【感想】ソード・ワールドRPGリプレイ集バブリーズ編1 2万ガメルを取り返せ!

清松みゆき/グループSNE, 中村博文 / 富士見ドラゴンブック
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
4
2
0
0
  • 実は本領発揮は次の混沌魔術師から

    一定以上の年齢のTRPGプレイヤーやその周辺書籍の読者からは有名な「バブリーズ」。
    その冒険の始まりの巻です。
    ただこの頃の彼らはとてもとても貧乏で貧弱で、後の「バブリー」さはまだありません。
    しかし、その悪らつなまでの頭脳プレイが、皆様を痛快にさせるでしょう。ただし今のSW2.0やSW1.0完全版ルールでは、おそらくこの辺りの手は使えませんのでご注意を。続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • ソードワールドは剣と魔法のファンタジー世界です!

     TRPGリプレイの1巻なので、PCのパーティ構成でも紹介します。
     アーチ―:人間、男。ファイター2、セージ1。
     フィリス:人間、女。ソーサラー1、レンジャー1。
     レジィナ:人間、女。ファイター2、バード1。
     グイズノー:人間、男。ファイター1、ラーダプリースト1、セージ1、バード1。
     スイフリー:エルフ、男。ファイター1、シャーマン1。
     パラサ:グラスランナー、男。シーフ2、レンジャー2、セージ1。
     この6人が偶然、街中で人に攻撃魔法エネルギーボルトが使われるという事件の現場に居合わせたことから物語が始まります。4話収録で、シティアドベンチャー3回、ダンジョンアタック1回です。
     PCが個性的なのは勿論のこと、1話の依頼人となる賢者の学院の監査委員をはじめ、NPCも濃い面子が揃っています。故買屋、シティアドベンチャーの苦手な冒険者、こすい商人、その情婦他。濃いというより肩書きが胡散臭そうな連中が、それぞれの事情を抱えて登場してきます。
     PCたちは口八丁手八丁で痛快に依頼をこなしていきますが、そのうち善意の第三者なんて法律用語まで飛び出したりして。はたして賢者の学院をドロップアウトしたアーチボルトは英雄になれるのでしょうか?
     巻末に安田均による解説が付いています。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • サイコロ一つでRPG。

    巷でいわゆるRPG(ロールプレイングゲーム)と言えば、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーをはじめとする、要はコンピュータゲームが挙げられるだろう。
    しかし元をたどればその原型は完全にアナログだ。1つのテーブルを1人のゲームマスターと数人のプレイヤーが囲み、剣のかわりにサイコロを振り、ゲームマスターが作ったストーリーを楽しむ、TRPG(テーブルトークRPG)というゲームジャンルがあることはあまり知られていない。
    実はこのTRPGをコンピュータでできるようにしたのが、今のRPGゲームなのだ。

    コンピュータなら自動化できる戦闘ダメージをサイコロを振って手で計算し、強さなどのステータス数値もルールに基づいて手で計算する。そんなアナログで面倒なものが何故まだ脈々と続いているのかと言えば、その自由度がコンピュータ相手では絶対に味わえないものだからだ。
    例えば、町中で暴漢に襲われるというストーリーがあったとしよう。コンピュータならば強制的に戦わされるか、あるいは決められたイベントムービーなどに突入するのが基本的な流れだ。
    ところがテーブルトークではこうなる。

    GM(ゲームマスター) : 君たちに暴漢が襲いかかる。どうする?
    プレイヤーA : 近くに店がある?あればそこに逃げ込む。
    プレイヤーB : 大声で騒ぐ。誰か駆けつけて来るかな。
    GM : いや、通行人が遠巻きに見ているだけだね。
    プレイヤーB : じゃ、大柄な男性を見つけて後ろに隠れる。
    GM : 誰も戦ってくれないのかよ(笑)! じゃそうこうしている間に官憲が駆けつけよう。

    プレイヤーはマスターの用意したストーリー通りに動くとは限らない。自由に転がっていく状況に、マスターはアドリブで対応していく。
    それによって思いもよらない展開が現れることもあれば、その逆もまたしかり。人対人であるが故に、二度と同じ結果は生まれない「ナマもの」。
    そのプレイの様子をまとめたものが、TRPGリプレイと呼ばれるこの本だ。
    いわゆるRPGゲームが好きな方ならば、一度は手に取る価値あり。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.25

  • TVゲームにはない自由な展開

    TRPGはゲームマスターが用意したシナリオを元に、複数のプレイヤーが遊ぶゲームです。
    シナリオを攻略する方法はプレイヤーの想像力で自由に変化します。
    そこにはゲームマスターとプレイヤーの駆け引きがあります。
    単純に難易度を高くするのではなく、プレイヤー達が知恵を奮ってシナリオを進め、時にはゲームマスターが想定していなかった展開を繰り広げることもあります。
    リプレイ集は実際にプレイしている場面を、舞台裏も合わせて編集したものです。
    紙媒体で以前に一通り読みましたが、電子書籍化されたものを今回読み返してみました。
    リプレイ集は色々と出ていますが、このバブリーズ編のキャラクター達が一番ひねくれていて面白いと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.08.01

ブクログレビュー

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  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    見た限りで1巻だけ東京近郊(秋葉原周辺)在庫払底
    まーけっとぷれいす(¥2,205!)に屈する
    「旧」ソードワールドリプレイだがスチャラカ3作に比べるとそれほど旧を感じない内容
    解説でGMとリプレイ書きにみる混ざり具合が面白いかも続きを読む

    投稿日:2019.01.08

  • りん

    りん

    早すぎる成長、強すぎる魔法の剣、高価すぎるマジックアイテム……と、ある意味、旧のソード・ワールドの選択ルールの矛盾をすべて吹き出させたようなリプレイだったと思います。

    そのパワーゲームを捌ききれるマスターとプレーヤーだったのだと思います。(まあ、次の展開が消されたりして、マスターは焦っていたけど)

    楽しいけれど、これが、推奨されるプレイスタイルではないと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.26

  • 墨

    これほどアンチ英雄な英雄たちが、他のどのファンタジー世界に居ると言うんだろう。…いや、SWでも異端ですけど。「人生は金とコネ」そう言い切った英雄は今にも後にもバブリーズだけ!ブラボーー!!!

    投稿日:2009.02.26

  • 井上

    井上

    リプレイ読むの大好きなんです(笑)。
    SWRPGリプレイは色々と出ているのですが、このパーティーの権謀策術と見せかけた力押しっぷりが大好きです。
    似非インテリ戦士に破戒僧。限りなく黒に近いエルフとお気楽を地でいくグララン。女性陣は正義感溢れる少女戦士にちょいとトウの立った女魔術師。
    繰り広げられる軽妙な掛け合いが面白い。特にスイフリーの名言に刮目!!
    続きを読む

    投稿日:2008.02.26

  • 少年A

    少年A

    バブリーズ編は4冊出てるが全部それぞれにコメントつけるのは面倒なので1つのみに。ドラゴンマガジン誌連載リプレイ史上一番智謀策略が飛び交うこのバブリーズシリーズ。スイフリー・アーチーの頭脳プレイに意味不明の擬音発生装置のグイズノーや後半アノスで人間女性にフラフラのグラスランナー・パラサにアーチー一筋だったはずが最後の最後で愛想のつきたフィリスと唯一パーティーの良心とGMが頼りにするレジィナの六名が阿鼻叫喚しつつ冒険を紡ぐ様が笑いを誘ってすばらしい出来具合。SWではルールを手がけた清松氏の独り言も面白い続きを読む

    投稿日:2005.04.07

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