宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎

村山斉 / 幻冬舎新書
(267件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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  • 何もないところから、何かが生まれるメカニズム

    ビッグバンが起こり、宇宙が誕生。微生物が生まれ、恐竜の時代を経て、類人猿、そして人類へという進化の過程はいろいろなところで聞いてきた。けれど、そもそもビッグバンが起きて我々のもととなる“物質”ができるというのはどういうことなのか、についてはどうもよくわからなかった。

    村山先生がこの本で教えてくれた素粒子物理学を読むと、どうやらその秘密は、素粒子=ニュートリノとヒッグス粒子にあるらしい。物質が生まれた時、同じ量の反物質が生まれたと考えられており、物質は反物質が出会うと1対1で消滅してしまう。同じ量のふたつがあるのだとしたら、宇宙の全ては無になっているはず。でも実際は物質が存在している。物質が存在するためにわずかにバランスを崩す役割を担っているのがニュートリノなのだそうだ。わずか数%のズレで生まれる物質は、宇宙に充満するヒッグス粒子によって原子になり、質量を持ち始めたという。

    2013年、“欧州原子核研究機構(CERN)によって存在が確認された素粒子(ヒッグス粒子)に基づく、質量の起源を説明するメカニズムの理論的発見”によって、ヒッグス粒子の名前の元でもあるピーター・ヒッグスがノーベル物理学賞を受賞。

    まだまだ宇宙のほとんどを占めるとされている暗黒物質はほぼ内も解明されていない状態ではあるけれど、真空状態で、無であるとされた宇宙に、我々が存在するきっかけは徐々にわかりつつある。
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    投稿日:2013.10.31

  • 素粒子物理学の骨格をさらりと教えてくれる良書

    素粒子物理学の概要を素人に優しく教えてくれる良書です.
    ただ,カバーする範囲が広範で深いので数式なしの日本語と挿絵だけで理解するのはちょっと難しいかなと思いました.
    村山先生の説明はわかりやすいので他の本も読んでみたいと思います.続きを読む

    投稿日:2013.10.04

  • 「宇宙の起源を知ろうと思ったら、素粒子のことを理解しなければいけません」

    膨張を続ける宇宙も時間を逆行してその起源をたどれば、物質をこれ以上分解できない最小単位に行き着く。つまり広大な宇宙を知るには素粒子を理解することになる。この両極端なものの結びつきを著者は「ウロボロスの蛇」にたとえる。
    大学で力学、電磁気学を少しかじったが、素粒子物理学の前提にあるのは常識を超えた数々の概念だ。たとえると、太陽は自分の頭上を東から西へと移動しているように見えるが(天動説)、実は自分が動いているのだよ(地動説)、と告げられたようなイメージだ。本書は入門書ということでそれを平易に解説している。途中で素粒子の名前が多数出てきて混乱したが、どのようにして宇宙が解明されているかを知るにはうってつけだ。
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    投稿日:2015.05.23

  • 素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本は他にないのでは?

    そうか、この本は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」が主題だったのか。
    「宇宙が何でできているのか?」が主題の本だと思っていたので、大半が物質について分かったことの説明だったことが残念だったのですが、残念なのは早合点して本書を手に取った自分でした。
    ま、それはそれとして、素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本には初めて出会いました。
    ミクロな世界に興味はあるけど何から読んでいいか分からないって人は、本書を選んでおけば間違いないでしょう。
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    投稿日:2017.02.23

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  • smatoga

    smatoga

    半分までなんとなくわかったような。。。
    クオークの話になると、イメージがついていかなかった。強い力と弱い力、全ては波で、力をやりとりしている。
    増え続けるダークエネルギー、右利きにも実は物理学が関連している(自発的対称性の破れ)、反物質と物質の違い(電荷が逆なだけ)、振動して捉えられないニュートリノ…もう、お腹いっぱいでした。振動して、別のものになってしまう(観測した時にどっちになっているかというか…)なんてもはや、普通に生活して、目に見えるものを見ているだけでは想像もつかない世界…。

    知らないことは沢山ある。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.06

  • quazism

    quazism

    最初のほうと最後のほうはわかりやすかったが、中間部が多少難解であるのは否めない。このような話を誰にでもわかりやすくというのはムリがある、というものだが、興味をもつためのとっかかりとなると思う。
    宇宙ができたのが137億年前、望遠鏡で確認できる範囲が130億光年先、それより先が見えないのはまだ宇宙ができたばかりだから・・・というのはすごい。
    宇宙が出来る前は何があった?虚無?
    ・・・こうなると神は存在してるのか?のような考えも浮かんできたり、物思いにふけるのである。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.23

  • maple

    maple

    絶妙な説明で読み手を惹き付けます。宇宙について少しばかりわかった気になりその上、非常に探究心を刺激されます

    投稿日:2019.06.12

  • yukia

    yukia

    素粒子が聞いたことがあったけど、クォークなんて初めて聞いたといレベルで読み始めたが体系的に説明されているのでぼやんとだがつかむことができた。
    合わせてより理解するための本として、佐藤勝彦監修の『相対性理論を楽しむ本』と『「量子論」を楽しむ本』(PHP文庫)を読みたい。続きを読む

    投稿日:2019.04.07

  • gratius2018

    gratius2018

    最新の素粒子物理学を解りやすく解説
    初心者向けとして非常によく出来ている。

    東大教授だし、売れるのは当たり前か・・・

    投稿日:2019.03.05

  • らぴす

    らぴす

    この本の責任ではないが、後半のクォークの話がやはりどうしても難しい。一般人向けにやさしい言葉で説明できる段階には、まだない分野なのだと思う。

    投稿日:2019.03.02

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