鬼畜の家

深木章子 / 講談社文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
5
24
21
3
0
  • これは面白い。高評価に納得!

    レビューが高評価だったので、「これは期待できるぞ~」と思って読み始めました。
    レビューしてくださったみなさまありがとうございます!最近読んだミステリーの中で、突出して面白かったです。

    深木章子さんのデビュー作となった本作品。
    ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作だそうですが、これ新人賞のレベルをはるかに超えていると思います。ホント驚きました。内容が内容なだけにメジャーな文学賞は取れなかったのでしょうか。

    周到に仕組まれたトリックに、読了後堪らず再読してしまいました。
    こういう読み終わった後にイヤな気分になるミステリーのことをイヤミスと呼ぶのですね。
    だとすると、本作品はイヤミスの極みと言って良いのではないでしょうか。

    元刑事で現在探偵の榊原が、ある家族の不審死について調査するため、関係者にインタビューする形式で話が進んでいくのですが…。

    黒幕とその家族と関係者の中にも鬼畜がウヨウヨ。イヤ、これは通常の神経じゃもちません。榊原が真相に迫るほどに、心がザワザワします。

    ミステリー好きなら読まなきゃ損!だと思います。


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    投稿日:2016.04.25

  • 主観語りの罠

    保険金目当てで家族を利用していく母親。その母親も自動車と共に夜の海に沈み、末娘だけが残った。その末娘が語る「鬼畜の家」の所業。それから、関係者から話を聞いていく探偵はさらなる真実に迫っていく。

    関係者からの一方的な話言葉で描かれているのは、もちろん仕掛け。関係者の誰もが気づいていない、衝撃の真実が隠されている。

    フェアに描かれており、注意深く物語を見ていけば、第4章の前に「真実」にたどり着く手がかりが随所にちりばめられている。

    どんでん返しがいくつもあるので、一気に読むことをおすすめ。
    この「真実」に読了前にたどり着くことが出来るのであれば、かなり本質を読み取る力に長けているであろうと言い切れるくらい、巧妙に伏線が張り巡らされているので、挑戦するつもりで読むとより楽しめるかもしれない。
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    投稿日:2016.02.28

  • かなりサスペンスです

    軽くグロくてかなりサスペンスです。イイ感じな裏切られ方です。
    続きが読みたいです。

    投稿日:2014.06.02

  • そうきたか!!

    ここまで人は鬼畜になれるか?
    頭のいい人ですよね、犯人。
    ちょっと出来すぎ感はありますけど、思いっきり作者さんに裏切られましたね。
    「そうくる?そうきたか!!」他に言いようがありません。

    投稿日:2014.07.02

  • 自分が探偵になった気になりますが。。。

     とってもいや~な、どうにもこうにも、いたたまれない気分になる小説です。でも、滅茶苦茶面白い小説でありました。
     元刑事の探偵が地道に聞き取り調査を行っていくというスタイルです。そして、最初から最後まで、〇〇の話という章立てで、探偵が聞き取った内容が羅列されているだけで話は展開します。つまり、普通の小説の形態とは異なり、探偵さんが聞き取った調査結果を、我々自身も順番に読んでいくという形です。だから、登場人物が会話を交わすシーンとか、誰々はこう思った。なんて記述はありません。最後の第4章のみ、普通の形ではありますが、こんなスタイルのミステリーは初めてで、とても斬新な物でした。
     しかし、話の内容は、唾棄したくなる、まさにイヤミス。次々と明かされていく事実に嫌気がさすことこの上もありません。まさに鬼畜の極致と言ってよいでしょう。そちらの方に気を取られ、真犯人についての重要なヒントが、先に述べた調査結果にすべて書かれていることに気がつかないという、まことに上手い構成でありまして、正直、やられた~!と思うこと請け合いでありますよ。
     「ことく」さんがレビューで書かれているとおり、ミステリー好きなら読まなきゃ損!という一冊でありました。
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    投稿日:2017.12.27

ブクログレビュー

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  • morimori153

    morimori153

    これまで読んだ内容(自分の記憶)が合っているか、何度か途中で確かめてしまった。話が進むにつれて、その前にでた話の内容が二転三転するので、誰が言うことが事実なのか惑わされる。登場人物が結構な割合で心を病んでいる。目次の構成に騙された。思い込みの勘違い。続きを読む

    投稿日:2019.05.03

  • 繭子

    繭子

    翌日、車で現地に向かう前、朝一番で弁護士事務所を訪ねる母の後ろ姿には、かつて父の死体を前に勝負を賭けた時と同じ、あの凜とした闘志が漲っていたのです。

    イヤミスなんだろうけど、伏線回収が見事で読後感スッキリ!
    小さなひとつひとつ、あれここ……って思うようなところがあってわたしは好き。
    元弁護士ってのがいいね。
    こんなことが実際にあるのかもって思うとドキドキする。
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    投稿日:2019.01.18

  • smaphiro

    smaphiro

    内容(「BOOK」データベースより)
    我が家の鬼畜は、母でした―保険金目当てで次々と家族に手をかけた母親。巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産収奪…唯一生き残った末娘の口から、信じがたい「鬼畜の家」の実態が明らかにされる。人間の恐るべき欲望、驚愕の真相!第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、衝撃のデビュー作。

    崩壊家庭...読後感、最悪!という感想...
    まわりの登場人物の中にも壊れた人たちがいて 現実にあったらまさしく『鬼畜の家』
    この人達には良心というものはないのでしょうか?と思ってしまったけど 内容も内容なのですが作者は元弁護士で60歳を機に執筆活動を開始というのにも驚かされました。
    世の中まだまだ捨てたもんじゃないと思いたい方なので この作家さんの決意には老後は悪いことばかりじゃない、自分次第なんだなぁと少し希望が持てました。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.04

  • 小鳥遊小鳥

    小鳥遊小鳥

    このレビューはネタバレを含みます

    全て郁江という女の保険金殺人かと思いきや実は……という話。鬼畜の家、というか、一家の構成員漏れなくクズ、ということでよろしいか。

    そんなもの食わされた犬が可哀相だなー、とか、長女と次女の死亡時の入れ替わり(虚偽の報告)はさすがにバレるんじゃないのかなぁ警察もバカじゃないんだから、とか、考えたりしました。

    イヤミスとしてのパンチはそれほどでもないかなというのが個人的な感想です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.09.03

  • 相沢泉見

    相沢泉見

    作者は弁護士で、60歳になったのを機に筆を執った方。60から作家を目指すガッツはすごい。読んでいて古めかしさはなく、どちらかというと静かに進む話ではありますが、筆力というか、小説へのパワーを感じました

    探偵役の男性が関係者に話を聞きに行き、基本的には彼らが語ったことがそのままの言葉で書いてある。
    探偵は、元警官の榊原。
    榊原のもとに、ある不審死の真相を暴いてくれと言う依頼が届く。
    亡くなったのは北川郁江という女性と、彼女の息子の秀一郎。二人は車ごと海に沈んだ。
    しかし郁江のまわりでいくつか不審な死が相次いだのもあり、保険会社が保険金の支払いを渋っているという。
    郁江と秀一郎が死に、残されたのは、郁恵の娘で秀一郎の妹である由紀名。
    由紀名によれば、母は鬼のような人物で、昔死んだ父も母が殺したのだという。
    父親の死後、田舎の遠縁の家に由紀名だけが預けられる。養父母はいい人だったが、実は養父は由紀名に密かに性的な悪戯をしていた。
    その養父母が亡くなり、彼らの遺産は幼女の由紀名の者になり、母親の郁江が管理することになった。
    その遺産でしばらく暮らしていた由紀名たちだが、由紀名の親代わり・教師替わりでもあった姉の亜矢名が転落死する。その死にはどこか作為めいたものがあったが、郁江は亜矢名が転落したマンションの管理者から賠償金を手にする。
    母は遠縁の者たちや父や姉が死んだことによって得られるお金で暮らしてきた。今回の死亡も、母が兄を厄介払いしようとして誤って死んだのではないだろうか……と予想できる。
    由紀名は17歳で、一人で残されてしまった。
    今まで引きこもりだったが、母たちの保険金が出れば暮らしていけるし、大学にも行く気があるという。
    探偵・榊原はまず、由紀名の父親の殺害を手伝ったともくされる人物・木島医師の元へ向かう。

    他に、転落死した亜矢名のことを調べていた警察官や、看護師をしていた郁江と同じ職場にいた事務員、亜矢名と結婚を誓っていたが自殺してしまった男性の母親……などに話を聞きに行く。
    話を聞くにつけ、由紀名が育った家は「鬼畜の家」だったという印象が深まってゆく。
    基本的にみんな、郁江がちょっとエキセントリックで怪しいという証言をする。
    由紀名の言う通り、今までの不審な死はみんな郁江の仕業だと思えてくる。
    が、どこか違和感があるような、無いような……。

    探偵の北川は、最後の謎解きの場面以外、ほとんど話さない。
    実はこれもトリックの一つ。
    語った人の口調で書かれているので、「誰に向かって話しているか」が曖昧になる。
    つまり、証言の中には「榊原に向かって話しているのではないもの」が混じっている。
    榊原ではなく黒幕に向かって話しているわけですが、それが上手くカムフラージュされているわけです。

    全ての黒幕は由紀名……というか由紀名のふりをした亜矢名。
    本当の由紀名は転落死した人物です。
    まず、父親は自殺。これを病死に見せかけて保険金をだまし取ったのは母。亜矢名は全てを見ていたが、黙っていた。
    そして由紀名を養女にした遠縁の人の死。火災で彼らが死ぬように、亜矢名は幼い由紀名を巧みに誘導する。
    亜矢名として死んだ妹の由紀名を殺したのも亜矢名。由紀名と秀一郎は愛し合っていて、由紀名は秀一郎の子供を妊娠していた。
    亜矢名は当時、獣医師の男性と不倫の関係にあったが、彼の子を妊娠したから自殺したという嘘をついて由紀名を亜矢名に見せかける。
    亜矢名の恋人だった獣医師は自殺と思われていたが、亜矢名が毒を飲ませて殺害。
    そして最後は、母の郁江と兄の秀一郎。
    実は海に転落した車には二人がいたように見せかけていただけで、実際はそれより前に二人とも亜矢名が殺していた。
    しかし、二人の遺体は見つかっていない。
    亜矢名は二人の殺害の前後に大きな犬を飼い、この犬に死体の処理をさせていた。
    二人が死んでからはしばらく亜矢名(由紀名のふりをしている)が一人三役を演じて、近所の者にまだ生きていると思わせると言う徹底ぶり。
    探偵の榊原は、死んだ獣医師に話を聞きに来た女が亜矢名だと見破り、全ての真相に辿り着く。

    いやー、ちらほら出てくる犬が母と兄の死体処理のための道具だったとは……。
    残された由紀名が怪しいということは気付きましたが、「予想と違う。この後どうなるの」とことごとくハラハラした。
    寝しなに読み始めましたが、夜更かしして最後まで読み切りました。
    それを裏切らない意外な結末で、良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2018.08.12

  • Mizuki

    Mizuki

    話が、展開が、2転3転する、これでもかこれでもかとひっくり返してくる、そんな作品。ひっくり返ったそれぞれの展開は全部おもしろいし、読んでる時はわりと夢中になって一気に読み終えた、あー面白かったって思ったけど、読み返しはしないかなー面白いけど私は1回でいいや続きを読む

    投稿日:2018.06.08

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