘り下げ方が足りない感があるのですが、主人公自身の情報も、ほとんど無くて、語り手について読者は大学生で、海辺の街から大学に通うために東京に出てきて、下宿していることくらいしかわかりません。それは、ミステリーにはよくあるのかもしれないけれど、短編集を繋げて一冊の本通しての物語を引っ張るには、少々弱いような気がしました。というか、その主人公自身を後半で掘り下げるために、敢えて前半は隠しているのかと思ったら、最後まで狂言回し的役割でした。最後もなんかこじつけっぽいかな~ 雰囲気は好きなので、今後に期待です。

    0
    投稿日: 2018.04.18
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    当時、よく行っていた本屋さんでずっと平積みされていて、気になっていたのです。それで、読んでみたのですが、期待外れでした。この本はミステリー小説なのでしょうけど、あまりミステリーとしてグッとくる部分はありませんでした。むしろ、なぜ、この本がそれほど持ち上げられたのか、それが一番の謎です。(2015年12月4日読了)

    2
    投稿日: 2018.04.10
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    ほっこりするかと思えばギクッとして、 奇妙だと思えばほっこりして、 いろいろな短編が味わえる…と思ってたら、 小説内小説でいきなり外国が舞台になって? と思ってたら、すべてがいきなり繋がって!!? 素晴らしい構成力に脱帽でした。

    0
    投稿日: 2018.02.16
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    えー!えー!という終わりでした! 佐倉くん、ミステリアスな経験ばかりしていて、何だかちょっとうらやましくもあります。 葡萄荘から、そんな風につながってくるとは思いもよらず、最後まで読んで良かったな、と思いました。 本当に最後が衝撃的でしたー ミラージュ、どんな香りだったんでしょうね? 気になって仕方ない。

    0
    投稿日: 2018.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙とあらすじを読んで購入しましたが、予想と全く違う本で驚いた。シリアス、ミステリー、ファンタジー。まさか人魚の話が最後に出てきて不可解に思っていたことをそこに帰結させるとは絨毯とドッペルゲンガーの話の時はつまらなかったけど、葡萄荘で一気に盛り上げた。。真相はやぶの中、て感じでなんかすっきりしないけど、悪くはなかったかなと。

    0
    投稿日: 2017.11.19
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    落ち着いた本格ミステリー風の小編からスタートし、中盤の「葡萄荘のミラージュ」以降はファンタジー的な要素も加わってくる。主人公を固定しつつ変化に富む各編はそれぞれがそれなりのレベルにあるので、楽しみながら読み終えられそうと思いきや、 最後にこんな仕掛けを入れてくるとは。。 伊坂幸太郎氏が魅せる見事な伏線回収には及ばないものの、壮大な構想に挑む姿勢に今後への期待が膨らみます。

    0
    投稿日: 2017.10.15
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    連作短編集。 ひとつひとつが不思議なミステリーで予想外の結末。 すべてを読み終えたとき、思わず「えっ?」と声に出してしまったくらい不可解な気分になり、最初から読み返したくなります。

    0
    投稿日: 2017.07.15
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    初めの話「夜の床屋」を読んで、こういうふうに一話づつ進んでいくのかと軽い気持ちで読んでいったが、読み終わると一変。こんなに壮大な物語だったのかと放心状態に。

    0
    投稿日: 2017.07.09
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    軽く読めるけど、適度な驚きもあって。普通のミステリーかと思いきや、なんだかいきなりファンタジーだったり。でも、じつは…な感じの幕引きで、意外と満足度高かったです。

    0
    投稿日: 2017.06.27
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    大学生の雰囲気が特に好きだ。どうしても眠たくなる講義の話は、自分以外にもそう思ってる人がいてうれしかった@(・●・)@ 空飛ぶ絨毯でうひゃーとなって、最後にまたまたどへぇーとなりました! 続編なんかでませんかね、、ぜひ読んでみたいです!!!

    0
    投稿日: 2017.06.27
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    佐倉の推理における理論の飛躍が過ぎる。いかんせん、推理の根拠が薄弱で心許ない。そんな細い根拠から、どうやってこの幹のような結論を導き出したのだと、強い疑問とご都合主義を感じざるを得ない。作り物めいていて、リアリティを感じない。感じないながらに、人魚の件は良かった。江戸川乱歩のような、作り物を作り物として提供して、それで人を楽しませるという、一貫した姿勢はプロそのものであった。この作者も、そう割り切れば、もっと面白い作品が書けるのにと思う。

    1
    投稿日: 2017.05.11
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    入り込めず。 全体に古い感じ。 最後まで読めば全てつながりがあるみたいだけど、香水うたりからどうでもよくなった。

    0
    投稿日: 2017.05.07
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    ミステリー大賞だという一話目。 二人のうちのどちらからが、活躍すると思いきや、 まさかの関係ないおっさんが唐突にいきなり事件があると伝え、 推理し始め勝手に解決。 二話目。仲間内に不思議な現象が起き、 後日、一人が亡くなったのをきっかけに、 主人公が唐突に覚醒。饒舌に推理し始める。 ここで一旦ギブ。 最後に向かい無理矢理取、伏線?を回収し今までのお話も実は関連ありますよ〜で終了。 え??? 短編だけで良かったのでは? なったからってつまらなさは変わらないけれども。

    0
    投稿日: 2017.04.29
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    ミステリ。連作短編集。 「空飛ぶ絨毯」は『本格ミステリ09』で既読。なかなか意外性があって良い、というイメージでした。 はじめの4作品を読んだ時点では、ライトなミステリだな、という程度の無難な感じ。 しかし、最後の2作品とエピローグで印象が一変。摩訶不思議な1冊の長編作品を読んだ気になった。 各作品の推理、エピローグでのリンク、どちらも多少強引ではあるが、意欲的な試みであることは確か。

    1
    投稿日: 2017.04.13
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    悪くはないが、評判が良く期待が高かったのでそのぶん損をしている。 いわゆる連作なのだが、前半と後半で雰囲気が全く変わる。作者の意図が成功しているかは微妙。 お話としては、空飛ぶ絨毯が好きだが、ここの話も少々後味は悪い。

    1
    投稿日: 2017.02.24
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    不思議な経験の謎解きをする短編集。「夜の床屋」や「空飛ぶ絨毯」が、生活の中の不思議を解き明かす点でよかった。

    0
    投稿日: 2017.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    軽く読めそうな見た目に反して、結構進まなかった。 ミラージュを嗅いでみて、どうだったのだろう。 比較的単調だけど、最後の最後に驚くべき繋がりが。 ーーー 慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると……。 第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。真影による不可思議でチャーミングな連作短篇集。

    0
    投稿日: 2016.12.15
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    <日常の謎系かと思いきや,思いもよらない結末へ> 見過ごしてしまいそうな日々の不思議を取りあげる「日常の謎」系かと思いきや,意外な展開に進んだ. 少し腑に落ちない点はあるものの,最後にそういう風に進められては,もういいかぁ,と.

    0
    投稿日: 2016.11.27
  • 連作短編集全7編

    短編集ではありますが、長編集っぽくもあります。 いままで読んだことのないタイプのおはなしでした。 他の方もレビューされてますが、日常系ミステリーなのかファンタジーなのかジャンルはよくわかんないです。面白いとは思いますので、読んでみて下さい。

    7
    投稿日: 2016.09.16
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    「第4回ミステリーズ!新人賞」受賞の「夜の床屋」を含む短編集。 普通のミステリー短編集というより、主人公の男子大学生が体験するミステリアスな出来事を綴っている短編連作。ミステリーとして読み始めると雰囲気はまるで怪奇小説、ホラー小説のような暗さを感じるが終結は意外と軽い感じで終わる。 そのような作品の短編かと思いきや、中盤以降は一話完結ともいえるが、一方全体が大きなひとつの作品ではないかと感じさせながら、読者を複雑なストーリー展開へと導く。 最初は説明的な会話が多く、まだミステリーとしてはこなれていないなと感じながら読んでいたが、中盤以降はなかなか凝ったプロットで読者を引きつける。将に読者を欺くミステリーともいえる。

    0
    投稿日: 2016.07.20
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    連作。 これだけ毛色の違う短編をひとつの世界にまとめるのはすごい…… けど、そうまでしてまとめなくても?という気もしてしまいました。 各短編について「意外なつながりがあった」と捉えるか、「こじつけてる」と取るかはそれぞれの見方だと思います。

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    投稿日: 2016.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

     沢村浩輔のデビュー作を含む短編集。大学生と佐倉と高瀬の二人が探偵役として活躍する7つの短編からなる短編集だが,エピローグで7つの作品の全てに伏線を散らばめていた意外な真相が明かになるという仕掛けが取り込まれている。  個別の作品の所感は以下のとおり 夜の床屋  表題作。佐倉と高瀬が晩秋の山中で道に迷ったところから始まる。ようやく見つけた無人駅で夜を明かそうと待合室で休んでいると,シャッターをおろしていた床屋が,夜の11時頃から営業を始めている。店の主人に,こんな時間から店を開けている理由を聞いたところ,既に店は閉めているが,常連のために,予約がある時間だけ店を開けてるという。翌日,目が覚めてから冷静に考えると,店の主人の説明と店の様子に矛盾を感じる。記者にその話をすると,店の主人と店員は,誘拐犯人だったという真相が分かる。謎は非常に魅力的だが,真相はやや平凡。店員の女性がかなり強めの香水をしていたことが,全体を通した謎の伏線になっている。 空飛ぶ絨毯  佐倉は,イタリアに留学することになった友人,八木美紀から2か月以上前の体験について聞く。彼女の家に泥棒が入り,絨毯だけを持って行ったというのだ。更に,彼女が小学生のときに霧の濃い夜に会っていた少年の話を聞く。なぜ,泥棒は絨毯だけを盗んだのか。真相は,昔会っていた少年がストーカーみたいになって,八木美紀に危害を加えるために家に忍び込んでいたというもの。後藤という友人がそのことに気付き,不慮の事故でストーカーを殺害してしまい,血痕が残っていた絨毯だけを盗んだというもの。最後のオチは,ストーカーは生きていたというもの。このストーカーが生きていたことや,霧の濃い夜に何かが海から上がってくるという噂が,全体を通じた謎の伏線となっている。 ドッペルゲンガーを捜しにいこう  佐倉は,小学生の少年からドッペルゲンガー捜しに誘われる。佐倉は小学生の少年達と一緒に,ドッペルゲンガーが潜んでいるという街はずれの廃工場に足を踏み入れる。果たして,ドッペルゲンガー捜しは小学生達のいたずらなのか。それとも何か隠された目的があるのか。真相は,小学生のうち一人が,離婚し,離れて住む父と会いたいからこのような騒ぎを起こしたというもの。廃工場の存在が,全体を通じた謎の伏線となっている。 葡萄荘のミラージュ Ⅰ・Ⅱ  初代当主の恩人又はその後継者に譲り渡すまで,外観,内装から調度品まで一切手を加えてはならないという遺言が存在する洋館「葡萄荘」にまつわる話。佐倉と高瀬は,友人から葡萄荘の宝捜しに誘われる。しかし,友人は佐倉と高瀬が到着する前に,姿を消し,ヨーロッパへ渡ってしまっていた。佐倉と高瀬は宝捜しに成功し,ミラージュという香水を見つける。友人は,レシピをもってヨーロッパに渡ったのではないかと推理する。  後日,友人から連絡があり,パーカー博士という人物に会い「眠り姫がなぜ目覚めたのかを教えてください」と伝えてほしいという。佐倉はパーカー博士に会い,質問をした。すると,パーカー博士は,友人から送付された写真に写っていた女性こそ,残された宝だとい言い,「『眠り姫』を売る男」という小説を読むように勧める。 全体を通じた謎のつなぎになる作品。作中作の『眠り姫』を売る男につながる。 『眠り姫』を売る男  スコットランドの深い森にある監獄の新入り住人である元美術商のクィンは,共同経営者を殺され,自らも殺し屋に命を狙われていたため,自分が共同経営者を殺したと偽り,監獄に逃げ込んできた。やがて,監獄で殺人事件が起こる。被害者は,死に際に,「女がいた」と言い残したが,監獄に女が出入りした形跡はない。謎の女は,警戒厳重な監獄でどのようにして不可能殺人を遂行したのか。真相は,謎の女は人魚であり,霧に紛れて現れ,殺人を行ったというSF・幻想小説的なものである。クィンは,眠っている人魚を売買する美術商だった。 エピローグ  この小説は人魚が実在する世界の話だった。人魚は,人間と共存するために消臭剤を作り,それをミラージュという香水にして売りにだし,ローランド(=囚人ダン)と手を組んだ。しかし,それをよしとしない人魚によってローランドは海に沈められる。ローランドのため残された財産は「眠り姫」として眠っていた人魚だった。しかし,人魚はなぜ突如目覚めたのか。パーカー博士が出した結論は「おそらく,男の人魚が死に絶えたからだ。男に出会う可能性がないのなら,もう「眠り姫」でいる理由もない」と語る。佐倉の妄想は広がり,パーカー博士は,人魚の肉を食べ,不老状態になったパットでないかと推測する。八木美紀を待ち続けた男も人魚の肉を食べたので,死ななかったのでは…?廃工場は,人魚由来の成分が必要だったので,急に閉鎖されたのでは…?夜の床屋には人魚がいたのでは…?あのとき嗅いだ香水の匂いはミラージュの匂いでは…?佐倉が自分の妄想の真偽を確認するために,ミラージュの匂いを嗅ごうとしたところでエピローグは終わる。  個々の作品の出來は,中の中程度。謎は魅力的だが真相が平凡。作品全体の雰囲気はよい。全体を通じた謎が人魚の存在というのは意外性十分。しかし,伏線は見事というよりこじつけっぽく感じてしまった。雰囲気がよく,嫌いな作品ではない。★3で。

    1
    投稿日: 2016.05.05
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    「ふと通りすがりの理髪店を覗いたら、三上さんと夏美さんが澄ました顔でお客の頭を洗っているかもしれない」 高瀬はゆっくりと微笑した。「悪くないね。そいつは」 (夜の床屋/空飛ぶ絨毯/ドッペルゲンガーを捜しにいこう/葡萄荘のミラージュ/『眠り姫』を売る男)

    0
    投稿日: 2016.04.13
  • 短編集です。でも、ただの短編集ではありません。

    表題作を含む著者の代表作が〇編収められています。とか、同じ主人公が活躍する連作短編集です。と言うのは、よくあるスタイルですよね。しかし、この一冊は、いずれの表現も当たってはいますが、それだけでは的を射ているとは言いがたいという、摩訶不思議な、ジャンル不明の一冊であります。  読み始め当初は、ちょっと面白い、ありそうでなさそうなミステリー短編かなと思いました。それがいつしか、ファンタジーになり、怪奇ロマンぽくなっていきます。しかも、解説を読むと、それぞれの短編が発表された順番で並んでいるのではないらしいのです。よくぞ、こんなカタチの一冊にまとめたものだと思います。その本としての構成に、☆5つといっても良いでしょう。  とりあえずこれは、是非読んでみて下さいとしか、言いようがありません。どんな人に向くかは、正直良くわからないなぁ。なんせジャンル不明ですからね。読書好きには、こんな本はどうでしょうかと、オススメしたくはなる一冊ではあります。  なお、物語の中に「眠り姫」が登場いたします。私のペンネームは、「くっちゃね村のねむり姫」ですが、私は仮死状態で眠っている人魚ではないので、あしからず。

    9
    投稿日: 2016.03.28
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    ミステリー好きに取ってもおもしろい本だと思う。 構成が複雑で、ちょっと混乱した。 リラックスしたい時に読むには頭が疲れてしまう。

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    投稿日: 2016.03.11
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    山で迷い、無人駅に泊まる羽目に陥った 大学生の佐倉と高瀬は、 廃屋のような建物に明かりが灯っているのを目撃。 好奇心にかられた高瀬がドアを開けると…。 久しぶりのミステリー。 やっぱりミステリーも好きだ。

    0
    投稿日: 2016.03.07
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    ちょっと前の話題作。新聞広告で見て気になってた一冊。 主人公の推理や展開が唐突すぎて、ちょっとついていけなかった。葡萄荘の宝探しのシーンも、こちらに情報が提示される前から主人公によって淡々と謎が解かれていった感じで、面白みがなかった。終盤「人魚」という存在がいまいち理解できないまま、最終的に強引に一つにまとめて終わった印象でした。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011年に出た単行本『インディアン・サマー騒動記』の改題・文庫化。  「夜の床屋」「空飛ぶ絨毯」「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」「葡萄荘のミラージュⅠ」「葡萄荘のミラージュⅡ」「『眠り姫』を売る男」の6篇+「エピローグ」が収められている。 無人の駅前の理髪店に深夜明かりがともる謎を描いた「夜の床屋」、寝ている間に絨毯だけが盗まれるという謎を描いた「空飛ぶ絨毯」、廃工場でドッペルゲンガー捜しをする小学生の真意を描いた「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」の3編は、現実社会でも起こりそうなリアリティのある話だった。けれど、名家の別荘に隠された宝をめぐる話を描いた「葡萄荘のミラージュⅠ」「葡萄荘のミラージュⅡ」「[眠り姫]を売る男」の3編は、現実離れした不思議な話だった。あり得そうな話とあり得ない話。これが「エピローグ」で結びつき、作者に新たな驚きを与える。最後の最後まで作者は読み手を翻弄する。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    こういうささやかな推理物もたまにはいい。 日本だろうけどどこともつかない印象で、読み口は優しいが、時々鋭く、じんわり痛いような感じ。 結構好きな雰囲気。

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると……。全七編収録の連作短編集。 事件も突飛、展開も突飛、結末も突飛。現実味がなさすぎて強引にみえた。事件後そのものはわりと魅力的……なのかもしれないので、どこかで地に足がついてほしかった。

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    前半はよくある小噺的な軽めのミステリー短編だが、後半で一気にファンタジーの世界に。 まさかこんな展開になるなんて、と少し驚いた。 ところどころでまわりくどいというか着飾った言い回しがあって、それがちょっと気になったが、全体を通してみると、ありそうでない独特の雰囲気をもつ良い一冊だった。

    0
    投稿日: 2016.01.18
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    本屋でジャケ買い。 いわゆるどんでん返しものなのかな?この解釈で納得する人しない人わかれると思う。 私は前情報なく気楽に読んだので楽しめた。 ちょっと不思議系

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    投稿日: 2016.01.09
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    面白くなくはないんだが、内容というか世界観はとっても面白くミステリーのようなホラーのようなゾクゾク感もあるにはあるんだが、オチが。 というかまとめが。 ラストの完結がとっても緩め。。。 ビシッと締められないかなーもうすこし。なんだか納得いかんだろーそれなら!と思わされたり、曖昧にミステリーをミステリーで終わらせようとしているところがなんだかどうも結末を逃げたような感じが否めなく、どうも締まりの悪い一冊。 面白くなくはないんだけどね。。。

    0
    投稿日: 2015.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学生…だったか?の男の子を主人公として、なんか淡々とハートほっこり系探偵話が進んでいく感じ。 夜の床屋、というタイトルにあるとおり、山奥の無人駅があって、商店街のシャッターが全部下りてしまうような小さな町に登山から遭難して行き着いてみれば、夜中にぼぉっと光る温かな床屋。その情景は非常によく脳裏に浮かんできて、そういう意味では良い小説なのかもしれない。 でもなんか、感情・心情orストーリー重視な自分としては、まぁ別に悪くはないんじゃない、くらいだったかなー。 短編集だけど、主人公が一緒。 夜の床屋 空飛ぶ絨毯 愛する女性を巡る日常生活内の不思議なミステリー ドッペルンゲンガーを捜しに行こう 小賢しい(?)少年の(想像される)オーラがやたら印象深い 葡萄荘のミラージュ 古い洋館と人魚の香水の話。 眠り姫を売る男 これまた一緒。人魚の謎の壮大ストーリー

    0
    投稿日: 2015.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秋の夜長より、夏に読んでみたい本だった。 「空飛ぶ絨毯」、すごくぞっとした。 救われてはいるのだが、救われていないような・・・ そして、エピローグ。 最後の最後にそういう回収がくるとは。 全くの別作品だったお話たちを、こういう形でまとめてくるのは、なかなかユニークだと思う。

    0
    投稿日: 2015.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホンワカ話かと思ってたら誘拐や殺人などかなり黒いお話が多かったけれど、後半から毛色が変わってきた。 後半は謎解きから「人魚」へと題材が移っていってるせいかかなりファンタジー。 だけど内容は監獄の中だったりやはり殺し屋に追われたりと決して穏やかな内容ではないのだがなぜかふわふわ感が漂う。 エピローグに関しては「葡萄荘」の謎解きは納得だけれど、最後にすべてを結びつけようとしてるのは多少無理があるかなと。 統一して出てくるのは「佐倉」という青年だけ。後半のお話は世界感が突然かわる「眠り姫を売る男」はびっくりだけれど、作中作(?)とでもいうのかこのお話がないと成立しないのだけれど、不思議なお話だ。 読了後は全体的にふわふわ感が漂うなんとも不思議な気分だ。

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    投稿日: 2015.10.06
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    ちょっとホラー風味の日常ミステリーかな? と思ったら意外な短編集でした。 少し詰めの甘い部分があるような気がしたのは、わざと残した「綴じしろ」のようなもの。 最後に、そっか~やられた、と楽しくなりました。 文章もとても読みやすい。 また読みたい作家です。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    軽めのミステリー。 タイトルとカバーがいい感じだったのでミステリーと思わずに読んでみた。 タイトルにもなってる「夜の床屋」は、こういうシチュエーションでこうする?っていう事が色々あったり、どうもイマイチ… 各章が一応繋がってるんだけど、ミステリーとしちゃぁどうかな?って話で、失敗だったかとおもってたら、中盤以降の人魚が出てくる作中物語は結構面白かった。 ただ、せっかく面白かったのに、最後にまた「夜の床屋」に話をつないで、ちょっとシラけたな。

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    投稿日: 2015.09.29
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    話の雰囲気は私好みなんだけど、詳細はちょっとスッキリしない感もあり。 種族の最後の一人になったからって自然に目が覚めるトコとか、色々ツッコミどころはありつつ、人魚の話はなかなか面白かったです。 葡萄荘に行ってみたくなりました。 逆にドッペルゲンガーと七夕のお話は釈然としない話で、私はあまり好きではないかも。

    0
    投稿日: 2015.09.08
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    表題作がとても面白くて、日常ミステリーでは終わらない本格的なミステリーなのだろうか、とワクワクしながら読み進めました、が、葡萄荘を読み出した時点であれ?そして眠り姫を売る男であれれれー?と。ミラージュ?人魚?あ、最後はファンタジーでオチを付けるのかと驚き。この急展開に付いていけず後半は少し読むスピードが落ちました。軽く読める短編ミステリーからの長編ファンタジー。一筋縄ではいかない面白さはありましたが、読後はすっきりせず、不思議な雰囲気に浸ってしまう作品でした。

    0
    投稿日: 2015.09.07
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    同じ登場人物による短編集。 小説だったとしてもなんかいまいち納得できない読後感。 エピローグはむりやり全部の話をつなげた感じがありすぎて、とりわけ感想もない。 突然人魚が出てくるが不思議小説にも振り切れない。

    0
    投稿日: 2015.08.28
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    単行本時は『インディアンサマー騒動記』 文庫化で『夜の床屋』 改題は本の魅力を引き出している気がする。 山で遭難した所に夜中に床屋がやっている?? といった日常の謎系の連作短編か?と思って読み進めていくと‥‥‥ 1番最初に書いた『眠り姫を売る男』から広げたのであればそこは評価できるところ。

    0
    投稿日: 2015.08.24
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    あり得ない系のシチュエーションで、おおっと引っ張られ話に入っていく。謎解きものの短編集。 少々ご都合主義的なんじゃないのと思うが、後半の人魚の話には興奮してしまう。幻獣に興味があるのか、「ウォーレスの人魚」に思い入れがあるのか。 最後も今までの繋がりの無いと思われていた 話も繋がりを感じさせるような感じで、最後良かったな。最初の感想と読み終わった後の評価が大分異なり最後でぐぐっと力強さを感じさせるような展開で楽しかった。

    2
    投稿日: 2015.08.21
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    青春ミステリーかと思いきや、後半から様相を転じて怪奇小説か?!全編読むと、現実から不思議な世界へ引き込まれていく…。

    2
    投稿日: 2015.08.18
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    主人公、狂言回し、ううんと、まあ、佐倉という大学生なんですけどね、なんとも、よくわからない人で、凡庸なのか、それなりに優れているのか、人には多面性がありますからねえ、そういうものかもしれませんけど。それが前半を読み終えた感想でした。一編ずつはすぐ読めるのに、この人をとらえ損ねたために、なんとも読みづらくて。しかし、この一冊の本を読み終えたときに、あぁ、この構成なら佐倉という人に統一感が薄くてもしょうがないかあ、と思いました。 作中作の扱い方はなんだか島田御大を思い出させます。 結構傷がいっぱい見えたのに、星四つなのは、あぁ、小説を読み終えたなあ、という充実感と、次はどうします?という期待感と。 「最近、面白かった本は?」と誰かに問われたら、好き嫌いがはっきり分かれそうだけど、この本、面白かったよ、と薦めたいと思います。ただ、必ず最後まで読んでね、と一言付け加えて。

    2
    投稿日: 2015.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全く関係がなさそうな短編が、最後の最後でつながる。1つ1つはそんなに面白くなかったのでそんなもんかー、といったぬるい感想。

    0
    投稿日: 2015.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーズ!新人賞。深夜の無人駅、ぽつんと明かりがともる床屋。そこから始まるミステリー。淡々と飄々と物語は進み、全ての短編が連なった物語に仕上がる。やや強引なオチか?

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    投稿日: 2015.07.12
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    ありふれた短編ミステリーとあなどっていたら、後半やられます。 日常的なミステリーと非日常的なファンタジーのようなミステリー。 最後の無理くり統一させたい感あったけど、一話一話がぞくぞくして、葡萄荘のミラージュⅡからさらに引き込まれていきました。

    2
    投稿日: 2015.07.10
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    面白かったなあー。 同じ主人公、舞台の短編集。 まず表題の夜の床屋から始まって、あ、好きだな、と思った。文体が少し懐かしい雰囲気、翻訳調で、ちょっと不思議だけどちゃんと理由のある事件が淡々と解かれていく。 トリックはなんだろ、ふむふむ、そういうことか~なんて読み進めていたが、最終章でひっくり返った! もう一回最初から読み直そう。 タイトルからほのぼのハートウォーミング小説だと思って食わず嫌いしていたのがもったいない。 

    0
    投稿日: 2015.07.06
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    別々に発表された短編を1冊に集めて、更にそれをひとつの大きな物語として構成したのだろうか。最後は力業でねじ伏せた感じもあるが、にしても、とても面白い構造の小説だった。

    0
    投稿日: 2015.06.30
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    「夜の床屋」というタイトルに惹かれて読み始めたけど、表題作はあんまりスッキリしないなぁというオチでなーんだと思って読み進めて、「葡萄荘のミラージュ」から止まらなくなりました笑 そしてエピローグ。強引さもややある気がしますが、収録されている短編のお話の内容自体も内容なので、あまり気にならず…読み終えた今、短編集なのに…あれ?!って思いました!

    0
    投稿日: 2015.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恩田陸の夜のピクニックを想像して購入しましたが、こちらはミステリー仕立ての本。 エピローグも入れて、7編の短編集となっています。夜の床屋、空飛ぶ絨毯、ドッペルゲンガーを探しにいこうはタイトルは恐そうなイメージがありますが、あくまで人為的なもの。しかし、全編を通して読んで、その考えが覆される感触が心地よいです。

    0
    投稿日: 2015.06.24
  • 発表時期の異なる短編集かと思いきや!

    巻頭の「夜の床屋」を読み進めた時は、ミステリーか寓話の短編集かぁ~と不思議な思いで読んでいたのですが、全7編が最後に絡み合う(絡み方には差が有りますが)ストーリー展開には感服です。 他の方のレビューにもある様に「葡萄荘のミラージュⅠ」からはファンタジー色も(怪奇色も)強くなり、佐倉達の推理方法にもロールプレーイング法が取り入れられたりと、普通のミステリーとは違う手法が採られているのも新鮮でした。 また、発表時期の異なる作品を作中作として一つの短編の中に組み入れて中編とする作者の技量も新鋭作家と思えないものです。(当然作中作も面白い) 「夜の床屋」から3編までは短編として楽しみ、「葡萄荘のミラージュⅠ」から「エピローグ」までは一連の作品として読むのが作者の意に叶うのかと思います。 色々な味が楽しめる「袋入りチョコ」(飴よりチョコが好きな爺 笑)の様な作品で面白いですよ。誰でも楽しめると思います。

    4
    投稿日: 2015.06.13
  • 短編集と思いきや

    ねたばれになるといけませんが、短編集と思いきや、なんとなく繋がる作品なんですね。 それぞれの作品は新鮮で、そして簡潔で面白いです。 気分転換したいとき、長編は読むのが面倒な時には、お薦めの1冊です。

    0
    投稿日: 2015.06.06
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    短編集。読み易いかな~、と、手に取りました。 表題作、う~ん、トリックが簡単過ぎる気もするなぁ~、 次の短編、ああ、この大学生の佐倉って人が主人公で続いているのね・・・、次の短編、次の短編、読み易くて面白いけど、なんか一つづつ納得いかない感じが残るな~と、読み進めていくと・・・。とんでもない繋がりが・・・。 え?そこ?これは「ミステリー」だったのでは? そして最初の表題作まで戻るの? いやはや・・・「目から鱗」でした。

    5
    投稿日: 2015.06.03
  • 解説読んで驚いた

    前情報無しのジャケ買いだったから、なおさら驚いた。 短編集を読む際、どの話が既出でどの話が書き下ろしかを今まであまり気にしていなかった自分が恥ずかしい。 そして、解説を読んでそれを知ってしまったからにはそこに驚かずにはいられない。 静かでやわらかで少し不思議な雰囲気はタイトルや表紙のイメージ通り。個人的にストライク。 ただ、あえて客観的な視点でひとつ忠告するのならば。 この本、本格推理ミステリーという視点で読むと、違和感や物足りなさがあるかもしれない。 決して謎がないのではないし、謎解きが面白くないわけでもない。 この本の主軸は、謎を解き明かすところではなくもっと別のところにあるのだと思う。 ハンパない構成力。恋に落ちそうだ。

    0
    投稿日: 2015.05.30
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    登場人物は同じ独立した短編集と思いきや… 表題作であり、最初の話である『夜の床屋』はミステリー感の強い話で、現実的なストーリーですが、その後ちょっとずつ怪奇的な要素が強くなり、最後はまさかの展開でした。 スッキリ解決とはなりませんが、この後の展開を期待し想像できる最後は良かったです

    0
    投稿日: 2015.05.21
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    2015/5/19。2015年6冊目。 なんと、2月以来本(漫画除く)読んでなかった…orz 短編集と思いきや、ただの短編ではなくて連作短編。 しかも後半はラストまで引っ張りっ放しで一気に読んでしまいましたよ。 先ずは表題「夜の床屋」山奥の無人駅で夜中に開店する床屋…ってファンタジー的な話かと思いきや、ミステリーな落ち。 続く「空飛ぶ絨毯」「ドッペルゲンガーを探しにいこう」夜霧だとか廃工場とか、わりとツボなネタも多いなぁと。 「葡萄荘のミラージュⅠ」「同〜Ⅱ」「『眠り姫』を売る男」「エピローグ」までは止めるのが辛かった(如何せん本日お嬢さんの体調不良で有休だし…母ちゃん流石に家事をせねばならんので)。 全体的にわりと淡々とした大学生佐倉くんの語り口が非常に読みやすかったです。 読み易いのに、なんともう〜むと唸ってしまうところも、ミステリーってやっぱり面白い。 も一度通して読むと新たな発見がありそう…! 沢村浩輔氏…またしても気になる作家さん。チェキらねば。

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    投稿日: 2015.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうして開いているのかわからない、夜中の床屋。 そこに隠されている本当の事件を、深読みしていくのが面白かった。 すーっと見過ごしてしまえそうなことも、 よくよく考えてみればおかしい。 一見してはわからなかったその事実の意外性と それが暴かれる感じが堪らない。

    0
    投稿日: 2015.05.16
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    第4回ミステリーズ新人賞を受賞した、著者デビュー連作短編。 温かみのある主人公と、少なからずあるファンタジックな要素に対して、結構ガッツリとミステリ作品になっている。 特に、続作ではないが妙なつながりを持った後半の3-4編はそのGAPを強く感じる。 各章をみたとき、テイストも雰囲気も異なる作品をしっかり書いており、きっと引き出しが多い人なんだろう。 表題作がマイベスト。 3+

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    投稿日: 2015.05.12
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    前半3作は、内容のわりに大げさ過ぎてちょっと引きましたが、後半3作は、それなりに面白かったです。でも、エピローグでがっかりしました。ここまで無理やりこじつけなくでもよかったと思います。

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    投稿日: 2015.05.12
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    連作短編なので、どこかで繋がりがあるのが当然なのかもしれないけれど、オチがファンタジックでリアリティが薄れ、しかも最初の頃の話に関連性を持たせるのが些か強引な感じを受けたため、ちょっと不満足。つまらない訳ではなかったけれど…。

    0
    投稿日: 2015.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。元々独立した短編だったのをまとめたとのことだが、最後の一編を読み終わるとそれまでの短編を別の見方で見られるようになる。このギミックがすごい。

    0
    投稿日: 2015.05.07
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    文章が下手。登場人物が多過ぎて、みな同じような説明調の語り方。凝ろうとして論理破綻している。 最後の作中作も冗長だし、ラストにいたっては無理やりすべてを結び付けていて、その強引さにドン引き。

    0
    投稿日: 2015.04.29
  • 展開はなかなか緻密

    2015年4月25日読了。本屋さんで注目作として平積みしてあったのがきっかけで手に取った作品。これが処女作というから、驚きでした。展開の緻密性はすばらしい、けど、どこか納得できないもっていき方もちらほら見受けられたり。最後の葡萄荘の話は壮大でした。この話だけで十分おなかいっぱいになりました。でも最後の結論は端的すぎる気が…。もっと読者を唸らせる作品を書いていただくよう、今後の活躍に期待します。

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    投稿日: 2015.04.26
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    短編連作集。 日常の謎系のミステリかと思いきや、空飛ぶ絨毯やドッペルゲンガー、人魚なども絡め怪奇小説風なミステリ。 アクロバティックな謎解きでもあるが、解説でもある通り、これはこれで楽しんで読む事が出来る。 長編も出てるようなので楽しみになった。

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    投稿日: 2015.04.24
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    短編集と思いきや 最後の最後で全てに関連があるような 無いような 深夜に営業する床屋 空飛ぶ絨毯 ドッペルゲンガーを探す子供達 猫が集まる洋館 あまり血生臭くないミステリー

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    投稿日: 2015.04.23
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    よかったです。 短編集だと思ったら、そうじゃなかったんですね。 全体はミステリアスなファンタジーのように思うが、そんな簡単な一言ではかたずけられない、設定の面白さと奥深さがある。 読み終わったのに、頭の中はまた最初の話に戻っていました。

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    投稿日: 2015.04.10
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    山道で遭難しかかった男子大学生2人がようやくたどり着いた無人駅。 そこで一夜を明かそうとしたときに、さっきまでは開いていなかったのに夜中に明かりのついている床屋を見つけてしまう。 興味をもった2人はその床屋へ行ってみることに……。 短編がゆる~く繋がっているミステリ。と思ったら最後にあらびっくり! ふんわりとした雰囲気に、そぐわない事件の数々。 読んでいる間ずっとふわふわした感覚に襲われていた。 最後はすこーし無理があるかな?と思いつつもとても楽しかった。

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    投稿日: 2015.03.26