【感想】思い出のとき修理します2 明日を動かす歯車

谷瑞恵 / 集英社文庫
(163件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
24
72
40
8
1
  • あたたかい物語

    タイトル通り「思い出のとき修理します」の続編です。
    時計師の秀司さんと明里さんのほんわかとした雰囲気と、そこに怪しい(?)お友達の太一くんが何とも言えずいいタイミングでからんできます。時間がゆっくり流れていくので、とても穏やかな気持ちになれる作品です。
    すれ違った想い、大切な人とのやり直したい過去などなど・・・少しの思い違いから掛け違えた時間を修復してくれる素敵な時計屋さんがあったらいいなぁ。
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    投稿日:2014.04.06

  • 誰かを大切に思う気持ち

    『思い出のとき修理します』の続編である本書は、前作同様、美容師の明里と時計師の秀司を中心とした連作短編集となっています。この巻から読んでもストーリーは楽しめますが、明里&秀二の関係を最初からたどりたい場合は前作から読むことをオススメします。
    前作でも明里の過去に迫る話がありましたが、この2巻では明里の妹が登場します。さらに、癖のあるお年寄りや扱いにくい先輩(男)も出てくるものの、物語の根底に流れるあたたかさは健在です。本シリーズには、根っからの悪人と呼べる人物が存在しません(今のところは)。なかでも、明里や秀司の言動は思いやりに満ちていて、心がじんわりあたたかくなりました。
    太一(神社の社務所に住む大学生)も相変わらずですが、彼の正体については謎が深まるばかりです……。
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    投稿日:2014.01.19

  • 時が積み重なって

    なんて事!この第2巻を読み始めた時、約30年使用のまさしく機械式腕時計が動くのをやめてしまいました。今見積に出していますが、たぶんおしゃれな新品の時計が買える金額だと思います。う~ん。この巻の3章「夢の化石」に「化石は、時が止まっているものじゃないからね。時が積み重なってできたものだろう?」という行があります。本当にいい言葉にめぐり逢えたと思いました。時計と30年も時を共有してきたんですね私。セレンディピティーという言葉がありますが、明里さん、秀司さんってこの能力もってますよね。幸せのおすそ分けを願って、見積りが出たら何とかGOサインを出したいものです。続きを読む

    投稿日:2014.02.06

  • お互いが大事に思う気持ち

    1巻に続き、穏やかに前向きになれるお話。
    ただ、1巻よりは不思議度が薄まった気がします。
    今回は絡まってしまった2つの思いが秀司や明里たちと関わることで上手くほどけていく・・・そんな感じのお話です。
    そして、太一の謎は深まるばかり。。。続きを読む

    投稿日:2015.05.12

ブクログレビュー

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  • 灯 六鹿

    灯 六鹿

    1を読んでハートフル系でそこそこ楽しめたので2を読んでみたら、ヒューマンハートフル系から幻想奇譚寄りになっていて思わず笑ってしまった。
    好き嫌いが別れるのかもしれないけど、こういう雰囲気嫌いじゃない(笑)
    太一の秘密はいつ分かるのか。
    ふーむ。続編も読まねば。
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    投稿日:2023.12.17

  • すー

    すー

    このレビューはネタバレを含みます

    明里と秀司の関係性が落ち着いてきて、2人が想いあっている様が伝わってきてほっこりします。段々と存在感を増してくる太一が何者なのか、いまいち掴めなくて気になります。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.11

  • 葉月

    葉月

    きみのために鐘は鳴る
    赤いベリーの約束
    夢の化石
    未来を開く鍵

    昔の男性が優しい気持ちもあるのだけれど、なかなか表現出来ずにいる。今ちょっと掛け違えた感じがする自分だけど、気持ちの持ちようで修復できるのかなほんの少しそういう気持ちになりました。続きを読む

    投稿日:2023.03.22

  • 桧川

    桧川

    神社に住んでいる太一という大学生の存在が話に不思議な雰囲気を与えている。謎解きはは割と現実的なんだけど。
    姉妹の関係がテーマになっている「きみのために鐘は鳴る」が好き。

    投稿日:2023.02.11

  • せ

    やはり良い。過去は変えられないけど、見方によれば違った過去に変化し未来へと続いていく。
    特に好きなのは、雷が落ちて記憶がなくなった女性のお話かな。
    太一は何者なんだろ…。

    投稿日:2022.12.11

  • masa_book

    masa_book

    リアルとファンタジーの境界がぼやけて混ざり合い、リアルに着地させる物語の展開は相変わらず続きが気になって、読みやめどころを見失わせます。このシリーズ、面白いです。

    投稿日:2022.02.23

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