科学するブッダ 犀の角たち

佐々木閑 / 角川ソフィア文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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  • タイトルのとおり「なるほど、科学と仏教は共通点があるんだな」と膝を叩くこと請け合いです。

    内容の大半は科学の説明に割かれていますが、面白いのは仏教の説明に入ってから。
    ブッダは、悟りを啓いたけどあくまで普通の人だという説明はフラットに宗教と向き合う距離感を保ってくれるし、仏教が何故こんなに多種多様な宗派に枝分かれしているのか? という発端の考えについても、とても合理的な理由があって親近感が持てます。
    褐色の恋人で有名なスジャータさんが、実は、ブッダの命の恩人だったり、大乗仏教の経典の内容はブッダの言葉ではないと結論が出ていたり、トーマス・ヤングは言語学にも顔を突っ込んでいたり、面白いエピソードも満載で楽しめます。
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    投稿日:2014.02.04

  • 好奇心

    物理や数学嫌いじゃないけど、とっても苦手でした。小さい頃から。
    なのに買ってしまった。全くの好奇心です。
    知識に乏しいのが悔やまれましたが、進化論から物理、数学の成り立ち、プロセスと思考という点では非常に興味をそそられました。
    南に広まった仏教と、中国を通って日本に広まった仏教の変遷は興味深く、反対に西洋では昔はいまにもましてキリスト教が、世間・世界の中心にあったのだなあと外枠に感心しました。
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    投稿日:2014.02.03

ブクログレビュー

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  • ニシオヒカル

    ニシオヒカル

    科学の発展と仏教の発展を重ね合わせて書かれている。
    物理学、生物学、数学の説明でほとんど終わり、肝心の仏教はオマケのように後半に登場する。
    だが、その構成のためより仏教が科学的に分析出来るものであり、現代のコンテンツにおいても仏教の思想は取り入れるべき要素が多いことが感じられた。
    多くの宗教は「救われること」を求められて広がっていった。
    現代でも仕事や何らかの活動を通して「救われること」を求めている人は少なくないのではないだろうか。
    その仕事を通して、誰を助けるかという文脈だけでなく、やる側はどう救われるのかという精神性にも注目していきたい。
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    投稿日:2018.09.19

  • hiroumononasi

    hiroumononasi

    パラダイムシフトが化学の人間化(神の視点→人間の視点)と共に発生するって考えはなるほど、と思った。そのことと仏教の関係は理解できてないからもう一度読み直さないといけない。あと量子論ってやっぱり不思議だ。観測することで結果が変化ってなんか変だよね。これを覆す理論がいつか出そうに思えるんだけど、これも最終的に神の視点ってことになるのかな(^^;) 本筋とは違うけど日本に伝わる仏教は原始のものと全然異なってるってのは勉強になった。続きを読む

    投稿日:2017.12.25

  • aya(14)

    aya(14)

    とりあえず、本書の目次を書き出してみる。
     第一章 物理学
     第二章 進化論
     第三章 数学
     第四章 釈尊、仏教
     第五章 そして大乗
    目次だけだと、何の本だかさっぱり分からない。1章から3章までは、科学と数学の歴史を紐解きつつ、著者独自の史観を提示している。具体的には、科学や数学の発展の歴史は、「神の視点を護持する勢力」と「神の視点からの脱却を目指す勢力」との闘争の歴史でもあり、「神の視点からの脱却」が1つ成功するたびに、「人類は発展した」とみなされてきた、と述べている。(ここでの「神の視点」とは、「人間の認知的直感」と置き換えて差し支えない)
    4章では、仏教が興った歴史的・文化的・地政学的な背景を解説し、原始仏教とは本質的に「神の視点からの脱却」を目指した思想であったことを指摘している。ここで、科学・数学と仏教の親和性として話がつながり、さらに将来、脳科学が発展すれば、仏教を科学的・数学的に説明できるようになるハズ、という壮大な仮説で締めくくっている。5章はおまけ程度の内容。
    …この説明だとトンデモ本のように思われてしまうかもしれないけれど(これは私の説明力の問題)、内容はしっかりしており、説得性も高い。著者は仏教学者でありながら、科学史や数学史に対する造詣も深く、その部分を読むだけでもいろいろ勉強になる本。
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    投稿日:2014.03.02

  • まさし

    まさし

    読み終えると、タイトルのとおり「なるほど、科学と仏教は共通点があるんだな」と膝を叩くこと請け合いです。

    内容の大半は科学の説明に割かれていますが、面白いのは仏教の説明に入ってから。
    ブッダは、悟りを啓いたけどあくまで普通の人だという説明は、フラットに宗教と向き合う距離感を保ってくれるし、仏教は、何故こんなに多種多様な宗派に枝分かれしているのか? という発端の考えも、とても合理的で親近感が持てます。

    褐色の恋人で有名なスジャータさんが、実は、ブッダの命の恩人だったり、大乗仏教の経典はブッダの言葉ではないと結論が出ていたり、トーマス・ヤングは言語学にも顔を突っ込んでいたり、面白いエピソードも満載。
    唯一残念なことといえば、神仏習合の話も織り交ぜたら、日本人の国民性という面も見えてきそうなのに、そこに言及がないことかな。
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    投稿日:2014.02.04

  • ニコ

    ニコ

    科学のアプローチとブッダの取り組みとの共通性を示している。
    著者によれば、科学の方向を「人間化・人間中心化」ととらえたとき、
    仏教も同じ方向性をもっているという。

    脇道だが、アーリア人の歴史も面白かった。
    科学のパイオニアとしてのブッダ

    サイの角とは、そのように(硬く)なり、歩き続けよという古いことばから
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    投稿日:2014.01.19

  • きあら

    きあら

    このレビューはネタバレを含みます

    花園大学の教養科学講座のまとめです。量子力学・進化論・数学史の章が大半でした。無理にこじつける意図がないだけに、これらもおもしろく読めました。例えば量子論はスリットの話。だからヤングが出てきます。そこで、アーリア人の話。雰囲気としては、理系向けの仏教入門書だと思います。
    こうした概念で仏教を説明すると、非常に整然としてわかりやすいです。仏教は本来は理詰めで考えた方がわかりやすいのですが、教義が漢訳仏典から来ているので、つい難解と思ってしまいがちです。
    理屈で攻めているので、かなりラディカル、細部には異論が多いと思います。

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    投稿日:2013.12.07

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