マリアビートル

伊坂幸太郎 / 角川文庫
(950件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
381
363
112
15
3
  • 新幹線の長いようで短い時間

    グラスホッパーの続編ということで、殺し屋大集合の当作品。
    たのしかった。どのキャラクターも濃く、魅力的です。
    各キャラクターのスピンオフがみてみたいなぁと思えた作品です。

    内容としては新幹線という閉鎖空間の中という設定を上手く生かした展開だったと思います。
    私の中でもイメージしやすい新幹線という舞台は、とても引き込まれました。
    前作を読んでからではないと楽しめないというわけでもないですが、読んでいた方が楽しめるのは間違いないです。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.14

  • 殺し屋たちの狂想曲の正統進化

    前作の『グラスホッパー』と違い,登場人物全員が殺し屋業界もしくは悪意にどっぷりと浸かっています.とんでもない奴らが主役を務めているのにも関わらず,どの人物にも魅力があり単純なダークヒーロー的な作風になっていないのも評価が高いです.また,唯一読者に魅力を感じさせず悪に徹する中学生の存在も新幹線という閉鎖された空間と相まって,緊張感を醸し出しています.前作の登場人物がチョコチョコと出てくるので読んでおいた方が楽しめる部分は増えると思いますが,作品の面白さはこちらの方が上なので,読まずとも十分に楽しめると思います.続きを読む

    投稿日:2013.10.20

  • 非常に緻密な作品

    殺し屋のキャラが立っている。特に、サイコキラーの片鱗を見せる中学生「王子」、機関車トーマス好きの「檸檬」が気に入った。また、非常に緻密に作られている。前半の何気ない会話が後半で意味を持ってくる。次に、描写がリアル。殺し屋の対決シーンは本当にハラハラする。結論、伊坂さんの小説はやっぱおもしろい。続きを読む

    投稿日:2014.08.13

  • グラスホッパーを読んでから!

    久しぶりに伊坂さんの暴力と悪意の塊キャラが登場。王子は初期の作品でよく感じた暴力的で空恐ろしさをまとってる。ストーリー自体は殺し屋どものライトなアクションサスペンス(?)だけど、王子の存在がそれだけじゃない良いエッセンスになっている。『グラスホッパー』の続編で懐かしい名前がちらほら出てくるのもうれしい!続きを読む

    投稿日:2014.02.15

  • 生き残るのは誰か

    そして本当に強いのは意外な人?
    伊坂作品はたくさん読んできたものの,「グラスホッパー」はなんとなく食指が動かず見送っていたが,この続編が読んでみたかったので,続けて読むこととなった.たぶんこの読み方は結果的に正解で,前の話を覚えていないとちょっと雰囲気が掴みづらいと思います.
    最後はこの人まで参戦するか,という展開になりますが,前半でそれが分かったらたいした推理力です.
    続きを読む

    投稿日:2013.11.14

  • 新幹線と一緒に疾走しよう!

    極上のエンターテイメント♪殺し屋の話だけど、とにかく、最もたちの悪い『悪』は中学生。だから物語は深く面白くなっている。しかも、新幹線という密閉された空間と決められた時間で、殺伐とした話に緊迫感が増す。殺し屋のキャラはどれも魅力的で、会話のなかに、哲学的名言はたくさん。徐々に点と線が結び付いて、ドキドキしながら新幹線が終点に向かいつつ、最後に残るものはなに?続きを読む

    投稿日:2013.10.23

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ブクログレビュー

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  • 名無し

    名無し

    このレビューはネタバレを含みます

    映画を先に見ていた。ハリウッド版は性別を変えたり
    鈴木の存在を消したり、目的地が京都だったり
    さらに人物関係を変にしたりしていたけれど
    大筋は原作のママ
    新幹線の中に殺し屋大集結and病院の子供
    で小説の方はより細やかで面白い
    各人の行動が結構理詰め
    1本通路で逃げ場のない新幹線の中を
    登場人物がうまく移動している
    文庫版おまけの「ついてないから笑う」もいい味

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.30

  • summer

    summer

    これだけ沢山の人物がわちゃわちゃと登場してくるのに、締めくくりは本当に綺麗にまとめ上げられ、圧巻です。ストーリー展開がとにかく軽やかで読む手が止まりませんでした。人が死ぬお話はなるべく避けてきたはずなのに…あれれ…面白い。あっという間に引き込まれました。続きを読む

    投稿日:2023.05.20

  • みやも

    みやも

    このレビューはネタバレを含みます

    殺し屋シリーズ、グラスホッパーの続編。
    グラスホッパーを読んでいなくても楽しめるけど、続けて読むことでより楽しく感じました。

    木村の話から始まるので、てっきり木村主軸で進むかと思いきや、最後は七尾で終わるっていうのも、良い意味で期待を裏切られました。

    出てくる殺し屋たちみんな特徴があって魅力的です。特に檸檬のトーマス好きはほっこりポイントでした。魅力的な登場人物がどんどん死んでいってしまうのは悲しかったですが、七尾が生きていてくれてホッとしました。一方で、王子をどうにかしてくれ…!!と思ったのですが、最後は安否不明…。私は木村夫妻が切り刻んだと思うことにします。あの夫婦は容赦なさそうなので。

    物語の疾走感が気持ちよく、新幹線の中での話というのが、より速さを加速させているように思いました。
    東北新幹線には乗る機会が多いので、蛇が脱走してたりトイレで死んだ人が押し込められてたりする新幹線はすごく嫌ですが、私が乗っていても真莉亜同様寝ていて気が付かないかもしれません。。

    やはり伊坂幸太郎は伏線回収が見事で、読み返せば新たな伏線に気がつく事が出来そうです。
    600ページ近い作品ですがあっという間に読めました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.20

  • こころさへ

    こころさへ

    「どうして人を殺しちゃいけないんですか」
    と言う問いを、殺し屋に投げかける発想がいい。
    一人一人の答えもいい。

    投稿日:2023.05.17

  • さち

    さち

    王子が残虐過ぎて、途中読むのをやめたくなった。お話なので、最後は丸く収まるのだけど、現実にもこういう残虐非道なパーソナリティは存在して、法にはひっかからず、誰かや何かをいたぶってほくそ笑んでいるんだろうなと思うと、救いがない気持ちになった。
    前作のグラスホッパーは多分10年以上前に読んだことがあるんだけど、さっぱり覚えてないので読み返したい。次作のAXも読んでみたいです。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.09

  • mayurenee

    mayurenee

    初めて読んだ伊坂さんの本
    なんでか読まず嫌いだったのを後悔
    おもしろいやん
    同時に順番間違えたのに気がつき
    グラスホッパーから順番に読み直しました
    れもんとみかんが好き

    投稿日:2023.05.06

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