【感想】楽園

鈴木光司 / 角川文庫
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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7
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  • 1万年のロマン

    古代アジアの砂漠地帯で結ばれた運命の2人。しかし、妻は他部族にうばわれ、ベーリング海峡を越えて、はるかかなたに連れ去られてしまった。取り戻したい強い意志と執念が、1万年の時を経て、現代のアメリカへ。。
    これは輪廻なのか、いや遺伝子に深く刻まれた記憶なのか。時を隔てても消えない強い強い愛と意志。
    ファンタジーでロマンチックな冒険談。
    3部構成の2番目の南の島の楽園と難波船の話が、3部の中では繋ぎの話なんだけど、なんやかんや面白かった。
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    投稿日:2013.10.12

  • 愛がDNAで受け継がれる物語

    本当に愛したら、その思いはDNAで1万年もの世代を超えて受け継がれていく。そんな鈴木光司らしい物語。スケールが時間軸では万年単位、距離も環太平洋単位とものすごく壮大。歴史の黎明期の人類が大移動して活動範囲を広げていったのはよく人類史で聞きます。でも、その動機っていったい何だったのか?どんな気持ちで未知の海や地を目指したのか?どのくらい時間をかけてたどり着いたのか?そんな人類史の不思議に答えてくれる作品でした。北東アジアの遊牧民が世界に活動を広げていく膨大なエネルギー。その源泉を「愛」とした時、読み手にすごくピュアな勘定と勇気を与えてくれるよい作品でした。

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    投稿日:2015.03.24

  • これがデビュー作かぁ

    まずは「リング」などのホラーが思い浮かぶであろう作者。バリバリのホラーでない作品も書いています。
    幾世紀も受け継がれた『記憶』が収束していく壮大な物語です。
    デビュー作でここまでのスケールの物語を書くとは驚きです。科学的な裏付けの薄さはともかくとして。
    結構お薦めです。
    この作者の作品で読んだ中では「エッジ」も面白かったですよ。
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    投稿日:2015.06.18

  • 人と遺伝子

    人が主で,DNAは構成物質,という見方もあるけれど,DNAが主で人はその乗り物,という見方もある.
    これは,DNAが愛したDNAのために旅をする物語で,個々の時代における人の感情を描いている.

    今の自分も,旅の途中なのかもなぁ,とつい夢想するようになってしまう.続きを読む

    投稿日:2016.03.30

ブクログレビュー

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  • ストレンジャー

    ストレンジャー

    高校生くらいの時、映画リングをきっかけに鈴木光司作品を読みましたが、ホラー作家のイメージでしたが、全然。
    ストーリーテラーです。光射す海や楽園、ループなど、めっちゃ良かったです。

    投稿日:2021.09.25

  • ルモ

    ルモ

    太古の時代から現代まで、数世代に引き継がれて結ばれて行く、壮大なラブファンタジー。
    どっちかてと、もう少しコンパクトな恋愛ものが好きなので、そこまでのめり込めなかった。
    鈴木光司さんの恋愛世界観なら、ループが好きです。ループの恋愛もそこそこ壮大ではありますが。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.19

  • こんぺいと

    こんぺいと

    壮大な物語。
    文章の歯切れがよく、読みやすい。
    運命の赤い糸ならぬ、赤い鹿で繋がる3組の男女のお話。

    投稿日:2019.09.26

  • office4690

    office4690

    鈴木光司のデビュー作、ホラーじゃなくってファンタジー、愛を語る。男女の赤い糸が3世代にわたりつながっている。そのスケールのデカさに圧倒されるのだが、どの話も尻つぼみ感は否めないかも

    投稿日:2018.02.11

  • チカロック

    チカロック

    リング・らせんでお馴染みの鈴木光司氏のデビュー作。
    1話目は、グイグイ惹き付けられて、映画の世界。でも、結果どーなったの!?って所で2話目。ここにくるー!?って、ヤラレた感。
    そして、完結の第3話。
    スケールが大きく、読みごたえあるお話でした。
    個人的には2話のタイラーが好きですね(〃艸〃)
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    投稿日:2016.01.27

  • 1855

    1855

    一章 「神話」はモリー・ハンターの「砦」やジーン・アウルの「大地の子エイラ」のような読みごたえある古代ファンタジーです。
    私は序盤で出てきた登場人物に思い入れが出来てしまうので、後半につれてちょっとサラっと読んでしまいました。
    鈴木光司さんは「リング」「らせん」以来遠ざかっていたのでブクログでオススメされなければ読んでいなかったはず。
    他の作品も読んでみたいと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.21

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